JP5012094B2 - 粘弾性特性決定方法、シミュレーションプログラムおよびシミュレーション装置、および、粘弾性特性を備えたシミュレーションモデルを用いるシミュレーション方法 - Google Patents
粘弾性特性決定方法、シミュレーションプログラムおよびシミュレーション装置、および、粘弾性特性を備えたシミュレーションモデルを用いるシミュレーション方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5012094B2 JP5012094B2 JP2007055901A JP2007055901A JP5012094B2 JP 5012094 B2 JP5012094 B2 JP 5012094B2 JP 2007055901 A JP2007055901 A JP 2007055901A JP 2007055901 A JP2007055901 A JP 2007055901A JP 5012094 B2 JP5012094 B2 JP 5012094B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- value
- elastic modulus
- frequency
- viscoelastic
- simulation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T90/00—Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
Landscapes
- Tires In General (AREA)
Description
近年、この粘弾性特性を有するゴム材料で構成されるタイヤの転がり抵抗、および、ゴム材料中に含まれるコンパウンドがタイヤの特性に与える影響の評価が、シミュレーションにより行われている。これらのシミュレーションは、一般的なシミュレーションツールであるFEMで行なわれている。このFEMでのシミュレーションにおいて、粘弾性特性は、時間領域で定められた粘弾性特性として入力される必要がある。
このため、上述したシミュレーションを行うために、材料の粘弾性の周波数分布(マスターカーブ)から、シミュレーション入力用の時間領域の粘弾性特性が決定される必要がある。非特許文献1および非特許文献2には、材料の粘弾性の周波数分布から、入力用の時間領域の粘弾性特性を決定する方法(ツール)が、種々提案されている。
図1は、本発明のシミュレーション装置の実施態様である、時間に依存する物理特性が算出されるシミュレーション装置10の構成を機能的に示したブロック図である。
シミュレーション装置10は、CPU(演算部)12、メモリ14、ROM16、I/Oボード18を備えたコンピュータで構成される。また、シミュレーション装置10は、メモリ14あるいはROM16に記憶されたアプリケーションソフトウェアを呼び出して、パラメータ値設定部20、材料粘弾性取得部22、分布誤差算出部24、粘弾性特性決定部26およびシミュレーション演算部28をサブルーチン生成し、それぞれのサブルーチンを実行させる装置である。
なお、本実施形態では、時間領域の粘弾性特性は、せん断粘弾性特性である。また、シミュレーションモデルは、図3に示すようなポリマー相A内に粒状フィラー相Bが不均質に分散配置されているミクロコンパウンドモデルであり、時間に依存する物理特性は、応力緩和特性である。これらに基づいて詳細を説明するが、本発明はこれには限定されるものではない。
まず、パラメータ値設定部20にて、時間の指数関数の和で表された時間領域の粘弾性特性を定めるパラメータ値の初期値として、緩和弾性定数および緩和時定数に所定の値が設定される(ステップS100)。
初期値は、デフォルト設定される値でも、オペレータによりマウス・キーボード34から入力される値でも良い。
ここで、材料の粘弾性は、いずれの粘弾性でも良く、例えば、引張粘弾性または体積粘弾性であっても良いが、本実施形態のせん断粘弾性が好ましい。
取得される特性として、材料のせん断粘弾性の周波数分布(複素せん断弾性率)を下記式(1−1)で表わすことにより、下記式(1−2)に示すせん断貯蓄弾性率の値、および、下記式(1−3)に示すせん断損失弾性率の値が取得される。本実施形態では、取得されたせん断貯蓄弾性率の値は、貯蓄弾性率の取得値とされ、取得されたせん断損失弾性率の値は、損失弾性率の取得値とされる。また、損失弾性率の取得値を貯蓄弾性率の取得値で除算して定まる値は、損失正接の取得値とされる。
