JP5011345B2 - レジストパターンのスリミング処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体プロセス等において、基板上に形成したレジストパターンをスリミング処理するレジストパターンのスリミング処理方法に関する。
半導体装置の微細化に伴い、光学露光技術だけでは、線幅とスペース幅が1:1の微細パターンの露光コントラストを十分に確保することが難しくなってきている。そこで、パターンに新たな層を組合せて微細パターンを形成する方法、又はパターン形成を2回に分けて行って微細パターンを形成する手法が検討されている。しかし、いずれの手法においても、パターンの線幅をいかに細く形成するかが重要である。レジスト塗布、熱処理、露光処理、現像処理よりなる一連のフォトリソグラフィを行って基板上にレジストパターンを形成した後、形成したレジストパターンの線幅を細く形成する処理(以下、「スリミング処理」という。)の方法であるスリミング処理方法として、以下のようなものがある。
化学増幅型レジストを用いてレジストパターンを形成した後、そのレジストパターン上に酸性被覆を塗布してレジストパターンの表面層をアルカリ可溶性に転換し、アルカリ可溶性に転換された表面層を除去することで、レジストパターンの線幅を、最初に形成された線幅よりも、更に細くする方法がある(例えば特許文献1参照)。
或いは、化学増幅型レジストを用いてレジストパターンを形成した後、そのレジストパターン上に酸を含む溶液である改質材を塗布してレジストパターンに改質材を拡散させる。その後、改質材と、レジストパターンのうち改質材が拡散されて溶解可能となった部分を除去することで、レジストパターンの線幅を、最初に形成された線幅よりも、更に細くする方法がある(例えば特許文献2参照)。
或いは、レジストパターンを形成した後、そのレジストパターン上にパターン薄肉化材料(縮小材料)を塗布してレジストパターンの表面にパターンミキシング層を形成する。その後、薄肉化材料とパターンミキシング層を除去することで、レジストパターンの線幅を、最初に形成された線幅よりも、更に細くする方法がある(例えば特許文献3参照)。
特開2001−281886号公報 特開2002−299202号公報 特開2003−215814号公報
ところが、上記のスリミング処理方法を用いて、レジストパターンの線幅を細くする場合、次のような問題があった。
レジストパターン上に酸を含む溶液を塗布し、基板を熱処理し、酸をレジスト表面からレジスト内部に拡散させ、レジストと反応させる場合、酸がレジスト内部に拡散する速度、酸がレジストと反応する速度が、レジストパターンを構成するレジスト材料毎に異なる場合がある。そのため、種々のレジスト材料よりなるレジストパターンに対してスリミング処理によりレジストパターンの線幅が減少する量(スリム量)を安定させることができないという問題があった。
レジスト材料が酸と反応する速度が大きい場合、熱処理の温度を設定可能な範囲における下限の温度まで下げてもなお反応が進みすぎる場合がある。また、レジスト材料が酸と反応する速度が小さい場合、熱処理の温度を設定可能な範囲における上限の温度まで上げてもなお反応が進まない場合がある。熱処理の温度の設定可能な範囲には上限下限の制約があるため、熱処理の温度を変えただけではレジスト材料の差に起因するスリム量の差をなくすことができない場合がある。
熱処理の温度の他にも、スリミング処理においてスリム量を制御する条件(変数)としては、熱処理時間、現像処理時間、現像液の濃度その他の条件がある。しかしながら、現像液の濃度を変えても、スリム量自体を変化させることはできない。また、熱処理時間又は現像処理時間を変えることは、基板をスリミング処理する際の単位時間当たりの処理枚数(スループット)を低下させるおそれもあるため、現実的な方法ではない。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、レジスト材料の種類によらず、一定のスリム量を得ることができるレジストパターンのスリミング処理方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
第1の発明は、基板上に形成したレジストパターンをスリミング処理するレジストパターンのスリミング処理方法において、前記レジストパターンが形成された基板上に酸を含む溶液を塗布し、次に熱処理し、次に現像処理することによって、前記レジストパターンにスリミング処理を行うスリミング処理工程を含み、前記レジストパターンのレジスト材料の種類と、前記レジストパターンが形成された基板上に塗布する溶液に含まれる酸の濃度と、前記レジスト材料の種類及び前記酸の濃度に対応する前記レジストパターンの線幅とを格納したデータベースを予め準備しておき、前記データベースは、前記レジスト材料の種類毎に前記レジストパターンが形成された基板に対して、前記酸の濃度を変えて前記スリミング処理工程を行い、前記スリミング処理工程後の前記レジストパターンの線幅を測定することにより、前記レジスト材料の種類毎に、前記酸の濃度と、スリミング処理工程後の前記レジストパターンの線幅と、の間の関係を求めることにより作成され、前記スリミング処理工程で用いる前記溶液は、該溶液に含まれる前記酸の濃度が、前記レジスト材料の種類と、前記レジストパターンの線幅の目標値とを検索キーとして前記データベースにより求められた前記酸の濃度に基づくことを特徴とする。

第2の発明は、第1の発明に係るレジストパターンのスリミング処理方法において、前記スリミング処理工程で用いる前記溶液は、互いに異なる濃度の前記酸を含む複数の種類の溶液の中から選択されることを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明に係るレジストパターンのスリミング処理方法において、 前記スリミング処理工程で用いる前記溶液は、高濃度の前記酸を含む溶液に溶剤を混合することによって、前記酸の濃度が調整されることを特徴とする。
第4の発明は、基板上に形成したレジストパターンをスリミング処理するレジストパターンのスリミング処理方法において、前記レジストパターンが形成された基板上に酸を含む第1の溶液を前記基板の表面から所定の高さまで塗布し、次に前記第1の溶液が塗布された前記基板上に前記第1の溶液に含まれる酸の濃度よりも高い濃度の酸を含む第2の溶液を塗布し、次に熱処理し、次に現像処理することによって、前記レジストパターンにスリミング処理を行うスリミング処理工程を含み、前記レジストパターンのレジスト材料の種類と、前記レジストパターンが形成された基板上に塗布する溶液に含まれる酸の濃度と、前記レジスト材料の種類及び前記酸の濃度に対応する前記レジストパターンの線幅とを格納したデータベースを予め準備しておき、前記スリミング処理工程で用いる前記第1の溶液は、該第1の溶液に含まれる前記酸の濃度が、前記レジスト材料の種類と、前記レジストパターンにおける前記基板の表面から前記所定の高さよりも低い部分の線幅の目標値とを検索キーとして前記データベースにより求められた前記酸の濃度に基づき、前記スリミング処理工程で用いる前記第2の溶液は、該第2の溶液に含まれる前記酸の濃度が、前記レジスト材料の種類と、前記レジストパターンにおける前記基板の表面から前記所定の高さよりも高い部分の線幅の目標値とを検索キーとして前記データベースにより求められた前記酸の濃度に基づくことを特徴とする。
第5の発明は、第4の発明に係るレジストパターンのスリミング処理方法において、前記所定の高さよりも高い部分の線幅が、前記所定の高さよりも低い部分の線幅より小さいことを特徴とする。
本発明によれば、レジストパターンのスリミング処理を行うに際し、レジスト材料の種類によらず、一定のスリム量を得ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る塗布現像装置の全体構成を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る塗布現像装置の全体構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る塗布現像装置の縦断側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る塗布現像装置の制御部の構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法及びレジストパターンの形成方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法の各ステップにおける基板表面の構造を模式的に示す断面図(その1)である。 本発明の第1の実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法の各ステップにおける基板表面の構造を模式的に示す断面図(その2)である。 本発明の第1の実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法を開始する前に予め準備した酸溶液塗布工程で塗布する溶液に含まれる酸の濃度とスリム幅との関係を示すグラフである。 レジストの種類によってスリム量が異なることを説明するための図である。 