JP5072864B2 - 通信システム及びドメイン管理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、IP(Internet Protocol:インターネットプロトコル)ネットワークなどのパケット交換型データ通信ネットワークにおける通信システム、ドメイン管理装置、エッジ装置並びに移動端末に関する。
IPモビリティを利用した場合には、モバイル装置はホームアドレス(HoA:Home Address)を使用してインターネットにおける到達可能性を維持しながら、あるネットワークから別のネットワークに移動することが可能である。このIPモビリティを実現するプロトコルとして、現在、IETF(Internet Engineering task Force)において、モバイルIPと呼ばれる標準化プロトコルが構築されている。なお、モバイルIPは、インターネットにおけるノードのモビリティに関して、処理能力に優れ、かつ拡張性のある通信プロトコルである。
モバイルIPを使用することで、ノードは、IPアドレス(ホームアドレス)を変更することなく、インターネットへの接続ポイントを変更することが可能であり、ノードは、移動しながらトランスポート層又はより高次のレイヤの接続を維持することが可能となる。なお、ノードのモビリティを実現する際には、インターネットのルーティング構造全体にわたって、そのホスト特有のルートを構築する必要はない。モバイルIPを使用する場合の典型的なシナリオとしては、例えば無線WAN(Wide Area network:広域ネットワーク)環境が挙げられる。無線WAN環境では、モバイル装置は、異なるIPアドレスを有する複数のLAN(Local Area Network:ローカルエリアネットワーク)を通過することがある。また、モバイルIPは、第3世代(3G)ネットワークにおいて、インターネットへの通信を行っているユーザの通信装置がセルラ基地局間を移動する場合に透過性を提供するために用いられてもよい。なお、現在のところ、モバイルIPは、IPバージョン4(IPv4)又はIPバージョン6(IPv6)で使用され得る。
また、最近では、ローカルIPモビリティのサポートが提供されるようになってきている。ローカルIPモビリティは、ネットワークトポロジ(ネットワークの接続形態)が限定されたエリアにおけるIPモビリティである。なお、モバイルノードが移動するネットワークトポロジのエリアが限定されている場合であっても、実際の地理的な地域はかなり広大である可能性がある。これは、ネットワークトポロジと無線通信エリアとのマッピングに依存する。ローカルモビリティに関して実行可能なシナリオとしては、例えば、大規模なキャンパス(例えば、大学のキャンパス)における無線LAN環境の配置が挙げられる。キャンパスのエリア内に存在するユーザは、大学構内を移動しながら、例えばeメール、検索、ウェブサーフィンなどのサービスを受けることができる。しかしながら、キャンパスエリア内のすべてのWLANアクセスポイントを単一のブロードキャストドメインに収容することは、あまり良い拡張とは言えない。
また、何らかの理由(例えば、リンクがIEEE802.3ではない)で、キャンパスの一部を1つのVLAN(Virtual Local Area Network)でカバーできない場合もある。この場合、キャンパスを、それぞれが1つ以上のアクセスルータによって提供されている最終ホップ(last-hop)のリンクに分割することが望ましい。したがって、大学キャンパスのそれぞれのエリア(アクセスルータによって提供されている各エリア)内で使用可能な不変のIPアドレスを有するためには、何らかの局所モビリティ管理技術が用いられる必要がある。IETFでは、ネットワークベースの局所モビリティ管理のワーキンググループ(NetLMM(Network-based Localized Mobility Management)ワーキンググループ)が、局所化されたモビリティ管理のプロトコルを設計している。下記の非特許文献1では、アクセスネットワーク(あるいは、NetLMMドメインと呼ばれる)内に限定してIPモビリティ管理を行う局所モビリティ管理プロトコルが導入されている。このプロトコルは、移動に伴うアクセスネットワークの変更を収容することによって、移動を局所化する。
モバイルノードがNetLMMインフラストラクチャに接続する際、モバイルノードは、まず、ステートフルアドレス構成処理又はステートレスアドレス構成処理を使用して、サービスを提供しているLMA(Local Mobility Anchor:ローカルモビリティアンカ)に関するアドレスを構成する必要がある。したがって、モバイルノードがMAG(Mobile Access Gateway:モバイルアクセスゲートウェイ)に接続すると、MAGは、自身の識別情報(ID)とモバイルノードのIDとを含む位置登録メッセージをLMAに送信する。LMAは、このメッセージに対して、MAGからモバイルノードへのルータ通知に使用可能なNetLMMプレフィクスを含む位置登録確認メッセージで応答を行う。そして、MAGは、接続されているモバイルノードに対してルータ通知(NetLMMプレフィックスを含む)を送信する。アドレス構成が完了すると、MAGは、MAGのID、MNのID、NetLMMのアドレス、トンネルのIDを含むMNアドレスセットアップメッセージをLMAに送信することによって、モバイルノードのアドレスをLMAに登録する。LMAは、このメッセージに対して、パケットの転送ステートを作成して、パケットセットアップを承認するMNアドレスリプライメッセージをMAGに送信する。MAGは、承認を示すMNアドレスセットアップリプライメッセージを受信すると、モバイルノードあてのパケットに関する転送ステートを作成する。
さらに、最近の動向では、ラップトップやその他のハンドヘルド電子周辺機器が、複数のネットワークインタフェースを搭載することが可能である。一方、下記の非特許文献2に記載されているモバイルIPv6(MIPv6)に関して、モバイルノードは、ホームネットワークから離れていても到達可能性を実現することができるように、ホームエージェントにおいて、自身の気付アドレス(CoA)をホームアドレス(HoA)と関連付けることが可能である。したがって、いくつかのネットワークインタフェースが搭載されているハンドヘルド電子周辺機器が導入されることで、モバイルノードが、複数の気付アドレスを所定のホームエージェントアドレスに登録できるようになる。
このような複数の気付アドレスの登録方法は、現在、Mobile Nodes and Multiple Interfaces in IPv6(Monami6)のIETFワーキンググループで定義されている。下記の非特許文献3では、1つのHoAに対する複数のバインディングを区別するため、バインディングユニーク識別番号(BID:Binding Unique Identification)と呼ばれる識別番号が導入されている。BIDは、モバイルノードの1つのホームアドレス(HoA)に関連付けられたインタフェース又はCoAに対して割り当てられる。したがって、HoAはモバイルノードに関連付けられており、一方、BIDは、モバイルノードによって登録された各バインディングを特定する。モバイルノードは、バインディングアップデート(BU:Binding Update)によって、そのホームエージェントにBIDを通知し、ホームエージェントは、自身のバインディングキャッシュにBIDを記録する。
ここで、複数のインタフェースを有するモバイルノードが、NetLMMドメイン内の単一のLMAに同時接続(simultaneous association)を行おうとしているとする。なお、同時接続とは、複数のインタフェースを有するノード(マルチモードノード)が、複数のインタフェースのそれぞれにおける接続を同時に行うことを意味する。複数のインタフェースを有するモバイルノードが、MNのIDを使用して、異なるMAGを通じて同一のLMAに接続する場合には、MAGからLMAに送信される位置登録メッセージは相互に無効化される(すなわち、上書きされる)。これによって、実際にはLMAは、いかなる場合であってもモバイルノードの1つのインタフェースのみを使用する。
また、下記の特許文献1には、複数のインタフェースを有するモバイルノード(モバイルステーション)が、その複数のインタフェースのいずれにおいても同一のグローバルアドレスを使用できるようにする方法が開示されている。モバイルステーションは、複数のインタフェースのいずれかにおいて、ローカルの通信に使用可能なリンクローカルIPアドレスを生成する。そして、モバイルステーションは、リンクローカルIPアドレスを使用して、グローバルアドレス取得部から複数のインタフェースのすべてを通じてグローバル通信に使用可能な1つのグローバルアドレスを取得する。したがって、モバイルステーションは、複数のインタフェースのそれぞれに関してグローバルアドレスを生成する必要はない。
また、下記の特許文献2には、無線通信ネットワークにおいて、複数のリンクレイヤアドレスをIPアドレスに関連付ける方法が開示されている。この方法を実行することによって、クライアントデバイスは、IPアドレスに関連付けられているデータリンクを集約して、データのダウンロード量を増加させることができる。また、この方法によれば、無線通信デバイスの複数のリンクレイヤアドレスに関連付けられているIPアドレスから、クライアントデバイスへのバイキャストが可能になる。さらに、この方法によれば、第1のリンクレイヤアドレスへの通信リンクが悪化した場合に、第2のリンクレイヤアドレスへのダウンロードが行われるようにすることによって障害復旧(failure recovery)が可能となる。
また、最近、NetLMMワーキンググループでは、別のタイプのローカルモビリティ管理プロトコルの採用に関する議論が行われている。このプロトコルは、プロキシモバイルIP(PMIP:Proxy MIP)と呼ばれるものであり、例えば下記の非特許文献4に記載されている。
PMIPでは、MAGとLMAとの間のシグナリングメッセージは、モバイルIPv6シグナリングを拡張したものが利用される。モバイルノードは、NetLMMドメイン内に移動すると、アクセス認証処理においてモバイルノードの識別子(MNのID)を提示することによって、MAGに接続する。MNのIDは、通常、ローカルサーバから取得可能なモバイルノードのポリシプロファイル(policy profile)を関連付けるために使用される。
ポリシプロファイルには、提供されるネットワークベースのモビリティサービスの特徴、関連するパラメータ(例えば、モバイルノードに割り当てられるプレフィックス、許可されるアドレス構成モード、ローミングポリシ)や、その他のネットワークベースのモビリティサービスを提供するために必要なパラメータなどが含まれている。
アクセス認証に成功すると、MAGは、ローカルサーバからモバイルノードのポリシプロファイルを取得する。これによって、MAGは、モバイルノードに関するモビリティシグナリングを実行するために必要な情報をすべて有することになる。そして、MAGは、モバイルノードに割り当てられるプレフィックスを通知するルータ通知(RA:router advertisement)メッセージを周期的にモバイルノードに送信する。
モバイルノードは、受信したRAメッセージからプレフィックスを見つけると、NetLMMドメインに接続されているインタフェースで通信を行うために、IPアドレス(例えば、ホームドメインではホームアドレス、外部ドメインでは気付アドレス)を構成する。モバイルノードがNetLMMドメイン内を移動している限り、NetLMMドメインに接続されるインタフェースは常に同一のプレフィックスを見つけることが可能となる。これは、モバイルノードによって接続される各MAGが、常にローカルサーバからモバイルノードのプロファイルを取得することによって実現される。したがって、NetLMMドメイン内の位置によらず、モバイルノードは、通信を行うために最初に構成されたIPアドレスを常に使用することが可能となる。また、アドレスを構成する別の方法として、DHCPなどのステートフルなアドレス構成方法を用いて、モバイルノードにアドレス若しくはプレフィックスを割り当てることもできる。
上述のように、LMAは、NetLMMドメイン内の各モバイルノードに関して、論理的(トポロジカル)なアンカポイントとして機能する。各モバイルノードのアンカポイントとして機能するため、LMAは各モバイルノードの現在位置をアップデートする必要がある。このため、モバイルノードがMAGに接続する場合には常に、MAGがプロキシバインディングアップデート(PBU:Proxy binding update)メッセージをLMAに送信する。このPBUメッセージは、モバイルノードの固有識別子をMAGの気付アドレス(固有の識別子)にバインドする。このバインディングによって、LMAは、パケットを適切なMAGを経由してモバイルノードに発送することが可能となる。
なお、複数のインタフェースを有するモバイルノードは、NetLMMドメイン内に位置しているからといって、必ずしもすべてのインタフェースがNetLMMドメインに接続される必要はない。例えば、モバイルノードは、セルラインタフェースとWLANインタフェースを有しており、モバイルノードのユーザは、セルラサービスのサービスプロバイダと契約(使用契約)を交わしているとする。一方、サービスプロバイダは、NetLMMドメインにおいてWLANアクセスポイントを有しており、WLANサービスの提供も行っているとする。このとき、使用契約の内容によっては、モバイルノードのWLANインタフェースは、たとえNetLMMドメイン内で移動している場合であっても、サービスプロバイダのWLANアクセスポイントへのアクセスは許可されないかもしれない。
また、例えば、下記の非特許文献3には、複数のインタフェースを有するモバイルノードのアクセス制御方法の典型的な例が開示されている。非特許文献3に開示されている従来の技術では、モバイルノードのインタフェースは、一意の識別子(例えば、メディアアクセス制御(MAC:media access control)アドレス)を使用して特定される。また、接続に使用されているインタフェースの一意の識別子などの情報は、ネットワーク内に存在するアクセスコントロールリストに格納される。
モバイルノードのインタフェースが、スイッチを経由してネットワークへの接続を試みる場合、スイッチがアクセスコントロールリストを用いて、モバイルノードが既に別のインタフェースを経由してネットワークに接続されているか否かを判断する。モバイルノードが既に別のインタフェースを経由してネットワーク接続されている場合には、スイッチは、モバイルノードに関連したポリシを使用して、モバイルノードがネットワークへの同時接続を行うことが可能か否かを確認する。ポリシに基づいて、モバイルノードがネットワークへの同時接続を行うことが不可能であると判断した場合には、スイッチは、モバイルノードの第2のインタフェースに対してアクセスを拒否する。
米国特許公開2005/0271032号 米国特許公開2004/0100922号 米国特許7236470号 G. Giaretta, K. Leung, M. Liebsch, P. Roberts, K. Nishida, H. Yokota, M. Parthasarathy and H. Levkowetz, "The NetLMM Protocol", NetLMM Working Group Internet-Draft, Internet-Draft, draft-giaretta-netlmm-dt-protocol-02.txt, October 5, 2006. D. Johnson, C. Perkins and J. Arkko, "Mobility Support in IPv6", Internet Engineering Task Force Request For Comments 3775, June 2004. R. Wakikawa, T. Ernst and K. Nagami, "Multiple Care-of Addresses Registration", Monami6 Working Group Internet-Draft, draft-ietf-monami6-multiplecoa-00.txt, June 12, 2006. S. Gundavelli, K. Leung, V. Devarapalli, K. Chowdhury and B. Patil, "Proxy Mobile IPv6", Internet Engineering Task Force Internet Draft: draft-ietf-netlmm-proxymip6-00.txt, April 08, 2007.
