JP4996013B2 - 低mfiエチレンアクリル酸コポリマーを含むコーティング組成物 - Google Patents

低mfiエチレンアクリル酸コポリマーを含むコーティング組成物 Download PDF

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    • C09D123/04Homopolymers or copolymers of ethene
    • C09D123/08Copolymers of ethene

Description

【0001】
(発明の分野)
本発明は、酸分が少なくメルトフローインデックス(MFI)が低いエチレン−アクリル酸(EAA)コポリマーを含有する、低温でヒートシール可能な改良されたコーティング組成物に関する。このコーティング組成物は、可撓性包装用基材等の基材ポリマーフィルムをコーティングするのに特に好適である。
【0002】
(発明の背景)
エチレン−酸コポリマーおよびアイオノマーの水性分散液には幾つかの利点があり、そのため、多くの用途でエチレン−コポリマーそのものよりも好んで用いられる。その利点として、分散液は重くて高価な加工設備(例えば押出し機)を使用する必要がなく、プロセス要件が緩いこと、溶融ポリマー塗布における薄さの限界値である数十ミクロンどころか、わずか数ミクロンのコーティングのような薄いコーティング膜の塗工ができること、さらに、分散液は水系であるため、環境に優しいことなどが挙げられる。
【0003】
さらに、通常、この分散液は塗布後に乾燥され、それに伴なって水が蒸発するため、エチレン−酸コポリマーまたはアイオノマーの典型的な性質を有する。分散液は膜形成性およびシーリング性に優れており、箔、金属、紙、ポリマーまたは織物のコーティングや接着剤用途に用いることができる。これらはさらに、塗料またはインク中の改質剤または添加剤、不織材料用のバインダー、防錆用水性コーティングまたは帯電防止用コーティング材料として、架橋性および優れた接着力を示す。この分散液は、基材およびその適用で得ようとする効果に応じて各種プロセスで適用することができ、そのプロセスとして、例えば、浸漬、噴霧およびコーター具(エアナイフ、ブレード、グラビアロール、メータリングロッドコーター等)の使用が挙げられる。
【0004】
デュポン(DuPont)より商品名NUCREL(登録商標)で市販の樹脂等のエチレン−酸コポリマーは、適切な条件下で水中に分散させることができる。この分散液は、有機媒質を介して水中で製造することができる。例えば、米国特許第4,351,931号には、ポリマーの不混和性溶媒溶液を水中に乳化し、有機溶媒を除去することによって分散液として得られる、低酸、低MFIのコポリマーが記載されている。エチレン−酸コポリマーの水性分散液を製造する別法は、樹脂ペレットおよび水を塩基と共に樹脂の融点より高い温度で攪拌しながら混合するものである。この第2の方法は、環境に優しく(分散液の製造時に有機溶媒は存在しない)、また、一段階製造プロセスであることから、エチレン−酸コポリマーの水性分散液の製造により好ましい。ここで考察する本発明および以下の考察は、上述の第2の分散液製造方法に関するものである。
【0005】
分散液の形成中、塩基性カチオンがコポリマー酸基と反応することによって酸コポリマーが中和され、このコポリマーがアイオノマーに変化する。この反応によってコポリマー中に高い極性が生じるため、分散液が安定化し、したがって界面活性剤や他の添加剤が不要となる。デュポンより商品名SURLYN(登録商標)で市販の樹脂等のエチレン−コポリマーアイオノマーは、樹脂の融点より高い温度で攪拌することによって水中に分散させることができ、塩基や他の添加剤が不要である。
【0006】
最も容易に分散するエチレン−コポリマーは、MFIが高く、かつ酸分の多いエチレン−コポリマーである。MFIが高い(すなわち、これに対応して分子量が低い)ためコポリマーが容易に溶解し、一方、酸分が多いためコポリマーの親水性が高くなる。この両方が分散性を向上させる。典型的な市販の分散性樹脂はMFIが300を超え、酸分は20重量%である。MFIおよび/または酸分が減少すると、非分散性物質の量の増加で示されるように、樹脂を分散させるのが一層困難になる。
【0007】