従来のレジストパターンのスリミング処理方法において、溶液に含まれる酸の濃度を求める方法を説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法において、溶液に含まれる酸の濃度を求める方法を説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法において、レジスト材料の種類によらず一定のスリム量が得られることを説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法及びレジストパターンの形成方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法の各ステップにおける基板表面の構造を模式的に示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法において、第1及び第2の溶液に含まれる酸の濃度を求める方法を説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態の変形例に係るレジストパターンのスリミング処理方法及びレジストパターンの形成方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。 スリミング処理されたレジストパターンが逆テーパ形状になる場合について説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態の変形例に係るレジストパターンのスリミング処理方法の各ステップにおける基板表面の構造を模式的に示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態の変形例に係るレジストパターンのスリミング処理方法において、第1及び第2の溶液に含まれる酸の濃度を求める方法を説明するための図である。
次に、本発明を実施するための形態について図面と共に説明する。
(第1の実施の形態)
最初に、図1から図11を参照し、本発明の第1の実施の形態であるレジストパターンのスリミング処理方法、及びそのスリミング処理方法を行うために用いる塗布現像装置について説明する。
始めに、図1から図4を参照し、本実施の形態に係る塗布現像装置について説明する。
図1は、本実施の形態に係る塗布現像装置の全体構成を示す平面図である。図2は、本実施の形態に係る塗布現像装置の全体構成を示す斜視図である。図3は、本実施の形態に係る塗布現像装置の縦断側面図である。図4は、本実施の形態に係る塗布現像装置の制御部の構成図である。
図1及び図2に示すように、塗布現像装置2は、手前側から順に、キャリアブロック21、検査ブロック40、処理ブロックS1、第1のインターフェイスブロックS2、第2のインターフェイスブロックS3、露光装置S4を有している。キャリアブロック21には、ウェハWが収納される複数のキャリアCR1、CR2が載置される。キャリアブロック21の奥側には各々筐体にて周囲を囲まれる検査ブロック40及び処理ブロックS1がこの順に接続されている。処理ブロックS1の奥側には、第1のインターフェイスブロックS2及び第2のインターフェイスブロックS3を介して露光装置S4が接続されている。
キャリアブロック21には複数のキャリアCR1、CR2を載置する載置部22と、載置部22から見て前方の壁面に設けられる開閉部23と、開閉部23を介してキャリアCR1、CR2からウェハWを取り出すための受け渡し手段である受け渡しアーム24とが設けられている。受け渡しアーム24は、アームが昇降自在、左右前後に移動自在、かつ、鉛直軸周りに回転自在に構成されていて、後述する制御部50からの指令に基づいて制御される。
キャリアCR1、CR2には塗布現像処理を行うための基板であるウェハWが例えば25枚密閉収納されている。塗布現像処理を行うためのウェハWが収納されるキャリアCR1及び塗布現像処理を行わず検査のみを行うためのウェハWが収納されるキャリアCR2が塗布現像装置2の外部から図示しない搬送機構により搬入出される。
図3に示すように、検査ブロック40は、4個の受け渡しステージTRS1〜TRS4と、検査モジュールIM1〜IM3と、これら受け渡しステージTRS1〜TRS4と、検査モジュールIM1〜IM3及び処理ブロックS1の受け渡しステージTRS5、TRS6との間でウェハWの受け渡しを行う基板搬送手段である搬送アーム4と、処理ブロックS1から検査ブロック40に搬入されたウェハWを一時的に滞留させるバッファモジュールBとを備えている。第1〜第4のステージである受け渡しステージTRS1〜TRS4は、図3に示すように、上下に積層されており、また検査モジュールIM1〜IM3についても上下に積層されている。
検査モジュールIM1は、ウェハW上に形成された膜の厚みやパターンの線幅を測定する膜厚線幅検査モジュールである。膜厚線幅検査モジュールとして、例えばスキャトロメトリを備えたオプティカルデジタルプロファイロメトリ(Optical Digital Profilometry;ODP)システムを用いることができる。
また、検査モジュールIM2として、ウェハW上のマクロ欠陥を検出するマクロ検査モジュールを備えることができる。あるいは、検査モジュールIM3として、露光の重ね合わせのずれ、すなわち形成されたパターンと下地のパターンとの位置ずれを検出する重ね合わせ検査モジュールを備えることができる。
図1及び図3に示すように、処理ブロックS1には手前側から順に加熱・冷却系のモジュールを多段化した3個の棚モジュール25A、25B、25Cと、後述する液処理モジュール間のウェハWの受け渡しを行うための2個の主搬送手段であるメインアーム26A、26Bとが交互に配列して設けられている。メインアーム26A、26Bは、いずれも2本のアームを備えており、アームが昇降自在、左右前後に移動自在かつ鉛直軸まわりに回転自在に構成されていて、後述する制御部50からの指令に基づいて制御されるようになっている。
棚モジュール25A、25B、25C及びメインアーム26A、26Bはキャリアブロック21側から見て前後一列に配列されており、各々接続部位Gには図示しないウェハ搬送用の開口部が形成されているため、処理ブロックS1内においてウェハWは一端側の棚モジュール25Aから他端側の棚モジュール25Cまで自由に移動することができるようになっている。またメインアーム26A、26Bは、キャリアブロック21から見て前後方向に配置される棚モジュール25A、25B、25C側の一面部と、例えば右側の液処理装置側の一面部と、左側の一面をなす背面部とで構成される区画壁により囲まれる空間内に置かれている。
図2に示すように、メインアーム26A、26BによりウェハWの受け渡しが行われる位置には、レジストを塗布する塗布モジュールCOTや現像装置DEVなどの液処理装置を多段化した液処理モジュール28A、28Bが設けられている。液処理モジュール28A、28Bは、例えば図2に示すように、各液処理装置が収納される処理容器29が複数段例えば5段に積層された構成とされている。
また棚モジュール25A、25B、25Cについては、例えば図3に示すように、ウェハWの受け渡しを行うための受け渡しステージTRS5〜TRS8や、現像液の塗布後にウェハWの加熱処理を行うための加熱装置をなす加熱モジュールLHPや、レジスト液の塗布の前後や現像処理の前にウェハWの冷却処理を行うための冷却装置をなす冷却モジュールCPL1、CPL2、CPL3の他、レジスト塗布後、露光処理前のウェハWの加熱処理を行う加熱装置である加熱モジュールPABや露光処理後のウェハWの加熱処理を行う加熱装置をなす加熱モジュールPEBなどが、例えば上下10段に割り当てられている。ここで受け渡しステージTRS5、TRS6は、検査ブロック40と処理ブロックS1との間、受け渡しステージTRS7、TRS8は、2個のメインアーム26A、26B同士の間で、それぞれウェハWの受け渡しを行うために用いられる。この例では、加熱モジュールLHP、加熱モジュールPAB、加熱モジュールPEB及び冷却モジュールCPL1、CPL2、CPL3が処理モジュールに相当する。
図1に示すように、第1のインターフェイスブロックS2は、昇降自在及び鉛直軸まわりに回転自在に構成され、後述するように処理ブロックS1の棚モジュール25Cの冷却モジュールCPL2や加熱モジュールPEBに対してウェハWの受け渡しを行う受け渡しアーム31と、周辺露光装置、露光装置S4に搬入されるウェハWを一旦収納するためのイン用バッファカセット及び露光装置S4から搬出されたウェハWを一旦収納するためのアウト用バッファカセットが多段に配置された棚モジュール32Aと、ウェハWの受け渡しステージと高精度温調モジュールとが多段に配置された棚モジュール32Bとを備えている。
第2のインターフェイスブロックS3は、受け渡しアーム33を備えている。受け渡しアーム33は、第1のインターフェイスブロックS2の受け渡しステージや高精度温調モジュール、露光装置S4のインステージ34及びアウトステージ35に対してウェハWの受け渡しを行う。
次に、処理ブロックS1にてウェハに塗布、現像処理を行う場合のウェハの流れについて説明する。
