JP5011612B2 - Semiconductor device - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属(M)−酸化膜(O)−半導体層(S)のゲート構造をもつMOS型電界効果トランジスタ(以下MOSFETと記す)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(以下IGBTと記す)等の半導体装置、特に半導体基板の両面に設けられた電極間に電流が流れる縦型で高耐圧、低損失の半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、パワー半導体素子には半導体基板の両面に設けられた電極間に電流が流れる縦型半導体が多用されている。図36は従来のプレーナー型のnチャネル縦型MOSFETの一例の、主電流の流れる活性部の断面図である。
この縦型MOSFETではドレイン電極20が導電接合した低抵抗のn+ ドレイン層11の上に電圧支持層となる高比抵抗のn- ドリフト層12が配置され、そのn- ドリフト層12の上に選択的にpウェル領域13が配置され、そのpウェル領域13内部の表面層に選択的にn+ ソース領域15が形成されている。
【0003】
+ ソース領域15とn- ドリフト層12の表面露出部分14(以下n- 表面領域と呼ぶ)とに挟まれたpウェル領域13の表面上にゲート絶縁膜17を介してゲート電極18が設けられ、n+ ソース領域15とpウェル領域13との表面に共通に接触してソース電極19が設けられている。
上記デバイス内のpウェル領域13のソース電極19と接触する表面にソース電極19との接触抵抗を低減させ、或いはラッチアップ耐量向上の為にp+ コンタクト領域21が設けられる場合もある。
【0004】
図36のMOSFETのドレイン電極20が導電接合しているn+ ドレイン層11を低抵抗のp+ ドレイン層に変えるとプレーナー型のnチャネル縦型IGBTとなる。その際に、その上の電圧支持層となる高比抵抗のn- ドリフト層12から上は図36のMOSFETと全く同じ構成でよい。
IGBTの動作は、ゲート電極への信号によりドレイン電極からソース電極へ流れる電流が制御される点では同じであるが、MOSFETがユニポーラ型の素子であるのに対し、IGBTはバイポーラ型の素子であり、電流を流した際(オン状態)の電圧降下が小さくなる。
【0005】
このような縦型MOSFETやIGBTにおける、オン状態でのオン抵抗(=電圧降下/電流)は素子内部の電流経路の抵抗の総和として表すことが可能であるが、特に高耐圧素子のオン抵抗では高比抵抗のn- ドリフト層12の部分の抵抗が支配的になる。
MOSFETやIGBTの損失を下げる為にはこのn- ドリフト層12の比抵抗を下げたり、厚さを薄くしたりすることが有効である。しかし、オフ状態の時にはこのn- ドリフト層12が空乏化して電圧支持層となる為、抵抗値を下げるためにn- ドリフト層12の不純物濃度を高くして比抵抗を下げたり、厚さを薄くしたりすると、耐圧低下が起きてしまう。
【0006】
逆に耐圧の高い半導体装置ではn- ドリフト層12を厚くしなければならないため、必然的にオン抵抗が高くなり、損失が大きくなる。
すなわちオン抵抗と耐圧の間にはトレードオフ関係がある。このトレードオフ関係はMOSFETやIGBTだけでなく、バイポーラトランジスタ、ダイオード等のパワー半導体素子に於いても、程度の差はあれ同様に成立することが知られている。
【0007】
また、従来の上記のようなデバイスのpウェル領域13は、一般的にゲート電極層18をマスクにして不純物を導入して形成されるため、その平面形状はほぼゲート電極層18の反転形状になる。図37、図38は、従来デバイスのゲート電極18のパターンの例を示す平面図である。
図37は、ゲート電極18の窓あけ形状が四角形の例であり、例えば特公平7−83123号公報等に開示されている。pウェル領域13は、ゲート電極18の窓を通じた不純物導入により形成されるため、その平面形状は四角形となる。n+ ソース領域はゲート電極18の窓を一方の端とした不純物導入により四角環状に形成される。図37のゲート電極18の窓内部には、pウェル領域13及びn+ ソース領域と接触して設けられるソース電極の接触領域24が示されている。ソース電極接触領域24も相似の四角形とされる。
【0008】
図38はゲート電極18の窓あけ形状が六角形の例であり、例えばUSP4,593,302等に開示されている。この場合もpウェル領域13の平面形状は六角形となる。ソース電極接触領域24も相似の六角形とされる。
一方、MOS型半導体装置の耐圧を担う耐圧構造については、一般的に活性領域の周囲にガードリング構造や、フィールドプレート構造、或いは抵抗性膜+フィールドプレート構造等が設けられていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし一般的に耐圧は、何れの耐圧構造の場合も使用した半導体基板および耐圧構造から計算される理想的耐圧の90%以下の値しか実現できていない。
そのため、目標とされる耐圧を実現するには、半導体基板の厚さを厚くし、或いは余裕度をもった耐圧構造を使用する必要があり、低オン抵抗を要求されるデバイスにおいても、オン抵抗の増大を避けられなかった。
【0010】
構造から計算される耐圧のおよそ90%以下の値しか実現できない理由の一つは活性部の平面的な配置方法に問題があるためであり、もう一つは耐圧構造部が最適化されておらず、活性部より先に耐圧構造部でブレークダウンしてしまうためである。それぞれについて以下にもう少し詳しく説明する。
先ず、活性領域については、pウェル領域13の形状が図37、図38のような場合、各pウェル領域13はn- ドリフト層12のn- ドリフト表面部14に囲まれた形状となっている。言い換えると、n- ドリフト表面部14に対してpウェル領域13が凸型を形成していることから、その間のpn接合部分の電界強度が形状効果によって高くなり、本来n- ドリフト層12とpウェル領域13との不純物濃度で決まる耐圧よりも低い耐圧となってしまう。
【0011】
このことから、耐圧を確保するためにはn- ドリフト層12の不純物濃度を低くする必要があり、それが更にオン抵抗を増加させる一因となっていた。
このpウェル領域13の形状効果による耐圧低下を抑制する一つの方法として、例えばUSP5,723,890ではゲート電極の主要部分を一方向に延びたストライプ状とする方法がおこなわれている。
【0012】
図39は、そのゲート電極18のパターンを示す平面図である。この場合、pウェル領域13の主要部分の平面形状もストライプ状となる。コンタクト領域24もストライプ状とされる。
しかし、このゲート電極18をストライプ状としたMOSFETにおいても問題が無いわけではない。
【0013】
従来の四角形や六角形の窓を持つゲート電極の場合、ゲート電極への制御信号はゲート電極の形状がネットワーク的に作用するため、そのゲート抵抗は低く抑えられていた。しかし、ゲート電極18をストライプ状とした場合、ゲート電極への制御信号は、ストライプの両端からのみの一方向経路しか無いためゲート抵抗は増加してしまい、後述するスイッチング損失の増大を招くことになった。
【0014】
MOSFETの損失低減には、先に述べたオン抵抗によるオン状態の損失低減と共に、スイッチング時の損失低減も必要である。一般的にスイッチング時の損失低減には、スイッチング時間の短縮、特に素子がオン状態からオフ状態に変わる際のスイッチング時間を短縮することが重要である。
縦型MOSFETのスイッチング時間を短縮するためには、図36のn- 表面領域14とゲート絶縁膜17を介して対向しているゲート電極18との間で構成される容量Crssを低減させることが必要である。そして、それにはpウェル領域13に挟まれたn- 表面領域14の幅を小さくすることが有効である。
【0015】
しかし、pウェル領域13に挟まれたn- 表面領域14の幅を小さくすると、MOSFETのオン抵抗成分の一つである、接合型電界効果トランジスタ作用による抵抗成分(以下JFET抵抗と記す)が大きくなり、オン抵抗が高くなってしまう。
このJFET抵抗が高くなる問題の解決法の一つとして、例えばUSP4,593,302に開示されているカウンタードープ法がある。確かにその技術を用いて、オン抵抗の増加を抑制することができるが、JFET抵抗を少しでも下げるためn- 表面領域14の幅を大きくすると耐圧低下に繋がってしまう。この耐圧低下を避けるには、逆にカウンタードープの量を少なくする必要があり、結果的にJFET抵抗の増加抑制効果が小さくなるという堂々巡りに陥ってしまう問題がある。
【0016】
また、スイッチング損失低減のためには、上記Crssの低減以外にゲート駆動電荷量Qgの低減も有効である。QgはMOS型デバイスの入力容量Cissに対するゲート・ソース間電圧Vgsが0(V) から駆動電圧V1(V) までの充電電荷量として計算され次式で表される。
【0017】
【数1】

Figure 0005011612
上式からCissを低減することが、Qgの低減につながることがわかる。
【0018】
MOS型デバイスでのCissは端子間容量で下式で表される。
【0019】
【数2】
Ciss=Cgs+Cgd
ここで、Cgsはゲート・ソース間容量、Cgdはゲート・ドレイン間容量(=Crss)である。
【0020】
Crssの低減には、先に記したカウンタードープによるJFET抵抗の低減による解決策の他に、別の解決策もある。図40は別の解決策を取ったMOSFETの断面図である。n- 表面領域14と対向するゲート絶縁膜17の一部に厚いゲート絶縁膜25を設けて、Crssの低下を図っている。
しかしこの場合は、ゲート絶縁膜17と厚いゲート絶縁膜25の絶縁膜に段差が生じるため、段差部分の電界強度が高くなり耐圧低下を起こす問題がある。
【0021】
更にCgsの低減には、ゲート電極18の面積を小さくする方法が考えられるが、例えば図39に示すストライプ状ゲート電極の場合、ゲート電極の幅を細くすると、前述のデバイス内部のゲート抵抗が増加してスイッチング損失が増加する。
一方、耐圧構造部については、電圧支持層であるn- ドリフト層12上に配置されたソース電極19と同じ電位のpウェル領域13の最外周部において、pウェル領域13とn- ドリフト層12との間のpn接合が曲率を持っているため、電圧印加時にこの曲率部分の電界強度が平面接合の場合より増大し、耐圧支持層の構造から計算される耐圧より低い印加電圧で臨界電界強度に到達し、ブレークダウンするのである。
【0022】
以上のような種々の問題に鑑み本発明の目的は、オン抵抗と耐圧とのトレードオフ関係を大幅に改善し、高耐圧でありながらオン抵抗の低減をはかり、更にスイッチング損失の低減も同時に実現可能な半導体素子を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記課題解決のため本発明は、第一もしくは第二導電型の低抵抗層と、その低抵抗層上に配置された少なくとも第一導電形半導体領域を含む電圧支持層と、電圧支持層の表面層に配置された第二導電型ウェル領域と、その第二導電型ウェル領域の表面層に配置された第一導電型ソース領域と、電圧支持層が第二導電型ウェル領域に囲まれて表面に達している部分である第一導電型表面領域と第一導電型ソース領域とに挟まれた第二導電型ウェル領域の表面上にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、第一導電型ソース領域と第二導電型ウェル領域との表面に共通に接触して設けられたソース電極と、前記低抵抗層の裏面側に設けられたドレイン電極とを有するMOS型半導体装置において、次のような手段を取る。
【0024】
まず、電圧支持層が表面に達している部分である第一導電型表面領域が第二導電型ウェル領域に囲まれているものとする。
そのようにすれば、第二導電形ウェル領域が第一導電形表面領域に囲まれて配置された構造の従来のデバイスと異なり、第二導電形ウェル領域の形状効果による電界の強度の増加を抑制することが可能となり、電圧支持層を低抵抗化しても高い耐圧が確保できるようになる。そして電圧支持層を低抵抗化すれば、低オン抵抗化が実現出来る。
【0025】
更に前記半導体表面におけるMOS構造を備えた第一導電形ソース領域を含めた第二導電形ウェル領域の表面積に対する前記第二導電形ウェルに囲まれて配置された第一導電形表面領域の面積比率を小さくすることによって、第一導電形表面領域とゲート絶縁膜を介して対向するゲート電極との間で構成される容量Crssを低減することが可能となる。しかし、前記半導体表面の第一導電型表面領域の面積比率を小さくすると、先に説明したようにオン抵抗が高くなる。
【0026】
この第一導電形表面領域の面積比率を変えた試作デバイスについての、その面積比率と先に記したゲート・ドレイン間容量Crssおよびオン抵抗Ronとの関係を図6に示す。横軸は第一導電形ソース領域を含めた第二導電形ウェル領域の表面積に対する第一導電形表面領域の面積比率、縦軸はCrssおよびRonである。なおこの試作実験は、後述する実施例1のタイプの活性領域の面積を約16mm2 としたnチャネルMOSFETについておこなったものである。第一導電形表面領域の長さは3.6mmである。
【0027】
図6よりCrssは第一導電形表面領域の面積比率に比例して大きくなることがわかる。従って、面積比率はできるだけ小さい方が望ましく、Crssを実デバイスで許容できる15pF以下とするには、面積比率を0.23以下とする必要がある。
一方Ronは、第一導電形表面領域の面積比率が0.15ないし0.2で最小となる。面積比率が0.2より大きくなると緩やかに増大していくが、逆に0.15よりも小さくなると、急速に増大している。従って、Ronを実デバイスで許容出来うる最小値の2倍以下に抑えるためには、面積比率を0.01以上とする必要がある。
【0028】
これらを総合して面積比率は、0.01〜0.2の範囲とすることが望ましい。そうすれば、低オン抵抗と低Crssを兼ね備えたデバイスが実現できる。
次に、表面における第一導電型表面領域の形状が、幅に対して長さの長いストライプ状をなすものとする。
そのようにしてもまた、ストライプ状の第一導電型表面領域が第二導電型ウェル領域に囲まれているので、従来のデバイスのような第二導電型ウェル領域が第一導電型表面領域に囲まれて配置された構造と異なり、第二導電型ウェル領域の形状効果による電界の強度の増加を抑制することが可能となり、電圧支持層を低抵抗化しても高い耐圧が確保できるようになる。
【0029】
更に、前記半導体表面における前記ストライプ状の第一導電型表面領域の主たる部分の幅を0.1〜2μm の範囲とする。
第一導電型表面領域のストライプの幅を小さくすることによって、第一導電形表面領域とゲート絶縁膜を介して対向するゲート電極との間で構成される容量Crssを低減することが可能となる。しかし、同時にオン抵抗が高くなる。
【0030】
第一導電形表面領域の幅を変えた試作デバイスについての、第一導電形表面領域の幅とCrssおよびオン抵抗Ronとの関係を図7に示す。横軸は第一導電形表面領域の幅、縦軸はCrssおよびRonである。第一導電形表面領域の長さは3.6mmとした。
図7よりCrssは第一導電形表面領域の幅に比例して大きくなることがわかる。従って、幅はできるだけ小さいほうが望ましく、Crssを実デバイスで許容できる15pF以下とするには、幅を約3μm 以下とする必要がある。
【0031】
一方Ronは、第一導電型表面領域の幅が1.5ないし2μm で最小となる。幅が2.5μm より大きくなると緩やかに増大しているが、逆に1μm よりも小さくなると、急速に増大している。従って、Ronを実デバイスで許容出来うる最小値の2倍以下に抑えるためには、幅を0.1μm 以上とする必要がある。
このようにドレイン領域が短い範囲ではオン抵抗とCrssはトレードオフの関係にある。実使用上低オン抵抗で低Crssを両立するにはCrssが15pF以下でオン抵抗が1.5Ω以下が望ましいことから第一導電型表面領域の幅は0.1μm 以上、2μm 以下の範囲に限定される。そうして小さいCrssが実現できれば、スイッチング損失を小さくすることができる。
【0032】
また、ストライプ状の第一導電型表面領域の主たる部分の幅が広がると表面での電界強度が高くなり耐圧が低下する。一方、上記表面ドレイン領域の主たる部分の幅が狭くなるとJFET抵抗が増加してオン抵抗が高くなるが、上のように最適の寸法範囲を限定することで耐圧が低下せず、オン抵抗が高くならないデバイスが可能となる。
【0033】
ストライプ状の第一導電型表面領域の場合にも、第二導電形ウェル領域と第一導電形ソース領域との表面積の和に対する前記第二導電形ウェル領域に囲まれて配置された第一導電形表面領域の面積比率を小さくすることによって、第一導電形表面領域とゲート絶縁膜を介して対向するゲート電極との間で構成される容量Crssを低減することが可能となる。同時にオン抵抗が増大するが、先に述べたように第一導電型表面領域の面積比率の範囲を限定することで、耐圧の低下が起きずに、オン抵抗の増加が許容範囲内で、Crssも小さく抑えることが出来るデバイスが可能となる。
【0034】
いくつかの手段を1つのデバイス内で満足する構造とすることでより性能の向上するデバイスが可能となる。
ストライプ状の第一導電型表面領域の長さが長くなると、同一面積でのチャネル幅が広がることからオン抵抗が低くなるが、一方でデバイス内部のゲート抵抗が高くなり、このことでスイッチング時間が遅くなり、スイッチング損失が増加する。
【0035】
逆に第一導電型表面領域の長さ方向の途中にゲート電極を設ける等して、長さを短くすると、デバイス内部のゲート抵抗は小さくなりスイッチング時間が短くなることでスイッチング損失が低減するものの、同一面積でのチャネル幅が狭くなることからオン抵抗が高くなる。
つまり第一導電型表面領域の長さを適当な範囲に限定することが重要である。
【0036】
第一導電形表面領域の長さを変えた試作デバイスについての、第一導電形表面領域の長さとスイッチング時間を支配する入力容量Cissおよびオン抵抗Ronとの関係を図8、9、10、11に示す。横軸は第一導電形表面領域の長さ、縦軸はCissまたはRonである。第一導電形表面領域の幅1.6μm 、表面積比率は0.12とした。
【0037】
図8において、第一導電形表面領域の長さが500μm 以上になるとCissは殆ど変わらない値となるが、500μm 以下では徐々に増加を示している。
図9は図8の中の第一導電形表面領域の長さが400μm 以下の部分を拡大した特性図である。図9からCissは100μm 以下になると急激に増大することがわかる。このことから、スイッチング時間を短くするためにはn- 表面領域の1方向に沿った長さは100μm 以上、望ましくは500μm以上に限定されるべきであることがわかる。
【0038】
次にオン抵抗との関係を図10と図11に示す。図10に見られるように第一導電形表面領域の長さが500μm以上になるとオン抵抗は殆ど変わらない値となるが、500μm以下では徐々に増加を示している。図11は図10の中のドレイン領域の長さが400μm以下の部分を拡大した特性である。図11からオン抵抗は100μm以下になると急激に増加する。このことから、オン抵抗を低くするためにはn- 表面領域の1方向に沿った長さは100μm 以上、特に500μm以上に限定されるべきである。
【0039】
そのようにすれば、オン抵抗が低く、スイッチング損失の小さいデバイスが実現出来る。
また、ゲート電極がストライプ状の複数の部分であってもよい。
そのようなゲート電極をマスクとして第二導電形ウェル領域を形成すれば、その下方に必然的に第二導電形ウェル領域で周囲を囲まれたストライプ状の第一導電型表面領域が形成される。
【0040】
先に、第一導電型表面領域の幅は0.1μm 以上、2μm 以下の範囲に限定されると記した。第一導電型表面領域の幅は、第二導電形ウェル領域を形成する際のマスクとなるゲート電極の幅と不純物濃度の横方向への拡散距離で決定される。従って、第一導電型表面領域の幅を上記の適当な値にするためには、横方向拡散距離を約2μm 弱とすると、ゲート電極の幅を4〜8μm 、望ましくは5〜7μm とするのが良いことになる。
【0041】
また、同じ理由で第一導電型表面領域の長さは、ストライプ状ゲート電極の長さで決定されるので、ストライプ状ゲート電極の値についても先に記した第一導電型表面領域の適当な値である100μm 以上、望ましくは500μm 以上とするのがよいことになる。
ストライプ状のゲート電極間をつなぐ幅の狭いブリッジ部分を有するものとすれば、ゲート抵抗が低減される。
【0042】
そして、そのゲート電極のブリッジ部分の幅は4μm 未満であるものとする。
4μm 未満であれば、第二導電形ウェル領域を形成する際の横方向拡散距離を約2μm とすると、ブリッジ部分の下方は両側からの拡散により、第二導電形ウェル領域がつながってしまい、第一導電型表面領域を囲む第二導電型ウェル領域が形成される。
【0043】
ゲート電極のブリッジ部分の配置頻度については、ゲート電極の長さ50μm 当り一個以下、望ましくは250μm 当り一個以下とする。
ゲート電極のブリッジ部分を多数設けると、デバイス内部のゲート抵抗は小さくなるものの、ゲート・ドレイン間容量Cgdが増すので、スイッチング速度が遅く、スイッチング損失が増すことになる。また、ゲート電極の下方は、両側からの拡散により、第二導電形ウェル領域がつながるが、その表面層に形成される第一導電型ソース領域の拡散深さは浅いため、横方向拡散距離も短くつながらない。従って、ゲート電極のブリッジ部分の下方はチャネルが形成されず無効領域となるので、同一面積でのチャネル幅が狭くなることからオン抵抗が高くなる。ブリッジ部分を無闇に数を増やすことは得策でない。ストライプ状ゲート電極の長さ100μm 、望ましくは500μm の間に1個以上設けない方が良い。
【0044】
前記電圧支持層は、第一導電型の半導体領域からなるものでも、第一導電型の半導体領域の表面に近い部分が高抵抗層で下側が低抵抗層からなるものでも、また第一導電型半導体領域と第二導電型半導体領域を交互に配置したいわゆる超接合型としても良い。
次に耐圧を高めるための耐圧構造部分については次のような手段を取る。
まず、第一もしくは第二導電型の低抵抗層と、その低抵抗層上に配置された少なくとも第一導電形半導体領域を含む電圧支持層と、電圧支持層の表面層に配置された第二導電型ウェル領域と、半導体表面において前記第二導電型ウェル領域を囲んで配置された複数の第二導電型ガードリングを備えた半導体装置において、半導体装置の耐圧をVbr (V) 、前記複数の第二導電型ガードリングの数をn(本)としたとき、nを1.0×Vbr/100以上、より好ましくは、1.5×Vbr/100以上とする。
【0045】
第二導電型ガードリングの数n(本)を変えた2次元シミュレーションと試作デバイスについての、ガードリングの数nと耐圧Vbr (V)との関係を図14に示す。横軸は耐圧Vbr (V)、縦軸はガードリングの数nである。
実験に使用したn- ドリフト層の特性は、Siに不純物としてリンを用いたウウェハの特性で、比抵抗ρ=18Ωcm、厚さt=48.5μm のSi(b1 線)と、ρ=32.5Ωcm,t=76.5μm のSi(b2 線)の2種類である。
【0046】
各ウェハ共、ガードリングの本数が増えるに従い耐圧Vbrも高くなっている。しかし、n- ドリフト層のSi特性から計算される平面接合の場合の理論耐圧(それぞれ、654V 、1011V )の97〜98%程度の耐圧で飽和してしまい、それ以上ではガードリング本数を増やしても耐圧は変わらなくなる。
ガードリングの数nとしては、急速に耐圧が向上する領域が終わる境界としてn=1.0×Vbr/100 の式(b3 線)が規定される。更にガードリング本数を増やしても殆ど耐圧増加が起きない耐圧となるガードリング本数を示す関係はn=1.5×Vbr/100(b4 線)となる。
【0047】
従来の技術の耐圧構造では、前記Si特性から計算される平面接合耐圧の90%程度に止まることから、上式で示される以上のガードリング本数とすることで高耐圧化の効果が期待出来る。
一方、nの上限としては、6.0×Vbr/100以下と規定する。
ガードリングの本数を増やすと耐圧構造幅が広くなり、実デバイスではチップサイズが大きくなる弊害を生じる。図14から、ガードリング本数を増やしても耐圧が飽和してしまうことから、ガードリング本数の上限を設けることが実際的である。この上限は、本発明を適用したデバイスの耐久性試験等で想定される耐圧構造表面の電荷蓄積効果に対する耐量を考慮して、本発明の効果が始まる関係のガードリング本数のおおむね6倍が相当である。つまり、その関係式はn=6.0×Vbr/100となる。この関係式以下のガードリング本数とすることで、デバイス表面の電荷蓄積効果を防ぎながらチップサイズを小さく、高耐圧化が実現できる。
【0048】
次に、第二導電型ウェル領域と、第二導電型ウェル領域側から数えて一番目の第二導電型ガードリングとの間隔を1μm 以下、望ましくは0.5μm 以下とする。
第二導電型ウェル領域と一番目の第二導電型ガードリングとの間隔を変えた2次元シミュレーションと試作デバイスについて求めた、間隔と耐圧Vbr (V)との関係を図15に示す。横軸は間隔(μm )、縦軸は耐圧Vbr(V )である。この時のn- ドリフト層の特性はρ=22.5Ωcm、厚さt=57.0μmのSiを使用した。pウェル領域、ガードリングの接合深さは3.5μmである。
【0049】
pウェル領域から一番目のガードリング迄の間隔が離れるに従い、耐圧は単調に低下して、3μmでn- ドリフト層と従来耐圧構造の組み合わせの耐圧(c2 線)とほぼ同じになってしまう。
図15から、pウェル領域と1本目のガードリングとの間隔は1μm以下とすることでn- ドリフト層の持つ耐圧のおおむね95%以上(c1 線)が確保でき、従来構造(c2 線)より5%耐圧向上可能となることがわかる。更に、pウェル領域と1本目のガードリングとの間隔を0.5μm以下とすると、耐圧が従来構造より約7.5%向上することになる。
【0050】
オン抵抗と耐圧の関係は、Ron∝Vbr2.5 と知られている。従って、間隔を0.5μm以下とすると、オン抵抗の20%低減可能であり、画期的効果が得られる。
