JP5009132B2 - 鋳造材料の溶解供給装置および鋳造材料の溶解供給方法 - Google Patents

鋳造材料の溶解供給装置および鋳造材料の溶解供給方法 Download PDF

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Description

本発明は、鋳造材料の溶解供給装置および鋳造材料の溶解供給方法に関するものであり、より詳しくは、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛等の金属またはこれらの合金等の鋳造材料を溶解し、次工程に供給するための溶解供給装置およびそのような鋳造材料の溶解供給方法に関する。
鋳造法は、製品への形状付与が容易であるという特徴を有し、自動車用をはじめとする多くの機械部品を製作する上での基盤技術となっている。特にアルミニウムおよびマグネシウムのような軽量金属の鋳造製品は、省燃費化への要求の高まりから、今後、その需要が大幅に増加することが予想されている。
鋳造法は、実際に鋳造処理を行うまでに、鋳造材料(原料)の溶解炉への供給、溶解炉での鋳造材料の溶解、溶解材料(溶湯)の成形装置への搬送等の基本的工程を有する。例えば、ある一般的な鋳造処理工場では、大型の溶解炉(数十〜数百トン)で鋳造材料を溶解後、この溶湯を複数の容器に取り分け、これをフォークリフト等の運搬手段で各成形装置まで搬送することにより、成形装置に溶湯が供給される。さらに、成形装置の近傍に溶湯の保持槽を設置しておき、運搬手段で搬送された溶湯をこの保持槽に一旦貯蔵する場合もある。
最近では、縦方向に循環するエンドレスコンベアの走行方向に沿って複数の坩堝を設け、上部の供給部からこれらの坩堝に鋳造材料を供給した後、これらを順次加熱手段に経由させることにより、坩堝内に溶湯を形成させ、得られた溶湯を成形装置に供給する技術が提案されている。この場合、溶解供給装置の水平横方向に対する広がりを抑制することができる(特許文献1)。
特開平8−174184号公報
しかしながら、従来の鋳造方法では、鋳造材料を溶解炉で溶解した後、溶湯を成形装置の方まで搬送する間に、溶湯が大気に触れて酸化されてしまい、溶湯の品質が低下するという問題が生じる。この場合、この酸化物を除去するための追加の処理工程が必要となるが、そのような追加処理を実施した場合、溶湯の一部が廃棄処分され、溶湯の量が減少してしまう。またそのような追加処理を行うことにより、鋳造処理全体のエネルギー損失が増大してしまうという問題も生じる。さらにそのような追加処理を行っても、酸化物を十分に除去できなかった場合には、この酸化物が異物として混入した溶湯がそのまま成形装置に供給されてしまい、最終鋳造製品の品質が低下するという問題が生じ得る。
またそもそも、溶湯(正確には、溶湯の収容された容器)を大気中に露出した状態のまま、これを搬送手段を用いて搬送する方法は、容器の転倒等が生じた場合、高温の溶湯が周囲に飛散することになるため、極めて危険である。
本発明は、このような背景の下なされたものであり、本発明では、成形装置に供給される溶湯に酸化が生じ難く、かつ溶湯の安全な供給が可能な鋳造材料の溶解供給装置を提供することを目的とする。また、本発明では、そのような鋳造材料の溶解供給方法を提供することを目的とする。
本発明では、
鋳造材料を溶解する溶解槽を有する溶解部と、
該溶解部で形成された溶湯を保持し、必要に応じて該溶湯を外部に供給する溶湯だめを有する溶湯供給部と、
を有する溶解供給装置であって、
前記溶湯供給部は、前記溶解部の下方に位置し、
前記溶解槽と前記溶湯だめは、溶湯が流通される溶湯用配管で接続されていることを特徴とする鋳造材料の溶解供給装置が提供される。
ここで、当該鋳造材料の溶解供給装置において、前記溶解槽の上部には、断熱性の蓋材が設置されていても良い。
また当該鋳造材料の溶解供給装置において、前記溶湯用配管は、一端が前記溶解槽の側面に接続され、他端が前記溶湯だめの上部に接続されていても良い。
また当該鋳造材料の溶解供給装置において、前記溶湯供給部は、溶湯の外部への供給および停止を制御する開閉バルブを有しても良い。
また当該鋳造材料の溶解供給装置において、前記溶湯だめは、螺旋状であっても良い。
また当該鋳造材料の溶解供給装置において、前記溶湯供給部は、前記溶湯だめを加熱する加熱手段として、バーナーを備えても良い。
この場合、さらに、前記溶湯供給部から前記溶解部に延在する廃ガス導管を有し、該廃ガス導管により、前記溶湯だめが収容された空間の気体が、前記溶解槽を構成する側壁または底部まで搬送されていても良い。
また当該鋳造材料の溶解供給装置において、前記溶解槽は、前記側壁に、前記溶解槽の底面から上端に沿って延在する貫通孔を有し、
前記廃ガス導管は、前記貫通孔の内部に挿通されていても良い。
また当該鋳造材料の溶解供給装置において、前記溶湯供給部は、前記溶湯だめを加熱する加熱手段として、電気炉を備えても良い。
また、前記溶解槽および/または前記溶湯だめは、セグメント部材を三次元的に複数組み合わせることにより構成されても良い。
この場合、特に前記セグメント部材は、実質的に同一の形状であっても良い。
また前記セグメント部材は、窒化珪素または窒化珪素を主成分とする材料で構成されても良い。
また当該鋳造材料の溶解供給装置において、前記鋳造材料は、アルミニウムまたはマグネシウムを主成分とする合金であっても良い。
さらに、本発明では、
鋳造材料を溶解槽に供給するステップと、
前記鋳造材料を溶解槽内で溶解して溶湯を得るステップと、
前記溶解槽内で得られた溶湯を溶湯だめに供給するステップと、
を有し、
前記溶湯だめは、前記溶解槽の下方に位置し、
前記溶解槽内で得られた溶湯は、前記溶解槽と前記溶湯だめをつなぐ溶湯用配管を介して流通されることを特徴とする鋳造材料の溶解供給方法が提供される。
ここで、前記溶解槽の上部には、断熱性の蓋材が設置されていても良い。
また、前記溶解槽には、開閉バルブを備える第2の配管が接続され、当該方法は、
前記開閉バルブの開閉を制御することにより、前記第2の配管を介して、前記溶解槽内を減圧処理し、および/または前記溶解槽内を不活性ガスでパージするステップを有しても良い。
また、前記溶湯用配管は、前記溶解槽の側面に設置され、
前記鋳造材料が前記溶解槽に投入されると、前記溶解槽内の溶湯の液面が前記溶湯用配管の高さ位置を超えた際に、前記溶湯が前記溶湯だめに供給されても良い。
さらに、当該方法は、廃熱ガス配管により、前記溶湯だめが収容された空間の気体を、前記溶解槽を構成する側壁または底部まで搬送するステップを有しても良い。
ここで、前記溶湯だめは、螺旋状であっても良い。
