JP2010532959A - 移動ノード内に実装されたモビリティ機能の検知 - Google Patents

移動ノード内に実装されたモビリティ機能の検知 Download PDF

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Abstract

【課題】移動ノード内に実装されたモビリティ機能の検知
【解決手段】
本発明は、別の第2アクセス・ネットワークからのアクセス技術間ハンドオーバー中の第1アクセス・ネットワークに接続する移動ノードのIPアドレスを設定する方法に関する。本発明はさらに、本方法に参加するモバイル・アクセス・ゲートウェイおよび移動ノードに関する。第1および第2アクセス・ネットワークは、ネットワーク・ベースのモビリティ機能を提供するネットワーク・ドメインに属する。移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を実装しているか否かを検知するために、仮想インタフェース発見は、第1アクセス・ネットワークとの自己のインタフェース上のハンドオーバーの前に移動ノードに提供されたホーム・ネットワーク・プレフィクスに準じたアドレスもまた、該移動ノードが設定するか否かを確認するによって実行される。並行して、アドレス設定が実行される。仮想インタフェースが移動ノードにて実装されているか否かの検知に基づいて、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、ネットワーク・ベースのモビリティまたはクライアント・ベースのモビリティを用いるか否かを決定し、アドレス設定を変更するか否かを決定してもよい。
【選択図】図2

Description

本発明は、別の第2アクセス・ネットワークからの移動体端末のハンドオーバー中に、該移動ノードが移動通信システムの第1アクセス・ネットワークに接続した直後に、移動ノードのIPアドレスを設定する方法に関し、該第2アクセス・ネットワークは、第1アクセス・ネットワークにおいて用いられるアクセス技術とは異なるアクセス技術を使用している。本発明はさらに、本方法に参加するモバイル・アクセス・ゲートウェイおよび移動ノードに関する。
通信システムは、インターネット・プロトコル(IP)ベースのネットワークへとますます進化している。通信システムは互いに接続された多くのネットワークから成り、そこでは音声およびデータが一端末から他の端末へと断片状、いわゆるパケットで送信される。それらパケットは、接続のない状態で、ルータによって宛先へとルーティングされる。IPパケットはIPヘッダおよびペイロード情報を含み、一方、IPヘッダはなかんずくソースおよび宛先IPアドレスを含む。IPネットワークは、拡張性の理由から、階層的なアドレス指定スキームを用いる。それ故に、IPアドレスは対応する端末を識別するだけでなく、この端末についての位置情報をさらに含む。ルーティング・プロトコルによって提供された付加情報によって、ネットワーク内のルータは、ある特定の宛先に向けられる次ルータを識別することができる。
端末が、以降移動ノード(MN)と呼ばれる移動体であり、サブ・ネット間を移動する場合、該端末は、インターネット・プロトコル(IP)の階層的なアドレス設定スキームを理由として、自己のIPアドレスを位相的に正しいIPアドレスへと変更しなければならない。しかしながら、TCP接続といったより高位層への接続は通信ノードのIPアドレス(およびポート)によって定義されているので、当該ノードのうち一つが移動の理由等から自己のIPアドレスを変更すると、接続が断たれる。
D.Johnson、C.Perkins、J.Arkko、「Mobility Support in IPv6」、IETF RFC 3775、2004年6月(http://www.ietf.org)に規定されるモバイルIPv6(またはMIPv6)は、移動ノードが、より高位層およびアプリケーションにトランスペアレントな態様で、すなわち、より高位層の接続を断つことなく、サブ・ネット間を移動するのを可能にするIPベースの移動プロトコルである。したがって、移動ノードは設定された2個のIPアドレス:気付アドレス(CoA)およびホーム・アドレス(HoA)を有する。
移動ノードのより高位層は、コレスポンド・ノード(CN)とも呼ばれる通信パートナー(宛先端末)との通信のためにホーム・アドレスを用いる。このアドレスは変化せず、移動ノードを識別する目的のために役立つ。該アドレスは位相的には、移動ノードのホーム・ネットワーク(HN)に属する。対照的に気付アドレスは移動のたびに変化し、その結果としてサブ・ネットの変更をきたし、ルーティング下部構造のためのロケータとして用いられる。気付アドレスは位相的には、移動ノードが現在訪問中のネットワークに属する。ホーム・リンク上に位置する一組のホーム・エージェント(HA)のうち1個が、移動ノードの気付アドレスの移動ノードのホーム・アドレスへのマッピングを保持するとともに、当該移動ノードに対する着信トラフィックを自己の現在の位置へと向け直す。単一のホーム・エージェントの代わりに一組のホーム・エージェントを配置する理由は、冗長およびロード・バランシングである。
現在モバイルIPv6は、2個の動作モード:双方向トンネリングおよびルート最適化を定義している。双方向トンネリングが用いられる場合、コレスポンド・ノードによって送信され、移動ノードのホーム・アドレスへとアドレス指定されたデータ・パケットは、ホーム・ネットワーク内のホーム・エージェントによって傍受され、移動ノードの気付アドレスへとトンネリングされる。移動ノードによって送信されたデータ・パケットは、ホーム・エージェントへとリバース・トンネリングされ、該ホーム・エージェントはパケットのカプセル化解除を行い、該パケットをコレスポンデント・ノードへと送信する。この動作のために、ホーム・エージェントは移動ノードの気付アドレスについて通知されなければならない。したがって移動ノードは、登録メッセージ(いわゆるバインディング更新:BU)メッセージをホーム・エージェントへと送信する。これらメッセージは、IPsecセキュリティ・アソシエーションを介して送信され、ひいては認証され完全性が保護される。移動ノードがホーム・エージェントとのIPsecアソシエーションを有するためには、移動ノードはブートストラッピングを演繹的に実行する必要がある。ブートストラッピングは少なくとも以下の情報:ホーム・アドレス、ホーム・エージェント・アドレス、およびホーム・エージェントとのセキュリティ・アソシエーションを取得するプロセスである。移動ノードが気付アドレスをホーム・エージェントに登録する前に、この情報は必要とされる。ブートストラッピングの一般的なプロセスは、G.Giarettaら「Mobile IPv6 bootstrapping in split scenario」、draft−ietf−mip6−bootstrapping−split−05、2007年5月(http://www.ietf.org)に記載されている。移動ノードとホーム・エージェントの間で数回の往復移動が必要なので、このプロセスは数秒間持続しうる。
モビリティ関連のシグナリングはホスト(またはクライアント)とホーム・エージェントの間に存在するので、モバイルIPはホスト・ベース(またはクライアント・ベース)のモビリティ管理として分類される。それ故に、MIPv6は自己のクライアント・ベースのモビリティ機能の理由からクライアント・モバイルIP(CMIP)とも呼ばれる。
別のアプローチは、移動体がネットワークによって管理され、移動ノードに対しトランスペアレントである限定された地理上の領域におけるIPモビリティ管理を標的とする。このアプローチはネットワーク・ベースのローカルなIPモビリティと称する。ネットワーク・ベースのモビリティの主な特徴の一つは、移動ノードがモビリティ管理に関与する必要がないように、移動ノードが移動ノードの移動を検知し、移動ノードの現在位置についての情報を交換するべく、アクセス・ネットワーク・エンティティが適切に設定されることである。したがって、無線インタフェースを介したモビリティ関連のシグナリングが回避される。ネットワーク・ベースのモビリティ管理の他の利点は、MIPv6カプセル化が必要でないので無線によるパケット・オーバーヘッドが縮小されたこと、および単純なIPノード(すなわち非MIP可能ノード)のための移動性サポートであることでありうる。
インターネット・エンジニアリング・タスクフォース(IETF)機構は、モバイルIPプロトコルに基づくローカルなモビリティ管理のためのこのようなアプローチに取り組んでいる。ネットワーク・エンティティは移動ノードの代わりとなるプロキシの機能を果たすので、プロトコルはプロキシ・モバイルIP(PMIP)と呼ばれる。PMIPv6と呼ばれるIPv6の変形(http://www.ietf.org S.Gundavelliら「Proxy Mobile IPv6」、draft−ietf−netlmn−proxymip6−01.txt、2007年4月)、およびPMIPv4と呼ばれるIPv4の変形(K.Leungら「Mobility Management using Proxy Mobile IPv4」、draft−leung−mip4−proxy−mode−02.txt、2007年1月、http://www.ietf.org)がある。
PMIPv6は、アクセス・ルータ(AR)と同位置に配置されるモバイル・アクセス・ゲートウェイ(MAG)と呼ばれる新しい論理エンティティを導入する。モバイル・アクセス・ゲートウェイはモビリティ管理のためのプロキシとして機能し、このことは、MAGが移動ノードの代わりにバインディング更新メッセージを送信することを意味する。これらバインディング更新メッセージには、プロキシ・バインディング更新(PBU)メッセージとして識別できるようにフラグで印が付けられている。さらに、プロキシ・バインディング更新メッセージは、ネットワーク・アクセス識別子(NAI)オプション、ホーム・プレフィクス・オプションおよびタイムスタンプ・オプションを含む。NAIオプションは(B.Abobaら、「The Network Access Identifier」、RFC4282、2005年12月、http://www.ietf.org)NAIを含み、該NAIは「username@realm」の形態を有し移動ノードを識別するのに用いられる。
ホーム・ネットワークのプレフィクス・オプションは移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスを含む。いわゆる移動ノードごとのプレフィクス・アドレス指定モデルでは、すべての移動ノードは固有のホーム・ネットワーク・プレフィクスを有し、移動ノードのグローバルIPアドレス(単数または複数)はこのプレフィクスに基づいて設定される。プロキシ・バインディング更新メッセージ中の固有のホーム・ネットワーク・プレフィクス・オプションは、PMIPホーム・アドレスを搬送するのに用いられうる。タイムスタンプ・オプションは、プロキシ・バインディング更新がモバイル・アクセス・ゲートウェイによって送信された時間を含み、ホーム・エージェントによってプロキシ・バインディング更新メッセージの鮮度を識別するのに用いられる。プロキシ・バインディング更新メッセージの連続番号値はホーム・エージェントによって無視される。
移動ノードが新しいモバイル・アクセス・ゲートウェイに接続する時には、移動ノードはEAPフレームワーク(B.Abobaら「Extensible Authentication Protocol(EAP)」、RFC 3748、2004年6月)およびEAP−AKA(L−Zhuら「The Simple and Protected Generic Security Service Applicaiton Program Interface(GSS−API)Negotiation Mechanism」、RFC 4187、2005年10月)といったEAP方法を用いて、当該ネットワークを認証する。モバイル・アクセス・ゲートウェイは典型的にはパススルー認証者として機能し、EAPパケットを移動ノードと関連したAAA(認証、許可、およびアカウンティング)サーバー/下部構造へと転送する。移動ノードはNAIを識別子として用いる。
ネットワーク認証に成功した場合は、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、AAAサーバーから移動ノードのホーム・プレフィクスを含む移動ノードのプロファイルを取得する。次いでモバイル・アクセス・ゲートウェイは、プロキシ・バインディング更新をホーム・エージェントへと送信し、当該移動ノードに対するホーム・プレフィクスを通知する。移動ノードがアクセス・ルータを認証した後に、該移動ノードはIP設定を開始する。すなわち、リンク・ローカルな(LL)IPアドレスを設定し、リンク・ローカルなアドレスに対して重複アドレス検知(DAD)を実行し、近隣要請(NS)メッセージを確認されるべき当該リンク・ローカルなアドレスの要請ノード・マルチキャスト・アドレスへと送信する。当該手順に成功した場合には、移動ノードはルータ要請(RS)メッセージを全ルータ・マルチキャスト・アドレスへと送信し、ルータ通知(RA)を受信するのを待つ。アクセス・ルータ/モバイル・アクセス・ゲートウェイは、移動ノードのホーム・プレフィクスを含むユニキャスト・ルータ通知を応答する。
移動ノードはステートレス・アドレス設定スキームまたはステートフル・アドレス設定スキームのいずれかを適用してもよい。移動ノードは受信したルータ通知からどのアドレス設定スキームを用いるかを学習する:
−ルータ通知中の「M」ビットが1に設定される場合、移動ノードは動的なホスト構成プロトコル(DHCP)を用いる。移動ノードはDHCP要請メッセージを送信し、DHCP要請メッセージは、DHCP中継エージェントの機能を果たすアクセス・ルータ/モバイル・アクセス・ゲートウェイによって捕捉される。DHCP中継はこのメッセージをDHCPサーバーへと転送し、DHCPサーバーは、移動ノードへと割り当てられることとなるグローバルIPアドレスを含むDHCP応答または通知メッセージを回答する。移動ノードがDHCP通知メッセージを受信した後に、移動ノードは通知されたアドレスを自己のグローバルIPアドレスとして設定する。
−ルータ通知中の「M」ビットが0に設定される場合、移動ノードはルータ通知中に通知されたプレフィクスを読み取り、このプレフィクスに基づいてグローバルIPアドレスを設定する。移動ノードは次いで、リンク上の他のノードが同じIPアドレスを設定したか否かを検証するために、近隣要請(NS)メッセージを通知されたプレフィクスの要請ノード・マルチキャスト・アドレスへと送信する重複アドレス検知を開始する。重複アドレス検知手順が成功した場合は、移動ノードは、コレスポンド・ノードとの通信のためにこのIPアドレスを用いることを開始してもよい。楽観的な重複アドレス検知が用いられる場合には、当該検知は未確認のIPアドレスを通信のために即座に用いてもよい。
グローバルIPアドレスを設定した後は、移動ノードはIP到達可能であり、PMIPドメイン内を移動する限りIPアドレスを用いることができる。上記に記載したようなDHCPアドレス設定の場合の初期接続手順中のPMIPv6の例示的なシグナリング・フローが図1に示される。
重複アドレス検知とは、ノードによって、当該ノードが用いることを希望するアドレスが他のノードによってまだ用いられていないことを決定するために実行される手順である。重複アドレス検知はすべてのユニキャスト・アドレスに対して、当該アドレスがステートレス・アドレス設定方法またはステートフル・アドレス設定方法のいずれによって割り当てられたかにかかわらず実行される。しかしながら、新しいアドレスのインタフェースIDがすでに試験、設定されたアドレスのインタフェースIDと同一である場合には、このアドレスには重複アドレス検知を省略してもよい。アドレスの独自性を確認するために、ノードは、アドレスを標的とする近隣要請を送信する。リンク上に、自己のインタフェース上にこのアドレスをすでに設定したノードが他にある場合は、当該ノードは近隣通知(NA)を応答する。このようにして、要求側ノードはリンク上の他のノードがすでにアドレスを用いるか否かを学習する。重複アドレスが手順中に発見される場合は、アドレスはインタフェースに割り当てられることはできない。重複アドレス検知の詳細な記載は、S.Thomson、T.Narten、「IPv6 Stateless Address Autoconfiguration」、RFC 2462、1998年12月(http://www.ietf.org)中に提供されている。
NSは最大3回まで再送信されてもよいことを理由に重複アドレス検知の手順はかなりの時間を要するので、最適化がRFC4429に規定されている。この手順は「楽観的な重複アドレス検知」と呼ばれ、その意図は成功の場合におけるアドレス設定遅延を最小化し、未修正のホストおよびルータと相互運用可能なままであることである。楽観的な重複アドレス検知は、「楽観的な」と呼ばれる新しいアドレス状態を指定し、当該アドレス状態は、重複アドレス検知手順が完了していない間の使用のために利用可能なアドレスを標識するのに用いられる。重複アドレス検知の完了に成功した後に、当該アドレス状態は好ましいものへと変更される。楽観的なアドレスは通信のために用いられてもよい。
図2は同じPMIPドメイン内のモバイル・アクセス・ゲートウェイ間のハンドオーバーの場合のシグナリング・フローを示す。移動ノードがAR/MAG2のエリアへと移動すると、移動ノードは図1に関連して記載された認証手順を開始する。MAG2はEAPキー転送メッセージを受信した後に、NAI、ホーム・ネットワーク・プレフィクス、およびタイムスタンプを含むプロキシ・バインディング更新を送信して、ホーム・エージェントへの登録プロセスを開始することができる。
MAG2はいくつかの方法においてホーム・ネットワーク・プレフィクス(HNP)を検索してもよい。(図2に示されるように)可能性の一つは、モバイル・アクセス・ゲートウェイが認証プロセス中にAAAサーバーまたは他のポリシー・ストアからホーム・ネットワーク・プレフィクスを取得することである。
代替的には(モバイル・アクセス・ゲートウェイが認証プロセス中にホーム・ネットワーク・プレフィクスを受信しない場合には)、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、0に設定されたホーム・ネットワーク・プレフィクスを有するプロキシ・バインディング更新をローカル・モビリティ・アンカーへと送信する。次いでローカル・モビリティ・アンカーは、プロキシ・バインディング更新受領確認(PBAck)中のホーム・ネットワーク・プレフィクスをモバイル・アクセス・ゲートウェイに通知する。移動ノードはMAGの認証に成功した後、現在のIP設定が依然として有効であるか否か、すなわち、移動ノードがRSメッセージを送信するか否かを確認することを開始する。AR/MAG2は、アドレス設定のためにDHCPを用いるために、1に設定された「M」フラグを有するルータ通知で応答する。続いて、移動ノードはDHCP確認メッセージを送信し、当該確認メッセージは、DHCP中継エンティティの機能を果たすAP/MAG2によって傍受される。DHCPサーバーによって送信されたDHCP応答メッセージは、前もって設定されたホーム・アドレスが依然として使用できることを確認する。DHCP手順が完了した後に、移動ノードは再びIP接続され、データ・パケットを送受信できる。
RFC 3775において定義されるホーム・エージェントの機能性は大体において再び用いられるが、PMIPv6をサポートするためにはいくつかの変更が必要である。以降、RFC 3775において定義されるホーム・エージェントはCMIPホーム・エージェントと称し、上記に論じたPMIPv6において定義されるホーム・エージェントはPMIPホーム・エージェントと称する。2つのホーム・エージェントの間の主な違いは、バインディング更新/プロキシ・バインディング更新メッセージの「鮮度」がどのようにホーム・エージェントによって決定されるかである。CMIPホーム・エージェントはバインディング更新メッセージの「鮮度」をバインディング更新中のシーケンス番号に基づいて識別し、一方、PMIPホーム・エージェントは、プロキシ・バインディング更新中のタイムスタンプ・オプション中のタイムスタンプに基づいてプロキシ・バインディング更新メッセージの鮮度を識別する。PMIPホーム・エージェントはプロキシ・バインディング更新メッセージ中のシーケンス番号値を無視する。本発明において、PMIPホーム・エージェントおよびCMIPホーム・エージェントが同位置に配置されているシナリオが推定される(以下においてCMIP/PMIPホーム・エージェントは単にホーム・エージェントと称する)。
現代の高度な移動ノードはいくつかのアクセス技術を介して通信する能力を有し、この能力によって最良かつ「最も安価な」データ経路を選択することを可能にする。本目的のために移動ノードは、異なるアクセス技術との通信を可能にするいくつかの物理的インタフェースを所有する。移動ノードがアクセス技術間のハンドオーバーを実行し、セッション継続性が必要である場合、移動ノードは以下のうち一つを実装しなければならない。
−クライアント・ベースのモビリティ(MIP等):移動ノードは各インタフェースに対して、どのインタフェースが用いられるかに応じて、明確に区別できる気付アドレスを設定し、移動ノードのMIP機能は対応する気付アドレスをホーム・エージェントに登録する。さらにMIP機能は、所望のインタフェースを介した伝送のためにデータ・パケットを正確な気付アドレスでカプセル化する。
−技術間ハンドオーバーのためのネットワーク・ベースのモビリティ(PMIP等)。IETFにおいて開発されたネットワーク・ベースのモビリティは、単一のインタフェースのみに、すなわち、1個のアクセス技術内のモビリティに適用可能である。しかしながら、いくつかのネットワーク事業者は、技術間ハンドオーバーのためのネットワーク・ベースのモビリティを適用してもよい。このことを実現するために移動ノードは、他のホスト機能からのローカル・インタフェース中の変更、すなわち、どのように端末が異なる物理的ネットワーク・インタフェース間を切り替わるかを隠すための仮想アダプターを提供する、(ftp://flp.3gpp.org/tsg_sa/WG2_Arch/Ad−hoc_meetings/2006−04_SAE_Paris/Docs/、NTT DoCoMo、NEC、富士通による3GPP TSG SA Tdoc.S2H060457「Response to NETLMM application for Inter Access System Mobility」、2006年4月に規定される「仮想インタフェース」と称する特別な機能を実装する必要がある。より詳細が下記に提供される。
−両スキームをサポートする。移動ノードは、ホスト・ベースのモビリティ(MIP)およびネットワーク・ベースのモビリティ(仮想インタフェース)のサポートの両方を実装してもよい。この場合移動ノードは、ネットワークによって提供されたサービスに基づいていずれのスキームが用いられるべきかを選択する。すなわち、ネットワークが当該異なるアクセス技術に対して異なるサブ・ネットワーク・プレフィクスを通知する場合に、移動ノードはセッション継続性を保持するのにMIPを用いるであろう。そうでない場合は、ネットワークが同じサブ・ネットワーク・プレフィクスを通知する場合、移動ノードは仮想インタフェースを用いるであろう。
PMIPサポートについて、技術間ハンドオーバーの場合には、仮想インタフェース機能が移動ノード中に実装される必要がある。通常は、TCPまたはUDPセッション等のより高位層のアプリケーションは、IPアドレスを介してインタフェースに向けられる。このことは、例えばMIPにもあてはまり、MIPでは、トランスポート・セッションは静的なホーム・アドレスに向けられ、一方で、移動ノードの各物理的インタフェースが異なる気付アドレスに割り当てられ、向けられる。MIP実装は気付アドレス間のデータ・パケットのスケジューリングを管理する。
MIP実装の論理構成は図3に見ることができる。ホスト・ベースのモビリティとは反対に、ネットワーク・ベースのモビリティ内では、同じIPアドレスが異なるインタフェースを介してデータを送信するために用いられることとなる。このような機能性を可能にするために、仮想インタフェース(VIF)が、IPアドレスが向かう先に導入される。仮想インタフェースは、図4中に示されるデータ・パケットを送信するためにいずれの物理的インタフェースを用いるかを決定する。注意することが大切なのは、IP層およびより高位層に対しては、単一のIPホーム・アドレスPMIP−HoAが仮想インタフェースを介して異なるアクセス・ネットワークと通信するのに用いられる。
図5は、移動ノードがあるアクセス技術(AT1)から別の第2アクセス技術(AT2)へとハンドオーバーするシナリオを示す。図5では、2つの異なるアクセス技術を提供するアクセス・ネットワークは単一のプロキシMIPドメインに属すると想定される。すなわち移動ノードのMNは、当該プロキシMIPドメインに属するアクセス・ネットワークおよびアクセス・ネットワークのアクセス技術にかかわらず、プロキシMIPドメイン内を移動する際には、単一のIPアドレス(PMIP−HoA)を使用してもよい。ルータPMIP/CMIP−HAは、MIPv6を手段として用いたクライアント・ベースのモビリティを提供するホーム・エージェント機能、および、プロキシMIPv6を手段として用いたネットワーク・ベースのモビリティを提供するホーム・エージェント機能の両方を提供しているルータを指示する。PMIP/CMIP−HAエンティティは、図1および図2に描写されたLMA(HA)エンティティと同じエンティティであってもよい。
セッション継続性を管理するために2つの可能性がある。第1のシナリオでは、MAG3は移動ノードのローカル・モビリティ・アンカーとのセキュリティ・アソシエーションを有し、PMIPサービスを移動ノードへと提供することができる。その理由は、MAG3は移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスを移動ノードへと通知し、位置更新のためのプロキシ・バインディング更新をLMAへと送信するからである。第2のシナリオでは移動ノードはMIPを用いる。すなわち、移動ノードはAT2とのインタフェース上で新しい気付アドレスを設定し、バインディング更新をホーム・エージェントへと送信する。LMAおよびホーム・エージェント機能が同じエンティティ内に配置されてもよいことに留意する。ここではMAG3は位相的に正しいプレフィクスを通知し、該プレフィクスは、プロキシMIPドメイン内のMNへとすでに割り当てられたホーム・ネットワーク・プレフィクスとは異なる。AT2のネットワーク事業者は、両サービスMIPおよびPMIPを移動ノードへと(MAG3を手段として用いて)提供する能力を有するので、当該事業者がいずれのサービスを提供するかを決定しなければならない。通常において、決定は、ネットワーク内の移動ノード中のプロファイル中に保存された移動ノードの能力に基づいて行われる。MAG3は認証プロセス中に、移動ノードの能力を取得して、提供されたモビリティ・サービスについて決定してもよい。この決定は、いずれのプレフィクスを移動ノードへと通知するかを決定することと同一である。
