JP4998116B2 - オイルタンク構造 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関に設けられるオイルタンクの構造に関し、流入するオイルの温度を冷却して適正に調節することができ、且つ過冷却を防止することができるオイルタンク構造に関する。本オイルタンク構造は、内燃機関、特に自動車等の内燃機関用オイルタンクの構造に適用することができる。
近年、内燃機関の潤滑に用いられるオイルの温度管理が重要になってきている。オイルの温度と粘度は相関性があり、オイルの油膜厚を一定に保つためにオイルの粘度を一定範囲に保つ必要があるためである。また、使用時の内燃機関の潤滑経路から排出されるオイルは、適切な温度範囲よりも通常高温になっているため、再び潤滑経路に供給する前に適切な温度範囲内まで冷却することが検討されている(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照。)。
特開平10−176515号公報 特開2000−176204号公報
特許文献1は、冷却フィンを配置したオイルパンの外周部へオイルを誘導するように傘部が設けられており、外周部に到着したオイルの熱を冷却フィンにより放熱している。しかし、内燃機関始動時及びその直後等は、オイルパン内のオイルが適切な温度範囲より低温になっていることがあるが、オイルパンの外周部に設けられた冷却フィンによってオイルパン内のオイルが常時冷却されるため、オイルが低温にもかかわらず冷却されてしまい、オイルの温度が適切な温度範囲に到達するまで時間が掛かっていた。このため、適切な温度範囲に到達するまでオイルの粘度が適切な範囲よりも高くなって適切な潤滑ができない恐れがあった。
特許文献2は、潤滑経路からオイルタンクへの流路の途中に設けられた気泡除去装置であり、気泡除去装置全体を冷却することによってオイルを適切な温度範囲にしつつ、気泡分離効果を高めるものである。しかし、気泡除去装置全体を冷却する構造のため、特許文献1と同様にオイルが常時冷却されるため、オイルが低温のときは適切な温度範囲に到達するまで時間が掛かっていた。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、流入するオイルの温度を冷却して適正に調節することができ、且つ過冷却を防止することができるオイルタンク構造を提供することを解決すべき課題とする。
本発明は、以下の通りである。
1.円筒形状のタンク部と、前記タンク部の側壁に設けられ且つオイルを該側壁の接線方向に導入させるオイル導入部と、前記タンク部の前記側壁の周に沿って形成され且つ前記導入されるオイルが流出入可能である1つ以上の溝状通路部と、前記タンク部の前記側壁に設けられ且つ前記溝状通路部を冷却するオイル冷却部と、前記タンク部の底部に形成された排出口と、を備え、前記溝状通路部は、前記タンク部の前記側壁の中心軸側が開口しているとともに、前記溝状通路部は、前記タンク部の前記側壁の中心軸側が下方を向くように傾斜することを特徴とするオイルタンク構造。
2.前記溝状通路部の幅は、前記導入されるオイルの温度が低温のときは、該オイルの勢いによって該溝状通路部内に流入せず、且つ前記導入されるオイルの温度が高温のときは、該オイルの勢いによって該溝状通路部内に流入する幅である上記1.記載のオイルタンク構造。
.前記溝状通路部は、前記オイルの導入方向に沿って下降する螺旋状に設けられている上記1.又は2.記載のオイルタンク構造。
.前記溝状通路部は、その溝の深さが前記側壁の上方から下方に向かい漸次浅くなる、及び/又はその溝の幅が前記側壁の上方から下方に向かい漸次広くなる上記1.乃至のいずれか1項に記載のオイルタンク構造。
.前記排出口の上方を覆うように前記タンク部内に設けられた邪魔板部を更に備える上記1.乃至のいずれか1項に記載のオイルタンク構造。
本オイルタンク構造によれば図5に例示するように、オイルをオイル導入部13から側壁12の接線方向に導入させることによって、オイルが側壁12に沿って旋回しながら下方に移動する。このため、必ず側壁12に周設された溝状通路部15上を通過する。また、旋回しながら貯留されているオイルと混ざるため、貯留されているオイルも同じ方向に旋回し、その旋回力によりすり鉢状に周囲が側壁12に沿って上昇する。