さらになお、材料の粘弾性の周波数分布のデータ数は、周波数が1桁変化する範囲において、例えば周波数が1〜10〔Hz〕の範囲において、3つ以上含まれることが好ましい。これにより、後述する、時間の指数関数の和で表された時間領域の粘弾性特性が精度良く決定できる。
ここで、時間領域の粘弾性特性の粘弾性は、いずれの粘弾性でも良く、例えば、引張粘弾性または体積粘弾性であっても良いが、本実施形態のせん断粘弾性が好ましい。
なお、Prony級数の展開項数は、前述したステップS102で取得された材料の粘弾性を示すデータ数の1/2以上とすることが好ましい。これにより、後述する、時間の指数関数の和で表された時間領域の粘弾性特性が精度良く決定できる。
本実施形態では、設定されたせん断貯蓄弾性率の値は、貯蓄弾性率の設定値とされ、設定されたせん断損失弾性率の値は、損失弾性率の設定値とされる。また、損失弾性率の設定値を貯蓄弾性率の設定値で除算して定まる値は、損失正接の設定値とされる。
ここで貯蓄弾性率の設定値と取得値との誤差は、この2つの値の差を周波数毎に定量化するものである。例えば、この2つの値の差であっても良いが、本実施形態の下記式(4)に示すように、この2つの値の差を蓄弾弾性率の取得値で除算した値であることが好ましい。また、この誤差は、この2つの値の差を蓄弾性率の設定値で除算した値であっても良い。
損失弾性率の設定値と取得値との誤差、損失正接の設定値と取得値との誤差、貯蓄弾性率の設定値の周波数に対する勾配の値と貯蓄弾性率の取得値の周波数に対する勾配の値との誤差、損失弾性率の設定値の周波数に対する勾配の値と損失弾性率の取得値の周波数に対する勾配の値との誤差、および、損失正接の設定値の周波数に対する勾配の値と損失正接の取得値の周波数に対する勾配の値との誤差も、上記貯蓄弾性率の設定値と取得値との誤差と同様の誤差であっても良い。
損失正接の設定値と取得値および損失正接の設定値の周波数に対する勾配の値と損失正接の取得値の周波数に対する勾配の値は、損失正接を対数変換しない真数値を用いて求められる値であっても良い。
なお、上述した周波数に対する勾配の値は、対数変換した周波数の値を用いて求められる値であっても良く、また、対数変換しない周波数の真数値を用いて求められる値であっても良い。
なお、本実施形態では、各誤差を2乗し累積加算するために、Newton-Raphson法を用いたが、他の公知の非線形の最小二乗法の解法を用いても良い。
ここで、下記式(5)は、式(4)の右辺に対して、損失正接の項(第3項)を削除した式である。また、下記式(6)は、式(4)の右辺に対して、損失正接の項(第3項)および損失正接の周波数に対する勾配の項(第6項)を削除した式である。
ここで、収束判定条件の閾値は、後述するステップS110にて、時間の指数関数の和で表された時間領域の粘弾性特性を必要な精度で決定するいずれの閾値でも良い。精度を重視する場合には、閾値は小さく設定され、算出コストの節約または算出時間の短縮を重視する場合には、閾値は大きく設定される。
ここで、時間領域の粘弾性特性の粘弾性は、いずれの粘弾性でも良く、例えば、引張粘弾性または体積粘弾性であっても良いが、本実施形態のせん断粘弾性が好ましい。
本実施形態では、時間領域の粘弾性特性は、式(2)で設定されるProny級数に、ステップS110で決定された緩和弾性定数の値および緩和時定数の値が代入されて、決定される。
ここで、修正されるパラメータ値は、分布誤差の値と収束判定条件の閾値との差を用いて与えられる値であり、公知の方法を用いて値が修正される。
ここで、時間領域の粘弾性特性の粘弾性は、本発明により決定されるいずれの粘弾性でも良く、例えば、引張粘弾性または体積粘弾性であっても良いが、本実施形態では、せん断粘弾性が好ましい。
ここで、シミュレーションモデルは、数値解析可能な粘弾性特性を備えたいずれのシミュレーションモデルでも良く、例えば、均一な粘弾性特性を備えた直方体のモデルでもよく、金属材または繊維材が補強材として配されたゴム材料のモデルでも良く、タイヤの形状を模し、各部分毎に異なる粘弾性特性を備えたモデルでも良いが、本実施形態では、図3に示すミクロコンパウンドモデルであることが好ましい。