しかし、多くの分散液用途では、低MFIおよび/または低酸分であることが所望される。これは、MFIが低いと耐引っ掻き性、耐擦り性、およびホットタック(シール強度)等の特性が向上し、また、酸分が少ないとLDPE(低密度ポリエチレン)等のポリマー基材に対する接着力が高くなるからである。この両方の特性は、コーティングに高い耐薬品性を付与する。
【0008】
エチレンコポリマーの分散性は、以下の重要な要素を操作することによって変化させることができる。すなわち、以下に示す(1)使用する塩基の種類、(2)塩基の使用量、(3)コポリマー中の酸の種類、および(4)分散液製造中のプロセス条件である。
【0009】
(1)塩基の種類:分散液に用いられる典型的な塩基は、主に2つの範疇に分けられる。第1の範疇には、アルカリおよびアルカリ土類カチオンベースの塩基等の金属ベースの塩基が含まれる。例えば、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化カリウム(KOH)、または酸化亜鉛(ZnO)が挙げられる。第2の範疇には、水酸化アンモニウム(NH4OH)またはアミンを含む揮発性塩基が含まれる。分散液用途に対し、どの種類の塩基を選択するかが非常に重要になってくる。第1の範疇に属する塩基によって分散液がアイオノマーコポリマーに典型的な高性能特性を得る。この高性能特性として、高度な架橋、高耐薬品性、および向上した機械特性が挙げられる。第2の範疇に属する塩基は分散液の塗布後に揮発するため、金属の存在が望ましくない用途や分散液コーティングに高耐水性を付与することを目的とする用途にはより好ましい。
【0010】
(2)塩基の量:分散液製造時の塩基の添加量は、塩基性カチオンによって中和される酸基の数に関係するため、この添加量によってコポリマーの中和の程度が決まる。したがって、中和度によってコポリマーの極性が決まり、中和の程度が高いほど分散性が高くなる。中和の増加に伴い分散液の粒径が減少するものの、分散液の粘度が著しく増大することが認められている。中和が低い場合は分散液の固形分が多くなると共に、一定量のカルボン酸基を不変なまま維持することができる。この不変なカルボン酸基は多くの用途で所望される可能性がある。
【0011】
(3)酸の種類:エチレン−コポリマー分散性樹脂に用いられる最も一般的な酸はアクリル酸およびメタクリル酸である。どちらもカルボン酸であり、その差はわずか1つのメチル基であるが、樹脂の分散性に対する挙動は大きく異なる。これは一般にアルカリベースの分散液に比べてアンモニウム型塩基の分散液で顕著である。この場合、酸分20重量%、MFI300という典型的な値の場合、エチレン−アクリル酸コポリマーを分散させることはできるが、エチレン−メタクリル酸コポリマーは分散させられないことが認められている。このため、エチレン−メタクリル酸コポリマーを幅広い分散液用途に用いようとしても大きな制限が課せられてしまう。一方、これらのコポリマーはいずれもNaOH等のアルカリ塩基に分散可能である。
【0012】
(4)分散プロセス条件:分散液を製造するための基本的なプロセス条件として、温度、圧力および攪拌速度が挙げられる。一般に分散液は樹脂の融点より高い温度で製造される。プロセス温度が高いほど樹脂は容易に分散する。典型的なプロセス温度は100℃〜150℃である。しかし、約100℃(水の通常の沸騰温度)より高い分散プロセス温度が設定されている場合、加圧が必要になる。攪拌することによって樹脂ペレットを破壊し分散粒子を形成させることが可能になる。したがって、分散液を容易に形成するためには、プロセス温度を高く、かつ攪拌速度を速くすることが必要である。
【0013】
米国特許第5,387,635号において、非分散性物質の少ない低MFIおよび/または低酸分エチレン−酸コポリマーの分散液を製造する方法が提案されている。この特許によると、適切な比率の水酸化アンモニウムとアルカリ金属水酸化物とを含む塩基混合物を用いるだけで、上記樹脂をベースとした分散液を上首尾に製造することができる。米国特許第5,387,635号の実施例は、NaOH、KOHまたはNH4OH等の塩基が単独では多量の非分散性物質が生じてしまうため、低MFIおよび/または低酸分のエチレン−アクリル酸コポリマーを単一塩基中に分散させられないことを示し、この特許ではその代替法として、所与の濃度の塩基混合物を用いることを教示している。
【0014】
しかし、例えば分散液中に金属が存在しないことが必要な用途や、分散液コーティングに高耐水性が要求される用途等、多くの分散液用途において、塩基混合物を分散液中で使用することが望ましくない場合がある。
