JP5007302B2 - カルボキサミド類の製造方法 - Google Patents

カルボキサミド類の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、殺菌活性を有する既知1,3−ジメチル−5−フルオロ−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド類を、酸受容体の非存在下で、対応する酸フッ化物とアニリン誘導体から調製するための新規方法に関する。
1,3−ジメチル−5−フルオロ−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド類が、対応する酸フッ化物を所望のアニリン誘導体と反応させることによって得られるということは既に知られている(cf. EP−A0776889)。その説明によれば、酸受容体として、ジアザビシクロオクタン(DABCO)、ジアザビシクロノネン(DBN)又はジアザビシクロウンデセン(DBU)などの二環式第3級アミンを使用するのが好ましい。DABCOとの反応のみが80%の収率をもたらす。さらに、DABCOは、非常に高価であり且つ再利用できないので、工業規模での実施に適していない。
式(I)
Figure 0005007302
[式中、
Rは、C−C12−シクロアルキル、C−C12−シクロアルケニル、C−C12−ビシクロアルキル、C−C12−オキサシクロアルキル、C−C12−オキサシクロアルケニル、C−C12−チアシクロアルキル、C−C12−チアシクロアルケニル若しくはC−C12−アザシクロアルキル(ここで、これらは、それぞれ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ハロゲン及び/又はシアノで、場合により、同じように又は異なったように1置換又は多置換されていてもよい。)であるか、
又は、フェニル(ここで、該フェニルは、場合により、同じように又は異なったように1〜5置換されていてもよく、その際、置換基は、それぞれ、リストWから選択される。)であるか、
又は、非置換C−C20−アルキルであるか、
又は、C−C20−アルキル(ここで、該アルキルは、ハロゲン、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルアミノ、ジ(C−C−アルキル)アミノ、C−C−ハロアルキルチオ、C−C−ハロアルキルスルフィニル、C−C−ハロアルキルスルホニル、C−C−ハロアルコキシ、C−C−ハロアルキルアミノ、ハロ−ジ(C−C−アルキル)アミノ、−SiR及び/又はC−C−シクロアルキル(ここで、該シクロアルキル部分自体、ハロゲン、C−C−アルキル及び/又はC−C−ハロアルキルで、場合により、同じように又は異なったように1〜4置換されていてもよい。)で、同じように又は異なったように1置換又は多置換されている。)であり;
は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルケニル若しくはC−C−アルケニルオキシであり、又は、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ、C−C−ハロアルキルチオ、C−C−ハロアルキルスルフィニル若しくはC−C−ハロアルキルスルホニル(ここで、これらは、いずれの場合も、1〜13個の同一であるか又は異なったハロゲン原子を有している。)であり、又は、C−C−ハロアルケニル若しくはC−C−ハロアルケニルオキシ(ここで、これらは、いずれの場合も、1〜11個の同一であるか又は異なったハロゲン原子を有している。)であり、又は、C−C−シクロアルキル若しくはC−C−シクロアルキルオキシであり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル又はC−C−ハロアルキルであり;
は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルケニル、C−C−ハロアルキニル若しくはC−C−シクロアルキルであるか、又は、いずれの場合も場合により置換されてもよいフェノール若しくはフェニルアルキルである。]
で表されるカルボキサミド類が見いだされ、ここで、該カルボキサミド類は、
式(II)
Figure 0005007302
で表される5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボニルフルオリドを、式(III)
Figure 0005007302
[式中、Rは、上記で定義されているとおりである。]
で表されるアニリン誘導体と、酸受容体の非存在下で反応させることを特徴とする。
驚くべきことに、本発明の条件下において、高い純度及び高い選択性で、良好な収率で、式(I)のカルボキサミド類を調製することが可能である。本発明の調製方法のさらなる有利点は、酸受容体を使用しないで実施できるので、後処理がより簡単であるということである。その結果、本発明の調製方法は、さらにまた、より経済的に実施することも可能となる。さらに、反応時間も短縮可能である。
例えば、5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボニルフルオリドと2−(1,3−ジメチルブチル)フェニルアミンを出発物質として使用する場合、本発明の調製方法は、以下のスキームによって例示することができる。
Figure 0005007302
本発明の調製方法の実施において出発物質として使用される式(II)の5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボニルフルオリドは、既知である(cf. EP−A0776889)。
本発明の調製方法の実施において同様に出発物質として使用されるアニリン誘導体は、概して、式(III)によって定義される。