図3に示すミクロコンパウンドモデルは、ポリマー相A(図3中灰色領域)と、カーボンブラックやシリカ等の無機化合物充填補強材である粒系フィラー相B(図3中の黒色領域)とからなり、ポリマー相A中にフィラー相Bが不均質に分散配置されているモデルである。灰色領域のポリマー相Aの材料特性は、時間に応じて変化する粘弾性を有し、この粘弾性は、ステップS110にて決定された時間領域の粘弾性特性により規定されている。一方、フィラー相Bの材料特性は、弾性特性で規定されている。なお、図3では、30個×30個×30個にメッシュ分割した例が示されている。
ここで、シミュレーションモデルに与えられる境界条件は、時間に依存する物理特性の算出に用いるいずれの境界条件でも良く、例えば、力、応力、変位、熱のいずれでも良いが、本実施例では歪であることが好ましい。また、シミュレーションで算出される物理特性は、時間に依存するいずれの物理特性でも良く、例えば、クリープ特性、定ひずみ負荷特性、動的粘弾性特性のいずれであっても良いが、本実施形態では、応力を物理量として算出した応力緩和特性とすることが好ましい。
図4に示すように、本発明の応力緩和特性を示す曲線では、時間の経過に対し、応力はなだらかに減少し、応力の緩和量(減少量)は減少している。これに対し、ABAQUSの応力特性を示す曲線では、図4中のAにて示す時間帯において、応力は急激に減少し、応力の緩和量(減少量)は増加している。
本発明の応力緩和特性を示す曲線は、一般的な応力緩和特性を示す曲線が備える特徴を良く示している。これに対し、ABAQUSの応力特性を示す曲線は、上述したように図4中のAにて示す時間帯において、一般的な応力緩和特性が備える特徴と異なる特徴を示している。
また、図5(a)〜(c)および図6(a)〜(c)は、材料から取得された貯蓄弾性率、損失弾性率および損失正接(以下「材料の貯蓄弾性率、損失弾性率および損失正接」)の値も同時に示す。
これに対して、図6(a)に示すABAQUSの貯蓄弾性率の値は材料の貯蓄弾性率の値と比較的良く一致しているものの、図6(b)、(c)に示すABAQUSの損失弾性率および損失正接の値は、材料の損失弾性率および損失正接の値と一致しない部分がある。特に、粘弾性特性に大きな影響を与える損失正接の値は、図6(c)に示すBおよびCの周波数帯において、材料の損失正接の値より大きく、図6(c)に示すDの周波数帯において、材料の損失正接の値より小さい。
損失正接の値の変化は、応力緩和特性に大きな影響を与えるので、図4中のAの時間帯におけるABAQUSの応力緩和特性の値の急激な減少は、図6(c)中のCの周波数帯において、ABAQUSの損失正接の値が、材料の損失正接の値より大きいことによって引き起こされている。
ここで、本発明の貯蓄弾性率の値は、上述した式(4)を用いて決定された時間領域の粘弾性特性(以下「本発明の粘弾性特性」)により定められている。また、ABAQUSの貯蓄弾性率の値は、上述した式(7)を用いて決定された時間領域の粘弾性特性(以下「ABAQUSの粘弾性特性」)により定められている。
なお、、ABAQUSの粘弾性特性は式(7)に示す分布誤差(χ2)が判定条件の閾値より小となったときのパラメータ値により決定された粘弾性特性である。
ABAQUSの粘弾性特性の決定に用いられる分布誤差を求めるための式(7)は、貯蓄弾性率および損失弾性率の項で構成されている。このため、周波数毎の貯蓄弾性率の設定値と取得値の差を二乗した値と、周波数毎の損失弾性率の設定値と取得値との差を二乗した値の累積和を小さくするように、パラメータ値は修正され、ABAQUSの粘弾性特性は決められる。
このため、初期値の貯蓄弾性率の値が、図7(a)に示すように、設定された周波数帯内で変動する場合、ABAQUSの貯蓄弾性率の値は材料の貯蓄弾性率の値に比較的近付くが、図7(b)に示すようにこの変動の振幅を減少させない。
貯蓄弾性率の項は、周波数毎の貯蓄弾性率の設定値と取得値の差を貯蓄弾性率の取得値で除算した値の項であり、損失弾性率の項は、周波数毎の損失弾性率の設定値と取得値の差を損失弾性率の取得値で除算した値の項である。また、貯蓄弾性率の周波数に対する勾配の項は、周波数毎の貯蓄弾性率の設定値の周波数に対する勾配の値と貯蓄弾性率の取得値の周波数に対する勾配の値との差を、貯蓄弾性率の取得値の周波数に対する勾配の値で除算した値の項である。また、損失弾性率の周波数に対する勾配の項は、周波数毎の損失弾性率の設定値の周波数に対する勾配の値と損失弾性率の取得値の周波数に対する勾配の値との差を、周波数毎の損失弾性率の取得値の周波数に対する勾配の値で除算した値の項である。