本発明の溶解供給装置では、溶解部と溶湯供給部が配管で接続されており、溶解部から溶湯供給部までの部分を成形装置の近傍にまで近づけることが可能である。従って、本発明では、成形装置に搬送される溶湯に酸化が生じ難く、かつ安全な搬送が可能な鋳造材料の溶解供給装置を提供することが可能となる。また、本発明では、そのような鋳造材料の溶解供給方法を提供することが可能となる。
本願発明者らは、前述の鋳造前の一連の工程において、供給された鋳造材料の溶解から溶湯が成形装置に搬送されるまでの時間および距離をできる限り短縮することにより、搬送時の溶湯の酸化を抑制することが可能な装置を開発することを目標として、鋭意研究を積み重ねた。その結果、溶解部と供給部を備える装置において、この溶解部と溶湯供給部を配管で接続し、溶解部から溶湯供給部までの一体部分を次工程で使用される成形装置の近傍にまで近づけることにより、前述の目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明による溶解供給装置は、鋳造材料を溶解する溶解槽を有する溶解部と、該溶解部で形成された溶湯を保持し、必要に応じて該溶湯を外部に供給する溶湯だめを有する溶湯供給部と、を有し、前記溶湯供給部は、前記溶解部の下方に位置し、前記溶解槽と前記溶湯だめは、溶湯が流通される溶湯用配管で接続されていることを特徴とするものである。
このような溶解供給装置では、溶解部で形成された溶湯を、大気に触れることなく溶湯供給部に供給することができる。従って、溶湯の酸化が抑制され、高品質の溶湯を安全に成形装置に供給することが可能となる。
(第1実施形態)
以下図面を用いて、本発明をより詳しく説明する。
図1には、本発明による鋳造材料の溶解供給装置の一構成例を概略的に示す。
本発明による鋳造材料の溶解供給装置101は、大きく分けて、投入部200と、溶解部300と、溶湯供給部400とで構成される。ただしこの区分けは、便宜的なものである。また本発明による溶解供給装置は、必ずしも投入部を有する必要はなく、例えば、投入部は、溶解供給装置から分離させて、別の装置としても良い。
投入部200は、本装置に、例えばアルミニウムまたはマグネシウムのような鋳造材料を投入するための部分である。溶解部300は、投入された鋳造材料を溶解するための部分である。また溶湯供給部400は、溶解した原料すなわち溶湯を、例えば溶解供給装置100の直下に設置された成形装置(図示されていない)に供給するための部分である。これらの3つの部分は、縦(鉛直)方向に沿って、上から、投入部200、溶解部300、溶湯供給部400の順に配置されている。
以下、各部の構成の一例を説明する。
(投入部)
投入部200は、ベルトコンベアのような搬送手段210と、搬送手段210によって搬送される鋳造材料220を受容する原料受け手段230とを有する。当該溶解供給装置101を使用しない場合、または比較的活性な鋳造材料を使用する場合は、この原料受け手段230の上部に、該原料受け手段230の全部または一部を覆うように蓋がされても良い。この原料受け手段230は、底面の一部(例えば中央部)に設けられた開口から延伸する原料出口管235を有し、この原料出口管235は、以下に示す溶解部300の溶解槽310の上部にまで延伸している。なお、図には示されていないが、原料出口管235の一部には、開閉バルブが設置されても良い。
(溶解部)
一方、溶解部300は、溶解槽310と、加熱手段340とを有する。溶解槽310は、前述の原料受け手段230の原料出口管235から供給される鋳造材料220を収容し、これを溶解して溶湯を生成する役割を有する。加熱手段340は、溶解槽310の上部から、溶解槽310内に挿入されており、この加熱手段340は、例えば、ヒーター線342およびこれを覆う保護管341によって構成される。加熱手段340は、溶解槽310を加熱する役割を有する。
また溶解槽310は、該溶解槽310の底面から所定の高さHの位置に、溶湯排出口325を有し、この溶湯排出口325には、溶湯用配管320が接続されている。またこの溶湯用配管320は、他端が後述する溶湯供給部400の溶湯だめ420の入口管421に接続されている。
なお、溶解槽310は、側面および底面が断熱材370で覆われている。また、溶解槽の上部には、断熱性の蓋材371が配置されている。従って、通常の場合、溶解槽310内の溶湯350の上面は、直接大気とは接触しない状態にある。通常、溶解槽310は、その上下周囲の断熱材370および蓋材371とともに、ハウジング372内に収容されている。
溶解槽310の側面には、別の配管330の一端が接続されており、この配管330には、開閉バルブ331が設置されている。配管330の他端は、ロータリーポンプのような減圧手段(図示されていない)および不活性ガス源(図示されていない)と接続することができる。従って、以下の操作:(1)配管330の端部を減圧手段と接続し、バルブ331を開けて、溶解槽310の内部を減圧する。(2)バルブ331を閉め、配管330の端部を不活性ガス源と接続し、バルブ331を開けて、不活性ガス(例えばアルゴンガス)を導入する:により、溶解槽310から酸素または水素等の、溶湯の品質に影響を及ぼし得る微量成分を除去することができる。
ここで、溶解槽310は、単一の部材で構成される、いわゆる「単一形式」、または複数のセグメント部材の組み合わせで構成される、いわゆる「分割形式」のいずれの方式で構成されても良い。ただし、「分割形式」の溶解槽は、損傷を受けた際の修理および交換がより容易であるという特徴を有する。
また溶解槽310の内壁面、すなわち溶湯350と直接接する表面は、セラミックで構成されることが好ましい。これにより、溶湯と内壁面との反応を、有意に抑制することができる。例えば、鋳造材料がアルミニウムを含む場合は、溶解槽の内壁面に、アルミニウム溶湯に対して安定な、窒化珪素を主成分とする部材を使用することが好ましい。ここで、「主成分」とは、部材に含まれる成分のうち、最大量の成分を意味する。
また溶解槽310の内壁面は、溶湯に対して難濡れ性であることが好ましい。これにより、溶湯が内表面に固着することを抑制することができる。例えば、窒化珪素を主成分とし、これに2〜30vol%の窒化ホウ素もしくは2〜30vol%のグラファイト粒子のいずれか、または両方が添加された材料は、アルミニウム溶湯に対して、難濡れ性を示すことが示されている。あるいは、溶解槽310の内表面に、溶湯350が侵入し難い寸法の凹部を形成することにより、溶湯と内表面の間の接触面積を小さくして、見かけ上、濡れ性を低下させても良い。
なお溶解槽の内壁面は、溶解槽を構成するバルク材料と同一の材料で構成されても、バルク材料とは別の材料で構成されても良い。後者の場合には、溶解槽の内壁面は、例えば、バルク材料とは異なる材質によるコーティング施工により、あるいは異なる材質からなるタイルの貼り付けにより構成される。
