JP5010407B2 - ロータ素材鍛造用金型およびロータ素材の鍛造方法 - Google Patents
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Description
[1]下金型と成形用の荷重を付与する上金型とを備え、センター穴を有する円筒体の外周部に軸線に平行なベーン収納溝を有するロータ素材を鍛造する金型であって、
前記下金型は、成形孔内に突出するベーン収納溝成形用の羽根部と、成形孔の中心に配置されるセンター穴成形用のセンターピンとを有し、
前記上金型は、前記下金型のセンターピンおよび羽根部以外の部分に主荷重を付与する上金型本体と、前記上金型本体に穿設された孔に進退自在に嵌入されて前記センターピンに第1副荷重を付与するピンと、前記上金型本体に穿設された孔に進退自在に嵌入されて前記羽根部に第2副荷重を付与する扁平板とを有することを特徴とするロータ素材鍛造用金型。
[2]前記ピンの上部に設けられて第1副荷重を付与するための副荷重付与手段、および前記扁平板の上部に設けられて第2副荷重を付与するための副荷重付与手段を備える前項1に記載のロータ素材鍛造用金型。
[3]前記副荷重付与手段はガスクッションである前項2に記載のロータ素材鍛造用金型。
[4]前記上金型本体の孔と下金型のセンターピンとの間の隙間が0.1〜3mmであり、前記上金型本体の扁平孔と下金型の羽根部との間の隙間が0.1〜3mmである前項1〜3のいずれかに記載のロータ素材鍛造用金型。
[5]センター穴を有する円筒体の外周部に軸線に平行なベーン収納溝を有するロータ素材を、成形孔内に突出するベーン収納溝成形用の羽根部と、成形孔の中心に配置されたセンター穴成形用のセンターピンとを有する下金型と、成形用荷重を付与するための上金型とを用いて鍛造する方法であって、
前記上金型において、前記下金型のセンターピンおよび羽根部以外の部分に付与する主荷重に対し、前記センターピンに主荷重よりも小さい第1副荷重を付与するとともに、前記羽根部に主荷重よりも小さい第2副荷重を付与することを特徴とするロータ素材の鍛造方法。
[6]前記第1副荷重および第2副荷重はそれぞれ29〜89MPaである前項5に記載のロータ素材の鍛造方法。
[7]前記第1副荷重および第2副荷重を独立して制御する前項5または6に記載のロータ素材の鍛造方法。
[8]前記センターピンの断面積が大きいほど第1副荷重を小さくする前項7のいずれかに記載のロータ素材の鍛造方法。
[9]前項1〜4のいずれかに記載のロータ素材鋳造用金型を用い、上金型本体により主荷重を付与し、ピンにより第1副荷重を付与し、扁平板により第2副荷重を付与する前項5〜9のいずれかに記載の記載ロータ素材の鍛造方法。
[10]前記ロータ素材はアルミニウムまたはアルミニウム合金製である前項5〜9のいずれかに記載の記載ロータ素材の鍛造方法。
(1)鍛造の準備段階(図2(A)参照)
下金型(20)および上金型(30)の所要部分に潤滑剤を塗布し、円柱形の鍛造用素材(49)をブッシュ(19)の装填穴(20)に装填する。前記鍛造用素材(49)は、連続鋳造材を所定長さに切断する等の方法により製作されたものであり、必要に応じて所定温度に加熱されている。前記潤滑剤としては、水性黒鉛潤滑剤、油性黒鉛潤滑剤等を例示でき、鍛造用素材(49)と金型(20)(30)との間でカジリが発生しないようにするには、水性黒鉛潤滑剤と油性黒鉛潤滑剤を併用することが好ましい。塗布量はそれぞれ2〜10g程度である。また、鍛造用素材(49)がアルミニウム合金の場合の予備加熱温度は400〜450℃が好ましい。
(2)上金型の降下(図2(B)参照)
上金型(30)を主荷重(F)で降下させて下金型(10)に装填された鋳造用素材(49)を鍛造すると、鍛造用素材(49)が成形孔(12)内に充填される過程で、主荷重(F)よりも小さい第1副荷重(F1)を付与された円形ピン(40)および第2副荷重を付与された扁平板(41)が押し上げられ、円形孔(35)および扁平孔(36)内に材料が流入する。上金型(30)の下降に伴って円形ピン(40)および扁平板(41)が上昇し、ピストンロッド(47)の退入距離が大きくなるに従って、円形ピン(40)に付与される第1副荷重(F1)および扁平板(41)に付与される第2副荷重(F2)が増大する。このようにして、鍛造用素材(49)に対し、円形ピン(40)および扁平板(41)以外の部分には主荷重(F)が付与されるのに対し、円形ピン(40)および扁平板(41)に対応する部分には主荷重(F)から独立した第1副荷重(F1)および第2副荷重(F2)が付与される。
(3)成形完了(図2(C)参照)
上述した過程を経て上金型(30)が下死点まで降下すると、ロータ素材(1)の成形が完了する。
(4)鍛造品の取り出し(図2(D)参照)
