JP5012153B2 - 密閉型圧縮機及びその製造方法 - Google Patents

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この発明は、例えば冷凍空調システムやヒ−トポンプ給湯機などの冷媒ガスを圧縮する回転式密閉形圧縮機で、密閉容器の耐圧強度を満足する板厚維持しつつ、ロール加工成型を可能とし、量産性を向上させることを可能とする。
一般に密閉容器の耐圧に対する安全性を確保するため、JIS B8620「小形冷凍装置の安全基準」に規定されているように、その密閉容器が曝される圧力に対し何倍かの耐圧性が要求される。
従来技術としては、たとえば特許文献1に密閉容器の電力タ−ミナル取付け部分を高耐圧化する構造が、特許文献2に密閉容器円筒部の圧力変形防止技術が開示されている。
特開2003−161261号公報 特開平11−280651号公報
しかしながら、従来の技術では密閉容器の耐圧を向上させる手段として密閉容器を形成する板材の厚みを必要にして十分なものにすることであり、例えば自然冷媒R744の場合では数10トンの耐圧力が必要となるため、板厚は5mm以上となる。その際課題となるのが圧縮機の外郭を形成するハウジングであり、耐圧を満足するために火力発電所などで用いているボイラ管を用いる他なく、その製造は非常に特殊で一部のメーカしか行うことができないため、従来の圧縮機のようにハウジングを独自に製造し圧縮機に最適な形状に成型することができない。
図4は従来の圧縮機ハウジング製造工程である。図4において、コイル状に巻かれた鋼板9aをルーバ9bで平板に引き伸ばし、そのままの状態で圧延方向に垂直方向へロール加工成型9cを行い、円筒状に加工し突合せ部を溶接9dする。
しかしながら板厚が5mm以上の場合で内径がφ130mm以下のような急激な曲率を持つハウジング1を形成しようとすると、材料のスプリングバックや歪エネルギーによりロール加工成型9c時にうまく円筒形状に成型することができない。また成型できた場合でも材料が硬化してしまうため、内径を再加工により拡菅することは不可能であり、固定子7や軸受3を内挿し固定するために必要な内径精度に仕上げることは不可能であった。
このように、従来の圧縮機で用いているようなコイル状鋼板を素材とし、ロール加工成型と溶接で成型を試みると、ロール加工成型はコイル状鋼板を一度平板に圧延し、素材ロール方向に垂直に加工ロール成型し円筒状に加工するため、耐圧を満足する5mm以上の板厚においてはスプリングバックや歪エネルギー等によりロール加工成型することが難しいだけでなく、内径の真円度等が要求される精度を満足できない。また、コイル状鋼板の初期の素材ロール方向と同一方向でロール加工成型・溶接を行った場合でもそれらのエネルギーにより溶接ハジキが発生し、溶接が均等にできないといった問題が発生していた。
本発明はこのような問題点を解消するもので、コイル状鋼板を素材とし、一度平板にして切断後、素材ロール方向と同一方向にロール加工成型し、しかる後溶接を行うことで板厚が5mm以上であっても加工を可能するものである。
ハウジングの円筒をロール加工する際に、そのロール材の巻方向と同一方向にロールすることにより加工性を向上させるが、材料のもつ歪エネルギーを溶接および材料のたわみ性で許容できるよう溶接用鋼板を用い、且つ従来よりも高い引張り強度の材料を用いることで耐圧性も確保することができる。
本発明により密閉容器の耐圧強度を満足する板厚を維持しつつ、ロール加工成型を可能とし、量産性の向上したハウジングを用いた圧縮機の提供を可能とする。
請求項1記載の発明は、板厚5mm以上のロール状鋼板を素材とし、一度平板に圧延した後切断し、素材ロール方向と同一方向にロール加工成型を行い、溶接によりハウジングを成型させるが、スプリングバックや歪エネルギーを許容するために溶接性・たわみ性の高い溶接用鋼板を用いることにより生産性・耐圧性・精度を満足することができる。
ここで、溶接用鋼板を用いることができたのは板厚が5mm以上であるためであり、4mm以下の圧縮機のハウジングであれば、溶接時に内径側にスケールが発生してしまい適用できない。
請求項2記載の発明はハウジング内径がφ130mm以下であり、通常ヒートポンプなどで用いられている圧縮機の電動機の固定子外径と同一寸法となるため、従来の部品をそのまま適用することができ、圧縮機の量産性・耐圧性を向上させることができる。
請求項3記載の発明は従来の冷媒よりも高い作動圧にも対応することができ、圧縮機の量産性・耐圧性を向上させることができる。
請求項4記載の発明は自然冷媒R744等で必要とされる従来よりも高い耐圧性に必要な引張り強度である490t/cm以上の溶接用鋼板を用いることで、特殊な高張力鋼板などを用いることなく耐圧性を確保でき、圧縮機の量産性・耐圧性を向上させることができる。
請求項5記載の発明は、ハウジングの製造工程が、板厚が5mm以上のロール状に巻かれた溶接用鋼板を平板に成型加工する第1の工程と、前記平板を所定の寸法に切断する第2の工程と、前記切断された平板を平板に加工される前の素材ロール方向と同じ方向に曲げ加工して円筒形状にする第3の工程と、円筒形状にすることによって形成された突合せ面を溶接により接合する第4の工程とを有するものであり、耐圧性を確保する為板厚の大きな密閉容器を必要とする場合でも量産性を犠牲にすることなく製造することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施例を示すスクロール圧縮機の断面図、図2は本発明の密閉容器ハウジングの第1及び第2の製造工程を示す図、図3は本発明の密閉容器ハウジングの第3及び第4の製造工程を示す図である。
図1において、電動機の回転子6は回転軸5に固定されており、回転することにより旋回スクロール部品8を回転させ、固定スクロール部品2との間で圧縮室を形成し、冷媒を
圧縮する。電動機の固定子7および圧縮室を形成するメカ部を支持する軸受3はハウジング1に溶接などで固定されており、ハウジング1の内部は圧縮室より吐出された高圧冷媒ガスが流れる。
このとき、図4に示すような従来技術による密閉型圧縮機のハウジングでは、前述したように板厚が5mm以上の場合で内径がφ130mm以下のような急激な曲率を持つハウジングを形成しようとすると、材料のスプリングバックや歪エネルギーによりロール加工成型9c時にうまく円筒形状に成型することができない。また成型できた場合でも材料が硬化してしまうため、内径を再加工により拡管することは不可能であり、固定子7や軸受3を内挿し固定するために必要な内径精度に仕上げることは不可能であるなどの課題を有していた。
そこで本発明は、図2にあるようにルーバ9b後に切断10aを行い、平板10bを作成し、図3のように一旦コイル9aを圧延した方向と同一の素材ロール方向に巻加工11aを行い、突合せ溶接11bを行うようにしたものである。本発明では材料時にコイル状であったため、板厚が5mm以上の状態であっても円筒状に加工できる。しかしながらスプリングバックや歪エネルギーは存在するため、溶接時に溶接ハジキが生じてしまうが、例えば溶接用鋼板SM490材などを用いることで、歪等の影響を材料の持つたわみ性や、溶接性により許容することができる。また、内径に関しても圧縮機として機能を満足する精度に仕上げることができる。ここで溶接用鋼板を用いることができたのは板厚が5mm以上と厚いからこそであり、4mmm以下の板厚であれば逆に溶接時にスケール等が内径側に発生してしまい、品質上採用することはできない。
(実施の形態2)
現在のヒートポンプなどで用いられているユニットはエアコンとほぼ同一の容積を持つため、圧縮機のサイズを大きくできない。そのため、電動機・ハウジング共にφ130mm以下で設計する必要があり、板厚5mm以上の場合、圧延方向と垂直にロール加工成型することは材料のしわ・ワレなどが発生するために不可能であったが、素材ロール方向と同一にすることにより可能となった。
(実施の形態3)
R744等の自然冷媒では許容圧力が数10トンであり、且つ繰返し耐圧性も求められるが、材料として490t/cm以上を用いることで溶接用鋼板でも構成することが可能となる。
以上のように、本発明により、板厚5mm以上のハウジングを加工により形成することが可能となり、密閉容器の耐圧強度を確保しつつ、精度を確保し、生産性を向上させることを可能とする。
本発明の実施例を示すスクロール圧縮機の断面図 本発明の密閉容器ハウジング第1及び第2の工程を示す図 本発明の密閉容器ハウジング第3及び第4の工程を示す図 従来の密閉容器ハウジングの製造工程を示す図
符号の説明
1 ハウジング
2 固定スクロール部品
3 軸受
4 吸入管
5 回転軸
6 回転子
7 固定子
8 旋回スクロール部品
9a 鋼板
9b ルーバ
9c ロール加工成型
9d 溶接
10a 切断
10b 平板
11a ロール加工成型
11b 溶接

Claims (4)

  1. 密閉容器ハウジングの製造工程が、
    板厚が5mm以上のロール状に巻かれた溶接用鋼板素材を平板に成型加工する第1の工程と、
    前記平板を所定の寸法に切断する第2の工程と、
    前記切断された平板を加工される前の素材ロール方向と同じ方向に曲げ加工して円筒形状にする第3の工程と、
    円筒形状にすることによって形成された突合せ面を溶接により接合する第4の工程とを有する密閉型圧縮機の製造方法。
  2. 前記ハウジングの内径がφ130mm以下である請求項1記載の密閉型圧縮機の製造方法
  3. 圧縮機が搭載されている冷凍空調システムやヒートポンプ給湯器の作動冷媒がR744(炭酸ガス)やアンモニアなどの自然冷媒である請求項1又は2記載の密閉型圧縮機の製造方法
  4. クランクシャフトで連結される圧縮機構部と電動機部とを密閉容器に収納する密閉型圧縮機であって、
    前記密閉容器のハウジングが、板厚が5mm以上のロール状に巻かれた溶接用鋼板素材を平板に成型加工する第1の工程と、前記平板を所定の寸法に切断する第2の工程と、前記切断された平板を加工される前の素材ロール方向と同じ方向に曲げ加工して円筒形状にする第3の工程と、円筒形状にすることによって形成された突合せ面を溶接により接合する第4の工程とを有する製造方法によって形成されている密閉型圧縮機。
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