先ず外部から塗布、現像を行うためのウェハWが収納されたキャリアCR1がキャリアブロック21に搬入されると、開閉部23が開かれると共にキャリアCR1の蓋体が外されて受け渡しアーム24によりウェハWが取り出される。そしてウェハWは受け渡しアーム24から受け渡しステージTRS1に受け渡され、検査モジュール40の搬送アーム4により受け渡しステージTRS5に搬送される。次いでメインアーム26Aが受け渡しステージTRS5からウェハWを受け取り、この後メインアーム26A及び26Bにより、受け渡しステージTRS5→冷却モジュールCPL1→塗布モジュールCOT→受け渡しステージTRS7→PAB→冷却モジュールCPL2の経路で搬送される。このようにして、冷却モジュールCPL2を介してレジスト液の塗布が行われたウェハWが、第1のインターフェイスブロックS2に送られる。
第1のインターフェイスブロックS2内では、ウェハWはイン用バッファカセット→周辺露光装置→高精度温調モジュールの順序で受け渡しアーム31により搬送され、棚モジュール32Bの受け渡しステージを介して第2のインターフェイスブロックS3に搬送される。その後ウェハWは、受け渡しアーム33により露光装置S4のインステージ34を介して露光装置S4に搬送されて、露光が行われる。
露光後、ウェハWは、アウトステージ35→第2のインターフェイスブロックS3→第1のインターフェイスブロックS2のアウト用バッファカセットの順に搬送された後、受け渡しアーム31を介して処理ブロックS1の加熱モジュールPEBに搬送される。その後、ウェハWは、冷却モジュールCPL3→現像装置DEV→加熱モジュールLHP→受け渡しステージTRS8→受け渡しステージTRS6の経路で搬送される。このようにして、現像装置DEVにて所定の現像処理が行われたウェハWに所定のレジストパターンが形成される。
塗布現像装置2は、例えばコンピュータを含む制御部50を備えており、図4にその構成を示している。図4中51はバスであり、各種演算を行うためのCPU52及びワークメモリ53がそのバス51に接続されている。また、バス51には各種のプログラムが格納されたプログラム格納部54が接続されており、それぞれのプログラムは、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク、メモリーカードなどの記憶媒体に収納された状態でプログラム格納部54に格納される。
制御部50には、ホストコンピュータ55が接続されている。ホストコンピュータ55は、塗布現像装置2に搬送されるキャリアごとに、どのような処理を行うロットが入っているか例えば識別コードによって識別する。ホストコンピュータ55は、キャリアCR1、CR2が塗布現像装置2に搬送されるまでに、その識別コードに対応する信号を制御部50に送信し、制御部50がその信号に基づいて各種のプログラムを読み出し、読み出されたプログラムにより、受け渡しアーム24、搬送アーム4の搬送動作も含めて一連の処理工程が制御される。
また、制御部50は、各キャリアCR1、CR2ごとに含まれる25枚のウェハWについてキャリアブロック21に搬入される順にウェハ番号を割り当てるようになっており、オペレータはキャリアCR1、CR2が塗布現像装置2に搬入される前に前記入力画面から各ロットの先頭のウェハ「1」〜最後のウェハ「25」について、検査モジュールIM1〜IM3の一つあるいは複数で検査を行うか、あるいは全く検査を行わないかを設定できるようになっている。
また、制御部50は、通常のスリミング処理を行うロットについては、塗布現像装置2に搬送されるキャリアごとに、塗布現像処理を行って形成したレジストパターンの線幅測定を行ったデータを取得して保有し、管理している。また、通常のスリミング処理を行うロットについての処理を行う前に、予め複数のウェハに対して、例えばレジスト材料の種類、酸を含む溶液における酸の濃度等の処理条件を変化させてスリミング処理工程を行い、それぞれについてスリミング処理工程を行う前後の線幅同士の差であるスリム量のデータを取得して、スリミング処理の処理条件とスリム量との相関関係のデータを格納したデータベースを準備している。
次に、図5から図6Bを参照し、本実施の形態に係るスリミング処理方法及びレジストパターンの形成方法について説明する。
図5は、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法及びレジストパターンの形成方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。図6A及び図6Bは、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法の各ステップにおける基板表面の構造を模式的に示す断面図である。
なお、図6A(a)から図6B(g)は、それぞれステップS11からステップS14、ステップS16からステップS18が行われた後の基板表面の構造を示す。
本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法を含むレジストパターンの形成方法は、図5に示すように、レジスト塗布工程(ステップS11)と、露光工程(ステップS12)と、第1の現像工程(ステップS13)と、第2の現像工程(ステップS14)と、酸濃度決定工程(ステップS15)と、スリミング処理工程(ステップS16〜ステップS18)とを含む。また、スリミング処理工程は、酸溶液塗布工程(ステップS16)と、熱処理工程(ステップS17)と、第3の現像工程(ステップS18)とを含む。また、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法は、ステップS15の酸濃度決定工程からステップS18の第3の現像工程までを含む。
すなわち、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法は、レジストパターンが形成された基板上に酸を含む溶液を塗布し(ステップS16)、次に熱処理し(ステップS17)、次に現像処理する(ステップS18)ことによって、レジストパターンにスリミング処理を行うスリミング処理工程を含む。スリミング処理工程を行う前に、レジストパターンのレジスト材料の種類と、レジストパターンが形成された基板上に塗布する溶液に含まれる酸の濃度と、レジスト材料の種類及び酸の濃度に対応するレジストパターンの線幅(又はスリム量)とを格納したデータベースを予め準備しておく。スリミング処理工程で用いる溶液は、溶液に含まれる酸の濃度が、レジスト材料の種類と、レジストパターンにおける基板の表面から所定の高さよりも低い部分の線幅(又はスリム量)の目標値とを検索キーとしてデータベースにより求められた酸の濃度に基づいて決定される(ステップS15)。
始めに、ステップS11のレジスト塗布工程を行う。レジスト塗布工程は、下地層上に、反射防止膜(Bottom Anti-Reflection Coating:BARC)及びレジスト層を塗布する工程である。図6A(a)は、ステップS11の工程が行われた後のレジストパターンの構造を示す。
ステップS11では、最初に、下地層101上に、反射防止膜102を形成する。下地層101の例は、半導体ウェハ自体や、半導体ウェハ上に形成された層間絶縁膜などの半導体装置内構造である。反射防止膜102は、例えば、反射防止剤が添加されたレジストを塗布する、又は反射防止膜を堆積することで形成される。なお、反射防止膜102は、必要に応じて形成されればよい。
次いで、ステップS11では、塗布現像装置2の塗布モジュールCOTを用い、図6A(a)に示すように、反射防止膜102上にレジストを塗布し、塗布されたレジストをプリベークして溶剤を蒸発させ、固化させることでレジスト層103を形成する。レジストの一例は化学増幅型レジストである。化学増幅型レジストの一例は、例えば、光が照射されることで、溶剤に対して可溶な可溶化物質を発生させるレジストである。具体的な一例として、本例では、光酸発生材(PhotoAcid Generator:PAG)を含有し、ArFエキシマレーザ(波長193nm)を光源に用いた露光に対応可能な化学増幅型レジストを用いる。PAGは光が当たると酸を発生する。酸は、レジストに含まれたアルカリ不溶性保護基と反応し、アルカリ不溶性保護基をアルカリ可溶性基(可溶化物質)に変化させる。上記反応の一例は、酸触媒反応である。
次に、ステップS12の露光工程を行う。露光工程は、レジスト層の選択された部分を露光する工程である。図6A(b)は、ステップS12の工程が行われた後のレジストパターンの構造を示す。
ステップS12では、図6A(b)に示すように、レジスト層103の選択された部分を露光し、アルカリ性の溶剤(現像液)に対して可溶な可溶化物質を選択的に発生させる。本例のレジストは、PAGを含有した化学増幅型レジストである。本実施の形態では、露光後、レジスト層103中に発生した酸を活性化させ、アルカリ不溶性保護基のアルカリ可溶性基(可溶化物質)への変化を促すために、熱処理(Post Exposure Bake:PEB)を行う。このように、可溶化物質を選択的に発生させることで、レジスト層103中に、例えば、アルカリ性の溶剤(現像液)に対して可溶な可溶層103a及び不溶な不溶層103bのパターンよりなる露光パターンを得る。
次に、ステップS13の第1の現像工程を行う。第1の現像工程は、現像処理を行って露光パターンに応じたレジストパターンを形成する工程である。図6A(c)は、ステップS13の工程が行われた後のレジストパターンの構造を示す。
