JP6936065B2 - グラスラン - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のドアフレームに取り付けられるグラスランに関する。
一般に、自動車のドアフレーム内には、ドアフレームとドアガラスとの間をシールするためのグラスランが取り付けられている。このグラスランはゴム製その他樹脂材料で成形されているとともに、ドアガラスの昇降時にドアガラスと接触するシールリップ部が設けられている。
また、グラスランの押出成形部は、上辺部、フロント側縦辺部、およびリヤ側縦辺部を形成しており、フロント側縦辺部およびリヤ側縦辺部の略下半分は、ドアの内部に挿入され、ドアガラスが昇降可能に開口している。このため、車両走行時において、音や風がフロント側縦辺部およびリヤ側縦辺部の開口部分からグラスランの内部を伝わり、グラスランの上部に達して車室内に伝わることになる。そのため、車室内に伝わった音や風が、搭乗者の耳位置に近いところで耳障りになる場合があるという問題点があった。
このような問題点を解決する従来技術として、特許文献1に開示された自動車用ガラスランがある。この自動車用ガラスランは、側壁とシールリップ部の間に隔壁リブを形成することにより、自動車ドアの内部からガラスランを通り、車室内に騒音などが浸入することを削減している。
特開2015−63162号公報(2015年4月9日公開)
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術では、車両の左右方向(幅方向)に対して隔壁リブに傾斜が設けられているものの、車両の前後方向が傾斜していないため、ドアガラスの昇降時にシールリップ部が撓みにくくなる可能性があるという問題点があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、自動車ドアの内部からグラスランを通り、車室内に騒音などが浸入することを削減しつつ、ドアガラスの昇降時にシールリップ部を撓み易くすることができるグラスランを実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るグラスランは、自動車のドアフレームに取り付けられ、ドアガラスの昇降を案内するグラスランであって、上記ドアガラスの端面と対向する底壁と、上記底壁の側縁から上記ドアガラスの中央側に向けて延伸している側壁と、を備えており、上記側壁の先端からは、上記ドアガラスと上記ドアフレームとの間をシールするためのシールリップ部が、上記底壁に向けて延びており、上記シールリップ部と上記側壁との接続箇所付近に位置する第1基準点と、上記接続箇所よりも上記底壁側に位置する上記側壁上の第2基準点と、上記シールリップ部の先端付近に位置する第3基準点と、を含む基準面を有する隔壁が、上記側壁と上記シールリップ部との間に形成されており、上記第1基準点、上記第2基準点および上記第3基準点のうち、上記第2基準点または上記第3基準点が、上記自動車の上下方向における最も低い位置にある構成である。
上記構成によれば、隔壁が、側壁とシールリップ部との間に形成されている。このため、自動車ドアの内部からグラスランを通り、車室内に騒音などが浸入することを削減することができる。
また、上記構成によれば、隔壁の基準面に含まれる第1基準点、第2基準点および第3基準点のうち、第2基準点または第3基準点が、自動車の上下方向における最も低い位置にある。ここで、第1基準点は、シールリップ部と側壁との接続箇所付近に位置する点である。また、第2基準点は、上記接続箇所よりも底壁側に位置する側壁上の点である。さらに、第3基準点は、シールリップ部の先端付近に位置する点である。このとき、隔壁は、第2基準点から第3基準点に向って下降するように傾斜するか、または第2基準点から第3基準点に向って上昇するように傾斜する。このため、上記基準面を有する隔壁は、少なくとも自動車の左右方向に対して傾斜を有する。よって、ドアガラスの昇降時にシールリップ部を撓み易くすることができる。
以上により、本発明の一態様に係るグラスランによれば、自動車ドアの内部からグラスランを通り、車室内に騒音などが浸入することを削減しつつ、ドアガラスの昇降時にシールリップ部を撓み易くすることができる。
