JP5004667B2 - 衝撃吸収体 - Google Patents

衝撃吸収体 Download PDF

Info

Publication number
JP5004667B2
JP5004667B2 JP2007139300A JP2007139300A JP5004667B2 JP 5004667 B2 JP5004667 B2 JP 5004667B2 JP 2007139300 A JP2007139300 A JP 2007139300A JP 2007139300 A JP2007139300 A JP 2007139300A JP 5004667 B2 JP5004667 B2 JP 5004667B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impact
shock absorber
winding
portions
flat plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007139300A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008290619A (ja
Inventor
博行 前
敏治 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Asahi Kasei Engineering Corp
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Asahi Kasei Engineering Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, Asahi Kasei Engineering Corp filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2007139300A priority Critical patent/JP5004667B2/ja
Publication of JP2008290619A publication Critical patent/JP2008290619A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5004667B2 publication Critical patent/JP5004667B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vibration Dampers (AREA)

Description

本発明は衝撃吸収体に係り、特に、衝撃が作用した際に衝撃を吸収する衝撃吸収体に関する。
自動車は、車体の前・後部にそれぞれ前・後のバンパービームを備え、前バンパービームや後バンパービームに衝撃が作用した際に、前・後のバンパービームが変形して衝撃を吸収するように構成されている。
前・後のバンパービームで衝撃を吸収することで乗員を保護する。
ここで、前・後のバンパービームのなかには、自動車が比較的低剛性の障害物(物体)に衝突した際に、比較的低剛性の物体に作用する衝撃を緩和する衝撃緩衝部材を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−114864公報 以下、前・後のバンパービームのうち、前バンパービームをバンパービームとして説明する。
特許文献1の衝撃緩衝部材は、バンパービームの前面に長手方向に沿って設けられ、比較的小さな衝撃で変形するように断面形状が決められている。
比較的小さな衝撃で変形するように断面形状を決めることで、比較的低剛性の物体に自動車が衝突した際に、衝撃緩衝部材が変形して比較的低剛性の物体に作用する衝撃を緩和する。
しかし、比較的低剛性の物体に作用する衝撃を緩和するように衝撃緩衝部材の断面形状を決めることは比較的難しく検討時間が長くなる。
ところで、この衝撃緩衝部材を、比較的低剛性の物体に対する衝撃緩和だけではなく、乗員に対する衝撃緩和にも適用させることが好ましい。
しかし、衝撃緩衝部材を、比較的低剛性の物体に対する衝撃緩和と、乗員に対する衝撃緩和との両方に適用させるように、衝撃緩衝部材の断面形状を決めることはさらに難しい。
ここで、衝撃緩衝部材のなかには、螺旋状に巻回した衝撃吸収管を衝撃吸収パッドの側部に接着固定することで、衝撃が作用した際に、まず衝撃吸収管のみで衝撃を吸収し、途中から衝撃吸収管および衝撃吸収パッドで衝撃を吸収するものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平10−217880公報
衝撃吸収管は、アルミニウムの芯材を柔軟材とともに螺旋状に巻回したものである。また、衝撃吸収パッドは、発泡剤からなる。
特許文献2の衝撃緩衝部材は、衝撃吸収管を衝撃吸収パッドの側部に接着固定することで、特許文献1の衝撃緩衝部材と比較して衝撃をより好適に吸収することは可能である。
よって、特許文献2の衝撃緩衝部材を、バンパービームの前面に備えれば、比較的低剛性の物体に対する衝撃緩和と、乗員に対する衝撃緩和との両方を兼ねることが比較的容易に実現可能になると思われる。
ところで、特許文献2の衝撃緩衝部材は、衝撃吸収管を衝撃吸収パッドの側部に接着固定することで、衝撃吸収管および衝撃吸収パッドを組み合わせている。
このため、特許文献2の衝撃緩衝部材は、比較的大きな形状になり、バンパービームの前面の比較的狭いスペースに備えることが難しい。
また、部材を別個に配置する必要があり、組付け性や製造コスト面で改善の余地があった。
そこで、比較的低剛性の物体に対する衝撃緩和と、乗員に対する衝撃緩和との両方を兼ねることが可能で、かつ、バンパービームなどに簡単に備えることが可能な衝撃緩衝部材の実用化が望まれていた。
本発明は、比較的低剛性の物体に対する衝撃緩和と、乗員に対する衝撃緩和との両方を兼ねることができ、かつ、バンパービーム前面や他の部位など狭いスペースに簡単に備えることができる衝撃吸収体を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、衝撃が作用した際に、作用した衝撃を吸収する衝撃吸収体において、前記衝撃の入力方向に対して略直交する方向に移動可能に延在された移動体と、前記移動体を支持するとともに、前記衝撃の入力方向に対して略直交する方向に延在して前記移動体の内側を案内可能にしたガイド体と、を備え、前記移動体は、前記ガイド体の長手方向に対して略鉛直な複数の面部が設けられ、前記面部に隆起部が形成されたことを特徴とする。
請求項2は、衝撃が作用した際に、作用した衝撃を吸収する衝撃吸収体において、前記衝撃の入力方向に対して略直交する方向に移動可能に延在された移動体と、前記移動体を支持するとともに、前記衝撃の入力方向に対して略直交する方向に前記移動体の外側を案内可能とし、かつ前記移動体の外面部のうち前記衝撃の入力方向を向いた面に沿って前記移動体に設けられるガイド体と、を備え、前記移動体は、前記ガイド体の長手方向に対して略鉛直な複数の面部が設けられ、前記面部に隆起部が形成されたことを特徴とする。