【0015】
PCT/US94/04654には、エチレンおよびアクリルまたはメタクリル酸のコポリマーを含み、カルボン酸基の2から80重量%が周期表の第Ia、IIa、およびIIb族からの金属イオンで中和されている組成物でコーティングされた基材コポリマーフィルムが記載されている。この文書によるコーティングは、高速運転する包装機械用のヒートシール可能なコーティングとして好適である。ホットタックと最低シール温度との組み合わせが重要な要素となる。金属イオンによる中和はホットタックを向上する。しかしながら、金属イオンによる中和の難点は、包装用フィルムの重要な特性である最低シール温度に悪影響を及ぼすことである。
【0016】
米国特許第4,173,669号において、エチレン99から75モル%と、少なくとも10%が金属および/またはアンモニウムイオンで中和されているα,β−エチレン性不飽和カルボン酸1から25モル%とを含む一部中和されたコポリマーであって、酸性構成単位が特定の分布を示すコポリマーを含むコーティング用水性分散液が記載されている。このコポリマーは、比較的高温である120℃またはそれ以上で分散する。実施例ではナトリウムイオンまたはナトリウムイオンとアンモニウムイオンとの組み合わせによって中和されたエチレンメタクリル酸コポリマーのみが製造されている。上述したプロセスを用いても、低温で水酸化アンモニウム水に分散可能なエチレンアクリル酸コポリマーを製造することはできない。
【0017】
低MFI樹脂ベースの分散液は高MFI樹脂の分散液よりも優れた特性をもつため、多くの分散液用途に好ましいが、これまでは、激しい分散プロセス条件(高温または高圧)を用いない限り、低MFI樹脂を問題なく分散させることは不可能であった。この分散液のもう1つの好ましい特性は、分散液をアンモニウムイオンのみで中和すると低い最低ヒートシール温度をもたらすことである。
【0018】
(発明の概要)
本発明は、メルトフローインデックスMFIが低く(すなわち、ASTM D1238に従い190℃、2.16kgで測定した値が100g/10分未満)、しかも酸分も少ない(例えば20重量%未満)、特定のエチレン−酸コポリマーを用いることにより、温度が100℃未満、大気圧下、かつ低攪拌速度という穏やかな分散プロセス条件下でも、単一種の塩基中、直接水性媒質(すなわち他の溶媒が存在しない)中で安定な水性分散液が得られ、非分散性物質を1重量%未満とすることが可能であるという洞察に基づいている。
【0019】
本発明の文脈で用いる「水性媒質」は、他の溶媒、特に有機溶媒を含まない水性媒質を指す。
【0020】
したがって本発明は、特に、MFIが低く、かつ/または酸分が少なく、水酸化アンモニウム中に上首尾に分散するエチレン−コポリマー樹脂に関する。この分散液は、温度が100℃未満、攪拌速度が1,000rpm未満の大気圧条件下で製造される。
【0021】
今回実証されたように、上記条件下において上記樹脂を直接水性媒質中に分散させて、非分散性物質を少なく(1重量%未満)できることは、不可能ではないにしても一般に非常に難しいとこれまで考えられてきた。
【0022】
主な態様によれば、本発明は、アクリル酸10から30重量%とエチレン70から90重量%とを含有し、メルトフローインデックスが10から100、好ましくは20から80(g/10分:190℃、2.16kg)、融点が75°から90℃の範囲、酸基の隣接率が2〜15%の範囲、多分散度が2から7の範囲、分岐パラメータが少なくとも0.6であるが1未満である分岐エチレンアクリル酸インターポリマーを含み、そのアクリル酸のカルボン酸基がアンモニアによって中和されているコーティング組成物が提供される。
【0023】
このコーティング組成物によって最低シール温度が著しく低下するが、ホットタック特性は、従来技術で記載されているものと同等である。本発明のさらなる利点は、金属イオンで中和したものよりもコーティング組成物の耐水性が向上していることにある。
【0024】
(発明の詳細)
上述したように、本発明によるコポリマーは、エチレン70から90%とアクリル酸10から30%とを含む。アクリル酸の量がこれより少ないとコポリマーを分散させることができなくなる。アクリル酸の量がこれより多いと、食品グレードのポリマーとしては不適当となる。好ましくは、コポリマーはエチレン80から85%とアクリル酸15から20%とを含む。