また、本発明の一態様に係るグラスランは、上記第1基準点、上記第2基準点および上記第3基準点のうち、上記第3基準点が、上記自動車の上下方向における最も低い位置にあっても良い。上記構成によれば、隔壁に達した水分は、第1基準点から第3基準点の側に流れ易くなる。よって、隔壁に水分が溜まりにくくすることができる。
また、本発明の一態様に係るグラスランは、上記第1基準点、上記第2基準点および上記第3基準点のうち、上記第2基準点が、上記自動車の上下方向における最も低い位置にあっても良い。上記構成によれば、隔壁に達した水分は、第1基準点から第2基準点の側に流れ易くなる。よって、隔壁に水分が溜まりにくくすることができる。
また、本発明の一態様に係るグラスランは、上記シールリップ部と上記隔壁との間、および上記側壁と上記隔壁との間が、隙間なく連なっていることが好ましい。上記構成によれば、シールリップ部と隔壁との間、または側壁と隔壁との間に隙間を有する形態と比較して、隔壁による遮蔽性、遮音性および気密性を向上させることができる。
また、本発明の一態様に係るグラスランは、上記隔壁が、車内側に設けられた上記シールリップ部と上記側壁との間に形成されていることが好ましい。ドアガラスが上昇して窓部が閉じられたときに、車内側に設けられたシールリップ部と側壁は、ドアガラスの車外側から隔絶される。このため、上記構成によれば、隔壁が、車外側に設けられたシールリップ部と側壁との間に形成されている形態と比較して、グラスランの内部を伝わる音や風が車室内に伝わることをより効果的に抑制することができる。
本発明の一態様に係るグラスランは、自動車ドアの内部からグラスランを通り、車室内に騒音などが浸入することを削減しつつ、ドアガラスの昇降時にシールリップ部を撓み易くすることができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るグラスランが取り付けられた自動車の左側フロントドアの概略構成を表す図である。 図1に示すグラスランの概略構成を示すII−II線矢視断面図である。 上記グラスランにおける隔壁の形成例1を示す斜視図である。 上記グラスランにおける隔壁の形成例2を示す斜視図である。 上記グラスランにおける隔壁の形成例3を示す斜視図である。
<グラスランの取り付け例>
まず、図1を参照して、本発明に係るグラスランが取り付けられたドアの構造について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る左側フロントドアグラスランが取り付けられた自動車の左側フロントドア100(以下、「ドア100」と表現する)の概略構成を表す図である。
図1に示すように、自動車のドア用開口部(図示せず)に開閉可能に取付けられるドア100には、ドアフレーム101が一体成形されているとともに、昇降自在なドアガラス102が取り付けられている。また、ドアフレーム101には、ドアガラス102の昇降を案内するとともに、ドアガラス102が上昇して窓部Wが閉じられたときに、ドアガラス102の周縁部とドアフレーム101との間をシールするグラスラン1a・1b・1c・1d・1eが取り付けられている。
具体的には、ドアフレーム101の上部(ルーフ対応部およびフロントピラー対応部)に沿って上側部グラスラン1bが取り付けられているとともに、ドアフレーム101の前側部に沿って前側部グラスラン1aが取り付けられている。また、ドアフレーム101の後側部(センターピラー対応部)に沿って、本発明の一実施形態に係る後側部グラスラン1cが取り付けられている。
さらに、前側コーナーグラスラン1dによって上側部グラスラン1bと前側部グラスラン1aとを接合し、後側コーナーグラスラン1eによって上側部グラスラン1bとグラスラン1cとを接合している。
上記各グラスランの成形材料としては、例えば合成ゴム、熱可塑性エラストマーが用いられ、合成ゴムではEPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合体)、熱可塑性エラストマーではオレフィン系熱可塑性エラストマーまたはスチレン系熱可塑性エラストマーが用いられる。また、成形材料として、軟質のポリ塩化ビニル等、他のゴム材料ないしゴム様弾性を有する他の弾性材料を用いてもよい。
