JP4994852B2 - 車載用レーダ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、自車両の前方に電磁波を照射し、その反射波に基づいて自車両前方のオブジェクトを認識する車載用レーダ装置に関するものである。
従来から、電磁波を照射して、その反射波に基づいて自車両前方のオブジェクトを認識する車載用レーダ装置は、よく知られている。この種の車載用レーダ装置は、たとえば、自車両前方のオブジェクトを検出して衝突を回避するか、または衝突の被害を軽減するための衝突前車両制御装置や、自車両とオブジェクト(先行車両)との間の車間距離を一定に保って追従走行するための追従走行車両制御装置などに適用されている。
衝突前車両制御装置においては、自車両とオブジェクトとの衝突が回避できないと判断された場合に、減速度の大きい自動ブレーキ制御が行われるので、システムの誤作動は許されない。したがって、自車両とオブジェクトとの衝突が回避できるか否かを確実に判断して、誤作動を防がなければならない。衝突回避の可否を判断するためには、自車両とオブジェクトとの相対位置や相対速度に加えて、オブジェクトの大きさ(車幅)を認識する必要があるが、現状のミリ波レーダでは、一般的にオブジェクトの大きさを認識することは困難である。
上記観点に鑑みて、従来から、ミリ波レーダによってオブジェクトの大きさを認識する技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の従来技術においては、オブジェクトで反射された電磁波に基づき算出した反射面積から、あらかじめ定めたしきい値にしたがって、トラック、乗用車またはバイクの3種類に分類し、オブジェクトの幅を求めている。
また、従来から、ミリ波レーダに画像センサを組み合わせることによって、自車両前方のオブジェクトを認識する技術も実用化されている(たとえば、特許文献2参照)。特許文献2に記載の従来技術においては、車載用レーダ装置で検出した自車両と前方オブジェクトとの相対位置および相対速度と、画像センサで検出した前方オブジェクトの大きさなどの情報とに基づいて、自車両と前方オブジェクトとの衝突状況を予測し、この予測結果に応じて衝突前車両制御装置の作動を制御している。
特開平11−264870号公報 特開2005−263026号公報
従来の車載用レーダ装置では、たとえば特許文献1に記載の技術の場合は、オブジェクトで反射された電磁波の反射面積を算出し、その反射面積に基づいてオブジェクトの幅を算出しているので、雨などの天候状態によって受信強度が低下した場合に、算出される反射面積が小さくなり、実際よりも小さなオブジェクトとして認識してしまうという課題があった。
また、特許文献2に記載の技術の場合は、車載用レーダ装置で収集した情報と画像センサから得た情報とに基づいて、自車両前方のオブジェクト情報を得ているので、2つのセンサ手段で収集した情報に基づく演算処理機能が必要となり、システム全体が複雑化するうえ装置規模が大きくなり、また、画像センサが追加されることからコストアップを招くという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ミリ波レーダ単体で、送信電磁波の送信方向のオブジェクト長を算出することにより、雨などの天候状態の影響を受けることなく、システム全体の簡素化、および、低コストでのシステム実現を可能にした車載用レーダ装置を得ることを目的とする。
この発明による車載用レーダ装置は、自車両に搭載され、周波数変調が施された電磁波を送信電磁波として送信する送信手段と、自車両に搭載され、オブジェクトで反射された電磁波を受信電磁波として受信する受信手段と、送信電磁波および受信電磁波に基づいて生成したビート信号をフーリエ変換するフーリエ変換手段と、フーリエ変換手段によって生成した周波数スペクトルから、自車両とオブジェクトとの相対位置および相対速度を測定する相対位置・相対速度算出手段とを備え、オブジェクトを検出する車載用レーダ装置において、周波数スペクトルのうち、オブジェクトに対応する周波数スペクトルに基づいて、送信電磁波の送信方向のオブジェクト長を算出するオブジェクト長算出手段と、少なくともオブジェクト長に基づいて、一義的にオブジェクトのオブジェクト幅を算出するオブジェクト幅算出手段と、オブジェクトのオブジェクト幅範囲に応じた車種区分を設定し、オブジェクト幅算出手段により算出されたオブジェクト幅からオブジェクトの車種区分を判定する車種区分判定手段と、少なくとも相対位置および相対速度に基づき、オブジェクトと自車両との衝突を予測し、その予測結果として衝突予測信号を生成する衝突予測手段と、衝突予測信号に基づいて自車両を制御する衝突前車両制御手段と、をさらに備え、オブジェクト長算出手段は、オブジェクトに対応する周波数スペクトルのうち、受信強度が所定のしきい値を越えるスペクトルの周波数成分の幅に基づいて、オブジェクト長を算出し、衝突予測手段は、オブジェクト幅に基づいて、衝突予測信号の生成タイミングを決定するものである。
この発明によれば、送信電磁波の送信方向のオブジェクト長を算出することにより、雨などの天候状態の影響を受けることなく、システム全体の簡素化、および、低コスト化を実現することができる。
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について説明する。図1はこの発明の実施の形態1に係る車載用レーダ装置を示すブロック構成図である。
図1において、オブジェクト10を検出するための車載用レーダ装置は、電磁波の送信手段101と、電磁波の受信手段102と、ミクサ103と、フーリエ変換手段104と、相対位置・相対速度算出手段105と、オブジェクト長算出手段106と、制御手段107とを備えている。制御手段107には、ブレーキ装置108と、スロットル装置109と、エアコン装置110とが接続されている。
送信手段101は、自車両100に搭載され、周波数変調が施された電磁波を送信電磁波A1として送信する。受信手段102は、自車両100に搭載され、オブジェクト10で反射された電磁波を受信電磁波A2として受信する。ミクサ103は、送信手段101で送信する送信電磁波A1と、受信手段102で受信する受信電磁波A2とをミキシングしてビート信号Bを生成する。
フーリエ変換手段104は、ミクサ103から生成された送信電磁波A1および受信電磁波A2に基づくビート信号Bをフーリエ変換する。相対位置・相対速度算出手段105は、フーリエ変換手段104で生成した周波数スペクトルfnから、自車両100とオブジェクト10との相対位置(相対距離を含む)Drelおよび相対速度Vrelを算出(測定)する。