また、高温時のオイルは、粘度が低いため溝状通路部15の内部に容易に流入して、オイル冷却部14によって冷却される。一方、低温時のオイルは図4に例示するように、溝状通路部15の周囲に遠心力によって押しつけられるがオイルの粘度が高いために、それ以上の流入に大きな抵抗が生じて溝状通路部15内に流入することがなく、オイル冷却部14によって冷却されにくい。このため、オイルの過冷却を抑制することができる。
以上より、タンク部11に流入するオイルの温度に応じた冷却を行うことができ、タンク部11内のオイルの温度が適切な温度範囲以上に高くなることを抑制することができる。更に、高温によりオイルの粘度が低くなって軸受等の潤滑経路の油膜が薄くなり、潤滑の効果が薄くなることを抑制することができる。また、オイル温度が低温である内燃機関始動時等のときは、オイルが冷却されることなく再潤滑するため、適温まで昇温する時間を短縮することができる。更に、内燃機関の性能をより早期から通常の性能を得ることができる。
また、周設された溝状通路部15にオイルが流入することによる抵抗によって、オイルがタンク部11の上下方向に容易に移動することを妨げて、導入されたオイルによって攪拌される貯留オイルの液面の高さが大きく変動することを抑制することができるため、オイルタンクの高さを従来よりも低くすることができる。
更に、導入されたオイルが側壁12に沿って旋回しながら下方に移動することにより、オイル中に含まれる気泡が遠心分離され、潤滑経路に再び気泡が混じったオイルが供給されるのを抑制することができる。
また、溝状通路部15の側壁中心軸側が下方を向くように傾斜しているので、より高温時のオイルが溝状通路部15の内部へより流入し易くすると同時に、導入されたオイルの下降を助け、且つ攪拌された貯留オイルの液面上昇を抑制することができる。このため、オイルの温度変化に伴う本タンク構造の冷却能力が大きく変化すると共に、タンク部11に貯留されたオイルの液面上昇をより抑制することができる。
溝状通路部15の幅をオイルの温度が低温のときはより流入しにくい幅とする場合は、高温時と低温時の違いによる溝状通路部15の内部への流入度合いを大きく変えることができ、オイルの温度変化に伴う本タンク構造の冷却能力をより大きく変化させることができる。
溝状通路部15が螺旋状に設けられている場合は、旋回する高温のオイルが溝状通路部15に流入しやすくなることで、よりオイルを冷却しやすくなる。また、導入されたオイルがより下降しやすくなり、潤滑に利用できるオイル量がオイルの停滞により実質減少することを抑制することができる。
溝状通路部15の下方に向けて溝の深さを漸次浅くし、且つ下方に向けて溝の幅を漸次広くする場合は、タンク部11の旋回により漸次流速が遅くなったオイルであっても溝状通路部15の内部に容易に流入して、オイル冷却部14によって冷却されるようにすることができる。
邪魔板部17を設ける場合は、タンク部11に貯留されたオイルの液面が攪拌されて下降し、排出口16に到達するのを妨げたり、貯留されたオイルに導入されたオイルが注ぎ込まれる等によって生じた気泡が下降して排出口16に到達するのを妨げたりすることによって、潤滑経路に再び気泡が混じったオイルが供給されるのを抑制することができる。
以下、本発明のオイルタンク構造を詳細に説明する。
本オイルタンク構造は、図1〜3に例示するように、円筒形状のタンク部11と、タンク部11の側壁12に設けられ且つオイルを側壁12の接線方向に導入させるオイル導入部13と、側壁12に設けられたオイル冷却部14と、側壁12の周に沿って形成され且つ導入されるオイルが流出入可能である1つ以上の溝状通路部15と、タンク部11の底部に形成された排出口16を備えることを特徴とする。また、排出口16の上方を覆うようにタンク部11内に設けられた邪魔板部17を更に備えることができる。
本オイルタンク構造により貯留されるオイルの上記「高温」及び上記「低温」は、タンク部11に流入するオイルの温度が、潤滑対象の潤滑に適する所定温度より高温及び低温であるかをいう。この所定温度は条件によって種々選択されるが、例えば100℃とすることができる。このときは、上記高温は100℃以上、上記低温は100℃未満となる。更に、潤滑対象に到達するときのオイルの温度が前記所定温度になるよう温度を選択してもよい。
上記「タンク部11」は、内燃機関及び一般機械等の潤滑に用いるオイルを貯留することができればよく、その形状、大きさ及び材質を任意に選択することができる。また、タンク部11の内部形状は円筒形状の側壁12を備え、側壁12にはオイル導入部13が開口し、底部には貯留したオイル52を潤滑対象2の潤滑経路に供給するための排出口16が設けられる。