【0025】
本発明のコーティング組成物中、アクリル酸のカルボン酸基はアンモニアによって中和されており、アンモニアの量は好ましくはカルボン酸基の50から300%、より好ましくはカルボン酸基の150から250%(モル基準)である。コポリマーが乾燥するとアンモニアが放出され、イオン化された感湿性のカルボン酸基は大部分がイオン化されていない感湿性の低い基に転化する。
【0026】
好ましくは、コポリマーの分岐パラメータは0.6から0.85の範囲、重量平均分子量Mwは130,000以下、数平均分子量Mnは25,000以下である。コポリマーの結晶化度は通常25から70J/gの範囲である。
【0027】
本発明において、指定した特徴を有し、かつ米国特許第5,387,635号に提示されている樹脂よりもはるかに要件が厳しいエチレン−アクリル酸コポリマーは、米国特許第5,387,635号で用いられたものと同様のプロセス条件下でNH4OH中に非常によく分散するが、このことは、上述の特許の教示からは予想し得なかったことである。
【0028】
本発明に用いたエチレン−コポリマーは、アクリル酸をベースとし、特に、米国特許第5,387,635号の実施例よりもMFIが低く、かつ/または酸分が少ない樹脂を含む。さらに、以下の実施例に示すが、上述の特許の実施例より大幅に低い中和比率でも、すなわち分散性を得るのが一層難しい条件下においても、本発明の分散液が製造される。
【0029】
樹脂の特性および挙動を決定する要素は樹脂自体の構造にある。これは、樹脂の分散性を決定するのに極めて重要な要素となる場合があり、本発明の重要点の1つである。エチレン−酸コポリマーを分散可能にする主な特徴が、MFI、酸分、および酸の種類であることは上述した通りである。しかし、2種の樹脂の特性が似通っていても、構造の違いによって分散性が異なる場合がある。樹脂構造とはコポリマーの以下のような、分子の特性を指す。
【0030】
・コモノマーの分布−この特性によって、コポリマー鎖に沿ったコモノマーの配列を決めることができ、樹脂の物理特性が大きく左右される。
・コポリマー鎖の種類(コポリマーが直鎖であるか分岐であるか)−コポリマーの結晶化度または溶解性を決めることができる。
・コポリマーの分子量分布を決定する多分散度−上で考察したように、分子量は樹脂の分散性に重大な影響を及ぼすため、多分散度は分散液の重要な要素となり得る。
・コポリマー鎖のPEセグメントによって決まるコポリマーの結晶化度−樹脂の融点は結晶化度によっても決まるため、分散液製造プロセス条件を決定する際に重要な役割を果たす。
【0031】
コポリマーの構造を決めるこれらの特徴はいずれも、樹脂の製造時に適切な条件を与えて樹脂合成を制御することによって得ることができる。
【0032】
上記考察に基づき、本発明のコポリマー樹脂の構造上の特徴が、上述したように指定された。これらは、上記樹脂に関する特性解析から得られた結果であり、これらの樹脂が優れた分散性を示した際に用いられた特性の範囲として示してある。
【0033】
上記および以下の実施例において言及するコポリマーの変数は以下のように測定した。
【0034】
樹脂内の配列分布、すなわちコポリマーの鎖に沿ったコモノマーの分布を測定するためフーリエ変換赤外分光光度計(FTIR分析)を用いた。この試験では樹脂ペレットを290℃で薄いフィルムに圧縮成形した。この結果を、配列の分布がランダムコポリマーのものであるかブロックコポリマーのものであるかを決定する、酸基の隣接率として示す。
【0035】
ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC分析)を用いて分子量および分子量分布(MWD)を測定した。この実験用に試料をエステル化し、140℃で1,2,4トリクロロベンゼン中に溶解した。数平均分子量(Mn)および重量平均分子量(Mw)に関する結果を示す。MnおよびMwは樹脂のMWDの判断基準となる。次いで、MwとMnの比から試料の多分散度を決定する。この結果には、樹脂の分岐に関する情報も含まれている。
【0036】
分岐パラメータ値から、樹脂が直鎖状でないことが示される。大部分の樹脂の分岐の程度は0.6と0.8の間である。
【0037】
