JPWO2008105176A1 - 通信方法、通信システム、モバイルノード、代理ノード及び管理ノード - Google Patents

通信方法、通信システム、モバイルノード、代理ノード及び管理ノード Download PDF

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Abstract

モバイルノードがハンドオーバした場合にバインディングIDを取得する技術が開示され、その技術によればMN10がNon3GPPネットワーク30で初期起動すると、AAAサーバ50がバインディングIDを生成して記憶するとともに代理ノード31に送信し、代理ノードがバインディングIDが割り当てられていることを示す割り当て情報をMNに送信する。MNが3GPPネットワーク20にハンドオーバするとHA32にバインディングIDを要求し、HAがAAAサーバにバインディングIDを要求し、AAAサーバがHAにバインディングIDを送信し、HAがバインディングIDを受信してMNに送信する。

Description

本発明は、モバイルノードがハンドオーバした場合にバインディングIDを取得するための通信方法、通信システム、モバイルノード、代理ノード及び管理ノードに関する。
ホストベースのレイヤ3移動制御プロトコルとして Mobile IPv6(下記の非特許文献1)が存在するのに対し、ネットワークベースのレイヤ3移動制御プロトコルとして、Proxy Mobile IPv6(下記の非特許文献2)が存在する。ホストベースのプロトコルである Mobile IPv6では、移動ノード(Mobile Node、以下、MN)自身が移動検出から位置情報(ケアオブアドレス、バインディングキャッシュエントリ)登録までを行う。また、複数ケアオ ブアドレス登録手法(下記の非特許文献3)を用いることで、MN
が複数の通信インタフェース(以下、インタフェース)を備えている場合、それぞれのインタフェースに割り当てられる複数のケアオブアドレスを1つのホームアドレスに関連付けて登録することができる。その際には、登録されるそれぞれのバインディングキャッシュには Binding Unique Identifier (以下、BID又はバインディングID)が付加され、このBIDはケアオブアドレスの登録・更新・削除の際に、バインディングキャッシュエントリを特定する情報として使われる。
一方、ネットワークベースの移動制御プロトコル(以下、ネットワークベースのプロトコル)では、MNの移動管理がネットワーク側で行われるため、MN自身は移動制御のための処理を行う必要がなくなる。そのため、ネットワークベースのプロトコルが提供されているドメイン内のネットワークに接続しているときには、MNは単なるIPv6ノードとして動作することができ、ホームエージェント(HA:Home Agent、又はLMA:Local Mobility Anchor、以下ではHAの方を用いる)の存在を知る必要もない。ネットワーク側に存在する代理ノード(PMIPv6の場合、PMA:Proxy Mobile Agent、又はMAG:Mobile Access Gateway、以下では代理ノード、又はPMAを用いる)がMNのために代理で移動制御を行う。
図1に示すネットワーク構成について説明する。図1では、ネットワークベースのプロトコルが提供されているネットワーク30(オペレータB)と、ネットワークベースのプロトコルが提供されていないネットワーク20(オペレータA)の2つ、さらには別のネットワーク40(オペレータC)が存在する。MN(モバイルノード)10はネットワーク40に接続可能なインタフェースIF11と、ネットワーク30、20の両方に接続可能なインタフェースIF22を有し、インタフェースIF22を用いてネットワーク30、20間をハンドオーバすることができる。また、もう一方のインタフェースIF11を用いて別のネットワーク40に接続することができる。また、ネットワーク30では、ネットワークベースのプロトコルとして例えばPMIPv6(Proxy Mobile IPv6)が提供されており、MN10の移動制御を担う代理ノード31とホームエージェント(以下、HA)32が存在する。
MN10が2つのインタフェースIF11、IF22を通信に利用するためには、HA32が管理しているホームアドレスHoA1に対してそれぞれのインタフェースIF11、IF22に対応するアドレスが転送先としてHAに登録されていなければならない。ネットワーク20に接続している場合には、そのインタフェースIF22に割り当てられているアドレスがケアオブアドレスCoA1として登録されるが、ネットワーク30に接続している場合には、代理ノード31のアドレスがケアオブアドレスとして登録される。そのため、MN10のインタフェースIF22がネットワーク30に接続しているときは、代理ノード31が位置情報登録メッセージ(Proxy Binding Update メッセージ)を送信し、ネットワーク20に接続しているときは、MN10自身が位置情報登録メッセージ(Binding Updateメッセージ)を送信する。このとき、MN10のインタフェースIF11がネットワーク40に接続している場合には、HA32には複数のバインディングキャッシュが登録されることになるため、それぞれの位置情報登録メッセージ内のケアオブアドレスには、BIDが付加されている必要がある。
D.Johnson, C.Perkins, J.Arkko, "Mobility Support in IPv6", RFC3775, June 2004. S.Gundavelli, K.Leung, V.Devarapalli, "Proxy Mobile IPv6", draft-sgundave-mipv6-proxymipv6-00, October 2006. R.Wakikawa, T.Ernst, K.Nagami, "Multiple Care-of Addresses Registration", draft-ietf-monami6-multiplecoa-00.txt, June 2006.
ところで、MN10のインタフェースIF11はネットワーク40に接続しているとき、MN10自身が位置情報の登録を行うため、登録されるケアオブアドレスCoA2には、MN10によってセットされたBIDが付加される。一方、MN10のインタフェースIF22がネットワーク30で初期起動した場合、代理ノード31が位置情報を登録するため、登録されるケアオブアドレス(代理ノードのアドレス)には、代理ノード31によってセットされたBIDが付加される。また、MN10のインタフェースIF22がネットワーク20で初期起動した場合は、MN10自身が位置情報の登録を行うため、登録されるケアオブアドレス(CoA1)には、MN10によってセットされたBIDが付加される。
このため、MN10がインタフェースIF11でネットワーク40へ接続しているときに、インタフェースIF22がネットワーク30からネットワーク20にハンドオーバする場合、移動前の位置情報は代理ノード31によって登録されているため、ネットワーク20へハンドオーバした後、MN10が位置情報を登録することになったときに、登録するMN10の移動後の位置情報に、移動前に代理ノード31によって使われたBIDを指定することができないため、その位置情報登録メッセージを受信したHA32は、置き換える対象となる位置情報を特定することができない、あるいは登録されているMN10に関する全ての位置情報を置き換える対象として扱ってしまうという問題が発生する。また、MN10がインタフェースIF11でネットワーク40へ接続しているときに、インタフェースIF22がネットワーク30からネットワーク20にハンドオーバする場合、ネットワーク20へハンドオーバした後にMN10がBIDを指定せずに位置情報の登録を行った場合、その位置情報登録メッセージを受信したHA32は、置き換える対象となる位置情報を特定するためのBIDがメッセージ内に含まれていないため、置き換える対象となる位置情報を特定することができない、あるいは登録されているMN10に関する全ての位置情報を置き換える対象として扱ってしまうという問題も発生する。
また、MN10がインタフェースIF11でネットワーク40へ接続しているときに、インタフェースIF22がネットワーク20からネットワーク30にハンドオーバする場合、移動前の位置情報はMN10自身によって登録されているため、ネットワーク30へハンドオーバした後、代理ノード31が位置情報を登録することになったときに、登録するMN10の移動後の位置情報に、移動前にMN10によって使われたBIDを指定することができないため、置き換える対象となる位置情報を特定することができない、あるいは登録されているMN10に関する全ての位置情報を置き換える対象として扱ってしまうという問題が発生する。また、MN10がインタフェースIF11でネットワーク40へ接続しているときに、インタフェースIF22がネットワーク20からネットワーク30にハンドオーバする場合、ネットワーク30へハンドオーバした後に、代理ノード31がBIDを指定せずに位置情報の登録を行った場合、その位置情報登録メッセージを受信したHA32は、置き換える対象となる位置情報を特定するためのBIDがメッセージ内に含まれていないため、置き換える対象となる位置情報を特定することができない、あるいは登録されているMN10に関する全ての位置情報を置き換える対象として扱ってしまい、登録されている全ての位置情報を削除してしまうという問題も発生する。
また、MN10は、ネットワーク30に接続したときに、自身のホームプレフィックスが含まれる Router Advertisement を受信するため、ホームネットワークに接続した際の Mobile IPv6の処理として、HA32に登録されているバインディングキャッシュの削除を実行してしまう。しかし、実際にはネットワークベースのプロトコルが提供されていて、代理ノード31による位置情報の登録が行われているため、MN10は削除処理を行ってはならない。
すなわち、従来技術においては、複数のインタフェースを備えるMNがネットワークベースのプロトコルが提供されているネットワークと、ネットワークベースのプロトコルが提供されていないネットワーク間をハンドオーバした場合に、位置情報の誤った更新が行なわれる可能性があった。
本発明は上記従来技術の問題点に鑑み、複数のインタフェースを備えるMNがネットワークベースのプロトコルが提供されているネットワークと、ネットワークベースのプロトコルが提供されていないネットワーク間をハンドオーバした場合に、位置情報の誤った更新を防止する通信方法、通信システム、モバイルノード、代理ノード及び管理ノードを提供することを目的とする。
本発明の通信方法は上記目的を達成するために、
ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記バインディングIDを取得する通信方法であって、
前記モバイルノードが、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID割り当て要求メッセージを送信するステップと、
前記代理ノードが、前記バインディングID割り当て要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを管理する管理ノードに対して前記バインディングID割り当て要求メッセージを送信するステップと、
前記管理ノードが、前記バインディングID割り当て要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して記憶するとともに前記代理ノードに送信するステップと、
前記代理ノードが、前記バインディングIDを受信して、前記バインディングIDが割り当てられていることを示す割り当て情報を前記モバイルノードに対して送信するステップと、
前記モバイルノードが、前記第1のネットワークから前記第2のネットワークにハンドオーバした場合に、前記割り当て情報に基づいて前記第1のネットワークの前記管理ノードに対して前記バインディングIDの要求メッセージを送信するステップと、
前記管理ノードが前記モバイルノードからの前記バインディングIDの要求メッセージを受信して、
前記管理ノードが、前記バインディングIDを前記モバイルノードに送信するステップとを有する。
上記方法により、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合にバインディングIDを取得することができる。
本発明の通信システムは上記目的を達成するために、
ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続する前記モバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記バインディングIDを取得する通信システムであって、
前記モバイルノードが、前記第1のネットワークで、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID割り当て要求メッセージを送信する手段と、
前記代理ノードが前記バインディングID割り当て要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを管理する管理ノードに対して前記バインディングID割り当て要求メッセージを送信する手段と、
前記管理ノードが前記バインディングID割り当て要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して記憶するとともに前記代理ノードに送信する手段と、
前記代理ノードが前記バインディングIDを受信して、前記バインディングIDが割り当てられていることを示す割り当て情報を前記モバイルノードに対して送信する手段と、
前記モバイルノードが、前記第1のネットワークから前記第2のネットワークにハンドオーバした場合に、前記割り当て情報に基づいて前記第1のネットワークの管理ノードに対して前記バインディングIDの要求メッセージを送信する手段と、
前記管理ノードが前記モバイルノードからの前記バインディングIDの要求メッセージを受信して、
前記管理ノードが前記バインディングIDを前記モバイルノードに送信する手段とを有する。
上記システムにより、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合にバインディングIDを取得することができる。
本発明のモバイルノードは上記目的を達成するために、
ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースのプロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記バインディングIDを取得する通信システムにおける前記モバイルノードであって、
前記第1のネットワークで、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID割り当て要求メッセージを送信する手段と、
前記代理ノードが前記バインディングID割り当て要求メッセージを受信して前記バインディングIDを管理する管理ノードに対して前記バインディングID割り当て要求メッセージを送信し、前記管理ノードが前記バインディングID割り当て要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して記憶するとともに前記代理ノードに送信し、前記代理ノードが前記バインディングIDを受信して、前記バインディングIDが割り当てられていることを示す割り当て情報を前記モバイルノードに対して送信した場合に、前記割り当て情報を受信する手段と、
前記第1のネットワークから前記第2のネットワークにハンドオーバした場合に、前記割り当て情報に基づいて前記第1のネットワークの前記管理ノードに対して前記バインディングIDの要求メッセージを送信する手段と、
前記管理ノードが前記モバイルノードからの前記バインディングIDの要求メッセージを受信して、前記管理ノードが前記バインディングIDを前記モバイルノードに送信した場合に、前記バインディングIDを受信する手段とを、
備えた。
上記モバイルノードにより、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合にバインディングIDを取得することができる。
本発明の代理ノードは上記目的を達成するために、
ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記バインディングIDを取得する通信システムにおける前記代理ノードであって、
前記モバイルノードが、前記第1のネットワークで、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID割り当て要求メッセージを送信した場合に、前記バインディングID割り当て要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを管理する管理ノードに対して前記バインディングID割り当て要求メッセージを送信する手段と、
前記管理ノードが前記バインディングID割り当て要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して記憶するとともに前記代理ノードに送信した場合に、前記バインディングIDを受信して、前記バインディングIDが割り当てられていることを示す割り当て情報を前記モバイルノードに対して送信する手段とを、
備えた。
上記代理ノードにより、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合にバインディングIDを取得することができる。
また、本発明の通信方法は上記目的を達成するために、
前記バインディングID割り当て要求メッセージは、前記モバイルノードのアクセス認証を要求するメッセージであり、
前記代理ノードが送信する前記バインディングIDが割り当てられていることを示す割り当て情報は、DHCPリプライメッセージであることを特徴とする。
また、本発明の通信方法は上記目的を達成するために、
ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記バインディングIDを取得する通信方法であって、
前記モバイルノードが、前記第1のネットワークで、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID要求メッセージを送信するステップと、
前記代理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを管理する管理ノードに対して前記バインディングID要求メッセージを送信するステップと、
前記管理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して前記代理ノードに送信するステップと、
前記代理ノードが前記バインディングIDを受信して前記モバイルノードに対して送信するステップとを有する。
上記通信方法により、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合にバインディングIDを取得することができる。
また、本発明の通信システムは上記目的を達成するために、
ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記バインディングIDを取得する通信システムであって、
前記モバイルノードが、前記第1のネットワークで、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID要求メッセージを送信する手段と、
前記代理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを管理する管理ノードに対して前記バインディングID要求メッセージを送信する手段と、
前記管理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して前記代理ノードに送信する手段と、
前記代理ノードが前記バインディングIDを受信して前記モバイルノードに対して送信する手段とを有する。
上記通信システムにより、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合にバインディングIDを取得することができる。
また、本発明のモバイルノードは上記目的を達成するために、
ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記バインディングIDを取得する通信システムにおける前記モバイルノードであって、
前記第1のネットワークで、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID要求メッセージを送信する手段と、
前記代理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを管理する管理ノードに対して前記バインディングID要求メッセージを送信し、前記管理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して前記代理ノードに送信し、前記代理ノードが前記バインディングIDを受信して前記モバイルノードに対して送信した場合、前記バインディングIDを受信する手段とを有する。
上記モバイルノードにより、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合にバインディングIDを取得することができる。
また、本発明の代理ノードは上記目的を達成するために、
ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記バインディングIDを取得する通信システムにおける前記代理ノードであって、
前記モバイルノードが、前記第1のネットワークで、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID要求メッセージを送信した場合、前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを管理する管理ノードに対して前記バインディングID要求メッセージを送信する手段と、
前記管理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して前記代理ノードに送信した場合、前記バインディングIDを受信して前記モバイルノードに対して送信する手段とを有する。
上記代理ノードにより、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合にバインディングIDを取得することができる。
また、本発明の通信方法は上記目的を達成するために、
前記バインディングID要求メッセージは、前記モバイルノードのアクセス認証を要求するメッセージであり、
前記代理ノードが送信する前記バインディングIDは、DHCPリプライメッセージに含まれることを特徴とする。
また、本発明の通信方法は上記目的を達成するために、
モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークでバインディングIDが指定された後に、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークにハンドオーバした場合に前記第1のネットワークの代理ノードが前記バインディングIDを取得する通信方法であって、
前記モバイルノードが、前記第2のネットワークで、前記第1のネットワークの前記バインディングIDを管理する管理ノードに対してバインディングID要求メッセージを送信するステップと、
前記管理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して記憶するステップと、
前記モバイルノードが、前記第2のネットワークから前記第1のネットワークにハンドオーバした場合に、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID取得要求メッセージを送信するステップと、
前記代理ノードが前記バインディングID取得要求メッセージを受信して、前記管理ノードに対して前記バインディングID取得要求メッセージを送信するステップと、
前記管理ノードが前記バインディングID取得要求メッセージを受信して、前記代理ノードに対して前記記憶したバインディングIDを送信するステップとを有する。
上記通信方法により、モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークでバインディングIDが指定された後に、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークにハンドオーバした場合に第1のネットワークの代理ノードがバインディングIDを取得することができる。
また、本発明の通信システムは上記目的を達成するために、
モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークでバインディングIDが指定された後に、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークにハンドオーバした場合に前記第1のネットワークの代理ノードが前記バインディングIDを取得する通信システムであって、
前記モバイルノードが、前記第2のネットワークで、前記第1のネットワークの前記バインディングIDを管理する管理ノードに対してバインディングID要求メッセージを送信する手段と、
前記管理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して記憶する手段と、
前記モバイルノードが、前記第2のネットワークから前記第1のネットワークにハンドオーバした場合に、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID取得要求メッセージを送信する手段と、
前記代理ノードが前記バインディングID取得要求メッセージを受信して、前記管理ノードに対して前記バインディングID取得要求メッセージを送信する手段と、
前記管理ノードが前記バインディングID取得要求メッセージを受信して、前記代理ノードに対して前記記憶したバインディングIDを送信する手段とを有する。
上記通信システムにより、モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークでバインディングIDが指定された後に、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークにハンドオーバした場合に第1のネットワークの代理ノードがバインディングIDを取得することができる。
また、本発明のモバイルノードは上記目的を達成するために、
モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークでバインディングIDが指定された後に、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークにハンドオーバした場合に前記第1のネットワークの代理ノードが前記バインディングIDを取得する通信システムにおける前記モバイルノードであって、
前記第2のネットワークで、前記第1のネットワークの前記バインディングIDを管理する管理ノードに対してバインディングID要求メッセージを送信する手段を備えて、前記管理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して記憶するようにし、
前記第2のネットワークから前記第1のネットワークにハンドオーバした場合に、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID取得要求メッセージを送信する手段を備えて、前記代理ノードが前記バインディングID取得要求メッセージを受信して、前記管理ノードに対して前記バインディングID取得要求メッセージを送信し、前記管理ノードが前記バインディングID取得要求メッセージを受信して、前記代理ノードに対して前記記憶したバインディングIDを送信するようにした。
上記モバイルノードにより、モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークでバインディングIDが指定された後に、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークにハンドオーバした場合に第1のネットワークの代理ノードがバインディングIDを取得することができる。
また、本発明の代理ノードは上記目的を達成するために、
モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークでバインディングIDが指定された後に、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークにハンドオーバした場合に前記第1のネットワークの代理ノードが前記バインディングIDを取得する通信システムにおける前記代理ノードであって、
前記モバイルノードが、前記第2のネットワークで、前記第1のネットワークの前記バインディングIDを管理する管理ノードに対してバインディングID要求メッセージを送信し、前記管理ノードが前記バインディングID要求を受信して、前記バインディングIDを生成して記憶し、前記モバイルノードが、前記第2のネットワークから前記第1のネットワークにハンドオーバした場合に、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID取得要求メッセージを送信した場合、前記バインディングID取得要求メッセージを受信して、前記管理ノードに対して前記バインディングID取得要求メッセージを送信する手段と、
前記管理ノードが前記バインディングID取得要求メッセージを受信して、前記代理ノードに対して前記記憶したバインディングIDを送信した場合、前記バインディングIDを受信する手段とを有する。
上記代理ノードにより、モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークでバインディングIDが指定された後に、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークにハンドオーバした場合に第1のネットワークの代理ノードがバインディングIDを取得することができる。
また、本発明の通信方法は、前記バインディングID取得要求メッセージは、前記モバイルノードのアクセス認証を要求するメッセージであることを特徴とする。
また、前記代理ノードが前記バインディングIDを前記モバイルノードに対して送信する場合、前記代理ノードが前記モバイルノードからのDHCPレスポンスメッセージに応答するDHCPリプライメッセージで送信することを特徴とする。
また、前記代理ノードが前記バインディングIDを前記モバイルノードに対して送信する場合、前記代理ノードが前記モバイルノードからのアクセス認証要求メッセージに応答するアクセス認証完了メッセージで送信することを特徴とする。
また、本発明の通信方法は、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワーク及びネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークに接続可能なモバイルノードの第1のインタフェースが、前記第1のネットワークに接続している際に代理ノードによって位置情報が登録された後に、前記モバイルノードの第1のインタフェースが第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記位置情報を置換する通信方法であって、
前記モバイルノードの第1のインタフェースが前記第1のネットワークから前記第2のネットワークにハンドオーバした場合に、前記位置情報を管理する管理ノードに対して前記位置情報の置換を要求するバインディングアップデートメッセージを、移動前のネットワークがホームネットワークであったことを示す移動前ホームネットワーク接続情報を付加して送信するステップと、
前記バインディングアップデートメッセージを受信した前記管理ノードが、前記置換された位置情報に対応するバインディングIDを前記モバイルノードに送信するステップとを、
有する。
また、本発明の通信システムは、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワーク及びネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークに接続可能なモバイルノードの第1のインタフェースが、前記第1のネットワークに接続している際に代理ノードによって位置情報が登録された後に、前記モバイルノードの第1のインタフェースが第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記位置情報を置換する通信システムであって、
前記モバイルノードの第1のインタフェースが前記第1のネットワークから前記第2のネットワークにハンドオーバした場合に、前記位置情報を管理する管理ノードに対して前記位置情報の置換を要求するバインディングアップデートメッセージを、移動前のネットワークがホームネットワークであったことを示す移動前ホームネットワーク接続情報を付加して送信する手段と、
前記バインディングアップデートメッセージを受信した前記管理ノードが、前記置換された位置情報に対応するバインディングIDを前記モバイルノードに送信する手段とを、
備えた。
また、本発明のモバイルノードは、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワーク及びネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークに接続可能なモバイルノードの第1のインタフェースが、前記第1のネットワークに接続している際に代理ノードによって位置情報が登録された後に、前記モバイルノードの第1のインタフェースが第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記位置情報を置換する通信システムにおける前記モバイルノードであって、
前記モバイルノードの第1のインタフェースが前記第1のネットワークから前記第2のネットワークにハンドオーバした場合に、前記位置情報を管理する管理ノードに対して前記位置情報の置換を要求するバインディングアップデートメッセージを、移動前のネットワークがホームネットワークであったことを示す移動前ホームネットワーク接続情報を付加して送信する手段と、
前記バインディングアップデートメッセージを受信した前記管理ノードから、前記置換された位置情報に対応するバインディングIDを受信する手段とを、
備えた。
また、本発明の管理ノードは、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワーク及びネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークに接続可能なモバイルノードの第1のインタフェースが、前記第1のネットワークに接続している際に代理ノードによって位置情報が登録された後に、前記モバイルノードの第1のインタフェースが第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記位置情報を置換する通信システムにおいて前記位置情報を管理する管理ノードであって、
前記モバイルノードの第1のインタフェースが前記第1のネットワークから前記第2のネットワークにハンドオーバした場合に、前記位置情報の置換を要求するバインディングアップデートメッセージを、移動前のネットワークがホームネットワークであったことを示す移動前ホームネットワーク接続情報と供に前記モバイルノードから受信する手段と、
前記置換した位置情報に対応するバインディングIDを前記モバイルノードに送信する手段とを、
備えた。
本発明によれば、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合にバインディングIDを取得することができるので、複数のインタフェースを備えるMNがネットワークベースのプロトコルが提供されているネットワークと、ネットワークベースのプロトコルが提供されていないネットワーク間をハンドオーバした場合に、位置情報の誤った更新を防止することができる。
また、モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークでバインディングIDが指定された後に、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークにハンドオーバした場合に第1のネットワークの代理ノードがバインディングIDを取得することができるので、複数のインタフェースを備えるMNがネットワークベースのプロトコルが提供されているネットワークと、ネットワークベースのプロトコルが提供されていないネットワーク間をハンドオーバした場合に、位置情報の誤った更新を防止することができる。
本発明の第1の実施の形態並びに従来の技術におけるネットワークの構成を示すブロック図 本発明の第1の実施の形態における通信シーケンスを示す説明図 本発明の第1の実施の形態におけるモバイルノードの構成を示すブロック図 本発明の第1の実施の形態における代理ノードの構成を示すブロック図 本発明の第1の実施の形態におけるAAAサーバの構成を示すブロック図 本発明の第2の実施の形態における通信シーケンスを示す説明図 本発明の第3の実施の形態における通信シーケンスを示す説明図 本発明の第3の実施の形態におけるモバイルノードの構成を示すブロック図 本発明の第3の実施の形態における代理ノードの構成を示すブロック図 本発明の第4の実施の形態におけるネットワークの構成を示すブロック図 本発明の第4の実施の形態における通信シーケンスを示す説明図 図1のネットワークの変形例を示すブロック図 図1のネットワークの他の変形例を示すブロック図 図3のIKEリクエストメッセージ生成部の処理を説明するためのフローチャート 本発明の第1の実施の形態におけるホームエージェントの構成を示すブロック図 本発明の第5の実施の形態におけるネットワークの構成を示すブロック図 図16のネットワークの変形例を示すブロック図 図16のネットワークの他の変形例を示すブロック図 本発明の第5の実施の形態におけるIKEリクエストメッセージ生成部の処理を説明するためのフローチャート 本発明の第5の実施の形態におけるネットワーク構成の具体例を示すブロック図 図20のLMAが保持するMNのバインディングキャッシュ・エントリ(BCE)を示す説明図 本発明の第6の実施の形態におけるネットワークの構成を示すブロック図 本発明におけるBUメッセージのフォーマットの一例を示す説明図 本発明におけるBUメッセージのフォーマットの他の例を示す説明図 本発明の第7の実施の形態における通信シーケンスを示す説明図 本発明の第7の実施の形態におけるモバイルノードの構成を示すブロック図 本発明の第7の実施の形態におけるRSメッセージを示す説明図 本発明の第7の実施の形態におけるモバイルノードの処理を示すフローチャート 本発明の第7の実施の形態における代理ノードの構成を示すブロック図 本発明の第7の実施の形態におけるホームエージェントの構成を示すブロック図 本発明の第8の実施の形態における通信シーケンスを示す説明図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態におけるネットワークの構成を示すブロック図であり、ネットワークベースのプロトコルが提供されていないネットワーク40は一例として、セルラなどの3GPP(3rd Generation Partnership Project)ネットワークであり、ネットワークベースのプロトコルが提供されているネットワーク30は一例として、ワイヤレスLAN(802.11a/b/g/n)や、WiMAX、Bluetooth(登録商標)などのネットワークである。ネットワークベースのプロトコルが提供されていないネットワーク20も同様に一例として、ワイヤレスLAN(802.11a/b/g/n)や、WiMAX、Bluetooth(登録商標)などのネットワークである。
また、図12に示すように、ネットワーク40とネットワーク30は、同一のオペレータAによって提供されていてもよく、その場合、ホームエージェント32はネットワーク20、30、40のすべてにとって共通のホームエージェントとなる。オペレータAが提供するネットワーク40は一例として、セルラネットワークであり、ネットワークベースのプロトコルが提供されているネットワーク30は一例として、ワイヤレスLAN(802.11a/b/g/n)や、WiMAX、Bluetooth(登録商標)などのネットワークである。オペレータBのネットワークベースのプロトコルが提供されていないネットワーク20も同様に一例として、ワイヤレスLAN(802.11a/b/g/n)や、WiMAX、Bluetooth(登録商標)などのネットワークである。図12におけるオペレータAを3GPPオペレータとし、オペレータBをNon3GPPオペレータと想定してもよい。
さらに、図13に示すように、ネットワーク20、30、40のすべてが同一のオペレータAによって提供されていてもよく、その場合も、ホームエージェント32はネットワーク20、30、40のすべてにとって共通のホームエージェントとなる。ネットワーク40は一例としてセルラネットワークであり、ネットワークベースのプロトコルが提供されているネットワーク30は一例として、ワイヤレスLAN(802.11a/b/g/n)や、WiMAX、Bluetooth(登録商標)などのネットワークである。ネットワークベー スのプロトコルが提供されていないネットワーク20も同様に一例として、ワイヤレスLAN(802.11a/b/g/n)や、WiMAX、Bluetooth(登録商標)などのネットワークである。なお、図1、図12、図13において、ネットワーク30とネットワーク40に接続した際に取得するアドレスは、同じアドレスであってもよい。その場合オペレータAは、MN10のIF11及びIF22が接続しているオペレータA内での移動を管理する機能を持つ。
なお、上記のネットワーク構成において、ネットワーク20及びネットワーク40はネットワークベースのプロトコルが提供されていないネットワークとしているが、ネットワークベースのプロトコルが提供されているがMN10はそれを使用していないという場合でもよい。すなわち本発明の第1の実施の形態におけるMNは、ネットワーク30ではネットワークベースのプロトコルを使用し、ネットワーク20では使用していない。
図2は本発明の第1の実施の形態における通信シーケンスとして、MN10がネットワーク30で初期起動してネットワーク30の代理ノード31(PMA:Proxy Mobile Agent、MAG:Mobile Access Gateway、以下では代理ノード、PMAのいずれかを用いるが同じものを指す)によりBIDが指定された後に、ネットワーク20にハンドオーバした場合の通信シーケンスを示す。なお、図2における丸付き数字は、本明細書では括弧付き数字で示す。
<ネットワーク30で初期起動した場合>
(1)アクセス及びモビリティ認証
・MN10はネットワーク30で初期起動すると、PMA31に対してアクセス認証要求メッセージ(以下の説明及び通信シーケンス図では、「メッセージ」は省略)を送信する。
・PMA31はMN10からのアクセス認証要求を受信すると、AAA(Authentication, Authorization, Accounting)サーバ50に対してAAAリクエスト(request)でMN認証要求を送信する。
・AAAサーバ50はPMA31からのAAAリクエスト(MN認証要求)を受信すると、MN認証プロセスを実行して、BID2を生成し、BID2を割り当てたMN10とPMA31を記憶して、PMA31に対して、AAA reply で認証OK、MobileIPv6 OK、BID2を通知する。
・PMA31はAAAサーバ50からのAAA reply を受信すると、MN10に対してアクセス認証完了を通知する。