上金型(30)を上昇させ、ノックアウトピン(17)を上昇させて鍛造されたロータ素材(1)を突き出す。円形ピン(40)および扁平板(41)がロータ素材(1)から離れて下方からの力が取り除かれると、ガスクッション(45)のピストンロッド(47)が初期位置に復帰する。
図1および図2に示した鍛造用金型(10)(30)を用いて図3に示すロータ用素材(1)を鍛造した。前記ロータ素材(1)は、図4に示すアルミニウム合金製ロータ(2)を製作するための素材である。
10mm、ベーン収納溝(4)の数:5、溝幅:3mm、溝の深さ:15mm、オフセット寸法(U):10mmである。また、前記鍛造用金型において、上金型本体(31)の円形孔(35)と下金型本体(11)センターピン(16)との間の隙間、および扁平孔(36)と羽根部(13)との間の隙間はそれぞれ2mmである。また、材料合金はA390である。
第1副荷重(F1)の初期荷重:32.9MPa(4.0kg/mm2)
第2副荷重(F2)の初期荷重:44.1MPa(4.5kg/mm2)
鍛造したロータ素材(1)は余肉部(5)(6)を切除してロータ(2)とした。
〔比較例〕
図9(A)(B)(C)に示す鍛造用金型を用いて、実施例と同じアルミニウム合金製のセンター穴のないロータ素材(59)を成形荷重:325MPaで鍛造し、後加工によりセンター穴(3)を形成した。
2…ロータ
3…センター穴
4…ベーン収納溝
10…下金型(ロータ素材鍛造用金型)
11…下金型本体
12…成形孔
13…羽根部
16…センターピン
30…上金型(ロータ素材鍛造用金型)
31…上金型本体
35…円形孔(孔)
36…扁平孔
40…円形ピン(ピン)
41…扁平板
45…ガスクッション(副荷重付与手段)
Claims (10)
- 下金型と成形用の荷重を付与する上金型とを備え、センター穴を有する円筒体の外周部に軸線に平行なベーン収納溝を有するロータ素材を鍛造する金型であって、
前記下金型は、成形孔内に突出するベーン収納溝成形用の羽根部と、成形孔の中心に配置されるセンター穴成形用のセンターピンとを有し、
前記上金型は、前記下金型のセンターピンおよび羽根部以外の部分に主荷重を付与する上金型本体と、前記上金型本体に穿設された孔に進退自在に嵌入されて前記センターピンに第1副荷重を付与するピンと、前記上金型本体に穿設された孔に進退自在に嵌入されて前記羽根部に第2副荷重を付与する扁平板とを有することを特徴とするロータ素材鍛造用金型。 - 前記ピンの上部に設けられて第1副荷重を付与するための副荷重付与手段、および前記扁平板の上部に設けられて第2副荷重を付与するための副荷重付与手段を備える請求項1に記載のロータ素材鍛造用金型。
- 前記副荷重付与手段はガスクッションである請求項2に記載のロータ素材鍛造用金型。
- 前記上金型本体の孔と下金型のセンターピンとの間の隙間が0.1〜3mmであり、前記上金型本体の扁平孔と下金型の羽根部との間の隙間が0.1〜3mmである請求項1〜3のいずれかに記載のロータ素材鍛造用金型。
- センター穴を有する円筒体の外周部に軸線に平行なベーン収納溝を有するロータ素材を、成形孔内に突出するベーン収納溝成形用の羽根部と、成形孔の中心に配置されたセンター穴成形用のセンターピンとを有する下金型と、成形用荷重を付与するための上金型とを用いて鍛造する方法であって、
前記上金型において、前記下金型のセンターピンおよび羽根部以外の部分に付与する主荷重に対し、前記センターピンに主荷重よりも小さい第1副荷重を付与するとともに、前記羽根部に主荷重よりも小さい第2副荷重を付与することを特徴とするロータ素材の鍛造方法。 - 前記第1副荷重および第2副荷重はそれぞれ29〜89MPaである請求項5に記載のロータ素材の鍛造方法。
- 前記第1副荷重および第2副荷重を独立して制御する請求項5または6に記載のロータ素材の鍛造方法。
- 前記センターピンの断面積が大きいほど第1副荷重を小さくする請求項7に記載のロータ素材の鍛造方法。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のロータ素材鍛造用金型を用い、上金型本体により主荷重を付与し、ピンにより第1副荷重を付与し、扁平板により第2副荷重を付与する請求項5〜8のいずれかに記載の記載ロータ素材の鍛造方法。
- 前記ロータ素材はアルミニウムまたはアルミニウム合金製である請求項5〜9のいずれかに記載の記載ロータ素材の鍛造方法。
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JP2007234464A JP5010407B2 (ja) | 2007-09-10 | 2007-09-10 | ロータ素材鍛造用金型およびロータ素材の鍛造方法 |
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