示差走査熱量測定計による熱分析を用いて、調査対象となる樹脂の融点を測定した。この結果から、分散可能な樹脂の融点は75から90℃の範囲にあり、結晶化温度は45から58℃であることがわかる。これらの温度は樹脂の酸分に関係がある。一般に、樹脂の融点が低いほど分散が容易であると考えられている。したがって、融点が89℃と高い樹脂を、分散液製造時に約95℃という温度条件下で分散させることができたことは特筆すべきことである。
【0038】
熱分留分析を用いて樹脂中に存在するPEセグメントの画分を検出することにより試料の結晶化度を決定した。酸分の差が2重量%であっても結晶化度が影響を受ける可能性が認められた。また、メタクリル酸ベースの樹脂は、同様の条件下のアクリル酸ベースのコポリマーに比べて結晶化度が高く、PEセグメント長が長いことも認められた。
【0039】
本発明のさらなる態様は、本発明によるコーティング組成物を製造する方法を含む。この方法は、アクリル酸10から30重量%とエチレン70から90重量%とを含有し、メルトフローインデックスが100以下(g/10分:190℃、2.16kg)、融点が75°から90℃の範囲、酸基の隣接率が2〜15%の範囲、多分散度が2〜7の範囲、分岐パラメータが少なくとも0.6であるが1未満である分岐エチレンアクリル酸インターポリマーを、大気圧下、コポリマーの融点よりも高く100℃を超えない温度でアンモニア含有水性媒質に接触させることを含む。
【0040】
コーティング組成物は、コポリマーの水溶液、水分散液、または水乳化液であってもよいが、好ましくは水分散液である。
【0041】
さらなる態様によれば、本発明によるコーティング組成物を用いて基材ポリマーフィルムをコーティングする。このフィルムとして、例えば、ポリオレフィン(特にポリプロピレン、中でも二軸延伸ポリプロピレン)フィルム等の可撓性包装用フィルムが挙げられる。他の好適なポリマーフィルムは、ポリプロピレン以外のポリオレフィン、例えばポリエチレン、ならびにポリエステルおよびポリアミドフィルムから構成されるものである。これは、例えば、当業者に知られている、紙、板紙、金属箔を含むが、それだけに限らない、他の種類の可撓性包装基材にも用いることができる。
【0042】
さらに、本発明によるコーティング組成物を当業者が配合することによって、フィルム上で使用するのにより好適なものとすることができる。例えば、コーティング組成物の最終用途に応じて通常の添加剤を添加することもできる。好ましい添加剤は、抗ブロッキング剤として作用すると同時に最終的なフィルムの摩擦係数を向上させる、ミクロクリスタリンワックスまたはポリエチレンワックス等のワックスである。他の種類の添加剤としては、室温下でコーティングの粘着性を低下させるヒュームドシリカ、炭酸カルシウム、タルク、架橋剤、および帯電防止剤がある。
【0043】
本発明のコーティング組成物を使用する基材ポリマーフィルムの厚さは、通常、従来技術により従来用いられているものと同様、10から100μmであろう。
【0044】
コーティング組成物は、グラビアコーティング、ロールコーティング、浸漬、噴霧等の従来技術より知られている任意の好適な方法によって基材ポリマーフィルム表面に付着することができる。典型的には、コーティング組成物は、0.5から3μmの厚さでこの基材に付着することができる。コーティングは、通常、所望のシール性、摩擦係数、およびホットスリップ性を基材ポリマーフィルムに付与するのに十分な厚さで付着する。
【0045】
以下の実施例において比較例と対比して本発明をさらに詳しく説明する。米国特許第4,351,931号に教示されている基本原理を適用することにより、酸を10から30重量%含有し、メルトフローインデックスが10から100(g/10分:190℃、2.16kg)、融点が75°から90℃の範囲、酸基の隣接率が2〜15%の範囲、多分散度が2〜7の範囲、かつ、分岐パラメータが少なくとも0.6であるが1未満であるエチレン−酸コポリマーの調製が当業者によって達成される。この特許は、ポリマーの不混和性溶媒溶液を水中に乳化させ、有機溶媒を除去することによって分散液として得ることができる、低酸、低MFIのコポリマーを記載している。
【0046】
実施例1
