JP4997833B2 - 自動利得制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動利得制御装置に関し、例えば、信号の受信レベルを所定の利得係数を用いて一定レベルとして出力する自動利得制御装置に適用し得る。
特許文献1には、信号の受信レベルに応じて利得係数を自動設定して、一定レベルの信号を出力する自動利得制御装置に関する技術が開示されており、この従来の装置は、利得係数の計算に用いるサンプル数を受信レベルに応じて変化させる機能を導入することにより、受信レベルの変化に追従性の高い利得係数の計算を可能としている。
以下では、特許文献1に開示の従来の装置の動作を図2及び図3を参照しながら簡単に説明する。なお、図2は従来技術である装置の構成を示すブロック図であり、図3は従来技術である装置の基本動作の一例を示すフローチャートである。
図2に示すように、従来の自動利得制御装置100は、二乗平均回路部1、メモリ2、利得係数発生回路部3、乗算器4、判定回路部5、制御回路部6、テーブルROM7を有して構成される。
従来の自動利得制御装置100は、受信した信号を入力信号x(t)として取り込み(S1)、乗算器4において、入力信号x(t)に利得係数Agが付与されて(S2)、増幅されたz(t)(=Ag×x(t))が出力信号として乗算器4から出力される(S3)。
また、乗算器4から出力されるz(t)は、同時にフィードバックループに入力する(すなわち、二乗平均回路部1に入力する)。
二乗平均回路部1において、乗算器4からのz(t)は、処理単位であるシンボル単位で二乗平均され(S4)、その計算結果がメモリ2に記録する。そして、サンプル数単位nになるまでn回繰り返され(S5、S6)、二乗平均値Ave(j)を二乗平均回路部1で計算し(S7)、この二乗平均値Ave(j)をメモリ2に記録する(S8)。
そして、S2〜S7の動作をN回繰り返し(S9)、利得係数発生回路部3がN個の二乗平均値Ave(j)の平均値Vrを計算する(S10)。このようにして得た平均値Vrで、予め設定した基準レベルLvを割ることで利得係数Agが得られ(S11)、利得係数をこの値に更新する。
この利得係数の計算と同時に、判定回路部5はレベルの変動を監視し(S12)、所定の大きな変動があった場合に、制御回路部6は、利得係数を求めるために必要な二乗平均値の数Nや利得係数の更新間隔を変更するよう制御する(S13)。この変更の際、制御回路部6はテーブルROM7を照合し、テーブルROM7に記憶されている情報に基づいて変更する。
以上のようにして、従来の自動利得制御装置100は、利得係数の変更を行ない、信号の受信レベルの変動に応じた利得制御を行なっている。
特開2003−283278号公報
しかしながら、上述した従来の自動利得制御装置は、信号の受信レベルの変動によっては、図4に示すように、利得係数を更新する際、更新前後で利得係数の結合性に欠け、利得係数の急峻な跳躍が生じ得る。
例えば、自動利得制御装置を音声信号レベルの利得制御に用いた場合、利得係数の更新前後で音量の急変動が生じ、装置使用者に聴感的な違和感を与えてしまう場合がある、という課題があった。
そのため、利得係数の更新の際、更新前後での信号の受信レベルの急峻なレベル変更等による利得係数の跳躍を防止することができる自動利得制御装置が求められている。
かかる課題を解決するために、本発明の自動利得制御装置は、受信信号に利得を与えて信号レベルを制御する自動利得制御装置において、(1)受信信号を所定サンプル単位で二乗平均処理を行なう二乗平均処理手段と、(2)二乗平均処理手段により求められた二乗平均値を記憶する記憶手段と、(3)所定の発生間隔で、予め設定された基準出力レベルを、記憶手段に記憶されている所定数の二乗平均値の平均した値で除算して、利得係数を発生させる利得係数発生手段と、(4)受信信号の受信レベルの変動を判定する判定手段と、(5)判定手段により受信信号の受信レベルの変動が検出されると、利得係数発生手段の利得係数の発生に係る二乗平均値の数及び発生間隔を決定する利得係数発生制御手段と、(6)利得係数発生手段から受け取った更新前の利得係数と更新後の利得係数とに基づいて、所定の非線形特性により利得係数を調整する利得係数変更制御手段と、(7)利得係数変更制御手段からの利得係数を受信信号に乗算する乗算手段とを備え、利得係数変更制御手段が、利得係数発生手段から受け取った更新前の利得係数と更新後の利得係数とを比較し、更新後の利得係数が増加した場合、更新前の利得係数及び更新前の利得係数に基づいて下に凸の非線形特性で平滑化処理を行い、平滑化後の利得係数が所定の閾値に達するまで、下に凸の非線形特性による平滑化処理を行い、平滑化後の利得係数が所定の閾値に達した後は、上に凸の非線形特性による平滑化処理に切り替えて、平滑化後の利得係数が更新後の利得係数に漸近若しくは一致まで平滑化処理を行い、更新後の利得係数が減少した場合、更新前の利得係数及び更新前の利得係数に基づいて上に凸非線形特性で平滑化処理を行い、その平滑化後の利得係数が所定の閾値に達するまで、上に凸の非線形特性による平滑化処理を行い、平滑化後の利得係数が所定の閾値に達した後は、下に凸の非線形特性による平滑化処理に切り替えて、平滑化後の利得係数が更新後の利得係数に漸近若しくは一致するまで平滑化処理を行うことを特徴とする。
本発明によれば、利得係数の更新の際、更新前後での信号の受信レベルの急峻なレベル変更等による利得係数の跳躍を防止することができる。
(A)第1の実施形態
以下、本発明の自動利得制御装置の第1の実施形態を図面を参照しながら説明する。
第1の実施形態は、本発明の自動利得制御装置を用いて音声信号の利得を制御する装置に適用した場合を説明する。第1の実施形態により、利得係数の跳躍を防止することができ、聴感的な違和感の解消を実現し、優れた音声品質を確保した自動利得制御装置を提供することができる。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態に係る自動利得制御装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、第1の実施形態の自動利得制御装置100Aは、二乗平均回路部1、メモリ2、利得係数発生回路3、乗算器4、判定回路部5、制御回路部6、テーブルROM7、利得係数線形平滑部8を有して構成される。
