JP5000444B2 - ドアパネル - Google Patents

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本発明は、外側板と内側板を備えたドアパネルに関する。
図18は、作業機械としての油圧ショベル10を示し、下部走行体11に上部旋回体12が旋回可能に設けられ、この上部旋回体12上にキャブ13、作業装置14、エンジンなどの動力装置15が搭載されている。動力装置15は、上部カバー16およびサイドドア17,18などにより覆われている。サイドドア17,18は、後述するヒンジにより開閉自在に取付けられ、ラッチ装置19により閉じ状態が保持される。
作業機械のサイドドア17,18としては、外側板に、単純な円錐台形状の凹部を有する内側板を一体化した2重構造のカバー体構造がある。内側板の凹部は、外側板に接着されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−228412号公報(第3頁、図7−8)
特許文献1に記載の内側板の凹部は単純な断面形状であり、凹部間に相対的に形成される凸部も単純な平面形状であるため、内側板が強化される効率が低い。また、凹部を設ける位置が制限を受ける場合は、凹部間に相対的に形成される凸部の形状が強度不足となるおそれもある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、外側板に固定された内側板に複雑な凹凸形状を付けることで、内側板の充分な強度を確保できるようにしたドアパネルを提供することを目的とする。
請求項1に記載された発明は、外側板と、外側板の内側面に固定された内側板とを具備し、内側板は、外側板に連続的に接着された複数の接合部と、複数の接合部に沿って連続的に膨出成形された複数の突状の補強用凸部と、各々の補強用凸部を横断する方向に凹状に形成された強化用凹部とを備え、複数の接合部および複数の補強用凸部は、交互に配置され、強化用凹部は、各補強用凸部の複数箇所でそれぞれ補強用凸部自体を横断する方向に凹ませて凹状に形成されたドアパネルである。
請求項2に記載された発明は、請求項1記載のドアパネルにおける接合部が、内側板に開口された穴の周縁に沿って設けられ、接合部に沿って補強用凸部が連続的に膨出成形されたものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1または2記載のドアパネルにおける強化用凹部の深さを、補強用凸部の全高の1/3〜1/2に設定したものである。
請求項4に記載された発明は、請求項3記載のドアパネルにおいて、外側板と内側板の補強用凸部との間に充填された発泡材を具備したものである。
請求項1に記載された発明によれば、外側板に連続的に接着された内側板の複数の接合部に沿って連続的に膨出成形された複数の突状の補強用凸部により、外側板に接着された内側板の強度を向上させる補強ができるとともに、複数の接合部および複数の補強用凸部は、交互に配置され、強化用凹部は、各補強用凸部の複数箇所でそれぞれ補強用凸部自体を横断する方向に凹ませて凹状に形成されたので、補強用凸部自体をより強固なものにすることができ、要するに、相互に交差する方向性の補強用凸部と強化用凹部とで内側板に複雑な凹凸形状を付けることにより、内側板の補強をより強固なものにすることができる。
請求項2に記載された発明によれば、内側板に開口された穴の周縁に沿って接合部が設けられ、この接合部が外側板に連続的に接着され、さらに、この接合部に沿って補強用凸部が連続的に膨出成形されたので、強度が低下しやすい穴の周縁を、接合部と補強用凸部とにより強化でき、さらに、その補強用凸部を強化用凹部により強固なものにすることができる。
請求項3に記載された発明によれば、強化用凹部の深さを補強用凸部の全高の1/3以上とすることで、強化用凹部が浅すぎる場合のプレス成形時のスプリングバックなどの成形不良を防止できるとともに、強化用凹部の深さを補強用凸部の全高の1/2以下とすることで、強化用凹部が深すぎる場合の強度低下を防止できる。
請求項4に記載された発明によれば、補強用凸部の全高の1/3〜1/2に設定した深さを有する強化用凹部は、補強用凸部を完全に分断することがないので、補強用凸部の全長にわたって一連の発泡材を容易に設置できる。
以下、本発明を、図1乃至図13に示された第1実施の形態、図14および図15に示された第2実施の形態、図16および図17に示された第3実施の形態を参照しながら詳細に説明する。