(2)PMAによる位置登録、アドレス割り当て
・PMA31はHA32に対して、Proxy BU(Binding Update)を送信してPMA31のアドレス(PMA addr)とBID2を登録する。
・HA32がこの受信後、AAAサーバ50に対してAAA Query を送信し、AAAサーバ50がAAA Query を受信して、HA32に対してAAA Reply を送信することにより、PMA認証プロセスを実行する。
・HA32はAAAサーバ50からのAAA Reply を受信すると、PMA31に対してProxy BA(Binding Acknowledgement)を送信する。
・PMA31はHA32から位置登録OKを示す Proxy BAを受信すると、MN10に対してRA(Router Advertisement)を送信して Home Prefix とMフラグを通知する。
・MN10はPMA31からのRAを受信すると、PMA31に対してDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)request を送信する。
・PMA31はMN10からのDHCP request を受信すると、MN10に対してDHCP reply を送信して、MN10へ割り当てるアドレスとともに、HA31のアドレス(HA address)と、PMIPネットワークに位置していることを示すIsPMIP情報と、BIDが割り当てられていることを示すBID割り当てOK(BIDAllocOK)を通知する。
なお、IsPMIP情報及びBID Alloc情報はRAの中に含まれていてもよい。また、RAのMフラグがセットされていない場合には、MN10はアドレスを自動生成し、DHCPによる取得は行わなくてよい。
MN10はPMA31からのDHCP reply を受信すると、IsPMIP情報により以下を認識する。
・ネットワークベースの移動制御プロトコル(PMIP)が提供されている。
・割り当てられたアドレスがHoAである。
また、MN10はBIDAlloc情報により以下を認識する。
・他のIFのCoAを登録できる。
<ネットワーク20にハンドオーバ>
MN10はネットワーク20にハンドオーバすると、IsPMIP情報により以下を認識する。
・HoA取得不要
また、MN10はBIDAlloc情報により以下を認識する。
・BID取得可能。
(3)SA(Security Association)の生成:IKE(Internet Key Exchange)v2
・MN10はネットワーク20にハンドオーバすると、HA32に対して、IKEリクエストメッセージであるIKE_AUTHを送信してBIDを要求する。
・HA32がMN10からのIKE_AUTHを受信して、AAAサーバ50に対してAAA request を送信してMN認証とBIDを要求し、AAAサーバ50がこのAAA request を受信して、HoAに対応 するBIDを選択し、HA32に対してAAA replyを送信して認証OKとBID2を通知することにより、Mobile IPv6初期化プロセスを実行する。このとき、AAAサーバ50は既に登録されているBIDがあれば、そのBIDは以前にPMA31が要求したものであるのでそれを返す。
・HA32はAAAサーバ50からのAAA reply を受信すると、MN10に対してIKEレスポンスメッセージであるCFG_REPLYを送信してBID2を通知する。
なお、MN10は、ハンドオーバ前のネットワーク30に接続中にIKEv2を開始してもよい。その場合、ネットワーク20へハンドオーバしてアクセス認証が完了した後すぐに、BUメッセージを送信して位置情報の登録を行うことができる。
(4)位置登録
・MN10はHA32からのCFG_REPLYを受信すると、HA32に対してBUを送信して Addr2 とBID2を登録する。
・HA32はMN10からのBUを受信すると、登録されているMN10の位置情報の中から、BID2に対応する位置情報を更新して、MN10に対してBAを送信して位置登録OKを通知する。
図3はMN10の構成を示すブロック図である。MN10は前述したインタフェースIF11、IF22の他、送信部101と、受信部102と、DHCPリクエストメッセージ生成部103と、Binding Update(BU)メッセージ生成部104と、IKEリクエストメッセージ生成部105と、RS(Router Solicitation)送信処理部106と、ネットワーク接続検出部107と、アクセス認証処理部108と、RA(Router Advertisement)処理部109と、DHCPメッセージ処理部110と、IKEレスポンスメッセージ処理部111と、BA(Binding Acknowledgement)メッセージ処理部112と、登録済位置情報保持部113と接続ネットワーク情報保持部114を有する。
以下では、MN10が備える主要構成要素について説明する。RS送信処理部106は、アクセス認証処理部108からアクセス認証が完了したことの通知を受けて、接続しているネットワーク20又は30又は40に対してRAメッセージの送信を要求するためのRSメッセージを生成して送信部101に対して送信するよう指示する。なお、RSメッセージは、送信する前にRAメッセージを受信することができた場合は、送信する必要はない。DHCPリクエストメッセージ生成部103は、アクセス認証処理部108からアクセス認証が完了したことの通知を受けたとき、あるいはRA処理部109からDHCP開始の指示を受けたときに、接続しているネットワーク20又は30又は40に対してDHCPリクエストメッセージを生成して送信部101に対して送信するよう指示する。
IKEリクエストメッセージ生成部105は、IF22がネットワーク30からネットワーク20へハンドオーバした後、アクセス認証処理部108からアクセス認証が完了したことの通知を受けて、自身のホームエージェントとの間で Security Association(SA)を生成するためにIKEv2を開始する。その際に、図14に示す判断を行い、BIDの取得・通知を要求するためのメッセージとしてIKEリクエストメッセージ(CFG_REQUEST)を生成し、その中にBIDの通知を要求する情報を付加して送信する。
図14に示す判断処理について説明する。ネットワーク間を移動すると(ステップS1)、移動先ネットワークにネットワークベースのプロトコル(ネットワークベースの移動制御プロトコル)があるか否かを判断する(ステップS2)。ここで、ある場合は、MN10のホームプレフィックスが広告され、ない場合にはフォリンプレフィックス(foreign prefix)が広告されているので、この判断を行うことができる。ステップS2で移動先ネットワークにネットワークベースプロトコルがない場合には、後述するステップS7に進む。他方、ある場合には、その移動先ネットワークが移動前ネットワークと同一ドメインか否かを判断する(ステップS3)。ここで、同一ドメインの場合には、移動前ネットワークと同じホームプレフィックスが移動先ネットワークで広告されているので、この判断を行うことができる。ステップS3で同一ドメインの場合には、移動制御を行わない(ステップS4)。他方、ステップS3で同一ドメインでない場合には、移動先ネットワークのネットワークベースプロトコルに切り替えるか否かを判断し(ステップS5)、切り替える場合にはホームアドレスを切り替えるが、移動制御を行わない(ステップS6)。他方、切り替えない場合にはステップS7に進む。
ステップS7では移動前のネットワークのHAを使用するか否かを判断し、使用しない場合には別のHAへBUを送信し、移動制御を行う(ステップS8)。なお、ステップS8において、別のHAへBUを送信せずに、移動制御を行わないという選択をしてもよい。他方、移動前のネットワークのHAを使用する場合には、移動前ネットワークではネットワークベースプロトコルを使用していたか否かを判断する(ステップS9)。そして、使用していた場合には、移動前ネットワークから接続中に使用されていたBIDを取得し(ステップS10)、次いでこの取得したBIDを含むBUを送信する(ステップS12)。他方、ステップS9で使用していなかった場合には、移動前ネットワークから、新たなBIDを取得し(ステップS11)、次いでこのBIDを含むBUを送信する(ステップS12)。なお、ステップS11において、移動前ネットワークで自ら移動制御を行っていた場合には、移動前ネットワークで使用していたBIDを引き続き使用する。
IKEレスポンスメッセージ処理部111は、IKEリクエストメッセージ(CFG_REQUEST)に対する応答であるレスポンスメッセージ(CFG_REPLY)の中に含まれているBIDを取得し、接続ネットワーク情報保持部114に対して保持するよう指示する。なお、BIDの取得・通知を要求するメッセージとしては、RSメッセージや、NS(Neighbor Solicitation)メッセージ、DHCP requestメッセージ、さらにはBUメッセージでもよい。その場合、MN10は、それらのメッセージの中にBIDの通知を要求する情報(フラグなど)を付加して送信し、それを受けたPMA31は、認証結果保持部142や、バインディングアップデートリストからMN10の位置情報登録に使用しているBIDを取得し、RAメッセージや、NA(Neighbor Advertisement)メッセージ、DHCP replyメッセージ、BAメッセージを用いてそのBIDをMN10へ通知する。これらのメッセージは、移動後に限らず、移動前つまりネットワーク30に接続中に送信されてもよい。
Binding Update メッセージ生成部104は、IF22がネットワーク30からネットワーク20へハンドオーバした後、IKEレスポンスメッセージ処理部111からSA生成及びBIDの取得が完了したことの通知を受けて、自身で位置情報を登録するときに、接続ネットワーク情報保持部114に保持されているネットワーク30から割り当てられたBIDを取得し、そのBIDを付加してケアオブアドレスを登録するためのBUメッセージを生成する。なお、BIDの取得・通知を要求するメッセージとして、BUメッセージを使用する場合、Binding Updateメッセージ生成部104は、BIDが付加されていないBUメッセージをHA32へ送信し、それを受けたHA32が、以前PMA31によって登録された位置情報を特定し、その位置情報を新しい位置情報で置き換えると共に、旧位置情報に付加されていたBIDをBC(Binding Cache:バインディングキャッシュ)から取得し、そのBIDをBAメッセージに含めて送信する。
また、HA32は、置き換え対象である位置情報にBIDが付加されていない場合や、置き換え対象となる位置情報が存在しない場合には、新たなBIDを生成し、BAメッセージに含めて送信する。なお、BIDを取得・生成する手法として、HA32は、AAAサーバや、MN10の情報を保持している情報サーバなどに対して、BIDの取得・生成を要求してもよい。このBAメッセージを受けたMNは、受信したBAメッセージに含まれているBIDを、以降の位置情報の登録の際に使用する。この場合のBUメッセージ300には、図23に示すように、BIDを通知するためのオプション304の中の、BIDを含むべきフィールド部分が空(ゼロ値)になっている状態のオプション304が含まれていて、このオプション304がBIDの取得を要求することを示す情報として使われてもよいし、又はモビリティヘッダ301の中や、BIDを通知するためのオプション304の中にBIDの取得を要求することを示す情報(フラグなど)を付加してもよいし、両方の組み合わせでもよい。なお、BIDを要求することを示すフラグは、代替CoAオプション303に含まれていてもよい。
BAメッセージ処理部112は、Binding Update メッセージ生成部104によって生成・送信された、IF22の位置情報とネットワーク30から割り当てられたBIDを含むBUメッセージに対する応答であるBAメッセージの受信に関する処理を行う。BAメッセージには、位置情報の登録が完了したことを示す情報が含まれており、登録位置情報保持部113に対して、HA32に登録した位置情報を保持するよう指示する。なお、BIDの取得・通知を要求するメッセージとして、BUメッセージを使用した場合、BAメッセージには、位置情報の登録完了を示す結果と共にネットワーク30から割り当てられたBIDが含まれており、登録位置情報保持部113に対して、割り当てられたBIDと共にHA32に登録した位置情報を保持するよう指示する。登録位置情報保持部113は、BAメッセージ処理部112から指示を受け、登録済みである位置情報を示す情報として、登録した位置情報を保持する。なお、BAメッセージによって割り当てられたBIDを取得する場合は、BIDも保持する。
RA処理部109は、接続するネットワーク20、30、40上のルータ(PMA31など)から受信したRAメッセージの処理を行い、このRAメッセージの中に含まれているIsPMIP情報とBID Allocation 情報(BIDAlloc情報)を取得し、接続ネットワーク情報保持部114に保持するよう指示する。IsPMIP情報は、ネットワーク20、30、40側が、ネットワークベースの移動制御プロトコルを提供しているネットワークであるかどうかをMN10に対して示すための情報であり、フラグなどを用いてその情報を示すことができる。フラグはRAメッセージの Reserved フィールドに新たなIsPMIPフラグを設けてもよい。また、RAメッセージに付加される Prefix Information Option の中の Reserved フィールドであってもよい。なお、BIDの取得・通知を要求するためのメッセージとしてRSメッセージを使用した場合、受信するRAメッセージにはBIDが含まれているため、RA処理部109は、IKEレスポンスメッセージ処理部111と同様に、取得したBIDを接続ネットワーク情報保持部114に対して保持するよう指示する。
IsPMIP情報がセットされているRAメッセージをネットワークから受信した場合、MN10は、接続しているネットワークではネットワークベースの移動制御プロトコル(PMIP)が動作していること、さらには取得したアドレスが自身のホームアドレスであることを認識する。そのため、MN10は、ネットワーク30に接続しているIF22に関する位置情報の登録を自身で行う必要がないため、ホームエージェント32のアドレスを知るための処理や、ホームエージェント32との間に Security Association を生成するための処理を行う必要がないことを認識する。特に、IF11がネットワーク40に接続していないときには、MN10がネットワーク30に接続しているときであればホームエージェント32のアドレスを一切知る必要はないためこの効果は大きい。IF22がハンドオーバした後には、自身で位置情報を登録しなければならないため、ホームエージェント32のアドレスを知る必要があるが、それでもハンドオーバ前に行う必要はなく、ハンドオーバ後でも行うことができるため、MN10はネットワーク30に接続中はホームエージェント32のアドレスを知る必要はない。
しかし、IF11がネットワーク40に接続しているときには、たとえIF22がネットワーク30に接続しているときであっても、自身でIF11の位置情報を登録するためにホームエージェント32のアドレスを知らなければならないため、MN10はホームエージェント32のアドレスの取得を行う必要がある。このホームエージェント32のアドレスの取得方法としては、主なものとして以下の3つがある。なお、図2のシーケンス図では、(1)の場合を示している。
(1)MN10は、ハンドオーバ前に接続しているネットワーク30経由でホームエージェント32のアドレスを取得する、
(2)ハンドオーバ後に接続するネットワーク20経由でホームエージェント32のアドレスを取得する、さらには
(3)IF11が接続しているネットワーク40経由で取得する。
ハンドオーバ前に取得する場合には、アクセス認証プロセスの中で、AAAサーバ50がMN10にホームエージェント32を割り当てて、代理ノード31へその結果を通知し、最終的にMN10は、DHCPを用いてネットワーク30側から割り当てられたホームエージェント32のアドレスを取得することができる。またハンドオーバ後に取得する場合には、接続ネットワークに対するアクセス認証が完了した後に、DNS(Domain Name System)サーバ(不図示)に対してホームエージェント32を提供するオペレータのドメイン名を問い合わせてホームエージェント32のアドレスを取得する。また、ネットワーク40経由で取得する場合も同様に、DNSサーバへの問い合わせでホームエージェント32のアドレスを取得することができる。
第1の実施の形態におけるMN10は、上記3つのいずれかを使ってホームエージェント32のアドレスを取得してもよいが、ネットワーク30経由で取得する場合、DHCPレスポンスメッセージには、MN10に割り当てられるアドレスとともに、ホームエージェント32のアドレスも含まれている。そのため、MN10はホームエージェント32のアドレスのプレフィックスと、自身の割り当てられたアドレス又はRAメッセージの中のプレフィックスを比較し、両者が一致した場合には割り当てられたアドレスがホームアドレスであることを認識することもできる。
しかし、この場合は、ホームネットワークであることは認識できるが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されているネットワークであるかどうかは依然として分からないため、IsPMIP情報が存在しない場合には、Mobile IPv6又は複数ケアオブアドレス登録手法で規定されているホームネットワークに接続したときの動作(HA32に登録しているバインディングキャッシュをすべて削除、又はホームプレフィックスからケアオブアドレスを生成して登録、さらにはホームネットワークに接続していることを示す情報を登録など)を行おうとしてしまう。しかしIsPMIP情報をMN10へ通知することでこれを回避することができる。
また、BID Allocation 情報は、ネットワークベースの移動制御プロトコルを提供している代理ノード31が、MN10のための位置情報をホームエージェント32へ登録する際にBIDを付加して登録したかどうか、すなわちMN10は複数ケアオブアドレスの登録が許可されているノードかどうか、を示す情報であり、フラグなどを用いてその情報を示すことができる。BID Allocation 情報がセットされているRAメッセージをネットワークから受信した場合、MN10はネットワーク30側の代理ノード31によってBIDが付加された位置情報がホームエージェント32に登録されていること、さらには、SAを生成する際にBIDを要求すれば、代理ノード31が使用したBIDを知ることができることを認識する。
そのため、IF22がハンドオーバしてネットワーク20に接続したときに、自身で登録する位置情報に付加するBIDを、代理ノード31によって付加されたBIDと同じ値にし、既に登録されているバインディングキャッシュを新たなアドレスで上書きするために、MN10はIKEv2を行ってBIDを取得する。BID Allocation 情報は、ホームエージェント32に登録されているバインディングキャッシュにBIDが付加されているかどうかだけを示す情報であるため、フラグなどの必要最小限の情報で構成することができる。これにより、MN10のIF22がオペレータBのネットワーク30以外に接続しないときには、代理ノード31によって使われた実際のBIDを知る必要はなく、付加されたか否かだけを知れば十分であるため、BID Allocation 情報は効果的である。
また、RA処理部109は、RAメッセージ内のMフラグがセットされている場合には、DHCPリクエストメッセージ生成部103に対してDHCPリクエストメッセージを生成するよう指示する。なお、RAメッセージに含まれるIsPMIP情報とBID Allocation 情報は、DHCPメッセージ処理部110が生成するDHCPレスポンスメッセージの中に含まれていてもよい。特に、MN10自身がアドレスを自動生成する場合は、DHCPを使わないため、ネットワーク側はRAメッセージを接続ネットワーク情報の通知手段として使用できる。一方、MN10がDHCPを用いてアドレスの割り当てを受ける場合には、ネットワーク側はDHCPレスポンスメッセージを情報の通知手段として使用できる。また、IsPMIP情報とBID Allocation 情報を示す手段としては、フラグだけでなく、RAメッセージやDHCPレスポンスメッセージに付加可能なオプションとして示されてもよい。
アクセス認証処理部108は、ネットワーク接続検出部107からアクセスネットワークに接続したことの通知を受け、そのネットワークに対する認証処理を開始するためのアクセス認証リクエストをネットワークに対して送信し、その認証結果をネットワークから受信する。その認証結果がMN10の接続を許可するものであった場合には、RS送信処理部106、DHCPリクエストメッセージ生成部103、IKEリクエストメッセージ生成部105に対して認証の完了を通知する。アクセス認証では、IEEE802.1xやIEEE802.11iなどの方法が用いられ、認証方式としては、EAP−MD5、EAP−TLS、EAP−TTLS、EAP−PEAPなどが用いられる。アクセス認証部108が生成するアクセス認証要求メッセージは特に新しい情報を持たないが、PMA31が送信する認証リクエストメッセージのトリガとなり、さらにその後のAAAサーバによるBID割り当てをトリガするメッセージでもある。このためMN10およびPMA31にとっては、BIDの割り当てを要求するためのメッセージとみなすことができる。なお、アクセス認証要求メッセージの中に明示的にBIDの割り当てを要求する情報を含めてもよい。
図4は本発明の第1の実施の形態における代理ノード(PMA)31の構成を示す図である。代理ノード31はネットワークとの通信インタフェースであるインタフェース131と、送信部132と、受信部133と、認証リクエストメッセージ生成部134と、アクセス認証結果通知メッセージ生成部135と、代理 Binding Update(BU)メッセージ生成部136と、DHCP reply メッセージ生成部137と、RA 生成部138と、接続ネットワーク情報判断部139と、アクセス認証要求メッセージ処理部140と、認証レスポンスメッセージ処理部141と、認証結果保持部142と、代理BAメッセージ処理部143と、DHCP request メッセージ処理部144を有する。
図4において、アクセス認証要求メッセージ処理部140は、MN10からのアクセス認証要求メッセージを処理し、認証リクエストメッセージ生成部134に対して認証リクエストメッセージを生成し、送信するよう指示する。なお、認証リクエストメッセージには、明示的にBIDの割り当て、及びBIDの取得・通知を要求することを示す情報(フラグなど)を付加してもよい。認証レスポンスメッセージ処理部141は、AAAサーバ50から受信した認証レスポンスメッセージを処理し、そのメッセージに含まれている認証結果とMN10に対して割り当てられたBIDを取得して認証結果保持部142に保持する。また、アクセス認証結果通知メッセージ生成部135に対してAAAサーバ50から取得した認証結果をMN10へ通知するためのアクセス認証結果通知メッセージを生成するよう指示する。さらに代理BUメッセージ生成部136に対して、認証の完了を通知する。
認証結果保持部142は、MNの認証結果と共にMN10に割り当てられたBIDを保持する。なお、MN10に割り当てられたBIDは、MN10の管理情報を格納するBUL(Binding Update List:バインディングアップデートリスト)に保持してもよく、BULが認証結果保持部142として機能していてもよい。その場合、代理BAメッセージ処理部143から指示を受け、登録済みである位置情報を示す情報として、登録した位置情報を保持する。なお、代理BAメッセージによって割り当てられたBIDを取得する場合は、BIDも保持する。代理BUメッセージ生成部136は、認証レスポンスメッセージ処理部141から認証完了の通知を受け、認証結果保持部142からMN10に対して割り当てられたBIDを取得し、そのBIDを付加したケアオブアドレスを登録するための代理BUメッセージを生成する。なお、代理BUメッセージ生成部136は、BULからMN10に割り当てられたBIDを取得してもよい。なお、BIDの取得・通知を要求するメッセージとして、代理BUメッセージを使用してもよい。この場合、代理BUメッセージ生成部136は、BIDが付加されていない代理BUメッセージをHA32へ送信してBIDの通知を要求し、それを受けたHA32が、以前MN10によって登録された位置情報に付加されているBIDをBCから取得し、そのBIDを代理BAメッセージに含めて送信する。この場合の代理BUメッセージには、図23のBUメッセージ300と同様に、BIDを通知するためのオプション304の中の、BIDを含むべきフィールド部分が空(ゼロ値)になっている状態のオプション304が含まれていて、このオプション304がBIDの取得を要求することを示す情報として機能してもよいし、又はモビリティヘッダ301の中や、BIDを通知するためのオプション304の中にBIDの取得を要求することを示す情報(フラグなど)を付加してもよいし、両方の組み合わせでもよい。なお、BIDを要求することを示すフラグは、代替CoAオプション303に含まれていてもよい。
さらに、HA32は、特定した位置情報を新しい位置情報で置き換えると共に、この代理BUメッセージに対して送信する代理BAメッセージに、置き換え対象である位置情報に付加されているBIDをBC(Binding Cache:バインディングキャッシュ)から取得し、そのBIDを 代理BAメッセージに含めて送信する。また、置き換え対象である位置情報にBIDが付加されていない場合や、置き換え対象となる位置情報が存在しない場合には、新たなBIDを生成し、代理BAメッセージに含めて送信する。なお、BIDを取得・生成する手法として、HA32は、AAAサーバや、MN10の情報を保持している情報サーバなどに対して、BIDの取得・生成を要求してもよい。
代理BAメッセージ処理部143は、代理BUメッセージ生成部136が送信した代理BUメッセージに対する応答である代理BAメッセージの処理を行い、通知した位置情報が登録されたかどうかの結果を取得する。位置情報が登録された場合には、RA生成部138に対してMN10のホームプレフィックスを含むRAメッセージを送信するよう指示する。なお、BIDの取得・通知を要求するメッセージとして、代理BUメッセージを使用した場合、代理BAメッセージには、位置情報の登録完了を示す結果と共にネットワーク30から割り当てられたBIDが含まれており、認証結果保持部142に対して、割り当てられたBIDと共にHA32に登録した位置情報を保持するよう指示する。
RA生成部138は、接続ネットワーク情報判断部139に対して、RAメッセージに含める情報であるIsPMIP情報とBID Allocation 情報をセットするべきかどうかを確認する。セットするべきとの判断が返ってきた場合には、ホームプレフィックスを含むRAメッセージにIsPMIP情報とBID Allocation 情報をセットして送信部132に対して、インタフェース131を介してネットワークに送信するよう指示する。なお、MN10から、RSメッセージによってBIDの通知要求を受けた場合、RA生成部138は、MN10の位置情報の登録に使用しているBIDを含むRAメッセージを生成してMN10へ送信する。また、MN10からRSメッセージを受信しなくても、RA生成部138は、MN10の位置情報の登録に使用しているBIDを含むRAメッセージを生成してMN10へ送信してもよい。この場合、RAメッセージには、MN10のプレフィックスとBIDの両方が含まれる。なお、この場合のBIDは、PMA31がHA32又はAAAサーバ50から取得したBIDでもよいし、PMA31自身が生成し、代理BUメッセージの送信に使用するBIDでもよい。
なお、PMA31がMN10から受信したRSメッセージ内に、BIDが含まれていた場合には、そのBIDは、PMA31が位置情報を登録する際に使用してほしいBIDとしてMN10が通知したBIDであると認識し、認証結果保持部142に保持するよう指示すると共に、そのBIDが正しく保持されたことを示す情報を含むRAメッセージを生成してMN10へ送信する。この場合、MN10が通知するBIDは、MN10がネットワーク30にハンドオーバする以前に、ネットワーク20に接続していた場合には、そこで使用していたBIDとなる。一方、MN10がネットワーク30に接続する前に、どのネットワークにも接続していなかった場合、あるいはBIDを使用していなかった場合には、MN10が新たに生成したBIDとなる。
なお、RAメッセージに含まれるIsPMIP情報とBID Allocation 情報は、DHCP reply メッセージ生成部137が生成するDHCPレスポンスメッセージの中に含まれていてもよい。特に、MN10自身がアドレスを自動生成する場合は、DHCPを使わないため、ネットワーク側はRAメッセージを接続ネットワーク情報の通知手段として使用できる。一方、MN10がDHCPを用いてアドレスの割り当てを受ける場合には、ネットワーク側はDHCPレスポンスメッセージを情報の通知手段として使用できる。また、IsPMIP情報とBID Allocation 情報を示す手段としては、フラグだけでなく、RAメッセージやDHCPレスポンスメッセージに付加可能なオプションとして示されてもよい。なお、PMA31がMN10へBIDを通知する場合には、DHCPレスポンスメッセージの中にBIDを含めてもよい。
接続ネットワーク情報判断部139は、認証結果保持部142に保持されているMN10の認証結果を参照し、MN10のアクセス認証結果がOKであり、かつMobile IPv6(ホームエージェント32)の利用がOKの場合は、IsPMIP情報をセットするべきと判断する。アクセス認証結果がOKであるということは、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されているネットワーク30をMN10が利用できることを意味し、Mobile IPv6の利用がOKであるということは、MN10自身がホームエージェント32に対して位置情報の登録を行うことができることを意味する。
そのため、MN10の Mobile IPv6利用がOKでない場合には、MN10はホームエージェント32を使用する権利がないため、IsPMIP情報をセットせずに、ネットワーク30を単なるアクセスネットワークとして見せるだけでよい。しかし、MN10が Mobile IPv6を利用できる場合には、ネットワーク30では代理ノード31がMN10の代わりに位置情報の登録を行うため、MN10はネットワーク30ではネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていることを知ることで、ネットワーク30に接続しているIFに関しては、自分自身で位置情報の登録をする必要がないことを認識する必要がある。
また、MN10は、IsPMIP情報によって、ネットワーク30で取得したアドレスが自身のホームアドレスであることも認識する。仮にIsPMIP情報がない場合、MN10は接続しているネットワークを通常のアクセスネットワークと認識するため、取得したアドレスもケアオブアドレスであると認識してしまう。そして、自身のモビリティの効果を得るために、ホームエージェント32、あるいは他のネットワークに存在するホームエージェントのアドレスの取得を行い、そのホームエージェントに対して、取得したアドレスをケアオブアドレスとして登録しようとしてしまう。このような動作を防ぐために、ネットワーク側はIsPMIP情報を用いて、ネットワーク30ではネットワークベースのプロトコルが提供されていることをMN10へ通知する。
また、接続ネットワーク情報判断部139は、MN10の複数ケアオブアドレスの登録が許可されている場合には、BID Allocation 情報をセットするべきと判断する。複数ケアオブアドレスの登録が許可されているということは、MN10は、他のインタフェースに関する位置情報をホームエージェントに対して登録することができることを意味する。そのため、MN10が、複数ケアオブアドレスの登録が許可されていない場合には、MN10はホームエージェント32に対して他のインタフェースに関する位置情報を登録する権利がないため、代理ノード31がBIDを付加して位置情報を登録したかどうかを通知する必要はない。
しかし、複数ケアオブアドレスの登録が許可されている場合には、MN10はIF11に関する位置情報を登録する際にBIDを付加して登録することになるため、代理ノード31が送信する位置情報にBIDが付加されているかどうか、すなわち複数ケアオブアドレスの登録が許可されているか否かを事前に知る必要がある。仮にMN10は複数ケアオブアドレスの登録が許可されていない場合、代理ノード31が登録した位置情報にBIDが付加されないため、BIDが付加されたIF11に関する位置情報を追加でホームエージェント32へ登録することができない。そのため、ネットワーク側はBID Allocation 情報を用いて、MN10へ複数ケアオブアドレスの登録が許可されているかどうか、ホームエージェント32が複数ケアオブアドレスの登録に対応しているかどうか、さらには、代理ノード31がBIDを付加して位置情報を登録したかどうかを、MN10へ通知する。
なお、Mobile IPv6利用がOKである場合は、複数ケアオブアドレスの登録もOKであると判断するようにしてもよいし、また、アクセス認証結果がOKである場合には Mobile IPv6利用もOKであると判断するようにしてもよい。またさらに、アクセス認証結果がOKである場合には、Mobile IPv6利用も複数ケアオブアドレスの登録もOKであると判断するようにしてもよい。
DHCP request メッセージ処理部144は、MN10から受信したDHCPリクエストメッセージに関する処理を行い、DHCP reply メッセージ生成部137に対して、MN10のホームアドレスを含むDHCPレスポンスメッセージを生成するよう指示する。なお、代理ノードはDHCPサーバであってもよいし、DHCPリレーエージェントであってもよい。MN10に割り当てるべきアドレスは、ネットワーク30が提供するDHCPサーバや、MN情報の管理サーバなどから取得するようにしてもよい。
図15は本発明の第1の実施の形態におけるHA32の構成を示すブロック図である。HA32はインタフェース161と、送信部162と、受信部163と、BAメッセージ生成部164と、IKEレスポンスメッセージ生成部165と、認証リクエストメッセージ生成部166と、代理BA(Binding Acknowledgement)メッセージ生成部167と、IKEリクエストメッセージ処理部168と、代理BU(Binding Update)メッセージ処理部169と、MN管理情報保持部170と、認証レスポンスメッセージ処理部171とBU(Binding Update)メッセージ処理部172とを有する。
以下では、HA32が備える主要構成要素について説明する。IKEリクエストメッセージ処理部168は、MN10から受信したIKEリクエストメッセージに関する処理を行い、認証リクエストメッセージ生成部166に対して、MN10の認証、及びBIDの割り当て・取得・通知を要求するための認証リクエストメッセージを生成するよう指示する。また、IKEリクエストメッセージ処理部168は、MN10からIKEリクエストメッセージを受信した際、AAAサーバ50に対するMN10の認証が不要な場合には、認証リクエストメッセージ生成部166に対して認証リクエストメッセージの生成を指示せずに、MN管理情報保持部170からMN10へ割り当てられているBIDを取得して、そのBIDを含むIKEレスポンスメッセージを生成するようIKEレスポンスメッセージ生成部165へ指示する。なお、MN10の認証が必要な場合であったとしても、AAAサーバ50からBIDを取得するのではなく、MN管理情報保持部170からMN10へ割り当てられているBIDを取得してもよい。
認証リクエストメッセージ生成部166は、AAAサーバ50に対してMN10の認証を要求するための認証リクエストメッセージを生成する。メッセージには、MNを特定する情報としてMN10のID、又はホームアドレスなどが含まれる。なお、認証リクエストメッセージには、明示的にBIDの割り当て、及びBIDの取得・通知を要求することを示す情報(フラグなど)を付加してもよい。また、認証リクエストメッセージ生成部166は、MN管理情報保持部170が保持しているMN10の情報(Binding Cache)からMN10へ割り当てられているBIDを取得し、それを認証リクエストメッセージに付加してもよい。また、メッセージの中に明示的にMN10に割り当てられているBIDを要求する情報(フラグなど)を含めてもよい。
MN管理情報保持部170は、MN10に関する情報として、代理BUメッセージ処理部169から渡されたMN10の位置情報や、認証レスポンスメッセージ処理部171から渡されたMN10の認証結果などを保持する。MN10の位置情報には、PMA31によって付加されたBIDが関連付けられており、IKEリクエストメッセージ処理部168及びBUメッセージ処理部172からMN10に割り当てられているBIDの取得要求を受けた際にそのBIDを渡す。
認証レスポンスメッセージ処理部171は、AAAサーバ50から受信した認証レスポンスメッセージに関する処理を行い、メッセージに含まれるMN10の認証結果と、割り当てられているBIDをMN管理情報保持部170へ渡し、保持するよう指示する。また、IKEレスポンスメッセージ生成部165に対して、取得したBIDを含むIKEレスポンスメッセージを生成するよう指示する。IKEレスポンスメッセージ生成部165は、IKEリクエストメッセージ処理部168及び認証レスポンスメッセージ処理部171からの指示を受け、渡されたMN10に割り当てられているBIDを含むIKEレスポンスメッセージを生成し、それを送信部162に渡して送信するよう指示する。
代理BUメッセージ処理部169は、PMA31から受信した代理BUメッセージに関する処理を行い、メッセージに含まれるMN10の位置情報をMN管理情報保持部170に渡して保持するよう指示する。代理BUメッセージ処理部169はさらに、MN10の位置情報の登録の結果を示す情報を含む代理BAメッセージを生成するよう代理BAメッセージ生成部167に指示する。さらに、代理BUメッセージ処理部169は、認証リクエストメッセージ生成部166に対して、PMA31の認証を要求するための認証リクエストメッセージを生成するよう指示する。
なお、PMA31がBIDの割当を要求するメッセージとして認証リクエストメッセージではなく代理BUメッセージを使用しているとき、代理BUメッセージ処理部169は、受信した代理BUメッセージにBIDが含まれていないこと、あるいはBID要求を示す情報を確認した場合、認証リクエストメッセージ生成部166に対して、PMA31の認証、及びBIDの割り当て・取得・通知を要求するための認証リクエストメッセージを生成するよう指示する。また、代理BUメッセージ処理部169は、PMA31から代理BUメッセージを受信した際、AAAサーバ50に対するPMA31の認証が不要な場合には、認証リクエストメッセージ生成部166に対して認証リクエストメッセージの生成を指示せずに、置き換え対象となる位置情報に付加されているBIDを取得,または自らMN10に割り当てるBIDを生成し、そのBIDを登録するMN10の位置情報と共に保持するようMN管理情報保持部170に指示する。さらに、MN10の位置情報の登録の結果を示す情報と共に、生成したBIDを含む代理BAメッセージを生成するよう代理BAメッセージ生成部167に指示する。なお、MN10の認証が必要な場合であったとしても、AAAサーバ50からBIDを取得するのではなく、置き換え対象となる位置情報に付加されているBIDを取得,または自らMN10に割り当てるBIDを生成してもよい。MN10の位置情報には、MN10を特定する情報として、MN10のID、ホームアドレス、ホームプレフィックスなど、及びMN10の接続先としてPMA31のアドレスが含まれる。さらに、この位置情報には、MN10によってこの位置情報に関連付けられたBIDも含まれている。
代理BAメッセージ生成部167は、代理BUメッセージ処理部169からの指示を受け、MN10に関する位置情報の登録の結果を示す情報を含む代理BAメッセージを生成し、送信部162へ渡して送信するよう指示する。また、PMA31がBIDの割当を要求するメッセージとして代理BUメッセージを使用しているとき、代理BAメッセージ生成部167は、代理BUメッセージ処理部169が生成したBIDを含む代理BAメッセージを生成し、それを送信部162へ渡して送信するよう指示する。
BUメッセージ処理部172は、MN10からのBUメッセージに関する処理を行い、メッセージに含まれるMN10の位置情報をMN管理情報保持部170に渡して保持するよう指示する。また、MN10が、割り当てられているBIDの取得を要求するメッセージとしてIKEリクエストメッセージではなくBUメッセージを使用しているとき、BUメッセージ処理部172は、受信したBUメッセージにBIDが含まれていないこと、あるいはBIDを要求する情報を確認した場合、MN管理情報保持部170から、置き換え対象となる位置情報に付加されているBIDを取得、または自らMN10に割り当てるBIDを生成して、そのBIDを含むBAメッセージを生成するようBAメッセージ生成部164に対して指示する。この場合のBUメッセージには、BIDを通知するためのオプションの中の、BIDを含むべきフィールド部分が空(ゼロ値)になっている状態のオプションが含まれていて、このオプションがBIDの取得を要求することを示す情報として機能してもよいし、又はモビリティヘッダの中や、BIDを通知するためのオプション、及び代替CoAオプションの中にBIDの取得を要求することを示す情報(フラグなど)を付加してもよいし、両方の組み合わせでもよい。
BAメッセージ生成部164は、BUメッセージ処理部172からの指示を受け、MN10の位置情報の登録の結果(登録完了)を示す情報を含むBAメッセージを生成し、それを送信部162へ渡して送信するよう指示する。また、MN10が、割り当てられているBIDを取得するメッセージとしてIKEリクエストメッセージではなくBUメッセージを使用しているとき、BAメッセージ生成部164は、BUメッセージ処理部172がMN管理情報保持部170から取得したBIDを含むBAメッセージを生成し、それを送信部162へ渡して送信するよう指示する。
図5は本発明の第1の実施の形態におけるAAAサーバ50の構成を示す図である。AAAサーバ50は、PMAがMN10の位置情報を登録する際に使用するBIDを割り当てる管理サーバとして機能する。AAAサーバ50はネットワークとのインタフェース151と、送信部152と、受信部153と、認証レスポンスメッセージ生成部154と、認証判定部155と、認証リクエストメッセージ処理部156と、MN情報保持部157とBID割り当て部158を有する。認証リクエストメッセージ処理部156は、代理ノード31から受信したMN10のアクセス認証要求、及びHA32から受信した代理ノード31の認証要求に関する認証リクエストメッセージの処理を行い、認証判定部155に対して認証の要求元であるMN10の認証を行うよう指示する。
認証判定部155は、認証リクエストメッセージ処理部156からの指示を受け、MN情報保持部157を参照し、MN10の認証を行う。MN10に対しネットワーク30の利用が許可されているかどうか、Mobile IPv6(ホームエージェント)の利用が許可されているかどうか、複数ケアオブアドレスの登録が 許可されているかどうか、などの点での認証が行われる。また、MN10に対し複数ケアオブアドレスの登録が許可されている場合、IF22の位置情報を登録する際に使用するBIDを割り当てるために、BID割り当て部158からMN10に割り当てるBIDを取得し、認証結果と共にBIDを含む認証レスポンスメッセージを生成するよう認証レスポンスメッセージ生成部154に対して指示する。
