JP5008679B2 - フロー制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モバイル通信ネットワークにおける通信技術に関し、特に、モバイル通信ネットワーク内部に存在するモバイルノードのフローフィルタリングを実現するために、モバイルノードやモバイルネットワークに接続されているノード内に配置されているフロー制御装置に関する。
下記の非特許文献1に記載されているモバイルIPv6(Mobile Internet Protocol version 6)、すなわちMIPv6によれば、モバイルノード(MN:Mobile Node)は、自身のホームネットワークから離れている場合であっても、ホームアドレスあてのパケットを受信することができるようになる。一方、複数のネットワークインタフェースを有するラップトップやその他の携帯電子周辺機器が普及してきている。これによって、MNは、単一のホームアドレスに対してバインドされた複数の気付アドレス(CoA:Care-of Address)を取り扱うことが可能となる。
このような異種環境(heterogeneous environment)では、MNは、例えば、可能であれば複数のネットワークインタフェースに関する入力フローの拡張を望んでいる可能性がある。また、このような技術に関する動作によって、MNは、例えば、所定のクラスのトラフィックの受信を望んでいない可能性がある。
現在、IPv6におけるモバイルノード及び複数インタフェースを議論するワーキンググループ(Monami6:Mobile Nodes and Multiple Interfaces in IPv6)では、フローフィルタリングメカニズムが議論されている。このフローフィルタリングメカニズムを用いることによって、モバイルノードは、フローをホームエージェント(HA:Home Agent)にリダイレクトする方法を特定できるようになる。なお、現在、Monami6が対象にしているモバイルノードには、モバイルホストであり、モバイルルータに関する議論はほとんどなされていない。
フローフィルタリングメカニズムは、ホームエージェントとMNとの間において、異なるトラフィックを異なる双方向トンネルにおいてフィルタリングすることを目的としている。Monami6におけるフローフィルタリングは、例えば、通信相手ノード(CN:Correspondent Node)のアドレス、送信元及びあて先ポートナンバー、IPv6のフローラベルなどに基づいて行われる。
ワーキンググループには、現在、フローフィルタリングに関する解決策を提供する3つのインターネットドラフト(下記の非特許文献2〜4)が存在している。
非特許文献2のインターネットドラフト『モバイルIPv6におけるフロー移動(Flow movement in Mobile IPv6)』では、ホストは、任意の所望するインタフェースに受信側フローを個別に向けることを可能にするMIPv6の新たな拡張の導入が試みられている。このMPIv6における拡張によれば、マルチホーム状態のホストは、ユーザ又はアプリケーションによって特定される内部ポリシに従ってトラフィックに接続し、トラフィックの方向を定めることが可能になるという様々なアクセス技術に係る利益を十分に受けることができるようになる。
また、非特許文献3のインターネットドラフト『モバイルIPv6に関するホームエージェントフィルタリング(Home Agent Filtering for Mobile IPv6)』では、バインディングアップデート(BU:Binding Update)メッセージに関する新たなフィルタリングオプションの導入が試みられている。この新たなフィルタリングオプションによれば、MNは、ホームエージェントに対して、現在のフロー又は今後フローとなり得る潜在的フローにフィルタを付加するように要求することが可能となる。フィルタは、例えばホームエージェントによる2種類の動作を示している。すなわち、フィルタは、例えば、ホームエージェントがフィルタに一致しないパケットを廃棄しなければならないという動作、又は、ホームエージェントがフィルタに一致するパケットをそのフィルタに関連付けられている気付アドレス(CoA:Care-of Address)にリダイレクトしなければならないという動作を示している。
また、非特許文献4のインターネットドラフト『モバイルIPv6のバインディングに関するフィルタ(Filters for Mobile IPv6 Bindings (NOMADv6)』や下記の特許文献1では、複雑なフィルタを形成するために、個別に又は組み合わせて使用可能な一連の異なるフィルタモジュールの導入が試みられている。このようなフィルタは、バインディングアップデートの間にバインディングエージェントに中継されるものであり、シグナリングにモビリティオプションとして挿入される。なお、フィルタを保持することができるバインディングエージェントは、フィルタリングエージェントと呼ばれる。バインディングアップデートに含まれるすべてのフィルタは、バインディングアップデートで示される接続ポイント(CoA)に関連付けられている。これにより、フィルタリングエージェントは、あるフローと特定のバインディングとの間の関係を把握することができるようになる。
また、Monami6ワーキンググループにおけるマルチインタフェースノード(複数のインタフェースを有するノード)のフローフィルタリング技術に関連して、非特許文献2〜4に開示されている技術をまとめた下記の非特許文献6が存在している。
この非特許文献6に開示されている技術では、フローフィルタリングの考え方が更に拡張され、複数のインタフェースを有するモバイルルータが、1つ又は複数のフローを気付アドレス(CoA)に関連付けられるようになっている。なお、非特許文献6では、フローと気付アドレスとの間のバインディングの識別にフロー識別子が用いられている。
この拡張によって、MRは、MR自身に割り当てられているプレフィックスをMR自身のCoAの1つと関連付け、この関連付けに係るバインディングをホームエージェントに登録できるようになる。この結果、ホームエージェントは、このプレフィックスに一致するあて先アドレスのフローを、MRのCoA(このプレフィックスに関連付けられているCoA)に転送できるようになる。
さらに、非特許文献6に開示されている技術に、下記の非特許文献7に記載されているメカニズムを組み合わせて用いることも可能である。非特許文献7では、複数CoAのバインディングを行う際に、バインディングアップデートメッセージに関連付けられている固有のBID(Binding Identification:バインディング識別情報)が用いられる。非特許文献6及び非特許文献7に開示されている技術を組み合わせることによって、複数CoAのバインディングをより効率的に集約することが可能となる。
例えば、いくつかのフロー識別子が、固有のBIDによって識別される1つのCoAに関連付けられている場合、モバイルノードは、BIDに関連付けられたCoAの変更を行うだけで、これらのフローのバインディングが行われているCoAを変更することが可能となる。
さらに、非特許文献6及び非特許文献7に開示されている技術を組み合わせることによって、nキャスト(n-cast)などの付加的な機能が容易に実現可能となる。
なお、MNがNEMOのトラフィックフローのnキャスト(n-cast)を行おうとする場合には、MNは、MNへのフローの転送方法をMRに指示できる必要がある。
また、下記の特許文献2には、所定の移動局に関連付けられている通信トラフィックのタイプに基づいて、その移動局用の通信リソースを管理する方法が提案されている。ネットワークは、1つ以上のフロータイププロフィールを規定している。各プロフィールには、プロフィールによって表されるパケットフローの予想特性に関して設定された1つ以上のパラメータ値が含まれている。さらに、各フロータイププロフィールには、定義されたパケットマッチングフィルタや、アクティビティタイマ満了期間値が含まれている。その動作においては、ネットワークは、移動局に関するパケットデータトラフィックに一致するフロータイププロフィールのいずれかに基づいて各移動局に設定された有効なフローを保持している。そして、ネットワークは、所定の移動局へのデータパケットが、定義されたフロータイププロフィールのいずれかに一致するか否かの判断を行う。
また、下記の特許文献3には、複数のネットワークインタフェースを有するMNが、データフローに関してフローごとにハンドオーバ管理を実行できるようにする方法が記載されている。MNの複数のホームアドレスがHAに登録されており、これらのアドレスは、MNとコレスポンデントノード(CN:Correspondent Node)との間の異なるデータフローに対して動的に割り当てられる。
また、下記の特許文献4に開示されている技術によれば、複数の異種ネットワークへの接続が可能な移動端末が、同一又はいくつかのあて先に対して複数のネットワークを経由する仮想コネクションのセットアップを行って維持することが可能となる。これにより、通信の信頼性が向上するとともに、効率的な通信が実現されるようになる。
また、この特許文献4には、更なる信頼性の向上を実現するため、マルチアクセス端末がトラフィックを複製する機能を有する場合も開示されている。この構成は、フローをサポートしているリンクがハンドオーバされる場合に有用であり、トラフィックの複製によって、パケットロスや遅延の発生、サービスの中断が最低限に抑えられる。
また、下記の特許文献5に開示されている技術によれば、アクセス端末が、順方向(ダウンリンク方向)のパケットの転送方法や、逆方向(アップリンク方向)のパケットの処理方法(及び発送方法)をルータに指示することが可能となる。特許文献5に開示されている技術では、アクセス端末のパケットフローに関連した指示(アクセス端末によって決定及びアップデートされる)がアクセス端末からルータに行われ、ルータにおいて、パケットの効率的なフィルタリングが行われる。また、特許文献5に開示されている技術では、パケットが効率的にフィルタリングされることで、所望のあて先へのデータストリームのバイキャスト(bi-cast)も実現される。
また、下記の特許文献6に開示されている技術によれば、モバイルノードは、そのモバイルノードが接続されているアクセスルータに関する情報を、ホームエージェント又はコレスポンデントノードに渡すことが可能となる。ホームエージェント又はコレスポンデントノードは、この情報を利用して、アクセスルータのアドレスをアウタパケットの送信元アドレスとするトンネル経由で到達するパケットを、三角経路によるオーバヘッドを生じさせずに直接モバイルノードへ送信することが可能となる。さらに、ホームエージェント又はコレスポンデントノードは、トンネル経由で到達するパケットが信頼できる送信元からのものであることを検証することが可能である。これは、受信者が転送ルータの信頼性を検証することができ、その結果、モバイルルータがアウタパケットを特定のあて先へ直接転送できるようになることによる。
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しかしながら、非特許文献5のネットワークモビリティ(NEMO:Network Mobility)に対してMonami6で言及されているフローフィルタリングメカニズムを適用した場合、トンネルはモバイルルータ(MR:Mobile Router)で終端する一方、トラフィックはMNで終端することになる。MRは、インテリジェントなフローフィルタリングを行うためにMNへのフローに関するトラフィック要件を把握することができないので、MRが異なるイグレス(egress)のアクセスを有する場合には、フローフィルタリングメカニズムに問題が生じることになる。さらに、MNは、MRから通知される様々なモバイルネットワークプレフィックス(MNP:Mobile Network Prefix)に基づいて、インテリジェントなフローフィルタリングを行うためのアクセスネットワークの特性(イグレス特性)を把握することは不可能である。
