JP5003687B2 - たばこ代用品 - Google Patents

Description

本発明は、吸入可能な製品の発生器を備えた中空の管状エレメントと、引き込まれた空気又は吸入可能な製品の発生器の少なくとも部分を加熱するための内部加熱手段と、吸入可能な製品の発生器を作動させるための装置とが設けられたたばこ代用品に関する。

禁煙したい人は、利用できる医療用及び非医療用補助手段の在庫を有する。禁煙するために、ニコチン習慣を破壊するだけでなく、たばこに点火する習慣からも脱却しなければならない。これらの２つの要因は、禁煙治療における失敗の主な原因である。

このために、様々なたばこ代用品が提案されており、このたばこ代用品は、たばこを吸う動作を真似しながら、タール等の、本物のたばこに含まれる有害物質を放出しない。設計に応じて、これらの代用品は、ニコチンのみを放出するか又は臭気剤及び／又は着香剤、又はその両方を放出する。

疑似たばこは国際公開第２００５／００９１５２号パンフレットから知られており、この疑似たばこは、周囲空気を通過させる一方の端部における栓が設けられた、プラスチック材料から形成された円筒状のボディと、２つのフィルタの間に位置決めされた天然エッセンスと、マウスピースとから成る。つまり、この疑似たばこは、天然エッセンス芳香のみを放出する。

国際公開第２００５／０９９４９４号パンフレットから、シェルにおいて、電子回路板と、定圧キャビティと、センサと、気液分離装置と、噴霧器と、供給ボトルとが設けられた、ニコチンエーロゾル電子たばこが知られており、電子回路板は、電子スイッチング回路と、高周波発生器とから成っている。この電子たばこは、喫煙者に所定の用量のニコチンを放出する。

これらの２つのたばこ代用品は、喫煙者に、低温の天然エッセンス又はニコチンを放出し、本物のたばこを吸っている場合に通常有するものとはかけ離れた感覚を生ぜしめる。

つまり、吸い込まれた空気が、直接に又は吸入可能な製品の発生器を介して加熱される、たばこ代用品が提案されている。全ての場合に、ユーザは、吸入されるべき製品が混入された加熱された空気を吸入する。

第１の実施形態の例が独国特許出願公開第１９９３５７０６号明細書に開示されている。この文献は、相前後して配置された、白熱ワイヤ、電池、吸入によって作動させられるスイッチ、ニコチンに浸漬されたフィルタ、及び選択的な芳香剤（メンソール）を有する。吸入された空気は、白熱ワイヤによって加熱されてから、フィルタを通過し、フィルタにおいてニコチンが混入される。すなわち、このたばこはニコチンの豊富な暖気を提供する。同様の装置が独国実用新案第２９７１３８６６号明細書に記載されている。

米国特許第４９４５９３１号明細書において、吸入によって作動させられる弁は、加圧された容器に収容されたスプレーのエーロゾル放出をトリガする。同時に吸入された空気と混合されたこのエーロゾルは、吸入される前に電気抵抗器によって加熱される。

多くの文献が第２のソリューションを提案している。例えば、欧州特許出願公開第０４３０５５９号明細書は、芳香を生ぜしめる装置を開示しており、この装置において、芳香発生器が加熱抵抗器と直接に接触している。加熱抵抗器によって生ぜしめられた熱により、芳香発生器はその物質を放出し、この物質は次いで使用者によって吸入される。同様の装置が欧州特許出願公開第０５０３７６７号明細書に開示されている。

独国特許出願公開第１９８５４００５号明細書は、たばこ代用品を提案しており、このたばこ代用品において、エーロゾルを生ぜしめることができる材料は電気抵抗器によって包囲されている。ボタンを押すことによって又は制御装置を使用することによって、抵抗器が加熱され、空気は、吸い込まれる前にエーロゾル放出材料を通って吸入される。

