JP4995201B2 - 光学ヘッド、光ディスク装置、コンピュータ、光ディスクプレーヤ及び光ディスクレコーダ - Google Patents

光学ヘッド、光ディスク装置、コンピュータ、光ディスクプレーヤ及び光ディスクレコーダ Download PDF

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Description

本発明は、互いに波長の異なる複数の光源を備え、複数種類の光ディスク等の情報記録媒体に対して、光学的に情報の記録又は再生を行う光学ヘッド、該光学ヘッドを具備した光ディスク装置、並びに該光ディスク装置を具備したコンピュータ、光ディスクプレーヤ及び光ディスクレコーダに関するものである。
近年、青紫半導体レーザの実用化に伴い、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)と同じ大きさで、高密度・大容量の光情報記録媒体(以下、光ディスクともいう)であるBlu−ray Disc(以下、BD)が実用化されている。このBDは、波長400nm程度の青紫レーザ光源と、開口数(Numerical Aperture、NA)を0.85まで高めた対物レンズとを用いて記録又は再生が行われる、保護基板厚約0.1mmの光ディスクである。
また、同じく波長400nm程度の青紫レーザ光源と、開口数0.65の対物レンズとを用いて記録又は再生が行われる、保護基板厚0.6mmのHD DVDも実用化がなされている。これらの青紫レーザ光源を用いて記録又は再生が行われる光ディスクを総称して、高密度光ディスクと呼ぶ。
そこで、それぞれ保護基板厚が異なる光ディスクの情報記録面に対して、それぞれ異なる波長のレーザ光を一つの対物レンズを用いて集光させて情報の記録又は再生を行う、互換性を有する光学ヘッドが提案されている。
このような光学ヘッドの構成例を図38に示す。図38において、101は青紫レーザ光を出射する光源、102はビームスプリッタ、103はリレーレンズ、104はダイクロプリズム、105はコリメートレンズ、106は対物レンズ、107は受光素子、111は赤色レーザ光と赤外レーザ光とを出射及び受光する受発光一体素子を示し、これらが光学ヘッド130を構成している。また、60は保護基板厚0.1mmの光ディスクであるBDを示す。
BD60に対して、情報の記録又は再生を行う光学ヘッド130の動作について述べる。光源101から出射された青紫レーザ光は、ビームスプリッタ102で反射され、リレーレンズ103を透過して、発散角のより大きな発散光に変換される。さらに、変換された発散光は、ダイクロプリズム104で反射された後、コリメートレンズ105で略平行光に変換され、対物レンズ106によって、保護基板越しにBD60の情報記録面に光スポットとして集光される。BD60の情報記録面で反射されたレーザ光は、再び対物レンズ106、コリメートレンズ105を透過し、ダイクロプリズム104で反射され、リレーレンズ103を透過した後、ビームスプリッタ102を透過し、受光素子107に導かれる。
次に、図39を用いて保護基板厚0.6mmの光ディスクであるDVD70(又は保護基板厚1.2mmの光ディスクであるCD80)の記録又は再生を行う場合の光学ヘッド130の動作について述べる。受発光一体素子111から出射された波長655nmの赤色レーザ光(又は波長785nmの赤外レーザ光)は、ダイクロプリズム104を透過し、コリメートレンズ105で略平行光に変換され、対物レンズ106によって、保護基板越しにDVD70(又はCD80)の情報記録面に光スポットとして集光される。DVD70(又はCD80)の情報記録面で反射したレーザ光は、再び対物レンズ106、コリメートレンズ105、ダイクロプリズム104を透過し、受発光一体素子111に戻り受光される。
ここで、対物レンズ106は、BD60を記録又は再生するための青紫レーザ光、DVD70を記録又は再生するための赤色レーザ光、CD80を記録又は再生するための赤外レーザ光を、波長の差を利用してそれぞれ微小な光スポットとして集光するための回折構造を備えている。
従って、このような光学ヘッド130を用いることで、それぞれ異なる種類の光ディスクに対し、それぞれ異なる波長のレーザ光を一つの対物レンズ106を用いて集光させて情報の記録又は再生を行うことができる。
ところで、特許文献1には、複数の波長の光源を用いた光学ヘッドにおいて、光学系を簡単な構成とするために、くさび形状のプリズムを用いることが示されている。特許文献1において、波長780nmの収束光がプリズムを透過する際に非点収差(astigmatism)が発生しないよう、平板型のプリズムの入射面と出射面との間に角度をつけることが提案されている。
また、別の従来例として特許文献2に示されたものがある。特許文献2に示された光学ヘッド131の概略構成図を図40に示す。図40において、112は赤色レーザ光(波長650nm)を出射及び受光する第1の受発光一体素子、113は赤外レーザ光(波長780nm)を出射及び受光する第2の受発光一体素子、114はくさび形プリズム、115はコリメートレンズ、116は対物レンズを示す。
ここで、対物レンズ116は、保護基板厚0.6mmの光ディスクであるDVD70と保護基板厚1.2mmの光ディスクであるCD80とに対し、それぞれ赤色レーザ光と赤外レーザ光とを微小な光スポットとして集光することができる。
特許文献2において、くさび形プリズム114の入射面と出射面とのなす角(頂角α)と、赤色レーザ光及び赤外レーザ光の、くさび形プリズム114への入射角θ1、θ2等が以下のように規定されている(図41参照)。
くさび形プリズム114の頂角α=2.05°
くさび形プリズム114の中央部の厚みT=1.5mm
赤外レーザ光の入射角θ1=42.85°
赤色レーザ光の入射角θ2=39°
対物レンズ116の開口数NA=0.45
このとき、くさび形プリズム114を透過した赤外レーザ光を対物レンズ116で収束したときの波面収差は、15mλrmsとなり、光スポットを良好に集光させることができる。
上記の従来の光学ヘッドでは、くさび形プリズム114を透過するのは、CDに用いるNAの小さい低い赤外レーザ光であり、DVDに用いるNAの大きいレーザ光は、くさび形プリズム114で反射されてコリメートレンズ115に入射する構成となっている。
一方、BD等の高密度光ディスクと、DVD及びCDの記録又は再生を行う3波長互換型の光学ヘッドを構成する場合は、図38及び図39に示したように、高密度光ディスクに用いる青紫レーザ光をプリズムで反射させ、一方、DVDに用いる赤色レーザ光は、CDに用いる赤外レーザ光と共に一体の光源から出射させ、プリズムを透過させて使うことが望ましい。これは、2波長一体型の光源が一般的になっており、コスト的に有利だからである。
特開平10―269607号公報 特許第3304053号公報
しかしながら、BD等の高密度光ディスク、DVD及びCDの記録又は再生を行う3波長互換型の光学ヘッドにくさび形プリズムを用いる場合、より厳しい波面収差性能が要求されるBDを記録又は再生するための青紫レーザ光を、くさび形プリズムで反射させて用いることによって、実質的に収差を発生させない構成とすることができるが、DVDのようにNAの大きい光学系の場合は、非点収差だけが最小となるようにくさび形プリズムを設計しても、コマ収差(coma aberration)や他の収差が残存し、記録性能又は再生性能に影響を与える。
このコマ収差や他の収差については、特許文献2では何ら考慮されておらず、特許文献2の開示内容をそのまま利用したのでは、NAが大きいDVDの光学系に対してコマ収差や他の収差が残存し、BD等の高密度光ディスクと、DVD及びCDの記録又は再生を行う3波長互換型の光学ヘッドに、くさび形プリズムを用いることはできない。
本発明の目的は、開口数の大きい光学系において、保護基板厚が異なる光ディスクの情報記録面に対して異なる波長のレーザ光を集光させ、種々の光ディスクに対して良好な記録性能又は再生性能が得られる光学ヘッド及び光ディスク装置を安価に実現することである。
本発明の一局面に従う光学ヘッドは、第1の波長のレーザ光を出射する第1の光源と、前記第1の光源から出射された前記第1の波長のレーザ光を透過する透過反射部材と、前記透過反射部材を透過した前記第1の波長のレーザ光を第1の情報記録媒体に開口数NA≧0.60で集光する対物レンズとを備え、前記透過反射部材は、前記第1の光源から出射された前記第1の波長のレーザ光が入射する第1面と、前記第1面に対向し、前記第1の波長のレーザ光を出射する第2面とを備え、前記第1面と前記第2面とがなす角度αは、α≠0°を満たし、前記第1の波長のレーザ光が前記透過反射部材を透過する際に生じる3次非点収差及び3次コマ収差は、共に5mλ以下である。
上記の構成により、NA≧0.60で集光する対物レンズを用いて、保護基板厚が異なる光ディスクの情報記録面に対して異なる波長のレーザ光を集光させることができるので、種々の光ディスクに対して良好な記録性能又は再生性能が得られる光学ヘッド及び光ディスク装置を安価に実現できる。
以下、本発明の各実施の形態による光学ヘッド、光ディスク装置、コンピュータ、光ディスクプレーヤ、及び光ディスクレコーダについて、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1乃至図3は、本発明の実施の形態1における光学ヘッドの概略構成図であり、図1は、本発明の実施の形態1の光学ヘッドを用いてBDを記録又は再生する場合の概略構成図であり、図2は、図1に示す光学ヘッドを用いてDVDを記録又は再生する場合の概略構成図であり、図3は、図1に示す光学ヘッドを用いてCDを記録又は再生する場合の概略構成図である。また、図4は、図1に示すくさび形ダイクロプリズムの構成を説明するための光学ヘッドの概略構成図である。
図1において、1は青紫レーザ光を出射する光源、2はビームスプリッタ、3はリレーレンズ、4は所定以下の波長の光を反射するくさび形ダイクロプリズム、5はコリメートレンズ、6は対物レンズ、7は青紫レーザ光を受光する受光素子、11は赤色レーザ光と赤外レーザ光とを出射及び受光する受発光一体素子を示し、これらが光学ヘッド30を構成している。
受発光一体素子11において、赤色レーザ光と赤外レーザ光とを出射する光源の発光点は、略一致しているものとする。また、60は保護基板厚0.1mm〜0.075mmの光ディスクであるBDを示す。
まず、BD60に対して、情報の記録又は再生を行う光学ヘッド30の動作について述べる。光源1から出射された波長405nmの青紫レーザ光は、ビームスプリッタ2で反射され、リレーレンズ3を透過して、NAの異なる発散光に変換される。変換される発散光は、くさび形ダイクロプリズム4で反射された後、コリメートレンズ5で略平行光に変換され、対物レンズ6によって、保護基板越しにBD60の情報記録面に光スポットとして集光される。BD60の情報記録面で反射されたレーザ光は、再び対物レンズ6、コリメートレンズ5を透過し、くさび形ダイクロプリズム4で反射され、リレーレンズ3とビームスプリッタ2を透過して、受光素子7に導かれる。
