JP5000170B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機の型式試験を行う際に、遊技盤前面の遊技領域にある入賞装置に対して、遊技球を検出するための検出手段を着脱できる遊技機に関するものである。
通常、新型の遊技機が開発されると、この遊技機が所定の運用基準を満たしているか否かの検査(型式試験)が保通協(財団法人 保安電子通信技術協会)にて行われ、これに合格すれば遊技店への販売が可能となる。なお、上記型式試験としては、遊技領域に発射された遊技球の入賞装置(例えば始動入賞装置など)への入賞確率を測定する実射試験がある。この実射試験は、具体的には以下のようにして行われる。例えば、入賞した遊技球を検出する遊技球検出センサが入賞装置に設けられている場合、遊技球検出センサからの電気信号の出力回数に基づいて入賞装置への遊技球の入賞確率を測定する。このようにすれば、測定した入賞確率に基づいて遊技機が運用基準を満たしているか否かを判断することができる。ところが、入賞装置には、遊技球検出センサが設けられていないものもある。この場合、入賞装置に試験用の遊技球検出センサを取り付けておき、この状態で入賞装置への遊技球の入賞確率を測定する。
ところで、遊技機が、入賞装置への遊技球の入賞に基づいて複数の普通入賞装置の開閉部材を機械的に開閉させるタイプの遊技機(いわゆる普通機)である場合、入賞装置内の上部にある上入賞口のみに賞球払出用の遊技球検出センサが設けられている。一方、入賞装置内の下部にある入賞口、即ち、普通入賞装置を開閉させる契機となる入賞口や、普通入賞装置を開閉させる契機とはならないハズレ入賞口には、上記の遊技球検出センサが設けられていない。従って、遊技機が普通機である場合は、実射試験を行う際に遊技盤の裏面側から入賞装置の下部にある入賞口に遊技球検出センサを取り付けて、それぞれの入賞口への遊技球A1の入賞率を検査する必要がある。しかしながら、普通機においては、開閉部材を連動させる連動機構が入賞装置を囲むように設けられているために、遊技盤裏面側における部品配置密度が非常に高く、試験用の遊技球検出センサを取り付ける箇所は狭所となる。ゆえに、上記のように遊技球検出センサを遊技盤の裏面側から取り付けようとしても、作業性が非常に悪いという問題がある。しかも、実射試験の終了後には遊技球検出センサを取り外す必要があるため、作業性が悪いだけでなく、遊技球検出センサを保持しているホルダを破損する可能性もある。
そこで、入賞装置を、遊技盤に固定されるベース板と、遊技球検出センサを保持可能な保持手段とによって構成し、遊技球検出センサを保持した保持手段を遊技盤の前面側からベース板に対して着脱することにより、遊技球検出センサの着脱を容易にする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−19280号公報(請求項1,[0037]〜[0043],図11〜図13など)
ところが、普通機が備えた入賞装置は複数の入賞口を備えるため、実射試験を行う際には、遊技球検出センサを入賞口ごとに着脱する必要がある。よって、特許文献1に記載の従来技術のように遊技球検出センサを遊技盤の前面側から着脱したとしても、遊技球検出センサをいちいち1個ずつ着脱しなければならないため、作業性を向上させることができない。ゆえに、上記の課題を根本的に解決する技術が要求されている。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、入賞装置に対して複数の検出手段を効率良く着脱できる遊技機を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、遊技盤前面の遊技領域に入賞装置を備えた遊技機であって、前記入賞装置は、前記遊技領域に取り付けられた装置本体と、前記装置本体内に形成され、遊技球が流入しうる入賞空間と、前記入賞空間の下方に位置し、前記入賞空間に流入した遊技球が入賞可能な複数の入賞口と、前記入賞空間内に設けられ、前記入賞空間に流入した遊技球を前記複数の入賞口のいずれかに振り分ける振分手段と、前記複数の入賞口内にそれぞれ設けられ、前記入賞口に入賞した遊技球を前記入賞装置の裏面側に排出させる遊技球排出経路と、前記複数の入賞口内にそれぞれ設けられ、前記入賞口に入賞した遊技球を検出する検出手段を保持可能な複数の検出手段保持部と、前記装置本体の前面側に取り付けられる前側カバー部材とを備え、前記複数の検出手段保持部は、前記装置本体の前面側から前記検出手段が装着可能な前側開口部と、前記装置本体の裏面側から前記検出手段が装着可能な裏側開口部と、前記装置本体の前後方向に延びるとともに前記検出手段保持部に保持された前記検出手段の側部が挿入される溝部とを有しており、前記検出手段は、略矩形平板状をなすとともに、前記検出手段の前端部の片側の角部に、前記検出手段の前端面に対して傾斜するテーパ面が設けられ、前記前側カバー部材は、板状をなし、前記複数の検出手段保持部の前記前側開口部の全てを覆うように前記装置本体に着脱自在に取り付けられ、前記前側カバー部材の裏面は、前記検出手段保持部の前端縁と、前記検出手段保持部に保持された前記検出手段の前端面とに当接し、前記前側カバー部材の裏面に、断面矩形状をなし、前記前側カバー部材の上下方向に沿って延びるとともに、前記前側カバー部材が前記装置本体に取り付けられた際に前記検出手段の下面と、前記遊技球排出経路の底面に突設された遊技球誘導リブの上端との間に挿入される係合突部を突設し、前記前側カバー部材の裏面に、断面三角形状をなすとともに前記前側カバー部材の上下方向に沿って延びており、前記検出手段の厚さよりも短い長さを有し、前記前側カバー部材の裏面に対する傾斜角度が、前記前端面に対する前記テーパ面の傾斜角度と等しい傾斜面を有し、前記傾斜面の面積が前記テーパ面の面積よりも小さくなっており、前記前側カバー部材が前記装置本体に取り付けられた際に前記傾斜面が前記テーパ面に面接触する誤組付防止用突を突設したことを特徴とする遊技機をその要旨とする。
