JP5013519B2 - ガス遮断装置およびガス供給システム - Google Patents

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Description

本発明は、警報器とガス遮断装置に関し、警報器からの出力信号によりガス漏洩器具を特定し保安を確保するガス遮断装置に関するものである。
従来、この種のガス遮断装置としては、例えば特開平11−306463号公報(特許文献1参照)に示されるように図4の構成になっていた。
この特許文献1のガス遮断装置について図4を用いて簡単に説明する。1は警報器、2はマイコンガスメータで、信号線を介して接続されている。マイコンメータ2は、NCU3に接続され、電話回線4を介して図示していない監視センタに接続されている。
警報器1は、4はメタンガスセンサで、メタンを検出する。5はCOセンサで、COを検出するガスセンサである。6はCPUで、検出ガスの発生によりメタンガスセンサ4やCOセンサ5の信号を検出する。センサ情報を連続的なガスの濃度値として検知する。7は音声LSIで、スピーカ8を介してガス漏れ状況を検出すると音声で周囲に通知する。9はLEDで、ガス漏れ状況を検出すると表示し周囲に通知する。10は電源回路で、最初に電源が警報器1に印加されると、前述の機能が動作開始する。
次に従来例の構成の動作を説明する。この種の警報器1は、多くの場合家庭の炊事場所におかれる。一般に都市ガスでは可燃ガスであるメタンガスを検知すると共に、不完全燃焼時に発生するCOガスを検知する場合がある。メタンガスセンサ4やCOセンサ5はその可燃性を利用し、高温のコイル付近で検出対象の可燃性ガスを燃焼させることによってセンサ温度が上昇し抵抗値変化等で検出される。ガスを検出すると、メタンガスセンサ4やCOセンサ5よりCPU6に出力され、ガス漏れを検知する。警報器1がガス漏れ状況の発生を検知すると、音声LSI7を通じてスピーカ8やLED9を介して表示や音声で周囲の人に通知する。
警報器1からのガス検知すると信号線を介し、マイコンメータ2に情報が送られ、更にマイコンメータ2よりNCU3を通し電話回線4を介して監視センタに通報する。種々の文献などにあるように、警報器1がガス漏れを検知し、マイコンメータ2の送られると、マイコンメータ2はガス供給を停止し、ガス通路を遮断する。ガス濃度が上昇すると、警報器1は警報アラーム送信を行う。更にガス濃度が上昇すると、1.5倍、2倍、2.5倍、3倍等のように一定の間隔のガス濃度上昇、低下に応じて送信を行う。
特開平11−306463号公報
しかしながら、上記従来の構成では、警報器が早期にガス漏れを検出し、マイコンメータでは通常の器具使用状態の流量でありガス漏れ器具を特定することができず、またマイコンメータがガス供給を停止すると複数器具使用していた場合、どの器具が高い濃度のガスを排出していたかわからず、結果器具の修理、補修が遅れ、特に密閉された室内でストーブや風呂釜給湯器などを使用している場合、利用者の生命等が危険な状態に長く置かれる場合があり安全性の面で課題を有することになる。
本発明は、上記課題を解決するもので、警報器より低濃度のガス漏れから、ガス漏れ器具を特定し、早期に器具修理などの対応ができ、信頼性が高く安全性の高いガス遮断装置
を提供するものである。
上記従来の課題を解決するために、本発明のガス遮断装置は、ガス漏れの有無を監視する警報器と、ガス流量を計測する流量検出手段と、前記流量検出手段の検出値より流量値を演算する流量演算手段と、前記流量演算手段で求めた流量が所定以上であれば時系列の流量パターンとして記憶する流量記憶手段と、前記流量演算手段より求めた瞬時流量値を平均化して平均流量を求める平均流量演算手段と、使用制限時間を記憶している監視値設定手段と、前記平均流量演算手段で求めた平均流量が所定流量以上変化した場合、増加流量を登録流量として登録する流量登録手段と、前記警報器よりガス漏れの濃度レベルに応じた出力信号を入力するガス漏洩判定手段と、前記ガス漏洩判定手段で前記警報器からのガス漏れの信号を検出した場合、前記流量記憶手段で記憶している流量パターンと前記流量登