すなわち、NEMOの考え方をMonami6に適用した場合、モバイルネットワーク内のMNまでのトラフィックが経由する双方向トンネルは、MRで終端されることになる。このため、例えば、MNは、MNが接続しているモバイルネットワークのイグレス経路が複数存在する場合(例えば、1つのMRが複数のイグレスインタフェースを有している場合や、イグレス経路を有するルータがモバイルネットワーク内に複数存在する場合など)には、MNは、MRの上位に存在するネットワークの特性(MRのイグレス特性)を十分に考慮したフローフィルタリングを行うことは不可能である。したがって、現段階においては、NEMOの考え方をMonami6には完全に適用することはできないという問題がある。
また、特許文献2に係る技術を用いた場合、MRがマッチング機能を実行した場合であっても、移動局はMRのイグレス特性を取得することができないため、上述のNEMOに関する問題は依然として発生することになる。
また、特許文献3に係る技術では、HAが複数のホームアドレスをMNに通知できるようにするために、標準のモバイルIPv6技術を使用する旨が言及されている。しかしながら、MRが導入された場合には、標準のモバイルIPv6メカニズムを使用して、MRのイグレス条件をMNに通知することは不可能である。
また、特許文献4に係る技術では、ある移動端末(第1の移動端末)が別の移動端末(第2の移動端末)の配下に位置しておりネスト状態にある場合には、第2の移動端末(上位の移動端末)によってトラフィックの複製が決定されるという問題がある。したがって、本来、トラフィックフローの複製の決定制御を行うべきオリジナルのデータの送受信者(すなわち、第1の移動端末)は、別の移動端末の配下でネスト状態となった場合には、トラフィックの複製に関するコントロールをほとんど行うことができなくなってしまう。
また、特許文献5に係る技術では、あるアクセス端末(第1のアクセス端末)が別のアクセス端末(第2のアクセス端末)の配下に位置しておりネスト状態にある場合には、第2のアクセス端末が特別なフィルタが設定された複数のリンクを有していることを、第1のアクセス端末は把握することができないという問題がある。
さらに、特許文献6に記載の技術の場合、ホームエージェント又はコレスポンデントノードが、複数のイグレス経路(例えば、複数の気付アドレス)を有するモバイルルータを経由するモバイルノードのトラフィックフローをフィルタリングすることができないという問題が生じる。モバイルノードは、モバイルルータの気付アドレスを把握することができない。したがって、モバイルノードは、モバイルノードの様々なトラフィックフローに関してどの経路を使用すべきかを指定するフィルタを、ホームエージェント又はコレスポンデントノードに設定することができない。同様に、モバイルルータは、モバイルノードがどのようなトラフィックフローの発送を望んでいるかを把握することができない。
上記の問題を解決するため、本発明は、モバイルノードがプロキシノードを通じてそのフローポリシの構成を行おうとした場合に生じる問題を解決するためフロー制御装置を提供することを目的とする。特に、本発明は、NEMOで言及されているモバイルルータが有するモバイルネットワーク内に接続されているモバイルノードが、Monami6で言及されているフローフィルタリングメカニズムを実行できるようにするためのフロー制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明のフロー制御装置は、モバイルネットワークを配下に有するモバイルルータ内に配置されるフロー制御装置であって、
前記モバイルネットワーク外部に存在するノードとの通信に使用される1つ又は複数のイグレスインタフェースと、
前記モバイルネットワークに接続されているノードとの通信に使用される1つ又は複数のイングレスインタフェースと、
前記モバイルネットワークに接続されているノードのトラフィックと、前記トラフィックに使用すべき前記イグレスインタフェースの識別情報との対応が少なくとも記述されたフローフィルタポリシを格納するフィルタポリシリストと、
前記モバイルネットワークに接続されているノードからのパケットを転送する場合、前記フィルタポリシリストから前記ノードの前記フローフィルタポリシを検索し、前記検索された前記フローフィルタポリシを参照して、前記パケットの転送に使用される前記イグレスインタフェースを選択するマッチング手段とを、
有する。
この構成により、モバイルノードは、モバイルルータに接続されている場合であっても、モバイルルータを通じてそのフローフィルタポリシの構成を行うことが可能となる。
さらに、本発明のフロー制御装置は、上記の構成に加えて、前記イングレスインタフェースを通じて前記モバイルネットワーク内に送信されるルータ通知メッセージに、前記モバイルルータの前記イグレスインタフェースが接続されているネットワーク特性を示す情報を挿入する特性情報挿入手段を有する。
この構成により、モバイルネットワーク内のノードは、本来モバイルネットワーク内のノードが把握できないモバイルルータの上位ネットワークの特性(ネットワーク特性、イグレス特性)を把握することが可能となる。
さらに、本発明のフロー制御装置は、上記の構成に加えて、前記ネットワーク特性を示す情報を識別するための仮想識別子情報を設定する仮想識別子情報設定手段と、
前記仮想識別子情報と前記ネットワーク特性との対応関係を格納する仮想識別子情報格納手段とを、
有する。
この構成により、モバイルルータは、モバイルルータのイグレスインタフェースのネットワーク特性を仮想識別子とマッピングすることによって管理することが可能となる。
さらに、本発明のフロー制御装置は、上記の構成に加えて、前記ネットワーク特性が変化した場合には、前記仮想識別子情報と前記ネットワーク特性との対応関係を再構築して、前記仮想識別子情報と前記ネットワーク特性との対応関係を更新する仮想識別子情報更新手段を有する。
この構成により、モバイルルータのイグレスインタフェースのネットワーク特性が変更された場合には、その変更に対して、仮想識別子情報とネットワーク特性との対応関係を再構築することで対応することができる。
さらに、本発明のフロー制御装置は、上記の構成に加えて、複数の前記イグレスインタフェースのそれぞれの前記ネットワーク特性のうち、同様のタイプの前記ネットワーク特性に対して同一の仮想識別子を割り当てることによって、複数のネットワーク特性を1つの仮想識別子に集約するように構成されている。
この構成により、似たようなネットワーク特性を有する複数のイグレスインタフェースを1つの仮想識別子で表すことが可能となり、仮想識別子を所望の有限数に抑えることが可能となる。また、特に、モバイルルータが階層化されて接続されており、上位ネットワークにおいて多数のネットワーク特性が存在する場合(多数のフローが存在する場合)に、仮想識別子を所望の有限数に抑えることが可能となる。
さらに、本発明のフロー制御装置は、上記の構成に加えて、前記特性情報挿入手段が、前記モバイルネットワークに接続されているノードから要求された場合に、前記ネットワーク特性を示す情報を含む前記ルータ通知メッセージに挿入するように構成されている。
この構成により、モバイルルータは、情報を必要とするモバイルネットワーク内のノードに対して、ネットワーク特性を示す情報を含むルータ通知メッセージを適宜送信することが可能となる。
さらに、本発明のフロー制御装置は、上記の構成に加えて、前記ネットワーク特性を、前記モバイルネットワークで用いられているアドレスプレフィックスの所定範囲に割り当てるように構成されている。
この構成により、モバイルルータのイグレスインタフェースのネットワーク特性を、モバイルネットワークで用いられているアドレスプレフィックスの所定範囲にマッピングすることによって管理することが可能となる。
さらに、本発明のフロー制御装置は、上記の構成に加えて、前記特性情報挿入手段が、定期的に送信される前記ルータ通知メッセージに前記ネットワーク特性を示す情報を挿入するように構成されている。
この構成により、例えば、モバイルルータのイグレスインタフェースのネットワーク特性が変更された場合であっても、その変更を定期的に送信される前記ルータ通知メッセージを用いて、モバイルネットワーク内のノードに反映させることが可能となる。
さらに、本発明のフロー制御装置は、上記の構成に加えて、前記モバイルネットワークに接続されているノードから、前記ノードの前記フローフィルタポリシを受信して、前記受信したフローフィルタポリシを前記フィルタポリシリストに格納するように構成されている。
この構成により、モバイルネットワーク内のノード自身によって構成されたフローフィルタポリシに基づいて、モバイルルータにおけるフローフィルタリングが実現されるようになる。
さらに、本発明のフロー制御装置は、上記の構成に加えて、前記ルータ通知メッセージに、前記モバイルルータ自身がデフォルトルータとして機能する旨を示すデフォルトルータオプションを挿入するデフォルトルータオプション挿入手段を有する。
この構成により、モバイルルータが、モバイルネットワーク内のノードに対して、自身がデフォルトルータであることを示すことが可能となる。
さらに、本発明のフロー制御装置は、上記の構成に加えて、前記イングレスインタフェースを通じて前記モバイルネットワーク内に送信されるルータ通知メッセージに、複数の前記イグレスインタフェースのそれぞれを、前記モバイルネットワークで用いられるアドレスプレフィックスの特定の1ビットの値に対応させて、複数の前記イグレスインタフェースのそれぞれに対応する各特定の1ビットの値に応じて、複数の前記イグレスインタフェースのそれぞれを経由した前記パケットの伝送が行われるように設定されたアドレスプレフィックスを含む情報が挿入されるように構成されている。
この構成により、特定のビットの値に応じて、モバイルネットワーク内のノードへ送信されるパケットが経由するイグレスインタフェースを定めることが可能となる。
また、上記の目的を達成するため、本発明のフロー制御装置は、モバイルルータの配下のモバイルネットワークに接続されているノード内に配置されるフロー制御装置であって、
前記モバイルルータから、前記モバイルルータのイグレスインタフェースの特性を示す情報を取得する特性情報取得手段と、
前記特性情報取得手段で取得した情報に基づいて、前記ノードのトラフィックと、前記トラフィックに使用すべき前記モバイルルータの前記イグレスインタフェースの識別情報との対応が少なくとも記述されたフローフィルタポリシを生成するフローフィルタポリシ生成手段と、
前記フローフィルタポリシを前記モバイルルータに送信するフローフィルタポリシ送信手段とを、
有する。
この構成により、モバイルネットワーク内のノードは、本来モバイルネットワーク内のノードが把握できないモバイルルータの上位ネットワークの特性(ネットワーク特性、イグレス特性)を把握し、この情報に基づいてフローフィルタポリシを構成し、モバイルルータに通知することが可能となる。
さらに、本発明のフロー制御装置は、上記の構成に加えて、前記特性情報取得手段が、前記モバイルルータから送信されるルータ通知メッセージに挿入されている前記ネットワーク特性を抽出するように構成されている。