図1に示す自動利得制御装置100Aは、図2に示す従来の自動利得制御装置100の構成要素のほかに利得係数線形平滑部8を備えるものであり、図1では、従来の自動利得制御装置100の構成要素と対応するものには同一の符号を付与している。
乗算器4は、信号x(t)を入力信号として取り込み、この入力信号x(t)に利得係数Agを付与して信号レベルを増幅したz(t)を出力するものである。なお、この信号z(t)は、出力信号として出力されると同時に、二乗平均回路部1にも入力されてフィードバックグループに入力する。また、乗算器4が入力信号x(t)に付与する利得係数Agは、利得係数線形平滑部8から与えられたものであり、後述する方法により可変なものである。
二乗平均回路部1は、乗算器4から出力された信号z(t)を入力信号として取り込み、予め定めたサンプル数単位nで二乗平均処理を行なうものである。つまり、二乗平均回路部1は、入力信号z(t)の各サンプルz(i)を二乗し、サンプル数単位n個を1サンプルとする二乗平均値Ave(j)を計算するものであり、下記式(1)を行なう。
Figure 0004997833
ここで、iは第iサンプル目であることを示し、jは第j期間であることを示す添え字である。
メモリ2は、二乗平均回路部1により求められた二乗平均値Ave(j)を記憶するものである。
利得係数発生回路部3は、制御回路部6による制御の下、メモリ2に記録されたN個の二乗平均値Ave(j)の平均化した値Vrを求めるものである(下記式(2)参照)。また、利得係数発生回路部3は、予め設定した基準出力レベル値Lvを、平均化値Vrで除算することで利得係数Agを発生させるものである(下記式(3)参照)。
Figure 0004997833
判定回路部5は、二乗平均回路部1が算出した二乗平均値Ave(j)を監視し、信号の受信レベルの急変動を判定するものである。例えば、判定回路部5は、隣接するサンプル区間の二乗平均値Ave(j)をAve(j−1)で割り、その値が予め設定された閾値以上であれば、受信レベルが急変動したとものと判断する。勿論判定回路部5による受信レベルの急変動の判定方法は特に限定されるものではない。また、判定回路部5は、信号の受信レベルの急変動を判定すると、その旨を制御回路部6に通知する。
制御回路部6は、判定回路部5から信号の受信レベルの急変動があったことの通知を受けると、テーブルROM7を照合して、利得係数発生回路部3で平均処理される区間数N、及び又は、利得係数の時間的な更新間隔の設定や変更を行なうものである。
テーブルROM7は、判定回路部5から得られる受信レベルの変動から、利得係数発生回路部3で平均化処理を施される二乗平均値の数Nを決定する手段と、利得係数の更新間隔を決定する手段と、二乗平均値の数Nと利得係数の更新間隔とを記憶するものである。
利得係数線形平滑部8は、利得係数発生回路部3により算出される利得係数の更新前後の利得係数を線形に平滑化するものであり、利得係数線形平滑部8が線形平滑化された利得係数を乗算器4に与えるものである。
(A−1)第1の実施形態の動作
続いて、本実施形態に係る自動利得制御装置100Aの動作を図面を参照して説明する。自動利得制御装置100Aの全体動作は図3に示す従来の自動利得制御装置100の動作に対応する。
以下では、本実施形態に係る利得係数線形平滑部8における動作について図5を用いて詳細に説明する。
図5において、利得係数線形平滑部8は、利得係数発生回路部3により利得係数の更新がされたことを検出する(S101)。このとき、利得係数線形平滑部8は、カウンターを備えており、利得計数の更新と同時にカウンター値を初期化し(m=1)、所定周期でカウンター値mを1ずつインクリメントさせていく(S102)。なお、本実施形態では、カウンター値mを1ずつインクリメントさせるものとして説明するが、任意の正の数ずつ増加させるようにしてもよい。
このとき、利得係数線形平滑部8を動作させる区間長τをテーブルROM7に予め設定しておき、利得係数線形平滑部8は、カウンター値mと区間長τとを比較して、利得係数線形平滑部8による平滑化処理を継続させるか又は停止させるか判定する(S103)。
ここで、利得係数線形平滑部8を動作させる区間長τは、利得係数の追従速度と直結する量であり、区間長τを小さい値に設定すると、更新後の利得係数への追従は早いが、利得係数付与後の音声レベルも急変動するので、聴覚的に違和感を生じる。また、区間長τを大きい値に設定すると、更新後の利得係数への追従は遅く、音声レベルの急峻な変動に応じた利得係数の迅速な変更ができない。そのため、区間長τの値は適正な値であることが望ましいが、例えば、本実施形態では、区間長τとして、3秒(サンプリング周波数が8kHzの場合には24000サンプル分)という値を設定する。勿論、区間長τの値はこれに限定されない。
S103において、カウンター値mが区間長τより小さい場合、S104に移行し、利得係数線形平滑部8による平滑化処理を行なう(S104)。
本実施形態における利得係数線形平滑部8による平滑化処理は、まず、利得係数発生回路部3から、更新前の利得係数Agと更新後の新たな利得係数Agとを取り込み、下記式(4)に基づいて得た利得係数Agを乗算器4に与える(S104、S105)。これにより、利得係数Agから利得係数Agへ滑らかに遷移させることができる。なお、利得係数Agは平滑化後の利得係数である。
Figure 0004997833
式(4)では、区間長τの区間で、カウンター値mに応じてAgとAgとの重みづけを変化させた利得係数Agを得るようにする。この方法によると、カウンター値mのインクリメントと共に、AgとAgの重みを少しずつ変化させることができるので、利得係数Agを滑らかに推移させることができる。