請求項は、前記移動体は、螺旋形状に形成された部材であることを特徴とする。
請求項は、前記移動体は、略平板状に形成された複数個の平板部材からなることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、移動体が、衝撃の入力方向に対して略直交する方向に移動可能に延在されている。この移動体は、衝撃の入力方向に対して略直交する方向に案内可能にガイド体で支持されている。
よって、衝撃吸収体が、比較的低剛性の棒状物体に衝突した場合、移動体を棒状物体の両側に押し出してガイド体の長手方向に良好に移動させることができる。
移動体を移動させることで、移動体の移動(運動)エネルギーや、ガイド体と移動体との間の摩擦エネルギーなどで衝撃を効果的に吸収することができる。
加えて、移動体およびガイド体の2部材を変形させることで、2部材の変形エネルギーで衝撃を効果的に吸収することができる。
よって、移動体の移動(運動)エネルギー、ガイド体と移動体との間の摩擦エネルギーや、移動体およびガイド体の変形エネルギーなどを組み合わせて、衝撃を効果的に吸収することができる。
さらに、移動体は、ガイド体の長手方向に対して略鉛直な面部が複数設けられている。複数の面部にはそれぞれ隆起部が形成されている。
よって、移動体が移動することにより、隆起部が隣接する部位に当接し、当接した隆起部が良好に潰れる(変形する)。
隆起部が潰れることで、移動体の幅寸法を小さくできる。よって、移動体の移動量を増やすことが可能になり、移動体を長時間にわたって移動させることができる。
移動体を長時間にわたって移動させることで、衝撃によるエネルギーを一定値に抑えながら長時間にわたって吸収することができる。
これにより、衝撃の吸収が不能になる(いわゆる、底付き状態になる)ことがなく、衝撃を長時間にわたって緩和することができる。
このように、比較的低剛性の棒状物体に衝撃吸収体が衝突した場合、移動(運動)エネルギー、摩擦エネルギーや変形エネルギーを組み合わせて吸収するとともに、それぞれのエネルギーを長時間にわたって吸収することができる。
これにより、比較的低剛性の物体に対する衝撃緩和を良好におこなうことができる。
一方、衝撃吸収体が壁状物体に衝突した場合、壁状物体は、幅が広い物体なので、衝撃吸収体の全面が壁状物体に衝突する。よって、衝撃吸収体の全体が圧縮変形して圧縮歪エネルギーが発生する。
これにより、発生した圧縮歪エネルギーで、衝突時の衝撃を良好に吸収することで、乗員に作用する衝撃を良好に緩和することができる。
このように、移動体をガイド体で支持し、衝撃の入力方向に対して略直交する方向に案内可能とすることで、比較的低剛性の物体に対する衝撃緩和と、乗員に対する衝撃緩和との両方を兼ねることができる。
加えて、衝撃吸収体を、ガイド体で移動体を支持する構成とした。よって、移動体およびガイド体の2部材をコンパクトに纏めることができる。
これにより、衝撃吸収体をバンパービーム前面や他の部位などの狭いスペースに簡単に備えることができ、組付け性や製造コストの改善を図ることができる。
また、請求項に係る発明では、ガイド体で移動体の内側を案内することで、移動体を外部に露出させることが可能になる。よって、移動体で衝撃を効率よく受けることが可能になり、移動体をガイド体に沿って一層良好に移動させることができる。
これにより、移動(運動)エネルギーや摩擦エネルギーを良好に発生させて、衝撃を一層良好に吸収することができる。
請求項に係る発明では、ガイド体で移動体の外側を案内することで、移動体を外側から覆うことが可能になる。
これにより、移動体をガイド体に一層簡単に取り付けることができるので、生産性を高めることができる。
請求項に係る発明では、移動体として螺旋形状に形成された部材を用いた。
以下、螺旋形状の移動体のうち、一巻きの部位を巻付部として説明する。
例えば、比較的低剛性の棒状物体に移動体の中央部が衝突した場合、移動体のうち、中央の巻付部(以下、「中央巻付部」という)に衝撃が作用する。
衝撃が作用することで、中央巻付部は衝撃で座屈状態に変形(以下、「座屈変形」という)する。中央巻付部の両側に位置する巻付部は、座屈変形した巻付部で両側に押し出される。
衝撃がガイド体の長手方向に分散され、巻付部が衝撃の両側に押し出されることでガイド体の長手方向に移動する。巻付部がガイド体に沿って長手方向に移動することで移動(運動)エネルギーが発生する。
また、巻付部がガイド体に沿って長手方向に移動することで、ガイド体と巻付部との間で摩擦力(摩擦エネルギー)が発生する。
さらに、巻付部がガイド体の長手方向に移動することで、隣接する巻付部同士(詳しくは、隆起部同士)が接触した状態で相対移動する。
巻付部同士(隆起部同士)が接触した状態で相対移動することで、隣接する巻付部同士(隆起部同士)間に摩擦力(摩擦エネルギー)が発生する。
したがって、移動体およびガイド体の変形エネルギーで衝撃を吸収するとともに、巻付部の移動(運動)エネルギー、ガイド体と巻付部との間の摩擦エネルギーや、巻付部同士間の摩擦エネルギーなどで衝撃を効果的に吸収することができる。
請求項に係る発明では、移動体を複数個の平板部材で構成した。
例えば、比較的低剛性の棒状物体に移動体の中央部が衝突した場合、移動体のうち、中央の平板部材(以下、「中央平板部材」という)に衝撃が作用する。
衝撃が作用することで、中央平板部材は衝撃で座屈状態に変形(以下、「座屈変形」という)する。中央平板部材の両側に位置する平板部材は、座屈変形した巻付部で両側に押し出される。
衝撃がガイド体の長手方向に分散され、平板部材が棒状物体の両側に押し出されることでガイド体の長手方向に移動する。
平板部材がガイド体に沿って長手方向に移動することで移動(運動)エネルギーが発生する。
また、平板部材がガイド体に沿って長手方向に移動することで、ガイド体と平板部材との間で摩擦力(摩擦エネルギー)が発生する。
さらに、平板部材がガイド体の長手方向に移動することで、隣接する平板部材同士(詳しくは、隆起部同士)が接触した状態で相対移動する。平板部材同士(隆起部同士)が接触した状態で相対移動することで、隣接する平板部材同士(隆起部同士)間に摩擦力(摩擦エネルギー)が発生する。
したがって、移動体およびガイド体の変形エネルギーで衝撃を吸収するとともに、平板部材の移動(運動)エネルギー、ガイド体と平板部材との間の摩擦エネルギーや、平板部材同士間の摩擦エネルギーなどで衝撃を効果的に吸収することができる。
加えて、移動体を複数個の平板部材で構成することで、平板部材の形状を、螺旋形状に形成された部材と比較して簡素な形状にすることができる。
平板部材を各々個別に成形(例えば、射出成形)することができるので、平板部材を比較的容易に成形することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は作業者から見た方向にしたがい、前側をFr、後側をRr、左側をL、右側をRとして示す。
図1は本発明に係る衝撃吸収体(第1実施の形態)を備えたフロントバンパービームを示す斜視図、図2は図1の2−2線断面図である。