オブジェクト長算出手段106は、フーリエ変換手段103で生成した周波数スペクトルfnのうち、オブジェクト10に対応する周波数スペクトルに基づいて、送信電磁波A1の送信方向のオブジェクト長Lobjを算出する。また、オブジェクト長算出手段106は、オブジェクト10に対応する周波数スペクトルのうち、受信強度が所定のしきい値を越えるスペクトルの周波数成分の幅に基づいて、オブジェクト長Lobjを算出する。
制御手段107は、相対位置・相対速度算出手段105で算出した相対位置Drelおよび相対速度Vrelと、オブジェクト長算出手段106で算出したオブジェクト長Lobjに基づいて、オブジェクト10との衝突予測、追従走行制御などを行い、ブレーキ装置108、スロットル装置109およびエアコン装置110を含む各種アクチュエータに対して指示信号を送信する。
ブレーキ装置108は、制御手段107から出力されたブレーキ作動指示信号BRにより作動する。スロットル装置109は、制御手段107から出力されたスロットル制御信号THにより作動する。エアコン装置110は、制御手段107から出力された内気モード指示信号Miまたは外気モード指示信号Moによって作動する。
制御手段107は、衝突予測手段および衝突前車両制御手段を備えている。制御手段107内の衝突予測手段は、少なくとも相対位置Drelおよび相対速度Vrelに基づいて、オブジェクト10と自車両100との衝突を予測し、その予測結果として衝突予測信号を生成する。また、制御手段107内の衝突前車両制御手段は、衝突予測信号に基づいて自車両100を制御する。
また、衝突予測手段は、オブジェクト長Lobjに基づいて、衝突予測信号の生成タイミングを決定し、オブジェクト長Lobjが長いほど、衝突判断ラインD(後述する)を長く設定するために、衝突予測信号の生成タイミングを早める方向に決定する。
次に、図2のフローチャートを参照しながら、図1に示したこの発明の実施の形態1に係る車載用レーダ装置内で実行される処理について説明する。
図2において、まず、各種演算に用いられるRAM内の変数(後述するNobj、Lobj、Wobjなど)を初期化し(ステップ201)、図2の演算周期を20msに制御するために、前回の実行周期から20msが経過したか否かを判定する(ステップ202)。
ステップ202において、20msが経過していない(すなわち、No)と判定されれば、ステップ202に復帰して待機状態とし、20msが経過した(すなわち、Yes)と判定されれば、ビート信号入力処理(ステップ203)に進む。
ステップ203において、ミクサ103は、送信手段101から送信する送信電磁波A1と、受信手段102で受信される受信電磁波A2とをミキシングすることにより、ビート信号Bを生成してフーリエ変換手段104に入力する。
続いて、フーリエ変換手段104は、ステップ203で取得されたビート信号Bをフーリエ変換することにより、ビート信号Bの周波数スペクトルfnを算出する(ステップ204)。
次に、相対位置・相対速度算出手段105は、ステップ204で算出された周波数スペクトルfnに基づき、自車両100とオブジェクト10との相対位置Drelおよび相対速度Vrelを算出する(ステップ205)。
また、オブジェクト長算出手段106は、図3とともに後述するように、周波数スペクトルfnのうち、オブジェクト10に対応する周波数スペクトルからオブジェクト長Lobjを算出する(ステップ206)。
最後に、制御手段107は、少なくとも、ステップ206で算出したオブジェクト長Lobjに基づいて、オブジェクト幅算出処理(後述する)、衝突判断処理、追従走行制御処理などを行い、各種アクチュエータ(ブレーキ装置108、スロットル装置109およびエアコン装置110など)に対する指示信号を送信し(ステップ207)、ステップ202に復帰する。
次に、図3のフローチャートおよび図4の特性図を参照しながら、図2内のオブジェクト長算出処理(ステップ206)について詳細に説明する。図4はこの発明の実施の形態1による周波数スペクトルfnからスペクトル本数をカウントする処理を説明するための特性図である。
図3において、オブジェクト長算出手段106は、まず、図2内のステップ204で算出された周波数スペクトルfnから、受信強度Eが最大値Eとなる周波数fEn(図4参照)を検索する(ステップ301)。
続いて、ステップ301で検索した周波数fEnのスペクトルに隣接し、かつ、受信強度Eがしきい値E以上のスペクトルの本数Nobjをカウントする(ステップ302)。たとえば、周波数スペクトルfnは、図4に示すように観測され、オブジェクト10に対応したしきい値Eが設定されている。この場合、オブジェクト10に対応する周波数スペクトルとして、周波数fEn、En+1の2つのスペクトルが選択されるので、スペクトル本数Nobjは「2」となる。
最後に、オブジェクト長算出手段106は、ステップ302で得られたスペクトル本数Nobjと任意の定数a、bとを用いて、以下の式(1)のように、オブジェクト長Lobjを算出し(ステップ303)、図3の処理ルーチンを終了して抜け出る。
Figure 0004994852
次に、図5のフローチャートとともに図6の特性図を参照しながら、図2内の制御処理(ステップ207)の一例として、衝突前車両制御処理について詳細に説明する。図6はこの発明の実施の形態1による衝突判断ラインD(後述する)を説明するための特性図である。
図5において、制御手段107は、まず、図2内のステップ206で得られたオブジェクト長Lobjが所定長さl以上であるか否かを判定する(ステップ501)。なお、所定長さlは、大型車と普通乗用車とを判別するための基準値であり、標準的な大型車の全長と、標準的な普通乗用車の全長との中間値に設定されている。
ステップ501において、Lobj≧l(すなわち、Yes)と判定されれば、前方のオブジェクト長Lobj、相対速度Vrel[m/s]、自車両100の最大減速度Amax[m/s]、任意の定数αを用いて、以下の式(2)のように、大型車に対する制動回避限界距離Dを設定する(ステップ502)。
Figure 0004994852
ただし、式(2)において、自車両100の最大減速度Amaxは、車両によって異なるので、車両ごとに応じた適正値が設定される。これにより、制御手段107内の衝突前車両制御手段は、自車両前方のオブジェクト10が大型車の場合における作動タイミングを早めることができる。