なお、本発明の貯蓄弾性率の値を例にとり、詳細に説明したが、本発明の損失弾性率および損失正接の値も、上述した構成により、本発明の貯蓄弾性率の値と同様に、材料の損失弾性率および損失正接の値に近付くことができる。
この構成により、上述したように、本発明の貯蓄弾性率、損失弾性率および損失正接の値は、初期値の貯蓄弾性率、損失弾性率および損失正接の値が、設定された周波数帯内で変動する場合であっても、材料の貯蓄弾性率、損失弾性率および損失正接の値に近付き、この変動の振幅を減少させる。
この作用により、本発明は、一般的な特性を説明する応力緩和特性をシミュレーションにより算出でき、また、この応力緩和特性の算出を可能とする時間領域の粘弾性特性の決定ができる。
ステップS116にて、図9に示すタイヤモデル40を作成し、ステップS118にて転動処理を施し、タイヤの転がり抵抗を算出する。
ここで、タイヤモデル40のいずれの部分が、粘弾性特性を備えた複数の有限要素によって構成されていても良く、例えば、ビードフィラー部分あるいはタイヤ全体がこの有限要素によって構成されていても良いが、本シミュレーションでは、トレッド部分がこの有限要素によって構成されていことが好ましい。また、粘弾性特性は、本発明で決定されるいずれの粘弾性特性であっても良く、例えば、上述の実施形態のミクロコンパウンドモデルから算出される応力緩和特性としても良いが、本シミュレーションでは、本発明の粘弾性特性決定のステップS110で決定された時間領域の粘弾性特性を用いることもできる。
なお、トレッド部分は、直径方向6個×幅方向36個×円周方向56個にメッシュ分割されている。
本シミュレーションでは、タイヤサイズ:205/65R15、タイヤ内圧:200kPa、接地荷重:4kN、転動速度:10km/h、転動周期:0.11秒が境界条件として与えられる。
また、本実施形態では、応力緩和特性の算出を例として説明したが、本発明は、クリープ特性、定ひずみ負荷特性、あるいは動的粘弾性特性等の時間に依存する物理特性を算出するシミュレーションに用いられても良いのは勿論である。
(1)第1の手順において、本発明により決定された時間の指数関数の和で表された時間領域の粘弾性特性をコンピュータに入力させる。
(2)第2の手順において、シミュレーションモデルを、コンピュータの演算部に作成させる。
(3)第3の手順において、シミュレーションモデルに対して時間に依存する変形解析をコンピュータの演算部に実行させ、前記シミュレーションモデルから時間に依存する物理特性をコンピュータの演算部に算出させる。
12 CPU
14 メモリ
16 ROM
18 I/Oボード
20 パラメータ値設定部
22 材料粘弾性率取得部
24 分布誤差算出部
26 粘弾性特性決定部
28 シミュレーション演算部
30 ディスプレイ
32 プリンタ
34 マウス・キーボード
40 タイヤモデル
Claims (11)
- 材料の粘弾性の周波数分布から、時間の指数関数の和で表された時間領域の粘弾性特性を定めるパラメータ値を算出し、前記時間領域の粘弾性特性を決定する粘弾性特性決定方法であって、
前記時間領域の粘弾性特性を定めるパラメータ値の初期値として所定の値を設定する第1のステップと、
前記材料の粘弾性の周波数分布から、貯蓄弾性率の値および損失弾性率の値を取得する第2のステップと、
前記時間領域の粘弾性特性を定めるパラメータ値により設定された貯蓄弾性率の設定値、前記パラメータ値により設定された損失弾性率の設定値、前記第2のステップで取得した貯蓄弾性率の取得値および前記第2のステップで取得した損失弾性率の取得値から、前記貯蓄弾性率の設定値と取得値との誤差と、前記損失弾性率の設定値と取得値との誤差と、前記貯蓄弾性率の設定値の周波数に対する勾配の値と前記貯蓄弾性率の取得値の周波数に対する勾配の値との誤差と、前記損失弾性率の設定値の周波数に対する勾配の値と前記損失弾性率の取得値の周波数に対する勾配の値との誤差とを周波数毎に求め、この周波数毎の誤差を用いて、前記材料の粘弾性の周波数分布と前記パラメータ値により設定された設定粘弾性の周波数分布との分布誤差を算出する第3のステップと、