この構成により、モバイルネットワーク内のノードは、モバイルルータから送信されるルータ通知メッセージから、自身のフローフィルタポリシの構成に必要なモバイルルータの上位ネットワークの特性に関する情報を取得することが可能となる。
本発明は、プロキシノード(例えば、モバイルルータ)が、そのアクセス特性を管理下のノード(例えば、モバイルネットワーク内のモバイルノード)に通知することによって、モバイルノードがフローフィルタリングメカニズムを実行できるように構成されており、モバイルノードがプロキシノードを通じてそのフローポリシの構成を行おうとした場合に生じる問題を解決できるという効果を有している。本発明は、特に、NEMOで言及されているモバイルルータが有するモバイルネットワーク内に接続されているモバイルノードが、Monami6で言及されているフローフィルタリングメカニズムを実行できるようにするという効果を有している。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。まず、本発明を理解できるようにするため、以下の用語の定義を行う。
「マルチモードノード」は、選択可能ないくつかのIPv6アドレスを有するノード(ホスト又はルータ)を表している。これは、そのノードが、例えば、接続されているリンク上で通知(アドバタイズ)される複数のプレフィックスを受信できることや、そのノードが、同一リンク上に接続されているか否かによらず、選択可能な複数のインタフェースを有していることを表している。
「モバイルネットワークプレフィックス(MNP)」は、モバイルルータに委譲され、モバイルネットワーク内で通知(アドバタイズ)されるIPv6プレフィックスを表している。モバイルネットワーク内では、1つ以上のモバイルネットワークプレフィックスの通知が可能である。
「ルータ通知(RA:Router Advertisement)」は、定期的に、又はルータ要請メッセージ(Router Solicitation message)に対する応答として、様々なリンクパラメータやインターネットパラメータと共にその存在(ルータの存在)を通知するために、ルータによって送信されるパケットを表している。ルータ通知には、オンリンク決定(on-link determination)及び/又はアドレス構成、推奨されるホップリミット値などが含まれている。
なお、以下では説明のために、特定の数値、時間、構造、プロトコル名や他のパラメータが、本発明を十分に理解可能とするために設定される。しかしながら、当業者であれば、本発明が、これらの特定の詳細な定義が無くても実施可能であることは明らかである。また、本発明を不必要に不明瞭としないために、ブロック図では周知のコンポーネントやモジュールが図示される。
図1を参照しながら、本発明のモバイルルータ(MR:Mobile Router)の好適な構成要素について説明する。図1に図示されている具体例では、MR10は、マルチモードノードとして機能し、1つ又は複数のイグレスインタフェース(egress interface)11を有している。このイグレスインタフェース11によって、MR10は、自身のホームエージェント(HA:Home Agent)との間で様々な双方向トンネルを確立したり、ルータ通知を受信したりすることが可能となる。なお、好適な具体例としては、イグレスインタフェース11は、例えば、Wi−Fi、ブルートゥース(登録商標)又はセルラであるが、これらに限定されるものではない。
さらに、MR10は、1つ又は複数のイングレスインタフェース(ingress interface)13を有している。このイングレスインタフェース13によって、MR10は、自身のモバイルネットワーク内のノードと通信を行ったり、自身のモバイルネットワーク内にルータ通知を送信したりすることが可能となる。なお、好適な具体例としては、イングレスインタフェース13(アクセスインタフェース13)は、例えば、Wi−Fi又はブルートゥースであり、アクセスインタフェース13から送信されるパケットは、例えばルータ通知であるが、これらに限定されるものではない。
さらに、MR10は、フィルタポリシリスト15を有している。フィルタポリシリスト15には、MR10に接続されているノードによって構成された1つ又は複数のフィルタポリシ(ノードiポリシ)が含まれている。あるノードのフィルタポリシは、例えばXML(Extensive Markup Language)フォーマットで格納されてもよいが、これに限定されるものではない。
さらに、MR10は、マッチング機能17を有している。このマッチング機能17によって、MR10は、ノードのパケットを送信すべきイグレスインタフェース11がどれかを把握することが可能となる。MR10は、自身のモバイルネットワーク内のノードから、そのイングレスインタフェース13でパケットを受信し、そのパケットをマッチング機能17にパス14を通じて送る。マッチング機能17は、パス16を通じてフィルタポリシリスト15から、そのノードのフィルタポリシを検索する処理を開始する。そして、MR10は、検索されたポリシを用いて、そのパケットを正しいイグレスインタフェース11に合わせ、パス12を通じて上記の正しいイグレスインタフェース11にパケットを送る。
次に、図2を参照しながら、本発明の好適なシステムについて説明する。この好適なシステムでは、モバイルネットワーク24がMR10を有している。MR10は、グローバルネットワークへの接続ポイントを変更して、あるリンクから別のリンクに移動することが可能なルータである。MR10は、例えば、複数のインタフェース間でモバイルノード(MN)25によって設定されたポリシに基づいて、パケットを転送することができることが望ましい。
さらに、MR10は、モバイルネットワーク24内において、ルータ通知を送信することが可能である。送信されるルータ通知には、例えば、MR10のイグレス特性や仮想識別子などが含まれてもよいが、これらに限定されるものではない。なお、当業者であれば、上記のような情報は、ICMPオプションの形式に従ってルータ通知メッセージ内に挿入可能であることが理解できるであろう。
さらに、モバイルネットワーク24は、モバイルノード(MN)25を有している。MN25は、モバイルネットワーク24内でMR10に接続されているノードである。この好適なシステムでは、MN25は、図2には不図示の自身のホームエージェント(以降、MN−HAと呼ぶ)、又はMR10に対して、フローフィルタポリシを設定することが可能である。MN25は、モバイルノード又は固定ノードとして実現可能であることが望ましい。また、MN25は、例えば、プリンタ、パーソナルコンピュータ、その他の電子周辺機器などであるが、これらに限定されるものではない。また、ここでは、モバイルネットワーク24内に1つのMN25が存在している場合が図示されているが、当業者であれば、モバイルネットワーク24には、1つ又は複数のMN25(モバイルネットワーク24のユーザが所有しているもの、あるいは所有していないもの)が存在し得ることが分かるであろう。また、当業者であれば、MN25自体がモバイルルータであり、その配下にモバイルネットワークが存在していてもよいことや、逆に、MR10自体が別のモバイルネットワークに接続されていてもよいことも分かるであろう。なお、MN−HAがMR−HAと一致する場合もある。
MR10は、マルチモードノードとして機能し、1つ又は複数のアクセスシステム20を通じて、ワイドエリアネットワーク(WAN:Wide Area network)22にアクセス可能である。なお、この好適なシステムでは、アクセスシステム20は、例えば、Wi−Fi、ブルートゥース(登録商標)、セルラなどであるが、これらに限定されるものではない。また、好適なシステムでは、MR10は、自身のホームルータ(モバイルルータホームエージェント:MR−HA)23と1つ又は複数の双方向トンネル21を確立する。なお、双方向トンネル21の確立には、例えばインターネット鍵交換(IKE:Internet Key Exchange)の技術が利用されるが、この技術に限定されるものではない。さらに、MR−HA23は、MR10によってMR−HA23に設定されたポリシに基づいて、受信したパケットを各あて先に発送する。
MR10が自身のホームネットワーク内に存在する場合には、MR10は、1つ又は複数のホームアドレス(HoA)を構成し、それをMR−HA23に登録する。また、MR10がアクセスルータを通じてアクセスシステム20に接続する場合には、MR10はマルチモードノードなので、1つ又は複数の気付アドレス(CoA)を構成する。MR10の各CoAに関して、MR10は、MR−HA23と双方向トンネルを確立し、MR−HA23に対して、その特定のCoAを登録するためのバインディングアップデート(BU:Binding Update)メッセージを送信する。MR−HA23は、MR10からのBUメッセージを受信すると、指定されたMR10のCoAにMR10のHoAをマッピングすることによって、自身のバインディングキャッシュエントリを更新する。これにより、MR10は、ホームネットワークから離れているときであっても、そのHoAがあて先に設定されているパケットを受信することが可能となる。
MR10は、1つ又は複数のMNPをMR−HA23に要求し、MR−HA23によって静的又は動的にMNPの割り当てが行われる。なお、プレフィックスの割り当ての技術としては、例えばDHCPv6プレフィックス委譲などの技術が利用可能であるが、これに限定されるものではない。MR−HA23は、MN10に対して、1つ又は複数のMNPが含まれるRAを送信する。これによって、MR−HA23は、MR10がどのMNPを使用するかを管理することが可能となる。また、MR10は、モバイルネットワーク24内のノード又はルータに通知するMNPを1つ又は複数生成して、それをMR−HA23に登録してもよい。これによって、MR10は動的にMNPを生成することが可能となり、その結果、MR−HA23における負荷を軽減させることが可能となる。MR10は、1つ又は複数の有効なMNPを有する場合には、それをプレフィックスキャッシュに格納する。なお、他の好適な例として、例えば、MNPが手動で構成され、MR10の不揮発性メモリに格納されてもよい。
そして、MR10は、必要なプレフィックスを取得した後、モバイルネットワーク24内に通知されるべきプレフィックスを含むルータ通知を構成する。図3には、本発明の好適な実施の形態におけるモバイルルータによって送信されるルータ通知の一例が図示されている。RA30は、MR10によって生成されたルータ通知であり、RA30のIPヘッダが記載されるIPフィールド31を有している。IPフィールド31には、例えばMR10のインタフェースの送信元アドレスやあて先アドレスが含まれるが、これらに限定されるものではない。通常、ルータ通知は複数ノードにマルチキャストされるので、そのあて先アドレスはマルチキャストあて先アドレスである。一方、ルータ通知が要求される場合、そのあて先アドレスはユニキャストアドレスとなり得る。さらに、RA30はインターネット制御メッセージプロトコル(ICMP:Internet Control and Management Protocol)フィールド32を有していてもよい。ICMPフィールド32は、インターネットレイヤ機能を実行するために使用される。なお、本発明の好適な実施の形態では、ICMPフィールド32には、例えば、アドレス構成フラグやルータライフタイムが含まれるが、これらに限定されることはない。
