JP4998817B2 - ホログラム露光装置およびホログラム露光方法 - Google Patents

ホログラム露光装置およびホログラム露光方法 Download PDF

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Description

本発明は多面付ホログラムを製造するためのホログラム露光装置およびホログラム露光方法に係り、とりわけ大型の多面付ホログラムを精度良く製造することができるホログラム露光装置およびホログラム露光方法に関する。
従来より、ホログラムシートを連続的に製造するため多面付ホログラムが用いられている。このような多面付ホログラムは透明基材と、透明基材の一面に多面付けで設けられた複数の要素ホログラムとからなっている。
多面付ホログラムを製造する場合、まず透明基材と、透明基材の一面に設けられたホログラム感光材料とからなる多面付ホログラム用基材を準備して、水平方向に配置する。次に、予め要素ホログラムが形成されたホログラム原版を、多面付ホログラム用基材に対向して配置し、ホログラム原版によりレーザ光を回折させて物体光として多面付ホログラム用基材に入射させ、同時に多面付ホログラム用基材に参照光を入射させる。
このように多面付ホログラム用基材に物体光と参照光を入射させて露光することにより、多面付ホログラム用基材のホログラム感光材料に要素ホログラムを形成することができる。
このような作業を順次くり返し、透明基材の一面に多面付けされた複数の要素ホログラムをもつ多面付ホログラムを形成することができる。
上述のように多面付ホログラム用基材から作製された多面付ホログラムは、多面付けされた複数の要素ホログラムを有している。このため多面付ホログラム用基材は一般に形状が大きくなっており、透明基材がガラス板からなる場合、多面付ホログラム用基材自体の重量が重くなる。
多面付ホログラム用基材は、露光中水平方向に配置されるため、多面付ホログラム用基材の自重によりたわみが生じ、このたわみにより露光個所によっては回折効率の異なる要素ホログラムが形成されることがある。
また多面付ホログラム用基材は、水平方向に配置されるため、露光のために物体光と参照光を、多面付ホログラム用基材回りで引き回す際、多面付ホログラム用基材の上方または下方に光を導入する機構を設置する必要があり、この設置作業が煩雑となる。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、多面付ホログラム用基材に多面付けで精度良く要素ホログラムを形成することができ、かつ光の導入機構を容易に設置することができるホログラム露光装置およびホログラム露光方法を提供することを目的とする。
本発明は、基材と、この基材上に多面付けで設けられた複数の要素ホログラムとからなる多面付ホログラムを製造するためのホログラム露光装置において、ベースと、ベース上に配置され、基材と基材上に設けられたホログラム感光材料とからなる多面付ホログラム用基材を垂直方向に保持するとともにベース上で上下方向および水平方向に移動可能な枠体と、ベース上で枠体を上下方向に移動させる上下方向移動機構と、ベース上で枠体を水平方向に移動させる水平方向移動機構とを備え、多面付ホログラム用基材に対して物体光および参照光を照射してホログラム感光材料に多面付けされた複数の要素ホログラムを形成し、ベース上であって多面付ホログラム用基材を保持する枠体に対向する位置に、ホログラム原版を保持するホログラム原版保持部を設け、ホログラム原版より回折する光によって物体光を生成し、ホログラム原版保持部は枠体に対してベース上で移動自在となって、ベース上の枠体に保持された多面付ホログラム用基材に対してホログラム原版を所定位置まで接近可能とする、ことを特徴とするホログラム露光装置である。
本発明は、多面付ホログラム用基材は矩形状をなし、枠体に多面付ホログラム用基材の隣り合う2辺に当接する係止部材を設け、かつ枠体に多面付ホログラム用基材の他の2辺に多面付ホログラム用基材を枠体の係止部材に対して押圧する押圧部材を設けたことを特徴とするホログラム露光装置である。
本発明は、枠体に近接して、多面付ホログラム用基材に入射する物体光および参照光を一部遮蔽する物体光用マスクと参照光用マスクを設けたことを特徴とするホログラム露光装置である。
