JP5009083B2 - スイッチング電源回路 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチング電源回路に関し、特にブートストラップ型スイッチング電源回路に関する。
電力変換効率の向上は、省エネルギ化、バッテリーの長寿命化、発熱の低減などの効果があり、スイッチング電源回路の最重要課題である。また、近年の省エネルギ化の促進により、スイッチング電源回路が電力を供給する機器の低電圧化が進み、2.5V系、1.5V系など低い電圧のものが一般的となっている。その反面、機器に必要な電流は上昇する傾向にある。スイッチング電源回路においては、スイッチング電源回路が電力を供給する機器の電流上昇に比例してスイッチング素子のオン抵抗による電力損失が増加し、このスイッチング素子のオン抵抗による電力損失が電力変換効率を低減させる主な要因となっている。したがって、スイッチング電源回路においては、いかにスイッチング素子のオン抵抗を低減させるかが重要な課題となっている。
スイッチング素子のオン抵抗はスイッチング素子のサイズを大きくする事で低減されるが、サイズの増加はコスト増につながるため必要最低限に抑えなければならない。また、スイッチング素子としてNチャンネルMOSFETまたはNPNトランジスタとPチャンネルMOSFETまたはPNPトランジスタとを比較した場合、NチャンネルMOSFETまたはNPNトランジスタの方がPチャンネルMOSFETまたはPNPトランジスタよりもチップサイズを低減できるので好ましい。しかしながら、NチャンネルMOSFETまたはNPNトランジスタをドライブするためにはブートストラップ回路が必要となり、ブートストラップ回路を安価に構成する事が求められている。
従来のブートストラップ型スイッチング電源回路として、ここでは図9に示すチョッパレギュレータを例に挙げて説明する。
図9に示すチョッパレギュレータでは、スイッチング素子であるNチャンネルMOSFET1(以下、スイッチング素子1という)がオフのとき、端子T2の電圧VOUTは−VF(VFはダイオードD2の順方向電圧)となり、定電圧回路2がブートストラップ用ダイオードD1を介してブートストラップ用コンデンサC1を充電する。そして、スイッチング素子1がオンになると、端子T2の電圧VOUTは−VFからVIN−VDS(VDSはスイッチング素子1のドレイン−ソース間電圧)に上昇し、この上昇分だけ端子T3の電圧VBも上昇する。これにより、スイッチング素子1にゲート駆動信号を供給するドライブ回路4の駆動電圧のレベルが高くなり、ゲート駆動信号のレベルを高くすることができる。
特開平5−304768号公報 特開2000−92822号公報
図9に示すチョッパレギュレータでは、ブートストラップ用コンデンサC1を充電するためには、スイッチング素子1がオフのときに端子2の電圧VOUTが0[V]近辺の低い電圧になる事が必要となる。コイルL1の電流が常に正(端子T2から出力端子TOへ向かう方向を正と定義する)で連続的となる連続モード状態においては、上述したような動作を行い、端子2の電圧VOUTが図10に示すような波形になるため、定電圧回路2は問題なくブートストラップ用コンデンサC1を充電することができる。
しかしながら、軽負荷時では、スイッチング素子1が等価的に内蔵している通常のダイオードとほぼ同等性能のソース−ドレイン間ダイオードを経由して、コイルL1の電流が負の方向に流れると端子2の電圧VOUTが大きくなり、図11に示すように、スイッチング素子1がオフのときに端子2の電圧VOUTが0V近辺の低い電圧になっている期間が短くなるため、ブートストラップ用コンデンサC1を安定して充電することができず、ドライブ回路4への電力供給が不安定になっていた。
本発明は、上記の状況に鑑み、軽負荷時においてもスイッチング素子を駆動する回路への電力供給を安定して行うことができる低廉なブートストラップ型スイッチング電源回路及びそれを備えた電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係るスイッチング電源回路は、NチャンネルMOSFET又はNPNトランジスタであるスイッチング素子と、前記スイッチング素子のソース又はエミッタに一端が接続されるブートストラップ用コンデンサを有するブートストラップ回路と、前記ブートストラップ回路から出力されるブートストラップ電圧を利用してスイッチング素子のゲート又はベースに供給する駆動信号を生成する駆動回路と、前記スイッチング素子のソース又はエミッタとグランドとの間に設けられる電圧制御用DMOSと、前記電圧制御用DMOSを流れる電流を制限する電流制限部とを備える構成としている。
