JP5002868B2 - 二次電池およびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、リチウム二次電池のような二次電池およびその二次電池を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年では、電子機器の小型化および軽量化が急速に促進されているのに伴って、その電子機器の駆動電源としての電池に対しても小型化、軽量化および高容量化の要望が高まっている。一方、地球環境問題からは電気自動車の普及にも期待が集まっており、この電気自動車の駆動電源用の電池に対しては、小型化、軽量化および高容量化と共に高出力化が望まれており、これらの要望に対応できる好ましい電池として、リチウム二次電池の開発が盛んに行われている。
【0003】
従来の一般的な二次電池は、図4の縦断面図に示すような構成を有している。同図において、外装缶1内には、正極板3と負極板4とがこれらの間にセパレータ7を介在して渦巻き状に巻回されてなる極板群2が収納されており、この極板群2は電解液(図示せず)と共に発電要素を構成する。正極板3は正極集電体3aに正極材料3bを塗着して構成され、負極板4は負極集電体4aに負極材料4bを塗着して構成されている。極板群2の両端面には、これの上方に突出した各正極集電体3aの端部に接続された正極集電板8と、下方に突出した各負極集電体4aの端部に接続された負極集電板9とが配設されている。正極集電板8には正極リード10の一端が溶接により接続されており、負極集電板9は、負極端子となる外装缶1の内底面に抵抗溶接によって接続されている。
【0004】
外装缶1の開口部には、封口体11がガスケット12を介在して外装缶1に対し電気的絶縁状態に嵌め込まれている。封口体11は、中央部にガス導入孔13aを有する導電性フィルタ13の内部に、Oリング14、防爆弁体17、スペーサ18およびキャップ19を挿入したのち、フィルタ13の開口部を内方にかしめ加工して一体化されている。フィルタ13には正極リード10の他端が接続されているとともに、フィルタ13のかしめ部13bはキャップ19に電気的接続状態に接触されている。したがって、この二次電池では、キャップ19が正極端子になっている。
【0005】
上記封口体11は、外装缶1内にこれの開口部から挿入されて、外装缶1の外周面を縮径して形成された環状溝1aによって内方に設けられた支持突出部1b上に載置され、外装缶1の開口部が内方にかしめ加工されることにより、外装缶1の開口部を封口した状態に保持されている。支持突出部1bは、封口体11を支持するとともに、極板群2を固定する機能をも兼備する。ガスケット12は、負極側の外装缶1と正極側のフィルタ13とを電気的絶縁するとともに、外装缶1と封口体11との間をシールする機能を果している。上記防爆弁体17は、アルミニウム箔からなる薄膜状であって、電池内圧が所定値以上に上昇したときに、フィルタ13のガス導入孔13aからのガス圧力を受けて中央部分が破断され、その破断された孔からガスをスペーサ18の排出孔18aおよびキャップ19のガス排出孔(図示せず)を通じて外部に排出するものである。
【0006】
上記二次電池は、以下に説明する手順で製造される。すなわち、渦巻き状に巻回された極板群2の上端面および下端面には、正極集電板8および負極集電板9がそれぞれ溶接によって取り付けられ、この極板群2が外装缶1内に挿入されたのち、外装缶1の内底面と負極集電板9とが抵抗溶接される。外装缶1には、上記極板群2が挿入された状態で、外周面の所定位置に治具を用いた塑性加工が施されて環状溝1aが形成される。続いて、フィルタ13、防爆弁体17、スペーサ18およびキャップ19を上述のように一体化した封口体11には、これのフィルタ13に正極リード10が溶接により接続され、この状態で電解液が外装缶1の開口部から所定量だけ注入される。