RA30は、モバイルネットワークプレフィックス(MNP)33を更に有している。MNP33は、モバイルネットワーク24内のモバイルノード25によってアドレス構成のために使用される1つ又は複数のプレフィックスを運ぶことが可能である。RA30はイグレス情報34を更に有している。イグレス情報34は、モバイルネットワーク24内のモバイルノードに対して、MR10のイグレス特性に関する情報を通知するものである。本発明の好適な実施の形態では、イグレス情報34には、例えば1つ又は複数の識別子35(ノードが、この情報を利用して、関連するフローポリシを設定できるようになる)が含まれることが望ましいが、これに限定されるものではない。また、RA30において、イグレス特性は、例えばアクセスシステム20のジッタ又はデータレートであるが、これらに限定されるものではない。また、識別子35には、例えばMR10の物理インタフェースや仮想識別子の組み合わせを使用することが可能であるが、これらに限定されるものではない。
また、図4は、本発明の好適な実施の形態におけるモバイルノードによって実行される、モバイルルータでのフローポリシの設定方法の一例を示すシーケンスチャートである。ここで、MR10は、イグレス情報34を含むRA30をモバイルネットワーク24内にマルチキャストする。なお、本発明の好適な実施の形態では、イグレス情報34は、MR10の物理インタフェースを表す情報を含んでいる。さらに、イグレス情報34の各識別子35として、例えばアドレスプレフィックスを使用することが可能であるが、これに限定されるものではない。RA30を受信したMN25は、MR10に送信すべき必要なフローポリシを構成するために、イグレス情報34の検索処理(RA処理)41を行う。本発明の好適な実施の形態では、例えば所望のトラフィックに適したサービス品質(QoS:Quality of Service)に関するユーザの判断に基づいて、MN25がフローポリシを構成する旨の決定が行われるが、これに限定されるものではない。MN25は、フローポリシを設定すると、MN25のフローポリシを含むフローポリシ設定メッセージ42をMR10に送信する。そして、フローポリシ設定メッセージ42を受信したMR10は、処理43に示されるように、そのフィルタポリシリスト15内にMN25のポリシを格納する。
なお、本発明の好適な実施の形態では、MR10は、モバイルネットワーク24内に、イグレス情報34を含むRA30をマルチキャストするが、当業者であれば、RA30がMR10からMN25に直接(例えばユニキャストによって)送信されてもよいことが分かるであろう。さらに、別の好適な実施の形態では、MR10は、モバイルネットワーク24内に、イグレス情報34を含まないRA30をマルチキャストするとともに、MN25からのルータ通知の要求に応じて、イグレス情報34を含む要請RA(solicited RA)30を送信することも可能である。これによって、MR10は、RA30に挿入されたイグレス情報34をモバイルネットワーク24内のすべてのモバイルノードに常に通知する必要がなくなり、モバイルネットワーク24内における帯域消費を低減させることが可能となる。
また、さらに別の好適な実施の形態において、MN25が、ステートフルアドレス構成手段を使用して、MR10のイグレス情報を取得してもよい。例えば、MN25はDHCP探索メッセージを送信して、モバイルネットワーク24内のDHCPサーバを探す。DHCPサーバは、モバイルネットワーク24で使用可能なアドレスのプールを保持しており、例えばMR10がDHCPサーバの場合(あるいは、MR10とDHCPサーバとが協同している場合)には、モバイルネットワーク24で使用可能なアドレスは、MR10が管理する様々なイグレス特性にマッピングされている。例えば、アドレスプールに存在するアドレスの1つは、無線LANインタフェースの特性に関連付けられている。
そして、DHCPサーバとして機能しているMR10は、マッピングされたアドレスプールのリストを含むDHCP応答メッセージをMN25に送信する。MN25は、あるフローに関して所望されるトラフィック要件を満たす適切なイグレス特性を発見できた場合には、そのイグレス特性にマッピングされたアドレスをそのフローに使用するとともに、フローフィルタリングに所望のフィルタルールをセットする。
なお、例えばDHCPサーバは、MN25にアドレスのリストを提供するとともに、DHCP探索メッセージへの応答であるDHCPオファ(offer)メッセージ内に、各アドレスに関連付けられているネットワーク特性(イグレス特性)を示す情報を挿入してもよい。MN25は、所望のネットワーク特性に基づいてアドレスを選択し、DHCPアクセプト(accept)メッセージを用いて選択したアドレスの使用を確認する。
なお、DHCPサーバ及びMR10は同一のエンティティである必要はないが、異なるエンティティの場合には、MR10及びDHCPサーバが、イグレスネットワーク特性に関する情報や、仮想識別子とアドレスのプレフィックスとのマッピング方法に関する情報を交換できる必要がある。
MR10がアクセスシステム20を移動する場合には、そのイグレス特性が変化する可能性がある。MR10は、RA30に挿入するイグレス情報34を修正して、モバイルネットワーク24内に、新たなRA30を通知し直す必要がある。このとき、モバイルネットワーク24内のモバイルノード25は、MR10のイグレス特性の変更に基づいてポリシを修正し、MR10にアップデートを行う。そして、モバイルノードによってアップデートされたポリシリストを受信したMR10は、フィルタポリシリスト15のアップデートを行う。このマッピング方法は、MR10のイグレス条件を監視しようとするモバイルノードが、それぞれのフィルタリングエージェントを利用して、フローフィルタポリシの修正を行うものである。なお、このマッピングの好適な方法には、MNがパケットのトラフィックの調整をより良く行えるようにするという利点がある。また、本発明の好適な実施の形態では、フィルタリングエージェントは、例えばホームエージェント、コレスポンデントノード(CN)、モバイルアンカポイント(MAP)などであるが、これらに限定されるものではない。また、本発明の好適な実施の形態では、適切な処理能力を有するモバイルノードは、より効率的にフローフィルタリングメカニズムを実行することが可能である。
また、図5は、本発明の更なる好適な実施の形態におけるモバイルルータによって実行される仮想識別子(virtual identifier)のマッピング方法の一例を示すフローチャートである。なお、以下の本発明の好適な実施の形態では、RA30のイグレス情報34には、MR10の物理インタフェースを表すMR10の仮想識別子に関する情報が含まれている。なお、イグレス情報34における各識別子35は、例えばアドレスプレフィックスなどを使用することが可能であるが、これに限定されるものではない。さらに、この好適な実施の形態では、MR10は、モバイルネットワーク24でちょうど起動したか、あるいはモバイルネットワーク24内で既に動作中である。
MR10は、ステップS50において、イグレス特性を監視して、何らかの変化が生じたか否かの検出を開始する。MR10のイグレス特性に変化がない場合には、MR10は引き続きイグレス特性の監視を継続する。しかしながら、MR10がイグレス特性の変化を検出した場合には、MR10は、ステップS51において、仮想識別子リストにアクセスできるか否かの判断を行う。なお、MR10が仮想識別子リストにアクセスできない場合(仮想識別子リストを有していない場合)には、MR10は、ステップS52において、仮想識別子リストを生成する。このとき、ステップS53において、MR10は、イグレス特性を各仮想識別子にマッピングして、仮想識別子リスト内に格納する処理を行う。MR10によるマッピング機能の実行方法としては、例えば、イグレス特性が同様のタイプのフローを集約し、数種類の仮想識別子に分類して対応させることが可能なアルゴリズムを、MR10が実行することが望ましい。これにより、MR10は、イグレス特性を有限数のタイプに集約して管理することが可能となり、特にMR10が連接して階層化した場合に、仮想識別子の数を所望の有限数に保つことができるようになる。
一方、ステップS51で、仮想識別子リストにアクセス可能であることを検出したMR10は、ステップS54において、新たなイグレス特性を取得する処理を行う。MR10は、新たなイグレス特性を取得すると、上述のようにステップS53において、仮想識別子を新たなイグレス特性にマッピングさせる動作を実行する。MR10は、まず、仮想識別子の範囲を設定し、新たなイグレス特性に基づいて、最初に定義された仮想識別子に一致しない新たな仮想識別子を追加することが可能である。なお、この好適な実施の形態では、仮想識別子は、例えばアドレスプレフィックスであるが、これに限定されるものではない。また、仮想識別子のすべての範囲が使用された場合には、MR10は、使用されなくなった仮想識別子を徐々に削除していく処理を開始することが可能である。
マッピングが完了した場合、ステップS55において、MR10は、以前のリストと比べて、仮想識別子リストが変更されたか否かをチェックする処理を行う。この好適な実施の形態では、仮想識別子リストの変更は、例えば仮想識別子の付加又は削除によるものであるが、これらに限定されるものではない。MR10は、仮想識別子リストの変更を検出した場合には、ステップS56において、1つ又は複数の仮想識別子をモバイルネットワーク24内に通知する。これにより、モバイルノードは、フローフィルタポリシの設定用に仮想識別子を使用することが可能となる。MR10が1つ又は複数の仮想識別子を通知する方法としては、例えばRA30を送信する方法が挙げられるが、これに限定されるものではない。MR10は、モバイルネットワーク24に1つ又は複数の仮想識別子を通知した後も、そのイグレス特性の監視を継続して行う。また、MR10は、ステップS55で仮想識別子リストの変更を検出しなかった場合においても、そのイグレス特性の監視を継続して行う。
また、この好適な実施の形態では、仮想識別子のマッピングの一例として、MR10は、様々なアクセスシステム(例えば、一般パケット無線サービス(GPRS)、無線ローカルアクセスネットワーク(WLAN)、第3世代(3G)セルラなどのような3つのイグレスインタフェースを有している。各アクセスシステムによって、それぞれ異なるタイプのサービスが提供される。例えば、それぞれ、GPRS(64kbps、ジッタなし、5セント/分)、WLAN (10Mbps、ジッタ4秒、無料)、3Gセルラ(384kbps、ジッタ1秒、10セント/分)のサービスが提供される。MR10は、自身の様々なイグレス特性を表すために仮想識別子を作成する。なお、本発明の実施の形態では、仮想識別子によって、帯域幅/ジッタ/コストのそれぞれが低い/中程度/高いという組み合わせを表すことが可能であるが、これらに限定されるものではない。仮想識別子が作成されると、MR10は、それらの仮想識別子を物理インタフェースにマッピングして、仮想識別子リスト内に格納する。なお、本発明の実施の形態では、MR10は、GPRSを仮想識別子(低帯域幅、低ジッタ)、WLANを仮想識別子(高帯域幅、高ジッタ)、3Gセルラを仮想識別子(中程度の帯域幅、中程度のジッタ)にそれぞれマッピングする。