図13は、作業機械としての油圧ショベル10を示し、下部走行体11に上部旋回体12が旋回可能に設けられ、この上部旋回体12上にキャブ13、作業装置14、エンジンなどの動力装置15が搭載されている。動力装置15は、上部カバー16およびサイドドア17などにより覆われている。サイドドア17は、後述するヒンジにより開閉自在に取付けられ、後述するラッチ装置により閉じ状態が保持される。
図1および図4乃至図7は、サイドドア17のドアパネル20を示し、図6および図7に示されるように、このドアパネル20は、外側板21と、この外側板21に対し凹凸状にプレス成形されて外側板21の内側面に凹部を固定されるとともに凸部と外側板21との間に空間22を形成する内側板23と、これらの外側板21と内側板23との間の空間22に充填された発泡材24とを具備している。
外側板21は、内側板23の1.2〜5.0倍の板厚にする。言い換えれば、内側板23は、外側板21より薄い板厚の鉄板を用いる。例えば、外側板21を1.2mmの鉄板とした場合、内側板23は、相反する強度と加工性とを満足するために、0.6mm、0.8mmなどの鉄板を用いることが望ましい。
発泡材24は、図7に示されるように内側板23の内面に貼付された未発泡状態のシート状の発泡素材24aを、外側板21と内側板23との間の空間22内で加熱して発泡させ、成形する。発泡素材24aは、20倍程度の体積膨張率を有する高発泡性のゴム系吸音材が望ましい。発泡素材24aの加熱は、焼付塗装用加熱設備を用いて、焼付塗装と同時に行なうことが望ましい。
図4および図5に示されるように、外側板21には、正6角形に形成された複数の通気穴25を通気穴25各辺の結合部を介してハニカム状に集合させた通気穴集合部としてのハニカム状通気穴集合部26が、穴加工により複数組設けられている。
図1に示されるように、内側板23は、凹状に成形されて外側板21に接合された凹部としての接合部27,28と、これらの接合部27,28に対し膨出成形された凸部29とを具備している。
内側板23の接合部27は、外側板21のハニカム状通気穴集合部26と対応して横方向に3列形成され、これらの接合部27には、外側板21のハニカム状通気穴集合部26より大きな穴としての通気用開口部30がそれぞれ穴加工により開口されている。接合部27は、内側板23に開口された通気用開口部30の周縁に沿って設けられている。
すなわち、外側板21のハニカム状通気穴集合部26と、内側板23の凹部としての接合部27に開口された通気用開口部30は、1対1で対応して複数組設けられているが、内側板23の通気用開口部30は、外側板21のハニカム状通気穴集合部26よりやや大きく形成されている。
図8乃至図10に示されるように、外側板21の周縁部31は、内側板23の周縁部32を包みこむように折返して押しつぶすようにヘミング加工する。すなわち、外側板21は、内側板23の周縁部32を包みこむように折返し平坦に押しつぶして形成された周縁部31により内側板23の周縁部32を咬込み結合するへミング加工部33を備えている。
図8に示されるように、内側板23の少なくとも周縁部32は、接着剤34により外側板21に接着され、この接着剤34によりへミング加工部33において外側板21と内側板23とを接合するとともにシールする。接着剤34は、粘性と熱硬化性を有するペーストタイプ構造用接着剤が望ましい。
図9および図10に示されるように、外側板21の周縁部31にて外側板21の角部の折返し部分、および中間折曲部の折返し部分をそれぞれ切欠いて、角部切欠き溝35および中間折曲部切欠き溝36が形成されている。外側板21の角部切欠き溝35と対応する内側板23の角部は、円弧状に成形されている。
図11は、サイドドア17の分解斜視図を示し、外側板21と、この外側板21に対し位置決めされて外側板21の内側面に固定された内側板23との間で挟まれるようにして、ヒンジ取付用の内部補強板41が固定されている。
この内部補強板41は、中央部に凹凸部が繰返し形成された凹凸接合部42が設けられ、この凹凸接合部42の一端側および他端側にヒンジ取付面部43,44がそれぞれ連続的に形成され、これらのヒンジ取付面部43,44に隣接して、一方の位置決め用嵌合部45および他方の位置決め用嵌合部46が凹溝状に形成されている。