加えて、前記ウェルと前記1番目のガードリングとが半導体表面部分で接続された場合は表面部の接続部分が空乏化すれば電界強度の緩和効果は最大で耐圧は最も高く出来る。
【0051】
なお、図15でpウェル領域と一番目のガードリングの接続を示す0μm からpウェルとガードリングの重なりを示す負の寸法領域まで耐圧は上昇し、−1μm 程度で飽和している。この理由は、ガードリングがpウェル領域から離れると、pウェル領域のpn接合の曲率形状により電界強度が増加して耐圧低下が発生し、近づくと曲率形状に対する電界強度が緩和されて、pウェル領域とガードリングの重なりが1μm 程度で曲率形状効果が概ね無くなるからである。
【0052】
更に、第二導電型ウェル領域側から数えて一番目と二番目の第二導電型ガードリングの間隔を1.5μm 以下、望ましくは1.0μm 以下、更に0.5μm 以下とする。
一番目と二番目の第二導電型ガードリングの間隔を変えた2次元シミュレーションと試作デバイスについて求めた、間隔と耐圧Vbr (V)との関係を図16に示す。横軸は間隔(μm )、縦軸は耐圧Vbr(V )である。
【0053】
pウェル領域と1本目ガードリングとの間隔が0.5μm であるものをd1 線で示し、1.0μm であるものをd2 線で、1.5μm であるものをd3 線で示している。2本目以降のガードリングに求められる重要項目は1本目ガードリングで設定した耐圧を如何に落とさないかである。そこで1本目と2本目のガードリング間隔を1.5μm 以下とすることでpウェルと1本目ガードリングの関係で決まる耐圧のおおむね98%以上が確保出来る。1.0μm 以下とすることで99%以上、0.5μm以下とすることでおおね99.5%以上が確保可能な耐圧構造が可能となる。
【0054】
上に述べた理由と同じく、1番目のガードリングと2番目のガードリングとの間隔を狭くする程、電圧支持層との接合部分の電界強度が緩和出来て、高耐圧化が可能となる。
更に、第二導電型ウェル領域側から数えて二番目と三番目の第二導電型ガードリングの間隔を2.0μm 以下、望ましくは1.0μm 以下とする。
【0055】
二番目と三番目の第二導電型ガードリングの間隔を変えた2次元シミュレーションと試作デバイスについて求めた、間隔と耐圧Vbr (V)との関係を表1に示す。パラメータは第二導電型ウェル領域と一番目の第二導電型ガードリングとの間隔である。一番目と二番目の第二導電型ガードリングの間隔は1.0μm とした。
【0056】
【表1】
Figure 0005011612
【0057】
何れも2本目と3本目のガードリング間隔を2.0μm以下とすることで、pウェルと1本目、1本目と2本目のガードリングで決まる耐圧のおおむね99%以上が確保できている。1.0μm以下とすれば、前記耐圧のおおむね99.5%以上が確保できている。これらは前記と同じく、接合部分の電界強度が緩和出来て、高耐圧化が可能となるのである。
【0058】
三番目の第二導電型ガードリングと四番目の第二導電型ガードリングとの間隔が2.5μm 以下、望ましくは2.0μm 以下とすれば、同様に接合部分の電界強度が緩和出来て、高耐圧化が可能となる。
第二導電型ウェル領域と第二導電型ガードリングのうちの接合深さの浅い方の深さをd1 としたとき、前記第二導電型ウェル領域と第二導電型ウェル領域側から数えて一番目の第二導電型ガードリングとの間隔をd1 /4以下、望ましくはd1 /8以下とする。
【0059】
これらは、少し見方を変えて第二導電型ウェル領域、または第二導電型ガードリングの接合深さを基準にして、第二導電型ウェル領域と一番目の第二導電型ガードリングとの間隔を規定したものである。前記同様接合部分の電界強度が緩和出来て、高耐圧化が可能となる。
また、第二導電型ガードリングの接合深さをd2 としたとき、一番目の第二導電型ガードリングと二番目の第二導電型ガードリングとの間隔をd2 /4以下、望ましくはd2 /8以下とする。
【0060】
更に、二番目の第二導電型ガードリングと三番目の第二導電型ガードリングとの間隔をd2 /4以下、望ましくはd2 /8以下とする。
これらも、見方を変えて第二導電型ガードリングの接合深さを基準にして、一番目の第二導電型ガードリングと二番目の第二導電型ガードリング、または二番目の第二導電型ガードリングと三番目の第二導電型ガードリングとの間隔を規定したものである。前記同様接合部分の電界強度が緩和出来て、高耐圧化が可能となる。
【0061】
第二導電型ウェル領域と一番目の第二導電型ガードリングとの間隔をl1、一番目の第二導電型ガードリングと二番目の第二導電型ガードリングとの間隔をl2としたとき、l2-l1を1μm 以下とし、一番目の第二導電型ガードリングと二番目の第二導電型ガードリングとの間隔をl2、二番目の第二導電型ガードリングと三番目の第二導電型ガードリングとの間隔をl3としたとき、l3-l2を1μm 以下とする。更に、二番目の第二導電型ガードリングと三番目の第二導電型ガードリングとの間隔をl3、三番目の第二導電型ガードリングと四番目の第二導電型ガードリングとの間隔をl4としたとき、l4-l3を1μm 以下とする。
【0062】
これも見方を変えたもので、隣り合った二つの間隔が余りに違い過ぎると、大きな方の部分で電解強度が高くなり、降伏してしまう。それを避けるためには、少なくとも四番目のガードリング付近までは、隣り合った二つの間隔の差は1μm 以下とするのがよい。
但し、間隔の差l2-l1、l3-l2、l4-l3を0.5μm より小さく設定していくと、耐圧を落とさない効果はあるが、ガードリング間の電位差が小さくなり寸法効率が悪くなることから少なくとも0.2μm 以上が望ましいため、間隔の差は0.5μm 程度、すなわち0.2〜0.8μm の範囲が最適である。
【0063】
第二導電形ガードリングの数が多い場合には、その幅について、例えば一番目の第二導電型ガードリングの幅が、五番目の第二導電型ガードリングの幅より大きく、二番目の第二導電型ガードリングの幅が、六番目の第二導電型ガードリングの幅より大きく、三番目の第二導電型ガードリングの幅が、七番目の第二導電型ガードリングの幅より大きいと規定する。
【0064】
その様にすれば、外側のガードリング付近よりも高い電界強度となる内側のガードリングの電界強度を緩和することが出来るからである。
更に、第二導電型ウェル領域と一番目の第二導電型ガードリングとの間の前記電圧支持層表面に絶縁膜を介して導電体膜を配置する。
その様に導電体膜を配置することにより、耐圧構造表面の電荷が半導体表面に及ぼす影響を遮蔽出来るので、安定した耐圧が確保出来る。
【0065】
特に、前記導電体膜がフローティング電位であるものとする。
上記の効果は前記導電体がフローティング電位であっても効果に変わりは無いので、隣接する同様の導電体膜と接続する必要が無い。
全く同様に、一番目の第二導電型ガードリングと二番目の第二導電型ガードリングとの間、二番目の第二導電型ガードリングと三番目の第二導電型ガードリングとの間、三番目の第二導電型ガードリングと四番目の第二導電型ガードリングとの間の前記電圧支持層表面に絶縁膜を介して導電体膜を配置しても同じ効果が得られる。
【0066】
またそれらもフローティング電位として良い。
前記電圧支持層は、第一導電型の半導体領域からなるものでも、第一導電型の半導体領域の表面側が高抵抗層で下側が低抵抗層からなるものでも、また第一導電型半導体領域と第二導電型半導体領域を交互に配置したいわゆる超接合型としても良い。
【0067】
半導体装置の表面には保護のため、有機高分子材料膜からなる保護膜を配置するものとする。
半導体表面に配置された第二導電型ウェル領域に囲まれて配置された第一導電型表面領域の、前記第二導電型ウェル領域より浅い領域における抵抗率が、前記第二導電型ウェル領域より深い領域の電圧支持層の抵抗率より低くすると良い。第一導電型表面領域の燐イオンのドーピング量を2×1012〜5×1012cm-2、望ましくは2.5×1012〜4.0×1012cm-2とすると良い。
【0068】
そのようにすれば、先に述べたカウンタードープ法と同じく、第二導電型ウェル領域に囲まれて配置された表面ドレイン領域におけるJFET抵抗の低減に効果がある。特に本発明では、表面ドレイン領域の面積比率を従来のものに比べ小さく規定していることから、JFET抵抗が大きくなりがちであるから、カウンタードープの効果も大きい。
【0069】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
[実施例1]
図2は本発明第一の実施形態のnチャネル縦型MOSFETの、主電流が流れる活性部分の部分断面図である。MOSFETのチップには、主に周縁領域に耐圧を保持するガードリング、フィールドプレートといった耐圧構造部分が設けられるが、その部分については後述する。
【0070】
低抵抗のn+ ドレイン層11上の高比抵抗のn- ドリフト層12の表面層に選択的にpウェル領域13が形成され、そのpウェル領域13の内部にn+ ソース領域15が形成されている。pウェル領域13の間には、n- ドリフト層12の一部であるn- 表面領域14が表面に達している。21はコンタクト抵抗を改善するための高不純物濃度のp+ コンタクト領域である。
【0071】
+ ソース領域15とn- 表面領域14とに挟まれたpウェル領域13の表面上には、ゲート絶縁膜17を介して多結晶シリコンのゲート電極18が設けられている。19はn+ ソース領域15とp+ コンタクト領域21とに共通に接触するソース電極である。このようにソース電極19はゲート電極18の上および側方に形成された層間絶縁膜22を介してゲート電極18上に延長されることが多い。n+ ドレイン層11の裏面側には、ドレイン電極20が設けられている。
【0072】
このデバイスの動作機構を簡単に説明する。
阻止状態では一般に接地されているソース電極19と同電位のpウェル領域13からn- ドリフト層12側に向かって空乏層が広がって、空乏層の幅と電界強度で決まる耐圧が確保される。空乏層の広がりはn- ドリフト層12の厚さと比抵抗とできまり、高耐圧を得る為には比抵抗を高く、厚さを厚くすれば良い。
【0073】
ゲート電極18にソース電極19に対してプラス電位を印加すると、ゲート酸化膜17を介してpウェル領域13の表面層16に反転層が形成されてチャネルとして動作し、キャリアとして電子がn+ ソース領域15からチャネルを通ってn- 表面ドレイン層14に流れ、n- ドリフト層12、n+ ドレイン層11を経てドレイン電極20に流れ、オン状態となる。
【0074】
図2の断面図は、図36の従来のものと良く似ており、異なっている点はpウェル領域13の間のn- 表面領域14の幅が狭いことである。
むしろこの実施例1の縦型MOSFETの特徴を良く表しているのは、図1の半導体基板表面の平面図である。なお図1では、通常半導体素子の周縁領域に設けられる耐圧構造部を、本発明第一の実施形態の本質に係わらないため省略している。
【0075】
図1において、pウェル領域13が、多数の1方向に延びたストライプ状のn- 表面領域14を囲んで配置されている。(なお、説明の便宜上一部のn- 表面領域14を省略し、点で示した。)ストライプ状のn- 表面領域14の長さが数種類あるのは、図3のチップ表面の電極配置図におけるソース電極19、ゲート金属電極27に対応させるためである。ソース電極19の幅が広い部分では、長いストライプ状n- 表面領域14aが配置され、ゲート金属電極27が入り込んでいる部分では短いストライプ状n- 表面領域14b、ゲート電極パッド29が設けられてゲート金属電極の幅が広い部分では、更に短いストライプ状n- 表面領域14cとなっている。
【0076】
図3において、ソース電極19の内部に外部端子と接続するためのソースパッド28が設けられている。ソース電極19を取り囲み、また一部がソース電極19の内部に向かってゲート金属電極27が配置され、ソース電極19の内部に向かったゲート金属電極27の一部に外部端子と接続するためのゲートパッド29が設けられている。図3のなかの最外周の周縁電極30は、ドレイン電極20と同電位とされ、一般的に耐圧構造部の最外周に設けられる空乏層の広がりを抑えるためのストッパ電極である。
【0077】
図4は、図1の半導体表面の各領域を作成するマスクとなるゲート電極18の形状、およびゲート電極18とソース電極接触部24との相対配置関係を示す平面図である。但し、ストライプの長さは一定の部分である。共にストライプ状のソース電極接触部24とゲート電極18とが、交互に配置されている。1方向に延びたゲート電極18の終端部は、一度細くなった後、再び広くなっている。このゲート電極が終端の前に細くなっているのは活性領域以外のゲート電極面積を最小限にする為と、工程上ゲート電極18をマスクとしてpウェル領域13を形成する場合、アクセプタ不純物濃度の拡散により、できるだけ前記の細くなったゲート電極の下を覆うようにすることでCrssの低減が可能となるためである。また、ゲート電極18の端が広くなっているのは、ゲート金属電極との接続のための接合部分26が設けられているためである。この接合部分26の上に図3のゲート金属電極27が位置合わせされる。
【0078】
もう一度図1に戻るが、ストライプ状n- 表面領域14a、b、cの端の先に、pウェル領域13で囲まれた小さなn- 表面領域14dが配置されているのが見られる。このn- 表面領域14dは、ゲート電極18の端の接合部分26の下になった部分であり、接合部分26の寸法を加工工程の能力上必要な寸法としたとき、pウェル領域13で囲いきれなかったものである。工程加工能力が十分に高ければ、このn- 表面領域14dはpウェル領域13で覆われてしまって消滅する。
【0079】
図5は、図1のA−A線に沿った部分断面図である。接合部分26におけるゲート電極18とゲート金属電極27との接続の様子が見られる。17はゲート酸化膜、17aは厚いフィールド酸化膜であり、19はソース電極である。このA−A線に沿った部分の表面電極上の位置を図3にA−A線として示した。
この実施例1のMOSFETの主な寸法例は次のような値とした。
【0080】
図4のゲート電極18の幅は5.6μm 、長さは3.6mm、ゲート電極18間は9.4μm 、すなわちセルピッチを15μm とした。そのゲート電極18をマスクにpウェル領域13を形成する不純物を導入する。これにより、図1のn- 表面領域14aの幅は、1.6μm 、その間のpウェル領域13の幅は13.4μm となる。図2のpウェル領域13の拡散深さは約4μm 、n+ ソース領域15の幅は2.5μm 、拡散深さは0.3μm 、図4のソース電極接触領域24の幅は7μm である。このとき、半導体表面におけるpウェル領域13の面積に対するn- 表面領域14の面積比率はおよそ0.12となる。
【0081】
ちなみに、同じn- 表面領域14のpウェル領域13の面積に対する面積比率は、従来の図37、38、39のMOSFETにおいてそれぞれ、約3、2、1である。
図13は本実施形態のnチャネル縦型MOSFETの耐圧構造部分の部分断面図である。図の左方には活性部があり、右端はMOSFETの端である。一例として耐圧クラスは600Vとする。
【0082】
- ドリフト層12の表面層端部にはp周縁領域33が形成されており、その表面に周縁電極30が設けられている。37は表面保護のためのポリイミド膜である。
1 〜g14はpガードリングである。すなわちソース電極19とドレイン電極電位の周縁電極30との間に14本のガードリングg1 〜g14が設けられている。二本のガードリングの間の下方に記した数値はそれらのガードリング間の間隔をμm 単位で示しており、ソース電極19から遠ざかるに従って間隔が広くなっている。
【0083】
耐圧BVDSS =600V(以下Vbrとも記す)のため、n- ドリフト層12を比抵抗:20Ωcm、厚さ50μm とした。
耐圧Vbr=600Vに対し、ガードリングの数が14本となっている。この本数は、先にのべたガードリング本数nを規定する式、1.0×Vbr/100から求められる値、1.0×600/100=6本より多い。
【0084】
pウェル領域13と1本目ガードリングg1 との間隔は0μm で接続している。1本目ガードリングg1 と2本目ガードリングg2 との間隔は0.5μm 、以降各ガードリング間隔は順番に1μm 、1.5μm 、2μm 、2.5μm 、3μm 、3.5μm 、4μm 、5μm 、6μm 、7μm 、8μm 、9μm と0.5〜1μm ずつ大きくなるように設定されている。また、ガードリングgの幅は1本目から順に14.5μm 、14.5μm 、13.5μm 、13.5μm 、13.5μm 、12.5μm 、12.5μm 、11.5μm 、11.5μm 、10.5μm 、10.5μm 、10.5μm 、10.5μm 、10.5μm と遠くなる程幅が小さくなるように設定されている。ガードリングgの深さはpウェル領域13と同じく4μm とした。
【0085】
デバイスの耐圧は一般にソース電極19をグランド電位にしてドレイン電極20に正バイアスを印加した場合、ソース電位となるpウェル領域13とn- ドリフト層12間のpn接合から空乏層がn- ドリフト層12に向かって広がる。
活性部ではこの空乏層は半導体表面のpウェル領域13から下側のn- ドリフト層12に向かって広がる。
【0086】
一方耐圧構造部分では、pウェル領域13から下側のn- ドリフト層12への他に、横方向に向かっても空乏層が広がる。この横方向に広がる空乏層に対してガードリングg1 〜g14が非常に近くに設置されているため、pウェル領域13と1番目のpガードリングg1 との間の半導体表面部分ではpウェル領域13の拡散層が曲率を持つことによる形状効果で増加する電界強度を抑制出来る。同様に各ガードリング間の電界強度を抑制出来る。
【0087】
上記の設定とすることで、耐圧は664V となつた。これは比抵抗20Ωcm、n- ドリフト層の厚さ50μm の場合の理論耐圧684V の97%の耐圧が確保できたことになる。
従来の耐圧構造ではpウェル領域とn- ドリフト層との間のpn接合部分の曲率形状部分が耐圧を低下させる原因となっていたが、その直近に1番目のガードリングを配置することにより、pウェル領域から伸びる空乏層が簡単に1番目のガードリングに到達し、曲率形状部分の電界強度を極端に低減することが可能となったものである。
【0088】
同様の関係が1番目のガードリングと2番目のガードリング間、2番目のガードリングと3番目のガードリング間のように隣り合うガードリング間で成立することから、n- ドリフト層の比抵抗が低くても高耐圧化が可能となった。
更に、Huの論文[Rec. Power Electronics Specialists Conf., San Diego, 1979(IEEE, 1979) p.385 ]等によれば、ユニポーラデバイスのオン抵抗Ronは
【0089】
【数3】
Ron∝(Vbr)2.5
で表され、耐圧Vbrの2.5乗に比例することが知られている。
【0090】
つまり耐圧が1%向上すると、(同じ比抵抗で厚さの薄いウェハを使用できるから)オン抵抗は約2.5%低減できることになる。従って、耐圧5%の向上は、オン抵抗の約13%の低減につながり、耐圧7.5%の向上はオン抵抗で20%の大幅低減と画期的効果を持つことになる。
ここで、pウェル領域13と1本目ガードリングg1 との間隔を0μm として接続した意味について、付け加える。
【0091】
pウェル領域13と1本目ガードリングg1 とは、間隔が0μm で接続しているので、1本目ガードリングg1 は一見意味が無いようにも考えられるが、図15に見られるようにそれらが接続し、或いは重なり合っても耐圧の向上がもたらされる。
pウェル領域13と1本目ガードリングg1 との間隔が0μm である意味はもう一つある。pウェル領域13と1本目ガードリングg1 とを形成するための不純物導入用マスクにおいて、それらの間隔が0になるようにして置くことによって、かりにプロセスのバラツキにより、0.5μm 以下のオーバーエッチングがあったとしても、pウェル領域13と1本目ガードリングg1 との間隔は0.5μm 以下に抑えられる。このようにプロセスバラツキをある程度補償する効果をもっているのである。
【0092】
耐圧クラスの異なるMOSFETを試作し、図39の従来のMOSFETと比較した。図12は、耐圧とRonAとの関係を比較した特性比較図である。横軸は耐圧BVDSS (V) 、縦軸はオン抵抗RonA(mΩcm2)であり、いずれも対数表示している。
RonAはほぼ従来の半分になっており、本発明の効果が非常に大きいことがわかる。図の傾向からこの効果は、試作していないが耐圧150V以下においても期待出来る。
【0093】
更に、試作したMOSFETについて、オン抵抗とゲートドレイン間容量との積[Ron・Crss]を3種類の耐圧クラス毎に従来品と比較し、表2にまとめた。
【0094】
【表2】
Figure 0005011612
【0095】
Ron・Crssはいずれも従来の1/5程度になっている。
デバイスの損失はオン抵抗とスイッチング損失で決まり、スイッチング損失はCrssが小さい程小さくなることから[Ron・Crss]積の小さいデバイスが損失が小さいことになる。この特性も本発明品は従来品より大幅に小さくなっていて効果が非常に大きいことが分かる。
【0096】
ゲート電極18の幅を広げると、図6の傾向と同様に、Ronの変動はあまり無いもののCrssが増大し、スイッチング損失が大きくなる。逆に、ゲート電極18の幅を狭めるとCrssは低下するが、Ronが増大し定常損失が大きくなる。
1方向に延びたゲート電極の1方向に沿った長さが実施例1ではチップの主電流が流れる活性部のサイズにほぼ等しく4mm程度である。この長さはチップの活性部のサイズとほぼ等しい長さでも良いが、内部ゲート抵抗を増加させないために100μm 以上、好ましくは500μm 以上の間隔でゲート電極と接続する部分を設けても勿論かまわない。
【0097】
なお、図2の断面図が、図36の従来のものと略同じであることからわかるように、実施例1のMOSFETの製造工程は、従来のものと略同じで良く、ただパターンを変えるだけで実現できる。
[実施例2]
図41は本発明第二の実施形態のnチャネル縦型IGBTの、主電流が流れる活性部分の部分断面図である。IGBTのチップには、主に周縁領域に耐圧を保持するガードリング、フィールドプレートといった耐圧構造部分が設けられるが、その部分については後述する。
【0098】
低抵抗のp+ ドレイン層11a上の高比抵抗のn- ドリフト層12の表面層に選択的にpウェル領域13が形成され、そのpウェル領域13の内部にn+ ソース領域15が形成されている。pウェル領域13の間には、n- ドリフト層12の一部であるn- 表面領域14が表面に達している。
+ ソース領域15とn- 表面領域14とに挟まれたpウェル領域13の表面上には、ゲート絶縁膜17を介して多結晶シリコンのゲート電極18が設けられている。19はn+ ソース領域15とp+ コンタクト領域21とに共通に接触するソース電極である。このようにソース電極19はゲート電極18の上および側方に形成された層間絶縁膜22を介してゲート電極18上に延長されることが多い。p+ ドレイン層11aの裏面側には、ドレイン電極20が設けられている。
【0099】
半導体表面の平面図、ゲート電極のコンタクト、金属電極等は、実施例1の図1、4、3と全く同じでよい。
実施例1のMOSFETと異なっている点は、断面構造であり、ドレイン電極20が接しているのが、n+ ドレイン層ではなく、p+ ドレイン層11aである点である。
【0100】
動作は、ゲート電極18への信号でドレイン電極20からソース電極19へ流れる電流が制御される点では同じであるが、p+ ドレイン層11aからn- ドリフト層12へ正孔が注入されるためバイポーラモードとなり、オン抵抗がMOSFETより低くなる。
このIGBTにおいても、オン抵抗が従来のIGBTより、約30% 低減された。
【0101】
[実施例3]
図42は本発明第三の実施形態のnチャネル縦型IGBTの、主電流が流れる活性部分の部分断面図である。
図41の実施例2のIGBTとの違いは、n- ドリフト層が、高抵抗率部分12aと低抵抗率部分12bとからなる点である。
【0102】
低抵抗率部分12bによって、逆電圧印加時の空乏層の広がりが制限されるので、高比抵抗率部分12aの厚さを薄くできる利点がある。
従ってn- ドリフト層での電圧降下が低減され、実施例2のIGBTより一層オン抵抗の低いIGBTとすることができる。
[実施例4]
図17は本発明第四の実施形態のnチャネル縦型MOSFETの活性部の部分断面図、図18は斜視図である。
【0103】
実施例1の縦型MOSFETの図2との違いは、活性部における二つのpウェル領域13の間のn- 表面領域14であったところにnカウンタードープ領域34が形成されている点である。
nカウンタードープ領域34は、例えばドーズ量2.5×1012〜4.0×1012cm-2の燐イオンのイオン注入および熱処理によって形成される。深さは約4μm である。
【0104】
図43は、燐イオンのドース量と耐圧Vbrおよびオン抵抗Ronとの関係を示したものである。横軸はドーズ量、縦軸はVbrまたはRonである。図43において、燐イオンのドーズ量が2.5×1012cm-2以上のRonは殆ど変わらない値であるが、2.0×1012cm-2以下ではRonは急激に増大している。また、燐イオンのドーズ量が4.0×1012cm-2以下のVbrは殆ど変わらない値であるが、5.0×1012cm-2以上では、Vbrが急激に低下している。また、VGS=−30V においても、4.4×1012cm-2以上でVbrが急激に低下している。これらの結果により、ドーズ量は、2.0×1012〜5.0×1012cm-2、より好ましくは2.5×1012〜4.0×1012cm-2の範囲が良い。
【0105】
このnカウンタードープ領域34を形成することによって、pウェル領域13に囲まれている表面ドレイン領域で構成されるJFET抵抗が低減され、直列抵抗分が低減されて、オン抵抗の低下につながる。
本実施例では、表面ドレイン領域の面積比率を小さくしているので、JFET抵抗が増大する。このため、カウンタードープによるオン抵抗の低減効果は大きい。
【0106】