しかしながら、特許文献1に開示されている技術によれば、モバイルステーションの他のインタフェース(リンクローカルIPアドレスを生成したインタフェースとは異なるインタフェース)はリンクローカルIPアドレスを生成する必要がなく、グローバル通信のグローバルアドレスをすぐに使用することができる一方、モバイルステーションは、一度に複数のインタフェースのうちの1つしか使用できないように制限されてしまうという問題がある。また、特許文献2に開示されている技術では、複数のリンクレイヤアドレスをIPアドレスに関連付ける方法に関しては、詳細な説明はなされていない。
上記の問題を解決するため、本発明は、通信ネットワークドメイン(特に、NetLMMドメイン)において、複数のインタフェースを有するノードが、その複数のインタフェースの接続を同時に行えるようにするための通信システム及びドメイン管理装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の通信システムは、複数のインタフェースを有する移動端末のローカルモビリティをネットワーク側で実現するプロトコルの動作が行われるように構成されており、モビリティ管理ドメインが形成されている通信システムであって、
前記モビリティ管理ドメインのアクセスネットワークの端末側のエッジに配置され、前記移動端末が接続可能な複数のエッジ装置と、
前記モビリティ管理ドメインに接続する前記移動端末へのパケット転送経路を管理し、前記移動端末と、前記移動端末が現在接続している前記エッジ装置とを関連付ける関連情報を保持するドメイン管理装置とを、
有し、
前記ドメイン管理装置が、前記移動端末が第1のエッジ装置に接続しようとしている旨を通知するメッセージを前記第1のエッジ装置から受信した場合、前記ドメイン管理装置自身が保持している前記関連情報を参照して、前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の関連情報を保持しているか否かを調べ、前記移動端末の関連情報を保持している場合には、前記移動端末の関連情報によって関連付けられている第2のエッジ装置に対して、前記移動端末との間の接続が有効か否かの問い合わせを行って、前記移動端末との間の接続が有効な場合には、前記移動端末と前記第1及び第2のエッジ装置の両方とを関連付ける関連情報を保持する一方、前記移動端末との間の接続が有効でない場合には、前記移動端末と第2のエッジ装置を関連付ける関連情報を消去するとともに、前記移動端末と前記第1のエッジ装置とを関連付ける関連情報を保持するように構成されている。
この構成により、通信ネットワークドメイン(特に、NetLMMドメイン)において、複数のインタフェースを有するノードが、その複数のインタフェースの接続を同時に行えるようになる。また、この構成により、後述の本発明の第1の実施の形態における構成及び動作が実現可能となる。
上記の目的を達成するため、本発明の通信システムは、複数のインタフェースを有する移動端末のローカルモビリティをネットワーク側で実現するプロトコルの動作が行われるように構成されており、モビリティ管理ドメインが形成されている通信システムであって、
前記モビリティ管理ドメインのアクセスネットワークの端末側のエッジに配置され、前記移動端末が接続可能な複数のエッジ装置と、
前記モビリティ管理ドメインに接続する前記移動端末へのパケット転送経路を管理し、前記移動端末が有するインタフェースと、前記インタフェースが現在接続している前記エッジ装置とを関連付ける関連情報を保持するドメイン管理装置とを、
有し、
前記ドメイン管理装置が、前記移動端末の第1のインタフェースが第1のエッジ装置に接続しようとしている旨を通知するメッセージを前記第1のエッジ装置から受信した場合、前記ドメイン管理装置自身が保持している前記関連情報を参照して、前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の関連情報を保持しているか否かを調べ、前記第1のインタフェースと、前記第1のエッジ装置とは異なる第2のエッジ装置とを関連付ける関連情報を保持している場合には、前記第1のインタフェースと前記第2のエッジ装置とを関連付ける関連情報を消去するとともに、前記第1のインタフェースと前記第1のエッジ装置との関連情報を保持し、前記第1のインタフェースとは異なる第2のインタフェースと、前記第2のエッジ装置とを関連付ける関連情報を保持している場合には、前記第2のインタフェースと前記第2のエッジ装置とを関連付ける関連情報に加えて、前記第1のインタフェースと前記第1のエッジ装置とを関連付ける関連情報を同一の前記移動端末の関連情報として保持するように構成されている。
この構成により、通信ネットワークドメイン(特に、NetLMMドメイン)において、複数のインタフェースを有するノードが、その複数のインタフェースの接続を同時に行えるようになる。また、この構成により、後述の本発明の第1の実施の形態においてインタフェース単位で接続の識別を行う場合の構成及び動作が実現可能となる。
上記の目的を達成するため、本発明の通信システムは、複数のインタフェースを有する移動端末のローカルモビリティをネットワーク側で実現するプロトコルの動作が行われるように構成されており、モビリティ管理ドメインが形成されている通信システムであって、
前記モビリティ管理ドメインのアクセスネットワークの端末側のエッジに配置され、前記移動端末が接続可能な複数のエッジ装置と、
前記モビリティ管理ドメインに接続する前記移動端末へのパケット転送経路を管理し、前記移動端末と、前記移動端末が現在接続している前記エッジ装置とを関連付ける関連情報を保持する複数のドメイン管理装置とを、
有し、
前記複数のドメイン管理装置のうちの1つが、前記移動端末が第1のエッジ装置に接続しようとしている旨を通知するメッセージを前記第1のエッジ装置から受信し、前記ドメイン管理装置自身が前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の関連情報を保持していない場合、他の前記ドメイン管理装置に対して、前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の関連情報を保持しているか否かの問い合わせを行い、他の任意の前記ドメイン管理装置から、前記問い合わせの結果として、前記移動端末と前記第1のエッジ装置とは異なる第2のエッジ装置とを関連付ける関連情報を保持している旨の通知を受けた場合には、前記移動端末と前記第1及び第2のエッジ装置の両方とを関連付ける関連情報を保持するように構成されている。
この構成により、通信ネットワークドメイン(特に、NetLMMドメイン)において、複数のインタフェースを有するノードが、その複数のインタフェースの接続を同時に行えるようになる。また、この構成により、後述の本発明の第2の実施の形態における構成及び動作が実現可能となる。
上記の目的を達成するため、本発明の通信システムは、複数のインタフェースを有する移動端末のローカルモビリティをネットワーク側で実現するプロトコルの動作が行われるように構成されており、モビリティ管理ドメインが形成されている通信システムであって、
前記モビリティ管理ドメインのアクセスネットワークの端末側のエッジに配置され、前記移動端末が接続可能な複数のエッジ装置と、
前記モビリティ管理ドメインに接続する前記移動端末へのパケット転送経路を管理し、前記移動端末が有するインタフェースと、前記インタフェースが現在接続している前記エッジ装置とを関連付ける関連情報を保持する複数のドメイン管理装置とを、
有し、
前記複数のドメイン管理装置のうちの1つが、前記移動端末の第1のインタフェースが第1のエッジ装置に接続しようとしている旨を通知するメッセージを前記第1のエッジ装置から受信し、前記ドメイン管理装置自身が前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の第1のインタフェースに関する前記関連情報を保持していない場合、他の前記ドメイン管理装置に対して、前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の第1のインタフェースに関する関連情報を保持しているか否かの問い合わせを行い、他の任意の前記ドメイン管理装置から、前記問い合わせの結果として、前記第1のインタフェースとは異なる第2のインタフェースと前記第1のエッジ装置とは異なる第2のエッジ装置とを関連付ける関連情報を保持している旨の通知を受けた場合には、前記第1のインタフェースと前記第1エッジ装置とを関連付ける関連情報に加えて、前記第2のインタフェースと前記第2エッジ装置とを関連付ける関連情報を同一の前記移動端末の関連情報として保持するように構成されている。
この構成により、通信ネットワークドメイン(特に、NetLMMドメイン)において、複数のインタフェースを有するノードが、その複数のインタフェースの接続を同時に行えるようになる。また、この構成により、後述の本発明の第2の実施の形態においてインタフェース単位で接続の識別を行う場合の構成及び動作が実現可能となる。
上記の目的を達成するため、本発明の通信システムは、複数のインタフェースを有する移動端末のローカルモビリティをネットワーク側で実現するプロトコルの動作が行われるように構成されており、モビリティ管理ドメインが形成されている通信システムであって、
前記モビリティ管理ドメインのアクセスネットワークの端末側のエッジに配置され、前記移動端末が接続可能な複数のエッジ装置と、
前記モビリティ管理ドメインに接続する前記移動端末へのパケット転送経路を管理し、前記移動端末と、前記移動端末が現在接続している前記エッジ装置及びそのエッジ装置を管理するドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を保持する複数のドメイン管理装置とを、
有し、
前記複数のドメイン管理装置のうちの1つである第1のドメイン管理装置が、前記移動端末が第1のエッジ装置に接続しようとしている旨を通知するメッセージを前記第1のエッジ装置から受信した場合、前記第1のドメイン管理装置自身が保持している前記関連情報を参照して、前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の関連情報を保持しているか否かを調べ、前記移動端末の関連情報を保持していない場合には、前記移動端末と前記第1のエッジ装置及び第1のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を保持するとともに、他の前記ドメイン管理装置においても同様の更新処理を行わせる一方、前記移動端末の関連情報を保持している場合には、前記移動端末の関連情報によって関連付けられている第2のエッジ装置を管理する第2のドメイン管理装置に対して前記移動端末との間の接続が有効か否かの問い合わせを行い、前記問い合わせの結果において前記移動端末との間の接続が有効な場合には、前記第1のドメイン管理装置は、前記移動端末と前記第1エッジ装置及び第1のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報と、前記移動端末と前記第2のエッジ装置及び第2のドメイン管理装置を関連付ける関連情報とを保持するとともに、他の前記ドメイン管理装置においても同様の更新処理を行わせる一方、前記問い合わせの結果において前記移動端末との間の接続が有効ではない場合には、前記移動端末と前記第2のエッジ装置及び第2のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を消去するとともに、前記移動端末と前記第1のエッジ装置及び第1のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を保持し、さらに、他の前記ドメイン管理装置においても同様の更新処理を行わせるように構成されている。
この構成により、通信ネットワークドメイン(特に、NetLMMドメイン)において、複数のインタフェースを有するノードが、その複数のインタフェースの接続を同時に行えるようになる。また、この構成により、後述の本発明の第3の実施の形態における構成及び動作が実現可能となる。
上記の目的を達成するため、本発明の通信システムは、複数のインタフェースを有する移動端末のローカルモビリティをネットワーク側で実現するプロトコルの動作が行われるように構成されており、モビリティ管理ドメインが形成されている通信システムであって、
前記モビリティ管理ドメインのアクセスネットワークの端末側のエッジに配置され、前記移動端末が接続可能な複数のエッジ装置と、
前記モビリティ管理ドメインに接続する前記移動端末へのパケット転送経路を管理し、前記移動端末が有するインタフェースと、前記インタフェースが現在接続している前記エッジ装置及びそのエッジ装置を管理するドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を保持する複数のドメイン管理装置とを、
有し、
前記複数のドメイン管理装置のうちの1つである第1のドメイン管理装置が、前記移動端末の第1のインタフェースが第1のエッジ装置に接続しようとしている旨を通知するメッセージを前記第1のエッジ装置から受信した場合、前記第1のドメイン管理装置自身が保持している前記関連情報を参照して、前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の第1のインタフェースに関する前記関連情報を保持しているか否かを調べ、前記第1のインタフェースに関する関連情報を保持していない場合には、前記第1インタフェースと前記第1のエッジ装置及び第1のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を保持するとともに、他の前記ドメイン管理装置においても同様の更新処理を行わせる一方、前記第1のインタフェースに関する関連情報を保持している場合には、前記第1のインタフェースに関する関連情報によって関連付けられている第2のエッジ装置を管理する第2のドメイン管理装置に対して、前記移動端末の第1のインタフェースとの間の接続が有効か否かの問い合わせを行い、前記問い合わせの結果において前記第1インタフェースとの間の接続が有効な場合には、前記第1のドメイン管理装置は、前記第1のインタフェースと前記第1エッジ装置及び第1のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報に加えて、前記第2のインタフェースと第2エッジ装置及び第2のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を同一の前記移動端末の関連情報として保持するとともに、他の前記ドメイン管理装置においても同様の更新処理を行わせる一方、前記問い合わせの結果において前記第1のインタフェースとの間の接続が有効ではない場合には、前記第2のインタフェースと第2のエッジ装置及び第2のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を消去するとともに、前記第1のインタフェースと前記第1のエッジ装置及び第1のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を保持し、さらに、他の前記ドメイン管理装置においても同様の更新処理を行わせるように構成されている。
この構成により、通信ネットワークドメイン(特に、NetLMMドメイン)において、複数のインタフェースを有するノードが、その複数のインタフェースの接続を同時に行えるようになる。また、この構成により、後述の本発明の第3の実施の形態においてインタフェース単位で接続の識別を行う場合の構成及び動作が実現可能となる。
さらに、本発明の通信システムは、上記の通信システムにおいて、前記アクセスネットワーク内を伝送する前記移動端末のフローフィルタリングに係るフィルタの管理を行う1つ又は複数のポリシサーバを有することが可能である。
この構成により、集中型ポリシサーバ又は分散型ポリシサーバによって、移動端末のフローフィルタリングに係るフィルタの管理が行われるようになる。
さらに、本発明の通信システムは、上記の通信システムにおいて、前記ドメイン管理装置は、前記移動端末のポリシを参照して、前記関連情報の管理を行うように構成されている。
この構成により、各移動端末に対応するポリシに応じたバインディング情報の登録やアクセスコントロールを行うことが可能となる。
さらに、本発明の通信システムは、上記の通信システムにおいて、前記移動端末が単一のインタフェースを使用している場合には、前記ドメイン管理装置は、前記移動端末が複数のインタフェースの同時接続を行おうとしているか否かの問い合わせを行わないように構成されている。
この構成により、ドメイン管理装置は、無駄な問い合わせ(あるいは冗長な問い合わせ)を省くことが可能な場合を即座に判断することが可能となる。
さらに、本発明の通信システムは、上記の通信システムにおいて、前記ドメイン管理装置は、前記移動端末のポリシとして、前記移動端末が複数のインタフェースを同時に接続しない旨、前記移動端末が単一のインタフェースのみを有している旨、複数のインタフェースのうちの1つしか使用しない旨のいずれかが規定されている場合に、前記移動端末が単一のインタフェースを使用していると判断するように構成されている。
この構成により、ドメイン管理装置は、無駄な問い合わせ(あるいは冗長な問い合わせ)を省くことが可能な場合を即座に判断することが可能となる。
さらに、本発明の通信システムは、上記の通信システムにおいて、前記移動端末のポリシを管理するポリシサーバを有する。
この構成により、ネットワーク側において、移動端末のポリシを管理することが可能となる。
さらに、本発明の通信システムは、上記の通信システムにおいて、前記移動端末のローカルモビリティをネットワーク側で実現する前記プロトコルとして、PMIPを用いるように構成されている。
この構成により、PMIPが導入されているネットワークに本発明を適用することが可能となる。
上記の目的を達成するため、本発明のドメイン管理装置は、複数のインタフェースを有する移動端末のローカルモビリティをネットワーク側で実現するプロトコルの動作が行われるように構成されており、モビリティ管理ドメインが形成されている通信システム内に配置可能であり、前記モビリティ管理ドメインに接続する前記移動端末へのパケット転送経路を管理し、前記移動端末と、前記モビリティ管理ドメインのアクセスネットワークの端末側のエッジに配置され、前記移動端末が現在接続しているエッジ装置とを関連付ける関連情報を保持するドメイン管理装置であって、
前記移動端末が第1のエッジ装置に接続しようとしている旨を通知するメッセージを前記第1のエッジ装置から受信する受信手段と、
前記関連情報を保持する関連情報保持手段と、
前記受信手段で前記メッセージを受信した場合、前記関連情報保持手段に保持している前記関連情報を参照して、前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の関連情報を保持しているか否かを調べるチェック手段と、
前記チェック手段で前記移動端末の関連情報を保持していることが把握された場合には、前記移動端末の関連情報によって関連付けられている第2のエッジ装置に対して、前記移動端末との間の接続が有効か否かの問い合わせを行う問い合わせ手段と、
前記問い合わせ手段による問い合わせ結果において、前記移動端末との間の接続が有効であると判断された場合には、前記移動端末と前記第1及び第2のエッジ装置の両方とを関連付ける関連情報を前記関連情報保持手段に保持させる一方、前記移動端末との間の接続が有効でないと判断された場合には、前記移動端末と第2のエッジ装置を関連付ける関連情報を前記関連情報保持手段から消去するとともに、前記移動端末と前記第1のエッジ装置とを関連付ける関連情報を前記関連情報保持手段に保持させる情報保持制御手段とを、
有する。
この構成により、通信ネットワークドメイン(特に、NetLMMドメイン)において、複数のインタフェースを有するノードが、その複数のインタフェースの接続を同時に行えるようになる。また、この構成により、後述の本発明の第1の実施の形態における構成及び動作が実現可能となる。
上記の目的を達成するため、本発明のドメイン管理装置は、複数のインタフェースを有する移動端末のローカルモビリティをネットワーク側で実現するプロトコルの動作が行われるように構成されており、モビリティ管理ドメインが形成されている通信システム内に配置可能であり、前記モビリティ管理ドメインに接続する前記移動端末へのパケット転送経路を管理し、前記移動端末が有するインタフェースと、前記モビリティ管理ドメインのアクセスネットワークの端末側のエッジに配置され、前記インタフェースが現在接続しているエッジ装置とを関連付ける関連情報を保持するドメイン管理装置であって、
前記移動端末の第1のインタフェースが第1のエッジ装置に接続しようとしている旨を通知するメッセージを前記第1のエッジ装置から受信する受信手段と、
前記関連情報を保持する関連情報保持手段と、
前記受信手段で前記メッセージを受信した場合、前記関連情報保持手段に保持している前記関連情報を参照して、前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の関連情報を保持しているか否かを調べるチェック手段と、
