JP4997151B2 - 電気化学素子用電解液及びこれを用いた電気化学素子 - Google Patents
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Description
すなわち本発明の電気化学素子用電解液の特徴は、一般式(1)で示されるイミダゾリウム塩(A)を含有してなる電気化学素子用電解液であって、
一般式(2)で示される化合物(B1)及び一般式(3)で示される化合物(B2)の合計含有量がイミダゾリウム塩(A)、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計重量に対して、0.001〜0.2重量%である点を要旨とする。
本発明の電気化学素子又は電気二重層キャパシタは、上記の電解液を用いるため、抵抗変化率が大きくならず、静電容量の保持率が小さくならないという効果を奏する。
R1〜R5のうち、炭素数1〜3のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基及びイソプロピル基が挙げられる。
1,2,3−トリメチルイミダゾリウム、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリウム、1,3−ジメチル−2−エチルイミダゾリウム、1,2−ジエチル−3−メチルイミダゾリウム、1,3−ジエチル−2−メチルイミダゾリウム、1,2,3−トリエチルイミダゾリウム、1−プロピル−2,3−ジメチルイミダゾリウム、1−イソプロピル−2,3−ジメチルイミダゾリウムなど。
1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリウム、1−エチル−2,3,4−トリメチルイミダゾリウム、2−エチル−1,3,4−トリメチルイミダゾリウム、1,2−ジエチル−3,4−ジメチルイミダゾリウム、1,3−ジエチル−2,4−ジメチルイミダゾリウム、1,2,3−トリエチル−4−メチルイミダゾリウム、1,2,3−トリメチル−4−エチルイミダゾリウム、1,4−ジエチル−2,3−ジメチルイミダゾリウム、2,4−ジエチル−1,3−ジメチルイミダゾリウム、1,2,4−トリエチル−3−メチルイミダゾリウム、1,3,4−トリエチル−2−メチルイミダゾリウム、1,2,3,4−テトラエチルイミダゾリウム、1−プロピル−2,3,4−トリメチルイミダゾリウム、1−イソプロピル−2,3,4−トリメチルイミダゾリウムなど。
1,2,3,5−テトラメチルイミダゾリウム、1−エチル−2,3,5−トリメチルイミダゾリウム、1,2−ジエチル−3,5−ジメチルイミダゾリウム、1,5−ジエチル−2,3−ジメチルイミダゾリウム、1,2,5−トリエチル−3−メチルイミダゾリウム、1−プロピル−2,3,5−トリメチルイミダゾリウム、1−イソプロピル−2,3,5−トリメチルイミダゾリウムなど。
1,2,3,4,5−ペンタメチルイミダゾリウム、1−エチル−2,3,4,5−テトラメチルイミダゾリウム、2−エチル−1,3,4,5−テトラメチルイミダゾリウム、3−エチル−1,2,4,5−テトラメチルイミダゾリウム、4−エチル−1,2,3,5−テトラメチルイミダゾリウム、1,2,3,4,5−ペンタエチルイミダゾリウム、1−プロピル−2,3,4,5−テトラメチルイミダゾリウム、1−イソプロピル−2,3,4,5−テトラメチルイミダゾリウムなど。
化合物(B1)としては、たとえば、表1に表した化合物等が挙げられる。なお、R1、R6、R7、R8、X1、X2及びX3は、それぞれ一般式(2)に対応し、CH3はメチル基、C2H5はエチル基、CH2はメチレン基、Hは水素原子、c1は−OC(=O)−O−CH3で表される基、−はR4、R5が水素原子であってX2、X3がイミダゾール環に直接結合していることを示す。
これらのうち、(B17)、(B18)及び(B19)が好ましい。
これらのうち、(B27)、(B28)及び(B29)が好ましい。
なお、化合物(B1)及び(B2)の化学構造は、イミダゾール骨格でありイミダゾリウム塩(A)と類似の化学構造であるため、電気化学的劣化を受けにくく、上記範囲であると、電解液の性能への悪影響が抑制される。
HPLCの測定条件としては、たとえば、以下、例示できる。
カ ラ ム :ポリマーコート型充填剤を充填したもの(Shim−pack SCR−102(H) × 2本(4.6mmφ×25cm)株式会社島津製作所)
移 動 相 :過塩素酸緩衝液(pH2〜3)
流 速:0.8ml/min
検 出 器 :UV(210nm)
温 度:40℃
測 定 試 料 :移動相で20倍希釈
内部標準物質:安息香酸
HPLCの測定条件としては、たとえば、以下、例示できる。
カ ラ ム :ポリマーコート型充填剤を充填したもの(Develosil C18−MG(4.6mmφ×25cm)、株式会社資生堂)
移 動 相 :リン酸緩衝液(pH2〜3)
流 速:0.8ml/min
検 出 器 :UV(210nm)
温 度:40℃
測 定 試 料 :移動相で2500倍希釈
内部標準物質:4−メチルアミノピリジン
非水溶媒としては公知のもの等が使用され、イミダゾリウム塩(A)の溶解性と電気化学的安定性とを考慮して適宜選択でき、例えば、以下のものが含まれる。これら非水溶媒は、単独で用いてもよいし、2種以上の混合物であってもよい。
電気化学キャパシタは、基本構成物品として、電極、集電体、セパレーターを備えるとともに、キャパシタに通常用いられるケース、ガスケットなどを任意に備え、アルゴンガス雰囲気(露点−50℃)のグローブボックス内等で電極及びセパレーターに電解液が含浸されて構成される。
電気二重層キャパシタの基本構造としては、2つの分極性電極の間にセパレーターを挟み、このセパレーターに電解液を含浸させたものである。分極性電極の主成分は、電解液に対して電気化学的に不活性で、かつ、適度な電気伝導度を有することが必要であり、炭素質物(活性炭、グラファイト、カーボンナノチューブ、ポリアセン系有機半導体等)が好ましく、正極と負極の少なくとも一方は炭素質物質であることが好ましい。炭素質物のうち、電荷が蓄積する電極界面が大きいという観点から、BET法(窒素ガス)により求めた比表面積が10m2/g以上の多孔性炭素物質(例えば活性炭)がさらに好ましい。多孔性炭素物質の比表面積は、目的とする単位面積あたりの静電容量(F/m2)と、高比表面積化に伴う嵩密度の低下を勘案して選択されるが、30〜2,500m2/gが好ましく、体積あたりの静電容量が大きいことから、さらに好ましくは300〜2,300m2/gである。
