JP5001515B2 - 還元型ビタミンkの製造方法 - Google Patents
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カラム:SYMMETRY C18(Waters製)250mm(長さ)4.6mm(内径)、移動相;CH3OH、検出波長;254nm、流速;1ml/min、メナキノール−4の保持時間;4.2min、メナキノン−4の保持時間;11.5min、フィロキノールの保持時間;5.9min、フィロキノンの保持時間;20.5min。
5gのメナキノン−4を25℃で50gの酢酸エチルに溶解させた。攪拌(攪拌所要動力0.3kW/m3)しながら、還元剤として水素化ホウ素ナトリウム0.83gに10gのメタノールを加えて溶解させた液を、徐々に添加し、25℃にて還元反応を行った。1時間後、反応液に50g水を添加し、さらに塩酸を添加して中和した。さらに水相を除去し、希塩酸50gで1回、脱気した水50gで2回水洗し、メナキノール−4を5g含む有機相を得た。この有機相を減圧下にて溶媒置換し、5gのメナキノール−4及び37.5gのエタノールからなる溶液を得た。この溶液を35℃にし、攪拌(攪拌所要動力0.3kW/m3)しながら濃塩酸0.05gを添加した後、水22.5gを1時間かけて添加し、白色のスラリーを得た。さらに、同温にてさらに1時間保持した後、2℃まで冷却した。なお、減圧下での溶媒置換を除くすべての操作は窒素雰囲気下で実施した。得られたスラリーを減圧ろ過し、湿結晶を2℃のエタノール/水=1/1の混合溶媒10gを用いて洗浄し、さらに、湿結晶を減圧乾燥(20〜30℃、1〜30mmHg)することにより、白色のメナキノール−4の結晶4.8gを得た(有姿収率96モル%)。得られた結晶のメナキノール−4/メナキノン−4の重量比は94/6、ビタミンKとしての純度は99%であった。
実施例1と同様にして還元反応、溶媒置換を行い、5gのメナキノール−4及び60gのエタノールからなる溶液を得た。この溶液を25℃にし、攪拌(攪拌所要動力0.3kW/m3)しながら濃塩酸0.05gを添加し、ゆっくりと冷却した。0℃まで冷却した後、種晶を加え、白色のスラリーを得た。さらに、同温にてさらに1時間保持した後、−15℃まで冷却した。なお、減圧下での溶媒置換を除くすべての操作は窒素雰囲気下で実施した。得られたスラリーを減圧ろ過し、湿結晶を2℃のエタノール/水=1/1の混合溶媒10gを用いて洗浄し、さらに、湿結晶を減圧乾燥(20〜30℃、1〜30mmHg)することにより、白色のメナキノール−4の結晶3.4gを得た(有姿収率68モル%)。得られた結晶のメナキノール−4/メナキノン−4の重量比は92/8、ビタミンKとしての純度は98%であった。
実施例1と同様にして還元反応、溶媒置換を行い、5gのメナキノール−4及び30gのイソプロパノールからなる溶液を得た。この溶液を35℃にし、攪拌(攪拌所要動力0.3kW/m3)しながら濃塩酸0.05gを添加した後、水45gを1時間かけて添加し、白色のスラリーを得た。さらに、同温にてさらに1時間保持した後、2℃まで冷却した。なお、減圧下での溶媒置換を除くすべての操作は窒素雰囲気下で実施した。得られたスラリーを減圧ろ過し、湿結晶を2℃のエタノール/水=1/1の混合溶媒10gを用いて洗浄し、さらに、湿結晶を減圧乾燥(20〜30℃、1〜30mmHg)することにより、白色のメナキノール−4の結晶4.8gを得た(有姿収率96モル%)。得られた結晶のメナキノール−4/メナキノン−4の重量比は94/6、ビタミンKとしての純度は99%であった。
実施例1と同様にして還元反応、溶媒置換を行い、5gのメナキノール−4及び50gのアセトニトリルからなる溶液を得た。この溶液を35℃にし、攪拌(攪拌所要動力0.3kW/m3)しながら濃塩酸0.05gを添加した後、水25gを1時間かけて添加し、白色のスラリーを得た。さらに、同温にてさらに1時間保持した後、2℃まで冷却した。なお、減圧下での溶媒置換を除くすべての操作は窒素雰囲気下で実施した。得られたスラリーを減圧ろ過し、湿結晶を2℃のエタノール/水=1/1の混合溶媒10gを用いて洗浄し、さらに、湿結晶を減圧乾燥(20〜30℃、1〜30mmHg)することにより、白色のメナキノール−4の結晶4.8gを得た(有姿収率96モル%)。得られた結晶のメナキノール−4/メナキノン−4の重量比は94/6、ビタミンKとしての純度は99%であった。
実施例1と同様にして還元反応、溶媒置換を行い、5gのメナキノール−4及び15gのアセトンからなる溶液を得た。この溶液を25℃にし、攪拌(攪拌所要動力0.3kW/m3)しながら濃塩酸0.05gを添加した後、水60gを1時間かけて添加し、白色のスラリーを得た。さらに、同温にてさらに1時間保持した後、2℃まで冷却した。なお、減圧下での溶媒置換を除くすべての操作は窒素雰囲気下で実施した。得られたスラリーを減圧ろ過し、湿結晶を2℃のエタノール/水=1/1の混合溶媒10gを用いて洗浄し、さらに、湿結晶を減圧乾燥(20〜30℃、1〜30mmHg)することにより、白色のメナキノール−4の結晶4.8gを得た(有姿収率96モル%)。得られた結晶のメナキノール−4/メナキノン−4の重量比は92/8、ビタミンKとしての純度は98%であった。