なお、認証リクエストメッセージ処理部156が受信した代理ノード31からの認証リクエストメッセージの中にBIDが含まれている場合には、MN10に割り当てたBIDとして保持するようMN情報保持部157に指示し、認証結果と共にそのBIDの使用可能及び登録完了を示す認証レスポンスメッセージを生成するよう認証レスポンスメッセージ生成部154に対して指示する。また、受信したHA32からの認証リクエストメッセージの中にBIDが含まれている場合も同様にMN10に割り当てたBIDとして保持するようMN情報保持部157に指示し、認証結果と共にそのBIDの使用可能及び登録完了を示す認証レスポンスメッセージを生成するよう認証レスポンスメッセージ生成部154に対して指示する。
BID割り当て部158は、認証判定部155から指示を受け、認証対象であるMN10に対して割り当てるべきBIDを生成・取得する。その際に、MN情報保持部157を参照し、既に割り当て済みのBIDがある場合にはそれを認証判定部155へ返し、割り当て済みのBIDがない場合には、新たに生成したBIDを返し、それをMN情報保持部157へ保持するよう指示する。認証レスポンスメッセージ生成部154は、認証判定部155からの指示を受け、通知されたMN10の認証結果と割り当てられたBIDを含む認証レスポンスメッセージを生成し、送信部152に対して送信するよう指示する。なお、受信した認証リクエストメッセージの中に代理ノード31が生成したBIDが含まれている場合には、使用可能及び登録完了を示す認証レスポンスメッセージを生成し、送信部152に対して送信するよう指示する。
本発明の第1の実施の形態で述べたように、MN10は、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されているネットワークから、提供されていないネットワークへ移動した場合でも、移動前に代理ノードによって登録された位置情報を更新するために、代理ノードによって登録された位置情報に付加されているBIDを使って、新たな位置情報の登録が可能となる。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態のネットワーク構成は第1の実施の形態と同じである。各エンティティの構成は第1の実施の形態とほぼ同じあり、第1の実施の形態との違いは、図6に示すようにRA/DHCPレスポンスに含まれる情報がBID Allocation 情報ではなく、BIDそのものである点である。よってMN10はハンドオーバ後のIKEv2でBIDを要求しない。
図6に示す通信シーケンスについて説明する。
(1)アクセス及びモビリティ認証
第1の実施の形態と同じであるので、説明を省略する。
(2)PMAによる位置登録、アドレス割り当て
「Proxy BU」、「AAA Query」、「AAA Reply」、「Proxy BA」、「RA」、「DHCP request」は第1の実施の形態と同じであるので、説明を省略する。
・PMA31はMN10からのDHCP request を受信すると、MN10に対してDHCP reply を送信してHA31のアドレス(HA address)と、IsPMIP情報と、BID2(第1の実施の形態では、BIDAllocOK)を通知する。
MN10はPMA31からのDHCP reply を受信すると、IsPMIP情報により以下を認識する。
・割り当てられたアドレスがHoAである。
また、MN10はBID2により以下を認識する。
・他のIFのCoAを登録できる。
<ネットワーク20にハンドオーバ>
MN10はネットワーク20にハンドオーバすると、IsPMIP情報により以下を認識する。
・HoA取得不要。
(3)IKEv2
・MN10はネットワーク20にハンドオーバすると、HA32に対して、IKE_AUTHを送信してHoAを通知する(第1の実施の形態では、BIDを要求)。
・HA32がMN10からのIKE_AUTHを受信して、AAAサーバ50に対してAAA request を 送信してMN認証要求とHoA(第1の実施の形態ではBID)を送信し、AAAサーバ50がこのAAA request を受信して、HA32に対してAAA reply を送信して認証OKを通知することにより、Mobile IPv6初期化プロセスを実行する(第1の実施の形態ではBIDを通知)。
・HA32はAAAサーバ50からのAAA reply を受信すると、MN10に対してCFG_REPLY を送信してOK(第1の実施の形態ではBID2)を通知する。
(4)位置登録
第1の実施の形態と同じであるので、説明を省略する。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態のネットワーク構成は第1の実施の形態と同じである。第3の実施の形態の第1の実施の形態との違いは、図7に示すようにIsPMIP情報とBIDがアクセス認証完了通知メッセージに含まれている点である。よって、第2の実施の形態と同じく、MN10はハンドオーバ後のIKEv2でBIDを要求しない。
図7に示す通信シーケンスについて説明する。
(1)アクセス及びモビリティ認証
「アクセス認証要求」、「AAA request」、「AAA reply」は、第1の実施の形態と同じであり、よって、AAAサーバ50はPMA31からのAAA request(MN認証要求)を受信すると、MN認証プロセスを実行して、BID2を生成し、BID2を割り当てたMN10とPMA31を記憶して、PMA31に対して、AAA reply で認証OK、Mobile IPv6 OK、BID2を通知する。
・第3の実施の形態では、PMA31はAAAサーバ50からのAAA reply を受信すると、MN10に対してアクセス認証完了メッセージを送信してBID2とIsPMIP情報を通知する。
(2)PMAによる位置登録、アドレス割り当て
「Proxy BU」、「AAA Query」、「AAA Reply」、「Proxy BA」、「RA」、「DHCP request」は、第1の実施の形態と同じである。
・第3の実施の形態では、PMA31はMN10からのDHCP request を受信すると、MN10に対してDHCP reply を送信してHA32のアドレス(HA address)を通知し、ここでは、IsPMIP情報と、BID割り当てOK(BIDAllocOK)を通知しない。以下の処理は、第2の実施の形態と同じであるので、説明を省略する。
図8は第3の実施の形態におけるMN10の構成を示し、図3に示すDHCPリクエストメッセージ生成部103が省略されている他は、同じ構成である。図9は第3の実施の形態における代理ノードの構成を示し、アクセス認証結果通知メッセージ生成部135aとDHCP reply メッセージ生成部137aの処理が図4と異なる。なお、本発明の第1〜第3の実施の形態においては、AAAサーバ50がBIDを生成し、それを認証レスポンスメッセージで代理ノード31へ通知しているが、別の方法として、代理ノード31自身がBIDを生成し、そのBIDを使用することをAAAサーバへ通知してもよい。その場合、認証リクエストメッセージ生成部134は、MN10の位置情報登録の際に使用するBIDを生成し、それを含む認証リクエストメッセージを生成してAAAサーバへ送信する。また、この場合、MN認証プロセスではなく、代理ノード31による位置登録及びPMA認証プロセスの中でBIDを通知してもよい。その場合、代理BUメッセージ生成部136は、MN10に関する位置情報を登録するための代理BUメッセージを生成する際にBIDを生成し、メッセージに含めてHA32へ送信する。
この代理BUメッセージを受けたHA32は、メッセージに含まれているBIDをAAA Queryの中に含めてAAAサーバ50へ送信し、AAAサーバ50からのAAA replyが認証OKである場合には、そのBIDを付加してMN10の位置情報を保持する。なお、ここでのHA32からAAAサーバ50へのBIDの通知は省略してもよい。その場合、HA32はPMA31からの代理BUメッセージに含まれるBIDをバインディングキャッシュに保持し、MN10からのBID通知要求を受信した場合に、そのBIDを通知する。また、MN10はHA32に対して行うIKEの中で、BIDを要求して、PMA31によって使用されたBIDを取得する。
さらに別の方法として、HA32がBIDを生成し、そのBIDを使用することをAAAサーバへ通知してもよい。その場合、PMA31から代理BUメッセージを受信したHA32は、PMA31から登録の要求を受けたMN10の位置情報に付加するBIDを生成し、それを含むAAA QueryをAAAサーバ50へ送信し、AAAサーバ50からのAAA replyが認証OKである場合には、そのBIDを登録されるMN10のエントリに付加して保持する。また、そのBIDを代理BAメッセージの中に含めてPMA31へ送信する。BIDを含む代理BAメッセージを受信したPMA31は、以降MN10の代理BUメッセージを送信する際には、そのBIDを付加して送信する。
このように、AAAサーバ50とHA32は、BIDを生成して通知するノード、あるいは、BIDの通知を受けるノードとして機能するノードになり得るため、ネットワーク内のエンティティとして、これらの機能をすべて持つ一体化した管理ノードとみなすことができる。
また、本発明の第1〜第3の実施の形態では、ネットワーク30からネットワーク20へハンドオーバして接続するネットワークが変わることで、MN10がネットワークベースのプロトコルを使用している状態から使用しない状態へ移行するケースについて記述しているが、別のケースとして、MN10のIF22がネットワーク30に接続しているときに、MN自身の判断による切り替え、又はネットワーク側の判断による切り替えで、ネットワークベースのプロトコルを使用している状態から使用しない状態へ切り替わるケースにも本発明の手法を適用することができる。
また、MN10が、ハンドオーバせずにネットワークベースのプロトコルを使用している状態(ネットワーク20へハンドオーバする前や、ネットワーク40でネットワークベースのプロトコルが提供されているが、IF11はハンドオーバしないとき)であっても、ネットワーク30、及びネットワーク40において、ホームエージェントや通信相手へフロー制御情報を登録するためにBIDを必要とする場合などに、本発明の手法を使用してBIDを取得することもできる。
また、不図示ではあるが、本発明の手法を使用して取得したBIDは、位置情報の登録だけでなく、フロー制御情報を登録する際にも利用可能である。
<第4の実施の形態>
図10は本発明の第4の実施の形態におけるネットワークの構成を示す図であり、第1の実施の形態との違いは、ハンドオーバが、ネットワーク20からネットワーク30へ行われる点である。各エンティティの構成や処理は第1の実施の形態と同じであるが、図11に示すように第1の実施の形態では移動前に行っていた処理が第4の実施の形態では移動後に行われ、第1の実施の形態では移動後に行っていた処理が第4の実施の形態では移動前に行われるという点が異なる。
なお、図10では、各ネットワークを提供するオペレータについては図示していないが、第1の実施の形態における図1と同様に、各ネットワークが異なるオペ レータによって提供されていてもよい。また、第1の実施の形態における図12と同様に、ネットワーク40とネットワーク30は、同一のオペレータAによって提供されていてもよく、その場合、ホームエージェント32はネットワーク20とネットワーク30の両方にとって共通のホームエージェントとなる。オペレータAが提供するネットワーク40は一例として、セルラネットワークであり、ネットワークベースのプロトコルが提供されているネットワーク30は一例として、ワイヤレスLAN(802.11a/b/g/n)や、WiMAX、Bluetooth(登録商標)などのネットワークである。オペレータBのネットワークベースのプロトコルが提供されていないネットワーク20も同様に一例として、ワイヤレスLAN(802.11a/b/g/n)や、WiMAX、Bluetooth(登録商標)などのネットワークである。
さらに、第1の実施の形態における図13と同様に、ネットワーク20、30、40のすべてが同一のオペレータAによって提供されていてもよく、その場合、ホームエージェント32はネットワーク20、30、40のすべてにとって共通のホームエージェントとなる。ネットワーク40は一例としてセルラネットワークであり、ネットワークベースのプロトコルが提供されているネットワーク30は一例として、ワイヤレスLAN(802.11a/b/g/n)や、WiMAX、Bluetooth(登録商標)などのネットワークである。ネットワークベースのプロトコルが提供されていないネットワーク20も同様に一例として、ワイヤレスLAN(802.11a/b/g/n)や、WiMAX、Bluetooth(登録商標)などのネットワークである。なお、上記のネットワーク構成において、ネットワーク20はネットワークベースのプロトコルが提供されていないネットワークとしているが、ネットワークベースのプロトコルが提供されているがMN10はそれを使用していないという場合でもよい。すなわち本発明の第4の実施の形態におけるMNは、ネットワーク30ではネットワークベースのプロトコルを使用し、ネットワーク20では使用していない。
また、本発明の第4の実施の形態では、ネットワーク20からネットワーク30へハンドオーバして接続するネットワークが変わることで、MN10がネットワークベースのプロトコルを使用していない状態から使用する状態へ移行するケースについて記述しているが、別のケースとして、MN10のIF22がネットワーク20に接続しているときに、MN自身の判断による切り替え、又はネットワーク側の判断による切り替えで、ネットワークベースのプロトコルを使用していない状態から使用する状態へ切り替わるケースにも本発明の手法を適用することができる。
図11に示す通信シーケンスについて説明する。
・MN10はネットワーク20で初期起動すると、アクセス認証を行う。
(1)HAアドレス取得(Split シナリオ)
・MN10は、DNSなどを用いて、HA32のアドレスの取得を行う。
(2)IKEv2
・MN10はHA32に対して、IKE_AUTHを送信してHoAとBIDを要求する。
・HA32がMN10からのIKE_AUTHを受信して、AAAサーバ50に対してAAA request を送信してMN認証とBIDを要求し、AAAサーバ50がこのAAA request を受信して、BID2を生成して、そのBID2を割り当てたMN10を記憶し、HA32に対してAAA reply を送信して認証OKとBID2を通知することにより、初期化プロセスを実行する。このとき、AAAサーバ50、HA32のいずれかがBID2を割り当ててもよい。
・HA32はAAAサーバ50からのAAA reply を受信すると、MN10に対してCFG_REPLY を送信してHoAとBID2を通知する。
(3)位置登録
第1の実施の形態の(4)位置登録と同じである。すなわち、
・MN10はHA32からのCFG_REPLYを受信すると、HA32に対してBUを送信して Addr2 とBID2を登録する。
・HA32はMN10からのBUを受信すると、MN10に対してBAを送信して位置登録OKを通知する。
MN10がネットワーク20からネットワーク30にハンドオーバすると、以下の処理が行われる。
(4)アクセス及びモビリティ認証
・MN10はネットワーク30にハンドオーバすると、PMA31に対してアクセス認証要求を送信する。
・PMA31がMN10からのアクセス認証要求を受信してAAAサーバ50に対してAAA request でMN認証要求を送信し、AAAサーバ50がPMA31からのAAAリクエスト(MN認証要求)を受信してMNに対するBIDを選択し、PMA31に対してAAA reply で認証OK、BID2を通知することにより、MN認証プロセスを実行する。
・PMA31はAAAサーバ50からのAAA reply を受信すると、MN10に対してアクセス認証完了メッセージでMIP処理不要を示すIsPMIP情報とBID Allocation 情報を通知する。
なお、アクセス認証後に受信するRAや、DHCP reply にIsPMIP情報を含めてもよい。MN10がPMA31に対して送信するアクセス認証要求メッセージは特に新しい情報を持たないが、PMA31が送信する認証リクエストメッセージのトリガとなり、さらにその後のAAAサーバからのBID取得するメッセージのトリガでもある。このためMN10およびPMA31にとっては、BIDの取得を要求するためのメッセージとみなすことができる。なお、アクセス認証要求メッセージの中に明示的にBIDの取得を要求する情報を含めてもよい。
(5)PMAによる位置登録
第1の実施の形態の(2)PMAによる位置登録、と同じである。また、アドレス登録も第1の実施の形態と同じである。
なお、本発明の第4の実施の形態においては、AAAサーバ50がBIDを生成し、それを認証レスポンスメッセージで代理ノード31へ通知しているが、別の方法として、HA32がBIDを生成し、そのBIDを使用することをAAAサーバへ通知してもよい。その場合、MN10からからIKEリクエストメッセージを受信したHA32は、MN10が位置情報を登録する際に付加するBIDを生成し、それを含むAAA QueryをAAAサーバ50へ送信し、AAAサーバ50からのAAA replyが認証OKである場合には、そのBIDをIKEレスポンスメッセージの中に含めてMN10へ送信する。BIDを含むIKEレスポンスメッセージを受信したMN10は、代理BUメッセージを送信する際には、そのBIDを付加して送信する。
さらに別の方法として、MN10自身がBIDを生成し、そのBIDを使用することをHA32、及びAAAサーバ50へ通知してもよい。その場合、IKEリクエストメッセージ生成部105は、自身の位置情報登録の際に使用するBIDを生成し、それを含むIKEリクエストメッセージを生成してHA32へ送信する。また、この場合、MN認証プロセスではなく、MN10による位置登録でBIDを通知してもよい。その場合、BUメッセージ生成部104は、位置情報を登録するためのBUメッセージを生成する際にBIDを生成し、メッセージに含めてHA32へ送信する。このBUメッセージを受けたHA32は、メッセージに含まれているBIDをAAA Queryの中に含めてAAAサーバ50へ送信し、AAAサーバ50からのAAA replyが認証OKである場合には、そのBIDを付加してMN10の位置情報を保持する。なお、ここでのHA32からAAAサーバ50へのBIDの通知は省略してもよい。その場合、HA32はPMA31からの代理BUメッセージに含まれるBIDをバインディングキャッシュに保持し、MN10からのBID通知要求を受信した場合に、そのBIDを通知する。また、PMA31はHA32に対して行うIKE、又は代理BUの中で、BIDを要求して、MN10によって使用されたBIDを取得する。
また、MN10がネットワーク30へハンドオーバした後、PMA31がMN10の位置情報登録の際に使用するべきBIDを取得する方法として、MN10の位置情報を含む代理BUメッセージでBIDを要求してもよい。この場合、PMA31からの代理BUメッセージを受信したHA32は、MN10に割り当てられたBIDを要求するためにAAAサーバ50に対してAAA Queryを送信し、AAA Replyの中に含まれているBIDを登録されるMN10のエントリに付加して保持する。さらに、PMA31へ送信する代理BAメッセージにそのBIDを含めて送信する。PMA31は、以降代理BUメッセージを送信する際には、そのBIDを付加してHA32へ送信する。また、PMA31から代理BUメッセージを受信したHA32は、AAAサーバ50に問い合わせるのではなく、自身が保持するBCEから、MN10に割り当てられているBIDを取得して、代理BAメッセージでそのBIDを通知してもよい。
このように、AAAサーバ50とHA32は、BIDを生成して通知するノード、あるいは、BIDの通知を受けるノード、さらには、BIDを選択して通知するノードとして機能するノードになり得るため、ネットワーク内のエンティティとして、これらの機能をすべて持つ一体化した管理ノードとみなすことができる。
本発明の第4の実施の形態で述べたように、MN10は、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていないネットワークから、提供されているネットワークへ移動した場合でも、代理ノードが、移動前にMN10が登録した位置情報を更新するために、MN10によって登録された位置情報に付加されているBIDを使って、新たな位置情報の登録が可能となる。
<第5の実施の形態>
図16、図17、図18は第5の実施の形態のネットワークの構成を示すブロック図であり、それぞれ図1、図12、図13の変形例である。図1、図12、図13では、MN10のIF11が通信を行っているネットワーク40は、ネットワークベースの移動制御プロトコル(ネットワークベースプロトコル)が提供されていないのに対し、図16、図17、図18におけるネットワーク40aは、ネットワークベースプロトコル(PMIP)が提供されていて、代理ノード31aが存在する。図16、図17、図18における他の構成は、図1、図12、図13と同じである。
このようなネットワーク構成において、移動前のMN10のIF11、IF22がそれぞれ、ネットワークベースプロトコルのネットワーク40a、30と通信を行っている状態から、MN10が移動してIF22のみが、ネットワークベースプロトコルが提供されていないネットワーク20にハンドオーバして、BIDをホームエージェント32に要求した場合、ホームエージェント32はIF11、IF22のどちらがハンドオーバしたか知得できず、実際にハンドオーバしたIF22のBIDをMN10に転送できないという問題点がある。そこで、第5の実施の形態では、ホームエージェント32がIF11、IF12の各インタフェースを特定する情報であるMACアドレスに対応してそれぞれのBIDを記憶して、どのBIDの要求かを判断している。
第5の実施の形態におけるMN10の構成は、第1の実施の形態における図3と同じであるが、図19に示すようにIKEリクエストメッセージ生成部105の判断処理が異なる。図19におけるステップS1〜S9は、第1の実施の形態における図14と同じである。ステップS9において移動前ネットワークでネットワークベースプロトコルを使用していたか否かを判断して、使用していた場合には、ステップS20において別IF(ハンドオーバしていないIF11)も、ハンドオーバしたIF12と同じドメインのネットワークに接続し、ネットワークベースプロトコルを使用しているかどうかを判断する。そして、同じドメインネットワークに接続し、ネットワークベースプロトコルを使用していた場合に、ハンドオーバしたIF22のMACアドレスを接続ネットワーク情報保持部114から取得し、この取得したIF22のMACアドレスを使用して移動前ネットワークから接続中に使用されていたBIDを取得し(ステップS21)、次いでこの取得したBIDを含むBUを送信する(ステップS22)。同じHA32を使用していない場合には、BUを送信する(ステップS22)。また、ステップS9で、移動前ネットワークでネットワークベースプロトコルを使用していなかった場合には、移動前ネットワークから、新たなBIDを取得し(ステップS23)、次いでこのBIDを含むBUを送信する(ステップS22)。なお、ステップS23において、移動前ネットワークで自ら移動制御を行っていた場合には、移動前ネットワークで使用していたBIDを引き続き使用する。なお、BIDの取得・通知を要求するメッセージとして、BUメッセージを使用する場合、Binding Updateメッセージ生成部104が、図19に示す処理を行い、MACアドレスを含むBUメッセージを送信するべきか否かを判断する。
第5の実施の形態における代理ノード31及び31aは、第1の実施の形態における図4と同じであるが、以下のブロックの処理が異なる。まず、認証結果保持部142は、MN10の認証結果に関する情報とともに、MN10に割り当てられたBIDとMACアドレスを保持する。BULが認証結果保持部142として機能してもよく、その場合、認証結果保持部142はMN10がHAやCNに登録している位置情報も保持する。認証リクエストメッセージ生成部134は、BIDの取得・通知を要求するメッセージとして認証リクエストメッセージを生成する際に、接続ネットワーク情報判断部139からMN10のMACアドレスを取得し、取得したMACアドレスをセットした認証リクエストメッセージを生成する。認証レスポンスメッセージ処理部141は、認証結果保持部142に対して、取得したMN10のBIDと対応するIFのMACアドレスを保持するよう指示する。また、代理BUメッセージ生成部136に対して、MN10の位置情報を登録するための代理BUメッセージを生成するよう指示する。代理BUメッセージ生成部136は、認証レスポンスメッセージ処理部141の指示を受け、認証結果保持部142から、MN10に割り当てられたBIDとMACアドレスを取得し、それらを含む代理BUメッセージを生成する。
第5の実施の形態におけるAAAサーバ50は、第1の実施の形態における図5と同じであるが、以下のブロックの処理が異なる。BID割り当て部158は、MN10のMACアドレスに対して割り当てるBIDを生成する。MN情報保持部157を参照し、既に通知されたMN10のMACアドレスに対して割り当て済みのBIDがある場合には、それを認証判定部155に返す。認証リクエストメッセージ処理部156は第1の実施の形態と異なり、認証リクエストメッセージには MACアドレスが含まれているので、認証判定部155に対して、MN10の認証を行うよう指示すると共に、メッセージに含まれているMACアドレスを渡す。認証判定部155は、認証リクエストメッセージ処理部156から渡されたMN10のMACアドレスをBID割り当て部158へ渡し、このMACアドレスに対してBIDを割り当てるよう指示する。MN情報保持部157はMN10のMACアドレスも一緒に保持する。
第5の実施の形態におけるHA32は、第1の実施の形態における図15と同じであるが、以下のブロックの処理が異なる。IKEリクエストメッセージ処理部168は、MN10から受信したIKEリクエストメッセージに関する処理を行い、メッセージに含まれているMNに関する情報の1つとして、MN10のMACアドレスを取得し、認証リクエストメッセージ生成部166にそのMACアドレスを渡して、MN10の認証を要求するための認証リクエストメッセージを生成するよう指示する。この場合、この認証リクエストメッセージは、MN10に割り当てられているBIDで、かつMACアドレスに対応するBIDを要求するメッセージとなる。また、IKEリクエストメッセージ処理部168は、MN10からIKEリクエストメッセージを受信した際、AAAサーバ50に対するMN10の認証が不要な場合には、認証リクエストメッセージ生成部166に対して認証リクエストメッセージの生成を指示せずに、MN管理情報保持部170から、MN10のMACアドレスに対応するBIDを取得して、そのBIDを含むIKEレスポンスメッセージを生成するようIKEレスポンスメッセージ生成部165へ指示する。なお、MN10の認証が必要な場合であったとしても、AAAサーバ50からBIDを取得するのではなく、MN管理情報保持部170からMN10へ割り当てられているBIDを取得してもよい。なお、BIDの取得・通知を要求するメッセージとして、BUメッセージを使用する場合、BAメッセージ生成部112が、IKEリクエストメッセージ処理部168と同様の処理を行う。
IKEレスポンスメッセージ生成部165は、IKEリクエストメッセージ処理部168、及び認証レスポンスメッセージ処理部171からの指示を受け、渡されたMN10に割り当てられているBIDを含むIKEレスポンスメッセージを生成し、それを送信部162に渡して送信するよう指示する。なお、MN10のMACアドレスを含んでいてもよい。MN管理情報保持部170は、MN10に関する情報として、代理BUメッセージ処理部169から渡されたMN10の位置情報や、認証レスポンスメッセージ処理部171から渡されたMN10の認証結果などを保持する。MN10の位置情報には、代理ノード31、31aによって付加されたBIDとMACアドレスが関連付けられており、IKEリクエストメッセージ処理部168、及びBUメッセージ処理部172からMN10に割り当てられているBIDの取得要求を受けた際に、そのBIDを渡す。
<具体例>
図20は第5の実施の形態の具体例を示す。MN1601のIF11、IF12はそれぞれ、移動前には実線で示すように、MN1601の代理ノードであるMAG(Mobile Access Gateway)1301(及びリンク1351)、MAG1401(及びリンク1451)を経由して、ネットワークベースプロトコルのローカルネットワーク1001に接続されている。そして、MAG1301、1401の両方がMN1601の現在位置をLMA(Local Mobility Anchor)1201に登録している。LMA1201はモバイルIP
が使用されているときにMN1601のホームエージェントとして動作する。以下では、LMAの方を用いて説明する。
次に破線で示すように、MN1601のIF11はそのままで、IF12のみがローカルネットワーク1001の外に移動して、フォリンネットワーク1101内のAR(アクセスルータ)1501(及びリンク1551)に接続すると、MN1601はモバイルIPの動作を開始して、AR1501から取得した新しいケアオブアドレス(CoA)をLMA1201に登録しようとする。このとき、BID割り当てに関しては、MN1601はBID要求メッセージをモビリティ管理ノードに送信して、移動前のIF12に対して使用されていたBIDを要求する。ここでモビリティ管理ノードとは、LMA1201、AAAサーバ50、パケットデータゲートウェイ(PDG)、MN1601のBIDを知得している他のネットワークノードなどである。モビリティ管理ノードがLMA1201であると仮定すると、LMA1201はMN1601からのBID要求メッセージを受信すると、MN1601のBIDエントリが2つあることを知得するので、第1〜第4の実施の形態ではどのBIDを応答していいかわからない。
そこで、この具体例では、MAG1301、1401は、LMA1201に送信する代理BU内にMN1601のリンク識別子を埋め込む。そしてさらに、MN1601は、移動したIF12に関してのBID要求メッセージの中に、IF12に関するリンク識別子を含めて送信する。このリンク識別子により、LMA1201は簡単に、MN1601がどの代理BUで使われているBIDを要求しているかを決定して、MAG1301、1401に問い合わせることなくBIDを通知することができる。このリンク識別子は、例えばMN1601のIF11、IF12のリンクレイヤアドレスであり、MN1601がWiFiやイーサネット(登録商標)のようなIEEE802に対応するインタフェースを使用している場合にはIF11、IF12のMACアドレスである。
ここで、MAG1301、1401は種々の方法で、MN1601のIF11、IF12のリンクレイヤアドレスを取得することができる。例えばMAG1301、1401はMN1601との送信中に、IEEE802.11、IEEE802.16のように下位の層の通信プロトコルでリンクレイヤアドレスを取得することができる。MACアドレスはMN1601から到着するパケットの送信元アドレスのフィールドに記述されている。他の方法としては、MN1601が最初にMAG1301、1401に接続したときのアソシエーションフェーズか認証フェーズの間にMACアドレスにアクセスすることができる。また、他の方法として、IPレベルの近隣探索(Neighbor Discovery)を実行することにより取得することができる。また、他の方法として、ネットワークポリシーを有するか、認証を行うサーバに問い合わせてもよい。以下では、リンク識別子の代わりにMACアドレスを用いて説明してもよい。
図21は、MN1601のIF11、IF12がともにローカルネットワーク1001に接続しているときにLMA1201が保持するMN1601のバインディングキャッシュ・エントリ(BCE)を示す。このBCEは、MN1601のNAI(Network Access Identifier)であるMN.NAI200と、MN1601に割り当てられているプレフィックスであるMN.Prefix210を有し、さらにMAG1301、1401の各エントリとして、代理ノードによって登録されたエントリであることを示す代理フラグ220(Proxy Flag 1)、260(Proxy Flag 2)と、その代理ノードを示すMAG1301のアドレス230(MAG1 Address)、MAG1401のアドレス270(MAG2 Address)と、MN1601のIF11が接続するリンク1351に対応するリンク1記述子240(Link 1 Descriptor)、IF12が接続するリンク1451に対応するリンク2記述子280(Link 2 Descriptor)と、それぞれのエントリに対して割り当てられているBID250(BID1)、BID290(BID2)とを有している。
MN1601のIF12がフォリンネットワーク1101に移動してモバイルIPを開始すると、まずBID要求メッセージをLMA1201に送信する。このBID要求メッセージは、フォリンネットワーク1101に移動したIF12のMACアドレスを含む。LMA1201はこのBID要求メッセージを受信すると、メッセージ内のMACアドレスをマッチングすることにより、要求されたBID290(BID2)を正しく特定してBID要求メッセージに即刻応答することができる。
他の例として、MAG1301、1401は、MN1601と通信している自身のインタフェースのMACアドレスを、LMA1201に送信する代理BU内に含ませるようにしてもよい。この場合には、MN1601のIF12がフォリンネットワーク1101に移動してモバイルIPを開始し、BID要求メッセージをLMA1201に送信するとき、このBID要求メッセージ内に、前の接続点であるMAG1401のIFのMACアドレスを含ませる。したがって、LMA1201はこのBID要求メッセージを受信すると、メッセージ内のMACアドレスをマッチングすることにより、要求されたBID290(BID2)を正しく特定してBID要求メッセージに即刻応答することができる。
他の例として、MN1601がIF11、IF12の各コネクションに対してローカルにユニークな識別子を使用してもよい。この利点は、複数のリンクを同時にサポートするIF11、IF12の各リンクを明確に特定することができることにある。但し、この場合には、MN1601は、使用しているコネクションIDのMAG1301、1401を明確に通知しなければならない。この通知は、アソシエーションフェーズの間に別のメッセージを送ることにより実現することができる。MAG1301、1401はMACアドレスの代わりに、このコネクションIDを、LMA1201に対する代理BU内に含ませる。LMA1201はMACアドレスの代わりに、このコネクションIDをBCE内に含ませる。そして、MN1601のIF12がフォリンネットワーク1101に移動してBID要求メッセージをLMA1201に送信するとき、このBID要求メッセージ内に、IF12が関連するコネクションIDを含ませる。LMA1201はこのBID要求メッセージ内のコネクションIDをマッチングして正しいBID290(BID2)を応答することができる。
他の例として、MAG1301がMN1601に対して直接にフィードバックするようにしてもよい。この場合、まず、MN1601はアソシエーション中に、MAG1301に対して、ネットワークが割り当てたBIDを知得したい旨を通知する。この通知は、アソシエーションフェーズの間にフラグか別のメッセージを送ることにより実現することができる。また、MN1601は、MAG1301の通信中はいつでもMAG1301に問い合わせをするように選択してもよい。MAG1301はこの通知を受信すると、LMA1201から得られたBIDをMN1601に通知する。
MAG1301はまた、他の種々の方法でBIDをMN1601に通知してもよい。その1つは、BIDをMN1601に対するルータ広告メッセージ(RA:Router Advertisement)に追加する方法である。この方法は、ネットワークベースの移動制御プロトコルの(PMIP)ドメインが、1つのMNに対して1つのプリフィックス割り当てる形態を使用している場合に特に有用である。この理由は、MN1601が他のノードには見えないユニキャストRAを受信するからである。もし、RAをブロードキャストすると、どのBIDがどのMNに属するかわからないという混乱が発生するが、ユニキャストRAはこれを防止することができる。他の方法として、MAG1301からMN1601へのBIDを専用のメッセージで通知するようにしてもよく、また、この専用のメッセージは、MN1601あての既存のパケットに付加して送信してもよい。
他の例として、AR1501はPMIPのローカルネットワーク1001の一部ではないが、AR1501がこの問題点を解決するようにしてもよい。この場合には、MN1601のIF12がフォリンネットワーク1101に移動して、MN1601がモバイルIPを開始し、BID要求メッセージをLMA1201あてに送信すると、AR1501はこのBID要求メッセージを含むパケットを受信してBID要求メッセージを検出し、オプションとしてMN1601のリンク識別子をBID要求メッセージに追加する。このオプションのリンク識別子は、LMA1201あてのBID要求メッセージに付加して送信するか、別のパケットで送信してもよい。LMA1201はリンク識別子を含むこのオプションを解釈し、BID要求メッセージを上記と同様な手順で処理する。
一方、MN1601がフォリンネットワーク1101内のAR1501からローカルネットワーク1001内のMAG1401に移動した場合、MAG1401はMN1601がPMIPサービスを受けることができ、PMIPサービスを開始すると決定する。そして、MAG1401はMN1601のリンク識別子を含むBID要求メッセージをLMA1201あてに送信する。
<第6の実施の形態>
図22は本発明の第6の実施の形態におけるネットワークの構成を示す図であり、第4の実施の形態における図10と同様に、ハンドオーバがネットワーク20からネットワークベースプロトコルのネットワーク30へ行われるが、図10との違いは、ネットワーク40aは、ネットワークベースプロトコルが提供されていて代理ノード31aが存在する点である。そして、移動前のMN10のIF11、IF12がそれぞれ、ネットワークベースプロトコルのネットワーク40aと、ネットワークベースプロトコルでないネットワーク20と通信を行っている状態から、MN10が移動してIF12のみがネットワークベースプロトコルのネットワーク30にハンドオーバした場合にも同様に、IF11、IF12のMACアドレスにより、IF12のBIDをネットワーク30内の代理ノード31に通知することができる。
<第7の実施の形態>
本発明の第7の実施の形態では、MN10のハンドオーバが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されているネットワーク30から、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていないネットワーク20へ行われる。また、第7の実施の形態のネットワーク構成は、第1の実施の形態で図1、図12、図13を用いて説明した構成と同じであるため、説明を省略する。
図25は、本発明の第7の実施の形態におけるシーケンスとして、MN10がネットワーク30で初期起動してネットワーク30の代理ノード31(MAG:Mobile Access Gateway、PMA(Proxy Mobile Agent)、以下、代理ノードを用いる)によりMN10の位置情報が、ホームエージェント32(HA:Home Agent、又はLMA:Local Mobility Anchor、以下ではHAの方を用いる)に登録された後に、ネットワーク20にハンドオーバした場合の通信シーケンスを示す。
(1)アクセス及びモビリティ認証
・MN10はネットワーク30で初期起動すると、代理ノード31に対してアクセス認証要求メッセージ(以下の説明及び通信シーケンス図では、「メッセージ」は省略)を送信する。
・代理ノード31はMN10からのアクセス認証要求を受信すると、AAA(Authentication, Authorization, Accounting)サーバ50に対してAAAリクエスト(request)でMN認証要求を送信する。
・AAAサーバ50は代理ノード31からのAAAリクエスト(MN認証要求)を受信すると、MN認証プロセスを実行して、代理ノード31に対して、AAAリプライで認証OKを通知する。
・代理ノード31はAAAサーバ50からのAAAリプライを受信すると、MN10に対してアクセス認証完了を通知する。
(2)代理ノードによる位置情報登録
・代理ノード31はHA32に対して、代理BU(Proxy Binding Update)を送信して、MN10のホームプレフックスに代理ノード31のアドレス(MAG addr)を関連付けた情報を、MN10の位置情報としてHA32へ登録する。
・HA32がこの受信後、AAAサーバ50に対してAAAリクエストを送信し、AAAサーバ50がAAAリクエストを受信して、HA32に対してAAAリプライを送信することにより、代理ノード認証プロセスを実行する。なお、代理ノード31の認証が不要な場合は、AAAリクエストの送信は省略してもよい。
・HA32はAAAサーバ50からのAAAリプライを受信すると、代理ノード31に対して代理BA(Proxy Binding Acknowledgement)を送信する。
・代理ノード31はHA32から位置情報登録OKを示す代理BAを受信すると、MN10に対してRA(Router Advertisement)を送信してMN10のホームプレフィックスを通知する。
・MN10は代理ノード31からのRAを受信すると、メッセージに含まれているプレフィックスを用いてアドレスを生成し、IFへ割り当てる。さらにメッセージに含まれているプレフィックスが自身のホームプレフィックスである場合には、MN10はホームネットワークに接続していると認識する。なお、RAにホームプレフィックスが含まれている場合には、ホームネットワークに接続していることと同時に、その状態がネットワークベースの移動制御プロトコルによって実現されていると認識するようにしてもよい。また、本発明の第1の実施の形態に示すように、IsPMIP情報がRAに含まれている場合に、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていると認識するようにしてもよい。
なお、RAにMフラグが含まれている場合には、MN10は、代理ノード31に対してDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)request を送信する。この場合、代理ノード31はMN10からのDHCP request を受信すると、MN10に対してDHCP reply を送信して、MN10へ割り当てるアドレスを通知する。なお、本発明の第1の実施の形態に示すように、MN10へ割り当てるアドレスと共に、HA32のアドレス(HA address)と、IsPMIP情報を通知してもよい。
(3)MNによる位置情報登録
・MN10はネットワーク20に移動すると、移動前に接続していたネットワーク30がホームネットワークであったことを判断し、ネットワーク20で取得したアドレス(Addr2)と共に、移動前にホームネットワークに接続していたことを示す情報(以下、移動前ホームネットワーク接続情報)をBUメッセージに付加してHA32へ送信する。
・HA32はMN10からのBUメッセージを受信すると、メッセージの中に移動前ホームネットワーク接続情報が存在することを確認し、新しい位置情報で置き換えるべき対象が、代理ノードによって登録された位置情報であると判断する。そして、すでに登録されているMN10の位置情報の中から代理ノードによって登録された位置情報を特定して、それを新しい移動後の位置情報で置き換える。そして、HA32は、位置情報の登録の結果を含むBAメッセージをMN10へ送信する。