図19は第四の実施形態のnチャネル縦型MOSFETの耐圧構造部の部分断面図である。実施例1の縦型MOSFETの図13との違いは、 耐圧Vbr=600Vに対し、ガードリングの数が6本となっていることである。
この本数は、ガードリング本数nを規定する前記の式から求められる1.0×Vbr/100=6本と同じである。
【0107】
この設定とすることで、622V と理論耐圧684V の92%の耐圧が確保できた。勿論ガードリング本数を増せば、耐圧はもっと高くできる。
この実施例4のMOSFETについても、n+ ドレイン層の代わりにp+ ドレイン層或いは図42の低抵抗率部分12bとp+ ドレイン層を設けることにより、実施例2、3のようにIGBTとすることができる。以後の実施例14迄のMOSFETの例についても同様にn+ ドレイン層を置き換えることでIGBTとすることができる。
【0108】
[実施例5]
図20は本発明第五の実施形態のnチャネル縦型MOSFETの耐圧構造部分の部分断面図である。
実施例1の縦型MOSFETの図13との違いは、ガードリング数が6本になっていることと、二つのpガードリングの間のフィールド酸化膜17a上に導電体である多結晶シリコン膜のフィールドプレート35が形成されている点である。
【0109】
デバイスは実使用状態ではドレイン電極20、ソース電極19間に電圧が印加されていている。長期の電圧印加時の信頼性に影響を与える項目に、デバイス表面の電荷蓄積効果がある。耐圧構造部の両端にある電極間にも電圧が印加されていると、耐圧構造部の表面に電荷が誘起され、絶縁層を介して半導体表面、特にn- ドリフト層12の表面部分に影響を与え、半導体内部の電界を乱して耐圧劣化に繋がる。
【0110】
この例では、耐圧構造部の層間絶縁膜22とn- ドリフト層12の表面のフィールド酸化膜17a表面との中間に多結晶シリコン膜のフィールドプレート35を設けることにより、静電遮蔽効果を利用して表面電荷の影響を抑えることができる。なお、活性部ではソース電極19とゲート電極18とがn- ドリフト層表面を覆っているため、表面電荷の影響は受けない構造となっている。
【0111】
すなわち、pウェル領域13と1番目のガードリングg1 との間及びガードリング間のn- 表面領域14に、フィールド酸化膜17aを介して導電体である多結晶シリコン膜のフィールドプレート35を配置するこにより、表面電荷蓄積効果が防止でき、信頼性上の効果が期待できる。耐圧は実施例2とほぼ同じであった。なお、フィールドプレート35の電位はフローティングとしたが、配線を設けて適当な電位を与えることもできる。
【0112】
[実施例6]
図21は本発明第六の実施形態のnチャネル縦型MOSFETのソース電極接触部24とゲート電極18との相対配置関係を示す平面図である。耐圧構造部は、実施例1と同様とした。
実施例1の図4で説明した構造と異なる点は、ストライプ状のゲート電極18の両端の他に、その中間にもゲート金属電極との接合部分26が設けられている点である。このようにすることによって、内部ゲート抵抗の低減およびオン抵抗の増加抑制に効果がある。
【0113】
半分の長さのストライプ状ゲート電極18のそれぞれの端に接合部分26を設けるより、実施例6の構造は活性部面積の効率を上げることができる。
半導体基板表面の平面図は、途中でn- 表面領域14が途切れ、小さなn- 表面領域が挟まれる。加工精度が高ければ、その小さなn- 表面領域は無くすことができる。
【0114】
この実施例6では、ゲート金属電極との接合部分26が、ゲート電極18の中間に1箇所設けられているだけであるが、当然同様の1方向に延びたゲート電極に対して複数箇所設けることも可能である。
[実施例7]
図22は本発明第七の実施形態のnチャネル縦型MOSFETの半導体基板表面の平面図である。なお図22は図2と同様に耐圧構造部は省略して示されている。耐圧構造部は、実施例1と同様とした。
【0115】
この例ではn- 表面領域14(複数あることを点で省略して示している)が、基本的に実施例1の図1と同様に、pウェル領域13で囲まれ、1方向にのびた形状をしている。図2との違いは、n- 表面領域14が1方向に延びていて、しかも延びた方向に対しておおむね垂直な方向に複数の凸部31を有している点である。
【0116】
この凸部31の配置頻度はほぼ250μm当たり1個に設定されており、また、この凸部31のn- 表面領域14の延びた方向と垂直な方向への寸法は約0.5μmである。
図23は図22の半導体表面の各領域を作成するマスクとなるゲート電極18の形状、およびゲート電極18とソース電極接触部24との相対配置関係を示す平面図である。
【0117】
図23の形状が図4の形状と異なる点は、1方向に延びたゲート電極18に、延びた方向に対して垂直にゲート電極のブリッジ32が設けられていることである。このゲート電極のブリッジ32の頻度は、ほぼ250μm当たり1個に設定されている。また、このゲート電極ブリッジ32の幅は2.5μmに設定してある。
【0118】
このゲート電極18をマスクとして不純物導入によりpウェル領域13を形成すると、pウェル領域13の表面横方法への拡散が2μmで設計していることから、ゲート電極のブリッジ32の下は、ブリッジ32の両側からの拡散領域が接続されるので、一本のpウェル領域13となる。但し、ブリッジ32の付け根の下の部分では、両側からの拡散領域が接続されないので、n- 表面領域の凸部31が残ることになる。
【0119】
この例では、ゲート電極18がブリッジ32で接続されていることから、ゲート抵抗が低減され、オン抵抗も低減される。
[実施例8]
図24は本発明第八の実施形態のnチャネル縦型MOSFETのゲート電極18、およびゲート電極18とソース電極接触部24との相対配置関係を示す平面図である。耐圧構造部は実施例1と同様とした。
【0120】
実施例7の図23で説明した構造と異なる点は、ストライプ状のゲート電極18の両端の他に、その中間にもゲート金属電極との接合部分26が設けられている点である。
このようにすることによって、内部ゲート抵抗の低減およびオン抵抗の増加抑制に効果的である。半分の長さのストライプ状ゲート電極18のそれぞれの端に接合部分26を設けるより、実施例8の構造は活性部面積の効率を上げることができる。
【0121】
半導体基板表面の平面図は、途中でn- 表面領域14が途切れ、小さなn- 表面領域が挟まれる。加工精度が高ければ、このn- 表面領域14dは無くすことができる。
このゲート金属電極との接合部分は、この実施例8では1方向に延びたゲート電極の中間に1箇所設けられているだけであるが、当然同様の構造を1方向に延びたゲート電極に対して複数箇所設けることも可能である。
【0122】
[実施例9]
図25は本発明第九の実施形態のnチャネル縦型MOSFETの半導体基板表面の平面図である。図25には実施例1と同様に耐圧構造部は省略して示している。耐圧構造部は実施例1と同様とした。
図25において、n- 表面領域14は1方向に延びたストライプ状で、複数(複数あることを点で省略して示している)が平行に配置され、周囲をpウェル領域13で囲まれている。
【0123】
図26は図25の半導体表面の各領域を作成するマスクとなるゲート電極18の形状、およびゲート電極18とソース電極接触部24との配置関係を示す平面図である。
1方向に延びた形状のゲート電極18が複数配置されている。実施例1の図4と異なる点は、1方向に延びたゲート電極18の幅が全体で同じ幅となっているところである。加工精度が十分に高ければ、このようにゲート電極18の幅内でゲート金属電極接触部26が形成できる。
【0124】
図27は、図25のB−B線に沿った部分断面図である。接合部分26におけるゲート電極18とゲート金属電極27との接続の様子が見られる。17はゲート酸化膜、17aは厚いフィールド酸化膜であり、19はソース電極である。実施例1の図5と比較すると、n- 表面領域14dがないことがわかる。
このB−B線に沿った表面電極上の位置を図3にB−B線として示した。
【0125】
また、本実施例9ではゲート電極18の1方向に延びた終端部分の角を落として鋭角にならないような形状としているが、直角のまま終端していても本特許の内容の作用・効果に影響は無い。
[実施例10]
次に図28は本発明第十の実施形態のnチャネル縦型MOSFETのゲート電極18の形状、およびゲート電極18とソース電極接触部24との配置を示す平面図である。耐圧構造部は実施例1と同様とした。
【0126】
実施例9の図26で説明した構造と異なる点は、ストライプ状のゲート電極18の両端の他に、その中間にもゲート金属電極との接合部分26が設けられている点である。
このようにすることによって、内部ゲート抵抗の低減およびオン抵抗の増加抑制に効果的である。半分の長さのストライプ状ゲート電極18のそれぞれの端に接合部分26を設けるより、実施例2の構造は活性部面積の効率を上げることができる。
【0127】
[実施例11]
図29は、本発明実施例11のnチャネル縦型MOSFETの耐圧支持層部分の斜視断面図である。
これまでの例はいずれも電圧支持層が単一のn- ドリフト層12であった。しかし、電圧支持層が単一の層でなければならないわけではない。
【0128】
近年、特に高耐圧の半導体装置において、逆電圧印加時には空乏化する高不純物濃度で幅の狭いnドリフト領域42aとp仕切り領域42bとを交互に並べた並列pn層を電圧支持層とするいわゆる超接合半導体装置が開発されている。
図30は本発明実施例11のnチャネル縦型MOSFETの主要部分の部分断面図である。
【0129】
図30において、低抵抗のnドレイン層11上にnドリフト領域42aとp仕切り領域42bとが交互に配置されており、この並列pn層42が逆電圧印加時に耐圧をもつことになる。例えばそれぞれの幅が5μm 程度の時、不純物濃度は単一のn- ドリフト層12の100〜1000倍に高濃度化でき、しかも厚さも薄くできて、それだけオン抵抗を低減できる。
【0130】
図31(a)は、耐圧構造部分の半導体基板表面の平面図、(b)はC−C線に沿った断面図、(c)はD−D線に沿った断面図である。
図31(b)では、pガードリングがnドリフト領域42aとp仕切り領域42bと平行に走ることになるが、図31(c)ではpガードリングがnドリフト領域42aとp仕切り領域42bと直交している。
【0131】
図31(c)では複数のpガードリングがp仕切り領域42bによって短絡されることになるが、p仕切り領域42bの厚さは非常に薄いため、逆バイアス時には空乏化するので問題無いことが実験で確認された。
図31(a)、(b)および(c)に見られるようにnチャネル縦型MOSFETの最外周部分は並列pn層42を止めて、高抵抗領域38とする。
【0132】
なお図30において、nドリフト領域42aとp仕切り領域42bの方向と、pウェル領域13の方向とが平行になっているが必ずしも平行でならなければならない訳ではなく、直交しても良い。直交の場合は、pウェル領域13が必ずnドリフト領域42aとp仕切り領域42bと接するので製造が容易である。
[実施例12]
図32は、本発明実施例12のnチャネル縦型MOSFETの耐圧支持層部分の斜視断面図である。
【0133】
低抵抗のnドレイン層11上にnドリフト領域42aとp仕切り領域42bとが交互に配置された並列pn42、更にその上にn- ドリフト層12が形成されている。
その上側のn- ドリフト層12にpウェル領域13から上の構造が形成される。
【0134】
[実施例13]
図33は本発明実施例13のnチャネル縦型MOSFETの耐圧支持層部分の斜視断面図である。実施例11のMOSFETの変形例と見ることができる。
すなわち、並列pn層のp仕切り領域42bが薄板状でなく球状とされて、規則的に配置され、nドリフト領域42aはそれを包む領域とされている。
【0135】
nドリフト領域42aとp仕切り領域42bとの不純物濃度を適当に選ぶことにより、このような構造も考えられる。
[実施例14]
図34は本発明実施例14のnチャネル縦型MOSFETの耐圧支持層部分の斜視断面図である。これも実施例11の変形例と見ることができる。
【0136】
すなわち、並列pn層のp仕切り領域42bが薄板状でなく円柱状とされて、規則的に配置され、nドリフト領域42aはそれを囲む領域とされている。
図35(a)は、耐圧構造部分の半導体基板表面の平面図、(b)はE−E線に沿った断面図である。
図35(a)および(b)に見られるようにnチャネル縦型MOSFETの最外周部分は並列pn層42でなく、高抵抗領域38とする。
【0137】
以上幾つかの例を基に説明したが、活性部と耐圧構造部とは互いに独立であり、自由に組み合わせることができる。また、いずれの実施例においても活性部のn- 表面領域14をnカウンタードープ領域34としても良い。
特に本発明の耐圧構造は、MOSゲートをもつ半導体装置に限らず、プレーナトランジスタ等のバイポーラ半導体装置にも適用できる。
【0138】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、MOS半導体装置において、第一導電型電圧支持層の表面露出部である第一導電型表面領域が、第二導電型ウェル領域に囲まれており、第一導電型ソース領域を含めた第二導電型ウェル領域の表面積に対して、その表面積の比を0.01〜0.2の範囲内とし、或いはその形状を、その幅が0.1〜2μm のストライプ状とすることによって、オン抵抗と耐圧とのトレードオフ関係を大幅に改善し、高耐圧でありながらオン抵抗の低い、更にスイッチング損失も少ないものを実現できることを示した。
【0139】
また、耐圧構造部に関しては、耐圧に応じて沢山のガードリングを、互いに近接して設けることにより、平面接合の場合の理論耐圧の97% 以上を容易に実現できるようになった。そして耐圧の向上により、薄いSi基板を用いることが可能になり、オン抵抗の低減につながることも明らかにした。
従来のMOS半導体装置の工程等を変える必要が無く、パターンを変えるだけで大幅な特性改善が可能な本発明は、特にパワー半導体の分野で大きな貢献をなすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例1のnチャネル縦型MOSFETの基板表面の平面図
【図2】実施例1のnチャネル縦型MOSFETの活性部分の部分断面図
【図3】実施例1のnチャネル縦型MOSFETチップの金属電極平面図
【図4】実施例1のnチャネル縦型MOSFETのゲート電極、ソース電極配置図
【図5】図1のA−A線に沿った部分断面図
【図6】試作したnチャネル縦型MOSFETにおける表面nドレイン領域面積比率とCrss、Ronとの関係を示す特性図
【図7】試作したnチャネル縦型MOSFETにおける表面nドレイン領域の主たる部分の幅とCrss、Ronとの関係を示す特性図
【図8】試作したnチャネル縦型MOSFETにおける表面nドレイン領域の長さとCissとの関係を示す特性図
【図9】試作したnチャネル縦型MOSFETにおける表面nドレイン領域の長さとCissとの関係を示す特性図
【図10】試作したnチャネル縦型MOSFETにおける表面nドレイン領域の長さとRonとの関係を示す特性図
【図11】試作したnチャネル縦型MOSFETにおける表面nドレイン領域の長さとRonとの関係を示す特性図
【図12】本発明のnチャネル縦型MOSFETおよび比較例における耐圧とRonAの関係を比較した比較図
【図13】実施例1のnチャネル縦型MOSFETの耐圧構造部分の部分断面図
【図14】耐圧Vbrとガードリング本数の関係を示す特性図
【図15】pウェルと1本目ガードリングとの間隔とVbrとの関係を示す特性図
【図16】1本目と2本目ガードリングとの間隔とVbrとの関係を示す特性図
【図17】本発明実施例4のnチャネル縦型MOSFETの活性部分の部分断面図
【図18】本発明実施例4のnチャネル縦型MOSFETの活性部分の部分斜視図
【図19】本発明実施例4のnチャネル縦型MOSFETの耐圧構造部分の部分断面図
【図20】本発明実施例5のnチャネル縦型MOSFETの耐圧構造部分の部分断面図
【図21】本発明実施例6のnチャネル縦型MOSFETのゲート電極、ソース電極配置図
【図22】本発明実施例7のnチャネル縦型MOSFETの基板表面の平面図
【図23】本発明実施例7のnチャネル縦型MOSFETのゲート電極、ソース電極配置図
【図24】本発明実施例8のnチャネル縦型MOSFETのゲート電極、ソース電極配置図
【図25】本発明実施例9のnチャネル縦型MOSFETの基板表面の平面図
【図26】実施例9のnチャネル縦型MOSFETのゲート電極、ソース電極配置図
【図27】図26のB−B線に沿った部分断面図
【図28】本発明実施例10のnチャネル縦型MOSFETのゲート電極、ソース電極配置図
【図29】本発明実施例11のnチャネル縦型MOSFETの耐圧支持層部分の斜視断面図
【図30】本発明実施例11のnチャネル縦型MOSFETの主要部の部分断面図
【図31】(a)は本発明実施例11のnチャネル縦型MOSFETの耐圧構造部分の半導体基板表面の平面図、(b)はC−C線に沿った断面図、(c)はD−D線に沿った断面図
【図32】本発明実施例12のnチャネル縦型MOSFETの耐圧支持層部分の斜視断面図
【図33】本発明実施例13のnチャネル縦型MOSFETの耐圧支持層部分の斜視断面図
【図34】本発明実施例14のnチャネル縦型MOSFETの耐圧支持層部分の斜視断面図
【図35】(a)は本発明実施例14のnチャネル縦型MOSFETの耐圧構造部分の半導体基板表面の平面図、(b)はE−E線に沿った断面図
【図36】従来のnチャネル縦型MOSFETの断面図
【図37】従来のnチャネル縦型MOSFETの一例のゲート電極の平面図
【図38】従来のnチャネル縦型MOSFETの別の例のゲート電極の平面図
【図39】従来のnチャネル縦型MOSFETの更に別の例のゲート電極の平面図
【図40】従来のnチャネル縦型MOSFETの別の例の断面図
【図41】実施例2のnチャネル縦型IGBTの活性部分の部分断面図
【図42】実施例3のnチャネル縦型IGBTの活性部分の部分断面図
【図43】試作したnチャネル縦型MOSFETにおける燐イオンドーズ量とVbr、Ronとの関係を示す特性図
【符号の説明】
11 n+ ドレイン層
11a p+ ドレイン層
12 n- ドリフト層
12a n- ドリフト層の高抵抗率部分
12b n- ドリフト層の低抵抗率部分
13 pウェル領域
14、14a、14b、14c、14d n- 表面領域
15 n+ ソース領域
16 チャネル領域
17 ゲート酸化膜
17a フィールド酸化膜
18 ゲート電極
19 ソース電極
20 ドレイン電極
21 p+ コンタクト領域
22 層間絶縁膜
24 ソース電極接触部
26 ゲート金属電極接触部
27 ゲート金属電極
28 ソース電極パッド
29 ゲート電極パッド
30 周縁電極
31 凸部
32 ゲート電極ブリッジ
33 p周縁領域
34 nカウンタードープ領域
35 フィールドプレート
37 ポリイミド膜
38 高比抵抗領域
42 並列pn層
42a nドリフト領域
42b p仕切り領域
g、g1 〜g14 ガードリング[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a semiconductor such as a MOS field effect transistor (hereinafter referred to as MOSFET) or an insulated gate bipolar transistor (hereinafter referred to as IGBT) having a gate structure of metal (M) -oxide film (O) -semiconductor layer (S). The present invention relates to a vertical type, high breakdown voltage, low loss semiconductor device in which current flows between electrodes provided on both sides of a semiconductor substrate.
[0002]
[Prior art]
Generally, a vertical semiconductor in which a current flows between electrodes provided on both surfaces of a semiconductor substrate is often used as a power semiconductor element. FIG. 36 is a sectional view of an active portion through which a main current flows, as an example of a conventional planar type n-channel vertical MOSFET.
In this vertical MOSFET, the drain electrode 20 is conductively bonded and has a low resistance n+High specific resistance n serving as a voltage support layer on the drain layer 11-A drift layer 12 is disposed, and n-A p-well region 13 is selectively disposed on the drift layer 12, and n is selectively formed on the surface layer inside the p-well region 13.+A source region 15 is formed.
[0003]
n+Source region 15 and n-Surface exposed portion 14 of drift layer 12 (hereinafter n-A gate electrode 18 is provided on the surface of the p well region 13 sandwiched between the surface region and the gate region 18 via the gate insulating film 17.+A source electrode 19 is provided in common contact with the surfaces of the source region 15 and the p-well region 13.
In order to reduce the contact resistance with the source electrode 19 on the surface in contact with the source electrode 19 of the p-well region 13 in the device or to increase the latch-up resistance,+A contact region 21 may be provided.
[0004]
N in which the drain electrode 20 of the MOSFET of FIG.+The drain layer 11 is made of low resistance p+If it is changed to the drain layer, it becomes a planar type n-channel vertical IGBT. In that case, n of high specific resistance which becomes a voltage support layer on it-The structure above the drift layer 12 may be exactly the same as that of the MOSFET of FIG.
The operation of the IGBT is the same in that the current flowing from the drain electrode to the source electrode is controlled by the signal to the gate electrode, but the MOSFET is a unipolar element, whereas the IGBT is a bipolar element. The voltage drop when the current is passed (ON state) is reduced.
[0005]
In such a vertical MOSFET or IGBT, the on-state resistance (= voltage drop / current) in the on-state can be expressed as the sum of the resistances of the current path inside the device. N of high specific resistance-The resistance of the drift layer 12 becomes dominant.
In order to reduce the loss of MOSFET and IGBT, this n-It is effective to reduce the specific resistance of the drift layer 12 or to reduce the thickness. However, this n-The drift layer 12 is depleted and becomes a voltage support layer.-When the impurity concentration of the drift layer 12 is increased to lower the specific resistance or the thickness is decreased, the breakdown voltage is lowered.