従って、請求項1に記載の発明によると、狭所となる装置本体の裏面側だけでなく、狭所とならない装置本体の前面側からも検出手段を検出手段保持部に着脱できるため、検出手段を着脱する際の作業性が向上する。しかも、複数の検出手段保持部にそれぞれ検出手段を装着してから前側カバー部材を取り付けることにより、各検出手段が同時に固定されるため、入賞装置に対して複数の検出手段を効率良く着脱することができる。
なお、前側カバー部材を形成する材料は特に限定されず、合成樹脂や金属などを用いることができる。また、前側カバー部材を前記装置本体に着脱自在に取り付ける方法としては、前側カバー部材及び装置本体の一方に設けた係止爪を、前側カバー部材及び装置本体の他方に設けた係止孔に係止させることや、前側カバー部材を装置本体にネジ止めすることなどが挙げられる。しかし、取り付けが容易になるだけでなく、取り外しも容易になるという観点からいえば、前側カバー部材を装置本体にネジ止めすることが好ましい。
ところで、正規品とは形状が異なる検出手段を検出手段保持部に装着したとしても、作業者は検出手段の誤組付に気付かない可能性がある。また、検出手段が正規品である場合に検出手段を表裏逆に装着したとしても、作業者は誤組付に気付かない可能性がある。しかも、本発明の入賞装置には検出手段保持部が複数あるため、誤組付のリスクは高くなっている。
そこで、請求項に記載の発明では、前側カバー部材の裏面に誤組付防止用突部を設けている。これにより、正規品とは形状が異なる検出手段を装着した場合や、正規の検出手段を表裏逆に装着した場合には、誤組付防止用突部と検出手段とが干渉するために前側カバー部材を装置本体に取り付けることができない。よって、作業者は、検出手段の誤組付に気付きやすくなる。
さらに、前側カバー部材を装置本体に取り付けた際に誤組付防止用突部が検出手段のテーパ面に当接するため、検出手段が検出手段保持部だけでなく誤組付防止用突部によっても保持される。これにより、検出手段の固定強度が向上するとともに、検出手段のガタツキが抑えられる。また、誤組付防止用突部を設けたことで前側カバー部材の強度が向上しうる。
ここで、誤組付防止用突部をテーパ面に当接させる方法としては、誤組付防止用突部をテーパ面に点接触させることや、面接触させることが挙げられるが、面接触させることが好ましい。このようにすれば、誤組付防止用突部と検出手段との接触面積が大きくなるため、検出手段の固定強度がより高くなるとともに、検出手段のガタツキをより確実に抑えることができる。
なお、誤組付防止用突部の突出量は、前側カバー部材を装置本体に取り付ける際に検出手段と干渉しない程度であれば、できるだけ大きいことが好ましい。仮に、誤組付防止用突部の突出量が小さすぎると、誤組付防止用突部と検出手段とが干渉したとしても、前側カバー部材の装置本体への取り付けが可能になるため、検出手段の誤組付に気付きにくくなる。しかも、誤組付防止用突部によって検出手段を確実に保持できなくなるため、検出手段にガタツキが生じやすくなる。一方、誤組付防止用突部の突出量が大きすぎると、検出手段が正しく装着されているにもかかわらず誤組付防止用突部と検出手段とが干渉するため、前側カバー部材を装置本体に取り付けることができなくなる。
なお、誤組付防止用突部は、従来公知の様々な構造を適用することが可能である。誤組付防止用突部としては、例えば柱状部材や、前記前側カバー部材の上下方向に沿って延びるリブなどが挙げられるが、リブであることが好ましい。このようにすれば、誤組付防止用突部と検出手段との接触面積が大きくなるため、検出手段の固定強度がより高くなるとともに、検出手段のガタツキをより確実に抑えることができる。また、誤組付防止用突部は、1つの検出手段ごとに1個のみ設けられてもよいし、複数個設けられてもよいが、誤組付防止用突部が例えば柱状部材であれば、複数個設けられることが好ましい。このようにしても、多数の柱状部材で検出手段を支持できることから誤組付防止用突部と検出手段との接触面積が大きくなるため、検出手段の固定強度がより高くなるとともに、検出手段のガタツキをより確実に抑えることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記検出手段保持部は、同検出手段保持部に保持された前記検出手段の上面に当接することにより前記検出手段の上方への移動を防止する移動防止爪を備え、前記裏側開口部に、同裏側開口部の上端縁または側端縁から後方に突出する保持片が設けられ、前記前側カバー部材の裏面に、前記前側カバー部材が前記装置本体に取り付けられた際に前記検出手段の前端部の上面に係止し、遊技球を前記検出手段の後端側に誘導する遊技球誘導片を突設し、前記前側カバー部材を前記装置本体に取り付けた際に、前記遊技球誘導片と前記移動防止爪とが直交した状態に配置され、前記遊技球誘導片の下端面が前記移動防止爪の下端面よりも上方に位置することをその要旨とする。
従って、請求項に記載の発明によると、入賞口に入賞した遊技球を、遊技球誘導片によって検出手段の後端側にスムーズに誘導できる。即ち、遊技球が跳ねることで検出手段が遊技球を複数回検出してしまう等の問題を解消できる。また、前側カバー部材を装置本体に取り付けた際に遊技球誘導片が検出手段の前端部の上面に係止するため、検出手段が検出手段保持部だけでなく遊技球誘導片によっても保持される。これにより、検出手段の固定強度が向上するとともに、検出手段のガタツキが抑えられる。さらに、前側カバー部材を装置本体に取り付ける際に、遊技球誘導片が検出手段に係止することで前側カバー部材をあらかじめ位置決めできるため、前側カバー部材の取り付けが容易になる。
なお、検出手段の後端側には、遊技球の通過部分が形成されていることが好ましい。このようにすれば、遊技球誘導片によって遊技球を誘導することの意義が大きくなる。ここで、遊技球の通過部分としては、検出手段の表裏面を貫通する貫通孔などが挙げられる。
また、遊技球誘導片の突出量は、検出手段の遊技球の通過部分を塞がない程度であれば、できるだけ大きいことが好ましい。仮に、遊技球誘導片の突出量が小さすぎると、遊技球を検出手段の後端側へスムーズに誘導できなくなる。しかも、遊技球誘導片によって検出手段を確実に保持できなくなるため、検出手段にガタツキが生じやすくなる。一方、遊技球誘導片の突出量が大きすぎると、検出手段の遊技球の通過部分が塞がれてしまうため、検出手段によって遊技球を検出できなくなる。