ステップS13では、図6A(c)に示すように、例えば塗布現像装置2の現像装置DEVを用い、露光パターンが形成されたレジスト層103から可溶層103aを除去し、露光パターンに応じたレジストパターン103cを形成する。本例では、露光パターンが形成されたレジスト層103上に、アルカリ性の溶剤(現像液)を噴霧することで、可溶層103aを除去した。これにより、不溶層103bよりなるレジストパターン103cが形成される。次いで、必要ならば、レジストパターン103cを硬化させるために、ポストベークを行う。これで第1の現像工程が終了する。第1の現像工程を行った後のレジストパターン103cの線幅はCDintである。
次に、ステップS14の第2の現像工程を行う。第2の現像工程は、レジストパターン103cから中間露光領域を除去する工程である。図6A(d)は、ステップS14の工程が行われた後のレジストパターンの構造を示す。
第1の現像工程を行った後のレジスト層103の側面には、可溶であるはずの領域にも関わらず可溶化が完全に進まない、又は不溶であるはずの領域にも関わらずわずかな可溶性基が発生する、といった可溶層103aと不溶層103bとの中間的な性質をもつ領域を生じてしまう。このような領域を、以下中間露光領域103dと呼ぶ。中間露光領域103dを生ずる原因として、例えば、半導体装置の微細化が進むにつれ、露光される領域と露光されない領域との境界に充分な露光量のコントラストを確保することが難しくなってきていることが挙げられる。
ステップS14では、例えば現像液の温度を23℃以上50℃以下、現像液の濃度を2.38%以上15%以下、現像時間を20sec以上300sec以下とし、現像処理を行うことによって、図6A(d)に示すように、中間露光領域103dを除去する。中間露光領域103dを除去することにより、第1の現像工程を行った後のレジストパターン103cの線幅CDintよりも細い線幅CDを有するレジストパターン103cを形成することができる。
なお、ステップS14の第2回現像工程は、省略することができる。すなわち、ステップS13の第1の現像工程を行った後、ステップS14の第2の現像工程を省略し、ステップS15の酸濃度決定工程を行ってもよい。
次に、ステップS15である酸濃度決定工程を行う。酸濃度決定工程は、次の酸溶液塗布工程で基板上に塗布する溶液に含まれる酸の濃度を決定する工程である。
ステップS15では、レジスト材料の種類と、レジストパターンの線幅(又はスリム量)の目標値を検索キーとして予め準備されたデータベースにより酸の濃度を求め、求められた酸の濃度に基づいて、次の酸溶液塗布工程で基板上に塗布する溶液に含まれる酸の濃度を決定する。
データベースを予め準備する方法及びステップS15における酸の濃度の決定方法については、後述する。
次に、ステップS16の酸溶液塗布工程を行う。酸溶液塗布工程は、レジストパターンが形成された基板上に、予め決定された濃度の酸を含む溶液を塗布する工程である。図6B(e)は、ステップS16の工程が行われた後のレジストパターンの構造を示す。
ステップS16では、例えば塗布現像装置2の塗布モジュールCOTを用い、図6B(e)に示すように、レジストパターン103cに、レジストパターン103cを可溶化する酸を、予め決定された濃度で含む溶液を塗布する。反応物質の一例は、酸である。酸を含む酸性溶液の一例としては、例えば、TARC(Top Anti-Reflection Coating)を用いることができる。具体的には、レジストパターン103c上に、反応物質、例えば、酸(H)を含む溶液104aを塗布する。
次に、ステップS17の熱処理工程を行う。熱処理工程は、所定の熱処理条件で熱処理を行い、レジストパターン103c内に反応物質を拡散させる工程である。図6B(f)は、ステップS17が行われたレジストパターンの構造を示す。
ステップS17では、予め決定された熱処理温度で熱処理を行い、図6B(f)に示すように、レジストパターン103c内に反応物質を拡散させて、レジストパターン103cの表面に新たな可溶層103eを形成する。図6B(f)に示すように、レジストパターン103cが形成されている基板、例えば半導体ウェハWを、ベーカー105を用いてベークすることにより、反応物質、例えば、酸(H)の拡散量を大きくすることができる。あるいは、例えば塗布現像装置2の加熱モジュールPEB等を用いてもよい。また、ベークすることにより、レジストパターン103c内に拡散した酸(H)を活性化することができ、不溶層103bから新たな可溶層103eへの変化を促進することができる。不溶層103bから新たな可溶層103eへの変化の一例は、例えば、アルカリ不溶性保護基からアルカリ可溶性基(可溶化物質)への、酸(H)を触媒成分とした変化である。
なお、ベーク温度が高すぎると、パターン崩れやパターン倒れの要因となるので、ベーク温度には上限が設定されることが好ましい。ベーク温度の上限は、レジストパターン103cを構成するレジストの種類に応じて変わるが、本実施の形態に示す一例では、110℃とすることができる。また、好ましいベーク温度は、50℃から180℃である。
以上のように、ステップS16及びステップS17を行って、液相拡散により新たな可溶層103eを形成した後、ステップS18の第3の現像工程を行う。ステップS18は、新たな可溶層が形成されたレジストパターンから新たな可溶層を除去する工程である。除去の一例として現像処理を行うことができる。ここでは、ステップS18として、第3の現像工程を行う例を説明する。図6B(g)は、ステップS18の工程を行った後のレジストパターンの構造を示す。
ステップS18では、例えば塗布現像装置2の現像装置DEVを用い、新たな可溶層103eが形成されたレジストパターン103c上に、アルカリ性の溶剤(現像液)を噴霧することで、図6B(g)に示すように、新たな可溶層103eを除去した。また、ステップS18を行った後、必要ならば、レジストパターン103cを硬化させるために、ポストベークを行う。
本実施の形態によれば、図6A(c)に示す第1の現像工程の後に、図6A(d)に示す中間露光領域103dの除去工程(第2の現像工程)、及び図6B(g)に示す新たな可溶層103eの除去工程(第3の現像工程)を行う。中間露光領域103d及び新たな可溶層103eを除去することにより、第1の現像工程を行った後のレジストパターン103cの線幅CDintよりも細い線幅CDfnlを有するレジストパターン103cを形成することができる。
次に、図7を参照し、データベースを予め準備する方法について説明する。
図7は、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法を開始する前に予め準備した酸溶液塗布工程で塗布する溶液に含まれる酸の濃度とスリム幅との関係を示すグラフである。
以下のように、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法を含むパターン形成方法を行い、レジストパターンのレジスト材料の種類と、レジストパターンが形成された基板上に塗布する溶液に含まれる酸の濃度と、レジストパターンのスリム量とのデータを格納したデータベースを予め準備する。
前述したように、レジストパターンのスリム量は、スリミング処理工程の前後におけるレジストパターンの線幅の変化量である。従って、スリミング処理工程前のレジストパターンの線幅が略等しい場合には、スリム量のデータに代えてスリミング処理後のレジストパターンの線幅のデータをデータベースに格納してもよく、スリム量の目標値に代えてスリミング処理後の線幅を検索キーとしてもよい。その場合は、レジストパターンのレジスト材料の種類と、レジストパターンが形成された基板上に塗布する溶液に含まれる酸の濃度と、スリミング処理工程後のレジストパターンの線幅とのデータを格納したデータベースを予め準備する。
具体的には、レジストパターンの材料及び基板上に塗布する溶液に含まれる酸の濃度を変えて、ステップS11からステップS14、及びステップS16からステップS18の工程よりなるパターン形成方法を行い、スリミング処理工程の前後におけるレジストパターンの線幅を測定し、スリミング処理工程の前後における線幅の変化量からスリム量を算出する。
また、スリミング処理工程の前後におけるレジストパターンの線幅の測定は、例えば、スキャトロメトリを備えたODPを用いる膜厚線幅検査モジュールである検査モジュールIM1にウェハを搬送し、線幅を測定することによって行う。
ODPは、分光エリプソメトリ(Ellipsometry)等と同様に、偏光を入射し、その入射光が反射された反射光の振幅比スペクトル及び位相差スペクトルを測定し、反射率を測定する。偏光でない通常の白色光よりなる入射光が偏光子を透過するとき、その入射光は、偏光子の1本の軸と平行な電界ベクトルを有する直線偏光となる。直線偏光は、入射光と反射光を含む平面である入射平面に対し、平行なベクトル成分を有するp偏光と垂直なベクトル成分とを有するs偏光よりなる。エリプソメトリは、入射光のp偏光及びs偏光の各々が、ある媒質から反射された時に発生する偏光の変化を測定する測定方法である。偏光の変化は、振幅(強度)の変化と位相の変化という2つの成分よりなる。
