JP4998742B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は内燃機関の制御装置に関し、特にガソリン燃料とアルコール燃料との何れも使用可能な車両(Flexible Fuel Viehicle。以下、FFVと称する)に適用して有用なものである。
最近低公害燃料としてエタノール等のアルコールが注目されており、このアルコールをガソリンと混合して燃料とするFFVの開発が進んでいる。この種のFFVにおいても、酸素センサやLAFS(リニア空燃比センサ)を設けて排気中の酸素濃度から空燃比を検出し、運転時には前記空燃比が目標空燃比に近づくように燃料供給量をフィードバック補正する制御を行っている。この際、FFVにおいてはガソリンとアルコールとの理論空燃比の相違等、両燃料の特性の相違を考慮して燃料噴射量の制御を適正に行う必要がある。すなわち、アルコール混合燃料のアルコール濃度を的確に把握し、このアルコール濃度に応じた的確な燃料供給量制御を行う必要がある。ここで、アルコール濃度は、排気ガスの状態を表わすデータに基づき推定できることが知られている。そこで、アルコール濃度をアルコールセンサで直接検出する方式に代わり、排気空燃比を検出するための空燃比センサである酸素センサやLAFSの出力信号に基づいてFFVにおけるアルコール濃度の推定を行なう方式が提案されている。この場合、アルコール濃度推定値に基づいて所定の空燃比になるように燃料噴射量の制御を行う。
FFVにおけるアルコール濃度の推定を行なう技術を開示するものとして特許文献1がある。特許文献1は、空燃比に基づきアルコール濃度の推定を行うに際し、給油によるタンク内の燃料混合比の変化等を推定に的確に反映するための技術を開示している。
特開2007−9903号公報
従来、アルコール濃度推定を行う際には、空燃比センサの出力に基づき所定の推定を行っている関係から、この間は燃料システムモニタを禁止している。したがって、アルコール濃度の推定処理を行っている間での燃料系の異常による故障検出は不可能である。
本発明は、上記従来技術に鑑み、空燃比に基づくアルコール濃度の推定処理中でも燃料系の異常を検出し得、内燃機関の的確な運転制御に資することができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の構成は次の知見及び原理に基づくものである。図1は給油した場合の燃料消費量とアルコール濃度との関係を横軸である時間軸に沿って経時的に示す図であり、(a)がリッチ側、(b)がリーン側の特性をそれぞれ示している。同図に示すように、空燃比センサからのアルコール濃度推定値ALCestは、階段状に変化しながら所定値に向かって収束している。この際、給油直後から所定の時間T1が経過するまではアルコール濃度推定値ALCestがほとんど変化せず、その後アルコール濃度推定処理の実行の度に階段状に変化して時間T2以降で所定の値に収束している。すなわち燃料消費量積算値が閾値Dに至る迄はアルコール濃度推定値ALCestが変化せず、同様に時間T2以降、すなわち燃料消費量積算値が閾値Eを超えた後もアルコール濃度推定値ALCestは変化していないことが分る。前者は閾値Dの時点でインジェクタ周辺部の燃料の置換が開始され、後者は閾値Eの時点でほぼ置換が完了したためと考えられる。
そこで、閾値D≧燃料消費量積算値、D<燃料消費量積算値≦閾値E、閾値E<燃料消費量積算値の3つの領域、すなわち初期領域A、過渡領域B、飽和領域Cに分けてアルコール濃度推定値を求めた場合に最適な推定結果を得る。
これらのうち、特に過渡領域Bに注目すると、当該過渡領域Bのアルコール濃度推定値ALCestの変化は、リッチ側においては給油時のアルコール濃度推定値ALCestとE85仮定アルコール濃度推定値ALCest_e85に対して一次遅れ処理を2回行って算出した値で良好に近似し得ることが分かった(この特性を、図中に細い実線で示している)。ここで、E85仮定アルコール濃度推定値ALCest_e85は、給油時の燃料増量分が、全部相対的にアルコール濃度が大きい、例えばE85(ガソリン15%/エタノール85%)の燃料であると仮定した場合のアルコール濃度として演算により求めることができる(演算式については後述する)。
したがって、前述の如く、一次遅れ処理を2回行って算出した値は、リッチ側におけるアルコール濃度推定値ALCestの上限値と考えることができる。そこで、この値を上限濃度制限値ALCest_e85(n)とする。
一方、リーン側においても同様に、アルコール濃度推定値ALCestの変化は、給油時のアルコール濃度推定値ALCestとE0仮定アルコール濃度推定値ALCest_e0に対して一次遅れ処理を2回行って算出した値で良好に近似し得ることが分かった(この特性を、図中に細い実線で示している)。ここで、E0仮定アルコール濃度推定値ALCest_e0は、給油時の燃料増量分が、全部相対的にアルコール濃度が小さい、例えばE0(ガソリン100%)の燃料であると仮定した場合のアルコール濃度として演算により求めることができる(演算式については後述する)。
