JP5005658B2 - 建設機械の燃料タンク配設構造 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧ショベル等の建設機械に備えられる旋回体の旋回フレーム上に、6面体を形成する燃料タンクを配設する建設機械の燃料タンク配設構造に関する。
この種の従来技術として、特許文献1に示されるものがある。この従来技術は、例えば油圧ショベルの旋回体の旋回フレーム上に燃料タンクを配設したものである。燃料タンクは、ブーム等を含む作業装置からカウンタウエイト側を見た場合に位置する前面、左側面、右側面、背面、上面、底面の6面体から成っている。これらの6面のうちの主に外部に露出する意匠面となる左側面は、燃料タンクに収容される燃料の各種作業等に伴う振動衝撃力に起因するスロッシング(液面の揺れ、暴れ)による応力集中によって各面を結合させる溶接部等が損傷することを防止するために、外側に向って凸形状となる湾曲面に形成されている。
ところで、燃料タンク内に例えば9割以上の燃料が収容されているようなとき、すなわち燃料タンクの全容積に対する収容される燃料量の割合が高いときには、各種作業に伴う上述した燃料のスロッシングの発生は少ない。このような状態から、燃料が使用され、燃料タンク内の燃料が所定量以下に減少し、少なくなったときに、各種作業に伴う上述したスロッシングが発生することが知られている。このようなことから、上述した従来技術にあっては、左側面に凹凸部を形成するビーディング処理を施してこの燃料タンクの強度を向上させることが、上述した従来技術において提案されている。また、上述した従来技術の他に、左側面をリブで補強してこの燃料タンクの強度を高めるようにしたものも従来提案されている。
特許第2582239号公報
上述した従来技術は、スロッシングによる衝撃力が与えられる燃料タンクの左側面等に加工を施して燃料タンクの強度を高めるようにしてあるが、このような加工を施すことは燃料タンクの製作が大掛かりとなって、燃料タンクの製作費が高くなりやすい。また、意匠面を形成すべき左側面等に凹凸部を形成したり、リブを設けたりすることから外観上の見栄えが悪く、燃料タンクの意匠性が低下しやすい問題もある。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、強度を高めるための燃料タンクの加工を要することなく、燃料のスロッシングによって燃料タンクに与えられる衝撃力を緩和させることができる建設機械の燃料タンク配設構造を提供することにある。
この目的を達成するために、本発明は、建設機械に備えられる旋回体の旋回フレーム上に、6面体を形成する燃料タンクを配設する建設機械の燃料タンク配設構造において、上記燃料タンクに収容される燃料が、スロッシングの発生に関連して設定された設定量以上のときには上記燃料タンクを揺動不能に固定保持し、上記燃料タンクに収容される燃料が上記設定量よりも少なくなったときには、上記燃料タンクを上記旋回体の左右方向に揺動可能に保持する保持手段と、揺動可能に上記燃料タンクを弾性支持する弾性部材とを備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、燃料タンクに収容される燃料が設定量以上であって、燃料のスロッシングを発生しにくい程、燃料タンクに十分な燃料が収容されているときには、保持手段によって燃料タンクは揺動不能に保持される。また、燃料タンクに収容される燃料が設定量よりも少なくなり、スロッシングが発生しやすくなると、保持手段及び弾性部材によって燃料タンクは旋回体の左右方向に揺動可能に保持される。この状態において当該建設機械で各種作業が実施されると、これらの作業に応じて燃料タンク内にスロッシングが発生し燃料の液面に傾きを生じるが、このときの燃料の液面の揺れに同調して燃料タンクも揺動し、燃料の液面の傾きと同じ方向の傾きを生じさせることができる。したがって、燃料タンクにおける燃料の液面と、燃料タンクの例えば上面とがほぼ平行となるような位置関係、すなわちスロッシングを生じないときの位置関係と同様の位置関係に保つことができる。これにより、燃料のスロッシングが発生したときでも、このスロッシングによって燃料タンクに与えられる衝撃力を緩和させることができる。また、このような燃料タンクに与えられる衝撃力の緩和を、燃料タンクの強度を高める加工を要することなく、保持手段及び弾性手段を設ける簡単な構成で実現させることができる。