図2には、「分割形式」の溶解槽の一構成例を示す。溶解槽310Aは、実質的に同一形状の多数のセグメント部材313Aで構成される。すなわち、セグメント部材313Aは、一方の側面に嵌合凸部312Pを有し、反対の側面に嵌合凹部312Rを有し、上面に嵌合凸部312Tを有し、下面に嵌合凹部312U(図示されていない)を有する。従って、一つのセグメント部材313Aの嵌合凸部312Pと、別のセグメント部材313Aの嵌合凹部312Rを嵌合し、さらに一つのセグメント部材313Aの嵌合凸部312Tと、別のセグメント部材313Aの嵌合凹部312Uを嵌合し、これを繰り返すことにより、セグメント部材313Aの3次元的構成で、溶解槽310Aを構成することができる。セグメント部材313Aは、例えば、セラミック(例えば窒化珪素)で構成されても良い。
また図には示されていないが、溶解槽310A内で、粘性が高い溶湯が形成される場合には、各セグメント部材313A同士の隙間(特に、溶湯と直接接しない「外側」部分が好ましい)に、無機耐火物を充填しても良い。
このような構造を有する溶解槽310Aでは、「単一形式」で構成された溶解槽、あるいは、2分割形式など、分割数の少ない「分割形式」で構成された溶解槽に比べて、耐熱衝撃性が高く、破損しにくいという特徴がある。各セグメント部材313A自体が小さいため、溶解槽310において、金属の溶解凝固に伴う応力、および内部または外部からの振動もしくは熱応力に起因した応力が生じても、各部品の嵌合部の伸縮により、前記応力が緩和されるからである。
この図では、溶解槽310Aは、内部に実質的に円柱状の空間314Aが形成されるように構成されている。しかしながら、溶解槽の内部空間形状は、これに限られるものではない。例えば、溶解槽の内部空間314Aは、角柱状、円錐状であっても良い。また、セグメント部材313Aの形状は、図に示した形状に限られるものではなく、2次元または3次元的な組み合わせにより溶解槽を形成することができれば、いかなる形状であっても良い。従って、各セグメント部材は、形状が異なっていても良い。
さらに、溶解槽310Aの底面は、いかなる態様で構成しても良いことは、当業者には明らかであろう。例えば、セグメント部材313Aが置載される位置に、セグメント部材313Aの嵌合凹部312Uに対応する形状の凸部を有するセラミック製基板を、底面に使用しても良い。この場合、この基板上でセグメント部材313Aを組み立てることにより、セラミック製の底面を有する溶解槽310Aが形成される。
(溶湯供給部)
再度図1を参照すると、溶湯供給部400は、電気炉405および、その内部空間440内に収容された溶湯だめ420を有する。
電気炉405は、例えば、高周波加熱炉である。電気炉405の外周および上下部には、断熱材450が設置されており、これにより電気炉から外部への放熱が抑制される。通常、電気炉405およびその周囲(および上下)の断熱材450は、ハウジング406内に収容される。溶湯だめ420の上端には、入口管421が接続されており、この入口管421は、前述の溶湯用配管320の一端と接続されている。あるいは、入口管421と溶湯用配管320は、単一の部材で構成されても良い。同様に、入口管421は、溶湯だめ420と一体的に構成されても良い。また、溶湯だめ420の下端には、出口管422が接続されており、ここには溶湯供給バルブ490が接続される(出口管422も、溶湯だめ420と一体的に構成されても良い)。溶湯供給バルブ490を開閉することにより、溶湯だめ420内の溶湯を、例えば、後続の成形装置(図示されていない)に供給したり、逆に溶湯の供給を停止したりすることができる。
溶湯だめ420の内部には、溶解部300からの溶湯350が収容される。従って、溶湯だめ420は、前述の溶解槽310と同様の特徴を有しても良い。例えば、溶湯だめ420は、「単一形式」で構成されても、「分割形式」で構成されても良く、図2に示したような多数のセグメント部材の3次元配列で構成されても良い。多数のセグメント部材で構成される場合、前述の溶解槽のように、損傷を受けた際の修理および交換が容易になるととともに、修理コストが抑制されるという効果が得られる。
また、溶湯だめ420または少なくともその内壁部は、例えばセラミックで構成されても良く、内壁部は、溶湯に対して難濡れ性を有しても良い。ただし一般に、溶湯だめ420は、内部に熱を伝えやすくするため、高熱伝導性であることが好ましい。これは、前述の溶解槽310が放熱を抑えるため低熱伝導性であることが好ましいこととは好対照である。溶湯だめ420は、例えば、助剤としてアルミナおよびイットリアを含む窒化珪素で構成される。
なお、前述の溶湯用配管320から溶湯だめ420の入口管421までの配管において、外部に露出する可能性のある部分は、断熱材401で被覆されており、これにより、溶解部300〜溶湯供給部400の遷移領域からの熱放出が抑制される。必要であれば、この目的のため、前述の配管部分に加熱(保温)手段を設置しても良い。
また、図には示さなかったが、溶湯だめ420には、溶解槽310と同様、配管を介して、減圧手段および/または不活性ガスを導入する手段が接続されても良い。溶湯だめ420の内部を減圧にすることにより、溶解過程で生じる気泡を除去することが可能となる。また不活性ガスを溶湯だめ420内に導入することにより、溶湯の酸化をよりいっそう抑制することができる。ただし、溶湯だめ420に、そのような手段が接続されていなくても、前述の溶解槽320が配管330および開閉バルブ331を有する限り、そのような処理を行うことは可能である。溶解槽310と溶湯だめ420とは、溶湯用配管320(および入口管421)を介して相互に連通されているからである。この他、溶湯だめ420は、ガス圧により、必要な際に溶湯を押し出すことが可能な手段を備えても良い。
さらに溶湯だめ420の出口管422には、フィルター(図示されていない)が設けられても良い。これにより、溶湯に含まれる微細な不純物をより確実に除去することが可能となる。
また必要であれば、出口管422の内部空間440から導出されている部分および/または外界露出部分に、加熱(保温)手段を設置しても良い。
次に、このように構成される鋳造材料の溶解供給装置101の一動作例について説明する。なお、以下の説明では、鋳造材料に固体アルミニウムを使用する場合を例に示す。
まず、投入部200の搬送手段210に、固体アルミニウム原料(鋳造材料220)が置載される。鋳造材料220は、破砕等の方法により、例えば10ミリ程度の寸法に微細化されていることが好ましい。