本発明は、上下方向移動機構は、機械的ブレーキ装置を内蔵していることを特徴とするホログラム露光装置である。
本発明は、多面付ホログラム用基材は、一対の反射防止ガラスにより持されて枠体に保持されていることを特徴とするホログラム露光装置である。
本発明は、物体光と参照光を生成するためのレーザ光を出射するレーザ光出射部が設けられ、多面付ホログラム用基材の近傍に、物体光を遮蔽する物体光用シャッタ機構と、参照光を遮蔽する参照光用シャッタ機構が設けられ、上下方向移動機構、水平方向移動機構、物体光用シャッタ機構、および参照光用シャッタ機構は、制御部により互いに関連付けて駆動制御されることを特徴とするホログラム露光装置である。
本発明は、参照光を反射して多面付ホログラム用基材に対して参照光を照射する参照光用ミラーが設けられ、参照光用ミラーはミラー本体と、ミラー本体を回動自在に支持するミラー回動部と、ミラー回動部を水平移動機構による枠体の移動と同一方向に移動させるミラー移動部と、を含むことを特徴とするホログラム露光装置である。
本発明は、水平移動機構、ミラー移動部およびミラー回動部は制御部により互いに関連付けて駆動制御されることを特徴とするホログラム露光装置である。
本発明は、基材と、この基材上に多面付けで設けられた複数の要素ホログラムとからなる多面付ホログラムを製造するためのホログラム露光方法において、基材と、基材上に設けられたホログラム感光材料とからなる多面付ホログラム用基材を準備する工程と、この多面付ホログラム用基材を、ベース上に配置された枠体により垂直方向に保持する工程と、ベース上で枠体を上下方向移動機構によって上下方向に、または水平方向移動機構によって水平方向に移動させ、枠体に保持された多面付ホログラム用基材に対して、物体光および参照光を照射してホログラム感光材に多面付けされた複数の要素ホログラムを形成する工程と、を備え、ベース上であって多面付ホログラム用基材を保持する枠体に対向する位置に、ホログラム原版を保持するホログラム原版保持部を設け、ホログラム原版より回折する光によって物体光を生成し、ホログラム原版保持部は枠体に対してベース上で移動自在となって、ベース上の枠体に保持された多面付ホログラム用基材に対してホログラム原版を所定位置まで接近可能とする、ことを特徴とするホログラム露光方法である。
以上のように本発明によれば、ベース上で枠体により多面付ホログラム用基材を垂直方向に保持することができるので、露光中に多面付ホログラム用基材がたわむことなく、多面付ホログラム用基材に多面付けで精度良く複数の要素ホログラムを形成することができる。また多面付ホログラム用基材に入射される光の導入機構を容易に設置することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図8は本発明によるホログラム露光装置およびホログラム露光方法の一実施の形態を示す図である。
まず図1乃至図3により、ホログラム露光装置の概略について述べる。本発明によるホログラム露光装置は、多面付ホログラム用基材10を露光することにより、多面付けされた複数の要素ホログラム10aを有する多面付ホログラム10Aを製造するものである。
この場合、多面付ホログラム用基材10は、図3および図10に示すように透明基板(透明ガラス)1と、透明基材1上に設けられたホログラム感光材料2とを有している。また、このような多面付ホログラム用基材10は、更に透明基材1とホログラム感光材料2とを両側から狹持して保持する一対の反射防止ガラス3、4を有していてもよい。
この場合、反射防止ガラス3は後述のように物体光5側を向き、反射防止ガラス4は後述のように参照光6側を向く。また物体光5側の反射防止ガラス3は、ガラス板3aとガラス板3a表面に設けられた反射防止膜3bとからなり、このうち反射防止膜3bは参照光6の反射を防止する特殊構造を有している。また参照光6側の反射防止ガラス4は、ガラス板4aとガラス板4a表面に設けられた反射防止膜4bとからなり、このうち反射防止膜4bは物体光5の反射を防止する特殊構造を有している。
なお、図3および図10において、多面付ホログラム用基材10の一側から物体光5を照射し、多面付ホログラム用基材10の他側から参照光6を照射する例を示したが、これに限らず多面付ホログラム用基材の一側から物体光5と参照光6をともに照射させてもよい。この場合は、多面付ホログラム用基材10の透明基材1の代わりに、透明でない基材を用いてもよい。
