JP5013491B2 - 画像処理装置、画像処理方法、記録媒体 - Google Patents
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Description
図1では、高速で飛び立つジェット機を撮影した際のブレ画像と、当該ブレ画像に対してブレ補正を行った後のブレ補正画像を示している。ブレ補正によって、ブレの影響は少なくなったものの、本来存在しないはずの擬似輪郭がジェット機の輪郭の一部に沿って生じている。当該擬似輪郭はブレ補正に伴う演算処理によって副次的に発生するものであり、取り除くことが好ましい。本実施例の画像処理装置は、ブレ補正を行った画像における擬似輪郭を検出し、擬似輪郭を軽減させる機能を有するものである。
図2は、本実施例の画像処理装置の機能ブロックの一例を示す図である。本件発明の構成要素である各部は、ハードウェア、ソフトウェア、ハードウェアとソフトウェアの両者、のいずれかによって構成される。例えば、これらを実現する一例として、コンピュータを利用する場合には、CPU、メインメモリ、バス、インターフェイス、周辺機器などから構成されるハードウェアと、これらのハードウェア上にて実現可能なソフトウェアを挙げることができる。具体的には、メインメモリ上に展開されたプログラムを順次実行することで、メインメモリ上のデータや、インターフェイスを介して入力されるデータの加工、蓄積、出力などにより各部の機能が実現される。
画像の信号を取得する方法としては、デジタルデータ化された画像信号をインターフェイスを介して受け付け、ビデオメモリ等の記憶装置に格納する方法が考えられる。
なお、一次補正画像信号が、画像処理装置の内部の記憶装置に既に存在する場合は、当該内部の記憶装置から取得する。また、一次補正画像信号と合わせてブレ補正前の画像信号を取得する構成とすることも可能である。
ここで、ブレ補正を行った画像の信号を取得することができない場合は、ディスプレイ等を介して画像信号の入力を促す処理を行うことも可能である。
ブレ方向及びブレ幅の情報としては、例えば手ブレ等による画像全体の一様なブレの情報として、「ブレ方向=45°、ブレ幅=8ピクセル、範囲=全領域」といったものが考えられる。また、複数の被写体ブレのブレ方向、ブレ幅の情報等も同様に考えられる。また、ブレ方向、ブレ幅を算出する際に用いられる種々のパラメータの情報を含む構成も可能である。
ここで、擬似輪郭が発生する際のプロセスの一例を図3にて示した。この概念図は、横軸をブレ方向の座標、縦軸を画素値で表している。図3(A)はブレ補正前の画像、図3(B)は理想的なブレ補正を行った画像、図3(C)は現実のブレ補正を行った画像を示している。図3(C)ではブレ幅を大きく見積もりすぎたため、実際に存在する輪郭部分の画素値を理想値よりも小さい値として算出し、右に続く第一の谷、第二の谷においても画素値が理想値より小さい値となっている。つまり、これらの部分の画素は周囲の画素との画素値の差が大きいため輪郭として認識されることになる。また、ブレ補正において補正値の拡散パラメータ(周囲の画素に対して補正値を拡散させる程度)が画像に適していない場合にも、実際に存在する輪郭部分の画素値が理想値よりも小さい値となり、複数の輪郭が隣接して発生することになる。
ここで、擬似輪郭画素とブレ方向の近隣画素の画素値を平滑化させる処理としては、例えば、図4に示すように擬似輪郭として検出される谷及び山の部分の幅を減らすように平均化処理を行うことが考えられる。当該平均化処理によって、擬似輪郭として認識される程度が低くなる。また、ブレ補正を行った際に利用したブレ補正情報を用いて平滑化処理を行うことも可能である(実施例6にて詳述する)。
次に、本実施例の画像処理装置のそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。図5は、本実施例の装置のハードウェア構成の一例を示す概略図である。この図を利用して、画像処理装置のそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。
この図にあるように、画像処理装置は、「CPU」0501と「メインメモリ」0502を備え、一次補正画像信号取得部やブレ補正情報取得部、擬似輪郭検出部、擬似輪郭軽減部、二次補正画像出力部としての機能を有する。また、プログラム等を保持するための「記憶装置」05003を備えている。また、外部からのデータ信号の入力を受け付ける「インターフェイス」0504を備える。また、受付けた入力画像をメインメモリで処理可能なデータに変換する「ビデオメモリ」0505、画像を出力表示可能な「ディスプレイ」0506を備える。これらは「システムバス」0507などによって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