しかしながら、当該ネットワーク事業者が移動ノードの能力についての情報を有しないこと、すなわち、移動ノードがMIPまたはVIF機能を実装しているか否かをネットワークが知らないことが起こりうる。移動ノードの能力がMAG3によって知られていないことにはいくつかの理由がある。一つの理由は、VIF/MIPが移動ノードにインストールされた第三者ソフトウェアであるため、移動ノードのIPスタックおよびオペレーティング・システム(OS)には知られておらず、そのため、これら能力をネットワークへと伝えることができないことでありうる。他の理由は、移動ノードの能力をネットワークへと伝える標準化された方法がないことであろう。移動ノードとネットワーク・エンティティ(ポリシー・ストア・サーバーまたはAAAサーバー)の間で移動ノードの能力を交換するためには、標準化への取り組みおよび供給メーカー間の調整が必要である。
本明細書中の他のシナリオは、複数のインタフェースの同時使用である。すなわち移動ノードは、データ・パケットを送信および受信するために2個以上のインタフェースを同時に用いてもよい。このシナリオは典型的には、移動ノードは異なるインタフェースを同時に用いるので、「インタフェース・マルチホーミング」とも称する。
移動ノードは最初に、第1インタフェースを用いる第1アクセス・ネットワークに接続されてもよく、後の時点で、第2インタフェースを介して第2アクセス・ネットワークに接続する。移動ノードは両方のインタフェースを同時に用いてもよい。その理由は、移動ノードは両方のインタフェースをホーム・エージェントへと登録し、いずれのデータ・パケットがいずれのインタフェースを介して(または、当該異なるインタフェースを介したMIPv6トンネルは異なるので、いずれのMIPv6トンネルを介して)送信されるかを調整するために、規則をホーム・エージェントへと通知するからである。
他のより高度なシナリオでは、移動ノードはいくつかのホーム・エージェントに接続されてもよい。すなわち移動ノードは、異なるホーム・エージェントと並行していくつかの独立したMIPv6セッションを有する。このシナリオでは、移動ノードはいくつかの−各ホーム・エージェントに対し1個以上の−ホーム・アドレス(HoA)を有する。移動ノードがハンドオーバーを実行した後に、移動ノードは、自己のMIPv6セッションのすべてを更新するために、バインディング更新を各ホーム・エージェントへと送信する。
移動ノードは複数のインタフェースを用い、複数のホーム・エージェントへの接続を有することもまた可能である。例えば、移動ノードは最初に、第1インタフェースを介して第1アクセス・ネットワークに接続されることが可能であろうし、第1ホーム・エージェントおよび第2ホーム・エージェントへの2個の独立したMIPv6接続を確立する。後のある時点で移動ノードは、第2アクセス・ネットワークに接続された第2インタフェースへと切り換わることが可能であり、接続を、第2インタフェースを介して第2ホーム・エージェント等該1個のホーム・エージェントへと移動させることを決定することができる。最後に、移動ノードは第1インタフェースによって第1アクセス・ネットワークへと接続され、当該第1アクセス・ネットワークを介して、移動ノードは第1ホーム・エージェントへの接続を保持し、同時に、移動体は自己の第2インタフェースを介して第2アクセス・ネットワークへと接続され、当該第2アクセス・ネットワークを介して、移動ノードは第2ホーム・エージェントへの接続を保持する。
同様に、移動ノードがPMIPv6ドメイン内に配置される場合は、移動ノードは同じモバイル・アクセス・ゲートウェイであるが、異なるローカル・モビリティ・アンカーに接続されてもよい。こうしてPMIPv6ドメインは、ローカル・モビリティ・アンカーのそれぞれに基づいて、2つの異なるホーム・ネットワーク・プレフィクス(HNP)を移動ノードへと割り当てるであろう。第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)標準化機構は、移動ノードの(3GPP術語ではユーザ装置(UE)と称する)能力が、異なるデータ・ネットワークへのいくつかのIP接続を確立することを要求している。すなわち移動ノードは、(MIPv6の場合には)それぞれ異なるホーム・エージェントに、(PMIPv6の場合には)ローカル・モビリティ・アンカーに接続されてもよい。
3GPPは、1個または複数のローカル・モビリティ・アンカーまたはホーム・エージェントへの別々のIPv6プレフィクス(それぞれ別々のIPv4アドレス)を有する移動ノードのIP接続のそれぞれに対して、パケット・データ・ネットワーク(PDN)接続という術語を用いる。こうして移動ノードは、1個または複数のホーム・エージェント/ローカル・モビリティ・アンカーに対して複数のPDN接続を有してもよい。このため、術語パケット・データ・ネットワーク(PDN)は、移動ノードとネットワーク・ゲートウェイ(例えば、ホーム・エージェントまたはローカル・モビリティ・アンカー)の間のIP接続のことを言及している。ホーム・エージェントまたはローカル・モビリティ・アンカーは、移動ノードが現在接続されているネットワーク内に配置することができるが、異なるネットワーク・ドメイン内にも配置することができる。後者の場合には、IP層より下位のトンネル(リンク層・トンネル等)が、異なるネットワーク・ドメインに対して必要である。各PDN接続に対して、移動ノードは個別のIPv6プレフィクスまたは個別のIPv4アドレスを取得する。
さらに、上記に記載されたシナリオが組み合わせられる場合は、移動ノードが複数のインタフェース(「インタフェース・マルチホーミング」)を有し、このことは複数のPDN接続を設定することを意味しており、その結果は、移動ノードが複数のインタフェースを介して複数のPDN接続を有してもよい高度なシナリオである。例えば、まず最初に、移動ノードが第1インタフェースを介して複数のPDN接続を用いており、次いで(第1インタフェースと並行して)第2インタフェースに向かう場合は、移動ノードは、PDN接続のうちいくつかのみを第2インタフェースへと移動させてもよい。その理由は、他は第1インタフェース上に残存するからである。
アクセス・ネットワークとのインタフェースの登録(接続)手順に関して、2つの異なるシナリオ、初期接続およびハンドオーバーが区別されうる。初期接続手順の間、移動ノードは初めてネットワークを登録し、認証および許可手順を実行し、IP接続性(PDN接続)を確立する。
ハンドオーバー接続手順の間、移動ノードは1個のインタフェースを介してネットワークにすでに接続されてきており、今ここで第2インタフェースを介して試みる。当該移動ノードは、新しいアクセス・ネットワーク中で認証してもよいが、初期接続手順との違いは、移動ノードがホーム・エージェントまたはローカル・モビリティ・アンカー中にすでに登録されていることである。このことは、ホーム・エージェントまたはローカル・モビリティ・アンカー中のバインディング・キャッシュ・エントリーが更新されるべきであるが、新しい入力は何ら必要でないことを意味する。ハンドオーバー中に、移動ノードは、PDN接続のすべてまたは一部のみを古いインタフェースから新しいインタフェースへと移動してもよい。
3GPPは、移動ノードが、当該移動ノードが現在接続されているネットワークの近傍の他のアクセス・ネットワークを発見することができる特別なメカニズムを要求する。このメカニズムはアクセス・ネットワーク発見・選択(ANDS)と称し、モバイル・ネットワーク・アーキテクチャはANDS機能(ANDSF)と称する特別な機能を予測する。ANDSFは、以下の記載においてANDSFサーバーと称するネットワーク・エンティティ内に実装されてもよい。ANDSFを用いることによって、移動ノードは、異なる実装技術および周波数スペクトルを介して走査することなく、いずれのアクセス・ネットワークが利用可能であるかを学習し、当該移動ノードがいずれのアクセス・ネットワークに接続するかを決定することができる。こうしてANDS機能は、移動ノードがバッテリー電源および時間を節約するのを可能にする。
ANDSFは2個のモードを有する:
−移動ノードが最初に、現在の位置におけるアクセス・ネットワークの存在について問い合わせる要求をANDSFサーバーに送信するプル・モード。移動ノードはANDSFサーバーに自己の能力および現在の位置について連絡してもよく、ANDSFサーバーは次いで、利用可能なアクセス・ネットワークについての情報を移動ノードへと回答する。
−ANDSFサーバーが、移動ノードによる明示的な要求なしに利用可能なアクセス・ネットワークについての情報を送信するプッシュ・モード。いかなるモードにおいても、移動ノードは最初にネットワーク内のANDSFサーバー内で認証されなければならない。移動ノードとANDSFの間の情報交換はIP層より上位のプロトコルによって実行される。
移動ノードのネットワークへの技術間ハンドオーバーまたは初期接続のシナリオでは、ネットワーク事業者はネットワーク・ベースおよびホスト・ベース両方のモビリティ・サービスを移動ノードへと提供できるかもしれない。正確な決定を行うためには、ネットワーク事業者は、技術間ハンドオーバーでのセッション継続性をサポートする移動ノードの能力を知っているべきであり、このことは、移動ノードが物理的インタフェース間で切り替わることを意味する。上記に記載したとおりに、ネットワーク事業者が移動ノードの能力についての知識を有しない状況がある。このことは、移動ノードがホスト・ベースのモビリティまたはネットワーク・ベースのモビリティのいずれのサポートを実装するのかを、ネットワークが知らないことを意味する。このような場合には、ネットワークが間違ったモビリティ・サービスを移動ノードへと提供する可能性があり、その結果望ましくないハンドオーバー遅延およびパケット損失をもたらす。
本発明の一目的は、(事業者の)アクセス・ネットワーク内において、移動ノードがクライアント・ベースのモビリティ機能またはネットワーク・ベースのモビリティ機能を実装しているか否かを検知することである。別の目的は、技術間ハンドオーバー中のデータ・フローの割り込みが回避されてもよいように、技術間ハンドオーバーのためのハンドオーバー・メカニズムを設計することである。
本目的は、独立請求項の主題によって解決される。本発明の有利な実施形態は従属請求項の主題である。
本発明の主な一態様は、新しいアクセス・ネットワークに接続する移動ノードにおける仮想インタフェースの実装を認識することである。該アクセス・ネットワーク内の各ノードであるモバイル・アクセス・ゲートウェイは、移動ノードの実装されたモビリティ機能(単数または複数)を検知する責任を有し、この目的のために仮想インタフェース発見手順を使用する。該仮想インタフェース発見は、該新しいアクセス・ネットワークとの移動ノードのインタフェースのためのアドレス設定と並行して実行されてもよい。モバイル・アクセス・ゲートウェイが仮想インタフェースを実装する移動体端末を検知する場合は、該モバイル・アクセス・ゲートウェイは、移動体端末がネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用する能力があることを結論付ける。
基本的に該仮想インタフェース発見は、移動ノードが、ハンドオーバー前に移動ノードに提供されたアドレス・プレフィクスに準拠した、古いアクセス・ネットワークとのインタフェース上にすでに設定済であったIPアドレスと同じグローバルIPアドレスを、新しいアクセス・ネットワークとの自己のインタフェース上に設定するか否かを確認する。仮想インタフェースが移動ノードに実装されているか否かの検知に基づいて、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、ネットワーク・ベースのモビリティまたはクライアント・ベースのモビリティのいずれを用いるかを決定してもよく、移動ノードに対して、選択されたモビリティ機能をサポートする適切なプレフィクスの付いたアドレスを設定させ、および必要であれば、他のプレフィクス(単数または複数)に準拠して設定されていたかもしれないアドレスを設定解除させる。
本発明の他の態様は、移動ノードによっていずれの種類のモビリティ機能が用いられるかを発見するための代替的な手順に関する。この態様によると、移動ノードは、特別な非要請近隣通知メッセージを新しいアクセス・ネットワークへと送信することによって、仮想インタフェース(それぞれ、ネットワーク・ベースのモビリティ機能の使用)の利用可能性を積極的に指示してもよい。非要請近隣通知のコンテンツに基づいて、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を用いることができるか否かを決定することができ、上記に記載したようにいずれのモビリティ機能が移動ノードに提供されるものとするかを決定する際にこの決定結果を考慮してもよい。
本発明の例示的な一実施形態は、第1アクセス・ネットワークにおいて用いられるアクセス技術とは異なるアクセス技術を使用する別の第2アクセス・ネットワークからの移動体端末のハンドオーバー中に、移動ノードが移動通信システムの第1アクセス・ネットワークに接続した直後に、移動ノードのIPアドレスを設定する方法に関する。第1および第2のアクセス・ネットワークは、ネットワーク・ベースのモビリティ機能を提供するネットワーク・ドメインの一部である。移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用しているか否かの検知を促進するべく、仮想インタフェース発見が、モバイル・アクセス・ゲートウェイと移動ノードの間で実行される。さらに、第1アドレス設定手順は移動ノードに第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスを提供し、ハンドオーバー前に移動ノードに提供されたIPアドレス・プレフィクス(ネットワーク・ベースのモビリティ機能を提供するネットワーク・ドメイン内の移動ノードへとすでに割り当てられた移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクス)であって、移動ノードが、アドレス・プレフィクスのそれぞれ一つに準拠して、第1アクセス・ネットワークとのインタフェースを介した通信のために、各IPアドレスを暫定的に設定することを可能にするためのIPアドレス・プレフィクスもまた事前に作成される。
仮想インタフェース発見の結果に基づいて、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、当該移動ノードが、第1アクセス・ネットワーク内の通信のためにネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用することとなるか否かを決定し、該決定に基づいて、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、第1アクセス・ネットワークとの移動ノードのインタフェースを介した通信のために、第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスまたは移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスに準拠して、移動体端末に自己のIPアドレス設定させるための第2アドレス設定手順を開始する。
第1アドレス設定手順および仮想インタフェース発見が並行して実行されても、さらに有利であるかもしれない。
一例示的な実施形態では、仮想インタフェース発見は、近隣要請メッセージを移動ノードへと送信するアクセス・ネットワーク内のモバイル・アクセス・ゲートウェイを含む。近隣要請メッセージは、移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスに準拠した移動ノードのIPアドレスを、近隣要請の標的として含む。受信された近隣要請メッセージに対する応答に基づいて、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用しているか否かを決定することができる。
本実施形態の変形例では、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、移動ノードが、近隣要請に応答して第1アクセス・ネットワークとの自己のインタフェースを介して近隣通知を送信することに基づいて、該移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用していることを検知する。
他の実施形態によると、第1アドレス設定手順は、モバイル・アクセス・ゲートウェイが、ルータ通知を、該ルータ通知を移動ノードのユニキャスト・リンク層アドレスへと向ける移動ノードへと送信することを含む。ルータ通知は、例えば第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスおよび移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスを含んでもよい。
ルータ通知は、移動ノードに廃止予定のIP層アドレスを自動設定させるか、または、移動ノードにステートフルIPアドレス設定を実行させてもよい。廃止予定のアドレスを設定するために、ルータ通知は、第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスおよび移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスのそれぞれのための好適寿命フィールドを含んでもよく、両方の好適寿命フィールドはゼロに設定されており、さらに、第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスおよび移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスのそれぞれのための有効寿命フィールドを含み、両方の有効寿命フィールドゼロよりも大きい値に設定されている。
他の実施形態によると、第2アドレス設定手順は、モバイル・アクセス・ゲートウェイがルータ通知を移動ノードへと送信することを含む。このルータ通知は、仮想インタフェース発見の結果に応じて、第1アクセス・ネットワークとの自己のインタフェースを介した通信のために、第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスまたは移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスのいずれかに準拠したIPアドレスを、移動ノードに設定させることである。
モバイル・アクセス・ゲートウェイが、移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を実装しないことを検知する場合には、第2アドレス設定手順のルータ通知は、移動ノードに、第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスに準拠したIPアドレスを設定させてもよい。第2アドレス設定手順のルータ通知が、移動ノードに、第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスに準拠したIPアドレスを設定させることである場合には、第2アドレス設定手順のルータ通知は、例えば、第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスのためのともにゼロよりも大きい値に設定されている好適寿命フィールドおよび有効寿命フィールドと、移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスのためのともにゼロに設定されている好適寿命フィールドおよび有効寿命フィールドとを含んでもよい。
モバイル・アクセス・ゲートウェイが、移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を実装することを検知する場合には、第2アドレス設定手順のルータ通知は、移動ノードに、第2アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスに準拠したIPアドレス(例えば、PMIPドメイン内にある移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクス)を設定させてもよい。このことは例えば、第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスのためのともにゼロに設定されている好適寿命フィールドおよび有効寿命フィールドと、移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスのためのともにゼロよりも大きい値に設定されている好適寿命フィールドおよび有効寿命フィールドを含む第2アドレス設定手順のルータ通知によって実現されてもよい。
移動ノードが、移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスに準拠したIPアドレスを設定しようとする場合には、移動ノードは、第2アクセス・ネットワークとの自己のインタフェースを介した通信のために前もって設定されたIPアドレスを、第1アクセス・ネットワークとのインタフェースを介した通信のために設定してもよい。
他の実施形態では、移動ノードが、複数の物理的インタフェースが利用可能な場合にはネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用するために、IP層より下位の仮想インタフェースを実装し、移動ノードのいくつかの物理的インタフェースの上に同じIPアドレスを設定することを可能にすることが想定される。
別の実施形態では、移動ノードが、モバイル・アクセス・ゲートウェイから受信した近隣要請に応答して、ハンドオーバー前に第2アクセス・ネットワークとの移動ノードの物理的インタフェースのために設定済であったIPアドレスが、近隣要請を受信した移動ノードのインタフェース上に依然として設定されていることを示す近隣通知を送信することに基づいて、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用していることを検知する。
同様に、移動ノードが、仮想インタフェース発見の間にモバイル・アクセス・ゲートウェイによって送信された近隣要請に応答してエラー・メッセージを送信することに基づいて、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用していないことを検知してもよく、該近隣要請メッセージは、移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスに準拠したIPアドレスを、近隣要請の標的として含む。エラー・メッセージは、例えば自己のオプション・フィールド内に近隣要請メッセージを含んでもよい。さらに、エラー・メッセージはICMPメッセージとして実装されてもよい。
本発明の他の実施形態によると、第1アドレス設定手順の間に送信されたルータ通知は、移動ノードに対し、第1アクセス・ネットワーク内に自己のIPアドレスを設定するためにステートフル・アドレス設定を用いるよう指示する。モバイル・アクセス・ゲートウェイは、移動ノードによって送信された、第1アクセス・ネットワーク内での使用のためにIPアドレスの割り当てを要求するためのDHCP要請メッセージを傍受してもよく、傍受されたDHCP要請メッセージのコンテンツをネットワーク・ベースのモビリティ機能の検知に応じて修正する。引き続いてモバイル・アクセス・ゲートウェイは、IPアドレス(DHCPサーバー等)を第1アクセス・ネットワークとの移動ノードのインタフェースに割り当てるために、修正されたDHCP要請メッセージをネットワーク・ノードへと転送する。
モバイル・アクセス・ゲートウェイが、移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ・スキームを使用していることを検知する場合には、例えばモバイル・アクセス・ゲートウェイは、移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスを傍受されたDHCP要請メッセージへと含めることによって、傍受されたDHCP要請メッセージを修正してもよい。モバイル・アクセス・ゲートウェイが、移動体端末がネットワーク・ベースのモビリティ・スキームを使用していないことを検知する場合には、例えばモバイル・アクセス・ゲートウェイは、第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスを傍受されたDHCP要請メッセージ含めることによって、傍受されたDHCP要請メッセージを修正してもよい。
本実施形態の変形例では、移動ノードが、自己のDHCP要請メッセージに応答して移動体端末にて受信されている応答メッセージ中に示されるアドレスに応じて、第1アクセス・ネットワークとの自己のインタフェースに対するIPアドレスを設定する。
本発明の他の実施形態では、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、AAAサーバーによる移動ノードの認証の成功に応答して、近隣要請メッセージおよびルータ通知を送信している。この例示的な実施形態では、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、例えばいずれの移動ノードがAAAサーバーによって認証されたかを示すAAAサーバーからの認証メッセージを受信してもよい。
本発明の他の態様によると、移動ノードのIPアドレスを検知する方法が提供される。とりわけ本方法は、第2アクセス・ネットワークからのハンドオーバーの直後等、第1アクセス・ネットワークに接続する前に、移動ノードによって用いられてきた移動ノードのIPアドレスを、モバイル・アクセス・ゲートウェイが検知するのを可能にする。最初に移動ノードは、第1アクセス・ネットワークのモバイル・アクセス・ゲートウェイに接続する。この手順では、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、例えば移動ノードの身元と自己のIPアドレスとを関連づけるのに用いられる識別子(例えば、NAI、または、当該モバイル・アクセス・ゲートウェイ、および、移動ノードの識別子を問い合わせたネットワーク・ノードの認証に用いられた他の識別子等)を学習してもよい。
モバイル・アクセス・ゲートウェイはさらに、移動ノードに、アクセス・ネットワーク発見・選択機能を提供するネットワーク・ノードを決定する。本発明の一実施形態では、この決定はDNSクエリーに基づいており、該クエリーに対して完全に記述したドメイン名が、移動ノードの識別子から構築されてもよい。ひとたびアクセス・ネットワーク発見・選択機能を提供するネットワーク・ノードが決定された後は、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、第1アクセス・ネットワークに接続する前に第2アクセス・ネットワーク内で移動ノードによって用いられてきた移動ノードのIPアドレスを問い合わせるべく、該決定されたネットワーク・ノードへとクエリー・メッセージを送信できる。移動ノードを識別するために、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、問い合わせられたネットワーク・ノードが一致するIPアドレスを見出すことを可能にするべく、たとえば、移動ノードの識別子をクエリー・メッセージへと含めてもよい。したがってモバイル・アクセス・ゲートウェイはさらに、該決定されたネットワーク・ノードからの応答メッセージを受信してもよく、該決定されたネットワーク・ノードからの応答メッセージは、第1アクセス・ネットワークに接続する前に第2アクセス・ネットワーク内で移動ノードによって用いられてきた移動ノードのIPアドレスを示す。