さらに図3および図4において、多面付ホログラム用基材10の透明基材1とホログラム感光材料2とを入れ替えてもよい。
上述のような構成からなる多面付ホログラム用基材10は垂直方向に配置される。次に多面付ホログラム用基材10に対して、この多面付ホログラム用基材10の両側から物体光5および参照光6を照射して露光することにより、多面付ホログラム用基材10のホログラム感光材料に要素ホログラム10aを形成することができる。そして後述のように、多面付ホログラム用基材10を垂直方向に維持したまま上下方向および垂直方向に移動させることにより、多面付ホログラム用基材10に多面付けされた複数の要素ホログラム10aを形成することができ、このようにして多面付ホログラム10Aが得られる(図1および図11参照)。
この多面付ホログラム10Aは、後工程においてシート材料の露光工程に用いられ、シート材料に対して多数の要素ホログラムを作製することができる。
ところで図1および図9に示すように、多面付ホログラム用基材10に対して照射される物体光5および参照光6は、いずれもレーザ光出射部12から出射されるレーザ光Lから生成される。
すなわちレーザ光出射部12から出射されるレーザ光Lは、シャッタ機構13を通ってビームスプリッタ14において2つの光に分岐し、一方の光Lはミラー16、スペイシャルフィルタ17bおよび物体光用シャッタ機構13bを経てホログラム原版11を通って物体光5となり、物体光マスク38bを介して多面付ホログラム用基材10の一方の側面に水平方向側方から入射する。ビームスプリッタ14において分岐された他方のレーザ光Lは、ミラー15a、15b、スペイシャルフィルタ17aおよび参照光用シャッタ機構13aを通って参照光6として参照光マスク38aを介して多面付ホログラム用基材10の他方の側面に水平方向側方から入射する。
なお、ビームスプリッタ14の入口側、分岐した2つの出口側には、各々偏光板14aが設けられている。また、多面付ホログラム用基材10は、後述のように上下方向に移動する移動体25に水平方向移動自在に設けられた枠体22により保持されている。
このように多面付ホログラム用基材10に対して物体光5と参照光6とを入射させることにより、上述のように多面付ホログラム用基材10のホログラム感光材料2に要素ホログラム10aを多面付けにて形成することができる。
図9において、ホログラム原版11に入射するレーザ光Lは再生照明光ともよばれ、ホログラム原版11を透過回折して物体光5となる。この物体光5は多面付ホログラム用基材10に照射して、ホログラム感光材料2に再生像を形成し参照光6とともに要素ホログラム10aを作製するようになっている。
なお、図1に示すように、シャッタ機構13、参照光用シャッタ機構13a、および物体光用シャッタ機構13bは制御部18により駆動制御され、またこの制御部18は後述のように上下方向駆動機構28の駆動モータ29と、水平方向駆動機構30の駆動モータ31を各シャッタ機構13、参照光用シャッタ機構13a、および物体光用シャッタ機構13bと関連づけて制御するようになっている。
次に図1乃至図8により、ホログラム露光装置について後述する。図1乃至図8に示すように、ホログラム露光装置20は、多面付ホログラム用基材10とホログラム原版11を、互いに向き合うよう垂直方向に保持している。
すなわち、ホログラム露光装置20は、ベース21と、ベース21上に固定して配置された門型フレーム23と、門型フレーム23に対して上下方向に移動自在に設けられた移動板25と、この移動板25に対して水平方向に移動自在に設けられ、多面付ホログラム用基材10を保持する枠体22とを備えている。
このうち、ベース21上に設けられた門型フレーム23は、ベース21上に固定されている。また門型フレーム23の一対の垂直部23aにはガイド24が取付けられ、このガイド24に沿って移動板25が上下方向に移動するようになっている。移動板25は内部に開口を有するとともに、門型フレーム23の一方の垂直部23aに設けられたボールネジ28aにより上下方向に駆動される。すなわち一方の垂直部23aにはボールネジ28aが垂直方向に延びて配置され、このボールネジ28aは下端に設けられた駆動モータ29により駆動される。ボールネジ28aは移動板25の嵌合部25aに嵌合しており、ボールネジ28aの回転に伴って移動板25がガイド24に沿って上下方向に移動する。なお、駆動モータ29には、機械的ブレーキ機構が内蔵されている。