図6に示すのは、本実施例の画像処理装置における処理の流れの一例を説明するためのフローチャート図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。最初に、ステップS0601では、ブレ補正を行った画像の信号を取得可能か否か判断する。ここでの判断が、取得可能との判断である場合は、ステップS0602に進む。ここでの判断が、取得可能でないとの判断である場合は、待機する。ステップS0602では、ブレ補正を行った画像の信号を取得する。この処理は、主に一次補正画像信号取得部によって実行される。ステップS0603では、ブレ補正情報を取得可能か否か判断する。ここでの判断が、取得可能との判断である場合は、ステップS0604に進む。ここでの判断が、取得可能でないとの判断である場合は、待機する。ステップS0604では、ブレ補正情報を取得する。この処理は、主にブレ補正情報取得部によって実行される。ステップS0605では、一定周期で発生する擬似輪郭をブレ補正情報を利用して検出する。この処理は、主に擬似輪郭検出部によって実行される。ステップS0606では、擬似輪郭画素とブレ方向の近隣画素の画素値を平滑化させる。この処理は、主に擬似輪郭軽減部によって実行される。ステップS0607では、擬似輪郭を軽減する処理が行われた画像を出力する。この処理は、主に二次補正画像出力部によって実行される。
以上のように、本実施例の画像処理装置は、ブレ補正後の画像について、ブレ補正によって生じる擬似輪郭を検出し、その輪郭を軽減させることが可能である。
本実施例の画像処理装置は、実施例1と同様に、ブレ補正後の画像について、ブレ補正によって副次的に発生してしまう擬似輪郭を検出し、その輪郭を軽減させることが可能である。さらに、本実施例の画像処理装置は、ブレ方向で画素値が極値的になる画素とその近隣画素との差分値の絶対値に基づいて擬似輪郭を検出することを特徴とする。
図7は、本実施例の画像処理装置の機能ブロックの一例を示す図である。同図において、本実施例の「画像処理装置」0700は、「一次補正画像信号取得部」0701と、「ブレ補正情報取得部」0702と、「擬似輪郭検出部」0703と、「擬似輪郭軽減部」0704と、「二次補正画像出力部」0705とからなり、「擬似輪郭検出部」は、「差分値算出手段」と「絶対値判定手段」と、「第一次擬似輪郭画素選出手段」を有する。構成は基本的に実施例1に記載の装置の構成と同じであるため、相違点となる差分値算出手段と、絶対値判定手段と、第一次擬似輪郭画素選出手段について以下詳述する。
図8は、ブレ方向の座標を横軸として縦軸に画素値を表したものである。ブレ方向で画素値が極値的になる画素とは、極大値又は極小値に対応する画素値を有する画素である。つまり、ブレ方向における所定の画素範囲内で画素値が最大値又は最小値となる画素である。
当該構成は適宜画像に合わせて変更可能な構成とすることも可能であるし、画像の精度に合わせて自動的に設定される構成とすることも可能である。
ここで、所定の閾値としては、差分値を算出する画素間の距離によって変化させる構成が可能である。例えば、画素間の距離が長いほど大きな閾値を設定し、画素間の距離が短いほど小さな閾値を設定するといったものである。また、極値画素と左右両方の近隣画素との差分値の絶対値が所定の閾値よりも大きいことを条件としても良いし、いずれか一方の近隣画素との差分値の絶対値が所定の閾値よりも大きいことを条件とすることも可能である。なお、擬似輪郭の高い検出精度を得るために前者の判定条件を用いることが好ましい。
図8の例で説明すると、極小値にあたる部分の画素と近隣画素との差分値の絶対値は所定の閾値よりも大きいため第一次擬似輪郭画素として選出され、極大値にあたる部分の画素と近隣画素との差分値の絶対値は所定の閾値よりも小さいため第一次擬似輪郭画素としては選出されない、といったものである。
選出された第一次擬似輪郭画素に対して実施例1で説明する擬似輪郭軽減部による処理を行う。なお、さらに条件を加えて絞り込んだ擬似輪郭画素に対して擬似輪郭軽減部による処理を行うことも可能である(実施例3、4、5にて詳述する)。