ビタミンKとしてフィロキノンを用いる以外実施例1とまったく同様に還元反応、溶媒置換を行い、5gのフィロキノール及び37.5gのエタノールからなる溶液を得た。この溶液を35℃にし、攪拌(攪拌所要動力0.3kW/m3)しながら濃塩酸0.05gを添加した後、水37.5gを1時間かけて添加し、白色のスラリーを得た。さらに、同温にてさらに1時間保持した後、2℃まで冷却した。なお、減圧下での溶媒置換を除くすべての操作は窒素雰囲気下で実施した。得られたスラリーを減圧ろ過し、湿結晶を2℃のエタノール/水=1/1の混合溶媒10gを用いて洗浄し、さらに、湿結晶を減圧乾燥(20〜30℃、1〜30mmHg)することにより、白色のフィロキノールの結晶4.8gを得た(有姿収率96モル%)。得られた結晶のフィロキノール/フィロキノンの重量比は94/6、ビタミンKとしての純度は99%であった。
実施例1と同様にして還元反応、溶媒置換を行い、5gのメナキノール−4及び15gのノルマルヘキサンからなる溶液を得た。この溶液を25℃にし、攪拌(攪拌所要動力0.3kW/m3)しながら−15℃まで冷却した。なお、減圧下での溶媒置換を除くすべての操作は窒素雰囲気下で実施した。得られたスラリーを減圧ろ過し、湿結晶を2℃のエタノール/水=1/1の混合溶媒10gを用いて洗浄し、さらに、湿結晶を減圧乾燥(20〜30℃、1〜30mmHg)することにより、白色のメナキノール−4の結晶1.4gを得た(有姿収率38モル%)。得られた結晶のメナキノール−4/メナキノン−4の重量比は41/59、ビタミンKとしての純度は97%であった。
Claims (13)
- 還元型ビタミンKを水溶性有機溶媒の溶液から晶析する還元型ビタミンKの製造方法であって、
水溶性有機溶媒がメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、アセトン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのいずれかであることを特徴とする製造方法。 - 還元型ビタミンKがフィロキノール、メナキノール、又はメナジオールである請求項1記載の製造方法。
- 還元型ビタミンKがメナキノール−4、又はメナキノール−7である請求項1記載の製造方法。
- 晶析に供する還元型ビタミンKは、酸化型ビタミンKを還元することにより得られたものである請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
- 貧溶媒として水を使用する請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
- 結晶化終了時の溶媒中の水の割合が1〜95w/w%である請求項5記載の製造方法。
- 強酸の共存下に晶析を行う請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法。
- アスコルビン酸類及び/又はクエン酸類の共存下に晶析を行う請求項1〜7のいずれかに記載の製造方法であって、
アスコルビン酸類が、アスコルビン酸、rhamno−アスコルビン酸、arabo−アスコルビン酸、gluco−アスコルビン酸、fuco−アスコルビン酸、glucohepto−アスコルビン酸、xylo−アスコルビン酸、galacto−アスコルビン酸、gulo−アスコルビン酸、allo−アスコルビン酸、erythro−アスコルビン酸、6−デスオキシアスコルビン酸、それらのエステル、又はそれらの塩のうち少なくとも一種であり、
クエン酸類がクエン酸、クエン酸のエステル、又はクエン酸の塩のうち少なくとも一種である製造方法。 - 還元型ビタミンK100重量部に対し、アスコルビン酸類及び/又はクエン酸類を、その総量として0.1重量部以上共存させることを特徴とする請求項8記載の製造方法。
- 溶媒100重量部に対し、アスコルビン酸類及び/又はクエン酸類を、その総量として0.01重量部以上共存させることを特徴とする請求項8記載の製造方法。
- 晶析は、単位容積当たりの撹拌所要動力として0.01kW/m3以上の強制流動下に実施する請求項1〜10のいずれかに記載の製造方法。
- 脱酸素雰囲気下で実施する請求項1〜11のいずれかに記載の製造方法。
- 還元型ビタミンK/酸化型ビタミンKの重量比が90/10以上である還元型ビタミンKの結晶であって、
還元型ビタミンKが、フィロキノールまたはメナキノールである結晶。
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