また、本発明に係る建設機械の燃料タンク配設構造は、上記発明において、上記保持手段は、上記燃料タンク側及び旋回フレーム側の一方に設けたピンと、上記燃料タンク側及び旋回フレーム側の他方に設けられ、上記ピンを案内するガイド部とから成り、上記ガイド部は、上記ピンが横方向に移動不能に収納される縦溝と、この縦溝に連設され、上記ピンが横方向の移動可能に収納される横溝とを有し、上記弾性部材が、ばねから成ることを特徴としている。
このように構成した本発明は、燃料タンクを揺動不能に固定保持する、あるいは燃料タンクを旋回体の左右方向に揺動可能に保持する保持手段を、ピンと、このピンを案内するガイド部との組み合わせで実現させることができ、この保持手段を簡単な構造とすることができる。また、弾性部材は比較的入手しやすいばねから成るので実用性に富む。
また、本発明に係る建設機械の燃料タンク配設構造は、上記発明において、上記ピンは、二等辺三角形を形成する3本のピンから成り、上記ガイド部は、上記3本のピンに対応させた3つのガイド部から成ることを特徴としている。
また、本発明に係る建設機械の燃料タンク配設構造は、上記発明において、上記ピンは、断面が小判形の1本のピンから成り、上記ガイド部は、上記1本のピンに対応させた1つのガイド部から成ることを特徴としている。
また、本発明に係る建設機械の燃料タンク配設構造は、上記発明において、上記ピンは、縦方向に配置される2本のピンから成り、上記ガイド部は、上記2本のピンに対応させて、縦方向に配設される2つのガイド部から成ることを特徴としている。
また、本発明に係る建設機械の燃料タンク配設構造は、上記発明において、上記ピンが設けられ、上記燃料タンクの底面に固定されるタンク側ブラケットと、上記ガイド部が設けられ、上記旋回フレームに固定されるフレーム側ブラケットとを備え、上記タンク側ブラケットを上記燃料タンクの、上記旋回体の左右方向に直交する方向である前後方向に一対設け、これらのタンク側ブラケットに対応させて上記フレーム側ブラケットを一対設けたことを特徴としている。
本発明は、燃料タンクに収容される燃料が、スロッシングの発生に関連して設定された設定量以上のときには燃料タンクを揺動不能に固定保持し、燃料タンクに収容される燃料が設定量よりも少なくなったときには、燃料タンクを旋回体の左右方向に揺動可能に保持する保持手段と、燃料タンクの揺動を可能にさせるように弾性支持する弾性部材とを備えたことから、強度を高めるための燃料タンクの加工を要することなく、燃料のスロッシングによって燃料タンクに与えられる衝撃力を緩和させることができ、スロッシングによる燃料タンクの耐久性の劣化を防止できる。すなわち、燃料タンクに強度を高めるための加工を施した場合と同様に、燃料タンクの耐久性を向上させることができるとともに、燃料タンクの強度を高める加工を要しないので、従来に比べて燃料タンクの製作費を低減させることができる。また、優れた美観を維持した燃料タンクを配設することができる。
以下、本発明に係る建設機械の燃料タンク配設構造を実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明に係る燃料タンク配設構造の一実施形態が備えられる建設機械の一例として挙げた油圧ショベルの要部斜視図である。
この図1に示すように、本発明に係る燃料タンク配設構造の一実施形態が備えられる建設機械は、例えば油圧ショベルであり、この油圧ショベルは、走行体1と、この走行体1上に配置される旋回体3と、この旋回体3に上下方向の回動可能に装着されるブーム、アーム等を含む作業装置9とを備えている。走行体1は走行用油圧モータ2によって駆動される履帯を含んでいる。旋回体2の旋回フレーム4上には、本実施形態の配設対象物である燃料タンク6の他、作動油タンク7、エンジン、油圧ポンプ等が収納されるエンジン室5、運転室8が搭載されている。また、旋回体3の後側部分には、重量バランスを確保するカウンタウエイト10が設けられている。