次に、図2を用いて保護基板厚0.6mmの光ディスクであるDVD70の記録又は再生を行う場合及び図3を用いて保護基板厚1.2mmの光ディスクであるCD80の記録又は再生を行う場合の光学ヘッド30の動作について述べる。
図2において、受発光一体素子11から出射された波長655nmの赤色レーザ光は、くさび形ダイクロプリズム4を透過し、コリメートレンズ5で略平行光に変換され、対物レンズ6によって、保護基板越しにDVD70の情報記録面に光スポットとして集光される。DVD70の情報記録面で反射されたレーザ光は、再び対物レンズ6、コリメートレンズ5、くさび形ダイクロプリズム4を透過し、受発光一体素子11に戻り受光される。
同様に図3において、受発光一体素子11から出射された波長785nmの赤外レーザ光は、くさび形ダイクロプリズム4を透過し、コリメートレンズ5で略平行光に変換され、対物レンズ6によって、保護基板越しにCD80の情報記録面に光スポットとして集光される。CD80の情報記録面で反射したレーザ光は、再び対物レンズ6、コリメートレンズ5、くさび形ダイクロプリズム4を透過し、受発光一体素子11に戻り受光される。
ここで、対物レンズ6は、BD60を記録又は再生するための青紫レーザ光、DVD70を記録又は再生するための赤色レーザ光、CD80を記録又は再生するための赤外レーザ光を、波長の差を利用してそれぞれ微小な光スポットとして集光するための回折構造を備えている。なお、対物レンズ6の焦点距離folを2.3mm、コリメートレンズ5の焦点距離fclを16.1mmとすると、焦点距離folと焦点距離fclとの比である光学倍率βは7.0となる。
次に、くさび形ダイクロプリズム4について図4を用いて詳細に説明する。受発光一体素子11から出射された赤色レーザ光と赤外レーザ光とは、発散光であるため、光軸に対して傾斜した平行平板を通過する際に非点収差が発生し、対物レンズ6によって集光された光ディスク上の光スポットは、十分な収束性能が得られない。例えば、上記の光学系において、本実施の形態のくさび形ダイクロプリズム4の代わりに、厚み2.0mmの平行平板に赤色レーザ光を45°で入射させた場合、その光をDVD70上に収束すると、約500mλの3次非点収差と約30mλの3次コマ収差が発生する。
本実施の形態のくさび形ダイクロプリズム4は、図4に示すように、入射面4aと出射面4bとの間に所定の角度(頂角α)を設け、その頂角αとくさび形ダイクロプリズム4へのそれぞれのレーザ光の入射角(θ1、θ2)とを所定の角度に規定することでこの問題を解決し、くさび形ダイクロプリズム4を透過する発散光の3次非点収差と3次コマ収差とを補正する。なお、レーザ光の入射角は、レーザ光の光軸とレーザ光が入射する面(例えば、入射面4a又は出射面4b)の法線とがなす角であり、レーザ光の出射角は、出射されるレーザ光の光軸とレーザ光が出射される面(例えば、出射面4b)の法線とがなす角である。
一例として、
くさび形ダイクロプリズム4の頂角α=0.89°
くさび形ダイクロプリズム4の中央部の厚みT=1.5mm
赤色レーザ光の入射角θ1=42.24°
赤色レーザ光の出射角(青紫レーザ光の入射角)θ2=40.62°
対物レンズ6の開口数NA=0.60
くさび形ダイクロプリズム4の硝材:BK7
とすると、くさび形ダイクロプリズム4を透過した赤色レーザ光を、コリメートレンズ5及び対物レンズ6で収束したときの3次非点収差と3次コマ収差とは共に、略ゼロとなる。
図5は、中央部の厚みT=1.5mmのくさび形ダイクロプリズム4において、入射角θ2を変化させた場合に、3次非点収差(AS3)と3次コマ収差(CM3)とがそれぞれ最小(略ゼロ)となる頂角αの値をプロットしたものである。入射角θ2=0°、頂角α=0°のときに、3次非点収差と3次コマ収差とは当然ゼロであるが、入射角θ2を大きくしていくと、入射角θ2=41°の近傍で、再び頂角αが約0.9°で一致する。これは、3次非点収差と3次コマ収差とが同時に略ゼロとなる点が、入射角θ2≒41°、頂角α≒0.9°に存在し、入射角θ2=0°以外では、ここ1点しかないことを示している。すなわち、このようにくさび形ダイクロプリズム4を設計することで、3次非点収差と3次コマ収差とを最小(略ゼロ)にすることが可能である。
ここで、上記した従来の課題を解決するために、本願発明者らは、開口数NA≧0.60の光学系を用いて、DVDを記録又は再生するための赤色レーザ光にくさび形ダイクロプリズムを透過させ、さらに、より厳しい波面収差性能が要求されるBDを記録又は再生するための青紫レーザ光をくさび形ダイクロプリズムで反射させる場合の収差について鋭意検討を行い、この場合に、非点収差だけでなく、コマ収差も影響し、さらに、3軸対称収差が大きく影響することを見出し、本発明を完成するに至った。
このため、上述のように、3次非点収差と3次コマ収差を最小(略ゼロ)にした場合でも、他の高次収差、主に3軸対称収差(trefoil aberration)は残存する。一方、光学ヘッド、主として対物レンズ6において発生する収差は球面収差、非点収差、コマ収差であるので、それ以外の収差が発生しても、トータルの波面収差(RMS)への影響は小さい。
例えば、対物レンズ6に求められる3次非点収差と3次コマ収差との仕様は、各種マージンを考慮し、概ね20〜30mλ程度とされている。従って、本実施の形態のくさび形ダイクロプリズム4で発生する3次非点収差と3次コマ収差とを略ゼロにし、さらに、残存する3軸対称収差を15mλ以下程度にできれば、従来の光学ヘッドに対して余分なマージンを見込む必要が、実質的にはない。
具体的に数値で示すと、例えば、3次非点収差が25mλ、3次コマ収差が25mλの場合、トータルの波面収差は35.4mλ(RMS)であるが、これに3軸対称収差が15mλ加えられても、トータルの波面収差は38.4mλ程度である。
ただし、実際の光学ヘッドにおいては、くさび形ダイクロプリズム4で発生する3次非点収差と3次コマ収差とを略ゼロに設計しても、各光学部品等の形状誤差や取り付け誤差等により、3次非点収差及び3次コマ収差が、それぞれ5mλ程度発生する場合があり、同様に、3軸対称収差を15mλ以下に設計しても、さらに5mλ程度の収差が発生する場合がある。
このため、頂角αがα≠0°を満たす場合、DVDを記録又は再生するための赤色レーザ光がくさび形ダイクロプリズム4を透過する際に生じる3次非点収差及び3次コマ収差は、5mλ以下であることが好ましく、1mλ以下であることがより好ましく、略ゼロであることがさらに好ましい。同様に、DVDを記録又は再生するための赤色レーザ光がくさび形ダイクロプリズム4を透過する際に生じる3軸対称収差は、20mλ以下であることが好ましく、15mλ以下であることがより好ましい。
ここで、残存する3軸対称収差は、光学倍率βに依存する。すなわち、光学倍率βが大きくなり、くさび形ダイクロプリズム4へ入射するレーザ光の発散角が小さくなるほど、残存する3軸対称収差は小さくなる。
また、一般的に、DVDの記録又は再生を行う際の、タンジェンシャル方向(ディスク接線方向)のリム強度は60%程度必要であるとされている。対物レンズのNAを0.60、受発光一体素子内の赤色半導体レーザの垂直方向の拡がり角を16.0°とすると、リム強度を60%確保するためには、光学倍率βが5.0以上必要となる。換言すれば、光学倍率βが5.0よりも小さくなると、半導体レーザを光軸周りにどのように回転させても、リム強度60%を確保できない。半導体レーザの拡がり角にはばらつきがあるため、実質的に、光学倍率βが5.0より小さい光学系は考慮する必要がないと言える。
一方、赤色半導体レーザの垂直方向の拡がり角を16.0度、水平方向の拡がり角を9.0度とすると、光学倍率βを7.0以上とすることで、半導体レーザを光軸周りにどのように回転させても(0°から45°の範囲において)リム強度を60%確保できる。
ところで、光学倍率βが大きくなると、逆に光利用効率は低下するが、例えば、対物レンズの焦点距離が小さい場合は、光学倍率βを大きくすることで光学系全体を大きくし、組立や調整を容易にすることが考えられる。
また、光学倍率βが大きくなるほど、くさび形ダイクロプリズムで発生する3次コマ収差も小さくなる。光学倍率βが12.0を超えると、例えば、図6に示すような、入射角θ2=45°、中央部の厚さT=2.0mmのくさび形ダイクロプリズム4’で残存する3次コマ収差が1mλ以下となる。従って、3次非点収差と3次コマ収差との両方を補正する、本発明のくさび形ダイクロプリズムを適用する必要はなくなる。
以上より、DVDの記録又は再生を行う光学ヘッドに適用可能な本発明のくさび形ダイクロプリズムは、光学倍率βが5.0〜12.0となる範囲を考慮すればよい。
次に、本実施の形態のくさび形ダイクロプリズム4の形状について詳細に説明する。図7は、本実施の形態のくさび形ダイクロプリズム4において、光学倍率βを横軸にとり、3軸対称収差が15mλとなるくさび形ダイクロプリズム4の中央部の厚さTをプロットした図である。図7より、光学倍率βが大きくなるにつれて、3軸対称収差が15mλとなるプリズム中央部の厚さTが大きくなることがわかる。
図8は、同じ光学倍率の光学系において、くさび形ダイクロプリズム中央部の厚さTが小さい場合(a)と大きい場合(b)との、レーザ光の光路を示す模式図である。図8より明らかなように、プリズムの中央部の厚さTが大きくなるにつれて、くさび形ダイクロプリズム4の入射面及び出射面の必要幅Dが大きくなり、くさび形ダイクロプリズム4は急激に大きくなっていく。
さらに、例えば、くさび形ダイクロプリズム4の入射面の幅を2.0mmとし、プリズム取付面が50μmの形状誤差を持っていると仮定すると、図9に示すように、くさび形ダイクロプリズム4は約1.5°回転し、発光点の位置ずれδが発生する。発光点位置ずれδは、対物レンズ6に対する入射光軸傾きや光検出器(受発光一体素子11)の調整範囲の拡大等となるので、抑制する必要がある。
図10は、くさび形ダイクロプリズム4の中央部の厚さTを横軸にとり、縦軸にくさび形ダイクロプリズムが1.5°回転した場合の発光点位置ずれδをプロットした図である。図10より、プリズムの中央部の厚さTに比例して発光点位置ずれδが大きくなり、プリズム中央部の厚さTが3.5mmを超えると、光源すなわち受発光一体素子11の機械的な取り付け誤差として見積もられる50μmよりも、発光点位置ずれδが大きくなり、従来の光学ヘッドと比較して発光点位置ずれδが非常に大きくなる。