搬送手段210上に置載されたこの鋳造材料220は、搬送手段210により、原料受け手段230内に投入される。前述のように、この原料受け手段230の原料出口管235は、原料受け手段230の直下に配置された溶解槽310の上部にまで延伸している。従って、原料受け手段230に投入された鋳造材料220は、重力により、原料出口管235を介して、溶解槽310内に供給される。
次に、溶解部300では、溶解槽310内に供給された鋳造材料220が溶解される。溶解槽310内は、加熱手段340により、例えば600℃〜900℃の間の温度に設定される。ここで、溶解槽310には、予め所定量の溶湯350が収容されていることが好ましい。これにより、溶解槽310に供給された鋳造材料220の溶解を促進することができる。これは、液体―固体の接触では、固体−固体の接触に比べて熱エネルギーが固体に伝わりやすくなるためである。
この効果は、理論的には以下のように説明される。伝熱量Q(単位時間当たりの流熱量)が、表面積A、および固体温度θと流体の温度θとの温度差に比例すると仮定すると、θの場合、
Q=hA(θ−θ) (1)
となる。ここで、hは、熱伝達率であり、単位はW/m・K{kcal/m/h/℃}である。
溶解槽310に鋳造材料220が供給されると、これにより、溶解槽310内の溶湯350(予め存在していた溶湯および/または鋳造材料の供給により溶解した溶湯)の液面レベルが上昇する。そして、このレベルが、高さH(溶解槽310の底面から溶湯排出口325までの高さ)を超えると、溶湯350は、自動的にこの溶湯排出口325から排出され、重力により、入口管421を介して、溶湯供給部400の溶湯だめ420に供給される。
溶湯だめ420が収容された内部空間440の温度は、電気炉405により、例えば600℃〜1100℃の範囲に維持されている。これに伴い、溶湯だめ420内の溶湯温度は、例えば500℃〜700℃の範囲に維持されている。従って、溶湯だめ420の出口管422が、例えば、成形装置(図示されていない)の直上にある場合、溶湯供給バルブ490を開にすることにより、一定の温度に維持された溶湯を、溶湯だめ420の出口管422を介して直接、成形装置に供給することができる。
なお前述の説明では、鋳造用の材料として、固体材料を使用する場合を例に示したが、鋳造材料は、半凝固状態であっても良く、あるいは溶融状態の原料を用いても良い。また前述の説明では、固体アルミニウムを鋳造原料とする場合について示したが、本発明は、溶融固化できるものであれば、その種類は問わず、その他の金属、複合材料、プラスチックなどにも適用することが可能である。
次に、前述のように構成された本発明による鋳造材料の溶解供給装置によって得られる特徴的効果について説明する。
従来の実際の鋳造法(より正確には鋳造材料の溶解供給法)では、大型の溶解炉(数十〜数百トン)で鋳造材料を溶解後、この溶湯を複数の容器に取り分け、これらをフォークリフト等の搬送手段で各成形装置の近傍に設置された溶湯用の保持槽まで搬送することにより、溶湯が成形装置近傍まで供給される。
しかしながらこのような方法では、溶湯を保持槽、さらには成形装置に搬送する間に、溶湯が大気に触れて酸化されてしまい、溶湯の品質が低下するという問題が生じる。
また通常の場合、溶解炉および保持槽の加熱は、バーナーにより実施される。この場合、燃料である炭化水素系ガスを燃焼させて、火炎を形成する必要があるが、この燃焼の際に、溶湯品質に影響を及ぼし得る水素および水蒸気が発生する。従って、これらの成分が溶解炉および/または保持槽内に混入した場合にも、溶湯の品質は、低下する。
さらに、一旦溶湯の酸化、あるいは溶湯への不純物成分の混入が生じると、これらの不純物を除去するため、追加の処理工程が必要となる。(例えば、アルミニウム溶湯に水素が混入した場合、溶湯を電磁攪拌しながら、アルゴン等の不活性ガスを送気して、水素を除去する処理が行われる。)しかしながら、そのような追加処理を実施した場合、溶湯の一部が廃棄されることになり、溶湯の量が減少してしまう。またそのような非本質的な追加処理を行うため、余分なエネルギーを投入しなければならないという問題も生じる。さらに、そのような追加処理を行っても、不純物を十分に除去できるとは限られず、これらの不純物が異物として混入した溶湯がそのまま成形装置に供給されてしまった場合、最終鋳造製品の品質が低下するという問題が生じ得る。
またそもそも、溶湯(正確には、溶湯の収容された容器)を大気中に露出した状態のまま、これを搬送手段を用いて搬送する方法は、容器の転倒等が生じた場合、高温の溶湯が周囲に飛散することになるため、危険である。
さらに従来の方法では、溶湯は、溶解槽から容器に移され、搬送手段で搬送された後に、再度保持槽に供給されるため、溶湯を保持槽に供給するまでの過程で、放熱ロスが極めて大きい。従って、エネルギー効率が極めて低いという問題がある。
これに対して、本発明による鋳造材料の溶解供給装置では、前述のように、溶解部と溶湯供給部が配管で接続された構成となっており、鋳造材料の溶解から成形装置への溶湯の供給までの間に、溶湯が大気に晒される機会は有意に抑制されている。従って、溶湯が搬送過程で酸化するという問題を回避することができる。さらに、同じ理由により、加熱手段としてバーナーが使用されても、溶湯は、バーナー火炎に直接晒されないため、溶湯中に水素または水蒸気等の不純物が混入する可能性も有意に抑制される。従って、不純物の少ない高品質な溶湯を次工程に供給することができ、最終的に得られる鋳造製品の品質を有意に高めることが可能となる。
また、本装置では、酸化物等の不純物の処理のため、最終的に廃棄されることになる溶湯量を抑制することができるため、投入材料をより有効に鋳造に利用することができる。さらに、搬送中に高温の溶湯がこぼれたり、溶湯が入った搬送容器が転倒したりすることもない。従って、従来の方法に比べて、溶湯をより安全に成形装置に供給することが可能となる。
また本装置では、溶湯は、配管を介して溶解部から溶湯供給部に搬送されるため、この配管の周囲に断熱材を設置しておくことにより、放熱ロスを有意に抑制することができる。従って、搬送に伴う溶湯の温度低下を最小限に抑制した状態で、溶湯を後続の成形装置にまで供給することができる。また従来のような容器を搬送手段で搬送する場合に比べて、高いエネルギー効率を得ることができる。
また本装置の溶湯供給部400の溶湯だめは、鋳造工程の生産変動(すなわち使用溶湯量)に対処し得るバッファーとして機能することができる。従って、本発明では、必要空間と投入エネルギーを小さく維持したまま、必要な時に必要な量の溶湯を供給することができる。