なお、化合物(B1)及び化合物(B2)には各々3種類の異性体が存在するが、これらの異性体を含めて化合物(B1)及び化合物(B2)は、HPLCのUVスペクトルで1ピークとして検出された。
(W1)=((安息香酸の重量)×100/(試料の重量))×((WB)/(WA))
撹拌装置、温度計、滴下ロート、還流冷却器及び窒素ガス導入管を取り付けた反応フラスコにメチルアミン(70%水溶液)31部とアンモニア(28%水溶液)32部の混合液を仕込み、撹拌しながら均一溶液にした。温度を45℃以下に保ちながら滴下ロートからグリオキザール(40%水溶液)69部及びアセトアルデヒド(30%水溶液)107部から構成される混合液を滴下した。グリオキザールとアセトアルデヒドの混合液の滴下は5時間かけて行い、滴下終了後、40℃で1時間反応させた。次に、温度80℃、常圧(大気圧)から徐々に5.0kPaまで減圧し脱水を行い、続いて、温度105℃、圧力1.0kPaの条件で単蒸留して、1,2−ジメチルイミダゾールを得た。
「42%ホウフッ化水素酸水溶液207部」を「62%六フッ化リン酸水溶液235部」に変更したこと以外、製造例1と同様にして、黄褐色透明の固体物質83部を得た。この固体物質を1H−NMR分析したところ、主成分は、1,2,3−トリメチルイミダゾリウムヘキサフルオロフォスフェート(以下、TMI・PF6と略する。)であった。HPLC分析から、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は1.6%であった。また、化合物(B1)及び化合物(B2)の組成は、表1又は2に示した化合物(B11)、(B12)、(B13)、(B21)、(B22)、(B23)であることを、1H−NMR及び13C−NMRで確認した。
ことを、1H−NMR及び13C−NMRで確認した。
撹拌装置、温度計、滴下ロート、還流冷却器及び窒素ガス導入管を取り付けた反応フラスコにメチルアミン(70%水溶液)31部とアンモニア(28%水溶液)32部の混合液を仕込み、撹拌しながら均一溶液にした。温度を45℃以下に保ちながら滴下ロートからメチルグリオキザール(30%水溶液)114部及びアセトアルデヒド(30%水溶液)107部から構成される混合液を滴下した。メチルグリオキザールとアセトアルデヒドの混合液の滴下は5時間かけて行い、滴下終了後、40℃で1時間反応させた。次に、温度80℃、常圧(大気圧)から徐々に5.0kPaまで減圧し脱水を行い、続いて、温度120℃、圧力1.0kPaの条件で精密蒸留して、1,2,4−トリメチルイミダゾールを得た。
「42%ホウフッ化水素酸水溶液207部」を「62%六フッ化リン酸水溶液235部」に変更したこと以外、製造例3と同様にして、黄褐色透明の固体物質84部を得た。この固体物質を1H−NMR分析したところ、主成分は、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリウムヘキサフルオロフォスフェート(以下、TEMI・PF6と略する。)であった。HPLC分析から、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は1.3%であった。また、化合物(B1)及び化合物(B2)の組成は、表1又は2で示した化合物(B14)、(B15)、(B16)、(B24)、(B25)、(B26)であることを、1H−NMR及び13C−NMRで確認した。
撹拌装置、温度計、滴下ロート、還流冷却器及び窒素ガス導入管を取り付けた反応フラスコにエチルアミン(70%水溶液)31部とアンモニア(28%水溶液)32部の混合液を仕込み、撹拌しながら均一溶液にした。温度を45℃以下に保ちながら滴下ロートからグリオキザール(40%水溶液)69部及びアセトアルデヒド(30%水溶液)71部から構成される混合液を滴下した。グリオキザールとアセトアルデヒドの混合液の滴下は5時間かけて行い、滴下終了後、40℃で1時間反応させた。次に、温度80℃、常圧(大気圧)から徐々に5.0kPaまで減圧し脱水を行い、続いて、温度105℃、圧力1.0kPaの条件で単蒸留して、1−エチル−2−メチルイミダゾールを得た。
「42%ホウフッ化水素酸水溶液207部」を「62%六フッ化リン酸水溶液235部」に変更したこと以外、製造例5と同様にして、黄褐色透明の固体物質81部を得た。この固体物質を1H−NMR分析したところ、主成分は、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリウムヘキサフルオロフォスフェート(以下、EDMI・PF6と略する。)であった。HPLC分析から、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は1.5%であった。化合物(B1)及び化合物(B2)の組成は、表1又は2で示した化合物(B17)、(B18)、(B19)、(B27)、(B28)、(B29)であることを、1H−NMR及び13C−NMRで確認した。
還流コンデンサ付きステンレス製のオートクレーブに、1,2−ジメチルイミダゾール100部、ジメチル炭酸135部及びメタノール192部を仕込み均一に溶解させた。次いで、150℃まで昇温し、圧力0.95MPaで50時間反応を行い反応混合物を得た。反応混合物をロータリーエバポレーターに移し、溶剤(メタノール及び水)を全量除去して得た固体物質に、メチルイソブチルケトン(MIBK)100部を加え、化合物(B1)及び化合物(B2)を溶媒抽出した。そして,得られた抽出液をロータリーエバポレーターに移し、溶剤(MIBK)を全量除去して固体物質を得た。さらに、固体物質を同様に抽出、脱溶剤し、同じ作業を3回繰り返して固体物質を得た。得られた固体物質は、MIBKを溶離液に用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、化合物(B1)及び化合物(B2)に精製した。化合物(B1)及び化合物(B2)が表1又は2で示した化合物(B11)、(B12)、(B13)、(B21)、(B22)、(B23)であることをHPLC分析、1H−NMR及び13C−NMRで確認した。