なお、遊技球誘導片は、従来公知の様々な構造を適用することが可能である。遊技球誘導片としては、例えば舌片状の板状部材や、前記前側カバー部材の左右方向に沿って延びるリブなどが挙げられるが、リブであることが好ましい。このようにすれば、遊技球誘導片が検出手段の前端部の上面に係止しやすくなるため、検出手段の固定強度がより高くなるとともに、検出手段のガタツキをより確実に抑えることができる。また、遊技球誘導片は、1つの検出手段ごとに1個のみ設けられてもよいし、複数個設けられてもよいが、遊技球誘導片が例えば板状部材であれば、複数個設けられることが好ましい。このようにしても、遊技球誘導片が検出手段の前端部の上面に係止しやすくなるため、検出手段の固定強度がより高くなるとともに、検出手段のガタツキをより確実に抑えることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2において、前記振分手段は、前記入賞空間内において回転軸を中心として回転可能に設けられた回転スロープと、前記回転スロープの上面に突設され、前記入賞空間に流入して前記回転スロープ上に到達した遊技球が接触することにより、接触した遊技球を前記複数の入賞口のいずれかに振り分ける複数の誘導ピンとを備えることをその要旨とする。
以上詳述したように、請求項1〜3に記載の発明によれば、入賞装置に対して複数の検出手段を効率良く着脱できる遊技機を提供することができる。特に、請求項によれば、検出手段の誤組付に気付きやすくなる。
以下、本発明を遊技機(パチンコ機)の遊技盤11に具体化した一実施形態を図1〜図14に基づき説明する。
(1)遊技盤11の構成
図1に示されるように、遊技盤11は、略正方形状の外形を有しており、遊技盤前面側にガイドレール13が複数のレールピン14を介して取り付けられている。ガイドレール13は、金属板を曲げることで円弧状に湾曲形成されており、内レール13a及び外レール13bから構成されている。これら内レール13a及び外レール13bにより、略円形状の遊技領域12が区画される。なお、各レールピン14の一部は、内レール13aの側面や外レール13bの側面に露出している。また、遊技領域12内には、風車とも称される案内車16や、遊技領域12のほぼ全域に突設される複数の遊技釘21などが配設されている。案内車16及び遊技釘21は、遊技領域12内を流下する遊技球A1(図3等参照)の方向を変更することにより、遊技球A1を後記する入賞装置30〜36,41〜43に入賞させうるようになっている。即ち、案内車16及び遊技釘21は、遊技結果に影響を与える役割を果たしている。
図1に示されるように、遊技領域12内の最下部には、遊技領域12内を流下した遊技球A1を回収するアウト口部材20が配置されている。アウト口部材20は遊技盤11と内レール13aとによって挟持されている。アウト口部材20は、複数のレールピン14のうち2本のレールピン14によって遊技盤11に固定されている。即ち、両レールピン14は、アウト口部材20における開口部20aの左方及び右方をそれぞれ貫通して遊技盤11に打ち込まれる。
また、遊技領域12の略中央部には入賞装置31が配設されている。入賞装置31の上方には上入賞装置30が配設されている。また、入賞装置31の左方には左中上入賞装置32が配設され、左中上入賞装置32の直下には左中下入賞装置34が配設されている。一方、入賞装置31の右方には右中上入賞装置33が配設され、右中上入賞装置33の直下には右中下入賞装置35が配設されている。また、遊技領域12における入賞装置31の直下には、中央下入賞装置36が配設されている。中央下入賞装置36の左方には左下入賞装置37が配設され、中央下入賞装置36の右方には右下入賞装置38が配設されている。さらに、中央下入賞装置36の直下であってアウト口部材20の直上となる位置には、下部入賞装置41が配設されている。下部入賞装置41の左方には左側部入賞装置42が配設され、下部入賞装置41の右方には右側部入賞装置43が配設されている。なお、各入賞装置30,32〜38,41〜43の奥方には、遊技球A1の通過を検出する検出スイッチ(図示略)が配設されている。これら検出スイッチにより遊技球A1の通過が検出されると、所定数(例えば8個)の賞球が払い出されるようになっている。
図1等に示されるように、各入賞装置32〜36,41〜43には、入賞装置31〜36,41〜43への遊技球A1の入賞を契機として、遊技球A1の入賞が容易な開状態、または、遊技球A1の入賞が困難な閉状態に変位可能な一対の羽根部材44(開閉部材)が設けられている。なお、両羽根部材44は、上端が外向きに傾斜した状態(図1の実線部分参照)が開状態となり、上端が起立した状態(図1の破線部分参照)が閉状態となる。例えば、各入賞装置32〜36,41に遊技球A1が入賞した場合、遊技球A1が入賞した入賞装置の羽根部材44が開状態にあれば閉状態に変位するようになっている。特に、入賞装置42,43に遊技球A1が入賞した場合、遊技球A1が入賞した入賞装置の羽根部材44が開状態にあれば閉状態に変位し、閉状態にあれば開状態に変位するようになっている。また、中央下入賞装置36に遊技球A1が入賞すると、下部入賞装置41の羽根部材44が閉状態にあれば開状態に変位するようになっている。同様に、左中上入賞装置32に遊技球A1が入賞すると、左中下入賞装置34の羽根部材44が閉状態にあれば開状態に変位し、右中上入賞装置33に遊技球A1が入賞すると、右中下入賞装置35の羽根部材44が閉状態にあれば開状態に変位するようになっている。即ち、本実施形態のパチンコ機は、リンク機構(図2に示す連動機構61)を備えたものであり、ソレノイドを用いた電動役物を備えていないいわゆる普通機である。
(2)入賞装置31の構成
図1,図2,図4〜図11に示されるように、入賞装置31は、装置本体51の外周側に位置するフランジ状の枠板52を介して、前記遊技盤11に取り付けられるようになっている。装置本体51は、略箱状に形成されるとともに、前端部の外周部分に飾り部材51aを有している。この飾り部材51aは、図示しない発光体(発光ダイオードなど)を複数備え、これら発光体にレンズ部材を覆い被せて構成されている。飾り部材51aの上部中央位置には、中央上入賞口53が形成されている。なお、中央上入賞口53には、遊技球A1の通過を検出する中央上入賞口スイッチ53a(図5等参照)が配設されている。この中央上入賞口スイッチ53aにより装置本体51内への遊技球A1の流入が検出されると、所定数(例えば8個)の賞球が払い出されるようになっている。