このような構成によると、前記電圧制御用DMOSに電流を流す事で、軽負荷時に前記スイッチング素子のソース又はエミッタの電圧が低電圧になっている期間を長くする事ができるので、軽負荷時においても前記ブートストラップ用コンデンサを適切に充電することができる。また、前記電流制限部が前記電圧制御用DMOSを流れる電流を制限するので、前記電圧制御用DMOSのサイズを小さくすることができ、低コスト化を図ることができる。
上記構成のスイッチング電源回路において、前記電流制限部が、電圧検出用DMOS、電圧検出用NMOS、及び電圧検出用抵抗からなる直列接続体を有し、前記スイッチング素子のソース又はエミッタとグランドとの間に設けられた前記直列接続体によって検出された前記スイッチング素子のソース又はエミッタの電圧に基づいて前記電圧制御用DMOSを制御し、前記電圧制御用DMOSを流れる電流を制限するようにしてもよい。
また、前記電圧制御用DMOS及び前記電圧検出用DMOSのサイズを低減する観点から、前記電圧制御用DMOSと前記電圧検出用DMOSとが共通のドレイン拡散領域を有することが望ましい。
また、前記電圧検出用NMOSの低コスト化を図る観点から、前記電圧検出用NMOSのドレインーソース耐圧の値を前記電圧制御用DMOS及び前記電圧検出用DMOSのゲート−ソース耐圧の値と略同一にすることが望ましい。
また、前記直列接続体による電圧検出の温度に対する依存性を低減する観点及び前記電圧検出用抵抗の低コスト化を図る観点から、前記電圧検出用抵抗を拡散抵抗にすることが望ましい。
また、前記電圧検出用NMOSのソース拡散領域と前記拡散抵抗とを同一の拡散領域に形成することが望ましい。これにより、前記拡散抵抗を別の島に設ける必要がなくなり、より一層の低コスト化を図ることができる。
また、前記電圧制御用DMOS5は軽負荷時に電流を流す必要がある一方で前記電圧検出用DMOSにはほとんど電流が流れないので、前記電圧検出用DMOSのサイズを前記電圧制御用DMOSのサイズよりも小さくすることが望ましい。
また、前記スイッチング素子のオンからオフへの切り替わりと前記電圧制御用DMOS及び前記電圧検出用DMOSのオフからオンへの切り替わりとを同期させてもよく、誤動作を防止するために、前記スイッチング素子のオンからオフへの切り替わりと前記電圧制御用DMOSのオフからオンへの切り替わりとを同期させ、前記電圧検出用DMOSのオフからオンへの切り替わりを前記スイッチング素子のオンからオフへの切り替わりから所定の期間遅延させてもよい。
また、上記目的を達成するために本発明に係る電子機器は、上記いずれかの構成のスイッチング電源回路を備える構成としている。
本発明によると、軽負荷時においてもブートストラップ用コンデンサを安定して充電することができ、軽負荷時においてもスイッチング素子を駆動する回路への電力供給を安定して行うことができるブートストラップ型スイッチング電源回路を低コストな構成で実現することができる。
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。本発明に係るブートストラップ型スイッチング電源回路として、ここでは図1に示すチョッパレギュレータを例に挙げて説明する。なお、図1において図9と同一の部分には同一の符号を付す。
図1に示す本発明に係るチョッパレギュレータは、スイッチング電源IC100と、外付け部品であるブートストラップ用コンデンサC1、コイルL1、ショットキーバリアダイオードSBD1、抵抗R1、抵抗R2、及び出力コンデンサC2と、出力端子TOとを備えている。
スイッチング電源IC100の内部構成について以下に説明する。スイッチング電源IC100は、端子T1〜T4と、スイッチング素子1と、定電圧(例えば、5[V]のDC電圧)を出力する定電圧回路2と、コンパレータ3Aと、定電圧源3Bと、PWM制御回路3Cと、レベルシフト回路3Dと、ドライブ回路4と、電圧制御用DMOS(Double Diffused MOS)5と、電圧検出用DMOS6と、電圧検出用NチャネルMOSFET7(以下、電圧検出用NMOS7という)と、電圧検出用抵抗8と、電圧制御用DMOS5及び電圧検出用DMOS6にゲート駆動信号を供給するDMOSドライバ9と、電圧検出用NMOS7にゲート駆動信号を供給する電圧検出用NチャネルMOSFETドライバ10(以下、NMOSドライバ10という)と、コンパレータ11とを備えている。
