JP5007403B2 - 高温高圧水と油分の分離方法及びその分離装置 - Google Patents
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Description
このように構成された石炭の連続転換装置では、超臨界状態に維持可能に形成された流動層型反応塔の下部より超臨界状態の水とともに一酸化炭素が流動状態の微粉化した石炭に供給されると、石炭が軽質化されて生成した油が油改質器内の焼結粒体を触媒としてより一層軽質化された後に、分留装置により重質油、中質油及び軽質油に分離されるようになっている。
このように構成された改質プラントでは、処理温度が相対的に低温な脱硫処理の後に処理温度が相対的に高温な低粘度化処理を行うので、処理対象物の改質処理に要する消費エネルギを低減できるようになっている。
また、上記従来の特許文献2に示された改質プラントでは、水と生成油との分離方法が不十分であり、回収された水が一部の生成油とエマルジョンを形成し、その後の水処理及び油の回収が複雑となる問題点があった。
更に、上記従来の特許文献2に示された改質プラントでは、生成油に含まれる重質成分が、圧力制御バルブ及び熱交換器に付着して、その制御性及び性能を低下させる問題点もあった。
本発明の目的は、比較的簡単な工程で熱エネルギを回収しつつ、効率良く油分と水とを分離することができる、高温高圧水と油分の分離方法及びその分離装置を提供することにある。
本発明の別の目的は、圧力調整弁等の圧力を下げる機器の制御性を低下させず、また熱交換器等の温度を下げる機器の性能を低下させることなく、効率良く油分と水とを分離することができる、高温高圧水と油分の分離方法及びその分離装置を提供することにある。
次に第1分離手段11にて高温高圧水の一部とともに分離された重質油を、第2分離手段12にて第1分離手段11より低い所定の温度に下げるとともに、第1分離手段11より低い所定の圧力に下げることにより、重質油に物理溶解した高温高圧水が蒸発して重質油から分離される。これにより重質油から分離された高温高圧水を、温度を下げる機器(例えば、熱交換器)に通しても、この熱交換器に粘度の高い重質油が付着しないので、熱交換器の性能を低下させることなく、高温高圧水の持つ熱エネルギを効率良く回収できる。
一方、第1分離手段11にて分離された中質油、軽質油及びガスと高温高圧水の残部を、第3分離手段13にて第1分離手段11より低い所定の温度に下げるとともに、第1分離手段11より低い所定の圧力に下げることにより、気相(ガス)と液相(水と中質油及び軽質油)とに分離する気液分離と、水と中質油及び軽質油とに分離する油水分離とが同時に行われて、ガスと中質油及び軽質油と水とに分離される。これにより重質油から分離された中質油、軽質油及びガスと高温高圧水の残部を、第3分離手段の所定の温度に下げる機器(例えば、熱交換器)に通しても、この熱交換器に粘度の高い重質油が付着しないので、熱交換器の性能を低下させることなく、中質油、軽質油及びガスと高温高圧水の残部の持つ熱エネルギを効率良く回収できる。また重質油から分離された中質油、軽質油及びガスと高温高圧水の残部を、第3分離手段13の所定の圧力に下げる機器(例えば、圧力調整弁)に通しても、この圧力調整弁に粘度の高い重質油が付着しないので、圧力調整弁の制御性を低下させることがない。更にエマルジョンの形成の原因となるアスファルテンやレジンといった主に重質油に含まれる成分が第1分離手段11にて分離されるため、水と中質油及び軽質油とを分離する油水分離の際にエマルジョンを形成し難く、効率良く水と中質油及び軽質油とを分離できる。
この請求項2に記載された高温高圧水と油分の分離方法では、第2分離手段12における圧力が第1分離手段11における圧力よりも高い場合、第2分離手段12にて重質分から分離された水蒸気となった高温高圧水が所定の圧力に下げられた後に第3分離手段13に供給される。これにより水蒸気となった高温高圧水の持つ熱エネルギを第3分離手段13で更に回収できる。