録手段に登録されている登録流量を記憶する器具流量記憶手段と、前記流量登録手段に登録された登録流量及び前記流量記憶手段で記憶している流量パターンを、前記器具流量記憶手段に記憶されている登録流量及び流量パターンと比較してガス漏洩器具を推定し、ガス漏洩器具と推定すれば、前記使用時間制限時間を短縮設定する器具推定手段と、前記流量登録手段からの登録流量に基づき前記監視値設定手段で設定された使用制限時間及び前記ガス漏洩判定手段からの信号により使用器具の異常状態を監視し異常の有無を判定する異常判定手段と、前記異常判定手段で異常有りと判定した時ガスの供給を遮断する遮断手段と、からなる。
上記発明によれば、器具使用開始されるとその瞬時流量を流量演算手段で求め、逐次流量記憶手段に記憶し、一方平均流量演算手段で平均流量を求め、器具監視用の流量として流量登録手段に登録し、異常判定手段で流量の大きさ、使用時間の長さ等監視するが、監視中に警報器がガス漏れ検知し、ガス漏洩判定手段が低濃度状態の警報信号と判定した時、ガス漏洩の可能性のある器具として流量記憶手段の流量パターンや流量登録手段の登録流量をデータ群として器具推定手段に格納し、異常判定手段では登録流量の該当する流量区分で使用時間監視されているが、器具推定手段に漏洩対象器具と推定される流量パターン群が入るとが監視している使用時間の残時間を短く変更して監視しなおし、監視センタに通報すると共に、その後何らかのガス漏れ対応措置がとられず使用されると器具推定手段で、前回の流量パターン群と照合し所定の相関係数内に入っている場合、流量登録手段に流量登録されると、異常判定手段では短い使用時間に制限することにより、極めて微量な警報信号の段階から使用時間を制限し、使用する度に使用時間制限された状態のため、ガス漏洩が極めて微量な状態で、かつ短時間で遮断されるため、利用者にとっての危険性が極めて低く、警告通報することでガス事業者に至急対応とることができ、安全性の高い。
本発明のガス遮断装置は、器具使用開始されるとその瞬時流量を流量演算手段で換算し、その瞬時流量を逐次流量記憶手段に器具流量パターンとして記憶し、一方合計流量遮断や増加流量遮断或いは使用時間遮断等の監視のために平均流量演算手段で平均流量を求め、異常判定手段で監視するが、器具監視用の流量として流量登録手段に登録しており、監視中に警報器がガス漏れ検知し、ガス漏洩判定手段が低濃度状態の警報信号と判定し器具推定手段に出力し、器具推定手段ではガス漏洩の可能性のある器具が使用されたとして流量記憶手段の流量パターン及び流量登録手段の登録流量を器具流量データ群として器具流量記憶手段に格納し、かつ再使用されても器具流量記憶手段の流量パターン群とで器具流量推定し、異常判定手段には登録流量の該当する流量区分で使用時間ではなく、大幅に短縮した時間に制限設定し監視することで、監視センタに通報すると共に、その後何らかのガス漏れ対応措置が遅れて需要家に使用されても器具推定手段で、前回の流量パターン群と照合し所定の流量パターンで所定相関係数内に入っている場合、漏洩器具を使用しているとして、極めて微量な警報信号の段階から使用時間を制限し、使用する度に使用時間制限された状態のため、ガス漏洩が極めて微量な状態で、かつ短時間で遮断されるため、利用者にとっての危険性が極めて低く、警告通報することでガス事業者に至急対応とること
ができ、安全性の高い効果がある。
第1の発明は、ガス漏れの有無を監視する警報器と、ガス漏れの有無を監視する警報器と、ガス流量を計測する流量検出手段と、前記流量検出手段の検出値より流量値を演算する流量演算手段と、前記流量演算手段で求めた流量を記憶する流量記憶手段と、前記流量演算手段より求めた瞬時流量値を平均化して平均流量値を求める平均流量演算手段と、前記平均流量演算手段で求めた平均流量より器具流量として判定時流量登録する流量登録手段と、前記警報器よりガス漏れの濃度レベルに応じた出力信号を入力するガス漏洩判定手段と、前記ガス漏洩判定手段の出力信号と前記流量登録手段で流量登録されると前記流量記憶手段の記憶した流量パターン群と登録流量とを格納しガス漏洩器具を推定する器具推定手段と、前記器具推定手段で漏洩器具判定されると前記ガス漏洩判定手段の出力信号と前記流量登録手段で流量登録されると前記流量記憶手段の記憶した流量パターン群を記憶する器具流量記憶手段と、前記流量登録手段からの登録流量でや前記ガス漏洩判定手段からの信号により使用器具の異常状態を監視し異常の有無を判定する異常判定手段と、前記警報器からの濃度に応じた警報信号を受信すると登録流量に対応した使用時間制限時間を変更し前記異常判定手段に出力し監視させる使用時間調整手段と、前記異常判定手段の異常判定成立した時ガスの供給を遮断する遮断手段とを備えたことを特徴とするものである。