冷却器とU字型スターラーとを備えたガラス製反応容器内に、酸分が20重量%、MFIが60(g/10分:190℃、2.16kg)のエチレン−アクリル酸コポリマーのペレット90gと、脱塩水360gと、水酸化アンモニウム(29.5重量%、NH3水)11.5gとを同時に仕込んだ。この反応容器を、シリコーン油を含む加熱浴に浸け、浴の温度を115℃に設定した。速度制御式らせん型攪拌装置によりスターラーの攪拌速度を600rpmに設定した。攪拌は周囲圧力下で実施した。反応容器混合物の上面の温度を測定したところ、90℃であった。約4時間後、均一な分散液が形成された。この時点で反応容器から加熱浴を取り除き、反応容器を室温まで放冷した。分散液を0.5mmのふるいでろ過したところ、フィルタ上に残留物は残らなかった。このことは、ペレットが完全に分散したことを示す。得られた分散液は固形分20重量%の白色液体であり、コポリマー酸基の80%がアンモニウムによって中和されていた。この分散液は調製後6カ月経過しても安定である。
【0047】
コポリマーの分子分析の結果、隣接率は3.4%、Mn値は19455g/モル、Mw値は96930g/モルで多分散度は4.98、分岐パラメータ(g′)は0.72であった。融点は82℃であり、結晶化度は35.3J/gであった。
【0048】
実施例2
酸分が18重量%、MFIが60(g/10分:90℃、2.16kg)のエチレン−アクリル酸コポリマーのペレット112.5gと、脱塩水337.5gと、水酸化アンモニウム(29.5重量%、濃アンモニア水)32.9gとをガラス製反応容器内に同時に仕込んだ。分散プロセスは、実施例1に記載したものと同様にした。得られた分散液は非常に粘性が高かった。この分散液に水112.5gを加え、この混合物を室温下で1時間攪拌した。この分散液を0.5mmのふるいでろ過したところ、フィルタ上に残留した残留物は2重量%未満であった。このことは、分散液の収率が高いことを示す。得られた分散液は固形分20重量%のやや白色がかった半透明の液体で、コポリマー酸基の200%がアンモニウムで中和されていた。この分散液は調製後1カ月経過しても安定であった。
【0049】
コポリマーの分子分析の結果、隣接率は3.2%、Mn値は22679g/モル、Mw値は117498g/モルで多分散度は5.2、分岐パラメータ(g′)は0.70であった。融点は82℃であり、結晶化度は43.7J/gであった。
【0050】
この分散液はAquaseal(登録商標)1211と称される。
【0051】
比較例3
プロセスを高温(>100℃)および高圧(>1気圧)で実施し、実施例2の樹脂および配合に基づく水性分散液の製造を試みたが、均一な分散液を製造することはできなかった。このプロセスによって、粒径が20μmの大きな粒子を多量に含み、多量の水を吸収していた「海綿状」の物質を含む分散液が生じた。
【0052】
このコポリマーは、本比較例に例示したような通常の高温と高圧とを用いて効果的に分散させることができなかったが、実施例2の穏やかな条件、すなわち100℃未満の周囲圧力下で効果的に分散することは全く予期せぬことであった。
【0053】
比較例4
米国特許第5,387,635号の表3および4ならびに実施例5および6に報告されているように、95℃で分散処理を実施しても、アクリル酸が15重量%、MFIが24(g/10分:125℃、2.16kg)のエチレン/アクリル酸コポリマーをNH4OH中に分散させることはできなかった(非分散性固体含有量は約32重量%)。この失敗は、使用したコポリマーの特性、例えば、分岐、もしくは多分散性、または上で考察した他の特性等に起因すると考えられる。
【0054】
実施例5
酸分が28重量%、MFIが15(g/10分:190℃、2.16kg)のエチレン−メタクリル酸コポリマーのペレット112.6gと、脱塩水338.2gと、水酸化アンモニウム(29.5重量%、濃NH3水)17.1gとをガラス製反応容器内に同時に仕込んだ。分散プロセスは実施例1に記載したものと同様にした。0.5mmのふるいにて分散液をろ過したところ、フィルタ上に残留物は残らなかった。このことはペレットが完全に分散したことを示す。得られた分散液は固形分25重量%の半透明の液体で、コポリマー酸基の80%がアンモニウムによって中和されていた。この分散液は調製後14カ月経過しても安定であった。
【0055】
コポリマーの分子分析の結果、隣接率は13.0%、Mn値は19817g/モル、Mw値は58665g/モルで多分散度は2.96、分岐パラメータ(g′)は0.80であった。融点は81℃であり、結晶化度は27.05J/gであった。
【0056】
比較例6