そののち、封口体11は、周囲にガスケット12を一体的に取り付けた状態で外装缶1にこれの開口部から嵌入して支持突出部1b上に載置する状態に配置され、最後に外装缶1の開口部が内方にかしめ加工されると、二次電池の製作が完了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記二次電池における封口体11は、フィルタ13、防爆弁体17、スペーサ18およびキャップ19を要して部品点数が多いだけでなく、これらの各部品が互いに溶接して一体化されることから、溶接点が多くなって加工工数が増えてしまい、相当のコスト高になっている。また、極板群2からの電流は、フィルタ13のかしめ部13bからキャップ19を通じて取り出されるが、フィルタ13のかしめ部13bとキャップ19とは、外装缶1のかしめ加工による接触によって接続されているので、この部分の接触抵抗が電池の内部抵抗を増大させる要因になっている。
【0008】
さらに、ガスケット12は、外装缶1の開口縁部が内方にかしめ加工されるときに、外装缶1のかしめ部分と支持突出部1bとの間で上下から挟み込まれて圧縮力が加えられるが、外装缶1と封口体11との間を液密にシールするのに必要な肝心の部分を殆ど圧縮することができないので、外装缶1の開口部を所要のシール性能で封口することができず、電解液の漏液が発生するおそれがある。さらにまた、外装缶1には環状溝1aを形成しなければならないので、この環状溝1aを形成するための調整を要して工数が増え、この点からも一層コスト高となる欠点がある。
【0009】
そこで、本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたもので、外装缶の開口部を部品点数および組立工数を共に削減して封口できる構成を備えるとともに、内部抵抗の低減とシール性能の向上とを図ることができる二次電池およびその二次電池を好適に製造できる方法を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る二次電池は、一方の電極端子となる有底筒状の外装缶と、前記外装缶内に収納された極板群および電解液からなる発電要素と、前記外装缶の開口部に絶縁部材を介在して嵌入された他方の電極端子となる蓋板部と、前記蓋板部における前記外装缶の内方側に形成された環状の取付溝に嵌入されたシール部材に防爆弁体を押し付けながら前記蓋板部の嵌合凹所に圧入固定された固定板と、前記極板群の他方の電極側の集電板と前記蓋板部とに両端が接続された接続リードとを備え、前記蓋板部が前記外装缶における内方へかしめ加工された開口端部で固定されていることを特徴としている。
【0011】
この二次電池では、封口体が、蓋板部、シール部材、防爆弁体および固定板を用いた簡単な構成になっているから、従来の二次電池の封口体に比較して、部品点数が少ないとともに、個々の部品を溶接により固定する組立手段を用いずに、取付溝へのシール部材の嵌め込みと、嵌合凹所への固定板の圧入とにより一体化されているので、組立工数が格段に低減して相当のコストダウンを図ることが可能となる。また、極板群の他方の電極側の接続リードが他方の接続端子となる蓋板部に接続されているので、従来の二次電池のようにフィルタのかしめ部とキャップとを接触手段で電気的接続するものとは異なり、接触抵抗が存在せず、電池としての内部抵抗を所定値に確実に抑制することができる。
【0012】
上記発明の二次電池において、外装缶の開口近傍箇所に、他の箇所よりも径の大きな広口部が段部を介して形成され、前記段部上に支持リングが載置され、蓋板部が絶縁部材を介在して前記支持リング上に位置決め状態に取り付けられている構成を備えていることが好ましい。
【0013】
これにより、封口体の蓋板部は、外装缶の段部上に載置した支持リングによって位置決め状態に支持されているので、従来の二次電池における外装缶の外周面に環状溝の加工を行う場合に比較して製作工数を削減でき、この点からも一層のコストダウンを図ることができる。
【0014】
上記構成において、絶縁部材が、縮径加工によって塑性変形された外装缶の広口部と蓋板部との間で圧縮変形されている構成を備えていることが好ましい。これにより、絶縁部材は広口部と蓋板部との間で広口部の塑性変形分だけ圧縮されているから、外装缶と封口体の蓋板部との間は、圧縮された絶縁部材が密着することによって確実に液密シールすることができ、電解液の漏液が発生するおそれがなくなる。
【0015】