また本装置では、鋳造原料および溶湯は、重力により上から下に流れる単純な構造となっている。従って、装置自体をコンパクトにすることができる。
さらに、溶解槽310および/または溶湯だめ420を前述のようなセグメント部材を用いた「分割形式」で構成した場合、仮に、溶解槽310および/または溶湯だめ420の一部に破損が生じても、破損した部分のみを交換することが可能である。従って、そのような構成の装置では、維持コストが低く抑えられ経済的であり、また廃棄物の量を削減することができるので、環境負荷低減にも貢献できる。
(第2実施形態)
次に、本発明による鋳造材料の溶解供給装置の別の構成例について説明する。図3には、鋳造材料の別の溶解供給装置102を示す。溶解供給装置102においても、基本的な構成は、図1の溶解供給装置101と同様である。従って、図3において、図1と同じ構成部材には、図1と同じ参照符号が付されている。
ただし、図3の溶解供給装置102では、溶湯供給部400の溶湯だめ420の加熱手段が図1の装置とは異なっており、電気炉405の代わりに、バーナー430が使用される。また、これに伴い、断熱材450のバーナー430の火炎と直接接触し得る領域には、耐火層435が配置される。
なお、図3の例では、バーナー430は、ハウジング406の側部から、該ハウジングおよび断熱材450を貫通するように設けられた開口437内に配置されているが、バーナー430の設置箇所は、これに限られるものではない。例えばハウジングの底部に同様の開口を設けて、ここにバーナーを設置しても良い。なお、バーナー430は、該バーナーからの火炎が溶湯だめ420のなるべく下側に位置するように配置することが好ましい。これにより、火炎が溶湯だめ420の上側に位置するようにバーナーを配置した場合に比べて、溶湯だめ420に熱をより有効に伝達することができる。
なお、バーナー430による、溶湯だめ420の加熱の際、溶湯だめ420が収容される内部空間440内の温度は、例えば最大900〜1000℃程度の高温に達する。従って、内部空間440の内周には、耐火材(図示されていない)が設置されても良い。
溶湯だめ420の加熱にバーナーを利用した溶解供給装置102では、電気炉を用いた図1に示す溶解供給装置101と比べて運転コストが抑制されるという特徴がある。通常の場合、エネルギー源としては、電気に比べてガスの方が安価なためである。一方、溶解供給装置102では、バーナー420を使用しているため、装置の小型化に限界がある。従って、装置の極端な小スペース化が必要な状況では、図1に示す溶解供給装置101の方が好ましい場合があり得る。
(第3実施形態)
図4には、本発明による鋳造材料のさらに別の溶解供給装置103の構成例を示す。溶解供給装置103において、基本的な構成は、図3の溶解供給装置102と同様である。従って、図4において、図3と同じ構成部材には、図3と同じ参照符号が付されている。
ただし、溶解供給装置103は、さらに、溶湯供給部400の内部空間440内の高温ガスの廃熱を有効に利用することが可能となる廃熱利用手段460を有する点が、図3の装置102とは異なっている。
廃熱利用手段460は、溶湯供給部400から溶解部300にまで延伸する廃ガス導管462と、この導管の露出面を覆うように設置された断熱材463とを有する。廃ガス導管462は、一端が溶湯供給部400の上部の断熱材450Uを貫通するように設けられた開口461を通るように配置されている。断熱材450Uの開口461の内周面には、耐火層465が設置されても良い。また、廃ガス導管462の他端は、溶解槽310の底部を覆う断熱材370を貫通するように設けられた開口を通り、溶解槽310を形成する壁の少なくとも一部と接触している。例えば、廃ガス導管462は、溶解槽310の側壁および/または底壁と接触しても良い。
図5には、そのような廃ガス導管462と接触することが可能な側壁を有する溶解槽310Bの一構成例を示す。また、図6には、実際に廃ガス導管462が側壁に挿通された溶解槽310Bの側面図を模式的に示す。
図5に示すように、溶解槽310Bは、前述の溶解槽310Aと同様、セグメント部材を多数組み合わせることにより構成されている。ただし、このセグメント部材313Bは、前述のものとは異なり、各々が底面の嵌合凹部312Uから上面の嵌合凸部312Tまで貫通された貫通孔315Bを有する。従って、これらのセグメント部材313Bを組み合わせて溶解槽310Bを構成した際には、溶解槽の側壁部に、上下に貫通した貫通孔316Bが多数(図5の例では、12個)構成される。従って、図6に示すように、これらの貫通孔316Bを通るように配管462Bを配設することにより、溶解槽310Bの側壁部に、廃ガス導管を配置することができる。
ここで、配管462Bは、例えばステンレス鋼(例えばSUS316)で構成されるが、必要に応じて、配管462Bの表面に、ジルコニアのような無機材料等の溶射を行っても良い。あるいは可能であれば、配管462B自体をセラミックで構成しても良い。この場合、配管462Bをより安定に長時間使用することが可能となる。
なお、この廃ガス導管の構成は一例であって、他にも各種方法で、溶解槽の壁部に廃ガス導管を配置することができることは、明らかであろう。例えば、セラミックペースト等を使用して、「単一形式」で構成された溶解槽の側壁に、溶湯供給部から延伸する廃ガス導管を貼り付けたり、廃ガス導管を溶解槽の側面に数回巻き回して固定しても良い。
このような廃熱利用手段460を設けることにより、バーナー430によって暖められた内部空間440の気体を、廃ガス導管462を介して、溶解槽310の方に供給することができる。従って、溶解槽310の加熱および恒温のため加熱手段340から供給されるエネルギー量を有意に抑制することが可能となる。さらには、装置全体のエネルギー効率を高めることができる。
(第4実施形態)
図7には、本発明によるさらに別の溶解供給装置104の構成例を示す。溶解供給装置104において、基本的な構成は、図1の溶解供給装置101と同様である。従って、図7において、図1と同じ構成部材には、図1と同じ参照符号が付されている。
ただし、溶解供給装置104は、溶湯供給部400の内部空間440に設置された溶湯だめ428が螺旋状になっている点が、図1の装置101とは異なっている。
このような構成では、空間440の容積が同じであっても、溶湯だめの伝熱面積を増加させることができる。従って、溶湯だめ428をより少ないエネルギー量で、より効率的に加熱することができる。また、一定の伝熱面積で比較した場合、溶湯だめ428を小型化することが可能となり、溶湯供給部400さらには、溶解供給装置全体を小型化することが可能となる。