一方、ODPは、被測定物である基板上に周期的なパターンが形成されている場合の反射率を計算する。被測定物が周期的なパターンである場合、被測定物は回折格子とみなすことができ、反射光は回折格子によって回折された回折反射光となる。このような回折反射光が反射される場合の反射率の計算は、例えば、米国特許5835225号公報又は米国特許5739909号公報に記載されているような密結合波分析Rigorous Coupled Wave Analysis、以下RCWAという)を用いることができる。誘電率等の材料定数を仮定した上で、矩形要素の集合体として近似する等の手法により、回折格子の断面形状を、モデル化し、モデル化した断面形状の回折反射率を計算する。このようにして計算された回折反射率の計算値と、回折反射率の測定値とを比較解析することによって、断面形状を算出することができ、その結果、レジストパターン103cの線幅を測定することができる。
通常のレジスト材料よりなるレジストパターンの場合に、このようにして得られた酸の濃度とスリム量との関係を、図7に示す。図7に示すように、ある範囲内の酸の濃度に対しては、酸の濃度とスリム量とは略直線関係を有する。このような酸の濃度とスリム量との関係を求め、酸の濃度と、レジスト材料の種類及び酸の濃度に対応するレジストパターンのスリム量とを格納したデータベースを予め準備する。酸の濃度とスリム量とが略直線関係を有する場合には、スリム量の目標値に対応した酸の濃度を決定することができる。なお、前述したように、スリム量に代え、線幅を用いてもよい。
次に、図8及び図9を参照し、レジスト材料の種類によってスリム量が異なること及び従来の溶液に含まれる酸の濃度を求める方法について説明する。
図8は、レジストの種類によってスリム量が異なることを説明するための図である。図8(a)から図8(c)のそれぞれは、先に説明したステップS16からステップS18のそれぞれの工程が行われた後の基板表面の構造を示す図であり、図6B(e)から図6B(g)のそれぞれに対応する。また、図8(a)から図8(c)のそれぞれにおいて、酸を含む溶液と反応しやすいレジストAが塗布される場合を左側に示し、酸を含む溶液と反応しにくいレジストBが塗布される場合を右側に示す。図9は、従来のレジストパターンのスリミング処理方法において、溶液に含まれる酸の濃度を求める方法を説明するための図である。
図8(a)に示すように、ステップS16の酸溶液塗布工程を行う際には、レジストAよりなるレジストパターン113cに酸を含む溶液104aを塗布する場合も、レジストBよりなるレジストパターン123cに酸を含む溶液104aを塗布する場合も、相違する点はほとんどない。また、レジストパターン113c、123cのいずれも、そのほとんどが不溶層113b、123bよりなる。
しかしながら、図8(b)に示すように、ステップS17の熱処理工程を行う際には、レジストA、レジストBの間でレジストパターン113c、123c内に反応物質が拡散する速度が異なるため、レジストパターン113c、123cの表面に形成する新たな可溶層113e、123eの領域の幅が互いに異なる。また、それに伴って、不溶層113b、123bの領域の幅も互いに異なる。
その結果、図8(c)に示すように、ステップS18の第3の現像工程を行う際には、新たな可溶層113e、123eが除去された後の、レジストパターン113c、123cのそれぞれの線幅CDfnlが異なる。
上記したことを、図9に示す酸の濃度とスリム量との関係を用いて説明すると、以下のようになる。溶液に含まれる酸の濃度をC0とし、レジストAよりなるレジストパターン113c、レジストBよりなるレジストパターン123cにおける線幅CDfnlと線幅CDintとの差をスリム量ΔCD1、ΔCD2とする。また、通常のレジストよりなるレジストパターン103cにおける線幅CDfnlと線幅CDintとの差をスリム量ΔCD0とする。そうすると、ΔCD1>ΔCD0>ΔCD2となる。
次に、図10を用いて、ステップS15の酸濃度決定工程において酸の濃度を求める方法について説明する。
図10は、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法において、溶液に含まれる酸の濃度を求める方法を説明するための図である。
前述したデータベースを予め準備した状態で、ステップS15である酸濃度決定工程を行う。酸濃度決定工程は、レジスト材料の種類と、レジストパターンの線幅(又はスリム量)の目標値とを検索キーとしてデータベースにより酸の濃度を求め、求められた酸の濃度に基づいて溶液に含まれる酸の濃度を決定する工程である。
本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法においては、レジスト材料の種類によってスリム量にばらつきがあった場合、ばらつきを補正するように溶液に含まれる酸の濃度を変更することができる。例えばスリム量を、レジスト材料の種類によらずΔCD0にしたい場合、図10に示すように、レジストAについて溶液に含まれる酸の濃度をレジストA及びスリム量ΔCD0に対応するC1とし、レジストBについて溶液に含まれる酸の濃度をレジストB及びスリム量ΔCD0に対応するC2とする。
溶液に含まれる酸の濃度をC0からC1又はC2に変更する方法として、スリミング処理工程で用いる溶液を、互いに異なる濃度の酸を含む複数の種類の溶液の中から選択することができる。予め互いに異なる濃度の酸を含む複数の種類の溶液を準備しておくことにより、酸の濃度を調整する工程を行うことなく、容易に酸の濃度を変更することができる。
次に、図11を用いて、レジスト材料の種類によらず一定のスリム量が得られることを説明する。
図11は、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法において、レジスト材料の種類によらず一定のスリム量が得られることを説明するための図である。図11(a)から図11(c)のそれぞれは、ステップS16からステップS18のそれぞれの工程が行われた後の基板表面の構造を示す図であり、図6B(e)から図6B(g)のそれぞれに対応する。また、図11(a)から図11(c)のそれぞれにおいて、レジストAが塗布される場合を左側に示し、レジストBが塗布される場合を右側に示す。
図11(a)に示すように、ステップS16の酸溶液塗布工程が行われる際には、レジストAよりなるレジストパターン113cには、通常の濃度C0よりも小さい濃度C1の酸を含む溶液114aを塗布し、レジストBよりなるレジストパターン123cには、通常の濃度C0よりも大きい濃度C2の酸を含む溶液124aを塗布する。レジストAとレジストBとの間で溶液に含まれる酸の濃度が異なるため、図11(b)に示すように、ステップS17の熱処理工程を行う際には、レジストA、レジストBの間でレジストパターン113c、123c内に反応物質が拡散する速度が略等しくなる。また、レジストパターン113c、123cの表面に形成する新たな可溶層113e、123eの領域の幅も略等しくなる。更に、不溶層113b、123bの領域の幅も略等しくなる。その結果、図11(c)に示すように、ステップS18の第3の現像工程を行う際には、新たな可溶層113e、123eが除去された後の、レジストパターン113c、123cのそれぞれの線幅CDfnlが略等しくなる。
このように、本実施の形態では、酸の濃度とスリム量との関係を、レジスト材料の種類ごとに求め、レジスト材料の種類と、酸の濃度と、レジスト材料の種類及び酸の濃度に対応するレジストパターンのスリム量(又は線幅)とを格納したデータベースを予め準備する。レジスト材料の種類ごとに、酸の濃度とスリム量(又は線幅)とが略直線関係を有する場合には、スリム量(又は線幅)の目標値に対応した酸の濃度を決定することができる。その結果、レジスト材料の種類によらず、スリミング処理工程後のレジストパターンの線幅を略等しくすることができる。
なお、本実施の形態に係るスリミング処理方法では、溶液に含まれる酸の濃度を変更する方法として、スリミング処理工程で用いる溶液を、互いに異なる濃度の酸を含む複数の種類の溶液の中から選択する方法を用いた。しかし、溶液に含まれる酸の濃度を変更する方法として、高濃度の酸を含む溶液に溶剤を混合することによって、酸の濃度を調整するようにしてもよい。溶剤を混合する混合比を調整すればよいため、予め異なる濃度の酸を含む複数の種類の溶液を準備する必要がない。
(第2の実施の形態)
次に、図12から図14を参照し、本発明の第2の実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法及びレジストパターンの形成方法について説明する。
始めに、図12を参照し、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法の各工程について説明する。
図12は、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法及びレジストパターンの形成方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。また、以下の文中でも、先に説明した部分には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある(以下の変形例についても同様)。
本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法は、酸溶液塗布工程が互いに異なる濃度の酸を含む溶液を塗布する2つの酸溶液塗布工程よりなる点で、第1の実施の形態に係るスリミング処理方法と相違する。