[0006]
Conversely, n is high for semiconductor devices with high breakdown voltage.-Since the drift layer 12 must be thickened, the on-resistance is inevitably increased and the loss is increased.
That is, there is a trade-off relationship between on-resistance and breakdown voltage. It is known that this trade-off relationship holds true not only for MOSFETs and IGBTs but also for power semiconductor elements such as bipolar transistors and diodes, to some extent.
[0007]
In addition, since the p-well region 13 of the conventional device as described above is generally formed by introducing impurities using the gate electrode layer 18 as a mask, its planar shape is almost the inverted shape of the gate electrode layer 18. Become. 37 and 38 are plan views showing examples of the pattern of the gate electrode 18 of the conventional device.
FIG. 37 shows an example in which the gate opening shape of the gate electrode 18 is a quadrangle, and is disclosed in, for example, Japanese Patent Publication No. 7-83123. Since the p-well region 13 is formed by introducing impurities through the window of the gate electrode 18, the planar shape thereof is a quadrangle. n+The source region is formed in a square ring shape by introducing impurities with the window of the gate electrode 18 as one end. In the window of the gate electrode 18 of FIG.+A source electrode contact region 24 provided in contact with the source region is shown. The source electrode contact region 24 is also a similar rectangle.
[0008]
FIG. 38 shows an example in which the window shape of the gate electrode 18 is hexagonal, and is disclosed in, for example, USP 4,593,302. Also in this case, the planar shape of the p-well region 13 is a hexagon. The source electrode contact region 24 is also a similar hexagon.
On the other hand, with respect to the breakdown voltage structure that bears the breakdown voltage of the MOS type semiconductor device, a guard ring structure, a field plate structure, a resistive film + field plate structure, or the like is generally provided around the active region.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
However, in general, the breakdown voltage can be realized only in a value of 90% or less of the ideal breakdown voltage calculated from the semiconductor substrate used and the breakdown voltage structure in any breakdown voltage structure.
Therefore, in order to achieve the target breakdown voltage, it is necessary to increase the thickness of the semiconductor substrate or use a breakdown voltage structure with a margin, and even in devices that require low on-resistance, the on-resistance It was inevitable that there was an increase.
[0010]
One reason why only about 90% or less of the breakdown voltage calculated from the structure can be realized is that there is a problem with the planar arrangement method of the active portion, and the other is that the breakdown voltage structure portion is not optimized. This is because the breakdown structure breaks down before the active portion. Each is described in more detail below.
First, for the active region, when the shape of the p-well region 13 is as shown in FIGS.-N of the drift layer 12-The shape is surrounded by the drift surface portion 14. In other words, n-Since the p-well region 13 forms a convex shape with respect to the drift surface portion 14, the electric field strength at the pn junction portion therebetween increases due to the shape effect, and is originally n-The breakdown voltage is lower than the breakdown voltage determined by the impurity concentration of the drift layer 12 and the p-well region 13.
[0011]
For this reason, n is required to secure the breakdown voltage.-It is necessary to reduce the impurity concentration of the drift layer 12, which further contributes to an increase in on-resistance.
As one method for suppressing the breakdown voltage drop due to the shape effect of the p-well region 13, for example, in USP 5,723,890, a method in which the main part of the gate electrode is formed in a stripe shape extending in one direction is performed.
[0012]
FIG. 39 is a plan view showing a pattern of the gate electrode 18. In this case, the planar shape of the main part of the p-well region 13 is also striped. The contact region 24 is also striped.
However, the MOSFET having the gate electrode 18 in a stripe shape is not without problems.
[0013]
In the case of a conventional gate electrode having a square or hexagonal window, the gate resistance of the control signal to the gate electrode is kept low because the gate electrode shape acts like a network. However, when the gate electrode 18 is formed in a stripe shape, the control signal to the gate electrode has only a one-way path from both ends of the stripe, so that the gate resistance increases, resulting in an increase in switching loss described later. became.
[0014]
In order to reduce the loss of the MOSFET, it is necessary to reduce the loss during switching as well as the loss of the on-state due to the on-resistance described above. In general, in order to reduce the loss during switching, it is important to shorten the switching time, in particular, the switching time when the element changes from the on state to the off state.
In order to shorten the switching time of the vertical MOSFET, n in FIG.-It is necessary to reduce the capacitance Crss formed between the surface region 14 and the gate electrode 18 facing each other through the gate insulating film 17. And n is sandwiched between p well regions 13-It is effective to reduce the width of the surface region 14.
[0015]
However, n sandwiched between the p-well regions 13-When the width of the surface region 14 is reduced, a resistance component (hereinafter referred to as JFET resistance) due to the junction field effect transistor action, which is one of the on-resistance components of the MOSFET, is increased and the on-resistance is increased.
One solution to the problem of increased JFET resistance is the counter-doping method disclosed in USP 4,593,302, for example. Certainly, using this technique, the increase in on-resistance can be suppressed, but in order to lower the JFET resistance as much as possible, n-Increasing the width of the surface region 14 leads to a decrease in breakdown voltage. In order to avoid this decrease in breakdown voltage, it is necessary to reduce the amount of counter-dope, resulting in a problem that the effect of suppressing the increase in JFET resistance is diminished.
[0016]
In order to reduce the switching loss, it is also effective to reduce the gate drive charge amount Qg in addition to the reduction of Crss. Qg is calculated as a charge amount from the gate-source voltage Vgs with respect to the input capacitance Ciss of the MOS type device from 0 (V) to the drive voltage V1 (V), and is expressed by the following equation.
[0017]
[Expression 1]
Figure 0005011612
From the above equation, it can be seen that reducing Ciss leads to a reduction in Qg.
[0018]
Ciss in the MOS type device is a capacitance between terminals and is expressed by the following equation.
[0019]
[Expression 2]
Ciss = Cgs + Cgd
Here, Cgs is a gate-source capacitance, and Cgd is a gate-drain capacitance (= Crss).
[0020]
In addition to the above-described solution by reducing the JFET resistance by counter doping, there is another solution for reducing Crss. FIG. 40 is a cross-sectional view of a MOSFET using another solution. n-A thick gate insulating film 25 is provided on a part of the gate insulating film 17 facing the surface region 14 to reduce Crss.
However, in this case, a step is generated in the insulating film of the gate insulating film 17 and the thick gate insulating film 25, so that there is a problem that the electric field strength at the step portion is increased and the breakdown voltage is lowered.
[0021]
In order to further reduce Cgs, a method of reducing the area of the gate electrode 18 can be considered. For example, in the case of the striped gate electrode shown in FIG. Switching loss increases.
On the other hand, with respect to the breakdown voltage structure, n which is a voltage support layer-In the outermost peripheral portion of the p well region 13 having the same potential as that of the source electrode 19 disposed on the drift layer 12, the p well region 13 and the n well-Since the pn junction with the drift layer 12 has a curvature, the electric field strength of this curvature portion increases when a voltage is applied compared to the case of a planar junction, and the applied voltage is lower than the withstand voltage calculated from the structure of the withstand pressure support layer. It reaches the critical field strength and breaks down.
[0022]
In view of the various problems as described above, the object of the present invention is to greatly improve the trade-off relationship between on-resistance and withstand voltage, to reduce on-resistance while maintaining high withstand voltage, and at the same time to reduce switching loss. The object is to provide a possible semiconductor device.
[0023]
[Means for Solving the Problems]
To solve the above problems, the present invention provides a first or second conductivity type low resistance layer, a voltage support layer including at least a first conductivity type semiconductor region disposed on the low resistance layer, and a surface of the voltage support layer. A second conductivity type well region disposed in a layer, a first conductivity type source region disposed in a surface layer of the second conductivity type well region, and a voltage support layer surrounded by the second conductivity type well region A gate electrode provided via a gate insulating film on the surface of the second conductivity type well region sandwiched between the first conductivity type surface region and the first conductivity type source region, which is a portion reaching In a MOS type semiconductor device having a source electrode provided in common contact with the surfaces of a conductive type source region and a second conductive type well region, and a drain electrode provided on the back side of the low resistance layer, Take measures like
[0024]
First, it is assumed that the first conductivity type surface region where the voltage support layer reaches the surface is surrounded by the second conductivity type well region.
In this way, unlike the conventional device having a structure in which the second conductivity type well region is surrounded by the first conductivity type surface region, the electric field strength is increased by the shape effect of the second conductivity type well region. Thus, even if the resistance of the voltage support layer is lowered, a high breakdown voltage can be secured. If the voltage support layer has a low resistance, a low on-resistance can be realized.
[0025]
Further, the area ratio of the first conductivity type surface region disposed surrounded by the second conductivity type well to the surface area of the second conductivity type well region including the first conductivity type source region having the MOS structure on the semiconductor surface. It is possible to reduce the capacitance Crss formed between the first conductivity type surface region and the gate electrode opposed via the gate insulating film. However, when the area ratio of the first conductivity type surface region of the semiconductor surface is reduced, the on-resistance is increased as described above.
