JP5005790B2 - 光中継増幅器、光通信システム及び光中継増幅器監視方法 - Google Patents

光中継増幅器、光通信システム及び光中継増幅器監視方法 Download PDF

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Description

本発明は、光アクセスシステムを長延化するための光中継増幅器、これを備える光通信システム、及び該光通信システムにおいて光中継増幅器を監視する光中継増幅器監視方法に関するものである。
近年、PON(Passive Optical Network)方式による光アクセスサービスが、マスユーザ向けに広帯域の通信をサービスする方法の主流となっている。光アクセスサービスの提供可能エリアをさらに拡大し、通信サービスの光化率を向上させるためには、PONシステムの光信号到達距離を長延化する必要がある。そのためには、光アクセス線路中に光中継増幅器を配置し、線路光損失を補償する方法が一般的である。
図1に光中継増幅器を用いたPONシステムの例を示す。光中継増幅器1には、通信事業者の局舎内に置かれる装置である光回線終端装置(OLT:Optical Line Terminal)2と宅内装置である終端装置(ONU:Optical Network Unit)3がそれぞれ光アクセス線路(4a、4b)により接続されている。光中継増幅器1は中継増幅部5、ONU部6及びOLT2の方向を指向している光方向性結合器7から構成されている。中継増幅部5とONU部6は監視用端子8を介して接続されている。またONU部6と光アクセス線路4aは光方向性結合器7により接続されている。
ユーザ端末と、局内に接続点を有する通信網との間での主信号の送受は、ONU3とOLT2、またその間をつなぐ、1心の光ファイバからなる光アクセス線路(4a、4b)及び光中継増幅器1を介して行われる。ONU3はユーザ端末からの主信号を通信光信号として光アクセス線路4bに送信する機能、またその逆に光アクセス線路4bから受信した通信光信号をユーザ端末へ向けて送信する機能を有する。OLT2とONU3の間の通信光信号は時分割多重されており、1台のOLT2に対し、複数のONU3を接続することができる。またOLT2とONU3がそれぞれ送信する光は、その波長帯が違えてあり、1心の光ファイバしか用いなくても双方向通信が可能である。OLT2では、各ONU3の時分割多重タイミングの制御や、信号の多重合分離を行う。
中継増幅部5では、OLT2から、またONU3から送信される通信光信号をそれぞれ光増幅して光パワーレベルの補償を行っている。
ここで、光中継増幅器1はその目的上、通信事業者局舎から遠隔の地に設置されるので、光中継増幅器1に対する監視や制御もまた遠隔から行う必要がある。
すなわち中継増幅部5にかかわる監視光信号の送受を行う監視用端子8と、局内に接続点を有する監視網との間で監視光信号を通信させる必要があるが、図1のように光中継増幅器1の内部に、光波長や信号方式等についてONU3と同等の機能を有するブロックであるONU部6を置き、光アクセス線路4aに監視光信号を光時分割多重する構成がとられる(例えば、非特許文献1を参照。)。
監視光信号は局装置OLT2にて多重を解かれ、局内にある接続点を介して監視網に収容される。
中継増幅部5の監視用端子8から発出された監視信号は、ONU部6において監視光信号に変換され、OLT2と光中継増幅器1を結ぶ光アクセス線路4aに送信される。このとき、ONU部6はOLT2の制御を受け、他のONU3同様にPONシステムに組み込まれるので、監視光信号を通信光信号とともに光時分割多重して送信することができる。OLT2においては監視光信号を時分割多重分離し、監視網への接続点に送信する。監視網から光中継増幅器1への監視光信号の送信はこの逆順に行われる。
ITU−T勧告G.984.6 第6.1節