本実施例の画像処理装置のハードウェア構成は、基本的に図5を用いて説明した実施例1の装置のハードウェア構成と共通する。ただし、本実施例の画像処理装置は、擬似輪郭検出プログラムが差分値算出ルーチンと絶対値判定ルーチンと第一次擬似輪郭画素選出ルーチンを有する点を特徴とする。以下、当該特徴点について詳述する。
本実施例の画像処理装置における処理の流れは図6で説明した実施例1の処理の流れと同様である。ただし、本実施例の画像処理装置の擬似輪郭を検出する処理(図6のステップS0605)は、図9に示すように、差分値算出サブステップと、絶対値判定サブステップと、第一次擬似輪郭画素選出サブステップとからなる。差分値算出サブステップでは、ブレ方向で画素値が極値的になる画素である極値画素とブレ方向の近隣画素との差分値を算出する。絶対値判定サブステップでは、前記差分値の絶対値が所定の閾値よりも大きいか否か判定する。第一次擬似輪郭画素選出サブステップでは、前記絶対値が所定の閾値よりも大きい場合に該当する極値画素を第一次擬似輪郭画素として選出する。
以上のように、本実施例の画像処理装置は、実施例1と同様に、ブレ補正を行った画像に対して、ブレ補正によって副次的に発生してしまう擬似輪郭を検出し、その輪郭を軽減させることが可能である。さらに、本実施例の画像処理装置は、ブレ方向で画素値が極値的になる画素とその近隣画素との差分値の絶対値に基づいて擬似輪郭を検出するため、より高い検出精度が期待できる。
本実施例の画像処理装置は、実施例2と同様に、ブレ補正を行った画像に対して、極値画素とブレ方向の近隣画素との差分値に基づいて、高い精度で擬似輪郭を検出することが可能である。さらに、本実施例の画像処理装置は、上記で選出された第一次擬似輪郭画素のうち、ブレ幅等の特徴値と関連するものを第二次擬似輪郭画素として選出することが可能になるため、さらに高い精度で擬似輪郭を検出することが可能になる。
図10は、本実施例の画像処理装置の機能ブロックの一例を示す図である。同図において、本実施例の「画像処理装置」1000は、「一次補正画像信号取得部」1001と、「ブレ補正情報取得部」1002と、「擬似輪郭検出部」1003と、「擬似輪郭軽減部」1004と、「二次補正画像出力部」1005とからなり、「擬似輪郭検出部」は、「差分値算出手段」と「絶対値判定手段」と、「第一次擬似輪郭画素選出手段」と、「発生周期算出手段」と、「発生周期判定手段」と、「第二次擬似輪郭画素選出手段」とを有する。構成は基本的に実施例1に記載の装置の構成と同じであるため、相違点となる発生周期算出手段と、発生周期判定手段と、第二次擬似輪郭画素選出手段について以下詳述する。
本実施例の画像処理装置のハードウェア構成は、基本的に図5を用いて説明した実施例1の装置のハードウェア構成と共通する。ただし、本実施例の画像処理装置は、擬似輪郭検出プログラムが差分値算出ルーチンと絶対値判定ルーチンと第一次擬似輪郭画素選出ルーチンと、発生周期算出ルーチンと、発生周期判定ルーチンと、第二次擬似輪郭画素選出ルーチンを有する点を特徴とする。以下、実施例2との相違点である発生周期算出ルーチンと、発生周期判定ルーチンと、第二次擬似輪郭画素選出ルーチンについて詳述する。
本実施例の画像処理装置における処理の流れは図6で説明した実施例1の処理の流れと同様である。ただし、本実施例の画像処理装置の擬似輪郭を検出する処理(図6のステップS0605)は、図11に示すように、差分値算出サブステップと、絶対値判定サブステップと、第一次擬似輪郭画素選出サブステップと、発生周期算出サブステップと、発生周期判定サブステップと、第二次擬似輪郭画素選出サブステップとからなる。差分値算出サブステップでは、ブレ方向で画素値が極値的になる画素である極値画素とブレ方向の近隣画素との差分値を算出する。絶対値判定ステップでは、前記差分値の絶対値が所定の閾値よりも大きいか否か判定する。第一次擬似輪郭画素選出サブステップでは、前記絶対値が所定の閾値よりも大きい場合に該当する極値画素を第一次擬似輪郭画素として選出する。発生周期算出サブステップでは、前記第一次擬似輪郭画素のブレ方向の発生周期を算出する。発生周期判定サブステップでは、前記発生周期が前記ブレ補正を行う際に利用した特徴値と関連するか否かをブレ補正情報を利用して判定する。第二次擬似輪郭画素選出サブステップでは、前記発生周期が前記特徴値と関連する第一次擬似輪郭画素を第二次擬似輪郭画素として選出する。
以上のように、本実施例の画像処理装置は、実施例2と同様に、ブレ補正を行った画像に対して、極値画素とブレ方向の近隣画素との差分値に基づいて、高い精度で擬似輪郭を検出することが可能である。さらに、本実施例の画像処理装置は、上記で選出された第一次擬似輪郭画素のうち、ブレ幅等の特徴値と関連するものを第二次擬似輪郭画素として選出することが可能になるため、さらに高い精度で擬似輪郭を検出することが可能になる。