ここで、くさび形ダイクロプリズム4の入射面の幅を2.0mmとした根拠を以下に示す。くさび形ダイクロプリズム4は、2つの光路(一方が透過、他方が反射)を合成しなければならないため、例えば、図2の光源1と受発光一体素子11とが干渉しないよう、光源1や受発光一体素子11に対して、所定の距離だけ離した位置に配置しなければならず、必要有効径はあまり小さくならない。また、素子のエッジの「カケ」などを考慮すると、くさび形ダイクロプリズム4の必要有効径(レーザ光が透過又は反射する領域)に対し、その外形は一回り大きくなる。さらに、くさび形ダイクロプリズム4は、光学基台(各光学素子を取り付けるための基台、図示省略)内に所定の角度で配置しなければならないが、素子が小さすぎると、ハンドリング(素子の取り扱い)が非常に困難となる。上記3点を考慮し、最小サイズを2.0mmと見積もっている。
次に、機械的な誤差を50μmとした根拠を以下に示す。工作精度の寸法許容差の目安として、JIS B 0405に、「寸法が0.5mm〜6.0mmの場合、普通公差は±0.05mm)」と規定されている。従って、特に寸法許容差を指定しない場合、くさび形ダイクロプリズム4の取り付け面の形状誤差と、光源の取り付け面の形状誤差(=光源の取付け位置誤差)とは、それぞれ最大50μm生じる可能性がある。
このように、上記のくさび形ダイクロプリズム4の入射面の幅及び光源の機械的な誤差のワースト条件で、最大1.5°だけくさび形ダイクロプリズム4の回転が生じ、回転によって生じる発光点位置ずれδが、光源の取り付け面の形状誤差50μmよりも小さくなる条件が、T=3.5mm以下となる。
以上より、くさび形ダイクロプリズム4の中央部の厚さTは、図7に示したように、光学倍率βが5.0〜12.0となる範囲に対して、最大でも3軸対称収差が15mλ以下となる10.0mm以下でなければならず、さらに、発光点位置ずれの観点からは、図11に示すように、3.5mm以下であることが好ましく、光学倍率βが5.0〜12.0となる範囲に対して、図11に示す斜線領域内に入ることが好ましい。なお、くさび形ダイクロプリズム4の中央部の厚さTが小さいほど、残存する3軸対称収差もより小さくなり、さらにプリズム自身の小型化によりコストを削減することができる。
また、光学倍率βを7.0以上とした場合、リム強度を60%以上確保できるので、この場合、3軸対称収差を15mλ以下にするために、くさび形ダイクロプリズム4の中央部の厚さTは、2.1mm以下であることがより好ましい。
次に、頂角αの範囲について詳細に説明する。図12は、本実施の形態のくさび形ダイクロプリズム4において、光学倍率βが5.0、7.0、12.0のときに、プリズム中央部の厚さTを0.01mmから0.3mmまで変化させたときの頂角αをプロットした図である。図12より明らかなように、プリズム中央部の厚さTが小さくなるにつれて、頂角αはゼロに近づいていく。プリズム中央部の厚さTがゼロとなることは現実的にあり得ないが、頂角αの下限がゼロであることが読みとれる。
また、頂角αは、光学倍率βとプリズム中央部の厚さTとを決定することにより一意に決定される。図13は、横軸に光学倍率βをとり、縦軸に頂角αをとり、(1)は3軸対称収差が15mλ以下となるプリズム中央部の厚さTのときの頂角αと光学倍率βとの関係をプロットしたものであり、(2)はプリズム中央部の厚さT=3.5mmのときの頂角αと光学倍率βとの関係をプロットしたものである。
3軸対称収差15mλ以下とするために、頂角αは、図13の実線で示した(A)の範囲でなければならないが、さらにプリズム中央部の厚さTが3.5mm以下である、破線で示した(B)の範囲内であることが好ましい。すなわち、頂角αは、少なくとも、α≦3.40の範囲でなければならず、さらに、α≦1.70の範囲であることがより好ましい。
次に、入射角θ2の範囲について詳細に説明する。図14は、本実施の形態のくさび形ダイクロプリズム4において、光学倍率βが5.0、7.0、12.0のときに、プリズム中央部の厚さTを0.01mmから0.3mmまで変化させたときの入射角θ2をプロットした図である。図14より明らかなように、プリズム中央部の厚さTが小さくなるにつれて、入射角θ2は大きくなり、プリズム中央部の厚さTがゼロとなることは現実的にあり得ないが、光学倍率βが12.0のときに最大値41.53°となり、それ以上の値は取り得ないことが推定される。
また、入射角θ2は、光学倍率βとプリズム中央部の厚さTとを決定することにより一意に決定される。図15は、横軸に光学倍率βをとり、縦軸に入射角θ2をとり、(1)は3軸対称収差が15mλ以下となるプリズム中央部の厚さTのときの入射角θ2と光学倍率βとの関係をプロットしたものであり、(2)はプリズム中央部の厚さT=3.5mmのときの入射角θ2と光学倍率βとの関係をプロットしたものであり、(3)はプリズム中央部の厚さTが略0mmのときの入射角θ2と光学倍率βとの関係をプロットしたものである。
3軸対称収差15mλ以下とするために、入射角θ2は、図15の実線で示した(A)の範囲でなければならないが、さらにプリズム中央部の厚さTが3.5mm以下である、破線で示した(B)の範囲内であることが好ましい。すなわち、入射角θ2は、少なくとも、38.22°≦θ2≦41.53°の範囲でなければならず、さらに、39.90°≦θ2≦41.53°の範囲であることがより好ましい。
次に、入射角θ1の範囲について詳細に説明する。図16は、本実施の形態のくさび形ダイクロプリズム4において、光学倍率βが5.0、7.0、12.0のときに、プリズム中央部の厚さTを0.01mmから0.3mmまで変化させたときの入射角θ1をプロットした図である。図16より明らかなように、プリズム中央部の厚さTが小さくなるにつれて、入射角θ1は小さくなり、プリズム中央部の厚さTがゼロとなることは現実的にあり得ないが、光学倍率βが5.0のときに最小値41.44°となり、それ以下の値は取り得ないことが推定される。
また、入射角θ1は、光学倍率βとプリズム中央部の厚さTとを決定することにより一意に決定される。図17は、横軸に光学倍率βをとり、縦軸に入射角θ1をとり、(1)は3軸対称収差が15mλ以下となるプリズム中央部の厚さTのときの入射角θ1と光学倍率βとの関係をプロットしたものであり、(2)はプリズム中央部の厚さT=3.5mmのときの入射角θ1と光学倍率βとの関係をプロットしたものであり、(3)はプリズム中央部の厚さTが略0mmのときの入射角θ1と光学倍率βとの関係をプロットしたものである。
3軸対称収差15mλ以下とするために、入射角θ1は、図17の実線で示した(A)の範囲でなければならないが、さらにプリズム中央部の厚さTが3.5mm以下である、破線で示した(B)の範囲内であることが好ましい。すなわち、入射角θ1は、少なくとも、41.44°≦θ1≦44.39°の範囲でなければならず、さらに、41.44°≦θ1≦42.94°の範囲であることがより好ましい。
なお、上記の計算は、くさび形ダイクロプリズム4の硝材の屈折率ndを1.514(BK7の赤色波長での屈折率)として算出したが、屈折率ndが、1.45≦nd≦1.90の範囲であれば、プリズム中央部の厚さT、頂角α、入射角θ1及びθ2は、上記とほぼ同等の範囲を取りうる。
このように、本実施の形態では、くさび形ダイクロプリズム4の頂角α、くさび形ダイクロプリズム4の中央部の厚みT、入射角θ1、及び入射角θ2を上記のように設定することにより、赤外レーザ光についても、対物レンズ6で集光された光スポットの3次非点収差と3次コマ収差とを最小(略ゼロ)にしつつ、他の高次収差(主に3軸対称収差)を含むトータルの波面収差を抑制することができる。
なお、本実施の形態において、受発光一体素子11の同一の発光点から、DVD70を記録又は再生するための赤色レーザ光に加え、CD80を記録又は再生するための赤外レーザ光が出射され、くさび形ダイクロプリズム4を透過する際に非点収差が補正される。ここで、赤色レーザ光と赤外レーザ光との波長の差によって、補正される3次非点収差に差が生じるが、対物レンズで集光されるスポットに残存する3次非点収差は2mλ程度、コマ収差や高次収差(主に3軸対称収差)を含むトータルの波面収差も抑制することができ、実質的に問題ない。
また、本実施の形態において、光源1から波長405nmの青紫レーザ光を出射し、別の受発光一体素子11から波長655nmの赤色レーザ光と波長785nmの赤外レーザ光とを出射する構成としているが、本発明はこれに限定されず、例えば、赤色レーザ光及び赤外レーザ光の光源を別体としてそれぞれ異なる位置に配置し、ビームスプリッタ等を用いて光軸を一致させるような構成としてもよい。
また、受発光一体素子11から波長655nmの赤色レーザ光のみが出射され、BD60とDVD70のみ記録又は再生可能な光学ヘッドにも、本発明を適用可能であることは明らかである。
その時、図2に示すように、DVD70で反射した赤色レーザ光にくさび形ダイクロプリズム4を透過させて、受発光一体素子11で受光することも可能であるし、あるいは、DVD70で反射した赤色レーザ光をくさび形ダイクロプリズム4で反射させて、青色レーザ光を受光する受光素子7で赤色レーザ光も受光することも可能である。
(実施の形態2)
次に、本発明の別の実施の形態について、図18及び図19を用いて説明する。図18は、本実施の形態における光学ヘッドの概略構成図であり、図19は、図18に示す受発光一体素子の概略構成図である。図18において、図1〜図4と共通の構成要素については図1〜図4と同一の符号を付して説明を省略する。
光学ヘッド31において、21は赤色レーザ光と赤外レーザ光とを出射及び受光する受発光一体素子を示し、受発光一体素子21内の赤色レーザ光を出射する発光点21aと、赤外レーザ光を出射する発光点21bとは、所定の間隔δをおいて配置されている。
受発光一体素子21は、モノリシック2波長レーザを備えている。モノリシック2波長レーザは、図19に示すように、サブマウント82上に例えばGaAs基板81を形成した構造となっており、赤色レーザ光85と赤外レーザ光86とが一つのレーザチップから出射される。2波長レーザは、図19に示したようなモノリシックタイプ以外に、レーザチップを2つ並べたハイブリッドタイプもあるが、どちらも一般的には赤色レーザ光85の発光点21aと赤外レーザ光86の発光点21bとを一致させることはできない。
ここで、本実施の形態の受発光一体素子21において、赤色レーザ光85の発光点21aと赤外レーザ光86の発光点21bとの間隔δが100μmであるとする。この場合、例えば、図18の光学ヘッド31を、図2の光学ヘッド30と同様にDVD70を記録又は再生する場合の光スポットの波面収差が最小となるよう、赤色レーザ光85の発光点21aの位置を決定した場合、赤色レーザ光85については、対物レンズ6で集光された光スポットの3次非点収差と3次コマ収差とを最小(略ゼロ)にしつつ、他の高次収差(主に3軸対称収差)を含むトータルの波面収差を抑制することができる。