欧州特許第０８４５２２０号明細書は芳香発生アイテムを開示している。このアイテムにおいて、芳香物質は貯蔵部に配置されており、この貯蔵部には、液体を出口ポートに向かって方向付けるチャネルが設けられている。熱は、使用者によって吸い込まれる前に、出口ポートに配置された液体を気化させる。貯蔵部は取外し可能であり、交換されることができる。この装置は特に複雑で、コストがかかる。

加熱装置を制御する様々な手段が提案されている。第１のソリューションは、押された時に電気回路を閉じるスイッチを提供することである（欧州特許出願公開第０８４５２２０号明細書、独国実用新案第２９７１３８６６号明細書、独国特許出願公開第１９８５４００５号明細書）。その他の装置は、吸入することによって、例えば吸入された空気によって移動させられる弁を使用することによって加熱を開始するように設計されている。空気が吸入されると、この弁が移動させられ、加熱回路を閉じる（独国特許出願公開第１９９３５７０６号明細書、米国特許第４９４５９３１号明細書）。最後に、その他のシステムは、時間の長さ、及びどの程度まで空気又は基板が加熱されるかを制御する完全な電子回路を提供する；加熱はスイッチを押すことによって作動される（欧州特許出願公開第０４３０５５９号明細書、欧州特許出願公開第０５０３７６７号明細書を参照）。

これらの全ての例において、使用者は、本物のたばこから吸入するために使用されるものに近い、様々な製品が混入された空気を吸入する感覚を経験する。しかしながら、たばこに点火する動作がない。この動作は、喫煙者の儀式において重要な要素であり、それがないことが、従来の離脱手段が失敗する理由の１つである。これは、幾つかの文献が、まず炎で点火され、次いで煙を放出することなく消費される加熱手段を提案している理由である。

これは、着香剤のためのエーロゾルとして働く喫煙装置を開示している欧州特許出願公開第１６０００６６号明細書における場合である。これは、たばこの形状を有しており、芳香剤で含浸された不燃性鉱物材料の高い割合によって包囲された、燃料源のためのバルサコアを備えており、全体が一方の端部において従来のフィルタで閉鎖された不燃性エンベロープに収容されている。エンベロープ及び不燃性鉱物材料は、消費されながら燃えかすを発生し、この燃えかすを、喫煙者は、やり慣れたように落下させることができる。この場合、喫煙者によって吸入される空気は、バルサコアの燃焼により加熱される。しかしながら、この空気は、高レベルのエーロゾルのみならず、燃焼生成物をも含んでおり、この燃焼生成物は有害であるおそれがある。

喫煙装置の同じカテゴリにおいて、たばこ代用品は欧州特許出願公開第１４６８６１８号明細書から公知であり、このたばこ代用品は、一方の端部に熱発生器、他方の端部にマウスピースを具備した中空の円筒状のエレメントを有する。芳香発生物質を含む複数のペレットを有する芳香発生器が、熱発生器の近傍に配置されている。別の芳香発生装置は、加熱を必要としない物質のために、第１のものから間隔を置いて配置されている。この喫煙装置において、熱発生装置は大部分が炭素から成っている。つまり、熱発生器は、熱を提供しながら燃焼するように点火されなければならない。熱発生器の内部にチャネルが提供されており、これにより、空気は、燃焼する材料と接触することなくチャネルを通過することができる。この場合にもやはり、たばこは、熱発生器を構成する材料の燃焼生成物を放出する。

これらの２つの文献において、たばこ代用品は、可燃性製品に火炎で点火することによって作動させられ；可燃性製品が、燃焼しながら、次いで、吸入された空気又はエーロゾルを生ぜしめる物質を加熱する。つまり、火炎は燃焼プロセスをトリガし、この燃焼プロセスは、代用品が使用される時間全体に亘って継続する。幾つかの場合に燃焼生成物が直接に吸入されないとしても、燃焼生成物は依然として喫煙者の隣接した周囲及び喫煙者の環境に放出され、このことは、このような代用品の利点を著しく低減する。

したがって、本発明の目的は、喫煙者に、臭気剤又は芳香製品が混入された暖かい空気の一息を提供し、いかなる製品の燃焼をも生ぜしめることなく、作動させるためにライター又はマッチの使用を必要とする、たばこ代用品を提案することである。