MR10がアクセスシステム20を移動する場合には、そのイグレス特性は変化する可能性がある。例えば、MR10がWLANのホットスポットから出る場合には、WAN22へのWLAN接続を失うことになる。MR10が、仮想識別子(高帯域幅、高ジッタ)の物理インタフェースが無効(非動作状態)であることを認識すると、仮想識別子(高帯域幅、高いジッタ)を3Gセルラに再マッピングする。この方法は、例えば、モバイルネットワーク24内の処理能力の低いモバイルノードが、それぞれのフィルタリングエージェントにおけるフローフィルタリングのパラメータを常に変更する処理を行いたくない場合などに行われる。この好適な仮想識別子の再マッピング方法は、MR10がモバイルネットワーク24内のモバイルノードに対して、その変更を伝える必要がないという利点を有している。この好適な実施の形態によれば、モバイルノードがモバイルルータの物理的なイグレス接続に関する情報を把握する必要がなく、モバイルルータは、モバイルノードへのベストエフォート型ルーティングサービスを提供することが可能となる。
また、このような仮想識別子のセットを実現するための好適な方法としては、例えば、周知、かつ所定のビットストリームパターンのセットを識別子として使用することが可能である。例えば、100010は中程度の帯域幅、低ジッタ、中程度の費用を表し、111100は高帯域幅、高ジッタ、低コストを表すようにすることが可能である。
また、この仮想識別子のセットを実現するための別の好適な方法としては、例えば仮想識別子としてアドレスプレフィックスを使用することが可能である。この方法では、MR10は、自身のモバイルネットワークプレフィックスをより小さいアドレス範囲である様々なサブプレフィックスに区切るようにする。また、このとき、サブプレフィックスの1つは、どのイグレス特性にもマッピングされないようにする。これは、モバイルノードが、フローフィルタリングメカニズムの使用を意図していない場合や、あるいはフローフィルタリングメカニズムを使用できない場合のためのものである。このサブプレフィックスに基づくアドレスが設定されたパケットは、MR10のマッチング機能17による処理を受けることなく、デフォルトのイグレスルートを通じて発送される。一方、その他のサブプレフィックスはそれぞれ、例えば(高帯域幅、高ジッタ)や(低帯域幅、低コスト)などの特定のイグレス特性にマッピングされている。これらのサブプレフィックスに基づくアドレスが設定されたパケットは、マッピングに基づいて、対応するイグレスインタフェースを通じて発送される。
この仮想識別子を実現する好適な方法によれば、フローフィルタリングマッピング機能を簡単なアドレスベースのルーティングに還元されるようになるという利点がある。ルータは一般にアドレスに基づいてパケットの発送を行い、アドレスに基づくルーティングを行うように構成されているので、仮想識別子としてプレフィックスを用いることにより、ルータの処理負荷を軽減させることが可能となる。一方、仮想識別子を実現する他の方法では、モバイルノードが、例えばトランスポートレイヤプロトコルナンバーやトランスポートレイヤポートナンバーなどのマッチング用のフロー特性を特定する必要がある。なお、この方法を行うためには、MR10やその他のフィルタリングエージェントにおいて、より大規模なパケット検査が必要となる。なお、この仮想識別子を実現する方法は、MR10が1つ以上のMNPを有する場合でも適用可能であることは明らかである。
MN25は、MR10のイグレス特性に関する情報を受信した場合には、その情報を利用して、送信元又は受信元となっているトラフィックがどのように送信されるかを決定する処理が行われる。また、好適な実施の形態では、MR10がそのイグレス特性を伝えるための方法としては、例えばルータ通知の送信が挙げられるが、これに限定されるものではない。さらに、好適な実施の形態では、MR10のイグレス特性に関する情報として、例えばMR10の物理インタフェースや仮想識別子を使用することが可能であるが、これらに限定されるものではない。MN25は、特定のトラフィックをどのように送信又は受信するかを決定すると、その決定内容をフィルタポリシとしてMR10に設定する。
また、この実施の形態では、MN25がMR10にポリシを設定する方法としては、例えば、XML(Extensive Markup Language)で記載されたフィルタポリシをMR10に送信することが挙げられるが、これに限定されるものではない。MR10は、そのフィルタポリシリスト15にポリシを格納する。この好適な実施の形態では、MN25は、MR10にそのフィルタポリシを設定することが可能であるが、当業者であれば、MN25が、自身のホームエージェント(MN−HA)、コレスポンデントノード(CN)、中間ルータなどのフローフィルタリングをサポートしている様々なノードにフィルタポリシを設定することが可能であることが分かるであろう。
また、好適な実施の形態では、MR10が、MR−HA23への複数のイグレス経路を有しており、モバイルネットワーク24内のMN25に対して、その旨を通知する。これにより、MN25は、MR10やMN−HAにフィルタポリシを設定することが可能となる。なお、当業者であれば、MR−HA23がWAN22への複数のイグレス経路を有することによって、MR10がフローフィルタリングメカニズムを実現することも可能であることが分かるであろう。MR−HA23は、例えば複数のサービスプロバイダに加入することによって、WAN22への複数の経路を有することが可能となる。MR10がMR−HA23への接続を確立した場合、MR10は、MR−HA23から、MR−HA23の複数のイグレス経路に関する情報を含むRA30を受信することになる。そして、MR10は、RA30に存在する関連情報を使用し、MR−HA23にフローポリシを設定することによって、そのフローフィルタリングメカニズムを実行することが可能となる。この好適な実施の形態では、MR−HA23は、上述した実施の形態に係る方法を使用して、そのイグレス特性をMR10に通知する。
また、更なる好適な実施の形態では、MR10が、1つ又は複数のマルチモードアクセスルータを通じて、WAN22への複数のイグレス経路を有している。この実施の形態では、マルチモードアクセスルータは、RA30を通知することによって、接続ノードがRA30中に存在する関連情報を使用してフローフィルタリングメカニズムを実行することが可能となる。この実施の形態では、マルチモードアクセスルータがRAを通知する方法として、例えばそのネットワーク内に周期的にRAを送信する方法や、ネットワーク内の特定のノードからのリクエストを受けた場合にRAを送信する方法が挙げられるが、これらに限定されるものではない。このとき、MR10は、RA30内に存在する関連情報を使用して、マルチモードアクセスルータにフローポリシを設定することによって、そのフローフィルタリングメカニズムを実行することが可能となる。この好適な実施の形態では、マルチモードアクセスルータは、上述した実施の形態に係る方法を使用して、そのイグレス特性をMR10に通知する。
本発明の別の好適な実施の形態では、さらに、モバイルネットワーク24のモバイルノードに対して、MR10がデフォルトルータであることを示すためのオプションをRA30に挿入することも可能である。図6には、本発明の別の好適な実施の形態におけるモバイルノードによって実行されるデフォルトルータの変更方法の一例を示すフローチャートが図示されている。なお、この好適な実施の形態では、MN25はモバイルネットワーク24に属している。MN25は起動後にWAN22との接続を確立するために、その近隣に存在するルータの探索を試みる。MN25が近隣のルータを発見する方法は、例えばルータ通知の聴取であるが、これに限定されるものではない。
MN25は、RA30を受信すると、ステップS60において、ルータへの有効(利用可能)なイグレスリンクが存在しているか否かをチェックする。この実施の形態では、MN25が有効なイグレスリンクを検出できなかった場合に、MN25は、ステップS61において、受信したRA30を送信しているルータに対して、必要な認証処理を実行する。MN25による認証処理の実行方法としては、例えば802.1x認証を使用することが可能であるが、これに限定されるものではない。MN25は、認証を受けると、ステップS62において、アドレスを構成し、そのルータをデフォルトルータとして設定する。そして、MN25は、ルータ通知の聴取を継続して行う。
一方、MN25は、有効なイグレスリンクの確立を検出した場合には、ステップS63において、受信したRA30をチェックして、RA30にデフォルトルータオプションが設定されているか否かを判断する。受信したRA30内にデフォルトルータオプションが設定されていないことが検出された場合には、MN25は、ステップSS64においてRA30を無視し、ルータ通知の聴取を継続する。一方、受信したRA30内にデフォルトルータオプションが設定されていることが検出された場合には、MN25は、ステップS65において、その特定のルータがデフォルトルータとして既に設定されているか否かのチェックを行う。MN25は、ルータが既にそのデフォルトルータとして設定されている場合には、ステップS64で受信したRA30を無視し、ルータ通知の聴取を継続する。しかしながら、ルータが現在そのデフォルトルータとして設定されていない場合には、MN25は、上述のステップS61、S62の処理を行って、そのルータをデフォルトルータとして設定する。そして、MN25は、ルータ通知の聴取を継続して行う。
MR10がMR−HA23へのリンクを複数有する場合には、MR10はMR−HA23に対して、MR10の様々なイグレス経路を経由するように、フローの複製を要求することが可能である。これによって、少なくとも様々なイグレス経路を経由するフローのうちの少なくとも1つがMR10に到達する可能性が高くなる。これを実現する方法としては、例えばMR10が、特定のフローを複数のイグレスパスを通じてMR10に発送するようにMR−HA23に指示するフィルタリングルールを、MR−HA23に登録することが挙げられる。
例えば、MR10が、無線LAN(WLAN)インタフェースを経由するVoIP(Voice over IP)のフローを有しているとする。WLANインタフェースはジッタが高いため、MR10は、MR−HA23に対して、MR−HA23がVoIPフローパケットを複製し、複製パケットをGPRSインタフェースを介してMR10に発送するように指示するフィルタリングルールを設定する。これによって、MR10は、MR10とMR−HA23との間の帯域幅を消費することになるものの、WLANインタフェース又はGPRSインタフェースの少なくともどちらか一方でVoIPフローパケットを受信できる可能性が高くなる。
また、更に別の好適な実施の形態において、MR10が、モバイルネットワーク24内のノードに対してもフロー複製サービスが提供されるよにしてもよい。この場合、RA30には、MR10がモバイルネットワーク24内のトラフィックフローの複製を行うことができる旨をモバイルネットワーク24内のモバイルノードに通知するためのオプションが追加される。なお、例えば、RA30内の1ビットをこのオプションに割り当てることが可能であるが、これに限定されるものではない。
MN25は、このオプションを検出することによって、少なくともトラフィックフローの1つがMN25に確実に到達するように、特定のトラフィックフローの複製をMR10に依頼できるようになる。これは、例えば、トラフィックがわずかに停滞しただけで患者の命に関わるような場合などにおいて、手術を行っている医者がリモートの場所から患者に関する情報(時間的、情報的に重要度の高い情報)取得する場合など、特に緊急性を要する(トラフィックの停滞を許容しない)場面に有用である。