酸分が20重量%、MFIが300(g/10分:190℃、2.16kg)のエチレン−メタクリル酸コポリマーのペレット112.5gと、脱塩水337.5gと、水酸化アンモニウム(29.1重量%、濃NH3水)30.6gとをガラス製反応容器内に同時に仕込んだ。分散プロセスは実施例1に記載したものと同様にした。0.5mmのふるいにて分散液をろ過したところ、12.4%の非分散性物質に相当する14gの残留物がフィルタ上に残った。得られた分散液は、名目上の固形分が25重量%、名目上の中和度が200%の白色の液体であった。
【0057】
この高MFIコポリマーの分子分析の結果、隣接率は4.5%、Mn値は13558g/モル、Mw値は56133g/モルで多分散度は4.1、分岐パラメータ(g′)は0.67であった。融点は84℃であり、結晶化度は53.64J/gであった。
【0058】
この比較例6において、酸分が20重量%の高MFIエチレン−メタクリル酸コポリマーは、中和度が高くても、上述したプロセス条件下ではNH4OH中には分散せず、一方、実施例5の酸分の多いエチレン−メタクリル酸コポリマーは、同一のプロセス条件下、MFIが非常に低くてもNH4OH塩基中に容易に分散することは注目に値する。
【0059】
MFIが非常に低いコポリマーを用いた本発明による実施例によって、比較例6の高MFIコポリマーまたはアクリル酸ベースのコポリマーに匹敵する、予想だにしない分散性が達成されたことは注目に値する。
【0060】
比較例7
米国特許第5,387,635号の表1および2ならびに実施例2および3に報告されているように、95℃で分散処理を実施しても、アクリル酸が27重量%、MFIが15(g/10分:125℃、2.16kg)のエチレン/アクリル酸コポリマーをNH4OHまたはKOH中に分散させることはできなかった(非分散性固体含有量はそれぞれ約85重量%および64重量%)。この失敗は、使用したコポリマーの特性、例えば分岐、もしくは多分散性、または上に考察した他の特性等に起因すると考えられる。
【0061】
実施例8
実施例2に従って調製した固形分20重量%の微細分散液(Aquaseal(登録商標)1211)に、量を変化させた水酸化ナトリウム(NaOH)、パラメルト(Paramelt)よりAquaseal(登録商標)1205として販売されている高密度ポリエチレン(HDPE)ワックス、および抗ブロッキング剤(シリカ、炭酸カルシウムまたはポリマー抗ブロッキング剤等)を加えることによりコーティング組成物を調製した。ゼネカレジンズ(Zeneca Resins)から市販の平均粒径が3μmのDiakon(登録商標)API1には試料11から14を使用した。
【0062】
さらに、実施例1の分散液およびマイケルマン(Michelman)よりPrimacor(登録商標)4983として販売されている、エチレン80重量%、アクリル酸20重量%のコポリマーのアンモニア塩を25重量%含有する水溶液または微細分散液に、量を変化させた水酸化ナトリウム(NaOH)、マイケルマンより41540Paraloid(登録商標)として販売されている、平均サイズが約0.12から0.2μmのミクロクリスタリンワックス、およびSyloid72として販売されている平均粒径が3から5μmのヒュームドシリカを加えることによりコーティング組成物を調製した。
【0063】
表1にさらに詳細を示す。
【0064】
【表1】
Figure 0004996013
【0065】
米国特許第5,419,960号の教示内容と比較するため、中和を実施した。特にこの文書は、エチレン/アクリル酸コポリマーのアンモニウム塩を中和することを教示している。
【0066】
次いで水を加え、固形分約13%(12から14%の間)の最終組成物とした。各組成物を、全体の厚さが約30μmの、共押出しされた3層の二軸延伸ポリプロピレンフィルム試料の片面に塗布した。このフィルムのコア層のポリマーはポリプロピレンホモポリマーであり、外側層のポリマーはポリプロピレンとエチレンとのランダムコポリマーであった。
【0067】
標準的なグラビアコーティング用の器具と技法、すなわちDixonコーター164Mk2型を用いてコーティングを塗布した。コーティング前に、フィルムの両面を放電処理し、処理された面に下塗りを施す処理を行った。フィルム乾燥後のコーティング全体の重量はフィルム1m2当たり約0.7から1.0gであった。
【0068】
実施例9
実施例8のフィルムに関し、ヒートシール、ホットタック、24時間後と水浸後のシールについて試験を行った。Qシーラーを用いて、5psi(0.35kg/cm2)および2秒間の停留時間で、温度を50℃から120℃まで変化させて作製したシールについて、Qプラー(Q puller)を用いてヒートシール強度を測定した。
