JP5011203B2 - ガラスラン - Google Patents

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Description

本発明は、ガラスランに関するものである。
一般に、ドアフレームの内周に沿ってガラスランが設けられている。ガラスランは、その断面方向から見ると、基底部と、該基底部から延びる車内側側壁部及び車外側側壁部とを具備する断面略コ字形の本体部を備えるとともに、両側壁部の先端部側から本体部内側に向けて延びる車内側シールリップ及び車外側シールリップを備えている。上記ガラスランは、本体部がドアフレームの内周に沿って設けられた取付部に取着され、両シールリップによって、昇降するドアガラスの内外面の周縁部が挟まれるようにしてシールされる。また、ガラスランは、ドアガラスの周縁部を支持して、昇降を案内したりがたつきを抑制したりする役割をも担っている。
ところで、一般に、リアドアの窓部は、上縁部の後端部と後縦縁部の上端部とにかけて斜めに延びる斜縁部を有している。この場合、図5に示すように、閉状態にあるドアガラスGを若干下降させて窓部Wを若干開けた状態とすると、ドアガラスGのうち、窓部Wの上縁部に対応する上辺部G1についてはガラスラン71から完全に抜け出しているものの、窓部Wの斜縁部に対応する斜辺部G2はガラスラン71から完全には抜け出していないといった状況になる場合がある。
かかる状況にあるドアガラスGの斜辺部G2とガラスラン71との相対位置関係を、図6を参照して説明すると、ドアガラスGの斜辺部G2は、一対のシールリップ73、74にて挟まれて支持される位置(シールされる位置)よりもドアフレームの内周側(図6では左側)に位置するとともに、かつ、車内側側壁部76のうちドアフレームの内周側端縁αよりもドアフレームの外周側(図6では右側)に位置している。
しかも、上記のように窓部Wを若干開けた状態にあっては、ドアガラスGの上辺部G1はガラスラン71にて支持されていない。そのため、ドアガラスGは、ドアの開閉時や悪路走行時等において車内外方向(図6では上下方向)に振動しやすい状態となっている。そして、ドアガラスGが車内側(図6では上側)に振れた場合には、車内側シールリップ74の付根部等にドアガラスGが衝突し、衝突音が発生してしまうおそれがある。
これに対し、側壁部に対して中空部やリップ等の衝撃吸収手段を設け、ドアガラスが車内外方向に変位してガラスランに衝突した際の衝撃を吸収し、衝突音を抑制するといった技術がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−206070号公報
上記特許文献1に記載の技術を採用することで、側壁部に設けられた衝撃吸収手段に対し、ドアガラスが直接的に又は間接的に当接すれば、当該当接に際して発生するおそれのある衝突音を抑制することができる。しかしながら、図6を参照して説明したように、車内側シールリップ74の付根部にドアガラスGが衝突する場合にも衝突音が発生するおそれがあるため、特許文献1に記載の技術を採用しても、場合によっては、衝突音を抑制するといった作用効果が十分に奏されないことが懸念される。特に、各シールリップが側壁部の先端部から延出するような場合には、側壁部に設けられる衝撃吸収手段はシールリップよりもドアフレームの外周側に配置されることとなるため、かかる問題点が顕著なものとなる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、窓部を閉鎖した状態にあるドアガラスを僅かに下降させた状態において発生するおそれのある衝突音を抑制することのできるガラスランを提供することにある。
以下、上記課題等を解決するのに適した各手段を項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.ドアフレームの内周に沿って設けられた取付部に取着され、基底部と、該基底部から延出する車内側側壁部及び車外側側壁部とを具備する断面略コ字状の本体部と、前記車内側側壁部の先端側の部位から車外側に向けて延びる車内側シールリップと、前記車外側側壁部の先端側の部位から車内側に向けて延びる車外側シールリップとを備え、