この目的は、本発明によって、トリガ装置が、代用品の外部に配置されておりかつ代用品から独立した加熱手段によって生ぜしめられる熱入力に対して感応性のエレメントを有しており、前記熱入力に対して感応性のエレメントが、代用品の通常使用条件において点火又は燃焼されることができない材料から形成されていることにより達成される。外部の熱が、外部熱入力に対して感応性のエレメントに提供されない限り、たばこ代用品は適切に働くことができず、着香製品又は臭気剤を含むエーロゾル又は吸入されるあらゆるその他の製品は生ぜしめられることができない。このたばこ代用品により、喫煙者は、ライター又はマッチの火炎を用いて点火する儀式を維持することができる。しかしながら、この外部熱感応性エレメントは、点火せず、燃焼しない。その結果、いかなる望ましくない生成物をも放出しない。

本発明の好適な実施形態において、たばこ代用品は付加的に、熱感応性エレメントが外部加熱手段によって生ぜしめられた熱に曝された場合にのみ内部加熱手段を作動させるための手段を有する。この形式において、エーロゾルが生ぜしめられることができる前にこれらの内部加熱手段を不要に作動させることを回避することができる。

本発明の第１の実施形態において、トリガ装置は、内部加熱手段に電気的に接続された、熱感知器、好適にはバイメタル要素である。この形式において、熱感知器が外部熱の適用を確認すると、熱感知器は内部加熱手段に信号を送信し、内部加熱手段が次いで始動することができる。

本発明の第２の実施形態において、吸入可能な製品の発生器は、好適には交換可能な貯蔵部を有する。これは、たばこ代用品を再利用することを可能にし、複数の着香製品又は臭気剤の選択を可能にする。

特に有利な実施形態において、貯蔵部は、着火又は燃焼することなく、好適には溶融することによって又は裂断手段によって、加熱手段によって少なくとも部分的に破壊されることができる材料から形成されており、吸入可能製品の発生器には、貯蔵部が少なくとも部分的に破壊された場合に貯蔵部の内容物を吸収するための手段が具備されている。

これらの貯蔵部加熱手段は外部加熱手段から成ることができる。つまり、火炎によって提供される熱が貯蔵部を部分的に溶融させるために働き、これにより、貯蔵部の内容物を好適には織物から形成されかつ好適には交換可能である栓から成ることができる吸収手段内へ解放する。

貯蔵部のための加熱手段は、電気的エネルギ源に接続されかつ熱感応性エレメントによって制御される加熱抵抗器の形式で具体化されることもできる。この形式において、火炎によって提供される熱は外部熱感応性エレメントによって検出され、外部熱感応性エレメントは次いで、貯蔵部を加熱する電気抵抗器を始動させる。この電気抵抗器は貯蔵部自体に含まれていることができるか、又はたばこ代用品の構成部材であることもできる。

貯蔵部を、口に配置される端部とは反対側の管状エレメントの端部に配置することが好適である。

喫煙者がたばこ代用品において吸入する時に空気を加熱するために、電気加熱エレメントを始動及び停止させるための始動手段が設けられており、この始動手段には、好適には、吸入時に電気加熱エレメントの少なくとも一部を始動させかつ、吸入が終了した時に電気加熱エレメントを作動停止させるための第１の手段が具備されている。この形式において、喫煙者が一息を吸入する場合にのみ完全な熱を提供することによって電気エネルギ源を保存することができる。これは、次に吸入される時に加熱エレメントが高温になり過ぎるのを回避する。

さらに、実用的に瞬間的な加熱を提供するために、始動手段には、吸入が終了した時に加熱エレメントを作動停止させずに第１の吸入後に電気加熱エレメントの少なくとも一部を作動させるための第２の手段が具備されている。この形式において、加熱エレメントが第１の吸入において始動させられると、加熱エレメントの一部は作動したままであり、本物のたばこのように、"ベース熱レベル"を提供する。つまり、たばこ代用品に含まれた空気が加熱され、次の吸入空気は最初から暖かい。各吸入において、加熱エレメントの残りが作動させられ、これにより、本物のたばこのように、吸入からの酸素の流入により、吸入された空気の暖かさを増大する。