[0026]
FIG. 6 shows the relationship between the area ratio, the gate-drain capacitance Crss and the on-resistance Ron described above for a prototype device in which the area ratio of the first conductivity type surface region is changed. The horizontal axis represents the area ratio of the first conductivity type surface region to the surface area of the second conductivity type well region including the first conductivity type source region, and the vertical axis represents Crss and Ron. In this prototype experiment, the area of the active region of the type of Example 1 described later is about 16 mm.2This was done for the n-channel MOSFET. The length of the first conductivity type surface region is 3.6 mm.
[0027]
FIG. 6 shows that Crss increases in proportion to the area ratio of the first conductivity type surface region. Therefore, it is desirable that the area ratio is as small as possible. In order to make Crss 15 pF or less which can be allowed by an actual device, the area ratio needs to be 0.23 or less.
On the other hand, Ron is minimized when the area ratio of the first conductivity type surface region is 0.15 to 0.2. When the area ratio is larger than 0.2, it gradually increases, but when it is smaller than 0.15, it rapidly increases. Therefore, in order to suppress Ron to less than twice the minimum value that can be tolerated by an actual device, the area ratio needs to be 0.01 or more.
[0028]
By combining these, the area ratio is preferably in the range of 0.01 to 0.2. Then, a device having both low on-resistance and low Crss can be realized.
Next, it is assumed that the shape of the first conductivity type surface region on the surface forms a stripe shape having a long length with respect to the width.
Even in such a case, since the stripe-shaped first conductivity type surface region is surrounded by the second conductivity type well region, the second conductivity type well region as in the conventional device becomes the first conductivity type surface region. Unlike the enclosed structure, it is possible to suppress an increase in electric field strength due to the shape effect of the second conductivity type well region, and a high breakdown voltage can be secured even if the resistance of the voltage support layer is lowered. .
[0029]
Furthermore, the width of the main portion of the stripe-shaped first conductivity type surface region on the semiconductor surface is set in the range of 0.1 to 2 μm.
By reducing the width of the stripe in the first conductivity type surface region, it is possible to reduce the capacitance Crss formed between the first conductivity type surface region and the gate electrode opposed via the gate insulating film. . However, at the same time, the on-resistance increases.
[0030]
FIG. 7 shows the relationship between the width of the first conductivity type surface region, the Crss, and the on-resistance Ron for the prototype device in which the width of the first conductivity type surface region is changed. The horizontal axis represents the width of the first conductivity type surface region, and the vertical axis represents Crss and Ron. The length of the surface area of the first conductivity type was 3.6 mm.
FIG. 7 shows that Crss increases in proportion to the width of the first conductivity type surface region. Therefore, it is desirable that the width be as small as possible. In order to make Crss 15 pF or less which can be accepted by an actual device, the width needs to be about 3 μm or less.
[0031]
On the other hand, Ron is minimized when the width of the first conductivity type surface region is 1.5 to 2 μm. When the width is larger than 2.5 μm, it gradually increases, but when the width is smaller than 1 μm, it increases rapidly. Therefore, the width needs to be 0.1 μm or more in order to keep Ron less than twice the minimum value allowable in the actual device.
Thus, the on-resistance and Crss are in a trade-off relationship within a short drain region. In order to achieve both low on-resistance and low Crss in practical use, the width of the first conductivity type surface region is limited to the range of 0.1 μm or more and 2 μm or less because Crss is preferably 15 pF or less and the on-resistance is preferably 1.5Ω or less. Is done. If small Crss can be realized in this way, switching loss can be reduced.
[0032]
Further, when the width of the main portion of the stripe-shaped first conductivity type surface region is widened, the electric field strength at the surface is increased and the breakdown voltage is lowered. On the other hand, when the width of the main portion of the surface drain region is narrowed, the JFET resistance increases and the on-resistance increases. However, by limiting the optimum dimension range as described above, the breakdown voltage does not decrease and the on-resistance increases. A device that does not become possible is possible.
[0033]
Also in the case of the striped first conductivity type surface region, the first conductivity disposed surrounded by the second conductivity type well region with respect to the sum of the surface areas of the second conductivity type well region and the first conductivity type source region. By reducing the area ratio of the shape surface region, it is possible to reduce the capacitance Crss formed between the first conductivity type surface region and the gate electrode opposed via the gate insulating film. At the same time, the on-resistance increases. However, by limiting the area ratio range of the first conductivity type surface region as described above, the on-resistance increases within an allowable range without causing a decrease in breakdown voltage. It is possible to make a device that can be kept small.
[0034]
By making a structure satisfying several means within one device, a device with improved performance becomes possible.
If the length of the stripe-shaped first conductivity type surface region is increased, the channel width in the same area is increased, so that the on-resistance is lowered, but on the other hand, the gate resistance inside the device is increased, which leads to the switching time. Slows and switching loss increases.
[0035]
Conversely, if the length is shortened by providing a gate electrode in the middle of the length direction of the first conductivity type surface area, etc., the gate resistance inside the device will be reduced and the switching time will be shortened. Since the channel width in the same area is narrowed, the on-resistance is increased.
That is, it is important to limit the length of the first conductivity type surface region to an appropriate range.
[0036]
The relationship between the length of the first conductivity type surface region, the input capacitance Ciss that governs the switching time, and the on-resistance Ron for the prototype device with the changed length of the first conductivity type surface region is shown in FIGS. Shown in The horizontal axis represents the length of the first conductivity type surface region, and the vertical axis represents Ciss or Ron. The width of the first conductivity type surface region was 1.6 μm and the surface area ratio was 0.12.
[0037]
In FIG. 8, when the length of the surface area of the first conductivity type is 500 μm or more, the Ciss value hardly changes, but when it is 500 μm or less, it gradually increases.
FIG. 9 is an enlarged characteristic view of the portion of the first conductivity type surface region in FIG. 8 having a length of 400 μm or less. It can be seen from FIG. 9 that Ciss increases rapidly when it becomes 100 μm or less. From this, it is n in order to shorten the switching time.-It can be seen that the length of the surface region along one direction should be limited to 100 μm or more, preferably 500 μm or more.
[0038]
Next, the relationship with on-resistance is shown in FIGS. As can be seen from FIG. 10, when the length of the first conductivity type surface region is 500 μm or more, the on-resistance is almost unchanged, but when it is 500 μm or less, it gradually increases. FIG. 11 is a characteristic obtained by enlarging the portion of FIG. 10 where the length of the drain region is 400 μm or less. From FIG. 11, the on-resistance rapidly increases when the resistance becomes 100 μm or less. From this, it is n to reduce the on-resistance.-The length of the surface region along one direction should be limited to 100 μm or more, particularly 500 μm or more.
[0039]
By doing so, it is possible to realize a device with low on-resistance and low switching loss.
Further, the gate electrode may be a plurality of striped portions.
If the second conductivity type well region is formed using such a gate electrode as a mask, a stripe-shaped first conductivity type surface region surrounded by the second conductivity type well region is inevitably formed below the second conductivity type well region. .
[0040]
It was previously described that the width of the first conductivity type surface region is limited to a range of 0.1 μm or more and 2 μm or less. The width of the first conductivity type surface region is determined by the width of the gate electrode serving as a mask when forming the second conductivity type well region and the lateral diffusion distance of the impurity concentration. Therefore, in order to set the width of the first conductivity type surface region to the above-mentioned appropriate value, the width of the gate electrode is set to 4 to 8 .mu.m, preferably 5 to 7 .mu.m, when the lateral diffusion distance is set to about 2 .mu.m. Will be good.
[0041]
For the same reason, the length of the first conductivity type surface region is determined by the length of the stripe-shaped gate electrode. The value should be 100 μm or more, preferably 500 μm or more.
If a narrow bridge portion connecting between the stripe-shaped gate electrodes is provided, the gate resistance is reduced.
[0042]
The width of the bridge portion of the gate electrode is assumed to be less than 4 μm.
If the width is less than 4 μm, if the lateral diffusion distance when forming the second conductivity type well region is about 2 μm, the second conductivity type well region is connected to the lower part of the bridge portion due to diffusion from both sides. A second conductivity type well region surrounding the one conductivity type surface region is formed.
[0043]
The arrangement frequency of the bridge portion of the gate electrode is 1 or less per 50 μm length of the gate electrode, preferably 1 or less per 250 μm.
When a large number of bridge portions of the gate electrode are provided, although the gate resistance inside the device is reduced, the gate-drain capacitance Cgd is increased, so that the switching speed is slow and the switching loss is increased. The second conductivity type well region is connected to the lower part of the gate electrode by diffusion from both sides. However, since the diffusion depth of the first conductivity type source region formed in the surface layer is shallow, the lateral diffusion distance is also small. It ’s not short. Accordingly, a channel is not formed below the bridge portion of the gate electrode and becomes an ineffective region, so that the channel width in the same area is narrowed, and the on-resistance is increased. It is not a good idea to increase the number of bridge parts without darkness. It is better not to provide one or more stripe-shaped gate electrodes with a length of 100 μm, preferably 500 μm.
[0044]
The voltage support layer may be formed of a first conductive type semiconductor region, a portion close to the surface of the first conductive type semiconductor region may be a high resistance layer, and a lower side may be formed of a low resistance layer. A so-called super junction type in which semiconductor regions and second conductivity type semiconductor regions are alternately arranged may be used.
Next, the following measures are taken for the breakdown voltage structure for increasing the breakdown voltage.
First, a first or second conductivity type low resistance layer, a voltage support layer including at least a first conductivity type semiconductor region disposed on the low resistance layer, and a second layer disposed on a surface layer of the voltage support layer In a semiconductor device comprising a conductive type well region and a plurality of second conductive type guard rings arranged on the semiconductor surface surrounding the second conductive type well region, the breakdown voltage of the semiconductor device is Vbr (V), When n is the number of second conductivity type guard rings, n is 1.0 × Vbr / 100 or more, and more preferably 1.5 × Vbr / 100 or more.
[0045]
FIG. 14 shows the relationship between the number n of guard rings and the breakdown voltage Vbr (V) for a two-dimensional simulation and a prototype device in which the number n (lines) of the second conductivity type guard rings is changed. The horizontal axis is the breakdown voltage Vbr (V), and the vertical axis is the number n of guard rings.
N used in the experiment-The characteristics of the drift layer are the characteristics of a wafer using phosphorus as an impurity in Si. Specific resistance ρ = 18 Ωcm, thickness t = 48.5 μm Si (b1 line), ρ = 32.5 Ωcm, t = 76. There are two types of Si (b2 line) of 5 μm.
[0046]
In each wafer, the withstand voltage Vbr increases as the number of guard rings increases. However, n-Saturation occurs at a breakdown voltage of about 97 to 98% of the theoretical breakdown voltage (650V, 1011V, respectively) in the case of planar junction calculated from the Si characteristics of the drift layer. Disappear.
As the number n of guard rings, an equation (b3 line) of n = 1.0 × Vbr / 100 is defined as the boundary where the region where the breakdown voltage is rapidly improved ends. Further, the relationship indicating the number of guard rings that can withstand a voltage that hardly increases even if the number of guard rings is increased is n = 1.5 × Vbr / 100 (b4 line).
[0047]
In the prior art withstand voltage structure, only about 90% of the planar junction withstand voltage calculated from the Si characteristics is limited. Therefore, the effect of increasing the withstand voltage can be expected by setting the number of guard rings more than that shown in the above formula.
On the other hand, the upper limit of n is defined as 6.0 × Vbr / 100 or less.
If the number of guard rings is increased, the width of the withstand voltage structure is widened, which causes a problem that the chip size is increased in an actual device. From FIG. 14, since the withstand voltage is saturated even when the number of guard rings is increased, it is practical to provide an upper limit for the number of guard rings. This upper limit corresponds to approximately 6 times the number of guard rings in relation to which the effect of the present invention starts, considering the resistance to the charge accumulation effect on the surface of the pressure resistant structure assumed in the durability test of the device to which the present invention is applied. It is. That is, the relational expression is n = 6.0 × Vbr / 100. By setting the number of guard rings below this relational expression, it is possible to reduce the chip size and increase the breakdown voltage while preventing the charge accumulation effect on the device surface.
[0048]
Next, the distance between the second conductivity type well region and the first second conductivity type guard ring counted from the second conductivity type well region side is set to 1 μm or less, preferably 0.5 μm or less.
FIG. 15 shows the relationship between the interval and the breakdown voltage Vbr (V) obtained for the prototype device and the two-dimensional simulation in which the interval between the second conductivity type well region and the first second conductivity type guard ring is changed. The horizontal axis is the interval (μm), and the vertical axis is the breakdown voltage Vbr (V). N at this time-As the characteristics of the drift layer, Si having ρ = 22.5 Ωcm and a thickness t = 57.0 μm was used. The junction depth of the p-well region and the guard ring is 3.5 μm.
[0049]
As the distance from the p-well region to the first guard ring is increased, the breakdown voltage decreases monotonously and becomes n at 3 μm.-The breakdown voltage (c2 line) of the combination of the drift layer and the conventional breakdown voltage structure is almost the same.
From FIG. 15, the distance between the p-well region and the first guard ring is set to 1 μm or less.-It can be understood that the breakdown voltage of the drift layer can be approximately 95% or more (c1 line), and the breakdown voltage can be improved by 5% over the conventional structure (c2 line). Furthermore, when the distance between the p-well region and the first guard ring is 0.5 μm or less, the breakdown voltage is improved by about 7.5% over the conventional structure.
[0050]
The relationship between on-resistance and breakdown voltage is Ron ∝ Vbr2.5It is known. Therefore, if the interval is 0.5 μm or less, the on-resistance can be reduced by 20%, and an epoch-making effect can be obtained.
In addition, when the well and the first guard ring are connected at the semiconductor surface portion, if the connection portion of the surface portion is depleted, the electric field strength can be relaxed and the withstand voltage can be maximized.
[0051]
In FIG. 15, the breakdown voltage increases from 0 μm indicating the connection between the p-well region and the first guard ring to the negative size region indicating the overlap between the p-well and the guard ring, and is saturated at about −1 μm. The reason for this is that when the guard ring is separated from the p-well region, the electric field strength increases due to the curvature shape of the pn junction in the p-well region, and the breakdown voltage is reduced. This is because the curvature shape effect is almost eliminated when the overlap between the region and the guard ring is about 1 μm.
[0052]
Further, the distance between the first and second second conductivity type guard rings counted from the second conductivity type well region side is 1.5 μm or less, preferably 1.0 μm or less, and further 0.5 μm or less.
FIG. 16 shows the relationship between the interval and the withstand voltage Vbr (V) obtained for the prototype device and the two-dimensional simulation in which the interval between the first and second second conductivity type guard rings is changed. The horizontal axis is the interval (μm), and the vertical axis is the breakdown voltage Vbr (V).
[0053]
The distance between the p-well region and the first guard ring is 0.5 .mu.m, indicated by the d1 line, the distance of 1.0 .mu.m is indicated by the d2 line, and the distance of 1.5 .mu.m is indicated by the d3 line. An important item required for the second and subsequent guard rings is how to prevent the breakdown voltage set by the first guard ring from being dropped. Therefore, by setting the distance between the first and second guard rings to 1.5 μm or less, it is possible to ensure a breakdown voltage of approximately 98% or more determined by the relationship between the p-well and the first guard ring. By setting the thickness to 1.0 μm or less, a withstand voltage structure that can secure 99% or more and 0.59.5 μm or less can be secured.
[0054]
For the same reason as described above, the narrower the distance between the first guard ring and the second guard ring, the more the electric field strength at the junction with the voltage support layer can be relaxed, and the higher withstand voltage can be achieved.
Furthermore, the distance between the second and third second conductivity type guard rings counted from the second conductivity type well region side is set to 2.0 μm or less, preferably 1.0 μm or less.
[0055]
Table 1 shows the relationship between the interval and the breakdown voltage Vbr (V) obtained for the prototype device and the two-dimensional simulation in which the interval between the second and third second conductivity type guard rings is changed. The parameter is the distance between the second conductivity type well region and the first second conductivity type guard ring. The distance between the first and second second conductivity type guard rings was 1.0 μm.
[0056]
[Table 1]
Figure 0005011612
[0057]
In either case, by setting the distance between the second and third guard rings to 2.0 μm or less, it is possible to secure approximately 99% or more of the breakdown voltage determined by the p-well, the first, the first, and the second guard rings. If the thickness is 1.0 μm or less, 99.5% or more of the breakdown voltage can be secured. In the same manner as described above, the electric field strength at the junction can be relaxed, and a high breakdown voltage can be achieved.
[0058]
If the distance between the third second conductivity type guard ring and the fourth second conductivity type guard ring is 2.5 μm or less, preferably 2.0 μm or less, the electric field strength at the junction can be similarly reduced, High breakdown voltage can be achieved.
The depth of the shallower junction depth of the second conductivity type well region and the second conductivity type guard ring is defined as d.1The distance between the second conductivity type well region and the first second conductivity type guard ring counted from the second conductivity type well region side is d.1/ 4 or less, preferably d1/ 8 or less.
[0059]
These are slightly different from each other, based on the second conductivity type well region or the junction depth of the second conductivity type guard ring, and the distance between the second conductivity type well region and the first second conductivity type guard ring. Is specified. As described above, the electric field strength at the junction can be relaxed, and a high breakdown voltage can be achieved.
The junction depth of the second conductivity type guard ring is d2The distance between the first second conductivity type guard ring and the second second conductivity type guard ring is d.2/ 4 or less, preferably d2/ 8 or less.
[0060]
Further, the distance between the second second conductivity type guard ring and the third second conductivity type guard ring is defined as d.2/ 4 or less, preferably d2/ 8 or less.
These are also based on the junction depth of the second conductivity type guard ring from a different viewpoint, and the first second conductivity type guard ring and the second second conductivity type guard ring, or the second second conductivity type The distance between the guard ring and the third second conductivity type guard ring is defined. As described above, the electric field strength at the junction can be relaxed, and a high breakdown voltage can be achieved.
[0061]
The distance between the second conductivity type well region and the first second conductivity type guard ring is l1, The distance between the first second conductivity type guard ring and the second second conductivity type guard ring2L2-l1Is 1 μm or less, and the distance between the first second conductivity type guard ring and the second second conductivity type guard ring is l2The distance between the second second conductivity type guard ring and the third second conductivity type guard ring is lThreeLThree-l2Is 1 μm or less. Furthermore, the distance between the second second conductivity type guard ring and the third second conductivity type guard ring isThreeThe distance between the third second conductivity type guard ring and the fourth second conductivity type guard ring is lFourLFour-lThreeIs 1 μm or less.
[0062]
This is also a different view. If the distance between two adjacent points is too different, the electrolytic strength increases at the larger part and yields. In order to avoid this, at least up to the vicinity of the fourth guard ring, the difference between two adjacent spaces should be 1 μm or less.
However, the distance difference l2-l1, LThree-l2, LFour-lThreeIf the value is set smaller than 0.5 μm, there is an effect that the withstand voltage is not lowered. However, since the potential difference between the guard rings is reduced and the dimensional efficiency is deteriorated, at least 0.2 μm is desirable. The optimum range is about 5 μm, that is, 0.2 to 0.8 μm.
[0063]
When the number of second conductivity type guard rings is large, for example, the width of the first second conductivity type guard ring is larger than the width of the fifth second conductivity type guard ring, The width of the second conductivity type guard ring is larger than the width of the sixth second conductivity type guard ring, and the width of the third second conductivity type guard ring is larger than the width of the seventh second conductivity type guard ring. Stipulate.
[0064]
This is because the electric field strength of the inner guard ring, which has a higher electric field strength than the vicinity of the outer guard ring, can be reduced.
Further, a conductor film is disposed on the surface of the voltage support layer between the second conductivity type well region and the first second conductivity type guard ring via an insulating film.
By disposing the conductor film in such a manner, the influence of the charge on the surface of the breakdown voltage structure on the semiconductor surface can be shielded, so that a stable breakdown voltage can be secured.
[0065]
In particular, it is assumed that the conductor film has a floating potential.
Since the above effect does not change even when the conductor is at a floating potential, it is not necessary to connect to the adjacent similar conductor film.
Exactly the same, between the first second conductivity type guard ring and the second second conductivity type guard ring, between the second second conductivity type guard ring and the third second conductivity type guard ring, The same effect can be obtained even if a conductor film is disposed on the surface of the voltage support layer between the third second conductivity type guard ring and the fourth second conductivity type guard ring via an insulating film.