図6は、利得係数線形平滑部8による平滑化された利得係数の更新の様子を説明する説明図である。図6(A)は利得係数Agが増加した場合の様子を示し、図6(B)は利得係数Agが減少した場合の様子を示す。
図6(A)において、利得係数の更新検出後、利得係数線形平滑部8は、カウンター値を初期化して平滑化処理を開始する。そして、区間長τの期間で、上記式(4)を用いて利得係数Agを算出していくことで、AgからAgまで滑らかに変化させることができる。また、図6(B)においても、同様に、区間長τの期間でAgからAgまで滑らかに変化させることができる。
一方、S103において、カウンター値mが区間長τ以上の場合、平滑化処理を停止させると判定し、利得係数線形平滑部8による平滑化処理を終了させる(S106)。
なお、本実施形態では、上記式(4)に基づいて平滑化を実現する場合を説明するが、平滑化特性を得ることができれば、式(4)に限定されず、例えば、予め設計者が用意したデータテーブルを用いてもよい。
また、上述した第1の実施形態では、1個の式のみを用いて平滑化処理を行なう場合を示した。しかしながら、平滑化処理で用いる式は2個以上の式を用いるようにしてもよい。例えば、図7は、利得係数の更新検出後、区間長τの期間内で、2個の演算式を用いて、AgからAgまでの平滑化特性を2段階とする場合の例を示し、図7に示す2段階の処理である処理Aと処理Bの両者は異なる処理であることを示す。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上、第1の実施形態によれば、利得係数の更新を検出すると、所定の区間長期間をかけて、線形特性をもって更新前後の利得係数間を平滑化することにより、
更新前後の利得係数の跳躍を防ぐことができ、聴感的な違和感を解消することができ、その結果、通信品質を向上させることができる。
(B)第2の実施形態
次に、本発明の自動利得制御装置の第2の実施形態を図面を参照して説明する。
第2の実施形態も、第1の実施形態と同様に、本発明の自動利得制御装置を用いて音声信号の利得を制御する装置に適用した場合を説明する。
第1の実施形態に係る自動利得制御装置は利得係数の平滑化処理を線形に行なった場合を説明したが、第2の実施形態では、利得係数の平滑化処理を非線形に行なう場合を説明する。これは、人間の聴覚には非線形な特性の方が自然に感じるという特性があり、非線形の平滑化処理の方が快適な聴感を提供できる。
図8は、第2の実施形態に係る自動利得制御装置100Bの構成を示すブロック図である。図8に示す第2の実施形態の自動利得制御装置100Bは、二乗平均回路部1、メモリ2、利得係数発生回路部3、乗算器4、判定回路部5、制御回路部6、テーブルROM7、利得係数非線形平滑部9を有して構成される。
第2の実施形態の構成と第1の実施形態の構成との違いは、利得係数線形平滑部8が利得係数非線形平滑部9に置換されたことだけであり、ここでは利得係数非線形平滑部9の構成及び動作のみを説明し、その他の構成要素の構成及び動作の説明については省略する。
利得係数非線形平滑部9は、利得係数発生回路部3により算出される利得係数の更新前後の利得係数を非線形に平滑化するものであり、利得係数非線形平滑部9が非線形平滑化された利得係数を乗算器4に与えるものである。
図9は、第2の実施形態に係る自動利得制御装置100Bの利得係数非線形平滑部9の動作を図面を参照して説明する。
まず、利得係数非線形平滑部9は、第1の実施形態と同様にして、利得係数発生回路部3により算出された利得係数の更新を検出すると(S201)、平滑化処理を行ない(S202)、求めた利得係数を乗算器4に転送する(S203)。
ここで、利得係数非線形平滑部9による平滑化処理は、下記式(5)を用いて、更新前後の利得係数AgとAgとに基づいて利得係数の平滑化を行なう。
Figure 0004997833
なお、式(5)の「t」は時間を示しており、又「δ」は時定数であり、利得係数の平滑化速度を決定する値である。このδは0<δ<1の任意の値をとることができ、図10に、δの値の違いによる非線形性の違いを示す。図10に示すように、δの値は、0に近いほど平滑化速度は早く、1に近いほど平滑化速度は遅くなる。δの値は、特に限定されず、適した値を適用することができるが、本実施形態では0.9とした。
図11は、本実施形態の利得係数非線形平滑部9による利得係数の更新の平滑化の様子を示す図であり、図11(A)は利得係数が増加した場合の様子を示し、図11(B)は利得係数が減少した場合の様子を示す。
図11に示す利得係数の平滑化の様子と図6に示す利得係数の平滑化の様子とを比較すると、図11に示す利得係数非線形平滑部9による利得係数の平滑化は非線形に平滑化されていることが分かる。これにより、聴感的に自然な平滑化処理を実現することができる。
なお、第2の実施形態では、上記式(5)に基づいて平滑化を実現することを説明したが、所望の平滑化特性が得られるならば、予め設計者が用意したデータテーブルを用いるようにしてもよい。
また、第2の実施形態では、1個の時定数を用いた場合、2個以上の時定数を用いるようにしてもよい。例えば、図12は、2つの時定数遷移を用いて非線形特性を実現した場合の利得係数の平滑化の様子を示す。
以上のように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第2の実施形態によれば、より聴感的に自然な平滑化を実現でき、消費電力も低減でき、なおかつ、通信品質を向上させることができる。
(C)第3の実施形態
次に、本発明の自動利得制御装置の第3の実施形態を図面を参照しながら説明する。
第3の実施形態も第1の実施形態と同様に音声信号に対する利得制御をする場合を説明する。
第2の実施形態では時定数遷移を用いて利得係数の平滑化を行なったが、この方式は平滑化動作後に目標とする利得係数Agに漸近するが、完全に利得係数Agに一致することはない。そのため、平滑化終了時に目標レベルに達していない可能性がある。