端子T1は、スイッチング素子1のドレインと、定電圧回路2の入力端とに接続される。定電圧回路2の出力端はブートストラップ用ダイオードD1を介して端子T3に接続されている。そして、スイッチング素子1のソースが端子T2に接続されている。
端子T4はコンパレータ3Aの反転端子に接続され、コンパレータ3Aの非反転端子は定電圧源3Bの正極側に接続され、定電圧源3Bの負極側はグランド電位に接続されている。PWM制御回路3Cはコンパレータ3Aの出力信号を受け取り、コンパレータ3Aの出力信号に応じたPWM信号を生成し、そのPWM信号をレベルシフト回路3D、DMOSドライバ9、及びNMOSドライバ10に出力する。
レベルシフト回路3D及びドライブ回路4は、それぞれ端子T3と端子T2との間の電圧(VB−VOUT)を駆動電圧としている。レベルシフト回路3DはPWM制御回路3Cから出力されたPWM信号をレベルシフトしてドライブ回路4に送出する。ドライブ回路4はレベルシフト回路3Dから出力された信号に応じてゲート駆動信号を生成しそのゲート駆動信号をスイッチング素子1のゲートに送出する。
電圧制御用DMOS5のドレイン及び電圧検出用DMOS6のドレインが端子T2に接続される。そして、電圧制御用DMOS5のソースはグランド電位に接続される。電圧検出用DMOS6のソースが電圧検出用NMOS7のドレインに接続され、電圧検出用NMOS7のソースが電圧検出用抵抗8の一端に接続され、電圧検出用抵抗8の他端がグランド電位に接続される。コンパレータ11は電圧検出用抵抗8の両端電位差を検出し、その検出結果に応じた信号をDMOSドライバ9に出力する。DMOSドライバ9は、PWM制御回路3Cから出力されたPWM信号及びコンパレータ11の出力信号に応じたゲート駆動信号を生成し、そのゲート駆動信号を電圧制御用DMOS5のゲート及び電圧検出用DMOS6のゲートに供給する。また、NMOSドライバ10は、PWM制御回路3Cから出力されたPWM信号に応じたゲート駆動信号を生成し、そのゲート駆動信号を電圧検出用NMOS7のゲートに供給する。
続いて、外付け備品の構成について以下に説明する。ブートストラップ用コンデンサC1の一端が端子T3に接続され、ブートストラップ用コンデンサC1の他端、コイルL1の一端、及びショットキーバリアダイオードSBD1のカソードが端子T2に接続される。ショットキーバリアダイオードSBD1のアノードがグランド電位に接続される。コイルL1の他端は、抵抗R1の一端、及び出力コンデンサC2の一端、及び出力電圧VOを出力する端子TOに接続される。抵抗R1の他端は、端子T4及び抵抗R2の一端に接続される。抵抗R2の他端及び出力コンデンサC2の他端はグランド電位に接続される。
次に、上述した構成の図1に示す本発明に係るチョッパレギュレータの概略動作について説明する。
コイルL1の電流が常に正(端子T2から出力端子TOへ向かう方向を正と定義する)で連続的となる連続モード状態におけるタイミングチャートは図2のようになる。スイッチング素子1と電圧制御用DMOS5とがともにオンになると端子T1とグランドとの間に貫通電流が流れてしまうので、DMOSドライバ9は、PWM信号に応じて、スイッチング素子1がオンしていない期間に電圧制御用DMOS5をオンさせている。
スイッチング素子1がオフのとき、コイルL1にはショットキーバリアダイオードSBD1を通じてグランドから電流が流れるので、端子T2の電圧VOUTは−VF1(VF1はショットキーバリアダイオードSBD1の順方向電圧)となり、定電圧回路2がブートストラップ用ダイオードD1を介してブートストラップ用コンデンサC1を充電する。電圧制御用DMOS5が等価的に内蔵している通常のダイオードとほぼ同等性能のソース−ドレイン間ダイオードの順方向電圧はショットキーバリアダイオードSBD1の順方向電圧VF1よりも大きいため、電圧制御用DMOS5に流れる電流はほとんどない。そして、スイッチング素子1がオフからオンに切り替わると、コイルL1にはスイッチング素子1を通じて端子T1から電流が流れるので、端子T2の電圧VOUTは−VF1からVIN−VDS(VDSはスイッチング素子1のドレイン−ソース間電圧)に上昇し、この上昇分だけ端子T3の電圧VB(ブートストラップ電圧)も上昇する。これにより、スイッチング素子1にゲート駆動信号を供給するドライブ回路4の駆動電圧のレベルが高くなり、ゲート駆動信号のレベルを高くすることができる。