前記分布誤差が収束判定条件の閾値より小ならば、前記パラメータ値を用いて前記時間領域の粘弾性特性を決定し、前記分布誤差が前記収束判定条件の閾値より小でなければ、前記パラメータ値を修正して前記第3のステップに戻る第4のステップとを有することを特徴とする粘弾性特性決定方法。 - 前記第3のステップでは、前記貯蓄弾性率の設定値と取得値、前記損失弾性率の設定値と取得値、前記貯蓄弾性率の設定値の周波数に対する勾配の値と前記貯蓄弾性率の取得値の周波数に対する勾配の値および前記損失弾性率の設定値の周波数に対する勾配の値と前記損失弾性率の取得値の周波数に対する勾配の値は、前記貯蓄弾性率および前記損失弾性率を対数変換した値を用いて求められる値であり、
前記周波数分布は、周波数を対数変換した対数周波数分布である請求項1に記載の粘弾性特性決定方法。 - 前記損失弾性率の設定値を前記貯蓄弾性率の取得値で除算して定まる損失正接の設定値、および、前記損失弾性率の取得値を前記貯蓄弾性率の取得値で除算して定まる損失正接の取得値から、前記損失正接の設定値の周波数に対する勾配の値と前記損失正接の取得値の周波数に対する勾配の値との誤差を周波数毎に求め、この誤差を前記分布誤差に含めて用いる請求項1に記載の粘弾性特性決定方法。
- 前記第3のステップでは、前記損失正接の設定値の周波数に対する勾配の値と前記損失正接の取得値の周波数に対する勾配の値は、前記損失正接を対数変換しない真数値を用いて求められる値であり、
前記貯蓄弾性率の設定値と取得値、前記損失弾性率の設定値と取得値、前記貯蓄弾性率の設定値の周波数に対する勾配の値と前記貯蓄弾性率の取得値の周波数に対する勾配の値および前記損失弾性率の設定値の周波数に対する勾配の値と前記損失弾性率の取得値の周波数に対する勾配の値は、前記貯蓄弾性率および前記損失弾性率を対数変換した値を用いて求められる値であり、
前記周波数分布は、周波数を対数変換した対数周波数分布である請求項3に記載の粘弾性特性決定方法。 - 前記損失正接の設定値および取得値は、前記損失正接を対数変換しない真数値であり、
前記損失正接の設定値と取得値との誤差を周波数毎に求め、この誤差を前記分布誤差に含めて用いる請求項3または4に記載の粘弾性特性決定方法。 - 前記分布誤差は、前記誤差のそれぞれに重みづけ係数を乗算したものであり、前記損失正接の設定値と取得値との誤差に乗算する重みづけ係数は、前記誤差に乗算される重みづけ係数の中で最も大きい請求項5に記載の粘弾性特性決定方法。
- 数値解析可能な粘弾性特性を備えたシミュレーションモデルを用いて行なうシミュレーション方法であって、
前記シミュレーションモデルの材料特性の1つとして、請求項1〜6のいずれか1項に記載の粘弾性特性決定方法により決定された、時間の指数関数の和で表された時間領域の粘弾性特性を入力するステップと、
前記シミュレーションモデルを作成するステップと、
前記シミュレーションモデルに対して時間に依存する変形解析を行い、前記シミュレーションモデルから時間に依存する物理特性を算出するステップとを有することを特徴とするシミュレーション方法。 - 前記シミュレーションモデルは、ゴム材料と、このゴム材料を補強するために前記ゴム材料中に配される、無機化合物充填材、金属材及び繊維材の少なくともいずれか1つの補強材とを再現した有限要素モデルである請求項7に記載のシミュレーション方法。
- 前記シミュレーションモデルは、タイヤモデルである請求項7または8に記載のシミュレーション方法。
- 数値解析可能な粘弾性特性を備えたシミュレーションモデルを用いて、コンピュータにシミュレーションを行なわせるシミュレーションプログラムであって、
前記シミュレーションモデルの材料特性の1つとして、請求項1〜6のいずれか1項に記載の粘弾性特性決定方法により決定された、時間の指数関数の和で表された時間領域の粘弾性特性をコンピュータに入力させる手順と、
前記シミュレーションモデルを、コンピュータの演算部に作成させる手順と、
前記シミュレーションモデルに対して時間に依存する変形解析をコンピュータの演算部に実行させ、前記シミュレーションモデルから時間に依存する物理特性をコンピュータの演算部に算出させる手順とを有することを特徴とするシミュレーションプログラム。 - 数値解析可能な粘弾性特性を備えたシミュレーションモデルを用いてシミュレーションを行なうシミュレーション装置であって、