そこで、第3の実施形態では、この課題を解決するために、確実かつ厳密に目標レベルに到達させるための非線形平滑方式を提供する。第3の実施形態は、更新前後の利得係数を平滑化するために、非線形な数学関数を用いることを特徴とする。
第3の実施形態に係る自動利得制御装置の構成は、図8に示す第2の実施形態で説明した構成に対応するため、図8を用いて説明する。
第3の実施形態と第2の実施形態との違いは、利得係数非線形平滑部9の機能であり、特に、利得係数非線形平滑部9の平滑化処理に用いる非線形関数の違いである。そこで、以下では利得係数非線形平滑部9の動作を詳細に説明する。
利得係数非線形平滑部9は、利得係数発生回路3による利得係数の更新を検出すると、更新前後の利得係数の増減を判定し、その判定結果に応じた所定の非線形関数を用いて利得係数の平滑化を行なうものである。
ここで、非線形関数には、上に凸なものと下に凸なものとがあるが、第3の実施形態では、上に凸な非線形関数及び下に凸な非線形関数を用いて利得係数を平滑化する場合をそれぞれ説明する。
第3の実施形態の利得係数非線形平滑部9が用いる下に凸な非線形性関数の具体例は下記式(6)に示す関数が挙げられる。
Figure 0004997833
なお、ξは、平滑化パラメータであり、ξ>1の場合には非線形関数の特性を単調増加にし、0<ξ<1の場合には非線形関数の特性を単調減少にする。
また、第3の実施形態の利得係数非線形平滑部9が用いる上に凸な非線形性関数の具体例は、単調減少関数は下記式(7)、単調増加関数は下記式(8)に示す関数が挙げられる。
Figure 0004997833
なお、式(7)及び(8)において、「t」は時間を表しており、利得係数の更新毎に0に初期化され、1サンプル毎に1ずつインクリメントされる。なお、インクリメントのタイミングは1サンプル毎ではなく、例えば、10サンプル毎などの任意のサンプル毎でもよい。また、インクリメントの量は1ずつではなく、例えば5ずつなどの任意の量でもよい。
図13は、第3の実施形態の自動利得制御装置の利得係数非線形平滑部9の動作を示すフローチャートである。
まず、第3の実施形態の利得係数非線形平滑部9は、利得係数発生回路部3による利得係数の更新を検出すると(S301)、更新前後の利得係数が増加したか減少したかを判定する(S302)。
この判定は、平滑化後に更新後の利得係数Agに収束させるために必要となる。なぜなら、利得係数が増加した場合は平滑化特性が単調増加となる非線形関数を用いなければ、Agに収束できない。一方、利得係数が減少したら、平滑化特性が単調減少となる非線形関数を用いなければAgに収束しない。このように、利得係数の増減に応じて用いる平滑化処理を変更するために、利得係数が増加したか若しくは減少したかの判定が必要となる。
S302における判定結果に応じて、3通りの処理が分岐するので、1つずつ説明する。
まず、更新後の利得係数が増加した場合にはS303に移行し、利得係数非線形平滑部9は、単調増加関数を選択し、平滑化処理を行なう(S303)。そして、単調増加関数を用いて平滑化処理の終了判定を行なう(S304)。ここでの判定方法は、平滑化過程の利得係数Ag2´(t)と更新後の利得係数Agの大小を比較し、Ag2´(t)の方が大きければ、利得係数の平滑化は終了するとする。ただし、この段階でのAg2´(t)は目標値のAgより大きいのでS305でAgに置換する(S305、S309)。
次に、更新後の利得係数が減少した場合にはS307に移行し、利得係数非線形平滑部9は、単調減少関数を選択し、平滑化処理を行なう(S306)。そして、単調減少関数を用いて平滑化処理の終了判定を行なう(S307)。ここでの判定方法は、平滑化過程の利得係数Ag2´(t)と更新後の利得係数Agの大小を比較し、Ag2´(t)のほうが小さければ、利得係数の平滑化は終了とする。ただし、この段階でのAg2´(t)は目標のAgよりも小さいので、S308でAgに置換する(S308、S309)。
最後に、更新前後で利得係数が変化しなかった場合には平滑化処理は行なわれない(S309)。
次に、非線形関数の具体例として式(6)を用いた場合の処理を図14を用いて説明する。
まず、利得係数非線形平滑部9は、利得係数の更新を検出すると(S401)、更新前後の利得係数AgとAgとを比較して、更新後の利得係数が増加したか減少したかを判定する(S402)。
S402において、更新後の利得係数Agが増加していると判定する場合、S403に移行し、平滑化パラメータとしてξ(ξ>1)を設定する(S403)。こうすることで、非線形関数の特性を単調増加にすることができる。
次に、利得係数非線形平滑部9は、ξを設定した上記式(6)を用いて、平滑化処理を行なう(S404)。このとき、利得係数非線形平滑部9は、上記式(6)より得たAg2´(t)とAgとを比較し(S405)、Agの方が大きいときにはAg2´(t)を乗算器4に転送する共に平滑化処理を継続し(S406)、一方、Agの方が小さいときには平滑化処理を停止し、以降の利得係数としてAgを用いる(S407、S412)。
また、S402において、更新後の利得係数Agが減少していると判定する場合、S408に移行し、平滑化パラメータとしてξ(0<ξ<1)を設定する(S408)。こうすることで、非線形関数の特性を単調減少とすることができる。
次に、利得係数非線形平滑部9は、ξを設定した上記式(6)を用いて、平滑化処理を行なう(S409)。このとき、利得係数非線形平滑部9は、上記式(6)より得たAg2´(t)とAgとを比較し(S410)、Agの方が小さいときにはAg2´(t)を乗算器4に転送すると共に平滑化処理を継続し(S411)、Agの方が大きいときには平滑化処理を停止し、以降の利得係数としてAgを用いる(S407、S412)。
さらに、S402において、更新前後の利得係数が変化しないと判定した場合には、利得係数非線形平滑部9は平滑化処理を行なわない(S412)。