昇降するドアガラスの斜辺部と縦辺部とのコーナー部に対応して設けられるコーナー部位は型成形部により構成されるとともに、
前記コーナー部位のうちドアガラスの縦辺部に対応する縦辺対応部には、前記車内側側壁部の延出方向中間部位が車外側に凸となるように屈曲形成されることで構成され、前記車内側シールリップのドアガラス摺接面とは反対側の面と当接可能な凸状部が設けられていることを特徴とするガラスラン。
手段1によれば、前記コーナー部位の縦辺対応部には、車内側シールリップのドアガラス摺接面とは反対側の面(裏面)と当接可能な凸状部が設けられており、ドアガラスに対して車内側に向かう応力が作用した場合には、当該凸状部により、車内側シールリップを介して、ドアガラスのコーナー部を支持し、ドアガラスの車内側への変位を規制することができる。従って、ドアガラスの斜辺部が、一対のシールリップにて挟まれて支持される位置(シールされる位置)よりもドアフレームの内周側、かつ、車内側側壁部のうちドアフレームの内周側端縁よりもドアフレームの外周側に位置している状態(以下、単に「微開放状態」と言う)において、ドアガラスがドアのベルトラインを軸心として車内外方向に大きく振動してしまい、ドアガラスの斜辺部が勢いよくガラスラン(例えば、車内側シールリップの付根部)に衝突してしまうといった事態を抑制することができる。結果として、微開放状態において発生するおそれのある衝突音を抑制することができる。
また、例えば、ガラスランのうち、ドアガラスの斜辺部及び縦辺部に対応する部位を押出成形により一続きに形成する場合、ドアガラスの斜辺部と縦辺部とのコーナー部に対応するコーナー部位のみに凸状部を形成することは非常に困難(事実上不可能)であり、また、かかる押出成形部の長手方向全域に凸状部を設ける場合には、ドアガラスの摺動性の著しい低下等を招くおそれがある。これに対し、本手段1では、型成形部により構成されるコーナー部位(縦辺対応部)に凸状部が設けられるため、ガラスランの長手方向における凸状部の形成範囲を極力小さくすることができ、上記のようにドアガラスの摺動性の低下を招くといった不具合を抑制することができる。
尚、ドアガラスの振動を防止するべく、車内側側壁部から車外側に突出し、車内側シールリップと当接可能なサブリップを設けることも考えられるが、この場合、本手段1に記載の凸状部に比べ、車内側シールリップ(ドアガラス)を支持する力が弱く、上記作用効果が十分に奏されないおそれがある。また、かかるサブリップを厚肉としたり、車内側側壁部を部分的に厚肉として車内側シールリップの裏面と当接可能な凸状部を設けたりする(凸状部の内側を空間ではなく中実状に構成する)ことも考えられるが、この場合、厚肉とした部位において所謂ヒケが生じ、サブリップや車内側側壁部がいびつに変形してしまい、場合によってはガラスランとしての機能を低下させてしまうおそれがある。これに対し、本手段1のように、車内側側壁部を屈曲させて凸状部を形成することにより、ヒケを生じさせることなく、車内側シールリップ(ドアガラス)を確実に支持することができる。
手段2.前記凸状部の内側において車内側に突出するリブを設けたことを特徴とする手段1に記載のガラスラン。
手段2によれば、リブにより凸状部が補強されることとなる。このため、車内側に変位したドアガラスにより、車内側シールリップを介して凸状部が押圧された場合に、凸状部が潰れ変形してしまうといった事態を抑制することができる。従って、ドアガラスの振動をより確実に抑止することができ、微開放状態において発生するおそれのある衝突音を抑制するといった作用効果がより確実に奏されることとなる。
手段3.前記凸状部は互いに対向する一対の支持壁部を有し、前記リブは、前記一対の支持壁部を連結するようにして設けられていることを特徴とする手段2に記載のガラスラン。
手段3によれば、より確実に凸状部の断面形状を維持することができる。従って、凸状部が潰れ変形してしまうといった事態を防止することができる上、一対の支持壁部が離間するようにして、車内側側壁部がドアフレームの内外周方向に伸長してしまい、取付状態の悪化等を招いてしまうといった事態を防止することができる。