図1,図5,図7,図8,図11に示されるように、装置本体51内には、第1入賞空間54と第2入賞空間55とが区画形成されている。第1入賞空間54には、中央上入賞口53を通過した遊技球A1が流入しうるようになっている。第2入賞空間55は、第1入賞空間54の下側に配置されており、第1入賞空間54に流入した遊技球A1が流入しうるようになっている。
(2−1)第1入賞空間54の構成
図5,図7,図8等に示されるように、第1入賞空間54の底部は、略中央に凸部111aを有する誘導スロープ111によって構成されている。誘導スロープ111における凸部111aの左右両側には、第2入賞空間55に連通する連通孔112が設けられている。よって、第1入賞空間54に流入した遊技球A1は、誘導スロープ111上を転動する(図7参照)などした後に、一方の連通孔112を介して第2入賞空間55に流入する(図8参照)。
(2−2)第2入賞空間55の構成
図1,図5〜図9,図11,図12に示されるように、第2入賞空間55は、前面にて開口する略矩形箱状をなしている。第2入賞空間55の底面をなす傾斜面113は、前方へ向けて下方に傾斜している。第2入賞空間55内に流入した遊技球A1は、傾斜面113上を前端側に向かって転動するようになっている。そして、傾斜面113の前側であって第2入賞空間55の下方となる箇所には、第2入賞空間55に流入した遊技球A1が入賞可能な複数の入賞口(中入賞口56、左入賞口57、右入賞口58及びハズレ入賞口59)が上方にて開口するように形成されている。中入賞口56に遊技球A1が入賞した場合、前記中央下入賞装置36、前記左中上入賞装置32及び前記右中上入賞装置33の羽根部材44が閉状態にあれば開状態に変位するようになっている。左入賞口57に遊技球A1が入賞した場合、左中上入賞装置32の羽根部材44が閉状態にあれば開状態に変位するようになっている。一方、右入賞口58に遊技球A1が入賞した場合、右中上入賞装置33の羽根部材44が閉状態にあれば開状態に変位するようになっている。また、ハズレ入賞口59は、中入賞口56と左入賞口57との間、及び、中入賞口56と右入賞口58との間にそれぞれ設けられている。なお、ハズレ入賞口59に遊技球A1が入賞したとしても、各入賞装置32〜36,41〜43の羽根部材44は何ら変化しないようになっている。また、賞球の払い出しのための遊技球A1の検出は前記中央上入賞口53の前記中央上入賞口スイッチ53aにて行っているため、各入賞口56〜59に遊技球A1を検出する検出スイッチは設けられていない。ゆえに、各入賞口56〜59に遊技球A1が入賞したとしても、賞球の払い出しは行われない。
図1,図5,図7,図8,図11等に示されるように、第2入賞空間55内には、回転スロープ60(振分手段)が回転軸60b(図5(b)参照)を中心として回転可能に設けられている。回転スロープ60は、略円板状をなし、第2入賞空間55内の傾斜面113と平行に配置されている。回転スロープ60の上面には、複数の誘導ピン60aが突設されている。そして、第2入賞空間55に流入して回転スロープ60上に到達した遊技球A1は、誘導ピン60aに接触して回転スロープ60を回転させながら流下する(図8参照)。これにより、第2入賞空間55に流入した遊技球A1は、中入賞口56側、左入賞口57側、右入賞口58側及びハズレ入賞口59側のいずれかに振り分けられる。
(2−3)検出センサ保持部81等の構成
図4〜図12に示されるように、中入賞口56内、左入賞口57内、右入賞口58内及びハズレ入賞口59内のそれぞれには、遊技球排出経路80と、検出センサ保持部81(検出手段保持部)とが形成されている。各遊技球排出経路80は、入賞口56〜59に入賞した遊技球A1を、前記入賞装置31の裏面側に排出させるための経路である(図5(b)及び図6(b),(c)等参照)。遊技球排出経路80の底面の前端部分には、略三角形板状をなす遊技球誘導リブ80aが突設されている。遊技球誘導リブ80aは、入賞口56〜59に入賞して落下してくる遊技球A1の方向を変更して、入賞装置31の裏面側に導く機能を有している。
また、図2,図9〜図12に示されるように、各検出センサ保持部81は、遊技球排出経路80の始端部(上部)に配置され、『検出手段』である試験用の遊技球検出センサ91を保持可能になっている。また、各検出センサ保持部81は、前端部に前側開口部82を有するとともに、後端部に裏側開口部83を有している。前側開口部82及び裏側開口部83の高さは、遊技球検出センサ91の厚さよりもやや大きくなっており、前側開口部82及び裏側開口部83の幅は、遊技球検出センサ91の幅よりもやや大きくなっている。各前側開口部82には、前記装置本体51の前面側から遊技球検出センサ91が装着可能となっている。各前側開口部82の上端部には、それぞれ移動防止爪85が形成されている。移動防止爪85は、検出センサ保持部81の長手方向に沿って延びており、検出センサ保持部81に保持された遊技球検出センサ91の上面91bの側端部に当接することにより、遊技球検出センサ91の上方への移動を防止するようになっている。一方、図10に示されるように、各裏側開口部83には、装置本体51の裏面側から遊技球検出センサ91が装着可能となっている。また、各裏側開口部83には、同裏側開口部83の上端縁または側端縁から後方に突出する保持片84が設けられている。各保持片84は、検出センサ保持部81に保持された遊技球検出センサ91の後端面91cに係止することにより、遊技球検出センサ91の後方への移動を防止するようになっている。
(2−4)遊技球検出センサ91の構成