[0066]
They may also be floating potentials.
The voltage support layer may be a first conductive type semiconductor region, a first conductive type semiconductor region may be a high resistance layer on the surface side and a lower resistance layer may be a low resistance layer, A so-called super junction type in which the second conductivity type semiconductor regions are alternately arranged may be used.
[0067]
A protective film made of an organic polymer material film is disposed on the surface of the semiconductor device for protection.
Resistivity in a region shallower than the second conductivity type well region of the first conductivity type surface region disposed surrounded by the second conductivity type well region disposed on the semiconductor surface is greater than that of the second conductivity type well region. It should be lower than the resistivity of the deep voltage support layer. The doping amount of phosphorus ions in the surface region of the first conductivity type is 2 × 1012~ 5x1012cm-2, Preferably 2.5 × 1012~ 4.0 × 1012cm-2And good.
[0068]
By doing so, similar to the counter-doping method described above, there is an effect in reducing the JFET resistance in the surface drain region disposed surrounded by the second conductivity type well region. In particular, in the present invention, since the area ratio of the surface drain region is defined to be smaller than that of the conventional one, the JFET resistance tends to increase, so that the effect of counter-doping is also great.
[0069]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
[Example 1]
FIG. 2 is a partial cross-sectional view of an active portion through which a main current flows in the n-channel vertical MOSFET according to the first embodiment of the present invention. The MOSFET chip is provided with a withstand voltage structure portion such as a guard ring and a field plate for maintaining a withstand voltage mainly in the peripheral region, which will be described later.
[0070]
Low resistance n+N of high specific resistance on the drain layer 11-A p-well region 13 is selectively formed in the surface layer of the drift layer 12, and n in the p-well region 13.+A source region 15 is formed. Between the p-well regions 13, n-N which is part of the drift layer 12-The surface region 14 reaches the surface. 21 is a high impurity concentration p for improving contact resistance.+It is a contact area.
[0071]
n+Source region 15 and n-On the surface of the p-well region 13 sandwiched between the surface region 14, a polycrystalline silicon gate electrode 18 is provided via a gate insulating film 17. 19 is n+Source region 15 and p+The source electrode is in contact with the contact region 21 in common. As described above, the source electrode 19 is often extended onto the gate electrode 18 through the interlayer insulating film 22 formed on the side and the side of the gate electrode 18. n+A drain electrode 20 is provided on the back side of the drain layer 11.
[0072]
The operation mechanism of this device will be briefly described.
In the blocking state, the p-well region 13 having the same potential as that of the grounded source electrode 19 is generally n-The depletion layer spreads toward the drift layer 12 side, and a breakdown voltage determined by the width of the depletion layer and the electric field strength is secured. The spread of the depletion layer is n-The thickness and specific resistance of the drift layer 12 are determined, and in order to obtain a high breakdown voltage, the specific resistance is increased and the thickness is increased.
[0073]
When a positive potential is applied to the gate electrode 18 with respect to the source electrode 19, an inversion layer is formed on the surface layer 16 of the p-well region 13 via the gate oxide film 17 and operates as a channel.+N from source region 15 through the channel-Flows to the surface drain layer 14 and n-Drift layer 12, n+It flows through the drain layer 11 to the drain electrode 20 and is turned on.
[0074]
The cross-sectional view of FIG. 2 is very similar to the conventional one of FIG.-The width of the surface region 14 is narrow.
Rather, it is the plan view of the surface of the semiconductor substrate of FIG. 1 that clearly shows the features of the vertical MOSFET of the first embodiment. In FIG. 1, the breakdown voltage structure portion usually provided in the peripheral region of the semiconductor element is omitted because it is not related to the essence of the first embodiment of the present invention.
[0075]
In FIG. 1, a p-type well region 13 has a number of stripe-shaped n extending in one direction.-It is disposed around the surface region 14. (For convenience of explanation, some n-The surface region 14 is omitted and indicated by dots. ) Striped n-The reason why the surface region 14 has several lengths is to correspond to the source electrode 19 and the gate metal electrode 27 in the electrode arrangement diagram on the chip surface of FIG. In the wide portion of the source electrode 19, a long stripe n-In the portion where the surface region 14a is arranged and the gate metal electrode 27 is inserted, a short stripe n-In a portion where the surface region 14b and the gate electrode pad 29 are provided and the width of the gate metal electrode is wide, a shorter stripe n-It is a surface region 14c.
[0076]
In FIG. 3, a source pad 28 for connecting to an external terminal is provided inside the source electrode 19. A gate metal electrode 27 surrounds the source electrode 19 and a part thereof is disposed toward the inside of the source electrode 19, and a gate for connecting to an external terminal at a part of the gate metal electrode 27 toward the inside of the source electrode 19 A pad 29 is provided. The peripheral electrode 30 on the outermost periphery in FIG. 3 is the same potential as the drain electrode 20 and is a stopper electrode for suppressing the spread of the depletion layer generally provided on the outermost periphery of the breakdown voltage structure.
[0077]
FIG. 4 is a plan view showing the shape of the gate electrode 18 serving as a mask for creating each region of the semiconductor surface of FIG. 1 and the relative arrangement relationship between the gate electrode 18 and the source electrode contact portion 24. However, the stripe length is a fixed part. Both of the striped source electrode contact portions 24 and the gate electrodes 18 are alternately arranged. The terminal portion of the gate electrode 18 extending in one direction is once narrowed and then widened again. This gate electrode is thinned before the termination to minimize the area of the gate electrode other than the active region, and when forming the p-well region 13 using the gate electrode 18 as a mask in the process, the acceptor impurity concentration is reduced. This is because Crss can be reduced by covering under the thinned gate electrode as much as possible by diffusion. Further, the end of the gate electrode 18 is wide because a junction 26 for connection to the gate metal electrode is provided. The gate metal electrode 27 of FIG. 3 is aligned on the junction portion 26.
[0078]
Returning again to FIG.-Small n surrounded by the p-well region 13 at the end of the surface regions 14a, 14b, 14c-It can be seen that the surface region 14d is arranged. This n-The surface region 14d is a portion below the junction portion 26 at the end of the gate electrode 18, and was not surrounded by the p-well region 13 when the dimension of the junction portion 26 was set to a size necessary for processing capability. Is. If the process capability is high enough, this n-The surface region 14d is covered with the p-well region 13 and disappears.
[0079]
FIG. 5 is a partial cross-sectional view taken along line AA in FIG. A state of connection between the gate electrode 18 and the gate metal electrode 27 at the joint portion 26 is seen. 17 is a gate oxide film, 17a is a thick field oxide film, and 19 is a source electrode. The position of the portion along the AA line on the surface electrode is shown as the AA line in FIG.
The main dimensions of the MOSFET of Example 1 were as follows.
[0080]
The width of the gate electrode 18 in FIG. 4 is 5.6 μm, the length is 3.6 mm, and the distance between the gate electrodes 18 is 9.4 μm, that is, the cell pitch is 15 μm. Impurities for forming the p-well region 13 are introduced using the gate electrode 18 as a mask. As a result, n in FIG.-The width of the surface region 14a is 1.6 μm, and the width of the p-well region 13 therebetween is 13.4 μm. The diffusion depth of the p-well region 13 in FIG. 2 is about 4 μm, n+The width of the source region 15 is 2.5 μm, the diffusion depth is 0.3 μm, and the width of the source electrode contact region 24 in FIG. 4 is 7 μm. At this time, n with respect to the area of the p-well region 13 on the semiconductor surface-The area ratio of the surface region 14 is approximately 0.12.
[0081]
By the way, the same n-The area ratio of the surface region 14 to the area of the p-well region 13 is about 3, 2, and 1 in the conventional MOSFETs of FIGS.
FIG. 13 is a partial cross-sectional view of the breakdown voltage structure portion of the n-channel vertical MOSFET of this embodiment. There is an active part on the left side of the figure, and the right end is the end of the MOSFET. As an example, the withstand voltage class is 600V.
[0082]
n-A p-periphery region 33 is formed at the end of the surface layer of the drift layer 12, and a peripheral electrode 30 is provided on the surface thereof. 37 is a polyimide film for surface protection.
g1~ G14Is a p guard ring. That is, 14 guard rings g between the source electrode 19 and the peripheral electrode 30 of the drain electrode potential1~ G14Is provided. The numerical values shown below between the two guard rings indicate the distance between the guard rings in μm units, and the distance increases as the distance from the source electrode 19 increases.
[0083]
Withstand voltage BVDSS= 600V (hereinafter also referred to as Vbr), n-The drift layer 12 has a specific resistance of 20 Ωcm and a thickness of 50 μm.
For the withstand voltage Vbr = 600V, the number of guard rings is 14. This number is larger than 1.0 × 600/100 = 6, which is a value obtained from 1.0 × Vbr / 100, an expression that defines the number n of guard rings previously described.
[0084]
p-well region 13 and first guard ring g1The connection is 0 μm. 1st guard ring g1And second guard ring g2The distance between each guard ring is 1 μm, 1.5 μm, 2 μm, 2.5 μm, 3 μm, 3.5 μm, 4 μm, 5 μm, 6 μm, 7 μm, 8 μm, 9 μm and 0.5 to 0.5 μm. It is set to increase by 1 μm. The width of the guard ring g is 14.5 μm, 14.5 μm, 13.5 μm, 13.5 μm, 13.5 μm, 12.5 μm, 12.5 μm, 11.5 μm, 11.5 μm, 10 from the first. The width is set to be smaller as the distance becomes farther, such as 5 μm, 10.5 μm, 10.5 μm, 10.5 μm, and 10.5 μm. The depth of the guard ring g was 4 μm as in the p well region 13.
[0085]
In general, the breakdown voltage of the device is such that when the source electrode 19 is set to the ground potential and a positive bias is applied to the drain electrode 20, the p-well region 13 and n-The depletion layer is n from the pn junction between the drift layers 12-It spreads toward the drift layer 12.
In the active part, this depletion layer is n-side below the p-well region 13 on the semiconductor surface-It spreads toward the drift layer 12.
[0086]
On the other hand, in the breakdown voltage structure portion, the lower n side from the p well region 13 is used.-In addition to the drift layer 12, the depletion layer also extends in the lateral direction. Guard ring g against this laterally spreading depletion layer1~ G14Are located very close so that the p-well region 13 and the first p-guard ring g1In the semiconductor surface portion between the two, the electric field strength which is increased by the shape effect due to the curvature of the diffusion layer of the p-well region 13 can be suppressed. Similarly, the electric field strength between the guard rings can be suppressed.
[0087]
With the above setting, the withstand voltage became 664V. This is a specific resistance of 20 Ωcm, n-This means that a breakdown voltage of 97% of the theoretical breakdown voltage of 684 V when the thickness of the drift layer is 50 μm can be secured.
In the conventional breakdown voltage structure, the p-well region and n-The curvature shape part of the pn junction part between the drift layer and the drift layer is a cause of lowering the breakdown voltage. By arranging the first guard ring in the immediate vicinity, the depletion layer extending from the p well region can be easily reduced to 1 The second guard ring is reached, and the electric field strength in the curvature shape portion can be extremely reduced.
[0088]
Since a similar relationship is established between adjacent guard rings, such as between the first guard ring and the second guard ring, between the second guard ring and the third guard ring, n-High breakdown voltage can be achieved even when the resistivity of the drift layer is low.
Furthermore, according to Hu's paper [Rec. Power Electronics Specialists Conf., San Diego, 1979 (IEEE, 1979) p.385], the on-resistance Ron of a unipolar device is
[0089]
[Equation 3]
Ron∝ (Vbr)2.5
It is known that it is proportional to the 2.5th power of the breakdown voltage Vbr.
[0090]
That is, if the breakdown voltage is improved by 1%, the on-resistance can be reduced by about 2.5% (since a thin wafer with the same specific resistance can be used). Therefore, an increase in breakdown voltage of 5% leads to a reduction in on-resistance of about 13%, and an increase in breakdown voltage of 7.5% has a significant reduction of 20% in on-resistance and a revolutionary effect.
Here, the p-well region 13 and the first guard ring g1The meaning of connection with the interval of 0 μm is added.
[0091]
p-well region 13 and first guard ring g1Is connected with an interval of 0 μm, so the first guard ring g1Although it may seem meaningless at first glance, even if they are connected or overlapped as shown in FIG. 15, the breakdown voltage is improved.
p-well region 13 and first guard ring g1There is another meaning that the distance between and is 0 μm. p-well region 13 and first guard ring g1In the impurity introduction mask for forming the p well region 13 and the p well region 13, even if there is an overetching of 0.5 μm or less due to process variations, 1st guard ring g1Is kept to 0.5 μm or less. In this way, it has an effect of compensating the process variation to some extent.
[0092]
MOSFETs with different withstand voltage classes were prototyped and compared with the conventional MOSFET of FIG. FIG. 12 is a characteristic comparison diagram comparing the relationship between breakdown voltage and RonA. Horizontal axis is pressure resistant BVDSS(V), vertical axis represents on-resistance RonA (mΩcm2) And both are logarithmically displayed.
RonA is almost half that of the prior art, indicating that the effect of the present invention is very large. From the tendency of the figure, this effect can be expected even at a withstand voltage of 150 V or less, although it is not prototyped.
[0093]
Furthermore, the product of the on-resistance and the capacitance between the gate and drain [Ron · Crss] of the prototype MOSFET was compared with the conventional product for each of three types of withstand voltage classes and summarized in Table 2.
[0094]
[Table 2]
Figure 0005011612
[0095]
Both Ron and Crss are about 1/5 of the prior art.
The loss of the device is determined by the on-resistance and the switching loss. Since the switching loss becomes smaller as Crss becomes smaller, the device having a smaller [Ron · Crss] product has a smaller loss. This characteristic also shows that the product of the present invention is much smaller than the conventional product and is very effective.
[0096]
When the width of the gate electrode 18 is increased, like the tendency of FIG. 6, although there is not much fluctuation of Ron, Crss increases and switching loss increases. Conversely, if the width of the gate electrode 18 is reduced, Crss decreases, but Ron increases and the steady loss increases.
In the first embodiment, the length of the gate electrode extending in one direction along one direction is about 4 mm, which is substantially equal to the size of the active portion through which the main current of the chip flows. This length may be substantially equal to the size of the active portion of the chip, but it is of course possible to provide a portion connected to the gate electrode at an interval of 100 μm or more, preferably 500 μm or more in order not to increase the internal gate resistance. .
[0097]
As can be seen from the fact that the cross-sectional view of FIG. 2 is substantially the same as the conventional one of FIG. 36, the manufacturing process of the MOSFET of Example 1 may be substantially the same as the conventional one, just changing the pattern. Can be realized.
[Example 2]
FIG. 41 is a partial cross-sectional view of an active portion through which a main current flows in the n-channel vertical IGBT according to the second embodiment of the present invention. The IGBT chip is mainly provided with a withstand voltage structure portion such as a guard ring and a field plate for holding a withstand voltage in a peripheral region, which will be described later.
[0098]
Low resistance p+N of high specific resistance on the drain layer 11a-A p-well region 13 is selectively formed in the surface layer of the drift layer 12, and n in the p-well region 13.+A source region 15 is formed. Between the p-well regions 13, n-N which is part of the drift layer 12-The surface region 14 reaches the surface.
n+Source region 15 and n-On the surface of the p-well region 13 sandwiched between the surface region 14, a polycrystalline silicon gate electrode 18 is provided via a gate insulating film 17. 19 is n+Source region 15 and p+The source electrode is in contact with the contact region 21 in common. As described above, the source electrode 19 is often extended onto the gate electrode 18 through the interlayer insulating film 22 formed on the side and the side of the gate electrode 18. p+A drain electrode 20 is provided on the back side of the drain layer 11a.
[0099]
The plan view of the semiconductor surface, the contact of the gate electrode, the metal electrode, and the like may be exactly the same as those of FIGS.
The difference from the MOSFET of the first embodiment is the cross-sectional structure, in which the drain electrode 20 is in contact with n+P, not the drain layer+This is a point that it is the drain layer 11a.
[0100]
The operation is the same in that the current flowing from the drain electrode 20 to the source electrode 19 is controlled by the signal to the gate electrode 18, but p+Drain layers 11a to n-Since holes are injected into the drift layer 12, the bipolar mode is set, and the on-resistance is lower than that of the MOSFET.
Also in this IGBT, the on-resistance was reduced by about 30% compared to the conventional IGBT.
[0101]
[Example 3]
FIG. 42 is a partial cross-sectional view of an active portion through which a main current flows, in an n-channel vertical IGBT according to the third embodiment of the present invention.
The difference from the IGBT of Example 2 in FIG.-The drift layer is a point composed of a high resistivity portion 12a and a low resistivity portion 12b.
[0102]
Since the low resistivity portion 12b limits the spread of the depletion layer when a reverse voltage is applied, there is an advantage that the thickness of the high specific resistivity portion 12a can be reduced.
Therefore n-The voltage drop in the drift layer is reduced, and an IGBT having a lower on-resistance than that of the IGBT of Example 2 can be obtained.
[Example 4]
FIG. 17 is a partial cross-sectional view of an active portion of an n-channel vertical MOSFET according to a fourth embodiment of the present invention, and FIG. 18 is a perspective view.
[0103]
The difference between the vertical MOSFET of the first embodiment and FIG. 2 is that n between the two p-well regions 13 in the active portion is different.-An n-counter doped region 34 is formed where the surface region 14 was formed.
The n counter-doped region 34 is, for example, a dose amount of 2.5 × 1012~ 4.0 × 1012cm-2It is formed by ion implantation and heat treatment of phosphorus ions. The depth is about 4 μm.
[0104]
FIG. 43 shows the relationship between the dose amount of phosphorus ions, the withstand voltage Vbr, and the on-resistance Ron. The horizontal axis represents the dose amount, and the vertical axis represents Vbr or Ron. In FIG. 43, the dose amount of phosphorus ions is 2.5 × 1012cm-2The above Ron is almost unchanged, but 2.0 × 1012cm-2Below, Ron increases rapidly. Further, the dose amount of phosphorus ions is 4.0 × 10.12cm-2The following Vbr values are almost unchanged, but 5.0 × 1012cm-2Above, Vbr has fallen rapidly. Also at VGS = -30V, 4.4 × 1012cm-2With the above, Vbr is rapidly decreased. Based on these results, the dose is 2.0 × 1012~ 5.0 × 1012cm-2, More preferably 2.5 × 1012~ 4.0 × 1012cm-2The range of is good.
[0105]
By forming the n counter-doped region 34, the JFET resistance constituted by the surface drain region surrounded by the p-well region 13 is reduced, the series resistance is reduced, and the on-resistance is lowered.
In this embodiment, since the area ratio of the surface drain region is reduced, the JFET resistance increases. For this reason, the effect of reducing the on-resistance due to counter-doping is great.
[0106]
FIG. 19 is a partial cross-sectional view of the breakdown voltage structure portion of the n-channel vertical MOSFET of the fourth embodiment. The difference between the vertical MOSFET of the first embodiment and FIG. 13 is that the number of guard rings is six for the withstand voltage Vbr = 600V.
This number is the same as 1.0 × Vbr / 100 = 6, which is obtained from the above-described equation that defines the number n of guard rings.
[0107]
With this setting, a breakdown voltage of 92% of 622 V and the theoretical breakdown voltage of 684 V could be secured. Of course, if the number of guard rings is increased, the withstand voltage can be further increased.
Also for the MOSFET of Example 4, n+P instead of drain layer+Drain layer or low resistivity portion 12b and p of FIG.+By providing the drain layer, an IGBT can be formed as in the second and third embodiments. The same applies to the MOSFET examples up to Example 14 thereafter.+An IGBT can be obtained by replacing the drain layer.
[0108]
[Example 5]
FIG. 20 is a partial cross-sectional view of the breakdown voltage structure portion of the n-channel vertical MOSFET according to the fifth embodiment of the present invention.
The vertical MOSFET of the first embodiment is different from that of FIG. 13 in that the number of guard rings is six and the polycrystalline silicon film as a conductor on the field oxide film 17a between the two p guard rings. The field plate 35 is formed.
[0109]
In the actual use state of the device, a voltage is applied between the drain electrode 20 and the source electrode 19. An item that affects the reliability when a long-term voltage is applied is the charge accumulation effect on the device surface. When a voltage is also applied between the electrodes at both ends of the breakdown voltage structure, charges are induced on the surface of the breakdown voltage structure, and the semiconductor surface, particularly n-This affects the surface portion of the drift layer 12 and disturbs the electric field inside the semiconductor, leading to breakdown voltage degradation.