図16は、利得係数非線形平滑部9が式(6)を用いて利得係数の更新の平滑化の様子を示す図であり、図16(A)は利得係数が増加した場合の様子を示し、図16(B)は利得係数が減少した場合の様子を示す。
図16(A)及び(B)に示すように、利得係数非線形平滑部9が利得係数の更新を検出して平滑化処理を開始し、利得係数AgからAgまでを下に凸な非線形特性で平滑化することができる。
続いて、上記式(7)、(8)を用いた場合の処理を図15を参照して説明する。
図15において、利得係数非線形平滑部9は、利得係数発生部3による利得係数の更新を検出すると(S501)、更新前後の利得係数が増加したか減少したかを判定する(S502)。
S502において、更新後の利得係数Agが増加していると判定する場合、S503に移行し、利得係数非線形平滑部9は、更新後の利得係数Agに収束できるように、単調増加関数である式(7)を用いて平滑化処理を行なう(S503)。そして、利得係数非線形平滑部9は、上記式(7)より得たAg2´(t)とAgとを比較し(S504)、Agの方が大きいときにはAg2´(t)を乗算器4に転送する共に平滑化処理を継続し(S505)、一方、Agの方が小さいときには平滑化処理を停止し、以降の利得係数としてAgを用いる(S506、S509)。
また、S502において、更新後の利得係数Agが減少していると判定する場合、S507に移行し、更新後の利得係数Agに収束できるように、単調減少関数である式(8)を用いて平滑化処理を行なう(S507)。そして、利得係数非線形平滑部9は、上記式(8)より得たAg2´(t)とAgとを比較し(S508)、Agの方が小さいときにはAg2´(t)を乗算器4に転送すると共に平滑化処理を継続し(S509)、Agの方が大きいときには平滑化処理を停止し、以降の利得係数としてAgを用いる(S506、S510)。
さらに、S502において、更新前後の利得係数が変化しないと判定した場合には、利得係数非線形平滑部9は平滑化処理を行なわない(S510)。
図17は、利得係数非線形平滑部9が式(7)、式(8)を用いて利得係数の更新の平滑化の様子を示す図であり、図17(A)は利得係数が増加した場合の様子を示し、図17(B)は利得係数が減少した場合の様子を示す。
図17(A)及び(B)に示すように、利得係数非線形平滑部9が利得係数の更新を検出して平滑化処理を開始し、利得係数AgからAgまでを上に凸な非線形特性で平滑化することができる。
なお、第3の実施形態では、利得係数非線形平滑部9が用いる下に凸な非線形性関数の具体的な例として式(6)を例示し、また上に凸な非線形性関数の具体的な例として式(7)、(8)を例示したが、非線形関数は特に限定されることない。
また、本実施形態では、ξ=1.0、ξ=0.9、α=−0.85、β=1.24としたが、これらの値も限定されるものではない。
なお、第3の実施形態では、式(6)、式(7)、式(8)に基づいて平滑化を実現することを説明したが、所望の平滑化特性が得られるならば、予め設計者が用意したデータテーブルを用いるようにしてもよい。
また、第3の実施形態の変形例として、利得係数非線形平滑部9が、2個以上の下に凸な非線形関数を用いたり、2個以上の上に凸な非線形関数を用いたりして、平滑化の際の非線形特性を実現するようにしてもよい。
図18及び図19は、2個の非線形関数を用いて平滑化した場合の様子を示す図である。図18は下に凸な非線形関数を2個用いた場合の様子であり、図19は上に凸の非線形関数を2個用いた場合の様子である。
以上のように、第3の実施形態によれば、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第3の実施形態によれば、第2の実施形態とは異なる方法により、聴感上快適な特性を実現することができ、なおかつ、より確実かつ厳密に目標レベルに収束させることができる。
(D)第4の実施形態
続いて、本発明の自動利得制御装置の第4の実施形態を図面を参照しながら説明する。
第1〜第3の実施形態では、利得係数の更新の際、線形関数や非線形関数を用いて、更新前後の利得係数間を平滑に変化させる場合を説明したが、第1〜第3の実施形態の平滑化処理によれば、例えば、図20、図21、図22、図23に示すように、平滑化処理の開始時及び又は終了時等に尖点が生じるため、聴感的な違和感を発生させる可能性がある。
そこで、第4の実施形態では、平滑化処理で生じる尖点による聴感的な違和感を少なくするため、複数の非線形平滑化処理を組み合わせることで、更新前後の利得係数を平滑化することを特徴とする。
第4の実施形態の構成は、図8に示す第2の実施形態で説明した構成に対応するので、以下では図8を用いて説明する。また、第4の実施形態では、利得係数非線形平滑部の機能が第2〜第3の実施形態と異なるので、以下では、利得係数非線形平滑部の動作を詳細に説明する。
図8において、第4の実施形態の利得係数非線形平滑部は、第3の実施形態と同様に、更新前後の利得係数の増減に応じて平滑化特性を単調増加又は単調減少の切替を行ない、目標とする利得係数に達するまで平滑化処理を続けるものである。
また、第4の実施形態の利得係数非線形平滑部は、第3の実施形態と異なり、平滑化の際、上に凸な非線形関数による平滑化処理と下に凸の非線形関数による平滑化処理の2つを組み合わせるものである。このようにすることで、平滑化開始時及び終了時に尖点を発生させることなく、利得係数の平滑化が可能となる。
図24は、第4の実施形態の利得係数非線形平滑部の動作を示すフローチャートである。
図24において、第3の実施形態と同様に、第4の実施形態の利得係数非線形平滑部は、利得係数発生部3による利得係数の更新を検出すると(S601)、更新前後の利得係数が増加したか減少したかを判定し(S602)、利得係数が増加した場合にはS603に移行し、利得係数が減少した場合にはS608に移行する。
まず、更新後の利得係数が増加した場合の動作を説明する。更新後の利得係数が増加した場合、利得係数非線形平滑部は、まず、下に凸な非線形関数を用いて平滑化処理を行なう(S603)。ここで、利得係数非線形平滑部がまず下に凸な非線形関数を用いて平滑処理を行なうことで、平滑化開始時に尖点が生じないようにすることができる。