前記シミュレーションモデルの材料特性の1つとして、請求項1〜6のいずれか1項に記載の粘弾性特性決定方法により決定された、時間の指数関数の和で表された時間領域の粘弾性特性を入力する手段と、
前記シミュレーションモデルを作成する手段と、
前記シミュレーションモデルに対して時間に依存する変形解析を行い、前記シミュレーションモデルから時間に依存する物理特性を算出する手段とを有することを特徴とするシミュレーション装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007055901A JP5012094B2 (ja) | 2007-03-06 | 2007-03-06 | 粘弾性特性決定方法、シミュレーションプログラムおよびシミュレーション装置、および、粘弾性特性を備えたシミュレーションモデルを用いるシミュレーション方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007055901A JP5012094B2 (ja) | 2007-03-06 | 2007-03-06 | 粘弾性特性決定方法、シミュレーションプログラムおよびシミュレーション装置、および、粘弾性特性を備えたシミュレーションモデルを用いるシミュレーション方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008213724A JP2008213724A (ja) | 2008-09-18 |
JP5012094B2 true JP5012094B2 (ja) | 2012-08-29 |
Family
ID=39834274
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007055901A Expired - Fee Related JP5012094B2 (ja) | 2007-03-06 | 2007-03-06 | 粘弾性特性決定方法、シミュレーションプログラムおよびシミュレーション装置、および、粘弾性特性を備えたシミュレーションモデルを用いるシミュレーション方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5012094B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4603082B2 (ja) | 2009-02-03 | 2010-12-22 | 株式会社ブリヂストン | ゴム材料の変形挙動予測装置及びゴム材料の変形挙動予測方法 |
JP2010181342A (ja) * | 2009-02-06 | 2010-08-19 | Bridgestone Corp | ゴム材料の変形挙動予測装置及びゴム材料の変形挙動予測方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003083874A (ja) * | 2001-09-10 | 2003-03-19 | Ricoh Co Ltd | 粘弾性材料特性解析方法、システムおよび記録媒体 |
JP4299733B2 (ja) * | 2003-07-16 | 2009-07-22 | 株式会社ブリヂストン | 粘弾性応答性能予測方法 |
JP4710261B2 (ja) * | 2004-06-30 | 2011-06-29 | 横浜ゴム株式会社 | タイヤ挙動シミュレーション用処理装置の動作方法 |
JP4594043B2 (ja) * | 2004-11-15 | 2010-12-08 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴム材料のシミュレーション方法 |
-
2007
- 2007-03-06 JP JP2007055901A patent/JP5012094B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008213724A (ja) | 2008-09-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1674848B1 (en) | Method of simulating rolling tire | |