尚、排出口16から潤滑対象2の潤滑経路に供給される形態は特に問わない。
上記「オイル導入部13」は、潤滑対象2からポンプ3等を介して圧送されるオイルの流入口である。
上記「オイル冷却部14」は、溝状通路部15の内部を流通するオイルを冷却することができればよく、その手段は任意に選択することができる。例えば、図2及び3に例示するように、冷却水等の冷却媒体が流通する管141と、オイルが流入する溝状通路部15と、を接触させた液冷式熱交換器を挙げることができる。また、図9に例示するように、オイルが流入する溝状通路部15に外気と接触する冷却フィン144を設けた空冷式熱交換器を挙げることができる。更に、複数の冷却手段を設けてもよい。
尚、オイル冷却部14は、溝状通路部15の内部を流通するオイル以外である貯留されたオイル等を通常冷却しないが、冷却してもよい。
また、オイル冷却部14は、タンク部11の側壁12に設けられるが、図2及び3に例示するようにタンク部11の中央部分全体の側壁12に設けてよいし、全ての側壁12に設けてもよいし、タンク部11内に滞留するオイルの液面より上部に設けてもよい。
更に、オイル冷却部14は、図3に例示するように、溝状通路部15の全体を冷却するように冷却管141等の冷却手段を設けてもよいし、図8に例示するように溝状通路部15の内側のみを冷却するように冷却管141等の冷却手段を設けてもよい。このように溝状通路部15の内側のみを冷却する場合は、低温のオイルが導入されたときは溝状通路部15内に流入することがないため、冷却手段による冷却がされないようにすることができ、高温のオイルのみ冷却することができる。このため、オイルの温度変化に伴う本タンク構造の冷却能力が大きく変化し、よりオイルが過冷却になることを抑制することができる。
上記「溝状通路部15」は、側壁12の周方向に沿って設けられた溝状部であり、図5に例示するように、溝内にオイル導入部13から導入されたオイル51を通過させてオイル冷却部14による冷却を行う通路である。溝状通路部15の形状は周方向に沿って設けられていればよく、例えば、図2及び3に例示するように螺旋形状であってもよいし、図6及び7に例示するように環状であってもよい。また、溝状通路部15の数も任意に選択することができ、図2及び3に例示するように1つのみでもよいし、図6及び7に例示するように複数であってもよい。
更に、溝状通路部15の側壁12中心軸側は、図2及び3に例示するように下方を向くように傾斜して設けることができる。図3に例示する傾斜角θだけ傾斜して設けることによって、より高温時のオイルが溝状通路部15の内部へより流入し易くすると同時に、オイルの下降を助け、且つオイルの上昇を抑制することができる。この傾斜角θは、オイルの粘度及びタンク部11内への導入時の流速、タンク部11の大きさ、並びに溝状通路部15の材質等により適宜選択されるが、例えば内燃機関用オイルの場合は2〜60°(好ましくは5〜30°)とすることができる。
また、図3に例示する溝状通路部15の溝の幅W1は任意に選択することができる。特に、図4に例示するように導入されるオイル51の温度が低温のときは、オイル51がその勢いによって溝状通路部15内に流入せず、且つ図5に例示するようにオイル51の温度が高温のときは、オイルの勢いによって溝状通路部15内に流入する幅であるとすることができる。オイル導入部13から導入されたオイル51は、その導入時の勢いによって側壁12を旋回して溝状通路部15に到達するが、高温のときのみ溝状通路部15内に流入してオイル冷却部14による冷却がされるのが好ましいからである。
溝の幅W1を任意に選択することによって、高温時のみオイルが溝状通路部15内に流入可能になるのは、低温のオイルにおいては高温のときよりも粘度及び表面張力が高く、オイルの接触対象をぬらしにくいために、図4に例示するように、溝状通路部15の浅い部位にオイルが留まるからである。逆にオイルが高温のときは、粘度及び表面張力が低くなって溝状通路部15をぬらしやすくなり、図5に例示するように、溝状通路部15の底部までオイルが流入する。
この幅W1は、使用するオイルの粘度及び表面張力、及びタンク部11内への導入時の流速、タンク部11の大きさ、並びに溝状通路部15の材質等により適宜変化するが、例えば内燃機関用オイルの場合は1〜10mm(好ましくは1〜5mm)とすることができる。