一方、軽負荷時であり、コイルL1の電流が正と負の場合がある状態におけるタイミングチャートは図3のようになる。ここでは、本発明の特徴であるスイッチング素子1がオフであって、コイルL1の電流が負である場合の動作について説明する。スイッチング素子1がオフであって、コイルL1の電流が負であるとき、ショットキーバリアダイオードSBD1ではなく、オン状態にある電圧制御用DMOS5に電流が流れる。このとき、端子T2の電圧VOUTは電圧制御用DMOS5のオン抵抗により上昇する。
このように上昇する端子T2の電圧VOUTを電圧検出用DMOS6、電圧検出用NMOS7、及び電圧検出用抵抗8により検出することで、端子T2の電圧VOUTが所定の設定値VPまで上昇すると、電圧制御用DMOS5をオンからオフに切り替え、電圧制御用DMOS5に電流が流れないようにする。具体的には、コンパレータ11の出力信号が所定値(端子T2の電圧VOUTが所定の設定値VPになったときの電圧検出用抵抗8の両端電位差)以上であるとき、DMOSドライバ9は電圧制御用DMOS5をオンからオフに切り替え、その後スイッチング素子1がオフになるまで電圧制御用DMOS5のオフ状態を維持する。
電圧制御用DMOS5をオンからオフに切り替えることで、端子2の電圧VOUTはVIN+0.6[V]に上昇するが、電圧制御用DMOS5に電流が流れるわけでなく、全体の動作には影響しない。コイルL1の電流が負になったときに電圧制御用DMOS5に電流を流す事で端子2の電圧VOUTが0[V]近辺の低い電圧になっている期間を長くする事ができるので、軽負荷時においてもブートストラップ用コンデンサC1を適切に充電することができる。しかしながら、電圧制御用DMOS5を設けることによりスイッチング電源IC100のチップ面積が増大し、スイッチング電源化回路のコストアップとなる。このコストアップを抑えるため、電圧制御用DMOS5のサイズは出来得る限り小さくすることが望ましい。
図1に示す本発明に係るチョッパレギュレータでは、上述したように、端子T2の電圧VOUTを電圧検出用DMOS6、電圧検出用NMOS7、及び電圧検出用抵抗8により検出することで、端子T2の電圧VOUTが所定の設定値VPを越えないようにしている。これにより、電圧制御用DMOS5の電流が許容電流値を越えないようにする事ができるので、電圧制御用DMOS5のサイズを出来得る限り小さく設計し、その設計に応じた許容電流値を設定するようにすればよい。
次に、電圧制御用DMOS5と電圧検出用DMOS6の好適な構造について説明する。電圧制御用DMOS5と電圧検出用DMOS6とは、図4に示す断面構造のように、共通のドレイン拡散領域DCを有する構造が望ましい。かかる構造により、電圧制御用DMOS5及び電圧検出用DMOS6のサイズを低減することができる。なお、図4において、D5、G5、S5、BG5はそれぞれ電圧制御用DMOS5のドレイン拡散領域、ゲート、ソース拡散領域、バックゲート拡散領域を示し、D6、G6、S6、BG6はそれぞれ電圧検出用DMOS6のドレイン拡散領域、ゲート、ソース拡散領域、バックゲート拡散領域を示しており、電圧制御用DMOS5のドレイン領域はドレイン拡散領域DCとドレイン拡散領域D5を合わせたものであり、電圧検出用DMOS6のドレイン領域はドレイン拡散領域DCとドレイン拡散領域D6を合わせたものである。
次に、電圧検出用NMOS7の好適な態様について説明する。電圧制御用DMOS5及び電圧検出用DMOS6がオフであるとき、電圧制御用DMOS5及び電圧検出用DMOS6のドレインにかかる電圧VOUTは入力電圧VIN(例えば、30[V])近辺の値になるため、電圧制御用DMOS5及び電圧検出用DMOS6のドレイン−ソース間には30[V]程度の電圧がかかる。一方、電圧制御用DMOS5及び電圧検出用DMOS6がオンであって、コイルL1の電流が負であるとき、電圧制御用DMOS5に流れる電流に応じて電圧VOUTが上昇するが、電圧検出用NMOS7のドレインには電圧制御用DMOS5及び電圧検出用DMOS6のゲート電位(例えば5[V])以上の電圧はかからない(図5参照)。したがって、電圧検出用NMOS7として、ドレインーソース耐圧の値が電圧制御用DMOS5及び電圧検出用DMOS6のゲート−ソース耐圧の値と略同一である素子を用いことができ、これにより、図1に示す本発明に係るチョッパレギュレータのより一層の低コスト化を図ることができる。