したがって、前述の如く、一次遅れ処理を2回行って算出した値は、リーン側におけるアルコール濃度推定値ALCestの下限値と考えることができる。そこで、この値を下限濃度制限値ALCest_e0(n)とする。
なお、上述の一次遅れ処理については、過渡領域Bにおいて、所定燃料消費量ごとあるいは所定時間ごとに行うことが好ましい。こうすることで、アルコール濃度をより高精度に推定することができる。
したがって、前述の如く、一次遅れ処理を2回行って算出した値は、リーン側におけるアルコール濃度推定値ALCestの下限値と考えることができる。そこで、この値を下限濃度制限値ALCest_e0(n)とする。
上述の如く上限濃度制限値ALCest_e85(n)及び下限濃度制限値ALCest_e0(n)を決めてやれば、これらを基準にしてアルコール濃度推定値ALCestとの比較によりアルコール濃度推定値ALCestの異常を検出し得る。すなわち、図1中に破線a、bで囲んだアルコール濃度推定値ALCestは上限濃度制限値ALCest_e85(n)を超えており、また破線c、dで囲んだアルコール濃度推定値ALCestは下限濃度制限値ALCest_e0(n)に満たないため基本的には異常であると判断しても良い。
ただ、空燃比センサ等のハード的な性能のバラツキを排除するため、上限濃度制限値ALCest_e85(n)及び下限濃度制限値ALCest_e0(n)に所定のマージンを見込んだ上限制限値ALCest_e85CL(n)及び下限制限値ALCest_e0CL(n)とこれらに加算する異常判定値を用いるのがより好ましい。ここで、上限制限値ALCest_e85CL(n)は上限濃度制限値ALCest_e85(n)にマージンαを加算した値であり、下限制限値ALCest_e0CL(n)は下限濃度制限値ALCest_e0(n)からマージンαを減算した値である。図1にはマージンαを見込んだ上限制限値ALCest_e85CL(n)乃至下限制限値ALCest_e0(n)CLを上限濃度制限値ALCest_e85(n)乃至下限濃度制限値ALCest_e0(n)に沿う太線の点線で示している。このようにマージンαを設けた場合は、アルコール濃度推定値ALCestが、上限制限値ALCest_e85CL(n)(上限濃度制限値ALCest_e85(n)+α)から予め定めた異常判定値βを超えて乖離しているならば、リッチ側における燃料系の異常と判定する。また、アルコール濃度推定値ALCestが下限制限値ALCest_e0CL(n)(下限濃度制限値ALCest_e0(n)−α)から異常判定値βを下回って乖離しているならば、リーン側における燃料系の異常と判定することができる。
ここで、かかる異常状態が一回でも検出された場合には、即燃料系の異常であると判定することもできる。ただ、偶発的にかかる異常状態になった場合のことも考慮して、同一ドライビングサイクル中で複数回(図1に示す場合は2回)異常状態が検出された場合に燃料系の異常と判断するのがより適切であると考えられる。
ここで、マージンαを設けることなく上限濃度制限値ALCest_e85(n)及び下限濃度制限値ALCest_e0(n)をそのままこの場合の上下限制限値として用いることも勿論可能である。かくして、アルコール濃度の推定処理を実行しながら燃料系の異常も検出し得る。
かかる知見及び原理に基づく本発明の態様は次の通りである。
本発明の第1の態様は、アルコール度数の異なる複数の燃料種により運転可能な内燃機関の制御装置であって、前記内燃機関の排気系の空燃比を検出する空燃比検出手段と、前記空燃比検出手段で検出された空燃比に基づき前記アルコール含有燃料のアルコール濃度を推定するアルコール濃度推定手段と、タンク内に燃料が給油されたことを検出する給油判定手段と、前記給油判定手段が給油されたと判定した時、複数の燃料種のうち何れかひとつの燃料種を燃料増量分の燃料種と仮定し、この仮定に応じて仮定アルコール濃度を推定する仮定アルコール濃度推定手段と、給油された燃料種が最もアルコール濃度が小さい第1の濃度の燃料と仮定し前記仮定アルコール濃度推定手段で推定された第1の仮定アルコール濃度と、給油された燃料種が最もアルコール濃度が大きい第2の濃度の燃料と仮定し前記仮定アルコール濃度推定手段で推定された第2の仮定アルコール濃度とを用いて前記アルコール濃度の第1の制限値と第2の制限値を設定する制限値設定手段と、前記内燃機関に前記アルコール含有燃料を供給する燃料供給系の異常を判定するための異常判定値を前記第1の制限値を下回る範囲、及び/又は、前記第2の制限値を上回る範囲で設定する異常判定値設定手段と、前記給油判定手段が給油されたと判定した後のアルコール濃度変化期間中に、前記アルコール濃度推定手段で推定されたアルコール濃度推定値と前記制限値設定手段で設定された制限値及び前記異常判定値設定手段で設定された異常判定値を比較し前記燃料供給系の異常を判定する異常判定手段とを有し、さらに、前記空燃比検出手段で検出された空燃比を目標空燃比に近づけるようフィードバック制御するフィードバック制御手段を有し、前記制限値設定手段は、前記アルコール濃度変化期間中において、前記給油判定手段が給油されたと判定した後に前記アルコール濃度推定手段で推定された所定のアルコール濃度推定値から、第1又は第2の仮定アルコール濃度推定値に対して一次遅れ処理を2回行って、前記第1の制限値及び/又は前記第2の制限値を設定することを特徴とする内燃機関の制御装置にある。