Rは、好ましくは、C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルケニル、C−C10−ビシクロアルキル、C−C−オキサシクロアルキル、C−C−オキサシクロアルケニル、C−C−チアシクロアルキル、C−C−チアシクロアルケニル若しくはC−C−アザシクロアルキル(ここで、これらは、それぞれ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、フッ素、塩素、臭素及び/又はシアノで、場合により、同じように又は異なったように1〜4置換されていてもよい。)であるか、
又は、フェニル(ここで、該フェニルは、同じように又は異なったように1〜3置換されており、その際、置換基は、リストWから選択される。)であるか、
又は、非置換C−C12−アルキル(例えば、エチル、並びに、直鎖又は分枝鎖のプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル及びドデシルなど)であるか、
又は、C−C12−アルキル(例えば、メチル、エチル、並びに、直鎖又は分枝鎖のプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル及びドデシルなど)(ここで、該アルキルは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルアミノ若しくはジ(C−C−アルキル)アミノで、又は、C−C−ハロアルキルチオ、C−C−ハロアルキルスルフィニル、C−C−ハロアルキルスルホニル、C−C−ハロアルコキシ、C−C−ハロアルキルアミノ若しくはハロ−ジ(C−C−アルキル)アミノ(ここで、これらは、いずれの場合も、1〜9個のフッ素原子、塩素原子及び/又は臭素原子を有している。)で、又は、−SiR、シクロプロピル、ジクロロシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル若しくはシクロヘキシルで、同じように又は異なったように1置換又は多置換されている。)である。
Rは、さらに好ましくは、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル若しくはビシクロ[2.2.1]ヘプチルであるか、
又は、4位が1置換されているフェニル、3,4位、2,3位、2,4位若しくは3,5位が同じように若しくは異なったように2置換されているフェニル、若しくは、2,4,6位が同じように若しくは異なったように3置換されているフェニル(ここで、置換基は、それぞれ、リストWから選択される。)であるか、
又は、非置換C−C10−アルキル(例えば、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、n−ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1,2−ジメチルプロピル、1,1−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、n−ヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1−エチル−3−メチルプロピル、n−ヘプチル、1−メチルヘキシル、1−エチルペンチル、2−エチルペンチル、1−プロピルブチル、オクチル、1−メチルヘプチル、2−メチルヘプチル、1−エチルヘキシル、2−エチルヘキシル、1−プロピルペンチル、2−プロピルペンチル、ノニル、1−メチルオクチル、2−メチルオクチル、1−エチルヘプチル、2−エチルヘプチル、1−プロピルヘキシル、2−プロピルヘキシル、デシル、1−メチルノニル、2−メチルノニル、1−エチルオクチル、2−エチルオクチル、1−プロピルヘプチル及び2−プロピルヘプチルなど)であるか、
又は、C−C10−アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、n−ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1,2−ジメチルプロピル、1,1−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、n−ヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1−エチル−3−メチルプロピル、n−ヘプチル、1−メチルヘキシル、1−エチルペンチル、2−エチルペンチル、1−プロピルブチル、オクチル、1−メチルヘプチル、2−メチルヘプチル、1−エチルヘキシル、2−エチルヘキシル、1−プロピルペンチル、2−プロピルペンチル、ノニル、1−メチルオクチル、2−メチルオクチル、1−エチルヘプチル、2−エチルヘプチル、1−プロピルヘキシル、2−プロピルヘキシル、デシル、1−メチルノニル、2−メチルノニル、1−エチルオクチル、2−エチルオクチル、1−プロピルヘプチル及び2−プロピルヘプチルなど)(ここで、該アルキルは、フッ素、塩素、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ、イソブチルチオ、s−ブチルチオ、t−ブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキシルチオ、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、n−ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、s−ブチルスルホニル、t−ブチルスルホニル、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、n−ブチルアミノ、イソブチルアミノ、s−ブチルアミノ、t−ブチルアミノ、ジメチルアミノ、ジイソプロピルアミノ、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメトキシ、−SiR、シクロプロピル、ジクロロシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルで、同じように又は異なったように1置換又は多置換されている。)である。