手段4.ドアガラスの前後の縦辺部のうち前記斜辺部に連接する前記縦辺部とは反対側の縦辺部と、ドアガラスの上辺部とのコーナー部に対応して設けられる反対側コーナー部位についても型成形部により構成されるとともに、
前記反対側コーナー部位のうち前記反対側の縦辺部に対応する縦辺対応部にも、前記車内側側壁部の延出方向中間部位が車外側に凸となるように屈曲形成されることで構成され、前記車内側シールリップのドアガラス摺接面とは反対側の面と当接可能な凸状部が設けられていることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載のガラスラン。
手段4によれば、例えば、ドアガラスが、上辺部と、前後の縦辺部と、上辺部の後端部と後縦辺部の上端部とにかけて延びる斜辺部とを有する場合、斜辺部と後縦辺部とのコーナー部に対応して設けられるコーナー部位だけでなく、上辺部と前縦辺部とのコーナー部に対応して設けられるコーナー部位(反対側コーナー部位)においても、凸状部によって車内側に変位するドアガラスを支持することができる。すなわち、ドアガラスの前辺部及び後辺部の一方側だけでなく、両側を凸状部によって支持することができるため、微開放状態におけるドアガラスの振動をより確実に防止することができ、微開放状態において発生するおそれのある衝突音をより確実に抑制することができる。
手段5.ドアガラスが前記コーナー部位の前記本体部の内側に位置している状態において、ドアガラスが車内外方向に振動していない場合には、前記車内側シールリップと前記凸状部とが非圧接状態とされることを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載のガラスラン。
手段5によれば、凸状部の存在により、ドアガラスの摺動性の低下を招いてしまうといった事態をより確実に防止することができる。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1はドアの概略構成を示す正面模式図である。図2はガラスランの傾斜部を示す図1のJ−J線断面図である。
図1に示すように、自動車のドア用開口部に開閉可能に設けられるリアドア(以下、単に「ドア1」と称する)には、昇降可能なドアガラスGと、当該ドアガラスGの外周形状に対応して設けられ、ドアガラスGの昇降を案内するとともに、ドアガラスGが上昇して窓部Wが閉じられたときに、ドアガラスGの周縁部とドアフレーム2との間をシールするガラスラン5とが設けられている。本実施形態の窓部Wは、後縦縁部の上端部が上縁部の後端部よりも後方かつ下方に位置しており、上縁部の後端部と後縦縁部の上端部とにかけて斜めに延びる斜縁部を有している。従って、ドアガラスGに関しても、窓部Wの斜縁部に対応して斜辺部を有している。
ガラスラン5は、ドアガラスGの上辺部に対応する押出成形部6、ドアガラスGの前後の縦辺部に対応する押出成形部7、8、ドアガラスGの斜辺部に対応する押出成形部9(傾斜部)と、押出成形部6−7、6−9、8−9の端部同士を接続する型成形部10、11、12(図1で散点模様を付した部分)とから構成されている。各押出成形部6〜9は、図示しない押出成形機によりほぼ直線状に形成される。型成形部10〜12は、2つの押出成形部6−7、6−9、8−9が所定の角度をなした状態で相互に接続されるように図示しない金型装置にて接続成形される。そして、窓部Wの外周に沿って形成されるサッシュ部DS、及びサッシュ部DSの前後の縦辺部を下方に延長するようにしてドアパネル3内に設けられたチャンネル部DCの内周に当該ガラスラン5が取付けられている。本実施形態では、ガラスラン5がEPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム)により構成されている。また、本実施形態では、サッシュ部DS及びチャンネル部DCが取付部に相当する。
図2に示すように、ガラスラン5は、サッシュ部DS(チャンネル部DC)に嵌め込まれ、基底部24と、該基底部24から延びる車外側側壁部25及び車内側側壁部26とを具備する断面略コ字状の本体部21と、車外側側壁部25の先端部から車内側に向けて延びる車外側シールリップ22と、車内側側壁部26の先端部から車外側に向けて延びる車内側シールリップ23とを備えている。ドアガラスGにより窓部Wが閉じられた状態においては、車外側シールリップ22がドアガラスGの外側面に対して圧接され、車内側シールリップ23がドアガラスGの内側面に対して圧接される。これにより、ドアガラスGの車外側及び車内側がそれぞれシールされるようになっている。