一方、赤外レーザ光86は、赤色レーザ光85とは異なる光軸を通ってくさび形ダイクロプリズム4に入射するため、赤外レーザ光86が赤色レーザ光85と同じ光軸を通ってくさび形ダイクロプリズム4に入射した場合(実施の形態1)とは異なる収差が発生するが、実施の形態1と同様に、くさび形ダイクロプリズム4の頂角α、くさび形ダイクロプリズム4の中央部の厚みT、入射角θ1、及び入射角θ2を設定することにより、赤外レーザ光86についても、対物レンズ6で集光された光スポットの3次非点収差と3次コマ収差とを最小(略ゼロ)にしつつ、他の高次収差(主に3軸対称収差)を含むトータルの波面収差を抑制することができる。
また、本実施の形態では、図19のような2波長レーザを図18に示したような配置で用いているので、くさび形ダイクロプリズム4にはP偏光でレーザ光が入射する。このように、くさび形ダイクロプリズム4にP偏光でレーザ光を透過させることで、くさび形ダイクロプリズム4の膜設計が比較的容易になるというメリットもある。
(実施の形態3)
次に、本発明の別の実施の形態について、図20を用いて説明する。図20は、本実施の形態における光学ヘッドの概略構成図である。図20において、図1〜図4及び図18と共通の構成要素については図1〜図4及び図18と同一の符号を付して説明を省略する。
光学ヘッド32は、BD60、DVD70、又はCD80の情報トラック40に対して、光学系が約45°回転した状態で配置されている。すなわち、光源1又は受発光一体素子21から出射された各レーザ光は、ミラー8によって、それぞれに対応したBD60、DVD70、又はCD80に対して垂直な方向へ折り曲げられ、ミラー8へ入射するレーザ光の光軸は、BD60、DVD70、又はCD80の情報トラック40の方向と約45°の角度をなしている。
このような光学配置とすることで、平板型ビームスプリッタ42を用いて、BD60、DVD70、又はCD80で反射されたレーザ光に、情報トラック40による回折パターンに対して約45°傾斜した非点収差を与えることができるため、非点収差法によるフォーカスエラー信号を得るのに適している。また、図20のような配置にすることで、ファーフィールドパターンが情報トラック40に対して約45°回転したスポットとなるため、ビーム整形素子等の手段を用いることなく、半径方向と接線方向とのリム強度を上げることが可能となり、さらに、光学ヘッド32自身をコンパクトに構成することもできる。
なお、上記の実施の形態1〜3において、対物レンズ6は、青紫レーザ光、赤色レーザ光、赤外レーザ光を、それぞれBD60、DVD70、CD80の情報記録面に集光させるための回折構造を備えた対物レンズとして説明を行ったが、本発明はこれに限定されず、複数の硝材の波長分散特性を利用した屈折型の対物レンズや、回折型/屈折型のレンズを複数組み合わせた組レンズであってもよいことは明らかである。
また、上記の実施の形態1〜3において、コリメートレンズ5は、BD60、DVD70、CD80の情報記録面に集光させる際の球面収差を最適化したり、作動距離を大きくするため、対物レンズ6に入射する光束を、平行光に対してやや収束光あるいは発散光とするために、光軸方向に移動可能としてもよい。このようなコリメートレンズについては本発明の内容とは実質的に関係がないため詳述しないが、このようなコリメートレンズを備えた光学ヘッドにも、本発明を適用できることは明らかである。
また、以上の実施の形態1〜3において、受光素子7は、光源1とは異なる位置に配置されているが、光源1と受光素子7とを同じ位置に配置した受発光一体素子とした構成でもよい。また、受発光一体素子11あるいは受発光一体素子21で赤色レーザ光と赤外レーザ光との両方を受光しているが、赤色レーザ光と赤外レーザ光とをそれぞれ別の受光素子で受光してもよい。
さらに、図21に示すように、受発光一体素子11あるいは受発光一体素子21の代わりに、赤色レーザ光及び赤外レーザ光を出射する2波長光源22を用い、光ディスクで反射した赤色レーザ光及び赤外レーザ光をくさび形ダイクロプリズム4で反射し、青紫レーザ光と共に受光素子17で受光するような、光学ヘッド33にも本発明は適用可能である。
また、実施の形態1〜3において、BD60を記録又は再生する際に波長405nmのレーザ光を用い、DVD70を記録又は再生する際に波長655nmのレーザ光を用い、CD80を記録又は再生する際に波長785nmのレーザ光を用いる場合について説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、波長350〜450nmのレーザ光、波長600〜700nmのレーザ光、波長750〜850nmのレーザ光の3つの波長のレーザ光を用いて、3種類の光ディスクに対してそれぞれ記録又は再生を行う光学ヘッドに広く適用可能であることは明らかである。
以上、上記の各実施の形態の光学ヘッド30〜33は、青紫レーザ光、赤色レーザ光、赤外レーザ光の3波長の光源と、それらに対応する光ディスクの記録再生に対して、それぞれ良好な光学性能を有しており、例えばBD、DVD、CDの3種類の光ディスクに対して、良好に記録又は再生を行なうことができる。
(実施の形態4)
次に、本発明の別の実施の形態について、図22を用いて説明する。図22は、本実施の形態における光学ヘッドの概略構成図である。光学ヘッド34は、DVD70を記録又は再生可能な光学ヘッドであり、光源23から出射された波長655nmの赤色レーザ光は、くさび形ダイクロプリズム14を透過し、コリメートレンズ15で略平行光に変換され、対物レンズ16によって、保護基板越しにDVD70の情報記録面に光スポットとして開口数NA≧0.60で集光される。DVD70の情報記録面で反射されたレーザ光は、再び対物レンズ16及びコリメートレンズ15を透過し、くさび形ダイクロプリズム14で反射され、光源23とは異なる位置に配置された受光素子27で受光される。
くさび形ダイクロプリズム14は、実施の形態1から実施の形態3で示したくさび形ダイクロプリズム4と同じ形状であるから、対物レンズ16で集光された光スポットの3次非点収差と3次コマ収差を最小(略ゼロ)にしつつ、他の高次収差(主に3軸対称収差)を含むトータルの波面収差を抑制することができる。
以上のように本発明は、3つの波長のレーザ光を用いて、3種類の光ディスクに対してそれぞれ記録又は再生を行う光学ヘッドに限らず、本実施の形態に示すような、短波長のレーザ光を、NA≧0.60の高い開口数で集光させる対物レンズ16を備えた光学ヘッド34にも適用可能である。
また、例えば、光源23から波長655nmの赤色レーザ光と、波長785nmの赤外レーザ光とを出射し、DVD70とCD80とを記録又は再生可能な光学ヘッドについても、本発明の適用範囲であることは言うまでもない。
(実施の形態5)
次に、本発明の別の実施の形態について、図23を用いて説明する。図23は、本実施の形態における光学ヘッドの概略構成図である。光学ヘッド35は、DVD70に光を集光する光学ヘッドであり、光源23から出射された波長655nmの赤色レーザ光は、くさび形ダイクロプリズム14を透過し、対物レンズ16によって保護基板越しにDVD70の情報記録面に光スポットとして開口数NA≧0.60で集光される。
くさび形ダイクロプリズム14は、実施の形態4と同様に、実施の形態1から実施の形態3で示したくさび形ダイクロプリズム4と同じ形状であるから、対物レンズ16で集光された光スポットの3次非点収差と3次コマ収差とを最小(略ゼロ)にしつつ、他の高次収差(主に3軸対称収差)を含むトータルの波面収差を抑制することができる。
(実施の形態6)
次に、本発明の別の実施の形態について、図24及び図25を用いて説明する。図24及び図25は、本実施の形態における光学ヘッドの概略構成図であり、図24は、本実施の形態の光学ヘッドを用いてDVDを記録又は再生する場合の概略構成図であり、図25は、図24に示す光学ヘッドを用いてBDを記録又は再生する場合の概略構成図である。
図24において、23は赤色レーザ光を出射する光源、1は青紫レーザ光を出射する光源、4は所定以下の波長の光を反射するくさび形ダイクロプリズム、9はビームスプリッタ、5はコリメートレンズ、6は対物レンズ、7は赤色レーザ光及び青紫レーザ光を受光する受光素子を示し、これらが光学ヘッド36を構成している。ここで、対物レンズ6は、BD60を記録又は再生するための青紫レーザ光、DVD70を記録又は再生するための赤色レーザ光を、波長の差を利用してそれぞれ微小な光スポットとして集光するための回折構造を備えている。
保護基板厚0.6mmの光ディスクであるDVD70の記録又は再生を行う場合の光学ヘッド36の動作について述べる。光源23から出射された波長655nmの赤色レーザ光は、くさび形ダイクロプリズム4及びビームスプリッタ9を透過し、コリメートレンズ5で略平行光に変換され、対物レンズ6によって、保護基板越しにDVD70の情報記録面に光スポットとして集光される。DVD70の情報記録面で反射されたレーザ光は、再び対物レンズ6、コリメートレンズ5を透過し、ビームスプリッタ9の透過反射面(図中の対角線で示す面)で反射され、受光素子7に導かれる。
次に、図25を用いて保護基板厚0.1mm〜0.075mmの光ディスクであるBD60に対して情報の記録又は再生を行う光学ヘッド36の動作について述べる。光源1から出射された波長405nmの青紫レーザ光は、くさび形ダイクロプリズム4で反射された後、ビームスプリッタ9を透過し、コリメートレンズ5で略平行光に変換され、対物レンズ6によって、保護基板越しにBD60の情報記録面に光スポットとして集光される。BD60の情報記録面で反射されたレーザ光は、再び対物レンズ6、コリメートレンズ5を透過し、ビームスプリッタ9の透過反射面で反射され、受光素子7に導かれる。
本実施の形態のように、くさび形ダイクロプリズム4とコリメートレンズ5との間にビームスプリッタ9を備える光学ヘッド36においても、くさび形ダイクロプリズム4は、実施の形態1から実施の形態3で示したものと同じ形状であるから、対物レンズ6で集光された光スポットの3次非点収差と3次コマ収差とを最小(略ゼロ)にしつつ、他の高次収差(主に3軸対称収差)を含むトータルの波面収差を抑制することができる。
(実施の形態7)
次に、本発明の別の実施の形態について、図26及び図27を用いて説明する。図26及び図27は、本実施の形態における光学ヘッドの概略構成図であり、図26は、本実施の形態の光学ヘッドを用いてDVDを記録又は再生する場合の概略構成図であり、図27は、図26に示す光学ヘッドを用いてBDを記録又は再生する場合の概略構成図である。本実施の形態における光学ヘッドと図24及び図25に示す光学ヘッドとで異なる点は、光源からの光を透過するビームスプリッタ9に代えて光源からの光を反射するビームスプリッタ9’を用いている点であり、図26及び図27において、図24及び図25と共通の構成要素については図24及び図25と同一の符号を付して説明を省略する。