このうち、ボールネジ28aと駆動モータ29とによって、上下方向移動機構28が構成されている。
また、移動板25にはその上下方向端部に水平方向に延びる2本のガイド26が設けられ、枠体22はこのガイド26に沿って水平方向に移動することができる。
すなわち移動板25のうち下方のガイド26より更に下方部分に水平方向に延びるボールネジ30aが設けられ、このボールネジ30aは駆動モータ31により駆動される。ボールネジ30aは枠体22の嵌合部22aに嵌合しており、ボールネジ30aの回転に伴って、枠体22がガイド26に沿って水平方向に移動するようになっている。なお、駆動モータ31には機械的ブレーキ機構が内蔵されている。
このうち、ボールネジ30aと駆動モータ31とによって、水平移動機構30が構成される。
次に枠体22に多面付ホログラム用基材10を保持する機構について図7により説明する。図7に示すように、枠体22のホログラム原版11側の面に多面付ホログラム用基材10が固定して保持されている。
図7に示すように、枠体22に保持された多面付ホログラム用基材10は矩形状をなしており、枠体22も多面付ホログラム用基材10に対応して矩形状をなし、枠体22のうち多面付ホログラム用基材10の隣り合う2辺、例えば左辺と下辺に対応する部分にピン33が設けられている。この場合、枠体22には、多面付ホログラム用基材10の左辺に対応して1本のピン(係止部材)33が設けられ、多面付ホログラム用基材10の底辺に対応して2本のピン33が設けられている。
さらに枠体22のうち多面付ホログラム用基材10の上辺に対応する部分に2個の押圧部材34が設けられ、右辺に対応する部分に1個の押圧部材34が設けられている。
そして、これら押圧部材34によって多面付ホログラム用基材10を左辺および底辺のピン33に押付けることにより、枠体22上において多面付ホログラム用基材10を精度良く位置決めすることができる。
なお、各押圧部材34には、スプリングが内蔵され、このスプリングの力によって多面付ホログラム用基材10を押圧することができる。図7において、符号10bはレーザ光の有効範囲を示している。
ところで、枠体22上に保持された多面付ホログラム用基材10に対して、枠体22側からの参照光6を一部遮蔽する参照光用マスク38aを設けてもよい。この参照光用マスク38aは、門型フレーム23に駆動機構37を介して取付けられており、枠体22側から入射する参照光を一部遮蔽することができる(図8参照)。
また、ホログラム原版11からの物体光5を一部遮蔽するための物体光用マスク38bを参照光用マスク38aに対向して設けてもよい。
上述のようにベース21上において、門型フレーム23側に、枠体22により保持された多面付ホログラム用基材10が垂直方向に配置されているが、この多面付ホログラム用基材10に対向して垂直方向に配置されたホログラム原版11は、ベース21上においてマスタ原版保持部40を介して保持されている。
このマスタ原版保持部40は、ベース21上において、門型フレーム23に対して離接するように移動自在に設けられている。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用、すなわちホログラム露光方法について説明する。まず透明基材(透明ガラス)1と、この透明基材1上に設けられたホログラム感光材料2と、これら透明基材1とホログラム感光材料2とを持する一対の反射防止ガラス3、4とからなる多面付ホログラム用基材10を作製して準備する。
この場合、各反射防止ガラス3、4は、ガラス板3a、4aと、ガラス板3a、4a表面に設けられた反射防止膜3b、4bとからなっている。またホログラム感光材料2が設けられた透明基材1と各反射防止ガラス3、4との間にオイルが充填され、このオイルにより透明基材1と各反射防止ガラス3、4とが密着している。