車体10は、左側前部に左フロントサイドフレーム12を備え、右側前部に右フロントサイドフレーム13を備え、左フロントサイドフレーム12の前端部12aおよび右フロントサイドフレーム13の前端部13aにフロントバンパービーム15を架け渡し、フロントバンパービーム15に衝撃吸収体20を備える。
フロントバンパービーム15は、車体幅方向に延びる中央部16と、中央部16の左端部から外側に向けて後方に傾斜させた状態に延びる左折曲げ部17と、中央部16の右端部から外側に向けて後方に傾斜させた状態に延びる右折曲げ部18とを備える。
このフロントバンパービーム15は、左折曲げ部17が前端部12aに取り付けられ、右折曲げ部18が前端部13aに取り付けられ、中央部16の中央前面16aに衝撃吸収体20が備えられている。
衝撃吸収体20は、衝撃が作用した際に、作用した衝撃を吸収するものである。
具体的には、衝撃吸収体20は、比較的低剛性の棒状物体に衝突した場合に、この物体に対する衝撃を緩和するとともに、壁状物体に衝突した場合に、乗員に対する衝撃を緩和することができる。
この衝撃吸収体20は、衝撃が作用した際に、作用した衝撃を吸収する衝撃吸収部材21と、衝撃吸収部材21をフロントバンパービーム15に取り付ける左右の支持部材22,23とを備える。
左支持部材22は、衝撃吸収部材21の左端部21aをフロントバンパービーム15の中央前面16aに取り付ける部材である。
右支持部材23は、衝撃吸収部材21の右端部21bをフロントバンパービーム15の中央前面16aに取り付ける部材である。
左右の支持部材22,23は、例えば、素材として、例えば、ポリプロピレン(PP)製の軽量な発泡体が用いられている。
左右の支持部材22,23は、一例として、クリップ24(図2に右側のクリップのみを示す)でフロントバンパービーム15の中央前面16aに取り付けられている。
図3は第1実施の形態に係る衝撃吸収部材を示す斜視図、図4は第1実施の形態に係る衝撃吸収部材を示す正面図である。
衝撃吸収部材21は、衝撃F1の入力方向に対して略直交する方向に延出された芯材(ガイド体)26と、芯材26に螺旋状に巻き付けられ、衝撃F1の入力方向に対して略直交する方向に移動可能に延在された螺旋外周材(移動体)28とを備える。
芯材26は、螺旋外周材28を支持するとともに、衝撃F1の入力方向に対して略直交する方向に案内可能な棒状部材である。
この芯材26は、素材として、例えば、ポリプロピレン(PP)製の軽量な発泡体が用いられ、断面形状が略矩形に形成された部材である。
螺旋外周材28は、螺旋形状に形成された部材である。
すなわち、螺旋外周材28は、芯材26に螺旋状に巻き付けられて、芯材26の左端部26aから右端部26bに亘って設けられている。
この螺旋外周材28は、芯材26に螺旋状に巻き付けられた一巻きの部位31(以下、「巻付部31」という)を複数個有し、隣接する巻付部31,31間に所定の間隙Sが形成されている。
螺旋外周材28の外周材外面部35は、衝撃吸収部材21の外周を形成する部位である。
螺旋外周材28の外周材外面部35は、上下の面35a,35bおよび前後の面35c,35dで略矩形状に形成されている(図2も参照)。
螺旋外周材28を芯材26に螺旋状に巻き付ける構成とすることで、衝撃吸収部材21をコンパクトに纏めることができる。
これにより、衝撃吸収部材21をフロントバンパービーム15に簡単に備えることができる。
螺旋外周材28は、一例として、芯材26に比して硬質な部材である。
螺旋外周材28の素材として、例えば、芯材26と同素材のポリプロピレン(PP)製の軽量な発泡体が用いられている。
螺旋外周材28の発泡体は、芯材26の発泡体に比して発泡倍率が低く設定されている。一例として、螺旋外周材28の発泡体は、発泡倍率8倍や発泡倍率13.5倍のポリプロピレンが用いられる。また、芯材26の発泡体は、発泡倍率15倍のポリプロピレンが用いられる。
発泡体は、衝撃が作用した際に良好に変形して衝撃を吸収することができる素材である。
芯材26および螺旋外周材28を発泡体で形成することで、軽量な部材で、芯材26および螺旋外周材28のそれぞれの衝撃吸収性を良好に確保し、かつ衝撃吸収量を十分に確保することができる。
また、螺旋外周材28を芯材26と比して硬質の部材とすることで、螺旋外周材28の巻付部31…(…は複数を示す)を芯材26の長手方向に良好に移動させることができる。
これにより、衝撃吸収部材21の衝撃吸収性や、衝撃吸収量を十分に確保することが可能になる。
図5は第1実施の形態に係る螺旋外周材を示す斜視図である。
巻付部31は、外周が上下の面31a,31bおよび前後の面31c,31dで略矩形状に形成されている。
複数の巻付部31の上面31a…で、外周材外面部35の上面35aが形成され、複数の巻付部31の下面31b…で、外周材外面部35の下面35bが形成されている。
複数の巻付部31の前面31c…で、外周材外面部35の前面35cが形成され、複数の巻付部31の後面31d…で、外周材外面部35の後面35dが形成されている。
また、巻付部31は、芯材26に螺旋状に巻き付けられることにより、中央に内面部(内側)34で略矩形状の開口が形成されている。
よって、巻付部31は、略矩形状の枠体に形成されている。
この巻付部31は、芯材26の長手方向に対して略鉛直な左面部(面部)32と、芯材26の長手方向に対して略鉛直な右面部(面部)33を有する。
すなわち、螺旋外周材28は、芯材26の長手方向に対して略鉛直な複数の左面部32および複数の右面部33が設けられている。
左面部32は、上面31aに沿った上部位41、下面31bに沿った下部位42、前面31cに沿った前部位43、および後面31dに沿った後部位44を有する。
上部位41は、車体前後方向に沿って凸状湾曲面に形成され、車体前後方向の略中央に左方向に隆起した部位(以下、「湾曲状の隆起部」という)45を備える。
また、下部位42は、車体前後方向に沿って凸状湾曲面に形成され、車体前後方向の略中央に左方向に隆起した部位(以下、「湾曲状の隆起部」という)45を備える。
さらに、前部位43は、車体前後方向に沿って凸状湾曲面に形成され、車体前後方向の略中央に左方向に隆起した部位(以下、「湾曲状の隆起部」という)45を備える。
加えて、後部位44は、車体前後方向に沿って凸状湾曲面に形成され、車体前後方向の略中央に左方向に隆起した部位(以下、「湾曲状の隆起部」という)45を備える。
すなわち、左面部32は、上部位41、下部位42、前部位43および後部位44に湾曲状の隆起部45…がそれぞれ形成されている。
右面部33は、左面部32と左右対称の面部なので、各構成部位に左面部32と同じ符号を付して説明を省略する。
よって、巻付部31の上面31aは、左右の面部32,33側の辺がそれぞれ凸状湾曲の、いわゆる樽型に形成されている。これにより、上面31aは、前後端部の幅寸法W1に対して、中央部の幅寸法W2が大きく形成されている。
また、巻付部31の下面31bは、左右の面部32,33側の辺がそれぞれ凸状湾曲の、いわゆる樽型に形成されている。これにより、下面31bは、上面31aと同様に、前後端部の幅寸法W1に対して、中央部の幅寸法W2が大きく形成されている(下面31bのW1,W2は図示せず)。