まず、図26を用いて保護基板厚0.6mmの光ディスクであるDVD70の記録又は再生を行う場合の光学ヘッド37の動作について述べる。光源23から出射された波長655nmの赤色レーザ光は、くさび形ダイクロプリズム4を透過し、ビームスプリッタ9’で反射された後、コリメートレンズ5で略平行光に変換され、対物レンズ6によって、保護基板越しにDVD70の情報記録面に光スポットとして集光される。DVD70の情報記録面で反射されたレーザ光は、再び対物レンズ6、コリメートレンズ5、及びビームスプリッタ9’の透過反射面を透過し、受光素子7に導かれる。
次に、図27を用いて保護基板厚0.1mm〜0.075mmの光ディスクであるBD60に対して情報の記録又は再生を行う光学ヘッド37の動作について述べる。光源1から出射された波長405nmの青紫レーザ光は、くさび形ダイクロプリズム4で反射され、さらにビームスプリッタ9’で反射された後、コリメートレンズ5で略平行光に変換され、対物レンズ6によって、保護基板越しにBD60の情報記録面に光スポットとして集光される。BD60の情報記録面で反射されたレーザ光は、再び対物レンズ6、コリメートレンズ5、及びビームスプリッタ9’の透過反射面を透過し、受光素子7に導かれる。
本実施の形態のように、光源からの光を反射するビームスプリッタ9’を備える光学ヘッド37においても、くさび形ダイクロプリズム4は、実施の形態1から実施の形態3で示したものと同じ形状であるから、対物レンズ6で集光された光スポットの3次非点収差と3次コマ収差とを最小(略ゼロ)にしつつ、他の高次収差(主に3軸対称収差)を含むトータルの波面収差を抑制することができる。
(実施の形態8)
次に、本発明の別の実施の形態について、図28及び図29を用いて説明する。図28及び図29は、本実施の形態における光学ヘッドの概略構成図であり、図28は、本実施の形態の光学ヘッドを用いてDVDを記録又は再生する場合の概略構成図であり、図29は、図28に示す光学ヘッドを用いてBDを記録又は再生する場合の概略構成図である。本実施の形態における光学ヘッドと図26及び図27に示す光学ヘッドとで異なる点は、凸レンズからなるリレーレンズ10が付加された点であり、図28及び図29において、図26及び図27と共通の構成要素については図26及び図27と同一の符号を付して説明を省略する。
まず、図28を用いて保護基板厚0.6mmの光ディスクであるDVD70の記録又は再生を行う場合の光学ヘッド38の動作について述べる。光源23から出射された波長655nmの赤色レーザ光は、リレーレンズ10で発散角のより小さな発散光に変換される。変換された発散光は、くさび形ダイクロプリズム4を透過し、ビームスプリッタ9’で反射された後、コリメートレンズ5で略平行光に変換され、対物レンズ6によって、保護基板越しにDVD70の情報記録面に光スポットとして集光される。DVD70の情報記録面で反射されたレーザ光は、再び対物レンズ6、コリメートレンズ5及びビームスプリッタ9’を透過し、受光素子7に導かれる。
次に、図29を用いて保護基板厚0.1mm〜0.075mmの光ディスクであるBD60に対して情報の記録又は再生を行う光学ヘッド38の動作について述べる。光源1から出射された波長405nmの青紫レーザ光は、くさび形ダイクロプリズム4で反射され、さらにビームスプリッタ9’で反射された後、コリメートレンズ5で略平行光に変換され、対物レンズ6によって、保護基板越しにBD60の情報記録面に光スポットとして集光される。BD60の情報記録面で反射されたレーザ光は、再び対物レンズ6、コリメートレンズ5及びビームスプリッタ9’を透過し、受光素子7に導かれる。
本実施の形態のように、光源23とくさび形ダイクロプリズム4との間にリレーレンズ10を備える光学ヘッド38においても、くさび形ダイクロプリズム4は、実施の形態1から実施の形態3で示したものと同じ形状であるから、対物レンズ6で集光された光スポットの3次非点収差と3次コマ収差とを最小(略ゼロ)にしつつ、他の高次収差(主に3軸対称収差)を含むトータルの波面収差を抑制することができる。
(実施の形態9)
次に、本発明の別の実施の形態について、図30及び図31を用いて説明する。図30及び図31は、本実施の形態における光学ヘッドの概略構成図であり、図30は、本実施の形態の光学ヘッドを用いてDVDを記録又は再生する場合の概略構成図であり、図31は、図30に示す光学ヘッドを用いてBDを記録又は再生する場合の概略構成図である。本実施の形態における光学ヘッドと図26及び図27に示す光学ヘッドとで異なる点は、凹レンズからなるリレーレンズ10aが付加された点であり、図30及び図31において、図26及び図27と共通の構成要素については図26及び図27と同一の符号を付して説明を省略する。
まず、図30を用いて保護基板厚0.6mmの光ディスクであるDVD70の記録又は再生を行う場合の光学ヘッド39の動作について述べる。光源23から出射された波長655nmの赤色レーザ光は、くさび形ダイクロプリズム4を透過し、ビームスプリッタ9’で反射された後、コリメートレンズ5で略平行光に変換され、対物レンズ6によって、保護基板越しにDVD70の情報記録面に光スポットとして集光される。DVD70の情報記録面で反射されたレーザ光は、再び対物レンズ6、コリメートレンズ5及びビームスプリッタ9’を透過し、受光素子7に導かれる。
次に、図31を用いて保護基板厚0.1mm〜0.075mmの光ディスクであるBD60に対して情報の記録又は再生を行う光学ヘッド39の動作について述べる。光源1から出射された波長405nmの青紫レーザ光は、リレーレンズ10aで発散角のより大きな発散光に変換される。変換された発散光は、くさび形ダイクロプリズム4で反射され、さらにビームスプリッタ9’で反射された後、コリメートレンズ5で略平行光に変換され、対物レンズ6によって、保護基板越しにBD60の情報記録面に光スポットとして集光される。BD60の情報記録面で反射されたレーザ光は、再び対物レンズ6、コリメートレンズ5及びビームスプリッタ9’を透過し、受光素子7に導かれる。
本実施の形態のように、光源1とくさび形ダイクロプリズム4との間にリレーレンズ10aを備える光学ヘッド39においても、くさび形ダイクロプリズム4は、実施の形態1から実施の形態3で示したものと同じ形状であるから、対物レンズ6で集光された光スポットの3次非点収差と3次コマ収差とを最小(略ゼロ)にしつつ、他の高次収差(主に3軸対称収差)を含むトータルの波面収差を抑制することができる。なお、実施の形態8、9では、凸のリレーレンズ10を挿入した光学ヘッド38及び凹のリレーレンズ10aを挿入した光学ヘッド39について説明したが、2つのリレーレンズ10及び10aの両方を用いてもよく、種々の変更が可能である。
(実施の形態10)
次に、本発明の別の実施の形態について、図32及び図33を用いて説明する。図32及び図33は、本実施の形態における光学ヘッドの概略構成図であり、図32は、本実施の形態の光学ヘッドを用いてDVDを記録又は再生する場合の概略構成図であり、図33は、図32に示す光学ヘッドを用いてBDを記録又は再生する場合の概略構成図である。本実施の形態における光学ヘッドと図28及び図29に示す光学ヘッドとで異なる点は、対物レンズ6に代えてDVD70を記録又は再生するための赤色レーザ光用の対物レンズ6a及びBD60を記録又は再生するための青紫レーザ光用の対物レンズ6bが備えられ、ミラー8a、8bが付加された点であり、図32及び図33において、図28及び図29と共通の構成要素については図28及び図29と同一の符号を付して説明を省略する。なお、図32及び図33の右上部分は、光学ヘッド41を側面から見た図であり、その他の部分は、光学ヘッド41を上面から見た図である。
まず、図32を用いて保護基板厚0.6mmの光ディスクであるDVD70の記録又は再生を行う場合の光学ヘッド41の動作について述べる。光源23から出射された波長655nmの赤色レーザ光は、くさび形ダイクロプリズム4を透過し、ビームスプリッタ9’で反射された後、コリメートレンズ5で略平行光に変換される。この平行光は、ミラー8aによって、DVD70に対して垂直な方向へ折り曲げられた後、対物レンズ6aによって、保護基板越しにDVD70の情報記録面に光スポットとして開口数NA≧0.60で集光される。DVD70の情報記録面で反射されたレーザ光は、再び対物レンズ6aを透過し、ミラー8aによって折り曲げられた後、コリメートレンズ5及びビームスプリッタ9’を透過し、受光素子7に導かれる。
次に、図33を用いて保護基板厚0.1mm〜0.075mmの光ディスクであるBD60に対して情報の記録又は再生を行う光学ヘッド41の動作について述べる。光源1から出射された波長405nmの青紫レーザ光は、くさび形ダイクロプリズム4で反射され、さらにビームスプリッタ9’で反射された後、コリメートレンズ5で略平行光に変換される。この平行光は、ミラー8aを透過し、ミラー8bによって、BD60に対して垂直な方向へ折り曲げられた後、対物レンズ6bによって、保護基板越しにBD60の情報記録面に光スポットとして開口数NA≧0.85で集光される。BD60の情報記録面で反射されたレーザ光は、再び対物レンズ6bを透過し、ミラー8bによって折り曲げられた後、ミラー8a、コリメートレンズ5及びビームスプリッタ9’を透過し、受光素子7に導かれる。
本実施の形態のように、ミラー8aによって折り曲げられた赤色レーザ光が対物レンズ6aへ入射され、ミラー8bによって折り曲げられた青紫レーザ光が対物レンズ6bへ入射される光学ヘッド41においても、くさび形ダイクロプリズム4は、実施の形態1から実施の形態3で示したものと同じ形状であるから、各対物レンズ6a、6bで集光された光スポットの3次非点収差と3次コマ収差を最小(略ゼロ)にしつつ、他の高次収差(主に3軸対称収差)を含むトータルの波面収差を抑制することができる。
なお、上記の実施の形態6から実施の形態10において、光源23が2波長レーザ光源であって、波長655nmの赤色レーザ光に加え、波長785nmの赤外レーザ光を出射することにより、CD80に対しても記録又は再生可能な光ヘッドを実現することができ、この場合も本発明の範囲であることは明らかである。
(実施の形態11)
図34は、本発明の一実施の形態における光ディスク装置の概略構成図である。図34において、50は光ディスク装置を表しており、光ディスク装置50は、その内部に光ディスク駆動部51、制御部52及び光学ヘッド53を備える。また、60はBDを示しているが、DVD70又はCD80に交換可能である。