次に、上述のような層構成を有する多面付ホログラム用基材10がベース21上に設けられた枠体22に保持され固定される。この場合、枠体22のピン33に多面付ホログラム用基材10の左辺と底辺を当接させ、多面付ホログラム用基材10の右辺と上辺に対して押圧部材34を押圧させることにより、枠体22上において多面付ホログラム用基材10を精度良く位置決めすることができる(図7参照)。
次にベース21上でマスタ原版保持部40を移動させ、多面付ホログラム用基材10に対してホログラム原版11を所定位置まで接近させる。
次に制御部18によりレーザ光出射部12からレーザ光を出射するとともに、制御部18によりシャッタ機構13、参照光用シャッタ機構13a、物体光用シャッタ機構13bと駆動モータ29、31を関連づけて駆動制御する。
すなわち、まず駆動モータ29を駆動してボールネジ28aを回転させて移動板25を上下方向に移動させる。次に駆動モータ31を駆動してボールネジ30aを回転させて枠体22を水平方向に移動させる。
このようにして枠体22に保持された多面付ホログラム用基材10を垂直方向に保持しながら、上下方向および水平方向に移動させて、所望位置までもってくる。
この状態で制御部18により駆動モータ29、31の駆動を停止し、枠体22が確実に静止する所定時間後にシャッタ機構13を開として、枠体22に保持された多面付ホログラム用基材10の一方の側面から水平方向に物体光5を入射し、多面付ホログラム用基材10の他方の側面から水平方向に参照光6を入射して多面付ホログラム用基材10のホログラム感光材料2を露光してホログラム感光材料2に要素ホログラム10aを形成する。
この場合、物体光5と参照光6の入射に先だち、多面付ホログラム用基材10の両側に物体光用マスク38bと参照光用マスク38aを配置して、物体光5と参照光6の各々の一部を遮蔽しておく。
このようにして多面付ホログラム用基材10のホログラム感光材料2に要素ホログラム10aを形成した後、制御部18によって上述のように駆動モータ29、31を順次駆動して多面付ホログラム用基材10を上下方向および水平方向に順次移動させて多面付ホログラム用基材10を次の所望位置までもってくる。
その後、上述と同様にして多面付ホログラム用基材10の両側から物体光5と参照光6を照射して、ホログラム感光材料2に同一構造をもつ次の要素ホログラム10aを形成する。
このような作業を順次繰り返すことにより、多面付ホログラム用基材10のホログラム感光材料2に多面付けされた複数の要素ホログラム10aを形成することができ、このようにして多面付けされた複数のホログラム10aを有する多面付ホログラム10Aが得られる(図11参照)。
以上のように、本実施の形態によれば、ベース21上において、多面付ホログラム用基材10が枠体22により水平方向に保持固定されるとともに、多面付ホログラム用基材10の両側の側面から水平方向に物体光5と参照光6とが入射して要素ホログラム10aが形成される。多面付ホログラム用基材10は一般に大型で重量が重くなっているが、多面付ホログラム用基材10は垂直方向に配置されているので、水平方向に配置されている場合に比べて、多面付ホログラム用基材10のたわみは小さい。このため多面付ホログラム用基材の露光によって、たわみにより回折効率が異なるホログラムが形成されることはない。
また露光中、多面付ホログラム用基材10の両側から水平方向に物体光5と参照光6とが入射するので、物体光5と参照光6の導入機構、例えばミラー等を設置したりメンテナンスする作業を容易に行なうことができる。
すなわち多面付ホログラム用基材を水平方向に配置した場合、物体光と参照光の導入機構は、この多面付ホログラム用基材の上方および下方に配置しなければならず、とりわけ多面付ホログラム用基材の下方にもぐって光の導入機構を設置する作業は容易ではない。これに対して本発明によれば、多面付ホログラム用基材10の両側に光の導入機構を設けるため、導入機構の設置作業およびメンテナンス作業を容易に行なうことができる。
さらにまた露光作業中に停電等が生じても、駆動モータ29、31は各々機械的ブレーキ機構を有するので、とりわけ駆動モータ29による多面付ホログラム用基材10の落下および破損を未然に防ぐことができる。