さらに、巻付部31の前面31cは、左右の面部32,33側の辺がそれぞれ凸状湾曲の、いわゆる樽型に形成されている。これにより、前面31cは、上面31aと同様に、上下端部の幅寸法W1に対して、中央部の幅寸法W2が大きく形成されている(前面31cのW1,W2は図示せず)。
加えて、巻付部31の後面31dは、左右の面部32,33側の辺がそれぞれ凸状湾曲の、いわゆる樽型に形成されている。これにより、後面31dは、上面31aと同様に、上下端部の幅寸法W1に対して、中央部の幅寸法W2が大きく形成されている(後面31dのW1,W2は図示せず)。
図4に戻って、螺旋外周材28は、衝撃F2が矢印の如く芯材26に沿って作用した場合、巻付部31…の内面部(内側)34…が芯材26の長手方向に案内される。
すなわち、螺旋外周材28を芯材26に螺旋状に巻き付けることで、螺旋外周材28は、芯材26で外周材内面部(内側)37が案内される。
外周材内面部37は、巻付部31…の内面部34…で形成される部位である。
衝撃F2は、比較的低剛性の棒状物体に衝撃吸収体20が衝突した場合に作用する力である。
ここで、図1に示すように、衝撃吸収部材21の左端部21aに左支持部材22が取り付けられるとともに、衝撃吸収部材21の右端部21bに右支持部材23が取り付けられている。
左右の支持部材22,23で、螺旋外周材28の左右の端部28a,28bが左右側に広がらないように保持する。
よって、衝撃F2で巻付部31…が芯材26の長手方向に移動することにより、隣接する巻付部31の隆起部45が当接する。
隆起部45同士が当接することで、当接面積を小さく抑えることができる。当接面積に作用する押付力を高めることができ、隆起部45を良好に潰す(変形させる)ことができる。
これにより、巻付部31の中央部の幅寸法W2を小さくすることができるので、巻付部31…の移動量を増やすことが可能になり、巻付部31…を長時間にわたって移動させることができる。
巻付部31…を長時間にわたって移動させることで、衝撃によるエネルギーを一定値に抑えながら長時間にわたって吸収することができる。
ここで、芯材26で螺旋外周材28の外周材内面部(内側)37を案内することで、螺旋外周材28を外部に露出させることが可能になる。
よって、螺旋外周材28で衝撃を効率よく受けることが可能になり、螺旋外周材28を芯材26に沿って一層良好に移動させることができる。
これにより、移動(運動)エネルギーや摩擦エネルギーを良好に発生させて、衝撃を一層良好に吸収することができる。
図1に戻って、以上説明したように、衝撃吸収体20を、芯材26で螺旋外周材28を支持する構成とした。よって、螺旋外周材28および芯材26の2部材をコンパクトに纏めることができる。
これにより、衝撃吸収体20をバンパービーム15の中央前面16aの狭いスペースに簡単に備えることができ、組付け性や製造コストの改善を図ることができる。
つぎに、衝撃吸収体20の作用を図6〜図12に基づいて説明する。
まず、衝撃吸収体20が、比較的低剛性の棒状物体(物体)50に衝突する例を図6〜図10に基づいて説明する。
図6(a)、(b)は第1実施の形態に係る衝撃吸収体が棒状物体に衝突する例を説明する図である。
(a)において、車体10が矢印Aの如く移動することで、フロントバンパービーム15と一体に衝撃吸収体20が、比較的低剛性の棒状物体50に向かって矢印Aの如く移動する。
(b)において、衝撃吸収体20(詳しくは、衝撃吸収部材21)が棒状物体50に衝突する。棒状物体50は、外径が比較的小さい円筒物体なので、衝撃吸収部材21の中央の巻付部31…(以下、「中央巻付部31C…」という)が棒状物体50に衝突する。
図7(a),(b)は第1実施の形態に係る衝撃吸収体で棒状物体に作用する衝撃を吸収開始する例を説明する図である。
(a)において、衝撃吸収体20の中央の巻付部31…が棒状物体50に衝突した場合に、中央巻付部31C…の前部38…に衝撃が作用する。
よって、中央巻付部31C…に座屈荷重が作用して、中央巻付部31C…が座屈変形する。
中央巻付部31C…が座屈変形することで、エネルギー(以下、「座屈エネルギー」という)が発生する。
中央巻付部31C…のうち、左側の中央巻付部31Cの部位53が左側に膨らみ、部位53で左側の巻付部31を矢印Bの如く押圧する。
よって、左側の巻付部31…が矢印Bの如く芯材26の長手方向に移動を開始する。
一方、中央巻付部31C…のうち、右側の中央巻付部31Cの部位54が右側に膨らみ、部位54で右側の巻付部31を矢印Cの如く押圧する。
よって、右側の巻付部31…が矢印Cの如く芯材26の長手方向に移動を開始する。
また、中央巻付部31C…が座屈変形することにより、中央巻付部31C…で芯材26の前部位55を矢印Dの如く押圧する。
(b)において、螺旋外周材28の左右の端部28a,28b(図4参照)が、左右側に広がらないように左右の支持部材22,23(図1参照)で保持されている。
よって、左側の巻付部31…が矢印Bの如く芯材26の長手方向に移動することにより、隣接する隆起部45同士が当接し、当接した隆起部45…が良好に潰れる(変形する)。
隆起部45…が潰れることで、左側の巻付部31…の幅寸法W2を小さくすることができる。
これにより、左側の巻付部31…の移動量を増やすことが可能になり、左側の巻付部31…を長時間にわたって移動させることができる。
同様に、(a)に示す右側の巻付部31…が矢印Cの如く芯材26の長手方向に移動することにより、隣接する隆起部45同士が当接し、当接した隆起部45…が良好に潰れる(変形する)。
隆起部45…が潰れることで、右側の巻付部31…の幅寸法W2(図示せず)を小さくすることができる。
これにより、右側の巻付部31…の移動量を増やすことが可能になり、右側の巻付部31…を長時間にわたって移動させることができる。
図8(a),(b)は第1実施の形態に係る衝撃吸収体で棒状物体に作用する衝撃を途中まで吸収する例を説明する図である。
(a)において、中央巻付部31C…の座屈変形量が図7(a)より大きくなる。
よって、左側の巻付部31…が矢印Bの如く芯材26の長手方向に移動する。
また、右側の巻付部31…が矢印Cの如く芯材26の長手方向に移動する。
これにより、巻付部31…の移動による移動(運動)エネルギーが発生するとともに、移動する巻付部31…と、芯材26との間で摩擦力(摩擦エネルギー)が発生する。
ここで、隆起部45,45同士が当接した状態に保たれた状態において、巻付部31…が芯材26の長手方向(すなわち、矢印B方向、矢印C方向)に移動することで、隣接する隆起部45,45同士が当接した状態で相対移動する。
隣接した隆起部45,45同士が当接した状態で相対移動することで、移動(運動)エネルギーが発生するとともに、隣接する隆起部45,45同士間に摩擦力(摩擦エネルギー)が発生する。
ここで、螺旋外周材28は芯材26に対して螺旋状に巻き付けられている。よって、隣接した巻付部31,31同士が接触した状態で、矢印B方向や矢印C方向に移動することで、螺旋外周材28に捩れ力が矢印Eや矢印Fの如く生じる。
ここで、螺旋外周材28は後面35d(図2参照)が中央部16に接触している。よって、螺旋外周材28に捩れ力が発生すると、発生した捩れ力は芯材26の長手方向の変形に消費される。