更に、図3に例示する溝状通路部15の溝の深さL2は任意に選択することができる。特に、導入される高温のオイルが、その導入する勢いによって溝状通路部15まで到達する深さが好ましい。この深さL2は、使用するオイルの粘度及び表面張力、タンク部11内への導入時の流速、タンク部11の大きさ、並びに溝状通路部15の材質等により適宜変化するが、例えば内燃機関用オイルの場合は20〜60mm(好ましくは30〜50mm)とすることができる。このような範囲の深さL2は、図3に例示するタンク部11の内径L1が通常約150〜250mmのときに適用することができるがこの限りではない。
また、上記内燃機関用オイルの例の幅W1及び深さL2を組み合わせた場合、幅W1が1〜5mm且つ深さL2が30〜50mm等を例示することができる。
更に、図3に例示する溝状通路部15の溝の幅W1及び/深さL2は一定でもよいが、設けるタンク部11の側壁12の位置に応じて変化させることができる。例えば図8に例示するように、溝の深さが側壁12の上方から下方に向かい漸次浅くし、且つ溝の幅が側壁12の上方から下方に向かい漸次広くなるように設けることができる。タンク部11の旋回により漸次流速が遅くなったオイルであっても溝状通路部15の内部に容易に流入して、オイル冷却部14によって冷却されるようにすることができるからである。
また、図3に例示する溝状通路部15が並行する場合の間隔W2は、任意に選択することができる。更に、間隔W2は全て一定でもよいし、設けるタンク部11の側壁12の位置に応じて変化させてもよい。
上記「邪魔板部17」は図3に例示するように、タンク部11内であり、且つ貯留されたオイル52の液面や、図5に例示するように貯留されたオイル52に導入されたオイル51が注ぎ込まれる等によって生じた気泡が直接排出口16に到達するのを妨げることができる位置に設けた板状体である。このような位置は、例えば図2及び3に例示するように、排出口16の上方を覆う位置とすることができる。また、邪魔板部17と排出口16との距離L3は任意に選択することができる。更に、邪魔板部17の形状は任意に選択することができ、平板、傾斜する縁部を備えた平板(図3を参照。)、及び曲面板等を例示することができる。
以下、図面を用いて各実施例により本発明のオイルタンク構造を具体的に説明する。
本各実施例のオイルタンク構造は、図1に示すように内燃機関2の潤滑に用いるオイルを貯留するオイルタンク1の構造である。また、潤滑経路を経由したオイルは、オイルパン21に一端集められた後、第1ポンプ3によってオイルタンク1に圧送され、次いで、オイルタンク1内に貯留される。更に、オイルタンク1内に貯留されているオイルは排出口16から排出されて第2ポンプ4によって内燃機関2の潤滑経路に供給される。
1.実施例1
(1)オイルタンク構造
本実施例1のオイルタンク構造は、螺旋状に設けられた溝状通路部を備えるオイルタンク1の構造であり、図2〜4に示すように、タンク部11、オイル導入部13、オイル冷却部14、溝状通路部15、排出口16及び邪魔板部17を備える。
タンク部11は、内径が約150mmの円筒形状の側壁12を備えた容器であり、側壁12の上方にはオイル導入部13の開口部を備え、第2ポンプ4への通路に接続される排出口16を底部に備える。
オイル導入部13は、側壁12の上方に設けられ、且つオイルを側壁12の接線方向に導入させるため、図4及び5に示すようにオイル51は側壁12を旋回しながら下降して貯留されたオイル52の液面に到達する。
溝状通路部15は、オイル導入部13の配設位置の下方から側壁12の下側までの側壁12の周に沿って設けられた螺旋状の溝である。また、図4及び5に示すように導入されたオイル51の温度が約100℃の高温時のみ溝状通路部15内に流入するよう、図3に示すように幅W1を約3mm、傾斜角θを約10°としている。更に、溝の深さL2は、約40mmとしている。
オイル冷却部14は、側壁12の溝状通路部15の溝間及び隣接する部位に設けられた冷却水が流れる冷却管141から構成されるオイルの冷却用水冷式熱交換器である。また、冷却管141内を流通する冷却水は、外部の冷却水循環回路から図2に示す冷却水導入口142から導入されて冷却管141内を流通した後、冷却水排出口143から排出されて該冷却水循環回路に送られる。
邪魔板部17は、その中心が排出口16から約10mm離れて設けられた、周囲が上方に折り曲げられた円板である。
(2)オイルタンク構造の作用
このようなオイルタンク構造を備えるオイルタンク1に導入されるオイル51は、図4及び5に示すように、オイル導入部13から導入されて側壁12を旋回しながら下降して貯留されたオイル52の液面に到達する。また、途中に旋回しながら貯留されているオイル52と混ざるため、貯留されているオイル52も同じ方向に旋回し、その旋回力によりすり鉢状に周囲が側壁12に沿って上昇する。