また、MR10は、MN25のトラフィックフローを複製する手段をサポートするために、複数のイグレス経路を仮想識別子のセットに正しくマッピングする必要がある。例えば、MR25は、ある仮想識別子をGPRS及びWLANにマッピングし、別の仮想識別子をGPRS及び3Gセルラにマッピングすることが可能である。
したがって、例えば、MN25がGPRSアクセスシステムを通じて伝送されるトラフィックフローを持っており、このトラフィックフローをWLANアクセスシステム経由のフローに複製することを望む場合などにおいては、MN25は、MR10に対して、MN25あてのトラフィックフローをフィルタできるようにするための適切な仮想識別子を通知する必要がある。
図7には、本発明の好適な実施の形態において、モバイルルータが、トラフィック複製に関する情報をモバイルノードに通知するために送信されるルータ通知の一例が図示されている。図7において、RAには、IPフィールド31、ICMPフィールド32、モバイルネットワークプレフィックス33、イグレス情報34、複数の識別子35a〜35d、フロー複製情報70が含まれている。なお、RA内の各フィールドに含まれる情報やその使用目的は、フロー複製情報70を除いて上述のフィールド(図3に図示されている各フィールド)と同様であり、ここでは説明を省略する。
ルータ通知に追加されたフロー複製情報70によって、MN25は、モバイルネットワーク内においてフロー複製が実行可能であること(MR10がフローの複製サービスを提供していること)を把握できるようになる。
なお、図7では、識別子35a〜35dは、イグレス情報34から分離されており、アドレスのプレフィックスの一部のビットによって表されている。このように、例えば、MN25がCoAを構成する際に使用するプレフィックスの1ビットを用いて各識別子を表すことが可能であり、したがって、アドレスのプレフィックスが識別子として使用される場合に、識別子35a〜35dをイグレス情報34から分離することが有用となる。なお、モバイルネットワークプレフィックス33のビットに識別子35a〜35dを加えたビットの長さが、実際のアドレスプレフィックスの長さに対応している。
例えば、MR10は、例えば、GPRS、WLAN、3Gセルラのアクセスシステムへの3つのイグレスインタフェースを有している。各アクセスシステムでは、異なるタイプのサービスが提供されており、したがって、各アクセスシステムの特性がイグレス情報34に反映される。MR10はRAにおいて識別子を用いることで、MN25は、MR10が有している様々なイグレスインタフェースを識別することが可能となる。
例えば、MR10は識別子35bをGPRSインタフェースのイグレス情報にマッピングし、識別子35cをWLANインタフェースのイグレス情報にマッピングし、識別子35dを3Gインタフェースのイグレス情報にマッピングすることが可能である。さらに、MR10は識別子35aを使用して、MR10がMN25のフローを複製する機能をサポートしている旨をMN25に通知することも可能である。この場合は、識別子35aが、フロー複製情報70に対応した情報となり、図7に図示されているフロー複製情報70のビット配列は必要なくなる。
MN25は、RAを受信すると、このRA内の情報を使用して、必要なフィルタリングルールを構成する。例えば、MR10は、RAによって通知されるアドレスのプレフィックスに含まれるビットを、識別子として使用することが可能である。例えば、各識別子35a〜35dは、アドレスプレフィックスの後続のビット(レガシノードにとってはアドレスプレフィックスの一部)において1ビットで表されており、MN25がGPRS及びWLANインタフェースを通じたフローを複製するようにMR10に通知したい場合には、MN25は、そのフローに関するCoAを構成する際に、フローの複製を所望するシステムに対応した識別子がセットされたモバイルネットワークプレフィックス33を含むアドレスプレフィックスを使用する。
なお、ここでは、GPRS及びWLANインタフェースを通じたフローを複製するように要求しているので、GPRSインタフェースにマッピングされている識別子35bの位置のビットと、WLANインタフェースにマッピングされている識別子35cの位置のビットが1に設定され、その他の識別子(3Gインタフェースにマッピングされている識別子35d)は0に設定される。
MR10は、MR10はMN25で構成されたCoAのアドレスプレフィックスを参照して、各インタフェースに対応するビットの値を特定することによって、MN25がどのイグレスインタフェースへのフローの複製を所望しているのかを判断することができる。
上記の例では、MN25がGPRSインタフェース及びWLANインタフェースの両方を利用したフローのバイキャストを所望していると判断されて、MR10は、このバイキャストに伴ってMN25自身で定義されたMN25のフィルタリングルールをMR−HA23に通知する。これによって、MR−HA23は、MN25によって定義されたフィルタリングルールに従って、MN25のフローのフィルタリングを行うことが可能となる。
また、本発明を理解できないレガシノードに関しては、MR10からのRAによって、デフォルトのプレフィックス(モバイルネットワークプレフィックス33及びすべての識別子35a〜35dが含まれるビット配列)が通知される。例えば、MR10に、80ビットのプレフィックスが割り当てられている場合に、さらに、MR10は、フロー複製情報として使用される識別子35a及びイグレスインタフェースにマッピングされた識別子35b〜35dに、さらに4ビットを使用する。したがって、MR10は、デフォルトのプレフィックス用に、レガシノードが使用する84ビットのプレフィックスを通知することになる。なお、例えば、RAでは、識別子35a〜35dの値がすべて0にセットされ、レガシノードが使用するデフォルトのプレフィックスが、本発明に対応したMN25がフロー複製の要求を行う際に設定するプレフィックスと重複しないようにすることが望ましい。
レガシノードは、このデフォルトの(識別子の値がすべて0にセットされた)プレフィックスを使用して、モバイルネットワーク24内でCoAを構成する。この方法によって、レガシノードが、本発明用のプレフィックス(レガシノードが使用すべきではないプレフィックス)を偶然使用してしまわないようにすることが可能となる。
さらに別の好適な実施の形態では、RAに存在する識別子35a〜35dが、特定のビット配列パターンとなるようにしてもよい。これにより、MR10は、MR10の様々なイグレス特性を表すように、各識別子をマッピングすることが可能となる。
また、上述のように、MR10が識別子35aをフロー複製情報70にマッピングし、MN25は識別子35aを参照および設定することによって、MR10がMN25のフローを複製できる旨を把握できるようにしてもよい。
また、MN25は、特定のフローに関してMR10の特定のイグレスインタフェースへの複製を望む場合に、フローポリシセットアップ42(図4に図示されているようなメッセージ)をMR10に送信してもよい。この場合、フローポリシセットアップ42には、MN25がMR10のフロー複製サービスの使用を所望している旨をMR10に通知する識別子が含まれている。
また、RAのいくつかの識別子が、MR25の同一のイグレスインタフェースにマッピングされていてもよい。例えば、MR10は、1つの識別子によって、特定のタイプのイグレス特性が表されるようにマッピングを行うことが可能である。これによって、ある識別子が高いデータレート特性にマッピングでき、別の識別子が中程度のデータレート特性にマッピングでき、また別の識別子が低いデータレート特性にマッピングでき、また別の識別子が高いジッタレート特性にマッピングできるようになる。このとき、MN25は、インタフェースの特性を指定することによって、フローの複製を要求することがで可能となる。
また、例えば、MN25が、MN25の特定のフローに関して、高いデータレート特性及び高いジッタ特性の条件下でのフロー複製を要求したとする。しかしながら、MR10には、高いデータレート特性及び高いジッタ特性を満足するイグレスインタフェースは、例えばWLANインタフェースしか存在していないとする。この場合、MN25のフローは、単にWLANインタフェースでのみ伝送され、MN25はこのフローがバイキャスト(あるいはNキャスト)されていると思っているものの、実際にはフローの複製サービスを受けていないことを把握できない。
このような状態に対処するため、MR10がRAに更なる情報を追加して、すべての識別子がフローの複製のサポートをしているわけではない旨をMN25に通知することが可能である。例えば、RAに関するフロー複製情報70内に、上記のすべての識別子がフローの複製のサポートをしているわけではない旨を示す情報を挿入することが可能である。
なお、上述の説明では、MR10とMR−HA23との間でバイキャストが行われる場合について主に説明しているが、MN25は、システム全体においてフローをどのように複製するか(フローの複製方法)を制御することが可能である。例えば、MN25は、MN25自身のHAからMR−HA23まで特定のフローをバイキャストさせたいと望む場合や、MR−HA23からMR10まで特定のフローをトライキャスト(tricast)させたいと望む場合であっても、MR10から受信するRA内の情報を使用して、MN25のホームエージェントやMR10に、所望のフロー複製を実現するためのフィルタリングポリシをセットアップすることが可能である。
さらに別の実施の形態では、MN25が、DHCPv6などのステートフルなアドレス自動構成手段によって、フロー複製情報を取得することが可能である。例えば、MN25がモバイルネットワーク24においてDHCP探索メッセージを送信した場合には、モバイルネットワーク24のDHCPサーバは、MN25に対してDHCPオファメッセージによって応答を行う。なお、DHCPオファメッセージには、アドレスのリスト、各アドレスに関連付けられているネットワーク特性の説明、フロー複製情報(すなわち、MR10がフロー複製サービスをモバイルノードに提供しているか否かを示す情報)などが含まれてもよいが、これらに限定されるものではない。なお、フロー複製情報がアドレス(アドレスのプレフィックス)に挿入される場合には、このアドレスが、イグレス特性とさらにマッピングされていてもよい。すなわち、例えば、フロー複製のサポートを示す識別子35aは、同時に任意のイグレス特性にマッピングされていてもよい。MN25は、識別子35aのビットに値を設定することで、MR10によって、その値に対応したフローの複製が行われるようになる。
なお、DHCPサーバ及びMR10は同一のエンティティである必要はないが、異なるエンティティの場合には、MR10及びDHCPサーバが、イグレスネットワーク特性に関する情報や、仮想識別子とアドレスのプレフィックスとのマッピング方法に関する情報を交換できる必要がある。
また、上述のように、本発明によれば、イグレス特性が変化した場合に、MR10がその変更内容を配下のモバイルネットワーク24内に通知することによって、MN25自身がフローポリシの再設定を行う方法と、イグレス特性の変化に応じてMR10が仮想識別子のマッピングを変更することによって、イグレス特性の変化がモバイルネットワーク24内に伝搬されず、MN25がフローポリシの再設定を行わずに済む方法とが提供されるが、MN25が、これらのいずれかの方法を選択することができるようにしてもよい。