この内部補強板41に対し、内側板23のヒンジ取付側の凸部29には、中央部に凹凸部が繰返し形成された凹凸接合部47が設けられ、この凹凸接合部47の一端側および他端側にヒンジ取付窓48,49がそれぞれ開口され、これらのヒンジ取付窓48,49に隣接して、一方の位置決め用嵌合部51および他方の位置決め用嵌合部52が下方へ突出する突起状に形成されている。
内部補強板41は、一方の位置決め用嵌合部45と他方の位置決め用嵌合部46の大きさが異なる。同様に、内側板23は、一方の位置決め用嵌合部51と他方の位置決め用嵌合部52の大きさが異なる。内部補強板41と内側板23の一方の対応位置にそれぞれ設けられた一方の位置決め用嵌合部45と位置決め用嵌合部51は、相互に凹凸嵌合し、内部補強板41と内側板23の他方の対応位置にそれぞれ設けられた他方の位置決め用嵌合部46と位置決め用嵌合部52は、相互に凹凸嵌合する。
この内部補強板41の位置決め嵌合時に、内部補強板41の凹凸接合部42が、接着剤の塗布された内側板23の凹凸接合部47の裏面に密着されるとともに、内部補強板41のヒンジ取付面部43,44が内側板23のヒンジ取付窓48,49に位置合わせされるので、これらのヒンジ取付窓48,49を通して、内部補強板41のヒンジ取付面部43,44にヒンジ53,54をそれぞれ溶接付けして取付ける。
図11に示されるように、外側板21および内側板23には、ラッチ装置を取付けるための取付穴55a,55bが設けられている。
図12は、内部補強板41を組み込んだドアパネル20の製造方法を示し、(a)外側板21に対し凸状に膨出成形された内側板23の凸部29内に内部補強板41を位置決めして凹凸接合部42,47間に塗布された接着剤で接着する。外側板21と接合する内側板23および内部補強板41の接合部面にも、熱硬化性の接着剤34が塗布されている。(b)外側板21の周縁部31をへミング加工する途中の折曲かつ開放状態で、この外側板21の周縁部31内に接着剤塗布状態の内側板23を内部補強板41を介し嵌着して外側板21に対し内側板23および内部補強板41を位置決めする。(c)外側板21の周縁部31をヘミング加工で内側板23の周縁部32を挟んで折返すことにより、外側板21の内側面に内側板23および内部補強板41を接合固定するとともにシールする。
図7に示されるように、内側板23は、凹状に形成されて外側板21に密着された接合部27に対し、凸部29が膨出成形されているが、この凸部29の中間部に段差状の補強変形部56が形成されている。内側板23の接合部27は、接着剤34により外側板21に接着され、接合部27に対する凸部29の立上り部分57は、連続的に円弧状に形成されている。
凸部29および補強変形部56は、図1および図10などに示されるように凹状の接合部27に沿って無端状に形成されている。
図10に示されるように、内側板23は、外側板21に接着剤により接着された接合部27中に、接着剤を溜める接着剤溜め部68を備えている。この内側板23の接着剤溜め部68は、外側板21の通気穴25の外側に位置する通気用開口部30に沿って、縦方向の接合部27中に連続凸状に設けられている。
図1に示されるように、内側板23は、接合部27,28に対し膨出成形された凸部29を備えているが、その凸部29の中でも、通気用開口部30の上下部には、外側板21に連続的に接着された横方向の接合部27に沿って連続的に膨出成形された突状の補強用凸部29aが設けられ、さらに図2にも示されるように、この補強用凸部29aを横断する方向に凹状に強化用凹部70が形成されている。この強化用凹部70の設置場所は、最も強度が落ちる酷暑対策用の通気用開口部30の中央部に臨む位置に設定する。
図3に示されるように、この強化用凹部70の深さDは、補強用凸部29aの全高Hの1/3〜1/2に設定する。外側板21と内側板23の補強用凸部29aとの間には、発泡材24が充填されている。
次に、このドアパネル20の製造工程を説明する。
図7に示されるように内側板23の凸部29内に発泡素材24aを貼付し、図12(a)に示されるように内側板23の一側の凸部29内にヒンジ取付用の内部補強板41を接合し、さらに、内側板23の凹部としての接合部27および内部補強板41に、外側板21との接着に必要な熱硬化性の接着剤34を塗布し、図12(b)に示されるように外側板21と内側板23とを位置決めして重ね合わせ、図12(c)に示されるように外側板21の周縁部31をへミング加工で内側板23の周縁部32を挟んで折返し、折つぶすことにより、外側板21の内側面に内側板23および内部補強板41を接合する。