さて、本実施形態では、押出成形部8と押出成形部9とを連結する型成形部12に特徴がある。以下、型成形部12について、図面を参照しつつ説明する。図3は、型成形部の縦辺対応部を示す図1のK−K線断面図である。図4は型成形部の縦辺対応部を示す部分斜視図である。
図1に示すように、型成形部12は、ドアガラスGの斜辺部に対応する斜辺対応部31と、ドアガラスGの後縦辺部に対応する縦辺対応部32とを備えている。図3、図4に示すように、型成形部12の縦辺対応部32には、車内側側壁部26の延出方向中間部位が車外側に凸となるようにして屈曲形成されることで構成され、車内側シールリップ23の裏面(ドアガラス摺接面とは反対側の面)と当接可能な凸状部33が設けられている。
より詳しく説明すると、縦辺対応部32の車内側側壁部26は、基底部24からドアフレーム2の内周側に向けて車外側に傾斜して延びる基壁部34と、基壁部34の先端部から車内側に向けて延びる連結壁部35と、連結壁部35の先端部からドアフレーム2の内周側に延びる先端壁部36とを備えており、基壁部34と連結壁部35とにより、断面略三角形状をなす凸状部33が構成されている。本実施形態では、ドアガラスGの昇降時において基本的に凸状部33とドアガラスGとが接触しないように設定されている。具体的に、ドアガラスGが型成形部12の本体部21の内側に位置している状態において、ドアガラスGが車内外方向に振動していない場合には、車内側シールリップ23と凸状部33とが非接触状態となっている。そして、車内側シールリップ23が車内側に傾倒変位した場合に、基壁部34と連結壁部35との境界部(頂部37)が車内側シールリップ23の裏面と当接するようになっている。尚、本実施形態では、基壁部34及び連結壁部35が一対の支持壁部に相当する。
また、凸状部33の内側(基壁部34と連結壁部35との間の部位)には、凸状部33の車内側の面から車内側に向けて延びるリブ41が設けられている。リブ41は、基壁部34と、連結壁部35とを連結するようにして設けられており、型成形部12の成形に際し、車内側側壁部26と同時に一体形成される。
尚、本実施形態では、押出成形部6、7、8、型成形部10、11、及び型成形部12の斜辺対応部31は、押出成形部9とほぼ同様の断面形状をなしている。また、縦辺対応部32は、上端部及び下端部に向けて徐々に凸状部33の突出長が小さくなるよう構成されており、縦辺対応部32のうち斜辺対応部31との連接部及び押出成形部8との連接部においては、押出成形部9とほぼ同様の断面形状をなしている。これにより、斜辺対応部31の車内側側壁部26及び押出成形部8の車内側側壁部26と、縦辺対応部32の車内側側壁部26とが、隙間なく連続的に形成されている。
以上詳述したように、本実施形態では、型成形部12の縦辺対応部32には、車内側シールリップ23の裏面と当接可能な凸状部33が設けられており、ドアガラスGに対して車内側に向かう応力が作用した場合には、当該凸状部33により、車内側シールリップ23を介して、ドアガラスGのコーナー部を支持し、ドアガラスGの車内側への変位を規制することができる。従って、ドアガラスGの斜辺部が、一対のシールリップ22、23にて挟まれて支持される位置(シールされる位置)よりもドアフレーム2の内周側、かつ、車内側側壁部26のうちドアフレーム2の内周側端縁よりもドアフレーム2の外周側に位置している状態(以下、単に「微開放状態」と言う)において、ドアガラスGがドア1のベルトラインを軸心として車内外方向に大きく振動してしまい、ドアガラスGの斜辺部が勢いよくガラスラン5(例えば、車内側シールリップ23の付根部)に衝突してしまうといった事態を抑制することができる。結果として、微開放状態において発生するおそれのある衝突音を抑制することができる。