さらに、例えば、MR10が仮想識別子によってイグレス特性の管理を行っている状況下において、配下のモバイルネットワーク24に接続されているMN25が、MR10に対して明示的にイグレスインタフェースに係るイグレス特性の状態を問い合わせることができるようにしてもよい。この場合、MN25からの問い合わせを受けたMR10は、このMN25に対して、イグレス情報34を含むRA30をユニキャスト送信することによって、MN25自身がフローポリシの再設定を行うための情報を通知することが可能である。
また、MRが別のモバイルネットワークに接続している状態が階層化して存在する場合などでは、あるMRが報知するイグレス情報とその変化は、下層のMRのイグレス特性の変化として順次伝搬することで、全体として有効に機能することは明白である。
また、本発明のモバイルルータは、個別の実体を持つ端末デバイスであることはもちろん、例えば、実際の移動端末の接続点となる固定局間を論理エンティティとして移動し、移動端末に対してモバイルネットワークを提供する、ソフトウェアなどで実装された論理的存在に対しても適用可能である。
また、本明細書では、MN25が、モバイルIPv6(さらには、Monami6の拡張)に関する動作を行うモバイルノードとして例示されているが、本明細書におけるモバイルノードは、モバイルルータであってもよく、あるいは、モバイルIPv6を使用していないが何らかのマルチホーミングプロトコル(例えばShim6)を使用しており、異なるフローに関しては異なるソースアドレスを用いる機能を有するものであってもよい。
さらに、本明細書では、本発明で特定される方法を実行するモバイルルータによって、モバイルネットワークにおけるフローフィルタリングがサポートされている。しかしながら、本発明で規定されるフローフィルタリングをサポートするための方法は、例えば、インターネットへの複数のリンクを持ったアクセスルータ(AR)などのようなルーティングを行うことが可能なマルチモードノード(すなわち、MR以外のノード)で実行されてもよい。
この場合、ARが、その様々なイグレス特性を識別子にマッピングしており、MNが特定のフローに関して適切なCoAを選択できるようにするために、ARのイグレス特性にマッピングされた識別子の通知が行われる。なお、この方法は、例えばMNが自身のホームエージェントと通信している場合に適用され、これによって、HAはインターネットに複数のリンクで接続し、HAとARとの間で異なるイグレス経路を通じた複数のフローの伝送が行われるようになる。
上述のように、フィルタリングエージェントはコレスポンデントノードであってもよい。本発明の別の実施の形態において、図2に図示されているMR−HA23は、MN23が通信セッションを有しているCN23で置き換えられてもよい。例えば、CN23は、ある加入者プランによってMN25へサービス(例えば、動画、電子メール)を提供するサーバであってもよい。MN25は、三角経路が行われる際にホームエージェント経由で発生するオーバヘッドを低減するため、CN23への接続が最適化された接続となるよう選択する。これにより、特許文献6に記載されている方法が使用され、MR10が直接通信を行うためにCN23との間で双方向トンネルを設定することによって、 経路の最適化が実現されてもよい。これは、MR10が、MR10のイグレス特性と共にMR10のホームアドレスを通知することを意味している。
この好適な実施の形態では、確実にMN25へのフローフィルタリングサポートが中断されないようにするため、MR10は、フィルタルールをCN23に設定する必要がある。これを実現するための方法として、例えば、CN23に送信されるプレフィックスバインドフラグ(prefix-bind flag)を使用する方法が挙げられる。CN23は、プレフィックスバインドフラグによって、CN23との双方向トンネル21を設定することに加えて、さらに、MN10がCN23においてフローフィルタリングに関する適切なフィルタルールを設定すべきことをMN10に対して通知できるようになる。
図8には、本発明の別の実施の形態において、モバイルルータがフローフィルタリングに関するフィルタルールをコレスポンデントノードに設定できるようにする方法を示すシーケンスチャートが図示されている。図8において、MN25は、ステップS80においてバインディングアップデート(BU)をCN23に送信する。この好適な実施の形態では、BUには、MN25がCN23におけるバインドを希望する複数の異なる気付アドレス(MN.CoAs)、MR10のホームアドレス(MR.HoA)、プレフィックスバインドフラグが含まれているが、これらに限定されるものではない。CN23がBUの処理を行う際、CN23はMR.HoA及びプレフィックスバインドフラグの存在に気付き、ステップS81においてバインディングアクノレッジメント(BA)によってMN25に応答する。なお、BAには、プレフィックスバインドフラグと共にアクセスルータオプションが含まれていてもよい。BAにAROが存在すると、MR10はステップS82においてリターンルータビリティを開始し、必要なCN23への双方向トンネルの設定を行う。
さらに、BAにプレフィックスバインドフラグが含まれているので、MR10は、MR10とCN23との間のフローフィルタリングに関するフィルタルールをCN23に設定する。この目的のために、MR10は、ステップS83においてBUをCN23へ送信する。このBUには、MR10のフィルタルールと共に、MR10がCN23におけるバインドを希望する複数の異なる気付アドレス(MR.CoAs)が含まれているが、これらに限定されるものではない。また、フィルタルールによって、MR10は、MR10のルーティングプレファレンスをCN23へ通知することが可能となる。例えば、フィルタルールは、識別子35に対するMR10の気付アドレスのマッピングである。この好適な実施の形態では、識別情報35はプレフィックスを表している。また、さらに別の好適な実施の形態において、識別情報35は所定のビット列を表している。最後に、CN23は、CN23が確実にMR10へのフローをフィルタリングできるようにするため、ステップS84において、MR10のフィルタルールを格納する。なお、CN23は、MR10とCN23との間のバインディングが正しく構成されたことを示すBAをMR10へ送信してもよい。
以下、例を挙げて、上述の方法についてより詳細に説明する。この例では、識別子35は、プレフィックスを表している。MR10は3Gセルラネットワークに接続されているインタフェース(MR.CoA1)と、WLANに接続されているインタフェース(MR.CoA2)とを有している。MR10はあるプレフィックス(MR.MNP1)を3Gセルラにマッピングし、別のプレフィックス(MR.MNP2)をWLANにマッピングする。これらのプレフィックスはモバイルネットワーク内で通知される。ARO及びプレフィックスバインドフラグがバインディングアクノレッジメントメッセージ内に存在する場合、MR10は、CN23との間でリターンルータビリティ処理を行う。この処理では一連のメッセージ交換が行われ、CN23は、MR.CoA1とMR.CoA2が実際に到達可能であることを検証することができる。検証が完了すると、MR10は、MR.CoA1とMR.CoA2とを関連付けるバインディングアップデートメッセージをCN23に送信する処理を行う。さらに、MR10は、プレフィックスバインドフラグの存在に応じて、CN23にフィルタルールを設定する。したがって、MR10は、バインディングアップデートメッセージによって、MR.MNP1及びMR.MNP2に関してマッピングされたプレフィックスをCN23へ送信する。このフィルタルールによって、CN23は、MR10のトラフィックフローに関してMR10の好適な経路を経由させることが可能となる。
また、図9には、本発明の好適な実施の形態におけるコレスポンデントノードのバインディングキャッシュエントリの一例が図示されている。図9において、CN23に関するバインディングキャッシュエントリ(BCE)90には、ホームアドレス(HoA)カラム91、フィルタ識別情報(FID)カラム92、気付アドレス(CoA)カラム93、アクセスルータオプション(ARO)カラム94、プレフィックスバインドカラム95が含まれている。HoAカラム91には、CN23に関するバインディングを有するノードのホームアドレス(HoAs)が含まれている。HoAカラム91によって、CN23は、特定のフローがあるノードに向けられているか否かを特定することが可能である。特定のフローがあるノードに向けられていることが特定されると、CN23は、FIDカラム92を参照することによって、フィルタルールがそのフローに関して設定されているか否かをチェックする処理を行う。FIDカラム92には、例えば、CN23に格納されているフィルタルールの識別情報が含まれている。この識別情報によって、CN23は、そのフローに適用可能な対応するフィルタを見つけることが可能となる。
フィルタのマッチングによって、通常、CN23は、そのフローが受信者ノードの特定のアドレスに送信されるものであることを把握する。そのアドレスは、BCE90のCoAカラム93に示されている。通常、CoAカラム93には、モバイルノードの気付アドレスが含まれている。このような指定によって、CN23は、そのフローをモバイルノードの好適なCoAへ発送することが可能となる。さらに、CN23がモバイルノードの好適なCoAに関連付けられているAROオプションを参照した場合には、CN23は、CN23に関するバインディングを有しているモバイルルータの場所にモバイルノードが現在位置していることを把握する。このAROカラム94には、例えば、モバイルルータのHoAが含まれている。これにより、CN23はモバイルルータのHoAにマッピングされた対応するCoAを見つけ、そのフローを特定のCoAへ発送する。
本発明では、BCE90にプレフィックスバインドカラム95が導入される。プレフィックスバインドカラム95は、CN23がモバイルルータのルーティングプレファレンスを把握できるようにすることを目的とする。本発明の好適な実施の形態において、例えば、プレフィックスバインドカラム95には識別子35が含まれており、識別子35にはモバイルネットワークプレフィックス又は所定のビット列が含まれているが、これらに限定されるものではない。CN23はプレフィックスバインドカラム95を利用して、フローのあて先アドレスに基づくマッチングを行う。最良のプレフィックスのマッチングが見つかると、CN23は、そのフローをモバイルルータの特定のCoAへ発送する。
ここで、上述した方法の詳細を説明するために一例を挙げる。図9において、CN23は、動画ストリーム(FID1)がMN25(MN.HoA)へ発送されるべきものであることを特定する。さらに、CN23は、FID1がMN.CoA1経由で発送されることを示すフィルタルールをMN25が設定していることに気付く。MN.CoA1はAROオプションに関連付けられているので、CN23は、MN25が現在MN10のモバイルネットワークに位置していることを把握する。MR10のホームアドレス(MR.HoA)に基づいて、CN23は、MN10が2つのCoA(MR.CoA1、MR.CoA2)に到達可能であることを見付ける。このように、CN23は、最良のマッチングを見つけるために、MR10によって指定されたMNPに対してMN.CoA1のマッチングを行う。MN.CoA1はMR.MNP1を用いて構成されているので、CN23は、MR.MNP1を最適なものとして特定する。これにより、CN23は、動画ストリームをMR.CoA1経由でMN25へ発送し、その結果、MR10のホームエージェントはスキップされる。