本態様によれば、燃料の増量分の燃料種を仮定し、この仮定に伴う仮定アルコール濃度推定値を用いてアルコール濃度推定値の制限値を設定してアルコール濃度推定値の異常を検出するようにしたので、アルコール濃度の推定処理を行っている間でも、燃料系の異常を検出することができる。
さらに、燃料の増量分を全て低アルコール濃度の燃料と仮定した場合の第1のアルコール濃度制限値及び全て高アルコール濃度の燃料と仮定した場合の第2のアルコール濃度制限値を用いて、アルコール濃度推定値の異常を検出するようにしたので、より的確に燃料系の異常を検出することができる。
また、本態様によればアルコール濃度変化期間中のアルコール濃度変化に正確に追従する制限値を形成することができ、この制限値に基づき的確に燃料系の異常を検出することができる。
第2の態様は、第1の態様に記載する内燃機関の制御装置において、前記制限値設定手段は、前記フィードバック制御手段のフィードバック補正量が、前記空燃比をリーン方向に補正するよう変化する場合は前記第1の制限値を設定する一方、前記空燃比をリッチ方向に補正するよう変化する場合は前記第2の制限値を設定することを特徴とする内燃機関の制御装置にある。
本態様によれば、リーン方向乃至リッチ方向をも加味してアルコール濃度推定値の異常を検出するようにしたので、アルコール濃度の推定処理を行っている間でも、燃料系の異常をさらに的確に検出することができる。
本発明の第の態様は、第1又は第2の態様に記載する内燃機関の制御装置において、前記内燃機関の燃料消費量を検出する燃料消費量検出手段を有し、前記制限値設定手段は、前記給油判定手段が給油されたと判定した後に、前記燃料消費量検出手段が第1の所定燃料消費量を消費したと検出した時点から、該第1の所定燃料消費量よりも多い第2の所定燃料消費量を消費したと検出した時点までの期間内で、所定燃料消費量ごとに前記一次遅れ処理を2回行って前記第1の制限値及び/又は前記第2の制限値を設定することを特徴とする内燃機関の制御装置にある。
本態様によれば、アルコール濃度変化期間中のアルコール濃度変化に正確に追従する制限値を所定燃料消費量ごとに前記一次遅れ処理を2回行って形成することができる。
本発明の第の態様は、第1又は第2の態様に記載する内燃機関の制御装置において、前記内燃機関の燃料消費量を検出する燃料消費量検出手段を有し、前記制限値設定手段は、前記給油判定手段が給油されたと判定した後に、前記燃料消費量検出手段が第1の所定燃料消費量を消費したと検出した時点から、該第1の所定燃料消費量よりも多い第2の所定燃料消費量を消費したと検出した時点までの期間内で、所定時間ごとに前記一次遅れ処理を2回行って前記第1の制限値及び/又は前記第2の制限値を設定することを特徴とする内燃機関の制御装置にある。
本態様によれば、アルコール濃度変化期間中のアルコール濃度変化に正確に追従する制限値を所定時間ごとに前記一次遅れ処理を2回行って形成することができる。
本発明の第の態様は、第1〜第4の態様の何れか一つに記載する内燃機関の制御装置において、前記制限値設定手段は、前記第1の制限値から所定のマージンを減算した値を下限値として設定する、及び/又は、前記第2の制限値に所定のマージンを加算した値を上限値として設定することを特徴とする内燃機関の制御装置にある。
本態様によれば、異常判定の際にマージンを見込んでいるので、空燃比センサ等、ハード系の性能のバラツキの影響を除去して正確な判定を行うことができる。
本発明の第の態様は、第5の態様に記載する内燃機関の制御装置において、前記異常判定手段は、前記アルコール濃度推定手段で推定されたアルコール濃度推定値が前記制限値設定手段で設定された下限値から前記異常判定値を減算した値を下回る場合、及び/又は、前記アルコール濃度推定値が前記制限値設定手段で設定された上限値に前記異常判定値を加算した値を上回る場合に、前記燃料供給系を異常と判定することを特徴とする内燃機関の制御装置にある。
本態様によれば異常判定値を加味した燃料系の異常判定を行うことができる。
本発明の第の態様は、第5の態様に記載する内燃機関の制御装置において、前記異常判定手段は、前記アルコール濃度推定手段で推定されたアルコール濃度推定値が前記制限値設定手段で設定された下限値から前記異常判定値を減算した値を下回る回数、及び/又は、前記アルコール濃度推定値が前記制限値設定手段で設定された上限値に前記異常判定値を加算した値を上回る回数が所定回数以上となった場合に、前記燃料供給系を異常と判定することを特徴とする内燃機関の制御装置にある。
本態様によれば異常判定値を加味した異常状態の回数に基づき燃料系の異常判定を行うことができる。
本発明によれば、燃料の増量分を全て特定の燃料種と仮定した場合の仮定アルコール濃度推定値を用いて、アルコール濃度推定値の異常を判定するようにしたので、アルコール濃度の推定処理を行っている間でも、燃料系の異常を検出することができる。
この結果、燃料の噴きすぎ等の不都合を未然に防止し、排気ガス性能、ドライバビリティの悪化等を良好に抑制し得る。また、燃料系の異常による内燃機関の失火、エンストといった問題も解消し得る。