図26は第7及び後述する第8の実施の形態におけるMN10の構成を示すブロック図である。MN10は前述したインタフェースIF11、IF22の他、送信部803と、受信部804と、Binding Update(BU)メッセージ生成部805と、移動前ネットワーク情報保持部806と、RS(Router Solicitation)送信処理部807と、ネットワーク接続検出部808と、アクセス認証処理部809と、RA(Router Advertisement)処理部810と、BA(Binding Acknowledgement)メッセージ処理部811と、登録済位
置情報保持部812と接続ネットワーク情報保持部813を有する。
以下では、MN10が備える主要構成要素について説明する。インタフェースIF11、IF22の存在は、MN10が2つのインタフェースを有することを示している。また、送信部803及び受信部804は、インタフェースIF11、IF22のそれぞれを通じてパケットの送受信を行う機能を有している。BUメッセージ生成部805は、接続ネットワーク情報保持部813から、IF11またはIF22がハンドオーバして接続するネットワークが変更になったことの通知を受け、HA32に登録されている移動前の位置情報を、移動後の位置情報で更新するためのBUメッセージを生成する。
移動後のネットワークが外部ネットワークである場合には、BUメッセージ生成部805は、移動前ネットワーク情報保持部806を確認し、移動前に接続していたネットワークがホームネットワークであったか否かを判断する。その結果、移動前のネットワークがホームネットワークであった場合には、生成するBUメッセージの中に、移動前のネットワークがホームネットワークであったこと、あるいは移動前のネットワークではネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていたことを示す情報(移動前ホームネットワーク接続情報と呼ぶ、フラグなどで実現してもよい)を付加する。例えば、IF22がネットワーク30からネットワーク20へハンドオーバして、接続ネットワーク情報保持部813から、IF22が接続するネットワークが変わったことの通知を受け、外部ネットワークに接続したことを認識した場合、移動前ネットワーク情報保持部806を確認して、移動前のネットワークがホームネットワークであったことを認識する。そして、移動後のネットワークで取得したアドレスと共に、移動前ホームネットワーク接続情報を含むBUメッセージを生成してHA32へ送信する。なお、移動前ホームネットワーク接続情報を含むBUメッセージに、IF22に関する位置情報を登録する際に使用するBIDとして、MN10が生成したBIDをBUメッセージに付加して送信してもよい。
MN10が送信するBUメッセージ内の移動前ホームネットワーク接続情報は、図24に示すように、モビリティヘッダ301の中や、代替CoAオプション303の中にフラグなどとして含まれていてもよいし、BIDを含むオプション304の中に含まれていてもよい。また、後述する移動前外部ネットワーク接続情報と同じ位置のフラグを用いることで、フラグがセットされている場合は、移動前ホームネットワーク接続情報を示し、フラグがセットされていない場合は、移動前外部ネットワーク接続情報を示すようにしてもよいし、又はその逆でもよい。
この場合、このBUメッセージを受信したHA32は、メッセージ内の移動前ホームネットワーク接続情報により、MN10の移動前の位置情報が代理ノード31によって登録された位置情報であることを認識し、MN10からのBUメッセージ内に含まれる新しい位置情報で置き換える対象として、代理ノード31によって登録された位置情報を特定することができる。さらに、HA32は、特定した位置情報を新しい位置情報で置き換え、このBUメッセージに対するレスポンスメッセージとして送信するBAメッセージの中に、位置情報の置換の結果を示す情報として置換が成功したことを示す情報を含めて送信する。
また、本発明の第1の実施の形態に示すように、移動前ホームネットワーク接続情報を含むBUメッセージを用いて、IF22の位置情報の登録に使用するBIDを要求するようにしてもよい。この場合、移動前ホームネットワーク接続情報を含むBUメッセージを受信したHA32が、移動前ホームネットワーク接続情報を用いて特定したMN10の移動前の位置情報に付加されているBIDをBC(Binding Cache:バインディングキャッシュ)から取得し、BAメッセージに含めてMN10へ通知する。なお、MN10の移動前の位置情報にBIDが付加されていない場合や、置き換え対象となる位置情報が存在しない場合には、新たなBIDを生成し、BAメッセージに含めて送信する。なお、BIDを取得・生成する手法として、HA32は、AAAサーバ50や、MN10の情報を保持している情報サーバなどに対して、BIDの取得・生成を要求してもよい。
また、この場合のBUメッセージ300には、図23に示すように、BIDを通知するためのオプション304の中の、BIDを含むべきフィールド部分が空(ゼロ値)になっている状態のオプション304が含まれていて、このオプション304が、移動前ホームネットワーク接続情報、及びBIDの取得を要求することを示す情報として使われてもよいし、又はモビリティヘッダ301の中や、BIDを通知するためのオプション304の中にBIDの取得を要求することを示す情報(フラグなど)を付加してもよいし、両方の組み合わせでもよい。なお、BIDを要求することを示すフラグは、代替CoAオプション303に含まれていてもよい。また、MN10からのBUメッセージ内にMN10が生成したBIDが付加されている場合には、HA32は、そのBIDと共に移動後の位置情報を保持し、位置情報の置換の結果を示す情報として置換が成功したことを示す情報と共に、そのBIDをBAメッセージに含めてMN10へ送信する。このBAメッセージを受けたMNは、以降IF22に関する位置情報の登録の際に、受信したBAメッセージに含まれていたBIDを使用する。なお、BUメッセージ、及びBAメッセージの代わりに、IKEリクエストメッセージ、及びIKEレスポンスメッセージを用いてもよい。
移動前ネットワーク情報保持部806は、接続ネットワーク情報保持部813から渡された、IF11及びIF22が移動する前に接続していたネットワークに関する情報を保持する。
RS送信処理部807は、アクセス認証処理部809からアクセス認証が完了したことの通知を受けて、接続しているネットワーク20又は30又は40に対してRAメッセージの送信を要求するためのRSメッセージを生成して送信部803に対して送信するよう指示する。なお、RSメッセージは、送信する前にRAメッセージを受信することができた場合は、送信する必要はない。
また、RS送信処理部807は、接続ネットワーク情報保持部813から、IF11またはIF22がハンドオーバして接続するネットワークが変更になったことの通知を受けたとき、HA32に登録されている移動前の位置情報を移動後の位置情報で更新するための代理BUメッセージを送信する代理ノード31に対して、RSメッセージを送信する。このとき、移動後のネットワークがホームネットワークである場合には、RS送信処理部807は、移動前ネットワーク情報保持部806を確認し、移動前に接続していたネットワークが外部ネットワーク、すなわちネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていないネットワークであったか否かを判断する。
その結果、移動前のネットワークが外部ネットワークであった場合には、生成するRSメッセージの中に、移動前のネットワークが外部ネットワークであったこと、すなわち移動前のネットワークではネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていなかったことを示す情報(以下、移動前外部ネットワーク接続情報、フラグなど)を付加する。例えば、IF22がネットワーク20からネットワーク30へハンドオーバして、接続ネットワーク情報保持部813から、IF22が接続するネットワークが変わったことの通知を受け、ホームネットワークに接続したことを認識した場合、移動前ネットワーク情報保持部806を確認して、移動前のネットワークが外部ネットワークであったことを認識する。そして、移動前外部ネットワーク接続情報を含むRSメッセージを生成して代理ノード31へ送信する。なお、移動前外部ネットワーク接続情報を通知するためのメッセージとして、NSメッセージやDHCPリクエストメッセージ、認証リクエストメッセージ、さらにはBUメッセージなどを用いてもよい。なお、MN10が送信するRSメッセージ内の移動前外部ネットワーク接続情報は、図27に示すように、RSメッセージ310のヘッダ部311の中にフラグとして含まれていてもよいし、新たなオプション312の中に含めてもよい。
この場合、このRSメッセージを受信した代理ノード31はHA32に対して、MN10から通知された移動前外部ネットワーク接続情報を付加した代理BUメッセージを送信する。なお、代理ノード31が送信する代理BUメッセージ内の移動前外部ネットワーク接続情報は、図24の移動前ホームネットワーク接続情報と同様に、モビリティヘッダ301の中や、代替CoAオプション303の中にフラグなどとして含まれていてもよいし、BIDを含むオプション304の中に含まれていてもよい。また、移動前ホームネットワーク接続情報と同じ位置のフラグを用いることで、フラグがセットされている場合は、移動前ホームネットワーク接続情報を示し、フラグがセットされていない場合は、移動前外部ネットワーク接続情報を示すようにしてもよいし、又はその逆でもよい。
この代理BUメッセージを受信したHA32は、メッセージ内の移動前外部ネットワーク接続情報により、MN10の移動前の位置情報がMN10自身によって登録された位置情報であることを認識し、代理ノード31からの代理BUメッセージ内に含まれる移動後の位置情報で置き換える対象として、MN10によって登録された位置情報を特定することができる。さらに、HA32は特定した位置情報を新しい位置情報で置き換え、この代理BUメッセージに対するレスポンスメッセージとして送信する代理BAメッセージの中に、位置情報の置換の結果を示す情報として置換が成功したことを示す情報を含めて送信する。
また、本発明の第1の実施の形態に示すように、代理ノード31は、移動前外部ネットワーク接続情報を含む代理BUメッセージを用いて、MN10のIF22の位置情報の登録に使用するBIDを要求するようにしてもよい。この場合、移動前外部ネットワーク接続情報を含む代理BUメッセージを受信したHA32が、移動前外部ネットワーク接続情報を用いて特定したMN10の移動前の位置情報に付加されているBIDをBCから取得し、代理BAメッセージに含めて代理ノード31へ通知する。なお、MN10の移動前の位置情報にBIDが付加されていない場合や、置き換え対象となる位置情報が存在しない場合には、HA32が新たなBIDを生成し、代理BAメッセージに含めて送信する。
なお、BIDを取得・生成する手法として、HA32は、AAAサーバ50や、MN10の情報を保持している情報サーバなどに対して、BIDの取得・生成を要求してもよい。この場合の代理BUメッセージには、図23に示すように、BIDを通知するためのオプション304の中の、BIDを含むべきフィールド部分が空(ゼロ値)になっている状態のオプション304が含まれていて、このオプション304がBIDの取得を要求することを示す情報として使われてもよいし、又はモビリティヘッダ301の中や、BIDを通知するためのオプション304の中にBIDの取得を要求することを示す情報(フラグなど)を付加してもよいし、両方の組み合わせでもよい。なお、BIDを要求することを示すフラグは、代替CoAオプション303に含まれていてもよい。また、代理ノード31からの代理BUメッセージ内に代理ノード31が生成したBIDが付加されている場合には、HA32は、そのBIDと共に移動後の位置情報を保持し、位置情報の置換の結果を示す情報として置換が成功したことを示す情報と共に、そのBIDをBAメッセージに含めて代理ノード31へ送信する。この代理BAメッセージを受けた代理ノード31は、以降MN10のIF22に関する位置情報の登録の際に、受信した代理BAメッセージに含まれていたBIDを使用する。
図28に示す判断処理について説明する。MN10が別のネットワークへ移動すると(ステップS31)、移動先ネットワークが外部ネットワークであるかホームネットワークであるかを判断する(ステップS32)。ここで、移動先ネットワークがホームネットワークである場合には(ステップS32でNO)、後述するステップS33に進む。他方、移動先ネットワークが外部ネットワークである場合には、移動前のネットワークがホームネットワークであったか否かを判断する(ステップS37)。ここで、移動前のネットワークがホームネットワークであった場合には、生成するBUメッセージに移動前ホームネットワーク接続情報を付加して(ステップS38)、位置情報と共に送信する(ステップS39)。他方、移動前のネットワークがホームネットワークでなかった場合には、移動前に使用していたBIDを使用した位置情報登録を通常通り行う(ステップS40)。
ステップS33では、移動前のネットワークが外部ネットワークであった場合には、生成するRSメッセージに移動前外部ネットワーク接続情報を付加して(ステップS35)、送信する(ステップS36)。他方、移動前のネットワークがホームネットワークであった場合(ステップS33でNO)には、引き続きネットワークベースの移動制御プロトコルを使用する判断をして、移動制御を行わない(ステップS34)。
また別の方法として、MN10のIF22がネットワーク30からネットワーク20へハンドオーバする以前に、MN10が、IF11に関する位置情報をHA32に登録するために送信するBUメッセージ内に、MN10の他のIF(IF22)がホームネットワークに接続していること、あるいはネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されているネットワークに接続していることを示す情報(フラグなど、以下、IFホームネットワーク接続情報)を付加してもよい。
この場合、このメッセージを受信したHA32は、登録する位置情報と共にIFホームネットワーク接続情報をBC内に保持する。そして、MN10のIF22がネットワーク30からネットワーク20へハンドオーバした後、HA32は、MN10からIF22の新しい位置情報を含むBUメッセージを受信した際に、そのメッセージの中に、IFホームネットワーク接続情報が含まれていない場合には、MN10はすでにホームネットワークに接続していないこと、すなわちネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていないネットワーク(ネットワーク20)へ移動したことを認識し、MN10からのBUメッセージ内に含まれる新しい位置情報で置き換える対象が、代理ノード31によって登録された位置情報であること、あるいはIFホームネットワーク接続情報が付加されていない位置情報であることを認識することができる。
なお、MN10から、IFホームネットワーク接続情報を含むBUメッセージを受信したHA32は、MN10のIF22がホームネットワークに接続していること、あるいはネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されているネットワークに接続していることを示す情報(IFホームネットワーク接続情報)を、BC内の代理ノード31によって登録された位置情報に対して付加してもよい。この場合、HA32が、MN10からIF22の新しい位置情報を含むBUメッセージを受信した際に、そのメッセージの中にIFホームネットワーク接続情報が含まれていない場合には、MN10はすでにホームネットワークに接続していないこと、すなわちネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていないネットワーク(ネットワーク20)へ移動したことを認識し、MN10からのBUメッセージ内に含まれる新しい位置情報で置き換える対象が、代理ノード31によって登録された位置情報であること、あるいはIFホームネットワーク接続情報が付加されている位置情報であることを認識することができる。なお、HA32は、置き換え対象の位置情報を特定する際に、位置情報にMAG登録情報が付加されているかどうかを確認し、付加されている場合に置き換え対象の位置情報であると判断してもよい。
さらに、HA32は、特定した位置情報を新しい位置情報で置き換えると共に、このBUメッセージに対して送信するBAメッセージに、置き換え対象である位置情報に付加されているBIDをBCから取得し、そのBIDをBAメッセージに含めて送信する。また、置き換え対象である位置情報にBIDが付加されていない場合や、置き換え対象となる位置情報が存在しない場合には、新たなBIDを生成し、BAメッセージに含めて送信する。なお、BIDを取得・生成する手法として、HA32は、AAAサーバ50や、MN10の情報を保持している情報サーバ(不図示)などに対して、BIDの取得・生成を要求してもよい。なお、HA32は、MN10からのBUメッセージを受けてBCに登録した新しい位置情報の中に、その位置情報によって置き換えられた位置情報が、以前代理ノード31によって登録された位置情報であったことを示す情報(MAG登録情報)を保持してもよい。この情報は、以降MN10からの位置情報の更新があった場合でも消去されずに保持される。
図26に示すBAメッセージ処理部811は、Binding Update メッセージ生成部805によって生成・送信されたBUメッセージに対するレスポンスメッセージであるBAメッセージの受信処理を行う。例えば、MN10のIF22がネットワーク30からネットワーク20へハンドオーバした場合、BAメッセージには、代理ノード31によって登録された移動前の位置情報に対して、移動後の位置情報での置換が成功したことを示す情報が含まれている。また、以降のIF22の位置情報を登録する際に使用するBIDが含まれている場合、そのBIDと共に、登録した位置情報を登録済位置情報保持部812に保持するよう指示する。
RA処理部811は、接続しているネットワークから受信したRAメッセージに関する処理を行い、接続しているネットワークを特定する情報として、RAメッセージに含まれているプレフィックス情報などを接続ネットワーク情報保持部813に渡して保持するよう指示する。接続ネットワーク情報保持部813は、RA処理部810から渡された接続ネットワーク情報と自身が保持している接続ネットワーク情報とを比較し、両者が異なる場合は、接続ネットワークが変わったと判断し、BUメッセージ生成部805及びRS送信処理部807に対して、接続ネットワークが変わったことを通知する。さらに、変わる前の接続ネットワーク情報を移動前ネットワーク情報保持部812へ渡し、保持するよう指示する。登録済位置情報保持部812は、MN10がHA32及び通信相手に登録している位置情報を保持する。モバイルIPにおけるBUL(バインディングアップデートリスト)として機能する。
アクセス認証処理部809は、ネットワーク接続検出部808からアクセスネットワークに接続したことの通知を受け、そのネットワークに対する認証処理を開始するためのアクセス認証リクエストをネットワークに対して送信し、その認証結果をネットワークから受信する。その認証結果がMN10の接続を許可するものであった場合には、RS送信処理部807に対して認証の完了を通知する。アクセス認証では、IEEE802.1xやIEEE802.11iなどの方法が用いられ、認証方式としては、EAP−MD5、EAP−TLS、EAP−TTLS、EAP−PEAPなどが用いられる。アクセス認証部809が生成するアクセス認証要求メッセージは特に新しい情報を持たないが、代理ノード31が送信する認証リクエストメッセージのトリガとなり、さらにその後のAAAサーバ50によるBID割り当てをトリガするメッセージでもある。
図29は本発明の第7の実施の形態における代理ノード31の構成を示す図である。代理ノード31はネットワークとの通信インタフェースであるインタフェース821と、送信部823と、受信部824と、アクセス認証処理部825と、代理BUメッセージ生成部826と、RSメッセージ処理部827と、RA生成部828と、代理BAメッセージ処理部829と、登録済位置情報保持部830を有する。送信部823及び受信部824は、インタフェースを通じてパケットの送受信を行う機能を有している。アクセス認証処理部825は、MN10からのアクセス認証メッセージを処理し、それをAAAサーバ50に転送して、MN10の認証を要求する。そして、AAAサーバ50からMN10の認証結果を含むレスポンスメッセージを受信し、その結果をMN10へ返す。
代理BUメッセージ生成部826は、MN10の認証が完了した後に、アクセス認証処理部825からの指示を受け、MN10の位置情報として、MN10のホームプレフィックスに代理ノード31自身のアドレスを関連付けた情報をHA32へ登録するための代理BUメッセージを生成し、送信部823へ送信するよう指示する。MN10のホームプレフィックスや、登録先のH32のアドレスなどは、MN10の管理情報を保持している情報サーバ(不図示)に問い合わせて取得することができる。また、代理BUメッセージ生成部826は、RSメッセージ処理部827から指示を受け、MN10の位置情報として、MN10のホームプレフィックスに代理ノード31自身のアドレスを関連付けた情報と共に、移動前外部ネットワーク接続情報を含む代理BUメッセージを生成し、送信部823に対してHA32へ送信するよう指示する。
なお、MN10のホームプレフィックスの割り当てをHA32に対して要求するために、ホームプレフィックスを指定しない代理BUメッセージを送信してもよい。この場合の代理BUメッセージには、ホームプレフィックスを通知するためのオプションの中の、ホームプレフィックスを含むべきフィールド部分が空(ゼロ値)になっている状態のオプションが含まれていて、このオプションがホームプレフィックスの割り当てを要求することを示す情報として使われてもよい。また、MN10の識別情報として、MN10の識別子(NAI:Network Access Identifier)を代理BUメッセージに含めてもよい。さらに、HA32に登録されているMN10の他の位置情報との識別をするために、BIDを生成して代理BUメッセージに付加して送信してもよい。また、前述したように、BIDの割り当てを要求するために、BIDを指定せずにBUメッセージを送信してもよい。
代理BAメッセージ処理部829は、代理BUメッセージ生成部826が生成・送信した代理BUメッセージに対するレスポンスとして受信した代理BAメッセージに関する処理を行い、代理BAメッセージに含まれる位置情報の登録結果を取得して、登録が成功した位置情報を登録済位置情報保持部830へ渡し保持するよう指示する。また、移動前外部ネットワーク接続情報を用いた登録が成功したことを示す結果が含まれている場合には、その情報も保持するよう指示する。なお、登録が失敗したことを示す情報を登録済位置情報保持部830へ保持するよう指示し、移動前ホームネットワーク接続情報及び移動前外部ネットワーク接続情報に対応していないことを示す情報として利用してもよい。
さらに、代理BAメッセージ処理部829は、MN10の位置情報の登録が成功した場合には、RA生成部828に対し、MN10のホームプレフィックスを含むRAメッセージを生成して送信するよう指示する。また、代理BAメッセージに移動前外部ネットワーク接続情報を用いた登録が成功したことを示す結果が含まれていた場合には、MN10のホームプレフィックスと共に、移動前外部ネットワーク接続情報による登録が成功したことを示す情報を含むRAメッセージを生成するよう指示する。また、代理BAメッセージ処理部829は、受信した代理BAメッセージ内に、BIDが含まれている場合には、以降の位置情報登録の際に、そのBIDを代理BUメッセージに付加して送信する。
RSメッセージ処理部827は、MN10から受信したRSメッセージに関する処理を行い、RA生成部828に対して、MNのホームプレフィックスを含むRAメッセージを生成して送信するよう指示する。また、RSメッセージ生成部827は、MN10から受信したRSメッセージに移動前外部ネットワーク接続情報が含まれている場合には、代理BUメッセージ生成部826に対して、MN10の位置情報として、MN10のホームプレフィックスに代理ノード31自身のアドレスを関連付けた情報と共に、移動前外部ネットワーク接続情報を含む代理BUメッセージを生成するよう指示する。なお、移動前外部ネットワーク接続情報を通知するためのメッセージとしてアクセス認証要求メッセージを使用する場合には、アクセス認証処理部825が、代理BUメッセージ生成部826へ同様の指示を出す。
RA生成部828は、代理BUメッセージに対するレスポンスとして代理BAメッセージを受信した代理BAメッセージ処理部829からの指示を受け、渡されたMN10のホームプレフィックスを含むRAメッセージを生成し、送信部823に対してMN10へ送信するよう指示する。また、RA生成部828は、代理BAメッセージ処理部829から、移動前外部ネットワーク接続情報による登録が成功したことを通知された場合には、MN10のホームプレフィックスと共に、移動前外部ネットワーク接続情報による登録が成功したことを示す情報を含むRAメッセージを生成し、送信部823に対してMN10へ送信するよう指示する。登録済位置情報保持部830は、代理BAメッセージ処理部829の指示を受け、HA31及び通信相手に対して登録しているMN10の位置情報に関する情報を保持する。
図30は本発明の第7の実施の形態におけるHA32の構成を示すブロック図である。HA32はインタフェース841と、送信部842と、受信部843と、認証処理部844と、BAメッセージ生成部845と、代理BA(Binding Acknowledgement)メッセージ生成部846と、代理BU(Binding Update)メッセージ処理部847と、BU(Binding Update)メッセージ処理部848と、MN管理情報保持部849とを有する。送信部842及び受信部843は、インタフェース841を通じてパケットの送受信を行う機能を有している。
認証処理部844は、代理BUメッセージ処理部847の指示を受け、代理BUメッセージを送信した代理ノード31の認証をするための認証リクエストメッセージをAAAサーバ50へ送信する。また、BUメッセージ処理部848の指示を受け、BUメッセージを送信したMN10の認証をするための認証リクエストメッセージをAAAサーバ50へ送信する。そして、AAAサーバ50から代理ノード31、及びMN10の認証結果を含む認証レスポンスメッセージを受信し、その結果を代理BUメッセージ処理部847、及びBUメッセージ処理部848へ通知する。
代理BUメッセージ処理部847は、代理ノード31から送信された代理BUメッセージに関する処理を行い、メッセージに含まれているMN10の位置情報を取得し、MN管理情報保持部849へ保持するよう指示する。また、代理BUメッセージ処理部847は、メッセージ内に移動前外部ネットワーク接続情報が含まれている場合には、置き換え対象となる移動前の位置情報が、MN10によって登録された位置情報であることを判断し、その結果特定された位置情報を新しい位置情報で置き換える。そして、置き換えによる登録が正しく行われたことを示す情報を含む代理BAメッセージを生成するよう代理BAメッセージ生成部846へ指示する。また、置き換え対象の位置情報にBIDが付加されていた場合には、置き換えによる登録が正しく行われたことを示す情報と共に、そのBIDを含む代理BAメッセージを生成するよう代理BAメッセージ生成部846へ指示する。
なお、受信した代理BUメッセージに、移動前外部ネットワーク接続情報と共に、代理ノード31が指定したBIDが含まれている場合には、位置情報の登録が正しく行われたことを示す情報と共に、そのBIDを含むBAメッセージを生成するよう代理BAメッセージ生成部846へ指示する。また、受信した代理BUメッセージにBIDが含まれていない場合や、置き換え対象の位置情報にBIDが付加されていない場合には、新たに生成したBIDを付加してもよい。なお、代理BUメッセージを送信した代理ノード31の認証が必要な場合には、認証処理部に対して代理ノード31の認証を行い、その結果認証が成功した場合に上記の処理を実行するようにしてもよい。
BUメッセージ処理部848は、MN10から送信されたBUメッセージに関する処理を行い、メッセージに含まれているMN10の位置情報を取得し、MN管理情報保持部849へ保持するよう指示する。受信したBUメッセージ内に、移動前ホームネットワーク接続情報が含まれている場合には、MN10はすでにホームネットワーク、すなわちネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていないネットワークへ移動したと認識できるため、置き換え対象となる移動前の位置情報が代理ノード31によって登録された位置情報であることを判断し、その結果特定された位置情報を新しい位置情報で置き換える。そして、置き換えによる登録が正しく行われたことを示す情報を含むBAメッセージを生成するようBAメッセージ生成部845へ指示する。また、置き換え対象の位置情報にBIDが付加されていた場合には、置き換えによる登録が正しく行われたことを示す情報と共に、そのBIDを含む代理BAメッセージを生成するようBAメッセージ生成部845へ指示する。
なお、受信したBUメッセージにMN10が指定したBIDが含まれている場合には、位置情報の登録が正しく行われたことを示す情報と共に、そのBIDを含むBAメッセージを生成するようBAメッセージ生成部845へ指示する。また、受信したBUメッセージにBIDが含まれていない場合や、置き換え対象の位置情報にBIDが付加されていない場合には、新たに生成したBIDを付加してもよい。なお、BUメッセージを送信したMN10の認証が必要な場合には、認証処理部844に対してMN10の認証を行い、その結果認証が成功した場合に上記の処理を実行するようにしてもよい。
代理BAメッセージ生成部846は、代理BUメッセージ処理部847または認証処理部844の指示を受け、MN10の位置情報の登録の結果を示す情報を含む代理BAメッセージを生成し、送信部842に対し代理ノード31へ送信するよう指示する。また、代理BUメッセージ処理部847から、BIDを渡された場合には、そのBIDも含む代理BAメッセージを生成する。なお、位置情報の登録が代理ノードから通知された移動前外部ネットワーク接続情報を用いて行われた場合には、移動前外部ネットワーク接続情報を用いて行われた置換が成功したことを示す情報を用いてもよい。
BAメッセージ生成部845は、BUメッセージ処理部848または認証処理部844の指示を受け、MN10の位置情報の登録の結果を示す情報を含むBAメッセージを生成し、送信部842に対してMN10へ送信するよう指示する。また、BUメッセージ処理部848から、BIDを渡された場合には、そのBIDも含むBAメッセージを生成する。なお、位置情報の登録が、MN10から通知された移動前ホームネットワーク接続情報を用いて行われた場合には、移動前ホームネットワーク接続情報を用いて行われた置換が成功したことを示す情報を用いてもよい。
MN管理情報保持部849は、代理BUメッセージ処理部847、及びBUメッセージ処理部848からの指示を受け、代理ノード31及びMN10から通知されたMN10の位置情報を保持する。なお、MN管理情報保持部849は、登録した新しい位置情報の中に、その新しい位置情報によって置き換えられた移動前の位置情報が、代理ノード31によって登録された位置情報であったことを示す情報(MAG登録情報)を保持してもよい。この情報は、以降MN10からの位置情報の更新があった場合でも消去されずに保持され、代理ノード31から移動前外部ネットワーク接続情報を含む代理BUメッセージを受信した際に、このMAG登録情報が付加されている位置情報が、MN10によって登録された情報であり、かつ、以前は代理ノード31によって登録された位置情報に相当するものであることを判断することができる。つまり、MN10によって一旦は置き換えられた位置情報を、再度代理ノード31によって置き換えることができるようになる。なお、移動前ホームネットワーク接続情報は、図24に示すように、モビリティヘッダ301の中や、代替CoAオプション303の中にフラグなどとして含まれていてもよいし、BIDを含むオプション304の中に含まれていてもよい。
なお、第5の実施の形態での説明したのと同様に、本実施の形態においてもIF22がネットワークベースのプロトコルが提供されているネットワーク30からネットワーク20へハンドオーバした際、インタフェースIF11が接続しているネットワークベースのプロトコルが提供されているネットワーク40aとIF22が接続していたネットワークベース30とが同一のドメインである場合に、モバイルノード10から送信されるバインディングアップデートメッセージは、 モバイルノード10のインタフェースIF11を特定する識別情報(MACアドレスなど)を含んでもよい。
本発明の第7の実施の形態で述べたように、MN10は、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されているネットワークから、提供されていないネットワークへ移動した場合でも、移動前に代理ノードによって登録された位置情報を更新するために、送信するBUメッセージで移動前外部ネットワーク情報をHAへ通知することで、代理ノードによって登録された位置情報を新たな位置情報で更新することが可能となる。
<第8の実施の形態>
本発明の第8の実施の形態では、MN10のハンドオーバが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていないネットワーク20から、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されているネットワーク30へ行われる。また、本発明の第8の実施の形態におけるネットワーク構成は、本発明の第4の実施の形態で図10を用いて説明した構成と同じであるため説明を省略する。また、各エンティティの構成や処理は第7の実施の形態ですでに説明しているため、ここでの説明は省略する。
図31は、本発明の第8の実施の形態におけるシーケンスとして、MN10がネットワーク20で初期起動して、位置情報の登録を行った後に、ネットワーク30にハンドオーバした場合の通信シーケンスを示す。
(1)MNによる位置情報登録
・MN10はネットワーク20で初期起動すると、アクセス認証を行った後に、HA32に対して位置情報の登録を行う。
(2)アクセス認証
・MN10はネットワーク30へ移動すると、代理ノード31に対してアクセス認証要求を送信する。
・代理ノード31はMN10からのアクセス認証要求を受信すると、AAA(Authentication, Authorization, Accounting)サーバ50に対してAAAリクエスト(request)でMN認証要求を送信する。
・AAAサーバ50は代理ノード31からのAAAリクエスト(MN認証要求)を受信すると、MN認証プロセスを実行して、代理ノード31に対して、AAAリプライで認証OKを通知する。
・代理ノード31はAAAサーバ50からのAAAリプライを受信すると、MN10に対してアクセス認証完了を通知する。
(3)代理ノードによる位置情報登録
・MN10は、アクセス認証が完了した後、移動前に接続していたネットワーク20が外部ネットワークであったことを判断し、移動前に外部ネットワークに接続していたことを示す情報(以下、移動前外部ネットワーク接続情報)をRSメッセージに付加して代理ノード31へ送信する。
・代理ノード31は、MN10からRSメッセージを受信すると、移動前外部ネットワーク接続情報がメッセージに含まれていることを確認し、その移動前外部ネットワーク接続情報を含む代理BUメッセージをHA32へ送信する。
・HA32は、代理ノード31から代理BUメッセージを受信すると、AAAサーバ50に対してAAAリクエストを送信し、AAAサーバ50がAAAリクエストを受信して、HA32に対してAAAリプライを送信することにより、代理ノード認証プロセスを実行する。なお、代理ノード31の認証が不要な場合は、AAAリクエストの送信は省略してもよい。
・HA32は、AAAサーバ50からAAAリプライを受信すると、BUメッセージの中に移動前外部ネットワーク接続情報が存在することを確認し、新しい位置情報で置き換えるべき対象が、MN10によって登録された位置情報であると判断する。そして、すでに登録されているMN10の位置情報の中から、MN10自身によって登録された位置情報を特定して、それを新しい移動後の位置情報で置き換える。なお、MN10の位置情報の中に、後述するMAG登録情報が付加されている位置情報があるかどうかを確認して、置き換える対象の位置情報を特定してもよい。そして、HA32は、位置情報の登録の結果を含む代理BAメッセージを代理ノード31へ送信する。
なお、本発明の第7〜第8の実施の形態に示されているMN10が、HA32が管理する複数の代理ノードに同時に接続している際には、本発明の第5、第6の実施の形態に示されているリンク識別子を利用した形態を用いて位置情報を特定することが可能である。
本発明の第8の実施の形態で述べたように、MN10は、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていないネットワークから、提供されているネットワークへ移動した場合でも、代理ノードが、移動前にMN10が登録した位置情報を更新するために、MN10から通知され移動前外部ネットワーク接続情報を、送信する代理BUメッセージでHAへ通知することで、MN10によって登録された位置情報を新たな位置情報で更新することが可能となる。
なお、上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又はすべてを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサー を利用してもよい。さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。例えば、バイオ技術の適用などが可能性としてあり得る。
本発明は、モバイルノードが、ネットワークベースのプロトコルが提供されている第1のネットワークで初期起動などして、モバイルノードのバインディングIDが第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、モバイルノードが、ネットワークベースのプロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合にバインディングIDを取得することができるという効果を有し、ネットワークベースのプロトコルが提供されていないネットワークとしてセルラなどの3GPPネットワークに、また、ネットワークベースのプロトコルが提供されているネットワークとしてワイヤレスLANなどのNon3GPPネットワークに利用することができる。
本発明は、モバイルノードがハンドオーバした場合にバインディングIDを取得するための通信方法、通信システム、モバイルノード、代理ノード及び管理ノードに関する。
ホストベースのレイヤ3移動制御プロトコルとして Mobile IPv6(下記の非特許文献1)が存在するのに対し、ネットワークベースのレイヤ3移動制御プロトコルとして、Proxy Mobile IPv6(下記の非特許文献2)が存在する。ホストベースのプロトコルである Mobile IPv6では、移動ノード(Mobile Node、以下、MN)自身が移動検出から位置情報(ケアオブアドレス、バインディングキャッシュエントリ)登録までを行う。また、複数ケアオ ブアドレス登録手法(下記の非特許文献3)を用いることで、MN
が複数の通信インタフェース(以下、インタフェース)を備えている場合、それぞれのインタフェースに割り当てられる複数のケアオブアドレスを1つのホームアドレスに関連付けて登録することができる。その際には、登録されるそれぞれのバインディングキャッシュには Binding Unique Identifier (以下、BID又はバインディングID)が付加され、このBIDはケアオブアドレスの登録・更新・削除の際に、バインディングキャッシュエントリを特定する情報として使われる。
一方、ネットワークベースの移動制御プロトコル(以下、ネットワークベースのプロトコル)では、MNの移動管理がネットワーク側で行われるため、MN自身は移動制御のための処理を行う必要がなくなる。そのため、ネットワークベースのプロトコルが提供されているドメイン内のネットワークに接続しているときには、MNは単なるIPv6ノードとして動作することができ、ホームエージェント(HA:Home Agent、又はLMA:Local Mobility Anchor、以下ではHAの方を用いる)の存在を知る必要もない。ネットワーク側に存在する代理ノード(PMIPv6の場合、PMA:Proxy Mobile Agent、又はMAG:Mobile Access Gateway、以下では代理ノード、又はPMAを用いる)がMNのために代理で移動制御を行う。
図1に示すネットワーク構成について説明する。図1では、ネットワークベースのプロトコルが提供されているネットワーク30(オペレータB)と、ネットワークベースのプロトコルが提供されていないネットワーク20(オペレータA)の2つ、さらには別のネットワーク40(オペレータC)が存在する。MN(モバイルノード)10はネットワーク40に接続可能なインタフェースIF11と、ネットワーク30、20の両方に接続可能なインタフェースIF22を有し、インタフェースIF22を用いてネットワーク30、20間をハンドオーバすることができる。また、もう一方のインタフェースIF11を用いて別のネットワーク40に接続することができる。また、ネットワーク30では、ネットワークベースのプロトコルとして例えばPMIPv6(Proxy Mobile IPv6)が提供されており、MN10の移動制御を担う代理ノード31とホームエージェント(以下、HA)32が存在する。
MN10が2つのインタフェースIF11、IF22を通信に利用するためには、HA32が管理しているホームアドレスHoA1に対してそれぞれのインタフェースIF11、IF22に対応するアドレスが転送先としてHAに登録されていなければならない。ネットワーク20に接続している場合には、そのインタフェースIF22に割り当てられているアドレスがケアオブアドレスCoA1として登録されるが、ネットワーク30に接続している場合には、代理ノード31のアドレスがケアオブアドレスとして登録される。そのため、MN10のインタフェースIF22がネットワーク30に接続しているときは、代理ノード31が位置情報登録メッセージ(Proxy Binding Update メッセージ)を送信し、ネットワーク20に接続しているときは、MN10自身が位置情報登録メッセージ(Binding Updateメッセージ)を送信する。このとき、MN10のインタフェースIF11がネットワーク40に接続している場合には、HA32には複数のバインディングキャッシュが登録されることになるため、それぞれの位置情報登録メッセージ内のケアオブアドレスには、BIDが付加されている必要がある。
D.Johnson, C.Perkins, J.Arkko, "Mobility Support in IPv6", RFC3775, June 2004. S.Gundavelli, K.Leung, V.Devarapalli, "Proxy Mobile IPv6", draft-sgundave-mipv6-proxymipv6-00, October 2006. R.Wakikawa, T.Ernst, K.Nagami, "Multiple Care-of Addresses Registration", draft-ietf-monami6-multiplecoa-00.txt, June 2006.