このように、螺旋外周材28に発生した捩れ力で芯材26に長手方向への変形が生じることで、エネルギー(以下、「捩れエネルギー」という)が発生する。
一方、中央巻付部31C…の座屈変形量が大きくなることで、中央巻付部31C…で芯材26の前部位55を矢印Dの如く押圧する。これにより、芯材26の前部位55が圧縮変形する。
芯材26の前部位55が圧縮変形することで、圧縮歪エネルギーが発生する。
(b)において、中央巻付部31C…の座屈変形量が図8(a)より大きくなるとともに、芯材26における前部位55の圧縮変形量が図8(a)より大きくなる。
圧縮変形量が大きくなることで、中央巻付部31C…のうち、左側の中央巻付部31Cの部位53が車体後方側に移動する。よって、部位53で左側の巻付部31の後部39寄りの部位を矢印Bの如く押圧する。
左側の巻付部31の後部39寄りの部位が、芯材26の長手方向に矢印Bの如く移動する。
一方、圧縮変形量が大きくなることで、中央巻付部31C…のうち、右側の中央巻付部31Cの部位54が車体後方側に移動する。よって、部位54で右側の巻付部31の後部39寄りの部位を矢印Cの如く押圧する。
右側の巻付部31の後部39寄りの部位が、芯材26の長手方向に矢印Cの如く移動する。
これにより、巻付部31…の移動による移動(運動)エネルギーが発生するとともに、移動する巻付部31…と、芯材26との間で摩擦力(摩擦エネルギー)が発生する。
加えて、左右側の巻付部31の後部39寄りの部位が、芯材26の長手方向(すなわち、矢印B方向、矢印C方向)に移動することで、隣接する巻付部31,31同士が当接した状態で相対移動する。
隣接した巻付部31,31同士が当接した状態で相対移動することで、移動(運動)エネルギーが発生するとともに、隣接する巻付部31,31同士間に摩擦力(摩擦エネルギー)が発生する。
図9(a),(b)は第1実施の形態に係る衝撃吸収体で棒状物体に作用する衝撃を十分に吸収する例を説明する図である。
(a)において、中央巻付部31C…の座屈変形量が図8(b)より大きくなるとともに、芯材26の前部位55の圧縮変形量が図8(b)より大きくなる。
巻付部31は螺旋状に連結されているので、中央巻付部31C…の座屈変形量が大きくなることで、左側の巻付部31の後部39が中央巻付部31C側に引っ張られる。
よって、左側の巻付部31の後部39が曲げ変形する。
なお、図示しないが、右側の巻付部31の後部39(図面裏面側の部位)も、同様に、中央巻付部31C側に引っ張られる。
よって、右側の巻付部31の後部39が曲げ変形する。
左右の巻付部31の後部39が曲げ変形することで、エネルギー(以下、「曲げエネルギー」という)が発生する。
(b)において、中央巻付部31C…の座屈変形量が図9(a)より大きくなるとともに、芯材26の前部位55の圧縮変形量が図9(a)より大きくなる。
座屈変形した中央巻付部31C…が、当接部位59…で当接する。この状態で、中央巻付部31C…が棒状物体50でさらに圧縮される。
これにより、中央巻付部31C…の当接部位59…が圧縮変形して、圧縮歪エネルギーが発生する。
このように、棒状物体50に衝撃吸収体20が衝突した際に、衝撃吸収体20の螺旋外周材28に座屈エネルギー、移動(運動)エネルギー、摩擦エネルギー、曲げエネルギーおよび圧縮歪エネルギーが発生する。
また、衝撃吸収体20の芯材26に捩れエネルギーおよび圧縮歪エネルギーが発生する。
さらに、螺旋外周材28および芯材26間に摩擦エネルギーが発生する。
これにより、発生した各エネルギーで、衝撃を効果的に吸収することができる。
つぎに、衝撃吸収体20が棒状物体50に衝突した場合の衝撃吸収量を図10のグラフに基づいて説明する。
図10は第1実施の形態に係る衝撃吸収体における衝撃と変位量との関係を説明するグラフである。縦軸は衝撃(Kgf)を示し、横軸は衝撃吸収体20の変位量(mm)を示す。グラフG1は比較例の衝撃吸収例を示し、グラフG2は実施例の衝撃吸収例を示す。
比較例は、第1実施の形態の外周材外面部35と同じ形状に形成された棒状の衝撃吸収部材100である。比較例は、PP製の13.5倍発泡材で形成されている。
実施例は、第1実施の形態の芯材26および螺旋外周材28をPP製の発泡体で形成した衝撃吸収部材21である。螺旋外周材28は、PP製の13.5倍発泡材で、巻付部31の中央部の幅寸法W2が60mmに形成されている。
比較例の衝撃吸収部材100が棒状物体50に衝突することにより、衝撃吸収部材100の中央部に衝撃F1が作用する。
衝撃吸収部材100に衝撃F1が作用することにより、衝撃吸収部材100が変形して衝撃エネルギ−を吸収する。
グラフG1に示すように、衝撃吸収部材100に衝撃F1が作用したとき、少量の変形量L1しか確保できない。よって、変形量がL1に達したときに、衝撃の吸収が不能(いわゆる、底付き状態)になり、衝撃を長時間にわたって緩和することはできない。
このため、比較例の衝撃吸収部材100では、少量の衝撃エネルギ−E1しか吸収することができない。
一方、実施例の衝撃吸収部材21が棒状物体50に衝突することにより、衝撃吸収部材21の中央部に衝撃F1が作用する。
衝撃吸収部材21に衝撃F1が作用することにより、衝撃吸収部材21が変形して衝撃エネルギ−を吸収する。
グラフG2に示すように、衝撃吸収部材21に衝撃F1が作用したとき、多量の変形量L2を確保できる。よって、変形量がL2に達するまで、衝撃の吸収が不能(いわゆる、底付き状態)になることがなく、衝撃を長時間にわたって緩和することができる。
これにより、実施例の衝撃吸収部材21は、多量の衝撃エネルギ−E2を吸収することができ、棒状物体50に作用する衝撃を一層良好に緩和することができる。
つぎに、衝撃吸収体20が壁状物体(物体)51に衝突する例を図11〜図12に基づいて説明する。
図11(a)、(b)は第1実施の形態に係る衝撃吸収体が壁状物体に衝突する例を説明する図である。
(a)において、車体10が矢印Gの如く移動することで、フロントバンパービーム15と一体に衝撃吸収体20が壁状物体51に向かって矢印Gの如く移動する。
(b)において、衝撃吸収体20が壁状物体51に衝突する。壁状物体51は、幅が広い物体なので、衝撃吸収体20の全面が壁状物体51に衝突する。
図12(a)、(b)は第1実施の形態に係る衝撃吸収体で車体に作用する衝撃を吸収する例を説明する図である。
(a)において、衝撃吸収体20は、螺旋外周材28の左右の端部28a,28bが左右側に広がらないように左右の支持部材22,23でそれぞれ支えられている。
よって、衝撃吸収体20の全面が壁状物体51に衝突した際に、巻付部31…の前部38…が壁状物体51の左右側に逃げることを抑えることができる。
巻付部31…の前部38…が圧縮変形するとともに、巻付部31…が座屈変形する。
同時に、芯材26が圧縮変形する。
なお、左右の支持部材22,23は、PP製の発泡体なので、巻付部31…と同様に座屈変形する。
(b)において、巻付部31…の座屈変形量が図12(a)より大きくなるとともに、芯材26の圧縮変形量が図12(a)より大きくなる。
さらに、巻付部31…の後部39…が圧縮変形する。