本実施例の画像処理装置は、実施例2又は3と同様に、ブレ補正を行った画像に対して、極値画素とブレ方向の近隣画素との差分値に基づいて、高い精度で擬似輪郭を検出することが可能である。さらに、本実施例の画像処理装置は、真の輪郭を構成する画素を擬似輪郭画素から除外することが可能になるため、真の輪郭を軽減してしまうことを防止できる。
図12は、本実施例の画像処理装置の機能ブロックの一例を示す図である。同図において、本実施例の「画像処理装置」1200は、「一次補正画像信号取得部」1201と、「ブレ補正情報取得部」1202と、「擬似輪郭検出部」1203と、「擬似輪郭軽減部」1204と、「二次補正画像出力部」1205とからなり、「擬似輪郭検出部」は、「差分値算出手段」と「絶対値判定手段」と、「第一次擬似輪郭画素選出手段」と、「連続性判定手段」と、「真輪郭除外手段」と、「第三次擬似輪郭選出手段」を有する。構成は基本的に実施例2に記載の装置の構成と同じであるため、相違点となる連続性判定手段と、真輪郭除外手段と、第三次擬似輪郭画素選出手段について以下詳述する。
本実施例の画像処理装置のハードウェア構成は、基本的に実施例2又は実施例3の装置のハードウェア構成と共通する。ただし、本実施例の画像処理装置は、擬似輪郭検出プログラムが連続性判定ルーチンと、真輪郭除外ルーチンと、第三次擬似輪郭画素選出ルーチンを有する点を特徴とする。以下、当該特徴点について詳述する。
本実施例の画像処理装置における処理の流れは図6で説明した実施例1の処理の流れと同様である。ただし、本実施例の画像処理装置の擬似輪郭を検出する処理(図6のステップS0605)は、図13に示すように、差分値算出サブステップと、絶対値判定サブステップと、第一次擬似輪郭画素選出サブステップと、連続性判定サブステップと、真輪郭除外サブステップと、第三次擬似輪郭画素選出サブステップとからなる。差分値算出サブステップでは、ブレ方向で画素値が極値的になる画素である極値画素とブレ方向の近隣画素との差分値を算出する。絶対値判定ステップでは、前記差分値の絶対値が所定の閾値よりも大きいか否か判定する。第一次擬似輪郭画素選出サブステップでは、前記絶対値が所定の閾値よりも大きい場合に該当する極値画素を第一次擬似輪郭画素として選出する。連続性判定サブステップでは、ブレ方向で画素値が極値的になる画素である極値画素がブレ方向以外に連続的に存在するか否か判定する。真輪郭除外サブステップでは、前記ブレ方向以外に連続的に存在すると判定された極値画素を真の輪郭を構成する画素として前記第一次擬似輪郭画素から除外する。第三次擬似輪郭画素選出サブステップでは、前記真の輪郭を構成する画素が除外された第一次擬似輪郭画素を第三次擬似輪郭画素として選出する。
なお、実施例3の処理の流れで説明した発生周期算出サブステップと、発生周期判定サブステップと、第二次擬似輪郭画素選出サブステップとを連続性判定サブステップの前に加える構成も可能である。
以上のように、本実施例の画像処理装置は、実施例2又は3と同様に、ブレ補正を行った画像に対して、極値画素とブレ方向の近隣画素との差分値に基づいて、高い精度で擬似輪郭を検出することが可能である。さらに、本実施例の画像処理装置は、真の輪郭を構成する画素を擬似輪郭画素から除外することが可能になるため、真の輪郭を軽減してしまうことを防止できる。
本実施例の画像処理装置は、実施例4と同様に、真の輪郭を構成する画素を擬似輪郭画素から除外して、精度良く擬似輪郭を検出し、軽減することが可能になる。さらに、本実施例の画像処理装置は、擬似輪郭が真の輪郭に沿って発生しやすいという性質を利用して擬似輪郭を検出し、軽減することが可能になる。
図14は、本実施例の画像処理装置の機能ブロックの一例を示す図である。同図において、本実施例の「画像処理装置」1400は、「一次補正画像信号取得部」1401と、「ブレ補正情報取得部」1402と、「擬似輪郭検出部」1403と、「擬似輪郭軽減部」1404と、「二次補正画像出力部」1405とからなり、「擬似輪郭検出部」は、「差分値手段」と「絶対値判定手段」と、「第一次擬似輪郭画素選出手段」と、「連続性判定手段」と、「真輪郭除外手段」と、「第三次擬似輪郭選出手段」と、「相関極値画素探索手段」と、「第四次擬似輪郭画素選出手段」とを有する。構成は基本的に実施例4に記載の装置の構成と同じであるため、相違点となる相関極値画素探索手段と、第四次擬似輪郭画素選出手段について以下詳述する。