移動ノードのIPアドレスを検知するこの方法は、機種ネットワークならびに非機種ネットワーク内に用いられてもよく、該ネットワークでは、第1および第2のアクセス・ネットワークが異なるアクセス技術を用いた。
さらに、本発明の他の実施形態では、移動ノードのIPアドレスを検知する方法は、移動ノードが、ハンドオーバー中に、移動通信システムの第1アクセス・ネットワークに接続した直後に、仮想インタフェース発見および移動ノードのIPアドレスの関連した設定を実行するために、様々な実施形態と組み合わせて用いられてもよい。本発明の例示的な一実施形態では、ネットワーク・ノードからの応答メッセージ中に含まれた移動ノードのIPアドレスが、モバイル・アクセス・ゲートウェイによって仮想インタフェース発見内の移動ノードへと送信された近隣要請の標的アドレスとして用いられる。
さらに、移動体端末の動作はさらに拡張されてもよい。移動ノードは第1アクセス・ネットワークとの自己のインタフェースを介して近隣要請を受け取ってもよく、近隣要請の宛先アドレスにかかわらず移動ノードのIP層にこれを転送してもよい。移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を実装すると想定すると、近隣要請の標的アドレスが、移動ノードが第1アクセス・ネットワークとの自己のインタフェース上に設定したIPアドレスである場合には、移動ノードは、近隣要請中の標的アドレスに向かう第1アクセス・ネットワークとの自己のインタフェース上の移動ノードのリンク層アドレスを示す標的リンク層アドレス・オプションを含む近隣通知を、モバイル・アクセス・ゲートウェイへと送信してもよい。近隣要請の標的アドレスが、移動ノードが第1アクセス・ネットワークとの自己のインタフェース上に設定しなかったIPアドレスである場合は、移動ノードは、標的リンク層アドレス・オプションのない近隣通知を、モバイル・アクセス・ゲートウェイへと送信してもよい。
本発明の別の実施形態では、移動ノードが複数のIPアドレスを単一のインタフェース上に設定した可能性があることが想定されうる。移動ノードによっていずれのIPアドレス・プレフィクスがこれらアドレスのために用いられるかを決定するために、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、当該プレフィクスを移動ノードへと通知することができるように該プレフィクスを問い合わせてもよい。したがってモバイル・アクセス・ゲートウェイは、移動ノードに資するホーム・エージェント(またはローカル・モビリティ・アンカー)へと、プロキシ・バインディング更新を送信することができ、これによって、ホーム・ネットワーク・プレフィクス、または、第1アクセス・ネットワークとの自己のインタフェース上で移動ノードによって用いられたIPアドレス・プレフィクスを問い合わせる。それに応答して、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、ホーム・ネットワーク・プレフィクスおよび/またはホーム・エージェントからのアドレス・プレフィクスを受信し、いずれのモビリティ機能を移動ノードへと提供するかについての自己の決定に応じて、適切なIPアドレス・プレフィクス(単数または複数)を移動ノードへと通知してもよい。
上記に示されたように、本発明の他の態様は、移動ノードの、当該移動ノードによって用いられるモビリティ機能を検知するモバイル・アクセス・ゲートウェイへの積極的な参加に関連している。移動ノードが仮想インタフェースを実装しており、それぞれネットワーク・ベースのモビリティを用いることができる場合には、当該移動ノードは特別な非要請近隣通知をモバイル・アクセス・ゲートウェイへと送信し、これに基づいてモバイル・アクセス・ゲートウェイは、移動ノードのネットワーク・ベースのモビリティを用いる能力を検知することができる。
したがって本発明の他の実施形態は、移動ノードが、別の第2アクセス・ネットワークからの該移動ノードのハンドオーバー中に、移動通信システムの第1アクセス・ネットワークに接続した直後に、移動ノードのIPアドレスを設定する方法に関しており、該第1および第2のアクセス・ネットワークは、ネットワーク・ベースのモビリティ機能を提供するネットワーク・ドメインに属する。移動ノードは、非要請近隣通知を第1アクセス・ネットワークのモバイル・アクセス・ゲートウェイへと送信し、近隣要請の標的アドレスは、移動ノードによって第2アクセス・ネットワークとの自己のインタフェース上にすでに設定済であったIPアドレスである。モバイル・アクセス・ネットワークは、IPアドレスのIPアドレス・プレフィクスが移動ノードへと通知されたか否かを決定したので、これによって、移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を実装しているか否かを検知する。移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を実装する場合には、移動ノードは、移動ノードに資するために、ネットワーク・ベースのモビリティ機能を用いるかまたはホスト・ベースのモビリティ機能を用いるかを決定してもよい(代替的には、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、セッション継続性を保証するべく、可能であればデフォルトでネットワーク・ベースのモビリティを提供しうる)。さらに、モバイル・アクセス・ゲートウェイはルータ通知を移動ノードへと送信し、ルータ通知はIPアドレス設定のためIPアドレス・プレフィクスを含む。移動ノードへと通知されたIPアドレス・プレフィクスは、移動ノードに資するためにいずれのモビリティ機能を用いるかに準じて、モバイル・アクセス・ゲートウェイによって選択されてもよい。
1個のさらに拡張された一実施形態では、移動ノードは、第2アクセス・ネットワークとの自己のインタフェースを介した通信のために用いられた移動ノードのIPアドレス(または代替的には、第1アクセス・ネットワークとのインタフェース上の移動ノードのリンク・ローカルなIPアドレス)を、近隣通知のソース・アドレスおよび標的アドレスとして使用し、第2アクセス・ネットワークとの自己のインタフェースを介した通信のために用いられた移動ノードのIPアドレスもまた、第1アクセス・ネットワークに接続する移動ノードのインタフェース上で設定される予定である場合は、第2アクセス・ネットワークとの自己のインタフェースを介した通信のために用いられた移動ノードのIPアドレスに向けられた第1アクセス・ネットワークとのインタフェース上の移動ノードのリンク層アドレスを示している標的リンク層アドレス・オプションを、近隣通知に含める。そうでない場合は、移動ノードは、第1アクセス・ネットワークとのインタフェース上の移動ノードのリンク・ローカルなIPアドレスを近隣通知のソース・アドレスとして使用し、標的リンク層アドレス・オプションは何ら近隣通知に含まれない。
本発明の他の実施形態では、移動ノードは、ネットワーク・ドメイン内に有効なIPアドレスを設定するために、ホーム・ネットワーク・プレフィクスが割り当てられ、ネットワーク・ベースのモビリティ機能が移動ノードに資するために用いられる予定である場合には、ルータ通知は移動体端末のホーム・ネットワーク・プレフィクスを通知する。有効なアドレスを設定するために、移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスのためのルータ通知中の好適寿命フィールドおよび有効寿命フィールドは両方とも、ゼロよりも大きい値に設定されるべきである。
さらに、本発明の他の実施形態によると、クライアント・ベースのモビリティ機能が移動ノードに資するために用いられる予定である場合には、ルータ通知は、第1アクセス・ネットワークのネットワーク・プレフィクスを移動体端末へと通知する。
本発明の別の実施形態は、移動ノードに、第1アクセス・ネットワークにおいて用いられるアクセス技術とは異なるアクセス技術を使用する別の第2アクセス・ネットワークからの移動体端末のハンドオーバー中に、移動ノードが移動通信システムの第1アクセス・ネットワークに接続した直後に、IPアドレスを設定させるモバイル・アクセス・ゲートウェイに関する。第1および第2のアクセス・ネットワークは両方とも、ネットワーク・ベースのモビリティ機能を提供するネットワーク・ドメインに属し、該ネットワーク・ドメインはその全体に有効なIPアドレスを設定するために当該移動ノードにホーム・ネットワーク・プレフィクスを提供するネットワーク・ドメインに属する。モバイル・アクセス・ゲートウェイは、移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用するか否かの検知を促進するべく、モバイル・アクセス・ゲートウェイと移動ノードの間で仮想インタフェース発見を実行するとともに、移動ノードが、第1アクセス・ネットワークとのインタフェースを介した通信のために、第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスおよび移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスに準拠して、各IPアドレスを暫定的に設定することを可能にするために、第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスおよび移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスを移動ノードに提供する第1アドレス設定手順を実行する通信装置を備える。さらに、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、モバイル・アクセス・ゲートウェイによって、仮想インタフェース発見の結果に基づいて、当該移動ノードが、第1アクセス・ネットワーク内の通信のためにネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用する予定であるか否かを決定する処理装置を備える。モバイル・アクセス・ゲートウェイの通信手段はさらに、モバイル・アクセス・ゲートウェイの決定に基づいて、移動ノードに、第1アクセス・ネットワークとの移動ノードのインタフェースを介した通信のために、第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスまたは移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスに準拠して、自己のIPアドレスを設定させる第2アドレス設定手順を実行する。
他の実施形態では、仮想インタフェース発見を実行する際に、モバイル・アクセス・ゲートウェイが近隣要請メッセージを移動ノードへと送信し、該近隣要請メッセージは、ハンドオーバー前に移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスに準拠して、すでに設定済であった移動ノードのIPアドレスを近隣要請の標的として含み、受信された近隣要請メッセージに対する応答に基づいて、移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用するか否かを検知する。
本実施形態の変形例では、移動ノードが、近隣要請に応答して、第1アクセス・ネットワークとの自己のインタフェースを介して、近隣通知を送信することに基づいて、移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用することを、モバイル・アクセス・ゲートウェイは検知するよう構成されている。
本発明の他の実施形態によると、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、第1アドレス設定手順を実行する際にルータ通知を移動ノードへと送信し、モバイル・アクセス・ゲートウェイはルータ通知を移動ノードのユニキャスト・リンク層アドレスへと向けるよう構成されている。これによって、ルータ通知は移動ノードに廃止予定のIP層アドレスを自動設定させてもよく、または移動ノードにステートフルIPアドレス設定を実行させる。
本発明の他の実施形態は、本明細書中に記載された様々な実施形態およびその変形例のうち一つによる、移動ノードが第1アクセス・ネットワークに接続した直後に移動ノードのIPアドレスを設定する方法のステップを実行する手段を備えるアクセス・ゲートウェイに関する。
他の実施形態によると、本発明は、移動ノードが第1アクセス・ネットワークに接続する前に用いられてきた移動ノードのIPアドレスを検知する別のモバイル・アクセス・ゲートウェイを提供する。モバイル・アクセス・ゲートウェイは、移動ノードを第1アクセス・ネットワークのモバイル・アクセス・ゲートウェイに接続する通信装置と、アクセス・ネットワーク発見・選択機能を移動ノードに提供するネットワーク・ノードを決定する処理装置とを備える。通信装置は、第1アクセス・ネットワークに接続する前に第2アクセス・ネットワーク内で移動ノードによって用いられてきた移動ノードのIPアドレスを問い合わせるべく、該決定されたネットワーク・ノードへとクエリー・メッセージを送信し、該決定されたネットワーク・ノードからの応答メッセージを受信するよう構成されており、該決定されたネットワーク・ノードからの応答メッセージは、第1アクセス・ネットワークに接続する前に第2アクセス・ネットワーク内で移動ノードによって用いられてきた移動ノードのIPアドレスを示す。
他の実施形態では、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、本明細書中に記載された様々な実施形態のうち一つによる移動ノードのIPアドレスを検知する方法を実行するために運用可能な手段をさらに備える。
他の実施形態による本発明は、移動ノードが、別の第2アクセス・ネットワークからの該移動ノードのハンドオーバー中に、移動通信システムの第1アクセス・ネットワークに接続した直後に、移動ノードのIPアドレスを設定するためのモバイル・アクセス・ゲートウェイも提供する。モバイル・アクセス・ゲートウェイは、非要請近隣通知を移動ノードから第1アクセス・ネットワークを介して受信する受信装置を備え、該近隣要請の標的アドレスは、移動ノードによって第2アクセス・ネットワークとの自己のインタフェース上にすでに設定済であったIPアドレスである。さらに、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、IPアドレスのアドレス・プレフィクスが移動ノードへと通知されたか否かを決定し、これによって、移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を実装しているか否かを検知するとともに、移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を実装する場合には、移動ノードに資するために、ネットワーク・ベースのモビリティ機能またはホスト・ベースのモビリティ機能のいずれを用いるかを決定する処理装置を備える。さらに、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、ルータ通知を移動ノードへと送信する伝送装置を備え、ルータ通知は、移動ノードの役に立つためにいずれのモビリティ機能を用いるかに準拠してモバイル・アクセス・ゲートウェイによって選択されたIPアドレス設定のためのプレフィクスを含む。
本発明の別の実施形態では、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、移動ノードが、ハンドオーバー中に、移動通信システムの第1アクセス・ネットワークに接続した直後に移動ノードのIPアドレスを設定する、本明細書中に記載された様々な実施形態のうち一つによる積極的な方法を実行するよう構成された手段をさらに備える。
別の実施形態は、第1アクセス・ネットワークにおいて用いられるアクセス技術とは異なるアクセス技術を使用する別の第2アクセス・ネットワークからの移動体端末のハンドオーバー中に、移動通信システムの第1アクセス・ネットワークに接続する通信装置を備える移動ノードに関する(前述したように、第1および第2のアクセス・ネットワークは両方とも、ネットワーク・ベースのモビリティを提供するネットワーク・ドメインの一部であるとともに、ネットワーク・ドメイン内に有効なIPアドレスを設定するために移動ノードにホーム・ネットワーク・プレフィクスを提供する)。通信装置は、仮想インタフェース発見の一部として、近隣要請を第1アクセス・ネットワーク内のモバイル・アクセス・ゲートウェイから受信する受信機を備え、該近隣要請メッセージは、近隣要請の標的として、ハンドオーバー前に移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスに準拠してすでに設定済であった移動ノードのIPアドレスを含む。さらに、通信装置は、移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用していない場合には、近隣要請に応答して、仮想インタフェース発見の一部として、エラー・メッセージをモバイル・アクセス・ゲートウェイへと送信する送信機を備える。
本発明の他の実施形態は、移動ノードを第1アクセス・ネットワークのモバイル・アクセス・ゲートウェイへと接続するとともに、近隣通知をモバイル・アクセス・ゲートウェイへと送信する通信装置を備え、該近隣要請の標的アドレスは、移動ノードによって第2アクセス・ネットワークとの自己のインタフェース上にすでに設定済であった、第1アクセス・ネットワークに接続された直後の標的アドレスを含むIPアドレスである移動ノードに関する。該移動ノードは、第1アクセス・ネットワークに接続する前に、近隣通知のソース・アドレスおよび標的アドレスとして、アクセス・ネットワーク発見・選択機能を移動ノードに提供するネットワーク・ノードとの通信のために用いられた、移動ノードのIPアドレスを使用するよう、第1アクセス・ネットワークに接続する前にネットワーク・ノードとの通信のために用いられた移動ノードのIPアドレスもまた、第1アクセス・ネットワークに接続する移動ノードのインタフェースに設定される予定である場合は、第1アクセス・ネットワークに接続する前にネットワーク・ノードとの通信のために用いられた移動ノードのIPアドレスに向けられた、第1アクセス・ネットワークとのインタフェース上の移動ノードのリンク層アドレスを示している標的リンク層アドレス・オプションを近隣通知に含めないよう構成されている。そうでない場合は、移動ノードは、第1アクセス・ネットワークとのインタフェース上の移動ノードのリンク・ローカルなIPアドレスを近隣通知のソース・アドレスとして使用するよう、第1アクセス・ネットワークに接続する前にネットワーク・ノードとの通信のために用いられた移動ノードのIPアドレスが、第1アクセス・ネットワークに接続する移動ノードのインタフェース上に設定されない予定である場合は、標的リンク層アドレス・オプションを近隣通知に含めないよう、構成される。
本発明の他の実施形態は、モバイル・アクセス・ゲートウェイの処理装置によって実行される際に、第1アクセス・ネットワークにおいて用いられるアクセス技術とは異なるアクセス技術を使用する別の第2アクセス・ネットワークからの移動体端末のハンドオーバー中に、移動ノードが移動通信システムの第1アクセス・ネットワークに接続した直後に、モバイル・アクセス・ゲートウェイに対し、移動ノードにIPアドレスを設定させる指示を保存するコンピュータで読み取り可能な媒体に関する。
移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用しているか否かの検知を促進するべく、モバイル・アクセス・ゲートウェイと移動ノードの間で仮想インタフェース発見を実行し;移動ノードが、第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスおよび第1アクセス・ネットワークとのインタフェースを介した通信のための移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスに準拠して、各IPアドレスを暫定的に設定することを可能にするために、移動ノードに第1および第2のアクセス・ネットワークの各IPアドレス・プレフィクスを提供する第1アドレス設定手順を実行し;モバイル・アクセス・ゲートウェイによって、仮想インタフェース発見の結果に基づいて、当該移動ノードが、第1アクセス・ネットワーク内の通信のためにネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用する予定であるか否かを決定し;および、モバイル・アクセス・ゲートウェイの決定に基づいて、移動体端末に、第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスまたは移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスに準拠して、第1アクセス・ネットワークとの移動ノードのインタフェースを介した通信のために、自己のIPアドレスを設定させる第2アドレス設定手順を実行することによって、移動ノードはIPアドレスを設定させられる。
本発明の他の実施形態によるコンピュータで読み取り可能な媒体は、モバイル・アクセス・ゲートウェイの処理装置によって実行される際に、モバイル・アクセス・ゲートウェイに、本明細書中に記載された様々な実施形態およびその変形例のうち一つによる、移動ノードが第1アクセス・ネットワークに接続した直後に移動ノードのIPアドレスを設定する方法のステップを実行させる指示を保存する。
本発明の他の実施形態は、移動ノードによって実行される際に、移動ノードに、第1アクセス・ネットワークにおいて用いられるアクセス技術とは異なるアクセス技術を使用する別の第2アクセス・ネットワークからの移動体端末のハンドオーバー中に第1アクセス・ネットワークに接続させ;移動通信システムの仮想インタフェース発見の一部として、近隣要請を第1アクセス・ネットワーク内のモバイル・アクセス・ゲートウェイから受信させ;近隣要請メッセージは、近隣要請の標的として、移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスに準拠したIPアドレスを含み;および、移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用していない場合には、近隣要請に応答して、エラー・メッセージをモバイル・アクセス・ゲートウェイへと仮想インタフェース発見の一部として送信させる指示を保存している、コンピュータで読み取り可能な媒体に関する。
本実施形態の一変形例では、該コンピュータで読み取り可能な媒体は、移動ノードの処理装置によって実行される場合、移動ノードに、近隣要請メッセージをエラー・メッセージのオプション・フィールド内に含めさせる指示をさらに保存する。
本発明の他の実施形態は、モバイル・アクセス・ゲートウェイの処理装置によって実行される際に、モバイル・アクセス・ゲートウェイに、移動ノードを第1アクセス・ネットワークのモバイル・アクセス・ゲートウェイに接続し;アクセス・ネットワーク発見・選択機能を移動ノードに提供するネットワーク・ノードを決定し;第1アクセス・ネットワークに接続する前に第2アクセス・ネットワーク内で移動ノードによって用いられてきた移動ノードのIPアドレスを問い合わせるべく、クエリー・メッセージを該決定されたネットワーク・ノードへと送信し;および、該決定されたネットワーク・ノードからの応答メッセージを受信し、該決定されたネットワーク・ノードからの応答メッセージは、第1アクセス・ネットワークに接続する前に第2アクセス・ネットワーク内で移動ノードによって用いられてきた移動ノードのIPアドレスを示すことによって、移動ノードが第1アクセス・ネットワークに接続する前に用いられてきた移動ノードのIPアドレスを検知させる、指示を保存するコンピュータで読み取り可能な媒体を提供する。
本発明の他の実施形態によるコンピュータで読み取り可能な媒体は、モバイル・アクセス・ゲートウェイの処理装置によって実行される際に、モバイル・アクセス・ゲートウェイに、本明細書中に記載された様々な実施形態のうち一つによる移動ノードのIPアドレスを検知する方法を実行させる指示をさらに保存する。
以下において、添付図面を参照して本発明をより詳細に記載する。図面中の類似または対応する詳細事項には同じ参照番号が付けられている。
移動ノードがPMIPv6ドメイン内のアクセス・ネットワークに初期接続した直後の、PMIPv6に準拠した例示的なシグナリング・フローを示す。 移動ノードがPMIPv6ドメイン内でMAG間ハンドオーバーを実行した直後の、PMIPv6に準拠した例示的なシグナリング・フローを示す。 MIPを実装しおよび異なるアクセス技術を使用するアクセス・ネットワークへの接続のための複数のインタフェースを有する移動ノードの論理構成を示す。 仮想インタフェースを実装しおよび異なるアクセス技術を使用するアクセス・ネットワークへの接続のための複数のインタフェースを有する移動ノードの論理構成を示す。 異なるアクセス技術を使用するアクセス・ネットワークへの接続のために複数のインタフェースを有する移動ノードのPMIPv6ドメイン内のアクセス技術間ハンドオーバーの例、および、PMIPv6またはMIPv6の考えられるアプリケーションを示す。 本発明の一実施形態によるアクセス技術間ハンドオーバーを実行し、仮想インタフェースを実装する移動ノードに対して、仮想インタフェース発見およびステートレスIPアドレス設定を実行する例示的なシグナリング・フローを示す。 本発明の一実施形態によるアクセス技術間ハンドオーバーを実行し、仮想インタフェースを実装しない移動ノードに対して、仮想インタフェース発見およびステートレスIPアドレス設定を実行する例示的なシグナリング・フローを示す。 本発明の他の実施形態によるアクセス技術間ハンドオーバーを実行し、仮想インタフェースを実装しない移動ノードに対して、仮想インタフェース発見およびステートレスIPアドレス設定を実行する例示的なシグナリング・フローを示し、移動ノードは廃止予定のアドレスに対するバインディング更新を送信している。 本発明の一実施形態によるアクセス技術間ハンドオーバーを実行し、仮想インタフェースを実装する移動ノードに対して、仮想インタフェース発見およびステートフルIPアドレス設定を実行する例示的なシグナリング・フローを示す。 本発明の一実施形態によるアクセス技術間ハンドオーバーを実行し、仮想インタフェースを実装しない移動ノードに対して、仮想インタフェース発見およびステートフルIPアドレス設定を実行する例示的なシグナリング・フローを示す。 古いアクセス・ネットワークとのインタフェースを介して用いられた移動ノードのIPアドレスを取得するために、モバイル・アクセス・ゲートウェイとANDSFエンティティの間での本発明の一実施形態による例示的なIPアドレスまたはホーム・アドレス発見手順を示す。 本発明の他の例示的な実施形態により、移動ノードが非要請近隣通知を積極的に送信することに基づいた仮想インタフェース発見のための代替的なソルーションの例示的なフローチャートを示す。
