JP5000244B2 - 着岸支援装置およびそれを備えた船舶 - Google Patents

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Description

この発明は、船舶の着岸(接岸)を支援するための装置およびそれを備えた船舶に関する。「着岸」とは、船舶が着岸対象物(桟橋、岸壁、他の船舶など)に対して接触または極近接する動作を意味する。
船舶の着岸操船を支援するための先行技術は、下記特許文献1に示されている。この先行技術では、岸壁上に一対のビット(接岸目標物)を設けておく一方で、船舶には自動追尾機能付きテレビカメラとレーザ測距離装置とを一体に組み合わせた2組の目標物自動追尾型レーザ測距離装置が備えられる。目標物自動追尾型レーザ測距離装置は、岸壁上のビットを自動追尾するとともに、各ビットまでの距離を時々刻々に計測する。この計測結果に基づいて、岸壁に対する船舶の相対位置、姿勢および接岸速度が演算され、これらの演算結果が表示装置に表示される。操船者は、その表示を参照して、船首部サイドスラスタおよび船尾部のポッドプロペラを制御する。
特開2005−28891号公報 特開2005−145438号公報
特許文献1の先行技術は、岸壁上に予めビットを設けることを前提としており、主として、大型フェリーや大型タンカーといった大型船舶の接岸の支援を目的としている。大型船舶の場合には、航行スケジュールによって、着岸場所(どの桟橋のどの位置に着岸するか)が予め定められている。むろん、着岸場所は、大型船舶が安全に着岸できるように予め選択される。
これに対して、クルーザ、釣り船、ウォータージェット、水上滑走艇(watercraft)といった小型船舶は、港内のわずかなスペースに停泊することができる。そのため、着岸位置が予め割り当てられることは稀である。したがって、小型船舶の操船者は、港湾内の空きスペースを探して、安全な着岸場所かどうかを目視で判断したうえで、船舶を接岸させる。
たとえば、出港時の接岸位置を帰港時の目標着岸位置としていても、その位置に他の船舶が先に停泊していれば、目標位置の変更を余儀なくされる。むろん、初めて寄港する港では、事前に着岸位置を決めておくことはできない。さらに、潮の干満による水深の変化によっては、出港時の位置に接岸することが不可能な場合もある。
このような事情のために、特許文献1の先行技術は、現実的には小型船舶の着岸の支援に適用することができない。したがって、小型船舶が安全な着岸場所に着岸できるか否かは、操船者の判断に負うところが多い。とくに、レジャーボートの操船者は、操船に熟練していない場合が多いから、安全な着岸場所の判断に迷うことが多い。
そこで、この発明の目的は、とくに小型の船舶の着岸を効果的に支援することができる着岸支援装置およびこれを用いた船舶を提供することである。
上記の課題を解決するために、この発明は、船舶の着岸を支援するための装置であって、前記船舶から着岸候補箇所までの距離を測定する距離測定手段と、この距離測定手段を制御して、前記着岸候補箇所付近の少なくとも3つの測定点について、前記船舶からの距離を測定させる距離測定制御手段と、この距離測定制御手段による制御によって前記距離測定手段によって測定された前記船舶から前記少なくとも3つの測定点までの距離を用いて、前記着岸候補箇所の形状を評価する形状評価手段と、前記形状評価手段による評価結果に基づいて、前記着岸候補箇所が前記船舶の着岸に適しているかどうかを判断する着岸適否判断手段とを含み、前記形状評価手段は、前記少なくとも3つの測定点の位置情報を演算する位置情報演算手段と、この位置情報演算手段によって演算された前記少なくとも3つの測定点の位置情報に対して線形回帰処理を行うことにより回帰直線および回帰誤差を求める回帰処理演算手段とを含み、前記着岸適否判断手段は、前記回帰誤差が所定の閾値を超える場合に前記着岸候補箇所が着岸に適さないと判断し、前記回帰誤差が前記閾値以下の場合に前記着岸候補箇所が着岸に適すると判断するものである、着岸支援装置を提供する。
この構成によれば、船舶から着岸候補箇所付近の少なくとも3点までの各距離が測定され、この測定された距離に基づいて、着岸候補箇所の形状が評価される。この評価結果に基づいて、着岸候補箇所が船舶の着岸に適しているかどうかが判断される。こうして、船舶の乗員は、着岸候補箇所が着岸に適しているかどうかを、操船経験の多寡によらずに適切に判断する。これにより、適切な着岸場所の選択を支援できる。したがって、操船者は、船舶を安全な場所に確実に着岸させることができる。
前述のとおり、クルーザ、釣り船、ウォータージェット、水上滑走艇のような小型船舶では、適切な着岸場所を予め確保することは実際上不可能であるので、適切な着岸場所の選択を支援できることによって、船舶の着岸を効果的に支援できる
また、この発明によれば、線形回帰処理によって、距離測定された少なくとも3点に関する回帰直線が求められ、さらに、回帰誤差に基づいて、着岸候補箇所が着岸に適するかどうかが判断される。すなわち、回帰誤差が所定の閾値以下であり、したがって、距離測定された少なくとも3点が十分に直線に近い形状をなすように並んでいると判断できるときには、船舶の着岸に適するものと判断される。これにより、直線形状またはこれに近似した形状の着岸候補箇所を着岸場所として選択することができる。
前記回帰誤差は、前記少なくとも3つの測定点に関する誤差の二乗和または誤差の絶対値の和であってもよい。
前記着岸支援装置は、着岸候補箇所の画像を撮影する撮影装置と、この撮影装置によって撮影された画像を表示する表示装置と、この表示装置に表示された画像中の任意の位置を着岸候補位置として操作者が指定するための着岸候補位置指定手段とをさらに含むことが好ましい。この場合に、前記距離測定制御手段は、前記着岸候補位置指定手段によって指定された着岸候補位置と、この着岸候補位置をほぼ中央に含む所定の方位角範囲内の少なくとも2点とを、前記少なくとも3つの測定点とするものであることが好ましい。
この構成によれば、撮影装置によって着岸候補箇所の画像を捉え、これを表示装置に表示させることにより、画像中の任意の位置を着岸候補位置として指定することができる。着岸候補位置が指定されると、指定された着岸候補位置と、この着岸候補位置をほぼ中央に含む所定の方位角範囲(水平面に沿う角度範囲)内の少なくとも2点とが、前記少なくとも3つの測定点とされる。こうして、操作者が指定した着岸候補位置付近の場所が、着岸の適否の判断対象とされることになる。したがって、操船者は、着岸候補位置を任意に選択し、選択した着岸候補位置についての適否判断についての支援を得て、適切な着岸場所に船舶着岸させることができる。
前記着岸候補位置指定手段は、表示装置に表示された画像中の任意の点を指定することができるポインティングデバイスであってもよい。ポインティングデバイスの例としては、タッチパネル、マウスおよびタッチパッドが挙げられる。
前記着岸支援装置は、前記回帰処理演算手段によって求められた回帰直線から所定のオフセット距離だけ離れた位置を停泊目標位置に設定する停泊目標位置設定手段をさらに含むことが好ましい。