一方、ステップ501において、Lobj<l(すなわち、No)と判定されれば、以下の式(3)のように、普通乗用車に対する制動回避限界距離Dを設定する(ステップ503)。
Figure 0004994852
次に、制御手段107は、たとえば後述の手法により、操舵回避限界距離Dを算出し(ステップ504)、ステップ502、503で算出した制動回避限界距離Dと、ステップ504で算出した操舵回避限界距離Dとのうち、小さい値の方の距離を衝突判断ラインDとして設定する(ステップ505)。
ここで、操舵回避限界距離Dと制動回避限界距離Dとは、図6のように、互いに交叉する関係にあるので、優先される衝突判断ラインDは、相対速度Vrelおよび相対位置Drelに応じて、変化する。
次に、制御手段107は、相対速度Vrelおよび相対位置Drelに基づいて、衝突判断処理を行い、相対速度Vrelと相対位置Drelとの関係が衝突判断ラインD内の場合には、衝突の可能性が有ると判断する(ステップ506)。
続いて、ステップ506で衝突の可能性有りと判断したか否かを判定し(ステップ507)、衝突の可能性有り(すなわち、Yes)と判定されれば、ブレーキ作動指示信号BRをブレーキ装置109に送信し、ブレーキ装置109を作動させることにより、前方オブジェクト10との衝突を回避するか、または衝突被害を軽減し(ステップ508)、図5の処理ルーチンを終了して抜け出る。
一方、ステップ507において、衝突の可能性がない(すなわち、No)と判定されれば、ブレーキ装置109を作動させずに(ステップ509)、図5の処理ルーチンを終了して抜け出る。
以上のように、この発明の実施の形態1によれば、自車両100に搭載され、周波数変調が施された電磁波を送信電磁波A1として送信する送信手段101と、自車両100に搭載され、オブジェクト10で反射された電磁波を受信電磁波A2として受信する受信手段102と、送信電磁波A1および受信電磁波A2に基づいて生成したビート信号Bをフーリエ変換するフーリエ変換手段104と、フーリエ変換手段104によって生成した周波数スペクトルfnから、自車両100とオブジェクト10との相対位置(相対距離を含む)および相対速度を測定する相対位置・相対速度算出手段105と、を備えたオブジェクト10を検出するための車載用レーダ装置において、周波数スペクトルfnのうち、オブジェクト10に対応する周波数スペクトルに基づいて、送信電磁波A1の送信方向のオブジェクト長Lobjを算出するオブジェクト長算出手段106をさらに備えている。
このように、オブジェクト10で反射した受信電磁波A2に対応する周波数スペクトルに基づいて、送信電磁波A1の送信方向のオブジェクト長Lobjを算出することにより、画像センサを必要とせずに、車載用レーダ装置のみの単体で、オブジェクト10の大きさを認識することができ、検出したオブジェクト長Lobjに基づいて衝突前車両制御や追従走行制御を行うことにより、車両制御装置を適切に作動させることができる。
また、一般に、大型車両に前方視界が妨げられた場合には、自車両100の運転者が信号機を確認できないことから、前方の大型車の急制動時に自車両100と大型車とが衝突する可能性が高まるが、この発明の実施の形態1によれば、車載用レーダ装置で検出したオブジェクト長Lobjに基づいて衝突前車両制御手段の作動タイミングが設定されるので、オブジェクト10が大型車の場合の作動タイミングを早めることができ、衝突を回避するか、または衝突被害を軽減することができる。
また、オブジェクト長算出手段106は、オブジェクト10に対応する周波数スペクトルのうち、受信強度が所定のしきい値Eを越えるスペクトルの周波数成分の幅(スペクトル本数Nobjに対応)に基づいて、オブジェクト長Lobjを算出する。
このように、所定のしきい値Eを設けることにより、周波数スペクトルfnから得られたオブジェクト10に対応する周波数スペクトルの精度が向上するので、オブジェクト長Lobjの信頼度を向上させることができる。
また、制御手段107は、少なくとも相対位置Drelおよび相対速度Vrelに基づき、オブジェクト10と自車両100との衝突を予測し、その予測結果として衝突予測信号を生成する衝突予測手段と、衝突予測信号に基づいて自車両100を制御する衝突前車両制御手段とを備えており、衝突予測手段は、算出したオブジェクト長Lobjに基づいて、衝突前車両制御手段が生成する衝突予測信号の生成タイミングを決定する。
このように、オブジェクト長Lobjに基づいて、衝突予測信号の生成タイミングを決定することにより、衝突前車両制御装置を的確に作動させることができる。
さらに、衝突予測手段は、オブジェクト長Lobjが長いほど、衝突予測信号の生成タイミングを早める方向に決定するので、衝突前車両制御装置を的確に作動させることができる。
なお、ここでは、オブジェクト長算出手段106(ステップ206)で算出したオブジェクト長Lobjに基づいて衝突判断ラインを設定する手法について説明したが、後述するように、オブジェクト幅Wobjを用いることで同様の処理を実行してもよい。また、各種演算処理手段(制御機能)をもっぱら制御手段107内に設けた場合について説明したが、制御手段107とは別に設置してもよく、または他の演算処理機能(手段)内に設けてもよい。
なお、上記説明では、オブジェクト長算出手段106におけるしきい値Eの設定方法について具体的に言及しなかったが、たとえば自車両100とオブジェクト10との相対位置に基づいてしきい値Eを設定してもよい。
図7はこの発明の実施の形態1の変形例1によるオブジェクト長算出手段106の処理動作を説明するためのフローチャートであり、自車両100とオブジェクト10との相対位置に基づいてしきい値Eを設定する場合のオブジェクト長算出処理の一例を示している。なお、図7内のステップ702〜704は、前述(図3参照)のステップ301〜303と同様の処理である。
以下、図1および図4とともに、図7を参照しながら、この発明の実施の形態1の変形例1によるオブジェクト長算出処理について説明する。この場合、車載用レーダ装置の全体構成は図1に示した通りであり、オブジェクト長算出手段106の一部機能が異なるのみである。
図7において、オブジェクト長算出手段106は、まず、図2内のステップ205で算出された自車両100とオブジェクト10との相対位置Drel[m]と、定数αとを用いて、以下の式(4)のように、しきい値Eを算出する(ステップ701)。
Figure 0004994852