なお、上述した各グラスランの取り付けはあくまで一例であり、例えばドアフレーム101の後側部のみならず、ドアフレーム101の前側部にも本発明の一実施形態に係るグラスラン1cを取り付けてもよい。また、ドア100は、例えば、パネルドア(プレスドア)であってもサッシュドアであってもよく、グラスラン1cをはじめとする本発明に係るグラスランの取り付け対象となる自動車のドアについて、その種類は限定されない。
<グラスランの構造>
次に、図2を参照して、本発明に係るグラスランの構造について説明する。図2は、本発明の一実施形態に係るグラスラン1cの概略構成を示すII−II線矢視断面図(図1参照)である。図2は、ドアフレーム101およびグラスラン1cの断面を示しており、紙面下側が車外側に、紙面上側が車内側に対応している。
図2に示すように、グラスラン1cは、底壁10、隔壁11、車内側側壁12、車外側側壁13、車内側シールリップ部14、車外側シールリップ部15、車内側意匠リップ部16、車外側意匠リップ部17、車内側保持部18および車外側保持部19を備えている。
底壁10は、ドアフレーム101の後側部に設けられた断面略コ字形状のホルダー103における、車内壁部103aと車外壁部103bとを連結する底壁部103cと対向する位置に配置された略板状の部位である。この配置位置から、底壁10はドアガラス102の端面102aと対向する。
底壁10は、その両側縁に車内側側縁10aおよび車外側側縁10b(以下、「両側縁10a・10b」と略記する)を備えており、両側縁10a・10bからドアガラス102の中央側に向けて、それぞれ略板状の車内側側壁12および車外側側壁13(以下、「両側壁12・13」と略記する)が延伸している。
また、底壁10、両側壁12・13で、断面略コ字形状の部位を形成する。また、図2は、グラスラン1cの押出成形部をドアフレーム101のホルダー103に取付けた状態を示す図であり、車内側シールリップ部14と車外側シールリップ部15は、通常、互いに弾接した状態になる。しかしながら、グラスラン1cの押出成形部を、押出成形する際に、両シールリップ部14・15が互いに接した状態で製造してしまうと、ドアフレーム101のホルダー103に取付後に、ドアガラス102が挿入できない事になる為、通常、両シールリップ部14・15が互いに弾接しないようにする為に、底壁10に対して両側壁12・13は、車両取付状態の角度より開いて押出成形する。そのようにして製造したグラスラン1cの押出成形部を、ドアフレーム101を構成するホルダー103に対して取付けるには、両側壁12・13の角度を閉じながら行う事になる為、ドアフレーム101を構成するホルダー103に対して両側壁12・13が付勢される。
次に、本実施形態では、グラスラン1c内の車内側側壁12と車内側シールリップ部14との間に隔壁11を成形する構造とし、音または風の通り道を塞ぐ。このため、自動車ドアの内部からグラスラン1cを通り、車室内に騒音などが浸入することを削減することができる。隔壁11は、車内側側壁12と車内側シールリップ部14との間に形成されている略板状の部位である。
また、図2に示すように、隔壁11は、第1基準点11a、第2基準点11bおよび第3基準点11cを含む基準面を有する。ここで、第1基準点11aは、車内側シールリップ部14と車内側側壁12との接続箇所付近に位置する点である。また、第2基準点11bは、上記接続箇所よりも底壁10側に位置する車内側側壁12上の点である。さらに、第3基準点11cは、車内側シールリップ部14の先端付近に位置する点である。上述した第1基準点11a、第2基準点11bおよび第3基準点11cの3点が決まれば、略三角形状の基準面が必然的に決まる。
なお、隔壁11の第1基準点11aから第2基準点11bまでの基準面は車内側側壁12と連続して接続しており、第3基準点11cから第1基準点11aまでの基準面は車内側シールリップ部14の内面側と連続して接続している。これにより、上記車内側シールリップ部14と上記隔壁11との間、および上記車内側側壁12と上記隔壁11との間が隙間なく連なり、隔壁11の根元を形成している。
