JP4994518B2 - 有機色素記録層を有する光ディスク、そのための紫外線硬化型樹脂組成物 - Google Patents

有機色素記録層を有する光ディスク、そのための紫外線硬化型樹脂組成物 Download PDF

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Description

本発明は、有機色素記録層を有する光ディスク及びそれに有用な紫外線硬化型樹脂組成物に関する。
現在、実用化されている光ディスク記録媒体としては、1.2mmのポリカーボネート基板上に記録層、反射層、紫外線硬化型樹脂からなる保護層を積層したCD−R、CD−RWや、0.6mmのポリカーボネート基板と、記録層及び反射層を備えた0.6mmのポリカーボネート基板を紫外線硬化型樹脂で貼り合わせたDVD−R、DVD+R、DVD−RW、DVD+RW、DVD−RAMが存在している。
また、近年、単層タイプのDVDの約5倍の記録容量を有するブルーレイディスク(BD−R)が発売されている。ブルーレイディスクは、例えば1例を挙げると、1.1mmの透明または不透明のプラスチック製の基板上に反射層、記録層及び界面層(誘電体層とも呼ばれる)を形成し、ついで界面層上に約0.1mmの光透過層(カバー層とも呼ばれる)を積層した構造で、光透過層を通して記録/再生するディスクである。記録層には有機色素や無機化合物が使用され、界面層には光透過性の無機化合物が使用される。また、光透過層としては紫外線硬化型樹脂の硬化物層が使用されている。
有機色素からなる記録層を有するブルーレイディスクでは、記録層にレーザー光を照射し、有機色素の体積変化による変形を利用して記録を行う。色素の体積変化を補助し、優れた記録信号特性(例えば、ジッタ特性)を得る目的で、光透過性のカバー層を硬化性樹脂で形成し、記録層と向き合う界面領域の弾性率が25℃で40MPa以下であることを特徴とする光情報記録媒体(特許文献1)、有機色素の記録層上に25℃での弾性率が34〜96MPaの樹脂硬化物層を有する光情報記録媒体(特許文献2)が提案されている。しかしながら、これらの文献には、どのような組成の樹脂組成物の硬化物層がそのような弾性率を達成し得るかに付いては全く開示されていない。
また、前述の光ディスク記録媒体の信頼性の評価指標として、温度80℃/相対湿度80%RHの環境下で100時間放置する環境試験を行う。この環境試験前後の記録信号の劣化度合いを所定の範囲以内にするために、界面層上に5℃と55℃での貯蔵弾性率が共に100MPa以下であり、かつ5℃の貯蔵弾性率と55℃の貯蔵弾性率の比が10以下である、主成分として柔軟性ウレタンアクリレートを含み、希釈剤として単官能アクリレート含む硬化性樹脂、又は、主成分としてウレタンアクリレートを含み、希釈剤として単官能アクリレート及び多官能アクリレートを含む硬化性樹脂の硬化物層を形成させる技術(特許文献3)が提案されている。しかしながら、この文献には、上記のように、主成分がウレタンアクリレートであること、希釈剤として単官能アクリレート単独、又は、単官能アクリレート及び多官能アクリレートを併用することが開示されているのみで、具体的な成分組成に付いての開示はない。
特開2008−123631号公報 特開2008−269703号公報 特開2009−026379号公報
本発明は、有機色素記録層を有する光ディスクにおいて、優れた記録信号特性及び耐久性を付与できる紫外線硬化型樹脂組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の構造を有する(メタ)アクリレートを含有する紫外線硬化型樹脂組成物が、有機色素記録層を有する光ディスクにおいて、優れた記録信号特性及び耐久性を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、次の(1)〜(36)に関するものである。
(1) 有機色素記録層上に界面層を有し、その界面層上に、直接、
(A)下記式(1)で示される構造を有する(メタ)アクリレート(但し、ウレタン(メタ)アクリレートを除く)
Figure 0004994518
(式中、nは1〜10の整数を示す)
及び、
(B)光重合開始剤、
を含有する紫外線硬化型樹脂組成物(以下単に樹脂組成物という)の硬化物層を有するブルーレイディスク。
(2) 式(1)で示される構造を有する(メタ)アクリレート(A)が、カプロラクトン変性ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート及びカプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートからなる群から選ばれる少なくとも一種である上記(1)に記載のブルーレイディスク。
(3) 前記樹脂組成物が、更に、(A)以外の(メタ)アクリレート(C)を含有する紫外線硬化型樹脂組成物である上記(1)又は(2)に記載のブルーレイディスク。
(4) 式(1)で示される構造を有する(メタ)アクリレート(A)を、前記樹脂組成物全体に対して20〜95重量%含有する上記(1)〜(3)の何れか一項に記載のブルーレイディスク。
(5) 前記(メタ)アクリレート(C)が、ポリエステルポリオール又はポリエーテルポリオールと、ポリイソシアネート及び2−ヒドロキシエチルアクリレートとの反応物であるウレタンアクリレート、及びポリエチレンオキサイド変性ビスフェノールA型ジアクリレートからなる群から選ばれる少なくとも一種である上記(3)又は(4)に記載のブルーレイディスク。
(6) 前記(メタ)アクリレート(C)として、下記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)及び下記(II)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3b)からなる群から選ばれる少なくとも一種を含有する上記(3)又は(4)に記載のブルーレイディスク、
(I)群(c−3a):
(i)C5〜C18アルキル(メタ)アクリレート、又は、炭素数7〜18アルキレングリコールジ(メタ)アクリレート;
(ii)プロピレンオキサイド変性モノ又はジ(メタ)アクリレート;
(iii)ポリエチレンオキサイド変性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレート;
(iv)ポリエチレンオキサイド変性フェノールアクリレート;又は
(v)ポリテトラメチレングリコール構造を有する(メタ)アクリレート;
(II)群(c−3b):
ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート(又はジシクロペンタジエンオキシエチル(メタ)アクリレート)、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、又はトリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート
(7) 前記(メタ)アクリレート(C)として、上記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)を含む上記(6)に記載のブルーレイディスク。
(8) 上記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)として、C5〜C18アルキル(メタ)アクリレートを含む上記(7)に記載のブルーレイディスク。
(9) 前記(メタ)アクリレート(C)として、上記(II)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3b)を含む上記(6)に記載のブルーレイディスク。
(10) 前記(メタ)アクリレート(C)として、ウレタン(メタ)アクリレート(C−2)を含む上記(3)〜(9)の何れか一項に記載のブルーレイディスク。
(11) 前記ウレタン(メタ)アクリレート(C−2)が、ポリC2〜C6アルキレングリコール、イソホロンジイソシアネート及びヒドロキシC2〜C4(メタ)アクリレートとの反応で得られるウレタン(メタ)アクリレートである上記(10)に記載のブルーレイディスク。
(12) 前記樹脂組成物が、更に、ヒンダートアミン化合物(D)を含む樹脂組成物である上記(1)〜(11)の何れか一項に記載のブルーレイディスク。
(13) 少なくとも、有機色素記録層上に界面層を有するブルーレイディスク基板の界面層上に、直接、
(A)下記式(1)で示される構造を有する(メタ)アクリレート、
Figure 0004994518
(式中、nは1〜10の整数を示す。)
及び、
(B)光重合開始剤、
を含有する紫外線硬化型樹脂組成物を塗布し、次いで、該塗布膜に、活性エネルギー線を照射して、硬化物層を形成する工程を含むブルーレイディスクの製造方法。
(14) 紫外線硬化型樹脂組成物が、更に、(A)以外の(メタ)アクリレート(C)を含有する紫外線硬化型樹脂組成物である上記(13)に記載のブルーレイディスクの製造方法。
(15)(A)下記式(1)で示される構造を有する(メタ)アクリレート(但し、ウレタン(メタ)アクリレートを除く)
Figure 0004994518
(式中、nは1〜10の整数を示す。)
及び、
(B)光重合開始剤、
を含有し、かつ、有機色素記録層上に界面層を有するブルーレイディスクの界面層上に直接硬化物層を形成するための、ブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
(16) 式(1)で示される構造を有する(メタ)アクリレート(A)が、カプロラクトン変性ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート及びカプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートからなる群から選ばれる少なくとも一種である上記(15)に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
(17) 更に、上記(A)以外の(メタ)アクリレート(C)を含有する上記(15)又は(16)に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
(18) 式(1)で示される構造を有する(メタ)アクリレート(A)を、前記樹脂組成物全体に対して20〜95重量%含有する上記(15)〜(17)の何れか一項に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
(19) 前記(メタ)アクリレート(C)が、ポリエステルポリオール又はポリエーテルポリオールと、ポリイソシアネート及び2−ヒドロキシエチルアクリレートとの反応物であるウレタンアクリレート、及びポリエチレンオキサイド変性ビスフェノールA型ジアクリレートからなる群から選ばれる少なくとも一種である上記(17)又は(18)に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
(20) 前記(メタ)アクリレート(C)として、下記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)及び下記(II)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3b)からなる群から選ばれる少なくとも一種を含有する上記(17)〜(19)の何れか一項に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物、
(I)群(c−3a):
(i)C5〜C18アルキル(メタ)アクリレート、又は、炭素数7〜18アルキレングリコールジ(メタ)アクリレート;
(ii)プロピレンオキサイド変性モノ又はジ(メタ)アクリレート;
(iii)ポリエチレンオキサイド変性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレート;
(iii)ポリエチレンオキサイド変性フェノールアクリレート;
(iv)ポリテトラメチレングリコール構造を有する(メタ)アクリレート;
(II)群(c−3b):
ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート(又はジシクロペンタジエンオキシエチル(メタ)アクリレート)、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、又はトリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート。
(21) 前記(メタ)アクリレート(C)として、上記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)を含む上記(20)に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
(22) 上記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)として、C5〜C18アルキル(メタ)アクリレートを含む上記(21)に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
(23) 上記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)の含量が、樹脂組成物の総量に対して、20〜60重量%である上記(20)又は(21)に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
(24) 前記(メタ)アクリレート(C)として、上記(II)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3b)を含む上記(20)〜(23)の何れか一項に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