更に、オイルが低温のときは、図4に例示するように、溝状通路部15の周囲に付着するがオイルの粘度が高いために、それ以上の流入に大きな抵抗が生じて溝状通路部15内に流入することがない。一方、オイルが高温のときは、図5に示すように、高温時のオイルは粘度が低いため、溝状通路部15の内部に容易に流入して、オイル冷却部14によって冷却される。
以上より、タンク部11内のオイルの温度が適切な温度範囲以上に高くなることを抑制することができる。また、オイル温度が低温である内燃機関の始動時等は、オイルがオイル冷却部14によって冷却されることなく再潤滑されるため、適温まで昇温する時間を短縮することができる。
適切な温度となり貯留されているオイル52は、排出口16から排出されて内燃機関2の潤滑経路に供給される。
更に、図3及び4に示すように溝状通路部15に流入した状態になっている貯留されたオイル52は、高温時は溝状通路部15内に容易に流出入するが、低温時は粘度等が高いため流動性が低く、導入されるオイル51による攪拌が生じても溝状通路部15内で留まるため、他の貯留されたオイル52全体が溝状通路部15に流出入することを妨げる。これによって、貯留されたオイル52が低温のときは、オイル52の液面下にある溝状通路部15によってオイル52全体が冷却されることがない。
また、周設された溝状通路部15にオイルが流入することによる抵抗によって、オイル52がタンク部11の上下方向に容易に移動することを妨げて、導入されたオイル51によって攪拌される貯留されたオイル52の液面の高さが大きく変動することを抑制することができる。
更に、邪魔板部17によって気泡等が排出口16に到達するのを妨げたりすることによって、再び気泡が混じったオイル52が潤滑経路に供給されるのを抑制することができる。
2.実施例2
本実施例2のオイルタンク構造は、図6及び7に示す環状の溝状通路部15を備える他は実施例1と同様の構造を備えるオイルタンク1aの構造であり、図5及び6に示すように、タンク部11、オイル導入部13、溝状通路部15、排出口16及び邪魔板部17を備える。これらのうち、タンク部11、オイル導入部13、オイル冷却部14、排出口16及び邪魔板部17は、実施例1と同様であるため説明を省略する。
実施例2の溝状通路部15は、環状であり、側壁12の上下に4箇所設けられている。
また、オイル冷却部14は、環状の冷却管141を備え、各溝状通路部15の上下に設けられている。更に、冷却管141のそれぞれに冷却水導入口142及び冷却水排出口143が設けられ、冷却水が循環する。
このようなオイルタンク構造を備えるオイルタンク1aは、螺旋状の溝状通路部15を備える実施例1と同様に、オイルが高温であるときのみ溝状通路部15の内部に容易に流入して、オイル冷却部14によって冷却される。これによって、実施例1と同様にタンク部11内のオイルの温度が適切な温度範囲以上に高くなることを抑制することができる。
3.実施例3
本実施例3のオイルタンク構造は、図8に示す螺旋状であり下方に従って溝の深さL2が漸次浅く且つ溝の幅が広くなる螺旋状の溝状通路部15を備える他は実施例1と同様の構造を備えるオイルタンク1bの構造であり、図8に示すように、タンク部11、オイル導入部13、オイル冷却部14、溝状通路部15、排出口16及び邪魔板部17を備える。これらのうち、タンク部11、オイル導入部13、オイル冷却部14、排出口16及び邪魔板部17は、実施例1と同様であるため説明を省略する。
実施例2の溝状通路部15は、実施例1の溝状通路部15と同様に螺旋状であり最上方の溝の深さL2aが約40mm且つ溝の幅W1aが約3mmであるが、下方に行くにしたがって浅く且つ広くなり、最下方の溝の深さL2bが約30mm且つ溝の幅W1bが約5mmになる。更に、溝状通路部15の側壁12の中心軸側は、冷却管141との間隔を他の部位より広くすることにより、溝状通路部15の内部のみ冷却管141による冷却がされる。
このような溝状通路部15を備えるオイルタンク1bは、タンク部11の旋回により漸次流速が遅くなったオイルであっても溝状通路部15の内部に容易に流入して、オイル冷却部14によって冷却することができる。また、溝状通路部15の内側のみオイル冷却部14によって冷却することにより、低温のオイルが導入されたときは溝状通路部15内に流入することがないため、冷却手段による冷却がされないようにすることができ、高温のオイルのみ冷却することができる。このため、オイルの温度変化に伴う本タンク構造の冷却能力が大きく変化し、よりオイルが過冷却になることを抑制することができる。