また、本発明に係る二次電池の製造方法は、有底筒状の外装缶の開口部に、段部を介して径の大きな広口部とこの広口部よりもさらに径の大きな大径部とを形成する工程と、前記外装缶に極板群を収納し、支持リングを前記外装缶内に挿入して前記段部上に載置した状態で前記広口部内に配置し、蓋板にシール部材、防爆弁体および固定板を一体化した封口体を、絶縁部材を介在して前記支持リング上に載置することにより前記大径部内に配置する工程と、前記外装缶の開口縁部を内方にかしめ加工して前記封口体を位置決め状態に固定する工程と、前記外装缶を、前記広口部の外径と同一の内径を有する縮径治具内に強制的に挿通させることにより、前記大径部を塑性変形させて前記広口部と同一径に縮径する工程とを備えていることを特徴としている。
【0016】
この二次電池の製造方法では、絶縁部材が支持リングと外装缶における内方へかしめ加工された開口端とで長手方向の位置を規制された状態で外装缶の大径部を縮径治具により縮径するので、縮径加工に伴う絶縁部材の位置のばらつきを防止して、絶縁部材の所要箇所を均等に圧縮することができるとともに、外装缶の開口縁部を予め内方にかしめ加工したのちに大径部を縮径加工するので、縮径加工に伴う外装缶の高さのばらつき発生を防止して、所定長さの二次電池を安定に得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る二次電池を示す縦断面図であり、同図において、外装缶20内に収納された極板群21は、簡略化した図示になっているが、図4で説明したものと同様である。この極板群21の両端にそれぞれ突出した図4の正極集電体および負極集電体の各端部には、正極集電板22および負極集電板23が溶接により取り付けられている。外装缶20は、極板群21の上端部よりも上方の所定位置から開口端までの箇所に他の箇所よりも大きな径を有する広口部20aが形成されており、外装缶20の内部には、上記広口部20aと本体部分との境界部分に環状の段部20bが設けられている。この段部20b上には支持リング24が載置され、支持リング24上には、外装缶20の広口部20a内に配置された封口体27がガスケット28を介在して支持されている。ガスケット28は、支持リング24により位置規制された状態に支持されて、外装缶20の広口部20aと封口体27との間を電気絶縁するとともに液密にシールする機能を有している。
【0018】
上記封口体27は、この二次電池の正極端子となる蓋板部29と、シール手段としてのOリング30と、電池内圧の上昇時の防爆手段となるアルミニウム箔からなる薄膜状防爆弁体31と、蓋板部29に防爆弁体31をOリング30を介在して固定する固定板32とが一体化された構成になっている。蓋板部29上には絶縁板33が装着されている。防爆弁体31は、Oリング30によって蓋板部29に対しシールされた状態で固定板32で蓋板部29に固定されている。絶縁板33は、外装缶20における内方へかしめ加工された開口端と蓋板部29とを電気絶縁する。
【0019】
蓋板部29には、下部中央部に連通孔29aが形成されている。また、図2は上記二次電池の上端部分を示す斜視図であり、同図にも明示するように、蓋板部29には、上部中央に円盤状の膨出部29bが形成され、この膨出部29の中央部に外部接続用のねじ孔29cが形成されているとともに、そのねじ孔29cの周囲に、図1に示すように連通孔29aに連通する4個のガス排出孔29dが90°の等間隔で穿設されている。したがって、この二次電池では、電池内圧が所定値まで上昇したときに、防爆弁体31の中央部分が固定板32の孔部32aを通じガス圧力を受けて破断し、ガスが防爆弁体31の破断孔および蓋板部29の連通孔29aを通ってガス排出孔29dから外部に排出されるようになっている。
【0020】
正極端子となる蓋板部29の下面には、一端を正極集電板22に超音波溶接されて取り付けられた正極リード34の他端が超音波溶接により固着されており、正極集電板22が正極リード34を通じて蓋板部29に接続されている。一方、負極集電板23には負極リード37の一端が超音波溶接されて取り付けられ、この負極リード37の他端が外装缶20の底板部に抵抗溶接により接続されている。また、外装缶20の底板部外面の中央部には、ねじ孔38aを有するナット状の負極外部端子38が溶接により固着されている。したがって、この二次電池では、蓋板部29のねじ孔29cおよび負極外部端子38のねじ孔38aにボルト(図示せず)が螺入されて外部に接続されるようになっている。