以下本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図2は本発明の実施の形態に係るFFVのエンジン及びその制御装置を示すブロック線図である。同図に示すように、FFVに搭載された内燃機関であるエンジン1のシリンダヘッド2には気筒毎に点火プラグ3が取り付けられ、点火プラグ3には高電圧を出力する点火コイル4が接続されている。シリンダヘッド2には気筒毎に吸気ポート5が形成され、吸気ポート5の燃焼室6側には吸気弁7がそれぞれ設けられている。吸気弁7はエンジン回転に応じて回転するカムシャフト8のカムに倣って開閉作動され、吸気ポート5と燃焼室6との連通・遮断を行なう。
吸気ポート5には吸気マニホールド9の一端がそれぞれ接続されて連通している。吸気マニホールド9には各気筒に対応して電磁式の燃料噴射弁10が取り付けられ、燃料噴射弁10は燃料パイプ11に接続されている。この燃料パイプ11は図示しない燃料供給装置に接続され、燃料タンク14からアルコール(エタノール)とガソリンとを含む混合燃料が供給される。燃料タンク14内の燃料量は燃料センサ21で検出される。
吸気マニホールド9の上流側の吸気管には、吸気通路を開閉するスロットルバルブ12が設けられ、スロットルバルブ12の弁開度(スロットル開度)を検出するスロットルポジションセンサ13が設けられている。
一方、シリンダヘッド2には気筒毎に排気ポート15が形成され、排気ポート15の燃焼室6側には排気弁17がそれぞれ設けられている。排気弁17はエンジン回転に応じて回転するカムシャフト18のカムに倣って開閉作動され、排気ポート15と燃焼室6との連通・遮断を行なう。そして、排気ポート15には排気マニホールド16の一端がそれぞれ接続され、排気ポート15に排気マニホールド16が連通している。
排気マニホールド16の他端には排気管(排気通路)20が接続され、排気管20には排気浄化触媒23が設けられている。排気浄化触媒23の上流側の排気管20には酸素センサ22が設けられている。
制御装置である電子制御ユニット(以下、ECUと称する)Iは、エンジン1を含めた総合的な制御をおこなうもので、その入力側には、スロットルポジションセンサ13、燃料センサ21、酸素センサ22、エンジン1のクランク角を検出するクランク角センサ25等の各種センサ類が接続され、これらセンサ類からの検出情報が入力される。一方、ECUIの出力側には、燃料噴射弁10、点火コイル4、スロットルバルブ12等の各種出力デバイスが接続されている。これら各種出力デバイスには、各種センサ類からの検出情報に基づきECUIで演算された燃料噴射時間、点火時期、スロットル開度等の運転パラメータがそれぞれ出力される。すなわち、各種センサ類からの検出情報に基づき、混合燃料のアルコールの濃度に応じた空燃比が適正な目標空燃比(目標A/F)に設定され、酸素センサ22からの情報に基づきフィードバック制御される。
図3は本形態に係るECUの詳細な構成を示すブロック線図(なお、センサ類は酸素センサ22及び燃料センサ21のみを示している。)である。同図に示すように、本形態におけるECUIは、空燃比検出部51、フィードバック補正量設定部52、目標空燃比設定部53、給油判定部56、アルコール濃度推定部60、第1の仮定アルコール濃度推定部61、第2の仮定アルコール濃度推定部62、リーン/リッチ判定部63、制限値設定部64、異常判定部65、異常判定値設定部66、燃料消費量判定部67及び運転パラメータ制御部55を有している。
これらのうち、空燃比検出部51は酸素センサ22の出力信号を処理して空燃比を検出し、この空燃比をフィードバック補正量設定部52に出力する。フィードバック補正量設定部52は実測空燃比と目標空燃比設定部53に予め設定されている目標空燃比とを比較し、目標空燃比になるように空燃比フィードバック補正量FBを運転パラメータ制御部55に出力する。
アルコール濃度推定部60は、空燃比フィードバック補正量FBに基づきアルコール含有燃料中のアルコール濃度を推定してアルコール濃度推定値ALCestを生成し、これを運転パラメータ制御部55に出力している。
運転パラメータ制御部55は、空燃比フィードバック補正量FB及びアルコール濃度推定値ALCestに基づき燃料噴射弁10に対する燃料噴射時間等、エンジン1の運転に関連するパラメータを制御する。
給油判定部56は、燃料タンク14(図1参照)内の燃料レベルを検出する燃料センサ21の出力に基づき現在の燃料量Voldを検出する。そして、給油直前の燃料タンク内の燃料量Voldから所定量以上の燃料量の増加が検出された場合に給油がされたと判定する。給油がされた場合には、給油直前の燃料タンク内の燃料量Voldに給油量Vnewを加算してその情報を第1の仮定アルコール濃度推定部61、第2の仮定アルコール濃度推定部62に出力する。
第1の仮定アルコール濃度推定部61は、先ず給油時のアルコール濃度推定値ALCestと給油判定部56の出力に基づき、給油時の燃料増量分の全てが、相対的にアルコール濃度が小さい油種、例えば第1の濃度であるE0(ガソリン100%)であると仮定した場合のE0仮定アルコール濃度推定値ALCest_e0を演算する。具体的には次式(1)に示す演算を行う。