第1の実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法では、予め決定された1種類の濃度の酸を含む溶液を塗布するのと相違し、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法では、予め決定された濃度の酸を含む第1の溶液を基板の表面から所定の高さまで塗布し、次に第1の溶液に含まれる酸の濃度よりも高い濃度の酸を含む第2の溶液を塗布する。
すなわち、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法は、レジストパターンが形成された基板上に酸を含む第1の溶液を基板の表面から所定の高さまで塗布し、次に第1の溶液が塗布された基板上に第1の溶液に含まれる酸の濃度よりも高い濃度の酸を含む第2の溶液を塗布し、次に熱処理し、次に現像処理することによって、レジストパターンにスリミング処理を行うスリミング処理工程を含む。スリミング処理工程を行う前に、レジストパターンのレジスト材料の種類と、レジストパターンが形成された基板上に塗布する溶液に含まれる酸の濃度と、レジスト材料の種類及び酸の濃度に対応するレジストパターンの線幅(又はスリム量)とを格納したデータベースを予め準備しておく。スリミング処理工程で用いる第1の溶液は、第1の溶液に含まれる酸の濃度が、レジスト材料の種類と、レジストパターンにおける基板の表面から所定の高さよりも低い部分の線幅(又はスリム量)の目標値とを検索キーとしてデータベースにより求められた酸の濃度に基づいて決定される。スリミング処理工程で用いる第2の溶液は、第2の溶液に含まれる酸の濃度が、レジスト材料の種類と、レジストパターンにおける基板の表面から所定の高さよりも高い部分の線幅(又はスリム量)の目標値とを検索キーとしてデータベースにより求められた酸の濃度に基づいて決定される。また、レジストパターンの所定の高さよりも高い部分の線幅が、レジストパターンの所定の高さよりも低い部分の線幅よりも小さい。
なお、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法を行う塗布現像装置については、図1から図4を用いて説明した第1の実施の形態に係る塗布現像装置と同一であり、ここでは説明を省略する。
本実施の形態の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法を含むレジストパターンの形成方法は、図12に示すように、レジスト塗布工程(ステップS21)と、露光工程(ステップS22)と、第1の現像工程(ステップS23)と、第2の現像工程(ステップS24)と、酸濃度決定工程(ステップS25)とスリミング処理工程(ステップS26〜ステップS29)とを含む。また、スリミング処理工程は、第1の酸溶液塗布工程(ステップS26)と、第2の酸溶液塗布工程(ステップS27)と、熱処理工程(ステップS28)と、第3の現像工程(ステップS29)とを含む。
ステップS21からステップ24まで、ステップS28及びステップS29のそれぞれの工程は、第1の実施の形態において図5に示したステップS11からステップS14まで、ステップS17及びステップS18のそれぞれの工程と同一である。一方、ステップS25からステップS27までの工程は、第1の実施の形態に係る工程と異なる。
次に、図13を参照し、ステップS25からステップS29までの工程について説明する。
図13は、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法の各ステップにおける基板表面の構造を模式的に示す断面図である。図13(a)から図13(d)のそれぞれは、ステップS26からステップS29のそれぞれの工程が行われた後の基板表面の構造を示す図である。
ステップ25の酸濃度決定工程は、第1の実施の形態におけるステップS15の酸濃度決定工程と異なり、レジスト材料の種類と、基板表面から所定の高さよりも低い部分におけるレジストパターンの線幅の目標値を検索キーとして予め準備されたデータベースにより酸の濃度を求め、求められた酸の濃度に基づいて、第1の酸溶液塗布工程で基板上に塗布する第1の溶液に含まれる酸の濃度(第1の濃度)を決定する。また、レジスト材料の種類と、基板表面から所定の高さよりも高い部分におけるレジストパターンの線幅の目標値を検索キーとして予め準備されたデータベースにより酸の濃度を求め、求められた酸の濃度に基づいて、第2の酸溶液塗布工程で基板上に塗布する第2の溶液に含まれる酸の濃度(第2の濃度)を決定する。
ステップS26の第1の酸溶液塗布工程は、レジストパターン103cが形成された基板上に、予め決定された第1の濃度の酸を含む第1の溶液104bを塗布する工程である。図13(a)は、ステップS26の工程が行われた後の基板表面の構造を示す図である。塗布する方法は、第1の実施の形態におけるステップS16と同様にして行うことができる。ただし、ステップS26の第1の酸溶液塗布工程においては、図13(a)に示すように、第1の濃度の酸を含む第1の溶液104bを塗布する厚さは基板表面から所定の高さHである。
ステップS27の第2の酸溶液塗布工程は、第1の溶液104bが塗布された基板上に、予め決定された第2の濃度の酸を含む第2の溶液104cを塗布する工程である。図13(b)は、ステップS27の工程が行われた後の基板表面の構造を示す図である。塗布する方法は、ステップS26及びステップS16と同様にして行うことができる。ただし、ステップS27の第2の酸溶液塗布工程においては、図13(b)に示すように、既に基板表面から所定の高さHまで第1の溶液104bが塗布されており、第1の溶液104bの上に第2の溶液104cを塗布する。本実施の形態では、第2の溶液104cに含まれる酸の濃度を、第1の溶液104bに含まれる酸の濃度よりも大きくすることができる。
ステップS28の熱処理工程は、ステップS17と同様にして行うことができる。図13(c)は、ステップS28の工程が行われた後の基板表面の構造を示す図である。ただし、第2の溶液104cに含まれる酸の濃度が第1の溶液104bに含まれる酸の濃度よりも大きいため、レジストパターン103cの表面に形成する新たな可溶層103eの領域の幅は、レジストパターン103cの基板表面から所定の高さHよりも低い部分と、レジストパターン103cの基板表面から所定の高さHよりも高い部分とで異なる。その結果、レジストパターン103cの不溶層103bは、図13(c)に示すように、所定の高さHよりも高い部分における領域の幅が、所定の高さHよりも低い部分における領域の幅よりも小さくなり、凸形状を有する。
ステップS29の第3の現像処理工程は、ステップS18と同様にして行うことができる。図13(d)は、ステップS29の工程が行われた後の基板表面の構造を示す図である。ステップS29の工程が行われた後のレジストパターン103cは、図13(d)に示すように、凸形状を有し、所定の高さHよりも高い部分における線幅CDfnltが、所定の高さHよりも低い部分における線幅CDfnlbよりも小さくなる。
次に、図14を参照し、本実施の形態においても、レジスト材料の種類によらず所定の高さHよりも低い部分及び高い部分のいずれにおいても一定のスリム量を得ることができることについて説明する。
図14は、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法において、第1及び第2の溶液に含まれる酸の濃度を求める方法を説明するための図である。
本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法においては、レジスト材料の種類によってスリム量にばらつきがあった場合、ばらつきを補正するように溶液に含まれる酸の濃度を変更することができる。例えばレジスト材料の種類によらずスリム量をΔCD1にしたい場合には、図14に示すように、レジストAについて第1の溶液に含まれる酸の濃度をレジストA及びスリム量ΔCD1に対応するC1Aとし、レジストBについて第1の溶液に含まれる酸の濃度をレジストBおよびスリム量ΔCD1に対応するC1Bとする。また、レジスト材料の種類によらずスリム量をΔCD2にしたい場合には、図14に示すように、レジストAについて第2の溶液に含まれる酸の濃度をレジストA及びスリム量ΔCD2に対応するC2Aとし、レジストBについて第2の溶液に含まれる酸の濃度をレジストB及びスリム量ΔCD2に対応するC2Bとする。その結果、レジスト材料の種類によらず、スリミング処理工程後の線幅を略等しくすることができる。
本実施の形態に係るスリミング処理方法でも、溶液に含まれる酸の濃度を変更する方法として、スリミング処理工程で用いる溶液を、互いに異なる濃度の酸を含む複数の種類の溶液の中から選択することができる。予め互いに異なる濃度の酸を含む複数の種類の溶液を準備しておくことにより、酸の濃度を調整する工程を行うことなく、容易に酸の濃度を変更することができる。
あるいは、溶液に含まれる酸の濃度を変更する方法として、高濃度の酸を含む溶液に溶剤を混合することによって、酸の濃度を調整するようにしてもよい。溶剤を混合する混合比を調整すればよいため、予め異なる濃度の酸を含む複数の種類の溶液を準備する必要がない。また、更にその他の方法を用いて溶液に含まれる酸の濃度を変更してもよい。