この構成によれば、線形回帰処理によって得られた回帰直線から所定のオフセット距離だけ離れた位置(たとえば、船舶の現在位置側にオフセットされた位置。着岸候補箇所の構造物から離れた位置)に停泊目標位置(たとえば、船舶重心の目標位置)が設定される。したがって、この停泊目標位置に向けて操船を行えば、着岸対象箇所の構造物(桟橋、岸壁、他の船舶など)に衝突したりすることなく、船舶を安全に着岸させることができる。
前記停泊目標位置設定手段は、着岸候補位置を通り前記回帰直線に直交する直線上に、停泊目標位置を設定するものであることが好ましい。これにより、停泊目標位置に船舶を停泊させれば、指定された着岸候補位置に近接させて船舶を着岸させることができる。
オフセット距離は一定の値(たとえば、船舶の全長の半分に安全率(>1)を乗じた値)であってもよいが、前記停泊目標位置設定手段は、前記オフセット距離を、少なくとも船舶の全長および全幅(好ましくは、さらに着岸時の船舶の方位)に基づいて定める手段を含むことが好ましい。
この構成によれば、船舶の全長および全幅(すなわち、船舶の大きさ)に基づいて、回帰直線から停泊目標位置までのオフセット距離が定められる。これにより、船舶が着岸対象箇所の構造物に衝突したりすることを、より確実に回避でき、かつ、停泊目標位置を着岸候補位置に十分に接近させることができる。
オフセット距離の算出には、着岸時の船舶の方位(船首方向)がさらに加味されるとよい。これにより、船舶がどのような姿勢で着岸候補箇所に接近するかに基づいてオフセット距離が定められるので、船舶の衝突を確実に回避できる範囲で、停泊目標位置を着岸候補位置に近接させることができる。
前記停泊目標位置設定手段は、前記着岸適否判断手段によって前記着岸候補箇所が前記船舶の着岸に適さないと判断されたときは、停泊目標位置の設定を無効化するものであることが好ましい。「無効化」とは、停泊目標位置の演算を行わないこと、または演算により求められた停泊目標位置を無効にすることをいう。
この構成によれば、着岸候補箇所が着岸に適さないときには、停泊目標位置が設定されない。したがって、安全に着岸できないおそれがある場所に停泊目標位置が設定されることがないから、船舶を確実に安全な場所に停泊させることができる。
前記着岸支援装置は、停泊目標位置の設定を無効化(中止)したことを前記表示手段に表示させる手段をさらに含むことが好ましい。これにより、船舶の乗員は、着岸候補箇所が着岸に適さないことを直ちに認識できる。
前記着岸支援装置は、前記船舶の位置を検出して船舶位置情報を生成する位置検出手段と、船舶が航行可能な箇所の地図情報を記憶した地図記憶手段と、地図情報を表示するための地図表示手段と、前記位置検出手段によって生成される船舶位置情報に対応した地図情報を前記地図記憶手段から読み出し、その地図情報を前記地図表示手段に表示させる表示制御手段とをさらに含むことが好ましい。
さらに、上記表示制御手段は、前記読み出した地図情報を前記停泊目標位置設定手段によって設定される停泊目標位置とともに前記地図表示手段に表示させるものであることが好ましい。この構成により、停泊目標位置が地図上に示されるので、停泊目標位置の把握が容易になり、一層効果的に着岸操作を支援できる。
前記表示制御手段は、前記地図表示手段に、船舶の位置情報も併せて表示させるものであることが好ましい。この構成により、船舶の乗員は、船舶の位置と停泊目標位置との関係をより一層容易に把握することができるので、着岸操作を一層効果的に支援できる。
前記着岸支援装置は、前記船舶の周辺水域の水深を計測する水深計測手段をさらに含むことが好ましい。この場合に、前記表示制御手段は、前記水深計測手段によって計測された水深情報を前記地図表示手段に併せて表示させるものであることが好ましい。
この構成によれば、水深情報が地図表示手段に併せて表示されることにより、停泊目標位置までの航行に必要な水深が確保されているかどうかを確認しながら操船を行うことができる。これにより、着岸時の操船をより効果的に支援できる。
この発明は、また、船舶の着岸を支援するための装置であって、前記船舶から着岸候補箇所までの距離を測定する距離測定手段と、この距離測定手段を制御して、前記着岸候補箇所付近の少なくとも3つの測定点について、前記船舶からの距離を測定させる距離測定制御手段と、この距離測定制御手段による制御によって前記距離測定手段によって測定された前記船舶から前記少なくとも3つの測定点までの距離を用いて、前記着岸候補箇所の形状を評価する形状評価手段と、前記形状評価手段による評価結果に基づいて、前記着岸候補箇所が前記船舶の着岸に適しているかどうかを判断する着岸適否判断手段と、着岸候補箇所の画像を撮影する撮影装置と、この撮影装置によって撮影された画像を表示する表示装置と、この表示装置に表示された画像中の任意の位置を着岸候補位置として操作者が指定するための着岸候補位置指定手段とを含み、前記距離測定制御手段は、前記着岸候補位置指定手段によって指定された着岸候補位置と、この着岸候補位置をほぼ中央に含む所定の方位角範囲内の少なくとも2点とを、前記少なくとも3つの測定点とするものである、着岸支援装置を提供する。
この発明は、さらに、船体と、この船体上に搭載された前述の着岸支援装置とを含む、船舶を提供する。この構成により、安全な着岸場所にスムーズに停泊させることができる船舶を提供できる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
[1.船舶の構成]
図1は、この発明の一実施形態に係る船舶の構成を説明するための概念図である。この船舶50は、クルーザやボートのような比較的小型の船舶である。その船体51の船尾(トランサム)53には、一対の船外機61,62が取り付けられている。この一対の船外機61,62は、船体51の船尾53および船首54を通る中心線55に対して、左右対称な位置に取り付けられている。すなわち、一方の船外機61は、船体51の左舷後部に取り付けられており、他方の船外機62は、船体51の右舷後部に取り付けられている。左舷および右舷の船外機61,62には、それぞれ、電子制御ユニット63,64(以下、「船外機ECU63」、「船外機ECU64」という。)が内蔵されている。
船体51には、操船のための操作卓56が設けられている。操作卓56には、たとえば、舵取り操作のためのステアリング操作部57と、船外機61,62の出力を操作するためのスロットル操作部58と、船体51を一定の旋回角速度(回頭速度。たとえば零)を保持しつつ船舶50を横移動させるための横移動操作部60とが備えられている。ステアリング操作部57は、操作部材としてのステアリングホイール57aを備える。また、スロットル操作部58は、船外機61,62にそれぞれに対応したスロットルレバー58a,58bを備えている。さらに、横移動操作部60は、この実施形態では、ジョイスティック型の入力装置で構成されており、ほぼ直立した操作レバー60aを有している。