還流コンデンサ付きステンレス製のオートクレーブに、1,2,4−トリメチルイミダゾール100部、ジメチル炭酸135部及びメタノール192部を仕込み均一に溶解させた。次いで、150℃まで昇温し、圧力0.95MPaで50時間反応い反応混合物を得た。反応混合物をロータリーエバポレーターに移し、溶剤(メタノール及び水)を全量除去して得た固体物質に、MIBK100部を加え、化合物(B1)及び化合物(B2)を溶媒抽出した。そして,得られた抽出液をロータリーエバポレーターに移し、溶剤(MIBK)を全量除去して固体物質を得た。さらに、この固体物質を同様に抽出、脱溶剤し、同じ作業を3回繰り返して固体物質を得た。得られた固体物質は、MIBKを溶離液に用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。化合物(B1)及び化合物(B2)が表1又は2で示した化合物(B14)、(B15)、(B16)、(B24)、(B25)、(B26)であることをHPLC分析、1H−NMR及び13C−NMRで確認した。
還流コンデンサ付きステンレス製のオートクレーブに、1−エチル−2−メチルイミダゾール100部、ジメチル炭酸135部及びメタノール192部を仕込み均一に溶解させた。次いで、150℃まで昇温し、圧力0.95MPaで50時間反応を行い反応混合物を得た。反応混合物をロータリーエバポレーターに移し、溶剤(メタノール及び水)を全量除去して得た固体物質に、MIBK100部を加え、化合物(B1)及び化合物(B2)を溶媒抽出した。そして,得られた抽出液をロータリーエバポレーターに移し、溶剤(MIBK)を全量除去して固体物質を得た。さらに、この固体物質を同様に抽出、脱溶剤し、同じ作業を3回繰り返して固体物質を得た。得られた固体物質は、MIBKを溶離液に用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。化合物(B1)及び化合物(B2)が表1又は2で示した化合物(B17)、(B18)、(B19)、(B27)、(B28)、(B29)であることをHPLC分析、1H−NMR及び13C−NMRで確認した。
製造例1で作成した固体物質(主成分TMI・BF4)をターボミルにて粉砕した粉末100部とエタノール400部とをSUS製オートクレーブに仕込み、25℃で2時間、撹拌した後、露点−35℃の窒素ガス雰囲気下で濾過して粉末を取り出し、120℃で減圧乾燥(エタノールを留去)して、TMI・BF4、化合物(B1)及び化合物(B2)の固体混合物(A−1)70部を得た。得られた固体混合物(A−1)40部をプロピレンカーボネートに均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度1.0mol/L)、本発明の電解液(1)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(TMI・BF4)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.008%であった。
「エタノール400部」を「イソプロパノール300部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、TMI・BF4、化合物(B1)及び化合物(B2)の固体混合物(A−2)85部を得た。得られた固体混合物(A−2)40部をプロピレンカーボネートに均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度1.0mol/L)、本発明の電解液(2)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(TMI・BF4)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.2%であった。
「粉末100部」を「実施例1で得られた固体混合物(A−1)50部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、TMI・BF4、化合物(B1)及び(B2)の固体混合物(A−3)40部を得た。得られた固体混合物(A−3)40部をプロピレンカーボネートに均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度1.0mol/L)、本発明の電解液(3)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(TMI・BF4)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.001%であった。
エタノールの量を「400部」から「800部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、TMI・BF4、化合物(B1)及び(B2)の固体混合物(A−4)80部を得た。得られた固体混合物(A−4)40部をプロピレンカーボネートに均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度1.0mol/L)、本発明の電解液(4)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(TMI・BF4)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.003%であった。