光ディスク駆動部51は、BD60(又はDVD70、CD80)を回転駆動する機能を有し、光学ヘッド53は、実施の形態1から実施の形態10で述べたいずれかの光学ヘッドである。制御部52は、光ディスク駆動部51と光学ヘッド53との駆動及び制御を行う機能を有すると共に、光学ヘッド53で受光された光から生成された制御信号及び情報信号の信号処理を行う機能と、情報信号を光ディスク装置50の外部と内部とをインタフェースさせる機能を有する。
光ディスク装置50は、実施の形態1から実施の形態10で述べたいずれかの光学ヘッドを搭載しているので、本実施の形態における光ディスク装置50は、複数の光源とそれらに対応する光ディスクを、それぞれ良好に記録又は再生を行なうことができる。
(実施の形態12)
図35は、本発明の一実施の形態におけるコンピュータの概略構成図である。図35において、コンピュータ500は、実施の形態11の光ディスク装置50と、情報の入力を行うためのキーボード、マウス、タッチパネルなどの入力装置501と、入力装置501から入力された情報や、光ディスク装置50から読み出した情報などに基づいて演算を行う中央演算装置(CPU)などの演算装置502と、演算装置502によって演算された結果などの情報を表示するブラウン管や液晶表示装置(又はプリンタ)などの出力装置503とを備える。
コンピュータ500は、実施の形態11の光ディスク装置50を備えるので、異なる種類の光ディスクを、それぞれ良好に記録又は再生を行なうことができるため、広い用途に適用できる効果を有する。
(実施の形態13)
図36は、本発明の一実施の形態における光ディスクプレーヤの概略構成図である。図36において、光ディスクプレーヤ600は、実施の形態11の光ディスク装置50と、光ディスク装置50から得られる情報信号を画像信号に変換する変換装置601(例えばデコーダ)とを備える。なお、光ディスクプレーヤ600は、GPS等の位置センサや中央演算装置(CPU)を加えることにより、カーナビゲーションシステム等としても利用可能である。また、液晶モニタなどの表示装置602を加えた形態も可能である。
光ディスクプレーヤ600は、実施の形態11の光ディスク装置50を備えるので、異なる種類の光ディスクを、それぞれ良好に記録又は再生を行なうことができるため、広い用途に適用できる効果を有する。
(実施の形態14)
図37は、本発明の一実施の形態における光ディスクレコーダの概略構成図である。図37において、光ディスクレコーダ700は、情報を表示するブラウン管や液晶表示装置(又はプリンタ)などの出力装置703に接続され、実施の形態11の光ディスク装置50と、画像情報を、光ディスク装置50によって光ディスクへ記録される情報信号へ変換する変換装置701(例えばエンコーダ)とを備える。望ましくは、光ディスク装置50から得られる情報信号を画像情報に変換する変換装置702(例えばデコーダ)も備えることにより、記録した画像を再生することも可能となる。
光ディスクレコーダ700は、実施の形態11の光ディスク装置50を備えるので、異なる種類の光ディスクを、それぞれ良好に記録又は再生を行なうことができるため、広い用途に適用できる効果を有する。
上記の各実施の形態から本発明について要約すると、以下のようになる。すなわち、本発明に係る光学ヘッドは、第1の波長のレーザ光を出射する第1の光源と、前記第1の光源から出射された前記第1の波長のレーザ光を透過する透過反射部材と、前記透過反射部材を透過した前記第1の波長のレーザ光を第1の情報記録媒体に開口数NA≧0.60で集光する対物レンズとを備え、前記透過反射部材は、前記第1の光源から出射された前記第1の波長のレーザ光が入射する第1面と、前記第1面に対向し、前記第1の波長のレーザ光を出射する第2面とを備え、前記第1面と前記第2面とがなす角度αは、α≠0°を満たし、前記第1の波長のレーザ光が前記透過反射部材を透過する際に生じる3次非点収差及び3次コマ収差は、共に5mλ以下であることが好ましく、1mλ以下であることがより好ましく、略ゼロであることがさらに好ましい。
本光学ヘッドにおいては、NA≧0.60光学系において、非点収差だけでなく、コマ収差についても低減しているので、透過波面収差が低減可能な透過反射部材を実現することができ、保護基板厚が異なる光ディスクの情報記録面に対して異なる波長のレーザ光を、例えば、一つの対物レンズを用いて集光させ、高密度光ディスク、DVD、CD等の種々の光ディスクに対して、良好な記録性能又は再生性能が得られる光学ヘッド及び光ディスク装置を安価に実現できる。
前記第1の波長のレーザ光が前記透過反射部材を透過する際に生じる3軸対称収差は、20mλ以下であることが好ましく、15mλ以下であることがより好ましい。
この場合、NAの大きいDVD等の光学系において、非点収差及びコマ収差だけでなく、3軸対称収差についても低減しているので、透過波面収差をより低減した透過反射部材を実現することができる。
前記第2面の法線と前記第2面から出射される前記第1の波長のレーザ光の光軸とのなす角θ2は、38.22°≦θ2≦41.53°を満たすことが好ましく、39.90°≦θ2≦41.53°を満たすことがより好ましく、前記第1面と前記第2面とがなす角度αは、α≦3.40°を満たすことが好ましく、α≦1.70°を満たすことがより好ましく、前記透過反射部材の中央部の厚さTは、T≦3.5mmを満たすことが好ましく、T≦2.1mmを満たすことがより好ましく、また、前記第1面の法線と前記第1面に入射する前記第1の波長のレーザ光の光軸とのなす角θ1は、41.44°≦θ1≦44.39°を満たすことが好ましく、41.44°≦θ1≦42.94°を満たすことがより好ましい。
この場合、NAの大きいDVD等の光学系において、第1の波長のレーザ光が透過反射部材を透過する際に生じる3次非点収差及び3次コマ収差を略ゼロにすることができるとともに、3軸対称収差をも15mλ以下にすることができる。
前記光学ヘッドは、第1の受光部をさらに備え、前記透過反射部材は、前記第1の情報記録媒体で反射された前記第1の波長のレーザ光を前記第2面で反射し、前記第1の受光部は、前記透過反射部材で反射された前記第1の波長のレーザ光を受光することが好ましい。
この場合、第1の情報記録媒体で反射された第1の波長のレーザ光が透過反射部材の第2面で反射され、反射された第1の波長のレーザ光が第1の受光部で受光されるので、DVD等の第1の情報記録媒体に対する良好な記録性能及び再生性能が得られる光学ヘッド及び光ディスク装置を安価に実現できる。
前記光学ヘッドは、第1の受光部と、ビームスプリッタとをさらに備え、前記ビームスプリッタは、前記第1の光源から出射された前記第1の波長のレーザ光を透過し、前記第1の情報記録媒体で反射された前記第1の波長のレーザ光を反射する透過反射面を備え、前記第1の受光部は、前記透過反射面で反射された前記第1の波長のレーザ光を受光することが好ましい。
この場合、第1の光源から出射された第1の波長のレーザ光を透過し、第1の情報記録媒体で反射された第1の波長のレーザ光を反射するビームスプリッタを備える光学系を用いて、DVD等の第1の情報記録媒体に対する良好な記録性能及び再生性能を実現できる。
前記光学ヘッドは、第1の受光部と、ビームスプリッタとをさらに備え、前記ビームスプリッタは、前記第1の光源から出射された前記第1の波長のレーザ光を反射し、前記第1の情報記録媒体で反射された前記第1の波長のレーザ光を透過する透過反射面を備え、前記第1の受光部は、前記透過反射面を透過した前記第1の波長のレーザ光を受光することが好ましい。
この場合、第1の光源から出射された第1の波長のレーザ光を反射し、第1の情報記録媒体で反射された第1の波長のレーザ光を透過するビームスプリッタを備える光学系を用いて、DVD等の第1の情報記録媒体に対する良好な記録性能及び再生性能を実現できる。
前記光学ヘッドは、前記第1の波長とは異なる第2の波長のレーザ光を出射する第2の光源をさらに備え、前記透過反射部材は、前記第2の光源から出射された前記第2の波長のレーザ光を前記第2面で反射し、前記対物レンズは、前記透過反射部材で反射された前記第2の波長のレーザ光を、前記第1の情報記録媒体とは異なる第2の情報記録媒体に集光することが好ましい。
この場合、第2の光源から出射された第2の波長のレーザ光が透過反射部材の第2面で反射され、対物レンズによって第2の情報記録媒体に集光されるので、BD等の高密度光ディスクに対しても、情報を記録又は再生することが可能となる。
前記光学ヘッドは、前記第1の波長とは異なる第2の波長のレーザ光を出射する第2の光源をさらに備え、前記対物レンズは、前記透過反射部材を透過した前記第1の波長のレーザ光を第1の情報記録媒体に開口数NA≧0.60で集光する第1の対物レンズと、前記第2の波長のレーザ光を、前記第1の情報記録媒体とは異なる第2の情報記録媒体に開口数NA≧0.85で集光する第2の対物レンズとを備え、前記透過反射部材は、前記第2の光源から出射された前記第2の波長のレーザ光を前記第2面で反射することが好ましい。
この場合、第2の光源から出射された第2の波長のレーザ光が透過反射部材の第2面で反射され、第2の対物レンズによって第2の情報記録媒体にNA≧0.85で集光されるので、各情報記録媒体に適した2つの対物レンズを用いて、DVD等の光ディスクだけでなく、BD等の高密度光ディスクに対しても、情報を記録又は再生することが可能となる。
前記第1の波長λ1は、600nm<λ1<700nmを満たし、前記第2の波長λ2は、350nm<λ2<450nmを満たすことが好ましい。
この場合、DVD等の光ディスクだけでなく、BD等の高密度光ディスクに対しても、情報を記録又は再生することが可能となる。
前記光学ヘッドは、第1の受光部をさらに備え、前記透過反射部材は、前記第1の情報記録媒体で反射された前記第1の波長のレーザ光と、前記第2の情報記録媒体で反射された前記第2の波長のレーザ光とを前記第2面で反射し、前記第1の受光部は、前記透過反射部材で反射された前記第1の波長のレーザ光及び前記第2の波長のレーザ光を受光することが好ましい。
この場合、第1の情報記録媒体で反射された第1の波長のレーザ光と、第2の情報記録媒体で反射された前記第2の波長のレーザ光とが透過反射部材の第2面で反射され、反射された第1の波長のレーザ光と、反射された第2の波長のレーザ光とが第1の受光部で受光されるので、DVD等の光ディスクだけでなく、BD等の高密度光ディスクに対しても、一つの受光部を用いて、良好な記録性能及び再生性能が得られる光学ヘッド及び光ディスク装置を安価に実現できる。
前記光学ヘッドは、第1の受光部と、第2の受光部とをさらに備え、前記透過反射部材は、前記第1の情報記録媒体で反射された前記第1の波長のレーザ光を透過し、前記第2の情報記録媒体で反射された前記第2の波長のレーザ光を前記第2面で反射し、前記第1の受光部は、前記透過反射部材を透過した前記第1の波長のレーザ光を受光し、前記第2の受光部は、前記透過反射部材で反射された前記第2の波長のレーザ光を受光することが好ましい。