図2,3は本実施形態に係る燃料タンク配設構造を示す図で、図2は正面図、図3は側面図である。また、図4は本実施形態に備えられるタンク側ブラケットを示す斜視図、図5は本実施形態に備えられるフレーム側ブラケットを示す斜視図である。なお、図2の正面図は、図1に示す作業装置9側からカウンタウエイト10方向を見たときの燃料タンクの図を示している。
燃料タンク6の形状は、ほぼ立方体に近い形状に形成され、前面6A、左側面6B、右側面6C、背面6D、上面6E、底面6Fを有する6面体から成っている。各面は、それぞれ折り曲げ加工、溶接等により結合され一体化されている。図2に示す左側面6Bは、外側に向って緩やかに凸となって湾曲する曲面に形成されている。また、左側面6Bと上面6Eとのコーナー部は、曲率半径の小さい連続する湾曲部となっている。上面6Eには燃料の給油口12を設けてある。
本実施形態は、燃料タンク6に収容される燃料が、スロッシングの発生に関連して設定された設定量以上のときには燃料タンク6を揺動不能に固定保持し、燃料タンク6に収容される燃料が設定量よりも少なくなったときには、燃料タンク6を旋回体3の左右方向に、すなわち作業装置9とカウンタウエイト10とを結ぶ方向に対して直交する方向に、揺動可能に保持する保持手段と、揺動可能に燃料タンク6を弾性支持する弾性部材とを備えている。
上述した保持手段は、燃料タンク6側及び旋回フレーム4側の一方、例えば燃料タンク6側に設けたピンと、燃料タンク6側及び旋回フレーム4側の他方、例えば旋回フレーム4側に設けられ、ピンを案内するガイド部とから成っている。後述のように、ガイド部は、燃料タンク6を揺動不能に固定保持するためにピンが横方向に移動不能に収納される縦溝と、この縦溝に連設され、燃料タンク6を揺動可能に保持するためにピンが横方向の移動可能に収納される横溝とを有している。また、上述した弾性部材は、例えばばね13A、13B、13C、13Dから成っている。
また、図4,5に示すように、上述したピンが設けられ、燃料タンク6の底面6Fに固定される一対の同一形状のタンク側第1,第2ブラケット14A,14Bと、上述したガイド部が設けられ、旋回フレーム4側に固定される一対の同一形状のフレーム側第1,第2ブラケット16A,16Bとを備えている。タンク側第1,第2ブラケット14A,14Bを、燃料タンク6の、旋回体3の左右方向に直交する方向である前後方向に設けてあり、これらのタンク側第1,第2ブラケット14A,14Bに対応させてフレーム側第1,第2ブラケット16A,16Bを設けてある。すなわち、タンク側第1ブラケット14Aに対向させてフレーム側第1ブラケット16Aを配置してあり、タンク側第2ブラケット14Bに対向させてフレーム側第2ブラケット16Bを配置してある。
図4に示すように、例えばタンク側第1,第2ブラケット14A,14Bに設けられるピンは、二等辺三角形を形成する第1ピン14C、第2ピン14D、第3ピン14Eの3本の円柱状のピンから成り、フレーム側第1,第2ブラケット16A,16Bのガイド部は、上述の3本のピンに対応させた第1ガイド部16C、第2ガイド部16D、第3ガイド部16Eの3つのガイド部から成っている。
上述のように、第1ガイド部16Cは、縦溝16C1と横溝16C2を有し、第2ガイド部16Dは、縦溝16D1と横溝16D2を有し、第3ガイド部16Eは、縦溝16E1と横溝16E2を有し、それぞれほぼT字形状に形成してある。
上述したばね13A、13B、13C、13Dは、燃料タンク6の底面6Fと旋回フレーム4との間に設けてあり、燃料タンク6の底面6Fにタンク側第1,第2ブラケット14A,14Bを溶接等により固定してある。タンク側第1,第2ブラケット14A,14Bの3本のピンのうちの第1ピン14Cは、図2に示すように、燃料タンク6の重心を通る鉛直線CL上に、かつ燃料タンク6の揺動中心Pを中心とした半径R1の位置に存在するように設けてある。また、第2ピン14D、第3ピン14Eは、揺動中心Pを中心とした半径R2の円周上に、かつ、鉛直線CLから、この鉛直線CLと直交する方向の互いに反対方向のそれぞれ距離L1の位置に設けてある。