次に、電圧検出用抵抗8の好適な態様について説明する。電圧検出用DMOS6及び電圧検出用NMOS7がオンであるとき、電圧検出用DMOS6、電圧検出用NMOS7、及び電圧検出用抵抗8からなる直列接続体(図6(a)参照)の等価回路は、図6(b)のようになる。したがって、電圧検出用DMOS6及び電圧検出用NMOS7がオンであるとき、コンパレータ11が入力する電圧検出用抵抗8の両端電位差V8は、電圧検出用DMOS6のオン抵抗Rd、電圧検出用NMOS7のオン抵抗Rn、電圧検出用抵抗8の抵抗値Rsを用いて以下のように表される。
8=Rs/(Rd+Rn+Rs)×VOUT
電圧検出用抵抗8を拡散抵抗とすることにより、電圧検出用NMOS7のオン抵抗Rnの温度特性と電圧検出用抵抗8の抵抗値Rsの温度特性をともに正特性にすることができ、コンパレータ11が入力する電圧検出用抵抗8の両端電位差V8の温度に対する依存性を低減することができる。なお、電圧検出用DMOS6のオン抵抗Rd、電圧検出用NMOS7のオン抵抗Rn、電圧検出用抵抗8の抵抗値Rsの具体例としては、Rd=500[Ω](室温時)、Rn=10[kΩ](室温時)、Rs=20[kΩ](室温時)程度が挙げられる。
また、上記のように、電圧検出用抵抗8を拡散抵抗とする場合、電圧検出用NMOS7のソース拡散領域と拡散抵抗である電圧検出用抵抗8とを同一の拡散領域に形成することが望ましい(図7参照)。なお、図7において図4と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。図7に示すような構造にすることで、拡散抵抗を別の島に設ける必要がなくなり、より一層の低コスト化を図ることができる。
次に、電圧制御用DMOS5及び電圧検出用DMOS6のサイズに関する好適な態様について説明する。電圧制御用DMOS5はコイルL1からの電流を流す必要があるため、電圧制御用DMOS5の許容電流値に対応したサイズを確保する必要がある。一方、電圧検出用DMOS6はほとんど電流を流す必要がないため、サイズを小さくして、低コスト化を図ることができる。したがって、電圧検出用DMOS6のサイズを電圧制御用DMOS5のサイズよりも小さくすることが望ましい。例えば、電圧検出用DMOSと電圧制御用DMOSとのサイズ比が1:50、電圧制御用DMOS5のオン抵抗が10[Ω](室温時)、電圧検出用NMOS7のオン抵抗が10[kΩ](室温時)、検出用抵抗8の抵抗値が20[kΩ](室温時)となるように設計した場合、電圧制御用DMOS5に200[mA]の電流が流れるとすると、端子2の電圧VOUTは2[V]となり、電圧検出用DMOS6には66[μA](=2[V]/(20[kΩ]+10[kΩ]))程度の電流が流れる。
なお、スイッチング素子1がオンからオフに切り替わるタイミングに対して、電圧制御用DMOS5がオフからオンに切り替わるタイミングが遅れた場合、電圧制御用DMOS5がオンしているときにも電圧VOUTが入力電圧VINの近辺に上昇することがあり、この上昇が電圧検出用DMOS6、電圧検出用NMOS7、及び電圧検出用抵抗8によって検知されると、誤動作してしまう。図8に示すように、電圧検出用DMOS6のオフからオンに切り替わるタイミングをスイッチング素子であるMNOSFET1のオンからオフに切り替わるタイミングから所定の期間Tだけ遅延させ、電圧検出用DMOS6がオンになった後はスイッチング素子1がオンになるまで電圧検出用DMOS6のオン状態を維持することにより、かかる誤動作を防止することができる。
本発明に係るブートストラップ型スイッチング電源回路は、スイッチング電源回路を搭載する電子機器全般及び汎用電源に適用することができるが、特に高効率化が必要な次に示す機器に搭載することが好適である。
・カーオーディオなどの車戴機器
・液晶テレビその他のテレビ、DVDプレーヤーなどのAV機器
・CD−ROMドライブ、CD−Rドライブ、DVDドライブなどのパソコン周辺機器