本発明の好適な実施形態において、加熱エレメントを作動させるための第１及び／又は第２の手段はコンタクトスイッチを有する。このコンタクトスイッチには、軽い戻しばねとディスクとが具備されることができ、このディスクを空気が通過することができ、例えば、ばねとディスクとは、ディスクが、吸入中は電気回路を閉じ、吸入が停止すると戻しばねの作用によってこの回路を開くように配置されている。代用品を通る吸入空気の作用は、空気の流れを生ぜしめ、この流れはディスクを金属板に押し付け、回路を閉じる。吸入が終了するやいなや、ばねがディスクを戻し、これにより回路を切断する。

たばこ代用品が自律的な電気エネルギ源、好適には電池又はコンデンサを有することが好適である。

たばこ代用品に、好適にはパーフォレーションが設けられたディスクの形式の、空気速度調整器を提供すると有用であることができる。

さらに、管状エレメントに、口に配置される端部においてフィルタ、好適には本物のたばこのものを真似たフィルタを提供することが有用であることができる。同様に、たばこの白熱を真似るために、好適には始動手段によって、特に電気エネルギ源に接続可能な混合された加熱抵抗器の形式で、口に配置される端部とは反対側の管状エレメントの端部に発光手段を提供することが有利であることができ；発光手段は、管状エレメントの内部へのアクセスを提供するための開口を有することができる。

喫煙者が本物のたばこの全ての喜びを経験することができるように、煙発生器、好適には始動手段を介してエネルギ源に接続可能な電気的な煙発生器が提供されることができる。これは、煙が喫煙者の口の中に放出されないように行われるであろう。

本発明は、実施形態の例を示した１つの図面を用いて以下により詳細に説明される。

たばこ代用品は中空の管状エレメント（１）を有しており、この管状エレメントは、一方の端部（１ａ）においてフィルタ（２）によって、他方の端部（１ｂ）において、たばこの白熱を真似る発光手段（９）によって閉鎖されている。

フィルタ（２）の背後には空気速度調整器（３）が設けられている。空気速度調整器は、パーフォレーションが設けられたディスクから形成されている。パーフォレーションの直径は、本物のたばこの吸入抵抗と等しい空気の流れに対するブレーキを提供するように計算されている。

次いで、例えばパーフォレーションが設けられたディスクから形成されたコンタクトスイッチ（４）が設けられており、このコンタクトスイッチは、コンタクトプレートから離れた開放休息位置と、閉鎖位置との間で回動し、閉鎖位置においてコンタクトスイッチはコンタクトプレートに当接して保持される。図示されていない戻しばねは、コンタクトスイッチを開放休息位置へ戻す。喫煙者が管状エレメントを介して吸入すると、空気流により、パーフォレーションが設けられたディスクが閉じ、これによりコンタクトスイッチ（４）を閉じる。吸入からの空気流が停止するやいなや、ばねはディスクを開放休息位置へ戻す。

管状エレメント（１）は、好適には加熱抵抗器から形成された熱発生器（６）をも有する。熱発生器（６）の部分は、喫煙者がたばこ代用品を介して空気を吸入した場合にのみ作動させられるようになっているのに対し、残りは、２つの連続する吸入の間でさえも作動したままでなければならない。この目的のために、加熱エレメントの始動手段は、図示されていない電子回路を有しており、この電子回路はこれらの２つの部分を制御する。別の択一的な実施形態において、コンタクトスイッチ（４）にはダブルコンタクトが設けられることができ、第１のコンタクトは吸入に対して反応するのに対し、第２のコンタクトは、第１の吸入によって閉じられると、吸入が停止した場合でさえもこの位置に保持される。熱発生器（６）には電池（５）によって電気的エネルギが供給される。