本発明の態様および異なる例示的な実施形態をより詳細に論じる前に、本文書中に高頻度に用いられるいくつかの術語の定義を提供する。
移動ノードは通信ネットワーク内にある物理的なエンティティであり、移動時に異なるアクセス・ネットワークに、そして、異なるアクセス・ネットワーク・技術にさえも接続してもよい点において、典型的には移動性である。
(移動ノードなど)1個のノードはいくつかの機能的なエンティティを有してもよい。機能的なエンティティとは、所定の一連の機能をあるノードまたは当該ネットワークの他の機能的なエンティティに実装および/または提供するソフトウェアまたはハードウェア・モジュールのことを言う。このような機能的なエンティティの例は、ノードによって使用また提供が可能なモビリティ機能(単数または複数)等であってもよく、モビリティ機能は典型的にはいわゆるプロトコル(たとえば背景技術のセクションで論じられたMIPv6等)によって実装される。
ノードは、該ノードを通信施設またはノードが通信できる媒体に接続する1個以上のインタフェースを有してもよい。典型的には、移動ノードが接続する通信施設はアクセス・ネットワークと称する。同様にネットワーク・エンティティは、機能的なエンティティを通信施設、または他の機能的なエンティティないしノードとの通信を可能にする媒体に接続する論理インタフェースを有してもよい。
ノードまたは機能的なエンティティのアドレスは、有効性が恒久的または一時的に限定されているノードまたは機能的なエンティティのグローバルまたはサイトローカルな識別子である。典型的には本明細書中に記載されたほとんどの実施形態では、アドレスはネットワーク層アドレスである、すなわち、OSI参照モデルのネットワーク層上のノードおよびネットワーク・エンティティの識別に用いられる(たとえば、参照によって本明細書中に含まれる教科書「コンピュータ・ネットワーク」、Andrew S. Tanenbaum、第4版、2003年、Prentice Hall PTR、第1.4章を参照のこと)。ネットワーク層ないしレイヤ3は典型的には、あるソースからある宛先へと1個以上のネットワークを介して長さが可変のパケットを転送する機能上および手続上の手段を提供する。このようなネットワーク層アドレスの一例はIPv4またはIPv6に規定されるIPアドレスである。典型的にはネットワーク層アドレス(またはほとんどの場合におけるIPアドレス)は、アドレス・プレフィクス部およびホスト識別子部から成る。アドレス・プレフィクス部はサブ・ネットワークを識別し、サブ・ネットワークにおいては、ノードが接続し、当該サブ・ネットワークに資するルータによって通知されることができる。ホスト識別子部は典型的にはノードのインタフェースの識別子である。
ネットワーク・ベースのモビリティのためにプロキシMIPを使用する例では、アドレスとはプロキシMIPドメイン内で有効なIPアドレスである。したがって、移動ノードが他のプロキシMIPドメインにハンドオーバーしている場合には、新しいIPアドレス(PMIP−HoA)が新しいPMIPドメイン内に設定されるであろう。(アクセス技術にかかわらず)移動ノードがPMIPドメイン内を移動する限り、移動ノードは同じIPアドレスPMIP−HoAを使用してもよい。
典型的には、ノードのインタフェースには1個のアドレスが割り当てられている。しかしながら、多数のアドレスを単一のインタフェースに割り当てることもまた可能であろう。さらに、ノードが複数の機能的なエンティティを備える場合には、1個以上のアドレスは、それぞれの機能的なエンティティの論理インタフェースに関連付けられてもよい。いくつかのノードは、複数の物理的インタフェース間のトラフィック・フローを管理するとともに、実際に用いられる物理的インタフェースをネットワーク層から隠す論理インタフェースを実装してもよい。このような仮想インタフェースは仮想インタフェースとして知られている。後に図4中に記載されるように、仮想インタフェースは、物理的インタフェース間のフロー・スケジューリングを管理する。1個のIPアドレスのみが仮想インタフェースに割り当てられ、このアドレスは使用中の物理的インタフェースとは独立してネットワーク層パケットを送信する時に、ソース・アドレスとして用いられる。
一般に、各ネットワークは少なくとも1個の番号いわゆるプレフィクス等によって識別される。この番号はネットワーク内のノードへのパケットのルーティングを可能にする。さらにこの番号は、ネットワーク内のノードによって用いることができる識別子のプールのことを言う。ネットワーク内のアドレスは識別子のプールからの識別子である。例えばIPv6では、ネットワークの番号はIPv6プレフィクスであり、ネットワーク内のアドレスは、IPv6プレフィクスおよびIPv6ホスト部から成るIPv6アドレスである。異なるネットワークでは、例えばホーム・ネットワークと外部ネットワークでは、異なるアドレスが用いられる。
本発明のいくつかの実施形態では、IPv6プロトコルはネットワーク層上で用いられる。この場合当該アドレスは、ノードの単一の(論理)インタフェースのための識別子であり、その結果、他のIPv6サブ・ネットから当該アドレスに送信されたパケットは、下位層リンクを介して当該アドレスによって識別された(論理)インタフェースへと配信される。
モバイル・アクセス・ゲートウェイ(MAG)は、自己のアクセス・リンクに接続された当該移動ノードのためのモビリティ関連のシグナリングを管理するルータ内の機能である。MAGは、MNに対して、MNが異なるモバイル・アクセス・ゲートウェイのアクセス・リンク間を移動するにもかかわらず、自分が同じアクセス・リンクに接続されているという印象を与える責任を負う。
ルータ通知は、ルータによってその存在を通知するために用いられる。ルータ通知メッセージは、ホストが着信パケット中に用いるべきであるホップ・リミットといったインターネット・パラメータ、および随意的にリンク・パラメータも含んでもよい。このことは、ルータ上に設定が可能ですべての接続されたノードへと自動的な伝搬が可能な重大なパラメータの集権的管理を促進する。
ルータ通知は、ルータによって、定期的にまたはルータ要請メッセージに応答してのいずれかによって送信される。典型的にはルータ要請は、特定のネットワークとのインタフェースが、ルータに対してルータ通知を次に予定された時間ではなく即座に生成するよう依頼することを可能にする場合には、ルータ要請はネットワーク内のノードによって送信される。
ルータ通知は、オン・リンク決定および/またはアドレス設定に用いられるプレフィクス、示唆されたホップ・リミット値等を含む。例えばルータは、ホストが、プレフィクスと関連付けられたステートフル・アドレス設定(DHCPv6等を手段として用いて)および/または自律的な(ステートレス)アドレス設定フラグを用いるべきか否かを指示することができ、特定のプレフィクスの意図された使用を指示してもよい。ノードは通知されたオン・リンクのプレフィクスを用いて、いつパケットの宛先がオン・リンクまたはルータ上にあるかを決定する際に用いられるリストを構築および保持してもよい。
ルータ通知中のプレフィクスと一緒に送信されるパラメータのうち一つは、(典型的には、ルータ通知の同じ名前のフィールド内に提供される)有効寿命である。有効寿命は、プレフィクスがサブ・ネット上で有効である時間を定義する。すなわち、サブ・ネットに資するルータはこのプレフィクスを通知するのを中止し、このプレフィクスに基づくアドレスを含むパケットはこれ以上は転送されないであろう。プレフィクスの有効寿命は、このプレフィクスに基づくアドレスの有効寿命に等しい。ルータ通知(RA)のプレフィクス・オプション中の有効寿命が0よりも大きくステートレス・アドレス自動設定が用いられる場合は、ノードはこのプレフィクスに基づくアドレスを設定するよう要求される。当該アドレスは有効になるとともに、パケットを送信するためにノードによって用いられることができる。有効寿命が0に等しい場合、このプレフィクスに基づくアドレスは無効になり、サブ・ネット上のノードはこれらアドレスをこれ以上用いてはならない。
ルータ通知中のプレフィクスと一緒に送信される他のパラメータは、好適寿命(典型的には、ルータ通知中の同じ名前のフィールド内にも提供される)である。これはアドレスの場合には、有効なアドレスが好まれる時間の長さを意味する。インタフェースに割り当てられた好適なアドレスは、より高位層のプロトコルによって非制限的に用いられる。好適寿命の期限が切れる(すなわち0と等しくなる)場合は、アドレスは廃止予定となる。あるインタフェースに割り当てられた廃止予定のアドレスの使用は奨励されないが、しかし禁止されていない。廃止予定のアドレスは新しいセッション中のソース・アドレスとしてこれ以上用いられるべきでない(例えば、いずれの新しいUDPまたはTCP接続はこのアドレスを用いて設定されるべきでない)。しかし、廃止予定のアドレスからまたは廃止予定のアドレスへと送信されたパケットは予想通り配信され、このことは、廃止予定のアドレスが進行中のセッション中にソース・アドレスとして用いられうることを意味する。好適寿命は、ルータ通知中のプレフィクス・オプション中に通知される。言い換えれば、あるプレフィクスの好適寿命は、このプレフィクスに基づくアドレスの好適寿命に等しい。
ノードはさらに、標的ノードに自己のリンク層アドレスを戻すよう依頼するいわゆる近隣要請をマルチキャストすることによって、アドレス解決を達成してもよい。通常近隣要請メッセージは、標的アドレスの要請ノード・マルチキャスト・アドレスにマルチキャストされる。標的はユニキャスト近隣通知メッセージ中の自己のリンク層アドレスを戻す。パケットの要求と応答の一対があれば、イニシエータおよび標的の両方が互いのリンク層アドレス解消するためには十分である。イニシエータは近隣要請中の自己のリンク層アドレスを含む。近隣要請メッセージは、2個以上のノードが同じユニキャスト・アドレスに割り当てられたか否かを決定するためにも用いられることができる。
近隣到達不能検知とは、ある近隣の失敗または該近隣への転送経路の失敗を検知するための手順のことを言う。これを行うためには、近隣へと送信されたパケットが当該近隣に実際に到達しつつあり、ネットワーク層(IP層等)によって適切に処理されつつある旨の肯定確認を必要とする。近隣到達不能検知は2個のソースからの確認を用いる。可能な場合にはより高位層のプロトコルは、接続が「転送進捗」を行っていること、すなわち、以前に送信されたデータは正確に配信された(例えば、新しい受領確認が最近受信された)ことが知られている旨の肯定確認を提供する。このような「ヒント」により肯定確認が間近に迫っていない場合、ノードは、標的ノードからの到達可能性確認として近隣通知(単数または複数)を要請するユニキャスト近隣要請(単数または複数)を送信してもよい。
本発明の例示的な一実施形態では、アドレスはS.DeeringおよびR.Hinden「Internet Protocol,Version 6 (IPv6) Specification」、RFC 2460、1998年12月(参照によって本明細書中に含まれ、http://www.ietf.orgで利用可能)に規定されるIPv6アドレスである。したがってこの例示的な実施形態では、ルータ通知および要請、近隣通知および要請、近隣到達不能検知等が、T.Narten、E.Nordmark、W.Simpsonら「Neighbor Discovery for IP Version 6 (IPv6)」、RFC 2461、1998年12月、S.Thomson、T.Narten、「IPv6 Stateless Adress Autoconfiguration」、RFC 2462、1998年12月(両RFCとも参照によって本明細書中に含まれ、http://www.ietf.orgで利用可能)に提供されるように定義されている。
移動ノードのホーム・ネットワークは典型的には、該移動ノードが自己の所定のホーム・アドレスのための自己の気付アドレス(単数または複数)を登録するホーム・エージェントの位置によって識別される。この術語は、MIPv6またはMIPv4といったクライアント・ベースのモビリティ機能と関連して用いられるであろう。
術語「ホーム・リンク」は、PMIPv6またはPMIPv4といったネットワーク・ベースのモビリティ機能と関連して用いられるであろう。ホーム・リンクとは、ネットワーク・ベースのモビリティ機能が提供されているネットワーク・ドメインへと移動ノードが移動した後に、自己の初期アドレス設定を取得した移動ノード上のリンクである。例えばPMIPでは、移動ノードは、移動ノードがPMIPドメイン内の異なるモバイル・アクセス・ゲートウェイ間を移動する時はいつでも、該移動ノードはホーム・リンクに接続されていることを常に認識する。該PMIPドメインでは、各ホーム・ネットワーク・プレフィクスが移動ノードへと割り当てられ、移動ノードは、PMIPドメインに属しているアクセス・ネットワークのうち一つと接続する際の通信のために、このホーム・ネットワーク・プレフィクスに基づいて自己のIPアドレスを設定する。ネットワーク・ベースのモビリティ機能のネットワーク・ドメイン内に設定されたこの初期IPアドレスは本明細書中ではPMIP−HoAに示される。
ホーム・リンクは、概念的に移動ノードの後に続くリンクである。ネットワークは、移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能のドメインに接続するいかなるアクセス・リンク上にあっても、該移動ノードがレイヤ3ネットワーク構成に関してこのリンクを常に見ることを保証する。それ故に、アクセス技術にかかわらず、アクセス・ネットワークが同じPMIPドメインに属している限り、アクセス・ネットワークのモバイル・アクセス・ゲートウェイは、移動ノードのPMIPドメインへの初期接続中に割り当てられたホーム・ネットワーク・プレフィクスを通知し、その結果、移動ノードがアクセス・ネットワークとの自己のインタフェースのIPアドレスPMIP−HoAを使用(の使用を継続)してもよい。
ホーム・ネットワーク・プレフィクス(PMIP−HNP)は、移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能(プロキシ・モバイルIPv6ドメイン等)のドメイン内に常に見ているオン・リンクのアドレス・プレフィクス(IPv6プレフィクス等)。ホーム・ネットワーク・プレフィクスは、ネットワーク・ベースのモビリティ・サービスを提供するネットワーク・ドメイン内の移動ノードのローカル・モビリティ・アンカー(LMA)において、アンカーが位相的に付けられる。移動ノードは自己のインタフェースをこのプレフィクスからのアドレスで設定する。ホーム・ネットワーク・プレフィクスは、モバイル・アクセス・ゲートウェイによって通知されている特定のアクセス・ネットワーク内で用いられている位相的に正しいアドレス・プレフィクスでは必ずしもない。アクセス・ネットワークがネットワーク・ベースのモビリティをサポートしない場合、または、アクセス・ネットワークが移動ノードが仮想インタフェースを実装しないことを知っている場合には、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、ホーム・ネットワーク・プレフィクスとは異なる訪問されたアクセス・ネットワークのアドレス・プレフィクスを通知する。この場合、移動ノードは訪問されたアクセス・ネットワークのこのアドレス・プレフィクスに準拠して、訪問されたアクセス・ネットワークとの自己のインタフェース上にアドレスを設定する。
クライアント・ベースのモビリティ機能の術語におけるホーム・アドレスとは、移動ノードの自己の接続ポイントに関係ない恒久的なアドレスとして用いられる、移動ノードへと割り当てられたアドレスである。このアドレスは移動ノードのホーム・ネットワークのプレフィクスを有し、本明細書中ではMIP−HoAとして示される。気付アドレスとは、外部ネットワークを訪問している間に移動ノードと関連付けられたアドレスである。気付アドレスのプレフィクスは典型的には訪問されたネットワークのプレフィクスと等しい。移動ノードは1個以上の気付アドレスを同時に有してもよい。
クライアント・ベースのモビリティ・スキームでは、ホーム・エージェントは典型的には、移動ノードが自己の現在の気付アドレス(単数または複数)を登録する移動ノードのホーム・ネットワーク上にルーティング機能を提供するルータまたは機能的なエンティティを示す。移動ノードがホームから離れている(すなわち、移動ノードのインタフェースが移動ノードのホーム・ネットワークに接続されていない)間は、ホーム・エージェントは、例えば、移動ノードのホーム・アドレスに向けられるホーム・ネットワーク上のパケットを傍受し、それらをカプセル化し、それらを移動ノードの登録済気付アドレス(単数または複数)のうち一つまたはいくつかにトンネリングすること等によって、モビリティ・サービスを移動ノードへと提供してもよい。
プロキシMIPといったネットワーク・ベースのモビリティ・スキームには、ホーム・エージェント機能は典型的には(モビリティ関連機能を提供する論理ネットワーク・エンティティとみなされ、一般的に物理的なエンティティとしてルータ内に提供されてもよい)ローカル・モビリティ・アンカーによってアクセス・ネットワーク内に実装される。LMAは、PMIPドメイン内の移動ノードへと割り当てられるホーム・ネットワーク・プレフィクスの位相的なアンカーである。LMAは移動ノードの到達可能性状態を取り扱う。このことは、LMAが、移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスを、移動ノードが現在登録されているモバイル・アクセス・ゲートウェイである現在の移動ノードの位置と結び付ける参照テーブル(プロキシ・バインディング・キャッシュ・エントリ−BCE)を有することを意味する。モバイル・アクセス・ゲートウェイMAGは移動ノードの代わりにモビリティ手順をハンドリングしており、移動体の新しい位置/アドレスを登録するために、例えば登録メッセージを移動ノードの代わりにローカル・モビリティ・アンカーへと送信する。本質的に、PMIPとMIPを比較する際に、MIP中のホーム・エージェントの機能はPMIP中のローカル・モビリティ・アンカー(LMA)によって本質的に実装され、MIP中の移動ノードの機能はPMIP中ではモバイル・アクセス・ゲートウェイによって本質的に実装される。
ホーム・エージェントでは、移動ノードのホーム・アドレス(MIP−HoA)と気付アドレスとの間の関連は、当該移動ノードに対する「バインディング」として知られる。同様にLMAでは、ホーム・ネットワーク・プレフィクス、すなわちPMIP−HoAと、当該移動体が接続されたMAGのアドレスとの間の関連は、当該移動ノードに対する「プロキシ・バインディング」(またはプロキシ・バインディング・キャッシュ・エントリ)として知られている。
仮想インタフェース発見とは、モバイル・アクセス・ゲートウェイが、移動ノードが仮想インタフェースを実装しているか否かを検知するのを可能にする手順のことを言う。
移動ノードへのモビリティ機能の提供に関して、仮想インタフェースは典型的にはネットワーク・ベースのモビリティ機能、すなわち、ネットワーク内のノード(モバイル・アクセス・ゲートウェイ等)が、移動ノードへのデータ配送を保証するために提供している機能が用いられる。その理由は、仮想インタフェースは、移動体端末がネットワーク・ベースのモビリティ機能が提供されるネットワーク・ドメインを介して移動している間に、移動ノードのネットワーク層(レイヤ3)が、通信のために同じアドレスを保持するのを可能にするからである。このネットワーク・ドメインは、異なるアクセス技術を使用しうるいくつかのアクセス・ネットワークを含んでもよく、その結果、移動ノードが、異なるアクセス・ネットワークに接続するいくつかの物理的インタフェースを必要としうるようにする。ネットワーク・ベースのモビリティ機能を提供するネットワーク・ドメイン内のアクセス・ネットワーク内の移動ノードの代わりの働きをするノードは、当該移動ノードに対し、プロキシ・バインディング更新を送信してもよく(およびプロキシ・バインディング受領確認を処理してもよく)、典型的にはモバイル・アクセス・ゲートウェイと称される。
本発明のいくつかの実施形態にも用いられるネットワーク・ベースのモビリティ機能の一例は、(参照によって本明細書中に含まれ、およびhttp://www.ietf.orgで利用可能である)S.Gundavelliら「Proxy Mobile IPv6」、draft−ietf−netlmn−proxymip6−01.txt、2007年6月に規定されるプロキシ・モバイルIPv6(またはプロキシMIPv6)プロトコルである。このプロトコルでは、ローカル・モビリティ・アンカー(LMA)はプロキシ・モバイルIPv6ドメイン内の移動ノードに対するホーム・エージェントである。これは、移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスのための位相的なアンカー・ポイントであり、移動ノードの到達可能性状態を管理するエンティティである。ローカル・モビリティ・アンカーが、モバイルIPv6仕様RFC3775において定義されるホーム・エージェントの機能的能力を、インターネット草案に定義されるプロキシ・モバイルIPv6プロトコルをサポートするための付加的な必要な能力とともに有することを理解することが重要である。モバイル・アクセス・ゲートウェイ(MAG)は、自己のアクセス・リンクに接続される移動ノードのためのモビリティ関連シグナリングを管理する機能とみなされるかもしれない。MAGは、移動ノードのリンクとの接続を追跡し、移動ノードのローカル・モビリティ・アンカーをシグナリングする責任がある。
MIPおよびPMIPといったクライアント・ベースのモビリティ機能およびネットワーク・ベースのモビリティ機能に用いられる類似の術語の技術的な意味をよりよく区別するために、略語の前には「MIP」または「PMIP」を付けて、それぞれの略語がクライアント・ベースのモビリティ機能またはネットワーク・ベースのモビリティ機能によりそれぞれ定義された術語のことを言うか否かを識別する。それ故に、例えばMIPv6および/またはPMIPv6の使用に関する実施形態において、MIP−HoAはMIPv6ホーム・アドレス、すなわち、自己のホーム・ネットワーク内の移動ノードの恒久的なアドレスを示す。一方PMIP−HoAは、PMIPドメイン内の移動ノードのホーム・アドレス、すなわち、同じPMIPドメインに属するアクセス・ネットワークとのすべてのインタフェース上の移動ノードによって用いられる予定のアドレスを示す。
本発明の主な一態様は、ネットワークに対し、アクセス技術間ハンドオーバーの間に移動ノードの能力を動的に発見すること、および、パケット損失およびハンドオーバー遅延を回避する適切なモビリティ・サービスを提供することを可能にするメカニズムを提供することである。移動ノードにて実装されたモビリティ機能(単数または複数)を検知するために、仮想インタフェースが自己のアクセス・ネットワークに接続する移動ノードにて実装されているか否かが認識される。アクセス・ネットワーク内の各ノードであるモバイル・アクセス・ゲートウェイは、移動ノードの実装されたモビリティ機能(単数または複数)を検知する責任を有しており、本目的のための仮想インタフェース検知手順を使用する。仮想インタフェースの実装は、モバイル・アクセス・ゲートウェイに対し、移動ノードがたとえばプロキシMIPv6といったネットワーク・ベースのモビリティ機能をサポートしている旨のヒントを提供する。
仮想インタフェース検知は、新しいアクセス・ネットワークとの移動ノードのインタフェースに対するアドレス設定と並行して実行されてもよい。この第1アドレス設定手順では、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、移動ノードがそこからハンドオーバーされるアクセス・ネットワークとの該移動ノードのインタフェース上のアドレスを設定するために移動ノードによって用いられてきたアドレス・プレフィクス、および、モバイル・アクセス・ゲートウェイのアクセス・ネットワークのプレフィクスの両方を通知してもよい。移動ノードがそこからハンドオーバーされるアクセス・ネットワークとの該移動ノードのインタフェース上のアドレスを設定するために移動ノードによって用いられてきたアドレス・プレフィクスは、ネットワーク・ベースのモビリティ・スキームが、ネットワーク・ドメイン内の移動ノードのIPアドレスが所定のプレフィクスに準拠して設定されることを必要とする以前のアクセス・ネットワークにおいて、用いられてきた場合には、移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスと典型的には等価である。これによって、モバイル・アクセス・ゲートウェイがネットワーク・ベースのモビリティ機能を提供することが可能であり、移動ノードが自己のハンドオーバーの前に接続されてきたアクセス・ネットワークと、現在のアクセス・ネットワークとが、ネットワーク・ベースのモビリティ機能が提供されている同じネットワーク・ドメインに属することが想定される。
当該アドレス設定手順は、移動ノードが、モバイル・アクセス・ゲートウェイの現在のアクセス・ネットワークとのインタフェースとともに使用するための2個のプレフィクスに準拠して、即座にアドレスを設定することを可能にする。移動ノードのモビリティ機能は、ルータ通知を送信した直後のモバイル・アクセス・ゲートウェイに知られていないかもしれないので、移動ノードに、モバイル・アクセス・ゲートウェイのアクセス・ネットワークとのインタフェース上に廃止予定のアドレスを設定させることは有利でありうる。このことは、例えば好適寿命が0に設定された2個のプレフィクスを通知するルータ通知によって達成されてもよい。廃止予定のアドレスの構成は、移動ノードが進行中のセッションのデータ・パケットを送/受信するのを継続し、ネットワーク上の制御シグナリングを実行するのを可能にするが、しかしこれは、移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティのためのサポートを実装する場合にのみである。移動ノードがホスト・ベースのモビリティを実装する場合には、2個のアドレスの構成(1個は移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスに準拠し、1個は、移動ノードがハンドオーバーしている新しいアクセス・ネットワーク中に用いられる新しいプレフィクスに応じる)は、移動ノードが、仮想インタフェース発見の間に、新しいアクセス・ネットワークとの自己のインタフェースを介して通信することを可能にしない。その理由は、該2個のアドレスは典型的には、ハンドオーバー前に古いインタフェース上に設定済であったアドレスとは異なるからである。言い換えれば、モバイル・アクセス・ゲートウェイは最初に、移動ノードが接続した直後に新しいアクセス・ネットワーク中に両方のモビリティ・スキームを一時的にサポートする。