以下、前述のステップ301、302と同様に、図2内のステップ204で算出した周波数スペクトルfn(図4参照)から、受信強度が最大値Eとなる周波数fEnを検索し(ステップ702)、ステップ702で検索した周波数fEnのスペクトルに隣接するしきい値E以上のスペクトルの本数Nobjをカウントする(ステップ703)。
最後に、前述のステップ303と同様に、ステップ703で得られたスペクトル本数Nobjに基づき、前述の式(1)の関係から、今回(時刻t)におけるオブジェクト長Lobj(t)を算出して(ステップ704)、図7の処理ルーチンを終了して抜け出る。
このように、自車両100とオブジェクト10との相対位置Drelに基づいてしきい値Eを設定することにより、相対位置Drelによる受信強度の変化の影響を受けずに、オブジェクト長Lobjを算出することができる。
また、この発明の実施の形態1の変形例1によるオブジェクト長Lobjの他の算出例として、オブジェクト10に対応する周波数スペクトルの受信強度の最大値Eに基づいてしきい値Eを設定してもよい。
この場合、ステップ701において、たとえば、観測された周波数スペクトルfnの最大値Eの半分、すなわち受信強度E/2をしきい値Eとして設定する。これにより、天候状態による受信強度の変化の影響を受けずに、オブジェクト長Lobjを算出することができる。
以上のように、この発明の実施の形態1によれば、送信電磁波A1の送信方向のオブジェクト長Lobjを算出する際に、オブジェクト10までの相対位置Drel、または、受信強度の最大値Eに応じて、しきい値Eが設定されるので、相対位置Drelや天候状態による受信強度の変化の影響を受けずに、オブジェクト長Lobjを算出することができる。
なお、上記説明では、もっぱらオブジェクト長Lobjに基づく自車両100の制御(衝突判断など)について説明したが、オブジェクト長Lobjのみならず、オブジェクト幅Wobjをも考慮して自車両100を制御することが望ましい。
図8はこの発明の実施の形態1による制御手段107の処理動作を説明するためのフローチャートであり、自車両100とオブジェクト10との衝突回避制御時にオブジェクト幅Wobjを考慮した場合の制御処理を示している。なお、図8内のステップ806〜810は、前述(図5参照)のステップ505〜509と同様の処理である。
以下、図1および図6とともに、図8のフローチャートならびに図9および図10の説明図を参照しながら、この発明の実施の形態1による制御処理について説明する。図9はオブジェクト長Lobjからオブジェクト幅Wobjを算出するために用いられるテーブルを示す説明図であり、図10はこの発明の実施の形態1による衝突回避幅を示す説明図である。なお、この場合も、車載用レーダ装置の全体構成は図1に示した通りであり、制御手段107の一部機能が異なるのみである。
この発明の実施の形態1において、制御手段107内の衝突予測手段は、オブジェクト長Lobjから求めたオブジェクト幅Wobjに基づいて衝突回避幅を算出し、衝突回避幅に基づく衝突前車両制御処理を行う。すなわち、オブジェクト幅Wobjに基づいて衝突予測信号の生成タイミングを決定し、オブジェクト幅Wobjが広いほど、衝突予測信号の生成タイミングを早める方向に決定することにより、オブジェクト幅Wobjが長いほど、衝突判断ラインDを長く設定するようになっている。
図8において、制御手段107内の衝突予測手段は、まず、図9に示す表にしたがい、オブジェクト長算出手段106で算出したオブジェクト長Lobj(t)からオブジェクト幅Wobj(t)を算出する(ステップ801)。
一般的な車両では、オブジェクト長Lobjとオブジェクト幅Wobjとが比例するので、図9の対応テーブル値を設定することにより、オブジェクト長Lobjからオブジェクト幅Wobjを推定することができる。なお、図9では、オブジェクト幅Wobjを3段階の区分で分けて対応値を設定しているが、これはあくまでも一例であって、可能であればより詳細な分類に分けることが好ましい。
続いて、ステップ801で算出したオブジェクト幅Wobjと、図2内のステップ205で算出した相対位置(オブジェクト10の横位置Xobj)と、自車両100の横幅Wslfとから、衝突回避までに必要な衝突回避幅W(図10参照)を算出する(ステップ802)。
ここで、衝突回避幅Wは、自車両100に対して右側(図10内のx軸の正方向)を正極性と見なし、オブジェクト幅Wobjの極性(左右方向)に応じて算出される。すなわち、オブジェクト幅Wobjが正極性(Wobj>0)の場合には、以下の式(5)のように、算出される。
Figure 0004994852
また、オブジェクト幅Wobjが負極性(Wobj<0)の場合には、以下の式(6)のように、算出される。
Figure 0004994852
次に、ステップ802で算出した衝突回避幅Wと、自車両100の横方向加速度Aとから、以下の式(7)のように、操舵回避に必要な時間(衝突予測時間)TTCを算出する(ステップ803)。
Figure 0004994852
ただし、式(7)において、横方向加速度Aは、車両ごとによって異なるので、車両ごとに適正値が設定される。
続いて、ステップ803で算出した衝突予測時間TTCと、相対速度Vrelとから、以下の式(8)のように、操舵回避に必要な距離(操舵回避限界距離)Dを算出する(ステップ804)。
Figure 0004994852
また、たとえば前述の式(2)、式(3)のように、制動回避限界距離Dを算出する(ステップ805)。以下、前述のステップ505と同様に、ステップ804で算出した操舵回避限界距離Dとステップ805で算出した制動回避限界距離Dのうち値の小さい距離を、衝突判断ラインDとする(ステップ806)。ここで、操舵回避限界距離Dと制動回避限界距離Dとの関係は、図6のようになり、相対速度Vrelおよび相対位置Drelに応じて、優先される衝突判断ラインDが変化する。
また、前述のステップ506と同様に、相対速度Vrel、相対位置Drelおよび衝突判断ラインDに基づいて、衝突判断処理を行い(ステップ807)、相対速度Vrelと相対位置Drelとの関係(図6参照)が衝突判断ラインD内の場合には、衝突の可能性有りと判断する。
続いて、前述のステップ507と同様に、ステップ808において、ステップ807での判断が衝突の可能性有りと判定された場合には、ステップ809に進み、衝突の可能性なしと判定された場合には、ステップ810に進む。
最後に、前述のステップ508と同様に、ステップ809においては、ブレーキ作動指示信号BRをブレーキ装置109に送信し、ブレーキ装置を作動させることで、衝突を回避するか、または衝突被害を軽減して、図8の処理ルーチンを終了して抜け出る。