しかしながら、ONU部6から送信される監視光信号は、中継増幅部5の直前の場所で光アクセス線路4aに入射され、またOLT2より送信された監視光信号も中継増幅部5を介することなくONU部6に入力される。つまり、光中継増幅器1はその目的上通信事業者局舎から遠隔した場所に置かれるにもかかわらず監視光信号は光増幅されないこととなる。このため、図1のPONシステムには、OLT2とONU部6との間の監視光信号のパワーバジェットに余裕がなく、収容制限の発生等通信確立に不安定要因が発生するという課題があった。
そこで、上記課題を解決するために、本発明は、監視光信号に対して十分なパワーバジェットを与えることができる光中継増幅器、これを備える光通信システム、及び該光通信システムにおいて光中継増幅器を監視する光中継増幅器監視方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る光中継増幅器は、通常時に監視光信号も中継増幅部を介すこととし、光中継増幅器が故障した際にスイッチを切り替え、中継増幅部を介さないこととした。
具体的には、本発明に係る一の光中継増幅器は、双方向に光信号を増幅する中継増幅部と、前記中継増幅部の一方の側で前記中継増幅部から離れる方向を指向した第1光方向性結合器と、前記中継増幅部の他方の側で前記中継増幅部の方向を指向した第2光方向性結合器と、前記中継増幅部に関する監視光信号の送受を行うONU(Optical Network Unit)部と、前記ONU部が送受する監視光信号を前記第1光方向性結合器を経由させるか、又は前記第2光方向性結合器を経由させるかを選択する光スイッチと、前記中継増幅部の動作状態及び前記ONU部の通信リンク状態に基づき、前記光スイッチの切替を制御する制御部と、を備える。
本光中継増幅器は、光スイッチを切り変えることで通常時に監視光信号を中継増幅部を経由させ、増幅することができる。従って、本発明は、監視光信号に対して十分なパワーバジェットを与えることができる光中継増幅器を提供することができる。さらに、本光中継増幅器は、中継増幅部が故障したときにスイッチを切り変えることで監視光信号を中継増幅部を迂回させることができる。これにより、これを備える光通信システムは中継増幅部が故障しても光中継増幅器の監視機能を維持することができる。
本発明に係る他の光中継増幅器は、双方向に光信号を増幅する中継増幅部と、前記中継増幅部の一方の側で前記中継増幅部から離れる方向を指向した第1光方向性結合器と、前記中継増幅部の他方の側で前記中継増幅部の方向を指向した第2光方向性結合器と、前記第1光方向性結合器と接続し、前記中継増幅部に関する監視光信号の送受を行う第1光電気変換部、前記第2光方向性結合器と接続し、前記中継増幅部に関する監視光信号の送受を行う第2光電気変換部、及び前記監視光信号を前記第1光方向性結合器を経由させるか、又は前記第2光方向性結合器を経由させるかを選択する電子的スイッチを有するONU部と、前記中継増幅部の動作状態及び前記ONU部の通信リンク状態に基づき、前記電子的スイッチの切替を制御する制御部と、を備える。
本光中継増幅器も、前述した一の光中継増幅器と同様の効果を得ることができる。また、本光中継増幅器は、可動部のある光メカニカルスイッチを用いないことで、耐衝撃性や耐摩耗性など装置信頼性が高い。
本発明に係る光中継増幅器の前記制御部は、前記中継増幅部の消費電力の情報と前記中継増幅部前後における光信号の光パワーの情報とを組み合わせて前記中継増幅部の動作状態を判断することができる。
本発明に係る光通信システムは、前記光中継増幅器と、前記光中継増幅器の前記第1光方向性結合器に光アクセス線路を介して接続され、通信光信号を送受し、且つ前記中継増幅部との間で監視光信号を送受するOLT(Optical Line Terminal)と、前記光中継増幅器の前記第2光方向性結合器に光アクセス線路を介して接続され、前記OLTとの間で前記光中継増幅器を経由した前記通信光信号を送受するONUと、を備える。