【0021】
つぎに、上記二次電池の製造手順について、図3を参照しながら説明する。外装缶20は図3(a)に示すような形状に予め形成されている。すなわち、外装缶20には、図1に示したと同一位置の段部20bを介して図1と同一の径を有する広口部20aが形成されているとともに、この広口部20aの上方部に、広口部20aよりも僅かに径の大きな大径部20cが形成されている。ここで、外装缶20の広口部20aは、支持リング24の外径に相当する内径を有し、支持リング24が挿入される箇所のみに形成されている。
【0022】
極板群21は、図4に示したと同様の正極板と負極板とをこれらの間にセパレータを介在して渦巻き状に巻回することにより形成する。この極板群21の両端部には、正極リード34および負極リード37の各々の一端を溶接した正極集電板22および負極集電板23を溶接によって取り付ける。この正負極の集電板22,23を取り付けた極板群21は外装缶20内にこれの開口部から挿入し、負極リード37と外装缶20の底板部とを抵抗溶接して電気的接続する。
【0023】
一方、封口体27は、蓋板部29の環状の取付溝29eにOリング30を嵌め込み、防爆弁体31を介在させて固定板32を蓋板部29の下面の嵌合凹所29fに圧入することにより、蓋板部29、Oリング30、防爆弁体31および固定板32を一体化して構成する。この封口体27は、図4に示した従来の二次電池の封口体11に比較して、部品点数が少ないとともに、個々の部品を互いに溶接により固定する組立手段を用いずに、取付溝29eへのOリング30の嵌め込みと、嵌合凹所29fへの固定板32の圧入とにより一体化できることから、組立工数が格段に低減して相当のコストダウンを図ることができる。
【0024】
つぎに、図3(a)に示すように、外装缶20内には、支持リング24を挿入して段部20b上に載置し、ガスケット28を支持リング24で位置規制しながら嵌挿状態に取り付ける。この状態で、封口体27における蓋板部29には、外装缶20の開口部から引き出した正極リード34を超音波溶接して接続し、外装缶20内には電解液を所定量だけ注入して極板群21に含浸させる。そののち、封口体27は、正極リード34を変形させながら外装缶20内に挿入して、ガスケット28を介在して支持リング24上に載置させる。
【0025】
続いて、封口体27における蓋板部29上には、絶縁板33をこれの孔に蓋板部29の膨出部29bを挿通させて装着したのち、図3(b)に示すように、外装缶20の大径部20cの開口端縁部を内方にかしめ加工する。このとき、ガスケット28は支持リング24と外装缶20におけるかしめ加工された開口端とで上下から圧縮されて、上下方向における位置決めがなされる。
【0026】
つぎに、外装缶20は、図3(b)に2点鎖線で示すように、広口部20aの外径と同一の内径を有する縮径治具39の内部に、上方から挿入するとともに、圧力Pを加えながら挿通させる。これにより、外装缶20の大径部20cは、縮径治具39を通過するときに塑性変形されて、広口部20aと同一径に縮径され、元の広口部20aと共に図1の広口部20aとなる。この大径部20cが塑性変形されるときには、ガスケット28が大径部20cと蓋板部29との間で大径部20cの塑性変形分だけ圧縮変形される。そのため、外装缶20と封口体27との間は、圧縮変形されたガスケット28が復元力で密着することによって確実に液密シールされる。
【0027】
この二次電池では、ガスケット28が支持リング24と外装缶20の開口端とで上下方向の位置を規制された状態で外装缶20の大径部20cが縮径治具39により縮径されるので、縮径加工に伴うガスケット28の上下方向の位置のばらつきを防止して、ガスケット28を均等に圧縮することができるとともに、外装缶20の開口縁部を予め内方にかしめ加工したのちに大径部20cを縮径加工するので、縮径加工に伴う外装缶20の高さのばらつき発生を防止して、所定高さの電池を安定に得ることができる。