また、本実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法では、第1の溶液が塗布された基板上に第1の溶液に含まれる酸の濃度よりも低い濃度の酸を含む第2の溶液を塗布してもよい。この場合は、レジストパターンの所定の高さよりも高い部分の線幅が、レジストパターンの所定の高さよりも低い部分の線幅よりも大きい。
(第2の実施の形態の変形例)
次に、図15から図18を参照し、本発明の第2の実施の形態の変形例に係るレジストパターンのスリミング処理方法及びレジストパターンの形成方法について説明する。
始めに、図15を参照し、本変形例に係るレジストパターンのスリミング処理方法の各工程について説明する。
図15は、本変形例に係るレジストパターンのスリミング処理方法及びレジストパターンの形成方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。
本変形例に係るスリミング処理方法は、レジストパターンの下方側の部分が上方側の部分よりも、熱処理工程において反応速度が大きく、レジストパターンの線幅が小さく、いわゆる逆テーパ形状を有する点で、第2の実施の形態に係るスリミング処理方法と相違する。
第2の実施の形態に係るレジストパターンのスリミング処理方法では、レジストパターンの下方側の部分と上方側の部分との間で、熱処理工程における反応速度の差がほとんどなく、レジストパターンの側面が基板表面に略垂直であるのと相違し、本変形例に係るレジストパターンのスリミング処理方法では、熱処理工程において、レジストパターンの下方側の部分における反応速度の方がレジストパターンの上方側の部分における反応速度よりも大きく、レジストパターンの上方側の部分の線幅がレジストパターンの下方側の線幅よりも大きく、レジストパターンの側面が基板表面に略垂直な面から傾斜して逆テーパ形状を有する。
すなわち、本変形例に係るレジストパターンのスリミング処理方法は、レジストパターンが形成された基板上に酸を含む第1の溶液を基板の表面から所定の高さまで塗布し、次に第1の溶液が塗布された基板上に第1の溶液に含まれる酸の濃度よりも高い濃度の酸を含む第2の溶液を塗布し、次に熱処理し、次に現像処理することによって、レジストパターンにスリミング処理を行うスリミング処理工程を含む。スリミング処理工程を行う前に、レジストパターンのレジスト材料の種類と、レジストパターンが形成された基板上に塗布する溶液に含まれる酸の濃度と、レジスト材料の種類及び酸の濃度に対応するレジストパターンの下端の線幅(又はスリム量)及び上端の線幅(又はスリム量)を格納したデータベースを予め準備しておく。スリミング処理工程で用いる第1の溶液は、第1の溶液に含まれる酸の濃度が、レジスト材料の種類と、レジストパターンにおける下端の線幅(又はスリム量)の目標値とを検索キーとしてデータベースにより求められた酸の濃度に基づいて決定される。スリミング処理工程で用いる第2の溶液は、第2の溶液に含まれる酸の濃度が、レジスト材料の種類と、レジストパターンにおける上端の線幅(又はスリム量)の目標値とを検索キーとしてデータベースにより求められた酸の濃度に基づいて決定される。
なお、本変形例に係るレジストパターンのスリミング処理方法を行う塗布現像装置についても、図1から図4を用いて説明した第1の実施の形態に係る塗布現像装置と同一であり、ここでは説明を省略する。
本変形例に係るレジストパターンのスリミング処理方法を含むレジストパターンの形成方法は、図15に示すように、レジスト塗布工程(ステップS31)と、露光工程(ステップS32)と、第1の現像工程(ステップS33)と、第2の現像工程(ステップS34)と、酸濃度決定工程(ステップS35)とスリミング処理工程(ステップS36〜ステップS39)とを含む。また、スリミング処理工程は、第1の酸溶液塗布工程(ステップS36)と、第2の酸溶液塗布工程(ステップS37)と、熱処理工程(ステップS38)と、第3の現像工程(ステップS39)とを含む。
ステップS31からステップ34まで、ステップS36からステップS39のそれぞれの工程は、第2の実施の形態において図12に示したステップS21からステップS24まで、ステップS26からステップS29のそれぞれの工程と同一である。一方、ステップS35の工程は、第2の実施の形態において図12に示したステップS25に係る工程と異なる。
次に、図16を参照し、レジストパターンのスリミング処理方法が行われた後、レジストパターンが逆テーパ形状を有する場合があることを説明する。図16は、スリミング処理されたレジストパターンが逆テーパ形状になる場合について説明するための図である。図16(a)から図16(c)のそれぞれは、第1の実施の形態におけるステップS16からステップS18のそれぞれの工程が行われた後の基板表面の構造を示す図であり、図6B(e)から図6B(g)のそれぞれに対応する。
図16(a)に示すように、ステップS16の酸溶液塗布工程が行われた後、ステップS17の熱処理工程を行う際、レジストパターン103cの下方側の部分ほど反応物質が速く拡散する。従って、図16(b)に示すように、レジストパターン103cの表面に形成する新たな可溶層103eも、下方側の部分ほど領域の幅が大きくなる。その結果、図16(c)に示すように、ステップS18の第3の現像工程を行う際には、新たな可溶層103eが除去された後の、レジストパターン103cの上端における線幅CDfnlteと、下端における線幅CDfnlbeが異なり、CDfnlte>CDfnlbeとなるため、レジストパターン103cは、逆テーパ形状を有する。
このような逆テーパ形状を有するレジストパターンが形成されやすい場合に、本変形例に係るレジストパターンのスリミング処理方法を行うことにより、レジストパターンの上端の線幅CDfnlteと下端との線幅CDfnlbeとの差を小さくすることができる。
次に、図17及び図18を参照し、ステップS35からステップS39までの工程について説明する。
図17は、本変形例に係るレジストパターンのスリミング処理方法の各ステップにおける基板表面の構造を模式的に示す断面図である。図17(a)から図17(d)のそれぞれは、ステップS36からステップS39のそれぞれの工程が行われた後の基板表面の構造を示す図である。
本変形例では、予めレジストパターンのレジスト材料と、レジストパターンが形成された基板上に塗布する溶液に含まれる酸の濃度と、レジスト材料及び酸の濃度に対応するレジストパターンの上端における線幅及び下端における線幅とを格納したデータベースを準備する。
具体的には、レジストパターンの材料及び基板上に塗布する溶液に含まれる酸の濃度を変えて、第1の実施の形態におけるステップS11からステップS14、及びステップS16からステップS18の工程よりなるパターン形成方法を行い、スリミング処理工程の前後におけるレジストパターンの上端における線幅及び下端における線幅を測定し、スリミング処理工程の前後における線幅の変化量から、上端におけるスリム量及び下端におけるスリム量を算出する。
ステップ35の酸濃度決定工程は、第2の実施の形態におけるステップS25の酸濃度決定工程と異なり、レジスト材料の種類と、レジストパターンの下端におけるスリム量(又は線幅)の目標値を検索キーとして予め準備されたデータベースにより酸の濃度を求め、求められた酸の濃度に基づいて、第1の酸溶液塗布工程で基板上に塗布する第1の溶液に含まれる酸の濃度(第1の濃度)を決定する。また、レジスト材料の種類と、レジストパターンの上端におけるスリム量(又は線幅)の目標値を検索キーとして予め準備されたデータベースにより酸の濃度を求め、求められた酸の濃度に基づいて、第2の酸溶液塗布工程で基板上に塗布する第2の溶液に含まれる酸の濃度(第2の濃度)を決定する。
ステップS36の第1の酸溶液塗布工程では、レジストパターン103cが形成された基板上に、予め決定された第1の濃度の酸を含む第1の溶液104bを塗布する。図17(a)は、ステップS36の工程が行われた後の基板表面の構造を示す図である。第2の実施の形態におけるステップS26と同様に、第1の濃度の酸を含む第1の溶液104bを塗布する厚さは基板表面から所定の高さHである。
ステップS37の第2の酸溶液塗布工程では、第1の溶液104bが塗布された基板上に、予め決定された第2の濃度の酸を含む第2の溶液104cを塗布する。図17(b)は、ステップS37の工程が行われた後の基板表面の構造を示す図である。第2の実施の形態におけるステップS27と同様に、既に基板表面から所定の高さHまで第1の溶液104bが塗布されており、第1の溶液104bの上に第2の溶液104cを塗布する。本変形例では、第2の溶液104cに含まれる酸の濃度を、第1の溶液104bに含まれる酸の濃度よりも大きくすることができる。
ステップS38の熱処理工程は、第2の実施の形態におけるステップS28と同様にして行うことができる。図17(c)は、ステップS38の工程が行われた後の基板表面の構造を示す図である。
レジストパターン103cの所定の高さHよりも低い部分においては、レジストパターン103cの下方側の部分ほど反応物質が速く拡散する。そのため、レジストパターン103cの表面に形成する新たな可溶層103eは、図17(c)に示すように、下端において最も領域の幅が大きく、所定の高さHの近傍において最も領域の幅が小さい。その結果、レジストパターンの不溶層103bは、図17(c)に示すように、下端において最も領域の幅が小さく、所定の高さHの近傍において最も領域の幅が大きい。