螺旋状の溶湯だめ428は、溶湯との反応性が低い、いかなる材料で構成されても良く、例えば、セラミックスまたは金属で構成されても良い。螺旋状の溶湯だめ428がセラミックスで構成される場合、これは、例えば、実質的に同一形状で、内部に貫通孔を有する円柱状セグメント部材を複数個つなぎ合わせることにより構成されても良い。この場合、セグメント部材をつなぎ合わせることにより、各セグメント部材の貫通孔がつながり、これにより溶湯が流通する流路を構成することができる。なおこの場合、継ぎ目部には、アルミナ、シリカを主成分とする無機系接着剤が充填されても良い。このような構成では、金属の溶解凝固に伴う応力、および内部または外部からの振動もしくは熱応力に起因した応力が生じても、螺旋状溶湯だめを構成する各セグメント部材が伸縮し、前記応力が緩和される。従って、螺旋状溶湯だめが破損し難くなるという効果が得られる。
ただし、螺旋状の溶湯だめは、鋳込み成形等により一体成形することも可能である。この場合、熱収縮等の要因により、寸法の精度が低下する可能性はあるが、それでも、螺旋状溶湯だめとしては、十分に使用することができる。
(第5実施形態)
図8には、本発明によるさらに別の溶解供給装置105の構成例を示す。溶解供給装置105において、基本的な構成は、図4の溶解供給装置103と同様である。従って、図8において、図4と同じ構成部材には、図4と同じ参照符号が付されている。
ただし、溶解供給装置105は、溶湯供給部400の内部空間440に設置された溶湯だめ428が螺旋状になっている点が、図4の装置103とは異なっている。
このような構成では、前述の図7に示した構成と同様の効果、例えば空間440の容積が同じであっても、溶湯だめの伝熱面積を増加させることができるという効果が得られる。また、螺旋状構造では、バーナー430の火炎が乱流となり易く、これによる熱伝達係数の増大効果も期待できる。従って、これらの効果により、溶湯だめ428をより少ないエネルギー量で、より効率的に加熱することができる。
なお、図7の装置では、図1に示した装置をベースとして、溶湯だめ428が螺旋状となるように構成されている。一方、図8の装置では、図4に示した装置をベースとして、溶湯だめ428が螺旋状となるように構成されている。従って、同様に、図3に示した装置をベースとして、溶湯だめが螺旋状となるように構成された装置を得ることも可能である。すなわち、本発明では、前述の各実施形態を組み合わせることにより、別の構成の様々な装置を得ることができ、そのような装置も本発明の範囲に属することに留意する必要がある。
また前述の例では、溶解槽310は、保護管341に被覆されたヒーター340により加熱され、また溶湯だめ420は、電気炉405またはバーナー430により加熱される。ただし、溶解槽310および溶湯だめ420の加熱手段は、このような態様に限られるものではない。例えば、加熱手段には、レーザー、高周波またはそれらの組み合わせなど、様々な方法が利用できる。また、例えば、ガスバーナーを保護管に収容した状態で、ガスバーナーにより保護管を加熱して、この保護管により、溶解槽310を間接的に加熱しても良い。
次に、例えば固体アルミニウムのような鋳造用原料を溶解し、その溶湯を成形装置の方に供給するための本発明の方法(以下、「鋳造材料の溶解供給方法」という)を説明する。なお、以下の説明では、前述の鋳造材料の溶解供給装置101を用いて、そのような処理を行う場合を例に示す。ただし、本発明による方法は、前述のまたは他の装置を用いて実施しても良い。
図9には、本発明による鋳造材料の溶解供給方法のフロー図を示す。本発明による方法は、鋳造材料を溶解槽に投入するステップ(S110)と、投入された鋳造材料を溶解槽で溶解するステップ(S210)と、得られた溶湯を溶湯用配管を介して、溶湯だめに供給するステップ(S310)と、を有する。
まずステップS110では、図1に示すような搬送手段210を用いて、予め成分調整がされた鋳造材料220が、溶解供給装置101の投入部200の原料受け手段230に供給される。原料受け手段230に供給された鋳造材料220は、重力により、固体原料受けの原料出口管235を通り、溶解槽310に供給される。
次に、ステップS210では、溶解部300の溶解槽310内で、鋳造材料220が溶解される。なお溶解槽310には、予め所定量の溶湯が収容されていても良い。これにより、供給された鋳造材料220と溶湯との接触面積が大きくなり、鋳造材料220の溶解が促進される。
また溶湯排出口325には、溶湯用配管320の一端が接続されており、溶湯用配管320の他端は、溶湯だめ420の入口管421に接続されている。従って、次のステップS310では、溶湯が溶湯排出口325を通り、溶湯用配管320を介して溶湯だめ420内に供給される。ここで、溶湯排出口325は、溶解槽310の側部に設けられることが好ましい。この場合、溶解槽310に鋳造材料220を供給することにより、溶解槽310の液面レベルが上昇する。そのため、液面レベルが溶湯排出口325超えた際に、溶湯150は、溶湯用配管320を介して、自動的に溶湯だめに供給されるようになる。
その後、溶湯だめ420内に供給された溶湯は、例えば溶湯だめ420の出口管422に設置された溶湯供給バルブ490を開にすることにより、出口管422を介して、後続の成形装置の方に供給される。
このように本発明による鋳造材料の溶解供給方法では、鋳造材料の溶解から成形装置への溶湯の供給までの間に、溶湯が大気に晒される機会を有意に抑制することができる。従って、溶湯が搬送過程で酸化するという問題を回避することができる。また、搬送に伴う溶湯の温度低下を最小限に抑制した状態で、溶湯を後続の成形装置にまで供給することができるようになる等、先に本発明の装置に関して説明したような、各種効果が得られる。
次に実施例により、本発明の効果をより詳しく説明する。
図8に示す構成の溶解供給装置を用いて、アルミニウム合金の鋳造試験を行った(実施例1)。ただし、実施例1に使用した装置には、廃熱利用手段460は設けられていない。
溶解槽は、図2に示す形状の、アルミナおよびイットリアを助剤とする窒化珪素製のセグメント部材313Aの組み合わせにより構成した。溶解槽は、セグメント部材313Aを、高さ方向に15個、円周方向に12個並べることにより構成した。継ぎ目の部分(直接溶湯と接しない外側部分)には、アルミナ、シリカを主成分とする無機系接着剤を充填した。溶解槽の内部空間の内径は、200mmφであり、深さは、300mmであった。一方、螺旋状溶湯だめは、アルミナおよびイットリアを助剤とする窒化珪素製のセグメント部材を組み合わせて構成した。継ぎ目の部分(直接溶湯と接しない外側部分)には、アルミナ、シリカを主成分とする無機系接着剤を充填した。最終的な螺旋状溶湯だめ428の寸法は、内径30mmφ、肉厚5mm、高さ約600mm(螺旋巻数5回)であった。一方、螺旋状溶湯だめ428を収容する内部空間440の寸法は、内径350mmφ、全長(有効全長)1000mmとした。