光通信システムは、前述の光中継増幅器を備えるため、監視光信号に対して十分なパワーバジェットを与えることができる光通信システムを提供することができる。
本発明に係る光通信システムの前記光中継増幅器は、前記光スイッチ又は前記電子的スイッチで前記監視光信号を前記第2光方向性結合器を経由させ前記中継増幅部で増幅させる監視光信号増幅手段を有することを特徴とする。
本発明に係る光通信システムの前記光中継増幅器は、前記光スイッチ又は前記電子的スイッチで前記監視光信号を前記第1光方向性結合器を経由させ前記中継増幅部を迂回させる監視光信号迂回手段を有することを特徴とする。
光中継増幅器は、中継増幅部が故障したときにスイッチを切り変えることで監視光信号を中継増幅部を迂回させることができる。これにより、これを備える本光通信システムは、中継増幅部が故障しても光中継増幅器の監視機能を維持することができる。
本発明に係る光通信システムの前記光中継増幅器は、前記中継増幅部が正常且つ前記監視光信号による前記OLTとの通信リンクが確立している場合、前記監視光信号増幅手段で前記OLTと前記監視光信号の送受を行い、前記通信リンクが途絶した場合、前記中継増幅部が異常と推定して前記監視光信号迂回手段で前記OLTと前記監視光信号の送受を行い、前記監視光信号迂回手段で前記OLTと前記監視光信号の送受を行った後も、前記通信リンクが途絶した状態であり且つ前記中継増幅部の異常が未検出の場合、前記監視光信号増幅手段で前記OLTと前記監視光信号の送受を再度行い、前記通信リンクの確立を待つことを特徴とする。
本光通信システムは、状況に応じて光スイッチ又は電子的スイッチを切り変えることで、光中継増幅器の通信リンクを維持することができる。
本発明に係る光中継増幅器監視方法は、OLTとONUとの間に配置される光中継増幅器を監視光信号で監視する光中継増幅器監視方法であって、前記監視光信号を前記光中継増幅器が有する中継増幅部で増幅し、前記OLTと前記光中継増幅器との間で送受する監視光信号増幅手順を行う。
本光中継増幅器監視方法は、通常時に監視光信号を中継増幅部を経由させて増幅する。従って、本発明は、監視光信号に対して十分なパワーバジェットを与えることができる光中継増幅器監視方法を提供することができる。
本発明に係る光中継増幅器監視方法は、前記中継増幅部が異常のときは、前記監視光信号を前記中継増幅部を迂回させて前記OLTと前記光中継増幅器との間で送受する監視光信号迂回手順を行うことを特徴とする。
本光中継増幅器監視方法は、中継増幅部が故障したときに監視光信号を中継増幅部を迂回させることができる。これにより、中継増幅部が故障しても光中継増幅器の監視機能は維持される。
本発明に係る光中継増幅器監視方法は、前記中継増幅部が正常且つ前記監視光信号による前記OLTとの通信リンクが確立している場合、前記監視光信号増幅手順を行い、前記通信リンクが途絶した場合、前記中継増幅部が異常と推定して前記監視光信号迂回手順を行い、前記監視光信号迂回手順を行った後も、前記通信リンクが途絶した状態であり且つ前記中継増幅部の異常が未検出の場合、前記監視光信号増幅手順を再度行い、前記通信リンクの確立を待つことを特徴とする。
本光中継増幅器監視方法は、状況に応じて監視光信号を増幅するか否かを判断することで、光中継増幅器の通信リンクを維持することができる。
本発明は、監視光信号に対して十分なパワーバジェットを与えることができる光中継増幅器、これを備える光通信システム、及び該光通信システムにおいて光中継増幅器を監視する光中継増幅器監視方法を提供することができる。
従来の光通信システムの構成を説明する図である。 本発明に係る光通信システムの構成を説明する図である。 本発明に係る光中継増幅器監視方法を説明するフローチャートである。 本発明に係る光中継増幅器を説明する図である。 本発明に係る光中継増幅器を説明する図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