一方、レジストパターン103cの所定の高さHよりも高い部分においても、レジストパターン103cの下方側の部分ほど反応物質が速く拡散する。そのため、レジストパターン103cの表面に形成する新たな可溶層103eは、図17(c)に示すように、上端において最も領域の幅が小さく、所定の高さHの近傍において最も領域の幅が大きい。その結果、レジストパターンの不溶層103bは、図17(c)に示すように、上端において最も領域の幅が大きく、所定の高さHの近傍において最も領域の幅が小さい。
従って、レジストパターンの不溶層103bは、図17(c)に示すような、逆テーパ形状を有する上下2つの部分よりなる凸形状を有する。
ステップS39の第3の現像処理工程は、第2の実施の形態におけるステップS29と同様にして行うことができる。図17(d)は、ステップS39の工程が行われた後の基板表面の構造を示す図である。ステップS39の工程が行われた後のレジストパターン103cは、図17(d)に示すように、逆テーパ形状を有する上下2つの部分よりなる凸形状を有する。
次に、図18を参照し、逆テーパ形状ができやすい場合において、レジストパターンの上端の線幅及び下端の線幅の差を小さくすることができることについて説明する。
図18は、本変形例に係るレジストパターンのスリミング処理方法において、第1及び第2の溶液に含まれる酸の濃度を求める方法を説明するための図である。
本変形例に係るレジストパターンのスリミング処理方法においては、レジストパターンの上端と下端との間でスリム量にばらつきがあった場合、ばらつきを補正するように溶液に含まれる酸の濃度を変更することができる。例えば酸の濃度がC0であるときにレジストパターンの下端におけるスリム量がΔCD1である場合において、第1の溶液に含まれる酸の濃度をC0よりも小さいC1にすることにより、スリム量をΔCD1よりも小さいΔCD1´とすることができる。また、酸の濃度がC0であるときにレジストパターンの上端におけるスリム量がΔCD2である場合において、第2の溶液に含まれる酸の濃度をC0よりも大きいC2にすることにより、スリム量をΔCD2よりも大きいΔCD2´とすることができる。その結果、ΔCD2<ΔCD2´<ΔCD1´<ΔCD1となり、更にΔCD1´−ΔCD2´<ΔCD1−ΔCD2となる。従って、レジストパターンの上端におけるスリム量と下端におけるスリム量との差をより小さくすることができる。
すなわち、本変形例に係るスリミング処理方法によれば、レジストパターンが逆テーパ形状に加工されやすい場合に、第1の溶液に含まれる酸の濃度と第2の溶液に含まれる酸の濃度とを異ならせることにより、レジストパターンの上端の線幅と下端の線幅との差をより小さくすることができる。
本変形例に係るスリミング処理方法でも、溶液に含まれる酸の濃度を変更する方法として、スリミング処理工程で用いる溶液を、互いに異なる濃度の酸を含む複数の種類の溶液の中から選択することができる。予め互いに異なる濃度の酸を含む複数の種類の溶液を準備しておくことにより、酸の濃度を調整する工程を行うことなく、容易に酸の濃度を変更することができる。
あるいは、溶液に含まれる酸の濃度を変更する方法として、高濃度の酸を含む溶液に溶剤を混合することによって、酸の濃度を調整するようにしてもよい。溶剤を混合する混合比を調整すればよいため、予め異なる濃度の酸を含む複数の種類の溶液を準備する必要がない。また、更にその他の方法を用いて溶液に含まれる酸の濃度を変更してもよい。
なお、レジストパターンが、上端の線幅が下端の線幅よりも小さくなる通常のテーパ形状を有する場合には、第1の溶液が塗布された基板上に第1の溶液に含まれる酸の濃度よりも低い濃度の酸を含む第2の溶液を塗布してもよい。この場合も、第1の溶液に含まれる酸の濃度と第2の溶液に含まれる酸の濃度と異ならせることにより、レジストパターンの上端の線幅と下端の線幅との差をより小さくすることができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について記述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
2 塗布現像装置
4 搬送アーム
21 キャリアブロック
22 載置部
23 開閉部
24、31、33 受け渡しアーム
25A〜25C、32A、32B 棚モジュール
26A、26B メインアーム
28A、28B 液処理モジュール
29 処理容器
34 インステージ
35 アウトステージ
40 検査ブロック
50 制御部
51 バス
52 CPU
53 ワークメモリ
54 プログラム格納部
55 ホストコンピュータ
101 下地層
102 反射防止膜(BARC)
103 レジスト層
103a 可溶層
103b、113b、123b 不溶層
103c、113c、123c レジストパターン
103d 中間露光領域
103e、113e、123e 新たな可溶層
104a、104b、104c、114a、124a 溶液(酸を含む溶液)
B バッファモジュール
CR1、CR2 キャリア
CD、CDint、CDfnl、CDfnlt、CDfnlb、CDfnlte、CDfnlbe 線幅
COT 塗布モジュール
CPL1〜CPL3 冷却モジュール
DEV 現像装置
IM1〜IM3 検査モジュール
LHP、PAB、PEB 加熱モジュール
S1 処理ブロック
S2 第1のインターフェイスブロック
S3 第2のインターフェイスブロック
S4 露光装置
TRS1〜TRS8 受け渡しステージ
W ウェハ(基板)

Claims (5)

  1. 基板上に形成したレジストパターンをスリミング処理するレジストパターンのスリミング処理方法において、
    前記レジストパターンが形成された基板上に酸を含む溶液を塗布し、次に熱処理し、次に現像処理することによって、前記レジストパターンにスリミング処理を行うスリミング処理工程を含み、
    前記レジストパターンのレジスト材料の種類と、前記レジストパターンが形成された基板上に塗布する溶液に含まれる酸の濃度と、前記レジスト材料の種類及び前記酸の濃度に対応する前記レジストパターンの線幅とを格納したデータベースを予め準備しておき、
    前記データベースは、前記レジスト材料の種類毎に前記レジストパターンが形成された基板に対して、前記酸の濃度を変えて前記スリミング処理工程を行い、前記スリミング処理工程後の前記レジストパターンの線幅を測定することにより、前記レジスト材料の種類毎に、前記酸の濃度と、スリミング処理工程後の前記レジストパターンの線幅と、の間の関係を求めることにより作成され、
    前記スリミング処理工程で用いる前記溶液は、該溶液に含まれる前記酸の濃度が、前記レジスト材料の種類と、前記レジストパターンの線幅の目標値とを検索キーとして前記データベースにより求められた前記酸の濃度に基づくことを特徴とするレジストパターンのスリミング処理方法。
  2. 前記スリミング処理工程で用いる前記溶液は、互いに異なる濃度の前記酸を含む複数の種類の溶液の中から選択されることを特徴とする請求項1に記載のレジストパターンのスリミング処理方法。
  3. 前記スリミング処理工程で用いる前記溶液は、高濃度の前記酸を含む溶液に溶剤を混合することによって、前記酸の濃度が調整されることを特徴とする請求項1に記載のレジストパターンのスリミング処理方法。
  4. 基板上に形成したレジストパターンをスリミング処理するレジストパターンのスリミング処理方法において、
    前記レジストパターンが形成された基板上に酸を含む第1の溶液を前記基板の表面から所定の高さまで塗布し、次に前記第1の溶液が塗布された前記基板上に前記第1の溶液に含まれる酸の濃度よりも高い濃度の酸を含む第2の溶液を塗布し、次に熱処理し、次に現像処理することによって、前記レジストパターンにスリミング処理を行うスリミング処理工程を含み、
    前記レジストパターンのレジスト材料の種類と、前記レジストパターンが形成された基板上に塗布する溶液に含まれる酸の濃度と、前記レジスト材料の種類及び前記酸の濃度に対応する前記レジストパターンの線幅とを格納したデータベースを予め準備しておき、
    前記スリミング処理工程で用いる前記第1の溶液は、該第1の溶液に含まれる前記酸の濃度が、前記レジスト材料の種類と、前記レジストパターンにおける前記基板の表面から前記所定の高さよりも低い部分の線幅の目標値とを検索キーとして前記データベースにより求められた前記酸の濃度に基づき、
    前記スリミング処理工程で用いる前記第2の溶液は、該第2の溶液に含まれる前記酸の濃度が、前記レジスト材料の種類と、前記レジストパターンにおける前記基板の表面から前記所定の高さよりも高い部分の線幅の目標値とを検索キーとして前記データベースにより求められた前記酸の濃度に基づくことを特徴とするレジストパターンのスリミング処理方法。
  5. 前記所定の高さよりも高い部分の線幅が、前記所定の高さよりも低い部分の線幅より小さいことを特徴とする請求項4に記載のレジストパターンのスリミング処理方法。
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