操作卓56に備えられた各操作部の操作量は、たとえば、船体51内に配置されたLAN(ローカル・エリア・ネットワーク。以下「船内LAN」という。)を介して、電気信号として航走制御装置66に入力されるようになっている。この航走制御装置66は、マイクロコンピュータを含む電子制御ユニット(ECU)であり、推進力を制御する推進力制御装置としての機能と、舵取り制御のための操舵制御装置としての機能と、船舶50の着岸を支援するコントローラ10(着岸支援制御装置)としての機能とを有している。この航走制御装置66には、船体51の角速度(ヨーレート。回頭速度)を検出するためのヨーレートセンサ59が出力する角速度信号も、前記船内LANを介して入力されるようになっている。
航走制御装置66は、さらに、船外機ECU63,64との間で前記船内LANを介して通信を行う。より具体的には、航走制御装置66は、船外機ECU63,64から、船外機61,62に備えられたエンジンの回転数(回転速度)と、船外機61,62の向きである操舵角とを取得する。また、航走制御装置66は、船外機ECU63,64に対して、目標操舵角、目標スロットル開度、目標シフト位置(前進、ニュートラル、後進)、目標トリム角を表すデータを与えるようになっている。
航走制御装置66は、この実施形態では、ステアリング操作部57およびスロットル操作部58の操作に応じて船外機61,62を制御する通常航走モードと、横移動操作部60の操作に応じて船外機61,62を制御する横移動モードとに、制御モードが切り換わるようになっている。具体的には、航走制御装置66は、ステアリング操作部57またはスロットル操作部58からの入力が検出されると通常航走モードとなり、横移動操作部60の操作が検出されると横移動モードとなる。
通常航走モードでは、航走制御装置66は、ステアリングホイール57aの操作に応じて、船外機61,62の操舵角を互いに等しい値に制御する。すなわち、船外機61,62は、互いに平行な方向に推進力を発生する。また、通常航走モードにおいて、航走制御装置66は、スロットルレバー58a,58bの操作量および操作方向に応じて、船外機61,62に対する目標スロットル開度および目標シフト位置を定める。スロットルレバー58a,58bは、左右の船外機61,62にそれぞれ対応している。
横移動モードでは、航走制御装置66は、横移動操作部60の操作に応じて、左右の船外機61,62の目標操舵角、目標シフト位置、目標スロットル開度を設定する。これにより、船舶50を、たとえば、回頭させることなく、水平移動させることができる。この横移動モードによる制御については、たとえば、特許文献2に記載がある。
一方、この船舶50には、着岸支援装置が船体51上に搭載されている。この着岸支援装置は、船舶50を着岸対象物に着岸させて停泊させるにあたって、適切な停泊目標位置の設定を支援するための装置である。着岸対象物の例は、桟橋、岸壁および他の船舶を含む。
[2.着岸支援装置の構成]
図2は、前記着岸支援装置の電気的構成を説明するためのブロック図である。この着岸支援装置は、位置検出手段としてのGPS(Global Positioning System)装置1と、船舶50の近辺水域の水深を計測する水深計測手段としての水深センサ2と、海図を記憶した地図記憶手段としての地図情報記憶部3と、船舶50の周辺水域の画像を撮影する撮影装置としてのテレビカメラ4と、このテレビカメラ4を操作するためのテレビカメラ操作部5(たとえば、前後左右に傾倒可能なレバー5aを備えたジョスティック状のもの。図1参照)と、表示装置(地図表示手段を兼ねるもの)としてのモニタ6と、このモニタ6の画面上に配置された入力操作部としてのタッチパネル7(着岸候補位置指定手段)と、当該船舶からタッチパネル7の操作によって指定された目標位置を含む複数の測定点までの距離を測定する距離測定手段としての距離センサ8と、コントローラ10とを含む。テレビカメラ4は、船舶50に対して、水平面および垂直面に沿う回動が可能であるように取り付けられる。また、テレビカメラ操作部5およびモニタ6は、たとえば、操作卓56に備えられる(図1参照)。コントローラ10は、航走制御装置66の機能によって実現されるものである。
この着岸支援装置は、さらに、テレビカメラ4を駆動して、撮影方向(方位角および仰角/俯角)を変更するためのテレビカメラアクチュエータ11を有している。テレビカメラ操作部5は、テレビカメラアクチュエータ11を制御するためのリモートコントローラである。GPS装置1は、GPS衛星からの電波を受信することによって、船舶50の現在位置を検出し、それを表す位置データを生成する。この位置データは、緯度および経度のデータを含む。
この実施形態では、距離センサ8は、テレビカメラ4に一体的に固定されており、テレビカメラ4の動作に伴って測定方向が変化するようになっている。
コントローラ10には、GPS装置1からの位置データ、水深センサ2からの水深データ、地図情報記憶部3からの地図データ、テレビカメラ操作部5からの操作データ、タッチパネル7からの操作位置データ、および距離センサ8からの距離データが入力されるようになっている。コントローラ10は、所定のプログラムを実行することによって、複数の機能処理部として機能することになる。この複数の機能処理部は、距離センサ8による距離測定動作を制御する距離測定制御部21(距離測定制御手段)と、停泊目標位置設定のための演算を行う停泊目標位置設定部22と、モニタ6の画面上に地図その他の情報を表示するための制御を行う表示制御部23(表示制御手段)とを含む。
距離測定制御部21は、テレビカメラアクチュエータ11を制御するためのカメラアクチュエータ制御部26と、距離センサ8による距離検出動作を制御するセンサ制御部27とを含む。カメラアクチュエータ制御部26は、この実施形態では、テレビカメラ操作部5の操作に応じてテレビカメラアクチュエータ11を制御し、さらに、タッチパネル7の操作によって指定される着岸候補位置に応じてテレビカメラアクチュエータ11を制御する。センサ制御部27は、必要時に距離センサ8を制御して距離測定動作を行わせ、測定結果を取り込む働きを有する。距離測定制御部21は、カメラアクチュエータ制御部26およびセンサ制御部27の働きによって、タッチパネル7の操作によって指定された着岸候補位置を含む少なくとも3個の測定点に関して、船舶50から測定点までの距離を測定し、距離データを生成する。距離測定制御部21は、各測定点について、距離センサ8の測定方位(テレビカメラ4の撮影方位と一致する。)を表す測定方位データおよび測定された距離データを、停泊目標位置設定部22に与える。
停泊目標位置設定部22は、前記測定点の位置情報を演算する位置情報演算部31(位置情報演算手段)と、求められた位置情報に対して線形回帰処理を施す回帰処理演算部32(回帰処理演算手段)と、この回帰処理演算の結果に基づいて停泊目標位置を設定する目標位置設定部33(停泊目標位置設定手段)と、タッチパネル7から指定された着岸候補位置が着岸に適する否かを判断する着岸適否判断部34(着岸適否判断手段)とを有している。