前記チェック手段で前記第1のインタフェースと、前記第1のエッジ装置とは異なる第2のエッジ装置とを関連付ける関連情報を保持していることが把握された場合には、前記第1のインタフェースと前記第2のエッジ装置とを関連付ける関連情報を前記関連情報保持手段から消去するとともに、前記第1のインタフェースと前記第1のエッジ装置との関連情報を前記関連情報保持手段に保持させ、前記第1のインタフェースとは異なる第2のインタフェースと、前記第2のエッジ装置とを関連付ける関連情報を保持していることが把握された場合には、前記第2のインタフェースと前記第2のエッジ装置とを関連付ける関連情報に加えて、前記第1のインタフェースと前記第1のエッジ装置とを関連付ける関連情報を同一の前記移動端末の関連情報として前記関連情報保持手段に保持させる情報保持制御手段とを、
有する。
この構成により、通信ネットワークドメイン(特に、NetLMMドメイン)において、複数のインタフェースを有するノードが、その複数のインタフェースの接続を同時に行えるようになる。また、この構成により、後述の本発明の第1の実施の形態においてインタフェース単位で接続の識別を行う場合の構成及び動作が実現可能となる。
上記の目的を達成するため、本発明のドメイン管理装置は、複数のインタフェースを有する移動端末のローカルモビリティをネットワーク側で実現するプロトコルの動作が行われるように構成されており、モビリティ管理ドメインが形成されている通信システム内に配置可能であり、前記モビリティ管理ドメインに接続する前記移動端末へのパケット転送経路を管理し、前記移動端末が有するインタフェースと、前記モビリティ管理ドメインのアクセスネットワークの端末側のエッジに配置され、前記インタフェースが現在接続しているエッジ装置とを関連付ける関連情報を保持するドメイン管理装置であって、
前記移動端末が第1のエッジ装置に接続しようとしている旨を通知するメッセージを前記第1のエッジ装置から受信する受信手段と、
前記関連情報を保持する関連情報保持手段と、
前記受信手段で前記メッセージを受信した場合、前記関連情報保持手段に保持している前記関連情報を参照して、前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の関連情報を保持しているか否かを調べるチェック手段と、
前記チェック手段で前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の関連情報を保持していないことが把握された場合には、他の前記ドメイン管理装置に対して、前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の関連情報を保持しているか否かの問い合わせを行う問い合わせ手段と、
他の任意の前記ドメイン管理装置から、前記問い合わせの結果として、前記移動端末と前記第1のエッジ装置とは異なる第2のエッジ装置とを関連付ける関連情報を保持している旨の通知を受けた場合には、前記移動端末と前記第1及び第2のエッジ装置の両方とを関連付ける関連情報を前記関連情報保持手段に保持させる情報保持制御手段とを、
有する。
この構成により、通信ネットワークドメイン(特に、NetLMMドメイン)において、複数のインタフェースを有するノードが、その複数のインタフェースの接続を同時に行えるようになる。また、この構成により、後述の本発明の第2の実施の形態における構成及び動作が実現可能となる。
上記の目的を達成するため、本発明のドメイン管理装置は、複数のインタフェースを有する移動端末のローカルモビリティをネットワーク側で実現するプロトコルの動作が行われるように構成されており、モビリティ管理ドメインが形成されている通信システム内に配置可能であり、前記モビリティ管理ドメインに接続する前記移動端末へのパケット転送経路を管理し、前記移動端末が有するインタフェースと、前記モビリティ管理ドメインのアクセスネットワークの端末側のエッジに配置され、前記インタフェースが現在接続しているエッジ装置とを関連付ける関連情報を保持するドメイン管理装置であって、
前記移動端末の第1のインタフェースが第1のエッジ装置に接続しようとしている旨を通知するメッセージを前記第1のエッジ装置から受信する受信手段と、
前記関連情報を保持する関連情報保持手段と、
前記受信手段で前記メッセージを受信した場合、前記関連情報保持手段に保持している前記関連情報を参照して、前記第1のインタフェースに関する前記関連情報を保持しているか否かを調べるチェック手段と、
前記チェック手段で、前記ドメイン管理装置自身が前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の第1のインタフェースに関する前記関連情報を保持していないことが把握された場合には、他の前記ドメイン管理装置に対して、前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の第1のインタフェースに関する関連情報を保持しているか否かの問い合わせを行う問い合わせ手段と、
他の任意の前記ドメイン管理装置から、前記問い合わせの結果として、前記第1のインタフェースとは異なる第2のインタフェースと前記第1のエッジ装置とは異なる第2のエッジ装置とを関連付ける関連情報を保持している旨の通知を受けた場合には、前記第1のインタフェースと前記第1エッジ装置とを関連付ける関連情報に加えて、前記第2のインタフェースと前記第2エッジ装置とを関連付ける関連情報を同一の前記移動端末の関連情報として前記関連情報保持手段に保持させる情報保持制御手段とを、
有する。
この構成により、通信ネットワークドメイン(特に、NetLMMドメイン)において、複数のインタフェースを有するノードが、その複数のインタフェースの接続を同時に行えるようになる。また、この構成により、後述の本発明の第2の実施の形態においてインタフェース単位で接続の識別を行う場合の構成及び動作が実現可能となる。
上記の目的を達成するため、本発明のドメイン管理装置は、複数のインタフェースを有する移動端末のローカルモビリティをネットワーク側で実現するプロトコルの動作が行われるように構成されており、モビリティ管理ドメインが形成されている通信システム内に配置可能であり、前記モビリティ管理ドメインに接続する前記移動端末へのパケット転送経路を管理し、前記移動端末が有するインタフェースと、前記モビリティ管理ドメインのアクセスネットワークの端末側のエッジに配置され、前記インタフェースが現在接続しているエッジ装置及びそのエッジ装置を管理するドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を保持するドメイン管理装置であって、
前記移動端末が第1のエッジ装置に接続しようとしている旨を通知するメッセージを前記第1のエッジ装置から受信する受信手段と、
前記関連情報を保持する関連情報保持手段と、
前記関連情報保持手段に保持している前記関連情報が更新された場合、他のドメイン管理装置に対して同様の情報更新を行うように指示する更新指示手段と、
前記受信手段で前記メッセージを受信した場合、前記関連情報保持手段に保持している前記関連情報を参照して、前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の関連情報を保持しているか否かを調べるチェック手段と、
前記チェック手段で前記移動端末の関連情報を保持していないことが把握された場合には、前記移動端末と前記第1のエッジ装置及び第1のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を前記関連情報保持手段に保持させるとともに、前記更新指示手段によって前記他のドメイン管理装置に対して同様の情報更新を行わせる第1の情報保持制御手段と、
前記チェック手段で前記移動端末の関連情報を保持していることが把握された場合には、前記移動端末の関連情報によって関連付けられている第2のエッジ装置を管理する第2のドメイン管理装置に対して前記移動端末との間の接続が有効か否かの問い合わせを行う問い合わせ手段と、
前記問い合わせ手段による問い合わせ結果において前記移動端末との間の接続が有効であると判断された場合には、前記移動端末と前記第1エッジ装置及び第1のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報と、前記移動端末と前記第2のエッジ装置及び第2のドメイン管理装置を関連付ける関連情報とを前記関連情報保持手段に保持させるとともに、前記更新指示手段によって前記他のドメイン管理装置に対して同様の情報更新を行わせる一方、前記問い合わせ手段による問い合わせ結果において前記移動端末との間の接続が有効ではないと判断された場合には、前記移動端末と前記第2のエッジ装置及び第2のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を消去するとともに、前記移動端末と前記第1のエッジ装置及び第1のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を前記関連情報保持手段に保持させ、さらに、前記更新指示手段によって前記他のドメイン管理装置に対して同様の情報更新を行わせる第2の情報保持制御手段とを、
有する。
この構成により、通信ネットワークドメイン(特に、NetLMMドメイン)において、複数のインタフェースを有するノードが、その複数のインタフェースの接続を同時に行えるようになる。また、この構成により、後述の本発明の第3の実施の形態における構成及び動作が実現可能となる。
上記の目的を達成するため、本発明のドメイン管理装置は、複数のインタフェースを有する移動端末のローカルモビリティをネットワーク側で実現するプロトコルの動作が行われるように構成されており、モビリティ管理ドメインが形成されている通信システム内に配置可能であり、前記モビリティ管理ドメインに接続する前記移動端末へのパケット転送経路を管理し、前記移動端末が有するインタフェースと、前記モビリティ管理ドメインのアクセスネットワークの端末側のエッジに配置され、前記インタフェースが現在接続しているエッジ装置及びそのエッジ装置を管理するドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を保持するドメイン管理装置であって、
前記移動端末の第1のインタフェースが第1のエッジ装置に接続しようとしている旨を通知するメッセージを前記第1のエッジ装置から受信する受信手段と、
前記関連情報を保持する関連情報保持手段と、
前記関連情報保持手段に保持している前記関連情報が更新された場合、他のドメイン管理装置に対して同様の情報更新を行うように指示する更新指示手段と、
前記受信手段で前記メッセージを受信した場合、前記関連情報保持手段に保持している前記関連情報を参照して、前記第1のインタフェースに関する前記関連情報を保持しているか否かを調べるチェック手段と、
前記チェック手段で、前記第1のインタフェースに関する前記関連情報を保持していないことが把握された場合には、前記第1インタフェースと前記第1のエッジ装置及び第1のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を前記関連情報保持手段に保持させるとともに、前記更新指示手段によって前記他のドメイン管理装置に対して同様の情報更新を行わせる第1の情報保持制御手段と、
前記チェック手段で前記第1のインタフェースに関する関連情報を保持していることが把握された場合には、前記第1のインタフェースに関する関連情報によって関連付けられている第2のエッジ装置を管理する第2のドメイン管理装置に対して、前記移動端末の第1のインタフェースとの間の接続が有効か否かの問い合わせを行う問い合わせ手段と、
前記問い合わせ手段による問い合わせ結果において前記第1インタフェースとの間の接続が有効であると判断された場合には、
前記第1のインタフェースと前記第1エッジ装置及び第1のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報に加えて、前記第2のインタフェースと第2エッジ装置及び第2のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を同一の前記移動端末の関連情報として前記関連情報保持手段に保持させるとともに、前記更新指示手段によって前記他のドメイン管理装置に対して同様の情報更新を行わせる一方、前記問い合わせ手段による問い合わせ結果において前記第1のインタフェースとの間の接続が有効ではないと判断された場合には、前記第2のインタフェースと第2のエッジ装置及び第2のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を前記関連情報保持手段から消去するとともに、前記第1のインタフェースと前記第1のエッジ装置及び第1のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を前記関連情報保持手段に保持させ、さらに、前記更新指示手段によって前記他のドメイン管理装置に対して同様の情報更新を行わせる第2の情報保持制御手段とを、
有する。
この構成により、通信ネットワークドメイン(特に、NetLMMドメイン)において、複数のインタフェースを有するノードが、その複数のインタフェースの接続を同時に行えるようになる。また、この構成により、後述の本発明の第3の実施の形態においてインタフェース単位で接続の識別を行う場合の構成及び動作が実現可能となる。
さらに、本発明のドメイン管理装置は、上記のドメイン管理装置において、前記移動端末のポリシを参照して、前記関連情報の管理を行うように構成されている。
この構成により、各移動端末に対応するポリシに応じたバインディング情報の登録やアクセスコントロールを行うことが可能となる。
さらに、本発明のドメイン管理装置は、上記のドメイン管理装置において、前記移動端末のポリシとして、前記移動端末が複数のインタフェースを同時に接続しない旨、前記移動端末が単一のインタフェースのみを有している旨、複数のインタフェースのうちの1つしか使用しない旨のいずれかが規定されている場合には、前記移動端末が複数のインタフェースの同時接続を行おうとしているか否かの問い合わせを行わないように構成されている。
この構成により、ドメイン管理装置は、無駄な問い合わせ(あるいは冗長な問い合わせ)を省くことが可能な場合を即座に判断することが可能となる。
本発明は上記の構成を有しており、通信ネットワークドメイン(特に、NetLMMドメイン)において、複数のインタフェースを有するノードが、その複数のインタフェースの接続を同時に行えるようにするという効果を有している。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
本発明によれば、モバイルノードが通信ネットワークドメイン内でその複数のインタフェースを接続することが可能となる方法が提供される。これにより、通信ネットワークドメイン内において、モバイルノードによる同時接続が実現される。
なお、本明細書では、“NetLMMドメイン”という用語は、1つ又は複数のモバイルアクセスゲートウェイ(MAG:Mobile Access Gateway)や1つ又は複数のローカルモビリティアンカ(LMA:Local Mobility Anchor)がアクセスネットワークに接続されており、何らかの局所的なモビリティ管理プロトコル(Localized Mobility Management Protocol)を実行することによって、接続されたモバイルノードに対してモビリティ動作を提供する通信ネットワークドメインを表すものとする。
さらに、本明細書では、“マルチモードノード”という用語は、選択可能な複数のアドレス(又はプレフィックス)を有するノード(ホスト又はルータ)を表すものとする。これらのアドレスは、メディアアクセスコントロール(MAC:Media Access Control)アドレスであってもよく、IPv4又はIPv6アドレスであってもよい。複数のアドレスの選択が可能なことは、マルチモードノードが、リンク上で通知される1つ又は複数のプレフィックスを受信でき、同一リンクあるいは異なるリンク上で使用可能な複数のインタフェースを有していることを意味する。なお、複数のインタフェースとは、論理的なインタフェースであればよく、例えば、1つの無線部を複数の接続方式で共用し、ネットワークインタフェースの観点からはその変化が問題にならない程度の速度で切り替えたり、レイヤ2で論理的なリンクを維持したりすることにより、ネットワーク部からは複数のインタフェースを介してネットワークに接続している場合とのと同等に動作できるよう構成されていてもよいことはよく知られている。
<第1の実施の形態>
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。図1には、本発明の第1の実施の形態におけるネットワークトポロジ(ネットワークの接続形態)の一例が図示されている。図1に図示されているネットワークはNetLMMドメイン18であり、NetLMMドメイン18は、モバイルノード(MN:Mobile Node)10、2つのモバイルアクセスゲートウェイ(MAG:Mobile Access Gateway)11a、11b、2つのアクセスシステム12a、12b、ローカルモビリティアンカ(LMA)13を有している。
なお、図1に図示されているネットワークにおいて、MN10は、NetLMMドメイン18内で同時接続を実現するために、複数のMAG11a、11bに接続することができるマルチモードノードである。MN10は、NetLMMドメイン18に参加する際にはMAGに接続して、NetLMMドメイン18に接続する権利を獲得する。なお、MN10がMAGに接続する方法として、例えばIEEE802.1xの技術を用いる方法が挙げられるが、これに限定されるものではない。
また、図1に図示されているMAG11a及びMAG11bは、MN10が接続可能なルータであり、MN10にとって、NetLMMドメイン18における最初のホップのルータとして機能する。MAGは、リンクレイヤによって提供されるある特定のリンクを通じて、モバイルノードに接続される。図1に図示されているネットワークにおいては、MN10はリンク14を通じてMAG11aと接続するとともに、リンク15を通じてMAG11bと接続する。
なお、このネットワークで使用されるリンクレイヤ技術としては、例えばIEEE802.11の技術やブルートゥースなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。つまり、MAGとモバイルノードとの間に実際には別のルータが存在しているような場合でも、IPトンネリング技術などを用いて、特定の接続(セッション)については、MAGが最初のホップのルータとして(IPトンネルが仮想的なリンクとして)機能するような方法でもよい。各MAGは、NetLMMドメイン18内のLMAとの間におけるメッセージ交換で使用する識別子を有している。なお、MAGとLMAとの間におけるメッセージ交換は、例えばシグナリングメッセージによって行われてもよいが、これに限定されるものではない。
図1に図示されているネットワークでは、NetLMMドメイン18は、2つのMAG11a、11b及びアクセスシステム12a、12bを有している。なお、NetLMMドメイン18は、多数(3つ以上)のMAG及びアクセスシステムを有していてもよい。また、図1には、NetLMMドメイン18にはモバイルノード10が1つのみ接続されている状態が図示されているが、当業者であれば、NetLMMドメイン18には複数のモバイルノード10が接続可能なことは明らかである。
各アクセスシステムには、モバイルノード10が接続可能なMAGが少なくとも1つ存在しており、これによって、アクセスシステムへのアクセスが可能となる。図1に図示されているネットワークでは、MAG11aはアクセスシステム12aに存在し、MAG11bはアクセスシステム12bに存在している。なお、アクセスシステム12a、12bで用いられるネットワーク技術としては、例えばWi−Fi、ブルートゥース、セルラなどの技術が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
各MAGは、MAGの識別情報(ID)とそのMAGがサポートしているデータ転送モード(例えばIPv6−in−IPv6)とを含むアソシエーションリクエストメッセージ(Association Request message)を送信することによって、LMAに接続する。なお、図1には、MAG11aはリンク16を使用してLMA13と通信を行い、MAG11bはリンク17を使用してLMA13と通信を行う状態が図示されている。
また、図1に図示されているネットワークにおいて、LMA13は、モバイルノード10がNetLMMドメイン18内を移動している間は、そのモバイルノード10のアドレスへの到達可能性(reachability)を維持することができるルータである。LMA13はNetLMMドメイン18に存在する各モバイルノードに関する転送情報を保持する機能を有している。なお、転送情報としては、例えば識別子によってモバイルノードとアドレス情報とを関連付ける(モバイルノードと、モバイルノードに接続しているMAGとを関連付ける)マッピングのセットや、LMA13とNetLMMドメイン18内のMAGとの対応関係などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