次に、利得係数非線形平滑部は平滑化処理の切替判定を行なう(S604)。具体的には、Ag2´(t)と予め定めた閾値Θ(Θは、Ag<Θ<Agの任意な値)とを比較し、Ag2´(t)が閾値Θを上回ったかどうかを判定する(S604)。そして、Ag2´(t)が閾値Θを上回っていた場合にはS605に移行し、そうでない場合にはS603に移行し平滑化処理を続行する。
図25は、第4の実施形態において、更新後の利得係数が増加した場合の利得係数の平滑化処理の結果を示す図である。図25に示すように、閾値Θは上述したようにAg<Θ<Agの任意な値を用いることができ、特に限定されないが、本実施形態ではAgとAgの平均値を用いる。
S604においてAg2´(t)が閾値Θを上回っていた場合、利得係数非線形平滑部9は、次に、上に凸な非線形関数を用いて平滑化処理を行なう(S605)。このように、利得係数非線形平滑部が上に凸な非線形関数を用いて平滑処理を行なうことで、平滑化処理の終了時に尖点が発生しないようにすることができる。
そして、利得係数非線形平滑部は、第3の実施形態と同様に、Ag2´(t)とAgとの比較による終了判定を行ない、Agの方が大きいときにはAg2´(t)を乗算器4に転送する共に平滑化処理を継続し、一方、Agの方が小さいときには平滑化処理を停止し、以降の利得係数としてAgを用いて(S606、S607)、利得係数非線形平滑部による平滑化処理を停止する(S613)。
図25に示すように、利得係数が閾値Θに達するまでは下に凸な非線形関数に従って更新されていき、利得係数が閾値Θに達した後は上に凸な非線形関数に従って更新されていくこととすることで、平滑化処理の開始時及び又は終了時に生じ得る尖点の発生をなくすことができるので、聴感的な違和感をなくすることができる。
次に、S602において、更新後の利得係数が減少した場合の動作を説明する。更新後の利得係数が減少した場合、利得係数非線形平滑部は、まず、上に凸な非線形関数を用いて平滑化処理を行なう(S608)。ここで、利得係数非線形平滑部がまず上に凸な非線形関数を用いて平滑処理を行なうことで、平滑化開始時に尖点が生じないようにすることができる。
次に、利得係数非線形平滑部は平滑化処理の切替判定を行なう(S609)。具体的には、Ag2´(t)と予め定めた閾値Θ(Θは、Ag<Θ<Agの任意な値)とを比較し、Ag2´(t)が閾値Θを下回ったかどうかを判定する(S609)。そして、Ag2´(t)が閾値Θを下回っていた場合にはS610に移行し、そうでない場合にはS608に移行し平滑化処理を続行する。
図26は、第4の実施形態において、更新後の利得係数が減少した場合の利得係数の平滑化処理の結果を示す図である。図26に示すように、閾値Θは上述したようにAg<Θ<Agの任意な値を用いることができ、特に限定されないが、本実施形態ではAgとAgの平均値を用いる。
S609においてAg2´(t)が閾値Θを下回っていた場合、利得係数非線形平滑部は、次に、下に凸な非線形関数を用いて平滑化処理を行なう(S610)。このように、第4の実施形態の利得係数非線形平滑部が下に凸な非線形関数を用いて平滑処理を行なうことで、平滑化処理の終了時に尖点が発生しないようにすることができる。
そして、第4の実施形態の利得係数非線形平滑部は、第3の実施形態と同様に、Ag2´(t)とAgとの比較による終了判定を行ない、Agの方が小さいときにはAg2´(t)を乗算器4に転送する共に平滑化処理を継続し、一方、Agの方が大きいときには平滑化処理を停止し、以降の利得係数としてAgを用いて(S611、S612)、利得係数非線形平滑部による平滑化処理を停止する(S613)。
さらに、S602において、更新前後の利得係数が変化しないと判定した場合には、利得係数非線形平滑部は平滑化処理を行なわない(S613)。
なお、第4の実施形態では、非線形平滑化処理を2段階用いることを想定したが、平滑化処理に用いる非線形関数は2段階に限定されない。また、S605、S610における平滑化には第2の実施形態で説明した平滑化方式を用いるようにしてもよい。
また、本実施形態では、第3の実施形態と同様に、式(6)〜式(8)を用いた場合を示したが、所定の平滑化特性が得られるならば、予め設計者が用意したデータテーブルを用いてもよい。
図27は、第4の実施形態の利得係数非線形平滑部9による平滑化処理の結果を示すものである。図27に示すように、第4の実施形態によれば、第1〜第3の実施形態の平滑化処理を実現する際に生じ得る尖点を発生させることなく、平滑化処理を施すことができ、その結果、通信品質をより向上させることができる。
(E)第5の実施形態
次に、本発明の自動利得制御装置の第5の実施形態を図面を参照しながら説明する。
第1〜第4の実施形態では、更新前後の利得係数の差に応じて、平滑化動作の所要時間(第1の実施形態では区間長τ、第2の実施形態では時定数δ、第3及び第4の実施形態では平滑化パラメータξ、α、β)を変更できない。
そのため、更新前後の利得係数の差が小さい場合には平滑化処理を必要以上にゆっくり行なうために目標レベルへの到達が遅くなり、逆に更新前後の利得係数の差が大きい場合には、平滑化処理が早すぎて聴感上の違和感が解消しきれないことがある。
そこで、第5の実施形態では、更新前後の利得係数の差に応じて、平滑化処理時間を変更することができるようにする。
図28は、第5の実施形態の自動利得制御装置100Cの構成を示すブロック図である。図28に示す第5の実施形態の自動利得制御装置100Cは、二乗平均回路部1、メモリ2、利得係数発生回路部3、乗算器4、判定回路部5、制御回路部6、テーブルROM7、利得係数平滑部14、平滑化時間調整部15を有して構成される。
第5の実施形態の構成と第1〜第4の実施形態の構成との違いは、平滑化時間調整部15を備える点であり、ここでは平滑化時間調整部15の構成及び動作のみを説明し、その他の構成要素の構成及び動作の説明については省略する。