ここで、真の輪郭と相関を持つ輪郭とは、例えば真の輪郭に沿って発生する輪郭が考えられる。ここで、擬似輪郭は真の輪郭と異なり非連続的であるため、限られた範囲内で相関する輪郭も擬似輪郭の候補として選出することが好ましい。また、判断基準となる相関値レベルを適宜変更可能な構成とすることも可能である。
例えば図15に示すように、真の輪郭画素が実施例4で説明した連続性判定手段により検出されている場合、当該真の輪郭に部分的に沿って発生する輪郭を相関極値画素探索手段は擬似輪郭として検出することになる。
本実施例の画像処理装置のハードウェア構成は、基本的に実施例4の装置のハードウェア構成と共通する。ただし、本実施例の画像処理装置は、擬似輪郭検出プログラムが相関極値画素探索ルーチンと第四次擬似輪郭画素選出ルーチンを有する点を特徴とする。以下、当該特徴点について詳述する。
本実施例の画像処理装置における処理の流れは図6で説明した実施例1の処理の流れと同様である。ただし、本実施例の画像処理装置の擬似輪郭を検出する処理(図6のステップS0605)は、図16に示すように、差分値算出サブステップと、絶対値判定サブステップと、第一次擬似輪郭画素選出サブステップと、連続性判定サブステップと、真輪郭除外サブステップと、第三次擬似輪郭画素選出サブステップと、相関極値画素探索サブステップと、第四次擬似輪郭画素選出サブステップとからなる。差分値算出サブステップでは、ブレ方向で画素値が極値的になる画素である極値画素とブレ方向の近隣画素との差分値を算出する。絶対値判定ステップでは、前記差分値の絶対値が所定の閾値よりも大きいか否か判定する。第一次擬似輪郭画素選出サブステップでは、前記絶対値が所定の閾値よりも大きい場合に該当する極値画素を第一次擬似輪郭画素として選出する。連続性判定サブステップでは、ブレ方向で画素値が極値的になる画素である極値画素がブレ方向以外に連続的に存在するか否か判定する。真輪郭除外サブステップでは、前記ブレ方向以外に連続的に存在すると判定された極値画素を真の輪郭を構成する画素として前記第一次擬似輪郭画素又は前記第二次擬似輪郭画素から除外する。第三次擬似輪郭画素選出サブステップでは、前記真の輪郭を構成する画素が除外された第一次擬似輪郭画素又は第二次擬似輪郭画素を第三次擬似輪郭画素として選出する。相関極値画素探索サブステップでは、前記真の輪郭と相関を持つ輪郭を構成する極値画素を第三次擬似輪郭画素から探索する。第四次擬似輪郭画素選出サブステップでは、前記真の輪郭と相関を持つ輪郭を構成する極値画素を第四次擬似輪郭画素として選出する。
なお、実施例3の処理の流れで説明した発生周期算出サブステップと、発生周期判定サブステップと、第二次擬似輪郭画素選出サブステップとを連続性判定サブステップの前に加える処理も可能である。
本実施例の画像処理装置は、実施例4と同様に、真の輪郭を構成する画素を擬似輪郭画素から除外して、精度良く擬似輪郭を検出し、軽減することが可能になる。さらに、本実施例の画像処理装置は、擬似輪郭が真の輪郭に沿って発生しやすいという性質を利用して擬似輪郭を検出し、軽減することが可能になる。
本実施例の画像処理装置は、実施例1と同様に、ブレ補正を行った画像に対して、ブレ補正によって副次的に発生してしまう擬似輪郭を検出し、その輪郭を軽減させることが可能である。特に、本実施例の画像処理装置は、擬似輪郭に係るブレ補正値をブレ補正に寄与した画素の範囲に各画素の寄与率に応じて拡散させ、擬似輪郭を軽減させることを特徴とする。
図17は、本実施例の画像処理装置の機能ブロックの一例を示す図である。同図において、本実施例の「画像処理装置」1700は、「一次補正画像信号取得部」1701と、「ブレ補正情報取得部」1702と、「擬似輪郭検出部」1703と、「擬似輪郭軽減部」1704と、「二次補正画像出力部」1705とからなり、「擬似輪郭軽減部」は、「一次補正値取得手段」と、「拡散範囲決定手段」と、「拡散率決定手段」と、「拡散手段」とを有する。構成は基本的に実施例1に記載の装置の構成と同じであるため、相違点となる一次補正値取得手段と、拡散範囲決定手段、拡散率決定手段、拡散手段について以下詳述する。
つまり、擬似輪郭画素Nのブレ補正後の画素値をR(N)、ブレ補正前の画素値をB(N)とした場合、当該一次補正値は(R(N)-B(N))と表わされる。
なお、ブレ補正前の画像の信号を合わせて取得し、ブレ補正前とブレ補正後の画素値の差分値を算出することで、一次補正値を取得する構成とすることも可能である。