ところで、MN10のインタフェースIF11はネットワーク40に接続しているとき、MN10自身が位置情報の登録を行うため、登録されるケアオブアドレスCoA2には、MN10によってセットされたBIDが付加される。一方、MN10のインタフェースIF22がネットワーク30で初期起動した場合、代理ノード31が位置情報を登録するため、登録されるケアオブアドレス(代理ノードのアドレス)には、代理ノード31によってセットされたBIDが付加される。また、MN10のインタフェースIF22がネットワーク20で初期起動した場合は、MN10自身が位置情報の登録を行うため、登録されるケアオブアドレス(CoA1)には、MN10によってセットされたBIDが付加される。
このため、MN10がインタフェースIF11でネットワーク40へ接続しているときに、インタフェースIF22がネットワーク30からネットワーク20にハンドオーバする場合、移動前の位置情報は代理ノード31によって登録されているため、ネットワーク20へハンドオーバした後、MN10が位置情報を登録することになったときに、登録するMN10の移動後の位置情報に、移動前に代理ノード31によって使われたBIDを指定することができないため、その位置情報登録メッセージを受信したHA32は、置き換える対象となる位置情報を特定することができない、あるいは登録されているMN10に関する全ての位置情報を置き換える対象として扱ってしまうという問題が発生する。また、MN10がインタフェースIF11でネットワーク40へ接続しているときに、インタフェースIF22がネットワーク30からネットワーク20にハンドオーバする場合、ネットワーク20へハンドオーバした後にMN10がBIDを指定せずに位置情報の登録を行った場合、その位置情報登録メッセージを受信したHA32は、置き換える対象となる位置情報を特定するためのBIDがメッセージ内に含まれていないため、置き換える対象となる位置情報を特定することができない、あるいは登録されているMN10に関する全ての位置情報を置き換える対象として扱ってしまうという問題も発生する。
また、MN10がインタフェースIF11でネットワーク40へ接続しているときに、インタフェースIF22がネットワーク20からネットワーク30にハンドオーバする場合、移動前の位置情報はMN10自身によって登録されているため、ネットワーク30へハンドオーバした後、代理ノード31が位置情報を登録することになったときに、登録するMN10の移動後の位置情報に、移動前にMN10によって使われたBIDを指定することができないため、置き換える対象となる位置情報を特定することができない、あるいは登録されているMN10に関する全ての位置情報を置き換える対象として扱ってしまうという問題が発生する。また、MN10がインタフェースIF11でネットワーク40へ接続しているときに、インタフェースIF22がネットワーク20からネットワーク30にハンドオーバする場合、ネットワーク30へハンドオーバした後に、代理ノード31がBIDを指定せずに位置情報の登録を行った場合、その位置情報登録メッセージを受信したHA32は、置き換える対象となる位置情報を特定するためのBIDがメッセージ内に含まれていないため、置き換える対象となる位置情報を特定することができない、あるいは登録されているMN10に関する全ての位置情報を置き換える対象として扱ってしまい、登録されている全ての位置情報を削除してしまうという問題も発生する。
また、MN10は、ネットワーク30に接続したときに、自身のホームプレフィックスが含まれる Router Advertisement を受信するため、ホームネットワークに接続した際の Mobile IPv6の処理として、HA32に登録されているバインディングキャッシュの削除を実行してしまう。しかし、実際にはネットワークベースのプロトコルが提供されていて、代理ノード31による位置情報の登録が行われているため、MN10は削除処理を行ってはならない。
すなわち、従来技術においては、複数のインタフェースを備えるMNがネットワークベースのプロトコルが提供されているネットワークと、ネットワークベースのプロトコルが提供されていないネットワーク間をハンドオーバした場合に、位置情報の誤った更新が行なわれる可能性があった。
本発明は上記従来技術の問題点に鑑み、複数のインタフェースを備えるMNがネットワークベースのプロトコルが提供されているネットワークと、ネットワークベースのプロトコルが提供されていないネットワーク間をハンドオーバした場合に、位置情報の誤った更新を防止する通信方法、通信システム、モバイルノード、代理ノード及び管理ノードを提供することを目的とする。
本発明の通信方法は上記目的を達成するために、
ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記バインディングIDを取得する通信方法であって、
前記モバイルノードが、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID割り当て要求メッセージを送信するステップと、
前記代理ノードが、前記バインディングID割り当て要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを管理する管理ノードに対して前記バインディングID割り当て要求メッセージを送信するステップと、
前記管理ノードが、前記バインディングID割り当て要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して記憶するとともに前記代理ノードに送信するステップと、
前記代理ノードが、前記バインディングIDを受信して、前記バインディングIDが割り当てられていることを示す割り当て情報を前記モバイルノードに対して送信するステップと、
前記モバイルノードが、前記第1のネットワークから前記第2のネットワークにハンドオーバした場合に、前記割り当て情報に基づいて前記第1のネットワークの前記管理ノードに対して前記バインディングIDの要求メッセージを送信するステップと、
前記管理ノードが前記モバイルノードからの前記バインディングIDの要求メッセージを受信して、
前記管理ノードが、前記バインディングIDを前記モバイルノードに送信するステップとを有する。
上記方法により、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合にバインディングIDを取得することができる。
本発明の通信システムは上記目的を達成するために、
ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続する前記モバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記バインディングIDを取得する通信システムであって、
前記モバイルノードが、前記第1のネットワークで、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID割り当て要求メッセージを送信する手段と、
前記代理ノードが前記バインディングID割り当て要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを管理する管理ノードに対して前記バインディングID割り当て要求メッセージを送信する手段と、
前記管理ノードが前記バインディングID割り当て要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して記憶するとともに前記代理ノードに送信する手段と、
前記代理ノードが前記バインディングIDを受信して、前記バインディングIDが割り当てられていることを示す割り当て情報を前記モバイルノードに対して送信する手段と、
前記モバイルノードが、前記第1のネットワークから前記第2のネットワークにハンドオーバした場合に、前記割り当て情報に基づいて前記第1のネットワークの管理ノードに対して前記バインディングIDの要求メッセージを送信する手段と、
前記管理ノードが前記モバイルノードからの前記バインディングIDの要求メッセージを受信して、
前記管理ノードが前記バインディングIDを前記モバイルノードに送信する手段とを有する。
上記システムにより、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合にバインディングIDを取得することができる。
本発明のモバイルノードは上記目的を達成するために、
ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースのプロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記バインディングIDを取得する通信システムにおける前記モバイルノードであって、
前記第1のネットワークで、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID割り当て要求メッセージを送信する手段と、
前記代理ノードが前記バインディングID割り当て要求メッセージを受信して前記バインディングIDを管理する管理ノードに対して前記バインディングID割り当て要求メッセージを送信し、前記管理ノードが前記バインディングID割り当て要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して記憶するとともに前記代理ノードに送信し、前記代理ノードが前記バインディングIDを受信して、前記バインディングIDが割り当てられていることを示す割り当て情報を前記モバイルノードに対して送信した場合に、前記割り当て情報を受信する手段と、
前記第1のネットワークから前記第2のネットワークにハンドオーバした場合に、前記割り当て情報に基づいて前記第1のネットワークの前記管理ノードに対して前記バインディングIDの要求メッセージを送信する手段と、
前記管理ノードが前記モバイルノードからの前記バインディングIDの要求メッセージを受信して、前記管理ノードが前記バインディングIDを前記モバイルノードに送信した場合に、前記バインディングIDを受信する手段とを、
備えた。
上記モバイルノードにより、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合にバインディングIDを取得することができる。
本発明の代理ノードは上記目的を達成するために、
ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記バインディングIDを取得する通信システムにおける前記代理ノードであって、
前記モバイルノードが、前記第1のネットワークで、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID割り当て要求メッセージを送信した場合に、前記バインディングID割り当て要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを管理する管理ノードに対して前記バインディングID割り当て要求メッセージを送信する手段と、
前記管理ノードが前記バインディングID割り当て要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して記憶するとともに前記代理ノードに送信した場合に、前記バインディングIDを受信して、前記バインディングIDが割り当てられていることを示す割り当て情報を前記モバイルノードに対して送信する手段とを、
備えた。
上記代理ノードにより、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合にバインディングIDを取得することができる。
また、本発明の通信方法は上記目的を達成するために、
前記バインディングID割り当て要求メッセージは、前記モバイルノードのアクセス認証を要求するメッセージであり、
前記代理ノードが送信する前記バインディングIDが割り当てられていることを示す割り当て情報は、DHCPリプライメッセージであることを特徴とする。
また、本発明の通信方法は上記目的を達成するために、
ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記バインディングIDを取得する通信方法であって、
前記モバイルノードが、前記第1のネットワークで、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID要求メッセージを送信するステップと、
前記代理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを管理する管理ノードに対して前記バインディングID要求メッセージを送信するステップと、
前記管理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して前記代理ノードに送信するステップと、
前記代理ノードが前記バインディングIDを受信して前記モバイルノードに対して送信するステップとを有する。
上記通信方法により、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合にバインディングIDを取得することができる。
また、本発明の通信システムは上記目的を達成するために、
ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記バインディングIDを取得する通信システムであって、
前記モバイルノードが、前記第1のネットワークで、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID要求メッセージを送信する手段と、
前記代理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを管理する管理ノードに対して前記バインディングID要求メッセージを送信する手段と、
前記管理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して前記代理ノードに送信する手段と、
前記代理ノードが前記バインディングIDを受信して前記モバイルノードに対して送信する手段とを有する。
上記通信システムにより、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合にバインディングIDを取得することができる。
また、本発明のモバイルノードは上記目的を達成するために、
ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記バインディングIDを取得する通信システムにおける前記モバイルノードであって、
前記第1のネットワークで、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID要求メッセージを送信する手段と、
前記代理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを管理する管理ノードに対して前記バインディングID要求メッセージを送信し、前記管理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して前記代理ノードに送信し、前記代理ノードが前記バインディングIDを受信して前記モバイルノードに対して送信した場合、前記バインディングIDを受信する手段とを有する。
上記モバイルノードにより、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合にバインディングIDを取得することができる。
また、本発明の代理ノードは上記目的を達成するために、
ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記バインディングIDを取得する通信システムにおける前記代理ノードであって、
前記モバイルノードが、前記第1のネットワークで、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID要求メッセージを送信した場合、前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを管理する管理ノードに対して前記バインディングID要求メッセージを送信する手段と、
前記管理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して前記代理ノードに送信した場合、前記バインディングIDを受信して前記モバイルノードに対して送信する手段とを有する。
上記代理ノードにより、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合にバインディングIDを取得することができる。
また、本発明の通信方法は上記目的を達成するために、
前記バインディングID要求メッセージは、前記モバイルノードのアクセス認証を要求するメッセージであり、
前記代理ノードが送信する前記バインディングIDは、DHCPリプライメッセージに含まれることを特徴とする。
また、本発明の通信方法は上記目的を達成するために、
モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークでバインディングIDが指定された後に、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークにハンドオーバした場合に前記第1のネットワークの代理ノードが前記バインディングIDを取得する通信方法であって、
前記モバイルノードが、前記第2のネットワークで、前記第1のネットワークの前記バインディングIDを管理する管理ノードに対してバインディングID要求メッセージを送信するステップと、
前記管理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して記憶するステップと、
前記モバイルノードが、前記第2のネットワークから前記第1のネットワークにハンドオーバした場合に、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID取得要求メッセージを送信するステップと、
前記代理ノードが前記バインディングID取得要求メッセージを受信して、前記管理ノードに対して前記バインディングID取得要求メッセージを送信するステップと、
前記管理ノードが前記バインディングID取得要求メッセージを受信して、前記代理ノードに対して前記記憶したバインディングIDを送信するステップとを有する。
上記通信方法により、モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークでバインディングIDが指定された後に、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークにハンドオーバした場合に第1のネットワークの代理ノードがバインディングIDを取得することができる。
また、本発明の通信システムは上記目的を達成するために、
モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークでバインディングIDが指定された後に、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークにハンドオーバした場合に前記第1のネットワークの代理ノードが前記バインディングIDを取得する通信システムであって、
前記モバイルノードが、前記第2のネットワークで、前記第1のネットワークの前記バインディングIDを管理する管理ノードに対してバインディングID要求メッセージを送信する手段と、
前記管理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して記憶する手段と、
前記モバイルノードが、前記第2のネットワークから前記第1のネットワークにハンドオーバした場合に、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID取得要求メッセージを送信する手段と、
前記代理ノードが前記バインディングID取得要求メッセージを受信して、前記管理ノードに対して前記バインディングID取得要求メッセージを送信する手段と、
前記管理ノードが前記バインディングID取得要求メッセージを受信して、前記代理ノードに対して前記記憶したバインディングIDを送信する手段とを有する。
上記通信システムにより、モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークでバインディングIDが指定された後に、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークにハンドオーバした場合に第1のネットワークの代理ノードがバインディングIDを取得することができる。
また、本発明のモバイルノードは上記目的を達成するために、
モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークでバインディングIDが指定された後に、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークにハンドオーバした場合に前記第1のネットワークの代理ノードが前記バインディングIDを取得する通信システムにおける前記モバイルノードであって、
前記第2のネットワークで、前記第1のネットワークの前記バインディングIDを管理する管理ノードに対してバインディングID要求メッセージを送信する手段を備えて、前記管理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して記憶するようにし、
前記第2のネットワークから前記第1のネットワークにハンドオーバした場合に、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID取得要求メッセージを送信する手段を備えて、前記代理ノードが前記バインディングID取得要求メッセージを受信して、前記管理ノードに対して前記バインディングID取得要求メッセージを送信し、前記管理ノードが前記バインディングID取得要求メッセージを受信して、前記代理ノードに対して前記記憶したバインディングIDを送信するようにした。
上記モバイルノードにより、モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークでバインディングIDが指定された後に、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークにハンドオーバした場合に第1のネットワークの代理ノードがバインディングIDを取得することができる。
また、本発明の代理ノードは上記目的を達成するために、
モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークでバインディングIDが指定された後に、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークにハンドオーバした場合に前記第1のネットワークの代理ノードが前記バインディングIDを取得する通信システムにおける前記代理ノードであって、
前記モバイルノードが、前記第2のネットワークで、前記第1のネットワークの前記バインディングIDを管理する管理ノードに対してバインディングID要求メッセージを送信し、前記管理ノードが前記バインディングID要求を受信して、前記バインディングIDを生成して記憶し、前記モバイルノードが、前記第2のネットワークから前記第1のネットワークにハンドオーバした場合に、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID取得要求メッセージを送信した場合、前記バインディングID取得要求メッセージを受信して、前記管理ノードに対して前記バインディングID取得要求メッセージを送信する手段と、
前記管理ノードが前記バインディングID取得要求メッセージを受信して、前記代理ノードに対して前記記憶したバインディングIDを送信した場合、前記バインディングIDを受信する手段とを有する。
上記代理ノードにより、モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークでバインディングIDが指定された後に、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークにハンドオーバした場合に第1のネットワークの代理ノードがバインディングIDを取得することができる。
また、本発明の通信方法は、前記バインディングID取得要求メッセージは、前記モバイルノードのアクセス認証を要求するメッセージであることを特徴とする。
また、前記代理ノードが前記バインディングIDを前記モバイルノードに対して送信する場合、前記代理ノードが前記モバイルノードからのDHCPレスポンスメッセージに応答するDHCPリプライメッセージで送信することを特徴とする。
また、前記代理ノードが前記バインディングIDを前記モバイルノードに対して送信する場合、前記代理ノードが前記モバイルノードからのアクセス認証要求メッセージに応答するアクセス認証完了メッセージで送信することを特徴とする。
また、本発明の通信方法は、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワーク及びネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークに接続可能なモバイルノードの第1のインタフェースが、前記第1のネットワークに接続している際に代理ノードによって位置情報が登録された後に、前記モバイルノードの第1のインタフェースが第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記位置情報を置換する通信方法であって、
前記モバイルノードの第1のインタフェースが前記第1のネットワークから前記第2のネットワークにハンドオーバした場合に、前記位置情報を管理する管理ノードに対して前記位置情報の置換を要求するバインディングアップデートメッセージを、移動前のネットワークがホームネットワークであったことを示す移動前ホームネットワーク接続情報を付加して送信するステップと、
前記バインディングアップデートメッセージを受信した前記管理ノードが、前記置換された位置情報に対応するバインディングIDを前記モバイルノードに送信するステップとを、
有する。
また、本発明の通信システムは、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワーク及びネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークに接続可能なモバイルノードの第1のインタフェースが、前記第1のネットワークに接続している際に代理ノードによって位置情報が登録された後に、前記モバイルノードの第1のインタフェースが第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記位置情報を置換する通信システムであって、
前記モバイルノードの第1のインタフェースが前記第1のネットワークから前記第2のネットワークにハンドオーバした場合に、前記位置情報を管理する管理ノードに対して前記位置情報の置換を要求するバインディングアップデートメッセージを、移動前のネットワークがホームネットワークであったことを示す移動前ホームネットワーク接続情報を付加して送信する手段と、
前記バインディングアップデートメッセージを受信した前記管理ノードが、前記置換された位置情報に対応するバインディングIDを前記モバイルノードに送信する手段とを、
備えた。
また、本発明のモバイルノードは、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワーク及びネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークに接続可能なモバイルノードの第1のインタフェースが、前記第1のネットワークに接続している際に代理ノードによって位置情報が登録された後に、前記モバイルノードの第1のインタフェースが第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記位置情報を置換する通信システムにおける前記モバイルノードであって、
前記モバイルノードの第1のインタフェースが前記第1のネットワークから前記第2のネットワークにハンドオーバした場合に、前記位置情報を管理する管理ノードに対して前記位置情報の置換を要求するバインディングアップデートメッセージを、移動前のネットワークがホームネットワークであったことを示す移動前ホームネットワーク接続情報を付加して送信する手段と、
前記バインディングアップデートメッセージを受信した前記管理ノードから、前記置換された位置情報に対応するバインディングIDを受信する手段とを、
備えた。
また、本発明の管理ノードは、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワーク及びネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークに接続可能なモバイルノードの第1のインタフェースが、前記第1のネットワークに接続している際に代理ノードによって位置情報が登録された後に、前記モバイルノードの第1のインタフェースが第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記位置情報を置換する通信システムにおいて前記位置情報を管理する管理ノードであって、
前記モバイルノードの第1のインタフェースが前記第1のネットワークから前記第2のネットワークにハンドオーバした場合に、前記位置情報の置換を要求するバインディングアップデートメッセージを、移動前のネットワークがホームネットワークであったことを示す移動前ホームネットワーク接続情報と供に前記モバイルノードから受信する手段と、
前記置換した位置情報に対応するバインディングIDを前記モバイルノードに送信する手段とを、
備えた。
本発明によれば、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合にバインディングIDを取得することができるので、複数のインタフェースを備えるMNがネットワークベースのプロトコルが提供されているネットワークと、ネットワークベースのプロトコルが提供されていないネットワーク間をハンドオーバした場合に、位置情報の誤った更新を防止することができる。
また、モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークでバインディングIDが指定された後に、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークにハンドオーバした場合に第1のネットワークの代理ノードがバインディングIDを取得することができるので、複数のインタフェースを備えるMNがネットワークベースのプロトコルが提供されているネットワークと、ネットワークベースのプロトコルが提供されていないネットワーク間をハンドオーバした場合に、位置情報の誤った更新を防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態におけるネットワークの構成を示すブロック図であり、ネットワークベースのプロトコルが提供されていないネットワーク40は一例として、セルラなどの3GPP(3rd Generation Partnership Project)ネットワークであり、ネットワークベースのプロトコルが提供されているネットワーク30は一例として、ワイヤレスLAN(802.11a/b/g/n)や、WiMAX、Bluetooth(登録商標)などのネットワークである。ネットワークベースのプロトコルが提供されていないネットワーク20も同様に一例として、ワイヤレスLAN(802.11a/b/g/n)や、WiMAX、Bluetooth(登録商標)などのネットワークである。
また、図12に示すように、ネットワーク40とネットワーク30は、同一のオペレータAによって提供されていてもよく、その場合、ホームエージェント32はネットワーク20、30、40のすべてにとって共通のホームエージェントとなる。オペレータAが提供するネットワーク40は一例として、セルラネットワークであり、ネットワークベースのプロトコルが提供されているネットワーク30は一例として、ワイヤレスLAN(802.11a/b/g/n)や、WiMAX、Bluetooth(登録商標)などのネットワークである。オペレータBのネットワークベースのプロトコルが提供されていないネットワーク20も同様に一例として、ワイヤレスLAN(802.11a/b/g/n)や、WiMAX、Bluetooth(登録商標)などのネットワークである。図12におけるオペレータAを3GPPオペレータとし、オペレータBをNon3GPPオペレータと想定してもよい。
さらに、図13に示すように、ネットワーク20、30、40のすべてが同一のオペレータAによって提供されていてもよく、その場合も、ホームエージェント32はネットワーク20、30、40のすべてにとって共通のホームエージェントとなる。ネットワーク40は一例としてセルラネットワークであり、ネットワークベースのプロトコルが提供されているネットワーク30は一例として、ワイヤレスLAN(802.11a/b/g/n)や、WiMAX、Bluetooth(登録商標)などのネットワークである。ネットワークベー スのプロトコルが提供されていないネットワーク20も同様に一例として、ワイヤレスLAN(802.11a/b/g/n)や、WiMAX、Bluetooth(登録商標)などのネットワークである。なお、図1、図12、図13において、ネットワーク30とネットワーク40に接続した際に取得するアドレスは、同じアドレスであってもよい。その場合オペレータAは、MN10のIF11及びIF22が接続しているオペレータA内での移動を管理する機能を持つ。
なお、上記のネットワーク構成において、ネットワーク20及びネットワーク40はネットワークベースのプロトコルが提供されていないネットワークとしているが、ネットワークベースのプロトコルが提供されているがMN10はそれを使用していないという場合でもよい。すなわち本発明の第1の実施の形態におけるMNは、ネットワーク30ではネットワークベースのプロトコルを使用し、ネットワーク20では使用していない。
図2は本発明の第1の実施の形態における通信シーケンスとして、MN10がネットワーク30で初期起動してネットワーク30の代理ノード31(PMA:Proxy Mobile Agent、MAG:Mobile Access Gateway、以下では代理ノード、PMAのいずれかを用いるが同じものを指す)によりBIDが指定された後に、ネットワーク20にハンドオーバした場合の通信シーケンスを示す。なお、図2における丸付き数字は、本明細書では括弧付き数字で示す。
<ネットワーク30で初期起動した場合>
(1)アクセス及びモビリティ認証
・MN10はネットワーク30で初期起動すると、PMA31に対してアクセス認証要求メッセージ(以下の説明及び通信シーケンス図では、「メッセージ」は省略)を送信する。
・PMA31はMN10からのアクセス認証要求を受信すると、AAA(Authentication, Authorization, Accounting)サーバ50に対してAAAリクエスト(request)でMN認証要求を送信する。
・AAAサーバ50はPMA31からのAAAリクエスト(MN認証要求)を受信すると、MN認証プロセスを実行して、BID2を生成し、BID2を割り当てたMN10とPMA31を記憶して、PMA31に対して、AAA reply で認証OK、MobileIPv6 OK、BID2を通知する。
・PMA31はAAAサーバ50からのAAA reply を受信すると、MN10に対してアクセス認証完了を通知する。
(2)PMAによる位置登録、アドレス割り当て
・PMA31はHA32に対して、Proxy BU(Binding Update)を送信してPMA31のアドレス(PMA addr)とBID2を登録する。
・HA32がこの受信後、AAAサーバ50に対してAAA Query を送信し、AAAサーバ50がAAA Query を受信して、HA32に対してAAA Reply を送信することにより、PMA認証プロセスを実行する。
・HA32はAAAサーバ50からのAAA Reply を受信すると、PMA31に対してProxy BA(Binding Acknowledgement)を送信する。
・PMA31はHA32から位置登録OKを示す Proxy BAを受信すると、MN10に対してRA(Router Advertisement)を送信して Home Prefix とMフラグを通知する。
・MN10はPMA31からのRAを受信すると、PMA31に対してDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)request を送信する。
・PMA31はMN10からのDHCP request を受信すると、MN10に対してDHCP reply を送信して、MN10へ割り当てるアドレスとともに、HA31のアドレス(HA address)と、PMIPネットワークに位置していることを示すIsPMIP情報と、BIDが割り当てられていることを示すBID割り当てOK(BIDAllocOK)を通知する。
なお、IsPMIP情報及びBID Alloc情報はRAの中に含まれていてもよい。また、RAのMフラグがセットされていない場合には、MN10はアドレスを自動生成し、DHCPによる取得は行わなくてよい。
MN10はPMA31からのDHCP reply を受信すると、IsPMIP情報により以下を認識する。
・ネットワークベースの移動制御プロトコル(PMIP)が提供されている。
・割り当てられたアドレスがHoAである。
また、MN10はBIDAlloc情報により以下を認識する。
・他のIFのCoAを登録できる。
<ネットワーク20にハンドオーバ>
MN10はネットワーク20にハンドオーバすると、IsPMIP情報により以下を認識する。
・HoA取得不要
また、MN10はBIDAlloc情報により以下を認識する。
・BID取得可能。
(3)SA(Security Association)の生成:IKE(Internet Key Exchange)v2
・MN10はネットワーク20にハンドオーバすると、HA32に対して、IKEリクエストメッセージであるIKE_AUTHを送信してBIDを要求する。
・HA32がMN10からのIKE_AUTHを受信して、AAAサーバ50に対してAAA request を送信してMN認証とBIDを要求し、AAAサーバ50がこのAAA request を受信して、HoAに対応 するBIDを選択し、HA32に対してAAA replyを送信して認証OKとBID2を通知することにより、Mobile IPv6初期化プロセスを実行する。このとき、AAAサーバ50は既に登録されているBIDがあれば、そのBIDは以前にPMA31が要求したものであるのでそれを返す。
・HA32はAAAサーバ50からのAAA reply を受信すると、MN10に対してIKEレスポンスメッセージであるCFG_REPLYを送信してBID2を通知する。
なお、MN10は、ハンドオーバ前のネットワーク30に接続中にIKEv2を開始してもよい。その場合、ネットワーク20へハンドオーバしてアクセス認証が完了した後すぐに、BUメッセージを送信して位置情報の登録を行うことができる。
(4)位置登録
・MN10はHA32からのCFG_REPLYを受信すると、HA32に対してBUを送信して Addr2 とBID2を登録する。
・HA32はMN10からのBUを受信すると、登録されているMN10の位置情報の中から、BID2に対応する位置情報を更新して、MN10に対してBAを送信して位置登録OKを通知する。
図3はMN10の構成を示すブロック図である。MN10は前述したインタフェースIF11、IF22の他、送信部101と、受信部102と、DHCPリクエストメッセージ生成部103と、Binding Update(BU)メッセージ生成部104と、IKEリクエストメッセージ生成部105と、RS(Router Solicitation)送信処理部106と、ネットワーク接続検出部107と、アクセス認証処理部108と、RA(Router Advertisement)処理部109と、DHCPメッセージ処理部110と、IKEレスポンスメッセージ処理部111と、BA(Binding Acknowledgement)メッセージ処理部112と、登録済位置情報保持部113と接続ネットワーク情報保持部114を有する。
以下では、MN10が備える主要構成要素について説明する。RS送信処理部106は、アクセス認証処理部108からアクセス認証が完了したことの通知を受けて、接続しているネットワーク20又は30又は40に対してRAメッセージの送信を要求するためのRSメッセージを生成して送信部101に対して送信するよう指示する。なお、RSメッセージは、送信する前にRAメッセージを受信することができた場合は、送信する必要はない。DHCPリクエストメッセージ生成部103は、アクセス認証処理部108からアクセス認証が完了したことの通知を受けたとき、あるいはRA処理部109からDHCP開始の指示を受けたときに、接続しているネットワーク20又は30又は40に対してDHCPリクエストメッセージを生成して送信部101に対して送信するよう指示する。
IKEリクエストメッセージ生成部105は、IF22がネットワーク30からネットワーク20へハンドオーバした後、アクセス認証処理部108からアクセス認証が完了したことの通知を受けて、自身のホームエージェントとの間で Security Association(SA)を生成するためにIKEv2を開始する。その際に、図14に示す判断を行い、BIDの取得・通知を要求するためのメッセージとしてIKEリクエストメッセージ(CFG_REQUEST)を生成し、その中にBIDの通知を要求する情報を付加して送信する。
図14に示す判断処理について説明する。ネットワーク間を移動すると(ステップS1)、移動先ネットワークにネットワークベースのプロトコル(ネットワークベースの移動制御プロトコル)があるか否かを判断する(ステップS2)。ここで、ある場合は、MN10のホームプレフィックスが広告され、ない場合にはフォリンプレフィックス(foreign prefix)が広告されているので、この判断を行うことができる。ステップS2で移動先ネットワークにネットワークベースプロトコルがない場合には、後述するステップS7に進む。他方、ある場合には、その移動先ネットワークが移動前ネットワークと同一ドメインか否かを判断する(ステップS3)。ここで、同一ドメインの場合には、移動前ネットワークと同じホームプレフィックスが移動先ネットワークで広告されているので、この判断を行うことができる。ステップS3で同一ドメインの場合には、移動制御を行わない(ステップS4)。他方、ステップS3で同一ドメインでない場合には、移動先ネットワークのネットワークベースプロトコルに切り替えるか否かを判断し(ステップS5)、切り替える場合にはホームアドレスを切り替えるが、移動制御を行わない(ステップS6)。他方、切り替えない場合にはステップS7に進む。
ステップS7では移動前のネットワークのHAを使用するか否かを判断し、使用しない場合には別のHAへBUを送信し、移動制御を行う(ステップS8)。なお、ステップS8において、別のHAへBUを送信せずに、移動制御を行わないという選択をしてもよい。他方、移動前のネットワークのHAを使用する場合には、移動前ネットワークではネットワークベースプロトコルを使用していたか否かを判断する(ステップS9)。そして、使用していた場合には、移動前ネットワークから接続中に使用されていたBIDを取得し(ステップS10)、次いでこの取得したBIDを含むBUを送信する(ステップS12)。他方、ステップS9で使用していなかった場合には、移動前ネットワークから、新たなBIDを取得し(ステップS11)、次いでこのBIDを含むBUを送信する(ステップS12)。なお、ステップS11において、移動前ネットワークで自ら移動制御を行っていた場合には、移動前ネットワークで使用していたBIDを引き続き使用する。
IKEレスポンスメッセージ処理部111は、IKEリクエストメッセージ(CFG_REQUEST)に対する応答であるレスポンスメッセージ(CFG_REPLY)の中に含まれているBIDを取得し、接続ネットワーク情報保持部114に対して保持するよう指示する。なお、BIDの取得・通知を要求するメッセージとしては、RSメッセージや、NS(Neighbor Solicitation)メッセージ、DHCP requestメッセージ、さらにはBUメッセージでもよい。その場合、MN10は、それらのメッセージの中にBIDの通知を要求する情報(フラグなど)を付加して送信し、それを受けたPMA31は、認証結果保持部142や、バインディングアップデートリストからMN10の位置情報登録に使用しているBIDを取得し、RAメッセージや、NA(Neighbor Advertisement)メッセージ、DHCP replyメッセージ、BAメッセージを用いてそのBIDをMN10へ通知する。これらのメッセージは、移動後に限らず、移動前つまりネットワーク30に接続中に送信されてもよい。
Binding Update メッセージ生成部104は、IF22がネットワーク30からネットワーク20へハンドオーバした後、IKEレスポンスメッセージ処理部111からSA生成及びBIDの取得が完了したことの通知を受けて、自身で位置情報を登録するときに、接続ネットワーク情報保持部114に保持されているネットワーク30から割り当てられたBIDを取得し、そのBIDを付加してケアオブアドレスを登録するためのBUメッセージを生成する。なお、BIDの取得・通知を要求するメッセージとして、BUメッセージを使用する場合、Binding Updateメッセージ生成部104は、BIDが付加されていないBUメッセージをHA32へ送信し、それを受けたHA32が、以前PMA31によって登録された位置情報を特定し、その位置情報を新しい位置情報で置き換えると共に、旧位置情報に付加されていたBIDをBC(Binding Cache:バインディングキャッシュ)から取得し、そのBIDをBAメッセージに含めて送信する。
また、HA32は、置き換え対象である位置情報にBIDが付加されていない場合や、置き換え対象となる位置情報が存在しない場合には、新たなBIDを生成し、BAメッセージに含めて送信する。なお、BIDを取得・生成する手法として、HA32は、AAAサーバや、MN10の情報を保持している情報サーバなどに対して、BIDの取得・生成を要求してもよい。このBAメッセージを受けたMNは、受信したBAメッセージに含まれているBIDを、以降の位置情報の登録の際に使用する。この場合のBUメッセージ300には、図23に示すように、BIDを通知するためのオプション304の中の、BIDを含むべきフィールド部分が空(ゼロ値)になっている状態のオプション304が含まれていて、このオプション304がBIDの取得を要求することを示す情報として使われてもよいし、又はモビリティヘッダ301の中や、BIDを通知するためのオプション304の中にBIDの取得を要求することを示す情報(フラグなど)を付加してもよいし、両方の組み合わせでもよい。なお、BIDを要求することを示すフラグは、代替CoAオプション303に含まれていてもよい。