位置情報演算部31は、GPS装置1によって検出される船舶50の現在位置と、距離測定制御部21から与えられる測定方位データおよび距離データとに基づいて、前記少なくとも3個の測定点の位置データを生成する。回帰処理演算部32は、その位置データに線形回帰処理を施すことによって、前記測定点の並びを近似する回帰直線と、この回帰直線に対する各測定点の誤差に基づく回帰誤差とを求める。この実施形態では、回帰誤差として誤差の二乗和が求められるが、誤差の絶対値の和を回帰誤差として用いることもできる。目標位置設定部33は、回帰処理演算部32から前記回帰直線のデータを得、位置情報演算部31から着岸候補位置の位置データを得る。そして、目標位置設定部33は、回帰直線および着岸候補位置の各データと、船舶50の全長および全幅に関するデータに基づいて、船舶50の停泊目標位置を設定する。着岸適否判断部34は、回帰処理演算部32から誤差の二乗和を得て、前記複数の測定点が直線上に並んでいるとみなせるかどうかを判断する。そして、前記複数の測定点がほぼ直線上に並んでいるとみなせる場合には、着岸候補位置に凹凸が少なく、着岸に適していると判断する。一方、前記複数の測定点がほぼ直線上に並んでいない場合には、着岸候補位置付近の構造物の形状に大きな凹凸があり、船舶50を安全に着岸させることができないおそれがあるので、設定された着岸候補位置が着岸に適さないと判断する。この場合、目標位置を設定しない旨の表示をモニタ6に行わせるための処理を実行する。
表示制御部23は、GPS装置1からの位置情報に基づいて、地図情報記憶部3から船舶50の現在位置付近の海図を読み出してモニタ6に表示させる。また、表示制御部23は、水深センサ2からの水深データを読み込み、モニタ6に水深情報を表示(たとえば数値表示)させる。さらに、表示制御部23は、停泊目標位置設定部22によって設定された停泊目標位置をモニタ6上に表示させる。さらに、表示制御部23は、停泊目標位置設定部22が目標位置を設定しないこととしたときには、指定された着岸候補位置が着岸箇所として不適切である旨のメッセージをモニタ6に表示させる。モニタ6には、前述の各情報のほか、潮の満ち引きの情報が表示されてもよい。水深情報と潮の満ち引きの情報とを併せて考慮することによって、使用者は、停泊目標位置までの安全な航行が可能かどうかを、より正確に判断することができる。
図3は、船舶50の着岸候補位置を指定して停泊目標位置を設定するときの処理の流れを説明するためのフローチャートである。
乗員が停泊目標位置設定開始を指示するための入力操作(たとえば、モニタ6に表示されている停泊目標位置設定ボタンを押す操作)を行うと、表示制御部23は、テレビカメラ4が撮影している映像をモニタ6に表示させる(ステップS1)。乗員は、モニタ6に映し出される映像を見ながらテレビカメラ操作部5を操作して、モニタ6に着岸候補箇所付近の映像を表示させる。
着岸候補箇所がモニタ6に映し出されている状態で、乗員は、タッチパネル7を操作する。すなわち、モニタ6に表示されている映像内の着岸候補位置にタッチする。このタッチ操作がされた位置情報がタッチパネル7によって検出され(ステップS2)、カメラアクチュエータ制御部26に与えられる。
タッチパネル7からの位置情報が与えられると、カメラアクチュエータ制御部26は、その時点のテレビカメラ4の撮影方向を表す方位角および仰角(または俯角)と、タッチパネル7からの位置情報とに基づいて、第1の測定点としての着岸候補位置81(図6、図10および図11参照)の方向を表す方位角θ1および仰角(または俯角)ψ1(図8参照)を演算する(ステップS3)。方位角θとは、この場合、船首方向(船舶中心線55に沿って船首54に向かう方向。図1参照)に対してテレビカメラ4の撮影方向がなす水平面に沿う角度をいう。また、仰角ψとは、この場合、水平面に対してテレビカメラ4の撮影方向のなす角度をいう。一般的には、ψ>0のとき仰角といい、ψ<0のとき俯角というが、ここでは、両者を代表し、かつ、ψ=0の場合も含めて、「仰角」という。
カメラアクチュエータ制御部26は、さらに、第2および第3測定点82,83の方位角θ2,θ3および仰角ψ2,ψ3を求める(図6、図8、図10および図11参照)。より具体的には、第2および第3測定点82,83は、第1測定点81に対して方位角が所定値γだけ異なる2つの地点である。すなわち、θ2=θ1−γ、θ3=θ1+γ、ψ2=ψ3=ψ1である。γは、たとえば、10度程度に定められるとよい。
カメラアクチュエータ制御部26は、このようにして演算された第1、第2および第3測定点81,82,83の方位角θ1〜θ3および仰角ψ1〜ψ3に基づいてテレビカメラアクチュエータ11を制御する。これにより、テレビカメラ4およびこれに一体的に固定された距離センサ8が、第1、第2および第3測定点81〜83に順に向けられることになる(ステップS4)。
一方、センサ制御部27は、距離センサ8が第1〜第3測定点81〜83に向けられた各タイミングで距離センサ8が検出する距離データL1,L2,L3を取り込んで保持する(ステップS5)。この距離データL1,L2,L3は、停泊目標位置設定部22に与えられる。
停泊目標位置設定部22に備えられた位置情報演算部31は、GPS装置1から船舶50の現在位置情報を得るとともに(ステップS6)、カメラアクチュエータ制御部26から第1〜第3測定点81〜83の方位角θ1〜θ3および仰角ψ1〜ψ3のデータを得、さらに、センサ制御部27から前記距離データL1,L2,L3を得る。位置情報演算部31は、これらの情報に基づいて、第1〜第3測定点81〜83の位置情報を求める(ステップS7)。
求められた位置情報は、回帰処理演算部32に与えられる。この回帰処理演算部32は、前記第1〜第3測定点81〜83の位置情報に対して線形回帰処理(ステップS8)を施し、これらの第1〜第3測定点81〜83を最もよく近似する回帰直線A(図11参照)を求める。さらに、回帰処理演算部32は、その回帰直線Aに対する第1〜第3測定点81〜83の誤差ε1,ε2,ε3(図11A参照)の二乗和SSE(=ε1 2+ε2 2+ε3 2)を演算する(ステップS9a)。
着岸適否判断部34は、求められた誤差の二乗和SSEを所定の閾値Thと比較する(ステップS9b)。誤差の二乗和SSEが当該閾値Thを超えている場合には、乗員がタッチパネル7から指定した着岸候補位置81が着岸に適さないと判断し、この判断結果を表示制御部23に通知する。この通知を受けた表示制御部23は、モニタ6上に、着岸候補位置81が着岸場所として適さない旨のメッセージを表示させる(ステップS10)。このとき、表示制御部23は、さらに、GPS装置1が検出する船舶の現在位置データを取得し、その現在位置の近傍の地図データを地図情報記憶部3から取得し、さらに水深センサ2が検出する水深データを取得して、これらをモニタ6に表示させる(ステップS10A)。
乗員が別の着岸候補位置を指定する場合には、ステップS1からの処理が繰り返され、停泊目標位置設定処理を終了するための所定の操作(たとえば、モニタ6上に表示された終了ボタンを押す操作)が乗員によって行われれば、処理を終了する(ステップS11)。
一方、前記誤差の二乗和SSEが前記閾値Th以下であれば(ステップS9b)、着岸適否判断部34は、指定された着岸候補位置81が着岸に適していると判断する。この場合には、さらに、目標位置設定部33によって、停泊目標位置を設定するための処理が行われる(ステップS12)。