例えば、擬似輪郭画素に係るブレ補正後の画素値が他の(N−1)個の画素値を利用して算出された場合は、擬似輪郭画素を含むN個の画素範囲が拡散範囲となる、といったものである。ここで、利用された画素の範囲が二次元にわたる場合は、拡散範囲も二次元状に広がることになる。具体的な拡散範囲の決定方法としては、ブレ補正情報から、利用された画素の画素IDを取得して決定する方法が考えられる。
ブレ補正の演算における各画素の寄与率を取得する具体的な方法としては、ブレ補正後の擬似輪郭画素の画素値と拡散範囲の他の画素値との関係式における各係数の絶対値から決定する方法が考えられる。例えばブレ補正後の画素Nの画素値と画素1から画素N−1までの画素値(R(1),R(2),・・・,R(N-1),R(N))が以下の関係式で表わされる場合を考える。ここで、B(N)は、ブレ補正前の画素Nの画素値であり、ブレ補正情報から取得される定数値である。
(数1)B(N)×N=R(1)+R(2)+・・・+R(N)
この場合、R(1)からR(N)に係る係数は、全て1である。よって、各画素の寄与率は1/Nとなる。なお、上記のように寄与率を決定するための処理を行う構成とすることも可能であるが、予め拡散率が記載されたデータを参照して決定する構成とすることも可能である。
例えば上記の式1の例では、画素1から画素N−1の(N−1)個の画素値に対して、一次補正値(R(N)-B(N))に各拡散率(1/N)を乗算した値(R(N)-B(N))/Nを加算し、加算値の総和(R(N)-B(N))×(N-1)/Nを擬似輪郭画素の画素値から引算することになる。
つまり、擬似輪郭画素の一次補正値を拡散範囲の各画素の画素値に振り分けることで、拡散範囲にある画素との画素値の差を少なくし、平滑化させることが可能になる。
本実施例の画像処理装置のハードウェア構成は、基本的に実施例1の装置のハードウェア構成と共通する。ただし、本実施例の画像処理装置は、擬似輪郭軽減プログラムが一次補正値取得ルーチンと拡散範囲決定ルーチンと拡散率決定ルーチンと拡散ルーチンを有する点を特徴とする。以下、当該特徴点について詳述する。
本実施例の画像処理装置における処理の流れは図6で説明した実施例1の処理の流れと同様である。ただし、本実施例の画像処理装置の擬似輪郭を軽減する処理(図6のステップS0606)は、図18に示すように、一次補正値取得サブステップと、拡散範囲決定サブステップと、拡散率決定サブステップと、拡散サブステップとからなる。一次補正値取得サブステップでは、前記擬似輪郭画素のブレ補正後からブレ補正前の画素値の差である一次補正値を前記ブレ補正情報から取得する。拡散範囲決定サブステップでは、前記一次補正値を拡散させる画素の範囲である拡散範囲を前記擬似輪郭画素ごとに前記ブレ補正の演算に際に利用された画素の範囲に基づいて決定する。拡散率決定サブステップでは、前記一次補正値の拡散率を前記拡散範囲に含まれる画素ごとに前記ブレ補正の演算における各画素の寄与率から決定する。拡散サブステップでは、前記一次補正値に各拡散率を乗算して得た値を前記擬似輪郭画素の画素値から引算して拡散範囲の各画素の画素値に加算する。
本実施例の画像処理装置は、実施例1と同様に、ブレ補正を行った画像に対して、ブレ補正によって副次的に発生してしまう擬似輪郭を検出し、その輪郭を軽減させることが可能である。特に、本実施例の画像処理装置は、擬似輪郭に係るブレ補正値をブレ補正の演算に利用された画素範囲に各画素の寄与率に応じて拡散させ、擬似輪郭を軽減させることが可能である。
0201 一次補正画像信号取得部
0202 ブレ補正情報取得部
0203 擬似輪郭検出部
0204 擬似輪郭軽減部
0205 二次補正画像出力部
Claims (15)
- ブレ補正を行った画像の信号を取得する一次補正画像信号取得部と、
前記ブレ補正を行った際に利用したブレ方向及びブレ幅などの情報であるブレ補正情報を取得するブレ補正情報取得部と、
前記ブレ補正における演算処理に起因して一定周期で発生する擬似輪郭を前記ブレ補正情報を利用して検出する擬似輪郭検出部と、
前記擬似輪郭を構成する画素である擬似輪郭画素とブレ方向の近隣画素の画素値を平滑化させる擬似輪郭軽減部と、
前記擬似輪郭軽減部による処理が行われた後の画像を出力する二次補正画像出力部と、
を有する画像処理装置であって、
前記擬似輪郭検出部は、
ブレ方向で画素値が極値的になる画素である極値画素とブレ方向の近隣画素との差分値を算出する差分値算出手段と、
前記差分値の絶対値が所定の閾値よりも大きいか否か判定する絶対値判定手段と、