LMA13は、NetLMMドメイン18内の任意のMAGからアソシエーションリクエストメッセージを受信した場合には、そのMAGとの接続を確立して、MAGに対してアソシエーションリクエスト確認(アクノレッジメント)メッセージを応答する。なお、アソシエーションリクエスト確認メッセージに、LMA13のIDや、上述のMAGへのデータ転送モードに対する同意などの情報が含まれてもよいが、これらに限定されるものではない。
モバイルノードは、NetLMMドメインに接続する際に、まず、例えばステートフルアドレス構成又はステートレスアドレス構成を用いて、アドレスを構成する必要がある。以降、このアドレス構成処理をMNアドレス割り当て処理と呼ぶ。このMNアドレス割り当て処理は、NetLMMドメイン18への接続を提供している1つ又は複数のLMAによって行われる。
以下、より明確にMNアドレス割り当て処理について説明を行うため、図1に図示されているネットワークを参照しながら説明を行う。ここでは、MN10がNetLMMドメイン18内を移動し、そのルータ要請段階(router solicitation phase)でMAG11aを検出したと仮定する。MN10はMAG11aとの接続処理を行い、MNアドレス割り当て処理が開始される。そして、MAG11aは、NetLMMドメイン18におけるMN10の存在を登録するために、LMA13に対して位置登録メッセージを送信する。なお、この位置登録メッセージには、MAG11aのIDやMN10のIDが含まれてもよいが、これらに限定されるものではない。
続いて、MNアドレス割り当て処理において、MAG11aから位置登録メッセージを受信したLMA13は、MAG11aがMN10へのルータ通知に使用可能なNetLMMドメイン18のプレフィックス(以下、NetLMMプレフィックスと記載することもある)を含む位置登録確認メッセージによって応答を行う。なお、この位置登録確認メッセージにはNetLMMプレフィックスが1つのみではなく、複数含まれていてもよい。
NetLMMプレフィックスを取得すると、続いてMAG11aは、取得したNetLMMプレフィックスをルータ通知によってMN10に送信する。なお、MN10は、NetLMMプレフィックスを使用してNetLMMドメイン18で使用可能なアドレスを構成することが望ましい。以下、本明細書では、ネットワークプレフィックスにNetLMMプレフィックスを用いて構成されたアドレスを“NetLMMアドレス”と呼ぶことにする。
MN10がステートフルアドレス構成又はステートレスアドレス構成によってNetLMMアドレスの構成を完了すると、MAG11aは、MNアドレスセットアップメッセージをLMA13に送信して、MN10のNetLMMアドレスをLMA13に登録する。なお、このMNアドレスセットアップメッセージには、MAG11aのID、MN10のID、MN10のNetLMMアドレスが含まれてもよいが、これらに限定されるものではない。LMA13は、例えば重複アドレス検出(DAD)やその他の同様の技術を利用して、NetLMMドメイン18内におけるMN10のNetLMMアドレスのユニーク性をチェックする。
MN10のNetLMMアドレスがユニークであることが分かると、LMA13は、MN10のパケットに関する転送ステートを作成し、MN10に関するパケットのセットアップを承認するMNアドレスセットアップリプライメッセージを送信する。また、MAG11aも、承認を通知するMNアドレスセットアップリプライメッセージを受信すると、さらに、MN10あてのパケットに関する転送ステート作成する。この処理によって、MNアドレス割り当て処理は完了となり、MN10はNetLMMドメイン18においてパケットの送受信を行えるようになる。
MN10はマルチモードノードであり、図1に図示されているネットワークにおいて、上述のようにMN10のプライマリインタフェースを使用してMAG11aに接続している状態で、MN10のセカンダリインタフェースを使用してMAG11bに接続を試みることが可能である。MN10は、NetLMMドメイン18で複数の接続を持つことにより、例えば負荷バランス(load balancing)や特定のルートを通るフローのフィルタリングなどの機能を実行することが可能となる。実際の適用例としては、MN10が2つのアクティブなフロー(ビデオフロー及びデータフロー)を持っている場合が挙げられる。MN10がNetLMMドメイン18内のMAG11a、11bの両方に接続できるようにすることによって、MN10は、例えばビデオフローをMAG11a経由で伝送し、データフローをMAG11b経由で伝送するように選択できるようになる。これにより、MN10は、フロータイプやMN10が接続されている現在のネットワークのアクセス特性などに基づいて、どのようにフローの経路を定めるかを自由に指定できるようになる。
本発明は、上述のようなNetLMMドメイン18に存在するモバイルノードからの複数の接続をサポートすることを目的とする。この目的を達成するため、本発明の実施の形態では、LMAは、自身のルーティングキャッシュに既に存在しているMNのIDを含む位置登録メッセージを別の新たなMAG(現在の転送ステートによって設定されているMAGとは異なるMAG)から受信した場合に、先に接続しているMAG(現在の転送ステートによって設定されているMAG)に対して問い合わせを行うことが可能である。LMAは問い合わせを行うことによって、先に接続しているMAGに対して、モバイルノードの接続が依然としてアクティブか否かを確認することが可能となる。
NetLMMドメイン内でのMN10による同時接続が受け入れられて、LMAが、自身のルーティングキャッシュに既に存在しているMN10のIDが記載された位置登録メッセージをMAGから受信した場合には、下記の2つの状況が起こっている可能性がある。第1のケースは、モバイルノードが、NetLMMドメイン18でLMAに対して複数の接続を同時に行おうとしている場合である。一方、第2のケースは、モバイルノードがあるMAGから別のMAGに実際に移動しており、NetLMMドメイン18で順次的(シーケンシャル)な接続(すなわち、ハンドオーバ)を行おうとしている場合である。
LMAが上述の2つのケースを区別するためには、モバイルノードが同時接続又は順次的な接続のどちらをリクエストしているかを判断する必要がある。本発明では、LMAは、先に接続しているMAGへの問い合わせ(クエリメッセージ)に対する応答(クエリリプライメッセージ)に基づいて、上述の2つのケースの判別を行う。
モバイルノードがLMAへの同時接続を実行している場合(第1のケース)には、モバイルノードと問い合わせを受けたMAGとの間の接続はまだアクティブな状態にある。したがって、問い合わせを受けたMAGは、モバイルノードの接続がまだアクティブであることを示すクエリリプライメッセージをLMAに送信する。しかしながら、モバイルノードがLMAに対して順次的な接続を実行している場合には、モバイルノードはNetLMMドメイン18内で、問い合わせを受けたMAGから別のMAGに移動しているので、モバイルノードと問い合わせを受けたMAGとの間の接続は既に切断されている。したがって、問い合わせを受けたMAGは、モバイルノードの接続がアクティブではない旨を示すクエリリプライメッセージをLMAに送信する。
以下、モバイルノードがNetLMMドメインで同時接続を実現するための好適な方法について詳細に説明する。この好適な方法では、LMA13が、MN10とMAG11aとの間の接続が有効か否かを問い合わせるメッセージ(以下、ハートビート(Heartbeat)メッセージと記載)を使用してMAG11aに問い合わせを行い、MN10とMAG11aとの接続状態をチェックする。
例えば、LMA13は、MN10に関する有効なエントリがLMA13のルーティングキャッシュに登録されており、かつ、そのMN10に関する位置登録リクエストをMAG11bから受信した場合に、ハートビートメッセージの送信を行う。そして、LMA13は、ハートビートメッセージに対する応答メッセージ(以下、ハートビートレスポンスメッセージと記載)をMAGから受信し、このハートビートレスポンスメッセージに含まれている情報を参照することによって、MN10がNetLMMドメイン18内で同時接続又は順次的な接続(すなわち、ハンドオーバ)のどちらを実行したいかを判断する。
なお、この好適な方法において、本発明におけるハートビートメッセージ(MN10とMAG11aとの間の接続が有効か否かを問い合わせるメッセージ)は、非特許文献1に定義されているNetLMMに係るハートビートメッセージ(LMAとMAGとの間で、相手の接続状態を取得するために送信されるメッセージ)を拡張することによって実現可能である。
以下、図2を参照しながら、モバイルノードがNetLMMドメイン内で同時接続を行うための好適な方法について説明する。図2には、本発明の第1の実施の形態におけるメッセージ交換の一例が図示されている。ここでは、MN10がMAG11aに接続することによって、ステップS20において、MAG11aが、LMA13に対して、MN10に関するMNアドレス割り当て処理の実行を開始する。そして、MAG11aがLMA13に対してMN10の登録を行い、その結果、LMA13のルーティングキャッシュには、MN10の情報が格納される。なお、MN10の情報としては、例えばMN10のID及びMAG11aのIDを用いることが可能であるが、これらに限定されるものではない。
ここで、MN10はマルチモードノードであり、LMA13への複数の接続を同時に行うために、セカンダリインタフェースによってMAG11bに接続を行うとする。MAG11bへのMN10の接続を登録するため、MAG11bは、ステップS21において、位置登録メッセージ(LocReg)をLMA13に送信する。なお、位置登録メッセージには、例えばMN10のID、MAG11bのID、LMA13のIDなどが含まれてもよいが、これらに限定されるものではない。
LMA13は、ステップS22において、MAG11bからの位置登録メッセージを受信して処理を行う際に、受信した位置登録メッセージに含まれるMN10のIDが自身のルーティングキャッシュに存在しているか否かを調べることによって、MN10がNetLMMドメイン18において同時接続あるいは順次的な接続(すなわちハンドオーバ)を実行しようとしているか否かを判断する。そして、LMA13は、自身のルーティングキャッシュにMN10のIDが既に存在していることを特定すると、MN10がNetLMMドメイン18において同時接続を実行しようとしているのか、あるいは順次的な接続(すなわちハンドオーバ)を実行しようとしているのかをチェックする処理を開始する。LMA13は、ステップS23において、MN10によるMAG11aへの接続がまだアクティブか否かを特定するために、ハートビートメッセージ(HeartBeat)を送信してMAG11aに問い合わせを行う。なお、この本発明におけるハートビートメッセージには、MN10のID、MAG11aのID、LMA13のIDが含まれてもよいが、これらに限定されるものではない。
MN10は、MAG11bを通じてNetLMMドメイン18における同時接続を実現しようとしているので、MN10とMAG11aとの間の現在の接続は、依然としてアクティブである。MAG11aは、LMA13からハートビートメッセージを受信した場合に、ステップS24において、LMA13に対して、MN10の接続がまだアクティブであることを示すクエリリプライメッセージであるハートビート確認(アクノレッジメント)メッセージ(HeartBeatAck)を送信する。なお、このハートビート確認メッセージには、例えばMN10のID、MAG11aのID、LMA13のIDが含まれてもよいが、これらに限定されるものではない。
MAG11aからハートビート確認メッセージを受信すると、LMA13は、MN10がNetLMMドメイン18に同時接続しようとしている旨を把握する。したがって、LMA13は、ステップS25において、位置登録が正常に行われた旨を示す位置登録確認メッセージ(LocRegRes)をMAG11bに返信する処理を行う。なお、この位置登録確認メッセージには、例えば1つ又は複数のNetLMMプレフィックス(MAG11bからMN10に送信されるルータ通知(ルータアドバタイズメント)に使用されるNetLMMプレフィックス)が含まれてもよいが、これに限定されるものではない。
MN10は、ルータ通知内のNetLMMプレフィックスを使用して、NetLMMドメイン18で使用可能なアドレス(NetLMMアドレス)を構成する。MAG11bは、例えば重複アドレス検出(DAD:Duplicate Address Detection)を使用して、MN10のNetLMMアドレスが有効であることを把握する。そして、MAG11bは、MN10のNetLMMアドレスがユニークであることを検証すると、ステップS26において、MNアドレスセットアップメッセージ(AddrSetup)をLMA13に送信して、LMA13のルーティングキャッシュ内のMN10に関するエントリのアップデートを行う。なお、このMNアドレスセットアップメッセージには、MAG11bのID、MN10のID、MN10のNetLMMアドレスが含まれてもよいが、これらに限定されるものではない。
MNアドレスセットアップメッセージを受信したLMA13は、ステップS27において、このMNアドレスセットアップメッセージの処理を行い、MN10とMAG11aとの接続、MN10とMAG11bとの接続の両方が含まれるように、自身のルーティングキャッシュのMN10に関するエントリのアップデートを行う。MN10に関するエントリにおいて、MN10とMAG11aとの接続に対してMN10とMAG11bとの接続が追加されたことにより、LMA13は、MN10の複数のインタフェースを経由してMN10と通信を行うことが可能となり、これによって、例えばMN10のフローフィルタリングが実行される。
そして最後に、LMA13は、ステップS28において、MAG11bに対して、MN10のNetLMMアドレスがLMA13に登録された旨を通知するMNアドレスセットアップ確認メッセージ(AddrSetupRes)を送信する。なお、このMNアドレスセットアップ確認メッセージには、LMA13のIDやMN10のIDが含まれてもよいが、これらに限定されるものではない。
また、上述の動作において、LMAが、モバイルノードのインタフェースID(IF−ID)を使用して、モバイルノードがNetLMMドメイン18内で同時接続を行おうとしているのか、あるいは順次的な接続(すなわち、ハンドオーバ)を行おうとしているのかを判断することも可能である。図2において、MAG11aは、ステップS20におけるMNアドレス割り当て処理の間に、MN10の第1IF−ID(MAG11aに接続されているインタフェースID)を更に含む第1位置登録メッセージをLMA13に送信する。LMA13は、MN10に関するエントリにMN10の第1IF−IDが更に含まれるように、ルーティングキャッシュのアップデートを行う。一方、MN10がMAG11bに接続する際には、MN10は別のインタフェースID(第2IF−ID)で識別されるインタフェースを使用する。したがって、MAG11bは、ステップS21において、MN10の第2IF−IDを更に含む第2位置登録メッセージをLMA13に送信する。
LMA13は、MAG11bから第2位置登録メッセージを受信すると、ステップS22でその処理を行い、MN10の第1及び第2IF−IDが異なっていることに気付く。したがって、LMA13は、MN10がNetLMMドメイン18内で同時接続を行おうとしていることを把握する。そして、LMA13は、自身のルーティングキャッシュ内に、MN10用の追加エントリを作成して、2つの異なるインタフェースIDに係る接続が同時に維持される。なお、ステップS22でMN10の第1及び第2IF−IDが同一の場合には、LMA13は、そのインタフェースでハンドオーバが行われたことを把握して処理を行うことが可能である。
上述のように、さらにIF−IDを使用した場合には、IF−IDを使用しない上述の動作と同様の効果を実現しながら、LMAとMAGとの間のシグナリングメッセージ交換をより少なくすることが可能となる。なお、IF−IDを使用し、さらにハートビートメッセージ及びハートビート確認メッセージによるクエリ及びレスポンスが行われるようにすることも可能である。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。上述の本発明の第1の実施の形態では、NetLMMドメインにLMAが1つのみ存在するネットワークに対して、本発明を適用した場合について説明を行った。しかしながら、NetLMMドメインには複数のLMAが存在する可能性があり、さらに、モバイルノードはNetLMMドメイン内の異なるLMAに接続する可能性もある。
図3には、本発明の第2の実施の形態におけるネットワークトポロジ(ネットワークの接続形態)の一例が図示されている。図3に図示されているネットワークはNetLMMドメイン18であり、NetLMMドメイン18は、モバイルノード(MN:Mobile Node)10、2つのモバイルアクセスゲートウェイ(MAG:Mobile Access Gateway)11a、11b、2つのアクセスシステム12a、12b、2つのローカルモビリティアンカ(LMA)13a、13bを有している。
なお、図3に図示されているネットワークにおいて、NetLMMドメイン18の様々な構成要素は、図1で説明されているものと同様である。一方、図3に図示されているネットワークと大きく異なる点は、NetLMMドメイン18に複数のLMAが導入されていることである。ここでは、MAG11aはリンク30を通じてLMA13aに接続されており、MAG11bはリンク31を通じてLMA13bに接続されている。さらに、図3に図示されているネットワークでは、NetLMMドメイン18には2つのLMA13a、13bが存在している。なお、NetLMMドメイン18には、より多くのLMAが存在していてもよい。
本発明の第2の実施の形態では、モバイルノードが、図3に図示されているように複数のLMAが存在するNetLMMドメインで同時接続を行おうとする場合がサポートされる。本発明の第2の実施の形態では、LMAに登録を行おうとしているモバイルノードに関する情報を取得するために、複数のLMAが互いに問い合わせを行うことが可能である。この結果、上述の本発明の第1の実施の形態と同一の目的が達成される。
図4には、本発明の第2の実施の形態におけるメッセージ交換の一例が図示されている。なお、図4には、モバイルノードが、NetLMMドメイン内の複数のLMAに同時接続を実行する際の方法が図示されている。この好適な方法では、MN10に関する既存のエントリがNetLMMドメイン18の他のLMAに存在しているか否かをチェックするために、LMA13bが、ルーティングキャッシュクエリメッセージを使用して、NetLMMドメイン18内の他のLMA(LMA13a)に対して問い合わせを行う。LMA13bは、MAG11bからのMN10の登録リクエスト(位置登録メッセージ)を受信することによって、ルーティングキャッシュクエリメッセージの送信を開始する。LMA13bは、ルーティングキャッシュクエリメッセージを使用して、MN10がNetLMMドメイン18内で同時接続あるいは順次的な接続(すなわち、ハンドオーバ)を実行しようとしているのか否かを判断する。この好適な方法を使用することによって、モバイルノードの接続は、NetLMMドメイン18内のLMA間の単純なクエリ・レスポンスメッセージの交換に還元されることになる。
図4に図示されているシーケンスチャートでは、ステップS40において、MAG11aがLMA13aに対してMN10の情報を登録し、これによって、LMA13aは、MN10に関するエントリを有することになる。ここで、MN10が、NetLMMドメイン18で同時接続を実現するために、MAG11aと接続しているインタフェースとは異なるセカンダリインタフェースによってMAG11bとの接続を行う。MN10によるMAG11bへの接続を登録するため、MAG11bは、ステップS41において、LMA13bに対して位置登録メッセージ(LocReg)を送信する。なお、この位置登録メッセージには、例えばMN10のID、MAG11bのID、LMA13bのIDが含まれてもよいが、これらに限定されるものではない。
LMA13aは、ステップS42において、MAG11bからの位置登録メッセージを受信して処理を行う際に、MN10がNetLMMドメイン18において同時接続あるいは順次的な接続(すなわちハンドオーバ)を実行しようとしているか否かのチェックを試みる。そして、LMA13bは、ステップS43において、NetLMMドメイン18内の他のLMA(LMA13a)に対してルーティングキャッシュクエリメッセージ(RtgCacheQuery)を送信し、LMA13aのルーティングキャッシュ内にMN10に関する既存エントリが存在しているか否かの問い合わせを行う。なお、このルーティングキャッシュクエリメッセージには、例えばMN10のIDやLMA13bのIDが含まれてもよいが、これらに限定されるものではない。