そして、器具使用開始されるとその瞬時流量を流量演算手段で求め、逐次流量記憶手段に記憶し、一方平均流量演算手段で平均流量を求め、器具監視用の流量として流量登録手段に登録し、異常判定手段で流量値、使用時間の長さ等監視するが、監視中に警報器がガス漏れ検知し、ガス漏洩判定手段が低濃度状態の警報信号と判定した時、ガス漏洩の可能性のある器具として流量記憶手段の流量パターンや流量登録手段の登録流量をデータ群とから器具推定手段では器具流量記憶手段に格納された過去の流量パターンや登録流量とから定常的にガス漏れを起している流量パターンの器具かを推定し、かつ器具流量記憶手段に格納すると共に、異常判定手段では登録流量の該当する流量区分で使用時間監視されているが、器具推定手段に漏洩対象器具と推定される流量パターン群が入ると監視している使用時間を短縮し残時間を短く変更して監視しなおし、監視センタに通報すると共に、その後何らかのガス漏れ対応措置がとられず使用されると器具推定手段で、前回の流量パターン群と照合し所定の相関係数内に入っている場合、流量登録手段に流量登録されると、異常判定手段では短い使用時間に制限することにより、極めて微量な警報信号の段階から使用時間を制限し、使用する度に使用時間制限された状態のため、ガス漏洩が極めて微量な状態で、かつ短時間で遮断されるため、利用者にとっての危険性が極めて低く、警告通報することでガス事業者に至急対応とることができ、安全性の高い。
第2の発明は、ガス漏れの有無を監視する警報器と、ガス流量を計測する流量検出手段と、前記流量検出手段の検出値より流量値を演算する流量演算手段と、前記流量演算手段で求めた流量を記憶する流量記憶手段と、前記流量演算手段より求めた瞬時流量値を平均化して平均流量値を求める平均流量演算手段と、前記平均流量演算手段で求めた平均流量より器具流量として判定時流量登録する流量登録手段と、前記警報器よりガス漏れの濃度レベルに応じた出力信号を入力するガス漏洩判定手段と、前記ガス漏洩判定手段の出力信号と前記流量登録手段で流量登録されると前記流量記憶手段の記憶した流量パターン群と登録流量とを格納しガス漏洩器具を推定し使用時間制限時間を短縮設定する信号を出力する器具推定手段と、前記器具推定手段で器具推定された流量データ群の発生頻度を計測しガス漏洩判定器具と特定出力を行う発生頻度計測手段と、前記器具推定手段で漏洩器具判定されると前記ガス漏洩判定手段の出力信号と前記流量登録手段で流量登録されると前記流量記憶手段の記憶した流量パターン群を記憶する器具流量記憶手段と、前記流量登録手段からの登録流量でや前記ガス漏洩判定手段からの信号により使用器具の異常状態を監視
し異常の有無を判定する異常判定手段と、前記異常判定手段の異常判定成立した時ガスの供給を遮断する遮断手段とを備えたことを特徴とするものである。
そして、器具使用開始されるとその瞬時流量を流量演算手段で求め、逐次流量記憶手段に記憶し、一方平均流量演算手段で平均流量を求め、器具監視用の流量として流量登録手段に登録し、異常判定手段で流量値、使用時間の長さ等監視するが、監視中に警報器がガス漏れ検知し、ガス漏洩判定手段が低濃度状態の警報信号と判定した時、ガス漏洩の可能性のある器具として流量記憶手段の流量パターンや流量登録手段の登録流量をデータ群とから器具推定手段では器具流量記憶手段に格納された過去の流量パターンや登録流量とから定常的にガス漏れを起している流量パターンの器具かを推定し、発生頻度計測手段では器具推定手段でガス漏れと判定した流量パターンと登録流量の器具とガス漏れとの一致頻度を計測し、所定回数以上になるとガス漏洩判定手段からの信号がなくとも異常判定手段では登録流量の該当する流量区分で使用時間監視されているが、使用時間を短縮し残時間を短く変更して監視しなおし、監視センタに通報すると共に、その後何らかのガス漏れ対応措置がとられず使用されると器具推定手段で、前回の流量パターン群と照合し所定の相関係数内に入っている場合、流量登録手段に流量登録されると、異常判定手段では短い使用時間に制限することにより、極めて微量な警報信号の段階から使用時間を制限し、使用する度に使用時間制限された状態のため、ガス漏洩が極めて微量な状態で、かつ短時間で遮断されるため、利用者にとっての危険性が極めて低く、警告通報することでガス事業者に至急対応とることができ、安全性の高い。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるガス遮断装置とガス器具の設置形態を示す図、図2は同ガス遮断装置の制御ブロック図である。
各家庭のガス供給管11の入口部分にガス遮断装置12が設置され、このガス遮断装置12を経由した後のガス配管13から分岐して家庭で使用する種々のガス器具が設置された場所まで配管されガスが供給される。例えば、屋外にはガス給湯器14が設置され、このガス給湯器14で生成される湯が水配管を介して台所の給湯栓15、浴槽やシャワー装置が設置された風呂16、リビング等に設置された床暖房17に供給され、種々の使用形態を形成している。また、屋内にあっては、台所に設置されたガステーブル18、リビングや寝室等に設置されたガスファンヒータ19にガスが供給されるが、台所やリビングや寝室などに警報器20が設置されガス漏れ監視している。
そして、設置されたガス器具が使用されガスの消費が発生するとガス遮断装置12でその使用量が計測され、そのデータが所定期間毎に累積記憶されている。このガス遮断装置12に記憶されたデータはガス事業者からの定期的なデータ要求指令に基づいて所定の情報処理を行った後、ガス料金やガス使用量あるいはガス事業者が提供する割引サービス等の情報として需要家及びガス事業者に送信される。
図2は、ガス遮断装置12と接続された警報器20の制御ブロック図である。20の警報器は一例として、ガスを検出し濃度レベルに応じ信号レベルが変化するガスセンサ21と、その信号を増幅する増幅手段22と、増幅された信号を処理するCPU23とからなる。警報器20はガス遮断装置12の端子台等を通して接続される。警報器20はガス遮断装置12にガス濃度レベルが高くなる応じ、コード信号やアナログ信号を出力する。
ガス遮断装置12として、24は流量検出手段で、ガス流量を計測する。なお、流量検出手段24としては種々の方式があり、本実施の形態で示す流路内に設置された一対の超音波センサで超音波信号を一方から他方に発信しその伝搬時間より使用ガス流量を検出するものや、流路内に熱線式センサを設け流れにより変化するインピーダンスより流量を求
めるもの、さらには計量膜によりガス量を検出し計量膜の機械的動作を磁石とリードスイッチあるいは磁気抵抗素子等により電気的パルス信号として流量を検出するものがある。
例えば超音波センサを用いた流量検出手段24の場合、図示していないが超音波を送信または受信する第1送受信器と受信または送信する第2送受信器が流れ方向に対抗して配置され、予め定めた周期毎に上流から下流へ、又下流から上流に向かって超音波信号を送信し、伝搬時間を計測する。そして、第1送受信器と第2送受信器との超音波の伝搬時間差から流路の大きさや流体の流れ状態を考慮して、25の流量演算手段で瞬時流量値を求める。
そして、26は流量記憶手段で、所定流量以上の即ち器具流量と判定する流量以上の検出した瞬時流量を記憶する。27は平均流量演算手段で、所定周期で求められる瞬時流量値はここに入力され、所定個数の瞬時流量値を集合して平均化され平均流量値として算出される。28は流量登録手段で、求めた平均流量値が所定流量以上の場合器具流量として、使用時間監視対象として登録される。通常前回もしくはN回前の流量値に対して流量変化幅が所定流量以上の場合器具流量として増加流量分を登録する。