このような装置を用いて、アルミニウム合金を鋳造した。アルミニウム固体原料には、約10mm程度の寸法に予め微細化された、AC4A:Al−Si−Mg系合金(Si8.0〜10.0、Mg0.3〜0.6)を使用した。
溶解槽310内の温度は、約700℃に設定した。また螺旋状溶湯だめ428の下方から、バーナー430により火炎を送り込み、螺旋状溶湯だめ428を加熱した。内部空間440の温度は、約1000℃であった。螺旋状溶湯だめ428内を流通する溶湯の温度は、約680℃であった。
この状態で、溶湯供給バルブ490を開き、溶湯を成形装置に供給し、鋳造を行った。EDX法により、得られた鋳造品に含まれる酸化物および鉄の含有量を分析した。その結果、これらの含有量は、検出限界値以下であり、本発明による装置で得られる鋳造品では、不純物濃度が有意に抑制されていることが分かった。また、1トンの鋳造品を作製し、このときの消費電力を測定したところ、消費電力は、約2450MJであり、従来の方法に比べて、約35%以上も低減されていることが分かった。
次に、図7に示す構造の鋳造材料の溶解供給装置を用いて実施例1と同様の実験を行った。
螺旋状供給だめ428の寸法は、内径20mmφ、肉厚5mm、高さ約200mmとし、この螺旋状供給だめ428を電気炉の内部空間に設置した。その他の溶解槽および螺旋状供給だめを収容する内部空間等の構成ならびに寸法は、実施例1と同じである。
このような装置を用いて、アルミニウム合金を鋳造した。アルミニウム固体原料には、約10mm程度の寸法に予め微細化された、AC4B:Al−Si−Cu系合金:Si7.0〜10.0、Cu2.0〜4.0)を使用した。
電気炉405による加熱の結果、螺旋状溶湯だめ428内を流通する溶湯の温度は、約680℃であった。
この状態で、溶湯供給バルブ490を開き、溶湯を成形装置に供給し、鋳造を行った。EDX法により、得られた鋳造品に含まれる酸化物および鉄の含有量を分析した。その結果、これらの含有量は、5ppm以下であり、従来の一般的な方法に比べて約1/10以下となっており、不純物濃度が有意に抑制されていることがわかった。また、1トンの鋳造品を作製し、このときの消費電力を測定したところ、消費電力は、約2640MJであり、従来の方法に比べて、約30%低減されることがわかった。
鋳造材料を変えて、実施例1と同様の鋳造試験を行った。この実施例では、鋳造材料として、AC4D:Al−Si−Cu系合金:Si4.5〜5.5、Mg0.4〜0.6、Cu1.0〜1.5を使用した。この材料は、2次合金(リターン材)を混合することにより得られたものである。これらの材料は、寸法が20mm以下となるように破砕して使用した。溶解槽および螺旋状溶湯だめの温度等、その他の条件は、実施例1と同様である。
鋳造試験の結果、鋳造材料を変えても、高品質の鋳造製品が得られることが確認された。
図8に示す構成の溶解供給装置を用いて、アルミニウム合金の鋳造試験を行った。溶解槽は、図5に示すような窒化珪素製のセグメント部材の組み合わせにより構成した。継ぎ目の部分(直接溶湯と接しない外側部分)には、アルミナ、シリカを主成分とする無機系接着剤を充填した。また、溶解槽の側壁部に形成された貫通孔(図5の貫通孔316B)には、SUS316L管を挿設し、最終的に、図6のような、側壁に廃ガス導管を備える溶解槽を構成した。溶解槽は、セグメント部材313Bを、高さ方向に15個、円周方向に12個並べることにより構成した。溶解槽の内部空間の直径は、200mmφであり、深さは、200mmであり、貫通孔316Bの内径は、10mmφとした。一方、螺旋状溶湯だめは、実施例1と同様に、アルミナおよびイットリアを助剤とする窒化珪素製のセグメント部材を組み合わせて構成した。継ぎ目の部分(直接溶湯と接しない外側部分)には、アルミナ、シリカを主成分とする無機系接着剤を充填した。最終的な螺旋状溶湯だめの寸法は、内径30mmφ、肉厚5mm、高さ約600mm(螺旋巻数5回)であった。一方、螺旋状溶湯だめ428を収容する内部空間440の寸法は、内径350mmφ、全長(有効全長)1000mmとした。
このような装置を用いて、アルミニウム合金を鋳造した。アルミニウム固体原料には、約10mm程度の寸法に予め微細化された、AC4A:Al−Si−Mg系合金(Si8.0〜10.0、Mg0.3〜0.6)を使用した。
溶解槽310内の温度は、約700℃に設定した。また螺旋状溶湯だめ428の下方から、バーナー430により火炎を送り込み、螺旋状溶湯だめ428を加熱した。内部空間440の温度は、約1000℃であった。螺旋状溶湯だめ428内を流通する溶湯の温度は、約680℃であった。また、溶解槽の側壁部に送通された廃ガスの温度は、410℃であった(廃ガス導管462の入口箇所(図8のP点)で測定)。
この状態で、溶湯供給バルブ490を開き、溶湯を成形装置に供給し、鋳造を行った。得られた鋳造品の分析を行い、酸化物および鉄の含有量を分析した。その結果、これらの含有量は、検出限界値以下であり、本発明による装置で得られる鋳造品では、不純物濃度が有意に抑制されていることが分かった。また、1トンの鋳造品を作製し、このときの消費電力を測定した。その結果、この実施例では、廃熱を利用しない場合(実施例1)に比べて、さらに投与エネルギー量を約10%節約することができた。
マグネシウム合金のMg−Al−Zn系合金(AZ91D:Alを9%、Znを1%含む)を用い、実施例2と同様の装置および方法で、鋳造試験を実施した。溶解槽310内の温度は、約500℃に設定した。また溶湯供給部400の内部空間440の温度は、約460℃であり、螺旋状溶湯だめ428内を流通する溶湯の温度は、約450℃であった。本実施例において、得られた鋳造品では、異物混入が少ないことが確認された。
実施例1と同様の装置および方法で、1000サイクルの繰り返し鋳造試験(本装置を用いて100kgの鋳造品を作製した後、装置の稼働を停止するという工程を1000回繰り返す試験)を行った。試験後の溶解槽と螺旋状溶湯だめには、破損、異常は認められず、これらの部材が十分な耐久性を有することが確認された。
以上詳述したように、本発明は、鋳造材料の溶解供給装置およびその方法に関するものであり、本発明では、溶解部と溶湯供給部を配管で接続したため、溶解槽で得られた溶湯を大気に晒されないようにして、後続の装置(例えば、成形装置)に提供することができる。これにより、溶湯の酸化等による溶湯の品質低下を抑制することができ、鋳造製品の品質を高めることが可能となる。また、溶解槽から溶湯だめ、さらには後続の成形装置まで、溶湯の安全な供給が可能となる。