製造例2で作成した固体物質(主成分TMI・PF6)をターボミルにて粉砕した粉末100部とエタノール300部とをSUS製オートクレーブに仕込み、25℃で2時間、撹拌した後、露点−35℃の窒素ガス雰囲気下で濾過して粉末を取り出し、120℃で減圧乾燥(エタノールを留去)して、TMI・PF6、化合物(B1)及び化合物(B2)の固体混合物(A−5)70部を得た。得られた固体混合物(A−5)32部をプロピレンカーボネートとジメチルカーボネートとの混合溶媒(重量比70:30)に均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度0.8mol/L)、本発明の電解液(5)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(TMI・PF6)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.01%であった。
「エタノール300部」を「メチルイソブチルケトン500部」に変更したこと以外、実施例5と同様にして、固体混合物(A−6)88部を得た。得られた固体混合物(A−6)59部をアセトニトリルに均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度1.5mol/L)、本発明の電解液(6)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(TMI・PF6)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.05%であった。
製造例3で作成した固体物質(主成分TEMI・BF4)をターボミルにて粉砕した粉末100部とエタノール300部とをSUS製オートクレーブに仕込み、25℃で2時間、撹拌した後、露点−35℃の窒素ガス雰囲気下で濾過して粉末を取り出し、120℃で減圧乾燥(エタノールを留去)して、TEMI・BF4、化合物(B1)及び化合物(B2)の固体混合物(A−7)70部を得た。得られた固体混合物(A−7)33部をプロピレンカーボネートに均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度1.0mol/L)本発明の電解液(7)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(TEMI・BF4)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.005%であった。
「エタノール300部」を「エタノール200部」に変更したこと以外、実施例7と同様にして、固体混合物(A−8)75部を得た。得られた固体混合物(A−8)39部をプロピレンカーボネートとエチルメチルカーボネートとの混合溶媒(重量比70:30)に均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度1.2mol/L)、本発明の電解液(8)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(TEMI・BF4)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.008%であった。
「エタノール300部」を「イソプロピルアルコール300部」に変更したこと以外、実施例7と同様にして、固体混合物(A−9)78部を得た。得られた固体混合物(A−9)49部をアセトニトリルに均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度1.5mol/L)、本発明の電解液(9)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(TEMI・BF4)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.01%であった。
製造例4で作成した固体物質(主成分TEMI・PF6)をターボミルにて粉砕した粉末100部とエタノール300部とをSUS製オートクレーブに仕込み、25℃で2時間、撹拌した後、露点−35℃の窒素ガス雰囲気下で濾過して粉末を取り出し、120℃で減圧乾燥(エタノールを留去)して、TEMI・PF6、化合物(B1)及び化合物(B2)の固体混合物(A−10)75部を得た。得られた固体混合物(A−10)42部をジエチルカーボネートとアセトニトリルの混合溶媒(重量比20:80)に均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度1.0mol/L)本発明の電解液(10)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(TEMI・PF6)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.006%であった。
「エタノール300部」を「イソプロピルアルコール500部」に変更したこと以外、実施例10と同様にして、固体混合物(A−11)76部を得た。得られた固体混合物(A−11)33部をガンマブチルラクトンに均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度0.8mol/L)本発明の電解液(11)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(TEMI・PF6)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.006%であった。
製造例5で作成した固体物質(主成分EDMI・BF4)をターボミルにて粉砕した粉末100部とエタノール300部とをSUS製オートクレーブに仕込み、25℃で2時間、撹拌した後、露点−35℃の窒素ガス雰囲気下で濾過して粉末を取り出し、120℃で減圧乾燥(エタノールを留去)して、EDMI・BF4、化合物(B1)及び化合物(B2)の固体混合物(A−12)75部を得た。得られた固体混合物(A−12)33部をプロピレンカーボネートに均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度1.0mol/L)、本発明の電解液(12)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(EDMI・BF4)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.008%であった。