前記絶対値が所定の閾値よりも大きい場合に該当する極値画素を第一次擬似輪郭画素として選出する第一次擬似輪郭画素選出手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記擬似輪郭検出部は、
前記第一次擬似輪郭画素のブレ方向の発生周期を算出する発生周期算出手段と、
前記発生周期が前記ブレ補正を行う際に利用した特徴値と関連するか否かをブレ補正情報を利用して判定する発生周期判定手段と、
前記発生周期が前記特徴値と関連する第一次擬似輪郭画素を第二次擬似輪郭画素として選出する第二次擬似輪郭画素選出手段と、
をさらに有する請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記擬似輪郭検出部は、
ブレ方向で画素値が極値的になる画素である極値画素がブレ方向以外に連続的に存在するか否か判定する連続性判定手段と、
前記ブレ方向以外に連続的に存在すると判定された極値画素を真の輪郭を構成する画素として前記第一次擬似輪郭画素又は前記第二次擬似輪郭画素から除外する真輪郭除外手段と、
前記真の輪郭を構成する画素が除外された第一次擬似輪郭画素又は第二次擬似輪郭画素を第三次擬似輪郭画素として選出する第三次擬似輪郭画素選出手段と、
を有する請求項1又は2に記載の画像処理装置。 - 前記擬似輪郭検出部は、
前記真の輪郭と相関を持つ輪郭を構成する極値画素を第三次擬似輪郭画素から探索する相関極値画素探索手段と、
前記真の輪郭と相関を持つ輪郭を構成する極値画素を第四次擬似輪郭画素として選出する第四次擬似輪郭画素選出手段と、
を有する請求項3に記載の画像処理装置。 - 前記擬似輪郭軽減部は、
前記擬似輪郭画素のブレ補正後からブレ補正前の画素値の差である一次補正値を前記ブレ補正情報から取得する一次補正値取得手段と、
前記一次補正値を拡散させる画素の範囲である拡散範囲を前記擬似輪郭画素ごとに前記ブレ補正の演算に際に利用された画素の範囲に基づいて決定する拡散範囲決定手段と、
前記一次補正値の拡散率を前記拡散範囲に含まれる画素ごとに前記ブレ補正の演算における各画素の寄与率から決定する拡散率決定手段と、
前記一次補正値に各拡散率を乗算して得た値を前記擬似輪郭画素の画素値から引算して拡散範囲の各画素の画素値に加算する拡散手段と、
を有する請求項1から4のいずれか一に記載の画像処理装置。 - ブレ補正を行った画像の信号を取得する一次補正画像信号取得ステップと、
前記ブレ補正を行った際に利用したブレ方向及びブレ幅などの情報であるブレ補正情報を取得するブレ補正情報取得ステップと、
前記ブレ補正における演算処理に起因して一定周期で発生する擬似輪郭を前記ブレ補正情報を利用して検出する擬似輪郭検出ステップと、
前記擬似輪郭を構成する画素である擬似輪郭画素とブレ方向の近隣画素の画素値を平滑化させる擬似輪郭軽減ステップと、
前記擬似輪郭軽減ステップによる処理が行われた後の画像を出力する二次補正画像出力ステップと、
を計算機において実行する画像処理方法であって、
前記擬似輪郭検出ステップは、
ブレ方向で画素値が極値的になる画素である極値画素とブレ方向の近隣画素との差分値を算出する差分値算出サブステップと、
前記差分値の絶対値が所定の閾値よりも大きいか否か判定する絶対値判定サブステップと、
前記絶対値が所定の閾値よりも大きい場合に該当する極値画素を第一次擬似輪郭画素として選出する第一次擬似輪郭画素選出サブステップと、
を有することを特徴とする画像処理方法。 - 前記擬似輪郭検出ステップは、
前記第一次擬似輪郭画素のブレ方向の発生周期を算出する発生周期算出サブステップと、
前記発生周期が前記ブレ補正を行う際に利用した特徴値と関連するか否かをブレ補正情報を利用して判定する発生周期判定サブステップと、
前記発生周期が前記特徴値と関連する第一次擬似輪郭画素を第二次擬似輪郭画素として選出する第二次擬似輪郭画素選出サブステップと、
をさらに有する請求項6に記載の画像処理方法。 - 前記擬似輪郭検出ステップは、
ブレ方向で画素値が極値的になる画素である極値画素がブレ方向以外に連続的に存在するか否か判定する連続性判定サブステップと、
前記ブレ方向以外に連続的に存在すると判定された極値画素を真の輪郭を構成する画素として前記第一次擬似輪郭画素又は前記第二次擬似輪郭画素から除外する真輪郭除外サブステップと、
前記真の輪郭を構成する画素が除外された第一次擬似輪郭画素又は第二次擬似輪郭画素を第三次擬似輪郭画素として選出する第三次擬似輪郭画素選出サブステップと、
を有する請求項6又は7に記載の画像処理方法。 - 前記擬似輪郭検出ステップは、