そして、表示制御部23は、設定された停泊目標位置のデータを目標位置設定部33から得るとともに、GPS装置1が検出する船舶の現在位置データを取得し、その現在位置の近傍の地図データを地図情報記憶部3から取得し、さらに水深センサ2が検出する水深データを取得して、これらを、停泊目標位置までの距離とともに、モニタ6に表示させる(ステップS13)。
図4Aおよび図4Bは、モニタ6の表示例を示す。図4Aは俯瞰地図を表示した例であり、図4Bは鳥瞰地図を表示した例である。地図表示を背景として、船舶マーク41(この例では画面中央やや下寄りに表示される。)によって船舶50の位置が表示され、付近の構造物(桟橋や岸壁など)の図形表示42が表示され、さらに、停泊目標位置マーク43が表示されている。また、表示画面中には、停泊目標位置までの距離表示44および水深表示45(図4Bの鳥瞰地図の例)が含まれている。表示制御部23は、船舶50の移動に伴って、地図、距離表示および水深表示を刻々と更新する。
操船担当の乗員は、モニタ6の表示を見ながら操船(ステアリング操作部57、スロットル操作部58および横移動操作部60の操作)を行うことにより、船舶50を停泊目標位置へと導く。これにより、船舶50を確実に停泊目標位置に接近させて着岸させることができる。
図5は、タッチパネル7から指定される着岸候補位置に応じてテレビカメラ4の撮影方向(この実施形態では距離センサ8の測定方向に等しい。)の方位角θおよび仰角ψを定めるための原理を説明するための図解図である。
テレビカメラ4の水平方向の画角がαであり、垂直方向の画角がβであるとする。また、タッチパネル7は、モニタ6の表示画面上の位置を、水平方向に関して2Xドット、垂直方向に関して2Yドットに分解して検出可能なものであるとする。モニタ6の中心を原点(0,0)とする座標平面を考えると、原点(0,0)は、テレビカメラ4の撮影方向に一致する。
この場合に、モニタ6上の座標位置(x,y)が着岸候補位置として指定されるとする。この着岸候補位置が原点(0,0)となるまでテレビカメラ4の撮影方向を変化させれば、テレビカメラ4およびこれに一体的に固定された距離センサ8を着岸候補位置に向けることができる。すなわち、水平方向にΔθ(=0.5αx/X)、垂直方向にΔψ(=0.5βy/Y)だけ、テレビカメラ4を回動させればよいことになる。より具体的には、テレビカメラ4の目標方位角θ*を現在の方位角θに対してΔθを加えた値とし、目標仰角ψ*を現在の仰角ψに対してΔψを加えた値とすればよい。すなわち、θ*=θ+Δθ、ψ*=ψ+Δψとすればよい。
このような演算がカメラアクチュエータ制御部26によって行われ、目標方位角θ*および目標仰角ψ*に基づいてテレビカメラアクチュエータ11が制御される。
[3.測定点位置ベクトル演算アルゴリズム]
以下では、測定点の位置を表す測定点位置ベクトルの演算アルゴリズムを説明する。
3−1.座標系の定義
説明に際して、「船体座標系」、「局所座標系」および「ECEF座標系」の3つの座標系を次のように定義する。
船体座標系(Body axis):図6に示すように、船体(艇体)51の重心52を原点として、船首方位方向をx軸、右舷方向をy軸、下方向をz軸にとった座標系である。ただし、この明細書では、z=0(船舶50が水平面上を移動する。)と仮定して、xy平面での船舶50の平面運動のみを考える。また、以下では、船体座標系で表された変数には添え字「b」を付する。
局所座標系(North-East-Down axis):図7に示すように、地球70上の任意の地点を原点として、北方向をx軸、東方向をy軸、下方向をz軸にとった座標系である。ただし、この明細書では、z=0(船舶50が水平面上を移動する。)と仮定して、xy平面での船舶50の平面運動のみを考える。また、以下では、局所座標系で表された変数には添え字「n」を付する。
ECEF座標系(Earth-Centered Earth-Fixed axis):図7に示すように、地球70の重心を原点として、グリニッジ子午線71と赤道72とが交わる点73の方向をx軸、東経90度における子午線74と赤道72とが交わる点75の方向をy軸、地軸の北極方向をz軸にとった座標系である。以下では、ECEF座標系で表された変数には添え字「e」を付する。
3−2.アルゴリズム
3−2−1.ステップ1:局所座標系での船舶位置ベクトルPnの演算
GPS装置1は、世界測地系WGS-84に基づいて、船舶50の現在位置の緯度・経度データΨ=(ν,μ)(νは緯度を表し、μは経度を表す。)を出力する。位置情報演算部31は、その緯度・経度データを、次式によりECEF座標系の船舶位置ベクトルPeに変換する。
ここで、Nは地球の楕円体高さ、hは船体座標系における水面からの高さ、reは赤道半径、rpは極半径である。ただし、この実施形態では、船舶50は水面上を移動するものと仮定して、h=0とする。
さらに、位置情報演算部31は、ECEF座標系の船舶位置ベクトルPeを、ECEF座標系で表される任意の位置ベクトルOe=(x0,y0,z0)を原点とした局所座標系の船舶位置ベクトルPnに変換する。変換式は、次のとおりである。
n e(Ψ)は、ECEF座標系から局所座標系への変換行列である。この実施形態では、局所座標系および船体座標系における平面の位置関係だけを考えるので、求めた船舶位置ベクトルPnの要素zn=0とする。この船舶位置ベクトルPnは、局所座標系から見た船体座標系の原点(船舶50の重心52)の位置ベクトルである。
3−2−2.ステップ2:局所座標系での測定点位置ベクトルrnの演算
位置情報演算部31は、距離センサ8の測定方向方位角θ(この実施形態ではテレビカメラ4の撮影方向方位角に等しい。)と、この距離センサ8の出力から求められる距離Lとに基づき、まず、船体座標系における測定点の位置ベクトルrbを求める。図8に示すように、距離センサ8の出力が距離L′を示している場合には、船体51と測定点80(第1〜第3測定点81〜83)との間の距離(水平距離)Lは、L=L′cosψである。この演算は、距離測定制御部21によって行われる。
図9から明らかなとおり、xy平面に射影された測定点80(第1〜第3測定点81〜83)の位置ベクトルrbは、次式で与えられる。ただし、記号「T」は、ベクトルの転置を表す。以下同じ。
位置情報演算部31は、船体座標系における測定点位置ベクトルrbを、次式によって、局所座標系の測定点位置ベクトルrnに変換する。
n bは、船体座標系から局所座標系への変換行列であり、ξは、局所座標系における船首方位角(図9参照)である。
このような処理が、第1、第2および第3測定点81,82,83に関して行われることによって、これらの測定点81,82,83の局所座標系での測定点位置ベクトルが求まる。
[4.停泊目標位置算出アルゴリズム]
次に、停泊目標位置設定のための演算について説明する。
4−1.ステップ1:測定点位置ベクトルの演算
図10に示すように、タッチパネル7から入力される着岸候補位置を表す第1測定点81を船体座標系で表し、第1測定点位置ベクトルrC bとする。カメラアクチュエータ制御部26は、第1測定点位置ベクトルrC bを中心として、左右(水平方向)に所定角度γの方向を定め、それぞれの方向において着岸候補位置近傍の構造物85上の点を第2測定点82および第3測定点83(参照位置)とする。これらの第2および第3測定点82,83を、船体座標系における第2測定点位置ベクトルrL bおよび第3測定点位置ベクトルrR bで表す。