次に、詳細は後述するが、隔壁11においては、第1基準点11a、第2基準点11bおよび第3基準点11cのうち、第2基準点11bまたは第3基準点11cが、自動車の上下方向における最も低い位置にある。このとき、隔壁11は、第2基準点11bから第3基準点11cに向って下降するように傾斜するか、または第2基準点11bから第3基準点11cに向って上昇するように傾斜する。このため、上記基準面を有する隔壁11は、少なくとも自動車の左右方向(幅方向)に対して傾斜を有する。よって、ドアガラス102の昇降時に車内側シールリップ部14を撓み易くすることができる。なお、本実施形態の隔壁11は、より具体的には、自動車の上下方向において、自動車の前後方向(図2の紙面に対して左右方向)に傾斜し、かつ自動車の左右方向(図2の紙面に対して上下方向)に傾斜し、3次元的に傾斜している。
また、本実施形態においては、車内側シールリップ部14と隔壁11との間、および車内側側壁12と隔壁11との間は、隙間なく連なっている。これにより、車内側シールリップ部14と隔壁11との間、または車内側側壁12と隔壁11との間に隙間を有する形態と比較して、隔壁11による遮蔽性、遮音性および気密性を向上させることができる。
また、隔壁11は、本実施形態のように、車内側に設けられた車内側シールリップ部14と車内側側壁12との間に形成されていることが好ましい。ドアガラス102が上昇して窓部Wが閉じられたときに、車内側に設けられた車内側シールリップ部14と車内側側壁12は、ドアガラス102の車外側から隔絶される。このため、上記構成によれば、隔壁が、車外側に設けられた車外側シールリップ部15と車外側側壁13との間に形成されている形態と比較して、グラスラン1cの内部を伝わる音や風が車室内に伝わることをより効果的に抑制することができる。なお、隔壁は、車外側に設けられた車外側シールリップ部15と車外側側壁13との間に形成しても良い。
次に、車内側シールリップ部14および車外側シールリップ部15のそれぞれは、ドアガラス102とドアフレーム101との間をシールするものである。車内側シールリップ部14は、車内側側壁12の先端から底壁10に向けて延びている(図では湾曲している)。また、車外側シールリップ部15は、車外側側壁13の先端から底壁10に向けて延びている(図では湾曲している)。
また、車内側シールリップ部14は、車外側シールリップ部15よりも長く、厚肉に形成されている。したがって、両シールリップ部14・15がドアガラス102に当接した状態においてドアガラス102を車外側(屋外側)寄りに位置させることができ、ドアフレーム101とドアガラス102との段差を少なくすることができる。それゆえ、自動車走行時の空気抵抗および風切音が減少するとともに、デザイン的にも好ましい外観が得られる。
車内側側壁12の先端からは、車内側意匠リップ部16が、ホルダー103の車内壁部103aの先端103a−1に向けて延設されている。この車内側意匠リップ部16は、車内壁部103aの先端103a−1に弾接する。一方、車外側側壁13の先端からは、車外側意匠リップ部17がホルダー103の車外壁部103bの先端103b−1に向けて延設されている。この車外側意匠リップ部17は、車外壁部103bの先端103b−1に弾接する。
車内側側壁12における車内側の面には、断面リップ形状の車内側保持部18が2つ設けられている。ホルダー103の車内壁部103aの端部には屈曲部103a−2が形成されており、この屈曲部103a−2に一方の車内側保持部18が係止される。他方の車内側保持部18は、車内壁部103aにおける車内側側壁12と対向する面に当接する。これら2つの車内側保持部18および上述した車内側意匠リップ部16によって、車内側側壁12がホルダー103に対して保持される。