ALCest_e0=(Vold×ALCest÷100+0×Vnew)/
(Vold+Vnew)・・・(1)
上式(1)において、Vold;給油直前のタンク内燃料量、Vnew;給油量、である。
制限値設定部64では、給油時のアルコール濃度推定値ALCestとE0仮定アルコール濃度推定値ALCest_e0に対して一次遅れ処理を2回行って下限濃度制限値ALCest_e0(n)を演算する。具体的には次式(2)、(3)に示す演算を行う。
ALCest_ds0(n)=K_ds×ALCest_ds0(n−1)
+(1−K_ds)×ALCest_e0 ・・・(2)
ALCest_e0(n)=K×ALCest_e0(n−1)
+(1−K)×ALCest_ds0(n)・・・(3)
同様に、制限値設定部64では、先ず給油時のアルコール濃度推定値ALCestと給油判定部56の出力に基づき、給油時の燃料増量分の全てが、相対的にアルコール濃度が大きい油種、例えば第2の濃度であるE85(ガソリン15%/エタノール85%)であると仮定した場合のE85仮定アルコール濃度推定値ALCest_e85を演算する。具体的には次式(4)に示す演算を行う。
ALCest_e85=(Vold×ALCest÷100+85×Vnew)/
(Vold+Vnew)・・・(4)
さらに、制限値設定部64では、給油時のアルコール濃度推定値ALCestとE85仮定アルコール濃度推定値ALCest_e85に対して一次遅れ処理を2回行って上限濃度制限値ALCest_e85(n)を演算する。具体的には次式(5)、(6)に示す演算を行う。
ALCest_ds85(n)=K_ds×ALCest_ds85(n−1)
+(1−K_ds)×ALCest_e85・・・(5)
ALCest_e85(n)=K×ALCest_e85(n−1)
+(1−K)×ALCest_ds85(n)・・・(6)
上式(2)、(3)及び上式(5)、(6)で表わされる2回の一次遅れ処理を模式的に示すと図4に示すようになる。同図中、左半分のブロックが1回目の一次処理に対応する部分であり、右半分のブロックが2回目の一次処理に対応する部分である。また、「1/Z」は前回値に戻す処理を意味している。
上式(2)、(3)及び上式(5)、(6)で示す2回の一次遅れ処理は、図1に示す過渡領域Bにおいて、所定燃料消費量ごとあるいは所定時間ごとに行う。ここで、燃料消費量判定部67は燃料センサ21の出力信号に基づき燃料消費量を検出するとともに、この燃料消費量を表す信号を制限値設定部64に送出する。また、初期領域Aにおいては次式(7)、飽和領域Cにおいては次式(8)、(9)に基づきアルコール濃度推定値ALCestを求める。
1)初期領域A(D≧燃料消費量積算値)
ALCest(n)=ALCest(n−1) ・・・(7)
当該領域では推定値の変化はないので、前回の値をそのまま用いる。
2)飽和領域C(E<燃料消費量積算値)
ALCest(n)=ALCest_e0(リーン側) ・・・(8)
ALCest(n)=ALCest_e85(リッチ側) ・・・(9)
図3に示す、リーン/リッチ判定部63は、空燃比フィードバック補正量FBの動きがリーン方向乃至リッチ方向の何れであるかを検出する。また、図3に示す制限値設定部64は、リーン/リッチ判定部63での検出結果がリーン方向であれば下限濃度制限値ALCest_e0(n)を、リッチ方向であれば上限濃度制限値ALCest_e85(n)を選択する。この結果、リーン方向であれば下限濃度制限値ALCest_e0(n)が、リッチ方向であれば上限濃度制限値ALCest_e85(n)がそれぞれ異常判定部65に供給される。
ここで、上述の如く、空燃比フィードバック補正量FBの動きがリーン方向であれば下限濃度制限値ALCest_e0(n)を、リッチ方向であれば上限濃度制限値ALCest_e85(n)を選択する理由を説明しておく。
給油後にアルコール濃度の推定を実行した際の空燃比フィードバック補正量FBの動きがリーン方向であるという事実は、実際の燃料はより少なくて良いことを意味している。すなわち、ストイキ状態を保持するのに燃料がより少なくて良いことになり、この場合には現在の燃料のアルコール濃度がより小さいことを意味することになる。一方、空燃比フィードバック補正量FBの動きがリッチ方向であれば、上記と全く逆の理由で現在の燃料のアルコール濃度がより大きいことを表すことになる。
異常判定部65は、制限値設定部64が出力する下限濃度制限値ALCest_e0(n)又は上限濃度制限値ALCest_e85(n)に基づき現在のアルコール濃度推定値ALCest(n)との比較を行うことにより、アルコール濃度推定値ALCest(n)の異常を検出する。