29はガス漏洩判定手段で、警報器20より設置された部屋のガス濃度レベルに応じた信号を判定し、どのレベルかを判定する。ガス漏洩判定手段29はアナログ信号を受信し処理したり、通信信号で受信したり、濃度レベルを符号化したディジタル信号で受信したりする。30は器具推定手段で、流量記憶手段26の記憶している流量パターン群とガス漏洩判定手段29の信号とから器具流量記憶手段31に格納している過去の器具流量パターン群と流量登録値とからガス漏れの可能性のある器具流量パターンかを推定する。流量登録手段28にひとつの流量登録しかない場合、流量記憶手段26の流量パターンの器具をガス漏洩器具と推定し内部に登録する。複数流量登録されている場合、所定流量以上の流量値の変化やピーク流量、ピーク流量以降の流量変化について、例えば相関係数や共分散等を用いて流量の近い度合いが所定以内かで判定する。器具流量記憶手段31には順次ガス漏洩判定手段29から信号出力される度、流量記憶手段26の流量パターン群や流量登録手段28の流量登録値等の情報が記憶される。
32は異常判定手段で、使用器具の監視を行う。監視値設定手段33は、流量登録手段28の登録流量より流量域に対応した器具連続使用制限時間、あるいは使用最大流量の監視判定値などが記憶されている。例えばストーブ等へガスを供給するホースが何らかの原因で外れた時、異常な大流量が発生するが、そのような状態を監視するための合計流量遮断値や、器具の通常使用する最大使用時間よりはるかに長く使用された場合に対応して使用時間の制限時間を規定した使用時間遮断制限時間を設定されており、この設定値と流量登録手段28の登録流量値を異常判定手段32で比較判定することで、登録流量値が使用最大流量値を超えていないか、あるいは器具使用時間が登録流量値に対応した器具連続使用制限時間を超えていないか等判定する。この異常判定手段32で異常と判定したとき遮断手段34に遮断信号を送ってガスの供給を停止する。また、遮断状態や遮断内容を液晶表示素子等に表示すると共にガスの安全監視を行っているセンターに通信手段35などを通じて通報する。
器具推定手段30でガス漏洩器具と推定されると、異常判定手段32では登録流量の使用時間監視しているが、使用時間を大幅に短縮調整する。流量登録手段28に器具流量が登録され異常判定手段32で使用時間監視しているとき、器具推定手段30でガス漏れ漏洩器具が推定されたとき、使用時間を調整する。使用時間を調整するたびに、通信手段35を通じて、ガス事業者の監視センタ(図示せず)に使用時間の制限変更した発呼通知を行う。また最も高い濃度レベルの警報信号がガス漏洩判定手段29より出力された場合は、異常判定手段32に出力し即座に遮断手段34を作動させ遮断する。
次に、以上のように構成されたガス遮断装置の動作を説明する。需要家宅で保有しているガス器具、例えばガスファンヒータ19や給湯器14等、が使用されるとその流量を流量検出手段24で検出する。例えば超音波センサを用いた場合は超音波信号の伝搬時間が検出値として計測され、この信号が流量演算手段25に送られて瞬時流量値として算出され、流量記憶手段26では所定流量以上の流量値を検出すると器具流量と判定し、時系列の流量値が流量パターンとして記憶される。平均流量演算手段27は所定個数毎の流量より平均流量を演算し、求めた平均流量はN回前の平均流量と比較し所定流量以上の流量変化があった場合、何らかの器具使用と判定して流量登録手段28に増加流量が登録される。
そして、異常判定手段32は登録流量の属する流量区分より監視値設定手段33に記憶している監視値、すなわち使用時間の制限時間値を参照して使用器具の使用時間を計時し監視する。一方流量登録手段28に登録される前に平均流量演算手段27で求めた流量値が、ホース抜け等の原因による異常流量を超えていないかも並行して監視する。
ガステーブル18やガスファンヒータ19等がリビングや台所で使用されているとき、ゴムホースの劣化などの原因でガス漏れが発生すると、警報器20のガスセンサ21が検出し、ガス濃度レベルの極めて低い段階の警報信号として例えば第一段警報信号としてCPU23よりガス遮断装置12にガス漏れ信号が出力される。ガス漏洩判定手段29が第一段信号を検出すると、器具推定手段30は流量登録値と流量記憶手段26の記憶している流量パターン群と、器具流量記憶手段31の流量データ群、流量パターン群や登録されていた流量とを比較し、各流量パターンのブロックに分けて相関関係を調べる。流量の立ち上がり、ピーク流量や安定状態の流量値、流量変化したときの変化流量勾配などより判定し、ガス漏れ信号を検出した時の器具流量かを推定する。