BAメッセージ処理部112は、Binding Update メッセージ生成部104によって生成・送信された、IF22の位置情報とネットワーク30から割り当てられたBIDを含むBUメッセージに対する応答であるBAメッセージの受信に関する処理を行う。BAメッセージには、位置情報の登録が完了したことを示す情報が含まれており、登録位置情報保持部113に対して、HA32に登録した位置情報を保持するよう指示する。なお、BIDの取得・通知を要求するメッセージとして、BUメッセージを使用した場合、BAメッセージには、位置情報の登録完了を示す結果と共にネットワーク30から割り当てられたBIDが含まれており、登録位置情報保持部113に対して、割り当てられたBIDと共にHA32に登録した位置情報を保持するよう指示する。登録位置情報保持部113は、BAメッセージ処理部112から指示を受け、登録済みである位置情報を示す情報として、登録した位置情報を保持する。なお、BAメッセージによって割り当てられたBIDを取得する場合は、BIDも保持する。
RA処理部109は、接続するネットワーク20、30、40上のルータ(PMA31など)から受信したRAメッセージの処理を行い、このRAメッセージの中に含まれているIsPMIP情報とBID Allocation 情報(BIDAlloc情報)を取得し、接続ネットワーク情報保持部114に保持するよう指示する。IsPMIP情報は、ネットワーク20、30、40側が、ネットワークベースの移動制御プロトコルを提供しているネットワークであるかどうかをMN10に対して示すための情報であり、フラグなどを用いてその情報を示すことができる。フラグはRAメッセージの Reserved フィールドに新たなIsPMIPフラグを設けてもよい。また、RAメッセージに付加される Prefix Information Option の中の Reserved フィールドであってもよい。なお、BIDの取得・通知を要求するためのメッセージとしてRSメッセージを使用した場合、受信するRAメッセージにはBIDが含まれているため、RA処理部109は、IKEレスポンスメッセージ処理部111と同様に、取得したBIDを接続ネットワーク情報保持部114に対して保持するよう指示する。
IsPMIP情報がセットされているRAメッセージをネットワークから受信した場合、MN10は、接続しているネットワークではネットワークベースの移動制御プロトコル(PMIP)が動作していること、さらには取得したアドレスが自身のホームアドレスであることを認識する。そのため、MN10は、ネットワーク30に接続しているIF22に関する位置情報の登録を自身で行う必要がないため、ホームエージェント32のアドレスを知るための処理や、ホームエージェント32との間に Security Association を生成するための処理を行う必要がないことを認識する。特に、IF11がネットワーク40に接続していないときには、MN10がネットワーク30に接続しているときであればホームエージェント32のアドレスを一切知る必要はないためこの効果は大きい。IF22がハンドオーバした後には、自身で位置情報を登録しなければならないため、ホームエージェント32のアドレスを知る必要があるが、それでもハンドオーバ前に行う必要はなく、ハンドオーバ後でも行うことができるため、MN10はネットワーク30に接続中はホームエージェント32のアドレスを知る必要はない。
しかし、IF11がネットワーク40に接続しているときには、たとえIF22がネットワーク30に接続しているときであっても、自身でIF11の位置情報を登録するためにホームエージェント32のアドレスを知らなければならないため、MN10はホームエージェント32のアドレスの取得を行う必要がある。このホームエージェント32のアドレスの取得方法としては、主なものとして以下の3つがある。なお、図2のシーケンス図では、(1)の場合を示している。
(1)MN10は、ハンドオーバ前に接続しているネットワーク30経由でホームエージェント32のアドレスを取得する、
(2)ハンドオーバ後に接続するネットワーク20経由でホームエージェント32のアドレスを取得する、さらには
(3)IF11が接続しているネットワーク40経由で取得する。
ハンドオーバ前に取得する場合には、アクセス認証プロセスの中で、AAAサーバ50がMN10にホームエージェント32を割り当てて、代理ノード31へその結果を通知し、最終的にMN10は、DHCPを用いてネットワーク30側から割り当てられたホームエージェント32のアドレスを取得することができる。またハンドオーバ後に取得する場合には、接続ネットワークに対するアクセス認証が完了した後に、DNS(Domain Name System)サーバ(不図示)に対してホームエージェント32を提供するオペレータのドメイン名を問い合わせてホームエージェント32のアドレスを取得する。また、ネットワーク40経由で取得する場合も同様に、DNSサーバへの問い合わせでホームエージェント32のアドレスを取得することができる。
第1の実施の形態におけるMN10は、上記3つのいずれかを使ってホームエージェント32のアドレスを取得してもよいが、ネットワーク30経由で取得する場合、DHCPレスポンスメッセージには、MN10に割り当てられるアドレスとともに、ホームエージェント32のアドレスも含まれている。そのため、MN10はホームエージェント32のアドレスのプレフィックスと、自身の割り当てられたアドレス又はRAメッセージの中のプレフィックスを比較し、両者が一致した場合には割り当てられたアドレスがホームアドレスであることを認識することもできる。
しかし、この場合は、ホームネットワークであることは認識できるが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されているネットワークであるかどうかは依然として分からないため、IsPMIP情報が存在しない場合には、Mobile IPv6又は複数ケアオブアドレス登録手法で規定されているホームネットワークに接続したときの動作(HA32に登録しているバインディングキャッシュをすべて削除、又はホームプレフィックスからケアオブアドレスを生成して登録、さらにはホームネットワークに接続していることを示す情報を登録など)を行おうとしてしまう。しかしIsPMIP情報をMN10へ通知することでこれを回避することができる。
また、BID Allocation 情報は、ネットワークベースの移動制御プロトコルを提供している代理ノード31が、MN10のための位置情報をホームエージェント32へ登録する際にBIDを付加して登録したかどうか、すなわちMN10は複数ケアオブアドレスの登録が許可されているノードかどうか、を示す情報であり、フラグなどを用いてその情報を示すことができる。BID Allocation 情報がセットされているRAメッセージをネットワークから受信した場合、MN10はネットワーク30側の代理ノード31によってBIDが付加された位置情報がホームエージェント32に登録されていること、さらには、SAを生成する際にBIDを要求すれば、代理ノード31が使用したBIDを知ることができることを認識する。
そのため、IF22がハンドオーバしてネットワーク20に接続したときに、自身で登録する位置情報に付加するBIDを、代理ノード31によって付加されたBIDと同じ値にし、既に登録されているバインディングキャッシュを新たなアドレスで上書きするために、MN10はIKEv2を行ってBIDを取得する。BID Allocation 情報は、ホームエージェント32に登録されているバインディングキャッシュにBIDが付加されているかどうかだけを示す情報であるため、フラグなどの必要最小限の情報で構成することができる。これにより、MN10のIF22がオペレータBのネットワーク30以外に接続しないときには、代理ノード31によって使われた実際のBIDを知る必要はなく、付加されたか否かだけを知れば十分であるため、BID Allocation 情報は効果的である。
また、RA処理部109は、RAメッセージ内のMフラグがセットされている場合には、DHCPリクエストメッセージ生成部103に対してDHCPリクエストメッセージを生成するよう指示する。なお、RAメッセージに含まれるIsPMIP情報とBID Allocation 情報は、DHCPメッセージ処理部110が生成するDHCPレスポンスメッセージの中に含まれていてもよい。特に、MN10自身がアドレスを自動生成する場合は、DHCPを使わないため、ネットワーク側はRAメッセージを接続ネットワーク情報の通知手段として使用できる。一方、MN10がDHCPを用いてアドレスの割り当てを受ける場合には、ネットワーク側はDHCPレスポンスメッセージを情報の通知手段として使用できる。また、IsPMIP情報とBID Allocation 情報を示す手段としては、フラグだけでなく、RAメッセージやDHCPレスポンスメッセージに付加可能なオプションとして示されてもよい。
アクセス認証処理部108は、ネットワーク接続検出部107からアクセスネットワークに接続したことの通知を受け、そのネットワークに対する認証処理を開始するためのアクセス認証リクエストをネットワークに対して送信し、その認証結果をネットワークから受信する。その認証結果がMN10の接続を許可するものであった場合には、RS送信処理部106、DHCPリクエストメッセージ生成部103、IKEリクエストメッセージ生成部105に対して認証の完了を通知する。アクセス認証では、IEEE802.1xやIEEE802.11iなどの方法が用いられ、認証方式としては、EAP−MD5、EAP−TLS、EAP−TTLS、EAP−PEAPなどが用いられる。アクセス認証部108が生成するアクセス認証要求メッセージは特に新しい情報を持たないが、PMA31が送信する認証リクエストメッセージのトリガとなり、さらにその後のAAAサーバによるBID割り当てをトリガするメッセージでもある。このためMN10およびPMA31にとっては、BIDの割り当てを要求するためのメッセージとみなすことができる。なお、アクセス認証要求メッセージの中に明示的にBIDの割り当てを要求する情報を含めてもよい。
図4は本発明の第1の実施の形態における代理ノード(PMA)31の構成を示す図である。代理ノード31はネットワークとの通信インタフェースであるインタフェース131と、送信部132と、受信部133と、認証リクエストメッセージ生成部134と、アクセス認証結果通知メッセージ生成部135と、代理 Binding Update(BU)メッセージ生成部136と、DHCP reply メッセージ生成部137と、RA 生成部138と、接続ネットワーク情報判断部139と、アクセス認証要求メッセージ処理部140と、認証レスポンスメッセージ処理部141と、認証結果保持部142と、代理BAメッセージ処理部143と、DHCP request メッセージ処理部144を有する。
図4において、アクセス認証要求メッセージ処理部140は、MN10からのアクセス認証要求メッセージを処理し、認証リクエストメッセージ生成部134に対して認証リクエストメッセージを生成し、送信するよう指示する。なお、認証リクエストメッセージには、明示的にBIDの割り当て、及びBIDの取得・通知を要求することを示す情報(フラグなど)を付加してもよい。認証レスポンスメッセージ処理部141は、AAAサーバ50から受信した認証レスポンスメッセージを処理し、そのメッセージに含まれている認証結果とMN10に対して割り当てられたBIDを取得して認証結果保持部142に保持する。また、アクセス認証結果通知メッセージ生成部135に対してAAAサーバ50から取得した認証結果をMN10へ通知するためのアクセス認証結果通知メッセージを生成するよう指示する。さらに代理BUメッセージ生成部136に対して、認証の完了を通知する。
認証結果保持部142は、MNの認証結果と共にMN10に割り当てられたBIDを保持する。なお、MN10に割り当てられたBIDは、MN10の管理情報を格納するBUL(Binding Update List:バインディングアップデートリスト)に保持してもよく、BULが認証結果保持部142として機能していてもよい。その場合、代理BAメッセージ処理部143から指示を受け、登録済みである位置情報を示す情報として、登録した位置情報を保持する。なお、代理BAメッセージによって割り当てられたBIDを取得する場合は、BIDも保持する。代理BUメッセージ生成部136は、認証レスポンスメッセージ処理部141から認証完了の通知を受け、認証結果保持部142からMN10に対して割り当てられたBIDを取得し、そのBIDを付加したケアオブアドレスを登録するための代理BUメッセージを生成する。なお、代理BUメッセージ生成部136は、BULからMN10に割り当てられたBIDを取得してもよい。なお、BIDの取得・通知を要求するメッセージとして、代理BUメッセージを使用してもよい。この場合、代理BUメッセージ生成部136は、BIDが付加されていない代理BUメッセージをHA32へ送信してBIDの通知を要求し、それを受けたHA32が、以前MN10によって登録された位置情報に付加されているBIDをBCから取得し、そのBIDを代理BAメッセージに含めて送信する。この場合の代理BUメッセージには、図23のBUメッセージ300と同様に、BIDを通知するためのオプション304の中の、BIDを含むべきフィールド部分が空(ゼロ値)になっている状態のオプション304が含まれていて、このオプション304がBIDの取得を要求することを示す情報として機能してもよいし、又はモビリティヘッダ301の中や、BIDを通知するためのオプション304の中にBIDの取得を要求することを示す情報(フラグなど)を付加してもよいし、両方の組み合わせでもよい。なお、BIDを要求することを示すフラグは、代替CoAオプション303に含まれていてもよい。
さらに、HA32は、特定した位置情報を新しい位置情報で置き換えると共に、この代理BUメッセージに対して送信する代理BAメッセージに、置き換え対象である位置情報に付加されているBIDをBC(Binding Cache:バインディングキャッシュ)から取得し、そのBIDを 代理BAメッセージに含めて送信する。また、置き換え対象である位置情報にBIDが付加されていない場合や、置き換え対象となる位置情報が存在しない場合には、新たなBIDを生成し、代理BAメッセージに含めて送信する。なお、BIDを取得・生成する手法として、HA32は、AAAサーバや、MN10の情報を保持している情報サーバなどに対して、BIDの取得・生成を要求してもよい。
代理BAメッセージ処理部143は、代理BUメッセージ生成部136が送信した代理BUメッセージに対する応答である代理BAメッセージの処理を行い、通知した位置情報が登録されたかどうかの結果を取得する。位置情報が登録された場合には、RA生成部138に対してMN10のホームプレフィックスを含むRAメッセージを送信するよう指示する。なお、BIDの取得・通知を要求するメッセージとして、代理BUメッセージを使用した場合、代理BAメッセージには、位置情報の登録完了を示す結果と共にネットワーク30から割り当てられたBIDが含まれており、認証結果保持部142に対して、割り当てられたBIDと共にHA32に登録した位置情報を保持するよう指示する。
RA生成部138は、接続ネットワーク情報判断部139に対して、RAメッセージに含める情報であるIsPMIP情報とBID Allocation 情報をセットするべきかどうかを確認する。セットするべきとの判断が返ってきた場合には、ホームプレフィックスを含むRAメッセージにIsPMIP情報とBID Allocation 情報をセットして送信部132に対して、インタフェース131を介してネットワークに送信するよう指示する。なお、MN10から、RSメッセージによってBIDの通知要求を受けた場合、RA生成部138は、MN10の位置情報の登録に使用しているBIDを含むRAメッセージを生成してMN10へ送信する。また、MN10からRSメッセージを受信しなくても、RA生成部138は、MN10の位置情報の登録に使用しているBIDを含むRAメッセージを生成してMN10へ送信してもよい。この場合、RAメッセージには、MN10のプレフィックスとBIDの両方が含まれる。なお、この場合のBIDは、PMA31がHA32又はAAAサーバ50から取得したBIDでもよいし、PMA31自身が生成し、代理BUメッセージの送信に使用するBIDでもよい。
なお、PMA31がMN10から受信したRSメッセージ内に、BIDが含まれていた場合には、そのBIDは、PMA31が位置情報を登録する際に使用してほしいBIDとしてMN10が通知したBIDであると認識し、認証結果保持部142に保持するよう指示すると共に、そのBIDが正しく保持されたことを示す情報を含むRAメッセージを生成してMN10へ送信する。この場合、MN10が通知するBIDは、MN10がネットワーク30にハンドオーバする以前に、ネットワーク20に接続していた場合には、そこで使用していたBIDとなる。一方、MN10がネットワーク30に接続する前に、どのネットワークにも接続していなかった場合、あるいはBIDを使用していなかった場合には、MN10が新たに生成したBIDとなる。
なお、RAメッセージに含まれるIsPMIP情報とBID Allocation 情報は、DHCP reply メッセージ生成部137が生成するDHCPレスポンスメッセージの中に含まれていてもよい。特に、MN10自身がアドレスを自動生成する場合は、DHCPを使わないため、ネットワーク側はRAメッセージを接続ネットワーク情報の通知手段として使用できる。一方、MN10がDHCPを用いてアドレスの割り当てを受ける場合には、ネットワーク側はDHCPレスポンスメッセージを情報の通知手段として使用できる。また、IsPMIP情報とBID Allocation 情報を示す手段としては、フラグだけでなく、RAメッセージやDHCPレスポンスメッセージに付加可能なオプションとして示されてもよい。なお、PMA31がMN10へBIDを通知する場合には、DHCPレスポンスメッセージの中にBIDを含めてもよい。
接続ネットワーク情報判断部139は、認証結果保持部142に保持されているMN10の認証結果を参照し、MN10のアクセス認証結果がOKであり、かつMobile IPv6(ホームエージェント32)の利用がOKの場合は、IsPMIP情報をセットするべきと判断する。アクセス認証結果がOKであるということは、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されているネットワーク30をMN10が利用できることを意味し、Mobile IPv6の利用がOKであるということは、MN10自身がホームエージェント32に対して位置情報の登録を行うことができることを意味する。
そのため、MN10の Mobile IPv6利用がOKでない場合には、MN10はホームエージェント32を使用する権利がないため、IsPMIP情報をセットせずに、ネットワーク30を単なるアクセスネットワークとして見せるだけでよい。しかし、MN10が Mobile IPv6を利用できる場合には、ネットワーク30では代理ノード31がMN10の代わりに位置情報の登録を行うため、MN10はネットワーク30ではネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていることを知ることで、ネットワーク30に接続しているIFに関しては、自分自身で位置情報の登録をする必要がないことを認識する必要がある。
また、MN10は、IsPMIP情報によって、ネットワーク30で取得したアドレスが自身のホームアドレスであることも認識する。仮にIsPMIP情報がない場合、MN10は接続しているネットワークを通常のアクセスネットワークと認識するため、取得したアドレスもケアオブアドレスであると認識してしまう。そして、自身のモビリティの効果を得るために、ホームエージェント32、あるいは他のネットワークに存在するホームエージェントのアドレスの取得を行い、そのホームエージェントに対して、取得したアドレスをケアオブアドレスとして登録しようとしてしまう。このような動作を防ぐために、ネットワーク側はIsPMIP情報を用いて、ネットワーク30ではネットワークベースのプロトコルが提供されていることをMN10へ通知する。
また、接続ネットワーク情報判断部139は、MN10の複数ケアオブアドレスの登録が許可されている場合には、BID Allocation 情報をセットするべきと判断する。複数ケアオブアドレスの登録が許可されているということは、MN10は、他のインタフェースに関する位置情報をホームエージェントに対して登録することができることを意味する。そのため、MN10が、複数ケアオブアドレスの登録が許可されていない場合には、MN10はホームエージェント32に対して他のインタフェースに関する位置情報を登録する権利がないため、代理ノード31がBIDを付加して位置情報を登録したかどうかを通知する必要はない。
しかし、複数ケアオブアドレスの登録が許可されている場合には、MN10はIF11に関する位置情報を登録する際にBIDを付加して登録することになるため、代理ノード31が送信する位置情報にBIDが付加されているかどうか、すなわち複数ケアオブアドレスの登録が許可されているか否かを事前に知る必要がある。仮にMN10は複数ケアオブアドレスの登録が許可されていない場合、代理ノード31が登録した位置情報にBIDが付加されないため、BIDが付加されたIF11に関する位置情報を追加でホームエージェント32へ登録することができない。そのため、ネットワーク側はBID Allocation 情報を用いて、MN10へ複数ケアオブアドレスの登録が許可されているかどうか、ホームエージェント32が複数ケアオブアドレスの登録に対応しているかどうか、さらには、代理ノード31がBIDを付加して位置情報を登録したかどうかを、MN10へ通知する。
なお、Mobile IPv6利用がOKである場合は、複数ケアオブアドレスの登録もOKであると判断するようにしてもよいし、また、アクセス認証結果がOKである場合には Mobile IPv6利用もOKであると判断するようにしてもよい。またさらに、アクセス認証結果がOKである場合には、Mobile IPv6利用も複数ケアオブアドレスの登録もOKであると判断するようにしてもよい。
DHCP request メッセージ処理部144は、MN10から受信したDHCPリクエストメッセージに関する処理を行い、DHCP reply メッセージ生成部137に対して、MN10のホームアドレスを含むDHCPレスポンスメッセージを生成するよう指示する。なお、代理ノードはDHCPサーバであってもよいし、DHCPリレーエージェントであってもよい。MN10に割り当てるべきアドレスは、ネットワーク30が提供するDHCPサーバや、MN情報の管理サーバなどから取得するようにしてもよい。
図15は本発明の第1の実施の形態におけるHA32の構成を示すブロック図である。HA32はインタフェース161と、送信部162と、受信部163と、BAメッセージ生成部164と、IKEレスポンスメッセージ生成部165と、認証リクエストメッセージ生成部166と、代理BA(Binding Acknowledgement)メッセージ生成部167と、IKEリクエストメッセージ処理部168と、代理BU(Binding Update)メッセージ処理部169と、MN管理情報保持部170と、認証レスポンスメッセージ処理部171とBU(Binding Update)メッセージ処理部172とを有する。
以下では、HA32が備える主要構成要素について説明する。IKEリクエストメッセージ処理部168は、MN10から受信したIKEリクエストメッセージに関する処理を行い、認証リクエストメッセージ生成部166に対して、MN10の認証、及びBIDの割り当て・取得・通知を要求するための認証リクエストメッセージを生成するよう指示する。また、IKEリクエストメッセージ処理部168は、MN10からIKEリクエストメッセージを受信した際、AAAサーバ50に対するMN10の認証が不要な場合には、認証リクエストメッセージ生成部166に対して認証リクエストメッセージの生成を指示せずに、MN管理情報保持部170からMN10へ割り当てられているBIDを取得して、そのBIDを含むIKEレスポンスメッセージを生成するようIKEレスポンスメッセージ生成部165へ指示する。なお、MN10の認証が必要な場合であったとしても、AAAサーバ50からBIDを取得するのではなく、MN管理情報保持部170からMN10へ割り当てられているBIDを取得してもよい。
認証リクエストメッセージ生成部166は、AAAサーバ50に対してMN10の認証を要求するための認証リクエストメッセージを生成する。メッセージには、MNを特定する情報としてMN10のID、又はホームアドレスなどが含まれる。なお、認証リクエストメッセージには、明示的にBIDの割り当て、及びBIDの取得・通知を要求することを示す情報(フラグなど)を付加してもよい。また、認証リクエストメッセージ生成部166は、MN管理情報保持部170が保持しているMN10の情報(Binding Cache)からMN10へ割り当てられているBIDを取得し、それを認証リクエストメッセージに付加してもよい。また、メッセージの中に明示的にMN10に割り当てられているBIDを要求する情報(フラグなど)を含めてもよい。
MN管理情報保持部170は、MN10に関する情報として、代理BUメッセージ処理部169から渡されたMN10の位置情報や、認証レスポンスメッセージ処理部171から渡されたMN10の認証結果などを保持する。MN10の位置情報には、PMA31によって付加されたBIDが関連付けられており、IKEリクエストメッセージ処理部168及びBUメッセージ処理部172からMN10に割り当てられているBIDの取得要求を受けた際にそのBIDを渡す。
認証レスポンスメッセージ処理部171は、AAAサーバ50から受信した認証レスポンスメッセージに関する処理を行い、メッセージに含まれるMN10の認証結果と、割り当てられているBIDをMN管理情報保持部170へ渡し、保持するよう指示する。また、IKEレスポンスメッセージ生成部165に対して、取得したBIDを含むIKEレスポンスメッセージを生成するよう指示する。IKEレスポンスメッセージ生成部165は、IKEリクエストメッセージ処理部168及び認証レスポンスメッセージ処理部171からの指示を受け、渡されたMN10に割り当てられているBIDを含むIKEレスポンスメッセージを生成し、それを送信部162に渡して送信するよう指示する。
代理BUメッセージ処理部169は、PMA31から受信した代理BUメッセージに関する処理を行い、メッセージに含まれるMN10の位置情報をMN管理情報保持部170に渡して保持するよう指示する。代理BUメッセージ処理部169はさらに、MN10の位置情報の登録の結果を示す情報を含む代理BAメッセージを生成するよう代理BAメッセージ生成部167に指示する。さらに、代理BUメッセージ処理部169は、認証リクエストメッセージ生成部166に対して、PMA31の認証を要求するための認証リクエストメッセージを生成するよう指示する。
なお、PMA31がBIDの割当を要求するメッセージとして認証リクエストメッセージではなく代理BUメッセージを使用しているとき、代理BUメッセージ処理部169は、受信した代理BUメッセージにBIDが含まれていないこと、あるいはBID要求を示す情報を確認した場合、認証リクエストメッセージ生成部166に対して、PMA31の認証、及びBIDの割り当て・取得・通知を要求するための認証リクエストメッセージを生成するよう指示する。また、代理BUメッセージ処理部169は、PMA31から代理BUメッセージを受信した際、AAAサーバ50に対するPMA31の認証が不要な場合には、認証リクエストメッセージ生成部166に対して認証リクエストメッセージの生成を指示せずに、置き換え対象となる位置情報に付加されているBIDを取得,または自らMN10に割り当てるBIDを生成し、そのBIDを登録するMN10の位置情報と共に保持するようMN管理情報保持部170に指示する。さらに、MN10の位置情報の登録の結果を示す情報と共に、生成したBIDを含む代理BAメッセージを生成するよう代理BAメッセージ生成部167に指示する。なお、MN10の認証が必要な場合であったとしても、AAAサーバ50からBIDを取得するのではなく、置き換え対象となる位置情報に付加されているBIDを取得,または自らMN10に割り当てるBIDを生成してもよい。MN10の位置情報には、MN10を特定する情報として、MN10のID、ホームアドレス、ホームプレフィックスなど、及びMN10の接続先としてPMA31のアドレスが含まれる。さらに、この位置情報には、MN10によってこの位置情報に関連付けられたBIDも含まれている。
代理BAメッセージ生成部167は、代理BUメッセージ処理部169からの指示を受け、MN10に関する位置情報の登録の結果を示す情報を含む代理BAメッセージを生成し、送信部162へ渡して送信するよう指示する。また、PMA31がBIDの割当を要求するメッセージとして代理BUメッセージを使用しているとき、代理BAメッセージ生成部167は、代理BUメッセージ処理部169が生成したBIDを含む代理BAメッセージを生成し、それを送信部162へ渡して送信するよう指示する。
BUメッセージ処理部172は、MN10からのBUメッセージに関する処理を行い、メッセージに含まれるMN10の位置情報をMN管理情報保持部170に渡して保持するよう指示する。また、MN10が、割り当てられているBIDの取得を要求するメッセージとしてIKEリクエストメッセージではなくBUメッセージを使用しているとき、BUメッセージ処理部172は、受信したBUメッセージにBIDが含まれていないこと、あるいはBIDを要求する情報を確認した場合、MN管理情報保持部170から、置き換え対象となる位置情報に付加されているBIDを取得、または自らMN10に割り当てるBIDを生成して、そのBIDを含むBAメッセージを生成するようBAメッセージ生成部164に対して指示する。この場合のBUメッセージには、BIDを通知するためのオプションの中の、BIDを含むべきフィールド部分が空(ゼロ値)になっている状態のオプションが含まれていて、このオプションがBIDの取得を要求することを示す情報として機能してもよいし、又はモビリティヘッダの中や、BIDを通知するためのオプション、及び代替CoAオプションの中にBIDの取得を要求することを示す情報(フラグなど)を付加してもよいし、両方の組み合わせでもよい。
BAメッセージ生成部164は、BUメッセージ処理部172からの指示を受け、MN10の位置情報の登録の結果(登録完了)を示す情報を含むBAメッセージを生成し、それを送信部162へ渡して送信するよう指示する。また、MN10が、割り当てられているBIDを取得するメッセージとしてIKEリクエストメッセージではなくBUメッセージを使用しているとき、BAメッセージ生成部164は、BUメッセージ処理部172がMN管理情報保持部170から取得したBIDを含むBAメッセージを生成し、それを送信部162へ渡して送信するよう指示する。
図5は本発明の第1の実施の形態におけるAAAサーバ50の構成を示す図である。AAAサーバ50は、PMAがMN10の位置情報を登録する際に使用するBIDを割り当てる管理サーバとして機能する。AAAサーバ50はネットワークとのインタフェース151と、送信部152と、受信部153と、認証レスポンスメッセージ生成部154と、認証判定部155と、認証リクエストメッセージ処理部156と、MN情報保持部157とBID割り当て部158を有する。認証リクエストメッセージ処理部156は、代理ノード31から受信したMN10のアクセス認証要求、及びHA32から受信した代理ノード31の認証要求に関する認証リクエストメッセージの処理を行い、認証判定部155に対して認証の要求元であるMN10の認証を行うよう指示する。
認証判定部155は、認証リクエストメッセージ処理部156からの指示を受け、MN情報保持部157を参照し、MN10の認証を行う。MN10に対しネットワーク30の利用が許可されているかどうか、Mobile IPv6(ホームエージェント)の利用が許可されているかどうか、複数ケアオブアドレスの登録が 許可されているかどうか、などの点での認証が行われる。また、MN10に対し複数ケアオブアドレスの登録が許可されている場合、IF22の位置情報を登録する際に使用するBIDを割り当てるために、BID割り当て部158からMN10に割り当てるBIDを取得し、認証結果と共にBIDを含む認証レスポンスメッセージを生成するよう認証レスポンスメッセージ生成部154に対して指示する。
なお、認証リクエストメッセージ処理部156が受信した代理ノード31からの認証リクエストメッセージの中にBIDが含まれている場合には、MN10に割り当てたBIDとして保持するようMN情報保持部157に指示し、認証結果と共にそのBIDの使用可能及び登録完了を示す認証レスポンスメッセージを生成するよう認証レスポンスメッセージ生成部154に対して指示する。また、受信したHA32からの認証リクエストメッセージの中にBIDが含まれている場合も同様にMN10に割り当てたBIDとして保持するようMN情報保持部157に指示し、認証結果と共にそのBIDの使用可能及び登録完了を示す認証レスポンスメッセージを生成するよう認証レスポンスメッセージ生成部154に対して指示する。
BID割り当て部158は、認証判定部155から指示を受け、認証対象であるMN10に対して割り当てるべきBIDを生成・取得する。その際に、MN情報保持部157を参照し、既に割り当て済みのBIDがある場合にはそれを認証判定部155へ返し、割り当て済みのBIDがない場合には、新たに生成したBIDを返し、それをMN情報保持部157へ保持するよう指示する。認証レスポンスメッセージ生成部154は、認証判定部155からの指示を受け、通知されたMN10の認証結果と割り当てられたBIDを含む認証レスポンスメッセージを生成し、送信部152に対して送信するよう指示する。なお、受信した認証リクエストメッセージの中に代理ノード31が生成したBIDが含まれている場合には、使用可能及び登録完了を示す認証レスポンスメッセージを生成し、送信部152に対して送信するよう指示する。
本発明の第1の実施の形態で述べたように、MN10は、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されているネットワークから、提供されていないネットワークへ移動した場合でも、移動前に代理ノードによって登録された位置情報を更新するために、代理ノードによって登録された位置情報に付加されているBIDを使って、新たな位置情報の登録が可能となる。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態のネットワーク構成は第1の実施の形態と同じである。各エンティティの構成は第1の実施の形態とほぼ同じあり、第1の実施の形態との違いは、図6に示すようにRA/DHCPレスポンスに含まれる情報がBID Allocation 情報ではなく、BIDそのものである点である。よってMN10はハンドオーバ後のIKEv2でBIDを要求しない。
図6に示す通信シーケンスについて説明する。
(1)アクセス及びモビリティ認証
第1の実施の形態と同じであるので、説明を省略する。
(2)PMAによる位置登録、アドレス割り当て
「Proxy BU」、「AAA Query」、「AAA Reply」、「Proxy BA」、「RA」、「DHCP request」は第1の実施の形態と同じであるので、説明を省略する。
・PMA31はMN10からのDHCP request を受信すると、MN10に対してDHCP reply を送信してHA31のアドレス(HA address)と、IsPMIP情報と、BID2(第1の実施の形態では、BIDAllocOK)を通知する。
MN10はPMA31からのDHCP reply を受信すると、IsPMIP情報により以下を認識する。
・割り当てられたアドレスがHoAである。
また、MN10はBID2により以下を認識する。
・他のIFのCoAを登録できる。
<ネットワーク20にハンドオーバ>
MN10はネットワーク20にハンドオーバすると、IsPMIP情報により以下を認識する。
・HoA取得不要。
(3)IKEv2
・MN10はネットワーク20にハンドオーバすると、HA32に対して、IKE_AUTHを送信してHoAを通知する(第1の実施の形態では、BIDを要求)。
・HA32がMN10からのIKE_AUTHを受信して、AAAサーバ50に対してAAA request を 送信してMN認証要求とHoA(第1の実施の形態ではBID)を送信し、AAAサーバ50がこのAAA request を受信して、HA32に対してAAA reply を送信して認証OKを通知することにより、Mobile IPv6初期化プロセスを実行する(第1の実施の形態ではBIDを通知)。
・HA32はAAAサーバ50からのAAA reply を受信すると、MN10に対してCFG_REPLY を送信してOK(第1の実施の形態ではBID2)を通知する。
(4)位置登録
第1の実施の形態と同じであるので、説明を省略する。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態のネットワーク構成は第1の実施の形態と同じである。第3の実施の形態の第1の実施の形態との違いは、図7に示すようにIsPMIP情報とBIDがアクセス認証完了通知メッセージに含まれている点である。よって、第2の実施の形態と同じく、MN10はハンドオーバ後のIKEv2でBIDを要求しない。
図7に示す通信シーケンスについて説明する。
(1)アクセス及びモビリティ認証
「アクセス認証要求」、「AAA request」、「AAA reply」は、第1の実施の形態と同じであり、よって、AAAサーバ50はPMA31からのAAA request(MN認証要求)を受信すると、MN認証プロセスを実行して、BID2を生成し、BID2を割り当てたMN10とPMA31を記憶して、PMA31に対して、AAA reply で認証OK、Mobile IPv6 OK、BID2を通知する。
・第3の実施の形態では、PMA31はAAAサーバ50からのAAA reply を受信すると、MN10に対してアクセス認証完了メッセージを送信してBID2とIsPMIP情報を通知する。
(2)PMAによる位置登録、アドレス割り当て
「Proxy BU」、「AAA Query」、「AAA Reply」、「Proxy BA」、「RA」、「DHCP request」は、第1の実施の形態と同じである。
・第3の実施の形態では、PMA31はMN10からのDHCP request を受信すると、MN10に対してDHCP reply を送信してHA32のアドレス(HA address)を通知し、ここでは、IsPMIP情報と、BID割り当てOK(BIDAllocOK)を通知しない。以下の処理は、第2の実施の形態と同じであるので、説明を省略する。
図8は第3の実施の形態におけるMN10の構成を示し、図3に示すDHCPリクエストメッセージ生成部103が省略されている他は、同じ構成である。図9は第3の実施の形態における代理ノードの構成を示し、アクセス認証結果通知メッセージ生成部135aとDHCP reply メッセージ生成部137aの処理が図4と異なる。なお、本発明の第1〜第3の実施の形態においては、AAAサーバ50がBIDを生成し、それを認証レスポンスメッセージで代理ノード31へ通知しているが、別の方法として、代理ノード31自身がBIDを生成し、そのBIDを使用することをAAAサーバへ通知してもよい。その場合、認証リクエストメッセージ生成部134は、MN10の位置情報登録の際に使用するBIDを生成し、それを含む認証リクエストメッセージを生成してAAAサーバへ送信する。また、この場合、MN認証プロセスではなく、代理ノード31による位置登録及びPMA認証プロセスの中でBIDを通知してもよい。その場合、代理BUメッセージ生成部136は、MN10に関する位置情報を登録するための代理BUメッセージを生成する際にBIDを生成し、メッセージに含めてHA32へ送信する。
この代理BUメッセージを受けたHA32は、メッセージに含まれているBIDをAAA Queryの中に含めてAAAサーバ50へ送信し、AAAサーバ50からのAAA replyが認証OKである場合には、そのBIDを付加してMN10の位置情報を保持する。なお、ここでのHA32からAAAサーバ50へのBIDの通知は省略してもよい。その場合、HA32はPMA31からの代理BUメッセージに含まれるBIDをバインディングキャッシュに保持し、MN10からのBID通知要求を受信した場合に、そのBIDを通知する。また、MN10はHA32に対して行うIKEの中で、BIDを要求して、PMA31によって使用されたBIDを取得する。
さらに別の方法として、HA32がBIDを生成し、そのBIDを使用することをAAAサーバへ通知してもよい。その場合、PMA31から代理BUメッセージを受信したHA32は、PMA31から登録の要求を受けたMN10の位置情報に付加するBIDを生成し、それを含むAAA QueryをAAAサーバ50へ送信し、AAAサーバ50からのAAA replyが認証OKである場合には、そのBIDを登録されるMN10のエントリに付加して保持する。また、そのBIDを代理BAメッセージの中に含めてPMA31へ送信する。BIDを含む代理BAメッセージを受信したPMA31は、以降MN10の代理BUメッセージを送信する際には、そのBIDを付加して送信する。
このように、AAAサーバ50とHA32は、BIDを生成して通知するノード、あるいは、BIDの通知を受けるノードとして機能するノードになり得るため、ネットワーク内のエンティティとして、これらの機能をすべて持つ一体化した管理ノードとみなすことができる。
また、本発明の第1〜第3の実施の形態では、ネットワーク30からネットワーク20へハンドオーバして接続するネットワークが変わることで、MN10がネットワークベースのプロトコルを使用している状態から使用しない状態へ移行するケースについて記述しているが、別のケースとして、MN10のIF22がネットワーク30に接続しているときに、MN自身の判断による切り替え、又はネットワーク側の判断による切り替えで、ネットワークベースのプロトコルを使用している状態から使用しない状態へ切り替わるケースにも本発明の手法を適用することができる。
また、MN10が、ハンドオーバせずにネットワークベースのプロトコルを使用している状態(ネットワーク20へハンドオーバする前や、ネットワーク40でネットワークベースのプロトコルが提供されているが、IF11はハンドオーバしないとき)であっても、ネットワーク30、及びネットワーク40において、ホームエージェントや通信相手へフロー制御情報を登録するためにBIDを必要とする場合などに、本発明の手法を使用してBIDを取得することもできる。
また、不図示ではあるが、本発明の手法を使用して取得したBIDは、位置情報の登録だけでなく、フロー制御情報を登録する際にも利用可能である。
<第4の実施の形態>
図10は本発明の第4の実施の形態におけるネットワークの構成を示す図であり、第1の実施の形態との違いは、ハンドオーバが、ネットワーク20からネットワーク30へ行われる点である。各エンティティの構成や処理は第1の実施の形態と同じであるが、図11に示すように第1の実施の形態では移動前に行っていた処理が第4の実施の形態では移動後に行われ、第1の実施の形態では移動後に行っていた処理が第4の実施の形態では移動前に行われるという点が異なる。
なお、図10では、各ネットワークを提供するオペレータについては図示していないが、第1の実施の形態における図1と同様に、各ネットワークが異なるオペ レータによって提供されていてもよい。また、第1の実施の形態における図12と同様に、ネットワーク40とネットワーク30は、同一のオペレータAによって提供されていてもよく、その場合、ホームエージェント32はネットワーク20とネットワーク30の両方にとって共通のホームエージェントとなる。オペレータAが提供するネットワーク40は一例として、セルラネットワークであり、ネットワークベースのプロトコルが提供されているネットワーク30は一例として、ワイヤレスLAN(802.11a/b/g/n)や、WiMAX、Bluetooth(登録商標)などのネットワークである。オペレータBのネットワークベースのプロトコルが提供されていないネットワーク20も同様に一例として、ワイヤレスLAN(802.11a/b/g/n)や、WiMAX、Bluetooth(登録商標)などのネットワークである。
さらに、第1の実施の形態における図13と同様に、ネットワーク20、30、40のすべてが同一のオペレータAによって提供されていてもよく、その場合、ホームエージェント32はネットワーク20、30、40のすべてにとって共通のホームエージェントとなる。ネットワーク40は一例としてセルラネットワークであり、ネットワークベースのプロトコルが提供されているネットワーク30は一例として、ワイヤレスLAN(802.11a/b/g/n)や、WiMAX、Bluetooth(登録商標)などのネットワークである。ネットワークベースのプロトコルが提供されていないネットワーク20も同様に一例として、ワイヤレスLAN(802.11a/b/g/n)や、WiMAX、Bluetooth(登録商標)などのネットワークである。なお、上記のネットワーク構成において、ネットワーク20はネットワークベースのプロトコルが提供されていないネットワークとしているが、ネットワークベースのプロトコルが提供されているがMN10はそれを使用していないという場合でもよい。すなわち本発明の第4の実施の形態におけるMNは、ネットワーク30ではネットワークベースのプロトコルを使用し、ネットワーク20では使用していない。
また、本発明の第4の実施の形態では、ネットワーク20からネットワーク30へハンドオーバして接続するネットワークが変わることで、MN10がネットワークベースのプロトコルを使用していない状態から使用する状態へ移行するケースについて記述しているが、別のケースとして、MN10のIF22がネットワーク20に接続しているときに、MN自身の判断による切り替え、又はネットワーク側の判断による切り替えで、ネットワークベースのプロトコルを使用していない状態から使用する状態へ切り替わるケースにも本発明の手法を適用することができる。
図11に示す通信シーケンスについて説明する。
・MN10はネットワーク20で初期起動すると、アクセス認証を行う。
(1)HAアドレス取得(Split シナリオ)
・MN10は、DNSなどを用いて、HA32のアドレスの取得を行う。
(2)IKEv2
・MN10はHA32に対して、IKE_AUTHを送信してHoAとBIDを要求する。
・HA32がMN10からのIKE_AUTHを受信して、AAAサーバ50に対してAAA request を送信してMN認証とBIDを要求し、AAAサーバ50がこのAAA request を受信して、BID2を生成して、そのBID2を割り当てたMN10を記憶し、HA32に対してAAA reply を送信して認証OKとBID2を通知することにより、初期化プロセスを実行する。このとき、AAAサーバ50、HA32のいずれかがBID2を割り当ててもよい。