【0028】
また、封口体27は外装缶20の段部20b上に載置した支持リング24により支持させるので、図4の従来の二次電池における環状溝1aの加工を行う場合に比較して製作工数を削減できる。さらに、この二次電池では、正極リード34を正極端子となる一体物の蓋板部29に接続して電流を取り出す構成になっているので、図4の従来の二次電池のようにフィルタ13のかしめ部13bとキャップ19とを接触手段で電気的接続するものとは異なり、接触抵抗が存在せず、電池の内部抵抗を所定値に確実に抑制することができる。
【0029】
なお、上記実施の形態では、封口体27の蓋板部29を正極側とし、外装缶20を負極側とした場合を例示したが、これとは正負を逆に設定して、蓋板部29を負極側とし、外装缶20を正極側とすることもできる。その場合には、外装缶20をアルニウム製またはアルミニウム合金製とすることが好ましい。
【0030】
【発明の効果】
以上のように、本発明の二次電池によれば、封口体を、蓋板部、シール部材、防爆弁体および固定板を用いた簡単な構成としたので、従来の二次電池の封口体に比較して、部品点数が少ないとともに、個々の部品を溶接により固定する組立手段を用いずに、取付溝へのシール部材の嵌め込みと、嵌合凹所への固定板の圧入とにより一体化しているので、組立工数が格段に低減して相当のコストダウンを図ることが可能となる。また、極板群の他方の電極側の接続リードを他方の接続端子となる蓋板部に接続しているので、従来の二次電池のようにフィルタのかしめ部とキャップとを接触手段で電気的接続するものとは異なり、接触抵抗が存在せず、電池としての内部抵抗を所定値に確実に抑制することができる。
【0031】
また、本発明の二次電池の製造方法によれば、絶縁部材を、支持リングと外装缶における内方へかしめ加工された開口端とで長手方向の位置を規制した状態で外装缶の大径部を縮径治具により縮径するので、縮径加工に伴う絶縁部材の位置のばらつきを防止して、絶縁部材の所要箇所を均等に圧縮することができるとともに、外装缶の開口縁部を予め内方にかしめ加工したのちに大径部を縮径加工するので、縮径加工に伴う外装缶の高さのばらつき発生を防止して、所定高さの電池を安定に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る二次電池を示す縦断面図。
【図2】同上の二次電池の上端部分を示す斜視図。
【図3】(a)は同上の二次電池の外装缶のかしめ加工前の状態の要部の縦断面図、(b)はかしめ加工後の状態の要部の縦断面図。
【図4】従来の二次電池を示す縦断面図。
【符号の説明】
20 外装缶
20a 広口部
20b 段部
20c 大径部
21 極板群
22 集電板
24 支持リング
27 封口体
28 ガスケット(絶縁部材)
29 蓋板部
29e 取付溝
29f 嵌合凹所
30 Oリング(シール部材)
31 防爆弁体
32 固定板
34 正極リード(接続リード)
39 縮径治具

Claims (3)

  1. 一方の電極端子となる有底筒状の外装缶と、
    前記外装缶内に収納された極板群および電解液からなる発電要素と、
    前記外装缶の開口部に絶縁部材を介在して嵌入された他方の電極端子となる蓋板部と、
    前記蓋板部における前記外装缶の内方側に形成された環状の取付溝に嵌入されたシール部材に防爆弁体を押し付けながら前記蓋板部の嵌合凹所に圧入固定された固定板と、
    前記極板群の他方の電極側の集電板と前記蓋板部とに両端が接続された接続リードとを備え、
    前記蓋板部が前記外装缶における内方へかしめ加工された開口端部で固定されていることを特徴とする二次電池。
  2. 外装缶の開口近傍箇所に、他の箇所よりも径の大きな広口部が段部を介して形成され、前記段部上に支持リングが載置され、蓋板部が絶縁部材を介在して前記支持リング上に位置決め状態に取り付けられている請求項1に記載の二次電池。
  3. 絶縁部材が、外装缶における縮径加工によって塑性変形された広口部と蓋板部との間で圧縮変形されている請求項2に記載の二次電池。
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