なお、本実施形態の利得係数平滑部14は、第1の実施形態で説明した利得係数線形平滑部や第2〜第4の実施形態で説明した利得係数非線形平滑部のいずれかのものを適用することができる。また、第1の実施形態の利得係数線形平滑部と、第2〜第4の実施形態の利得係数非線形平滑部のいずれかのものとを有した線形特性と非線形特性と有するものを利得係数平滑部14として適用するようにしてもよい。
平滑化時間調整部15は、利得係数発生回路部3により算出された更新前後の利得係数の変化量に応じた平滑化時間を決定し、その決定した平滑化時間を利得係数平滑部14に与えるものである。
図29は、平滑化時間調整部15の動作を示すフローチャートである。
図29において、平滑化時間調整部15は、利得係数発生回路部3により算出された利得係数を受け取ると、更新前の利得係数Agと更新後の利得係数Agとに基づいて利得係数の変化量ΔAgを求める(S701)。
ここで、利得係数変化量ΔAgの算出方法は、特に限定されないが、例えば、利得係数Agが線形スケールならば、ΔAg=Ag/Agにより求めることができる。また、利得係数Agが対数スケールならば、ΔAg=Ag−Agにより求めてもよい。なお、本文中では線形スケールとして説明する。
平滑化時間調整部15が利得係数変化量ΔAgを求めると、平滑化時間調整部15は利得係数変化量ΔAgと予め設定された閾値Θmax及びΘminとを比較し(S702)、その結果に応じて平滑化時間を調整する。
利得係数変化量ΔAgが閾値Θminより小さい場合、平滑化時間調整部15は、所定の平滑化時間を短縮し、その短縮した平滑化時間を利得係数平滑部14に与える(S703、S706)。
ここで、平滑化時間を短縮する方法として、後述するように、利得係数平滑部14に、第1の実施形態に係る利得係数線形平滑部8を適用する場合には、区間長τを短くなるように変更し、また第2の実施形態に係る利得係数非線形平滑部を適用する場合には、時定数δを小さく変更する方法が考えられる。
なお、区間長τ、時定数δ等の変更については、予め決められた区間長、時定数等に変更するものとする。
また、利得係数変化量ΔAgが閾値Θmaxより大きい場合、所定の平滑化時間を延長し、その延長した平滑化時間を利得係数平滑部14に与える(S704、S706)。
ここで、平滑化時間を延長する方法として、後述するように、利得係数平滑部14に、第1の実施形態に係る利得係数線形平滑部を適用する場合には、区間長τを長くなるように変更し、また第2の実施形態に係る利得係数非線形平滑部を適用する場合には、時定数δを大きく変更するする方法が考えられる。
さらに、利得係数変化量ΔAgが閾値Θmin以上、閾値Θmax以下(Θmin≦ΔAg≦Θmax)である場合、所定の平滑化時間を変更せずに、利得係数平滑部14に与える(S705、S706)。
以下では、本実施形態の動作を、第1の実施形態で説明した区間長τ、第2の実施形態で説明した時定数δの調整動作を例にして説明する。勿論、第3の実施形態で説明したξ、α、βを用いる場合の調整動作についても変更することができる。
例えば、ΔAg=5.6、Θmax=3.1、Θmin=1.5、区間長τ=1(秒)、時定数δ=0.9であるとする。
このような場合、ΔAg>Θmaxであるから、平滑化時間調整部15は、平滑化時間を延長する処理を行なう。そこで、区間長τ=2(秒)、時定数δ=0.9と変更する。このように処理することによって、更新前後の平滑化時間を長くすることができ、聴感上の違和感が生じないような利得係数平滑化を実現できる。
また例えば、ΔAg=1.2、Θmax=3.1、Θmin=1.5、区間長τ=1(秒)、時定数δ=0.9であるとする。
このような場合、ΔAg<Θminなので平滑化時間を短縮させる処理を行なう。そこで、区間長τ=0.5(秒)、時定数δ=0.9と変更する。このように処理することによって、更新前後の平滑化時間を短縮することができ、目標レベルの到達が早く、かつ、聴感上違和感が生じないような利得係数平滑化を実現できる。
なお、上述の動作説明で用いた数値は例であり、これらに限定されない。
以上のように、第5の実施形態によれば、更新前後の利得係数の差が大きい場合には、平滑化時間を延長して利得係数の平滑化処理を十分な時間をかけて行なうようにすることで、聴感上の違和感を解消できる。
また、第5の実施形態によれば、更新前後の利得係数の差が小さい場合には、平滑化時間を短くして利得係数の平滑化処理を早く行ない、目標レベルへの到達が早くすることができ、なおかつ、聴感上の違和感を解消できる。
その結果として、通信品質を向上させることができる。
(F)他の実施形態
図30〜図33は、図2で示した従来の自動利得制御装置も含め、第1〜第5の実施形態で説明した自動利得制御装置の変形実施形態を示す。
図30は図2に示す自動利得制御装置100の変形構成を示すブロック図であり、図31は第1の実施形態の自動利得制御装置100Aの変形構成を示すブロック図であり、図32は第2〜第4の実施形態の自動利得制御装置の変形構成を示すブロック図であり、図33は第5の実施形態の自動利得制御装置100Cの変形構成を示すブロック図である。
図2や第1〜第5の実施形態で説明した自動利得制御装置では、乗算器4から出力された信号z(i)が二乗平均回路部1に入力するものとしているが、図30〜図33に示す変形構成の自動利得制御装置100D〜100Gでは、信号x(i)が二乗平均回路部1に入力する構成である。
このように、二乗平均回路部1が、利得係数が乗算される前の信号を取り込んでも、乗算器4により利得係数が乗算された結果を取り込んだときと同様の効果を得ることができる。
また、二乗平均回路部は、二乗平均ではなく、例えば下記式(9)より入力信号の絶対値の平均を求めてよい。
Figure 0004997833