・HA32はAAAサーバ50からのAAA reply を受信すると、MN10に対してCFG_REPLY を送信してHoAとBID2を通知する。
(3)位置登録
第1の実施の形態の(4)位置登録と同じである。すなわち、
・MN10はHA32からのCFG_REPLYを受信すると、HA32に対してBUを送信して Addr2 とBID2を登録する。
・HA32はMN10からのBUを受信すると、MN10に対してBAを送信して位置登録OKを通知する。
MN10がネットワーク20からネットワーク30にハンドオーバすると、以下の処理が行われる。
(4)アクセス及びモビリティ認証
・MN10はネットワーク30にハンドオーバすると、PMA31に対してアクセス認証要求を送信する。
・PMA31がMN10からのアクセス認証要求を受信してAAAサーバ50に対してAAA request でMN認証要求を送信し、AAAサーバ50がPMA31からのAAAリクエスト(MN認証要求)を受信してMNに対するBIDを選択し、PMA31に対してAAA reply で認証OK、BID2を通知することにより、MN認証プロセスを実行する。
・PMA31はAAAサーバ50からのAAA reply を受信すると、MN10に対してアクセス認証完了メッセージでMIP処理不要を示すIsPMIP情報とBID Allocation 情報を通知する。
なお、アクセス認証後に受信するRAや、DHCP reply にIsPMIP情報を含めてもよい。MN10がPMA31に対して送信するアクセス認証要求メッセージは特に新しい情報を持たないが、PMA31が送信する認証リクエストメッセージのトリガとなり、さらにその後のAAAサーバからのBID取得するメッセージのトリガでもある。このためMN10およびPMA31にとっては、BIDの取得を要求するためのメッセージとみなすことができる。なお、アクセス認証要求メッセージの中に明示的にBIDの取得を要求する情報を含めてもよい。
(5)PMAによる位置登録
第1の実施の形態の(2)PMAによる位置登録、と同じである。また、アドレス登録も第1の実施の形態と同じである。
なお、本発明の第4の実施の形態においては、AAAサーバ50がBIDを生成し、それを認証レスポンスメッセージで代理ノード31へ通知しているが、別の方法として、HA32がBIDを生成し、そのBIDを使用することをAAAサーバへ通知してもよい。その場合、MN10からからIKEリクエストメッセージを受信したHA32は、MN10が位置情報を登録する際に付加するBIDを生成し、それを含むAAA QueryをAAAサーバ50へ送信し、AAAサーバ50からのAAA replyが認証OKである場合には、そのBIDをIKEレスポンスメッセージの中に含めてMN10へ送信する。BIDを含むIKEレスポンスメッセージを受信したMN10は、代理BUメッセージを送信する際には、そのBIDを付加して送信する。
さらに別の方法として、MN10自身がBIDを生成し、そのBIDを使用することをHA32、及びAAAサーバ50へ通知してもよい。その場合、IKEリクエストメッセージ生成部105は、自身の位置情報登録の際に使用するBIDを生成し、それを含むIKEリクエストメッセージを生成してHA32へ送信する。また、この場合、MN認証プロセスではなく、MN10による位置登録でBIDを通知してもよい。その場合、BUメッセージ生成部104は、位置情報を登録するためのBUメッセージを生成する際にBIDを生成し、メッセージに含めてHA32へ送信する。このBUメッセージを受けたHA32は、メッセージに含まれているBIDをAAA Queryの中に含めてAAAサーバ50へ送信し、AAAサーバ50からのAAA replyが認証OKである場合には、そのBIDを付加してMN10の位置情報を保持する。なお、ここでのHA32からAAAサーバ50へのBIDの通知は省略してもよい。その場合、HA32はPMA31からの代理BUメッセージに含まれるBIDをバインディングキャッシュに保持し、MN10からのBID通知要求を受信した場合に、そのBIDを通知する。また、PMA31はHA32に対して行うIKE、又は代理BUの中で、BIDを要求して、MN10によって使用されたBIDを取得する。
また、MN10がネットワーク30へハンドオーバした後、PMA31がMN10の位置情報登録の際に使用するべきBIDを取得する方法として、MN10の位置情報を含む代理BUメッセージでBIDを要求してもよい。この場合、PMA31からの代理BUメッセージを受信したHA32は、MN10に割り当てられたBIDを要求するためにAAAサーバ50に対してAAA Queryを送信し、AAA Replyの中に含まれているBIDを登録されるMN10のエントリに付加して保持する。さらに、PMA31へ送信する代理BAメッセージにそのBIDを含めて送信する。PMA31は、以降代理BUメッセージを送信する際には、そのBIDを付加してHA32へ送信する。また、PMA31から代理BUメッセージを受信したHA32は、AAAサーバ50に問い合わせるのではなく、自身が保持するBCEから、MN10に割り当てられているBIDを取得して、代理BAメッセージでそのBIDを通知してもよい。
このように、AAAサーバ50とHA32は、BIDを生成して通知するノード、あるいは、BIDの通知を受けるノード、さらには、BIDを選択して通知するノードとして機能するノードになり得るため、ネットワーク内のエンティティとして、これらの機能をすべて持つ一体化した管理ノードとみなすことができる。
本発明の第4の実施の形態で述べたように、MN10は、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていないネットワークから、提供されているネットワークへ移動した場合でも、代理ノードが、移動前にMN10が登録した位置情報を更新するために、MN10によって登録された位置情報に付加されているBIDを使って、新たな位置情報の登録が可能となる。
<第5の実施の形態>
図16、図17、図18は第5の実施の形態のネットワークの構成を示すブロック図であり、それぞれ図1、図12、図13の変形例である。図1、図12、図13では、MN10のIF11が通信を行っているネットワーク40は、ネットワークベースの移動制御プロトコル(ネットワークベースプロトコル)が提供されていないのに対し、図16、図17、図18におけるネットワーク40aは、ネットワークベースプロトコル(PMIP)が提供されていて、代理ノード31aが存在する。図16、図17、図18における他の構成は、図1、図12、図13と同じである。
このようなネットワーク構成において、移動前のMN10のIF11、IF22がそれぞれ、ネットワークベースプロトコルのネットワーク40a、30と通信を行っている状態から、MN10が移動してIF22のみが、ネットワークベースプロトコルが提供されていないネットワーク20にハンドオーバして、BIDをホームエージェント32に要求した場合、ホームエージェント32はIF11、IF22のどちらがハンドオーバしたか知得できず、実際にハンドオーバしたIF22のBIDをMN10に転送できないという問題点がある。そこで、第5の実施の形態では、ホームエージェント32がIF11、IF12の各インタフェースを特定する情報であるMACアドレスに対応してそれぞれのBIDを記憶して、どのBIDの要求かを判断している。
第5の実施の形態におけるMN10の構成は、第1の実施の形態における図3と同じであるが、図19に示すようにIKEリクエストメッセージ生成部105の判断処理が異なる。図19におけるステップS1〜S9は、第1の実施の形態における図14と同じである。ステップS9において移動前ネットワークでネットワークベースプロトコルを使用していたか否かを判断して、使用していた場合には、ステップS20において別IF(ハンドオーバしていないIF11)も、ハンドオーバしたIF12と同じドメインのネットワークに接続し、ネットワークベースプロトコルを使用しているかどうかを判断する。そして、同じドメインネットワークに接続し、ネットワークベースプロトコルを使用していた場合に、ハンドオーバしたIF22のMACアドレスを接続ネットワーク情報保持部114から取得し、この取得したIF22のMACアドレスを使用して移動前ネットワークから接続中に使用されていたBIDを取得し(ステップS21)、次いでこの取得したBIDを含むBUを送信する(ステップS22)。同じHA32を使用していない場合には、BUを送信する(ステップS22)。また、ステップS9で、移動前ネットワークでネットワークベースプロトコルを使用していなかった場合には、移動前ネットワークから、新たなBIDを取得し(ステップS23)、次いでこのBIDを含むBUを送信する(ステップS22)。なお、ステップS23において、移動前ネットワークで自ら移動制御を行っていた場合には、移動前ネットワークで使用していたBIDを引き続き使用する。なお、BIDの取得・通知を要求するメッセージとして、BUメッセージを使用する場合、Binding Updateメッセージ生成部104が、図19に示す処理を行い、MACアドレスを含むBUメッセージを送信するべきか否かを判断する。
第5の実施の形態における代理ノード31及び31aは、第1の実施の形態における図4と同じであるが、以下のブロックの処理が異なる。まず、認証結果保持部142は、MN10の認証結果に関する情報とともに、MN10に割り当てられたBIDとMACアドレスを保持する。BULが認証結果保持部142として機能してもよく、その場合、認証結果保持部142はMN10がHAやCNに登録している位置情報も保持する。認証リクエストメッセージ生成部134は、BIDの取得・通知を要求するメッセージとして認証リクエストメッセージを生成する際に、接続ネットワーク情報判断部139からMN10のMACアドレスを取得し、取得したMACアドレスをセットした認証リクエストメッセージを生成する。認証レスポンスメッセージ処理部141は、認証結果保持部142に対して、取得したMN10のBIDと対応するIFのMACアドレスを保持するよう指示する。また、代理BUメッセージ生成部136に対して、MN10の位置情報を登録するための代理BUメッセージを生成するよう指示する。代理BUメッセージ生成部136は、認証レスポンスメッセージ処理部141の指示を受け、認証結果保持部142から、MN10に割り当てられたBIDとMACアドレスを取得し、それらを含む代理BUメッセージを生成する。
第5の実施の形態におけるAAAサーバ50は、第1の実施の形態における図5と同じであるが、以下のブロックの処理が異なる。BID割り当て部158は、MN10のMACアドレスに対して割り当てるBIDを生成する。MN情報保持部157を参照し、既に通知されたMN10のMACアドレスに対して割り当て済みのBIDがある場合には、それを認証判定部155に返す。認証リクエストメッセージ処理部156は第1の実施の形態と異なり、認証リクエストメッセージには MACアドレスが含まれているので、認証判定部155に対して、MN10の認証を行うよう指示すると共に、メッセージに含まれているMACアドレスを渡す。認証判定部155は、認証リクエストメッセージ処理部156から渡されたMN10のMACアドレスをBID割り当て部158へ渡し、このMACアドレスに対してBIDを割り当てるよう指示する。MN情報保持部157はMN10のMACアドレスも一緒に保持する。
第5の実施の形態におけるHA32は、第1の実施の形態における図15と同じであるが、以下のブロックの処理が異なる。IKEリクエストメッセージ処理部168は、MN10から受信したIKEリクエストメッセージに関する処理を行い、メッセージに含まれているMNに関する情報の1つとして、MN10のMACアドレスを取得し、認証リクエストメッセージ生成部166にそのMACアドレスを渡して、MN10の認証を要求するための認証リクエストメッセージを生成するよう指示する。この場合、この認証リクエストメッセージは、MN10に割り当てられているBIDで、かつMACアドレスに対応するBIDを要求するメッセージとなる。また、IKEリクエストメッセージ処理部168は、MN10からIKEリクエストメッセージを受信した際、AAAサーバ50に対するMN10の認証が不要な場合には、認証リクエストメッセージ生成部166に対して認証リクエストメッセージの生成を指示せずに、MN管理情報保持部170から、MN10のMACアドレスに対応するBIDを取得して、そのBIDを含むIKEレスポンスメッセージを生成するようIKEレスポンスメッセージ生成部165へ指示する。なお、MN10の認証が必要な場合であったとしても、AAAサーバ50からBIDを取得するのではなく、MN管理情報保持部170からMN10へ割り当てられているBIDを取得してもよい。なお、BIDの取得・通知を要求するメッセージとして、BUメッセージを使用する場合、BAメッセージ生成部112が、IKEリクエストメッセージ処理部168と同様の処理を行う。
IKEレスポンスメッセージ生成部165は、IKEリクエストメッセージ処理部168、及び認証レスポンスメッセージ処理部171からの指示を受け、渡されたMN10に割り当てられているBIDを含むIKEレスポンスメッセージを生成し、それを送信部162に渡して送信するよう指示する。なお、MN10のMACアドレスを含んでいてもよい。MN管理情報保持部170は、MN10に関する情報として、代理BUメッセージ処理部169から渡されたMN10の位置情報や、認証レスポンスメッセージ処理部171から渡されたMN10の認証結果などを保持する。MN10の位置情報には、代理ノード31、31aによって付加されたBIDとMACアドレスが関連付けられており、IKEリクエストメッセージ処理部168、及びBUメッセージ処理部172からMN10に割り当てられているBIDの取得要求を受けた際に、そのBIDを渡す。
<具体例>
図20は第5の実施の形態の具体例を示す。MN1601のIF11、IF12はそれぞれ、移動前には実線で示すように、MN1601の代理ノードであるMAG(Mobile Access Gateway)1301(及びリンク1351)、MAG1401(及びリンク1451)を経由して、ネットワークベースプロトコルのローカルネットワーク1001に接続されている。そして、MAG1301、1401の両方がMN1601の現在位置をLMA(Local Mobility Anchor)1201に登録している。LMA1201はモバイルIP
が使用されているときにMN1601のホームエージェントとして動作する。以下では、LMAの方を用いて説明する。
次に破線で示すように、MN1601のIF11はそのままで、IF12のみがローカルネットワーク1001の外に移動して、フォリンネットワーク1101内のAR(アクセスルータ)1501(及びリンク1551)に接続すると、MN1601はモバイルIPの動作を開始して、AR1501から取得した新しいケアオブアドレス(CoA)をLMA1201に登録しようとする。このとき、BID割り当てに関しては、MN1601はBID要求メッセージをモビリティ管理ノードに送信して、移動前のIF12に対して使用されていたBIDを要求する。ここでモビリティ管理ノードとは、LMA1201、AAAサーバ50、パケットデータゲートウェイ(PDG)、MN1601のBIDを知得している他のネットワークノードなどである。モビリティ管理ノードがLMA1201であると仮定すると、LMA1201はMN1601からのBID要求メッセージを受信すると、MN1601のBIDエントリが2つあることを知得するので、第1〜第4の実施の形態ではどのBIDを応答していいかわからない。
そこで、この具体例では、MAG1301、1401は、LMA1201に送信する代理BU内にMN1601のリンク識別子を埋め込む。そしてさらに、MN1601は、移動したIF12に関してのBID要求メッセージの中に、IF12に関するリンク識別子を含めて送信する。このリンク識別子により、LMA1201は簡単に、MN1601がどの代理BUで使われているBIDを要求しているかを決定して、MAG1301、1401に問い合わせることなくBIDを通知することができる。このリンク識別子は、例えばMN1601のIF11、IF12のリンクレイヤアドレスであり、MN1601がWiFiやイーサネット(登録商標)のようなIEEE802に対応するインタフェースを使用している場合にはIF11、IF12のMACアドレスである。
ここで、MAG1301、1401は種々の方法で、MN1601のIF11、IF12のリンクレイヤアドレスを取得することができる。例えばMAG1301、1401はMN1601との送信中に、IEEE802.11、IEEE802.16のように下位の層の通信プロトコルでリンクレイヤアドレスを取得することができる。MACアドレスはMN1601から到着するパケットの送信元アドレスのフィールドに記述されている。他の方法としては、MN1601が最初にMAG1301、1401に接続したときのアソシエーションフェーズか認証フェーズの間にMACアドレスにアクセスすることができる。また、他の方法として、IPレベルの近隣探索(Neighbor Discovery)を実行することにより取得することができる。また、他の方法として、ネットワークポリシーを有するか、認証を行うサーバに問い合わせてもよい。以下では、リンク識別子の代わりにMACアドレスを用いて説明してもよい。
図21は、MN1601のIF11、IF12がともにローカルネットワーク1001に接続しているときにLMA1201が保持するMN1601のバインディングキャッシュ・エントリ(BCE)を示す。このBCEは、MN1601のNAI(Network Access Identifier)であるMN.NAI200と、MN1601に割り当てられているプレフィックスであるMN.Prefix210を有し、さらにMAG1301、1401の各エントリとして、代理ノードによって登録されたエントリであることを示す代理フラグ220(Proxy Flag 1)、260(Proxy Flag 2)と、その代理ノードを示すMAG1301のアドレス230(MAG1 Address)、MAG1401のアドレス270(MAG2 Address)と、MN1601のIF11が接続するリンク1351に対応するリンク1記述子240(Link 1 Descriptor)、IF12が接続するリンク1451に対応するリンク2記述子280(Link 2 Descriptor)と、それぞれのエントリに対して割り当てられているBID250(BID1)、BID290(BID2)とを有している。
MN1601のIF12がフォリンネットワーク1101に移動してモバイルIPを開始すると、まずBID要求メッセージをLMA1201に送信する。このBID要求メッセージは、フォリンネットワーク1101に移動したIF12のMACアドレスを含む。LMA1201はこのBID要求メッセージを受信すると、メッセージ内のMACアドレスをマッチングすることにより、要求されたBID290(BID2)を正しく特定してBID要求メッセージに即刻応答することができる。
他の例として、MAG1301、1401は、MN1601と通信している自身のインタフェースのMACアドレスを、LMA1201に送信する代理BU内に含ませるようにしてもよい。この場合には、MN1601のIF12がフォリンネットワーク1101に移動してモバイルIPを開始し、BID要求メッセージをLMA1201に送信するとき、このBID要求メッセージ内に、前の接続点であるMAG1401のIFのMACアドレスを含ませる。したがって、LMA1201はこのBID要求メッセージを受信すると、メッセージ内のMACアドレスをマッチングすることにより、要求されたBID290(BID2)を正しく特定してBID要求メッセージに即刻応答することができる。
他の例として、MN1601がIF11、IF12の各コネクションに対してローカルにユニークな識別子を使用してもよい。この利点は、複数のリンクを同時にサポートするIF11、IF12の各リンクを明確に特定することができることにある。但し、この場合には、MN1601は、使用しているコネクションIDのMAG1301、1401を明確に通知しなければならない。この通知は、アソシエーションフェーズの間に別のメッセージを送ることにより実現することができる。MAG1301、1401はMACアドレスの代わりに、このコネクションIDを、LMA1201に対する代理BU内に含ませる。LMA1201はMACアドレスの代わりに、このコネクションIDをBCE内に含ませる。そして、MN1601のIF12がフォリンネットワーク1101に移動してBID要求メッセージをLMA1201に送信するとき、このBID要求メッセージ内に、IF12が関連するコネクションIDを含ませる。LMA1201はこのBID要求メッセージ内のコネクションIDをマッチングして正しいBID290(BID2)を応答することができる。
他の例として、MAG1301がMN1601に対して直接にフィードバックするようにしてもよい。この場合、まず、MN1601はアソシエーション中に、MAG1301に対して、ネットワークが割り当てたBIDを知得したい旨を通知する。この通知は、アソシエーションフェーズの間にフラグか別のメッセージを送ることにより実現することができる。また、MN1601は、MAG1301の通信中はいつでもMAG1301に問い合わせをするように選択してもよい。MAG1301はこの通知を受信すると、LMA1201から得られたBIDをMN1601に通知する。
MAG1301はまた、他の種々の方法でBIDをMN1601に通知してもよい。その1つは、BIDをMN1601に対するルータ広告メッセージ(RA:Router Advertisement)に追加する方法である。この方法は、ネットワークベースの移動制御プロトコルの(PMIP)ドメインが、1つのMNに対して1つのプリフィックス割り当てる形態を使用している場合に特に有用である。この理由は、MN1601が他のノードには見えないユニキャストRAを受信するからである。もし、RAをブロードキャストすると、どのBIDがどのMNに属するかわからないという混乱が発生するが、ユニキャストRAはこれを防止することができる。他の方法として、MAG1301からMN1601へのBIDを専用のメッセージで通知するようにしてもよく、また、この専用のメッセージは、MN1601あての既存のパケットに付加して送信してもよい。
他の例として、AR1501はPMIPのローカルネットワーク1001の一部ではないが、AR1501がこの問題点を解決するようにしてもよい。この場合には、MN1601のIF12がフォリンネットワーク1101に移動して、MN1601がモバイルIPを開始し、BID要求メッセージをLMA1201あてに送信すると、AR1501はこのBID要求メッセージを含むパケットを受信してBID要求メッセージを検出し、オプションとしてMN1601のリンク識別子をBID要求メッセージに追加する。このオプションのリンク識別子は、LMA1201あてのBID要求メッセージに付加して送信するか、別のパケットで送信してもよい。LMA1201はリンク識別子を含むこのオプションを解釈し、BID要求メッセージを上記と同様な手順で処理する。
一方、MN1601がフォリンネットワーク1101内のAR1501からローカルネットワーク1001内のMAG1401に移動した場合、MAG1401はMN1601がPMIPサービスを受けることができ、PMIPサービスを開始すると決定する。そして、MAG1401はMN1601のリンク識別子を含むBID要求メッセージをLMA1201あてに送信する。
<第6の実施の形態>
図22は本発明の第6の実施の形態におけるネットワークの構成を示す図であり、第4の実施の形態における図10と同様に、ハンドオーバがネットワーク20からネットワークベースプロトコルのネットワーク30へ行われるが、図10との違いは、ネットワーク40aは、ネットワークベースプロトコルが提供されていて代理ノード31aが存在する点である。そして、移動前のMN10のIF11、IF12がそれぞれ、ネットワークベースプロトコルのネットワーク40aと、ネットワークベースプロトコルでないネットワーク20と通信を行っている状態から、MN10が移動してIF12のみがネットワークベースプロトコルのネットワーク30にハンドオーバした場合にも同様に、IF11、IF12のMACアドレスにより、IF12のBIDをネットワーク30内の代理ノード31に通知することができる。
<第7の実施の形態>
本発明の第7の実施の形態では、MN10のハンドオーバが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されているネットワーク30から、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていないネットワーク20へ行われる。また、第7の実施の形態のネットワーク構成は、第1の実施の形態で図1、図12、図13を用いて説明した構成と同じであるため、説明を省略する。
図25は、本発明の第7の実施の形態におけるシーケンスとして、MN10がネットワーク30で初期起動してネットワーク30の代理ノード31(MAG:Mobile Access Gateway、PMA(Proxy Mobile Agent)、以下、代理ノードを用いる)によりMN10の位置情報が、ホームエージェント32(HA:Home Agent、又はLMA:Local Mobility Anchor、以下ではHAの方を用いる)に登録された後に、ネットワーク20にハンドオーバした場合の通信シーケンスを示す。
(1)アクセス及びモビリティ認証
・MN10はネットワーク30で初期起動すると、代理ノード31に対してアクセス認証要求メッセージ(以下の説明及び通信シーケンス図では、「メッセージ」は省略)を送信する。
・代理ノード31はMN10からのアクセス認証要求を受信すると、AAA(Authentication, Authorization, Accounting)サーバ50に対してAAAリクエスト(request)でMN認証要求を送信する。
・AAAサーバ50は代理ノード31からのAAAリクエスト(MN認証要求)を受信すると、MN認証プロセスを実行して、代理ノード31に対して、AAAリプライで認証OKを通知する。
・代理ノード31はAAAサーバ50からのAAAリプライを受信すると、MN10に対してアクセス認証完了を通知する。
(2)代理ノードによる位置情報登録
・代理ノード31はHA32に対して、代理BU(Proxy Binding Update)を送信して、MN10のホームプレフックスに代理ノード31のアドレス(MAG addr)を関連付けた情報を、MN10の位置情報としてHA32へ登録する。
・HA32がこの受信後、AAAサーバ50に対してAAAリクエストを送信し、AAAサーバ50がAAAリクエストを受信して、HA32に対してAAAリプライを送信することにより、代理ノード認証プロセスを実行する。なお、代理ノード31の認証が不要な場合は、AAAリクエストの送信は省略してもよい。
・HA32はAAAサーバ50からのAAAリプライを受信すると、代理ノード31に対して代理BA(Proxy Binding Acknowledgement)を送信する。
・代理ノード31はHA32から位置情報登録OKを示す代理BAを受信すると、MN10に対してRA(Router Advertisement)を送信してMN10のホームプレフィックスを通知する。
・MN10は代理ノード31からのRAを受信すると、メッセージに含まれているプレフィックスを用いてアドレスを生成し、IFへ割り当てる。さらにメッセージに含まれているプレフィックスが自身のホームプレフィックスである場合には、MN10はホームネットワークに接続していると認識する。なお、RAにホームプレフィックスが含まれている場合には、ホームネットワークに接続していることと同時に、その状態がネットワークベースの移動制御プロトコルによって実現されていると認識するようにしてもよい。また、本発明の第1の実施の形態に示すように、IsPMIP情報がRAに含まれている場合に、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていると認識するようにしてもよい。
なお、RAにMフラグが含まれている場合には、MN10は、代理ノード31に対してDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)request を送信する。この場合、代理ノード31はMN10からのDHCP request を受信すると、MN10に対してDHCP reply を送信して、MN10へ割り当てるアドレスを通知する。なお、本発明の第1の実施の形態に示すように、MN10へ割り当てるアドレスと共に、HA32のアドレス(HA address)と、IsPMIP情報を通知してもよい。
(3)MNによる位置情報登録
・MN10はネットワーク20に移動すると、移動前に接続していたネットワーク30がホームネットワークであったことを判断し、ネットワーク20で取得したアドレス(Addr2)と共に、移動前にホームネットワークに接続していたことを示す情報(以下、移動前ホームネットワーク接続情報)をBUメッセージに付加してHA32へ送信する。
・HA32はMN10からのBUメッセージを受信すると、メッセージの中に移動前ホームネットワーク接続情報が存在することを確認し、新しい位置情報で置き換えるべき対象が、代理ノードによって登録された位置情報であると判断する。そして、すでに登録されているMN10の位置情報の中から代理ノードによって登録された位置情報を特定して、それを新しい移動後の位置情報で置き換える。そして、HA32は、位置情報の登録の結果を含むBAメッセージをMN10へ送信する。
図26は第7及び後述する第8の実施の形態におけるMN10の構成を示すブロック図である。MN10は前述したインタフェースIF11、IF22の他、送信部803と、受信部804と、Binding Update(BU)メッセージ生成部805と、移動前ネットワーク情報保持部806と、RS(Router Solicitation)送信処理部807と、ネットワーク接続検出部808と、アクセス認証処理部809と、RA(Router Advertisement)処理部810と、BA(Binding Acknowledgement)メッセージ処理部811と、登録済位
置情報保持部812と接続ネットワーク情報保持部813を有する。
以下では、MN10が備える主要構成要素について説明する。インタフェースIF11、IF22の存在は、MN10が2つのインタフェースを有することを示している。また、送信部803及び受信部804は、インタフェースIF11、IF22のそれぞれを通じてパケットの送受信を行う機能を有している。BUメッセージ生成部805は、接続ネットワーク情報保持部813から、IF11またはIF22がハンドオーバして接続するネットワークが変更になったことの通知を受け、HA32に登録されている移動前の位置情報を、移動後の位置情報で更新するためのBUメッセージを生成する。
移動後のネットワークが外部ネットワークである場合には、BUメッセージ生成部805は、移動前ネットワーク情報保持部806を確認し、移動前に接続していたネットワークがホームネットワークであったか否かを判断する。その結果、移動前のネットワークがホームネットワークであった場合には、生成するBUメッセージの中に、移動前のネットワークがホームネットワークであったこと、あるいは移動前のネットワークではネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていたことを示す情報(移動前ホームネットワーク接続情報と呼ぶ、フラグなどで実現してもよい)を付加する。例えば、IF22がネットワーク30からネットワーク20へハンドオーバして、接続ネットワーク情報保持部813から、IF22が接続するネットワークが変わったことの通知を受け、外部ネットワークに接続したことを認識した場合、移動前ネットワーク情報保持部806を確認して、移動前のネットワークがホームネットワークであったことを認識する。そして、移動後のネットワークで取得したアドレスと共に、移動前ホームネットワーク接続情報を含むBUメッセージを生成してHA32へ送信する。なお、移動前ホームネットワーク接続情報を含むBUメッセージに、IF22に関する位置情報を登録する際に使用するBIDとして、MN10が生成したBIDをBUメッセージに付加して送信してもよい。
MN10が送信するBUメッセージ内の移動前ホームネットワーク接続情報は、図24に示すように、モビリティヘッダ301の中や、代替CoAオプション303の中にフラグなどとして含まれていてもよいし、BIDを含むオプション304の中に含まれていてもよい。また、後述する移動前外部ネットワーク接続情報と同じ位置のフラグを用いることで、フラグがセットされている場合は、移動前ホームネットワーク接続情報を示し、フラグがセットされていない場合は、移動前外部ネットワーク接続情報を示すようにしてもよいし、又はその逆でもよい。
この場合、このBUメッセージを受信したHA32は、メッセージ内の移動前ホームネットワーク接続情報により、MN10の移動前の位置情報が代理ノード31によって登録された位置情報であることを認識し、MN10からのBUメッセージ内に含まれる新しい位置情報で置き換える対象として、代理ノード31によって登録された位置情報を特定することができる。さらに、HA32は、特定した位置情報を新しい位置情報で置き換え、このBUメッセージに対するレスポンスメッセージとして送信するBAメッセージの中に、位置情報の置換の結果を示す情報として置換が成功したことを示す情報を含めて送信する。
また、本発明の第1の実施の形態に示すように、移動前ホームネットワーク接続情報を含むBUメッセージを用いて、IF22の位置情報の登録に使用するBIDを要求するようにしてもよい。この場合、移動前ホームネットワーク接続情報を含むBUメッセージを受信したHA32が、移動前ホームネットワーク接続情報を用いて特定したMN10の移動前の位置情報に付加されているBIDをBC(Binding Cache:バインディングキャッシュ)から取得し、BAメッセージに含めてMN10へ通知する。なお、MN10の移動前の位置情報にBIDが付加されていない場合や、置き換え対象となる位置情報が存在しない場合には、新たなBIDを生成し、BAメッセージに含めて送信する。なお、BIDを取得・生成する手法として、HA32は、AAAサーバ50や、MN10の情報を保持している情報サーバなどに対して、BIDの取得・生成を要求してもよい。
また、この場合のBUメッセージ300には、図23に示すように、BIDを通知するためのオプション304の中の、BIDを含むべきフィールド部分が空(ゼロ値)になっている状態のオプション304が含まれていて、このオプション304が、移動前ホームネットワーク接続情報、及びBIDの取得を要求することを示す情報として使われてもよいし、又はモビリティヘッダ301の中や、BIDを通知するためのオプション304の中にBIDの取得を要求することを示す情報(フラグなど)を付加してもよいし、両方の組み合わせでもよい。なお、BIDを要求することを示すフラグは、代替CoAオプション303に含まれていてもよい。また、MN10からのBUメッセージ内にMN10が生成したBIDが付加されている場合には、HA32は、そのBIDと共に移動後の位置情報を保持し、位置情報の置換の結果を示す情報として置換が成功したことを示す情報と共に、そのBIDをBAメッセージに含めてMN10へ送信する。このBAメッセージを受けたMNは、以降IF22に関する位置情報の登録の際に、受信したBAメッセージに含まれていたBIDを使用する。なお、BUメッセージ、及びBAメッセージの代わりに、IKEリクエストメッセージ、及びIKEレスポンスメッセージを用いてもよい。
移動前ネットワーク情報保持部806は、接続ネットワーク情報保持部813から渡された、IF11及びIF22が移動する前に接続していたネットワークに関する情報を保持する。
RS送信処理部807は、アクセス認証処理部809からアクセス認証が完了したことの通知を受けて、接続しているネットワーク20又は30又は40に対してRAメッセージの送信を要求するためのRSメッセージを生成して送信部803に対して送信するよう指示する。なお、RSメッセージは、送信する前にRAメッセージを受信することができた場合は、送信する必要はない。
また、RS送信処理部807は、接続ネットワーク情報保持部813から、IF11またはIF22がハンドオーバして接続するネットワークが変更になったことの通知を受けたとき、HA32に登録されている移動前の位置情報を移動後の位置情報で更新するための代理BUメッセージを送信する代理ノード31に対して、RSメッセージを送信する。このとき、移動後のネットワークがホームネットワークである場合には、RS送信処理部807は、移動前ネットワーク情報保持部806を確認し、移動前に接続していたネットワークが外部ネットワーク、すなわちネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていないネットワークであったか否かを判断する。
その結果、移動前のネットワークが外部ネットワークであった場合には、生成するRSメッセージの中に、移動前のネットワークが外部ネットワークであったこと、すなわち移動前のネットワークではネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていなかったことを示す情報(以下、移動前外部ネットワーク接続情報、フラグなど)を付加する。例えば、IF22がネットワーク20からネットワーク30へハンドオーバして、接続ネットワーク情報保持部813から、IF22が接続するネットワークが変わったことの通知を受け、ホームネットワークに接続したことを認識した場合、移動前ネットワーク情報保持部806を確認して、移動前のネットワークが外部ネットワークであったことを認識する。そして、移動前外部ネットワーク接続情報を含むRSメッセージを生成して代理ノード31へ送信する。なお、移動前外部ネットワーク接続情報を通知するためのメッセージとして、NSメッセージやDHCPリクエストメッセージ、認証リクエストメッセージ、さらにはBUメッセージなどを用いてもよい。なお、MN10が送信するRSメッセージ内の移動前外部ネットワーク接続情報は、図27に示すように、RSメッセージ310のヘッダ部311の中にフラグとして含まれていてもよいし、新たなオプション312の中に含めてもよい。
この場合、このRSメッセージを受信した代理ノード31はHA32に対して、MN10から通知された移動前外部ネットワーク接続情報を付加した代理BUメッセージを送信する。なお、代理ノード31が送信する代理BUメッセージ内の移動前外部ネットワーク接続情報は、図24の移動前ホームネットワーク接続情報と同様に、モビリティヘッダ301の中や、代替CoAオプション303の中にフラグなどとして含まれていてもよいし、BIDを含むオプション304の中に含まれていてもよい。また、移動前ホームネットワーク接続情報と同じ位置のフラグを用いることで、フラグがセットされている場合は、移動前ホームネットワーク接続情報を示し、フラグがセットされていない場合は、移動前外部ネットワーク接続情報を示すようにしてもよいし、又はその逆でもよい。
この代理BUメッセージを受信したHA32は、メッセージ内の移動前外部ネットワーク接続情報により、MN10の移動前の位置情報がMN10自身によって登録された位置情報であることを認識し、代理ノード31からの代理BUメッセージ内に含まれる移動後の位置情報で置き換える対象として、MN10によって登録された位置情報を特定することができる。さらに、HA32は特定した位置情報を新しい位置情報で置き換え、この代理BUメッセージに対するレスポンスメッセージとして送信する代理BAメッセージの中に、位置情報の置換の結果を示す情報として置換が成功したことを示す情報を含めて送信する。
また、本発明の第1の実施の形態に示すように、代理ノード31は、移動前外部ネットワーク接続情報を含む代理BUメッセージを用いて、MN10のIF22の位置情報の登録に使用するBIDを要求するようにしてもよい。この場合、移動前外部ネットワーク接続情報を含む代理BUメッセージを受信したHA32が、移動前外部ネットワーク接続情報を用いて特定したMN10の移動前の位置情報に付加されているBIDをBCから取得し、代理BAメッセージに含めて代理ノード31へ通知する。なお、MN10の移動前の位置情報にBIDが付加されていない場合や、置き換え対象となる位置情報が存在しない場合には、HA32が新たなBIDを生成し、代理BAメッセージに含めて送信する。
なお、BIDを取得・生成する手法として、HA32は、AAAサーバ50や、MN10の情報を保持している情報サーバなどに対して、BIDの取得・生成を要求してもよい。この場合の代理BUメッセージには、図23に示すように、BIDを通知するためのオプション304の中の、BIDを含むべきフィールド部分が空(ゼロ値)になっている状態のオプション304が含まれていて、このオプション304がBIDの取得を要求することを示す情報として使われてもよいし、又はモビリティヘッダ301の中や、BIDを通知するためのオプション304の中にBIDの取得を要求することを示す情報(フラグなど)を付加してもよいし、両方の組み合わせでもよい。なお、BIDを要求することを示すフラグは、代替CoAオプション303に含まれていてもよい。また、代理ノード31からの代理BUメッセージ内に代理ノード31が生成したBIDが付加されている場合には、HA32は、そのBIDと共に移動後の位置情報を保持し、位置情報の置換の結果を示す情報として置換が成功したことを示す情報と共に、そのBIDをBAメッセージに含めて代理ノード31へ送信する。この代理BAメッセージを受けた代理ノード31は、以降MN10のIF22に関する位置情報の登録の際に、受信した代理BAメッセージに含まれていたBIDを使用する。
図28に示す判断処理について説明する。MN10が別のネットワークへ移動すると(ステップS31)、移動先ネットワークが外部ネットワークであるかホームネットワークであるかを判断する(ステップS32)。ここで、移動先ネットワークがホームネットワークである場合には(ステップS32でNO)、後述するステップS33に進む。他方、移動先ネットワークが外部ネットワークである場合には、移動前のネットワークがホームネットワークであったか否かを判断する(ステップS37)。ここで、移動前のネットワークがホームネットワークであった場合には、生成するBUメッセージに移動前ホームネットワーク接続情報を付加して(ステップS38)、位置情報と共に送信する(ステップS39)。他方、移動前のネットワークがホームネットワークでなかった場合には、移動前に使用していたBIDを使用した位置情報登録を通常通り行う(ステップS40)。
ステップS33では、移動前のネットワークが外部ネットワークであった場合には、生成するRSメッセージに移動前外部ネットワーク接続情報を付加して(ステップS35)、送信する(ステップS36)。他方、移動前のネットワークがホームネットワークであった場合(ステップS33でNO)には、引き続きネットワークベースの移動制御プロトコルを使用する判断をして、移動制御を行わない(ステップS34)。
また別の方法として、MN10のIF22がネットワーク30からネットワーク20へハンドオーバする以前に、MN10が、IF11に関する位置情報をHA32に登録するために送信するBUメッセージ内に、MN10の他のIF(IF22)がホームネットワークに接続していること、あるいはネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されているネットワークに接続していることを示す情報(フラグなど、以下、IFホームネットワーク接続情報)を付加してもよい。
この場合、このメッセージを受信したHA32は、登録する位置情報と共にIFホームネットワーク接続情報をBC内に保持する。そして、MN10のIF22がネットワーク30からネットワーク20へハンドオーバした後、HA32は、MN10からIF22の新しい位置情報を含むBUメッセージを受信した際に、そのメッセージの中に、IFホームネットワーク接続情報が含まれていない場合には、MN10はすでにホームネットワークに接続していないこと、すなわちネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていないネットワーク(ネットワーク20)へ移動したことを認識し、MN10からのBUメッセージ内に含まれる新しい位置情報で置き換える対象が、代理ノード31によって登録された位置情報であること、あるいはIFホームネットワーク接続情報が付加されていない位置情報であることを認識することができる。
なお、MN10から、IFホームネットワーク接続情報を含むBUメッセージを受信したHA32は、MN10のIF22がホームネットワークに接続していること、あるいはネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されているネットワークに接続していることを示す情報(IFホームネットワーク接続情報)を、BC内の代理ノード31によって登録された位置情報に対して付加してもよい。この場合、HA32が、MN10からIF22の新しい位置情報を含むBUメッセージを受信した際に、そのメッセージの中にIFホームネットワーク接続情報が含まれていない場合には、MN10はすでにホームネットワークに接続していないこと、すなわちネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていないネットワーク(ネットワーク20)へ移動したことを認識し、MN10からのBUメッセージ内に含まれる新しい位置情報で置き換える対象が、代理ノード31によって登録された位置情報であること、あるいはIFホームネットワーク接続情報が付加されている位置情報であることを認識することができる。なお、HA32は、置き換え対象の位置情報を特定する際に、位置情報にMAG登録情報が付加されているかどうかを確認し、付加されている場合に置き換え対象の位置情報であると判断してもよい。
さらに、HA32は、特定した位置情報を新しい位置情報で置き換えると共に、このBUメッセージに対して送信するBAメッセージに、置き換え対象である位置情報に付加されているBIDをBCから取得し、そのBIDをBAメッセージに含めて送信する。また、置き換え対象である位置情報にBIDが付加されていない場合や、置き換え対象となる位置情報が存在しない場合には、新たなBIDを生成し、BAメッセージに含めて送信する。なお、BIDを取得・生成する手法として、HA32は、AAAサーバ50や、MN10の情報を保持している情報サーバ(不図示)などに対して、BIDの取得・生成を要求してもよい。なお、HA32は、MN10からのBUメッセージを受けてBCに登録した新しい位置情報の中に、その位置情報によって置き換えられた位置情報が、以前代理ノード31によって登録された位置情報であったことを示す情報(MAG登録情報)を保持してもよい。この情報は、以降MN10からの位置情報の更新があった場合でも消去されずに保持される。