は、好ましくは、フッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ又はトリフルオロエトキシである。
は、さらに好ましくは、フッ素、塩素又は臭素である。
及びRは、それぞれ独立して、好ましくは、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル又はC−C−アルキルチオ−C−C−アルキルである。
及びRは、それぞれ独立して、さらに好ましくは、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メトキシメチル、エトキシメチル、メトキシエチル、エトキシエチル、メチルチオメチル、エチルチオメチル、メチルチオエチル又はエチルチオエチルである。
及びRは、それぞれ独立して、最も好ましくは、メチル、メトキシ、メトキシメチル又はメチルチオメチルである。
及びRは、特に好ましくは、それぞれ、メチルである。
は、好ましくは、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、フェニル又はベンジルである。
は、さらに好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、イソブチル、t−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、s−ブトキシ、イソブトキシ、t−ブトキシ、メトキシメチル、エトキシメチル、メトキシエチル、エトキシエチル、メチルチオメチル、エチルチオメチル、メチルチオエチル、エチルチオエチル、シクロプロピル、フェニル又はベンジルである。
は、最も好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、イソブチル、t−ブチル、メトキシ、イソプロポキシ、イソブトキシ又はt−ブトキシである。
は、特に好ましくは、メチルである。
本発明の調製方法においては、式(III−1)
Figure 0005007302
[式中、Rは、上記で定義されているとおりである。]
で表されるアニリン誘導体を使用するのが好ましい。
本発明の調製方法においては、式(III−2)
Figure 0005007302
[式中、Rは、上記で定義されているとおりである。]
で表されるアニリン誘導体を使用するのも好ましい。
本発明の調製方法においては、式(III−3)
Figure 0005007302
[式中、Rは、上記で定義されているとおりである。]
で表されるアニリン誘導体を使用するのも好ましい。
式(III−1)で表されるアニリン誘導体を使用するのが特に好ましい。
式(III)で表されるアニリン誘導体、又は、式(III−1)、式(III−2)及び式(III−3)で表されるアニリン誘導体は、既知であるか、又は、既知方法で調製することができる(cf. EP−A0776889、WO03/010149)。
本発明の調製方法は、希釈剤の存在下で実施することができる。この目的のために有用な希釈剤としては、不活性な全ての有機溶媒が包含されであり、好ましくは、脂肪族、脂環式又は芳香族の炭化水素類、例えば、石油エーテル、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン又はデカリン;ハロゲン化炭化水素類、例えば、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、テトラクロロメタン、ジクロロエタン又はトリクロロエタン;エーテル類、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルt−ブチルエーテル、メチルt−アミルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン又はアニソール;ケトン類、例えば、アセトン、ブタノン、メチルイソブチルケトン又はシクロヘキサノン;ニトリル類、例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル、n−ブチロニトリル、i−ブチロニトリル又はベンゾニトリル;アミド類、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルホルムアニリド、N−メチルピロリドン又はヘキサメチルホスホルアミドなどを挙げることができ、さらに好ましくは、クロロベンゼン又はトルエンなどである。
本発明の調製方法の実施において、反応温度は比較的広い範囲内でさまざまであり得る。一般に、120℃〜150℃の温度を使用し、好ましくは、130℃〜140℃の温度を使用する。
本発明の調製方法の実施において、式(II)で表される5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボニルフルオリドの1モル当たり、一般に、0.8〜1.5モル、好ましくは、等モル量の式(III)のアニリン誘導体を使用する。
当該反応体の反応性に応じて、反応時間は最長で10時間までであり得る。しかしながら、変換が完結した場合には、該反応をもっと早く終結させることも可能である。5時間の反応時間が好ましい。
本発明による全プロセスは、一般に、標準圧力下で実施する。しかしながら、加圧下又は減圧下(一般に、0.1バール〜10バール)で実施することも可能である。