他方、車外側側壁13における車外側の面には、断面リップ形状の車外側保持部19が2つ設けられている。ホルダー103の車外壁部103bの端部には屈曲部103b−2が形成されており、この屈曲部103b−2に一方の車外側保持部19が係止される。他方の車外側保持部19は、車外壁部103bにおける車外側側壁13と対向する面に当接する。これら2つの車外側保持部19および上述した車外側意匠リップ部17によって、車外側側壁13がホルダー103に対して保持される。
なお、両保持部18・19の大きさ・形状・個数・配置については、ホルダー103の大きさ・形状等に応じて任意に設計することができる。
<グラスランにおける隔壁の形成例1>
次に、図3に基づき、本発明の一実施形態に係るグラスラン1cにおける隔壁11の形成例1について説明する。この図3は本発明の特徴とする部位を拡大したものであり、車内側側壁12および車内側シールリップ部14をその底壁10の位置から見ており、底壁10は省略している。
同図中のXYZ座標におけるX軸の正の方向は、自動車の前方向に対応する。また、Y軸の正方向は、車外方向に対応する。さらに、Z軸の正方向は、自動車の上方向に対応する。図3に示すように、本例の隔壁11は、車内側に設けられた車内側シールリップ部14と車内側側壁12との間に形成されている。
また、本例の隔壁11においては、第2基準点11bが、第1基準点11aよりも自動車の上下方向(Z軸方向)における低い位置にあり、隔壁11は、第1基準点11aから第2基準点11bに向って下降するように傾斜している。また、本例の隔壁11においては、第3基準点11cが、第2基準点11bよりも自動車の上下方向(Z軸方向)における低い位置にあり、隔壁11は、第2基準点11bから第3基準点11cに向って下降するように鋭角的に傾斜している。これにより隔壁11が撓み易くなり、ドアガラス102の昇降時における耐久性(隔壁11の付け根部分の破れ防止)が向上する。
換言すると、車内側側壁12の内面側に位置する第1基準点11aと第2基準点11bとを繋ぐ線(隔壁11の端縁)は、自動車の前後方向において、下方向(Z軸方向沿い)に傾斜している。また、車内側側壁12にある第2基準点11bから車内側シールリップ部14の内面側にある第3基準点11cを繋ぐ線(隔壁11の端縁)は、下方向(Z軸方向沿い)に傾斜しながら自動車の車幅方向(Y軸方向)に延びて車内側シールリップ部14の先端に鋭角的に接続している。隔壁11は、第1基準点11aと第2基準点11bとを繋ぐ線に沿って車内側側壁12の内面と連結し、隙間なく連なっており、また、第1基準点1laと第3基準点1lcとを繋ぐ線に沿って車内側シールリップ部14の内面と連結して隙間なく連なっている。
第2基準点11bと第3基準点11cとを結ぶ線が、自動車の上下方向(Z軸方向)に対して、略垂直になっている場合、ドアガラス102の昇降時に抵抗がかかり易くなる。このため、上記のように自動車の幅方向(Y軸方向)における第2基準点11bと第3基準点11cとを結ぶ線は、自動車の上下方向(Z軸方向)に対して鋭角的に傾斜していることが好ましい。
また、自動車の前後方向(X軸方向)において、第1基準点11aと第2基準点11bとを結ぶ線が、底壁10へ向かうにつれて下方向に傾斜している。そのため、図3の矢印UPの方向に沿ってガラスが上下する場合に、車内側シールリップ部14が車内側側壁12へ向かって撓んでも、隔壁11が突っ張って車内側シールリップ部14の撓みを阻害したり、隔壁11が歪まされたりすることなく、車内側側壁12に連結している第1基準点11aと第2基準点11bとを結ぶ線を基準に、隔壁11を車内側側壁12へ倒し込むことができる。
また、本例の隔壁11では、第1基準点11a、第2基準点11bおよび第3基準点11cのうち、第3基準点11cが、自動車の上下方向(Z軸方向)における最も低い位置にある。これにより、隔壁11に達した水分は、第1基準点11aから第3基準点11cの側に流れ易くなる。よって、隔壁に水分が溜まりにくくすることができる。
また、以上の構成により、本例の隔壁11は、少なくとも自動車の左右方向(幅方向)に対して傾斜を有する。また、自動車の前後方向へも傾斜を有する。よって、隔壁11が車内側側壁12と車内側シールリップ部14との両方の内面に隙間なく連なっていても、ドアガラス102の昇降時に車内側シールリップ部14を撓み易くすることができる。