は、本発明に係るブートストラップ型スイッチング電源回路の一構成例を示す図である。 は、図1のスイッチング電源回路におけるコイルの電流が常に正で連続的となる連続モード状態でのタイミングチャートである。 は、図1のスイッチング電源回路におけるコイルの電流が正と負の場合がある状態でのタイミングチャートである。 は、図1のスイッチング電源回路に設けられる電圧制御用DMOS及び電圧検出用DMOSの断面構造例を示す図である。 は、図1のスイッチング電源回路におけるコイルの電流が正と負の場合がある状態での各部電圧波形を示す図である。 は、電圧検出用DMOS、電圧検出用NMOS、及び電圧検出用抵抗からなる直列接続体並びにその等価回路を示す図である。 は、図1のスイッチング電源回路に設けられる電圧検出用NMOS及び電圧検出用抵抗の断面構造例を示す図である。 は、図1のスイッチング電源回路におけるコイルの電流が正と負の場合がある状態での他のタイミングチャートである。 は、従来のブートストラップ型スイッチング電源回路の一構成例を示す図である。 は、図9のスイッチング電源回路におけるコイルの電流が常に正で連続的となる連続モード状態でのタイミングチャートである。 は、図9のスイッチング電源回路におけるコイルの電流が正と負の場合がある状態でのタイミングチャートである。
符号の説明
1 NチャネルMOSFET
2 定電圧回路
3A コンパレータ
3B 定電圧源
3C PWM制御回路
3D レベルシフト回路
4 ドライブ回路
5 電圧制御用DMOS
6 電圧検出用DMOS
7 電圧検出用NチャネルMOSFET
8 電圧検出用抵抗
9 DMOSドライバ
10 NMOSドライバ
11 コンパレータ
100 スイッチング電源IC
C1 ブートストラップ用コンデンサ
C2 出力コンデンサ
D1 ブートストラップ用ダイオード
L1 コイル
R1、R2 抵抗
SBD1 ショットキーバリアダイオード

Claims (9)

  1. NチャンネルMOSFET又はNPNトランジスタであるスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子のソース又はエミッタに一端が接続されるブートストラップ用コンデンサを有するブートストラップ回路と、
    前記ブートストラップ回路から出力されるブートストラップ電圧を利用してスイッチング素子のゲート又はベースに供給する駆動信号を生成する駆動回路と、
    前記スイッチング素子のソース又はエミッタとグランドとの間に設けられる電圧制御用DMOSと、
    前記電圧制御用DMOSを流れる電流を制限する電流制限部とを備え
    前記電流制限部が、
    電圧検出用DMOS、電圧検出用NMOS、及び電圧検出用抵抗からなる直列接続体を有し、
    前記スイッチング素子のソース又はエミッタとグランドとの間に設けられた前記直列接続体によって検出された前記スイッチング素子のソース又はエミッタの電圧に基づいて前記電圧制御用DMOSを制御し、前記電圧制御用DMOSを流れる電流を制限することを特徴とするスイッチング電源回路。
  2. 前記電圧制御用DMOSと前記電圧検出用DMOSとが共通のドレイン拡散領域を有する請求項1に記載のスイッチング電源回路。
  3. 前記電圧検出用NMOSのドレイン−ソース耐圧の値が前記電圧制御用DMOS及び前記電圧検出用DMOSのゲート−ソース耐圧の値と略同一である請求項1に記載のスイッチング電源回路。
  4. 前記電圧検出用抵抗が拡散抵抗である請求項1に記載のスイッチング電源回路。
  5. 前記電圧検出用NMOSのソース拡散領域と前記拡散抵抗とが同一の拡散領域に形成されている請求項4に記載のスイッチング電源回路。
  6. 前記電圧検出用DMOSのサイズが前記電圧制御用DMOSのサイズよりも小さい請求項1〜5のいずれかに記載のスイッチング電源回路。
  7. 前記スイッチング素子のオンからオフへの切り替わりと前記電圧制御用DMOS及び前記電圧検出用DMOSのオフからオンへの切り替わりとが同期している請求項1〜6のいずれかに記載のスイッチング電源回路。
  8. 前記スイッチング素子のオンからオフへの切り替わりと前記電圧制御用DMOSのオフからオンへの切り替わりとが同期し、
    前記電圧検出用DMOSのオフからオンへの切り替わりが前記スイッチング素子のオンからオフへの切り替わりから所定の期間遅延する請求項1〜6のいずれかに記載のスイッチング電源回路。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のスイッチング電源回路を備えることを特徴とする電子機器。
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