この場合、第1の情報記録媒体で反射された第1の波長のレーザ光が透過反射部材を透過し、透過した第1の波長のレーザ光が第1の受光部で受光され、一方、第2の情報記録媒体で反射された第2の波長のレーザ光が透過反射部材の第2面で反射され、反射された第2の波長のレーザ光が第2の受光部で受光されるので、DVD等の光ディスクだけでなく、BD等の高密度光ディスクに対しても、各レーザ光に適した2つの受光部を用いて、良好な記録性能及び再生性能が得られる光学ヘッド及び光ディスク装置を安価に実現できる。
前記第1の受光部と、前記第1の光源とは、一体化された受発光一体素子であることが好ましい。
この場合、光学ヘッドを小型化することができるとともに、より低コスト化することができる。
前記光学ヘッドは、前記第1の波長及び前記第2の波長のいずれとも異なる第3の波長のレーザ光を出射する第3の光源をさらに備え、前記透過反射部材は、前記第3の光源から出射された前記第3の波長のレーザ光を透過し、前記対物レンズは、前記透過反射部材を透過した前記第3の波長のレーザ光を、前記第1の情報記録媒体及び前記第2の情報記録媒体のいずれとも異なる第3の情報記録媒体に集光することが好ましい。
この場合、第3の光源から出射された第3の波長のレーザ光が透過反射部材を透過し、対物レンズによって第3の情報記録媒体に集光されるので、DVD等の光ディスク及びBD等の高密度光ディスクだけでなく、CD等の光ディスクに対しても、情報を記録又は再生することが可能となる。
前記第3の波長λ3は、750nm<λ3<850nmを満たすことが好ましい。
この場合、DVD等の光ディスク及びBD等の高密度光ディスクだけでなく、CD等の光ディスクに対しても、情報を記録又は再生することが可能となる。
前記光学ヘッドは、第1の受光部と、第2の受光部とをさらに備え、前記透過反射部材は、前記第1の情報記録媒体で反射された前記第1の波長のレーザ光を透過し、前記第2の情報記録媒体で反射された前記第2の波長のレーザ光を前記第2面で反射し、前記第3の情報記録媒体で反射された前記第3の波長のレーザ光を透過し、前記第1の受光部は、前記透過反射部材を透過した前記第1の波長のレーザ光及び前記第3の波長のレーザ光を受光し、前記第2の受光部材は、前記透過反射部材で反射された前記第2の波長のレーザ光を受光することが好ましい。
この場合、第1の情報記録媒体で反射された第1の波長のレーザ光及び第3の情報記録媒体で反射された第3の波長のレーザ光が透過反射部材を透過し、透過した第1の波長のレーザ光及び第3の波長のレーザ光が第1受光部で受光され、一方、第2の情報記録媒体で反射された第2の波長のレーザ光が透過反射部材の第2面で反射され、反射された第2の波長のレーザ光が第2の受光部で受光されるので、DVD等の光ディスクだけでなく、BD等の高密度光ディスク及びCD等の光ディスクに対しても、各レーザ光に適した2つの受光部を用いて、良好な記録性能及び再生性能が得られる光学ヘッド及び光ディスク装置を安価に実現できる。
前記第1の受光部と、前記第1の光源と、前記第3の光源とは、一体化された受発光一体素子であることが好ましい。
この場合、光学ヘッドを小型化することができるとともに、より低コスト化することができる。
前記光学ヘッドは、第1の受光部をさらに備え、前記透過反射部材は、前記第1の情報記録媒体で反射された前記第1の波長のレーザ光と、前記第2の情報記録媒体で反射された前記第2の波長のレーザ光と、前記第3の情報記録媒体で反射された前記第3の波長のレーザ光とを前記第2面で反射し、前記第1の受光部は、前記透過反射部材で反射された前記第1の波長のレーザ光、前記第2の波長のレーザ光及び前記第3の波長のレーザ光を受光することが好ましい。
この場合、第1の情報記録媒体で反射された第1の波長のレーザ光、第2の情報記録媒体で反射された前記第2の波長のレーザ光及び第3の情報記録媒体で反射された第3の波長のレーザ光が透過反射部材の第2面で反射され、反射された第1の波長のレーザ光、第2の波長のレーザ光及び第3の波長のレーザ光が第1の受光部で受光されるので、DVD等の第1の光ディスク、BD等の高密度光ディスク及びCD等の光ディスクに対して、一つの受光部を用いて、良好な記録性能及び再生性能が得られる光学ヘッド及び光ディスク装置を安価に実現できる。
前記第1の光源と、前記第3の光源とは、一体化された光源であることが好ましい。
この場合、光学ヘッドを小型化することができるとともに、より低コスト化することができる。
前記第3の光源は、前記第1の光源に対して、前記第1の光源から出射された前記第1の波長のレーザ光の光軸と、前記第2の光源から出射された前記第2の波長のレーザ光の光軸とを含む平面内で、かつ前記第1の波長のレーザ光の光軸に対して垂直方向に、所定の間隔で配置されていることが好ましい。
この場合、第1の光源及び第3の光源を容易に一体化することができる。
前記光学ヘッドは、前記第1の波長のレーザ光を、前記第1の情報記録媒体の情報記録面に対して垂直な方向へ折り曲げるミラーをさらに備え、前記ミラーへ入射する前記第1のレーザ光の光軸が、前記第1の情報記録媒体の情報トラックの方向と約45°の角度をなすことが好ましい。
この場合、第1の情報記録媒体で反射されたレーザ光に、第1の情報記録媒体の情報トラックによる回折パターンに対して約45°傾斜した非点収差を与えることができるため、非点収差法によるフォーカスエラー信号を容易に得ることができるとともに、ファーフィールドパターンが情報トラックに対して約45°回転したスポットとなるため、ビーム整形素子等を用いることなく、半径方向と接線方向とのリム強度を向上することが可能となり、さらに、光学ヘッド自身をコンパクトに構成することもできる。
本発明に係る光ディスク装置は、上記の光学ヘッドと、情報記録媒体を回転駆動するためのモータと、前記光学ヘッド及び前記モータを制御する制御部とを備える。
本発明に係るコンピュータは、上記の光ディスク装置と、情報を入力するための入力部と、前記光ディスク装置から再生された情報及び/又は前記入力部から入力された情報に基づいて所定の演算を行う演算部と、前記光ディスク装置から再生された情報及び/又は前記入力部から入力された情報及び/又は前記演算部によって演算された結果を出力するための出力部を備える。
本発明に係る光ディスクプレーヤは、上記の光ディスク装置と、前記光ディスク装置から得られる情報信号を画像情報に変換するデコーダとを備える。
本発明に係る光ディスクレコーダは、上記の光ディスク装置と、画像情報を前記光ディスク装置によって記録するための情報信号に変換するエンコーダとを備える。
上記の各構成により、高密度光ディスク、DVD、CD等の種々の光ディスクに対して、良好な記録性能又は再生性能が得られる光ディスク装置、コンピュータ、光ディスクプレーヤ又は光ディスクレコーダを安価に実現できる。
本発明の光学ヘッドは、高密度光ディスク、DVD及びCDの記録又は再生が可能であるので、光学ヘッドの構成が簡単化され、生産性の向上が達成されるとともに、安価に光ディスク装置を提供できる。また、本発明の光ディスク装置を備えたコンピュータ、光ディスクプレーヤ、光ディスクレコーダは、異なる種類の光ディスクを、それぞれ良好に記録又は再生を行なうことができるため、広い用途に適用できる効果を有する。
本発明の実施の形態1による光学ヘッドを用いてBDを記録又は再生する場合の概略構成図である。 図1に示す光学ヘッドを用いてDVDを記録又は再生する場合の概略構成図である。 図1に示す光学ヘッドを用いてCDを記録又は再生する場合の概略構成図である。 図1に示すくさび形ダイクロプリズムの構成を説明するための光学ヘッドの概略構成図である。 本発明の実施の形態1において、入射角θ2を変化させた場合の3次非点収差及び3次コマ収差がそれぞれ最小となる頂角αの値を示す図である。 入射角θ2=45°、中央部の厚さT=2.0mmのくさび形ダイクロプリズムを用いた光学ヘッドの概略構成図である。 本発明の実施の形態1のくさび形ダイクロプリズムにおいて、光学倍率βを変化させたときに、3軸対称収差が15mλとなるくさび形ダイクロプリズムの中央部の厚さTをプロットした図である。 同じ光学倍率の光学系において、くさび形ダイクロプリズム中央部の厚さTが小さい場合と大きい場合との、レーザ光の光路を示す模式図である。 くさび形ダイクロプリズムが約1.5°回転したときに発光点の位置ずれδが発生することを説明するための模式図である。 くさび形ダイクロプリズムが1.5°回転した場合におけるくさび形ダイクロプリズムの中央部の厚さTと発光点位置ずれδとの関係をプロットした図である。 本発明の実施の形態1のくさび形ダイクロプリズムにおいて、発光点位置ずれを考慮したときに、くさび形ダイクロプリズムの中央部の厚さTと光学倍率βとが満たすべき領域を示す図である。 本発明の実施の形態1のくさび形ダイクロプリズムにおいて、光学倍率βが5.0、7.0、12.0のときに、くさび形ダイクロプリズム中央部の厚さTを0.01mmから0.3mmまで変化させたときの頂角αをプロットした図である。 本発明の実施の形態1のくさび形ダイクロプリズムにおいて、光学倍率βが5.0〜12.0の範囲にあるときに頂角αが満たすべき範囲を示す図である。 本発明の実施の形態1のくさび形ダイクロプリズムにおいて、光学倍率βが5.0、7.0、12.0のときに、くさび形ダイクロプリズム中央部の厚さTを0.01mmから0.3mmまで変化させたときの入射角θ2をプロットした図である。 本発明の実施の形態1のくさび形ダイクロプリズムにおいて、光学倍率βが5.0〜12.0の範囲にあるときに入射角θ2が満たすべき範囲を示す図である。 本発明の実施の形態1のくさび形ダイクロプリズムにおいて、光学倍率βが5.0、7.0、12.0のときに、くさび形ダイクロプリズム中央部の厚さTを0.01mmから0.3mmまで変化させたときの入射角θ1をプロットした図である。 本発明の実施の形態1のくさび形ダイクロプリズムにおいて、光学倍率βが5.0〜12.0の範囲にあるときに入射角θ1が満たすべき範囲を示す図である。 本発明の実施の形態2による光学ヘッドを用いてDVD又はCDを記録又は再生する場合の概略構成図である 図18に示す受発光一体素子の概略構成図である。 本発明の実施の形態3による、受発光一体素子を用いた光学ヘッドの概略構成図である。 本発明の実施の形態3の受発光一体素子を2波長光源に代えた場合の光学ヘッドの概略構成図である。 本発明の実施の形態4におけるDVDを記録又は再生可能な光学ヘッドの概略構成図である。 本発明の実施の形態5による光学ヘッドの概略構成図である。 本発明の実施の形態6による光学ヘッドを用いてDVDを記録又は再生する場合の概略構成図である。 図24に示す光学ヘッドを用いてBDを記録又は再生する場合の概略構成図である。 本発明の実施の形態7による光学ヘッドを用いてDVDを記録又は再生する場合の概略構成図である。 図26に示す光学ヘッドを用いてBDを記録又は再生する場合の概略構成図である。 本発明の実施の形態8による光学ヘッドを用いてDVDを記録又は再生する場合の概略構成図である。 図28に示す光学ヘッドを用いてBDを記録又は再生する場合の概略構成図である。 本発明の実施の形態9による光学ヘッドを用いてDVDを記録又は再生する場合の概略構成図である。 図30に示す光学ヘッドを用いてBDを記録又は再生する場合の概略構成図である。 本発明の実施の形態10による光学ヘッドを用いてDVDを記録又は再生する場合の概略構成図である。 図32に示す光学ヘッドを用いてBDを記録又は再生する場合の概略構成図である。 本発明の実施の形態11による光ディスク装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態12によるコンピュータの概略構成図である。 本発明の実施の形態13による光ディスクプレーヤの概略構成図である。 本発明の実施の形態14による光ディスクレコーダの概略構成図である。 従来の光学ヘッドを用いてBDを記録又は再生する場合の概略構成図である。 図38に示す光学ヘッドを用いてDVD又はCDを記録又は再生する場合の概略構成図である。 従来の別の光学ヘッドを用いてDVD又はCDを記録又は再生する場合の概略構成図である。 図40に示す光学ヘッドのくさび形ダイクロプリズムの構成を説明する図である。