<グラスランにおける隔壁の形成例2>
次に、図4に基づき、本発明の一実施形態に係るグラスラン1cにおける隔壁11の形成例2について説明する。図4に示すように、本例の隔壁11は、車内側に設けられた車内側シールリップ部14と車内側側壁12との間に形成されている。
また、本例の隔壁11においては、第2基準点11bが、第1基準点11aよりも自動車の上下方向(Z軸方向)における低い位置にあり、隔壁11は、第1基準点11aから第2基準点11bに向って下降するように傾斜している。また、本例の隔壁11においては、第3基準点11cが、第2基準点11bよりも自動車の上下方向(Z軸方向)における高い位置にあり、隔壁11は、第2基準点11bから第3基準点11cに向って上昇するように鋭角的に傾斜している。これにより隔壁11が撓み易くなり、ドアガラス102の昇降時における耐久性(隔壁11の付け根部分の破れ防止)が向上する。
換言すると、車内側側壁12の内面側に位置する第1基準点11aと第2基準点11bとを繋ぐ線(隔壁11の端縁)は、自動車の前後方向において、下方向(Z軸方向沿い)に傾斜している。また、車内側側壁12にある第2基準点11bから車内側シールリップ部14の内面側にある第3基準点11cを繋ぐ線(隔壁11の端縁)は、上方向(Z軸方向沿い)に傾斜しながら自動車の車幅方向(Y軸方向)に延びて車内側シールリップ部14の先端に鋭角的に接続している。隔壁11は、第1基準点11aと第2基準点11bとを繋ぐ線に沿って車内側側壁12の内面と連結し、隙間なく連なっており、また、第1基準点1laと第3基準点1lcとを繋ぐ線に沿って車内側シールリップ部14の内面と連結して隙間なく連なっている。
第2基準点11bと第3基準点11cとを結ぶ線が、自動車の上下方向(Z軸方向)に対して、略垂直になっている場合、ドアガラス102の昇降時に抵抗がかかり易くなる。このため、上記のように自動車の幅方向(Y軸方向)における第2基準点11bと第3基準点11cとを結ぶ線は、自動車の上下方向(Z軸方向)に対して鋭角的に傾斜していることが好ましい。
また、本例の隔壁11では、第1基準点11a、第2基準点11bおよび第3基準点11cのうち、第2基準点11bが、自動車の上下方向(Z軸方向)における最も低い位置にある。これにより、隔壁11に達した水分は、第1基準点11aから第2基準点11bの側に流れ易くなる。よって、隔壁に水分が溜まりにくくすることができる。
なお、本実施形態では、第3基準点11cの方が、第1基準点11aよりも自動車の上下方向に対して低くなっているが、逆に、第1基準点11aの方が、第3基準点11cよりも低くなっていても良い。シールリップ部14のドアガラス102に対する撓みを考慮すると、これら両方の基準点は同じ高さに位置しない方が望ましい。
また、以上の構成により、本例の隔壁11は、少なくとも自動車の左右方向(幅方向)に対して傾斜を有する。また、自動車の前後方向へも傾斜を有する。よって、隔壁11が車内側側壁12と車内側シールリップ部14との両方の内面に隙間なく連なっていても、ドアガラス102の昇降時に車内側シールリップ部14を撓み易くすることができる。
<グラスランにおける隔壁の形成例3>
次に、図5に基づき、本発明の一実施形態に係るグラスラン1cにおける隔壁11の形成例3について説明する。図5に示すように、本例の隔壁11は、車内側に設けられた車内側シールリップ部14と車内側側壁12との間に形成されている。
また、本例の隔壁11においては、第2基準点11bが、第1基準点11aよりも自動車の上下方向(Z軸方向)における高い位置にあり、隔壁11は、第1基準点11aから第2基準点11bに向って上昇するように傾斜している。また、本例の隔壁11においては、第3基準点11cが、第2基準点11b(および第1基準点11a)よりも自動車の上下方向(Z軸方向)における低い位置にあり、隔壁11は、第2基準点11bから第3基準点11cに向って下降するように鋭角的に傾斜している。これにより隔壁11が撓み易くなり、ドアガラス102の昇降時における耐久性(隔壁11の付け根部分の破れ防止)が向上する。