次に図12により、本発明によるホログラム露光装置の変形例について述べる。図12に示すように、本変形例において、レーザ光出射部12およびビームスプリッタ14を経た参照光6を反射させ、枠体22に保持された多面付ホログラム用基材10に対して照射するため参照光用ミラー15bが設けられている。
また参照光用ミラー15bの上流側には、参照光用シャッタ機構13aおよびスペイシャルフィルタ17aが順次設けられている。
また参照光用ミラー15bは、ミラー本体15cと、ミラー本体15cを回動自在に支持するミラー回動部15dと、ミラー回動部15dを水平移動機構30による枠体22の移動方向と同一方向に移動させるミラー移動部15eとを含んでいる。
図12において、多面付ホログラム用基材10に対して物体光5および参照光6を照射して露光することによりホログラム感光材料2に多面付けされた複数の要素ホログラム10aを形成する。
この場合、各要素ホログラム10aの形成にあたり、各要素ホログラム10aの配置位置に対応して異なる入射角をもって参照光6が入射するよう、ミラー本体15cの位置を変化させる。
すなわち多面付ホログラム用基材10に対して物体光5および参照光6を照射して露光する際、水平移動機構30により枠体20を水平方向に移動させて多面付ホログラム用基材10を所望の露光位置までもってくる。このとき形成される各要素ホログラム10aの配置位置、例えば当該各要素ホログラム10aが多面付ホログラム用基材10の端部位置にあるか、中央位置にあるか等の配置位置に対応して、参照光用ミラー15bからの参照光の入射角が所定値をとるようミラー移動部15eを枠体20の水平移動方向に沿って移動させる。
次にミラー移動部15eの移動位置に合わせてミラー回動部15dを回動させ、多面付ホログラム用基材10の露光位置において物体光5と参照光6とを干渉させる。
このようにして、多面付ホログラム用基材10に各要素ホログラム10aの配置位置に対応した入射角をもつ参照光6を用いて多面付けされた要素ホログラム10aを形成することができる。
このようにして多面付けされた複数のホログラム10aを有する多面付ホログラム10Aを得ることができる。
このようにして得られた多面付ホログラム10Aを用いて露光によりホログラムの複製を行なう際、平行な参照光を用いてホログラムの複製を行なうことはむずかしく、発散する参照光を用いてホログラムの複製を行なうことになる。
本変形例によれば、多面付ホログラム10Aの各要素ホログラム10aはその配置位置、例えば端部位置かまたは中央位置か等に対応した入射角をもつ参照光6を用いて形成されるので、各要素ホログラム10aに関しホログラムの複製を行なう場合の参照光の入射角と、要素ホログラム10aを形成する際の参照光の入射角とを対応させることができる。このため各要素ホログラム10aにより、最適な入射角の参照光を用いてホログラムの複製を行なうことができる。
なお、上記において、ミラー移動部15e、ミラー回動部15dは、水平移動機構30と関連づけて制御部18により制御される。
本発明によるホログラム露光装置の概略を示す全体図。 本発明によるホログラム露光装置の概略側面図。 多面付ホログラム用基材を示す断面図。 本発明によるホログラム露光装置を示す正面図。 本発明によるホログラム露光装置を示す側面図。 本発明によるホログラム露光装置を示す底面図。 多面付ホログラム用基材を保持する枠体を示す図。 多面付ホログラム用基材近傍に設けられた参照光用マスクを示す図。 多面付ホログラム用基材に物体光と参照光を照射する状態を示す図。 多面付ホログラム用基材に物体光と参照光を照射する状態を示す図。 複数の要素ホログラムを有する多面付ホログラムを示す図。 本発明によるホログラム露光装置の変形例を示す概略図。
符号の説明
1 透明基材
2 ホログラム感光材料
3 反射防止ガラス
5 物体光
6 参照光
10 多面付ホログラム用基材
11 ホログラム原版
12 レーザ光出射部
13 シャッタ機構
13a 参照光用シャッタ機構
13b 物体光用シャッタ機構
14 ビームスプリッタ
15a,15b,15c ミラー
18 制御部
20 露光装置
21 ベース
22 枠体
23 門型フレーム
24 ガイド
25 移動板
26 ガイド
28 上下方向移動機構
28a ボールネジ
29 駆動モータ
30 水平方向移動機構
30a ボールネジ
31 駆動モータ
33 ピン
34 押圧部材
38a 参照光用マスク