図2は、本実施形態の光通信システムを説明する図である。光通信システムは、光中継増幅器1と、光中継増幅器1の第1光方向性結合器7aに光アクセス線路4aを介して接続され、通信光信号を送受し、且つ中継増幅部5との間で監視光信号を送受するOLT2と、光中継増幅器1の第2光方向性結合器7bに光アクセス線路4bを介して接続され、OLT2との間で光中継増幅器1を経由した通信光信号を送受するONU3と、を備える。
光中継増幅器1は、双方向に光信号を増幅する中継増幅部5と、中継増幅部5の一方の側で中継増幅部5から離れる方向(OLT2方向)を指向した第1光方向性結合器7aと、中継増幅部5の他方の側で中継増幅部5の方向(OLT2方向)を指向した第2光方向性結合器7bと、中継増幅部5に関する監視光信号の送受を行うONU部6と、ONU部6が送受する監視光信号を第1光方向性結合器7aを経由させるか、又は第2光方向性結合器7bを経由させるかを選択する光スイッチ9と、中継増幅部5の動作状態及びONU部6の通信リンク状態に基づき、光スイッチ9の切替を制御する制御部10と、を備える。
ONU部6には、2方路の光スイッチ9が接続されている。光スイッチ9は光ファイバの方路(A,B)を切り替える光スイッチであり、いずれか一方の方路にのみ光を疎通させることができる。中継増幅部5のOLT2に向いた側の光アクセス線路4aに、OLT2の方向を指向した光方向性結合器7aで方路Aを接続する。また、中継増幅部5のONU3を向いた側の光アクセス線路4bにも、OLT2の方向を指向した光方向性結合器7bで方路Bを接続する。
そして、光中継増幅器1は、光スイッチ9で監視光信号を第2光方向性結合器7bを経由させ中継増幅部5で増幅させる監視光信号増幅手段を有する。制御部10は光スイッチ9の切替状態を制御する。
光スイッチ9が方路Bを選択しているとき、ONU部6より送信された監視光信号は光方向性結合器7bを介して、光アクセス線路4bに結合されたのちに中継増幅部5に至り、OLT2−ONU3間の通信光信号とともに光増幅されて光アクセス線路4aに出力される。またOLT2より送信された監視光信号は、光アクセス線路4aより中継増幅部5を通り、そこで光増幅され、光方向性結合器7bを介してONU部6に至る。なお、OLT2は、監視光信号及び通信光信号が光時分割多重となるようにONU3及びONU部6を制御する。
さらに、光中継増幅器1は、光スイッチ9で監視光信号を第1光方向性結合器7aを経由させ中継増幅部5を迂回させる監視光信号迂回手段を有する。
光スイッチ9が方路Aを選択しているとき、ONU部6より送信された監視光信号は光方向性結合器7aを介して光アクセス線路4aに直接送られる。またOLT2より送信された監視光信号は、光アクセス線路4aから光方向性結合器7aを介してONU部6に至る。即ち中継増幅部5を介さずに監視光信号の通信が行われる。
光スイッチ9により方路Bを選択し、監視光信号を光増幅することにより、監視光信号の通信に十分なパワーバジェットを得ることができるため、光中継増幅器1の監視及び制御を安定に行うことができるようになる。また、得られたパワーバジェットを光アクセス線路に割り当てるならば、光アクセス線路4aをさらに長延化することも可能となる。
万一、中継増幅部5が故障し、光増幅が行われなくなっても、光スイッチ9の方路をA側に切り替えることにより、中継増幅部5を介さずに監視光信号の通信を試みることができるようになり、通信確立の不安定さは存在するものの監視継続の可能性を高めることができる。
ここで、光スイッチ9の切替方法について述べる。光スイッチ9は制御部10によりその切替を制御される。制御部10は中継増幅部5の動作状態及びONU部6の光通信リンク状態を常時監視し、これら装置の動作状態により光スイッチ9の切替の指示を行う。例えば、中継増幅部5は光入出力パワーレベルなど光増幅機能の正常及び異常について状態を制御部10に出力することができる。ONU部6は光通信リンクの確立もしくはリンク断を制御部10に通知することができる。