遊技球検出センサ91は、中入賞口56、左入賞口57、右入賞口58及びハズレ入賞口59に入賞した遊技球A1を検出するようになっている。各遊技球検出センサ91は、パチンコ機が所定の運用基準を満たしているか否かを検査する型式試験(具体的には実射試験)を行う際に、検出センサ保持部81に取り付けられる。図13等に示されるように、遊技球検出センサ91は、略矩形平板状をなすとともに、前端部の片側の角部に、前端面91aに対して傾斜するテーパ面93が設けられている。遊技球検出センサ91の後端面91cには、図示しないコネクタ装着部が設けられている。また、遊技球検出センサ91の前端側には、同遊技球検出センサ91の表裏面を貫通する貫通孔92が配置されている。貫通孔92には、入賞口56〜59に入賞した遊技球A1が通過可能となっている。
(2−5)前側カバー部材101の構成
図1,図5〜図9,図11〜図14に示されるように、前記装置本体51の前面側には、合成樹脂製の前側カバー部材101が着脱可能に取り付けられている。前側カバー部材101は、板状をなし、前記各検出センサ保持部81の前記前側開口部82の全てを覆うように取り付けられる。この際、前側カバー部材101の裏面101aは、前記検出センサ保持部81の前端縁及び前記遊技球誘導リブ80aの前端縁に当接するようになっている(図5(b)、図6(b),(c)及び図9(b)〜(d)参照)。なお、前側カバー部材101は、同前側カバー部材101に設けられた一対のネジ孔103にそれぞれネジ104を挿入し、装置本体51に螺着させることにより固定される(図11等参照)。また、前側カバー部材101は、ネジ104を取り外すことにより装置本体51から取り外される。
図9(b)〜(c),図14に示されるように、前側カバー部材101の裏面101aには、5個の係合突部106が突設されている。即ち、係合突部106は、前記入賞口56〜59と同数だけ設けられている。各係合突部106は、断面矩形状をなし、前側カバー部材101の上下方向に沿って延びている。係合突部106は、前側カバー部材101が装置本体51に取り付けられた際に、前記遊技球検出センサ91の下面と遊技球誘導リブ80aの上端との間に挿入されうるようになっている(図9(b)〜(c)参照)。これにより、係合突部106は、遊技球検出センサ91の下方へのガタツキを防止するようになっている。
図9(b)〜(c),図12〜図14等に示されるように、前側カバー部材101の裏面101aには、5個の遊技球誘導片102が突設されている。即ち、遊技球誘導片102は、入賞口56〜59と同数だけ設けられている。各遊技球誘導片102は、断面三角形状をなし、前側カバー部材101の上端(係合突部106の上方)において左右方向に沿って延びるリブである。遊技球誘導片102は、前側カバー部材101が装置本体51に取り付けられた際に、遊技球検出センサ91の前端部の上面91bに係止するようになっている(図9(b)〜(c)参照)。また、遊技球誘導片102の突出量は、遊技球検出センサ91の前記貫通孔92を塞がない程度に設定されている。遊技球誘導片102は、前記第2入賞空間55から落下してくる遊技球A1を遊技球検出センサ91の後端側に誘導し、貫通孔92内に導くようになっている。また、遊技球誘導片102は、前側カバー部材101を装置本体51に取り付けた際に、前記移動防止爪85と直交した状態に配置されるようになっている。このとき、遊技球誘導片102の下端面は、移動防止爪85の下端面よりも上方に位置するようになる。
図13,図14に示されるように、前側カバー部材101の裏面101aには、『誤組付防止用突部』としてのリブ105が5箇所に突設されている。即ち、リブ105は、入賞口56〜59と同数だけ設けられている。リブ105は、断面三角形状をなし、遊技球誘導片102の側方(図14では右方)において前側カバー部材101の上下方向に沿って延びている。リブ105の長さは、遊技球検出センサ91の厚さよりもやや短くなっている。また、裏面101aに対するリブ105の傾斜面105aの傾斜角度は、遊技球検出センサ91の前記前端面91aに対する前記テーパ面93の傾斜角度と等しくなっている。さらに、傾斜面105aの面積は、テーパ面93の面積よりも小さくなっている。このため、リブ105の傾斜面105a全体が、前側カバー部材101が装置本体51に取り付けられた際に前記テーパ面93に面接触するようになる。
(3)連動機構61の構成
図2に示されるように、遊技盤11の裏面には、各入賞口56,57,58への遊技球A1の入賞と、各入賞装置36,32,33の羽根部材44の開状態への変位とを連動させる連動機構61が設けられている。連動機構61は、遊技盤11の裏面において前記入賞装置31を囲むように設けられている。連動機構61は、中央下入賞装置開放機構62(図3(a),(b)参照)、左中上入賞装置開放機構63及び右中上入賞装置開放機構64を備えている。中央下入賞装置開放機構62は、中入賞口56に遊技球A1が入賞した場合に、中央下入賞装置36の羽根部材44を開状態に変位させる機構である。左中上入賞装置開放機構63は、中入賞口56または左入賞口57に遊技球A1が入賞した場合に、左中上入賞装置32の羽根部材44を開状態に変位させる機構である。右中上入賞装置開放機構64は、中入賞口56または右入賞口58に遊技球A1が入賞した場合に、右中上入賞装置33の羽根部材44を開状態に変位させる機構である。
(3−1)中央下入賞装置開放機構62の構成
図3(a),(b)に示されるように、中央下入賞装置開放機構62は、中央下入賞装置36内に設けられるとともに、ロック板65を備えている。ロック板65は、中央下入賞装置36の横方向に延びる軸部66を介して揺動可能に設けられている。また、ロック板65は、同ロック板65の前端から突出する一対のロック部67を有している。両ロック部67は、中央下入賞装置36が有する一対の羽根部材44の後部にそれぞれ係合することにより、両羽根部材44を閉状態に維持するようになっている。
従って、中央下入賞装置36の羽根部材44が閉状態にある場合(図3(a)参照)に遊技球A1が中入賞口56を通過してロック板65の後側部に衝突すると、遊技球A1の自重によりロック板65の後側部が押し下げられる(図3(b)参照)。これに伴い、ロック板65が回動して前側部が押し上げられ、ロック部67による両羽根部材44のロックが解除される。その結果、両羽根部材44が開状態となる。なお、羽根部材44が開状態である場合に遊技球A1が中入賞口56を通過したとしても、羽根部材44は開状態のままである。しかし、中央下入賞装置36に遊技球A1が入賞すれば、中央下入賞装置36の羽根部材44は閉状態に変位する。しかも、この際に下部入賞装置41の羽根部材44が閉状態にあれば開状態に変位する。