最初ガス漏れ信号が検出された場合、流量パターン群や登録流量は器具流量記憶手段31に格納されると共に、安全の為に異常判定手段32にガス漏れ器具検知として信号出力し使用時間計測し監視している時間を短縮する。例えばガステーブル18やガスファンヒータ19を使用中で、当初720分より監視していた時間を例えば60分等に短縮する。
器具が停止され再使用され、同様にガス漏れ信号をガス漏洩判定手段29が検出すると、器具推定手段30では器具流量記憶手段31のデータと例えば相関係数等でガス漏れ器具かどうかを推定し、異常判定手段32にガス漏洩器具検知信号を出力し使用時間を大幅に制限する。同時に通信手段35を介してガス事業者のセンタにガス漏洩検知による使用時間制限対応の発呼通信を行う。通常第一段の濃度レベルの警報信号は人体に影響を与えない極めて低レベルの信号である。
警報器20で検出したガス濃度が次第の高くなると第2段、第3段警報と変化し送られてくる。その信号を検出すると器具推定手段30での器具流量パターンの相関係数の判定幅を広げ、ガス漏れ器具の推定を容易にすると共に使用時間の監視値を更に短縮し、残時間を次第に短くする。同時にセンタに発呼通信する。又ガス濃度レベルが一気に高くなり、ガス漏洩判定手段29が最大濃度の極めて危険な警報信号を入力されたら、異常判定手段32に出力し即座に遮断手段34に遮断信号を出力しガスの供給を停止し安全性を確保している。
なお、本実施の形態に使用した数値限定は一例であり、又使用形態も本実施の形態に限定されるものではない。
以上のように、警報器20でガス漏れを検出し、ガス遮断装置12側のガス漏洩判定手
段29でガス濃度レベルの低い第一段の警報信号と検出されると、器具推定手段30で登録された器具流量と流量記憶手段26に所定流量以上記憶された流量の時系列信号と器具流量記憶手段31に格納されているデータとからガス漏れ器具かどうかを推定し、ガス漏れ器具と推定時、異常判定手段32で計時監視している使用時間を制限することにより、ガス器具需要者の安全を確保し、ガス漏れによる火災や生命への危険を防止すると共に、かつガス事業者のセンタに通報することにより、ガス濃度レベルの低い段階で早期に安全対策をガス事業者、或いはガス需要家に取らせることができ、極めて安全で、かつ信頼性が高い。
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2におけるガス遮断装置の制御ブロック図である。図3において、図1、図2、及び図4と同一機能を行う手段には同一番号を付している。
図3において、各家庭の、台所に設置されたガステーブル18、リビングや寝室等に設置されたガスファンヒータ19にガスが供給され、台所やリビングや寝室などにガス漏れ監視用として警報器20が設置されている。
36は発生頻度計測手段で、ガス漏洩判定手段29で警報器20からのガス漏れ信号を検出すると、器具推定手段30は流量記憶手段26の記憶している流量パターンと流量登録手段28の登録流量とからひとまとまりの流量データ群としてガス漏洩頻度有りとしてカウントし、所定回数達すると以降はガス漏洩判定手段29からのガス漏れ信号がなくても流量パターンを判定するのみでガス漏洩器具の使用開始と推定し異常判定手段32に使用時間短縮設定信号を出力する。
次に、以上のように構成されたガス遮断装置の動作を説明する。需要家宅で保有しているガス器具、例えばガスファンヒータ19や給湯器14等、が使用されるとその流量を流量検出手段24で検出する。例えば超音波センサを用いた場合は超音波信号の伝搬時間が検出値として計測され、この信号が流量演算手段25に送られて瞬時流量値として算出され、流量記憶手段26では所定流量以上の流量値を検出すると器具流量と判定し、時系列の流量値が流量パターンとして記憶される。平均流量演算手段27は所定個数毎の流量より平均流量を演算し、求めた平均流量はN回前の平均流量と比較し所定流量以上の流量変化があった場合、何らかの器具使用と判定して流量登録手段28に増加流量が登録される。