一方、前述のステップ509と同様に、ステップ810においては、ブレーキ装置109を作動させずに、図8の処理ルーチンを終了して抜け出る。
以上のように、この発明の実施の形態1によれば、制御手段107は、少なくともオブジェクト長Lobjに基づいて、一義的にオブジェクト10のオブジェクト幅Wobjを算出するオブジェクト幅算出手段を備え、「全長が長いオブジェクト10は、車幅も広い」という仮定に基づいて、オブジェクト幅Wobjを算出するので、画像センサなどを追加設置することなく、車載用レーダ装置のみの単体で、オブジェクト幅Wobjを検出することができる。
また、検出したオブジェクト幅Wobjを操舵回避限界距離Dの算出に用いることにより、より適確で誤作動の少ない衝突前車両制御を実現することができる。
また、制御手段107内の衝突予測手段は、少なくとも相対位置Drelおよび相対速度Vrelに基づき、オブジェクト10と自車両100との衝突を予測し、その予測結果として衝突予測信号を生成し、制御手段107内の衝突前車両制御手段は、衝突予測信号に基づいて自車両100を制御する。
また、衝突予測手段は、オブジェクト幅Wobjに基づいて、衝突予測信号の生成タイミングを決定するので、衝突前車両制御装置を的確に作動させることができる。
また、衝突予測手段は、オブジェクト幅Wobjが広いほど、衝突予測信号の生成タイミングを早める方向に決定することにより、オブジェクト幅Wobjが広いほど、衝突予測信号の生成タイミングを早める方向に決定するので、衝突前車両制御装置を的確に作動させることができる。
なお、上記説明では、観測ノイズ成分について言及しなかったが、オブジェクト10に対応する周波数スペクトルから、相対位置Drelおよび相対速度Vrelの観測ノイズ成分を差し引くことで得られるスペクトルに基づいて、オブジェクト長Lobjを算出してもよい。
図11はこの発明の実施の形態1の変形例2によるオブジェクト長算出処理を説明するためのフローチャートであり、オブジェクト長Lobjの信頼度向上処理(ステップ1101)および追尾判定処理(1105〜1109)を含む場合の算出処理を示している。なお、図11内のステップ1102〜1104は、前述(図3参照)のステップ301〜303と同様の処理である。
以下、図1とともに、図11のフローチャートおよび図12の特性図を参照しながら、この発明の実施の形態1の変形例2によるオブジェクト長算出処理について説明する。図12はこの発明の実施の形態1の変形例2による観測ノイズ成分Enoiseを除去した周波数スペクトルからオブジェクト10に対応する周波数スペクトルを選択する処理を説明するための特性図である。なお、この場合も、車載用レーダ装置の全体構成は図1に示した通りであり、オブジェクト長算出手段106の一部機能が異なるのみである。
この発明の実施の形態1の変形例2において、オブジェクト長算出手段106は、オブジェクト10に対応する周波数スペクトルから、相対位置Drelおよび相対速度Vrelの観測ノイズ成分Enoiseを差し引くことで得られるスペクトルに基づいて、オブジェクト長Lobjを算出する。
また、オブジェクト長算出手段106は、相対位置・相対速度算出手段105と関連しており、相対位置・相対速度算出手段105によって検出されるオブジェクト10が、同一のオブジェクトとして継続して検出されていることを判定する追尾判定手段を備えている。オブジェクト長算出手段106は、追尾判定手段によってオブジェクト10が同一のオブジェクトとして判定されている間は、オブジェクト長Lobjの最大値を保持する。
また、制御手段107(または、オブジェクト長算出手段106)内のオブジェクト幅算出手段は、追尾判定手段によってオブジェクト10が同一のオブジェクトとして判定されている間は、オブジェクト幅Wobjの最大値を保持する。
図11において、オブジェクト長算出手段106は、まず、図2内のステップ204で得られた周波数スペクトルfnから、図12に示すように、車載用レーダ装置の観測ノイズ成分Enoiseを除去する(ステップ1101)。これにより、後述するように、オブジェクト10に対応する周波数スペクトルの検出精度を高めることができる。
以下、前述のステップ301、302と同様に、ステップ1101で得られた周波数スペクトルから、受信強度が最大値Eとなる周波数fEnを検索し(ステップ1102)、ステップ1102で検索した周波数fEnのスペクトルに隣接し、かつ、しきい値E以上のスペクトルの本数Nobjをカウントする(ステップ1103)。
このとき、観測ノイズ成分Enoiseを除去する前のスペクトル本数Nobj=5本(図12内の左側特性参照)に対して、観測ノイズ成分Enoiseを除去した後は、Nobj=3本(図12内の右側特性参照)となり、スペクトル本数Nobjの誤検出が回避されるので、オブジェクト10に対応したスペクトルの検出精度を高めることができる。
続いて、前述のステップ303と同様に、ステップ1103で得られたスペクトル本数Nobjに基づき、前述の式(1)の関係から、オブジェクト長Ltemp(t)を算出する(ステップ1104)。
次に、オブジェクト長算出手段106内の追尾判定手段は、検出されるオブジェクト10が同一のオブジェクトとして継続して検出されていることを判定するための追尾判定処理を行う(ステップ1105)。なお、ステップ1105では、任意の追尾判定アルゴリズムを用いることができる。追尾判定用のアルゴリズムについては、種々の手法が既に実用化されているので、ここでは詳述しない。
続いて、ステップ1105の判断結果が同一オブジェクトの追尾中であるか否かを判定し(ステップ1106)、同一オブジェクトの追尾中である(すなわち、Yes)と判定されれば、ステップ1104で算出した今回のオブジェクト長Ltemp(t)が前回値Lobj(t−1)以上であるか否かを判定する(ステップ1107)。
ステップ1107において、Ltemp(t)≧Lobj(t−1)(すなわち、Yes)と判定されれば、ステップ1104で算出した今回のオブジェクト長Ltemp(t)を、追尾中のオブジェクト長Lobj(t)として更新設定し(ステップ1108)、図11の処理ルーチンを終了して抜け出る。
一方、ステップ1107において、同一オブジェクトの追尾中でない(すなわち、No)と判定されれば、オブジェクト長Lobjの前回値Lobj(t−1)を追尾中のオブジェクト長Lobj(t)として保持し(ステップ1109)、図11の処理ルーチンを終了して抜け出る。