そして、焼付塗装用加熱設備の加熱により、接着剤34を硬化させて外側板21に内側板23および内部補強板41を接着し、さらに、図7に示されるように焼付塗装用加熱設備の加熱により発泡素材24aを発泡させて、空間22内に発泡材24を充填し、さらに、焼付塗装用加熱設備の加熱により、外側板21および内側板23の外表面に予め吹付けられた塗料を焼付ける。
例えば、接着剤34の熱硬化は、150℃で5分間の加熱をし、発泡材24の発泡は、150℃で20分間の加熱をし、焼付塗装は、180℃〜200℃で20分間の加熱をする。これらの加熱は、既存の焼付塗装用加熱設備を用いて行なうことができる。
最後に、図1に示されるように、内側板23のヒンジ取付窓48,49を通して、内部補強板41のヒンジ取付面部43,44にヒンジ53,54をそれぞれ隅肉溶接などで溶接付けして取付けるとともに、外側板21および内側板23の取付穴55a,55bにラッチ装置19を取付ける。
次に、図1乃至図13に示された第1実施の形態の効果を説明する。
図7に示されるように、外側板21とこの外側板21より薄い内側板23とで形成された中空の閉断面構造により軽量化を図ることができるとともに、内側板23とこれより厚い(内側板23の1.2〜5.0倍の板厚を有する)外側板21とで形成された十分な高さをもった中空の閉断面構造により、外側からの衝撃に対して十分な強度を確保できる強固なドアパネルを安価に提供できる。
さらに、外側板21と内側板23との間に充填された発泡材24により振動を吸収して、ドアパネル自体から発生する音を効果的に減衰させることができ、すなわち音の減衰効果が高く、低騒音化を図ることができる。
図1および図7に示されるように、内側板23の凹状に成形された接合部27に対して凸部29を膨出成形することで、内側板23は、外側板21より薄い板厚であっても、凹凸構造により剛性を増すように成形して、強度を上げることができる。
図8および図9に示されるように、内側板23の周縁部32を包みこむように外側板21の周縁部31を折返し押しつぶして形成されたヘミング加工部により、内側板23より板厚の厚い外側板21であっても、一定形状のヘミング加工部33を得ることができ、安定した品質の折返結合部を得ることができる。
すなわち、外側板21の周縁部により内側板23の周縁部を咬込み結合するへミング加工部33は、内側板23の周縁部を包みこむように折返して平坦に押しつぶされたので、外側板21の折曲げ加工部を円形断面に膨出させる従来のへミング仕上より、外側板21のへミング加工部33の形状を安定させ、均一な品質を保つことができる。
このとき、外側板21の角部および中間折曲部では外側板21の周縁部を折返す加工も容易でないが、図9および図10に示されるように角部切欠き溝35により外側板21の角部の折返し部分を切欠いたので、また中間折曲部切欠き溝36により外側板21の中間折曲部の折返し部分を切欠いたので、外側板21の角部および中間折曲部でも、外側板21の周縁部31を折返して平坦に押しつぶす加工を容易にかつ正確にできる。
図8に示されるように、外側板21と内側板23とを、接着剤34による接着と、外側板21のへミング加工部33とにより、確実に一体化できるとともに、接着剤34によるシール効果が得られる。
図9に示されるように、外側板21の角部切欠き溝35と対応する内側板23の角部を円弧状に成形したので、内側板23の角部が外側板21の角部切欠き溝35から突出することを防止できる。
図10に示されるように、内側板23の通気用開口部30は、外側板21のハニカム状通気穴集合部26より大きく設けられたので、外側板21の内側面に内側板23を一体化する際に製造上の公差が生じても、すなわち、プレス成形品の形状公差の大きさにより外側板21および内側板23の位置合わせが正確でなくても、外側板21のハニカム状通気穴集合部26は、通気用開口部30の範囲内でずれるので、内側板23が外側板21のハニカム状通気穴集合部26を塞ぐことを防止でき、外側板21および内側板23の通気用の開口面積が損なわれることがなく、所定の開口面積を確保できるとともに、外側板21および内側板23の位置合わせを容易にでき、製造時の作業性も向上できる。
複数組のハニカム状通気穴集合部26および通気用開口部30により、十分な通気用の開口面積を確保できる。