また、例えば、ガラスラン5のうち、ドアガラスGの斜辺部及び縦辺部に対応する部位を押出成形により一続きに形成する場合、ドアガラスGの斜辺部と縦辺部とのコーナー部に対応するコーナー部位のみに凸状部を形成することは非常に困難(事実上不可能)であり、また、かかる押出成形部の長手方向全域に凸状部を設ける場合には、ドアガラスGの摺動性の著しい低下等を招くおそれがある。これに対し、本実施形態では、型成形部12(縦辺対応部32)に凸状部33が設けられるため、ガラスラン5の長手方向における凸状部33の形成範囲を極力小さくすることができ、上記のようにドアガラスGの摺動性の低下を招くといった不具合を抑制することができる。
また、本実施形態では、凸状部33の内側において車内側に突出するリブ41が設けられている。このため、車内側に変位したドアガラスGにより、車内側シールリップ23を介して凸状部33が押圧された場合に、凸状部33が潰れ変形してしまうといった事態を抑制することができる。従って、ドアガラスGの振動をより確実に抑止することができ、微開放状態において発生するおそれのある衝突音を抑制するといった作用効果がより確実に奏されることとなる。
さらに、リブ41は、基壁部34と連結壁部35とを連結するようにして設けられている。このため、より確実に凸状部33の断面形状を維持することができる。従って、凸状部33が潰れ変形してしまうといった事態を防止することができる上、基壁部34と連結壁部35とが離間するようにして、車内側側壁部26がドアフレーム2の内外周方向に伸長してしまい、取付状態の悪化等を招いてしまうといった事態を防止することができる。
加えて、ドアガラスGが型成形部12の本体部21の内側に位置している状態において、ドアガラスGが車内外方向に振動していない場合には、車内側シールリップ23と凸状部33とが非接触状態とされるように構成されている。このため、凸状部33の存在により、型成形部12の車内側シールリップ23とドアガラスGとの間に働く摩擦力が大きくなりすぎてしまい、ドアガラスGの摺動性の低下を招いてしまうといった事態をより確実に防止することができる。
また、凸状部33は型成形部12の成形に際して同時に形成されるため、例えば、車内側側壁部26に対して別途の部材(例えば、ソリッドピース、スポンジ部材等)を貼着することで凸状部を設けるような場合に比べ、ガラスランの製造に関し、作業効率の低下及びコストの増加を抑制することができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では特に言及していないが、ガラスラン5の長手方向における型成形部12(縦辺対応部32)の長さは特に限定されるものではなく、ドアガラスGが微開放状態にある場合に、ドアガラスGのコーナー部(ドアガラスGの後縦辺部の上端部)を支持できる構成となっていればよい。但し、ドアガラスGの摺動性の低下を抑止するべく、ガラスラン5の長手方向における凸状部33の形成範囲は極力小さい方が望ましい。
(b)上記実施形態では、ドアガラスGが型成形部12の本体部21の内側に位置している状態において、ドアガラスGが車内外方向に振動していない場合には、車内側シールリップ23と凸状部33とが非接触状態となっているが、当接するように構成してもよい。但し、ドアガラスGの摺動性の低下を抑制するべく、ドアガラスGが振動していない場合には、凸状部33とドアガラスGとが圧接しないように(車内側シールリップ23が凸状部33から車外側へと向かう応力を受けないように)設定されることが望ましい。
(c)上記実施形態のリブ41は、基壁部34と連結壁部35とを連結するようにして設けられているが、例えば、ガラスラン5の長手方向に沿ってリブ41を延在させることとしてもよい。また、リブ41を省略することも可能である。尚、これらの構成を採用する場合、連結壁部35は、ドアガラスGの内側面に直交する方向に沿って延びている、又は、連結壁部35が車外側に向けてドアフレーム2の内周側に傾斜して延びている(頂部37が連結壁部35と先端壁部36との境界部よりもドアフレーム2の内周側に位置している)こととしてもよい。この場合、車内側に変位したドアガラスGによって凸状部33が押圧された場合に、基壁部34と連結壁部35とが互いに離間するようにして、車内側側壁部26がドアフレーム2の内外周方向において伸長してしまい、取付状態の悪化等を招いてしまうといった事態を抑止することができる。