移動ノードのモビリティ機能(単数または複数)を検知した直後に、ネットワーク(すなわちモバイル・アクセス・ゲートウェイ)は次いで、新しいアクセス・ネットワーク上で用いられていないモビリティ機能のためのアドレス設定を解除し、サポートされた(または選択された)モビリティ機能のために有効なアドレスを設定する第2アドレス設定手順を実行することによって、正確なモビリティ・サービス(プロキシMIPまたは(クライアント)MIP等)を移動ノードに提供してもよい。それ故に、移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能、例えばプロキシMIPを実装する場合には、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、他のルータ通知を移動ノードへと送信することによって移動ノードにこの機能を使用させてもよい。該移動ノードでは、このプレフィクスに準拠して前もって設定されたアドレスを設定解除するべく、新しいアクセス・ネットワークのアドレス・プレフィクスの有効寿命フィールドおよび好適寿命フィールドがゼロに設定されている。一方、移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスの有効寿命フィールドかつ好適寿命フィールドは、新しいアクセス・ネットワークとのインタフェース上のさらなる通信のために、このプレフィクスに準拠した有効な(非廃止予定の)アドレスを設定するべくゼロよりも大きい値に設定されている。
同様に、移動ノード(のみ)がクライアント・ベースのモビリティ機能、例えばMIPを実装する場合には、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、移動ノードに対し、他のルータ通知を移動ノードへと送信することによってこの機能を使用させるべきである。該移動ノードでは、このプレフィクスに準拠して前もって設定されたアドレスを設定解除するべく、移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスの有効寿命フィールドおよび好適寿命フィールドはゼロに設定されている。一方、新しいアクセス・ネットワークのアドレス・プレフィクスの有効寿命フィールドおよび好適寿命フィールドは、新しいアクセス・ネットワークとのインタフェース上のさらなる通信のために、このプレフィクスに準拠して有効な(非廃止予定の)アドレスを設定するべくゼロよりも大きい値である。
通常、(モバイル・アクセス・ゲートウェイの適切な構成を手段とする)ネットワーク事業者は、(ネットワーク内でネットワーク・ベースおよびホスト・ベースのモビリティ・サービスが利用可能であることを想定して)移動ノードへと提供するモビリティ機能について決定を行う。しかしながら、本発明のいくつかの実施形態によると、移動ノードは使用されるべきモビリティ機能に関するネットワークの決定に影響する可能性があり、ひいては、移動ノード中心のモビリティ機能の選択に関する決定を可能にする。
図6および図7は、本発明の例示的な実施形態によるIPv6ベースのネットワーク内の仮想インタフェース発見およびアドレス設定のためのシグナリングについての例示的な概観を示す。図6では、移動ノードMNが、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAGの(アクセス)ネットワークとの仮想インタフェースをアクティブにしたことが想定され、一方で図7では、いずれの仮想インタフェースも利用可能でないことが想定される。さらに、例示のために、図5に示されるシステム内のアクセス技術間ハンドオーバーは図6から図11に想定されることに留意するべきである。
破線の矢印は仮想インタフェース発見に関連したシグナリング手順を示し、一方、実線の矢印はアドレス設定のためのシグナリング手順を示す。
最初に、図6がより詳細に検討され、移動ノードMN中に仮想インタフェースが利用可能であるとともにアクティブにされていることが想定される。移動ノードにて仮想インタフェースを実装する場合には、図4中に示される新しいアクセス・ネットワークへのハンドオーバーを実行する際にアクティブにされた仮想インタフェースに、移動ノードが、自己のアドレスを設定したものを保持することが想定されうる。それ故に、新しいアクセス・ネットワークに接続する際にも、移動ノードは、ネットワーク・ベースのモビリティ・ドメインの以前のアクセス・ネットワークとのインタフェースIF1上のアドレスを用い、該移動ノードは、新しいアクセス・ネットワークとのインタフェースIF2上にも設定されている。したがって、移動ノードでの仮想インタフェースの実装は、以前のネットワーク(そこから移動ノードがハンドオーバーしている)とのインタフェースIF1上の前もって設定されたIPアドレスが、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3が配置された新しいアクセス・ネットワークとのインタフェースIF2上にも設定されているか否かを検知することへと縮小することができる。
例示的な目的のために、仮想インタフェースが設定されたアドレスが移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスに準拠したアドレス(PMIP−HoA)であること、および、ネットワーク・ベースのモビリティ機能が古いアクセス・ネットワーク内で使用されてきたと想定する。こうして、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、移動ノードのIPホーム・アドレス(図4中に示される)へと近隣要請NSを送信し(601)、該近隣要請NSは、より高位層のプロトコル(単数または複数)とのソケット上の移動ノードの仮想インタフェースによって用いられる。この例では、IPホーム・アドレスは、古いアクセス・ネットワーク内に想定されているネットワーク・ベースのモビリティ機能の使用を理由としてPMIP−HoAと等価である。一般に、IPホーム・アドレスは、該アドレスがネット・ベースのモビリティ機能によってサポートされている場合には、古いアクセス・ネットワークのアドレス・プレフィクスに準拠して設定された移動ノードの位相的に正しいアドレスにも対応してもよい。
移動ノードが仮想インタフェースを実装すると想定されるので、IPホーム・アドレスPMIP−HoAは、新しいアクセス・ネットワークとの移動ノードのインタフェースIF2上に(も)設定され、移動ノードは、IPホーム・アドレスPMIP−HoAがモバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3を問い合わせる新しいアクセス・ネットワーク上ですでに用いられていることを示す近隣通知NAを近隣要請NSに応答する(604)。近隣通知NAを受信した後に、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、(近隣通知によって近隣要請に回答する移動ノードに基づいて)、移動ノードが仮想インタフェースを実施し、用いていることを検知し(605)、その結果、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、ネットワーク・ベースのモビリティ機能(PMIP等)を用いて移動ノードを想定してもよい。したがって、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、下記により詳細に論じられるように他のルータ通知を送信する(606)ことを手段として用いて、ネットワーク・ベースのモビリティ・サービスを移動ノードへと提供してもよい。
例えば、仮想インタフェース検知手順と並行して、移動ノードがIPアドレス設定のためにも同様に準備される。例えば、近隣要請を移動ノードへと送信した(601)直後にも、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスPMIP−HNPおよび訪問されたプレフィクスvi−prを含むルータ通知をさらに送信してもよい(602)。前に説明されたように、ホーム・ネットワーク・プレフィクスPMIP−HNPは、ネットワーク・ベースのモビリティ機能を提供するネットワーク・ドメインのアドレス・プレフィクスのことを言い、一方、訪問されたプレフィクスは、新しいアクセス・ネットワークのモバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3に位相的に向けられるプレフィクスである。
しかしながら望ましくないことであるかもしれないが、移動ノードはホーム・ネットワーク・プレフィクスPMIP−HNPに準拠したアドレス、および、新しいアクセス・ネットワークの訪問されたプレフィクスvi−prに準拠したアドレスを同時に使用している。したがって本発明の他の実施形態によると、移動ノードに廃止予定のアドレスを設定させることが提案される。移動ノードは、進行中のセッションに対する廃止予定のアドレス(ハンドオーバー前にすでに確立されたアドレス等)を用いてデータを送信することを継続してもよく、新しいアクセス・ネットワーク中に制御シグナリングのためにアドレスを使用する。廃止予定のアドレスの構成は、モバイル・アクセス・ゲートウェイによって、各プレフィクスのプレフィクス・オプション中に0よりも大きい値に設定された有効寿命パラメータおよび0に等しい好適寿命パラメータを含めることによって、なされてもよい。図6(および図7)では、「PMIP−HNP_p」はホーム・ネットワーク・プレフィクスの好適寿命を示し、「vi−pr_p」は訪問されたプレフィクスの好適寿命示し、「PMIP−HNP_v」はホーム・ネットワーク・プレフィクスの有効寿命を示し、「vi−pr_v」は訪問されたプレフィクスの有効寿命示す。図6(および図7)に見られるように、ホーム・ネットワーク・プレフィクスPMIP−HNPおよび訪問されたプレフィクスvi−prための各プレフィクス内のホーム・ネットワーク・プレフィクスの好適寿命フィールドは、移動ノードに対しプレフィクスから廃止予定のアドレスを設定させるべく、両方ともゼロに設定されている。移動ノードはネットワーク・ベースのモビリティを使用しており、このため仮想インタフェースを実装することが想定されているので、移動ノードはIPアドレスPMIP−HoAをすでに設定した(603)。MIP−CoAは、訪問されたプレフィクスに基づいて移動ノードによって生成される(603)IPアドレスを示す。
例示的な目的のために、ルータ通知が、移動ノードに対して、2個のプレフィクスPMIP−HNPおよびvi−prからIPアドレスを生成するためにアドレス自動設定を使用するよう指示し、その結果、移動ノードは、両方のプレフィクスに準拠したIPアドレスを設定することができる(603)ことが想定される。移動ノードが仮想インタフェースを実装するはずであるので、ハンドオーバー前に使用されるホーム・ネットワーク・プレフィクスPMIP−HNPに応じたIPアドレスPMIP−HoAは、依然として設定されているはずである。したがって移動ノードは、新しいアクセス・ネットワークとのインタフェースIF2上にこのアドレスを設定し(603)、アドレス状態を廃止予定として設定し、および進行中のセッションに対してのみ(しかし、新しいセッションに対してではなく)アドレスPMIP−HoAを用いることを継続する。さらに、移動ノードは、廃止予定の状態にもある新しいアクセス・ネットワークとのインタフェースIF2上の訪問されたプレフィクスに基づいて(MIP−CoA)新しいIPアドレスを設定する。
モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3が、移動ノードが仮想インタフェースを実装していることを検知した605後に、MAG3はネットワーク・ベースのモビリティを移動ノードに提供することを決定してもよい。したがって、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、0よりも大きい値の有効寿命および好適寿命のホーム・ネットワーク・プレフィクスPMIP−HNP、および0に等しい有効寿命および好適寿命および訪問されたプレフィクスを含む、新しいルータ通知RAを生成および送信する(606)。このようにして、移動ノードは自己の以前のIPアドレス(PMIP−HoA)を用いることは継続し、訪問されたプレフィクス(MIP−CoA)に基づいてIPアドレスを放棄する(607)。さらに、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、新しいアクセス・ネットワークに接続された新しいインタフェース上に設定される移動ノードのIPアドレス(PMIP−HoA)を登録するために、プロキシ・バインディング更新PBUをLMAへと送信しなければならない。
次に、図7をより詳細に検討する。図7では、移動ノードであるMN中にいずれの仮想インタフェースも利用可能ではなくアクティブでないことが想定されている。したがって移動ノードは、クライアント・ベースのモビリティ機能を使用しており、その結果、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3が配置されている新しいアクセス・ネットワークに接続する際に、移動ノードは新しい気付アドレスを設定する。例示的な目的のために、この例では、ハンドオーバー前にアクセスとの技術インタフェース(IF1)上に設定された当該アドレスは、移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスに準拠したアドレス(PMIP−HoA)であり、ネットワーク・ベースのモビリティ機能は古いアクセス・ネットワーク内に使用されてきたが、このことは、上記に説明したように強制的ではないこともまた想定される。
図3の状況と類似して、仮想インタフェース機能は用いられていないので、以前のネットワークとのインタフェースIF1内の移動ノードのIPアドレス(PMIP−HoA)は、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3が配置されている新しいアクセス・ネットワークに移動ノードが接続するインタフェースIF2には設定されていない。したがって、移動ノードは、PMIPホーム・アドレス(PMIP−HoA)、すなわち、ネットワーク・ベースのモビリティ機能がネットワークによって提供されていたならば、以前のアクセス技術とともに用いられてきた可能性のある潜在的なアドレスに対しての近隣要請を破棄し、近隣要請は、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3から受信され(601)、近隣通知NAを送信しない。MAG3は近隣要請NSへの応答を受信しないので、MAG3は、移動ノードは、(所定期間内に)応答の欠如を仮想インタフェースを実装しておらず、ひいてはクライアント・ベースのモビリティ機能を用いることを指示していると考慮してもよい。
しかしながら、この検討は、フェイルセーフな仮想インタフェース検知メカニズムを設計するためには充分なメカニズムでないかもしれない。さらに、RFC 2461中に記載された近隣非到達可能検知(NUD)の使用を考慮する場合は、いずれの近隣要請NSへの応答も典型的には、近隣要請NSの損失としてみなされず、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は再び、近隣要請NSを再送信するべきである。近隣要請NSの複数の反復を送信する際には、要請移動ノード・アドレスがネットワーク内のノードによって用いられないことを決定するまで、すなわち、非要請移動ノードで利用されない旨の検知まで、約3秒の結果生じる遅延は、ハンドオーバー遅延に対して大きなオーバーヘッドを導入する。要約すると、仮想インタフェースの発見の目的のためにRFC 2461中に記載された近隣非到達可能検知(NUD)の例示的な使用によって、非常に遅い検知手順をもたらすであろう。
したがって、本発明の他の実施形態では、移動ノードがPMIPホーム・アドレス(PMIP−HoA)に対するユニキャスト近隣要請NSを自己の新しいアクセス・ネットワークとのインタフェースIF2を介して受信し、移動ノードが新しいアクセス・ネットワークとの自己のインタフェースIF2上に要請されたアドレスを設定しなかった場合には、移動ノードMNは、要請されたアドレスがモバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3に到達不可能なことを示す近隣要請NSに応答して、エラー・メッセージを送信する702ことが示唆される。例えば、エラー・メッセージはICMPv6エラー・メッセージであってもよい。モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3によって送信された601ユニキャスト近隣要請NSに応答してエラー・メッセージが提供されることを示すために、移動ノードは近隣要請NSのコピーを(ICMP)エラー・メッセージのオプション・フィールドに含めてもよい。エラー・メッセージは近隣要請NSの送信者、すなわち、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3に向けられる。
エラー・メッセージの受信直後に、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、メッセージが近隣要請NSへの応答であること(近隣要請NSがエラー・メッセージ中に含まれることに基づいて)を検知し、この応答に基づいて、移動ノードの要請PMIPホーム・アドレスPMIP−HoAが移動ノードのインタフェースIF2上に設定されていないこと、すなわち、いずれの仮想インタフェースも移動ノード中に実装されていないことを結論付ける703。
図6に示される手順と類似して、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、ホーム・ネットワーク・プレフィクスPMIP−HNPおよび有効寿命が0よりも大きく好適寿命が0に等しい訪問されたプレフィクスvi−prを含むルータ通知RAを送信してもよい(602)(近隣要請NSと並行して等)。ステートレス・アドレス自動設定が用いられることを想定すると、ルータ通知RAの受信時に、移動ノードは2個の新しい(IP)アドレス、PMIP−CoAおよびMIP−CoAを設定する(701)。PMIP−CoAは、ホーム・ネットワーク・プレフィクスPMIP−HNPに基づいているが、以前のアクセス・ネットワークとのインタフェースIF1上のアドレスPMIP−HoAと比較して異なるサフィックスを有するIPアドレスである。アドレスPMIP−CoAは、インタフェースIF1の識別子とは異なるサフィックスとして、インタフェースIF2のインタフェース識別子を用いるよう設定される。MIP−CoAとは、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3が訪問されたプレフィクスvi−prに基づいて配置されている新しいアクセス・ネットワークとのインタフェースIF2上に設定されたIPアドレスを示す。
両アドレスPMIP−CoAおよびMIP−CoAは、上記に記載したので、廃止予定の状態に設定されうる。ネットワーク・ベースのモビリティ機能のためのホーム・ネットワーク・プレフィクスPMIP−HNPが、ユニキャスト・ルータ通知RA中の新しいアクセス・ネットワークに、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3によって通知されるので、移動ノードは、たとえホーム・ネットワーク・プレフィクスがサブ・ネット上に存在する場合であっても、バインディング更新を送信することが許可される。さらに移動ノードは、廃止予定のアドレスに対するバインディング更新を送信するべきではなく、これはアドレスPMIP−CoAおよびMIP−CoAの場合にあてはまる。このことは図7にも示され、移動ノードMNは2個のアドレスPMIP−CoAおよびMIP−CoAを設定する(701)が、バインディング更新を送信しない。新たに設定されたMIP−CoAが供給された進行中のセッションがある場合は、移動ノードのバインディング更新を手段として用いたバインディングのリフレッシュのみが許可されてもよい。しかしながらこの状況は典型的にはハンドオーバー時には発生しない。
クライアント・ベースのモビリティ機能(MIPv6等として)を用いる際の、すなわち仮想インタフェースを実装しない際の、ホーム・エージェントでの自己のバインディングの更新に関する移動ノードの挙動への最適化は、次に図8に関連して記載される。図8は、本発明の他の実施形態による、技術間ハンドオーバーの直後に新しいアクセス・ネットワークに接続する移動ノードのシグナリング・フローを示す。ここでは、移動体端末が廃止予定のアドレスに対するバインディング更新を送信することが許可される。図8に示されるシグナリング手順は、類似の参照番号によって示されるように図7と本質的に類似している。上記に示されたように、移動ノードであるMNは、ステップ602でモバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3から受信されるルータ通知RAに基づいて設定された廃止予定のアドレスPMIP−CoAおよびMIP−CoAに対しても、バインディング更新BUも送信する(801)ことが許可される。移動ノードのバインディングの更新の繰り返しによって生じると思われるシグナリング・オーバーヘッドを縮小するために、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3はバインディング更新BUを移動ノードから傍受してもよい(802)。モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3が、仮想インタフェースが新しいアクセス・ネットワークとのインタフェースIF2上で利用可能でないことを検知すると直ちに、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、アドレスMIP−CoAに対するバインディング更新BUをさらに移動ノードMNのホーム・エージェントへと転送し(803)、アドレスPMIP−CoAに対するバインディング更新を破棄する。移動ノードによる廃止予定のアドレスに対するバインディング更新の早期送信のこの挙動は、モバイル・アクセス・ゲートウェイが第1アドレス設定手順においてホーム・ネットワーク・プレフィクスPMIP−HNPのみを通知したであろう場合と比較して、ハンドオーバー遅延を縮小してもよい。
モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3がICMPエラー・メッセージを受信し(702)、移動ノードにていずれの仮想インタフェースも利用可能でないことを検知した(703)後に、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、有効寿命および好適寿命が0に等しいホーム・ネットワーク・プレフィクスPMIP−HNP、および有効寿命および好適寿命が0よりも大きい訪問されたプレフィクスvi−prを含む他のルータ通知RAを送信する(704)。移動ノードのMNでのルータ通知RAの受信は結果として、アドレスMIP−CoAのステータスの廃止予定のから好適への変更をきたし、ひいては、移動ノードのMNは、新たに設定されたアドレスMIP−CoAを登録するために、バインディング更新BU(図示しない)を自己のホーム・エージェントHAへと送信する。バインディング更新は、前の段落に記載された最適化が実装されていない場合、すなわち、移動ノードが廃止予定のアドレスに対するバインディング更新を送信することが許可される場合にのみ、送信されることに留意する。さらに移動ノードのMNは、ホーム・ネットワーク・プレフィクスPMIP−HNPに応じて設定されたアドレスPMIP−CoAのステータスを無効へと変更し(705)、このIPアドレスを放棄する。
前に記載したように、両方のプレフィクス(ホーム・ネットワーク・プレフィクスおよび訪問されたプレフィクス)に通知する利点は、仮想インタフェースが移動ノードにて実装されている場合には、移動ノードが、仮想インタフェース発見手順中にデータ・パケットを送/受信するのを継続でき、したがって、ハンドオーバー遅延およびパケット損失を最小化できることである。いずれの仮想インタフェースも移動ノードにて実装されず、クライアント・ベースのモビリティ機能(MIP等)が技術間ハンドオーバーを管理する場合には、移動ノードは、仮想インタフェース発見手順中にはすでに位相的に正しいアドレスMIP−CoAの設定を開始することができる。すなわち移動ノードは、例えば第1ルータ通知RAが受信された後に重複アドレス検知の実行を開始してもよい。このことは、楽観的な重複アドレス検知が移動ノード中に実装されていない場合には、とりわけ有利である。移動ノードは、仮想インタフェース発見の進行中および第2のルータ通知RAを受信した後に重複アドレス検知を実行してもよく、その結果、より短い時間が、完全な重複アドレスを検知し、新しい気付アドレスMIP−CoAの登録のために移動ノードのホーム・エージェントへとバインディング更新を送信するのに必要とされる。
図8は、本発明の他の実施形態による、アクセス技術間ハンドオーバーを実行し、仮想インタフェースを実装しない移動ノードに対して、仮想インタフェース発見およびステートレスIPアドレス設定を実行する例示的なシグナリング・フローを示し、ここでは、移動ノードは廃止予定のアドレスに対するバインディング更新を送信している。この例では、いずれの仮想インタフェースも移動ノード中に実装されていないので、クライアント・ベースのモビリティ機能、ここでは、MIPが技術間ハンドオーバーに対処している。この例示的な実施形態によるMIP実装は、好適な状態にある他の気付アドレスがなく、移動ノードのMIPホーム・アドレスMIP−HoAが新しいアクセス・ネットワークとのインタフェース上に設定されていないという条件であれば、移動ノードが、廃止予定の状態にある気付アドレスに対するバインディング更新を送信することを可能にする。このことは、ハンドオーバー前に開始したセッションに対するサービス継続性を保証してもよい。図8に示されるように、移動ノードのMNが、本明細書中で前に記載されたようにモバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3から近隣要請NSおよびルータ通知RAを受信した(601、602)直後に、移動ノードのMNは、ホーム・ネットワーク・プレフィクスPMIP−HNPおよび訪問されたプレフィクスvi−prに基づいて、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3の新しいアクセス・ネットワークとの自己のインタフェースIF2上での使用のために、廃止予定の状態にある気付アドレスPMIP−CoAおよびMIP−CoAを設定し(701)、両気付アドレスPMIP−CoAおよびMIP−CoAに対するバインディング更新を送信する(801)。移動ノードのMNが楽観的な重複アドレス検知(DAD)手順を適用し、その結果、DAD手順が完了する前にIPアドレスの使用が許可されることが想定される。
モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、仮想インタフェース発見手順が完了するまで、移動ノードMNによって送信されたバインディング更新を傍受する(802)。実際に、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3が移動ノードのMNからバインディング更新を受信する場合、このことは、移動ノードのMNがクライアント・ベースのモビリティ・スキームを実装し、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3が、ネットワーク・ベースのモビリティ機能を提供するネットワーク・ドメインのホーム・ネットワーク・プレフィクスPMIP−HNPに準拠してすでに設定済であった気付アドレスPMIP−CoAを、移動ノードのMNに設定解除させることによって、検知されたスキームを使用してもよいことを意味している。
しかしながら、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、移動ノードのMNもまた仮想インタフェースを実装し、ネットワーク・ベースのモビリティをサポートするか否かについて、依然として依然として不確かでない。したがって、仮想インタフェース発見が完了するまで、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3はバインディング更新を遅延させるかもしれない。RFC 3755に規定されるMIPv6を使用する場合は、一旦、移動ノードのMNが所定期間内にMIPホーム・エージェントからのバインディング受領確認を受信しない(MAX_BINDACK_TIMEOUTと称し、デフォルト値32秒を有する)場合は、移動ノードのMNはバインディング更新をMIPホーム・エージェントへと再伝送するべきである。数十ミリ秒以内に仮想インタフェース発見手順が実行されることが想定されうるので、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAGの傍受を原因とするバインディング更新の遅延は、MIPホーム・エージェントへの気付アドレス登録プロセスに影響するべきではない。
モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3が、仮想インタフェースが移動ノードのMNにて実装されていることを検知し、与えられたモバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3がネットワーク・ベースのモビリティを使用することを決定する場合、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は両方のバインディング更新を破棄する。その理由は、ネットワーク・ベースのモビリティ機能のドメイン内の移動ノードのPMIP−HoAは、たとえハンドオーバーが実行されても未変更であるからである(例えば、PMIPv6の場合には、移動ノードが最初に接続したモバイル・アクセス・ゲートウェイは、移動ノードがPMIPv6ドメイン内で用いる予定のIPアドレスを、以前にLMAにて登録済である)ことが想定されうる。
モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3がいずれの仮想インタフェースも実装されていないことを検知する場合、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3のみが気付アドレスMIP−CoAに対するバインディング更新を転送する(803)。その理由は、ホーム・ネットワーク・プレフィクスに基づくアドレスPMIP−CoAは、廃棄することができるからである。気付アドレスPMIP−CoAに対するバインディング更新はモバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3によって破棄される。図7と関連して説明されるように、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、気付アドレスPMIP−CoAを設定解除する(705)ためにさらにルータ通知RAを送信してもよい(704)。
前に指示されたように、1個のモビリティ機能だけでなくいくつかのモビリティ機能もサポートする移動ノードがあってもよい。それ故に、ネットワーク・ベースのモビリティ機能だけでなく、クライアント・ベースのモビリティ機能も用いることができることが可能である。移動ノードが仮想インタフェースを実装する場合には、仮想インタフェースがMIPといったより高位層プロトコルからの技術間ハンドオーバーを隠し、その結果、本質的に状況は図6に関連して記載されたものと類似することが想定されうる。その理由は、MIP実装は技術間ハンドオーバーを実現しないであろうからである。
しかしながら、仮想インタフェース/ネットワーク・ベースのモビリティ機能が移動ノードにて利用可能である場合に、クライアント・ベースのモビリティ機能がアクセス技術間ハンドオーバーを実現するか否かは、移動ノード内のIPプロトコル・スタック実装から依存している。仮想インタフェース/PMIPおよびMIPの実装について知っている「高度な」移動ノードを想定する場合、移動ノードはアクセス・ネットワークによって提供された移動ノードに影響してもよい。例えば、移動ノードは、モバイル・アクセス・ゲートウェイによって送信されたIPアドレスPMIP−HoAに対する近隣要請NSに応答して、仮想インタフェースの実装を識別するために、近隣通知NA(図6を参照のこと)またはICMPエラー・メッセージ(図7を参照のこと)のいずれを送信するか否かを決定することができ、これによって移動ノードは、いずれのモビリティ機能を用いるべきかのモバイル・アクセス・ゲートウェイの決定に影響してもよい。言い換えれば移動ノードは、自己の仮想インタフェース実装上のモバイル・アクセス・ゲートウェイを意図的に「欺い」てもよい。
移動ノードのこの動作は、移動ノードが、ネットワークによって提供されるモビリティ・サービスを間接的に選択できるという利点を有する。例えば、無線のパケット・オーバーヘッドおよびシグナリングが縮小されるので、PMIPは好適なモビリティ・サービスであることを理由に、移動ノードはPMIPを用いることを選択してもよい。代替的には、フロー・スケジューリングが2個の物理的インタフェース間に必要である場合には、例えば、移動ノードおよび複数のインタフェースNONAMIの場合などには、移動ノードは(クライアント)MIPを用いることを選択してもよい。(クライアント)MIPを好む他の理由は、移動ノードが、自己のコレスポンド・ノードでMIPルート最適化を実行したいからかもしれない。MIPルート最適化は、(クライアント)MIPがモビリティ機能として用いられる際にのみ可能である。
いずれのモビリティ管理機能(ネットワーク・ベースのモビリティまたはクライアント・ベースのモビリティ)も移動ノードによってサポートされていない場合には、技術間ハンドオーバー中のセッション継続性はサポートできない。
これまで記載されてきた本発明の大部分の実施形態では、移動ノードのIPアドレスのステートレス自動設定が想定されてきた。しかしながら、本発明は、ステートフル・アドレス自動設定(等動的なホスト構成プロトコル−DHCP)とともに用いられうる。
図9は、本発明の一実施形態による、アクセス技術間ハンドオーバーを実行し、仮想インタフェースを実装する移動ノードに対する、仮想インタフェース発見およびステートフルIPアドレス設定を実行する例示的なシグナリング・フローを示す。本質的には、シグナリング・フローは図6に示されるものと類似している。図6と対照的に、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3によって送信された(901)第1ルータ通知RA中の「M」フラグは、移動ノードのMNに対して、移動ノードのMNがステートフル・アドレス設定を実行するべきであることを指示する。したがって、移動ノードのMNはDHCP要請メッセージを送信し(902)、該DHCP要請メッセージは、DHCP中継エージェントの機能を果たすモバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3によって傍受される(903)。バインディング更新の遅延に関して図8の状況と類似して、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、仮想インタフェース発見が完了する前にDHCP要請(または要求)メッセージを遅延させる。
移動ノードのMNが仮想インタフェースを実装する場合には、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3でDHCP要請の遅延は有利である。その理由は、そうでない場合には、移動ノードのMNは、DHCPサーバーによって、新しいアクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスに準拠して気付アドレスを設定されうるからである。もっとも、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は移動ノードのMNに対するネットワーク・ベースのモビリティを選択してもよいので、このアドレスは必要でない。したがって、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、移動ノードのMNは仮想インタフェースを実装することを検知した(605)後に、MAGは、DHCPサーバーへのDHCP要請メッセージを修正し、その結果、DHCP要請メッセージがホーム・ネットワーク・プレフィクスPMIP−HNPを含め、次いで、修正されたDHCP要請メッセージをDHCPサーバーへと転送する(904)。DHCPサーバーはホーム・ネットワーク・プレフィクスPMIP−HNPを識別し、移動ノードのMNにIPアドレスPMIP−HoAを、すなわち、移動ノードがPMIPドメイン内で使用すると想定されるアドレスを割り当てる。したがって、DHCP応答メッセージ(または類推的な通知)中のアドレスは、移動ノードのPMIPホーム・アドレスPMIP−HoAを含む。DHCP応答は、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3を介して移動ノードのMNへと転送される(905、906)。移動ノードのMNにてDHCP応答を受信した直後に、移動ノードのMNは、DHCP応答中のアドレスPMIP−HoAを、新しいアクセス・ネットワークとの自己のインタフェースIF2上の設定する(907)。
図10は、本発明の一実施形態による、アクセス技術間ハンドオーバーを実行し、仮想インタフェースを実装しない、当該移動ノードに対する、仮想インタフェース発見およびステートフルIPアドレス設定を実行する例示的なシグナリング・フローを示す。本質的に該手順は図9に示される手順と類似している。しかしながら、図9とは対照的に、移動ノードのMNが仮想インタフェースを実装しないと想定される。モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3にていずれの仮想インタフェースも提供されないことを検知した(703)直後に、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、DHCPサーバーに訪問されたプレフィクスに準拠したIPアドレスを要求するべく、移動ノードのMNの傍受されたDHCP要請を修正する。したがって、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、訪問されたプレフィクスvi−prをDHCP要請へと含め、修正されたDHCP要請をDHCPサーバーへと送信する(1001)。DHCPサーバーは訪問されたプレフィクスvi−prを識別し、移動ノードのMNにIPアドレスMIP−CoAを気付アドレスとして割り当てる。DHCP応答メッセージ中のアドレスは、移動ノードに対して気付アドレスMIP−CoAを含み、DHCP応答は移動ノードのMNへとモバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3を介して転送される(1002、1003)。移動ノードのMNでDHCP応答を受信した直後に、移動ノードのMNは、新しいアクセス・ネットワークとの自己のインタフェースIF2上のDHCP応答中のアドレスMIP−CoAを設定し(1004)、新しい気付アドレスに対するバインディング更新を、ホーム・ネットワーク内の自己のMIPホーム・エージェントを送信してもよい。
MIPをクライアント・ベースのモビリティ機能として使用するバインディング更新の伝送に関する実施形態は、移動ノードによってバインディング更新を送信するか否かおよびいつ送信するかについてMIP実装の挙動に対する変更を提案する。本発明の他の実施形態による他の代替的なソルーションは、仮想インタフェースが利用可能である場合に移動ノードの機能性を修正することである。移動ノードが、0に等しい好適寿命を有するプレフィクスでありホーム・ネットワーク・プレフィクスとは異なるプレフィクスを受信する際には、ホーム・ネットワーク・プレフィクスが、移動ノードが接続するアクセス・ネットワーク内で通知される限り、移動ノードは新しい気付アドレス(単数または複数)を設定しないよう、設定される。図6の例を検討すると、このことは、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3からルータ通知RAを受信した(602)後に、移動ノードのMNは、廃止予定の状態にあるPMIP−HoAを使用し続け、ステップ603では新しいMIP−CoAを設定しないことを意味する。これは、移動ノードのMNによって実行されるIPアドレス設定ステップの数を縮小するであろう。例えば、移動ノードのMNは、アドレスMIP−CoAに対するDADを実行しないであろう。当然のことながら、第2の通知されたプレフィクスがホーム・ネットワーク・プレフィクスPMIP−HNPとは異なるが好適寿命が0よりも大きい場合は、通常通り、移動ノードのMNは新しいIPアドレスを設定するものとする。このことは、ネットワークがサブ・ネット上のIPプレフィクスの変化を開始する際のサイトの再番号付け手順に適合している。
本明細書中に記載された本発明の大部分の実施形態では、ネットワーク・ベースのモビリティ管理のためのプロトコルとしてプロキシMIPv6が推定されるが、本発明はプロキシMIPv6に限定されない。本発明は、プロキシMIPv4といった、他のネットワーク・ベースのモビリティ管理プロトコルにも適用可能である。同様に本発明は、クライアント・ベースのモビリティ・スキームとしての(クライアント)MIPv6の使用にも限定されない。
これまでに明らかになってきたように、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、S.Gundavelliら、「Proxy Mobile IPv6」によるプロキシMIP仕様中に提供されないいくつかの付加的な機能を必要とするかもしれない。モバイル・アクセス・ゲートウェイには、例えばPMIPに対する移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクス、および随意的に他のパラメータに追加して、移動ノードのPMIP−HoAを学習する手段が提供されてもよい)。移動ノードのPMIP−HoAは、図2に関連して背景技術のセクションで記載されたモバイル・アクセス・ゲートウェイによるHNP検索と類似した方法で、例えば、ローカル・モビリティ・アンカー/ホーム・エージェントとの通信を介して取得されてもよい。通常ローカル・モビリティ・アンカーは、移動ノードへと割り当てられたホーム・ネットワーク・プレフィクスを知っているが、移動ノードによって用いられるIPアドレス(ホーム・アドレス)を知らない。ローカル・モビリティ・アンカーがIPアドレスを学習するための1個の単純なソルーションは、移動ノードのデータ・パケットを監視することによる。次いで、新しいモバイル・アクセス・ゲートウェイは、移動ノードのローカル・モビリティ・アンカー/ホーム・エージェントとのプロキシ・バインディング更新/受領確認交換からの移動ノードのホーム・アドレスを、学習できるであろう。
新しいモバイル・アクセス・ゲートウェイ(図5中のMAG3等)が移動ノードのホーム・アドレスを学習するための別のオプションは、古いモバイル・アクセス・ゲートウェイ(図5中のMAG2等)からのコンテクスト転送である。コンテクスト転送は、現在のサービスの質(QoS)または他のトラフィック・パラメータ、および移動ノードによって用いられるサービスを、古いアクセス・ポイントから新しいアクセス・ポイントへと送信するために、古いアクセス・ポイントと新しいアクセス・ポイント(アクセス・ルータ(AR)またはMAG等)の間で通常用いられる手順である。このコンテクスト転送手順は、移動ノードのホーム・アドレスを新しいモバイル・アクセス・ゲートウェイへと転送できるよう、拡張されうる。
本発明の他の態様としての他の実施形態によると、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、移動ノードのホーム・アドレスもまた他のネットワーク・エンティティから要求しうるであろう。例えば、移動ノードのホーム・アドレスは、移動体がネットワークの近隣にある、3GPPベースのネットワーク中のANDSFエンティティ、または、ハンドオーバー時に移動ノードが進行中のSIPを有する場合のSIPサーバー(セッション開始プロトコル)セッションといった、他のアクセス・ネットワークを発見するための特別なメカニズムを提供しているネットワーク・ノードから要請されうる。移動ノードのHoAの解消のためにANDSFエンティティを用いることは、MN−ANDSFメッセージ交換がIPメッセージに基づいているので、有利でありうる。その結果、ANDSFはメッセージ交換に用いられた移動ノードのIPアドレスを保存するよう拡張することができる。第2の利点は、事業者のネットワーク(モバイル・アクセス・ゲートウェイ等)の外側のエンティティが、ANDSFエンティティを認証できるという条件であれば、ANDSFエンティティにアクセスしてもよいことである。移動ノードのホーム・アドレスを解消するために、ANDSFエンティティおよびモバイル・アクセス・ゲートウェイは、移動ノードを識別するために同じ識別子を用いなければならない。このことが可能と思われるのは、移動ノードは、同じ識別子を用いるANDSFエンティティとモバイル・アクセス・ゲートウェイを認証すると想定されうるからである。
図11は、本発明の一実施形態による、移動ノードのIPアドレス(典型的には移動ノードのホーム・アドレス)を取得するためのモバイル・アクセス・ゲートウェイとANDSFエンティティの間の例示的なIPアドレスまたはホーム・アドレス発見手順を示す。このホーム・アドレス発見手順のためには、ソース・ネットワークと標的アクセス・ネットワーク中のアクセス技術が異なる必要はないこと、すなわち、移動ノードはアクセス・ネットワークに接続する異なるインタフェースを必ずしも用いなければならないことはないことに留意するべきである。
この例示的な実施形態では、移動ノードのMNが発信側アクセス・ネットワークから標的アクセス・ネットワークへのハンドオーバーを実行し、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3が移動ノードのMNに資することが想定される。さらに、移動ノードのMNが標的アクセス・ネットワークへのハンドオーバー前に、ANDSFエンティティとIPパケットを交換し、その結果、ANDSFエンティティは移動ノードのMNがソース・アクセス・ネットワーク内で用いてきたIPアドレスを知っていることが想定される。移動ノードのMNが自己のインタフェース(単数または複数)上の単一のIPアドレスを用いていると想定すると、ANDSFエンティティに知られているIPアドレスは下記であってもよい:
−移動ノードのホーム・アドレス(すなわち、移動ノードのMNがネットワーク・ベースのモビリティ機能を用いた場合にはPMIPドメインのPMIP −HoA、または、移動ノードのMNがクライアント・ベースのモビリティ機能を用いた場合には移動ノードのMNのCMIP−HoA)または
−移動ノードの気付アドレス(すなわち、移動ノードのMNがクライアント・ベースのモビリティ機能を用いた場合の、移動ノードのMNのCMIP−CoA)。
図11では、移動ノードのMNは、新しいアクセス・ネットワークに接続し、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3によって取り扱われる。接続/ハンドオーバー手順の間は、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、アクセス・ネットワーク内に用いられ、接続しおよび/またはハンドオーバー手順に関与するシグナリングからの移動ノードのアクセス・ネットワークに特異的な識別子MN−IDを学習する。このような識別子は、移動ノードのNAIまたはネットワーク認証に用いられた任意の他の識別子であってもよい。また、移動ノードは、モバイル・アクセス・ゲートウェイを認証する必要があり、ANDSFエンティティによっても同様に認証されてもよいので、共通の識別子の使用も可能である。
次に、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、移動ノードのMNがソース・アクセス・ネットワークからハンドオーバーする場合の該ソース・アクセス・ネットワーク内の移動ノードに資するANDSFエンティティを決定する(1101)(モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3はハンドオーバー手順からのソース・アクセス・ネットワークを知っていることに留意する)。モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、公知のIPアドレス解決メカニズムを用いるANDSFエンティティのIPアドレスを学習できるであろう。例えば、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、移動ノードのANDSFに対する完全に記述したドメイン名(FQDN)を構築しIPアドレスを解消するためにDNS手順を用いてもよい。代替的には、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、認証手順の間に得られた知識に基づく移動ノードのANDSFに対するFQDNも構築してもよい。例えば、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、移動ノードのホーム・ドメイン名を含む移動ノードのNAIを学習することができる。
モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、ソース・アクセス・ネットワーク内で移動ノードのMNとANDSFエンティティとの通信のために用いられてきた移動ノードのIPアドレスを要求する要求メッセージを、ANDSFエンティティに送信する(1102)。要求メッセージ中の移動ノードを識別するために、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、要求メッセージへの接続/ハンドオーバーの間に学習された移動ノードの識別子MN−IDを含む。ANDSFエンティティは、IPアドレスが(例えば、ANDSFエンティティによって保持された対応する参照テーブルからの)移動ノードの識別子MN−IDと一致することを決定し、ANDSFエンティティに知られている移動ノードのIPアドレスを含む応答メッセージをモバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3へと戻す(1103)。
したがって、応答メッセージの受信の直後に、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、ANDSFエンティティとのメッセージ交換に用いられた移動ノードのIPアドレスを知っている。移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を用いており、標的アクセス・ネットワークとの自己のインタフェース上にIPアドレスを1個のみ設定したと想定すると、ANDSFエンティティによって戻されたアドレスは、したがって、新しいアクセス・ネットワークとの移動ノードのインタフェース上に設定されるべきである。したがって、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、図6および9によるシグナリング手順において送信された近隣要請(NS)中の標的アドレス(PMIP−HoA/MN−HoA)として、戻されたアドレスを用いることができる。
上記に論じたホーム・アドレス発見手順が、新しいアクセス・ネットワークとの自己のインタフェース上に設定された移動ノードのIPアドレスの解消をもたらさない可能性がある想定されるシナリオは、移動ノードがハンドオーバー前に複数のIPアドレスを設定した状況、例えば、移動体が複数のPDN接続を用いており、(例えば、ハンドオーバー時に移動ノードがいくつかのIP接続を終了するので)すべてのIPアドレスを新しいインタフェースへと移動させない状況である。ホーム・アドレス発見手順が、新しいアクセス・ネットワークとの移動ノードのインタフェース上に設定された正確なIPアドレスを識別しない可能性がある他のシナリオは、移動ノードが継続して第1インタフェース(インタフェース・マルチホーミング)を用い、いくつかのIPアドレスのみが新しいアクセス・ネットワークとの第2インタフェースへと移動することであろう。
この課題に対する1個のソルーションは、移動ノード内でのレイヤ2ツーレイヤ3(MAC層ツーIP層)の相互作用を修正することであり、その結果、近隣要請の宛先アドレスおよび標的アドレスが受信側インタフェースに割り当てられるか否かにかかわらず、レイヤ3はすべての近隣要請を処理することができる。典型的にはレイヤ3は、リンク層(MACアドレス)アドレスの対応するレイヤ3アドレス(IPアドレス)とのバインディングを知っている。レイヤ3は、仮想インタフェース(レイヤ2に属する)およびネットワーク層(レイヤ3/IP層)の間の相互作用が実行される方法に特異的な実装である。可能性の一つは、IP層が1個のインタフェース、すなわち仮想インタフェース、のみを「見る」ことができ、どのようにIPパケットが物理的インタフェースにマッピングされるかは知らないことである。他のオプションは、IP層がIPアドレスの物理的インタフェースへの(すなわちレイヤ2アドレスへの)マッピングについて知っていることである。以下において、IP層がIPアドレスの物理的インタフェース・アドレス(L2アドレス)へのマッピングについて知っていると想定する。