光中継増幅器1は、中継増幅部5が正常且つ監視光信号によるOLT2との通信リンクが確立している場合、監視光信号増幅手段でOLT2と監視光信号の送受を行い、通信リンクが途絶した場合、中継増幅部5が異常と推定して監視光信号迂回手段でOLT2と監視光信号の送受を行い、監視光信号迂回手段でOLT2と前記監視光信号の送受を行った後も、通信リンクが途絶した状態であり且つ中継増幅部5の異常が未検出の場合、監視光信号増幅手段でOLT2と監視光信号の送受を再度行い、通信リンクの確立を待つ。
通常、光スイッチ9は方路Bを選択している。中継増幅部5の情報から光増幅が正常に行われ、かつONU部6において光通信リンクが確立しているならば光スイッチ9は方路Bを維持し続ける。もし、制御部10がONU部6から光通信リンク断の通知を受けた場合、制御部10は光スイッチ9をして方路Aへ切替させ、ONU部6の光通信リンク確立を期待する。
もし、ここでONU部6が光通信リンクを確立できず、かつ中継増幅部5から光増幅機能異常などの光通信の不能を意味する警報を検出しなかった場合には、制御部10は光スイッチ9を方路Bに切戻し、そこで再びONU部6の光通信リンク確立を期待する。
図3は、この光中継増幅器監視方法を説明するフローチャートである。光中継増幅器1を立ち上げ(ステップ21)たのち、制御部10は光スイッチ9を方路Bに切り替える(ステップ22)。次に、制御部10はONU部6の通信リンクが確立されていればその状態(方路B)を保持し続ける(ステップ23)。ONU部6の通信リンクがダウンした場合(ステップ23)、制御部10は光スイッチ9を方路A側に切り替える(ステップ24)。方路AでONU部6が通信リンクを確立できた、もしくは中継増幅部5に異常警報がある場合、制御部10は(方路A)を保持し続ける(ステップ25)。方路AでONU部6が通信リンクを確立できず、且つ中継増幅部5の異常警報がない場合(ステップ25)、制御部10は光スイッチ9を方路Bに切り替え、ONU部6のリンク確立を試行する(ステップ22)。
ここで、光スイッチ9の切り替えに際し、過敏な反応による不安定動作をさけるため、たとえば、ステップ23やステップ25の切り替え判定時にタイマを導入し、一定時間のあいだ状況を観察してもよい。また、ONU部6の故障時やPONシステム異常時など、ONU部6の通信リンクが長時間ダウンし続けるような場合に、光スイッチ9の切替の繰り返しを避けるために、切り替え回数を勘定するカウンタを導入し、一定回数の切り替えを行ったらそこで状態を保持するようになってもよい。
以上の説明のように、本実施形態の光通信システムは、光中継増幅器の監視光信号を、中継増幅部にて増幅することにより十分な光パワーバジェットを得ることができるので監視光信号の通信から不安定さを排することができるとともに、スイッチにより方路切り替えができるので中継増幅部故障時にも監視光信号の通信の確立を期待することができる。
(光中継増幅器の第1実施例)
図4は、光中継増幅器1の第1実施例を説明する図である。中継増幅部5は、光増幅器11と、光増幅器11の消費電流をモニタする電流モニタ12と、光増幅器11の入出力光パワーレベルをモニタするパワーモニタ13と、電流モニタ12及びパワーモニタ13のモニタ情報を収集し警報を発生させる警報部14からなる。警報部14は電流モニタ12とパワーモニタ13からのモニタ情報をもとに光増幅器11の動作状態の異常もしくは正常を判定し、それぞれ警報として出力する。警報部14が出力した警報は、監視用端子8を通じてONU部6及び制御部10に送られる。ONU部6において警報は監視光信号に変換され送信される。
制御部10は、中継増幅部5の消費電力の情報と中継増幅部5前後における光信号の光パワーの情報とを組み合わせて中継増幅部5の動作状態を判断する。制御部10はONU部6の通信リンクの状態、および中継増幅部5の警報状態をもとに、機械的手段により光信号の方路を切り替える光メカニカル光スイッチである光スイッチ9の切り替えを制御する。以上により、光中継増幅器1は装置状態により光スイッチ9を切り替えることができる。