本発明は、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛等の金属またはこれらの合金を溶解し、溶湯として供給するための溶解供給装置に利用することができる。
本発明による鋳造材料の溶解供給装置の構成例を模式的に示した図である。 セラミック製のセグメント部材を組み合わせることにより構成された、図1に示す溶解供給装置の溶解槽の一例を示した図である。 本発明による鋳造材料の溶解供給装置の別の構成例を模式的に示した図である。 本発明による鋳造材料の溶解供給装置のさらに別の構成例を模式的に示した図である。 セラミック製のセグメント部材を組み合わせることにより構成された、図4に示す溶解供給装置の溶解槽の一例を示した図である。 側壁に廃ガス導管が挿通された溶解槽の一構成例を示した図である。 本発明による鋳造材料の溶解供給装置のさらに別の構成例を模式的に示した図である。 本発明による鋳造材料の溶解供給装置のさらに別の構成例を模式的に示した図である。 本発明による鋳造材料の溶解供給方法のフロー図である。
符号の説明
101、102、103、104、105 鋳造材料の溶解供給装置
200 投入部
210 搬送手段
220 鋳造材料
230 原料受け手段
235 原料出口管
300 溶解部
310、310A、310B 溶解槽
313A、313B セグメント部材
316B 貫通孔
320 溶湯用配管
325 溶湯排出口
330 配管
331 開閉バルブ
340 加熱手段
341 保護管
342 ヒーター線
350 溶湯
370 断熱材
371 蓋材
372 ハウジング
400 溶湯供給部
405 電気炉
406 ハウジング
420 溶湯だめ
421 入口管
422 出口管
430 バーナー
435 耐火層
437 開口
440 内部空間
450 断熱材
460 廃熱利用手段
461 開口
462 廃ガス導管
463 断熱材
490 溶湯供給バルブ。

Claims (16)

  1. 鋳造材料を溶解する溶解槽を有する溶解部と、
    該溶解部で形成された溶湯を保持し、必要に応じて該溶湯を外部に供給する溶湯だめを有する溶湯供給部と、
    を有する溶解供給装置であって、
    前記溶湯供給部は、前記溶解部の下方に位置し、
    前記溶解槽と前記溶湯だめは、溶湯が流通される溶湯用配管で接続され
    前記溶湯用配管は、一端が前記溶解槽の側面に接続され、他端が前記溶湯だめの上部に接続され、および/または前記溶湯だめは螺旋状であることを特徴とする鋳造材料の溶解供給装置。
  2. 前記溶解槽の上部には、断熱性の蓋材が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の鋳造材料の溶解供給装置。
  3. 前記溶湯供給部は、溶湯の外部への供給および停止を制御する開閉バルブを有することを特徴とする請求項1または2に記載の鋳造材料の溶解供給装置。
  4. 前記溶湯供給部は、前記溶湯だめを加熱する加熱手段として、バーナーを備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一つに記載の鋳造材料の溶解供給装置。
  5. 前記溶湯だめは、ハウジング内に収容され、
    当該溶解供給装置は、前記溶湯供給部から前記溶解部に延在するガス導管を有し、該ガス導管により、前記溶湯だめが収容された空間の気体が、前記溶解槽を構成する側壁または底部まで搬送されることを特徴とする請求項に記載の鋳造材料の溶解供給装置。
  6. 前記溶解槽は、前記側壁に、前記溶解槽の底面から上端に沿って延在する貫通孔を有し、
    前記ガス導管は、前記貫通孔の内部に挿通されていることを特徴とする請求項に記載の鋳造材料の溶解供給装置。
  7. 前記溶湯供給部は、前記溶湯だめを加熱する加熱手段として、電気炉を備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一つに記載の鋳造材料の溶解供給装置。
  8. 前記溶解槽および/または前記溶湯だめは、セグメント部材を三次元的に複数組み合わせることにより構成されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一つに記載の鋳造材料の溶解供給装置。
  9. 前記セグメント部材は、実質的に同一の形状であることを特徴とする請求項に記載の鋳造材料の溶解供給装置。
  10. 前記セグメント部材は、窒化珪素または窒化珪素を主成分とする材料で構成されることを特徴とする請求項またはに記載の鋳造材料の溶解供給装置。
  11. 前記鋳造材料は、アルミニウムまたはマグネシウムを主成分とする合金であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一つに記載の鋳造材料の溶解供給装置。
  12. 鋳造材料を溶解槽に供給するステップと、
    前記鋳造材料を溶解槽内で溶解して溶湯を得るステップと、
    前記溶解槽内で得られた溶湯を溶湯だめに供給するステップと、
    を有し、
    前記溶湯だめは、前記溶解槽の下方に位置し、
    前記溶解槽内で得られた溶湯は、前記溶解槽と前記溶湯だめをつなぐ溶湯用配管を介して流通され
    前記溶湯用配管は、前記溶解槽の側面に設置され、
    前記鋳造材料が前記溶解槽に投入されると、前記溶解槽内の溶湯の液面が前記溶湯用配管の高さ位置を超えた際に、前記溶湯が前記溶湯だめに供給されることを特徴とする鋳造材料の溶解供給方法。
  13. 前記溶解槽の上部には、断熱性の蓋材が設置されていることを特徴とする請求項12に記載の鋳造材料の溶解供給方法。
  14. 前記溶解槽には、開閉バルブを備える第2の配管が接続され、
    前記開閉バルブの開閉を制御することにより、前記第2の配管を介して、前記溶解槽内を減圧処理し、および/または前記溶解槽内を不活性ガスでパージするステップを有することを特徴とする請求項12または13に記載の鋳造材料の溶解供給方法。
  15. 前記溶湯だめは、ハウジング内に収容され、
    当該溶解供給方法は、さらに、ガス配管により、前記溶湯だめが収容された空間の気体を、前記溶解槽を構成する側壁または底部まで搬送するステップを有することを特徴とする請求項12乃至14のいずれか一つに記載の鋳造材料の溶解供給方法。
  16. 前記溶湯だめは、螺旋状であることを特徴とする請求項12乃至15のいずれか一つに記載の鋳造材料の溶解供給方法。
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