位置情報演算部31は、カメラアクチュエータ制御部26から第1〜第3測定点81〜83に関する方位角θ1〜θ3および仰角ψ1〜ψ3(ψ1=ψ2=ψ3)の情報を得て、前述のようにして、船体座標系における第1〜第3測定点位置ベクトルrC b,rL b,rR bを求め、さらに、これらを局所座標系における第1〜第3測定点位置ベクトルrC n,rL n,rR nに変換する。変換式は、前述の式(6)に準ずる。
4−2.ステップ2:回帰直線の算出
回帰処理演算部32は、位置情報演算部31から前記局所座標系における第1〜第3測定点位置ベクトルrC n,rL n,rR nを得て、局所座標系のxy平面において前記第1〜第3測定点81(xC,yC),82(xL,yL),83(xR,yR)を近似する回帰直線A(下記(8)式)を求める。
y=aAx+bA … (8)
回帰直線Aは、次式に示す最小2乗法によって求めることができる。
4−3.ステップ3:誤差の二乗和の算出
次に、回帰処理演算部32は、前記第1〜第3測定点81,82,83と前記回帰直線Aとの誤差ε1,ε2,ε3の2乗和SSE(=ε1 2+ε2 2+ε3 2)を算出する。算出式は、次のとおりである。
4−4.ステップ4:着岸適否判断
着岸適否判断部34は、誤差の2乗和SSEが所定の閾値Thを超えているかどうかを判断する。
誤差の2乗和SSEが所定の閾値Thを超えている状況とは、図11および図11Aに示すように、着岸候補箇所の構造物85が回帰直線Aに対して大きな凹凸のある形状を有している場合である。このような場合には、船舶50を安全に着岸させることができない可能性が高いので、着岸適否判断部34は、着岸候補箇所が着岸に適さないと判断する。
一方、誤差の2乗和SSEが閾値Th以下であれば、図10に示すように、着岸候補箇所の構造物85が回帰直線Aに沿う形状を有しているとみなすことができる。このような場合には、着岸適否判断部34は、船舶50を安全に着岸させることができると判断する。
4−5.ステップ5:停泊目標位置演算
着岸候補位置である第1測定点81は、図10、図11および図11Aに示すとおり、構造物85の表面上の位置である。したがって、船舶50の重心52が第1測定点81に一致するまで船舶50を移動させるような操船を行えば、船舶50が、十分に減速される前に、構造物85に衝突するおそれがある。
そこで、目標位置設定部33は、第1測定点81を仮の停泊目標位置とし、この第1測定点81よりも構造物85から離れる方向にオフセットされた位置に停泊目標位置を定める。
より具体的には、目標位置設定部33は、前記回帰直線Aに直交するとともに、第1測定点81(着岸候補位置)を通る直線B(図10参照)を、次式によって求める。
さらに、目標位置設定部33は、直線Bに沿うオフセットベクトルrOff nと第1測定点位置ベクトルrC n(局所座標系)との和を停泊目標位置ベクトルrO n(=rC n+rOff n)として求める。
4−6.ステップ6:停泊目標位置情報(緯度・経度)演算
位置情報演算部31は、局所座標系における停泊目標位置ベクトルrO nを、次式により、ECEF座標系の停泊目標位置ベクトルrO eに変換する。
e n(Ψ)は、局所座標系からECEF座標系への変換行列である。
次に、位置情報演算部31は、停泊目標位置ベクトルrO eを、次の近似式により、緯度νおよび経度μに直すことで、GPSシステムにおける位置情報に換算する。
こうして、停泊目標位置の緯度νおよび経度μの情報が求められ、この情報が表示制御部23に与えられる。これにより、表示制御部23は、地図上の適切な位置に目標位置マーク43を表示することができる。
[5.オフセットベクトルの算出]
図12に示すように、平面視において船体51を取り囲む長方形90を想定する。船舶50の重心52が直線B上にあって、かつ、長方形90が回帰直線Aと接する状況を想定すると、そのときの重心52の位置を停泊目標位置とすることが適切である。そこで、第1測定点81を始点とし、船舶50の重心52を終点とするベクトルをオフセットベクトルrOff nとする。このようにオフセットベクトルrOff nを定めておけば、船舶50が構造物85に衝突することのない位置を停泊目標位置として定めることができる。
より具体的に説明する。
5−1.ステップ1:矩形を表すベクトルの演算
船体51の全長を2H、全幅を2Wとし、これらをそれぞれ短辺91、長辺92の長さとし、短辺91が船体51の全幅に沿い、長辺92が船体51の全長に沿う長方形90を考える。船舶50の重心52と長方形90の重心とが一致すると仮定する。船体51が着岸対象の構造物85に対して接触しないためには、長方形90と回帰直線Aとが交差しなければ十分である。
図13を参照すると、着岸時の船舶目標方位角ξ′(局所座標系のx軸に対して船首方向93(図12参照)のなす角)で定まる船体座標系において、長方形90の隣り合う2つの頂点を表す位置ベクトルb1 b,b2 bは、次式で与えられる。他の2つの頂点を表す位置ベクトルは符号が逆になるだけであるので、船体51の前方にあるベクトルのみを考える。なお、船舶目標方位角ξ′は、停泊目標位置の設定を開始する時点における船首方向の方位角であってもよい。この場合、たとえば、停泊目標位置を定めた後に、横移動モードでの操船を行えば、その船舶目標方位角ξ′が保たれた状態で船舶50が停泊目標位置に近づくことになる。
船舶目標方位角ξ′は、回帰直線Aに平行な方向または直交する方向に自動的に設定するようにしてもよい。この場合、それらの方向を船舶目標方位角ξ′の候補としてモニタ6上に表示し、いずれかを使用者に選択させるようにしてもよい。さらに、モニタ6上で船舶目標方位角ξ′を調整できるようにしてもよい。この場合、操作卓56に船舶目標方位角ξ′を入力するための入力装置を設けてもよい。
5−2.ステップ2:直線Bへの正射影の演算
目標位置設定部33は、位置ベクトルb1 b,b2 bを直線Bに射影したベクトルを次式によって求める。
5−3.ステップ3:船体座標系のオフセットベクトルの演算
2つの正射影ベクトル(eB b,b1 b)・eB bおよび(eB b,b2 b)・eB bのうち、大きい方を選択し、これに安全率κ(κ>1。たとえば、1.5)を乗じて、船体座標系のオフセットベクトルrOff bを求める。すなわち、次式のとおりである。
5−4.ステップ4:局所座標系のオフセットベクトルの演算
次式により、船体座標系のオフセットベクトルrOff bを局所座標系のオフセットベクトルrOff nに変換する。
このオフセットベクトルrOff nの始点を第1測定点(着岸候補位置)81としたとき、その終点位置が停泊目標位置として設定されることになる。この停泊目標位置は、着岸候補位置81から、直線Bに沿って、オフセット距離|rOff n|だけオフセットされた位置である。
[6.前記実施形態のまとめ]