第1の実施形態の自動利得制御装置の構成を示すブロック図である。 従来の自動利得制御装置の構成を示すブロック図である。 従来の自動利得制御装置の動作を示すフローチャートである。 従来の自動利得制御装置による利得係数の更新の様子を示す図である。 第1の実施形態の利得係数線形平滑部の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態の自動利得制御装置による利得係数の平滑化の様子を示す図である。 第1の実施形態の自動利得制御装置の変形例による利得係数の平滑化の様子を示す図である。 第2の実施形態の自動利得制御装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態の利得係数非線形平滑部の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態の自動利得制御装置において時定数δの値の違いによる非線形性の違いを示す図である。 第2の実施形態の自動利得制御装置による利得係数の平滑化の様子を示す図である。 第2の実施形態の自動利得制御装置の変形例による利得係数の平滑化の様子を示す図である。 第3の実施形態の利得係数非線形平滑部の動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態の利得係数非線形平滑部の動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態の利得係数非線形平滑部の動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態の利得係数非線形平滑部による利得係数の平滑化の様子を示す図である。 第3の実施形態の利得係数非線形平滑部による利得係数の平滑化の様子を示す図である。 第3の実施形態の利得係数非線形平滑部の変形例による利得係数の平滑化の様子を示す図である。 第3の実施形態の利得係数非線形平滑部の変形例による利得係数の平滑化の様子を示す図である。 第1の実施形態の利得係数線形平滑部による利得係数の平滑化処理での尖点発生の様子を示す図である。 第2の実施形態の利得係数非線形平滑部による利得係数の平滑化処理での尖点発生の様子を示す図である。 第3の実施形態の利得係数非線形平滑部による利得係数の平滑化処理での尖点発生の様子を示す図である。 第3の実施形態の利得係数非線形平滑部による利得係数の平滑化処理での尖点発生の様子を示す図である。 第4の実施形態の利得係数非線形平滑部の動作を示すフローチャートである。 第4の実施形態の利得係数非線形平滑部による利得係数の平滑化の様子を示す図である。 第4の実施形態の利得係数非線形平滑部による利得係数の平滑化の様子を示す図である。 第4の実施形態の利得係数非線形平滑部による利得係数の平滑化の様子を示す図である。 第5の実施形態の自動利得制御装置の構成を示すブロック図である。 第5の実施形態の平滑化時間調整部の動作を示すフローチャートである。 他の実施形態の自動利得制御装置の構成を示すブロック図である。 他の実施形態の自動利得制御装置の構成を示すブロック図である。 他の実施形態の自動利得制御装置の構成を示すブロック図である。 他の実施形態の自動利得制御装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
100、100A〜100G…自動利得制御装置、1…二乗平均回路部、2…メモリ、3…利得係数発生回路部、4…乗算器、5…判定回路部、6…制御回路部、7…テーブルROM、8…利得係数線形平滑部、9…利得係数非線形平滑部、14…利得係数平滑部、15…平滑化時間調整部。

Claims (2)

  1. 受信信号に利得を与えて信号レベルを制御する自動利得制御装置において、
    受信信号を所定サンプル単位で二乗平均処理を行なう二乗平均処理手段と、
    上記二乗平均処理手段により求められた二乗平均値を記憶する記憶手段と、
    所定の発生間隔で、予め設定された基準出力レベルを、上記記憶手段に記憶されている所定数の上記二乗平均値の平均した値で除算して、利得係数を発生させる利得係数発生手段と、
    受信信号の受信レベルの変動を判定する判定手段と、
    上記判定手段により受信信号の受信レベルの変動が検出されると、上記利得係数発生手段の利得係数の発生に係る上記二乗平均値の数及び上記発生間隔を決定する利得係数発生制御手段と、
    上記利得係数発生手段から受け取った更新前の利得係数と更新後の利得係数とに基づいて、所定の非線形特性により利得係数を調整する利得係数変更制御手段と、
    上記利得係数変更制御手段からの利得係数を受信信号に乗算する乗算手段と
    を備え
    上記利得係数変更制御手段が、
    上記利得係数発生手段から受け取った更新前の利得係数と更新後の利得係数とを比較し、
    更新後の利得係数が増加した場合、更新前の利得係数及び更新前の利得係数に基づいて下に凸の非線形特性で平滑化処理を行い、平滑化後の利得係数が所定の閾値に達するまで、下に凸の非線形特性による平滑化処理を行い、平滑化後の利得係数が所定の閾値に達した後は、上に凸の非線形特性による平滑化処理に切り替えて、平滑化後の利得係数が更新後の利得係数に漸近若しくは一致まで平滑化処理を行い、
    更新後の利得係数が減少した場合、更新前の利得係数及び更新前の利得係数に基づいて上に凸非線形特性で平滑化処理を行い、その平滑化後の利得係数が所定の閾値に達するまで、上に凸の非線形特性による平滑化処理を行い、平滑化後の利得係数が所定の閾値に達した後は、下に凸の非線形特性による平滑化処理に切り替えて、平滑化後の利得係数が更新後の利得係数に漸近若しくは一致するまで平滑化処理を行う
    ことを特徴とする自動利得制御装置。
  2. 更新前の利得係数と更新後の利得係数との変化量に基づいて、上記利得係数変更制御手段による利得係数の変更処理にかかる時間を調整する時間調整手段を備えることを特徴とする請求項に記載の自動利得制御装置。
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