前記真の輪郭と相関を持つ輪郭を構成する極値画素を第三次擬似輪郭画素から探索する相関極値画素探索サブステップと、
前記真の輪郭と相関を持つ輪郭を構成する極値画素を第四次擬似輪郭画素として選出する第四次擬似輪郭画素選出サブステップと、
をさらに有する請求項8に記載の画像処理方法。 - 前記擬似輪郭軽減ステップは、
前記擬似輪郭画素のブレ補正後からブレ補正前の画素値の差である一次補正値を前記ブレ補正情報から取得する一次補正値取得サブステップと、
前記一次補正値を拡散させる画素の範囲である拡散範囲を前記擬似輪郭画素ごとに前記ブレ補正の演算に際に利用された画素の範囲に基づいて決定する拡散範囲決定サブステップと、
前記一次補正値の拡散率を前記拡散範囲に含まれる画素ごとに前記ブレ補正の演算における各画素の寄与率から決定する拡散率決定サブステップと、
前記一次補正値に各拡散率を乗算して得た値を前記擬似輪郭画素の画素値から引算して拡散範囲の各画素の画素値に加算する拡散サブステップと、
を有する請求項6から9のいずれか一に記載の画像処理方法。 - ブレ補正を行った画像の信号を取得する一次補正画像信号取得ステップと、
前記ブレ補正を行った際に利用したブレ方向及びブレ幅などの情報であるブレ補正情報を取得するブレ補正情報取得ステップと、
前記ブレ補正における演算処理に起因して一定周期で発生する擬似輪郭を前記ブレ補正情報を利用して検出する擬似輪郭検出ステップと、
前記擬似輪郭を構成する画素である擬似輪郭画素とブレ方向の近隣画素の画素値を平滑化させる擬似輪郭軽減ステップと、
前記擬似輪郭軽減ステップによる処理が行われた後の画像を出力する二次補正画像出力ステップと、
を計算機に実行させるためのプログラムを計算機に読み取り可能に記録した記録媒体であって、
前記擬似輪郭検出ステップは、
ブレ方向で画素値が極値的になる画素である極値画素とブレ方向の近隣画素との差分値を算出する差分値算出サブステップと、
前記差分値の絶対値が所定の閾値よりも大きいか否か判定する絶対値判定サブステップと、
前記絶対値が所定の閾値よりも大きい場合に該当する極値画素を第一次擬似輪郭画素として選出する第一次擬似輪郭画素選出サブステップと、
を有することを特徴とする記録媒体。 - 前記擬似輪郭検出ステップは、
前記第一次擬似輪郭画素のブレ方向の発生周期を算出する発生周期算出サブステップと、
前記発生周期が前記ブレ補正を行う際に利用した特徴値と関連するか否かをブレ補正情報を利用して判定する発生周期判定サブステップと、
前記発生周期が前記特徴値と関連する第一次擬似輪郭画素を第二次擬似輪郭画素として選出する第二次擬似輪郭画素選出サブステップと、
をさらに有する請求項11に記載の記録媒体。 - 前記擬似輪郭検出ステップは、
ブレ方向で画素値が極値的になる画素である極値画素がブレ方向以外に連続的に存在するか否か判定する連続性判定サブステップと、
前記ブレ方向以外に連続的に存在すると判定された極値画素を真の輪郭を構成する画素として前記第一次擬似輪郭画素又は前記第二次擬似輪郭画素から除外する真輪郭除外サブステップと、
前記真の輪郭を構成する画素が除外された第一次擬似輪郭画素又は第二次擬似輪郭画素を第三次擬似輪郭画素として選出する第三次擬似輪郭画素選出サブステップと、
を有する請求項11又は12に記載の記録媒体。 - 前記擬似輪郭検出ステップは、
前記真の輪郭と相関を持つ輪郭を構成する極値画素を第三次擬似輪郭画素から探索する相関極値画素探索サブステップと、
前記真の輪郭と相関を持つ輪郭を構成する極値画素を第四次擬似輪郭画素として選出する第四次擬似輪郭画素選出サブステップと、
をさらに有する請求項13に記載の記録媒体。 - 前記擬似輪郭軽減ステップは、
前記擬似輪郭画素のブレ補正後からブレ補正前の画素値の差である一次補正値を前記ブレ補正情報から取得する一次補正値取得サブステップと、
前記一次補正値を拡散させる画素の範囲である拡散範囲を前記擬似輪郭画素ごとに前記ブレ補正の演算に際に利用された画素の範囲に基づいて決定する拡散範囲決定サブステップと、
前記一次補正値の拡散率を前記拡散範囲に含まれる画素ごとに前記ブレ補正の演算における各画素の寄与率から決定する拡散率決定サブステップと、
前記一次補正値に各拡散率を乗算して得た値を前記擬似輪郭画素の画素値から引算して拡散範囲の各画素の画素値に加算する拡散サブステップと、
を有する請求項11から14のいずれか一に記載の記録媒体。
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