一般に、オブジェクト10に対応する周波数スペクトルは、スペクトル本数Nobjが少なくなる傾向で観測されるので、実時間で算出されるオブジェクト長は、実際のオブジェクト長Lobjに比べて短くなる。したがって、この発明の実施の形態1の変形例2においては、同一のオブジェクト10を追尾中の間のみで、オブジェクト長Lobjの最大値を保持することにより、算出値の信頼度を高めている。これにより、次段の処理部4内の各種制御機能でのオブジェクト長Lobjの使用において、さらに適切な変数とすることができる。
以上のように、この発明によれば、オブジェクト長算出手段106は、オブジェクト10に対応する周波数スペクトルから、相対位置Drelおよび相対速度Vrelの観測ノイズ成分Enoiseを差し引くことで得られるスペクトルに基づいて、オブジェクト長Lobjを算出するので、観測ノイズ成分Enoiseが除去された高精度のオブジェクト長Lobjを算出することができる。
また、オブジェクト長Lobjの最大値を保持することにより、オブジェクト長Lobjの信頼度を向上させることができる。
また、相対位置・相対速度算出手段105によって検出されるオブジェクト10が、同一オブジェクトとして継続して検出されていることを判定する追尾判定手段を備え、オブジェクト長算出手段106は、追尾判定手段によってオブジェクト10が同一オブジェクトとして判定されている間は、オブジェクト長Lobjの最大値を保持するので、オブジェクト長Lobjの信頼度を向上させることができる。
さらに、算出したオブジェクト長Lobjの最大値を保持する手法について説明したが、オブジェクト長Lobjに代えて、オブジェクト幅Wobjを用いることで同様の処理を実行してもよい。この場合、オブジェクト幅算出手段は、追尾判定手段によってオブジェクト10が同一オブジェクトとして判定されている間は、オブジェクト幅Wobjの最大値を保持することにより、オブジェクト幅Wobjの信頼度を向上させることができる。
なお、上記説明では、追従走行制御処理について具体的に言及しなかったが、制御手段107において、追従走行制御処理を実行してもよい。
図13はこの発明の実施の形態1の変形例3による制御処理を説明するためのフローチャートであり、図2内の制御処理(ステップ207)の一例として、追従走行制御処理を示している。
以下、図1とともに、図13を参照しながら、この発明の実施の形態1の変形例3による追従走行制御処理について説明する。図13内のステップ1301は、前述(図5参照)のステップ501と同様の判定処理である。なお、この場合も、車載用レーダ装置の全体構成は図1に示した通りであり、制御手段107の一部機能が異なるのみである。
この発明の実施の形態1の変形例3において、制御手段107は、自車両100とオブジェクト10との車間距離を保ち、オブジェクト10に追従走行するための追従走行制御手段を備えており、追従走行制御手段は、オブジェクト長Lobj(t)に基づいて、車間距離を決定する。また、制御手段107内の追従走行制御手段は、オブジェクト長Lobjが長いほど、車間距離を長くする方向に決定するようになっている。
また、図13には示されていないが、追従走行制御手段は、オブジェクト幅Wobjに基づいて、車間距離を決定し、オブジェクト幅Wobjが広いほど、車間距離を長くする方向に決定してもよい。
図13において、制御手段107は、まず、図2内のステップ206で得られた今回(時刻t)のオブジェクト長Lobj(t)が所定長さl以上であるか否かを判定し(ステップ1301)、Lobj(t)≧l(すなわち、Yes)と判定されれば、ステップ1302に進み、オブジェクト長Lobj(t)<l(すなわち、Yes)と判定されれば、ステップ1303に進む。所定長さlは、前述した通り、標準的な大型車の全長と、標準的な普通乗用車の全長との中間値に設定されている。
ステップ1302においては、追従走行用の車間距離D、D、Dに、任意の定数βを加算して、目標車間距離L(=D+β)、M(=D+β)、S(=D+β)をそれぞれ長く設定する。ここで、各車間距離D、D、Dには、D>D>Dの関係がある。
一方、ステップ1303においては、追従走行用の車間距離D、D、Dが、そのまま目標車間距離L、M、Sの設定値となる。
最後に、ステップ1302または1303で設定された目標車間距離L、M、Sと、相対位置・相対速度算出手段105による算出処理(図2内のステップ205)で得られた結果とに基づいて、追従走行制御処理を行い(ステップ1304)、図13の処理ルーチンを終了して抜け出る。なお、ステップ1304では、任意の追従走行制御アルゴリズムを用いることができる。追従走行制御用のアルゴリズムについては、種々の手法が既に実用化されているので、ここでは詳述しない。
以上のように、この発明の実施の形態1の変形例3によれば、制御手段107は、自車両100とオブジェクト10との車間距離を保ち、オブジェクト10に追従走行するための追従走行制御手段を備えており、追従走行制御手段は、オブジェクト長Lobjに基づいて車間距離を決定するので、追従走行制御装置を的確に作動させることができる。
また、具体的には、追従走行制御手段は、オブジェクト長Lobjが長いほど、車間距離を長くする方向に決定するので、前方のオブジェクト10がたとえばトラックなどの大型車の場合には、追従走行車間距離を初期設定値よりも長く設定することができる。
これにより、たとえば車両進行方向の信号機(自車両100からは見えない)が赤に変化して大型車が急制動した場合でも、信号機を確認できない自車両100が大型車に追突する確率を低くすることができ、万一追突した際でも被害を最小限に軽減することができる。
なお、ここでは、図2内のステップ206で算出したオブジェクト長Lobjに基づいて追従走行車間距離を設定する手法について記したが、オブジェクト長Lobjに代えて、オブジェクト幅Wobjを用いることにより、同様の処理を実行してもよい。
この場合も、追従走行制御手段は、オブジェクト幅Wobjに基づいて車間距離を決定し、具体的には、オブジェクト幅Wobjが広いほど、車間距離を長くする方向に決定するので、追従走行制御装置を的確に作動させることができる。
なお、上記説明では、エアコン装置110の制御処理について言及しなかったが、制御手段107により、エアコン装置110に対して内外気モード切り替え処理を実行することが望ましい
図14はこの発明の実施の形態1によるオブジェクト判定処理を示す説明図であり、前述の図9に対応している。また、図15はこの発明の実施の形態1による制御処理を説明するためのフローチャートであり、図2内の制御処理(ステップ207)の一例として、エアコン装置110の内外気モード切り替え処理を示している。