また、本発明の更に別の好適な実施の形態では、識別子35はBCE90のプレフィックスバインドカラム95に格納されているビット列を表している。したがって、MN25はMR10によって通知されるビット列と同じFIDを各フローに対して設定する。例えば、MR10は、WLANにマッピングされているID1(35a)を100110として表す。MR10がCN23にフィルタルールを設定すると、プレフィックスバインドカラム95はMR.CoA2に対して100110をマッピングする。したがって、MN25がCN23からのデータストリームをWLAN経由で受信したい場合には、MN25はFIDを100110に設定する。これにより、CN23はFIDをMR10の所望の気付アドレス(MR.CoA2)にマッピングすることが可能となる。
なお、上述においては、本発明はモバイルルータとコレスポンデントノードとの間において、最適化されたルーティング条件でフロー制御を実現する方法について説明しているが、同様の方法がモバイルルータとモバイルノードのホームエージェントとの間に対しても適用可能であることは、当業者にとって明らかである。
さらに、本発明書によって、下記の技術的なアイデアがサポートされる。
本発明によれば、最適化された経路が存在する場合に、フロー制御を更に行う方法を実行するフロー制御装置が提供される。
この方法は、例えば、
i)モバイルノード(MN)が、アクセスルータオプション(ARO)及びプレフィックスバインディングフラグが含まれているバインディングアップデート(BU)をコレスポンデントノード(CN)へ送信するステップと、
ii)CNが、MRに経路最適化(RO)を行うように指示するARO及びプレフィックスバインディングフラグが含まれているバインディングアクノレッジメント(BA)をモバイルルータ(MR)経由でMNへ送信するステップと、
iii)MRが、プレフィックスバインディングフラグを見つけた場合に、CNにフィルタルールを設定するステップと、
iv)CNが、MRによって設定されたフィルタルールをバインディングキャッシュエントリ(BCE)に格納するステップとを、
有していてもよい。
さらに、MRによって設定された上述のフィルタルールが、MRのプレフィックスとMRの気付アドレス(CoAs)との間のマッピングを表していてもよい。
さらに、MRによって設定された上述のフィルタルールが、ビット列とMRの気付アドレス(CoAs)との間のマッピングを表していてもよい。
さらに、本発明によれば、アクセルルータオプション(ARO)及びプレフィックスバインディングフラグを含むバインディングアップデート(BU)を生成する手段と、BUをコレスポンデントノード(CN)へ送信する手段とを有するモバイルノードが提供される。
さらに、本発明によれば、アクセスルータオプション(ARO)及びプレフィックスバインディングフラグが含まれているバインディングアップデート(BU)をモバイルノードから受信する手段と、MRに経路最適化(RO)を行うように指示するARO及びプレフィックスバインディングフラグが含まれているバインディングアクノレッジメント(BA)を生成する手段と、モバイルルータ(MR)経由でBAをMNへ送信する手段と、MRによって設定されたフィルタルールをバインディングキャッシュエントリ(BCE)に格納する手段とを有するモバイルノードが提供される。
さらに、本発明によれば、MRに経路最適化(RO)を行うように指示するARO及びプレフィックスバインディングフラグが含まれているバインディングアクノレッジメント(BA)をコレスポンデントノード(CN)から受信する手段と、プレフィックスバインディングフラグを見つけた場合に、CNにフィルタルールを設定する手段とを有するモバイルルータが提供される。
なお、本明細書では、本発明が最も実用的かつ好適な実施例となるように考慮されて図示及び説明されているが、当業者であれば、設計やパラメータの詳細において、発明の範囲及びその周囲から逸脱しない程度に様々な変更が行われてもよいことは明白である。
また、上記の本発明の実施の形態の説明で用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又はすべてを含むように1チップ化されてもよい。なお、ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。例えば、バイオ技術の適応などが可能性としてあり得る。
本発明は、モバイルノードがプロキシノードを通じてそのフローポリシの構成を行おうとした場合に生じる問題を解決できるという効果や、NEMOで言及されているモバイルルータが有するモバイルネットワーク内に接続されているモバイルノードが、Monami6で言及されているフローフィルタリングメカニズムを実行できるようにするという効果を有しており、モバイル通信ネットワークにおける通信技術や、モバイル通信ネットワーク内部に存在するモバイルノードによるフローフィルタリングの実行方法に関連する技術に適用可能である。
本発明の実施の形態におけるモバイルルータの構成の一例を示すブロック図 本発明の実施の形態におけるシステム構成の一例を示す図 本発明の実施の形態において、モバイルルータによって送信されるルータ通知の一例を示す図 本発明の実施の形態において、モバイルノードによるフローポリシの設定方法の一例を示すシーケンスチャート 本発明の実施の形態において、モバイルルータによって実行される仮想識別子のマッピング方法の一例を示すフローチャート 本発明の実施の形態において、モバイルノードによって実行されるデフォルトルータの変更方法の一例を示すフローチャート 本発明の実施の形態において、モバイルルータによって送信されるルータ通知の別の一例を示す図 本発明の別の好適な実施の形態において、モバイルルータがフローフィルタリング用のフィルタルールをコレスポンデントノードに設定できるようにする方法を示すシーケンスチャート 本発明の好適な実施の形態において、コレスポンデントノードのバインディングキャッシュエントリの一例を示す図
符号の説明
10 MR(モバイルルータ)
11、34 イグレスインタフェース
13 イングレスインタフェース
15 フィルタポリシリスト
17 マッチング機能
20 アクセスシステム
21 双方向トンネル
22 WAN(ワイドエリアネットワーク)
23 MR−HA(モバイルルータホームエージェント)
24 モバイルネットワーク
25 MN(モバイルノード)
31 IPフィールド
32 ICMPフィールド
33 モバイルネットワークプレフィックス(MNP)
35、35a、35b、35c、35d 識別子
70 フロー複製情報

Claims (13)

  1. モバイルネットワークを配下に有するモバイルルータ内に配置されるフロー制御装置であって、
    前記モバイルネットワーク外部に存在するノードとの通信に使用される1つ又は複数のイグレスインタフェースと、
    前記モバイルネットワークに接続されているノードとの通信に使用される1つ又は複数のイングレスインタフェースと、
    前記モバイルネットワークに接続されているノードのトラフィックと、前記トラフィックに使用すべき前記イグレスインタフェースの識別情報との対応が少なくとも記述されたフローフィルタポリシを格納するフィルタポリシリストと、
    前記モバイルネットワークに接続されているノードからのパケットを転送する場合、前記フィルタポリシリストから前記ノードの前記フローフィルタポリシを検索し、前記検索された前記フローフィルタポリシを参照して、前記パケットの転送に使用される前記イグレスインタフェースを選択するマッチング手段とを、
    有するフロー制御装置。
  2. 前記イングレスインタフェースを通じて前記モバイルネットワーク内に送信されるルータ通知メッセージに、前記モバイルルータの前記イグレスインタフェースが接続されているネットワーク特性を示す情報を挿入する特性情報挿入手段を有する請求項1に記載のフロー制御装置。
  3. 前記ネットワーク特性を示す情報を識別するための仮想識別子情報を設定する仮想識別子情報設定手段と、
    前記仮想識別子情報と前記ネットワーク特性との対応関係を格納する仮想識別子情報格納手段とを、
    有する請求項2に記載のフロー制御装置。
  4. 前記ネットワーク特性が変化した場合には、前記仮想識別子情報と前記ネットワーク特性との対応関係を再構築して、前記仮想識別子情報と前記ネットワーク特性との対応関係を更新する仮想識別子情報更新手段を有する請求項3に記載のフロー制御装置。
  5. 複数の前記イグレスインタフェースのそれぞれの前記ネットワーク特性のうち、同様のタイプの前記ネットワーク特性に対して同一の仮想識別子を割り当てることによって、複数のネットワーク特性を1つの仮想識別子に集約するように構成されている請求項3に記載のフロー制御装置。
  6. 前記特性情報挿入手段が、前記モバイルネットワークに接続されているノードから要求された場合に、前記ネットワーク特性を示す情報を前記ルータ通知メッセージに挿入するように構成されている請求項3に記載のフロー制御装置。
  7. 前記ネットワーク特性を、前記モバイルネットワークで用いられているアドレスプレフィックスの所定範囲に割り当てるように構成されている請求項2に記載のフロー制御装置。
  8. 前記特性情報挿入手段が、定期的に送信される前記ルータ通知メッセージに前記ネットワーク特性を示す情報を挿入するように構成されている請求項7に記載のフロー制御装置。
  9. 前記モバイルネットワークに接続されているノードから、前記ノードの前記フローフィルタポリシを受信して、前記受信したフローフィルタポリシを前記フィルタポリシリストに格納するように構成されている請求項1に記載のフロー制御装置。
  10. 前記ルータ通知メッセージに、前記モバイルルータ自身がデフォルトルータとして機能する旨を示すデフォルトルータオプションを挿入するデフォルトルータオプション挿入手段を有する請求項2に記載のフロー制御装置。
  11. 前記イングレスインタフェースを通じて前記モバイルネットワーク内に送信されるルータ通知メッセージに、複数の前記イグレスインタフェースのそれぞれを、前記モバイルネットワークで用いられるアドレスプレフィックスの特定の1ビットの値に対応させて、複数の前記イグレスインタフェースのそれぞれに対応する各特定の1ビットの値に応じて、複数の前記イグレスインタフェースのそれぞれを経由した前記パケットの伝送が行われるように設定されたアドレスプレフィックスを含む情報が挿入されるように構成されている請求項1に記載のフロー制御装置。
  12. モバイルルータの配下のモバイルネットワークに接続されているノード内に配置されるフロー制御装置であって、
    前記モバイルルータから、前記モバイルルータのイグレスインタフェースの特性を示す情報を取得する特性情報取得手段と、
    前記特性情報取得手段で取得した情報に基づいて、前記ノードのトラフィックと、前記トラフィックに使用すべき前記モバイルルータの前記イグレスインタフェースの識別情報との対応が少なくとも記述されたフローフィルタポリシを生成するフローフィルタポリシ生成手段と、
    前記フローフィルタポリシを前記モバイルルータに送信するフローフィルタポリシ送信手段とを、
    有するフロー制御装置。
  13. 前記特性情報取得手段が、前記モバイルルータから送信されるルータ通知メッセージに挿入されている前記ネットワーク特性を抽出するように構成されている請求項12に記載のフロー制御装置。
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