LMA13aは、ステップS42で送信されたルーティングキャッシュクエリメッセージを受信すると、自身のルーティングキャッシュにMN10に関するエントリが存在しているか否かを調べ、MN10に関するエントリが既に含まれていることを特定する。そして、LMA13aは、上述の本発明の第1の実施の形態で説明したハートビートメッセージの送信を行って、MN10とLMA13aとの間の接続状態を確認した後、LMA13bのクエリに対して応答を行う。MN10がNetLMMドメイン18において複数の接続を行おうとしている場合には、LMA13aは、MN10との接続がアクティブであることを把握し、ステップS44において、MN10に関する有効な既存エントリを有していることをLMA13bに通知するためのルーティングキャッシュクエリレスポンスメッセージ(RtgCacheQueryRes)を送信する。なお、このルーティングキャッシュクエリレスポンスメッセージには、LMA13aのID、MN10のID、MN10がLMA13aとの接続に使用しているNetLMMアドレス(第1NetLMMアドレス)が含まれてもよいが、これらに限定されるものではない。
また、MN10に関するエントリを有していないLMAが、ルーティングキャッシュクエリメッセージを受信した場合には、MN10に関するエントリが存在していない旨を示すルーティングキャッシュクエリレスポンスメッセージによって返信することが望ましい。また、LMA13aがハートビートメッセージによる問い合わせの結果、MN10との接続がアクティブではないことを把握した場合には、その旨を示すルーティングキャッシュクエリレスポンスメッセージによって返信することが望ましい。なお、ここでは、主として、LMA13aからLMA13bに対して、MN10に関する有効な既存エントリを有していることを通知するルーティングキャッシュクエリレスポンスメッセージ(RtgCacheQueryRes)が返信される場合について説明する。
LMA13bは、LMA13aからのルーティングキャッシュクエリレスポンスメッセージを受信すると、MN10が現在LMA13aに接続されている旨の通知を受けることになる。したがって、LMA13bは、MN10がNetLMMドメイン18で同時接続を実現しようとしている旨を把握する。これにより、LMA13bは、受信したMN10に関する情報をルーティングキャッシュに格納し、ステップS45において、登録の成功を通知するためにMAG11bに対して位置登録確認メッセージ(LocRegRes)による応答処理を行う。なお、この位置登録確認メッセージには、1つ又は複数のNetLMMプレフィックスが含まれてもよいが、これに限定されるものではない。1つ又は複数のNetLMMプレフィックスは、MAG11bから送信されるルータ通知によってMN10に通知される。
MN10は、NetLMMドメイン18で使用可能なアドレスを構成するためのNetLMMプレフィックスをルータ通知に使用する。MAG11bは、例えば重複アドレス検出(DAD)技術を使用して、MN10のNetLMMアドレスが有効か否かを判定する。なお、MAG11bは、MN10のNetLMMアドレスがユニークであることを確認した後、ステップS46においてLMA13bに対してMNアドレスセットアップメッセージ(AddrSetup)を送信して、LMA13bのルーティングキャッシュ内のMN10に関するエントリのアップデートを行う。このMNアドレスセットアップメッセージには、MAG11bのID、MN10のID、MN10の第2NetLMMアドレスが含まれてもよいが、これらに限定されるものではない。なお、MN10の第1及び第2NetLMMアドレスは同一であってもよく、あるいは異なっていてもよい。
MNアドレスセットアップメッセージを受信すると、LMA13bは、ステップS47において、MAG11aとLMA13aとの間における接続、MAG11bとLMA13bとの間における接続の両方が含まれるように、自身のルーティングキャッシュに関するMN10に関するエントリのアップデートを行う。そして最終的に、LMA13bは、ステップ48において、MN10の第2NetLMMアドレスがLMA13bに登録された旨をMAG11bに通知するMNアドレスセットアップ確認メッセージ(AddrSetupRes)をMAG11bに送信する。なお、このMNアドレスセットアップ確認メッセージには、LMA13bのIDやMN10のIDが含まれてもよいが、これらに限定されるものではない。
また、LMA13bが、MN10に関するエントリが存在していない旨を示すルーティングキャッシュクエリレスポンスメッセージや、MN10との接続がアクティブではない旨を示すルーティングキャッシュクエリレスポンスメッセージを受信した場合には、MN10がNetLMMドメイン18に対して初めて接続を行おうとしているか、あるいは、順次的な接続(ハンドオーバ)を行っているとみなして、MAG11bとLMA13bとの間における接続のみが含まれるように、自身のルーティングキャッシュに関するMN10に関するエントリのアップデートを行い、通常どおりの処理を行う。
また、上述の動作において、LMAがモバイルノードのインタフェースID(IF−ID)を使用して、モバイルノードがNetLMMドメイン18内で同時接続を行おうとしているのか、あるいは順次的な接続(すなわち、ハンドオーバ)を行おうとしているのかを判断することも可能である。図4において、MN10は、ステップS40におけるMNアドレス割り当て処理の間に、MN10の第1IF−ID(MAG11aに接続されているインタフェースID)を更に含む第1位置登録メッセージをLMA13aに送信し、LMA13aは、MN10に関するエントリにMN10の第1IF−IDが更に含まれるように、ルーティングキャッシュのアップデートを行う。一方、MN10がMAG11bに接続する際には、MN10は別のインタフェースID(第2IF−ID)で識別されるインタフェースを使用する。したがって、MAG11bは、ステップS41において、MN10の第2IF−IDを更に含む第2位置登録メッセージをLMA13bに送信する。
なお、ここでは、ステップS44において、LMA13aからLMA13bに対してルーティングキャッシュクエリレスポンスメッセージで返答を行う際に、MN10の第1IF−IDがさらに含まれるようにする。この結果、LMA13bは、MN10の第1及び第2IF−IDは異なっていることを把握し、MN10がNetLMMドメイン18内で同時接続を実現しようとしていることを把握する。そして、LMA13bは、LMA13bのルーティングキャッシュ内に、MN10に関する追加エントリの作成処理を行う。本発明の第2の実施の形態においてIF−IDを使用した場合には、上述の本発明の第1の実施の形態においてIF−IDを使用した場合と同様の効果が生じる。
<第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。また、図3に図示されているLMAが複数存在するネットワーク構成において、LMAが、NetLMMドメイン内の他のLMAのキャッシュ内のエントリをアップデートできるようにすることも可能である。ここでは、LMAのキャッシュが変更された場合には、そのLMAが、NetLMMドメイン内の他のLMAに対してキャッシュアップデートメッセージの送信が行われる。なお、LMAのキャッシュが変更される条件としては、例えばモバイルノードによるLMAへの接続又は切断などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、以下では、このキャッシュアップデートメッセージを、ルーティングキャッシュアップデートメッセージと呼ぶことにする。
本発明の第3の実施の形態では、問い合わせを行うLMAは、ルーティングキャッシュを参照することによって、LMAがモバイルノードに関する情報を保持しているか否かを特定することができるようになり(すなわち、モバイルノードに関する情報を保持しているLMAを特定できるようになり)、モバイルノードに関する情報を保持している特定のLMAに対して問い合わせを行うことができるようになる。これによって、LMAがNetLMMドメイン内でモバイルノードに関する情報の問い合わせを行う際のシグナリング量が少なくなる。
以下、本発明の第3の実施の形態の動作について説明する。MN10がLMA13aへの登録に成功した場合(図4のステップS40に対応する処理)、LMA13aは、LMA13bに対して、LMA13aにおけるMN10の新たなエントリを通知するルーティングキャッシュアップデートメッセージを送信する。このルーティングキャッシュアップデートメッセージには、MN10のID、MN10の第1IF−ID、LMA13aのID、MN10のNetLMMアドレスなどが含まれてもよいが、これらに限定されるものではない。
LMA13bは、LMA13aから受信したルーティングキャッシュアップデートメッセージ内のMN10に関する情報によって、自身のルーティングキャッシュのアップデートを行う。さらに、LMA13bは、LMA13aに対して送信された情報が正しく受信(及びアップデート)できた旨を通知する確認メッセージをLMA13aに送信するように選択してもよい。例えば、LMA13bは、MN10に関する情報の受信に成功した旨を示すルーティングキャッシュアップデート確認メッセージをLMA13aに送信する。なお、LMA13bが、MN10に関する情報の受信に成功したか否かをLMA13aに対して応答しないことも可能である。
MN10がMAG11bを通じてLMA13bに第2NetLMMアドレスの登録を行おうとしている場合、LMA13bは、自身のルーティングキャッシュを参照して、MN10のIDが既にNetLMMドメイン18に存在していることを特定する。そして、LMA13bは、特定のLMA(すなわち、LMA13a)に対して問い合わせを行って、MN10がNetLMMドメイン18内で同時接続を実行しようとしているのか、あるいは順次的な接続(すなわち、ハンドオーバ)を実行しようとしているのかを判断する。例えば、MN10がNetLMMドメイン18における同時接続を実現しようとしている場合には、LMA13aは、LMA13bに対して、MN10とLMA13aとの間の接続がまだアクティブである旨を返答する。したがって、LMA13bは、MN10の追加エントリが登録されるように、自身のルーティングキャッシュエントリのアップデート処理を行う。そして最終的に、LMA13bは、アップデートされたMN10のエントリに関する通知を行って、NetLMMドメイン18内の他のLMAのルーティングキャッシュをアップデートする。
また、上述の動作において、LMA13aは、LMA13bに対して、ルーティングキャッシュアップデートメッセージによってMN10の第1IF−IDを更に送信することも可能である。MN10が第2IF−IDを使用してLMA13bへの登録を行うと、LMA13bは、MN10の第1IF−IDと第2IF−IDとが異なっており、MN10がNetLMMドメイン18内で同時接続を実行しようとしていることを把握する。IF−IDの使用によって、MN10が同時接続又は順次的な接続のどちらを行おうとしているかを問い合わせるクエリメッセージを使用することなく、同様の効果が実現され、さらに、LMA間のシグナリングが低減される。
以上、上述の様々な実施の形態において、モバイルノードがNetLMMドメインで同時接続を実現できるようにするための方法について説明を行った。同時接続によって、NetLMMドメイン内にはモバイルノードへの複数のルートが存在することになり、これによって、モバイルノードはポリシ又はルールを使用して、自身あてのフローのルーティングの方向を定めることができるようになる。なお、本明細書では、このフローの方向を定める方法(リダイレクション方法)をフローフィルタリングと呼び、この方法を定めるポリシ又はルールをフィルタと呼ぶことにする。
モバイルノードは、NetLMMドメインのLMAにこれらのフィルタを設定することが可能である。各LMA内のルーティングキャッシュに基づいて、LMAは、モバイルノードの複数のエントリをそれぞれ定義済みのフィルタにマッピングする。モバイルノードのフローがLMAに到着すると、LMAは、モバイルノードに対する特定のフローの転送方法を決定するために、フィルタのチェックを行う。以下、NetLMMドメインで、モバイルノードに関するフローフィルタリングが実現される方法について詳細に説明する。
図1に図示されているNetLMMドメイン18内にLMA13が1つ存在するネットワークにおいて、MN10に関するフィルタが存在する。このとき、NetLMMドメイン18にはポリシサーバ(不図示)が存在しており、LMA13は、MN10の様々なフィルタに関して、ポリシサーバに問い合わせを行うことが可能である。例えば、MN10に向かうフロー(到来フロー)がLMA13に到着した場合、LMA13は、そのルーティングキャッシュ内にMN10に関する複数のエントリを有していることを検出する。この場合、LMA13は、ポリシサーバにクエリを送信して、MN10に関する到来フローのフィルタセットを有しているか否かのチェックが行われる。
このとき、MN10は、この特定の到来フローに関するフィルタセットをNetLMMドメイン18に有しており、これによって、フローは例えばMAG11aを通過して伝送されるようになる。以上のように、LMA13はMN10の到来するフローをMAG11aに転送し、LMA13は、到来するフローを順次MN10に転送する。さらに、LMA13は、MN10の将来のフローのフローフィルタリングに使用可能なMN10のフィルタを検索して、LMA13のルーティングキャッシュに格納することも可能である。さらに、ポリシサーバ及びLMAが同一のエンティティで構成されてもよい。
一方、NetLMMドメインが複数のLMAを有している場合には、NetLMMドメインにおいて、モバイルノードに関するフローフィルタリングが行われてもよい。複数のLMAが存在するネットワークにおいては、LMAはNetLMMドメイン内の他のLMAの存在を把握し、NetLMMドメイン内に位置するモバイルノードに関する情報を相互にアップデートし合うことが可能となる。これにより、NetLMMドメイン内のLMAは、モバイルノードが複数の接続を有しているか否かを把握することができるようになる。
図3には、各MAG11a,11bが、それぞれNetLMMドメイン18内のLMA13a,13bに接続されている状態が図示されている。このとき、NetLMMドメイン18にはポリシサーバが存在しており、LMA13a、13bはポリシサーバに対してMN10に関する様々なフィルタについて問い合わせを行うことが可能である。例えば、MN10の到来フローがLMA13aに到達した場合には、LMA13aは自身のルーティングキャッシュから、MN10がLMA13bとの間に別のアクティブな接続を有していることを検出する。したがって、LMA13aは、MN10が到来フローに関するフィルタセットを有しているか否かをチェックするため、ポリシサーバにクエリを送信する。ここでは、MN10が、この特定の到来フローに関するフィルタセットをNetLMMドメイン18に有しており、LMA13aはMN10の到来フローをLMA13bにトンネルすることによって、フローはMAG11bを通過して伝送される。
また、LMA13bも、LMA13aからトンネルを通じてフローを受信すると、MN10が到来フローに関するフィルタを有しているか否かをチェックするため、ポリシサーバにクエリを送信する。ここでは、LMA13bは、MN10のフィルタの中から、フローがMAG11bを通過して伝送されるようなフィルタを決定する。この結果、LMA13bはMAG11bにフローを転送し、MAG11bはMN10にフローを転送する。さらに、LMA13a、13bは、MN10の将来のフローのフローフィルタリングに使用可能なMN10のフィルタを検索して、各LMA13a、13bのルーティングキャッシュに格納することも可能である。
また、図3に図示されているネットワークにおいて、各MAGが、NetLMMドメイン18内の複数のLMAに接続されている場合もあり得る。この場合、ポリシサーバはNetLMMドメイン18内に存在しており,LMA13a、13bは、MN10の様々なフィルタに関してポリシサーバに問い合わせを行うことが可能である。また、MAG11aがさらにLMA13bと接続されており、MAG11bがさらにLMA13aと接続されているので、LMA13a、13bはフローフィルタリングを実現するためにLMA間にトンネルを確立することなく、MN10に関するフローをMAG11a、11bのどちらかを経由して直接転送できるようになる。これにより、モバイルノードに関するフローをNetLMMドメイン内で転送する場合のオーバレイネットワークを、NetLMMドメインに設けることができるようになる。
上述の実施の形態には、LMAが、モバイルノードの到来フローを受信した場合にモバイルノードのフィルタを検索するように構成されているものが存在する。このようなLMAに対し、ポリシサーバが、NetLMMドメイン18に存在するモバイルノードのフィルタに関して定期的にアップデートを行うことも可能である。なお、実際に実施する際には、ポリシサーバがLMAに対して、ある一定の間隔でNetLMMドメインに関する様々なフィルタをマルチキャストしてもよい。これにより、ポリシサーバは、各LMAに格納されているフィルタを同期させることが可能となる。
NetLMMドメイン内において、LMAがフローフィルタリングを実行する際に使用されるフィルタは、2つのエンティティによって定義可能である。第1のエンティティは、NetLMMドメインを管理するNetLMMサービスプロバイダである。第2のエンティティは、モバイルノードのユーザである。
例えば上述の本発明の第1の実施の形態において、フローフィルタリングに用いられるフィルタがNetLMMサービスプロバイダによって定義されてもよい。NetLMMサービスプロバイダは、フィルタを用いてNetLMMドメイン内におけるリソースの使用方法を制御する。例えば図1において、MAG11aが現在過負荷状態にあることをNetLMMサービスプロバイダが検出した場合、NetLMMサービスプロバイダは、LMA13がMN10の任意のフローをMAG11b経由で転送するように指示するフィルタをセットする。これにより、NetLMMサービスプロバイダは、NetLMMドメイン18内で負荷バランスを実行することができるようになる。
また、フローフィルタリングに使用されるフィルタは、モバイルノードのユーザによって定義されてもよい。これにより、ユーザは、特定のフローをモバイルノードに転送する方法を自由に選択することが可能となる。例えば、図3に図示されているネットワークにおいて、MN10のユーザが、MAG11aを通じて巨大なビデオファイルをダウンロードし、かつビデオ通話を行っているとする。MN10のユーザは、ビデオ通話に遅延を感じた場合、ビデオ通話がMAG11bを経由して提供されるようにLMA13a、13bに指示するフィルタをセットする旨を決定する。これにより、LMA13a又はLMA13bは、MN10のビデオ通話のフローを受信すると、セットされた各フィルタによって、フローはMAG11bに転送される。これにより、ユーザは、MN10に送信されるフローの転送方法に関して、LMAに指示することが可能となる。
上述のように、NetLMMドメイン18において、NetLMMサービスプロバイダ又はモバイルノードのユーザがフィルタをセットすることが可能である。なお、NetLMMドメイン18において、NetLMMサービスプロバイダ及びモバイルノードのユーザの両方によってフィルタがセットされてもよい。
また、本発明で使用されるポリシサーバの導入によって、NetLMMドメインにおけるフィルタの格納や適用が可能となる。上述の実施の形態の中には、NetLMMドメイン18にポリシサーバが存在している場合について説明を行ったものもある。上述の例では、このポリシサーバは集中型ポリシサーバと呼べるものであり、このポリシサーバに、NetLMMドメイン18のすべてのフィルタが記録可能である。集中型ポリシサーバを導入することによって、NetLMMサービスプロバイダ又はMN10のユーザは、集中型ポリシサーバにおけるフィルタの作成又は格納のみを行えばよく、これによって、NetLMMドメインに位置する複数のLMAをアップデートする場合に比べて、シグナリングが少なくなるという利点が生まれる。さらに、集中型ポリシサーバを導入した場合、複数のLMA間において同期が取れないという問題はほとんど発生しなくなるという利点がある。
また、NetLMMドメインに複数のポリシサーバが存在していてもよい。これによって、NetLMMドメインにおいて、フィルタの処理を行う手段を分散させることが可能となる。ここでは、NetLMMサービスプロバイダ又はMN10のユーザにより、NetLMMドメイン18内の各ポリシサーバにおいてフィルタが作成され、アップデートされる。これにより、ポリシサーバに障害が生じた場合であっても、NetLMMドメイン18におけるフローフィルタリングなどのサービスを継続して提供することが可能となる。また、NetLMMドメイン18内の他のポリシサーバが、障害が生じたポリシサーバのバックアップとして機能することも可能である。
また、上述した様々な実施の形態に係る動作を実現するため、NetLMMドメインでマルチモードノードが同時接続を実現するための機能(装置)が導入される必要がある。ここでは、ローカルモビリティアンカ(LMA:Local Mobility Anchor)が、NetLMMドメインでマルチモードノードが同時接続を実現するための装置として機能する場合について説明する。