燃料タンク6の下方に位置する旋回フレーム4にブラケット15を溶接等により固定してあり、このブラケット15に上述したフレーム側第1,第2ブラケット16A,16Bを溶接等により固定してある。これらのフレーム側第1,第2ブラケット16A,16Bの第1ガイド部16Cの横溝16C2は、燃料タンク6の揺動中心Pを中心とした半径R1の円弧に沿うように形成してある。また、この横溝16C2の最下位置に形成される縦溝16C1は、第1ピン14Cの外径よりも僅かながら大きい幅寸法に形成されている。第2ガイド部16D、第3ガイド部16Eのそれぞれの横溝16D2,16E2は、揺動中心Pを中心とした半径R2の円弧に沿うように形成してある。また、これらの横溝16D2,16E2の最下位置に形成される縦溝16D1,16E1は、第2ピン14D、第3ピン14Eの該当するものの外径よりも僅かに大きい幅寸法に形成されている。
上述の第1ピン14Cは第1ガイド部16Cに案内され、第2ピン14Dは第2ガイド部16Dに案内され、第3ピン14Eは第3ガイド部16Eに案内される。これらの第1ピン14C、第2ピン14D、第3ピン14Eの横方向の移動は、それぞれ第1ガイド部16Cの横溝16C2の両端部、第2ガイド部16Dの横溝16D2の両端部、第3ガイド部16Eの横溝16E2の両端部によって制限される。したがって、燃料タンク6の揺動範囲、すなわち燃料タンク6の最大傾斜量は、第1ガイド部16Cの横溝16C2、第2ガイド部16Dの横溝16D2、第3ガイド部16Eの横溝16E2の形状寸法を適宜考慮することにより設定できる。
設定量以上の燃料が収容されて燃料タンク6の重量が重くなった状態では、第1ピン14A、第2ピン14D、第3ピン14Eのそれぞれは、第1ガイド部16Cの縦溝16C1、第2ガイド部16Dの縦溝16D1、第3ガイド部16Eの縦溝16E1に挿入され、各ピン14C,14D,14Eが縦溝16C1,16D1,16E1の側壁に拘束されることによって燃料タンク6の揺動が不能となる。このように、燃料タンク6を揺動させないように固定保持する重量、すなわち燃料タンク6に収容される燃料の設定量は、ばね13A,13B,13C,13Dのばね係数を調整することにより所望の値に設定できる。
図6は本実施形態に係る燃料タンク配設構造の動作を示す図で、燃料タンクに設定量以上の燃料が収容されているときの燃料タンク保持状態を示す正面図、図7は図6の要部拡大図である。図8は図7に示すように、ピンを第1ピン、第2ピン、第3ピンとによって構成し、しかもこれらの3本のピンを二等辺三角形を形成するように配置した理由を説明する図である。図9は本実施形態に係る燃料タンク配設構造の動作を示す図で、燃料タンクに収容される燃料が、設定量よりも少なくなったときの燃料タンク保持状態を示す正面図、図10は図9の要部拡大図である。
このように構成した本実施形態は、図6に示すように、燃料タンク6に収容される燃料20が設定量以上であって、燃料20のスロッシングを発生し難い程、燃料タンク6に十分な燃料20が収容されているときには、燃料20を含めた燃料タンク6の重量によってばね13A,13B,13C,13Dが圧縮され、図7に示すように、タンク側第1,第2ブラケット14A,14Bの第1ピン14C、第2ピン14D、第3ピン14Eのそれぞれが、フレーム側第1,第2ブラケット16A,16Bの第1ガイド部16Cの縦溝16C1、第2ガイド部16Dの縦溝16D1、第3ガイド部16Eの縦溝16E1のそれぞれに挿入される。これにより、燃料タンク6は、揺動不能に固定保持される。
なお仮に、図8に示すように、第1ピン14Cと第2ピン14Dとの距離R3、もしくは第1ピン14Cと第3ピン14Eとの距離R3と、第2ピン14Dと第3ピン14Eとの距離R4とがほぼ等しくなると、第2ピン14Dもしくは第3ピン14Eを中心として燃料タンク6が揺動し、傾斜して、かえってスロッシングを増大させる懸念がある。このような揺動を防ぐために、本実施形態では上述したように、第1ピン14C、第2ピン14D、第3ピン14Eによって二等辺三角形を形成させてあり、第1ピン14Cと第2ピン14Dとの距離R3と、第2ピン14Dと第3ピン14Eとの距離R4を異ならせてあり、また、第1ピン14Cと第3ピン14Eとの距離R3と、第2ピン14Dと第3ピン14Eとの距離R4を異ならせてある。