以上のように、この実施形態では、乗員がタッチパネル7から着岸候補位置を指定すると、この着岸候補位置が第1測定点81とされ、その左右にγだけずれた方位角方向の点が第2および第3測定点82,83とされる。これらの第1〜第3測定点81〜83に関して、距離センサ8により、距離L1,L2,L3が測定される。この測定された距離L1,L2,L3に基づき、位置情報演算部31が第1〜第3測定点81〜83の位置ベクトルを求める。さらに、回帰処理演算部32が、求められた位置ベクトルに基づいて、第1〜第3測定点81〜83の並びを近似する回帰直線Aを求める。この回帰直線Aと第1〜第3測定点81〜83との誤差の二乗和SSEに基づいて、着岸適否判断部34は、着岸候補位置(第1測定点81)が着岸に適するか否かを判断する。着岸に適さない場合には、モニタ6にその旨のメッセージが表示される。これにより、乗員は、指定した着岸候補位置が、安全に船舶50を停泊できないおそれのある場所であることを知る。
一方、着岸適否判断部34が着岸候補位置を着岸に適すると判断すると、目標位置設定部33が停泊目標位置を設定する。より具体的には、目標位置設定部33は、着岸候補位置を通り、回帰直線Aと直交する直線B上において、着岸候補位置からオフセットされた位置を停泊目標位置として設定する。オフセットの方向は着岸候補位置の構造物85から離れる方向(一般的には船舶50の現在位置に近い方向)であり、オフセット距離は、船舶50を取り囲む仮想的な長方形90が回帰直線Aと交わらないように定められる。
このようにして、着岸に適すると判断された着岸候補位置付近において、船舶50が構造物85に衝突することのない安全な位置に停泊目標位置が定められる。
また、モニタ6の画面上には、地図上に船舶50の位置および停泊目標位置が表示されるばかりでなく、水深情報も表示される。これにより、船舶50の現在位置が浅瀬かどうかを判断できるので、水深情報を停泊目標位置に安全に停泊させることができるかどうかの判断材料として用いることができる。
[7.他の実施形態]
7−1.距離センサがテレビカメラに対して可動な例
前述の実施形態では、距離センサ8がテレビカメラ4に一体的に固定されていて、距離センサ8およびテレビカメラ4が同方向に向けられる場合について説明した。しかし、距離センサ8は、テレビカメラ4に対して可動であってもよい。
たとえば、テレビカメラ4は水平方向(左右方向)に関してのみ撮影方向を変動できるようにしておき、このテレビカメラ4に対して垂直方向(上下方向)に関してのみ測定方向を変動できるように距離センサ8を設けてもよい。この場合には、テレビカメラ4の撮影方向および距離センサ8の測定方向の方位角は等しい。テレビカメラ4の撮影方向はたとえば水平方向に定められる。
この構成例を図14に示す。この例では、距離測定制御部21には、カメラアクチュエータ制御部26Aに加えて、センサアクチュエータ制御部26Bが備えられる。また、距離センサ8には、その測定方向を変動させるためのセンサアクチュエータ12が付設されている。このセンサアクチュエータ12は、センサアクチュエータ制御部26Bによって制御される。
タッチパネル7から着岸候補位置が指定されると、カメラアクチュエータ制御部26Aによってテレビカメラ4および距離センサ8の方位角θが制御され、センサアクチュエータ制御部26Bによって距離センサ8の仰角ψが制御される。これにより、着岸候補位置を第1測定点(仮の停泊目標位置)とし、その左右の角度γの位置を第2測定点および第3測定点として、これらの第1〜第3測定点までの距離が距離センサ8によって検出される。
また、テレビカメラ4を水平方向(左右方向)に関してのみ撮影方向を変動できるようにしておく一方で、このテレビカメラ4に対して水平方向(左右方向)および垂直方向(上下方向)の両方に関して検出方向を変動させられるように距離センサ8を設けてもよい。テレビカメラ4の撮影方向はたとえば水平方向に定められる。
この場合の構成は図14の構成と類似しているが、カメラアクチュエータ制御部26Aは、専らテレビカメラ操作部5からの指令に応じてテレビカメラアクチュエータ11を制御する。一方、センサアクチュエータ制御部26Bは、タッチパネル7によって指定される着岸候補位置に距離センサ8の測定方向を向けるように、センサアクチュエータ12を制御する。この場合、センサアクチュエータ制御部26Bは、センサアクチュエータ12を制御することによって、距離センサ8の方位角θおよび仰角ψの両方を制御する。こうして、着岸候補位置を第1測定点とし、その左右の角度γの位置を第2測定点および第3測定点として、これらの第1〜第3測定点までの距離が距離センサ8によって検出される。方位角θおよび仰角ψのデータは、センサアクチュエータ制御部26Bから停泊目標位置設定部22に与えられる。
7−2.停泊目標位置の初期設定
停泊目標位置の初期値を、たとえば、船舶50の出発位置に設定してもよい。すなわち、出発位置の位置情報をGPS装置1によって検出し、これを、航走制御装置66に備えられた記憶媒体(図示せず)に記憶させるとともに、これを停泊目標位置の初期値としてもよい。この場合、停泊目標位置設定の開始が乗員によって指示されると、タッチパネル7の操作によることなく、出発位置が着岸候補位置に設定され、テレビカメラ4および距離センサ8がその着岸候補位置に向けられる。これにより、乗員は、テレビカメラ4の映像から、出発位置に他の船舶が停泊しているかどうか、水位に大きな変動がないかなどを調べることにより、その位置に再び停泊できるかどうかを直ちに判断できる。これにより、着岸候補位置設定のわずらわしさを軽減することができる。
7−3.停泊目標位置への自動操船
前述の実施形態では、操船担当の乗員がモニタ6の画面を見ながら操作卓56を操作して、船舶50を停泊目標位置に導く例について説明したが、たとえば、停泊目標位置に船舶50がある程度接近した時点(たとえば、停泊目標位置までの距離が20m以下となった時点)で、自動操船によって船舶50を停泊目標位置に導くようにしてもよい。すなわち、たとえば、自動停泊操船ボタンを設けておき、この自動停泊操船ボタンが操作されることにより、航走制御装置66および船外機ECU63,64によって船外機61,62の自動制御が行われ、船舶50が停泊目標位置へと自動的に導かれるようにしてもよい。
7−4.船舶の推進機
前述の実施形態では、一対の船外機61,62が設けられた例について説明したが、これらの代わりに船体51の中心線55上に一つの船外機を設けてもよいし、さらに、2つの船外機61,62に加えて、船体51の中心線55上に第3の船外機を設けてもよい。
また、推進機は、船外機(アウトボードモータ)に限らず、船内外機(スターンドライブ。インボードモータ・アウトボードドライブ)、船内機(インボードモータ)、ウォータージェットドライブのいずれの形態であってもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