このように、巻付部31…の圧縮変形により発生した圧縮歪エネルギー、芯材26の圧縮変形により発生した圧縮歪エネルギー、巻付部31…の座屈変形により発生した座屈変形エネルギーで衝撃を吸収する。
これにより、衝撃を良好に吸収して、乗員に作用する衝撃を良好に緩和することができる。
図6〜図12で説明したように、衝撃吸収体20のうち螺旋外周材28を、芯材26で支持することで、衝撃の入力方向に対して略直交する方向に案内可能とした。
これにより、衝撃吸収体20は、比較的低剛性の棒状物体(物体)50に対する衝撃緩和と、乗員に対する衝撃緩和との両方を兼ねることができる。
つぎに、第2〜第5実施の形態を図13〜図17に基づいて説明する。
なお、第2〜第5実施の形態の構成において第1実施の形態の衝撃吸収体20と同一・類似部材については同じ符号を付して説明を省略する。
(第2実施の形態)
図13は本発明に係る衝撃吸収体(第2実施の形態)を示す斜視図、図14は図13の14−14線断面図である。
第2実施の形態の衝撃吸収体70は、第1実施の形態の螺旋外周材28を収容材(ガイド体)72に収容させたものである。
収容材72は、断面略コ字形に形成された上壁73、下壁74および後壁75と、左右の端部に形成された左右の側壁76,77とを備える。収容材72は、素材として、例えば、ポリプロピレン(PP)製の軽量な発泡体が用いられている。
上下の壁73,74、後壁75、および左右の側壁76,77で収納空間78(図14参照)が形成されている。収納空間78に螺旋外周材28を収納することで、螺旋外周材28が収容材72に支持されている。
後壁75に左右のクリップ24(右クリップ24は図示せず)が設けられている。
左右のクリップ24をフロントバンパービーム15の中央前面16aに取り付けることで、収容材72が中央前面16aに取り付けられている。
収容材72は、螺旋外周材28を衝撃F1の入力方向に対して略直交する方向に案内可能に支持している。
螺旋外周材28は、衝撃F2が矢印の如く収容材72に沿って作用した場合、外周材外面部(外側)35が収容材72の長手方向に案内される。
第2実施の形態の衝撃吸収体70によれば、収容材72で螺旋外周材28の外周材外面部35を案内することで、螺旋外周材28を外側から覆うことが可能になる。
これにより、螺旋外周材28を収容材72に一層簡単に取り付けることができるので、生産性を高めることができる。
加えて、第2実施の形態の衝撃吸収体70によれば、第1実施の形態の衝撃吸収体20と同様の効果を得ることができる。
(第3実施の形態)
図15は本発明に係る衝撃吸収体(第3実施の形態)を示す分解斜視図である。
第3実施の形態の衝撃吸収体80は、第1実施の形態の螺旋外周材28に代えて移動体82を用いたもので、その他の構成は第1実施の形態の衝撃吸収体20と同じである。
移動体82は、略平板状に形成された複数個の平板部材83からなるものである。
平板部材83は、略平板状に形成された略矩形状の枠体であり、第1実施の形態の螺旋外周材28と比較して簡素な形状にすることができる。
具体的には、平板部材83は、外周が上下の面83a,83bおよび前後の面83c,83dで略矩形状に形成され、中央に内面部(内側)84で略矩形状の開口が形成されている。
内面部84で形成された開口を芯材26に嵌合することで、複数個の平板部材83が芯材26に支持される。
この平板部材83は、芯材26の長手方向に対して略鉛直な左面部(面部)86と、芯材26の長手方向に対して略鉛直な右面部(面部)87を有する。
すなわち、移動体82は、芯材26の長手方向に対して略鉛直な複数の左面部86および複数の右面部87が設けられている。
左面部86は、上面83aに沿った上部位91、下面83bに沿った下部位92、前面83cに沿った前部位93、および後面83dに沿った後部位94を有する。
上部位91は、車体前後方向に沿って凸状湾曲面に形成され、車体前後方向の略中央に左方向に隆起した部位(以下、「湾曲状の隆起部」という)95を備える。
また、下部位92は、車体前後方向に沿って凸状湾曲面に形成され、車体前後方向の略中央に左方向に隆起した部位(以下、「湾曲状の隆起部」という)95を備える。
さらに、前部位93は、車体前後方向に沿って凸状湾曲面に形成され、車体前後方向の略中央に左方向に隆起した部位(以下、「湾曲状の隆起部」という)95を備える。
加えて、後部位94は、車体前後方向に沿って凸状湾曲面に形成され、車体前後方向の略中央に左方向に隆起した部位(以下、「湾曲状の隆起部」という)95を備える。
すなわち、左面部86は、上部位91、下部位92、前部位93および後部位94に隆起部95…がそれぞれ形成されている。
右面部87は、左面部86と左右対称の面部なので、各構成部位に左面部86と同じ符号を付して説明を省略する。
よって、平板部材83の上面83aは、左右の面部86,87側の辺がそれぞれ凸状湾曲の、いわゆる樽型に形成されている。これにより、上面83aは、前後端部の幅寸法W1に対して、中央部の幅寸法W2が大きく形成されている。
また、平板部材83の下面83bは、左右の面部86,87側の辺がそれぞれ凸状湾曲の、いわゆる樽型に形成されている。これにより、下面83bは、上面83aと同様に、前後端部の幅寸法W1に対して、中央部の幅寸法W2が大きく形成されている(下面83bのW1,W2は図示せず)。
さらに、平板部材83の前面83cは、左右の面部86,87側の辺がそれぞれ凸状湾曲の、いわゆる樽型に形成されている。これにより、前面83cは、上面83aと同様に、上下端部の幅寸法W1に対して、中央部の幅寸法W2が大きく形成されている(前面83cのW1,W2は図示せず)。
加えて、平板部材83の後面83dは、左右の面部86,87側の辺がそれぞれ凸状湾曲の、いわゆる樽型に形成されている。これにより、後面83dは、上面83aと同様に、上下端部の幅寸法W1に対して、中央部の幅寸法W2が大きく形成されている(後面83dのW1,W2は図示せず)。
移動体82は、芯材26に支持された状態において、衝撃F2が矢印の如く芯材26に沿って作用した場合、平板部材83…の内面部84…が芯材26の長手方向に案内される。
すなわち、移動体82を芯材26に嵌合することで、移動体82は、芯材26で外周材内面部(内側)88が案内される。
外周材内面部88は、平板部材83…の内面部84…で形成される部位である。
衝撃F2は、比較的低剛性の棒状物体に衝撃吸収体80が衝突した場合に作用する力である。
ここで、移動体82の左右端部は左右の支持部材22,23(図16参照)でそれぞれ保持されている。
よって、衝撃F2で平板部材83…が芯材26の長手方向に移動することにより、隣接する平板部材83の隆起部95が当接する。
隆起部95同士が当接することで、当接面積を小さく抑えることができる。当接面積に作用する押付力を高めることができ、隆起部95を良好に潰す(変形させる)ことができる。
これにより、平板部材83の中央部の幅寸法W2を小さくすることができるので、平板部材83…の移動量を増やすことが可能になり、平板部材83…を長時間にわたって移動させることができる。
平板部材83…を長時間にわたって移動させることで、衝撃によるエネルギーを一定値に抑えながら長時間にわたって吸収することができる。
図16(a)、(b)は第3実施の形態に係る衝撃吸収体が物体に衝突する例を説明する図である。
(a)において、比較的低剛性の棒状物体50に移動体82の中央部が矢印Hの如く衝突する。この場合、移動体82のうち、中央の平板部材83C…(以下、「中央平板部材83C…」という)に衝撃F1(図3参照)が作用する。
衝撃F1が作用することで、中央平板部材83…は衝撃F1で座屈状態に変形(以下、「座屈変形」という)する。中央平板部材83C…の両側(左右側)に位置する平板部材83…は、座屈変形した中央平板部材83C…で左右側に押し出される。
衝撃F1が芯材26(図15参照)の長手方向に分散され、平板部材83…が棒状物体50の両側に押し出されることで芯材26の長手方向に移動する。
平板部材83…が芯材26に沿って長手方向に移動することで移動(運動)エネルギーが発生する。
また、平板部材83…が芯材26に沿って長手方向に移動することで、芯材26と平板部材83…との間で摩擦力(摩擦エネルギー)が発生する。
さらに、平板部材83…が芯材26の長手方向に移動することで、隣接する平板部材83同士(詳しくは、図15に示す隆起部95同士)が接触した状態で相対移動する。
平板部材83同士(隆起部95同士)が接触した状態で相対移動することで、隣接する平板部材83同士(隆起部95同士)間に摩擦力(摩擦エネルギー)が発生する。
したがって、移動体82および芯材26の変形エネルギーで衝撃F1を吸収するとともに、平板部材83の移動(運動)エネルギー、芯材26と平板部材83との間の摩擦エネルギーや、平板部材83同士(隆起部95同士)間の摩擦エネルギーなどで衝撃F1を効果的に吸収することができる。
(b)において、衝撃吸収体80が壁状物体51に矢印Iの如く衝突する。この場合、壁状物体51は、幅が広い物体なので、衝撃吸収体80の全面が壁状物体に衝突する。よって、衝撃吸収体80の全体が圧縮変形して圧縮歪エネルギーが発生する。
これにより、発生した圧縮歪エネルギーで、衝突時の衝撃を良好に吸収することで、乗員に作用する衝撃を良好に緩和することができる。
このように、移動体82を芯材26(図15参照)で支持し、衝撃の入力方向に対して略直交する方向に案内可能とすることで、比較的低剛性の物体50に対する衝撃緩和と、乗員に対する衝撃緩和との両方を兼ねることができる。
すなわち、第3実施の形態の衝撃吸収体80によれば、第1実施の形態の衝撃吸収体20と同様の効果を得ることができる。
加えて、第3実施の形態の衝撃吸収体80によれば、移動体82を複数個の平板部材83で構成することで、平板部材83を、第1実施の形態の螺旋外周材28と比較して簡素な形状にすることができる。
平板部材83を各々個別に成形(例えば、射出成形)することができるので、平板部材83を比較的容易に成形することができる。
(第4実施の形態)
図17は本発明に係る衝撃吸収体(第4実施の形態)を示す正面図である。
第4実施の形態の衝撃吸収体100は、第1実施の形態の螺旋外周材28に代えて螺旋外周材(移動体)102を用いたもので、その他の構成は第1実施の形態の衝撃吸収体20と同じである。
螺旋外周材102は、芯材26に螺旋状に巻き付けられて、芯材26の左端部26aから右端部26b(図3参照)に亘って設けられている。
この螺旋外周材102は、芯材26に螺旋状に巻き付けられた一巻きの部位104(以下、「巻付部104」という)を複数個有し、隣接する巻付部104,104間に所定の間隙Sが形成されている。
巻付部104は、左右の面部32,33の隆起部45…を隆起部105…に代えたものでその他の構成は第1実施の形態の巻付部31と同じである。
隆起部105は、湾曲状の隆起部に代えて、山形状に隆起された部位である。
第4実施の形態の衝撃吸収体100によれば、第1実施の形態の衝撃吸収体20と同様の効果を得ることができる。
(第5実施の形態)
図18は本発明に係る衝撃吸収体(第5実施の形態)を示す正面図である。
第5実施の形態の衝撃吸収体110は、第1実施の形態の螺旋外周材28に代えて螺旋外周材(移動体)112を用いたもので、その他の構成は第1実施の形態の衝撃吸収体20と同じである。
螺旋外周材112は、芯材26に螺旋状に巻き付けられて、芯材26の左端部26aから右端部26b(図3参照)に亘って設けられている。
この螺旋外周材112は、芯材26に螺旋状に巻き付けられた一巻きの部位114(以下、「巻付部114」という)を複数個有し、隣接する巻付部114,114間に所定の間隙Sが形成されている。
巻付部114は、左右の面部32,33の隆起部45…を隆起部115…に代えたものでその他の構成は第1実施の形態の巻付部31と同じである。
隆起部115は、湾曲状の隆起部に代えて、山形状に隆起された一対の部位116,116で形成されたものである。
第5実施の形態の衝撃吸収体110によれば、第1実施の形態の衝撃吸収体20と同様の効果を得ることができる。
なお、前記第1〜第5の実施の形態では、衝撃吸収体20,70,80,100,110をフロントバンパービーム15に適用した例について説明したが、これに限らないで、車体ピラー内、座席内などの他の狭いスペースに適用することもできる。
また、前記第1〜第5の実施の形態では、ガイド体26,72および移動体28,82,102,112を同素材で形成した例について説明したが、ガイド体26,72および移動体28,82,102,112を別の素材で形成することも可能である。
さらに、前記第4、5の実施の形態で例示した巻付部104,114を、第3実施の形態で説明した平板部材83のように略平板状に形成しても同様の効果を得ることができる。
加えて、前記第3実施の形態の衝撃吸収体80では、複数個の平板部材83を芯材26に嵌合させて支持した例について説明したが、複数個の平板部材83の支持方法はこれに限定するものではない。
例えば、複数個の平板部材83を、第2実施の形態の収容材72に収容させることも可能である。この場合においても同様の効果を得ることができる。
なお、複数個の平板部材83を収容材72に収容させた構成においては、平板部材83の内面部84を除去して中央の開口を省くことも可能である。この場合、開口を省いた部位は隆起部95に対して凹んだ状態に形成されることが好ましい。
本発明の衝撃吸収体は、特にフロントバンパービームやリヤバンパービームなどを備えた自動車への適用に好適である。
本発明に係る衝撃吸収体(第1実施の形態)を備えたフロントバンパービームを示す斜視図である。 図1の2−2線断面図である。 第1実施の形態に係る衝撃吸収部材を示す斜視図である。 第1実施の形態に係る衝撃吸収部材を示す正面図である。 第1実施の形態に係る螺旋外周材を示す斜視図である。 第1実施の形態に係る衝撃吸収体が棒状物体に衝突する例を説明する図である。 第1実施の形態に係る衝撃吸収体で棒状物体に作用する衝撃を吸収開始する例を説明する図である。 第1実施の形態に係る衝撃吸収体で棒状物体に作用する衝撃を途中まで吸収する例を説明する図である。 第1実施の形態に係る衝撃吸収体で棒状物体に作用する衝撃を十分に吸収する例を説明する図である。 第1実施の形態に係る衝撃吸収体における衝撃と変位量との関係を説明するグラフである。 第1実施の形態に係る衝撃吸収体が壁状物体に衝突する例を説明する図である。 第1実施の形態に係る衝撃吸収体で車体に作用する衝撃を吸収する例を説明する図である。 本発明に係る衝撃吸収体(第2実施の形態)を示す斜視図である。 図13の14−14線断面図である。 本発明に係る衝撃吸収体(第3実施の形態)を示す分解斜視図である。 第3実施の形態に係る衝撃吸収体が物体に衝突する例を説明する図である。 本発明に係る衝撃吸収体(第4実施の形態)を示す正面図である。 本発明に係る衝撃吸収体(第5実施の形態)を示す正面図である。
符号の説明
10…車体、15…フロントバンパービーム、20,70,80,100,110…衝撃吸収体、21…衝撃吸収部材、26…芯材(ガイド体)、28…螺旋外周材(移動体)、31,104,114…巻付材、32…左面部(面部)、33…右面部(面部)、35…外周材外面部(外側)、45,95,105,115…隆起部、37,88…外周面内面部(内側)、72…収容材(ガイド体)、F1…衝撃。

Claims (4)

  1. 衝撃が作用した際に、作用した衝撃を吸収する衝撃吸収体において、
    前記衝撃の入力方向に対して略直交する方向に移動可能に延在された移動体と、
    前記移動体を支持するとともに、前記衝撃の入力方向に対して略直交する方向に延在して前記移動体の内側を案内可能にしたガイド体と、
    を備え、
    前記移動体は、前記ガイド体の長手方向に対して略鉛直な複数の面部が設けられ、
    前記面部に隆起部が形成されたことを特徴とする衝撃吸収体。
  2. 衝撃が作用した際に、作用した衝撃を吸収する衝撃吸収体において、
    前記衝撃の入力方向に対して略直交する方向に移動可能に延在された移動体と、
    前記移動体を支持するとともに、前記衝撃の入力方向に対して略直交する方向に前記移動体の外側を案内可能とし、かつ前記移動体の外面部のうち前記衝撃の入力方向を向いた面に沿って前記移動体に設けられるガイド体と、
    を備え、
    前記移動体は、前記ガイド体の長手方向に対して略鉛直な複数の面部が設けられ、
    前記面部に隆起部が形成されたことを特徴とする衝撃吸収体。
  3. 前記移動体は、螺旋形状に形成された部材であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の衝撃吸収体。
  4. 前記移動体は、略平板状に形成された複数個の平板部材からなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の衝撃吸収体。
JP2007139300A 2007-05-25 2007-05-25 衝撃吸収体 Active JP5004667B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007139300A JP5004667B2 (ja) 2007-05-25 2007-05-25 衝撃吸収体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007139300A JP5004667B2 (ja) 2007-05-25 2007-05-25 衝撃吸収体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008290619A JP2008290619A (ja) 2008-12-04
JP5004667B2 true JP5004667B2 (ja) 2012-08-22

Family

ID=40165795

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007139300A Active JP5004667B2 (ja) 2007-05-25 2007-05-25 衝撃吸収体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5004667B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5737051U (ja) * 1980-08-12 1982-02-26
JP4425771B2 (ja) * 2004-12-16 2010-03-03 株式会社オーツカ 衝撃エネルギー吸収材および衝撃エネルギー吸収構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008290619A (ja) 2008-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4922781B2 (ja) 衝撃吸収体
JP4860932B2 (ja) 衝撃吸収可能な自動車用シート
JP6048318B2 (ja) 車体前部構造
JP5071588B2 (ja) 車両前部構造
US7976082B2 (en) Bumper-stay structure for vehicle
JP2008213739A (ja) バンパ構造、及び車両の前部構造並びに車両の後部構造
JP2007038756A (ja) 自動車用バンパービーム
US10286865B2 (en) Crash box for vehicle
KR101006052B1 (ko) 차량용 범퍼빔 유닛
JP5521160B2 (ja) 車両用衝撃吸収シートの衝撃吸収装置
JP5703275B2 (ja) アシストグリップの取付構造
KR100932672B1 (ko) 차량용 범퍼빔 유닛
JP5004667B2 (ja) 衝撃吸収体
JP5369866B2 (ja) バッテリ搭載構造
JP5522114B2 (ja) 衝撃吸収部材
JP2007137114A (ja) 車両用バンパ構造
JP4845777B2 (ja) 車両用車枠の衝撃吸収構造
JP6683002B2 (ja) 車体前部構造
JP5092680B2 (ja) 車体前部構造
JP5965699B2 (ja) 衝撃吸収体
JPH11278128A (ja) 車両用シート
KR20110109297A (ko) 차량용 스티어링 칼럼의 충격흡수시스템
KR101137257B1 (ko) 차량용 범퍼빔 유닛
JP4781212B2 (ja) 自動車用衝撃吸収部材
JP2020142569A (ja) 車両用荷重吸収部材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120515

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120522

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150601

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5004667

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350