図26に示すBAメッセージ処理部811は、Binding Update メッセージ生成部805によって生成・送信されたBUメッセージに対するレスポンスメッセージであるBAメッセージの受信処理を行う。例えば、MN10のIF22がネットワーク30からネットワーク20へハンドオーバした場合、BAメッセージには、代理ノード31によって登録された移動前の位置情報に対して、移動後の位置情報での置換が成功したことを示す情報が含まれている。また、以降のIF22の位置情報を登録する際に使用するBIDが含まれている場合、そのBIDと共に、登録した位置情報を登録済位置情報保持部812に保持するよう指示する。
RA処理部811は、接続しているネットワークから受信したRAメッセージに関する処理を行い、接続しているネットワークを特定する情報として、RAメッセージに含まれているプレフィックス情報などを接続ネットワーク情報保持部813に渡して保持するよう指示する。接続ネットワーク情報保持部813は、RA処理部810から渡された接続ネットワーク情報と自身が保持している接続ネットワーク情報とを比較し、両者が異なる場合は、接続ネットワークが変わったと判断し、BUメッセージ生成部805及びRS送信処理部807に対して、接続ネットワークが変わったことを通知する。さらに、変わる前の接続ネットワーク情報を移動前ネットワーク情報保持部812へ渡し、保持するよう指示する。登録済位置情報保持部812は、MN10がHA32及び通信相手に登録している位置情報を保持する。モバイルIPにおけるBUL(バインディングアップデートリスト)として機能する。
アクセス認証処理部809は、ネットワーク接続検出部808からアクセスネットワークに接続したことの通知を受け、そのネットワークに対する認証処理を開始するためのアクセス認証リクエストをネットワークに対して送信し、その認証結果をネットワークから受信する。その認証結果がMN10の接続を許可するものであった場合には、RS送信処理部807に対して認証の完了を通知する。アクセス認証では、IEEE802.1xやIEEE802.11iなどの方法が用いられ、認証方式としては、EAP−MD5、EAP−TLS、EAP−TTLS、EAP−PEAPなどが用いられる。アクセス認証部809が生成するアクセス認証要求メッセージは特に新しい情報を持たないが、代理ノード31が送信する認証リクエストメッセージのトリガとなり、さらにその後のAAAサーバ50によるBID割り当てをトリガするメッセージでもある。
図29は本発明の第7の実施の形態における代理ノード31の構成を示す図である。代理ノード31はネットワークとの通信インタフェースであるインタフェース821と、送信部823と、受信部824と、アクセス認証処理部825と、代理BUメッセージ生成部826と、RSメッセージ処理部827と、RA生成部828と、代理BAメッセージ処理部829と、登録済位置情報保持部830を有する。送信部823及び受信部824は、インタフェースを通じてパケットの送受信を行う機能を有している。アクセス認証処理部825は、MN10からのアクセス認証メッセージを処理し、それをAAAサーバ50に転送して、MN10の認証を要求する。そして、AAAサーバ50からMN10の認証結果を含むレスポンスメッセージを受信し、その結果をMN10へ返す。
代理BUメッセージ生成部826は、MN10の認証が完了した後に、アクセス認証処理部825からの指示を受け、MN10の位置情報として、MN10のホームプレフィックスに代理ノード31自身のアドレスを関連付けた情報をHA32へ登録するための代理BUメッセージを生成し、送信部823へ送信するよう指示する。MN10のホームプレフィックスや、登録先のH32のアドレスなどは、MN10の管理情報を保持している情報サーバ(不図示)に問い合わせて取得することができる。また、代理BUメッセージ生成部826は、RSメッセージ処理部827から指示を受け、MN10の位置情報として、MN10のホームプレフィックスに代理ノード31自身のアドレスを関連付けた情報と共に、移動前外部ネットワーク接続情報を含む代理BUメッセージを生成し、送信部823に対してHA32へ送信するよう指示する。
なお、MN10のホームプレフィックスの割り当てをHA32に対して要求するために、ホームプレフィックスを指定しない代理BUメッセージを送信してもよい。この場合の代理BUメッセージには、ホームプレフィックスを通知するためのオプションの中の、ホームプレフィックスを含むべきフィールド部分が空(ゼロ値)になっている状態のオプションが含まれていて、このオプションがホームプレフィックスの割り当てを要求することを示す情報として使われてもよい。また、MN10の識別情報として、MN10の識別子(NAI:Network Access Identifier)を代理BUメッセージに含めてもよい。さらに、HA32に登録されているMN10の他の位置情報との識別をするために、BIDを生成して代理BUメッセージに付加して送信してもよい。また、前述したように、BIDの割り当てを要求するために、BIDを指定せずにBUメッセージを送信してもよい。
代理BAメッセージ処理部829は、代理BUメッセージ生成部826が生成・送信した代理BUメッセージに対するレスポンスとして受信した代理BAメッセージに関する処理を行い、代理BAメッセージに含まれる位置情報の登録結果を取得して、登録が成功した位置情報を登録済位置情報保持部830へ渡し保持するよう指示する。また、移動前外部ネットワーク接続情報を用いた登録が成功したことを示す結果が含まれている場合には、その情報も保持するよう指示する。なお、登録が失敗したことを示す情報を登録済位置情報保持部830へ保持するよう指示し、移動前ホームネットワーク接続情報及び移動前外部ネットワーク接続情報に対応していないことを示す情報として利用してもよい。
さらに、代理BAメッセージ処理部829は、MN10の位置情報の登録が成功した場合には、RA生成部828に対し、MN10のホームプレフィックスを含むRAメッセージを生成して送信するよう指示する。また、代理BAメッセージに移動前外部ネットワーク接続情報を用いた登録が成功したことを示す結果が含まれていた場合には、MN10のホームプレフィックスと共に、移動前外部ネットワーク接続情報による登録が成功したことを示す情報を含むRAメッセージを生成するよう指示する。また、代理BAメッセージ処理部829は、受信した代理BAメッセージ内に、BIDが含まれている場合には、以降の位置情報登録の際に、そのBIDを代理BUメッセージに付加して送信する。
RSメッセージ処理部827は、MN10から受信したRSメッセージに関する処理を行い、RA生成部828に対して、MNのホームプレフィックスを含むRAメッセージを生成して送信するよう指示する。また、RSメッセージ生成部827は、MN10から受信したRSメッセージに移動前外部ネットワーク接続情報が含まれている場合には、代理BUメッセージ生成部826に対して、MN10の位置情報として、MN10のホームプレフィックスに代理ノード31自身のアドレスを関連付けた情報と共に、移動前外部ネットワーク接続情報を含む代理BUメッセージを生成するよう指示する。なお、移動前外部ネットワーク接続情報を通知するためのメッセージとしてアクセス認証要求メッセージを使用する場合には、アクセス認証処理部825が、代理BUメッセージ生成部826へ同様の指示を出す。
RA生成部828は、代理BUメッセージに対するレスポンスとして代理BAメッセージを受信した代理BAメッセージ処理部829からの指示を受け、渡されたMN10のホームプレフィックスを含むRAメッセージを生成し、送信部823に対してMN10へ送信するよう指示する。また、RA生成部828は、代理BAメッセージ処理部829から、移動前外部ネットワーク接続情報による登録が成功したことを通知された場合には、MN10のホームプレフィックスと共に、移動前外部ネットワーク接続情報による登録が成功したことを示す情報を含むRAメッセージを生成し、送信部823に対してMN10へ送信するよう指示する。登録済位置情報保持部830は、代理BAメッセージ処理部829の指示を受け、HA31及び通信相手に対して登録しているMN10の位置情報に関する情報を保持する。
図30は本発明の第7の実施の形態におけるHA32の構成を示すブロック図である。HA32はインタフェース841と、送信部842と、受信部843と、認証処理部844と、BAメッセージ生成部845と、代理BA(Binding Acknowledgement)メッセージ生成部846と、代理BU(Binding Update)メッセージ処理部847と、BU(Binding Update)メッセージ処理部848と、MN管理情報保持部849とを有する。送信部842及び受信部843は、インタフェース841を通じてパケットの送受信を行う機能を有している。
認証処理部844は、代理BUメッセージ処理部847の指示を受け、代理BUメッセージを送信した代理ノード31の認証をするための認証リクエストメッセージをAAAサーバ50へ送信する。また、BUメッセージ処理部848の指示を受け、BUメッセージを送信したMN10の認証をするための認証リクエストメッセージをAAAサーバ50へ送信する。そして、AAAサーバ50から代理ノード31、及びMN10の認証結果を含む認証レスポンスメッセージを受信し、その結果を代理BUメッセージ処理部847、及びBUメッセージ処理部848へ通知する。
代理BUメッセージ処理部847は、代理ノード31から送信された代理BUメッセージに関する処理を行い、メッセージに含まれているMN10の位置情報を取得し、MN管理情報保持部849へ保持するよう指示する。また、代理BUメッセージ処理部847は、メッセージ内に移動前外部ネットワーク接続情報が含まれている場合には、置き換え対象となる移動前の位置情報が、MN10によって登録された位置情報であることを判断し、その結果特定された位置情報を新しい位置情報で置き換える。そして、置き換えによる登録が正しく行われたことを示す情報を含む代理BAメッセージを生成するよう代理BAメッセージ生成部846へ指示する。また、置き換え対象の位置情報にBIDが付加されていた場合には、置き換えによる登録が正しく行われたことを示す情報と共に、そのBIDを含む代理BAメッセージを生成するよう代理BAメッセージ生成部846へ指示する。
なお、受信した代理BUメッセージに、移動前外部ネットワーク接続情報と共に、代理ノード31が指定したBIDが含まれている場合には、位置情報の登録が正しく行われたことを示す情報と共に、そのBIDを含むBAメッセージを生成するよう代理BAメッセージ生成部846へ指示する。また、受信した代理BUメッセージにBIDが含まれていない場合や、置き換え対象の位置情報にBIDが付加されていない場合には、新たに生成したBIDを付加してもよい。なお、代理BUメッセージを送信した代理ノード31の認証が必要な場合には、認証処理部に対して代理ノード31の認証を行い、その結果認証が成功した場合に上記の処理を実行するようにしてもよい。
BUメッセージ処理部848は、MN10から送信されたBUメッセージに関する処理を行い、メッセージに含まれているMN10の位置情報を取得し、MN管理情報保持部849へ保持するよう指示する。受信したBUメッセージ内に、移動前ホームネットワーク接続情報が含まれている場合には、MN10はすでにホームネットワーク、すなわちネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていないネットワークへ移動したと認識できるため、置き換え対象となる移動前の位置情報が代理ノード31によって登録された位置情報であることを判断し、その結果特定された位置情報を新しい位置情報で置き換える。そして、置き換えによる登録が正しく行われたことを示す情報を含むBAメッセージを生成するようBAメッセージ生成部845へ指示する。また、置き換え対象の位置情報にBIDが付加されていた場合には、置き換えによる登録が正しく行われたことを示す情報と共に、そのBIDを含む代理BAメッセージを生成するようBAメッセージ生成部845へ指示する。
なお、受信したBUメッセージにMN10が指定したBIDが含まれている場合には、位置情報の登録が正しく行われたことを示す情報と共に、そのBIDを含むBAメッセージを生成するようBAメッセージ生成部845へ指示する。また、受信したBUメッセージにBIDが含まれていない場合や、置き換え対象の位置情報にBIDが付加されていない場合には、新たに生成したBIDを付加してもよい。なお、BUメッセージを送信したMN10の認証が必要な場合には、認証処理部844に対してMN10の認証を行い、その結果認証が成功した場合に上記の処理を実行するようにしてもよい。
代理BAメッセージ生成部846は、代理BUメッセージ処理部847または認証処理部844の指示を受け、MN10の位置情報の登録の結果を示す情報を含む代理BAメッセージを生成し、送信部842に対し代理ノード31へ送信するよう指示する。また、代理BUメッセージ処理部847から、BIDを渡された場合には、そのBIDも含む代理BAメッセージを生成する。なお、位置情報の登録が代理ノードから通知された移動前外部ネットワーク接続情報を用いて行われた場合には、移動前外部ネットワーク接続情報を用いて行われた置換が成功したことを示す情報を用いてもよい。
BAメッセージ生成部845は、BUメッセージ処理部848または認証処理部844の指示を受け、MN10の位置情報の登録の結果を示す情報を含むBAメッセージを生成し、送信部842に対してMN10へ送信するよう指示する。また、BUメッセージ処理部848から、BIDを渡された場合には、そのBIDも含むBAメッセージを生成する。なお、位置情報の登録が、MN10から通知された移動前ホームネットワーク接続情報を用いて行われた場合には、移動前ホームネットワーク接続情報を用いて行われた置換が成功したことを示す情報を用いてもよい。
MN管理情報保持部849は、代理BUメッセージ処理部847、及びBUメッセージ処理部848からの指示を受け、代理ノード31及びMN10から通知されたMN10の位置情報を保持する。なお、MN管理情報保持部849は、登録した新しい位置情報の中に、その新しい位置情報によって置き換えられた移動前の位置情報が、代理ノード31によって登録された位置情報であったことを示す情報(MAG登録情報)を保持してもよい。この情報は、以降MN10からの位置情報の更新があった場合でも消去されずに保持され、代理ノード31から移動前外部ネットワーク接続情報を含む代理BUメッセージを受信した際に、このMAG登録情報が付加されている位置情報が、MN10によって登録された情報であり、かつ、以前は代理ノード31によって登録された位置情報に相当するものであることを判断することができる。つまり、MN10によって一旦は置き換えられた位置情報を、再度代理ノード31によって置き換えることができるようになる。なお、移動前ホームネットワーク接続情報は、図24に示すように、モビリティヘッダ301の中や、代替CoAオプション303の中にフラグなどとして含まれていてもよいし、BIDを含むオプション304の中に含まれていてもよい。
なお、第5の実施の形態での説明したのと同様に、本実施の形態においてもIF22がネットワークベースのプロトコルが提供されているネットワーク30からネットワーク20へハンドオーバした際、インタフェースIF11が接続しているネットワークベースのプロトコルが提供されているネットワーク40aとIF22が接続していたネットワークベース30とが同一のドメインである場合に、モバイルノード10から送信されるバインディングアップデートメッセージは、 モバイルノード10のインタフェースIF11を特定する識別情報(MACアドレスなど)を含んでもよい。
本発明の第7の実施の形態で述べたように、MN10は、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されているネットワークから、提供されていないネットワークへ移動した場合でも、移動前に代理ノードによって登録された位置情報を更新するために、送信するBUメッセージで移動前外部ネットワーク情報をHAへ通知することで、代理ノードによって登録された位置情報を新たな位置情報で更新することが可能となる。
<第8の実施の形態>
本発明の第8の実施の形態では、MN10のハンドオーバが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていないネットワーク20から、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されているネットワーク30へ行われる。また、本発明の第8の実施の形態におけるネットワーク構成は、本発明の第4の実施の形態で図10を用いて説明した構成と同じであるため説明を省略する。また、各エンティティの構成や処理は第7の実施の形態ですでに説明しているため、ここでの説明は省略する。
図31は、本発明の第8の実施の形態におけるシーケンスとして、MN10がネットワーク20で初期起動して、位置情報の登録を行った後に、ネットワーク30にハンドオーバした場合の通信シーケンスを示す。
(1)MNによる位置情報登録
・MN10はネットワーク20で初期起動すると、アクセス認証を行った後に、HA32に対して位置情報の登録を行う。
(2)アクセス認証
・MN10はネットワーク30へ移動すると、代理ノード31に対してアクセス認証要求を送信する。
・代理ノード31はMN10からのアクセス認証要求を受信すると、AAA(Authentication, Authorization, Accounting)サーバ50に対してAAAリクエスト(request)でMN認証要求を送信する。
・AAAサーバ50は代理ノード31からのAAAリクエスト(MN認証要求)を受信すると、MN認証プロセスを実行して、代理ノード31に対して、AAAリプライで認証OKを通知する。
・代理ノード31はAAAサーバ50からのAAAリプライを受信すると、MN10に対してアクセス認証完了を通知する。
(3)代理ノードによる位置情報登録
・MN10は、アクセス認証が完了した後、移動前に接続していたネットワーク20が外部ネットワークであったことを判断し、移動前に外部ネットワークに接続していたことを示す情報(以下、移動前外部ネットワーク接続情報)をRSメッセージに付加して代理ノード31へ送信する。
・代理ノード31は、MN10からRSメッセージを受信すると、移動前外部ネットワーク接続情報がメッセージに含まれていることを確認し、その移動前外部ネットワーク接続情報を含む代理BUメッセージをHA32へ送信する。
・HA32は、代理ノード31から代理BUメッセージを受信すると、AAAサーバ50に対してAAAリクエストを送信し、AAAサーバ50がAAAリクエストを受信して、HA32に対してAAAリプライを送信することにより、代理ノード認証プロセスを実行する。なお、代理ノード31の認証が不要な場合は、AAAリクエストの送信は省略してもよい。
・HA32は、AAAサーバ50からAAAリプライを受信すると、BUメッセージの中に移動前外部ネットワーク接続情報が存在することを確認し、新しい位置情報で置き換えるべき対象が、MN10によって登録された位置情報であると判断する。そして、すでに登録されているMN10の位置情報の中から、MN10自身によって登録された位置情報を特定して、それを新しい移動後の位置情報で置き換える。なお、MN10の位置情報の中に、後述するMAG登録情報が付加されている位置情報があるかどうかを確認して、置き換える対象の位置情報を特定してもよい。そして、HA32は、位置情報の登録の結果を含む代理BAメッセージを代理ノード31へ送信する。
なお、本発明の第7〜第8の実施の形態に示されているMN10が、HA32が管理する複数の代理ノードに同時に接続している際には、本発明の第5、第6の実施の形態に示されているリンク識別子を利用した形態を用いて位置情報を特定することが可能である。
本発明の第8の実施の形態で述べたように、MN10は、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていないネットワークから、提供されているネットワークへ移動した場合でも、代理ノードが、移動前にMN10が登録した位置情報を更新するために、MN10から通知され移動前外部ネットワーク接続情報を、送信する代理BUメッセージでHAへ通知することで、MN10によって登録された位置情報を新たな位置情報で更新することが可能となる。
なお、上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又はすべてを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサー を利用してもよい。さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。例えば、バイオ技術の適用などが可能性としてあり得る。
本発明は、モバイルノードが、ネットワークベースのプロトコルが提供されている第1のネットワークで初期起動などして、モバイルノードのバインディングIDが第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、モバイルノードが、ネットワークベースのプロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合にバインディングIDを取得することができるという効果を有し、ネットワークベースのプロトコルが提供されていないネットワークとしてセルラなどの3GPPネットワークに、また、ネットワークベースのプロトコルが提供されているネットワークとしてワイヤレスLANなどのNon3GPPネットワークに利用することができる。
本発明の第1の実施の形態並びに従来の技術におけるネットワークの構成を示すブロック図 本発明の第1の実施の形態における通信シーケンスを示す説明図 本発明の第1の実施の形態におけるモバイルノードの構成を示すブロック図 本発明の第1の実施の形態における代理ノードの構成を示すブロック図 本発明の第1の実施の形態におけるAAAサーバの構成を示すブロック図 本発明の第2の実施の形態における通信シーケンスを示す説明図 本発明の第3の実施の形態における通信シーケンスを示す説明図 本発明の第3の実施の形態におけるモバイルノードの構成を示すブロック図 本発明の第3の実施の形態における代理ノードの構成を示すブロック図 本発明の第4の実施の形態におけるネットワークの構成を示すブロック図 本発明の第4の実施の形態における通信シーケンスを示す説明図 図1のネットワークの変形例を示すブロック図 図1のネットワークの他の変形例を示すブロック図 図3のIKEリクエストメッセージ生成部の処理を説明するためのフローチャート 本発明の第1の実施の形態におけるホームエージェントの構成を示すブロック図 本発明の第5の実施の形態におけるネットワークの構成を示すブロック図 図16のネットワークの変形例を示すブロック図 図16のネットワークの他の変形例を示すブロック図 本発明の第5の実施の形態におけるIKEリクエストメッセージ生成部の処理を説明するためのフローチャート 本発明の第5の実施の形態におけるネットワーク構成の具体例を示すブロック図 図20のLMAが保持するMNのバインディングキャッシュ・エントリ(BCE)を示す説明図 本発明の第6の実施の形態におけるネットワークの構成を示すブロック図 本発明におけるBUメッセージのフォーマットの一例を示す説明図 本発明におけるBUメッセージのフォーマットの他の例を示す説明図 本発明の第7の実施の形態における通信シーケンスを示す説明図 本発明の第7の実施の形態におけるモバイルノードの構成を示すブロック図 本発明の第7の実施の形態におけるRSメッセージを示す説明図 本発明の第7の実施の形態におけるモバイルノードの処理を示すフローチャート 本発明の第7の実施の形態における代理ノードの構成を示すブロック図 本発明の第7の実施の形態におけるホームエージェントの構成を示すブロック図 本発明の第8の実施の形態における通信シーケンスを示す説明図

Claims (22)

  1. ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記バインディングIDを取得する通信方法であって、
    前記モバイルノードが、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID割り当て要求メッセージを送信するステップと、
    前記代理ノードが、前記バインディングID割り当て要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを管理する管理ノードに対して前記バインディングID割り当て要求メッセージを送信するステップと、
    前記管理ノードが、前記バインディングID割り当て要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して記憶するとともに前記代理ノードに送信するステップと、
    前記代理ノードが、前記バインディングIDを受信して、前記バインディングIDが割り当てられていることを示す割り当て情報を前記モバイルノードに対して送信するステップと、
    前記モバイルノードが、前記第1のネットワークから前記第2のネットワークにハンドオーバした場合に、前記割り当て情報に基づいて前記第1のネットワークの前記管理ノードに対して前記バインディングIDの要求メッセージを送信するステップと、
    前記管理ノードが前記モバイルノードからの前記バインディングIDの要求メッセージを受信して、
    前記管理ノードが、前記バインディングIDを前記モバイルノードに送信するステップとを、
    有する通信方法。
  2. ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続する前記モバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記バインディングIDを取得する通信システムであって、
    前記モバイルノードが、前記第1のネットワークで、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID割り当て要求メッセージを送信する手段と、
    前記代理ノードが前記バインディングID割り当て要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを管理する管理ノードに対して前記バインディングID割り当て要求メッセージを送信する手段と、
    前記管理ノードが前記バインディングID割り当て要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して記憶するとともに前記代理ノードに送信する手段と、
    前記代理ノードが前記バインディングIDを受信して、前記バインディングIDが割り当てられていることを示す割り当て情報を前記モバイルノードに対して送信する手段と、
    前記モバイルノードが、前記第1のネットワークから前記第2のネットワークにハンドオーバした場合に、前記割り当て情報に基づいて前記第1のネットワークの管理ノードに対して前記バインディングIDの要求メッセージを送信する手段と、
    前記管理ノードが前記モバイルノードからの前記バインディングIDの要求メッセージを受信して、
    前記管理ノードが前記バインディングIDを前記モバイルノードに送信する手段とを、
    有する通信システム。
  3. ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースのプロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記バインディングIDを取得する通信システムにおける前記モバイルノードであって、
    前記第1のネットワークで、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID割り当て要求メッセージを送信する手段と、
    前記代理ノードが前記バインディングID割り当て要求メッセージを受信して前記バインディングIDを管理する管理ノードに対して前記バインディングID割り当て要求メッセージを送信し、前記管理ノードが前記バインディングID割り当て要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して記憶するとともに前記代理ノードに送信し、前記代理ノードが前記バインディングIDを受信して、前記バインディングIDが割り当てられていることを示す割り当て情報を前記モバイルノードに対して送信した場合に、前記割り当て情報を受信する手段と、
    前記第1のネットワークから前記第2のネットワークにハンドオーバした場合に、前記割り当て情報に基づいて前記第1のネットワークの前記管理ノードに対して前記バインディングIDの要求メッセージを送信する手段と、
    前記管理ノードが前記モバイルノードからの前記バインディングIDの要求メッセージを受信して、前記管理ノードが前記バインディングIDを前記モバイルノードに送信した場合に、前記バインディングIDを受信する手段とを、
    備えたモバイルノード。
  4. ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記バインディングIDを取得する通信システムにおける前記代理ノードであって、
    前記モバイルノードが、前記第1のネットワークで、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID割り当て要求メッセージを送信した場合に、前記バインディングID割り当て要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを管理する管理ノードに対して前記バインディングID割り当て要求メッセージを送信する手段と、
    前記管理ノードが前記バインディングID割り当て要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して記憶するとともに前記代理ノードに送信した場合に、前記バインディングIDを受信して、前記バインディングIDが割り当てられていることを示す割り当て情報を前記モバイルノードに対して送信する手段とを、
    備えた代理ノード。
  5. 請求項1に記載の通信方法において、
    前記バインディングID割り当て要求メッセージは、前記モバイルノードのアクセス認証を要求するメッセージであり、
    前記代理ノードが送信する前記バインディングIDが割り当てられていることを示す割り当て情報は、DHCPリプライメッセージであることを特徴とする通信方法。
  6. ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記バインディングIDを取得する通信方法であって、
    前記モバイルノードが、前記第1のネットワークで、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID要求メッセージを送信するステップと、
    前記代理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを管理する管理ノードに対して前記バインディングID要求メッセージを送信するステップと、
    前記管理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して前記代理ノードに送信するステップと、
    前記代理ノードが前記バインディングIDを受信して前記モバイルノードに対して送信するステップとを、
    有する通信方法。
  7. ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記バインディングIDを取得する通信システムであって、
    前記モバイルノードが、前記第1のネットワークで、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID要求メッセージを送信する手段と、
    前記代理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを管理する管理ノードに対して前記バインディングID要求メッセージを送信する手段と、
    前記管理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して前記代理ノードに送信する手段と、
    前記代理ノードが前記バインディングIDを受信して前記モバイルノードに対して送信する手段とを、
    有する通信システム。
  8. ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記バインディングIDを取得する通信システムにおける前記モバイルノードであって、
    前記第1のネットワークで、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID要求メッセージを送信する手段と、
    前記代理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを管理する管理ノードに対して前記バインディングID要求メッセージを送信し、前記管理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して前記代理ノードに送信し、前記代理ノードが前記バインディングIDを受信して前記モバイルノードに対して送信した場合、前記バインディングIDを受信する手段とを、
    有するモバイルノード。
  9. ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークに接続するモバイルノードのバインディングIDが前記第1のネットワークの代理ノードに対して設定された後に、前記モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記バインディングIDを取得する通信システムにおける前記代理ノードであって、
    前記モバイルノードが、前記第1のネットワークで、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID要求メッセージを送信した場合、前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを管理する管理ノードに対して前記バインディングID要求メッセージを送信する手段と、
    前記管理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して前記代理ノードに送信した場合、前記バインディングIDを受信して前記モバイルノードに対して送信する手段とを、
    有する代理ノード。
  10. 請求項6に記載の通信方法において、
    前記バインディングID要求メッセージは、前記モバイルノードのアクセス認証を要求するメッセージであり、
    前記代理ノードが送信する前記バインディングIDは、DHCPリプライメッセージに含まれることを特徴とする通信方法。
  11. モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークでバインディングIDが指定された後に、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークにハンドオーバした場合に前記第1のネットワークの代理ノードが前記バインディングIDを取得する通信方法であって、
    前記モバイルノードが、前記第2のネットワークで、前記第1のネットワークの前記バインディングIDを管理する管理ノードに対してバインディングID要求メッセージを送信するステップと、
    前記管理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して記憶するステップと、
    前記モバイルノードが、前記第2のネットワークから前記第1のネットワークにハンドオーバした場合に、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID取得要求メッセージを送信するステップと、
    前記代理ノードが前記バインディングID取得要求メッセージを受信して、前記管理ノードに対して前記バインディングID取得要求メッセージを送信するステップと、
    前記管理ノードが前記バインディングID取得要求メッセージを受信して、前記代理ノードに対して前記記憶したバインディングIDを送信するステップとを、
    有する通信方法。
  12. モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークでバインディングIDが指定された後に、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークにハンドオーバした場合に前記第1のネットワークの代理ノードが前記バインディングIDを取得する通信システムであって、
    前記モバイルノードが、前記第2のネットワークで、前記第1のネットワークの前記バインディングIDを管理する管理ノードに対してバインディングID要求メッセージを送信する手段と、
    前記管理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して記憶する手段と、
    前記モバイルノードが、前記第2のネットワークから前記第1のネットワークにハンドオーバした場合に、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID取得要求メッセージを送信する手段と、
    前記代理ノードが前記バインディングID取得要求メッセージを受信して、前記管理ノードに対して前記バインディングID取得要求メッセージを送信する手段と、
    前記管理ノードが前記バインディングID取得要求メッセージを受信して、前記代理ノードに対して前記記憶したバインディングIDを送信する手段とを、
    有する通信システム。
  13. モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークでバインディングIDが指定された後に、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークにハンドオーバした場合に前記第1のネットワークの代理ノードが前記バインディングIDを取得する通信システムにおける前記モバイルノードであって、
    前記第2のネットワークで、前記第1のネットワークの前記バインディングIDを管理する管理ノードに対してバインディングID要求メッセージを送信する手段を備えて、前記管理ノードが前記バインディングID要求メッセージを受信して、前記バインディングIDを生成して記憶するようにし、
    前記第2のネットワークから前記第1のネットワークにハンドオーバした場合に、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID取得要求メッセージを送信する手段を備えて、前記代理ノードが前記バインディングID取得要求メッセージを受信して、前記管理ノードに対して前記バインディングID取得要求メッセージを送信し、前記管理ノードが前記バインディングID取得要求メッセージを受信して、前記代理ノードに対して前記記憶したバインディングIDを送信するようにしたモバイルノード。
  14. モバイルノードが、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークでバインディングIDが指定された後に、ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワークにハンドオーバした場合に前記第1のネットワークの代理ノードが前記バインディングIDを取得する通信システムにおける前記代理ノードであって、
    前記モバイルノードが、前記第2のネットワークで、前記第1のネットワークの前記バインディングIDを管理する管理ノードに対してバインディングID要求メッセージを送信し、前記管理ノードが前記バインディングID要求を受信して、前記バインディングIDを生成して記憶し、前記モバイルノードが、前記第2のネットワークから前記第1のネットワークにハンドオーバした場合に、前記第1のネットワークの前記代理ノードに対してバインディングID取得要求メッセージを送信した場合、前記バインディングID取得要求メッセージを受信して、前記管理ノードに対して前記バインディングID取得要求メッセージを送信する手段と、
    前記管理ノードが前記バインディングID取得要求メッセージを受信して、前記代理ノードに対して前記記憶したバインディングIDを送信した場合、前記バインディングIDを受信する手段とを、
    有する代理ノード。
  15. 請求項11に記載の通信方法において、
    前記バインディングID取得要求メッセージは、前記モバイルノードのアクセス認証を要求するメッセージであることを特徴とする通信方法。
  16. 請求項6に記載の通信方法において、
    前記代理ノードが前記バインディングIDを前記モバイルノードに対して送信する場合、前記代理ノードが前記モバイルノードからのDHCPレスポンスメッセージに応答するDHCPリプライメッセージで送信することを特徴とする通信方法。
  17. 請求項6に記載の通信方法において、
    前記代理ノードが前記バインディングIDを前記モバイルノードに対して送信する場合、前記代理ノードが前記モバイルノードからのアクセス認証要求メッセージに応答するアクセス認証完了メッセージで送信することを特徴とする通信方法。
  18. ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワーク及びネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークに接続可能なモバイルノードの第1のインタフェースが、前記第1のネットワークに接続している際に代理ノードによって位置情報が登録された後に、前記モバイルノードの第1のインタフェースが第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記位置情報を置換する通信方法であって、
    前記モバイルノードの第1のインタフェースが前記第1のネットワークから前記第2のネットワークにハンドオーバした場合に、前記位置情報を管理する管理ノードに対して前記位置情報の置換を要求するバインディングアップデートメッセージを、移動前のネットワークがホームネットワークであったことを示す移動前ホームネットワーク接続情報を付加して送信するステップと、
    前記バインディングアップデートメッセージを受信した前記管理ノードが、前記置換された位置情報に対応するバインディングIDを前記モバイルノードに送信するステップとを、
    有する通信方法。
  19. ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワーク及びネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークに接続可能なモバイルノードの第1のインタフェースが、前記第1のネットワークに接続している際に代理ノードによって位置情報が登録された後に、前記モバイルノードの第1のインタフェースが第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記位置情報を置換する通信システムであって、
    前記モバイルノードの第1のインタフェースが前記第1のネットワークから前記第2のネットワークにハンドオーバした場合に、前記位置情報を管理する管理ノードに対して前記位置情報の置換を要求するバインディングアップデートメッセージを、移動前のネットワークがホームネットワークであったことを示す移動前ホームネットワーク接続情報を付加して送信する手段と、
    前記バインディングアップデートメッセージを受信した前記管理ノードが、前記置換された位置情報に対応するバインディングIDを前記モバイルノードに送信する手段とを、
    備えた通信システム。
  20. ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワーク及びネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークに接続可能なモバイルノードの第1のインタフェースが、前記第1のネットワークに接続している際に代理ノードによって位置情報が登録された後に、前記モバイルノードの第1のインタフェースが第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記位置情報を置換する通信システムにおける前記モバイルノードであって、
    前記モバイルノードの第1のインタフェースが前記第1のネットワークから前記第2のネットワークにハンドオーバした場合に、前記位置情報を管理する管理ノードに対して前記位置情報の置換を要求するバインディングアップデートメッセージを、移動前のネットワークがホームネットワークであったことを示す移動前ホームネットワーク接続情報を付加して送信する手段と、
    前記バインディングアップデートメッセージを受信した前記管理ノードから、前記置換された位置情報に対応するバインディングIDを受信する手段とを、
    備えたモバイルノード。
  21. ネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第1のネットワーク及びネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されていない第2のネットワークに接続可能なモバイルノードの第1のインタフェースが、前記第1のネットワークに接続している際に代理ノードによって位置情報が登録された後に、前記モバイルノードの第1のインタフェースが第2のネットワークにハンドオーバした場合に前記位置情報を置換する通信システムにおいて前記位置情報を管理する管理ノードであって、
    前記モバイルノードの第1のインタフェースが前記第1のネットワークから前記第2のネットワークにハンドオーバした場合に、前記位置情報の置換を要求するバインディングアップデートメッセージを、移動前のネットワークがホームネットワークであったことを示す移動前ホームネットワーク接続情報と供に前記モバイルノードから受信する手段と、前記置換した位置情報に対応するバインディングIDを前記モバイルノードに送信する手段とを、
    備えた管理ノード。
  22. 請求項18に記載の通信方法において、
    前記モバイルノードはネットワークベースの移動制御プロトコルが提供されている第3のネットワークに接続可能な第2のインタフェースをさらに有し、前記第1のインタフェースが前記第1のネットワークから前記第2のネットワークへハンドオーバした際、前記第2のインタフェースが接続している前記第3のネットワークが前記第1のネットワークと同一のドメインである場合に、前記モバイルノードから送信される前記バインディングアップデートメッセージは、 前記モバイルノードの前記第1のインタフェースを特定する識別情報をさらに含むことを特徴とする通信方法。
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