Claims (22)

  1. 第1の波長λ1のレーザ光を出射する第1の光源と、
    第2の波長λ2(λ2<λ1)のレーザ光を出射する第2の光源と、
    第3の波長λ3(λ3>λ1)のレーザ光を出射する第3の光源と、
    前記第1の光源から出射された前記第1の波長のレーザ光を透過し、前記第2の光源から出射された前記第2の波長のレーザ光を反射し、前記第3の光源から出射された前記第3の波長のレーザ光を透過する透過反射部材と、
    前記透過反射部材を透過した前記第1の波長のレーザ光を第1の情報記録媒体に開口数NA≧0.60で集光し、前記透過反射部材で反射した前記第2の波長のレーザ光を、前記第1の情報記録媒体とは異なる第2の情報記録媒体に開口数NA≧0.85で集光する集光部材とを備え、
    前記第1の波長λ1は、600nm<λ1<700nmを満たし、
    前記第2の波長λ2は、350nm<λ2<450nmを満たし、
    前記透過反射部材は、
    前記第1の光源から出射された前記第1の波長のレーザ光及び前記第3の光源から出射された前記第3の波長のレーザ光が入射する第1面と、
    前記第1面に対向し、前記第1の波長のレーザ光及び前記第3の波長のレーザ光を出射し、前記第2の光源から出射された前記第2の波長のレーザ光を反射する第2面とを備え、
    前記第1面と前記第2面とがなす角度αは、α≦3.40°を満たし、
    前記第1の波長のレーザ光が前記透過反射部材を透過する際に生じる3次非点収差及び3次コマ収差は、共に5mλ以下であり、前記第1の波長のレーザ光が前記透過反射部材を透過する際に生じる3軸対称収差は、20mλ以下であることを特徴とする光学ヘッド。
  2. 前記第2面の法線と前記第2面から出射される前記第1の波長のレーザ光の光軸とのなす角θ2は、38.22°≦θ2≦41.53°を満たし
    記透過反射部材の中央部の厚さTは、T≦3.5mmを満たすことを特徴とする請求項記載の光学ヘッド。
  3. 前記第1面の法線と前記第1面に入射する前記第1の波長のレーザ光の光軸とのなす角θ1は、41.44°≦θ1≦44.39°を満たすことを特徴とする請求項記載の光学ヘッド。
  4. 第1の受光部をさらに備え、
    前記透過反射部材は、前記第1の情報記録媒体で反射された前記第1の波長のレーザ光を前記第2面で反射し、
    前記第1の受光部は、前記透過反射部材で反射された前記第1の波長のレーザ光を受光することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の光学ヘッド。
  5. 第1の受光部と、ビームスプリッタとをさらに備え、
    前記ビームスプリッタは、前記第1の光源から出射された前記第1の波長のレーザ光を透過し、前記第1の情報記録媒体で反射された前記第1の波長のレーザ光を反射する透過反射面を備え、
    前記第1の受光部は、前記透過反射面で反射された前記第1の波長のレーザ光を受光することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の光学ヘッド。
  6. 第1の受光部と、ビームスプリッタとをさらに備え、
    前記ビームスプリッタは、前記第1の光源から出射された前記第1の波長のレーザ光を反射し、前記第1の情報記録媒体で反射された前記第1の波長のレーザ光を透過する透過反射面を備え、
    前記第1の受光部は、前記透過反射面を透過した前記第1の波長のレーザ光を受光することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の光学ヘッド。
  7. 前記集光部材は、前記透過反射部材で反射された前記第2の波長のレーザ光を、前記第1の情報記録媒体とは異なる第2の情報記録媒体に集光する対物レンズであることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の光学ヘッド。
  8. 前記集光部材は、
    前記透過反射部材を透過した前記第1の波長のレーザ光を第1の情報記録媒体に開口数NA≧0.60で集光する第1の対物レンズと、
    前記第2の波長のレーザ光を、前記第1の情報記録媒体とは異なる第2の情報記録媒体に開口数NA≧0.85で集光する第2の対物レンズとで構成されることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の光学ヘッド。
  9. 第1の受光部をさらに備え、
    前記透過反射部材は、前記第1の情報記録媒体で反射された前記第1の波長のレーザ光と、前記第2の情報記録媒体で反射された前記第2の波長のレーザ光とを前記第2面で反射し、
    前記第1の受光部は、前記透過反射部材で反射された前記第1の波長のレーザ光及び前記第2の波長のレーザ光を受光することを特徴とする請求項7又は8に記載の光学ヘッド。
  10. 第1の受光部と、第2の受光部とをさらに備え、
    前記透過反射部材は、前記第1の情報記録媒体で反射された前記第1の波長のレーザ光を透過し、前記第2の情報記録媒体で反射された前記第2の波長のレーザ光を前記第2面で反射し、
    前記第1の受光部は、前記透過反射部材を透過した前記第1の波長のレーザ光を受光し、
    前記第2の受光部は、前記透過反射部材で反射された前記第2の波長のレーザ光を受光することを特徴とする請求項7又は8に記載の光学ヘッド。
  11. 前記第1の受光部と、前記第1の光源とは、一体化された受発光一体素子であることを特徴とする、請求項4〜6、9及び10のいずれかに記載の光学ヘッド。
  12. 前記第3の波長λ3は、750nm<λ3<850nmを満たし、
    前記集光部材は、前記透過反射部材を透過した前記第3の波長のレーザ光を、前記第1の情報記録媒体及び前記第2の情報記録媒体のいずれとも異なる第3の情報記録媒体に集光することを特徴とする請求項7又は8に記載の光学ヘッド。
  13. 第1の受光部と、第2の受光部とをさらに備え、
    前記透過反射部材は、前記第1の情報記録媒体で反射された前記第1の波長のレーザ光を透過し、前記第2の情報記録媒体で反射された前記第2の波長のレーザ光を前記第2面で反射し、前記第3の情報記録媒体で反射された前記第3の波長のレーザ光を透過し、
    前記第1の受光部は、前記透過反射部材を透過した前記第1の波長のレーザ光及び前記第3の波長のレーザ光を受光し、
    前記第2の受光部は、前記透過反射部材で反射された前記第2の波長のレーザ光を受光することを特徴とする請求項12記載の光学ヘッド。
  14. 前記第1の受光部と、前記第1の光源と、前記第3の光源とは、一体化された受発光一体素子であることを特徴とする請求項13記載の光学ヘッド。
  15. 第1の受光部をさらに備え、
    前記透過反射部材は、前記第1の情報記録媒体で反射された前記第1の波長のレーザ光と、前記第2の情報記録媒体で反射された前記第2の波長のレーザ光と、前記第3の情報記録媒体で反射された前記第3の波長のレーザ光とを前記第2面で反射し、
    前記第1の受光部は、前記透過反射部材で反射された前記第1の波長のレーザ光、前記第2の波長のレーザ光及び前記第3の波長のレーザ光を受光することを特徴とする請求項12記載の光学ヘッド。
  16. 前記第1の光源と、前記第3の光源とは、一体化された光源であることを特徴とする請求項15記載の光学ヘッド。
  17. 前記第3の光源は、前記第1の光源に対して、前記第1の光源から出射された前記第1の波長のレーザ光の光軸と、前記第2の光源から出射された前記第2の波長のレーザ光の光軸とを含む平面内で、かつ前記第1の波長のレーザ光の光軸に対して垂直方向に、所定の間隔で配置されていることを特徴とする、請求項16記載の光学ヘッド。
  18. 前記第1の波長のレーザ光を、前記第1の情報記録媒体の情報記録面に対して垂直な方向へ折り曲げるミラーをさらに備え、
    前記ミラーへ入射する前記第1のレーザ光の光軸が、前記第1の情報記録媒体の情報トラックの方向と約45°の角度をなすことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の光学ヘッド。
  19. 請求項1〜18のいずれかに記載の光学ヘッドと、
    情報記録媒体を回転駆動するためのモータと、
    前記光学ヘッド及び前記モータを制御する制御部とを備えることを特徴とする光ディスク装置。
  20. 請求項19に記載の光ディスク装置と、
    情報を入力するための入力部と、
    前記光ディスク装置から再生された情報及び/又は前記入力部から入力された情報に基づいて所定の演算を行う演算部と、
    前記光ディスク装置から再生された情報及び/又は前記入力部から入力された情報及び/又は前記演算部によって演算された結果を出力するための出力部を備えることを特徴とするコンピュータ。
  21. 請求項19に記載の光ディスク装置と、
    前記光ディスク装置から得られる情報信号を画像情報に変換するデコーダとを備えることを特徴とする光ディスクプレーヤ。
  22. 請求項19に記載の光ディスク装置と、
    画像情報を前記光ディスク装置によって記録するための情報信号に変換するエンコーダとを備えることを特徴とする光ディスクレコーダ。
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