着香剤及び／又は臭気剤が栓（７）に吸収されている。これらの作用物質は、最初は、栓（７）の近傍に配置された貯蔵部（８）に収容されるように設計されている。たばこ代用品がライター火炎で"点火"されると、提供される熱が貯蔵部（８）に伝達され、貯蔵部は溶融によって少なくとも部分的に破壊される。貯蔵部（８）の内容物は栓（７）と接触させられ、栓は内容物を吸収する。ここに示された実施形態の例において、貯蔵部（８）は、かなり低い融点を備えた材料で包囲されたカプセルである。吸入される製品は、手作業で、例えばピペットを用いて栓（７）に提供されることもできる。この目的のために、アクセスオリフィスが、例えば、たばこ代用品の"白熱"端部を閉鎖している発光手段（９）に提供されている。

貯蔵部が使用されている場合、貯蔵部の寸法は、貯蔵部が、中空の管状エレメント（１）の内部を閉塞することができるようになっていることができ、管状エレメントの端部は金属であることができる。次いで、ライター火炎等の外部熱源がカプセルのエンベロープを溶融させて液体を解放することを可能にし、この液体は次いで毛管引力によって吸収される。

貯蔵部は、コンタクトスイッチ（４）を介して、及び選択的に電子制御回路を介して電池に接続された加熱抵抗器によって包囲されていることができる。第１の吸入の間、代用品がライター火炎によって作動させられると、図示されない検出器によって検出され、加熱抵抗器がカプセルのエンベロープを少なくとも部分的に溶融させ、カプセルの内容物を解放し、この内容物が栓（７）によって吸収される。別の変化態様において、加熱抵抗器は外部熱感知器によって直接に作動させられる。加熱抵抗器は、貯蔵部と一体形成されているか、又は加熱抵抗器が管状エレメント（１）に挿入されたときに貯蔵部の周囲に配置されることができる。

様々な構成部材の正確な順序は、これらの構成部材が占める空間及び所望の効果に従って変化することができる。特に、複数の貯蔵部が設けられることができ、そのうちの幾つかが、吸入時に内容物を加熱するために加熱エレメントの上流に配置され、その他が、内容物が加熱エレメントを通過しないように下流に配置されている。

制限しない実施例として、管は、たばこの寸法を有する。エネルギ源のための放出時間は、約５分であることができる。

図１に示された実施例には示されていないが、煙発生器が設けられることもできる。

本発明のたばこ代用品は以下の形式で動作する。まず、使用者は、外部熱源を代用品に提供することによって芳香又は臭気発生器を作動させなければならない。最も単純な形式はライター火炎又はマッチを使用することである。次いで、この外部熱に対して感応性のエレメントが作動させられる。ここに示された例において、熱は貯蔵部（８）を少なくとも部分的に溶融させ、貯蔵部の内容物を栓（７）へ解放する。この動作が生じていない限り、着香製品又は臭気剤は、貯蔵部（８）に閉じ込められたままであり、臭気及び／又は芳香発生器は、作動させられない。前述のように、熱検知器が設けられており、この熱検知器は、制御回路を閉じている。これは、貯蔵部（８）の周囲又は貯蔵部（８）に配置された加熱抵抗器をスイッチオンし、貯蔵部を部分的に溶融させる。別の択一例は、熱検知器、例えば信号を制御回路に与えるバイメタル要素を提供する。制御回路は次いで作動位置へ切り替えられ、内部加熱手段（６）が使用されるか、第１の吸入の間に貯蔵部を溶融させる。バイメタルエレメントは、火炎の加熱によって変形させられた後に貯蔵部を裂断させるように設計されていることもできる。