(d)上記実施形態ではガラスラン5をEPDMにより構成しているが、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)等の別の素材により構成してもよい。また、リアドアのガラスラン5に関して特に詳しく説明しているが、フロントドアのガラスラン等においても同様に構成してもよい。
(e)上記実施形態では、凸状部33が断面略三角形状をなしているが、特に当該形状に限定されるものではなく、例えば、断面略台形状に構成してもよい。
(f)上記実施形態において、型成形部10のうちドアガラスGの前縦辺部に対応する縦辺対応部にも、車内側側壁部26の延出方向中間部位が車外側に凸となるように屈曲形成されることで構成され、車内側シールリップ23の裏面と当接可能な凸状部33が設けられていることとしてもよい。この場合、ドアガラスGの後辺部だけでなく、ドアガラスGの前辺部についても、凸状部33によって支持することができるため、微開放状態におけるドアガラスGの振動をより確実に防止することができ、微開放状態において発生するおそれのある衝突音をより確実に抑制することができる。
ドアの概略構成を示す正面模式図である。 ガラスランを示す図1のJ−J線断面図である。 ガラスランを示す図1のK−K線断面図である。 型成形部の部分斜視図である。 窓部の後上コーナー部におけるガラスランとドアガラスとの位置関係を説明するための説明図(模式側面図)である。 従来のガラスランを示す図5のL−L線断面図である。
符号の説明
1…ドア、2…ドアフレーム、5…ガラスラン、6,7,8,9…押出成形部、10,11,12…型成形部、21…本体部、22…車外側シールリップ、23…車内側シールリップ、24…基底部、25…車外側側壁部、26…車内側側壁部、32…縦辺対応部、33…凸状部、34…基壁部、35…連結壁部、36…先端壁部、41…リブ、DS…チャンネル部、G…ドアガラス、W…窓部。

Claims (5)

  1. ドアフレームの内周に沿って設けられた取付部に取着され、基底部と、該基底部から延出する車内側側壁部及び車外側側壁部とを具備する断面略コ字状の本体部と、前記車内側側壁部の先端側の部位から車外側に向けて延びる車内側シールリップと、前記車外側側壁部の先端側の部位から車内側に向けて延びる車外側シールリップとを備え、
    昇降するドアガラスの斜辺部と縦辺部とのコーナー部に対応して設けられるコーナー部位は型成形部により構成されるとともに、
    前記コーナー部位のうちドアガラスの縦辺部に対応する縦辺対応部には、前記車内側側壁部の延出方向中間部位が車外側に凸となるように屈曲形成されることで構成され、前記車内側シールリップのドアガラス摺接面とは反対側の面と当接可能な凸状部が設けられていることを特徴とするガラスラン。
  2. 前記凸状部の内側において車内側に突出するリブを設けたことを特徴とする請求項1に記載のガラスラン。
  3. 前記凸状部は互いに対向する一対の支持壁部を有し、前記リブは、前記一対の支持壁部を連結するようにして設けられていることを特徴とする請求項2に記載のガラスラン。
  4. ドアガラスの前後の縦辺部のうち前記斜辺部に連接する前記縦辺部とは反対側の縦辺部と、ドアガラスの上辺部とのコーナー部に対応して設けられる反対側コーナー部位についても型成形部により構成されるとともに、
    前記反対側コーナー部位のうち前記反対側の縦辺部に対応する縦辺対応部にも、前記車内側側壁部の延出方向中間部位が車外側に凸となるように屈曲形成されることで構成され、前記車内側シールリップのドアガラス摺接面とは反対側の面と当接可能な凸状部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のガラスラン。
  5. ドアガラスが前記コーナー部位の前記本体部の内側に位置している状態において、ドアガラスが車内外方向に振動していない場合には、前記車内側シールリップと前記凸状部とが非圧接状態とされることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のガラスラン。
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