3.実施例4
本実施例4のオイルタンク構造は、空冷式のオイル冷却部14を備える他は実施例1と同様の構造を備えるオイルタンク1cの構造であり、図9に示すように、タンク部11、オイル導入部13、オイル冷却部14、溝状通路部15、排出口16及び邪魔板部17を備える。これらのうち、オイル導入部13、溝状通路部15、排出口16及び邪魔板部17は、実施例1と同様であるため説明を省略する。
タンク部11は、実施例1と同様の円筒形状の側壁12を備える容器であり、側壁12の上方にはオイル導入部13の開口部を備え、第2ポンプ4への通路に接続される排出口16を底部に備える。
また、オイル冷却部14は、溝状通路部15の壁部及び底部を冷却フィン144として外部に晒した空冷構造を備える。更に、溝状通路部15の側壁12の中心軸側は、壁の厚みを他の部位より厚くすることにより、溝状通路部15の内部のみ外気による冷却がされる。
このような実施例4のオイルタンク1は、空冷式のオイル冷却部14によって実施例1と同様に、タンク部11内のオイルの温度が適切な温度範囲以上に高くなることを抑制することができる。また、オイル温度が低温である内燃機関の始動時等のときは、オイルがオイル冷却部14によって冷却されることなく再潤滑されるため、適温まで昇温する時間を短縮することができる。
本実施例1のオイルタンク構造の潤滑対象を含めた構成を説明するための模式断面図である。 本実施例1のオイルタンク構造の構成を説明するためのオイル冷却部の一部を破断した模式斜視図である。 本実施例1において、オイルが導入されていない状態のオイルタンク構造の構成を説明するための模式断面図である。 本実施例1において、流入するオイルが低温である場合のオイルタンク構造の構成を説明するための模式断面図である。 本実施例1において、流入するオイルが高温である場合のオイルタンク構造の構成を説明するための模式断面図である。 本実施例2の環状の溝状通路部を有するオイルタンク構造の構成を説明するためのオイル冷却部の一部を破断した模式斜視図である。 本実施例2において、オイルが導入されていない状態のオイルタンク構造の構成を説明するための模式断面図である。 本実施例3において、オイルが導入されていない状態のオイルタンク構造の構成を説明するための模式断面図である。 本実施例4において、オイルが導入されていない状態のオイルタンク構造の構成を説明するための模式断面図である。
符号の説明
1、1a、1b、1c;オイルタンク、11;タンク部、12;側壁、13;オイル導入部、14;オイル冷却部、15;溝状通路部、16;排出口、17;邪魔板部、2;内燃機関(潤滑対象)、3、4;ポンプ、51;導入オイル、52;貯留オイル。

Claims (5)

  1. 円筒形状のタンク部と、
    前記タンク部の側壁に設けられ且つオイルを該側壁の接線方向に導入させるオイル導入部と、
    前記タンク部の前記側壁の周に沿って形成され且つ前記導入されるオイルが流出入可能である1つ以上の溝状通路部と、
    前記タンク部の前記側壁に設けられ且つ前記溝状通路部を冷却するオイル冷却部と、
    前記タンク部の底部に形成された排出口と、を備え、
    前記溝状通路部は、前記タンク部の前記側壁の中心軸側が開口しているとともに、前記タンク部の前記側壁の中心軸側が下方を向くように傾斜することを特徴とするオイルタンク構造。
  2. 前記溝状通路部の幅は、前記導入されるオイルの温度が低温のときは、該オイルの勢いによって該溝状通路部内に流入せず、且つ前記導入されるオイルの温度が高温のときは、該オイルの勢いによって該溝状通路部内に流入する幅である請求項1記載のオイルタンク構造。
  3. 前記溝状通路部は、前記オイルの導入方向に沿って下降する螺旋状に設けられている請求項1又は2記載のオイルタンク構造。
  4. 前記溝状通路部は、その溝の深さが前記側壁の上方から下方に向かい漸次浅くなる、及び/又はその溝の幅が前記側壁の上方から下方に向かい漸次広くなる請求項1乃至のいずれか1項に記載のオイルタンク構造。
  5. 前記排出口の上方を覆うように前記タンク部内に設けられた邪魔板部を更に備える請求項1乃至のいずれか1項に記載のオイルタンク構造。
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