以下、図1とともに、図14および図15を参照しながら、この発明の実施の形態1によるエアコン装置110の内外気モード切り替え処理について説明する。なお、この場合も、車載用レーダ装置の全体構成は図1に示した通りであり、制御手段107の一部機能が異なるのみである。
この発明の実施の形態1において、制御手段107は、車種区分判定手段を備えており、車種区分判定手段は、オブジェクト10のオブジェクト幅範囲に応じた車種区分を設定し、オブジェクト長算出手段107により算出されたオブジェクト長Lobjに対応したオブジェクト幅Wobjに基づき、または、オブジェクト幅算出手段により算出されたオブジェクト幅Wobjに基づき、オブジェクト10の車種区分を判定する。
また、制御手段107は、自車両100の車室内のエアコン装置110の運転モードを内気モードおよび外気モードに切り替える内外気切り替え手段を備えており、内外気切り替え手段は、オブジェクト長Lobjが所定長さl以上の場合に、エアコン装置110の運転モードを内気モードに設定する。
図15において、制御手段107は、まず、図2内のステップ206で得られたオブジェクト長Lobj(または、オブジェクト幅Wobj)と、図14の関係とに基づいて、オブジェクト10の車種区分判別処理を実行する(ステップ1501)。図14の関係から、たとえば、算出されたオブジェクト長Lobjが5mの場合には、オブジェクト幅Wobjは、1.6mとなり、オブジェクト10の車種区分は「乗用車」となる。
また、制御手段107は、ユーザ(運転者または乗客)のより設定されたエアコン装置110の現在のエアコン運転モード(ユーザ設定モード)が、内気モードであるか、または外気モードであるかを判定する(ステップ1502)。
続いて、ステップ1501の判別処理において、オブジェクト10は大型車であると判別したか否かを判定し(ステップ1503)、大型車と判別された(すなわち、YES)と判定されれば、ステップ1504に進み、大型車以外と判別された(すなわち、NO)と判定されれば、ステップ1505に進む。
オブジェクト10が大型車の場合に実行されるステップ1504において、制御手段107は、ユーザ設定モードとは無関係に、エアコン装置110に対して内気モード指示信号Miを送信し、エアコン装置110を内気モードで運転し、図15の処理ルーチンを終了して抜け出る。これにより、前方の大型車の排気ガスが自車両100内に流入するのを防ぐことができる。
一方、オブジェクト10が大型車以外の場合に実行されるステップ1505において、制御手段107は、ステップ1502で判定したユーザ設定モードが内気モードであるか否かを判定する。ステップ1107において、ユーザ設定モードが内気モードである(すなわち、YES)と判定されれば、ステップ1504に進み、エアコン装置110を内気モードで運転し、図15の処理ルーチンを終了する。
一方、ステップ1505において、ユーザ設定モードが外気モードである(すなわち、NO)と判定されれば、制御手段107は、エアコン装置110に対して外気モード指示信号Moを送信し、ユーザが設定した外気モードでエアコン装置110を運転して(ステップ1506)、図15の処理ルーチンを終了する。
なお、上記説明では、図2内のステップ206で算出したオブジェクト長Lobjに基づいてエアコン装置110を内気モードに設定したが、オブジェクト長Lobjに代えて、オブジェクト幅Wobjを用いることにより、同様の処理を実行してもよい。
以上のように、この発明の実施の形態1によれば、オブジェクト長算出手段106で算出したオブジェクト長Lobjに基づいてオブジェクト10の車種区分を判別し、判別結果が大型車の場合には、ユーザにより設定されたエアコン装置110の運転モードが外気モードであったとしても、エアコン装置110に対して内気モード指示信号Miを送信することにより、自車両100の前方の大型車の排気ガスが、自車両100内に流入するのを防ぐことができる。
また、オブジェクト幅Wobjの範囲に応じた車種区分を設定し、オブジェクト幅算出手段により算出されたオブジェクト幅Wobjからオブジェクト10の車種区分を判定する車種区分判定手段を備え、オブジェクト幅範囲に応じてオブジェクト10の車種区分を設定するので、画像センサを必要とせずに、ミリ波レーダを用いた車載用レーダ装置単体で、送信電磁波A1の送信方向のオブジェクト長Lobjを算出し、オブジェクト長Lobjからオブジェクト幅Wobjを算出することができる。
また、自車両100の車室内のエアコン装置110の運転モードを内気モードおよび外気モードに切り替える内外気切り替え手段を備え、オブジェクト長Lobjが所定長さl以上の場合に、エアコン装置110の運転モードを内気モードに設定するので、前方の大型車からの排気ガスが自車両100内に流入するのを防ぐことができる。
さらに、前述と同様に、雨などの天候状態の影響を受けず、システム全体の簡素化、低コストでのシステム実現を可能にした車載用レーダ装置を得ることができる。
この発明の実施の形態1に係る車載用レーダ装置を示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態1に係る車載用レーダ装置により実行される処理を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態1によるオブジェクト長算出処理を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態1による周波数スペクトルからスペクトル本数をカウントする処理を説明するための特性図である。 この発明の実施の形態1によるオブジェクト長に基づく衝突前車両制御処理を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態1による衝突判断ラインを説明するための特性図である。 この発明の実施の形態1の変形例1による相対位置で設定したしきい値に基づくオブジェクト長算出処理を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態1によるオブジェクト幅から算出した衝突回避幅に基づく衝突前車両制御処理を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態1によるオブジェクト長からオブジェクト幅を算出するために用いられるテーブルを示す説明図である。 