外側板21および内側板23の2重構造のドアパネルにおいて、内側板23の限られた通気用開口部30に対し、外側板21にハニカム状に高密度に開口可能な通気穴25により、開口面積効率の高いハニカム状通気穴集合部26を形成できるとともに、このハニカム状通気穴集合部26は、正6角形に形成された複数の通気穴25を通気穴各辺の結合部を介してハニカム状に集合させたので、各通気穴25間の結合部強度を確保しつつ、その結合部を細くして流体抵抗を小さくすることが可能であり、通気穴25間の結合部が空気流れを阻害することに因る乱流の発生を、丸穴や4角穴を集合させた通気穴集合部より低減できる。
図11に示されるように、ドアパネル20の外側板21に対して内側板23が膨出された凸部29にて内側板23と外側板21との間で固定された内部補強板41によって、凸部29での強度を補強でき、特に、この内部補強板41は、内側板23に対し凹凸嵌合により位置決めされたので、製造時に凹凸嵌合しておきさえすれば、正確に内部補強板41の位置を制御でき、最も効率的に補強が効いてくる位置に内部補強板41を正確に位置決め固定することができる。
すなわち、一方の位置決め用嵌合部45,51の凹凸嵌合と他方の位置決め用嵌合部46,52の凹凸嵌合とにより、内側板23に対する長尺の内部補強板41の位置決めを容易かつ確実にできる。
一方の位置決め用嵌合部45,51と他方の位置決め用嵌合部46,52は大きさが異なるので、内部補強板41の向きが異なると、内側板23の位置決め用嵌合部51,52と内部補強板41の位置決め用嵌合部45,46の位置合わせができなくなることから、方向性を有する内部補強板41を内側板23内に正確に組込むことができる。
内側板23に開口されたヒンジ取付窓48,49を通して内部補強板41のヒンジ取付面部43,44にヒンジ53,54を溶接付したので、内側板23にヒンジ53,54を取付ける場合よりもヒンジ53,54の取付強度を向上できる。
図12に示されるように、外側板21の周縁部31をへミング加工する途中の折曲かつ開放状態で外側板21の周縁部31内に接着剤塗布状態の内側板23を内部補強板41を介し嵌着して位置決めし、外側板21の周縁部31をへミング加工で内側板23の周縁部32を挟んで折返すことにより外側板21の内側面に内側板23および内部補強板41を固定したので、外側板21のへミング加工途中の周縁部31を内側板23の位置決めに有効利用しながら、外側板21に対し凹凸状に成形された内側板23の凸部29での強度を内部補強板41により確保できるドアパネルの製造方法を提供できる。
図7に示されるように、外側板21と内側板23とで形成される中空の閉断面構造により十分な強度を確保できるとともに、内側板23は、外側板21に密着された接合部27に対し膨出成形された凸部29の中間部に補強変形部56を段差状に形成したので、図14に示されるように単に凸部29を形成した内側板23より、強度の向上を図ることができ、ドアパネル全体の強度を向上できる。
すなわち、段差状に形成された補強変形部56により、凸部29の高さを稼ぐことによって、負荷方向に対する断面2次モーメントはこの高さの3乗に比例するため、構造的に強度を強化できる。
図1に示されるように、接合部27と、この接合部27に沿って無端状に形成された凸部29および補強変形部56は、相互に補強し合って、内側板23の強度を全体にわたって向上させることができる。
図10に示されるように、外側板21に接着剤により接着された内側板23の接合部27中に、接着剤を溜める接着剤溜め部68を設けたので、外側板21に内側板23を押圧して密着させたとき、外側板21と内側板23の接合部27との間から押出された接着剤は、接着剤溜め部68内に残留して、この接着剤が硬化したときの接合力を保持できる。
縦方向の接合部27中に連続的に設けられた接着剤溜め部68は、サイドドアとして用いるときに上下方向の柱としても機能し、上下方向の荷重に対する強度を向上できる。
図1に示されるように、外側板21に連続的に接着された内側板23の接合部27に沿って、図2に示されるように連続的に膨出成形された突状の補強用凸部29aにより、外側板21に接着された内側板23の強度を向上させる補強ができるとともに、補強用凸部29aを横断する方向に凹状に形成された強化用凹部70により、補強用凸部29aによる補強をより強固なものにすることができ、要するに、相互に交差する方向性の補強用凸部29aと強化用凹部70とで内側板23に複雑な凹凸形状を付けることにより、内側板23の補強をより強固なものにすることができる。
図1に示されるように、内側板23に開口された通気用開口部30の周縁に沿って接合部27が設けられ、この接合部27が外側板21に連続的に接着され、さらに、この接合部27に沿って補強用凸部29aが連続的に膨出成形されたので、強度が低下しやすい通気用開口部30の周縁を、接合部27と補強用凸部29aとにより強化でき、さらに、その補強用凸部29aを強化用凹部70により強固なものにすることができる。