(光中継増幅器の第2実施例)
図5は、光中継増幅器1の第2実施例を説明する図である。図5の光中継増幅器1は、双方向に光信号を増幅する中継増幅部5と、中継増幅部5の一方の側で中継増幅部5から離れる方向を指向した第1光方向性結合器7aと、中継増幅部5の他方の側で中継増幅部5の方向を指向した第2光方向性結合器7bと、第1光方向性結合器7aと接続し、中継増幅部5に対する監視光信号の送受を行う第1光電気変換部16a、第2光方向性結合器7bと接続し、中継増幅部5に対する監視光信号の送受を行う第2光電気変換部16b、及び監視光信号を第1光方向性結合器7aを経由させるか、又は第2光方向性結合器7bを経由させるかを選択する電子的スイッチ9bを有するONU部6と、中継増幅部5の動作状態及びONU部6の通信リンク状態に基づき、電子的スイッチ9bの切替を制御する制御部10と、を備える。
ONU部6は、警報信号の処理や、ONU部6自身の動作制御を行うドライバ部15と、光方向性結合器7a及び光方向性結合器7bとそれぞれ接続された光電気変換部(16a、16b)と、光電気変換部(16a、16b)のいずれか一方を動作させる電子的光スイッチ9bからなる。
ドライバ部15は制御部10にONU部6のリンクに関する情報を提供し、また制御部10と電子的光スイッチ9bとの仲介を行う。図5の光中継増幅器1は、光メカニカルスイッチを用いないため可動部分がなく、耐衝撃性や耐摩耗性など装置信頼性に優れる。
1:光中継増幅器
2:OLT
3:ONU
4a、4b:光アクセス線路
5:中継増幅部
6:ONU部
7、7a、7b:光方向性結合器
8:中継増幅部の監視用端子
9:光スイッチ
9b:電子的スイッチ
10:制御部
11:光増幅器
12:電流モニタ
13:パワーモニタ
14:警報部
15:ドライバ部
16a、16b:光電気変換部
A、B:方路

Claims (5)

  1. 双方向に光信号を増幅する中継増幅部と、
    前記中継増幅部の一方の側で前記中継増幅部から離れる方向を指向した第1光方向性結合器と、
    前記中継増幅部の他方の側で前記中継増幅部の方向を指向した第2光方向性結合器と、
    前記中継増幅部に関する監視光信号の送受を行うONU(Optical Network Unit)部と、
    前記ONU部が送受する監視光信号を前記第1光方向性結合器を経由させるか、又は前記第2光方向性結合器を経由させるかを選択する光スイッチと、
    前記中継増幅部が正常であるときに前記光スイッチを切り換えて前記監視光信号を前記第2光方向性結合器を経由させ前記中継増幅部で増幅させる監視光信号増幅手段を選択し、前記中継増幅部が異常であるときに前記光スイッチを切り換えて前記監視光信号を前記第1光方向性結合器を経由させ前記中継増幅部を迂回させる監視光信号迂回手段を選択する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記中継増幅部が正常且つ前記監視光信号によるOLT(Optical Line Terminal)との通信リンクが確立している場合、前記監視光信号増幅手段で前記OLTと前記監視光信号の送受を行い、
    前記通信リンクが途絶した場合、前記中継増幅部が異常と推定して前記監視光信号迂回手段で前記OLTと前記監視光信号の送受を行い、
    前記監視光信号迂回手段で前記OLTと前記監視光信号の送受を行った後も、前記通信リンクが途絶した状態であり且つ前記中継増幅部の異常が未検出の場合、前記監視光信号増幅手段で前記OLTと前記監視光信号の送受を再度行い、前記通信リンクの確立を待つことを特徴とする光中継増幅器。
  2. 双方向に光信号を増幅する中継増幅部と、
    前記中継増幅部の一方の側で前記中継増幅部から離れる方向を指向した第1光方向性結合器と、