たばこ代用品がこのようにして作動されると、マウスピース（１ａ）を通る吸入空気が、内部加熱手段（６）を作動させるために必要とされる全てのものである。最初に吸入空気が使用されると、コンタクトスイッチ（４）が閉じ、１つには、加熱エレメント（６）を作動させ、しかしながら、発光手段（９）のフィラメントをも白熱させ、かつ適用可能であるならば、貯蔵部に配置された抵抗器を作動させ、貯蔵部の内容物の解放を生ぜしめ、この内容物は栓（７）によって吸収される。吸入された空気は、発光手段を通って進入し、着香剤及び／又は臭気剤が混入されながら栓（７）を通過し、次いで、この濃厚空気は、加熱エレメント（６）を通過し、加熱エレメントにおいて加熱される。次いで、吸入された空気は、フィルタ（２）を通過しかつ喫煙者の口に到達する前に、コンタクトスイッチ（４）ディスクのオリフィスと、速度調整器（３）のオリフィスとを通過する。

吸入が停止すると、コンタクトスイッチ（４）はばねの作用により再び開くか、又はコンタクトスイッチがデュアルコンタクトスイッチであるならば、コンタクトスイッチの一方が開き、他方は閉じたままである。コンタクトスイッチ（４）又はコンタクトスイッチの一方が開くことにより、加熱エレメントの一部及び発光手段のフィラメントの少なくとも一部（９）にはもはや電力が供給されないのに対し、加熱エレメント（６）及び発光手段（９）のその他の部分は、適用可能であるならば、閉じたままの第２のコンタクトスイッチ又は電子制御回路により依然として電力を受け取る。この形式において、管状エレメントに含まれた空気は、過熱することなく暖かいままであり、燃焼を真似る端部は僅かに白熱したままである。次の吸入が再びコンタクトスイッチ（４）を完全に閉じさせ、これによって、加熱エレメント全体及び全ての発光手段のフィラメントを励起する。

したがって、本発明のたばこ代用品と本物のたばことの間には使用方法及び外観において極めて大きな類似が存在する。喫煙者は、不都合を有することなく、本物のたばこを使用する場合の儀式、熱、及び味覚／臭覚を維持する。

本発明によるトリガ装置は、技術分野において知られた全てのたばこ代用品に適用されることができ、本発明の原理は、代用品が使用されることができる前にライター又はマッチを使用する作動を必要とする。

本発明の実施形態を示す図である。

符号の説明

１ 管状エレメント、 １ａ，１ｂ 端部、 ２ フィルタ、 ３ 空気速度調整器、 ４ コンタクトスイッチ、 ５ 電気エネルギ源、 ６ 電気加熱エレメント、 ７ 栓、 ８ 貯蔵部、 ９ 発光手段

Claims (28)