「エタノール300部」を「イソプロピルアルコール500部」に変更したこと以外、実施例12と同様にして、固体混合物(A−13)82部を得た。得られた固体混合物(A−13)33部をプロピレンカーボネートとジメチルカーボネートとの混合溶媒(重量比70:30)に均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度1.0mol/L)、本発明の電解液(12)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(EDMI・BF4)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.008%であった。
「エタノール300部」を「エタノール200部」に変更したこと以外、実施例12と同様にして、固体混合物(A−14)84部を得た。得られた固体混合物(A−14)49部をアセトニトリルに均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度1.5mol/L)、本発明の電解液(14)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(EDMI・BF4)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.01%であった。
「エタノール300部」を「イソブチルアルコール200部」に変更したこと以外、実施例12と同様にして、固体混合物(A−15)88部を得た。得られた固体混合物(A−15)26部をプロピレンカーボネートとジエチルカーボネートとの混合溶媒(重量比70:30)に溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度0.8mol/L)、本発明の電解液(15)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(EDMI・BF4)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.1%であった。
製造例6で作成した固体物質(主成分EDMI・PF6)をターボミルにて粉砕した粉末100部とエタノール300部とをSUS製オートクレーブに仕込み、25℃で2時間、撹拌した後、露点−35℃の窒素ガス雰囲気下で濾過して粉末を取り出し、120℃で減圧乾燥(エタノールを留去)して固体混合物を得た。さらに、この固体混合物とエタノール300部とを用いて、同様に、2時間攪拌した後、濾過・減圧乾燥して、EDMI・PF6、化合物(B1)及び化合物(B2)の固体混合物(A−16)60部を得た。得られた固体混合物(A−16)42部をプロピレンカーボネートとジエチルカーボネートの混合溶媒(重量比70:30)に溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度1.0mol/L)、本発明の電解液(16)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(EDMI・PF6)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.001%であった。
製造例6で作成した固体物質(主成分EDMI・PF6)をターボミルにて粉砕した粉末100部とエタノール300部とをSUS製オートクレーブに仕込み、25℃で2時間、撹拌した後、露点−35℃の窒素ガス雰囲気下で濾過して粉末を取り出し、120℃で減圧乾燥(エタノールを留去)して、EDMI・PF6、化合物(B1)及び化合物(B2)の固体混合物(A−17)82部を得た。得られた固体混合物(A−17)33部をプロピレンカーボネートとジメチルカーボネートとの混合溶媒(重量比80:20)に溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度0.8mol/L)、本発明の電解液(17)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(EDMI・PF6)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.008%であった。
「エタノール300部」を「イソブチルアルコール500部」に変更したこと以外、実施例17と同様にして、固体混合物(A−18)86部を得た。得られた固体混合物(A−18)33部をガンマブチルラクトンとエチルメチルカーボネートとの混合溶媒(重量比70:30)に溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度0.8mol/L)、本発明の電解液(18)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(EDMI・PF6)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.008%であった。
実施例1で得られた固体混合物(A−1)50部とエタノール800部とをSUS製オートクレーブに仕込み、25℃で2時間、撹拌した後、露点−35℃の窒素ガス雰囲気下で濾過して粉末を取り出し、120℃で減圧乾燥(エタノールを留去)して、TMI・BF4、化合物(B1)及び化合物(B2)の固体混合物(A−19)40部を得た。得られた固体混合物(A−19)40部をプロピレンカーボネートに均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度1.0mol/L)、比較用の電解液(H1)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(TMI・BF4)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.0005%であった。
製造例1で作成した固体物質(主成分TMI・BF4)40部をプロピレンカーボネートに均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度1.0mol/L)、比較用の電解液(H2)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(TMI・BF4)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.5%であった。
実施例5で作成した固体混合物(A−5)50部とエタノール1000部とをSUS製オートクレーブに仕込み、25℃で2時間、撹拌した後、露点−35℃の窒素ガス雰囲気下で濾過して粉末を取り出し、120℃で減圧乾燥(エタノールを留去)して、TMI・PF6、化合物(B1)及び化合物(B2)の固体混合物(A−20)32部を得た。得られた固体混合物(A−20)32部をプロピレンカーボネートとジメチルカーボネートとの混合溶媒(重量比70:30)に均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度0.8mol/L)、比較用の電解液(H3)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(TMI・PF6)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.0004%であった。
製造例2で作成した固体物質(主成分TMI・PF6)59部と製造例7で作成した化合物(B11)、(B12)、(B13)、(B21)、(B22)及び(B23)の混合物0.8部とを、アセトニトリルに均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度1.5mol/L)、比較用の電解液(H4)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(TMI・PF6)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は1.6%であった。
実施例7で作成した固体混合物(A−7)50部とエタノール600部とをSUS製オートクレーブに仕込み、25℃で2時間、撹拌した後、露点−35℃の窒素ガス雰囲気下で濾過して粉末を取り出し、120℃で減圧乾燥(エタノールを留去)して、TEMI・BF4、化合物(B1)及び化合物(B2)の固体混合物(A−21)41部を得た。得られた固体混合物(A−21)41部をプロピレンカーボネートに均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度1.0mol/L)、比較用の電解液(H5)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(TEMI・BF4)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.0005%であった。
製造例3で作成した固体物質(主成分TEMI・BF4)51部をプロピレンカーボネートとエチルメチルカーボネートとの混合溶媒(重量比70:30)に均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度1.2mol/L)、比較用の電解液(H6)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(TEMI・BF4)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.25%であった。
比較例5で作成した固体混合物(A−21)64部をアセトニトリルに均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度1.5mol/L)、比較用の電解液(H7)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(TEMI・BF4)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.0007%であった。
実施例10で作成した固体混合物(A−10)70部とエタノール300部とをSUS製オートクレーブに仕込み、25℃で2時間、撹拌した後、露点−35℃の窒素ガス雰囲気下で濾過して粉末を取り出し、120℃で減圧乾燥(エタノールを留去)して、TEMI・PF6、化合物(B1)及び化合物(B2)の固体混合物(A−22)60部を得た。得られた固体混合物(A−22)54部をジエチルカーボネートとアセトニトリルとの混合溶媒(重量比20:80)に均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度1.0mol/L)、比較用の電解液(H8)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(TEMI・PF6)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.0005%であった。
実施例11で作成した固体混合物(A−11)70部とイソプロピルアルコール500部とをSUS製オートクレーブに仕込み、25℃で2時間、撹拌した後、露点−35℃の窒素ガス雰囲気下で濾過して粉末を取り出し、120℃で減圧乾燥(イソブチルアルコールを留去)して、TEMI・PF6、化合物(B1)及び化合物(B2)の固体混合物(A−23)62部を得た。得られた固体混合物(A−23)43部をガンマブチルラクトンに均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度0.8mol/L)、比較用の電解液(H9)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(TEMI・PF6)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.0007%であった。
実施例12で作成した固体混合物(A−12)70部とエタノール300部とをSUS製オートクレーブに仕込み、25℃で2時間、撹拌した後、露点−35℃の窒素ガス雰囲気下で濾過して粉末を取り出し、120℃で減圧乾燥(エタノールを留去)して、EDMI・BF4、化合物(B1)及び化合物(B2)の固体混合物(A−24)58部を得た。得られた固体混合物(A−24)42部をプロピレンカーボネートに均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度1.0mol/L)、比較用の電解液(H10)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(EDMI・BF4)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.0003%であった。
実施例13で作成した固体混合物(A−13)70部とイソプロピルアルコール500部とをSUS製オートクレーブに仕込み、25℃で2時間、撹拌した後、露点−35℃の窒素ガス雰囲気下で濾過して粉末を取り出し、120℃で減圧乾燥(イソプロピルアルコールを留去)して、EDMI・BF4、化合物(B1)及び化合物(B2)の固体混合物(A−25)59部を得た。得られた固体混合物(A−25)42部をプロピレンカーボネートとジメチルカーボネートとの混合溶媒(重量比70:30)に均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度1.0mol/L)、比較用の電解液(H11)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(EDMI・BF4)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.0005%であった。
「エタノール300部」を「メチルイソブチルケトン100部」に変更したこと以外、実施例12と同様にして、固体混合物(A−26)90部を得た。得られた固体混合物(A−26)64部をアセトニトリルに均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度1.5mol/L)、比較用の電解液(H12)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(EDMI・BF4)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.7%であった。
「エタノール300部」を「メチルイソブチルケトン150部」に変更したこと以外、実施例12と同様にして、固体混合物(A−27)88部を得た。得られた固体混合物(A−27)64部をプロピレンカーボネートとジエチルカーボネートとの混合溶媒(重量比70:30)に均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度0.8mol/L)、比較用の電解液(H13)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(EDMI・BF4)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.3%であった。
「エタノール300部」を「エタノール600部」に変更したこと以外、実施例16と同様にして、固体混合物(A−28)55部を得た。得られた固体混合物(A−28)54部をプロピレンカーボネートとジエチルカーボネートとの混合溶媒(重量比80:20)に均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度1.0mol/L)、比較用の電解液(H14)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(EDMI・PF6)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.0002%であった。
実施例17で作成した固体混合物(A−17)70部とエタノール300部とをSUS製オートクレーブに仕込み、25℃で2時間、撹拌した後、露点−35℃の窒素ガス雰囲気下で濾過して粉末を取り出し、120℃で減圧乾燥(エタノールを留去)して、EDMI・PF6、化合物(B1)及び化合物(B2)の固体混合物(A−29)50部を得た。得られた固体混合物(A−29)43部をプロピレンカーボネートとジメチルカーボネートとの混合溶媒(重量比80:20)に均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度0.8mol/L)、比較用の電解液(H15)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(EDMI・PF6)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.0005%であった。
実施例18で作成した固体混合物(A−18)70部とイソブチルアルコール500部とをSUS製オートクレーブに仕込み、25℃で2時間、撹拌した後、露点−35℃の窒素ガス雰囲気下で濾過して粉末を取り出し、120℃で減圧乾燥(イソブチルアルコールを留去)して、EDMI・PF6、化合物(B1)及び化合物(B2)の固体混合物(A−30)55部を得た。得られた固体混合物(A−30)43部をガンマブチルラクトンとエチルメチルカーボネートとの混合溶媒(重量比70:30)に均一溶解して全体を200ミリリットルに調整して(電解質濃度0.8mol/L)、比較用の電解液(H16)を得た。HPLCより、イミダゾリウム塩(EDMI・PF6)、化合物(B1)及び化合物(B2)の重量に基づいて、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量は0.0006%であった。