    前記中継増幅部の他方の側で前記中継増幅部の方向を指向した第2光方向性結合器と、
    前記第1光方向性結合器と接続し、前記中継増幅部に関する監視光信号の送受を行う第1光電気変換部、前記第2光方向性結合器と接続し、前記中継増幅部に関する監視光信号の送受を行う第2光電気変換部、及び前記第1光電気変換部又は前記第2光電気変換部を動作させることで、前記第1光方向性結合器を経由した前記監視光信号又は前記第2光方向性結合器を経由した前記監視光信号を選択する電子的スイッチを有するONU部と、
    前記中継増幅部が正常であるときに前記電子的スイッチを切り換えて前記監視光信号を前記第2光方向性結合器を経由させ前記中継増幅部で増幅させる監視光信号増幅手段を選択し、前記中継増幅部が異常であるときに前記電子的スイッチを切り換えて前記監視光信号を前記第1光方向性結合器を経由させ前記中継増幅部を迂回させる監視光信号迂回手段を選択する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記中継増幅部が正常且つ前記監視光信号によるOLT(Optical Line Terminal)との通信リンクが確立している場合、前記監視光信号増幅手段で前記OLTと前記監視光信号の送受を行い、
    前記通信リンクが途絶した場合、前記中継増幅部が異常と推定して前記監視光信号迂回手段で前記OLTと前記監視光信号の送受を行い、
    前記監視光信号迂回手段で前記OLTと前記監視光信号の送受を行った後も、前記通信リンクが途絶した状態であり且つ前記中継増幅部の異常が未検出の場合、前記監視光信号増幅手段で前記OLTと前記監視光信号の送受を再度行い、前記通信リンクの確立を待つことを特徴とする光中継増幅器。

  3. 前記制御部は、
    前記中継増幅部の消費電力の情報と、前記第1光方向性結合器から前記第2光方向性結合器へ向かう光信号及び前記第2光方向性結合器から前記第1光方向性結合器へ向かう光信号の光パワーの情報と、をモニタし、予め前記消費電力と前記光パワーとを組み合わせて設定された閾値から外れたときに前記中継増幅部の異常と判断することを特徴とする請求項1又は2に記載の光中継増幅器。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の光中継増幅器と、
    前記光中継増幅器の前記第1光方向性結合器に光アクセス線路を介して接続され、通信光信号を送受し、且つ前記中継増幅部との間で監視光信号を送受するOLT(Optical Line Terminal)と、
    前記光中継増幅器の前記第2光方向性結合器に光アクセス線路を介して接続され、前記OLTとの間で前記光中継増幅器を経由した前記通信光信号を送受するONUと、
    を備える光通信システム。
  5. OLTとONUとの間に配置される光中継増幅器を監視光信号で監視する光中継増幅器監視方法であって、
    前記中継増幅部が正常のときは、前記監視光信号を前記光中継増幅器が有する中継増幅部で増幅し、前記OLTと前記光中継増幅器との間で送受する監視光信号増幅手順を行い、
    前記中継増幅部が異常のときは、前記監視光信号を前記中継増幅部を迂回させて前記OLTと前記光中継増幅器との間で送受する監視光信号迂回手順を行い、
    前記中継増幅部が正常且つ前記監視光信号による前記OLTとの通信リンクが確立している場合、前記監視光信号増幅手順を行い、
    前記通信リンクが途絶した場合、前記中継増幅部が異常と推定して前記監視光信号迂回手順を行い、
    前記監視光信号迂回手順を行った後も、前記通信リンクが途絶した状態であり且つ前記中継増幅部の異常が未検出の場合、前記監視光信号増幅手順を再度行い、前記通信リンクの確立を待つことを特徴とする光中継増幅器監視方法。
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