[0110]
In this example, the interlayer insulating film 22 of the breakdown voltage structure portion and n-By providing a field plate 35 made of a polycrystalline silicon film in the middle of the surface of the drift layer 12 and the surface of the field oxide film 17a, the influence of surface charge can be suppressed using the electrostatic shielding effect. In the active portion, the source electrode 19 and the gate electrode 18 are n-Since the surface of the drift layer is covered, the structure is not affected by the surface charge.
[0111]
That is, n between the p well region 13 and the first guard ring g1 and between the guard rings.-By disposing a field plate 35 of a polycrystalline silicon film, which is a conductor, on the surface region 14 via a field oxide film 17a, the surface charge accumulation effect can be prevented and a reliability effect can be expected. The breakdown voltage was almost the same as in Example 2. Although the potential of the field plate 35 is floating, an appropriate potential can be applied by providing wiring.
[0112]
[Example 6]
FIG. 21 is a plan view showing a relative arrangement relationship between the source electrode contact portion 24 and the gate electrode 18 of the n-channel vertical MOSFET according to the sixth embodiment of the present invention. The breakdown voltage structure was the same as in Example 1.
A difference from the structure described in FIG. 4 of the first embodiment is that, in addition to both ends of the stripe-shaped gate electrode 18, a junction portion 26 with the gate metal electrode is provided in the middle. By doing this, there is an effect in reducing the internal gate resistance and suppressing the increase in on-resistance.
[0113]
By providing the junction portions 26 at the respective ends of the half-length striped gate electrode 18, the structure of the sixth embodiment can increase the efficiency of the active portion area.
The plan view of the semiconductor substrate surface is n-The surface region 14 is interrupted and a small n-The surface area is sandwiched. If processing accuracy is high, the small n-The surface area can be eliminated.
[0114]
In the sixth embodiment, only one joint portion 26 with the gate metal electrode is provided in the middle of the gate electrode 18, but naturally a plurality of joint portions 26 are provided for the same gate electrode extending in one direction. Is also possible.
[Example 7]
FIG. 22 is a plan view of the surface of the semiconductor substrate of the n-channel vertical MOSFET according to the seventh embodiment of the present invention. Note that FIG. 22 does not show the breakdown voltage structure as in FIG. The breakdown voltage structure was the same as in Example 1.
[0115]
In this example, n-A surface region 14 (abbreviated by a plurality of points) is basically surrounded by a p-well region 13 and has a shape extending in one direction as in FIG. 1 of the first embodiment. The difference from FIG.-The surface region 14 extends in one direction and has a plurality of convex portions 31 in a direction substantially perpendicular to the extending direction.
[0116]
The arrangement frequency of the convex portions 31 is set to approximately one per 250 μm, and n of the convex portions 31 is set.-The dimension in the direction perpendicular to the extending direction of the surface region 14 is about 0.5 μm.
FIG. 23 is a plan view showing the shape of the gate electrode 18 serving as a mask for creating each region of the semiconductor surface of FIG. 22 and the relative arrangement relationship between the gate electrode 18 and the source electrode contact portion 24.
[0117]
The shape of FIG. 23 is different from the shape of FIG. 4 in that the gate electrode 18 extending in one direction is provided with a gate electrode bridge 32 perpendicular to the extending direction. The frequency of the gate electrode bridges 32 is set to approximately one per 250 μm. The width of the gate electrode bridge 32 is set to 2.5 μm.
[0118]
When the p well region 13 is formed by introducing impurities using the gate electrode 18 as a mask, the diffusion to the surface lateral method of the p well region 13 is designed to be 2 μm. Since the diffusion regions from both sides of the two are connected, one p-well region 13 is formed. However, since the diffusion region from both sides is not connected in the portion below the base of the bridge 32, n-The convex part 31 of the surface region remains.
[0119]
In this example, since the gate electrode 18 is connected by the bridge 32, the gate resistance is reduced and the on-resistance is also reduced.
[Example 8]
FIG. 24 is a plan view showing the gate electrode 18 of the n-channel vertical MOSFET according to the eighth embodiment of the present invention and the relative positional relationship between the gate electrode 18 and the source electrode contact portion 24. The breakdown voltage structure was the same as in Example 1.
[0120]
A difference from the structure described with reference to FIG. 23 of the seventh embodiment is that, in addition to both ends of the stripe-shaped gate electrode 18, a junction 26 with the gate metal electrode is provided in the middle.
This is effective in reducing the internal gate resistance and suppressing the increase in on-resistance. By providing the junction portions 26 at the respective ends of the half-length striped gate electrode 18, the structure of the eighth embodiment can increase the efficiency of the active portion area.
[0121]
The plan view of the semiconductor substrate surface is n-The surface region 14 is interrupted and a small n-The surface area is sandwiched. If the processing accuracy is high, this n-The surface region 14d can be eliminated.
In the eighth embodiment, the junction with the gate metal electrode is only provided at one position in the middle of the gate electrode extending in one direction. Of course, a similar structure is provided for the gate electrode extending in one direction. It is also possible to provide a plurality of locations.
[0122]
[Example 9]
FIG. 25 is a plan view of the surface of the semiconductor substrate of the n-channel vertical MOSFET according to the ninth embodiment of the present invention. In FIG. 25, the breakdown voltage structure is omitted as in the first embodiment. The breakdown voltage structure was the same as in Example 1.
In FIG. 25, n-The surface region 14 has a stripe shape extending in one direction, and a plurality (a plurality of points are omitted) are arranged in parallel, and the periphery is surrounded by a p-well region 13.
[0123]
FIG. 26 is a plan view showing the shape of the gate electrode 18 serving as a mask for creating each region of the semiconductor surface of FIG. 25 and the positional relationship between the gate electrode 18 and the source electrode contact portion 24.
A plurality of gate electrodes 18 having a shape extending in one direction are arranged. The difference from FIG. 4 of the first embodiment is that the width of the gate electrode 18 extending in one direction is the same as a whole. If the processing accuracy is sufficiently high, the gate metal electrode contact portion 26 can be formed within the width of the gate electrode 18 in this way.
[0124]
27 is a partial cross-sectional view taken along line BB in FIG. A state of connection between the gate electrode 18 and the gate metal electrode 27 at the joint portion 26 is seen. 17 is a gate oxide film, 17a is a thick field oxide film, and 19 is a source electrode. Compared to FIG. 5 of Example 1, n-It can be seen that there is no surface region 14d.
The position on the surface electrode along the BB line is shown as the BB line in FIG.
[0125]
Further, in the ninth embodiment, the shape of the gate electrode 18 extending in one direction is dropped so that it does not become an acute angle. However, even if it is terminated at a right angle, the action and effect of the contents of this patent are achieved. There is no effect.
[Example 10]
Next, FIG. 28 is a plan view showing the shape of the gate electrode 18 and the arrangement of the gate electrode 18 and the source electrode contact portion 24 of the n-channel vertical MOSFET according to the tenth embodiment of the present invention. The breakdown voltage structure was the same as in Example 1.
[0126]
A difference from the structure described in FIG. 26 of the ninth embodiment is that, in addition to both ends of the stripe-shaped gate electrode 18, a junction 26 with the gate metal electrode is provided in the middle.
This is effective in reducing the internal gate resistance and suppressing the increase in on-resistance. By providing the junction portions 26 at the respective ends of the half-length striped gate electrode 18, the structure of the second embodiment can increase the efficiency of the active portion area.
[0127]
[Example 11]
FIG. 29 is a perspective sectional view of the breakdown voltage supporting layer portion of the n-channel vertical MOSFET according to Embodiment 11 of the present invention.
In all the examples so far, there is a single voltage support layer.-It was the drift layer 12. However, the voltage support layer does not have to be a single layer.
[0128]
In recent years, particularly in a high breakdown voltage semiconductor device, a so-called super pn layer in which a parallel pn layer in which n drift regions 42a and p partition regions 42b having a high impurity concentration and a narrow width that are depleted when a reverse voltage is applied is arranged alternately is used as a voltage support layer. Junction semiconductor devices have been developed.
FIG. 30 is a partial cross-sectional view of the main part of an n-channel vertical MOSFET according to Embodiment 11 of the present invention.
[0129]
In FIG. 30, n drift regions 42a and p partition regions 42b are alternately arranged on the low resistance n drain layer 11, and this parallel pn layer 42 has a withstand voltage when a reverse voltage is applied. For example, when each width is about 5 μm, the impurity concentration is a single n-The concentration can be increased 100 to 1000 times that of the drift layer 12, and the thickness can be reduced, and the on-resistance can be reduced accordingly.
[0130]
FIG. 31A is a plan view of the semiconductor substrate surface of the breakdown voltage structure portion, FIG. 31B is a cross-sectional view taken along the line CC, and FIG. 31C is a cross-sectional view taken along the line DD.
In FIG. 31B, the p guard ring runs in parallel with the n drift region 42a and the p partition region 42b. In FIG. 31C, the p guard ring is orthogonal to the n drift region 42a and the p partition region 42b. is doing.
[0131]
In FIG. 31 (c), a plurality of p guard rings are short-circuited by the p partition region 42b. However, since the thickness of the p partition region 42b is very thin, there is no problem because it is depleted during reverse bias. It was confirmed in.
As seen in FIGS. 31A, 31B and 31C, the outermost peripheral portion of the n-channel vertical MOSFET stops the parallel pn layer 42 to form a high resistance region 38.
[0132]
In FIG. 30, the direction of the n drift region 42 a and the p partition region 42 b and the direction of the p well region 13 are parallel to each other. In the case of being orthogonal, the p well region 13 is always in contact with the n drift region 42a and the p partition region 42b, so that the manufacture is easy.
[Example 12]
FIG. 32 is a perspective sectional view of the breakdown voltage supporting layer portion of the n-channel vertical MOSFET according to Embodiment 12 of the present invention.
[0133]
Parallel pn42 in which n drift regions 42a and p partition regions 42b are alternately arranged on the low resistance n drain layer 11, and further n-A drift layer 12 is formed.
N above-The structure above the p-well region 13 is formed in the drift layer 12.
[0134]
[Example 13]
FIG. 33 is a perspective sectional view of the breakdown voltage supporting layer portion of the n-channel vertical MOSFET according to Embodiment 13 of the present invention. This can be regarded as a modification of the MOSFET of the eleventh embodiment.
That is, the p partition regions 42b of the parallel pn layers are formed in a spherical shape instead of a thin plate shape, and are regularly arranged, and the n drift region 42a is a region surrounding the n drift regions 42a.
[0135]
Such a structure is also conceivable by appropriately selecting the impurity concentration of the n drift region 42a and the p partition region 42b.
[Example 14]
FIG. 34 is a perspective sectional view of the breakdown voltage supporting layer portion of the n-channel vertical MOSFET according to Embodiment 14 of the present invention. This can also be regarded as a modification of the eleventh embodiment.
[0136]
That is, the p partition regions 42b of the parallel pn layers are not thin plates but are columnar and are regularly arranged, and the n drift regions 42a are regions surrounding them.
FIG. 35A is a plan view of the semiconductor substrate surface of the breakdown voltage structure portion, and FIG. 35B is a cross-sectional view taken along the line EE.
As seen in FIGS. 35A and 35B, the outermost peripheral portion of the n-channel vertical MOSFET is not the parallel pn layer 42 but the high resistance region 38.
[0137]
As described above, some examples have been described. However, the active portion and the pressure-resistant structure portion are independent from each other and can be freely combined. In any of the embodiments, the active portion n-The surface region 14 may be an n counter-doped region 34.
In particular, the breakdown voltage structure of the present invention can be applied not only to a semiconductor device having a MOS gate but also to a bipolar semiconductor device such as a planar transistor.
[0138]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, in the MOS semiconductor device, the first conductivity type surface region which is the surface exposed portion of the first conductivity type voltage support layer is surrounded by the second conductivity type well region, and the first conductivity type The ratio of the surface area to the surface area of the second conductivity type well region including the type source region is in the range of 0.01 to 0.2, or the shape thereof is a stripe having a width of 0.1 to 2 μm. It has been shown that the trade-off relationship between the on-resistance and the withstand voltage can be greatly improved, and that the on-resistance can have a low on-resistance and a low switching loss.
[0139]
In addition, with respect to the pressure-resistant structure, it is possible to easily realize 97% or more of the theoretical withstand voltage in the case of planar bonding by providing many guard rings in close proximity to each other according to the withstand voltage. It has also been clarified that the improvement in breakdown voltage makes it possible to use a thin Si substrate, leading to a reduction in on-resistance.
The present invention, which does not require changing the process or the like of the conventional MOS semiconductor device and can greatly improve the characteristics by simply changing the pattern, makes a great contribution particularly in the field of power semiconductors.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of a substrate surface of an n-channel vertical MOSFET according to Embodiment 1 of the present invention.
2 is a partial cross-sectional view of an active portion of an n-channel vertical MOSFET of Example 1. FIG.
3 is a metal electrode plan view of the n-channel vertical MOSFET chip of Example 1. FIG.
4 is a layout diagram of gate electrodes and source electrodes of an n-channel vertical MOSFET according to Embodiment 1. FIG.
5 is a partial cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 6 is a characteristic diagram showing the relationship between the surface n-drain region area ratio and Crss, Ron in a prototype n-channel vertical MOSFET.
FIG. 7 is a characteristic diagram showing the relationship between the width of the main portion of the surface n drain region and Crss, Ron in a prototype n-channel vertical MOSFET.
FIG. 8 is a characteristic diagram showing the relationship between the length of the surface n drain region and Ciss in a prototype n-channel vertical MOSFET.
FIG. 9 is a characteristic diagram showing the relationship between the length of the surface n drain region and Ciss in a prototype n-channel vertical MOSFET.
FIG. 10 is a characteristic diagram showing the relationship between the length of the surface n drain region and Ron in a prototype n-channel vertical MOSFET.
FIG. 11 is a characteristic diagram showing the relationship between the length of the surface n drain region and Ron in a prototype n-channel vertical MOSFET.
FIG. 12 is a comparative diagram comparing the relationship between the breakdown voltage and RonA in the n-channel vertical MOSFET of the present invention and a comparative example.
13 is a partial cross-sectional view of the breakdown voltage structure portion of the n-channel vertical MOSFET of Example 1. FIG.
FIG. 14 is a characteristic diagram showing the relationship between the withstand voltage Vbr and the number of guard rings.
FIG. 15 is a characteristic diagram showing the relationship between the distance between the p-well and the first guard ring and Vbr.
FIG. 16 is a characteristic diagram showing the relationship between the distance between the first guard ring and the second guard ring and Vbr.
FIG. 17 is a partial cross-sectional view of an active portion of an n-channel vertical MOSFET according to Embodiment 4 of the present invention;
FIG. 18 is a partial perspective view of an active portion of an n-channel vertical MOSFET according to Embodiment 4 of the present invention.
FIG. 19 is a partial cross-sectional view of the breakdown voltage structure portion of the n-channel vertical MOSFET according to the fourth embodiment of the present invention.
FIG. 20 is a partial cross-sectional view of a breakdown voltage structure portion of an n-channel vertical MOSFET according to Embodiment 5 of the present invention;
FIG. 21 is a layout diagram of gate electrodes and source electrodes of an n-channel vertical MOSFET according to Embodiment 6 of the present invention;
FIG. 22 is a plan view of the substrate surface of an n-channel vertical MOSFET according to Embodiment 7 of the present invention;
FIG. 23 is a layout diagram of a gate electrode and a source electrode of an n-channel vertical MOSFET according to Embodiment 7 of the present invention.
FIG. 24 is a layout diagram of a gate electrode and a source electrode of an n-channel vertical MOSFET according to Embodiment 8 of the present invention.
FIG. 25 is a plan view of the substrate surface of an n-channel vertical MOSFET according to Inventive Example 9;
FIG. 26 is a layout diagram of gate electrodes and source electrodes of an n-channel vertical MOSFET of Example 9.
27 is a partial cross-sectional view taken along line BB in FIG.
FIG. 28 is a layout diagram of gate electrodes and source electrodes of an n-channel vertical MOSFET according to Embodiment 10 of the present invention.
FIG. 29 is a perspective sectional view of a breakdown voltage supporting layer portion of an n-channel vertical MOSFET according to Embodiment 11 of the present invention;
30 is a partial cross-sectional view of the main part of an n-channel vertical MOSFET according to Inventive Example 11. FIG.
31A is a plan view of the semiconductor substrate surface of the breakdown voltage structure portion of the n-channel vertical MOSFET of Example 11 of the present invention, FIG. 31B is a cross-sectional view taken along the line CC, and FIG. Sectional view along line -D
32 is a perspective cross-sectional view of the breakdown voltage supporting layer portion of the n-channel vertical MOSFET according to embodiment 12 of the present invention. FIG.
FIG. 33 is a perspective sectional view of a breakdown voltage supporting layer portion of an n-channel vertical MOSFET according to embodiment 13 of the present invention;
34 is a perspective cross-sectional view of the breakdown voltage supporting layer portion of the n-channel vertical MOSFET according to embodiment 14 of the present invention. FIG.
35A is a plan view of a semiconductor substrate surface of a breakdown voltage structure portion of an n-channel vertical MOSFET according to Embodiment 14 of the present invention, and FIG. 35B is a cross-sectional view taken along line EE.
FIG. 36 is a sectional view of a conventional n-channel vertical MOSFET.
FIG. 37 is a plan view of a gate electrode as an example of a conventional n-channel vertical MOSFET.
FIG. 38 is a plan view of another example gate electrode of a conventional n-channel vertical MOSFET.
FIG. 39 is a plan view of a gate electrode of still another example of a conventional n-channel vertical MOSFET.
FIG. 40 is a sectional view of another example of a conventional n-channel vertical MOSFET.
41 is a partial cross-sectional view of an active part of an n-channel vertical IGBT of Example 2. FIG.
42 is a partial cross-sectional view of an active portion of an n-channel vertical IGBT of Example 3. FIG.
FIG. 43 is a characteristic diagram showing the relationship between phosphorus ion dose and Vbr, Ron in a prototype n-channel vertical MOSFET.
[Explanation of symbols]
11 n+Drain layer
11a p+Drain layer
12 n-Drift layer
12a n-High resistivity part of the drift layer
12b n-Low resistivity part of drift layer
13 p-well region
14, 14a, 14b, 14c, 14dn-Surface area
15 n+Source area
16 channel region
17 Gate oxide film
17a Field oxide film
18 Gate electrode
19 Source electrode
20 Drain electrode
21 p+Contact area
22 Interlayer insulation film
24 Source electrode contact portion
26 Gate metal electrode contact area
27 Gate metal electrode
28 Source electrode pad
29 Gate electrode pad
30 Perimeter electrode
31 Convex
32 Gate electrode bridge
33 p peripheral area
34 n counter-doped region
35 Field plate
37 Polyimide film
38 High resistivity region
42 parallel pn layers
42an drift region
42b p partition area
g, g1~ G14    Guard ring

Claims (57)

第一もしくは第二導電型の低抵抗層と、その低抵抗層上に配置された少なくとも第一導電半導体領域を含む電圧支持層と、電圧支持層の表面層に配置された第二導電型ウェル領域と、その第二導電型ウェル領域の表面層に配置された第一導電型ソース領域と、電圧支持層が第二導電型ウェル領域に囲まれて表面に達している部分である第一導電型表面領域と第一導電型ソース領域とに挟まれた第二導電型ウェル領域の表面上にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、第一導電型ソース領域と第二導電型ウェル領域との表面に共通に接触して設けられたソース電極と、前低抵抗層の裏面側に設けられたドレイン電極とを有する半導体装置において、
第一導電型ソース領域を含めた第二導電型ウェル領域の表面積に対する、第一導電型表面領域の表面積の比が、0.01〜0.2の範囲にあり、表面における第一導電型表面領域の形状が、幅に対して長さの長いストライプ状をなすことを特徴とする半導体装置。
A first or second conductivity type low resistance layer, a voltage support layer including at least a first conductivity type semiconductor region disposed on the low resistance layer, and a second conductivity type disposed on a surface layer of the voltage support layer A well region, a first conductivity type source region disposed in a surface layer of the second conductivity type well region, and a first portion that is a portion where the voltage support layer reaches the surface surrounded by the second conductivity type well region A gate electrode provided on a surface of a second conductivity type well region sandwiched between the conductivity type surface region and the first conductivity type source region via a gate insulating film; a first conductivity type source region; and a second conductivity type in a semiconductor device having a source electrode formed in contact with the common surface of the well region, and a drain electrode provided on the back side of the front SL low-resistance layer,
The ratio of the surface area of the first conductivity type surface region to the surface area of the second conductivity type well region including the first conductivity type source region is in the range of 0.01 to 0.2, and the first conductivity type surface in the surface A semiconductor device characterized in that the shape of the region is a stripe shape having a length longer than the width.