US10436669B2 (en) | Interpolation engine for analysis of time-varying load data signals | |
JP4931430B2 (ja) | タイヤの温度分布予測方法とタイヤの温度分布予測計算プログラム | |
JP4152338B2 (ja) | タイヤ設計方法およびプログラム | |
JP4469172B2 (ja) | タイヤのシミュレーション方法 | |
JP4285991B2 (ja) | タイヤ経時変化予測方法、タイヤ特性予測方法、タイヤ設計方法、タイヤ製造方法およびプログラム | |
JP3897477B2 (ja) | 応力−ひずみ関係シミュレート方法およびスプリングバック量予測方法 | |
WO2013042600A1 (ja) | Chabocheモデルを用いた応力-ひずみ関係シミュレーション方法、応力-ひずみ関係シミュレーションシステム、応力-ひずみ関係シミュレーションプログラム | |
Cho et al. | Numerical investigation of tire standing wave using 3-D patterned tire model | |
JP2005306174A (ja) | タイヤ性能予測方法 | |
Cho et al. | Finite element estimation of hysteretic loss and rolling resistance of 3-D patterned tire | |
Hernandez et al. | Numerical prediction of three-dimensional tire-pavement contact stresses | |
JP5012094B2 (ja) | 粘弾性特性決定方法、シミュレーションプログラムおよびシミュレーション装置、および、粘弾性特性を備えたシミュレーションモデルを用いるシミュレーション方法 | |
JP5533181B2 (ja) | タイヤのシミュレーション方法 | |
JP4961955B2 (ja) | 構造体のシミュレーション方法 | |
Yang et al. | Optimization of reinforcement turn-up effect on tyre durability and operating characteristics for racing tyre design | |
JP4486420B2 (ja) | タイヤ経時変化予測方法、装置、プログラム及び媒体 | |
JP5128853B2 (ja) | 空気入りタイヤの設計方法 | |
JP5564889B2 (ja) | 粘弾性試験方法、タイヤのシミュレーション方法およびタイヤのシミュレーション装置 | |
Wei | A finite element based approach to characterising flexible ring tire (FTire) model for extended range of operating conditions | |
JP6312975B2 (ja) | タイヤの耐久性評価方法及びこれを用いた設計方法 | |
Gipser | The FTire tire model family | |
Yintao et al. | Finite element modeling for steel cord analysis in radial tires | |
JP5304093B2 (ja) | タイヤの転がり抵抗のシミュレーション方法および装置 | |
JP4913964B2 (ja) | 実測値の推定方法及びそのプログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100225 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120214 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120508 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120521 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |