JP5004213B2 - ねじ研削盤 - Google Patents
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Description
(1)主軸台と心押し台との間にワークを把持し、ワークを回転させつつ、砥石台に設けた回転する砥石を押し当て、前記砥石台をワークの軸方向に移動させることにより、ワークの外周面にねじ切りを行うようにしたねじ研削盤において、前記ワークが挿通するワーク挿通孔を有し、かつ一側面に、ワークが露呈するとともに、前記砥石が進入しうるようにした凹溝が設けられた振れ止め用ホルダを、ワークと平行に配設されたねじ送り機構により、ワークの軸方向に沿って移動させられるように設け、前記振れ止め用ホルダの軸方向移動用のモータを、前記砥石台をワークの軸方向と平行に移動させる縦送り装置における縦送りモータと同期して駆動するようにし、さらに、前記振れ止め用ホルダにおけるワーク挿通孔の凹溝側の開口部に、ワークを回転可能に軸受するブッシュを設ける。
前記ワークが挿通するワーク挿通孔を有し、かつ一側面に、ワークが露呈するとともに、前記砥石が進入しうるようにした凹溝が設けられた振れ止め用ホルダを、ワークと平行に配設されたねじ送り機構により、ワークの軸方向に沿って移動させられるように設け、前記振れ止め用ホルダの軸方向移動用のモータを、前記砥石台をワークの軸方向と平行に移動させる縦送り装置における縦送りモータと同期して駆動するようにし、さらに、砥石台から振れ止め用ホルダの側面に向かって突出し、先端が振れ止め用ホルダの側面に当接することにより、砥石台と振れ止め用ホルダとの間の距離の変動を検出する検出手段を設け、この検出手段の検出値に基づいて、砥石台をワークに向かって進退させる横送り装置の送り量を補正するようにする。
請求項1記載の発明によると、ワークのねじ切り部分である砥石による研削部分が、振れ止め用ホルダにより保持され、この振れ止め用ホルダが、砥石の送りと同期して、同方向に送られるので、長尺のワークであっても、ワークの中央部分の加工時に、ワーク自体のたわみによる振れが生じることなく、高精度でねじ切り加工を行うことができる。
また、ワークの加工部分の両側部が、ブッシュを介して、振れ止め用ホルダに確実に保持されるため、ワークの振れを確実に抑えることができる。
このねじ研削盤は、長尺状のワークWの外周にボールねじ溝を形成するためのものである。
図1および図2に示すように、このねじ研削盤は、平面視長方形のベッド1と、ベッド1の前部に立設された左右方向を向くマウントベース2と、このマウントベース2の上面に固定された、左右方向であるX軸方向を向くガイドレール3と、ガイドレール3の左端に対向するようにして、ベッド1上に設けられた主軸台4と、ガイドレール3上に、左右方向に摺動可能として装架され、かつクランプ5aによりガイドレール3上の適宜位置に固定される心押し台5とを備え、主軸台4から突出するワークスピンドル4aに、ワークWの一端部をチャック6を介して連結するとともに、ワークWの他端の中心に、心押し台5から突出した心押し軸7を押し付けることにより、ワークWを、X軸方向を向くようにして、回転可能に支持している。
サドル11上には、砥石台12が、X軸と直交する前後方向であるY軸方向に移動しうるように装架され、砥石台12の前端には、スピンドルベース13を介してスピンドルヘッド14が、ワークWと対向するようにして固定されている。
縦送りモータ25、送りねじ23、送りナット24等により、サドル11を介して、砥石台12をX軸方向に移動させる縦送り装置Aが形成されている。
横送りモータ35、送りねじ33、送りナット36等により、サドル11に対して、砥石台12をY軸方向に移動させる、すなわちワークWに向かって進退させる横送り装置Bが形成されている。
また、ワークWに研削しようとするボール溝のピッチに応じて、砥石30aの傾斜角度を調節したいときは、砥石台12の後端に設けたウオームホイール55に噛合するウォーム56を、手動操作により回転させ、砥石30aを、砥石軸30およびスピンドルヘッド14等とともに、Y軸方向を向く軸線回りに回動させるようになっている。
すると、上述した各モータが、予め定められたプロクラムに従って自動的に制御され、まず、主軸モータ18が作動させられて、ワークWが定速回転させられ、次いで、砥石軸モータ26と縦送りモータ25と横送りモータ35とが作動させられて、砥石30aが、回転させられつつ、加工原点へ移動させられる。
2 マウントベース
3 ガイドレール
4 主軸ヘッド
4aワークスピンドル
5 心押し台
5aクランプ
6 チャック
7 心押し軸
8 マウントベース
9 ガイドレール
10 サドルガイド
11 サドル
12 砥石台
12aモータ支持台
13 スピンドルベース
14 スピンドルヘッド
15 移動テーブル
16 ガイドブロック
17 振れ止め用ホルダ
17aワーク挿通孔
17b凹溝
18 主軸モータ
19 ガイド軸モータ
20、23、33 送りねじ
21、24、36 送りナット
22 ブッシュ
25 縦送りモータ
26 砥石軸モータ
27、28 プーリ
29 ベルト
30 砥石軸
31 ガイドレール
32 ガイドブロック
34 減速ギヤ
35 横送りモータ
37 検出手段
38 リニアセンサ
38a突子
39 検出ロッド
40 取付金具
41 案内筒
42 圧縮コイルばね(付勢手段)
43 位置調節手段
44、45 リニアガイド
46、47 ダストシール
48 支持金具
49 位置調節用モータ
50 送りねじ
51 ねじブラケット
52 送りナット
53 ドレッサモータ
54 ドレッサ
55 ウオームホイール
56 ウオームギヤ
57 制御盤
A 縦送り装置
B 横送り装置
W ワーク
Claims (5)
- 主軸台と心押し台との間にワークを把持し、ワークを回転させつつ、砥石台に設けた回転する砥石を押し当て、前記砥石台をワークの軸方向に移動させることにより、ワークの外周面にねじ切りを行うようにしたねじ研削盤において、
前記ワークが挿通するワーク挿通孔を有し、かつ一側面に、ワークが露呈するとともに、前記砥石が進入しうるようにした凹溝が設けられた振れ止め用ホルダを、ワークと平行に配設されたねじ送り機構により、ワークの軸方向に沿って移動させられるように設け、前記振れ止め用ホルダの軸方向移動用のモータを、前記砥石台をワークの軸方向と平行に移動させる縦送り装置における縦送りモータと同期して駆動するようにし、さらに、前記振れ止め用ホルダにおけるワーク挿通孔の凹溝側の開口部に、ワークを回転可能に軸受するブッシュを設けたことを特徴とするねじ研削盤。 - 主軸台と心押し台との間にワークを把持し、ワークを回転させつつ、砥石台に設けた回転する砥石を押し当て、前記砥石台をワークの軸方向に移動させることにより、ワークの外周面にねじ切りを行うようにしたねじ研削盤において、
前記ワークが挿通するワーク挿通孔を有し、かつ一側面に、ワークが露呈するとともに、前記砥石が進入しうるようにした凹溝が設けられた振れ止め用ホルダを、ワークと平行に配設されたねじ送り機構により、ワークの軸方向に沿って移動させられるように設け、前記振れ止め用ホルダの軸方向移動用のモータを、前記砥石台をワークの軸方向と平行に移動させる縦送り装置における縦送りモータと同期して駆動するようにし、さらに、砥石台から振れ止め用ホルダの側面に向かって突出し、先端が振れ止め用ホルダの側面に当接することにより、砥石台と振れ止め用ホルダとの間の距離の変動を検出する検出手段を設け、この検出手段の検出値に基づいて、砥石台をワークに向かって進退させる横送り装置の送り量を補正するようにしたことを特徴とするねじ研削盤。 - 検出手段が、砥石台に設けられ、かつ突子の軸線方向の進退量を検出しうるリニアセンサと、このリニアセンサの突子の先端に基端が当接され、かつ砥石台の内部を貫通して、先端が振れ止め用ホルダの側面に当接させられた検出ロッドとを備えている請求項2記載のねじ研削盤。
- 検出手段が、砥石台に軸線方向に摺動可能として貫設され、基端にリニアセンサが取り付けられ、かつ内部に検出ロッドが軸線方向に摺動可能として挿通させられた案内筒と、この案内筒に設けられ、かつ検出ロッドを、振れ止め用ホルダの側面に向かって付勢する付勢手段と、砥石台に設けられ、かつ前記案内筒を軸線方向に位置調節する位置調節手段とを備えている請求項3記載のねじ研削盤。
- 振れ止め用ホルダにおけるワーク挿通孔の凹溝側の開口部に、ワークを回転可能に軸受するブッシュを設けた請求項2〜4のいずれかに記載のねじ研削盤。
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