第1分離手段11にて高温高圧水の一部とともに分離された重質油が、第2分離手段12にて第1分離手段11より低い所定の温度に下げられるとともに、第1分離手段11より低い所定の圧力に下げられる。即ち、第2分離手段12の圧力を下げる機器(例えば、圧力調整弁)にて高温高圧水の一部とともに分離された重質油の圧力を所定の圧力に下げることにより、同時にその温度も所定の温度に下げられる。この圧力調整弁等の各機器を粘度の高い重質油が通るため、この重質油が各機器に付着したり、或いは圧力調整弁の制御性を低下させるおそれがある。このため請求項3に記載された高温高圧水と油分の分離方法では、第2分離手段12,112を互いに並列に2系統設け、所定時間毎に又は圧力調整弁の前後の圧力差に基づいて2系統の第2分離手段12,112を交互に使用し、使用していない第2分離手段12,112の圧力調整弁等の各機器を洗浄する。
次に第2分離手段12にて第1分離手段11より低い所定の温度に下げるとともに、第1分離手段11より低い所定の圧力に下げることにより、重質油に物理溶解した高温高圧水が蒸発して重質油から分離される。これにより重質油から分離された高温高圧水を、第2分離手段12の温度を下げる機器(例えば、熱交換器)に通しても、この熱交換器に粘度の高い重質油が付着しないので、熱交換器の性能を低下させることなく、高温高圧水の持つ熱エネルギを効率良く回収できる。
一方、第1分離手段11にて分離された中質油、軽質油及びガスと高温高圧水の残部を、第3分離手段13にて第1分離手段11より低い所定の温度に下げるとともに、第1分離手段11より低い所定の圧力に下げることにより、気相(ガス)と液相(水と中質油及び軽質油)とに分離する気液分離と、水と中質油及び軽質油とに分離する油水分離とが同時に行われて、ガスと中質油及び軽質油と水とに分離される。これにより重質油から分離された中質油、軽質油及びガスと高温高圧水の残部を、第3分離手段13の所定の温度に下げる機器(例えば、熱交換器)に通しても、この熱交換器に粘度の高い重質油が付着しないので、熱交換器の性能を低下させることなく、中質油、軽質油及びガスと高温高圧水の残部の持つ熱エネルギを効率良く回収できる。また重質油から分離された中質油、軽質油及びガスと高温高圧水の残部を、第3分離手段13の所定の圧力に下げる機器(例えば、圧力調整弁)に通しても、この圧力調整弁に粘度の高い重質油が付着しないので、圧力調整弁の制御性を低下させることがない。更にエマルジョンの形成の原因となるアスファルテンやレジンといった主に重質油に含まれる成分が第1分離手段11にて分離されるため、水と中質油及び軽質油とを分離する油水分離の際にエマルジョンを形成し難く、効率良く水と中質油及び軽質油とを分離できる。
この請求項5に記載された高温高圧水と油分の分離装置では、第2分離手段12における圧力が第1分離手段11における圧力よりも高い場合、第2分離手段12にて重質分から分離された水蒸気となった高温高圧水が所定の圧力に下げられた後に第3分離手段13に供給される。これにより水蒸気となった高温高圧水の持つ熱エネルギを第3分離手段13で更に回収できる。
第1分離手段11にて高温高圧水の一部とともに分離された重質油が、第2分離手段12にて第1分離手段11より低い所定の温度に下げられるとともに、第1分離手段11より低い所定の圧力に下げられる。即ち、第2分離手段12の圧力を下げる機器(例えば、圧力調整弁)にて高温高圧水の一部とともに分離された重質油の圧力を所定の圧力に下げることにより、同時にその温度も所定の温度に下げられる。この圧力調整弁等の各機器を粘度の高い重質油が通るため、この重質油が各機器の付着したり、或いは圧力調整弁の制御性を低下させるおそれがある。このため請求項3に記載された高温高圧水と油分の分離方法では、第2分離手段12,112を互いに並列に2系統設け、所定時間毎に又は圧力調整弁の前後の圧力差に基づいて2系統の第2分離手段12,112を交互に使用し、使用していない第2分離手段12,112の圧力調整弁等の各機器を洗浄する。
また各分離手段の圧力を下げる機器(例えば、圧力調整弁)の制御性を低下させず、各分離手段の温度を下げる機器(例えば、熱交換器)の性能を低下させることなく、効率良く油分と水とを分離することができる。またエマルジョンの形成の原因となるアスファルテンやレジンといった主に重質油に含まれる成分が第1分離手段にて分離されるため、第3分離手段により水と中質油及び軽質油とを分離する油水分離の際にエマルジョンを形成し難く、効率良く水と中質油及び軽質油とを分離できる。
また第2分離手段を互いに並列に2系統設け、これら2系統の第2分離手段を交互に使用すれば、一方の第2分離手段を通る粘度の高い重質油により、第2分離手段の圧力を調整する機器(例えば、圧力調整弁)の制御性が低下したとき、この一方の第2分離手段の使用を停止し、他方の第2分離手段を使用する。この結果、使用を停止した一方の第2分離手段の圧力調整弁等の各機器を洗浄することにより、本発明の高温高圧水と油分の分離を連続的行うことができる。