1,6−ジブロモヘキサン(シグマアルドリッチジャパン株式会社)488部、40%水酸化ナトリウム水溶液200部及び水150部を均一混合し、この混合液にピペリジン(シグマアルドリッチジャパン株式会社)170部を徐々に加えて3時間還流した後、30℃に冷却し、ジエチルエーテル800部を加えて抽出し、エーテル層を得た。エーテル層を−5℃で約12時間静置して、結晶を析出させた。結晶を濾過し、80℃減圧乾燥して、固体物質を得た。1H−NMR分析により、この固体物質がスピロ−(1,1’)−ビピペリジニウム臭化物塩であることを確認した。
1H−NMRの測定条件
機 器:AVANCE300(日本ブルカー株式会社製)
溶 媒:重水素化ジメチルスルホキシド
周波数:300MHz
13C−NMRの測定条件
機 器:AL−300(日本電子株式会社製)
溶 媒:重水素化ジメチルスルホキシド
周波数:300MHz
電気化学キャパシタに60℃で2.7Vの電圧を1000時間印加した後の電気化学キャパシタの1kHzでの等価直列抵抗(RE1000)と、電圧印加前の1kHzでの等価直列抵抗(RE0)との比を以下の式で算出し、これを等価直列抵抗の変化率とした。なお、等価直列抵抗はインピーダンスアナライザ(英国ソーラトロン社製SI1253、SI1286)を用いて−30℃で測定した。この変化率は、値が小さいほど、経時的な性能劣化が小さく、良好な充放電特性を維持できることを意味する。
(等価直列抵抗変化率)(%)=[(RE1000)/(RE0)]×100
電気化学キャパシタに60℃で2.7Vの電圧を1000時間印加した後の電気化学キャパシタの静電容量(C1000)と、電圧印加前の静電容量(C0)との比を以下の式で算出し、これを静電容量の保持率とした。なお、静電容量は静電容量変化率定電圧定電流発生装置(株式会社アドバンテスト製R6741A)を用いて−30℃で測定し、電気化学キャパシタの定電流放電曲線から計算(i=C×dV/dt)して求めた。この保持率は大きいほど、経時的な性能劣化が小さく、良好な充放電特性を維持できることを意味する。
(静電容量保持率)(%)=[(C1000)/(C0)]×100
EC :エチレンカーボネート
GBL:ガンマブチロラクトン
AN :アセトニトリル
DMC:ジメチルカーボネート
EMC:エチルメチルカーボネート
DEC:ジエチルカーボネート
表3及び4から明らかなように、実施例1〜18の電解液を使用した電気化学キャパシタは、比較例1〜17の電解液を使用した電気化学キャパシタに比べて、極低温での抵抗変化率が低く、また容量保持率が高かった。したがって、本発明の電解液を用いると、極低温においても、優れた性能をもつ高信頼性の電気化学キャパシタを構成できる。また、本発明の電解液は、極低温での抵抗変化率が低く、また容量保持率が高いため、高信頼性の電気二重層キャパシタを構成できることが明らかである。
Claims (9)
- 一般式(1)で示されるイミダゾリウム塩(A)を含有してなる電気化学素子用電解液であって、
一般式(2)で示される化合物(B1)及び一般式(3)で示される化合物(B2)の合計含有量が、イミダゾリウム塩(A)、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計重量に対して、0.001〜0.2重量%であることを特徴とする電気化学素子用電解液。
[式中、R1は式(1)と同じであり、R6はR2から水素原子を除いたアルキレン基を表し、R7、R8はR4、R5がアルキル基の場合、R4、R5から水素原子を除いたアルキレン基を表し、R4、R5が水素原子の場合、X2、X3がイミダゾール環に直接結合していることを示し、Y1〜Y3はいずれか1つが−C(=O)−O−CH3で表される基で残りの2つが水素原子を示す。] - 化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量が、イミダゾリウム塩(A)、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計重量に対して、0.003〜0.05重量%である請求項1に記載の電解液。
- 化合物(B1)及び化合物(B2)の合計含有量が、イミダゾリウム塩(A)、化合物(B1)及び化合物(B2)の合計重量に対して、0.005〜0.01重量%である請求項1に記載の電解液。
- 対アニオン(Z−)が、PF6 −、BF4 −、AsF6 −、SbF6 −、N(RfSO2)2 −、C(RfSO2)3 −、RfSO3 −(Rfは炭素数1〜12のフルオロアルキル基)、N(FSO2)2 −、F−、ClO4 −、AlF4 −、AlCl4 −、TaF6 −、NbF6 −、SiF6 −、CN−又はF(HF)n −(nは1〜4の数を表す)で表されるアニオンである請求項1〜3のいずれか1項に記載の電解液。
- 一般式(1)において、R1、R2及びR3で表されるアルキル基の炭素数の合計が4以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載の電解液。
- さらに非水溶媒を含有してなる請求項1〜5のいずれか1項に記載の電解液。
- 非水溶媒が、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネート、スルホラン、メチルスルホラン、アセトニトリル、γ−ブチロラクトン、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート及びジエチルカーボネートからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項6に記載の電解液。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の電解液を用いることを特徴とする電気化学キャパシタ。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の電解液を用いることを特徴とする電気二重層キャパシタ。
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