そして、異常判定手段32は登録流量の属する流量区分より監視値設定手段33に記憶している監視値、すなわち使用時間の制限時間値を参照して使用器具の使用時間を計時し監視する。一方流量登録手段28に登録される前に平均流量演算手段27で求めた流量値が、ホース抜け等の原因による異常流量を超えていないかも並行して監視する。
ガステーブル18やガスファンヒータ19等がリビングや台所で使用されているとき、ゴムホースの劣化などの原因でガス漏れが発生すると、警報器20のガスセンサ21が検出し、ガス濃度レベルの極めて低い段階の警報信号として例えば第一段警報信号としてCPU23よりガス遮断装置12にガス漏れ信号が出力される。ガス漏洩判定手段29が第一段信号を検出すると、器具推定手段30は流量登録値と流量記憶手段26の記憶している流量パターン群と、器具流量記憶手段31の流量データ群、流量パターン群や登録されていた流量とを比較し、各流量パターンのブロックに分けて相関関係を調べる。流量の立ち上がり、ピーク流量や安定状態の流量値、流量変化したときの変化流量勾配などより判定し、ガス漏れ信号を検出した時の器具流量かを推定する。器具使用されガス漏れが検出されるたびに発生頻度計測手段36では器具推定手段30でガス漏れ器具と推定した流量パターン器具での発生頻度としてガス漏れ発生回数を計測する。
最初ガス漏れ信号が検出された場合、流量パターン群や登録流量は器具流量記憶手段31に格納されると共に、安全の為に異常判定手段32にガス漏れ器具検知として信号出力し使用時間計測し監視している時間を短縮する。例えばガステーブル18やガスファンヒータ19を使用中で、当初720分より監視していた時間を例えば60分等とし、残時間を短縮する。
器具が停止され再使用され、同様にガス漏れ信号をガス漏洩判定手段29が検出すると、器具推定手段30では器具流量記憶手段31のデータと例えば相関係数等でガス漏れ器具かどうかを推定するたびに、発生頻度計測手段36で回数を計測する。その発生回数が所定回数以上となるとガス漏洩判定手段29からのガス漏れ信号がなくとも異常判定手段32にガス漏洩器具検知信号を出力し使用時間を大幅に制限する。同時に通信手段35を介してガス事業者のセンタにガス漏洩検知による使用時間制限対応の発呼通信を行う。警報器20が作動すると、図示していないが音声報知等でガス需要家に警告するが、度重なると警報器の電源を抜く場合があり、結果ガス器具からの漏れが発生していても通報できない場合があるが、既にガス流量データよりガス漏れ器具の流量パターンとして推定可能であり、器具の使用時間を大幅に制限できる。また第一段の濃度レベルの警報信号は人体に影響を与えない極めて低レベルの信号であり、初期の段階であり使用時間制限することにより安全性を確保できる。
なお、本実施の形態に使用した数値限定は一例であり、又使用形態も本実施の形態に限定されるものではない。
以上のように、警報器20でガス漏れを検出し、ガス遮断装置12側のガス漏洩判定手段29でガス濃度レベルの低い第一段の警報信号と検出されると、器具推定手段30で登録された器具流量と流量記憶手段26に所定流量以上記憶された流量の時系列信号と器具流量記憶手段31に格納されているデータとからガス漏れ器具かどうかを推定し、その発生回数を発生頻度計測手段36でカウントし、所定回数達するとガス漏洩判定手段29からの警報信号がなくとも器具推定手段30からの信号でガス漏れ器具と推定し、異常判定手段32で計時監視している使用時間を制限することにより、ガス器具需要者の安全を確保し、ガス漏れによる火災や生命への危険を防止すると共に、かつガス事業者のセンタに通報することにより、ガス濃度レベルの低い段階で早期に安全対策をガス事業者、或いはガス需要家に取らせることができ、極めて安全で、かつ信頼性が高い。
以上のように、本発明に係るガス遮断装置は、ガス漏洩検知するとガス漏洩器具を特定し監視しているガス流量器具の使用制限機能を適切に確保できるものであり、器具監視装置全般に適用できるものである。