<第1の実施の形態>
図1に示すように、高温高圧水と油分の分離装置は、超臨界水又は亜臨界水からなる高温高圧水により改質して得られた重質油、中質油、軽質油及びガスからなる油分を含む高温高圧水を所定の温度に下げかつ所定の圧力に下げることにより、油分のうち重質油を高温高圧水の一部とともに液相状態のままとしかつ油分の残部である中質油、軽質油及びガスを高温高圧水の残部とともに気相状態にして分離する第1分離手段11と、第1分離手段11で分離された重質油を高温高圧水の一部とともに、所定の温度に下げかつ所定の圧力に下げることにより、重質油を液相状態のままとしかつ高温高圧水を気相状態にして分離する第2分離手段12と、第1分離手段11で分離された中質油、軽質油及びガスを高温高圧水の残部とともに、所定の温度に下げかつ所定の圧力に下げることにより、ガスを気相状態のままとしかつ中質油、軽質油及び高温高圧水を液相状態にして分離する第3分離手段13とを備える。超臨界水や亜臨界水により改質装置で改質される物質としては、石油アスファルト、重質原油などが挙げられる。また上記改質装置内の超臨界水又は亜臨界水の温度は400℃を越えかつ550℃以下であり、圧力は15MPaを越えかつ30MPa以下であることが好ましい。更に重質油の沸点は常圧換算で360℃を越えるものであり、中質油の沸点は180℃を越えかつ360℃以下であり、軽質油の沸点は40℃を越えかつ180℃以下である。
先ず石油アスファルト等の原料を超臨界水又は亜臨界水からなる高温高圧水により改質して得られた重質油、中質油、軽質油及びガスからなる油分は、第1圧力調整弁11bにて減圧された後に第1密閉容器11cに貯留される。第1密閉容器11c内の温度は第1圧力調整弁11bによる減圧操作で低下する。具体的には、第1密閉容器11c内の温度は、上記改質時よりは低いけれども比較的高い300〜450℃の範囲内の所定の温度に下げられるとともに、上記改質時よりは低いけれども比較的高い5〜22MPaの範囲内の所定の圧力に下げられる。これにより、高温高圧水に溶解していた重質油の一部の溶解度が低下するので、比重の大きい重質油は高温高圧水の一部とともに第1密閉容器11cの下部に移行し、中質油、軽質油及びガスは高温高圧水の残部とともに気相状態となって第1密閉容器11cの上部に移行する。なお、第1密閉容器11c内の圧力が高いほど熱エネルギの回収率が高くなる。また、第1密閉容器11c内の温度が低いと、中質油の一部も液相状態となって重質油とともに回収されてしまうため、第1密閉容器11c内の温度及び圧力を上記温度範囲及び圧力範囲で適切に選定する必要がある。
図2は本発明の第2の実施の形態を示す。図2において図1と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、第2分離手段12で分離された気相状態の高温高圧水が供給手段31により第3分離手段13に供給される。供給手段31は、第2アッパ排出管12fとアッパ分岐管13aとを接続する連通管31aと、この連通管31aに設けられ第2密閉容器12c内の気相状態の高温高圧水の圧力を下げる連通用圧力調整弁31bとを有する。連通管31aの一端は第2アッパ排出管12fのうち第2密閉容器12cと第2アッパ圧力調整弁12gとの間に接続され、連通管31aの他端はアッパ分岐管13aのうち第3メイン圧力調整弁13cとサブ熱交換器13dとの間に接続される。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
このように構成された高温高圧水と油分の分離装置では、第2密閉容器12c内の圧力が第3密閉容器13e内の圧力より高い場合、気相状態の高温高圧水が連通用圧力調整弁31bにより所定の圧力に下げられた後にサブ熱交換器13dに供給されるので、高温高圧水の持つ熱エネルギを更に効率良く回収できる。上記以外の動作は第1の実施の形態の動作と略同様であるため、繰返しの説明を省略する。