さらに詳言すると、先ずリーン/リッチ判定部63がリーン方向であると判定しているときには、制限値設定部64で下限濃度制限値ALCest_e0(n)が選択され、リッチ方向であると判定しているときには、上限濃度制限値ALCest_e85(n)が選択される。そして、所定のマージンαが減算乃至加算される。すなわち、下限濃度制限値ALCest_e0(n)からはマージンαが減算され、上限濃度制限値ALCest_e85(n)にはマージンαが加算される。この結果、下限制限値ALCest_e0CL(n)及び上限制限値ALCest_e85CL(n)を得る。さらに、かかる下限制限値ALCest_e0CL(n)から異常判定値設定部66に設定されている異常判定値βを減算するとともに、上限制限値ALCest_e85CL(n)に異常判定値βを加算してアルコール濃度推定値ALCestと比較する。この結果、
ALCest(n)<ALCest_e0CL(n)−β、又は
ALCest(n)>ALCest_e85CL(n)+βの場合の場合にはアルコール濃度推定値ALCest(n)が異常として異常判定部65のフェールカウンタ(図示せず)に異常状態の回数(一回)を設定する。このカウント数が所定値(例えば2回)になったとき燃料系の異常であると判断する。ここで、カウント数の所定値は異常判定値設定部66に設定してある。
このようにして燃料系の異常が検出された場合には、異常表示部68で異常状態であることを表示する。また、上述の比較の結果、アルコール濃度推定値ALCest(n)の異常が検出された場合には、下限濃度制限値ALCest_e0(n)乃至上限濃度制限値ALCest_e85(n)がアルコール濃度推定値ALCest(n)として運転パラメータ制御部55に出力される。
かかる本形態において、給油した場合には、第1の仮定アルコール濃度推定部61で、給油時の燃料増量分の全てがE0(ガソリン100%)であると仮定した場合のアルコール濃度推定値であるE0仮定アルコール濃度推定値ALCest_e0を演算するとともに、第2の仮定アルコール濃度推定部62で、給油時の燃料増量分の全てがE85(ガソリン15%/エタノール85%)であると仮定した場合のアルコール濃度推定値であるE85仮定アルコール濃度推定値ALCest_e85を演算する。その後、制限値設定部64において、E0仮定アルコール濃度推定値ALCest_e0及びE85仮定アルコール濃度推定値ALCest_e85とアルコール濃度推定値ALCestとに基づく所定の一次遅れ処理を行い下限濃度制限値ALCest_e0(n)及び上限濃度制限値ALCest_e85(n)を得る。
一方、リーン/リッチ判定部63では、空燃比フィードバック補正量FBの動きがリーン方向乃至リッチ方向の何れであるかを検出している。この結果、リーン方向であればE0仮定アルコール濃度推定値ALCest_e0に基づく下限濃度制限値ALCest_e0(n)を選択する。その後、アルコール濃度推定部60で推定処理したアルコール濃度推定値ALCest(n)と下限濃度制限値ALCest_e0(n)にマージンαを見込んだ下限制限値ALCest_e0CL(n)とを異常判定部65で比較し、前者が後者未満の場合は異常と判定する。
一方、リッチ方向であればE85仮定アルコール濃度推定値ALCest_e85に基づく上限濃度制限値ALCest_e85(n)を選択する。その後、アルコール濃度推定部60で推定処理したアルコール濃度推定値ALCest(n)と上限濃度制限値ALCest_e85(n)にマージンαを見込んだ上限制限値ALCest_e85CL(n)とを比較し、前者が後者を越える場合は異常と判断する。
かくして、アルコール濃度推定値ALCestと同時に燃料系の異常も検出する。
図5乃至図7は本形態に係るECUにおける処理手順を示すフローチャートである。図5(a)に示すように、キーオフ時にはタンク内の燃料量Vold及び現在推定濃度ALCestを記憶しておく(ステップS1参照)。
一方、上下限クリップ値の演算は図5(b)に示すように次のような処理手順で行う。
1)現在の燃料量Vを入力する(ステップS2参照)。
2)給油量Vnew=V−Voldを演算する(ステップS3参照)。
3)次に、給油量Vnewが所定値以上であるか否かを判定し、Yesの場合は給油判定フラグをONにするとともに、Noの場合には給油判定フラグをOFFにする(ステップS4,S5,S6参照)。
4)給油判定フラグ=ONとなった後、下限濃度制限値ALCest_e0(n)及び上限濃度制限値ALCest_e85(n)の演算を行う(ステップS7参照)。具体的には、前記式(1)、(4)の演算を行う。このとき、下限濃度制限値ALCest_e0(n)が0%未満となることはないので、下限濃度制限値ALCest_e0(n)≧0とする。また、上限濃度制限値ALCest_e85CL(n)が85%を超えることはないので、上限濃度制限値ALCest_e85(n)≦85とする。
また、アルコール濃度の推定は図6に示す手順で行う。
1)給油後、燃料消費量を積算しておく(ステップS8参照)。
2)燃料積算値が所定量2(閾値E)以下であるか否かを判定する(ステップS9参照)。
3)ステップS9の判定結果がNoの場合、飽和領域Cにあるので、上式(8)に基づく値(リーン側の場合)又は上式(9)に基づく値(リッチ側の場合)を設定する(ステップS10参照)。
4)ステップS9の判定結果がYesの場合、過渡領域Bか、又は初期領域Aにあるので、燃料積算値が所定量1(閾値D)以下であるか否かを判定する(ステップS11参照)。
5)ステップS11の判定結果がNoの場合、初期領域Aにあるので、上式(7)に基づく値を設定する(ステップS12参照)。