この発明の実施の形態1による衝突回避幅を示す説明図である。 この発明の実施の形態1の変形例2によるオブジェクト長の信頼度向上処理を含むオブジェクト長算出処理を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態1の変形例2による観測ノイズ成分を除去した周波数スペクトルからオブジェクトに対応する周波数スペクトルを選択する処理を説明するための特性図である。 この発明の実施の形態1の変形例3によるオブジェクト長に基づく追従走行制御処理を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態1による車種区分判定処理に用いられるテーブルを示す説明図である。 この発明の実施の形態1によるエアコンの運転モードを内気モードにする制御処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10 オブジェクト、100 自車両、101 送信手段、102 受信手段、103 ミクサ、104 フーリエ変換手段、105 相対位置・相対速度算出手段、106 オブジェクト長算出手段、107 制御手段、108 ブレーキ装置、109 スロットル装置、110 エアコン装置、A1 送信電磁波、A2 受信電磁波、B ビート信号、Drel 相対位置、fn 周波数スペクトル、Mi 内気モード指示信号、Mo 外気モード指示信号、Lobj オブジェクト長、Vrel 相対速度、Wobj オブジェクト幅。

Claims (11)

  1. 自車両に搭載され、周波数変調が施された電磁波を送信電磁波として送信する送信手段と、
    前記自車両に搭載され、オブジェクトで反射された電磁波を受信電磁波として受信する受信手段と、
    前記送信電磁波および前記受信電磁波に基づいて生成したビート信号をフーリエ変換するフーリエ変換手段と、
    前記フーリエ変換手段によって生成した周波数スペクトルから、前記自車両と前記オブジェクトとの相対位置および相対速度を測定する相対位置・相対速度算出手段とを備え、
    前記オブジェクトを検出する車載用レーダ装置において、
    前記周波数スペクトルのうち、前記オブジェクトに対応する周波数スペクトルに基づいて、前記送信電磁波の送信方向のオブジェクト長を算出するオブジェクト長算出手段と、
    少なくとも前記オブジェクト長に基づいて、一義的に前記オブジェクトのオブジェクト幅を算出するオブジェクト幅算出手段と、
    前記オブジェクトのオブジェクト幅範囲に応じた車種区分を設定し、前記オブジェクト幅算出手段により算出された前記オブジェクト幅から前記オブジェクトの車種区分を判定する車種区分判定手段と、
    少なくとも前記相対位置および前記相対速度に基づき、前記オブジェクトと前記自車両との衝突を予測し、その予測結果として衝突予測信号を生成する衝突予測手段と、
    前記衝突予測信号に基づいて前記自車両を制御する衝突前車両制御手段と、をさらに備え、
    前記オブジェクト長算出手段は、前記オブジェクトに対応する周波数スペクトルのうち、受信強度が所定のしきい値を越えるスペクトルの周波数成分の幅に基づいて、前記オブジェクト長を算出し、
    前記衝突予測手段は、前記オブジェクト幅に基づいて、前記衝突予測信号の生成タイミングを決定することを特徴とする車載用レーダ装置。
  2. 前記しきい値は、前記オブジェクトに対応する周波数スペクトルの受信強度の最大値に基づいて設定されることを特徴とする請求項1に記載の車載用レーダ装置。
  3. 前記しきい値は、前記相対位置に基づいて設定されることを特徴とする請求項1に記載の車載用レーダ装置。
  4. 前記オブジェクト長算出手段は、前記オブジェクトに対応する周波数スペクトルから、相対位置および相対速度の観測ノイズ成分を差し引くことで得られるスペクトルに基づいて、前記オブジェクト長を算出することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車載用レーダ装置。
  5. 前記相対位置・相対速度算出手段によって検出される前記オブジェクトが、同一のオブジェクトとして継続して検出されていることを判定する追尾判定手段を備え、
    前記オブジェクト幅算出手段は、前記追尾判定手段によって前記オブジェクトが同一のオブジェクトとして判定されている間は、前記オブジェクト幅の最大値を保持することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の車載用レーダ装置。
  6. 前記衝突予測手段は、前記オブジェクト幅が広いほど、前記衝突予測信号の生成タイミングを早める方向に決定することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の車載用レーダ装置。
  7. 前記自車両と前記オブジェクトとの車間距離を保ち、前記オブジェクトに追従走行するための追従走行制御手段を備え、
    前記追従走行制御手段は、前記オブジェクト長に基づいて、前記車間距離を決定することを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の車載用レーダ装置。
  8. 前記追従走行制御手段は、前記オブジェクト長が長いほど、前記車間距離を長くする方向に決定することを特徴とする請求項7に記載の車載用レーダ装置。
  9. 前記自車両と前記オブジェクトとの車間距離を保ち、前記オブジェクトに追従走行するための追従走行制御手段を備え、
    前記追従走行制御手段は、前記オブジェクト幅に基づいて、前記車間距離を決定することを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の車載用レーダ装置。
  10. 前記追従走行制御手段は、前記オブジェクト幅が広いほど、前記車間距離を長くする方向に決定することを特徴とする請求項9に記載の車載用レーダ装置。
  11. 前記自車両の車室内のエアコン装置の運転モードを内気モードおよび外気モードに切り替える内外気切り替え手段を備え、
    前記内外気切り替え手段は、前記オブジェクト長が所定長さ以上の場合に、前記エアコン装置の運転モードを内気モードに設定することを特徴とする請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の車載用レーダ装置。
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