換言すると、車内側側壁12の内面側に位置する第1基準点11aと第2基準点11bとを繋ぐ線(隔壁11の端縁)は、自動車の前後方向において、上方向(Z軸方向沿い)に傾斜している。また、車内側側壁12にある第2基準点11bから車内側シールリップ部14の内面側にある第3基準点11cを繋ぐ線(隔壁11の端縁)は、下方向(Z軸方向沿い)に傾斜しながら自動車の車幅方向(Y軸方向)に延びて車内側シールリップ部14の先端に鋭角的に接続している。隔壁11は、第1基準点11aと第2基準点11bとを繋ぐ線に沿って車内側側壁12の内面と連結し、隙間なく連なっており、また、第1基準点1laと第3基準点1lcとを繋ぐ線に沿って車内側シールリップ部14の内面と連結して隙間なく連なっている。
第2基準点11bと第3基準点11cとを結ぶ線が、自動車の上下方向(Z軸方向)に対して、略垂直になっている場合、ドアガラス102の昇降時に抵抗がかかり易くなる。このため、上記のように自動車の幅方向(Y軸方向)における第2基準点11bと第3基準点11cとを結ぶ線は、自動車の上下方向(Z軸方向)に対して鋭角的に傾斜していることが好ましい。
また、本例の隔壁11では、第1基準点11a、第2基準点11bおよび第3基準点11cのうち、第3基準点11cが、自動車の上下方向(Z軸方向)における最も低い位置にある。これにより、隔壁11に達した水分は、第1基準点11a(または第2基準点11b)から第3基準点11cの側に流れ易くなる。よって、隔壁に水分が溜まりにくくすることができる。
また、以上の構成により、本例の隔壁11は、少なくとも自動車の左右方向(幅方向)に対して傾斜を有する。また、自動車の前後方向へも傾斜を有する。よって、隔壁11が車内側側壁12と車内側シールリップ部14との両方の内面に隙間なく連なっていても、ドアガラス102の昇降時に車内側シールリップ部14を撓み易くすることができる。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1c グラスラン 10 底壁 10a 車内側側縁
10b 車外側側縁 11 隔壁 11a 第1基準点
11b 第2基準点 11c 第3基準点 12 車内側側壁
13 車外側側壁 14 車内側シールリップ部
15 車外側シールリップ部 101 ドアフレーム
102 ドアガラス 102a 端面

Claims (4)

  1. 自動車のドアフレームに取り付けられ、ドアガラスの昇降を案内するグラスランであって、
    上記ドアガラスの端面と対向する底壁と、上記底壁の側縁から上記ドアガラスの中央側に向けて延伸している側壁と、を備えており、
    上記側壁の先端からは、上記ドアガラスと上記ドアフレームとの間をシールするためのシールリップ部が、上記底壁に向けて延びており、
    上記シールリップ部と上記側壁との接続箇所付近に位置する第1基準点と、上記接続箇所よりも上記底壁側に位置する上記側壁上の第2基準点と、上記シールリップ部の先端付近に位置する第3基準点と、を含む基準面を有する隔壁が、上記側壁と上記シールリップ部との間に形成されており、
    上記シールリップ部と上記隔壁との間、および上記側壁と上記隔壁との間が、隙間なく連なっており、
    上記隔壁は、
    上記シールリップ部と上記側壁とで取り囲まれた空間を、上記自動車の上下方向における上側の空間部分と下側の空間部分とに分割しており、
    上記第1基準点、上記第2基準点および上記第3基準点のうち、上記第2基準点が、上記自動車の上下方向における最も低い位置にあることを特徴とするグラスラン。
  2. 上記第1基準点と上記第3基準点とが、上記自動車の上下方向において同じ高さに位置しないことを特徴とする請求項1に記載のグラスラン。
  3. 上記第3基準点が、上記第1基準点よりも上記自動車の上下方向における位置が低いことを特徴とする請求項1に記載のグラスラン。
  4. 上記隔壁は、車内側に設けられた上記シールリップ部と上記側壁との間に形成されていることを特徴とする請求項1からまでの何れか1項に記載のグラスラン。
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