図3は本発明の第3の実施の形態を示す。図3において図1と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、第2分離手段12,112が互いに並列に2系統設けられる、即ち一方の第2分離手段12と他方の第2分離手段112が同一に構成される。具体的には、一方の第2分離手段12は、ロア分岐管12aと、第2メイン圧力調整弁12bと、第2密閉容器12cと、第2ロア排出管12dと、第2ロア圧力調整弁12eと、第2アッパ排出管12fと、第2アッパ圧力調整弁12gと、ロア熱交換器12hとを有し、他方の第2分離手段112は、ロア分岐管112aと、第2メイン圧力調整弁112bと、第2密閉容器112cと、第2ロア排出管112dと、第2ロア圧力調整弁112eと、第2アッパ排出管112fと、第2アッパ圧力調整弁112gと、ロア熱交換器112hとを有する。他方の第2分離手段112のロア分岐管112aの一端は、一方の第2分離手段12のロア分岐管12aのうち第1密閉容器11cと第2メイン圧力調整弁12bとの間に接続される。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
先ず一方の第2分離手段12の第2メイン圧力調整弁12bを開くとともに、他方の第2分離手段112の第2メイン圧力調整弁112bを閉じて、一方の第2分離手段12により第1密閉容器11cから排出された重質油を高温高圧水の一部とともに処理する。そして所定の時間が経過したとき、一方の第2分離手段12の第2メイン圧力調整弁12bを閉じるとともに、他方の第2分離手段112の第2メイン圧力調整弁112bを開いて、他方の第2分離手段112により第1密閉容器11cから排出された重質油を高温高圧水の一部とともに処理する。この間に、使用を停止した一方の第2分離手段12の第2メイン圧力調整弁12b、第2密閉容器12c、第2ロア圧力調整弁12e等に付着した粘度の高い重質油を除去する。そして所定時間が経過したときに、一方の第2分離手段12の第2メイン圧力調整弁12bを開くとともに、他方の第2分離手段112の第2メイン圧力調整弁112bを閉じて、一方の第2分離手段12により第1密閉容器11cから排出された重質油を高温高圧水の一部とともに処理する。この間に、使用を停止した他方の第2分離手段112の第2メイン圧力調整弁112b、第2密閉容器112c、第2ロア圧力調整弁112e等に付着した粘度の高い重質油を除去する。このように、一方の第2分離手段12と他方の第2分離手段112とを交互運転して、不使用側の第2分離手段の各機器を洗浄することにより、第2メイン圧力調整弁や第2ロア圧力調整弁等の制御性を低下させることなく、重質油と高温高圧水との分離を連続的に行うことができる。
なお、第3の実施の形態では、一方の第2分離手段と他方の第2分離手段の切換え操作を所定時間毎に行ったが、第2メイン圧力調整弁又は第2ロア圧力調整弁のいずれか一方又は双方の前後に圧力センサを設け、この圧力センサの検出出力に基づいて一方の第2分離手段と他方の第2分離手段の切換え操作を行ってもよい。
<実施例1>
原料として石油アスファルトを用い、超臨界水からなる高温高圧水による改質条件、即ち改質温度を480℃とし、改質圧力を25MPaとした。油分と高温高圧水の合計量を100重量%としたとき、上記改質後の各成分を次のように設定した。重質油を8重量%とし、中質油を3重量%とし、軽質油を2重量%とし、ガスを19重量%とし、高温高圧水を68重量%とした。この油分を含む高温高圧水を第1分離手段により、高温高圧水と軽質油及び中質油とを気相状態で分離し、減圧残油相当の重質油を液相状態で分離し、第1分離手段の第1密閉容器の温度条件及び圧力条件を変えて上記分離挙動の変化をコンピュータを用いて計算した。その結果を図4に示す。
図4から明らかなように、第1密閉容器内の温度が高いほど水と軽質油及び中質油の気相移行率が高くなるけれども、重質油の気相への移行も多くなることが分った。また圧力の影響としては、第1密閉容器内の圧力が低圧になるほど重質油の気相側への同伴が少なくなるけれども、製品の一つである中質油の軽油が液相へ残留し易くなる傾向があることが分った。これらのことから推測される第1密閉容器内での適切な分離条件は、圧力が20MPaであるとき温度は380〜420℃であり、圧力が15MPaであるとき温度は360〜420℃であり、圧力が10MPaであるとき温度は340〜420℃であると考えられる。
第1分離手段の第1密閉容器から排出された液相状態の重質油を高温高圧水の一部とともに第2分離手段により、高温高圧水を気相状態で分離し、重質油を液相状態で分離し、第2分離手段の第2密閉容器の温度条件及び圧力条件を変えて上記分離挙動の変化をコンピュータを用いて計算した。その結果を図5に示す。