そして、例えば上述のように燃料タンク6に燃料20が十分に収容された状態から、燃料20が使用されてこの燃料20が設定量よりも少なくなり、スロッシングが発生しやすくなると、燃料20を含めた燃料タンク6の重量が軽くなり、図9に示すように、ばね13A,13B,13C,13Dの力によって燃料タンク6が上方に移動し、これと共にタンク側第1,第2ブラケット14A,14Bの第1ピン14C、第2ピン14D、第3ピン14Eのそれぞれが上昇して、フレーム側第1,第2ブラケット16A,16Bの第1ガイド部16Cの横溝16C2、第2ガイド部16Dの横溝16D2、第3ガイド部16Eの横溝16E2の該当するものへ収納される。
この状態にあっては、作業装置9によって行われる各種作業に際して、例えば旋回体3が一方向に旋回すると、スロッシングの発生によって燃料タンク6の燃料20の液面20Aは、同図9に示すように左下がりに傾斜する状態となるが、このとき液面20Aの揺れに同調して同図10に示すように、タンク側第1,第2ブラケット14A,14Bの第1ピン14C、第2ピン14D、第3ピン14Eのそれぞれが、フレーム側第1,第2ブラケット16A,16Bの第1ガイド部16Cの横溝16C2、第2ガイド部16Dの横溝16D2、第3ガイド部16Eの横溝16E2の同図10の右端部まで案内され、燃料タンク6が揺動して図9に示すように左下がりに傾斜する状態となる。したがって、このとき燃料タンク6における燃料20の液面20Aと、燃料タンクの例えば上面6Eとがほぼ平行となるような位置関係、すなわちスロッシングを生じないときの位置関係と同様の位置関係に保つことができる。
なお、例えば旋回体3が上述した旋回方向と逆の方向に旋回したときには、燃料タンク6の燃料20の液面20Aは、同図9に示すものとは逆に右下がりに傾斜する。このとき、液面20Aの揺れに同調して、タンク側第1,第2ブラケット14A,14Bの第1ピン14C、第2ピン14D、第3ピン14Eのそれぞれが、図10に示すフレーム側第1,第2ブラケット16A,16Bの第1ガイド部16Cの横溝16C2、第2ガイド部16Dの横溝16D2、第3ガイド部16Eの横溝16E2の左端部まで案内され、燃料タンク6が揺動して右下がりに傾斜する状態となる。したがって、このときも燃料タンク6における燃料20の液面20Aと、燃料タンク6の例えば上面6Eとがほぼ平行となるような位置関係、すなわちスロッシングを生じないときの位置関係と同様の位置関係に保つことができる。
このように構成した本実施形態によれば、燃料タンク6の燃料20が設定量よりも少なくなってスロッシングを生じたとしても、スロッシングと同調して燃料タンク6が揺動し、スロッシングによって燃料タンク6に与えられる衝撃力を緩和させることができる。また、燃料タンク6の強度を高めるための加工を要することなく、スロッシング発生時の上述した揺動動作を実現させることができる。これにより、燃料20のスロッシングによる燃料タンク6の耐久性の劣化を防止できる。すなわち、燃料タンク6に強度を高めるための加工を施した場合と同様に、燃料タンク6の耐久性を向上させることができるとともに、燃料タンク6の強度を高める加工を要しないので、燃料タンク6の製作費を低減させることができる。また、優れた美観を維持した燃料タンク6を配設することができる。
また、燃料タンク6を揺動不能に固定保持する、あるいは燃料タンク6を旋回体3の左右方向に揺動可能に保持する保持手段を、第1ピン14C、第2ピン14D、第3ピン14Eと、第1ガイド部16C、第2ガイド部16D、第3ガイド部16Eとの組み合わせで実現させることができ、この保持手段を簡単な構造とすることができる。また、弾性部材は比較的入手しやすいばね13A,13B,13C,13Dから成るので実用性に富む。