(3−2)左中上入賞装置開放機構63の構成
図4(a),(b)に示されるように、左中上入賞装置開放機構63は、左右方向に延びる第1アーム68が回動軸69を介して回動可能に設けられている。第1アーム68における回動軸69の一端側は、中入賞口56及び左入賞口57の下方まで延びており、中入賞口56及び左入賞口57の下方となる位置にそれぞれ球受部70を有している。また、第1アーム68における回動軸69の他端側には、上下方向に延びる第2アーム71が揺動可能に連結されている。さらに、第2アーム71の先端側には、左右方向に延びる第3アーム72が揺動可能に連結されている。第3アーム72は、中央部分に設けられた回動軸73を介して回動可能になっている。第3アーム72の先端部は、左中上入賞装置32が有する図示しないロック板(前記ロック板65と同じ機構)に連結されたレバー74を駆動するようになっている。
従って、左中上入賞装置32の羽根部材44が閉状態にある場合(図4(a)参照)に、遊技球A1が中入賞口56または左入賞口57に入賞すると、入賞した遊技球A1が球受部70に衝突し、第1アーム68における回動軸69の一端側が遊技球A1の自重で押し下げられる(図4(b)参照)。これに伴い、第1アーム68における回動軸69の他端側が押し上げられ、第2アーム71が上方に移動し、第3アーム72における回動軸73の基端側が押し上げられる。さらに、第3アーム72における回動軸73の先端側が押し下げられ、レバー74を介して各羽根部材44が開状態に切り替えられる。なお、羽根部材44が開状態である場合に遊技球A1が中入賞口56または左入賞口57を通過したとしても、羽根部材44は開状態のままである。しかし、左中上入賞装置32に遊技球A1が入賞すれば、左中上入賞装置32の羽根部材44は閉状態に変位する。しかも、この際に左中下入賞装置34の羽根部材44が閉状態にあれば開状態に変位する。なお、右中上入賞装置開放機構64の構成は、左中上入賞装置開放機構63と同様の構成である(図2参照)ため、ここでの説明は省略する。
次に、実射試験の際に遊技球検出センサ91を着脱させる手順について説明する。ところで、本実施形態の入賞装置31では、各入賞口56〜59に遊技球検出センサは設けられていない。従って、実射試験を行う際には、入賞した遊技球A1を検出するために、各入賞口56〜59に遊技球検出センサ91を取り付ける必要がある。そこで、各入賞口56〜59に遊技球検出センサ91を取り付ける工程を以下に説明する。
まず、入賞装置31の装置本体51から前側カバー部材101のネジ104を取り外した後、前側カバー部材101を取り外す。これにより、各検出センサ保持部81の前側開口部82が露出する。次に、各前側開口部82に対して遊技球検出センサ91を装置本体51の前面側から縦向きに挿入し(図11,図12参照)、遊技球検出センサ91の後端面91cを検出センサ保持部81の保持片84に係合させる(図10参照)。これにより、各検出センサ保持部81に遊技球検出センサ91がそれぞれ装着される。その後、装置本体51の前面側に前側カバー部材101を配置し、この状態でネジ孔103にネジ104を挿入して装置本体51に螺着させる。その結果、前側カバー部材101が装置本体51に固定されるとともに、各遊技球検出センサ91が同時に固定される(図5等参照)。
次に、遊技球検出センサ91のコネクタ装着部にリード線の一端に設けられたコネクタを装着するとともに、リード線の他端を実射試験用の検査装置に接続する。これにより、検査装置は、遊技球検出センサ91から出力された検出信号をピックアップすることが可能となる。具体的に言うと、遊技球検出センサ91は、各入賞口56〜59に入賞して貫通孔92を通過する遊技球A1を検出する。このとき、遊技球検出センサ91から検査装置に検出信号が出力され、検査装置は、検出信号に基づいて各入賞口56〜59の検査(各入賞口56〜59における遊技球A1の入賞回数等の検査)を行う。
なお、実射試験の終了後は、検査装置による検出信号のピックアップを停止し、遊技球検出センサ91のコネクタ装着部からリード線の一端に設けられたコネクタを取り外すとともに、リード線の他端を検査装置から取り外す。さらに、入賞装置31の装置本体51から前側カバー部材101のネジ104を取り外し、前側カバー部材101を取り外す。これにより、各検出センサ保持部81の前側開口部82が露出するため、各前側開口部82から遊技球検出センサ91を取り外すことができる。
従って、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)ところで、本実施形態のパチンコ機においては、各入賞装置32〜36,41〜43の羽根部材44を連動させる連動機構61が入賞装置31を囲むように設けられているために、遊技盤裏面側(即ち、装置本体51の裏面側)における部品配置密度が非常に高く、遊技球検出センサ91を取り付ける箇所は狭所となる。
しかし、本実施形態では、狭所となる装置本体51の裏面側だけでなく、狭所とならない装置本体51の前面側からも遊技球検出センサ91を検出センサ保持部81に着脱できるため、遊技球検出センサ91を着脱する際の作業性が向上する。また、必要に応じて装置本体51の前面側及び裏面側の両方から遊技球検出センサ91を着脱できる。しかも、作業性が悪い装置本体51の裏面側から遊技球検出センサ91を無理矢理着脱しようとして検出センサ保持部81を破損させずに済む。具体的には、保持片84が折れることに起因した遊技球検出センサ91のガタツキや脱落を防止できる。
なお、遊技店の希望に応じて、パチンコ機の製造時に入賞装置31に取り付けることが考えられる。この場合、入賞装置31に遊技球検出センサ91を取り付けておいてから、入賞装置31を遊技盤11に取り付けるため、遊技球検出センサ91の取付時に装置本体51の裏面側は狭所とならない。ゆえに、装置本体51の前面側及び裏面側のどちらからでも遊技球検出センサ91を容易に着脱できる。