図5には、本発明に係る動作を実現するためのLMAの構成の一例が図示されている。図5に図示されているLMA13は、1つ又は複数のネットワークインタフェース50、キャッシュチェック部51、ルーティングキャッシュ52を有している。ネットワークインタフェース50は、LMA13が任意の通信媒体を通じて別のノードと通信を行うために必要なすべてのハードウェア及びソフトウェアを包含する機能ブロックである。当業者に周知の用語を使用すると、ネットワークインタフェース50は、レイヤ1(物理層)及びレイヤ2(データリンクレイヤ)の通信コンポーネント、ファームウェア、ドライバ、通信プロトコルを表している。なお、LMA13は、1つ以上のネットワークインタフェース50を有することが可能である。
また、ルーティングキャッシュ52には、LMA13に接続されている任意のマルチモードノードに関するエントリが含まれている。なお、可能であれば、ルーティングキャッシュ52にマルチモードノードエントリのリストが含まれ、各エントリにはNetLMMドメインのマルチモードノードにユニークな識別子が含まれていることが望ましい(さらには、マルチモードノードが有する各インタフェースを識別する識別子が含まれていてもよい)。さらに、各エントリには、マルチモードノードと、NetLMMドメイン内の1つ又は複数のMAG又はLMAとの関係が記載されていることが望ましい。シグナル/データパス54を通じて、ルーティングキャッシュ52内のエントリがアップデート又は抽出されることで、キャッシュチェック部51による動作が補助される。
また、本発明ではキャッシュチェック部51が導入される。このキャッシュチェック部51は、LMA13が使用するアルゴリズムの機能を表す機能ブロックであり、このアルゴリズムによって、マルチモードノードはLMA13との同時接続を実現することが可能となる。なお、キャッシュチェック部51は、例えばLMA13がNetLMMドメイン18内のマルチモードノードに関連した登録リクエスト(位置登録メッセージ)を受信した場合をトリガとして、その動作を開始することが可能であるが、このトリガに限定されるものではない。
キャッシュチェック部51は、位置登録メッセージの処理を行い、マルチモードノードのエントリが既にNetLMMドメイン18に存在しているか否か(マルチモードノードが、NetLMMドメイン18で同時接続あるいは順次的な接続(すなわち、ハンドオーバ)を行おうとしているか否か)を判断する処理を実行することが可能である。さらに、キャッシュチェック部51は、マルチモードノードが、NetLMMドメイン18で同時接続を行おうとしているのか、あるいは順次的な接続(すなわち、ハンドオーバ)を行おうとしているのかをチェックする処理を実行することが可能である。マルチモードノードのエントリがルーティングキャッシュ52に既に存在している場合には、キャッシュチェック部51は、例えば上述したような、マルチモードノードがLMA13への同時接続を実現するため方法を実行する。なお、キャッシュチェック部51は、上述した様々な実施の形態における方法のいずれか1つ又は複数を選択的に実行することが可能である。キャッシュチェック部51は、シグナル/データパス53を通じて、適切なネットワークインタフェース50でパケットを受信したり、適切なネットワークインタフェース50からパケットを送信したりすることが可能である。
また、図6には、本発明に係る動作を実現するためのMAGが有する機能が、機能ブロックによって模式的に表されている。図6に図示されているMAG11は、NetLMMドメイン18に接続するマルチモードノードへのパケット転送経路を管理するLMAから、特定のマルチモードノードとの間の接続が有効か否かの問い合わせを受ける問い合わせ受信部111、特定のマルチモードノードとの間の接続が有効か否かをチェックする接続チェック部112、接続チェック部により判別した、特定のマルチモードノードとの間の接続が有効か否かを示すチェック結果を、問い合わせを行ったLMAに通知する問い合わせ結果通知部113を有する。なお、特定のマルチモードノードが有する特定のインタフェースに関して、接続が有効か否かの問い合わせを受けて接続をチェックし、そのチェック結果を返答するように構成されていてもよい。
<第4の実施の形態>
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
上述の本発明の第3の実施の形態に記載されているポリシサーバは、非特許文献4に記載されているようなローカルサーバ(LS:Local Server)の機能を有していてもよい。この場合、ポリシサーバは、非特許文献4に説明されているように、例えばMAGへのモバイルノードのプロファイルの送信などのような必要なシグナリングを実行することが可能となる。
また、NetLMMドメイン18にPMIP(プロキシモバイルIP)が実装されている場合には、LMAが、モバイルノードとの接続が有効か否かを問い合わせるメッセージを送信することで、モバイルノードの接続がまだアクティブか否かを判断する方法(以下、クエリ方法と呼ぶ)を用いることが可能となる。
図7には、本発明の第4の実施の形態において、NetLMMにPMIPが実装されている場合のクエリ方法の使用を説明するためのシーケンスチャートが図示されている。なお、ここでは、基本的に図1に図示されているネットワークトポロジを前提とし、さらにNetLMMドメイン18にPMIPが実装されており、ローカルサーバ(LS)が存在しているとする。
図7において、ステップS600において、MN10の第1インタフェース(IF1)がMAG11aとアクティブな状態で接続しており、LMA13は、MAG11aを経由するMN10へのルーティングエントリを既に有しているとする。ここで、ステップS601において、MN10の第2インタフェース(IF2)が、MAG11bにMNの識別子(MNのID)を含む接続メッセージ(Assoc−IF2)を送信することで、MAG11bと接続しようとしている。
MAG11bはMNのIDを受信すると、ステップS602において、MN10のポリシプロファイルを検索するためにクエリプロファイルメッセージ(Query−Profile)を送信し、LS60に問い合わせを行う(ステップS602)。LS60は、MNのIDに基づいてポリシ情報を検索し、関連するMN10のポリシプロファイルを探す。そして、MN10のポリシプロファイルが発見されると、ステップS603において、LS60はMAG11bに対して、MN10のプロファイル(ポリシプロファイル)を含むクエリプロファイルレスポンスメッセージ(Query−Profile−Res)を返信する。なお、MN10のポリシプロファイルには、例えばMN10に割り当てられるプレフィックス(MNのプレフィックス)が含まれるが、これに限定されるものではない。
MAG11bがMN10のポリシプロファイルを受信すると、MAG11bはMN10のモビリティ管理を行うことが可能となる。そして、MAG11bは、MN10においてモビリティ管理プロトコルが作動しないようにするため、ステップS604において、MN10のプレフィックスを含むルータアドバタイズメントメッセージ(RA)を送信する。この処理によって、MN10は、MN10が依然として同一ネットワークドメイン内に存在していると判断し、MN10においてモビリティ管理プロトコルが実行されないようになる。
同時に、MAG11bは、ステップS605において、プロキシバインディングアップデートメッセージ(PBU)をLMA13に送信することによって、MN10が現在MAG11bに接続されている旨をLMA13に通知する。なお、このPBUメッセージには、例えばMNのID及びMAG11bの気付アドレス(MAG.CoA)などが含まれるが、これらに限定されるものではない。
LMA13がMAG11bからPBUメッセージを受信すると、ステップS606において、LMA13はルーティングキャッシュ52をチェックして、MN10がNetLMMドメイン内にアクティブな接続を有しているか否かの確認を行う。ここで、LMA13は、MN10がMAG11aを経由するルーティングエントリを有していることに気付く。
この場合、LMA13は、ステップS23において、MN10がまだMAG11aに接続されているか否かを問い合わせるハートビートメッセージ(HeartBeat)をMAG11aに送信する。なお、このハートビートメッセージには、例えばMN10のMNのIDが含まれるが、これに限定されるものではない。
MAG11aは、MN10が依然としてMAG11a自身に接続されていることを確認すると、ステップS24において、LMA13にハートビートレスポンスメッセージ(HeartBeatRes)を返信する。なお、このハートビートレスポンスメッセージにおいても、例えばMN10のMNのIDが含まれるが、これに限定されるものではない。
ハートビートレスポンスメッセージを受信すると、LMA13は、MN10がNetLMMドメインに同時接続を行おうとしていることを把握する。したがって、LMA13は、MN10に関して第2のルーティングエントリ(MAG11b経由)をルーティングキャッシュ52内に作成する。そして、LMA13は、ステップS607において、MN10のバインディングが成功した旨を通知するプロキシバインディングアクノレッジメント(PBA:Proxy Binding Acknowledgement)メッセージをMAG11bに送信する。
なお、図7に図示されている動作において、非特許文献2に開示されているバインディングリフレッシュ方法を利用して、ハートビートメッセージの交換(問い合わせ/応答)が行われてもよい。
例えば、ステップS606において、LMA13は、MN10がMAG11a経由のルーティングエントリを既に持っていることを見つけると、プロキシバインディングリフレッシュリクエスト(プロキシBRR:Proxy Binding Refresh Request)メッセージをMAG11aに送信する。プロキシBRRメッセージにはMN10のMNのIDが含まれており、このプロキシBRRメッセージによって、LMA13がMN10のルーティングステートのアップデートを望んでいる旨がMAG11aに通知される。
MAG11aは、MN10がまだMAG11aに接続されていることを確認すると、PBUメッセージによって応答を行い、LMA13におけるMN10のルーティングステートのアップデートを行う。PMIPプロトコルはモビリティ管理にMIPv6シグナリングを再利用するので、NetLMMドメイン内のMAGは、ほとんど変更されることなくバインディングリフレッシュ方法を利用できるという利点がある。
また、図7のステップS601において、MN10は、MAG11bへの接続メッセージにインタフェース識別子(IFのID)を挿入してもよい。MN10が使用するIFのIDを用いることで、MN10の様々なインタフェースの識別が可能となる。この場合、ステップS605でMAG11bからLMA13に送信されるPBUメッセージには、さらにMN10のIFのIDが挿入されることになる。これにより、LMA13は、ルーティングキャッシュ52をチェックする際に(ステップS606)、MN10がNetLMMドメイン18において同時接続を実現しようとしているか否かを判断するための付加情報として、IFのIDを用いることが可能となる。
なお、この方法を用いた場合、IFのIDのチェックによって事実上ハートビートメッセージの交換と同様の効果が実現されるので、ハートビートメッセージの交換をオプションの動作としてもよい。すなわち、IFのIDを使用することで、LNA13とMAG11aとの間のシグナリングメッセージの交換による処理負荷やネットワーク負荷を低減させることが可能となる。
また、IFのIDがMAG経由でLSに送信されてもよい。例えば、図7のステップS602において、MAG11bからLS60に送信されるクエリプロファイルメッセージに、MN10のIFのIDが挿入されてもよい。LS60がNetLMMドメイン18内のポリシサーバと同様の機能を有することが可能であれば、LS60は、MN10のIFのIDを用いてMN10の課金処理を行うことができるようになる。このような課金処理においては、例えば、MN10の所有者(サービス加入者)に対する請求金額の計算が行われる。
また、NetLMMドメイン18に複数のLMAが存在する場合には、LS60は、モバイルノードのバインディングステートに係るバインディングを行うために、どのLMAと通信を行うべきかについてMAGに応答を行うことも可能である。例えば、図7のステップS603において、LS60からMAG11bに送信されるクエリプロファイルレスポンスメッセージに、バインディングを行う対象となるLMA13の識別情報が更に含まれるようにしてもよい。これによって、MAG11bは、MN10のモビリティを取り扱う際に、特定のLMA13を探す必要がある旨を把握することが可能となる。
また、LS60は、NetLMMドメイン18におけるMN10のトラフィックフローのフィルタリングを補助するフィルタポリシを格納してもよい。このようなフィルタポリシはモバイルノードによって構成され、情報交換によってLS60に格納される。モバイルノードは、例えばMAGを経由してLS60にフィルタポリシを送信することが可能であり、また、フィルタポリシを直接LS60に送信することも可能である。
フィルタポリシによって規定されるフィルタリングルールを把握すると、LS60は、MAGに対して、NetLMMドメイン18内におけるMN10のルーティング設定に関する通知を行うことが可能となる。例えば、図7のステップS603において、LS60からMAG11bに送信されるクエリプロファイルレスポンスメッセージに、さらに、MN10のフィルタポリシが含まれてもよい。これによって、MAG11bは、例えばステップS605において送信されるPBUメッセージにMN10のフィルタルールを含ませることで、MN10のフィルタルールをLMA13にセットすることが可能となる。なお、この場合にMAG11bで行われるフィルタルール転送方法として、IETFのMonami6ワーキンググループで説明されている方法を本発明の通知方法を用いて拡張して用いることが可能である。
また、LS60は、NetLMMドメイン18内のモバイルノードの接続設定(以下、接続ポリシと呼ぶ)を保持することも可能である。モバイルノードの接続ポリシを用いることで、NetLMMドメイン18のネットワークエンティティは、モバイルノードがNetLMMドメイン18内に存在している間に実現可能な接続のタイプを把握することが可能となる。
例えば、モバイルノードの接続ポリシによって、MN10がインタフェースを1つのみ有するモバイルノードである旨が示されているとする。このMN10の接続ポリシによれば、どのような場合であってもNetLMMドメイン18においてMN10が単一のアクティブな接続しか実現できないことが示されている。LS60は、このようなMN10の接続ポリシをLMA13に通知することが可能である。例えば、MN10が単一のインタフェースしか有さない場合には、LMA13は、MN10のルーティングステートの処理を行う際に、MN10に対しては上述の各実施の形態で説明されているようなクエリ方法を行う必要がないことを把握できる。この場合には、LMA13は、MN10がNetLMMドメイン18内を移動していること(ハンドオーバを行っていること)を把握し、受信した各アップデートに関して、MN10の既存のルーティングエントリを上書きする処理を行う。
また、MN10の接続ポリシによって、MN10がNetLMMドメイン18内で同時接続可能である旨が示されているとする。このような場合でも、MN10が、NetLMMドメイン18内では複数のインタフェースを接続しないことを決定する可能性がある。こうした動作を行う理由の1つとして、MN10のWLANインタフェースが近隣に無料のWLANサービスを検出した場合が挙げられる。このとき、加入者は、NetLMMドメイン18におけるWLANサービスに接続して対価を支払うより、無料で使用可能なWLANホットスポットのアクセスポイントにMN10のWLANインタフェースを接続させたいと思う可能性がある。したがって、この場合には、MN10が現在同時接続を行う必要がない旨をNetLMMドメイン18のネットワークエンティティが把握できるように、MN10の接続ポリシがアップデートされる必要がある。このような接続ポリシのアップデートは、モバイルノードによって実行可能である。例えば、MN10が同時接続を行わない場合には、LMA13は、MN10のルーティングステートの処理を行う際に、MN10に対しては上述の各実施の形態で説明されているようなクエリ方法を行う必要がないことを把握できる。このような接続ポリシのアップデートは、MN10の接続ポリシの変化に応じて任意のタイミングで(若しくは登録情報の更新時に)行われることが望ましい。例えば、初期接続時であれば図7のステップS600の処理中に接続ポリシのアップデートを行い、接続中であれば同様のメッセージを任意のタイミングで送信し、以降の同時接続の要/不要(NetLMMドメイン18側からすればハートビートメッセージの交換の要/不要)を通知する。
また、MN10がNetLMMドメイン18において複数のインタフェースの同時接続を行わないようにする別の理由として、MN10がコレスポンデントノードとの間で経路最適化セッションを有することを所望する場合が挙げられる。例えば、MN10が2つのインタフェースを有しており、一方のインタフェースが、NetLMMドメイン18に接続されているセルラインタフェースであり、他方のインタフェースが、その近隣に存在するNetLMMドメイン18内のアクセスポイントを検出するWLANインタフェースであるとする。
このとき、MN10は、コレスポンデントノードとの間に最適化経路セッションを確立するため、WLANインタフェースの使用を選択することが可能である。これは、例えば、MN10がコレスポンデントノードからのパケット又はコレスポンデントノードへのパケットをNetLMMドメイン18内で伝送させたくない場合に有効であり、MN10は、コレスポンデントノードとの間で、非特許文献2に記載されている経路最適化を行う可能性がある。
このような場合には、例えば図7のステップS601において(若しくは経路最適化セッションを確立するに先立ち任意のタイミングで)、MN10からMAG11bに送信される接続メッセージに、さらにフラグ(ノマディックフラグ)が含まれるようにすればよい。このノマディックフラグによって、WLANインタフェース上においてPMIPサービスは不要である旨がMN10からMAG11bに通知可能となる。
MAG11bは、接続メッセージにノマディックフラグが含まれていることを見つけると、MNのプレフィックスではなく、MAG11bのローカルプレフィックスをMN10に通知する(ステップS604)。これによって、MN10はそのWLANインタフェース上に、NetLMMドメイン18に属さない気付アドレスを構成できるようになり、この気付アドレスを用いて、MN10は、コレスポンデントノードとの間で経路最適化セッションをセットアップできるようになる。なお、このような経路最適化セッションは通常のセッションと必ずしも排他的ではなく、混在させて使用することも可能である。
また、MAG11bは、MN10のWLANインタフェースがMAG11bに接続されているがノマディックモードである旨をLS60に通知してもよい。これにより、LS60は、MN10の接続ポリシをアップデートし、MN10のNetLMMドメイン18における接続状態(接続ポリシ)をLMA13に通知することが可能となる。このアップデートによって、LMA13は、上述の各実施の形態で説明されているようなクエリ方法がMN10には不要である旨を把握することが可能となる。
また、MAG11bは、MN10の接続状態(接続ポリシ)に関してLMA13にアップデートを行うことが可能である。このアップデートは、MN10のWLANインタフェースがMAG11bに接続されているがノマディックモードである旨を示すものである。これにより、LMA13は、MN10のルーティングエントリにノマディックフラグを追加し、ルーティングエントリに存在するノマディックフラグによって、LMA13は、上述の各実施の形態で説明されているようなクエリ方法がMN10には不要である旨を把握することが可能となる。
なお、本発明におけるモバイルノードが接続状態をアップデートする方法は、例えば、特許文献3で説明されている方法とは異なっていることは明らかである。特許文献3で説明されている従来の技術では、ネットワーク内におけるモバイルノードの接続状態が、ネットワークオペレータによって定義、管理されている。すなわち、ネットワーク内のエンティティによって処理が行われるので、モバイルノードは接続ポリシをアップデートする必要がないことを意味している。一方、本発明における接続状態のアップデートでは、モバイルノードがその設定情報(preference)に基づいて接続ポリシを修正することが可能である。
また、さらに、図1において、LMA13がMN10のホームエージェントとしての機能も有するシステムが考えられる。このようなシステムでは、MN10がNetLMMドメイン18の外部に移動すると、LMA13によってMN10のモビリティバインディング処理(移動管理)が行われる。
ここで、MN10は、パス14を経由してMAG11aと第1のインタフェースを接続し、通信にホームアドレス(HoA)を使用し、同時に、MN10はパス15を経由してMAG11bと第2のインタフェースを接続し、通信にホーム気付アドレス(HCoA:Home Care-of address)を使用しているとする。MN10の第2のインタフェースがNetLMMドメイン18から外部ネットワーク(foreign network)に移動すると、第2のインタフェースは気付アドレス(CoA)を取得する。したがって、MN10は、CoAをHoAにバインドさせるバインディングアップデート(BU)メッセージをLMA13に送信する。
LMA13は、MN10からBUメッセージを受信すると、そのルーティングキャッシュ52をチェックして、MN10がNetLMMドメイン18にアクティブな接続(接続エントリ)を有しているか否かを確認する。この場合、LMA13は、MN10がMAG11aを経由するルーティングエントリを有していることに気付く。そして、MN10が依然としてMAG11aに接続されているかどうかの確認のために、LMA13はハートビートメッセージの交換を利用してMAG11aにクエリを行う。このハートビートメッセージの交換によって、LMA13は、NetLMMドメイン18におけるMN10の第1のインタフェースに関するルーティングステートを上書きしないようにすることが可能となる。したがって、MN10は、NetLMMドメイン18及び外部ネットワークの両方への同時接続を実現できるようになる。
また、LMA13がMN10のホームエージェントとしての機能も有するシステムにおいて、MN10のインタフェースの1つがNetLMMドメイン18に戻った場合には、ハートビートメッセージ交換を利用してLMA13がMN10のルーティングエントリを消去しないようにすることも可能である。例えば、MN10が、第1のインタフェースを通じてNetLMMドメイン18に接続されており、第1のインタフェースによる通信にHoAが使用されているとする。同時に、MN10は、第2のインタフェースを通じて外部ネットワークに接続されており、第2のインタフェースもよる通信にCoAが使用されているといる。また、LMA13では、パケット転送のためにCoAがHoAにバインドされている。
ここで、MN10の第2のインタフェースがNetLMMドメイン18に戻ってMAG11bと接続しようとする場合、MN10はBUメッセージを送信して、LMA13におけるCoAのバインディングの登録を削除する。BUメッセージは、MAG11bを経由してLMA13に発送される。
LMA13は、BUメッセージを受信すると、非特許文献4に開示されている方法によって、MN10のルーティングエントリすべてを消去して、MAG11bを経由するMN10の一時的なルーティングエントリを生成する。これによって、MN10はMAG11aを経由するNetLMMドメイン18へのアクティブな接続を失うことになる。しかしながら、LMA13は、本発明に記載されているハートビートメッセージの交換によるクエリ方法を使用してMAG11aに問い合わせを行うことで、MN10の第1のインタフェースが依然としてアクティブであることを把握できる。
その結果、LMA13では、単にMN10のCoAバインディングが削除され、MAG11aを経由するMN10のルーティングステートは維持される。これにより、MN10のインタフェースの1つがNetLMMドメイン18に戻った場合に、MN10がNetLMMドメイン18とのアクティブな接続(同時接続)を失ってしまうという問題が解決される。
また、さらに、図1において、MN10のホームエージェントが存在するシステムが考えられる。ホームエージェントは、MN10がNetLMMドメイン18の外部に移動した場合に、MN10のモビリティバインディング処理)を扱う機能(移動管理機能)を有している。
ここで、MN10は、パス14を経由してMAG11aと第1のインタフェースを接続し、通信にホームアドレス(HoA)を使用し、同時に、MN10はパス15を経由してMAG11bと第2のインタフェースを接続し、通信に気付アドレス(CoA:Home Care-of address)を使用しているとする。また、ホームエージェントでは、パケット転送のためにCoAがHoAにバインドされている。
このシステムにおいて、LMA13は、NetLMMドメイン18内のホームエージェントの上位階層に存在する。すなわち、これは、グローバルなインターネットからのパケットは、NetLMMドメイン18に届くと、まずLMA13に到達して処理されることを意味する。
パケットがNetLMMドメイン18外部のモバイルノードの気付アドレスをあて先とする場合には、LMA13は、パケットをホームエージェントに転送して、モバイルノードへのパケットのルーティングを行わせる。なお、これは、LMA13とMN10のホームエージェントとの間にバインディングが存在していることを意味する。
例えば、MN10がホームエージェントにモビリティバインディングを生成した場合には、ホームエージェントは、MN10がホームエージェントへの接続を有している旨(すなわち、ホームエージェントを経由するパケット転送に係るバインディングが登録された旨)をLMA13に通知する。このような動作によって、ホームエージェントは、NetLMMドメイン18のMAGに似た機能を有するようになる。LMA13はホームエージェントから送信されてきた情報を確認し、ホームエージェント経由で到達可能なMN10のルーティングエントリを構成する。そして、フィルタルールを使用することで、LMA13は、どのパケットがホームエージェント経由でMN10に転送されるべきかを把握する。
また、MN10の第2のインタフェースがNetLMMドメイン18に戻ってMAG11bと接続しようとする場合には、MN10はBUを送信して、ホームエージェントにおけるCoAのバインディングの登録を削除する。MAG11bを経由するNetLMMドメイン18内のバインディング処理を迅速に行うため、MN10は、BUメッセージにMAG11bの識別情報を追加することも可能である。これによって、ホームエージェントは、MN10がMAG11b経由でNetLMMドメイン18に接続しようとしている旨を把握することが可能となり、MN10が接続しようとしている旨をLMA13に通知することが可能となる。
LMA13は、ハートビートメッセージ交換を用いて、MN10がアクティブか否かをMAG11bに問い合わせる。モバイルノードのルーティングエントリを確立するためにLMA13がMAGに問い合わせを行う動作は、MAGが過負荷状態のときに有効である。このような場合、MAGは、PBUメッセージの送信を遅らせることで、モバイルノードがNetLMMドメインに接続する際に要する時間を長引かせることが可能となる。
また、本発明に係るシステムにおいて、モバイルIPv4(MIPv4)プロトコルが実装されていてもよい。MIPv4プロトコルに記載されているフォーリンエージェント(FA:Foreign Agent)は、基本的に、本発明に記載されているMAGと同様の機能を有している。したがって、MAGによって行われる動作をFAによって行われる動作として読み換えることで、本発明に係る同時接続の実現方法が、MIPv4が実装されているシステムにおいても適用可能であることが分かる。例えば、MIPv4のモバイルノードは、2つのフォーリンエージェント(FA1及びFA2)に接続されていてもよい。各フォーリンエージェントは、それぞれ独立したバインディングアップデートメッセージをモバイルノードのホームエージェントに送信する。ホームエージェントは、本発明の各実施の形態に記載されている方法を用いることで、モバイルノードが接続ポイントの変更を行っている状況と、モバイルノードが同時に2つの接続ポイントに接続されている状況とを区別できるようになる。
また、本明細書では、ハートビートメッセージの交換は各モバイルノードの確認のために個別に行っているが、同時期に確認が必要なモバイルノードのハートビートメッセージの送信を一括に行うことや、LMAが必要と判断する任意のタイミングにおいて一部又は全部のルーティングエントリに対してハートビートメッセージの交換を行うことができる。これにより、例えば、アクティブでない接続エントリに関してはあらかじめそのエントリを削除(無効化)しておくことができる。
次に、本発明に係る動作を実現するためのMNの機能について説明する。図8には、本発明に係る動作を実現するためのMNが有する機能の一例を表す機能ブロック図が図示されている。図8に図示されているMN10は、複数の無線通信インタフェース120、NetLMMドメイン18に複数の無線通信インタフェース120を同時に接続する必要があるか否かを判断する同時接続判断部121、同時接続判断部121による判断結果(複数のインタフェースの同時接続の必要性)を接続ポリシとしてNetLMMドメイン18に通知する接続ポリシ通知部122、MN10の通信相手であるコレスポンデントノードとの間の通信に最適化経路を利用するか否かを判断し、その判断結果を同時接続の必要性を判断する条件として同時接続判断部121に提供する経路最適化判断部123、複数の無線通信インタフェース120のいずれかによって、NetLMMドメイン18のMAGと接続する際に、MN10自身のホームエージェントに対して、そのMAGの識別情報を含む位置情報更新メッセージ(例えば、BUメッセージなどを利用してもよい)を送信することによって、ホームエージェントからNetLMMドメイン18のLMAに対して、MN10がNetLMMドメイン18に接続する旨が通知できるようにする接続通知部124を有している。
なお、本明細書では、本発明が最も実用的かつ好適な実施例となるように考慮されて図示及び説明されているが、当業者であれば、本発明に係る設計やパラメータの詳細において、発明の範囲から逸脱しない程度に様々な変更が行われてもよいことは明白である。
例えば、複数のLMAが、それぞれ異なるNetLMMドメインに存在しているネットワークに対して本発明を適用することが可能である。なお、この場合、複数のLMAが相互に協働して動作することが望ましい。
さらに、本発明では、LMAが複数のNetLMMプレフィックスを管理し、マルチモードノードが異なるNetLMMプレフィックスを使用して、自身の各インタフェース用のNetLMMアドレスを構成してもよい。なお、この場合、LMAは、マルチモードノードがNetLMMドメインで同時接続を行っているか否かを把握するため、MAGのIDに加えて、マルチモードノードによって使用されるプレフィックスをチェックする必要がある。
また、モバイルノードがNetLMMドメイン内でモバイルルータとして機能する場合においても、本発明を適用することが可能である。
なお、本明細書では、局所化されたモビリティ管理プロトコルの一例として、NetLMMのうちのLMAをドメイン管理装置、MAGをエッジ装置としてNetLMMドメイン(モビリティ管理ドメイン)を構成する場合について説明を行っているが、ローカルホームエージェントをドメイン管理装置、PMA(Proxy Mobile Agent)をエッジ装置としてNetLMMドメインを構成する(ProxyMIPとしても知られている)場合についても、それぞれの詳細なメッセージ交換手順、パラメータを変更するのみで本発明を適用することが可能であり、また、モバイルIPv4のフォーリンエージェントをエッジ装置として構成し本発明を適用することも可能であることは明らかである。
なお、上記の本発明の実施の形態の説明で用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又はすべてを含むように1チップ化されてもよい。なお、ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。例えば、バイオ技術の適応などが可能性としてあり得る。
本発明は、通信ネットワークドメイン(特に、NetLMMドメイン)において、複数のインタフェースを有するノードが、その複数のインタフェースの接続を同時に行えるようにするという効果を有しており、IPネットワークなどのパケット交換型データ通信ネットワークにおける技術、複数のインタフェースを有するノードによる通信技術、NetLMMプロトコルなどの局所モビリティ管理プロトコルを使用した通信技術などに適用可能である。
本発明の第1の実施の形態におけるネットワークトポロジ(ネットワークの接続形態)の一例を示す図 本発明の第1の実施の形態におけるメッセージ交換の一例を示すシーケンスチャート 本発明の第2の実施の形態におけるネットワークトポロジ(ネットワークの接続形態)の一例を示す図 本発明の第2の実施の形態におけるメッセージ交換の一例を示すシーケンスチャート 本発明に係る動作を実現するためのLMAの構成の一例を示す図 本発明に係る動作を実現するためのMAGが有する機能の一例を表す機能ブロック図 本発明の第4の実施の形態において、NetLMMにPMIPが実装されている場合のクエリ方法の使用を説明するためのシーケンスチャート 本発明に係る動作を実現するためのMNが有する機能の一例を表す機能ブロック図

Claims (20)

  1. 複数のインタフェースを有する移動端末のローカルモビリティをネットワーク側で実現するプロトコルの動作が行われるように構成されており、モビリティ管理ドメインが形成されている通信システムであって、
    前記モビリティ管理ドメインのアクセスネットワークの端末側のエッジに配置され、前記移動端末が接続可能な複数のエッジ装置と、
    前記モビリティ管理ドメインに接続する前記移動端末へのパケット転送経路を管理し、前記移動端末と、前記移動端末が現在接続している前記エッジ装置とを関連付ける関連情報を保持するドメイン管理装置とを、
    有し、
    前記ドメイン管理装置が、前記移動端末が第1のエッジ装置に接続しようとしている旨を通知するメッセージを前記第1のエッジ装置から受信した場合、前記ドメイン管理装置自身が保持している前記関連情報を参照して、前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の関連情報を保持しているか否かを調べ、前記移動端末の関連情報を保持している場合には、前記移動端末の関連情報によって関連付けられている第2のエッジ装置に対して、前記移動端末との間の接続が有効か否かの問い合わせを行って、前記移動端末との間の接続が有効な場合には、前記移動端末と前記第1及び第2のエッジ装置の両方とを関連付ける関連情報を保持する一方、前記移動端末との間の接続が有効でない場合には、前記移動端末と第2のエッジ装置を関連付ける関連情報を消去するとともに、前記移動端末と前記第1のエッジ装置とを関連付ける関連情報を保持するように構成されている通信システム。
  2. 複数のインタフェースを有する移動端末のローカルモビリティをネットワーク側で実現するプロトコルの動作が行われるように構成されており、モビリティ管理ドメインが形成されている通信システムであって、
    前記モビリティ管理ドメインのアクセスネットワークの端末側のエッジに配置され、前記移動端末が接続可能な複数のエッジ装置と、
    前記モビリティ管理ドメインに接続する前記移動端末へのパケット転送経路を管理し、前記移動端末が有するインタフェースと、前記インタフェースが現在接続している前記エッジ装置とを関連付ける関連情報を保持するドメイン管理装置とを、
    有し、
    前記ドメイン管理装置が、前記移動端末の第1のインタフェースが第1のエッジ装置に接続しようとしている旨を通知するメッセージを前記第1のエッジ装置から受信した場合、前記ドメイン管理装置自身が保持している前記関連情報を参照して、前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の関連情報を保持しているか否かを調べ、前記第1のインタフェースと、前記第1のエッジ装置とは異なる第2のエッジ装置とを関連付ける関連情報を保持している場合には、前記第1のインタフェースと前記第2のエッジ装置とを関連付ける関連情報を消去するとともに、前記第1のインタフェースと前記第1のエッジ装置との関連情報を保持し、前記第1のインタフェースとは異なる第2のインタフェースと、前記第2のエッジ装置とを関連付ける関連情報を保持している場合には、前記第2のインタフェースと前記第2のエッジ装置とを関連付ける関連情報に加えて、前記第1のインタフェースと前記第1のエッジ装置とを関連付ける関連情報を同一の前記移動端末の関連情報として保持するように構成されている通信システム。
  3. 複数のインタフェースを有する移動端末のローカルモビリティをネットワーク側で実現するプロトコルの動作が行われるように構成されており、モビリティ管理ドメインが形成されている通信システムであって、
    前記モビリティ管理ドメインのアクセスネットワークの端末側のエッジに配置され、前記移動端末が接続可能な複数のエッジ装置と、
    前記モビリティ管理ドメインに接続する前記移動端末へのパケット転送経路を管理し、前記移動端末と、前記移動端末が現在接続している前記エッジ装置とを関連付ける関連情報を保持する複数のドメイン管理装置とを、
    有し、
    前記複数のドメイン管理装置のうちの1つが、前記移動端末が第1のエッジ装置に接続しようとしている旨を通知するメッセージを前記第1のエッジ装置から受信し、前記ドメイン管理装置自身が前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の関連情報を保持していない場合、他の前記ドメイン管理装置に対して、前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の関連情報を保持しているか否かの問い合わせを行い、他の任意の前記ドメイン管理装置から、前記問い合わせの結果として、前記移動端末と前記第1のエッジ装置とは異なる第2のエッジ装置とを関連付ける関連情報を保持している旨の通知を受けた場合には、前記移動端末と前記第1及び第2のエッジ装置の両方とを関連付ける関連情報を保持するように構成されている通信システム。
  4. 複数のインタフェースを有する移動端末のローカルモビリティをネットワーク側で実現するプロトコルの動作が行われるように構成されており、モビリティ管理ドメインが形成されている通信システムであって、
    前記モビリティ管理ドメインのアクセスネットワークの端末側のエッジに配置され、前記移動端末が接続可能な複数のエッジ装置と、
    前記モビリティ管理ドメインに接続する前記移動端末へのパケット転送経路を管理し、前記移動端末が有するインタフェースと、前記インタフェースが現在接続している前記エッジ装置とを関連付ける関連情報を保持する複数のドメイン管理装置とを、
    有し、
    前記複数のドメイン管理装置のうちの1つが、前記移動端末の第1のインタフェースが第1のエッジ装置に接続しようとしている旨を通知するメッセージを前記第1のエッジ装置から受信し、前記ドメイン管理装置自身が前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の第1のインタフェースに関する前記関連情報を保持していない場合、他の前記ドメイン管理装置に対して、前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の第1のインタフェースに関する関連情報を保持しているか否かの問い合わせを行い、他の任意の前記ドメイン管理装置から、前記問い合わせの結果として、前記第1のインタフェースとは異なる第2のインタフェースと前記第1のエッジ装置とは異なる第2のエッジ装置とを関連付ける関連情報を保持している旨の通知を受けた場合には、前記第1のインタフェースと前記第1エッジ装置とを関連付ける関連情報に加えて、前記第2のインタフェースと前記第2エッジ装置とを関連付ける関連情報を同一の前記移動端末の関連情報として保持するように構成されている通信システム。
  5. 複数のインタフェースを有する移動端末のローカルモビリティをネットワーク側で実現するプロトコルの動作が行われるように構成されており、モビリティ管理ドメインが形成されている通信システムであって、
    前記モビリティ管理ドメインのアクセスネットワークの端末側のエッジに配置され、前記移動端末が接続可能な複数のエッジ装置と、
    前記モビリティ管理ドメインに接続する前記移動端末へのパケット転送経路を管理し、前記移動端末と、前記移動端末が現在接続している前記エッジ装置及びそのエッジ装置を管理するドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を保持する複数のドメイン管理装置とを、
    有し、