6)ステップS11の判定結果がYesの場合、過渡領域Bにあるので、刻々のアルコール濃度推定値の下限乃至上限を演算する。これは上式(1)に基づく演算結果により式(2)、(3)による2回の一次遅れ処理を行うことにより実行するか(リーン側の場合)、上式(4)に基づく演算結果により式(5)、(6)による2回の一次遅れ処理を行うことにより実行する(リッチ側)。この結果、下限濃度制限値ALCest_e0(n)乃至上限濃度制限値ALCest_e85(n)が生成される(ステップS13参照)。
7)通常の演算によりアルコール濃度推定値ALCest(n)を更新する(ステップS14参照)。
8)最後に、ステップS14で生成したアルコール濃度推定値ALCest(n)の検証を行う(ステップS15参照)。
図7はステップS15部分を抽出してさらに詳細に示すフローチャートである。同図に基づきアルコール濃度推定値ALCestの検証の処理手順を説明する。
1)空燃比フィードバック補正量FBの動きがリーン方向か否かを判定する(ステップS16参照)。
2)ステップS16の判定処理の結果、リーン方向であると判定された場合には、アルコール濃度推定値ALCest(n)とステップS13で演算した下限濃度制限値ALCest_e0(n)からマージンα及び異常判定値βを減算した値とを比較し、
ALCest(n)<ALCest_e0(n)−(α+β)
の場合には、この場合のアルコール濃度推定値ALCest(n)が異常であるので、一つのフェールカウンタを加算する(ステップS17,S18参照)。
3)次に、一つのフェールカウンタAのカウント数が所定値(例えば2回)を超えたか否かを判定し、超えた場合には、燃料系の異常と判断してアルコール濃度推定値ALCest(n)に下限濃度制限値ALCest_e0(n)を設定する(ステップS19,20参照)。
4)ステップS16の判定の結果、空燃比フィードバック補正量FBの動きがリーン方向でないと判断されたとき等、ステップS16,S17,S19の判定結果がNoと判断されたときには、リッチ方向か否かを判定する(ステップS21参照)。
5)ステップS21の判定処理の結果、リッチ方向であると判定された場合には、アルコール濃度推定値ALCest(n)とステップS13で演算した上限濃度制限値ALCest_e85(n)にマージンα及び異常判定値βを加算した値とを比較し、
ALCest(n)>ALCest_e85(n)+(α+β)
の場合には、この場合のアルコール濃度推定値ALCest(n)が異常であるので、他のフェールカウンタを加算する(ステップS22,S23参照)。
6)次に、他のフェールカウンタBのカウント数が所定値(例えば2回)を超えたか否かを判定し、超えた場合には、燃料系の異常と判断してアルコール濃度推定値ALCest(n)に上限濃度制限値ALCest_e85(n)を設定する(ステップS24,25参照)。
なお、上記実施の形態ではアルコールの相対濃度が小さい油種をE0、相対濃度が大きい油種をE85としたが、勿論これらに限定するものではない。2種類の油種で相対的な濃度差がある場合には、本発明を制限なく適用でき、同様の作用・効果を期待し得る。ちなみに、E100の場合には、上記実施の形態におけるE85に関連する部分をE100に置換して考えれば良い。
本発明は自動車産業、特にFFVに関連する産業分野で有効に利用することができる。
給油した場合の燃料消費量とアルコール濃度との関係を横軸である時間軸に沿って経時的に示す図であり、(a)がリッチ側、(b)がリーン側の特性をそれぞれ示している。 本発明の実施の形態に係るFFVのエンジン及びその制御装置を示すブロック線図である。 本発明の実施の形態に係るECUの詳細な構成を示すブロック線図である。 本発明の実施の形態における2回の一次遅れ処理を模式的に示す説明図である。 本発明の実施の形態に係るECUにおけるキーオフ時(a)及び上下限クリップ値の演算処理の手順(b)を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るECUにおけるアルコール濃度推定処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るアルコール濃度推定値の検証手順を示すフローチャートである。
符号の説明
I ECU
1 エンジン
10 燃料噴射弁
21 燃料センサ
22 酸素センサ
51 空燃比検出部
52 フィードバック補正量設定部
55 運転パラメータ制御部
56 給油判定部
60 アルコール濃度推定部
61 第1の仮定アルコール濃度推定部
62 第2の仮定アルコール濃度推定部
63 リーン/リッチ判定部
64 制限値設定部
65 異常判定部
66 異常判定値設定部
67 燃料消費量判定部

Claims (7)

  1. アルコール度数の異なる複数の燃料種により運転可能な内燃機関の制御装置であって、
    前記内燃機関の排気系の空燃比を検出する空燃比検出手段と、
    前記空燃比検出手段で検出された空燃比に基づき前記アルコール含有燃料のアルコール濃度を推定するアルコール濃度推定手段と、