(2)また本実施形態では、複数の検出センサ保持部81にそれぞれ遊技球検出センサ91を装着してから前側カバー部材101を取り付けることにより、各遊技球検出センサ91が同時に固定されるため、入賞装置31に対して複数の遊技球検出センサ91を効率良く着脱することができる。
(3)ところで、正規品とは形状が異なる遊技球検出センサを検出センサ保持部81に装着したとしても、作業者は遊技球検出センサの誤組付に気付かない可能性がある。また、正規品である遊技球検出センサ91を表裏逆に装着したとしても、作業者は誤組付に気付かない可能性がある。しかも、本実施形態の入賞装置31には検出センサ保持部81が複数あるため、誤組付のリスクは高くなっている。
そこで、本実施形態では、前側カバー部材101の裏面101aにリブ105を設けている。これにより、正規品とは形状が異なる遊技球検出センサを装着した場合や、正規の遊技球検出センサ91を表裏逆に装着した場合には、リブ105と遊技球検出センサ91とが干渉するために前側カバー部材101を装置本体51に取り付けることができない。よって、作業者は、遊技球検出センサ91の誤組付に気付きやすくなる。
さらに、前側カバー部材101を装置本体51に取り付けた際にリブ105が遊技球検出センサ91のテーパ面93に当接するため、遊技球検出センサ91が検出センサ保持部81だけでなくリブ105によっても保持される。これにより、遊技球検出センサ91の固定強度が向上するとともに、遊技球検出センサ91のガタツキが抑えられる。
(4)本実施形態のリブ105は、前側カバー部材101が装置本体51に取り付けられた際に遊技球検出センサ91のテーパ面93に面接触し、しかも前側カバー部材101の上下方向に沿って延びているため、リブ105とテーパ面93との接触面積を確実に確保できる。従って、遊技球検出センサ91の固定強度がよりいっそう向上するとともに、遊技球検出センサ91のガタツキをより確実に抑えることができる。
(5)本実施形態の遊技球誘導片102は、前側カバー部材101の左右方向に沿って延びているため、遊技球誘導片102と遊技球検出センサ91の上面91bとの接触面積を確実に確保できる。従って、遊技球検出センサ91の固定強度がよりいっそう向上するとともに、遊技球検出センサ91のガタツキをより確実に抑えることができる。
(6)本実施形態の前側カバー部材101では、遊技球誘導片102、リブ105、係合突部106といった突起物が全て裏面101aに設けられている。これにより、突起物がある面か否かを確認することで、前側カバー部材101の表裏を確認できる。ゆえに、遊技球検出センサ91の誤組付が生じたにもかかわらず、前側カバー部材101を表裏逆に取り付けたために誤組付に気付かない、といった問題を解消できる。
(7)本実施形態では、前側カバー部材101に遊技球誘導片102、リブ105及び係合突部106が設けられているため、前側カバー部材101の強度が向上する。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、前側カバー部材101に、遊技球誘導片102、リブ105及び係合突部106がそれぞれ5個ずつ設けられていた。しかし、遊技球誘導片102、リブ105及び係合突部106の数を変更してもよい。
・上記実施形態の遊技球検出センサ91は、実射試験の際に入賞装置31に取り付けられていたが、遊技店の希望に応じて、パチンコ機の製造時に入賞装置31に取り付けるようにしてもよい。この場合、遊技球検出センサ91に作動不良が生じたとしても、入賞装置31の前面側から遊技球検出センサ91を取り外して交換することができる。
・上記実施形態の遊技機はいわゆる普通機であったが、遊技球A1が遊技領域12を流下する遊技機であれば、他の遊技機であってもよい。例えば、上記実施形態の遊技機はいわゆる「羽根モノ」と称される遊技機であってもよい。この場合、入賞装置の上部には賞球払出用の遊技球検出センサが設けられ、入賞装置の下部にある特別入賞口(いわゆる「Vゾーン」)内には、特定遊技状態(羽根部材が複数回開閉する遊技状態など)を付与させるための遊技球検出センサが設けられている。一方、特別入賞口の側部にある一般入賞口内には、遊技球検出センサが設けられていない。従って、遊技機が羽根モノである場合は、実射試験を行う際に一般入賞口内に遊技球検出センサを取り付けて、特別入賞口及び一般入賞口への遊技球A1の入賞率を検査する必要がある。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)請求項3において、前記検出手段保持部は、同検出手段保持部に保持された前記検出手段の上面に当接することにより前記検出手段の上方への移動を防止する移動防止爪を備え、前記前側カバー部材を前記装置本体に取り付けた際に、前記遊技球誘導片と前記移動防止爪とが直交した状態に配置されることを特徴とする遊技機。
(2)技術的思想(1)において、前記遊技球誘導片の下端面は、前記移動防止爪の下端面よりも上方に位置することを特徴とする遊技機。
(3)請求項3において、前記遊技球誘導片は、断面三角形状をなし、前記前側カバー部材の左右方向に沿って延びていることを特徴とする遊技機。
(4)請求項2において、前記誤組付防止用突部は、前記前側カバー部材が前記装置本体に取り付けられた際に前記テーパ面に面接触することを特徴とする遊技機。
(5)請求項2において、前記誤組付防止用突部は、断面三角形状をなし、前記前側カバー部材の上下方向に沿って延びるリブであることを特徴とする遊技機。
(6)請求項1乃至3のいずれか1項において、前記検出手段は、同検出手段の表裏面を貫通する貫通孔が前記検出手段の前端側に配置された遊技球検出センサであることを特徴とする遊技機。
(7)請求項1乃至3のいずれか1項において、前記検出手段は、前記遊技機が所定の運用基準を満たしているか否かを検査する型式試験に用いられることを特徴とする遊技機。