前記ゲート電極が、幅に対して長さの長い複数のストライプ状をなし、前記ストライプ状のゲート電極が、平面図上でそれぞれ第二導電型ウェル領域に囲まれて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。The gate electrode is formed in a plurality of stripes having a length longer than the width, and the stripe-like gate electrodes are arranged so as to be respectively surrounded by second conductivity type well regions on a plan view. The semiconductor device according to claim 1. 前記半導体領域表面における前記ストライプ状の第一導電型表面領域の主たる部分の幅が0.1〜2μm の範囲にあることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。3. The semiconductor device according to claim 1, wherein a width of a main portion of the stripe-shaped first conductivity type surface region on the surface of the semiconductor region is in a range of 0.1 to 2 μm. 前記半導体領域表面において、前記ストライプ状の第一導電型表面領域の長さが100μm 以上であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の半導体装置。4. The semiconductor device according to claim 1, wherein a length of the stripe-shaped first conductivity type surface region is 100 μm or more on the surface of the semiconductor region . 5. 前記半導体領域表面において、前記ストライプ状の第一導電表面領域の長さが500μm 以上であることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。5. The semiconductor device according to claim 4, wherein a length of the stripe-shaped first conductivity type surface region is 500 μm or more on the surface of the semiconductor region . 前記半導体領域表面における前記ストライプ状の第一導電表面領域が、長さ方向と異なる方向の複数の凸部を有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の半導体装置。6. The semiconductor device according to claim 1, wherein the stripe-shaped first conductivity type surface region on the surface of the semiconductor region has a plurality of protrusions in a direction different from the length direction. 前記凸部の配置頻度が、第一導電表面領域の長さ50μm 当り一個以下であることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。7. The semiconductor device according to claim 6, wherein the arrangement frequency of the convex portions is one or less per 50 μm length of the first conductivity type surface region. 前記凸部の配置頻度が、第一導電表面領域の長さ250μm 当たり一個以下であることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置。8. The semiconductor device according to claim 7, wherein an arrangement frequency of the convex portions is one or less per 250 μm length of the first conductivity type surface region. 前記凸部の第一導電表面領域から突出した寸法が、2μm 以下であることを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の半導体装置。9. The semiconductor device according to claim 6, wherein a dimension of the convex portion protruding from the first conductivity type surface region is 2 [mu] m or less. 前記ストライプ状のゲート電極がそれぞれ一つ以上の前記第一導電表面領域を覆って配置されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。The semiconductor device according to claim 2, wherein each of the stripe-shaped gate electrodes is disposed so as to cover one or more of the first conductivity type surface regions. 前記ストライプ状のゲート電極の主たる部分の幅が4〜8μm の範囲にあることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置。11. The semiconductor device according to claim 10, wherein the width of the main portion of the stripe-shaped gate electrode is in the range of 4 to 8 [mu] m. 前記ストライプ状のゲート電極の主たる部分の幅が5〜7μm の範囲にあることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置。12. The semiconductor device according to claim 11, wherein a width of a main portion of the stripe-shaped gate electrode is in a range of 5 to 7 [mu] m. 前記ストライプ状のゲート電極の長さが100μm 以上であることを特徴とする請求項10ないし12のいずれかに記載の半導体装置。13. The semiconductor device according to claim 10, wherein a length of the stripe-shaped gate electrode is 100 μm or more. 前記ストライプ状のゲート電極の長さが500μm 以上であることを特徴とする請求項13に記載の半導体装置。The semiconductor device according to claim 13, wherein the stripe-shaped gate electrode has a length of 500 μm or more. 前記ストライプ状のゲート電極間をつなぐ幅の狭いブリッジ部分を有することを特徴とする請求項10ないし14のいずれかに記載の半導体装置。15. The semiconductor device according to claim 10, further comprising a narrow bridge portion connecting between the stripe-shaped gate electrodes. 前記ゲート電極のブリッジ部分の幅が4μm 以下であることを特徴とする請求項15に記載の半導体装置。The semiconductor device according to claim 15, wherein a width of a bridge portion of the gate electrode is 4 μm or less. 前記ゲート電極のブリッジ部分の主たる部分の下には前記第二導電型ウェル領域が配置されていることを特徴とする請求項15または16に記載の半導体装置。17. The semiconductor device according to claim 15, wherein the second conductivity type well region is disposed under a main portion of the bridge portion of the gate electrode. 前記ゲート電極のブリッジ部分の配置頻度が、ゲート電極の長さ50μm 当り一個以下であることを特徴とする請求項15ないし17のいずれかに記載の半導体装置。18. The semiconductor device according to claim 15, wherein the frequency of arranging the bridge portion of the gate electrode is not more than one per 50 μm length of the gate electrode. 前記ゲート電極のブリッジ部分の配置頻度が、ゲート電極の長さ250μm 当り一個以下であることを特徴とする請求項18に記載の半導体装置。19. The semiconductor device according to claim 18, wherein the arrangement frequency of the bridge portion of the gate electrode is one or less per 250 μm of the length of the gate electrode. 前記半導体領域表面において前記第二導電型ウェル領域を囲んで配置された複数の第二導電型ガードリングを備え、第二導電型ウェル領域と、第二導電型ウェル領域側から数えて一番目の第二導電型ガードリングとの間隔が1μm 以下であることを特徴とする請求項1ないし19のいずれかに記載の半導体装置。A plurality of second conductivity type guard rings arranged around the second conductivity type well region on the surface of the semiconductor region, the first conductivity type well region and the first one counted from the second conductivity type well region side 20. The semiconductor device according to claim 1, wherein the distance from the second conductivity type guard ring is 1 [mu] m or less. 第二導電型ウェル領域と、第二導電型ウェル領域側から数えて一番目の第二導電型ガードリングとの間隔が0.5μm 以下であることを特徴とする請求項20に記載の半導体装置。21. The semiconductor device according to claim 20, wherein a distance between the second conductivity type well region and the first second conductivity type guard ring counted from the second conductivity type well region side is 0.5 [mu] m or less. . 第二導電型ウェル領域と、第二導電型ウェル領域側から数えて一番目の第二導電型ガードリングとが接続していることを特徴とする請求項21に記載の半導体装置。22. The semiconductor device according to claim 21, wherein the second conductivity type well region and the first second conductivity type guard ring counted from the second conductivity type well region side are connected. 第二導電型ウェル領域側から数えて一番目の第二導電型ガードリングと、二番目の第二導電型ガードリングとの間隔が1.5μm 以下であることを特徴とする請求項20ないし22のいずれかに記載の半導体装置。23. The distance between the first second conductivity type guard ring counted from the second conductivity type well region side and the second second conductivity type guard ring is 1.5 μm or less. The semiconductor device according to any one of the above. 一番目の第二導電型ガードリングと二番目の第二導電型ガードリングとの間隔が1μm 以下であることを特徴とする請求項23に記載の半導体装置。24. The semiconductor device according to claim 23, wherein a distance between the first second conductivity type guard ring and the second second conductivity type guard ring is 1 [mu] m or less. 一番目の第二導電型ガードリングと二番目の第二導電型ガードリングとの間隔が0.5μm 以下であることを特徴とする請求項24に記載の半導体装置。25. The semiconductor device according to claim 24, wherein a distance between the first second conductivity type guard ring and the second second conductivity type guard ring is 0.5 [mu] m or less. 第二導電型ウェル領域側から数えて二番目の第二導電型ガードリングと三番目の第二導電型ガードリングとの間隔が2.0μm 以下であることを特徴とする請求項23ないし25のいずれかに記載の半導体装置。26. The distance between the second second conductivity type guard ring and the third second conductivity type guard ring counted from the second conductivity type well region side is 2.0 μm or less. The semiconductor device according to any one of the above. 二番目の第二導電型ガードリングと三番目の第二導電型ガードリングとの間隔が1.0μm 以下であることを特徴とする請求項26に記載の半導体装置。27. The semiconductor device according to claim 26, wherein an interval between the second second conductivity type guard ring and the third second conductivity type guard ring is 1.0 [mu] m or less. 三番目の第二導電型ガードリングと四番目の第二導電型ガードリングとの間隔が2.5μm 以下であることを特徴とする請求項26または27に記載の半導体装置。28. The semiconductor device according to claim 26 or 27, wherein a distance between the third second conductivity type guard ring and the fourth second conductivity type guard ring is 2.5 [mu] m or less. 三番目の第二導電型ガードリングと四番目の第二導電型ガードリングとの間隔が2.0μm 以下であることを特徴とする請求項28に記載の半導体装置。29. The semiconductor device according to claim 28, wherein a distance between the third second conductivity type guard ring and the fourth second conductivity type guard ring is 2.0 [mu] m or less. 前記第二導電型ウェル領域と第二導電型ガードリングのうちの接合深さの浅い方の深さをdOf the second conductivity type well region and the second conductivity type guard ring, the depth of the shallower junction depth is d. 1 1 としたとき、前記第二導電型ウェル領域と第二導電型ウェル領域側から数えて一番目の第二導電型ガードリングとの間隔がdThe distance between the second conductivity type well region and the first second conductivity type guard ring counted from the second conductivity type well region side is d. 1 1 /4以下であることを特徴とする請求項20ないし29のいずれかに記載の半導体装置。30. The semiconductor device according to claim 20, wherein the semiconductor device is / 4 or less. 前記第二導電型ウェル領域と一番目の第二導電型ガードリングとの間隔がdThe distance between the second conductivity type well region and the first second conductivity type guard ring is d. 1 1 /8以下であることを特徴とする請求項30に記載の半導体装置。31. The semiconductor device according to claim 30, wherein the semiconductor device is / 8 or less. 前記第二導電型ガードリングの接合深さをdThe junction depth of the second conductivity type guard ring is d 2 2 としたとき、第二導電型ウェル領域側から数えて一番目の第二導電型ガードリングと二番目の第二導電型ガードリングとの間隔がdThe distance between the first second conductivity type guard ring and the second second conductivity type guard ring counted from the second conductivity type well region side is d. 2 2 /4以下であることを特徴とする請求項30または31に記載の半導体装置。32. The semiconductor device according to claim 30, wherein the semiconductor device is / 4 or less. 一番目の第二導電型ガードリングと二番目の第二導電型ガードリングとの間隔がdThe distance between the first second conductivity type guard ring and the second second conductivity type guard ring is d 2 2 /8以下であることを特徴とする請求項32に記載の半導体装置。The semiconductor device according to claim 32, wherein the semiconductor device is / 8 or less. 第二導電型ウェル領域側から数えて二番目の第二導電型ガードリングと三番目の第二導電型ガードリングとの間隔がdThe distance between the second second conductivity type guard ring and the third second conductivity type guard ring counted from the second conductivity type well region side is d. 2 2 /4以下であることを特徴とする請求項32または33に記載の半導体装置。34. The semiconductor device according to claim 32 or 33, which is / 4 or less. 二番目の第二導電型ガードリングと三番目の第二導電型ガードリングとの間隔がdThe distance between the second second conductivity type guard ring and the third second conductivity type guard ring is d. 2 2 /8以下であることを特徴とする請求項34に記載の半導体装置。35. The semiconductor device according to claim 34, wherein the semiconductor device is / 8 or less. 第二導電型ウェル領域と第二導電型ウェル領域から数えて一番目の第二導電型ガードリングとの間隔をlThe distance between the second conductivity type well region and the first second conductivity type guard ring counted from the second conductivity type well region is l 11 、一番目の第二導電型ガードリングと二番目の第二導電型ガードリングとの間隔をl, The distance between the first second conductivity type guard ring and the second second conductivity type guard ring 22 としたとき、lL 22 -l-l 11 を1μm 以下としたことを特徴とする請求項20ないし35のいずれかに記載の半導体装置。36. The semiconductor device according to claim 20, wherein the thickness of the semiconductor device is 1 [mu] m or less. ll 22 −l−l 11 を0.2〜0.8μm の範囲としたことを特徴とする請求項36に記載の半導体装置。37. The semiconductor device according to claim 36, wherein the thickness is in the range of 0.2 to 0.8 [mu] m. 第二導電型ウェル領域側から数えて一番目の第二導電型ガードリングと二番目の第二導電型ガードリングとの間隔をlThe distance between the first second conductivity type guard ring and the second second conductivity type guard ring counted from the second conductivity type well region side is l 22 、二番目の第二導電型ガードリングと三番目の第二導電型ガードリングとの間隔をlThe distance between the second second conductivity type guard ring and the third second conductivity type guard ring is l 3Three としたとき、lL 3Three -l-l 22 を1μm 以下としたことを特徴とする請求項36または37に記載の半導体装置。38. The semiconductor device according to claim 36 or 37, wherein the thickness is 1 μm or less. ll 3Three −l−l 22 を0.2〜0.8μm の範囲としたことを特徴とする請求項38に記載の半導体装置。39. The semiconductor device according to claim 38, wherein the thickness is in the range of 0.2 to 0.8 [mu] m. 第二導電型ウェル領域側から数えて二番目の第二導電型ガードリングと三番目の第二導電型ガードリングとの間隔をlThe distance between the second second conductivity type guard ring and the third second conductivity type guard ring counted from the second conductivity type well region side is l 3Three 、三番目の第二導電型ガードリングと四番目の第二導電型ガードリングとの間隔をlThe distance between the third second conductivity type guard ring and the fourth second conductivity type guard ring is l 4Four としたとき、lL 4Four -l-l 3Three を1μm 以下としたことを特徴とする請求項38または39に記載の半導体装置。40. The semiconductor device according to claim 38 or 39, wherein the thickness is 1 μm or less. ll 4Four −l−l 3Three を0.2〜0.8μm の範囲としたことを特徴とする請求項40に記載の半導体装置。41. The semiconductor device according to claim 40, wherein the range is 0.2 to 0.8 [mu] m. 第二導電型ガードリングの数nが5以上であり、第二導電型ウェル領域側から数えて一番目の第二導電型ガードリングの幅が、五番目の第二導電型ガードリングの幅より大きいことを特徴とする請求項20ないし41のいずれかに記載の半導体装置。The number n of the second conductivity type guard rings is 5 or more, and the width of the first second conductivity type guard ring counted from the second conductivity type well region side is larger than the width of the fifth second conductivity type guard ring. 42. The semiconductor device according to claim 20, wherein the semiconductor device is large. 第二導電型ガードリングの数nが6以上であり、第二導電型ウェル領域側から数えて二番目の第二導電型ガードリングの幅が、六番目の第二導電型ガードリングの幅より大きいことを特徴とする請求項42に記載の半導体装置。The number n of the second conductivity type guard rings is 6 or more, and the width of the second second conductivity type guard ring counted from the second conductivity type well region side is larger than the width of the sixth second conductivity type guard ring. 43. The semiconductor device according to claim 42, wherein the semiconductor device is large. 第二導電型ガードリングの数nが7以上であり、第二導電型ウェル領域側から数えて三番目の第二導電型ガードリングの幅が、七番目の第二導電型ガードリングの幅より大きいことを特徴とする請求項43に記載の半導体装置。The number n of the second conductivity type guard rings is 7 or more, and the width of the third second conductivity type guard ring counted from the second conductivity type well region side is larger than the width of the seventh second conductivity type guard ring. 44. The semiconductor device according to claim 43, wherein the semiconductor device is large. 第二導電型ウェル領域と第二導電型ウェル領域側から数えて一番目の第二導電型ガードリングとの間の前記電圧支持層表面に絶縁膜を介して導電体膜を配置したことを特徴とする請求項20ないし44のいずれかに記載の半導体装置。A conductor film is disposed on the surface of the voltage support layer between the second conductivity type well region and the first second conductivity type guard ring counted from the second conductivity type well region side via an insulating film. The semiconductor device according to claim 20. 第二導電型ウェル領域側から数えて一番目の第二導電型ガードリングと二番目の第二導電型ガードリングとの間の前記電圧支持層表面に絶縁膜を介して導電体膜を配置したことを特徴とする請求項45に記載の半導体装置。A conductor film is disposed on the surface of the voltage support layer between the first second conductivity type guard ring and the second second conductivity type guard ring counted from the second conductivity type well region side via an insulating film. 46. The semiconductor device according to claim 45. 第二導電型ガードリングの数nが3以上であり、第二導電型ウェル領域側から数えて二番目の第二導電型ガードリングと三番目の第二導電型ガードリングとの間の前記電圧支持層表面に絶縁膜を介して導電体膜を配置したことを特徴とする請求項46に記載の半導体装置。The number n of the second conductivity type guard rings is 3 or more, and the voltage between the second second conductivity type guard ring and the third second conductivity type guard ring counted from the second conductivity type well region side. 47. The semiconductor device according to claim 46, wherein a conductor film is disposed on the surface of the support layer via an insulating film. 第二導電型ガードリングの数nが4以上であり、第二導電型ウェル領域側から数えて三番目の第二導電型ガードリングと四番目の第二導電型ガードリングとの間の前記電圧支持層表面に絶縁膜を介して導電体膜を配置したことを特徴とする請求項47に記載の半導体装置。The number n of the second conductivity type guard rings is 4 or more, and the voltage between the third second conductivity type guard ring and the fourth second conductivity type guard ring is counted from the second conductivity type well region side. 48. The semiconductor device according to claim 47, wherein a conductor film is disposed on the surface of the support layer via an insulating film. 前記導電体膜がフローティング電位であることを特徴とする請求項45ないし48のいずれかに記載の半導体装置。49. The semiconductor device according to claim 45, wherein the conductor film has a floating potential. 前記半導体装置の耐圧をVbr(V )、前記複数の第二導電型ガードリングの数をn(本)としたとき、nを1.0×Vbr/100以上とすることを特徴とする請求項20ないし49のいずれかに記載の半導体装置。The n is 1.0 × Vbr / 100 or more, where the breakdown voltage of the semiconductor device is Vbr (V) and the number of the plurality of second conductivity type guard rings is n (pieces). 50. The semiconductor device according to any one of 20 to 49. nを1.5×Vbr/100以上とすることを特徴とする請求項50に記載の半導体装置。51. The semiconductor device according to claim 50, wherein n is 1.5 * Vbr / 100 or more. nを6.0×Vbr/100以下とすることを特徴とする請求項50または51に記載の半導体装置。52. The semiconductor device according to claim 50, wherein n is 6.0 × Vbr / 100 or less. 前記電圧支持層が前記第一導電型半導体領域と第二導電型第二半導体領域を交互に配置した領域を含むことを特徴とする請求項1ないし52のいずれかに記載の半導体装置。53. The semiconductor device according to claim 1, wherein the voltage support layer includes a region in which the first conductive type semiconductor regions and the second conductive type second semiconductor regions are alternately arranged. 前記第一導電型表面領域の、前記第二導電型ウェル領域より浅い領域における抵抗率が、前記第二導電型ウェル領域より深い領域の電圧支持層の抵抗率より低くなっていることを特徴とする請求項1ないし53のいずれかに記載の半導体装置。The resistivity of the first conductivity type surface region in a region shallower than the second conductivity type well region is lower than the resistivity of the voltage support layer in a region deeper than the second conductivity type well region. 54. A semiconductor device according to claim 1, wherein: 前記第一導電型表面領域の第一導電型不純物のドーピング量を2×10The doping amount of the first conductivity type impurity in the surface region of the first conductivity type is 2 × 10 1212 〜5×10~ 5x10 1212 cmcm -2-2 としたことを特徴とする請求項54に記載の半導体装置。55. The semiconductor device according to claim 54, wherein: 前記ドーピング量を2.5×10The doping amount is 2.5 × 10 1212 〜4.0×10~ 4.0 × 10 1212 cmcm -2-2 としたことを特徴とする請求項55に記載の半導体装置。56. The semiconductor device according to claim 55, wherein: 半導体装置の表面保護膜として有機高分子材料膜を配置したことを特徴とする請求項1ないし56のいずれかに記載の半導体装置。57. The semiconductor device according to claim 1, wherein an organic polymer material film is disposed as a surface protective film of the semiconductor device.
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