なお、上記実施形態では、タンク側第1,第2ブラケット14A,14Bの第1ピン14C、第2ピン14D、第3ピン14Eによって二等辺三角形を形成するようにしてあるが、第2ピン14D、第3ピン14Eを上側に配置し、第1ピン14Cを下側に配置した逆二等辺三角形を形成するようにしてもよい。もちろんこの場合には、これらの第1ピン14C、第2ピン14D、第3ピン14Eが収納されるフレーム側第1,第2ブラケット16A,16Bの第1ガイド部16C、第2ガイド部16D、第3ガイド部16Eも、同様に逆二等辺三角形を形成するように配置する構成となる。
また、上記ではタンク側第1,第2ブラケット14A,14Bに3本のピンである第1ピン14C、第2ピン14D、第3ピン14Eを設けた構成にしてあるが、本発明は、このピンの数に限定されることはない。例えばタンク側第1,第2ブラケット14A,14Bのそれぞれに、単に1本の断面小判形のピンを設けた構成にしてもよい。この場合、フレーム側第1,第2ブラケット16A,16Bにも、上述と同様の縦溝と横溝を有する単に1つのガイド部を設けるようにする。また、小判形を形成する断面の長手方向が、ガイド部の縦溝の延設方向に沿うように、ガイド部に対してピンを配置する。
このように構成したものでは、ガイド部の縦溝に断面小判形のピンが収納されたとき、断面小判形を形成する直線状の両側部(平坦面)の動きがガイド部の縦溝によって規制されるので、燃料タンク6を揺動不能に固定保持することができ、また、断面小判形のピンがガイド部の横溝に収納されたとき、ガイド部の横溝内のピンの移動が可能となって、燃料タンク6は揺動可能に保持される状態となる。
またこれとは別に、タンク側第1,第2ブラケット14A,14Bの縦方向に2本のピンを設け、フレーム側第1,第2ブラケット16A,16Bにも、上述の2本のピンのうちの該当するピンが案内される縦溝及び横溝をそれぞれ有する2つのガイド部を、縦方向に配設した構成にしてもよい。このように構成したものも、燃料タンク6の揺動不能の固定保持と、揺動可能の保持とを選択的に実現させることができる。
また、上記では、燃料タンク6に固定されるタンク側第1,第2ブラケット14A,14Bにピンを設け、旋回フレーム4に固定されるフレーム側第1,第2ブラケット16A,16Bに、ピンが案内される縦溝及び横溝を有するガイド部を設けた構成にしてあるが、これとは逆に、フレーム側第1,第2ブラケット16A,16Bにピンを設け、タンク側第1,第2ブラケット14A,14Bに、ピンが案内される縦溝及び横溝を有するガイド部を設けた構成にしてもよい。この場合、タンク側第1,第2ブラケット14A,14Bに設けられるガイド部は、上述した実施形態におけるのとは逆に上側に縦溝が配置され、縦溝の下側に横溝が配置されるほぼ逆T字形をしたものとなる。
このように構成したものでは、燃料タンク6に収容される燃料20が設定量以上のときには、タンク側第1,第2ブラケット14A,14Bに設けたガイド部の上側に形成される縦溝に、フレーム側第1,第2ブラケット16A,16Bに設けたピンが挿入し、これによって燃料タンク6は揺動不能に固定保持される。また、燃料タンク6に収容される燃料20が設定量よりも少なくなったときには、ばね13A,13B,13C,13Dの力により燃料タンク6が上昇し、これによってタンク側第1,第2ブラケット14A,14Bのガイド部の縦溝の下側に形成されている横溝に、フレーム側第1,第2ブラケット16A,16Bに設けたピンが挿入し、これによって燃料タンク6は揺動可能に保持される状態となり、燃料20のスロッシングの発生時に、上述した実施形態におけるのと同様に燃料タンク6を揺動させ、スロッシングによって燃料タンク6に与えられる衝撃力を緩和させることができる。