したがって、ホーム・アドレス発見手順がたとえ、移動ノードが新しいアクセス・ネットワークとのインタフェース上に設定しなかったIPアドレスを解消中であり(図11を参照のこと)、近隣要請がモバイル・アクセス・ゲートウェイからこのアドレスへと送信されても(例えば図6から図10を参照のこと)、移動ノードのIP層は近隣要請を受信し、および、該近隣要請に含まれる標的アドレスが、他の移動ノードのアクセス・ネットワークとのインタフェース上に設定される(または以前に設定されていた)IPアドレスであり、移動ノードがそこから新しいアクセス・ネットワークへとハンドオーバーし、該新しいアクセス・ネットワークを介して近隣要請メッセージが受信されるか否かを確認することができる。近隣要請中の標的アドレスがこの他のインタフェース上に設定されていない場合は、移動ノードは近隣要請を無視する/落とす(またはICMPエラー・メッセージを送信した)かもしれない。そうでない場合は、移動ノードは図6から図10に関連して前に論じられたように近隣要請に応答してもよい。
より高度な実施形態において、近隣要請メッセージの転送および処理は移動ノードに対する付加的な処理を示唆するので、近隣要請の標的アドレスは、レイヤ3における近隣要請の処理にかかわらず、例えば、一時的なものであってもよい。すなわち、移動ノード中に実装されるモビリティ機能を発見するためのモバイル・アクセス・ゲートウェイからの近隣要請の受信が予測されうる所定の時間スパン(例えば、移動ノードの新しい標的アクセス・ネットワークとの接続の後30秒)であってもよい。
移動ノード(MN)が、近隣要請が仮想インタフェース発見をめざしており、該移動ノードが仮想インタフェースを実装することを検知した後に、移動ノードは、要請近隣通知をモバイル・アクセス・ゲートウェイ(MAG3)に応答する。標的アドレスが受信側インタフェース(インタフェースIF2等)上に設定されている場合には、移動ノードは近隣通知を送信し、該近隣通知は、受信側インタフェースのレイヤ2アドレスを含む標的リンク層アドレス・オプション(TLLAO)をその中に含んでいる。近隣要請中の標的アドレスが受信側インタフェース(IF2)上に設定されていないが古いインタフェース(IF1)上に設定されている場合には、移動ノードは、TLLAOオプションを含めずに(または単にオプションを空のままにしておいて)近隣通知を送信する。
本発明の別の態様によると、仮想インタフェース発見のための他の代替的なソルーションは、移動ノードの積極的な役割に基づいている、すなわち、移動体は、非要請近隣通知を新しいアクセス・ネットワーク内のモバイル・アクセス・ゲートウェイへと送信することによって、仮想インタフェースの利用可能性(すなわち、ネットワーク・ベースのモビリティ機能の使用)を通知する。本発明の例示的な一実施形態による対応するフローチャートは、図12に示される。
モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3の(新しい)アクセス・ネットワークと接続した(1201、1202)直後に、該接続の一部は、移動ノードのMNによるレイヤ2接続の確立(1203)とみなされうる。レイヤ2接続を確立した直後に、移動ノードのMNは非要請近隣通知をモバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3へと送信する(1204)。この非要請近隣通知は、ハンドオーバー前に以前の/古いインタフェース上に移動ノードによって用いられてきたアドレスを、自己の標的アドレスIPとして含む。有利には、移動ノードのMNは、標的アクセス・ネットワークとのレイヤ2接続を確立した後即座に非要請近隣通知を送信する。
モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3が近隣通知を受信した(1205)直後に、MAG3は近隣通知の要請されたフラグを確認して、近隣通知が非要請近隣通知であるかまたは要請近隣通知であるかを検知する。近隣通知が非要請でありおよび、非ローカルなIPプレフィクスのプレフィクスを有する(1206)グローバルIPアドレス(移動ノードのMNへと通知されていない)である標的アドレスを含む場合には、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、移動ノードのMNが、異なるインタフェース上に以前にすでに設定済であったIPアドレスを通知する(「No」)と結論付けることができる。それ故に、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、移動ノードがVIF機能を実装し、ネットワーク・ベースのモビリティ機能をそれぞれ用いると結論付けることができる(1207)。近隣通知中の標的アドレスが、移動ノードのMNへとすでに通知済であったIPプレフィクス(ローカルなプレフィクスまたはホーム・ネットワーク・プレフィクス)に基づくリンク・ローカルなIPアドレスまたはグローバルIPアドレスである場合には、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、移動ノードのMNが定期的な近隣通知を送信した(「Yes」)と結論付けることができる。この場合、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、RFC 2461中に記載される標準的な方法として近隣通知を処理する(1210)。
移動ノードのMNがネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用していない場合には、すなわち、いずれの仮想インタフェースも実装されていない場合には、移動ノードのMNは非要請近隣通知を送信せず、図11に関連して(図6から図10の手順と関連して)上記に記載されたメカニズムが、移動ノードがホスト・ベースのモビリティ機能を使用していることを検知するために、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3によって、用いられてもよい。したがって、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3の観点から、要請近隣通知が受信される(ステップ1205を参照)場合には、この近隣通知は図6または図9(NA604)に示されるシグナリング手順の一部であってもよく、したがって、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3によって処理される。
移動ノード中に仮想インタフェースの利用可能性を検知した後に、随意的には、ホスト・ベースのモビリティまたはネットワーク・ベースのモビリティが移動ノードへと提供されるか否かについてモバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3によって決定した後(図12に図示しない)に、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、ルータ通知を移動ノードのMNへと送信し(1208)、該ルータ通知は、移動ノードのMNが、対応する正確なIPアドレスを新しいアクセス・ネットワークとの自己のインタフェース上に設定する(1209)ことを可能にする正確なローカルプレフィクス(ホストの・ベースのモビリティの場合)またはホーム・ネットワーク・プレフィクス(ネットワーク・ベースのモビリティの場合)を含む。
一例示的な実施形態によると、ステップ1204において非要請近隣通知の(NA)メッセージのフォーマットは、RFC 2461、セクション4.4.に示されるメッセージ・フォーマットに対応する。移動ノードのMNによって、古いアクセス・ネットワークとのインタフェース上で用いられるIPアドレスは、新しいアクセス・ネットワークとのインタフェース上にも用いられるか否かに応じて、非要請近隣通知のフィールドは下記のとおり設定される:
移動ノードのMNが仮想インタフェースを実装する(すなわち、ネットワーク・ベースのモビリティ機能を用いる)場合には、そして、古いアクセス・ネットワークとのインタフェースのIPアドレスが新しいアクセス・ネットワークとのインタフェースに割り当てられている場合には、ソース・アドレス・フィールドは、古いアクセス・ネットワークからの移動ノードのグローバルIPアドレスに、または、インタフェースのスイッチが入った後にインタフェースに自動的に割り当てられるリンク・ローカルなIPアドレスのいずれかへと設定される。宛先アドレス・フィールドは、全ノード・マルチキャスト・アドレスを含む。標的アドレス・フィールドは、古いアクセス・ネットワークとの自己のインタフェース上で移動ノードのMNによって用いられたユニキャストIPアドレスに設定される(PMIP−HoA等)。標的リンク層アドレス(TLLA)オプションは、新しいアクセス・ネットワークとの移動ノードのインタフェースの正確なレイヤ2アドレスを指示する。
MNが仮想インタフェースを実装する場合、そして、古いアクセス・ネットワークとのインタフェースのIPアドレスが新しいアクセス・ネットワークとのインタフェースに割り当てられない場合には、ソース・アドレス・フィールドは、リンク・ローカルなIPアドレスを含む。宛先アドレス・フィールドは、全ノード・マルチキャスト・アドレスを含む。標的アドレス・フィールドは、古いアクセス・ネットワークとの自己のインタフェース上で移動ノードによって用いられるユニキャストIPアドレスを含む(PMIP−HoA等)。標的リンク層アドレス・オプションは用いられないか空のまま残る。
別の実施形態では、移動ノードのMNは、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3のリンク・ローカルなIPアドレスを、非要請近隣通知の宛先アドレスとして含んでもよく、その結果、非要請ユニキャスト近隣通知は、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3へと送信される。このことは、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3がルータ通知および移動ノードのMNをすでに送信済であり、したがって、移動ノードのMNがモバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3のリンク・ローカルなIPアドレスを知っている場合には、可能である。
一般的に、RFC2461は、ノードのユニキャストIPアドレスへと近隣通知が送信されることを予測しない。しかしながら、この例示的な実施形態によると、モバイル・アクセス・ゲートウェイはそれにもかかわらず、自己のユニキャストIPアドレスへと送信される非要請近隣通知メッセージを処理している。より詳細には、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3が非要請近隣通知を受信する場合には、そして、近隣通知のソース・アドレス(SA)と標的アドレス(TA)とが異なる場合には、モバイル・アクセス・ゲートウェイは標的アドレスをさらに調査する:
−標的アドレスがローカル・プレフィクスに基づいていない(おそらくは、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3はホーム・ネットワーク・プレフィクスを移動ノードのMNへとまだ送信していない)場合には、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、移動ノードのMNがVIFを実装すると想定する。(注:TLLAオプションの利用可能性に応じて、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は、標的アドレスが、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3のアクセス・ネットワークとの移動ノードのインタフェースに割り当てられるか否かを決定することができる。)
−標的アドレスがローカル・プレフィクスに基づいている(おそらくは、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3がルータ通知を移動ノードのMNへとすでに送信した)場合には、モバイル・アクセス・ゲートウェイMAG3は通常通り近隣通知を処理する、すなわち、近隣通知はVIF検知を意図しない。
図6から図11に関連した本実施形態の記載は、移動ノードがハンドオーバー、とりわけ、アクセス技術間ハンドオーバーを実行するシナリオに適合してきた。しかしながら、上記の背景技術のセクションに記載されたような、移動ノードがアクセス・ネットワークに初めて接続し、いわゆる初期接続手順を実行することも可能である。ネットワークへの初期攻撃の直後に、移動ノードは自己のインタフェース上に設定された有効なIPアドレスを何ら有していないかもしれず、その結果、上記に記載された手順は用いられないかもしれない。その理由は、MAG3が近隣要請を送信することによっては、試験されたインタフェース上には、IPアドレスは何ら設定されていないからである。こうして、積極的な仮想インタフェース発見を何ら用いなければ、モバイル・アクセス・ゲートウェイはいずれのVIFも利用可能でないことを常に検知するであろう。
本発明の他の実施形態によると、初期接続手順を実行する場合には、移動ノードは、3GPPアクセス・ネットワークにアクセスするために、事前に設定されたデフォルトIPアドレスを用いてもよい。以下においてこのアドレスは、移動ノードのデフォルト3GPP IPアドレスと称する。3GPPが可能な移動ノードが3GPPアクセス・ネットワークとは異なるアクセス・ネットワークに初期接続手順を実行する場合には、移動ノードのデフォルト3GPP IPアドレスは、VIFを用いて、3GPPアクセス・ネットワークとは異なるアクセス・ネットワークとのインタフェース上に設定されることができる。移動ノードの構成に関してこの特別な想定を有することによって、アクセス・ネットワークとの初期接続手順の間においてさえも、アクセス・ネットワークは、3GPPアクセス・ネットワークとは異なるアクセス・ネットワークから、この事前に設定されたデフォルトIPアドレスへと近隣要請を送信することによって、仮想インタフェースの利用可能性を発見してもよい。
本発明の思想は、いわゆるフェムトセルを介したアクセスを提供する移動通信システムに適用される。この場合には、アクセスのためにフェムトセルを測るフェムトセル装置(ホーム基地局とも呼ばれる)は、移動ノードのためのモバイル・アクセス・ゲートウェイ(アクセス・ルータ)の機能を自己のフェムトセル内で実施している。典型的にはフェムトセルは、居住環境または小さいビジネス環境中での使用のために典型的には設計された小さいセルラー基地局によって提供される。フェムトセルは、ブロードバンド(DSLまたはケーブルといった)を介したネットワークのサービス提供者に接続する。フェムトセルは典型的には、居住設定において2から5個の移動体電話をサポートできる。フェムトセルは、固定網と移動網の収束(FMC)の利益を伝達するための代替的な方法である。その特徴は、大部分のFMCアーキテクチャは、既存のホーム/企業Wi−Fiアクセス・ポイントとともに作動する新しい(デュアル・モードの)ハンドセットを必要とすることであり、一方、フェムトセル・ベースの配備は、既存のハンドセットとともに作動する新しいアクセス・ポイントの設置を必要とするであろう。
本発明の他の実施形態は、ハードウェアおよびソフトウェアを用いる上記に記載の様々な実施形態の実装に関する。本発明の様々な実施形態は、演算装置(処理装置)を用いて実装または実行されてもよいことが認識される。演算装置または処理装置は、例えば、汎用目的の処理装置、デジタル信号処理装置(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理装置等であってもよい。本発明の様々な実施形態は、これらデバイスの組み合わせによって実行または具現化されてもよい。
さらに、本発明の様々な実施形態は、処理装置によって実行されるソフトウェア・モジュールを手段として、または、ハードウェアに直接的に実装されてもよい。また、ソフトウェア・モジュールとハードウェア実装の組み合わせも可能である。ソフトウェア・モジュールは、任意の種類のコンピュータで読み取り可能な保存媒体、例えばRAM、EPROM、EEPROM、フラッシュ・メモリ、レジスタ、ハード・ディスク、CD−ROM、DVD等に保存されてもよい。

Claims (58)

  1. 別の第2アクセス・ネットワークからの移動ノードのハンドオーバー中に、該移動ノードが移動通信システムの第1アクセス・ネットワークに接続した直後に、移動ノードのIPアドレスを設定する方法であって、該第2アクセス・ネットワークは、該第1アクセス・ネットワークにおいて用いられるアクセス技術とは異なるアクセス技術を使用しており、該第1および該第2のアクセス・ネットワークは、ネットワーク・ベースのモビリティ機能を提供するとともに、ネットワーク・ドメイン内に有効なIPアドレスを設定するためにホーム・ネットワーク・プレフィクスを該移動ノードに提供する該ネットワーク・ドメインに属しており、
    該方法は、
    該移動ノードが該ネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用しているか否かの検知を促進するべく、モバイル・アクセス・ゲートウェイと該移動ノードの間で仮想インタフェース発見を実行するステップと、
    該移動ノードが、該第1アクセス・ネットワークとのインタフェースを介した通信のための、それぞれ1個のIPアドレス・プレフィクスに準拠した各IPアドレスを暫定的に設定することを可能にするべく、該第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスおよび該移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスを該移動ノードに提供する第1アドレス設定手順を実行するステップと、
    該仮想インタフェース発見の結果に基づいて、該移動ノードが、該第1アクセス・ネットワーク内の通信のためのネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用する予定であるか否かを、該モバイル・アクセス・ゲートウェイによって決定するステップと、
    該モバイル・アクセス・ゲートウェイの決定に基づいて、該移動ノードに、該第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスまたは該移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスに準拠した、該第1アクセス・ネットワークへの該移動ノードのインタフェースを介した通信のためのIPアドレスを使用させる第2アドレス設定手順を実行するステップと、
    を含む方法。
  2. 該仮想インタフェース発見が、該アクセス・ネットワーク内のモバイル・アクセス・ゲートウェイによって、近隣要請メッセージを該移動ノードへと送信することを含み、該近隣要請メッセージは、該ホーム・ネットワーク・プレフィクスに準拠した該移動ノードのIPアドレスを、該近隣要請の標的として含み、
    該方法は、該移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用しているか否かを、受信された該近隣要請メッセージに対する応答に基づいて、該モバイル・アクセス・ゲートウェイによって検知するステップを含む請求項1に記載の方法。
  3. 該モバイル・アクセス・ゲートウェイが、該移動ノードが該近隣要請に応答して該第1アクセス・ネットワークへの自己のインタフェースを介して近隣通知を送信することに基づいて、ネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用することを検知する請求項2に記載の方法。
  4. 該第1アドレス設定手順が、該モバイル・アクセス・ゲートウェイが、ルータ通知を、該ルータ通知を該移動ノードのユニキャスト・リンク層アドレスへと向ける該移動ノードへと送信することを含む請求項1から3のいずれか1つに記載の方法。
  5. 該ルータ通知が、該移動ノードに廃止予定のIP層アドレスを自動設定させるか、または、該移動ノードにステートフルIPアドレス設定を実行させる請求項4に記載の方法。
  6. 該ルータ通知が、該第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスおよび該移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスを含む請求項4又は5に記載の方法。
  7. 該ルータ通知が、該第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスおよび該移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスのそれぞれのための好適寿命フィールドを含み、両方の好適寿命フィールドはゼロに設定されており、さらに、該第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスおよび該移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスのそれぞれのための有効寿命フィールドを含み、両方の有効寿命フィールドはゼロよりも大きい値に設定されている請求項6に記載の方法。
  8. 該第2アドレス設定手順は、該モバイル・アクセス・ゲートウェイがルータ通知を該移動ノードへと送信することを含み、該ルータ通知は、該仮想インタフェース発見の結果に応じて、該移動ノードに、該第1アクセス・ネットワークへの自己のインタフェースを介した通信のための、該第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスまたは該移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスのいずれかに準拠したIPアドレスを設定させることである請求項1から7のいずれか1つに記載の方法。
  9. 該モバイル・アクセス・ゲートウェイが、該移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を実装しないことを検知する場合には、該第2アドレス設定手順の該ルータ通知は、該移動ノードに、該第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスに準拠したIPアドレスを設定させる請求項8に記載の方法。
  10. 該第2アドレス設定手順の該ルータ通知が、該移動ノードに、該第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスに準拠したIPアドレスを設定させることである場合には、該第2アドレス設定手順の該ルータ通知は、該第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスのためのともにゼロよりも大きい値に設定されている好適寿命フィールドおよび有効寿命フィールドと、該移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスのためのともにゼロに設定されている好適寿命フィールドおよび有効寿命フィールドとを含む請求項8又は9に記載の方法。
  11. 該モバイル・アクセス・ゲートウェイが、該移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を実装することを検知する場合には、該第2アドレス設定手順の該ルータ通知は、該移動ノードに、該移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスに準拠したIPアドレスを設定させる請求項8から10のいずれか1つに記載の方法。
  12. 該第2アドレス設定手順のルータ通知が、該移動ノードに、該移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスに準拠したIPアドレスを設定させることである場合には、該第2アドレス設定手順の該ルータ通知は、該第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスのためのともにゼロに設定されている好適寿命フィールドおよび有効寿命フィールドと、該移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスのためのともにゼロよりも大きい値に設定されている好適寿命フィールドおよび有効寿命フィールドとを含む請求項8から11のいずれか1つに記載の方法。
  13. 該移動ノードが、該第1アクセス・ネットワークへのインタフェースを介した通信のための、該移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスに準拠したIPアドレスを設定している請求項12に記載の方法。
  14. 該第1アドレス設定手順および該仮想インタフェース発見が並行して実行される請求項1から13のいずれか1つに記載の方法。
  15. 該移動ノードが、複数の物理的インタフェースが利用可能な場合には、ネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用するために、IP層より下位の仮想インタフェースを実装し、該ネットワーク・ベースのモビリティ機能を提供する該ネットワーク・ドメインに属するアクセス・ネットワークとの該移動ノードのいくつかの物理的インタフェース上に同じIPアドレスを設定することを可能にする請求項1から14のいずれか1つに記載の方法。
  16. 該移動ノードが、該モバイル・アクセス・ゲートウェイから受信した近隣要請に応答して、ハンドオーバー前の該第2アクセス・ネットワークへの該移動ノードの物理的インタフェースのためにすでに設定済であったIPアドレスが、該近隣要請を受信した該移動ノードのインタフェース上に依然として設定されていることを示す近隣通知を送信することに基づいて、該モバイル・アクセス・ゲートウェイが、該移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用していることを検知する請求項1から15のいずれか1つに記載の方法。
  17. 該移動ノードが、該仮想インタフェース発見の間に該モバイル・アクセス・ゲートウェイによって該移動ノードへと送信された近隣要請に応答してエラー・メッセージを送信することに基づいて、該モバイル・アクセス・ゲートウェイが、該移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用していないことを検知し、該近隣要請メッセージは、該移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスに準拠した該移動ノードのIPアドレスを、該近隣要請の標的として含む請求項1から16のいずれか1つに記載の方法。
  18. 該エラー・メッセージが、自己のオプション・フィールド内に該近隣要請メッセージを含む請求項16に記載の方法。
  19. 該エラー・メッセージがICMPエラー・メッセージである請求項16又は17に記載の方法。
  20. 該第1アドレス設定手順の間に送信された該ルータ通知は、該移動ノードに対し、該第1アクセス・ネットワーク内に自己のIPアドレスを設定するためのステートフル・アドレス設定を用いるよう指示し、該方法は、
    該移動ノードによって送信された該第1アクセス・ネットワーク内での使用のためのIPアドレスの割り当てを要求するための要請メッセージを、該モバイル・アクセス・ゲートウェイによって傍受するステップと、