38b 物体光用マスク
40 マスタ原版保持部

Claims (9)

  1. 基材と、この基材上に多面付けで設けられた複数の要素ホログラムとからなる多面付ホログラムを製造するためのホログラム露光装置において、
    ベースと、
    ベース上に配置され、基材と基材上に設けられたホログラム感光材料とからなる多面付ホログラム用基材を垂直方向に保持するとともにベース上で上下方向および水平方向に移動可能な枠体と、
    ベース上で枠体を上下方向に移動させる上下方向移動機構と、
    ベース上で枠体を水平方向に移動させる水平方向移動機構とを備え、
    多面付ホログラム用基材に対して物体光および参照光を照射してホログラム感光材料に多面付けされた複数の要素ホログラムを形成し、ベース上であって多面付ホログラム用基材を保持する枠体に対向する位置に、ホログラム原版を保持するホログラム原版保持部を設け、ホログラム原版より回折する光によって物体光を生成し、ホログラム原版保持部は枠体に対してベース上で移動自在となって、ベース上の枠体に保持された多面付ホログラム用基材に対してホログラム原版を所定位置まで接近可能とする、ことを特徴とするホログラム露光装置。
  2. 多面付ホログラム用基材は矩形状をなし、枠体に多面付ホログラム用基材の隣り合う2辺に当接する係止部材を設け、かつ枠体に多面付ホログラム用基材の他の2辺に多面付ホログラム用基材を枠体の係止部材に対して押圧する押圧部材を設けたことを特徴とする請求項1記載のホログラム露光装置。
  3. 枠体に近接して、多面付ホログラム用基材に入射する物体光および参照光を一部遮蔽する物体光用マスクと参照光用マスクを設けたことを特徴とする請求項1記載のホログラム露光装置。
  4. 上下方向移動機構は、機械的ブレーキ装置を内蔵していることを特徴とする請求項1記載のホログラム露光装置。
  5. 多面付ホログラム用基材は、一対の反射防止ガラスにより持されて枠体に保持されていることを特徴とする請求項1記載のホログラム露光装置。
  6. 物体光と参照光を生成するためのレーザ光を出射するレーザ光出射部が設けられ、
    多面付ホログラム用基材の近傍に、物体光を遮蔽する物体光用シャッタ機構と、参照光を遮蔽する参照光用シャッタ機構が設けられ、
    上下方向移動機構、水平方向移動機構、物体光用シャッタ機構および参照光用シャッタ機構は、制御部により互いに関連付けて駆動制御されることを特徴とする請求項記載のホログラム露光装置。
  7. 参照光を反射して多面付ホログラム用基材に対して参照光を照射する参照光用ミラーが設けられ、
    参照光用ミラーはミラー本体と、ミラー本体を回動自在に支持するミラー回動部と、ミラー回動部を水平移動機構による枠体の移動と同一方向に移動させるミラー移動部と、を含むことを特徴とする請求項1記載のホログラム露光装置。
  8. 水平移動機構、ミラー移動部およびミラー回動部は制御部により互いに関連付けて駆動制御されることを特徴とする請求項記載のホログラム露光装置。
  9. 基材と、この基材上に多面付けで設けられた複数の要素ホログラムとからなる多面付ホログラムを製造するためのホログラム露光方法において、
    基材と、基材上に設けられたホログラム感光材料とからなる多面付ホログラム用基材を準備する工程と、
    この多面付ホログラム用基材を、ベース上に配置された枠体により垂直方向に保持する工程と、
    ベース上で枠体を上下方向移動機構によって上下方向に、または水平方向移動機構によって水平方向に移動させ、枠体に保持された多面付ホログラム用基材に対して、物体光および参照光を照射してホログラム感光材に多面付けされた複数の要素ホログラムを形成する工程と、
    を備え、ベース上であって多面付ホログラム用基材を保持する枠体に対向する位置に、ホログラム原版を保持するホログラム原版保持部を設け、ホログラム原版より回折する光によって物体光を生成し、ホログラム原版保持部は枠体に対してベース上で移動自在となって、ベース上の枠体に保持された多面付ホログラム用基材に対してホログラム原版を所定位置まで接近可能とする、ことを特徴とするホログラム露光方法。
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