ガス器具の設置形態を示す図 本発明の実施の形態1におけるガス遮断装置の制御ブロック図 本発明の実施の形態2におけるガス遮断装置の制御ブロック図 従来のガス遮断装置の制御ブロック図
符号の説明
20 警報器
21 ガスセンサ
22 増幅手段
23 CPU
24 流量検出手段
25 流量演算手段
26 流量記憶手段
27 平均流量演算手段
28 流量登録手段
29 ガス漏洩判定手段
30 器具推定手段
31 器具流量記憶手段
32 異常判定手段
33 監視値設定手段
34 遮断手段
35 通信手段
36 発生頻度計測手段

Claims (3)

  1. ガス漏れの有無を監視する警報器と
    ガス流量を計測する流量検出手段と
    前記流量検出手段の検出値より流量値を演算する流量演算手段と
    前記流量演算手段で求めた流量が所定以上であれば時系列の流量パターンとして記憶する流量記憶手段と
    前記流量演算手段より求めた瞬時流量値を平均化して平均流量を求める平均流量演算手段と
    使用制限時間を記憶している監視値設定手段と、
    前記平均流量演算手段で求めた平均流量が所定流量以上変化した場合、増加流量を登録流量として登録する流量登録手段と
    前記警報器よりガス漏れの濃度レベルに応じた出力信号を入力するガス漏洩判定手段と
    前記ガス漏洩判定手段で前記警報器からのガス漏れの信号を検出した場合、前記流量記憶手段で記憶している流量パターンと前記流量登録手段に登録されている登録流量を記憶する器具流量記憶手段と、
    前記流量登録手段に登録された登録流量及び前記流量記憶手段で記憶している流量パターンを、前記器具流量記憶手段に記憶されている登録流量及び流量パターンと比較してガス漏洩器具を推定し、ガス漏洩器具と推定すれば、前記使用時間制限時間を短縮設定する器具推定手段と
    前記流量登録手段からの登録流量に基づき前記監視値設定手段で設定された使用制限時間及び前記ガス漏洩判定手段からの信号により使用器具の異常状態を監視し異常の有無を判定する異常判定手段と
    前記異常判定手段異常有りと判定した時ガスの供給を遮断する遮断手段と
    を備えたガス遮断装置。
  2. ガス漏れの有無を監視する警報器と
    ガス流量を計測する流量検出手段と
    前記流量検出手段の検出値より流量値を演算する流量演算手段と
    前記流量演算手段で求めた流量が所定以上であれば時系列の流量パターンとして記憶する流量記憶手段と
    前記流量演算手段より求めた瞬時流量値を平均化して平均流量値を求める平均流量演算手段と
    使用制限時間を記憶している監視値設定手段と、
    前記平均流量演算手段で求めた平均流量が所定流量以上変化した場合、増加流量を登録流量として登録する流量登録手段と
    前記警報器よりガス漏れの濃度レベルに応じた出力信号を入力するガス漏洩判定手段と
    前記ガス漏洩判定手段で前記警報器からのガス漏れの信号を検出した場合、前記流量記憶手段で記憶している流量パターンと前記流量登録手段に登録されている登録流量を記憶する器具流量記憶手段と、
    前記流量登録手段に登録された登録流量及び前記流量記憶手段で記憶している流量パターンを、前記器具流量記憶手段に記憶されている登録流量及び流量パターンと比較してガス漏洩器具を推定する器具推定手段と
    前記器具推定手段でガス漏れ器具推定された回数を計測し、この回数が所定回数以上となれば、前記使用時間制限時間を短縮設定する発生頻度計測手段と
    前記流量登録手段からの登録流量に基づき前記監視値設定手段で設定された使用制限時間及び前記ガス漏洩判定手段からの信号により使用器具の異常状態を監視し異常の有無を判定する異常判定手段と
    前記異常判定手段異常有りと判定した時ガスの供給を遮断する遮断手段と
    を備えたガス遮断装置。
  3. 請求項1〜2のいずれか1項に記載のガス遮断装置を用いたガス供給システム。
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