図5から明らかなように、重質油は液相状態であり、高温高圧水は圧力が低くなるに従って気相への移行率が増加することが分った。また第2密閉容器内の圧力が0.1MPa未満になると、重質油の粘度が増大し、ハンドリングが困難になるおそれがあると考えられるため、第2密閉容器内での適切な分離圧力は0.1〜4MPaの範囲内であると推測される。なお、第2密閉容器内での分離温度については、圧力が1MPaであるとき温度を180〜350℃とし、圧力が4MPaであるとき温度を250〜350℃とする必要であるけれども、重質油の粘度を低く維持するためには、より高い温度での分離操作が適切であると考えられる。
第1分離手段の第1密閉容器から排出された気相状態の中質油、軽質油及びガスを高温高圧水の残部とともに第3分離手段により、ガスを気相状態で分離し、中質油及び軽質油と水とを液相状態で分離し、第3分離手段の第3密閉容器の温度条件及び圧力条件を変えて上記分離挙動の変化をコンピュータを用いて計算した。その結果を図6に示す。
図6から明らかなように、軽質油と水が気相側へ移行し難い分離条件としては、第3密閉容器内の圧力が1〜4MPaの範囲内の低温条件側が適切であると考えられる。
12,112 第2分離手段
13 第3分離手段
31 供給手段
Claims (6)
- 超臨界水又は亜臨界水からなる高温高圧水により改質して得られた重質油、中質油、軽質油及びガスからなる油分を含む前記高温高圧水を、第1分離手段にて300〜450℃の範囲内の所定の温度に下げかつ5〜22MPaの範囲内の所定の圧力に下げることにより、前記油分のうち前記重質油を前記高温高圧水の一部とともに液相状態のままとしかつ前記油分の残部である前記中質油、前記軽質油及び前記ガスを前記高温高圧水の残部とともに気相状態にして分離する工程と、
前記第1分離手段で分離された前記重質油を前記高温高圧水の一部とともに、第2分離手段にて100〜350℃の範囲内の所定の温度に下げかつ0.1〜4MPaの範囲内の所定の圧力に下げることにより、前記重質油を液相状態のままとしかつ前記高温高圧水を気相状態にして分離する工程と、
前記第1分離手段で分離された前記中質油、前記軽質油及び前記ガスを前記高温高圧水の残部とともに、第3分離手段にて0〜50℃の範囲内の所定の温度に下げかつ1〜10MPaの範囲内の所定の圧力に下げることにより、前記ガスを気相状態のままとしかつ前記中質油、前記軽質油及び前記高温高圧水を液相状態にして分離する工程と
を含む高温高圧水と油分の分離方法。 - 第2分離手段で分離された気相状態の高温高圧水を第3分離手段に供給する工程を更に含む請求項1記載の高温高圧水と油分の分離方法。
- 第2分離手段が互いに並列に2系統設けられ、前記2系統の第2分離手段が交互に使用されるように構成された請求項1記載の高温高圧水と油分の分離方法。
- 超臨界水又は亜臨界水からなる高温高圧水により改質して得られた重質油、中質油、軽質油及びガスからなる油分を含む前記高温高圧水を、300〜450℃の範囲内の所定の温度に下げかつ5〜22MPaの範囲内の所定の圧力に下げることにより、前記油分のうち前記重質油を前記高温高圧水の一部とともに液相状態のままとしかつ前記油分の残部である前記中質油、前記軽質油及び前記ガスを前記高温高圧水の残部とともに気相状態にして分離する第1分離手段と、
前記第1分離手段で分離された前記重質油を前記高温高圧水の一部とともに、100〜350℃の範囲内の所定の温度に下げかつ0.1〜4MPaの範囲内の所定の圧力に下げることにより、前記重質油を液相状態のままとしかつ前記高温高圧水を気相状態にして分離する第2分離手段と、
前記第1分離手段で分離された前記中質油、前記軽質油及び前記ガスを前記高温高圧水の残部とともに、0〜50℃の範囲内の所定の温度に下げかつ1〜10MPaの範囲内の所定の圧力に下げることにより、前記ガスを気相状態のままとしかつ前記中質油、前記軽質油及び前記高温高圧水を液相状態にして分離する第3分離手段と
を備えた高温高圧水と油分の分離装置。 - 第2分離手段で分離された気相状態の高温高圧水を第3分離手段に供給する供給手段を更に備えた請求項4記載の高温高圧水と油分の分離装置。
- 第2分離手段が互いに並列に2系統設けられ、前記2系統の第2分離手段が交互に使用されるように構成された請求項4記載の高温高圧水と油分の分離装置。
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