    前記複数のドメイン管理装置のうちの1つである第1のドメイン管理装置が、前記移動端末が第1のエッジ装置に接続しようとしている旨を通知するメッセージを前記第1のエッジ装置から受信した場合、前記第1のドメイン管理装置自身が保持している前記関連情報を参照して、前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の関連情報を保持しているか否かを調べ、前記移動端末の関連情報を保持していない場合には、前記移動端末と前記第1のエッジ装置及び第1のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を保持するとともに、他の前記ドメイン管理装置においても同様の更新処理を行わせる一方、前記移動端末の関連情報を保持している場合には、前記移動端末の関連情報によって関連付けられている第2のエッジ装置を管理する第2のドメイン管理装置に対して前記移動端末との間の接続が有効か否かの問い合わせを行い、前記問い合わせの結果において前記移動端末との間の接続が有効な場合には、前記第1のドメイン管理装置は、前記移動端末と前記第1エッジ装置及び第1のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報と、前記移動端末と前記第2のエッジ装置及び第2のドメイン管理装置を関連付ける関連情報とを保持するとともに、他の前記ドメイン管理装置においても同様の更新処理を行わせる一方、前記問い合わせの結果において前記移動端末との間の接続が有効ではない場合には、前記移動端末と前記第2のエッジ装置及び第2のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を消去するとともに、前記移動端末と前記第1のエッジ装置及び第1のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を保持し、さらに、他の前記ドメイン管理装置においても同様の更新処理を行わせるように構成されている通信システム。
  6. 複数のインタフェースを有する移動端末のローカルモビリティをネットワーク側で実現するプロトコルの動作が行われるように構成されており、モビリティ管理ドメインが形成されている通信システムであって、
    前記モビリティ管理ドメインのアクセスネットワークの端末側のエッジに配置され、前記移動端末が接続可能な複数のエッジ装置と、
    前記モビリティ管理ドメインに接続する前記移動端末へのパケット転送経路を管理し、前記移動端末が有するインタフェースと、前記インタフェースが現在接続している前記エッジ装置及びそのエッジ装置を管理するドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を保持する複数のドメイン管理装置とを、
    有し、
    前記複数のドメイン管理装置のうちの1つである第1のドメイン管理装置が、前記移動端末の第1のインタフェースが第1のエッジ装置に接続しようとしている旨を通知するメッセージを前記第1のエッジ装置から受信した場合、前記第1のドメイン管理装置自身が保持している前記関連情報を参照して、前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の第1のインタフェースに関する前記関連情報を保持しているか否かを調べ、前記第1のインタフェースに関する関連情報を保持していない場合には、前記第1インタフェースと前記第1のエッジ装置及び第1のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を保持するとともに、他の前記ドメイン管理装置においても同様の更新処理を行わせる一方、前記第1のインタフェースに関する関連情報を保持している場合には、前記第1のインタフェースに関する関連情報によって関連付けられている第2のエッジ装置を管理する第2のドメイン管理装置に対して、前記移動端末の第1のインタフェースとの間の接続が有効か否かの問い合わせを行い、前記問い合わせの結果において前記第1インタフェースとの間の接続が有効な場合には、前記第1のドメイン管理装置は、前記第1のインタフェースと前記第1エッジ装置及び第1のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報に加えて、前記第2のインタフェースと第2エッジ装置及び第2のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を同一の前記移動端末の関連情報として保持するとともに、他の前記ドメイン管理装置においても同様の更新処理を行わせる一方、前記問い合わせの結果において前記第1のインタフェースとの間の接続が有効ではない場合には、前記第2のインタフェースと第2のエッジ装置及び第2のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を消去するとともに、前記第1のインタフェースと前記第1のエッジ装置及び第1のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を保持し、さらに、他の前記ドメイン管理装置においても同様の更新処理を行わせるように構成されている通信システム。
  7. 前記アクセスネットワーク内を伝送する前記移動端末のフローフィルタリングに係るフィルタの管理を行う1つ又は複数のポリシサーバを有する請求項1に記載の通信システム。
  8. 前記ドメイン管理装置は、前記移動端末のポリシを参照して、前記関連情報の管理を行うように構成されている請求項1に記載の通信システム。
  9. 前記移動端末が単一のインタフェースを使用している場合には、前記ドメイン管理装置は、前記移動端末が複数のインタフェースの同時接続を行おうとしているか否かの問い合わせを行わないように構成されている請求項7に記載の通信システム。
  10. 前記ドメイン管理装置は、前記移動端末のポリシとして、前記移動端末が複数のインタフェースを同時に接続しない旨、前記移動端末が単一のインタフェースのみを有している旨、複数のインタフェースのうちの1つしか使用しない旨のいずれかが規定されている場合に、前記移動端末が単一のインタフェースを使用していると判断するように構成されている請求項8に記載の通信システム。
  11. 前記移動端末のポリシを管理するポリシサーバを有する請求項7に記載の通信システム。
  12. 前記移動端末のローカルモビリティをネットワーク側で実現する前記プロトコルとして、PMIPを用いるように構成されている請求項1に記載の通信システム。
  13. 複数のインタフェースを有する移動端末のローカルモビリティをネットワーク側で実現するプロトコルの動作が行われるように構成されており、モビリティ管理ドメインが形成されている通信システム内に配置可能であり、前記モビリティ管理ドメインに接続する前記移動端末へのパケット転送経路を管理し、前記移動端末と、前記モビリティ管理ドメインのアクセスネットワークの端末側のエッジに配置され、前記移動端末が現在接続しているエッジ装置とを関連付ける関連情報を保持するドメイン管理装置であって、
    前記移動端末が第1のエッジ装置に接続しようとしている旨を通知するメッセージを前記第1のエッジ装置から受信する受信手段と、
    前記関連情報を保持する関連情報保持手段と、
    前記受信手段で前記メッセージを受信した場合、前記関連情報保持手段に保持している前記関連情報を参照して、前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の関連情報を保持しているか否かを調べるチェック手段と、
    前記チェック手段で前記移動端末の関連情報を保持していることが把握された場合には、前記移動端末の関連情報によって関連付けられている第2のエッジ装置に対して、前記移動端末との間の接続が有効か否かの問い合わせを行う問い合わせ手段と、
    前記問い合わせ手段による問い合わせ結果において、前記移動端末との間の接続が有効であると判断された場合には、前記移動端末と前記第1及び第2のエッジ装置の両方とを関連付ける関連情報を前記関連情報保持手段に保持させる一方、前記移動端末との間の接続が有効でないと判断された場合には、前記移動端末と第2のエッジ装置を関連付ける関連情報を前記関連情報保持手段から消去するとともに、前記移動端末と前記第1のエッジ装置とを関連付ける関連情報を前記関連情報保持手段に保持させる情報保持制御手段とを、
    有するドメイン管理装置。
  14. 複数のインタフェースを有する移動端末のローカルモビリティをネットワーク側で実現するプロトコルの動作が行われるように構成されており、モビリティ管理ドメインが形成されている通信システム内に配置可能であり、前記モビリティ管理ドメインに接続する前記移動端末へのパケット転送経路を管理し、前記移動端末が有するインタフェースと、前記モビリティ管理ドメインのアクセスネットワークの端末側のエッジに配置され、前記インタフェースが現在接続しているエッジ装置とを関連付ける関連情報を保持するドメイン管理装置であって、
    前記移動端末の第1のインタフェースが第1のエッジ装置に接続しようとしている旨を通知するメッセージを前記第1のエッジ装置から受信する受信手段と、
    前記関連情報を保持する関連情報保持手段と、
    前記受信手段で前記メッセージを受信した場合、前記関連情報保持手段に保持している前記関連情報を参照して、前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の関連情報を保持しているか否かを調べるチェック手段と、
    前記チェック手段で前記第1のインタフェースと、前記第1のエッジ装置とは異なる第2のエッジ装置とを関連付ける関連情報を保持していることが把握された場合には、前記第1のインタフェースと前記第2のエッジ装置とを関連付ける関連情報を前記関連情報保持手段から消去するとともに、前記第1のインタフェースと前記第1のエッジ装置との関連情報を前記関連情報保持手段に保持させ、前記第1のインタフェースとは異なる第2のインタフェースと、前記第2のエッジ装置とを関連付ける関連情報を保持していることが把握された場合には、前記第2のインタフェースと前記第2のエッジ装置とを関連付ける関連情報に加えて、前記第1のインタフェースと前記第1のエッジ装置とを関連付ける関連情報を同一の前記移動端末の関連情報として前記関連情報保持手段に保持させる情報保持制御手段とを、
    有するドメイン管理装置。
  15. 複数のインタフェースを有する移動端末のローカルモビリティをネットワーク側で実現するプロトコルの動作が行われるように構成されており、モビリティ管理ドメインが形成されている通信システム内に配置可能であり、前記モビリティ管理ドメインに接続する前記移動端末へのパケット転送経路を管理し、前記移動端末が有するインタフェースと、前記モビリティ管理ドメインのアクセスネットワークの端末側のエッジに配置され、前記インタフェースが現在接続しているエッジ装置とを関連付ける関連情報を保持するドメイン管理装置であって、
    前記移動端末が第1のエッジ装置に接続しようとしている旨を通知するメッセージを前記第1のエッジ装置から受信する受信手段と、
    前記関連情報を保持する関連情報保持手段と、
    前記受信手段で前記メッセージを受信した場合、前記関連情報保持手段に保持している前記関連情報を参照して、前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の関連情報を保持しているか否かを調べるチェック手段と、
    前記チェック手段で前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の関連情報を保持していないことが把握された場合には、他の前記ドメイン管理装置に対して、前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の関連情報を保持しているか否かの問い合わせを行う問い合わせ手段と、
    他の任意の前記ドメイン管理装置から、前記問い合わせの結果として、前記移動端末と前記第1のエッジ装置とは異なる第2のエッジ装置とを関連付ける関連情報を保持している旨の通知を受けた場合には、前記移動端末と前記第1及び第2のエッジ装置の両方とを関連付ける関連情報を前記関連情報保持手段に保持させる情報保持制御手段とを、
    有するドメイン管理装置。
  16. 複数のインタフェースを有する移動端末のローカルモビリティをネットワーク側で実現するプロトコルの動作が行われるように構成されており、モビリティ管理ドメインが形成されている通信システム内に配置可能であり、前記モビリティ管理ドメインに接続する前記移動端末へのパケット転送経路を管理し、前記移動端末が有するインタフェースと、前記モビリティ管理ドメインのアクセスネットワークの端末側のエッジに配置され、前記インタフェースが現在接続しているエッジ装置とを関連付ける関連情報を保持するドメイン管理装置であって、
    前記移動端末の第1のインタフェースが第1のエッジ装置に接続しようとしている旨を通知するメッセージを前記第1のエッジ装置から受信する受信手段と、
    前記関連情報を保持する関連情報保持手段と、
    前記受信手段で前記メッセージを受信した場合、前記関連情報保持手段に保持している前記関連情報を参照して、前記第1のインタフェースに関する前記関連情報を保持しているか否かを調べるチェック手段と、
    前記チェック手段で、前記ドメイン管理装置自身が前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の第1のインタフェースに関する前記関連情報を保持していないことが把握された場合には、他の前記ドメイン管理装置に対して、前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の第1のインタフェースに関する関連情報を保持しているか否かの問い合わせを行う問い合わせ手段と、
    他の任意の前記ドメイン管理装置から、前記問い合わせの結果として、前記第1のインタフェースとは異なる第2のインタフェースと前記第1のエッジ装置とは異なる第2のエッジ装置とを関連付ける関連情報を保持している旨の通知を受けた場合には、前記第1のインタフェースと前記第1エッジ装置とを関連付ける関連情報に加えて、前記第2のインタフェースと前記第2エッジ装置とを関連付ける関連情報を同一の前記移動端末の関連情報として前記関連情報保持手段に保持させる情報保持制御手段とを、
    有するドメイン管理装置。
  17. 複数のインタフェースを有する移動端末のローカルモビリティをネットワーク側で実現するプロトコルの動作が行われるように構成されており、モビリティ管理ドメインが形成されている通信システム内に配置可能であり、前記モビリティ管理ドメインに接続する前記移動端末へのパケット転送経路を管理し、前記移動端末が有するインタフェースと、前記モビリティ管理ドメインのアクセスネットワークの端末側のエッジに配置され、前記インタフェースが現在接続しているエッジ装置及びそのエッジ装置を管理するドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を保持するドメイン管理装置であって、
    前記移動端末が第1のエッジ装置に接続しようとしている旨を通知するメッセージを前記第1のエッジ装置から受信する受信手段と、
    前記関連情報を保持する関連情報保持手段と、
    前記関連情報保持手段に保持している前記関連情報が更新された場合、他のドメイン管理装置に対して同様の情報更新を行うように指示する更新指示手段と、
    前記受信手段で前記メッセージを受信した場合、前記関連情報保持手段に保持している前記関連情報を参照して、前記第1のエッジ装置に接続しようとしている前記移動端末の関連情報を保持しているか否かを調べるチェック手段と、
    前記チェック手段で前記移動端末の関連情報を保持していないことが把握された場合には、前記移動端末と前記第1のエッジ装置及び第1のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を前記関連情報保持手段に保持させるとともに、前記更新指示手段によって前記他のドメイン管理装置に対して同様の情報更新を行わせる第1の情報保持制御手段と、
    前記チェック手段で前記移動端末の関連情報を保持していることが把握された場合には、前記移動端末の関連情報によって関連付けられている第2のエッジ装置を管理する第2のドメイン管理装置に対して前記移動端末との間の接続が有効か否かの問い合わせを行う問い合わせ手段と、
    前記問い合わせ手段による問い合わせ結果において前記移動端末との間の接続が有効であると判断された場合には、前記移動端末と前記第1エッジ装置及び第1のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報と、前記移動端末と前記第2のエッジ装置及び第2のドメイン管理装置を関連付ける関連情報とを前記関連情報保持手段に保持させるとともに、前記更新指示手段によって前記他のドメイン管理装置に対して同様の情報更新を行わせる一方、前記問い合わせ手段による問い合わせ結果において前記移動端末との間の接続が有効ではないと判断された場合には、前記移動端末と前記第2のエッジ装置及び第2のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を消去するとともに、前記移動端末と前記第1のエッジ装置及び第1のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を前記関連情報保持手段に保持させ、さらに、前記更新指示手段によって前記他のドメイン管理装置に対して同様の情報更新を行わせる第2の情報保持制御手段とを、
    有するドメイン管理装置。
  18. 複数のインタフェースを有する移動端末のローカルモビリティをネットワーク側で実現するプロトコルの動作が行われるように構成されており、モビリティ管理ドメインが形成されている通信システム内に配置可能であり、前記モビリティ管理ドメインに接続する前記移動端末へのパケット転送経路を管理し、前記移動端末が有するインタフェースと、前記モビリティ管理ドメインのアクセスネットワークの端末側のエッジに配置され、前記インタフェースが現在接続しているエッジ装置及びそのエッジ装置を管理するドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を保持するドメイン管理装置であって、
    前記移動端末の第1のインタフェースが第1のエッジ装置に接続しようとしている旨を通知するメッセージを前記第1のエッジ装置から受信する受信手段と、
    前記関連情報を保持する関連情報保持手段と、
    前記関連情報保持手段に保持している前記関連情報が更新された場合、他のドメイン管理装置に対して同様の情報更新を行うように指示する更新指示手段と、
    前記受信手段で前記メッセージを受信した場合、前記関連情報保持手段に保持している前記関連情報を参照して、前記第1のインタフェースに関する前記関連情報を保持しているか否かを調べるチェック手段と、
    前記チェック手段で、前記第1のインタフェースに関する前記関連情報を保持していないことが把握された場合には、前記第1インタフェースと前記第1のエッジ装置及び第1のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を前記関連情報保持手段に保持させるとともに、前記更新指示手段によって前記他のドメイン管理装置に対して同様の情報更新を行わせる第1の情報保持制御手段と、
    前記チェック手段で前記第1のインタフェースに関する関連情報を保持していることが把握された場合には、前記第1のインタフェースに関する関連情報によって関連付けられている第2のエッジ装置を管理する第2のドメイン管理装置に対して、前記移動端末の第1のインタフェースとの間の接続が有効か否かの問い合わせを行う問い合わせ手段と、
    前記問い合わせ手段による問い合わせ結果において前記第1インタフェースとの間の接続が有効であると判断された場合には、
    前記第1のインタフェースと前記第1エッジ装置及び第1のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報に加えて、前記第2のインタフェースと第2エッジ装置及び第2のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を同一の前記移動端末の関連情報として前記関連情報保持手段に保持させるとともに、前記更新指示手段によって前記他のドメイン管理装置に対して同様の情報更新を行わせる一方、前記問い合わせ手段による問い合わせ結果において前記第1のインタフェースとの間の接続が有効ではないと判断された場合には、前記第2のインタフェースと第2のエッジ装置及び第2のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を前記関連情報保持手段から消去するとともに、前記第1のインタフェースと前記第1のエッジ装置及び第1のドメイン管理装置とを関連付ける関連情報を前記関連情報保持手段に保持させ、さらに、前記更新指示手段によって前記他のドメイン管理装置に対して同様の情報更新を行わせる第2の情報保持制御手段とを、
    有するドメイン管理装置。
  19. 前記移動端末のポリシを参照して、前記関連情報の管理を行うように構成されている請求項13に記載のドメイン管理装置。
  20. 前記移動端末のポリシとして、前記移動端末が複数のインタフェースを同時に接続しない旨、前記移動端末が単一のインタフェースのみを有している旨、複数のインタフェースのうちの1つしか使用しない旨のいずれかが規定されている場合には、前記移動端末が複数のインタフェースの同時接続を行おうとしているか否かの問い合わせを行わないように構成されている請求項19に記載のドメイン管理装置。
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