1. たばこ代用品であって、
   吸入可能な製品の発生器（７，８）を備えた中空の管状エレメント（１）が設けられており、吸入された空気又は吸入可能な製品の発生器の少なくとも一部を加熱するための内部加熱手段（６）が設けられており、吸入可能な製品の発生器を作動させるための装置が設けられている形式のものにおいて、
   トリガ装置が、代用品（１）の外部に配置されておりかつ該代用品から独立した加熱手段によって生ぜしめられた熱入力に対して感応性のエレメントを有しており、前記熱入力感応性エレメントが、代用品（１）の通常の使用条件において点火又は燃焼されることができない材料から形成されており、前記熱入力感応性エレメントが、前記熱入力を受けた場合に前記吸入可能な製品の発生器を作動させることを特徴とする、たばこ代用品。
2. さらに、この熱入力感応性エレメントが外部加熱手段によって生ぜしめられた熱に曝された場合にのみ内部加熱手段（６）を作動させるための手段が設けられている、請求項１記載のたばこ代用品。
3. トリガ装置が、内部加熱手段（６）に電気的に接続された熱感知器である、請求項１又は２記載のたばこ代用品。
4. 前記熱感知器は、バイメタル要素である、請求項３記載のたばこ代用品。
5. 吸入可能な製品の発生器が、貯蔵部（８）を含む、請求項１から４までのいずれか１項記載のたばこ代用品。
6. 前記貯蔵部（８）は、交換可能である、請求項５記載のたばこ代用品。
7. 貯蔵部（８）が、口に配置される端部（１ａ）とは反対側の中空の管状エレメント（１）の端部に配置されている、請求項５又は６記載のたばこ代用品。
8. 貯蔵部（８）が、裂断手段によって、点火又は燃焼させることなく加熱手段によって少なくとも部分的に破壊されることができる材料から形成されており、吸入可能な製品の発生器に、貯蔵部が少なくとも部分的に破壊された場合に貯蔵部（８）の内容物を吸収するための手段（７）が設けられている、請求項５から７までのいずれか１項記載のたばこ代用品。
9. 前記貯蔵部（８）は、溶融することによって破壊される、請求項８記載のたばこ代用品。
10. 貯蔵部加熱手段が、電気エネルギ源（５）に接続されておりかつ熱入力感応性エレメントによって制御される加熱抵抗器から形成されている及び／又は貯蔵部加熱手段が外部加熱手段から成る、請求項８又は９記載のたばこ代用品。
11. 吸収手段が、栓（７）から成る、請求項８から１０までのいずれか１項記載のたばこ代用品。
12. 前記栓（７）は、交換可能な織物から成る、請求項１１記載のたばこ代用品。
13. 内部加熱手段が、電気加熱エレメント（６）から形成されている、請求項１から１２までのいずれか１項記載のたばこ代用品。
14. 前記電気加熱エレメント（６）は、電気エネルギ源（５）に接続された加熱抵抗器である、請求項１３記載のたばこ代用品。
15. 電気加熱エレメント（６）を作動させかつ作動停止させるための始動手段（４）が設けられている、請求項１３又は１４記載のたばこ代用品。
16. 前記始動手段（４）には、吸入時に電気加熱エレメント（６）の少なくとも一部を作動させかつ吸入が終了した場合に電気加熱エレメントの少なくとも一部を作動停止させるための第１の手段が設けられている、請求項１５記載のたばこ代用品。
17. 始動手段（４）には、吸入が終了した場合に作動停止させることなく、第１の吸入後に電気加熱エレメント（６）の少なくとも一部を作動させるための第２の手段が設けられている、請求項１３から１６までのいずれか１項記載のたばこ代用品。
18. 電気加熱エレメント（６）を作動させるための第１の手段及び／又は第２の手段が、軽い戻しばね及び空気が通過することができるディスクを備えたコンタクトスイッチを含み、ばね及びディスクが、ディスクが吸入中に電気回路を閉じ、吸入が終了すると戻しばねの作用によって回路を開くように配置されている、請求項１５から１７までのいずれか１項記載のたばこ代用品。
19. 自律電気エネルギ源が設けられている、請求項１から１８までのいずれか１項記載のたばこ代用品。
20. 前記自律電気エネルギ源は、電池又はコンデンサ（５）である、請求項１９記載のたばこ代用品。
21. 空気速度調整器（３）が設けられている、請求項１から２０までのいずれか１項記載のたばこ代用品。
22. 前記空気速度調整器（３）は、パーフォレーションが設けられたディスクの形式である、請求項２１記載のたばこ代用品。
23. 中空の管状エレメント（１）の、口に配置される端部にフィルタ（２）が設けられており、該フィルタが交換可能である、請求項１から２２までのいずれか１項記載のたばこ代用品。
24. 中空の管状エレメントの、口に配置される端部とは反対側の端部に、たばこの白熱を真似る発光手段（９）が設けられており、該発光手段（９）が、中空の管状エレメントの内部へのアクセスを提供するための開口を有することができる、請求項１から２３までのいずれか１項記載のたばこ代用品。
25. 前記たばこの白熱を真似る発光手段（９）は、電気エネルギ源（５）に接続可能な混合された加熱抵抗器の形式である、請求項２４記載のたばこ代用品。
26. 前記たばこの白熱を真似る発光手段（９）は、始動手段（４）を介して電気エネルギ源（５）に接続可能である、請求項２５記載のたばこ代用品。
27. 煙発生器が設けられている、請求項１から２６までのいずれか１項記載のたばこ代用品。
28. 前記煙発生器は、第１の始動手段を介して電気エネルギ源（５）に接続可能な電気的な煙発生器である、請求項２７記載のたばこ代用品。

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