本発明の調製方法で調製された式(I)のカルボキサミド類は、有用な殺菌剤である(cf. 例えば、WO03/010149)。
式(I)で表されるカルボキサミド類の本発明による調製について下記実施例において記述し、上記の記載についてさらに例証する。しかしながら、該実施例は、限定的に解釈されるべきではない。
調製実施例
Figure 0005007302
保護ガス(アルゴン)の下で、40mLのクロロベンゼン中の18.05g(100mmol)の2−(1,3−ジメチルブチル)フェニルアミンの溶液を、最初に添加する。16.17g(100mmol)の5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボニルフルオリドを添加し、得られた混合物を、130℃でさらに5時間撹拌する。後処理のために、その混合物を冷却し、100mLの水を添加する。その混合物を、毎回100mLの酢酸エチルで3回抽出する。有機相を合して100mLの水で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下に濃縮する。生じた懸濁液を100mLと一緒に室温でさらに2時間撹拌する。これにより、28.2g(理論の89%)のN−[2−(1,3−ジメチルブチル)フェニル]−5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドが結晶形態で得られる(融点 104〜106℃)。

Claims (4)

  1. 式(I)
    Figure 0005007302
    [式中、
    Rは、C−C12−シクロアルキル、C−C12−シクロアルケニル、C−C12−ビシクロアルキル、C−C12−オキサシクロアルキル、C−C12−オキサシクロアルケニル、C−C12−チアシクロアルキル、C−C12−チアシクロアルケニル若しくはC−C12−アザシクロアルキル(ここで、これらは、それぞれ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ハロゲン及び/又はシアノで、場合により、同じように又は異なったように1置換又は多置換されていてもよい。)であるか、
    又は、フェニル(ここで、該フェニルは、場合により、同じように又は異なったように1〜5置換されていてもよく、その際、置換基は、それぞれ、リストWから選択される。)であるか、
    又は、非置換C−C20−アルキルであるか、
    又は、C−C20−アルキル(ここで、該アルキルは、ハロゲン、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルアミノ、ジ(C−C−アルキル)アミノ、C−C−ハロアルキルチオ、C−C−ハロアルキルスルフィニル、C−C−ハロアルキルスルホニル、C−C−ハロアルコキシ、C−C−ハロアルキルアミノ、ハロ−ジ(C−C−アルキル)アミノ、−SiR及び/又はC−C−シクロアルキル(ここで、該シクロアルキル部分自体、ハロゲン、C−C−アルキル及び/又はC−C−ハロアルキルで、場合により、同じように又は異なったように1〜4置換されていてもよい。)で、同じように又は異なったように1置換又は多置換されている。)であり;
    は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルケニル若しくはC−C−アルケニルオキシであり、又は、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ、C−C−ハロアルキルチオ、C−C−ハロアルキルスルフィニル若しくはC−C−ハロアルキルスルホニル(ここで、これらは、いずれの場合も、1〜13個の同一であるか又は異なったハロゲン原子を有している。)であり、又は、C−C−ハロアルケニル若しくはC−C−ハロアルケニルオキシ(ここで、これらは、いずれの場合も、1〜11個の同一であるか又は異なったハロゲン原子を有している。)であり、又は、C−C−シクロアルキル若しくはC−C−シクロアルキルオキシであり;
    及びRは、それぞれ独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル又はC−C−ハロアルキルであり;
    は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルケニル、C−C−ハロアルキニル若しくはC−C−シクロアルキルであり、又は、いずれの場合も場合により置換されてもよいフェノール若しくはフェニルアルキルである。]
    で表されるカルボキサミド類を調製する方法であって、
    式(II)
    Figure 0005007302
    で表される5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボニルフルオリドを、式(III)
    Figure 0005007302
    [式中、Rは、上記で定義されているとおりである。]
    で表されるアニリン誘導体と、酸受容体の非存在下で反応させることを特徴とする、前記方法。
  2. 120から150℃の温度を使用することを特徴とする、請求項1に記載の調製方法。
  3. 式(III−1)
    Figure 0005007302
    [式中、Rは、請求項1で定義されているとおりである。]
    で表されるアニリン誘導体を使用することを特徴とする、請求項1又は2に記載の調製方法。
  4. 式(III)で表されるアニリン誘導体として、2−(1,3−ジメチルブチル)フェニルアミンを使用することを特徴とする、請求項1、2又は3に記載の調製方法。
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