この発明の一実施形態に係る船舶の構成を説明するための概念図である。 着岸支援装置の電気的構成を説明するためのブロック図である。 着岸候補位置を指定して停泊目標位置を設定するときの処理の流れを説明するためのフローチャートである。 図4Aおよび図4Bは、モニタの表示例を示す。図4Aは俯瞰地図を表示した例であり、図4Bは鳥瞰地図を表示した例である。 着岸候補位置に応じてテレビカメラの撮影方向を定めるための原理を説明するための図解図である。 船体座標系を説明するための図である。 局所座標系およびECEF座標系を説明するための図である。 距離センサによる距離測定を説明するための図解図である。 船舶からの距離が測定される測定点の位置ベクトルの求め方を説明するための図解図である。 着岸候補位置を含む3つの測定点およびそれらの並びを近似する回帰直線の一例を示す図解図である。 着岸候補位置を含む3つの測定点およびそれらの並びを近似する回帰直線の他の例を示す図解図である。 回帰誤差の演算を説明するために図11の一部を拡大して示す図解図である。 停泊目標位置の設定原理を説明するための図解図である。 停泊目標位置ベクトルの求め方を説明するための図である。 この発明の他の実施形態に係る着岸支援装置の電気的構成を説明するためのブロック図である。
符号の説明
1 GPS装置
2 水深センサ
3 地図情報記憶部
4 テレビカメラ
5 テレビカメラ操作部
6 モニタ
7 タッチパネル
8 距離センサ
10 コントローラ
11 テレビカメラアクチュエータ
12 センサアクチュエータ
21 距離測定制御部
22 停泊目標位置設定部
23 表示制御部
26 カメラアクチュエータ制御部
26A カメラアクチュエータ制御部
26B センサアクチュエータ制御部
27 センサ制御部
31 位置情報演算部
32 回帰処理演算部
33 目標位置設定部
34 着岸適否判断部
41 船舶マーク
42 構造物の図形表示
43 停泊目標位置マーク
44 距離表示
45 水深表示
50 船舶
51 船体
52 重心
53 船尾
54 船首
55 船舶中心線
56 操作卓
57 ステアリング操作部
58 スロットル操作部
59 ヨーレートセンサ
60 横移動操作部
61,62 船外機
63,64 船外機ECU
66 航走制御装置
70 地球
71 グリニッジ子午線
72 赤道
74 子午線
80 測定点
81 第1の測定点(着岸候補位置)
82 第2の測定点
83 第3の測定点
85 構造物
90 長方形
91 短辺
92 長辺
93 船首方向
A 回帰直線
B 直線

Claims (10)

  1. 船舶の着岸を支援するための装置であって、
    前記船舶から着岸候補箇所までの距離を測定する距離測定手段と、
    この距離測定手段を制御して、前記着岸候補箇所付近の少なくとも3つの測定点について、前記船舶からの距離を測定させる距離測定制御手段と、
    この距離測定制御手段による制御によって前記距離測定手段によって測定された前記船舶から前記少なくとも3つの測定点までの距離を用いて、前記着岸候補箇所の形状を評価する形状評価手段と、
    前記形状評価手段による評価結果に基づいて、前記着岸候補箇所が前記船舶の着岸に適しているかどうかを判断する着岸適否判断手段とを含み、
    前記形状評価手段は、前記少なくとも3つの測定点の位置情報を演算する位置情報演算手段と、この位置情報演算手段によって演算された前記少なくとも3つの測定点の位置情報に対して線形回帰処理を行うことにより回帰直線および回帰誤差を求める回帰処理演算手段とを含み、
    前記着岸適否判断手段は、前記回帰誤差が所定の閾値を超える場合に前記着岸候補箇所が着岸に適さないと判断し、前記回帰誤差が前記閾値以下の場合に前記着岸候補箇所が着岸に適すると判断するものである、着岸支援装置。
  2. 着岸候補箇所の画像を撮影する撮影装置と、
    この撮影装置によって撮影された画像を表示する表示装置と、
    この表示装置に表示された画像中の任意の位置を着岸候補位置として操作者が指定するための着岸候補位置指定手段とをさらに含み、
    前記距離測定制御手段は、前記着岸候補位置指定手段によって指定された着岸候補位置と、この着岸候補位置をほぼ中央に含む所定の方位角範囲内の少なくとも2点とを、前記少なくとも3つの測定点とするものである、請求項記載の着岸支援装置。
  3. 前記回帰処理演算手段によって求められた回帰直線から所定のオフセット距離だけ離れた位置を停泊目標位置に設定する停泊目標位置設定手段をさらに含む、請求項1または2記載の着岸支援装置。
  4. 前記停泊目標位置設定手段は、前記オフセット距離を、少なくとも船舶の全長および全幅に基づいて定める手段を含む、請求項記載の着岸支援装置。
  5. 前記停泊目標位置設定手段は、前記着岸適否判断手段によって前記着岸候補箇所が前記船舶の着岸に適さないと判断されたときは、停泊目標位置の設定を無効化するものである、請求項または記載の着岸支援装置。
  6. 前記船舶の位置を検出して船舶位置情報を生成する位置検出手段と、
    船舶が航行可能な箇所の地図情報を記憶した地図記憶手段と、
    地図情報を表示するための地図表示手段と、
    前記位置検出手段によって生成される船舶位置情報に対応した地図情報を前記地図記憶手段から読み出し、その地図情報を前記停泊目標位置設定手段によって設定される停泊目標位置とともに前記地図表示手段に表示させる表示制御手段とをさらに含む、請求項ないしのいずれかに記載の着岸支援装置。
  7. 船舶の着岸を支援するための装置であって、
    前記船舶から着岸候補箇所までの距離を測定する距離測定手段と、
    この距離測定手段を制御して、前記着岸候補箇所付近の少なくとも3つの測定点について、前記船舶からの距離を測定させる距離測定制御手段と、
    この距離測定制御手段による制御によって前記距離測定手段によって測定された前記船舶から前記少なくとも3つの測定点までの距離を用いて、前記着岸候補箇所の形状を評価する形状評価手段と、
    前記形状評価手段による評価結果に基づいて、前記着岸候補箇所が前記船舶の着岸に適しているかどうかを判断する着岸適否判断手段と、
    着岸候補箇所の画像を撮影する撮影装置と、
    この撮影装置によって撮影された画像を表示する表示装置と、
    この表示装置に表示された画像中の任意の位置を着岸候補位置として操作者が指定するための着岸候補位置指定手段とを含み、
    前記距離測定制御手段は、前記着岸候補位置指定手段によって指定された着岸候補位置と、この着岸候補位置をほぼ中央に含む所定の方位角範囲内の少なくとも2点とを、前記少なくとも3つの測定点とするものである、着岸支援装置。
  8. 前記船舶の位置を検出して船舶位置情報を生成する位置検出手段と、
    船舶が航行可能な箇所の地図情報を記憶した地図記憶手段と、
    地図情報を表示するための地図表示手段と、
    前記位置検出手段によって生成される船舶位置情報に対応した地図情報を前記地図記憶手段から読み出し、その地図情報を前記地図表示手段に表示させる表示制御手段とをさらに含む、請求項1または7記載の着岸支援装置。
  9. 前記船舶の周辺水域の水深を計測する水深計測手段をさらに含み、
    前記表示制御手段は、前記水深計測手段によって計測された水深情報を前記地図表示手段に併せて表示させるものである、請求項または8記載の着岸支援装置。
  10. 船体と、
    この船体上に搭載された請求項1ないし9のいずれかに記載の着岸支援装置とを含む、船舶。
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