本発明に係る燃料タンク配設構造の一実施形態が備えられる建設機械の一例として挙げた油圧ショベルの要部斜視図である。 本実施形態に係る燃料タンク配設構造を示す正面図である。 本実施形態に係る燃料タンク配設構造を示す側面図である。 本実施形態に備えられるタンク側ブラケットを示す斜視図である。 本実施形態に備えられるフレーム側ブラケットを示す斜視図である。 本実施形態に係る燃料タンク配設構造の動作を示す図で、燃料タンクに設定量以上の燃料が収容されているときの燃料タンク保持状態を示す正面図である。 図6の要部拡大図である。 図7に示すように、ピンを第1ピン、第2ピン、第3ピンとによって構成し、しかもこれらの3本のピンを二等辺三角形を形成するように配置した理由を説明する図である。 本実施形態に係る燃料タンク配設構造の動作を示す図で、燃料タンクに収容される燃料が、設定量よりも少なくなったときの燃料タンク保持状態を示す正面図である。 図9の要部拡大図である。
符号の説明
3 旋回体
4 旋回フレーム
6 燃料タンク
6A 前面
6B 左側面
6C 右側面
6D 背面
6E 上面
6F 底面
13A ばね(弾性部材)
13B ばね(弾性部材)
13C ばね(弾性部材)
13D ばね(弾性部材)
14A タンク側第1ブラケット(保持手段)
14B タンク側第2ブラケット(保持手段)
14C 第1ピン
14D 第2ピン
14E 第3ピン
15 ブラケット
16A フレーム側第1ブラケット(保持手段)
16B フレーム側第2ブラケット(保持手段)
16C 第1ガイド部
16C1 縦溝
16C2 横溝
16D 第2ガイド部
16D1 縦溝
16D2 横溝
16E 第3ガイド部
16E1 縦溝
16E2 横溝
20 燃料
20A 液面
P 揺動中心
CL 鉛直線
L1 距離
R1 半径
R2 半径
G 重心

Claims (6)

  1. 建設機械に備えられる旋回体の旋回フレーム上に、6面体を形成する燃料タンクを配設する建設機械の燃料タンク配設構造において、
    上記燃料タンクに収容される燃料が、スロッシングの発生に関連して設定された設定量以上のときには上記燃料タンクを揺動不能に固定保持し、上記燃料タンクに収容される燃料が上記設定量よりも少なくなったときには、上記燃料タンクを上記旋回体の左右方向に揺動可能に保持する保持手段と、
    揺動可能に上記燃料タンクを弾性支持する弾性部材とを備えたことを特徴とする建設機械の燃料タンク配設構造。
  2. 請求項1に記載の建設機械の燃料タンク配設構造において、
    上記保持手段は、上記燃料タンク側及び旋回フレーム側の一方に設けたピンと、上記燃料タンク側及び旋回フレーム側の他方に設けられ、上記ピンを案内するガイド部とから成り、
    上記ガイド部は、上記ピンが横方向に移動不能に収納される縦溝と、この縦溝に連設され、上記ピンが横方向の移動可能に収納される横溝とを有し、
    上記弾性部材が、ばねから成ることを特徴とする建設機械の燃料タンク配設構造。
  3. 請求項に記載の建設機械の燃料タンク配設構造において、
    上記ピンは、二等辺三角形を形成する3本のピンから成り、上記ガイド部は、上記3本のピンに対応させた3つのガイド部から成ることを特徴とする建設機械の燃料タンク配設構造。
  4. 請求項に記載の建設機械の燃料タンク配設構造において、
    上記ピンは、断面が小判形の1本のピンから成り、上記ガイド部は、上記1本のピンに対応させた1つのガイド部から成ることを特徴とする建設機械の燃料タンク配設構造。
  5. 請求項に記載の建設機械の燃料タンク配設構造において、
    上記ピンは、縦方向に配置される2本のピンから成り、上記ガイド部は、上記2本のピンに対応させて、縦方向に配設される2つのガイド部から成ることを特徴とする建設機械の燃料タンク配設構造。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項に記載の建設機械の燃料タンク配設構造において、
    上記ピンが設けられ、上記燃料タンクの底面に固定されるタンク側ブラケットと、上記ガイド部が設けられ、上記旋回フレームに固定されるフレーム側ブラケットとを備え、
    上記タンク側ブラケットを上記燃料タンクの、上記旋回体の左右方向に直交する方向である前後方向に一対設け、これらのタンク側ブラケットに対応させて上記フレーム側ブラケットを一対設けたことを特徴とする建設機械の燃料タンク配設構造。
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