(8)請求項1乃至3のいずれか1項において、前記遊技機は、前記遊技領域の中央部に設けられた前記入賞装置と、遊技球の入賞が容易な開状態及び遊技球の入賞が困難な閉状態に変位可能な開閉部材を有する複数の普通入賞装置と、前記遊技盤の裏面において前記入賞装置を囲むように設けられ、前記複数の入賞口のいずれか1つへの遊技球の入賞、及び、前記複数の普通入賞装置のうち少なくとも1つの普通入賞装置の前記開閉部材の変位を連動させる連動機構とを備え、前記複数の入賞口のいずれか1つに遊技球が入賞した際に、前記連動機構によって前記複数の普通入賞装置のうち少なくとも1つの前記普通入賞装置の前記開閉部材を開状態に変位させるとともに、前記複数の普通入賞装置のいずれか1つに遊技球が入賞した際に、遊技球が入賞した普通入賞装置の前記開閉部材を閉状態に変位させるのに伴い、他の普通入賞装置のうち少なくとも1つの普通入賞装置の前記開閉部材を開状態に変位させる普通機であることを特徴とする遊技機。
本実施形態における遊技盤を示す正面図。 遊技盤を示す裏面図。 (a),(b)は、中央下入賞装置開放機構を示す説明図。 (a),(b)は、左中上入賞装置開放機構及び入賞装置を示す説明図。 (a)は入賞装置の正面図、(b)は図5(a)のA−A線断面図。 (a)は入賞装置の要部正面図、(b)は図6(a)のB−B線断面図、(c)は図6(a)のC−C線断面図。 入賞装置の第1入賞空間の構成を示す斜視図。 入賞装置の第2入賞空間の構成を示す斜視図。 (a)は入賞装置の要部正面図、(b)は図9(a)のD−D線断面図、(c)は図9(a)のE−E線断面図、(d)は図9(a)のF−F線断面図。 入賞装置の裏面側を示す斜視図。 入賞装置及び前側カバー部材などを示す斜視図。 図11の要部を示す拡大図。 遊技球検出センサと前側カバー部材との関係を示す説明図。 前側カバー部材の裏面図。
符号の説明
12…遊技領域
31…入賞装置
51…装置本体
54…入賞空間としての第1入賞空間
55…入賞空間としての第2入賞空間
56…入賞口としての中入賞口
57…入賞口としての左入賞口
58…入賞口としての右入賞口
59…入賞口としてのハズレ入賞口
60…振分手段としての回転スロープ
81…検出手段保持部としての検出センサ保持部
82…前側開口部
83…裏側開口部
91…検出手段としての遊技球検出センサ
91a…検出手段の前端面
91b…検出手段の前端部の上面
93…テーパ面
101…前側カバー部材
101a…前側カバー部材の裏面
102…遊技球誘導片
105…誤組付防止用突部としてのリブ
A1…遊技球

Claims (3)

  1. 遊技盤前面の遊技領域に入賞装置を備えた遊技機であって、
    前記入賞装置は、
    前記遊技領域に取り付けられた装置本体と、
    前記装置本体内に形成され、遊技球が流入しうる入賞空間と、
    前記入賞空間の下方に位置し、前記入賞空間に流入した遊技球が入賞可能な複数の入賞口と、
    前記入賞空間内に設けられ、前記入賞空間に流入した遊技球を前記複数の入賞口のいずれかに振り分ける振分手段と、
    前記複数の入賞口内にそれぞれ設けられ、前記入賞口に入賞した遊技球を前記入賞装置の裏面側に排出させる遊技球排出経路と、
    前記複数の入賞口内にそれぞれ設けられ、前記入賞口に入賞した遊技球を検出する検出手段を保持可能な複数の検出手段保持部と、
    前記装置本体の前面側に取り付けられる前側カバー部材と
    を備え、
    前記複数の検出手段保持部は、前記装置本体の前面側から前記検出手段が装着可能な前側開口部と、前記装置本体の裏面側から前記検出手段が装着可能な裏側開口部と、前記装置本体の前後方向に延びるとともに前記検出手段保持部に保持された前記検出手段の側部が挿入される溝部とを有しており、
    前記検出手段は、略矩形平板状をなすとともに、前記検出手段の前端部の片側の角部に、前記検出手段の前端面に対して傾斜するテーパ面が設けられ、
    前記前側カバー部材は、板状をなし、前記複数の検出手段保持部の前記前側開口部の全てを覆うように前記装置本体に着脱自在に取り付けられ、
    前記前側カバー部材の裏面は、前記検出手段保持部の前端縁と、前記検出手段保持部に保持された前記検出手段の前端面とに当接し、
    前記前側カバー部材の裏面に、断面矩形状をなし、前記前側カバー部材の上下方向に沿って延びるとともに、前記前側カバー部材が前記装置本体に取り付けられた際に前記検出手段の下面と、前記遊技球排出経路の底面に突設された遊技球誘導リブの上端との間に挿入される係合突部を突設し、
    前記前側カバー部材の裏面に、断面三角形状をなすとともに前記前側カバー部材の上下方向に沿って延びており、前記検出手段の厚さよりも短い長さを有し、前記前側カバー部材の裏面に対する傾斜角度が、前記前端面に対する前記テーパ面の傾斜角度と等しい傾斜面を有し、前記傾斜面の面積が前記テーパ面の面積よりも小さくなっており、前記前側カバー部材が前記装置本体に取り付けられた際に前記傾斜面が前記テーパ面に面接触する誤組付防止用突を突設した
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記検出手段保持部は、同検出手段保持部に保持された前記検出手段の上面に当接することにより前記検出手段の上方への移動を防止する移動防止爪を備え、
    前記裏側開口部に、同裏側開口部の上端縁または側端縁から後方に突出する保持片が設けられ、
    前記前側カバー部材の裏面に、前記前側カバー部材が前記装置本体に取り付けられた際に前記検出手段の前端部の上面に係止し、遊技球を前記検出手段の後端側に誘導する遊技球誘導片を突設し、
    前記前側カバー部材を前記装置本体に取り付けた際に、前記遊技球誘導片と前記移動防止爪とが直交した状態に配置され、前記遊技球誘導片の下端面が前記移動防止爪の下端面よりも上方に位置する
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記振分手段は、
    前記入賞空間内において回転軸を中心として回転可能に設けられた回転スロープと、
    前記回転スロープの上面に突設され、前記入賞空間に流入して前記回転スロープ上に到達した遊技球が接触することにより、接触した遊技球を前記複数の入賞口のいずれかに振り分ける複数の誘導ピンと
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
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