    タンク内に燃料が給油されたことを検出する給油判定手段と、
    前記給油判定手段が給油されたと判定した時、複数の燃料種のうち何れかひとつの燃料種を燃料増量分の燃料種と仮定し、この仮定に応じて仮定アルコール濃度を推定する仮定アルコール濃度推定手段と、
    給油された燃料種が最もアルコール濃度が小さい第1の濃度の燃料と仮定し前記仮定アルコール濃度推定手段で推定された第1の仮定アルコール濃度と、給油された燃料種が最もアルコール濃度が大きい第2の濃度の燃料と仮定し前記仮定アルコール濃度推定手段で推定された第2の仮定アルコール濃度とを用いて前記アルコール濃度の第1の制限値と第2の制限値を設定する制限値設定手段と、
    前記内燃機関に前記アルコール含有燃料を供給する燃料供給系の異常を判定するための異常判定値を前記第1の制限値を下回る範囲、及び/又は、前記第2の制限値を上回る範囲で設定する異常判定値設定手段と、
    前記給油判定手段が給油されたと判定した後のアルコール濃度変化期間中に、前記アルコール濃度推定手段で推定されたアルコール濃度推定値と前記制限値設定手段で設定された制限値及び前記異常判定値設定手段で設定された異常判定値を比較し前記燃料供給系の異常を判定する異常判定手段とを有し、
    さらに、前記空燃比検出手段で検出された空燃比を目標空燃比に近づけるようフィードバック制御するフィードバック制御手段を有し、
    前記制限値設定手段は、前記アルコール濃度変化期間中において、前記給油判定手段が給油されたと判定した後に前記アルコール濃度推定手段で推定された所定のアルコール濃度推定値から、第1又は第2の仮定アルコール濃度推定値に対して一次遅れ処理を2回行って、前記第1の制限値及び/又は前記第2の制限値を設定することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 請求項1に記載する内燃機関の制御装置において、
    前記制限値設定手段は、前記フィードバック制御手段のフィードバック補正量が、前記空燃比をリーン方向に補正するよう変化する場合は前記第1の制限値を設定する一方、前記空燃比をリッチ方向に補正するよう変化する場合は前記第2の制限値を設定することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する内燃機関の制御装置において、
    前記内燃機関の燃料消費量を検出する燃料消費量検出手段を有し、
    前記制限値設定手段は、
    前記給油判定手段が給油されたと判定した後に、前記燃料消費量検出手段が第1の所定燃料消費量を消費したと検出した時点から、該第1の所定燃料消費量よりも多い第2の所定燃料消費量を消費したと検出した時点までの期間内で、所定燃料消費量ごとに前記一次遅れ処理を2回行って前記第1の制限値及び/又は前記第2の制限値を設定することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載する内燃機関の制御装置において、
    前記内燃機関の燃料消費量を検出する燃料消費量検出手段を有し、
    前記制限値設定手段は、
    前記給油判定手段が給油されたと判定した後に、前記燃料消費量検出手段が第1の所定燃料消費量を消費したと検出した時点から、該第1の所定燃料消費量よりも多い第2の所定燃料消費量を消費したと検出した時点までの期間内で、所定時間ごとに前記一次遅れ処理を2回行って前記第1の制限値及び/又は前記第2の制限値を設定することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一つに記載する内燃機関の制御装置において、
    前記制限値設定手段は、
    前記第1の制限値から所定のマージンを減算した値を下限値として設定する、及び/又は、前記第2の制限値に所定のマージンを加算した値を上限値として設定することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  6. 請求項5に記載する内燃機関の制御装置において、
    前記異常判定手段は、
    前記アルコール濃度推定手段で推定されたアルコール濃度推定値が前記制限値設定手段で設定された下限値から前記異常判定値を減算した値を下回る場合、及び/又は、前記アルコール濃度推定値が前記制限値設定手段で設定された上限値に前記異常判定値を加算した値を上回る場合に、前記燃料供給系を異常と判定することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  7. 請求項5に記載する内燃機関の制御装置において、
    前記異常判定手段は、
    前記アルコール濃度推定手段で推定されたアルコール濃度推定値が前記制限値設定手段で設定された下限値から前記異常判定値を減算した値を下回る回数、及び/又は、前記アルコール濃度推定値が前記制限値設定手段で設定された上限値に前記異常判定値を加算した値を上回る回数が所定回数以上となった場合に、前記燃料供給系を異常と判定することを特徴とする内燃機関の制御装置。
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