    ネットワーク・ベースのモビリティ機能の検知に応じて、該モバイル・アクセス・ゲートウェイで傍受された該要請メッセージのコンテンツを修正するステップと、
    IPアドレスを該第1アクセス・ネットワークへの該移動ノードのインタフェースへと割り当てるための修正された該要請メッセージをネットワーク・ノードへと転送するステップと、
    をさらに含む請求項1から19のいずれか1つに記載の方法。
  21. 該モバイル・アクセス・ゲートウェイが、該移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ・スキームを使用していることを検知する場合には、該モバイル・アクセス・ゲートウェイが、該移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスを傍受された該要請メッセージに含めることによって、傍受された該要請メッセージを修正する請求項20に記載の方法。
  22. 該モバイル・アクセス・ゲートウェイが、該移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ・スキームを使用していないことを検知する場合には、該モバイル・アクセス・ゲートウェイが、該第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスを傍受された該要請メッセージに含めることによって、傍受された該要請メッセージを修正する請求項20又は21に記載の方法。
  23. 該移動ノードにて自己の要請メッセージに応答して受信中である応答メッセージ中に示される該第1アクセス・ネットワークへの該移動ノードのインタフェースのためのIPアドレスを、該移動ノードで設定するステップをさらに含む請求項20から22のいずれか1つに記載の方法。
  24. 該モバイル・アクセス・ゲートウェイは、AAAサーバーによる該移動ノードの認証の成功に応答して、近隣要請メッセージおよびルータ通知を送信する請求項1から24のいずれか1つに記載の方法。
  25. 該移動ノードが該AAAサーバーによって認証されたか否かを示す該AAAサーバーからの認証メッセージを、該モバイル・アクセス・ゲートウェイで受信するステップをさらに含む請求項24に記載の方法。
  26. 移動ノードが第1アクセス・ネットワークに接続する前に用いられてきた移動ノードのIPアドレスを検知する方法であって、該方法は、
    移動ノードを第1アクセス・ネットワークのモバイル・アクセス・ゲートウェイに接続するステップと、
    モバイル・アクセス・ゲートウェイによって、アクセス・ネットワーク発見・選択機能を移動ノードに提供するネットワーク・ノードを決定するステップと、
    第1アクセス・ネットワークに接続する前に第2アクセス・ネットワーク内で移動ノードによって用いられてきた移動ノードのIPアドレスを問い合わせるべく、モバイル・アクセス・ゲートウェイから該決定されたネットワーク・ノードへとクエリー・メッセージを送信するステップと、
    該決定されたネットワーク・ノードからの応答メッセージであって、第1アクセス・ネットワークに接続する前に第2アクセス・ネットワーク内で移動ノードによって用いられてきた移動ノードのIPアドレスを示す前記応答メッセージをモバイル・アクセス・ゲートウェイで受信するステップと、
    を含む方法。
  27. 該第1および該第2のアクセス・ネットワークが異なるアクセス技術を用いた請求項26に記載の方法。
  28. 請求項1から25のいずれか1つに記載のステップをさらに含む請求項26又は27に記載の方法。
  29. 該ネットワーク・ノードからの該応答メッセージ中に含まれた該移動ノードのIPアドレスが、該仮想インタフェース発見内の該移動ノードへと該モバイル・アクセス・ゲートウェイによって送信された該近隣要請の標的アドレスとして用いられる請求項28に記載の方法。
  30. 該移動ノードが該第1アクセス・ネットワークへの自己のインタフェースを介して該近隣要請を受け取り、該近隣要請の宛先アドレスにかかわらず該移動ノードのIP層に該近隣要請を転送し、該移動ノードはネットワーク・ベースのモビリティ機能を実装し、該方法は、
    該近隣要請の標的アドレスが、該移動ノードが該第1アクセス・ネットワークへの自己のインタフェース上に設定したIPアドレスである場合には、該近隣要請中の標的アドレスに向かう該第1アクセス・ネットワークへの自己のインタフェース上の該移動ノードのリンク層アドレスを示す標的リンク層アドレス・オプションを含む近隣通知を、該モバイル・アクセス・ゲートウェイへと送信するステップと、
    該近隣要請の標的アドレスが、該移動ノードが該第1アクセス・ネットワークへの自己のインタフェース上に設定しなかったIPアドレスである場合には、標的リンク層アドレス・オプションのない近隣通知を、該モバイル・アクセス・ゲートウェイへと送信するステップと、
    をさらに含む請求項29に記載の方法。
  31. 該モバイル・アクセス・ゲートウェイから該移動ノードに資する該ホーム・エージェントへとプロキシ・バインディング更新を送信し、これによって、該第1アクセス・ネットワークへの自己のインタフェース上に該移動ノードによって用いられた単数または複数のホーム・ネットワーク・プレフィクスを問い合わせるステップと、
    該プロキシ・バインディング更新に応答して、該ホーム・エージェントからの単数または複数のホーム・ネットワーク・プレフィクスを受信するステップと、
    をさらに含む請求項31に記載の方法。
  32. 別の第2アクセス・ネットワークからの移動ノードのハンドオーバー中に、該移動ノードが移動通信システムの第1アクセス・ネットワークに接続した直後に、該移動ノードのIPアドレスを設定する方法であって、該第1および該第2のアクセス・ネットワークは、ネットワーク・ベースのモビリティ機能を提供するネットワーク・ドメインに属し、該方法は、
    該移動ノードによって、非要請通知を該第1アクセス・ネットワークのモバイル・アクセス・ゲートウェイへと送信するステップであって、近隣要請の標的アドレスは、該移動ノードによって該第2アクセス・ネットワークへの自己のインタフェース上にすでに設定済であったIPアドレスであるステップと、
    該モバイル・アクセス・ネットワークによって、該IPアドレスのプレフィクスが該移動ノードへと通知されたか否かを決定し、これによって該移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を実装しているか否かを検知するステップと、
    該移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を実装する場合には、該モバイル・アクセス・ゲートウェイによって、該移動ノードに資するために該ネットワーク・ベースのモビリティ機能を用いるかまたはホスト・ベースのモビリティ機能を用いるかを決定するステップと、
    該モバイル・アクセス・ゲートウェイから該移動ノードへとルータ通知であって、該移動ノードに資するためにいずれのモビリティ機能を用いるかに準拠した、該モバイル・アクセス・ゲートウェイによって選択されたIPアドレス設定のためのプレフィクスを含む該ルータ通知を送信するステップと、
    を含む方法。
  33. 該移動ノードが、該近隣通知のソース・アドレスおよび標的アドレスとして、該第2アクセス・ネットワークへのインタフェースを介した通信のために用いられる該移動ノードのIPアドレスを用い、該第2アクセス・ネットワークへのインタフェースを介した通信のために用いられた該移動ノードのIPアドレスも、該第1アクセス・ネットワークに接続する該移動ノードのインタフェース上でも設定されることとする場合には、該第2アクセス・ネットワークへのインタフェースを介した通信のために用いられた該移動ノードのIPアドレスに向けられた該第1アクセス・ネットワークへのインタフェース上の該移動ノードのリンク層アドレスを示している標的リンク層アドレス・オプションを該近隣通知に含め、
    該第2アクセス・ネットワークへのインタフェースを介した通信のために用いられた該移動ノードのIPアドレスが、該第1アクセス・ネットワークに接続する該移動ノードのインタフェース上で設定されないこととする場合には、該移動ノードは、該第1アクセス・ネットワークへのインタフェース上の該移動ノードのリンク・ローカルなIPアドレスを該近隣通知のソース・アドレスとして用い、標的リンク層アドレス・オプションは何ら該近隣通知に含まれない請求項32に記載の方法。
  34. 該移動ノードには、該ネットワーク・ドメイン内に有効なIPアドレスを設定するためのホーム・ネットワーク・プレフィクスが割り当てられ、ネットワーク・ベースのモビリティ機能が該移動ノードに資するために用いられる予定である場合には、該ルータ通知は該移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスを通知する請求項32又は33に記載の方法。
  35. 該移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスのための該ルータ通知中の好適寿命フィールドおよび有効寿命フィールドは両方ともゼロよりも大きい値に設定されている請求項34に記載の方法。
  36. クライアント・ベースのモビリティ機能が該移動ノードに資するために用いられる予定である場合には、該ルータ通知は、該第1アクセス・ネットワークのネットワーク・プレフィクスを該移動ノードへと通知する請求項32から35のいずれか1つに記載の方法。
  37. 別の第2アクセス・ネットワークからの移動ノードのハンドオーバー中に、該移動ノードが移動通信システムの第1アクセス・ネットワークに接続した直後に、該移動ノードにIPアドレスを設定させるためのモバイル・アクセス・ゲートウェイにおいて、該第1アクセス・ネットワークにおいて用いられるアクセス技術とは異なるアクセス技術を使用しており、該第1および該第2のアクセス・ネットワークは、ネットワーク・ベースのモビリティ機能を提供するとともに、ネットワーク・ドメイン内に有効なIPアドレスを設定するためにホーム・ネットワーク・プレフィクスを該移動ノードに提供する該ネットワーク・ドメインに属しており、該モバイル・アクセス・ゲートウェイは、
    該移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用するか否かの検知を促進するために、該モバイル・アクセス・ゲートウェイと該移動ノードの間で仮想インタフェース発見を実行する通信装置であって、該通信装置は、該移動ノードが、該第1アクセス・ネットワークへのインタフェースを介した通信のための該第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスおよび該移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスに準拠した各IPアドレスを暫定的に設定することを可能にするために、該第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスおよび該移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスを該移動ノードに提供する第1アドレス設定手順を実行するよう構成されている該通信装置と、
    該モバイル・アクセス・ゲートウェイによって、該仮想インタフェース発見の結果に基づいて、該移動ノードが、該第1アクセス・ネットワーク内の通信のためにネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用する予定であるか否かを決定する処理装置であって、該処理装置は、該モバイル・アクセス・ゲートウェイの決定に基づいて、該移動ノードに、該第1アクセス・ネットワークへの該移動ノードのインタフェースを介した通信のための該第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスまたは該移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスに準拠した自己のIPアドレスを設定させる第2アドレス設定手順を実行するよう構成されている処理装置と、
    を備えるモバイル・アクセス・ゲートウェイ。
  38. 該モバイル・アクセス・ゲートウェイは、該仮想インタフェース発見を実行する際に近隣要請メッセージを該移動ノードへと送信するよう構成されており、該近隣要請メッセージは、該移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスに準拠した該移動ノードのIPアドレスを該近隣要請の標的として含み、
    該モバイル・アクセス・ゲートウェイは、受信された該近隣要請メッセージに対する応答に基づいて、該移動ノードが、ネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用しているか否かを検知するようさらに構成されている請求項37に記載のモバイル・アクセス・ゲートウェイ。
  39. 該モバイル・アクセス・ゲートウェイは、該移動ノードが、該近隣要請に応答して該第1アクセス・ネットワークへの自己のインタフェースを介して近隣通知を送信することに基づいて、該移動ノードが、ネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用することを検知するよう構成されている請求項38に記載のモバイル・アクセス・ゲートウェイ。
  40. 該モバイル・アクセス・ゲートウェイは、該第1アドレス設定手順を実行する際にルータ通知を該移動ノードへと送信するよう構成されており、該モバイル・アクセス・ゲートウェイは、該ルータ通知を該移動ノードのユニキャスト・リンク層アドレスへと向けるよう構成されている請求項から37から39のいずれか1つに記載のモバイル・アクセス・ゲートウェイ。
  41. 該ルータ通知は、該移動ノードに廃止予定のIP層アドレスを自動設定させるか、または、該移動ノードにステートフルIPアドレス設定を実行させる請求項40に記載のモバイル・アクセス・ゲートウェイ。
  42. 該モバイル・アクセス・ゲートウェイはさらに、請求項5から25のいずれか1つに記載の方法のステップを実行する手段を備える請求項37から41のいずれか1つに記載のモバイル・アクセス・ゲートウェイ。
  43. 移動ノードが第1アクセス・ネットワークに接続する前に用いられてきた該移動ノードのIPアドレスを検知するモバイル・アクセス・ゲートウェイであって、該モバイル・アクセス・ゲートウェイは、
    該移動ノードを該第1アクセス・ネットワークの該モバイル・アクセス・ゲートウェイに接続する通信装置と、
    アクセス・ネットワーク発見・選択機能を該移動ノードに提供するネットワーク・ノードを決定する処理装置とを備え、
    該通信装置は、該第1アクセス・ネットワークに接続する前に第2アクセス・ネットワーク内で該移動ノードによって用いられてきた該移動ノードのIPアドレスを問い合わせるべく、該決定されたネットワーク・ノードへと、クエリー・メッセージを送信し、該決定されたネットワーク・ノードからの応答メッセージを受信するよう構成されており、該決定されたネットワーク・ノードからの応答メッセージは、該第1アクセス・ネットワークに接続する前に第2アクセス・ネットワーク内で該移動ノードによって用いられてきた該移動ノードのIPアドレスを示すモバイル・アクセス・ゲートウェイ。
  44. 請求項27から31のいずれか1つに記載の方法を実行するために運用可能な手段をさらに含む請求項43に記載のモバイル・アクセス・ゲートウェイ。
  45. 別の第2アクセス・ネットワークからの移動ノードのハンドオーバー中に、該移動ノードが移動通信システムの第1アクセス・ネットワークに接続した直後に、該移動ノードのIPアドレスを設定するためのモバイル・アクセス・ゲートウェイにおいて、該第1および該第2のアクセス・ネットワークは、ネットワーク・ベースのモビリティ機能を提供するネットワーク・ドメインに属し、該モバイル・アクセス・ゲートウェイは、
    該移動ノードから該第1アクセス・ネットワークを介して受信する非要請近隣通知を受信装置であって、近隣要請の標的アドレスは、該移動ノードによって該第2アクセス・ネットワークへの自己のインタフェース上にすでに設定済であったIPアドレスである受信装置と、
    IPアドレスのプレフィクスが該移動ノードへと通知されたか否かを決定し、これによって、該移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を実装しているか否かを検知するとともに、該移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を実装する場合には、該移動ノードに資するためにネットワーク・ベースのモビリティ機能を用いるかまたはホスト・ベースのモビリティ機能を用いるかを決定する処理装置と、
    ルータ通知を該移動ノードへと送信する伝送装置であって、該ルータ通知は、該移動ノードに資するためにいずれのモビリティ機能を用いるかに準拠した、該モバイル・アクセス・ゲートウェイによって選択されたIPアドレス設定のためのプレフィクスを含む伝送装置と、
    を備えるモバイル・アクセス・ゲートウェイ。
  46. 請求項33から36のいずれか1つに記載の方法を実行するよう構成された手段をさらに含む請求項45に記載のモバイル・アクセス・ゲートウェイ。
  47. 移動ノードにおいて、
    第1アクセス・ネットワークにおいて用いられるアクセス技術とは異なるアクセス技術を使用する別の第2アクセス・ネットワークからの該移動ノードのハンドオーバー中に、移動通信システムの該第1アクセス・ネットワークに接続する通信装置であって、該第1および該第2のアクセス・ネットワークは、ネットワーク・ベースのモビリティ機能を提供するとともに、ネットワーク・ドメイン内に有効なIPアドレスを設定するためにホーム・ネットワーク・プレフィクスを該移動ノードに提供する該ネットワーク・ドメインに属している通信装置を備え、
    該通信装置は、仮想インタフェース発見の一部として、該第1アクセス・ネットワーク内のモバイル・アクセス・ゲートウェイから近隣要請を受信する受信機を備え、該近隣要請メッセージは、該近隣要請の標的として、該移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスに準拠したIPアドレスを含み、
    該通信装置は、該移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用していない場合には、該近隣要請に応答して、仮想インタフェース発見の一部として、エラー・メッセージを該モバイル・アクセス・ゲートウェイへと送信する送信機をさらに備える移動ノード。
  48. 該エラー・メッセージが自己のオプション・フィールド内の近隣要請メッセージを含む請求項47に記載の移動ノード。
  49. 該エラー・メッセージがICMPエラー・メッセージである請求項47又は48に記載の移動ノード。
  50. 移動ノードにおいて、
    該移動ノードを第1アクセス・ネットワークのモバイル・アクセス・ゲートウェイへと接続するとともに、近隣通知を該モバイル・アクセス・ゲートウェイへと送信する通信装置であって、近隣要請の標的アドレスは、該移動ノードによって第2アクセス・ネットワークへの自己のインタフェース上にすでに設定済であったIPアドレスである該通信装置を備え、
    該移動ノードが、該第1アクセス・ネットワークに接続する前のネットワーク・ノードとの通信のために用いられた該移動ノードのIPアドレスも、該第1アクセス・ネットワークに接続する該移動ノードのインタフェース上で設定される予定である場合には、アクセス・ネットワーク発見・選択機能を該第1アクセス・ネットワークに接続する前の該移動ノードに提供するネットワーク・ノードとの、通信のために用いられる該移動ノードのIPアドレスを、該近隣通知のソース・アドレスおよび標的アドレスとして用いるよう、および、該第1アクセス・ネットワークに接続する前にネットワーク・ノードとの通信のために用いられた該移動ノードのIPアドレスに向けられた該第1アクセス・ネットワークへのインタフェース上の該移動ノードのリンク層アドレスを示している標的リンク層アドレス・オプションを、該近隣通知に含めないよう構成されており、
    該第1アクセス・ネットワークに接続する前にネットワーク・ノードとの通信のために用いられた該移動ノードのIPアドレスが、該第1アクセス・ネットワークに接続する該移動ノードのインタフェース上に設定されない予定である場合には、該移動ノードは、該第1アクセス・ネットワークとのインタフェース上の該移動ノードのリンク・ローカルなIPアドレスを該近隣通知のソース・アドレスとして用いるよう、および、標的リンク層アドレス・オプションを該近隣通知に含めないよう構成されている移動ノード。
  51. 請求項33から36のいずれか1つに記載の方法を実行するよう構成された手段をさらに含む請求項50に記載の移動体端末。
  52. コンピュータで読み取り可能な媒体において、モバイル・アクセス・ゲートウェイの処理装置によって実行される際に、該モバイル・アクセス・ゲートウェイに対して、移動ノードに、第1アクセス・ネットワークにおいて用いられるアクセス技術とは異なるアクセス技術を使用する別の第2アクセス・ネットワークからの該移動ノードのハンドオーバー中に、該移動ノードが移動通信システムの該第1アクセス・ネットワークに接続した直後に、IPアドレスを設定させる指示を保存しており、該移動ノードの該第1および該第2のアクセス・ネットワークは、ネットワーク・ベースのモビリティ機能を提供するとともに、下記のことによって、ネットワーク・ドメイン内に有効なIPアドレスを設定するためにホーム・ネットワーク・プレフィクスを該移動ノードに提供する該ネットワーク・ドメインに属し、
    該移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用しているか否かの検知を促進するべく、該モバイル・アクセス・ゲートウェイと該移動ノードの間で仮想インタフェース発見を実行し、
    該移動ノードが、該第1アクセス・ネットワークへのインタフェースを介した通信のための該第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスおよび該移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスに準拠した、各IPアドレスを暫定的に設定することを可能にするべく、該第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスおよび該移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスを該移動ノードに提供する第1アドレス設定手順を実行し、
    該仮想インタフェース発見の結果に基づいて、該移動ノードが、該第1アクセス・ネットワーク内の通信のためにネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用する予定であるか否かを、該モバイル・アクセス・ゲートウェイによって決定し、
    該モバイル・アクセス・ゲートウェイの決定に基づいて、該移動ノードに、該第1アクセス・ネットワークのIPアドレス・プレフィクスまたは該移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスに準拠した、該第1アクセス・ネットワークへの該移動ノードのインタフェースを介した通信のための自己のIPアドレスを設定させる第2アドレス設定手順を実行する媒体。
  53. 該モバイル・アクセス・ゲートウェイの該処理装置によって実行される際に、該モバイル・アクセス・ゲートウェイに、請求項2から25のいずれか1つに記載の方法のステップを実行させる指示をさらに保存する請求項52に記載のコンピュータで読み取り可能な媒体。
  54. コンピュータで読み取り可能な媒体において、モバイル・アクセス・ゲートウェイの処理装置によって実行される際に、
    移動ノードを第1アクセス・ネットワークの該モバイル・アクセス・ゲートウェイに接続し、
    アクセス・ネットワーク発見・選択機能を該移動ノードに提供するネットワーク・ノードを決定し、
    該第1アクセス・ネットワークに接続する前に第2アクセス・ネットワーク内で該移動ノードによって用いられてきた該移動ノードのIPアドレスを問い合わせるべく、該決定されたネットワーク・ノードへとクエリー・メッセージを送信し、
    該決定されたネットワーク・ノードからの応答メッセージを受信することであって、該決定されたネットワーク・ノードからの該応答メッセージは、該第1アクセス・ネットワークに接続する前に該第2アクセス・ネットワーク内で該移動ノードによって用いられてきた該移動ノードのIPアドレスを示すことによって、該モバイル・アクセス・ゲートウェイに対し、該第1アクセス・ネットワークに接続する前に用いられてきた該移動ノードのIPアドレスを該移動ノードに検知させる指示を保存する媒体。
  55. 該モバイル・アクセス・ゲートウェイの該処理装置によって実行される際に、該モバイル・アクセス・ゲートウェイに、請求項27から31のいずれか1つに記載の方法を実行させる指示をさらに保存する請求項54に記載のコンピュータで読み取り可能な媒体。
  56. コンピュータで読み取り可能な媒体において、移動ノードによって実行される際に、移動ノードに、
    第1アクセス・ネットワークにおいて用いられるアクセス技術とは異なるアクセス技術を使用する別の第2アクセス・ネットワークからの該移動ノードのハンドオーバー中に、移動通信システムを該第1アクセス・ネットワークに接続するステップであって、該第1および該第2のアクセス・ネットワークは、ネットワーク・ベースのモビリティ機能を提供するとともに、ネットワーク・ドメイン内に有効なIPアドレスを設定するためにホーム・ネットワーク・プレフィクスを該移動ノードに提供する該ネットワーク・ドメインに属するステップと、
    仮想インタフェース発見の一部として、該第1アクセス・ネットワーク内のモバイル・アクセス・ゲートウェイから近隣要請を受信するステップであって、近隣要請メッセージは、該移動ノードのホーム・ネットワーク・プレフィクスに準拠したIPアドレスを該近隣要請の標的として含むステップと、
    該移動ノードがネットワーク・ベースのモビリティ機能を使用していない場合には、該近隣要請に応答して、仮想インタフェース発見の一部として、エラー・メッセージを該モバイル・アクセス・ゲートウェイへと送信するステップと、
    を実行させる指示を保存する媒体。
  57. 該移動ノードの処理装置によって実行される場合、該移動ノードに、該近隣要請メッセージを該エラー・メッセージのオプション・フィールド内に含めさせる指示をさらに保存する請求項53に記載のコンピュータで読み取り可能な媒体。
  58. 該エラー・メッセージがICMPエラー・メッセージである請求項54に記載のコンピュータで読み取り可能な媒体。
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