【0069】
MST−200g/25mmシール強度に達する温度(℃)
ヒートシール閾値300g/25mm:300g/25mmシール強度に達する温度(℃)
ヒートシール閾値400g/25mm:400g/25mmシール強度に達する温度(℃)
DELTA−シール強度を200から400g/25mmに上昇させる温度
SS−100、110、および120℃で測定したシール強度の平均値
【0070】
ホットタック
ホットタックは以下の条件下で試験した。
ホットタック試験機であるThellerにて、0.5秒、15PSI(1.05kg/cm2)(ピーク)
0.5秒、5PSI(0.35kg/cm2)、120gスプリング、両チャック加熱
【0071】
以下のデータは、Thellerホットタックに関する記述である。
MHHT−ホットタック強度が200g/25mmに達する温度(℃)
HTS−110、120、および130℃で測定したホットタック強度の平均値
【0072】
以下のデータはスプリングホットタックに関する記述である。
RANGE−ホットタックの結果が、開口10%未満となる温度範囲
【0073】
試験を実施したすべての試料は、同等かつ許容範囲内のスリップ性、乾燥時のブロッキング性、湿時のブロッキング性、ヘイズ、および透明性を示した。得られたホットタックおよびヒートシールの測定値は表2に示す。これらの結果は、本発明によるコーティング組成物が良好なホットタック性を示しながら、非常に低いヒートシール温度を維持することを示し、一方、従来技術による組成物(実施例1から4)は、水酸化ナトリウムで中和すると最低ヒートシール温度が上昇することを示す。
【0074】
【表2】
Figure 0004996013

Claims (11)

  1. コーティング組成物を製造する方法であって、 アクリル酸10から30重量%とエチレン70から90重量%とを含み、メルトフローインデックスが100以下(g/10分:190℃、2.16kgにおいて)、融点が75°から90℃の範囲、酸基の隣接率が2〜15%の範囲、多分散度が2〜7の範囲、分岐パラメータが少なくとも0.6であるが1未満である分岐エチレンアクリル酸インターポリマーを大気圧下、前記コポリマーの融点よりも高く100℃を超えない温度でアンモニア含有水性媒質に接触させることを含むことを特徴とする方法。
  2. 前記アクリル酸の前記カルボン酸基のうち、カルボン酸基の50から300%の量が中和されていることを特徴とする請求項1に記載のコーティング組成物を調製する方法。
  3. 前記アクリル酸の前記カルボン酸基のうち、カルボン酸基の150から250%の量が中和されていることを特徴とする請求項1または2に記載のコーティング組成物を調製する方法。
  4. 前記コーティング組成物のメルトフローインデックスが20から80g/10分であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のコーティング組成物を調製する方法。
  5. 前記コポリマーの前記アクリル酸の含有量が20重量%以下であることを特徴とする前記請求項のいずれかに記載のコーティング組成物を調製する方法。
  6. 前記分岐パラメータが0.6から0.85の範囲にあることを特徴とする前記請求項のいずれかに記載のコーティング組成物を調製する方法。
  7. 前記コポリマーの重量平均分子量Mwが130,000以下、数平均分子量Mnが25,000以下であることを特徴とする前記請求項のいずれかに記載のコーティング組成物を調製する方法。
  8. 前記コポリマーの結晶化度が25から70J/gの範囲にあることを特徴とする前記請求項のいずれかに記載のコーティング組成物を調製する方法。
  9. 前記コーティング組成物が、前記コポリマーの水溶液、水分散液、または水乳化液を含むことを特徴とする前記請求項のいずれかに記載のコーティング組成物を調製する方法。
  10. 前記請求項のいずれかに記載の基材ポリマーフィルムをコーティングする方法で調製されたことを特徴とする前記コーティング組成物の使用。
  11. 前記基材ポリマーフィルムがポリプロピレンフィルムであることを特徴とする請求項10に記載の使用。
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