図3に示されるように、強化用凹部70の深さDを補強用凸部29aの全高Hの1/3以上とすることで、強化用凹部70が浅すぎる場合のプレス成形時のスプリングバックなどの成形不良を防止できるとともに、強化用凹部70の深さDを補強用凸部29aの全高Hの1/2以下とすることで、強化用凹部70が深すぎる場合の強度低下を防止できる。
補強用凸部29aの全高Hの1/3〜1/2に設定した深さDを有する強化用凹部70は、補強用凸部29aを完全に分断することがないので、補強用凸部29aの全長にわたって一連の発泡材24を容易に設置できる。
次に、図14および図15は、本発明の第2実施の形態を示し、この実施の形態は、要するに、図1乃至図13に示された実施の形態における酷暑対策用の外側板21のハニカム状通気穴集合部26および内側板23の通気用開口部30を有さないサイドドア17であり、内側板23の接合部27は、広い面積で外側板21の裏面に接着されるので、強度は向上している。補強用凸部29aおよび強化用凹部70などの他の構造は、図1乃至図13に示された実施の形態と同様であるから、同一符号を付して、その説明を省略する。
次に、図16および図17は、本発明の第3実施の形態を示し、この実施の形態は、要するに、図1乃至図15に示された実施の形態における段差状の補強変形部56を有さないサイドドア17を示し、補強用凸部29aおよび強化用凹部70などの他の構造は、図1乃至図13に示された実施の形態と同様であるから、同一符号を付して、その説明を省略する。
本発明は、図13または図18に示された油圧ショベルなどの作業機械のサイドドアに利用可能なドアパネルに関する。
本発明に係るドアパネルの第1実施の形態を示す内面側の斜視図である。 同上ドアパネルの水平方向断面図である。 図2の拡大断面図である。 同上ドアパネルの外面側の斜視図である。 同上ドアパネルの外面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 図6の拡大断面図である。 同上ドアパネルのヘミング加工部の断面図である。 同上ドアパネルのヘミング加工部の内面図である。 同上ドアパネルの内面側の拡大斜視図である。 同上ドアパネルの分解斜視図である。 同上ドアパネルの内部補強板の装着工程を示す断面図であり、(a)は内側板内に内部補強板を位置決めして接着した断面図であり、(b)は外側板のへミング加工途中の周縁部内に内側板および内部補強板を位置決めした断面図であり、(c)は外側板をへミング加工して内側板および内部補強板を接合固定した断面図である。 同上ドアパネルを備えた作業機械の平面図である。 本発明に係るドアパネルの第2実施の形態を示す外面側の斜視図である。 同上ドアパネルの内面側の斜視図である。 本発明に係るドアパネルの第3実施の形態を示す内面図である。 図16のX VII−X VII線断面図である。 作業機械の概要を示す斜視図である。
符号の説明
21 外側板
23 内側板
24 発泡材
27 接合部
29a 補強用凸部
30 穴としての通気用開口部
70 強化用凹部

Claims (4)

  1. 外側板と、
    外側板の内側面に固定された内側板とを具備し、
    内側板は、
    外側板に連続的に接着された複数の接合部と、
    複数の接合部に沿って連続的に膨出成形された複数の突状の補強用凸部と、
    各々の補強用凸部を横断する方向に凹状に形成された強化用凹部とを備え
    複数の接合部および複数の補強用凸部は、交互に配置され、
    強化用凹部は、各補強用凸部の複数箇所でそれぞれ補強用凸部自体を横断する方向に凹ませて凹状に形成され
    ことを特徴とするドアパネル。
  2. 接合部は、内側板に開口された穴の周縁に沿って設けられ、
    接合部に沿って補強用凸部が連続的に膨出成形された
    ことを特徴とする請求項1記載のドアパネル。
  3. 強化用凹部の深さは、補強用凸部の全高の1/3〜1/2に設定した
    ことを特徴とする請求項1または2記載のドアパネル。
  4. 外側板と内側板の補強用凸部との間に充填された発泡材
    を具備したことを特徴とする請求項3記載のドアパネル。
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