(25) 前記(メタ)アクリレート(C)として、ウレタン(メタ)アクリレート(C−2)を含む上記(17)〜(24)の何れか一項に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
(26) 該ウレタン(メタ)アクリレート(C−2)が、ポリC2〜C6アルキレングリコール、イソホロンジイソシアネート及びヒドロキシC2〜C4(メタ)アクリレートとの反応で得られるウレタン(メタ)アクリレートである上記(25)に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
(27) (C)成分として、C5〜C18アルキル(メタ)アクリレート、ポリエチレンオキサイド5〜15モル変性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタジエンオキシエチル(メタ)アクリレート及びポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレートからなる群から選択される少なくとも一種を含有し、その含有量が、(C)成分の総量に対して、50%〜100%である上記(17)〜(26)の何れか一項に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
(28) (A)成分、及び、前記(メタ)アクリレート(C)として、ウレタン(メタ)アクリレート(C−2)、前記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)及び前記(II)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3b)からなる群から選ばれる少なくとも一種を含有し、(A)成分、(C−2)成分、(c−3a)成分及び(c−3b)成分の総量が、樹脂組成物の総量に対して、70〜99重量%である上記(17)〜(27)の何れか一項に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
(29) 前記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)及び前記(II)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3b)からなる群から選ばれる少なくとも一種を含有する上記(28)に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
(30) ウレタン(メタ)アクリレート(C−2)を含む場合は、(i)(A)成分がカプロラクトン変性ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートであるか、又は、(ii)前記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)を含むかのいずれかである上記(28)に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
(31)更に、ヒンダートアミン化合物(D)を含む上記(15)〜(30)の何れか一項に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
(32) 硬化した時の硬化物の25℃での弾性率が0.01〜9.5MPaである上記(17)〜(31)の何れか一項に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
(33) 上記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)及び上記(II)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3b)からなる群から選ばれる少なくとも一種の含量が、樹脂組成物の総量に対して、10〜60重量%である上記(20)に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
(34) 上記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)の含量が、樹脂組成物の総量に対して、10〜60重量%である上記(21)に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
(35) 上記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)の含量が、樹脂組成物の総量に対して、20〜50重量%である上記(21)に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
(36) 上記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)の含量が、樹脂組成物の総量に対して、30〜50重量%である上記(21)に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
有機色素記録層上に直接積層された界面層(誘電体層)上に、本発明の紫外線硬化型樹脂組成物の硬化物層を有する本発明の光ディスクは、耐久試験前及びその後においてもジッダ値が低く、高温高湿下での長時間の使用においても、記録及び再生の信頼性が高く、製造も容易である。
本発明の光ディスクに使用する本発明の紫外線硬化型樹脂組成物(以下本発明の樹脂組成物ともいう)は、特定の構造を有する(メタ)アクリレート及び光重合開始剤を含有する。
本発明の樹脂組成物に含有される式(1)で示される構造を有する(メタ)アクリレート(A)としては、単量体が好ましく、単量体であれば、nが1〜10の範囲では制限されることなく使用することができる。好ましいnの値は2〜7、より好ましくは4〜6である。
本発明で使用される該式(1)の構造を有する(メタ)アクリレート(A)には、該カプロラクトン変性構造を有するオリゴマー、例えばカプロラクトン変性構造を有するウレタンアクリレートは含まれない。
上記式(1)の構造を有する(メタ)アクリレート(A)の具体的な化合物としては例えばカプロラクトン変性ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート(例えば、サートマー株式会社製SR−495)、カプロラクトン変性ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート(例えば、日本化薬株式会社製カヤラッドRTMHX−220、HX−620)、カプロラクトン変性トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート(例えば、新中村化学株式会社製NKエステル A−9300−1CL、A−9300−3CL、A−9300−6CL)及びカプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート例えば、日本化薬株式会社製カヤラッドRTMDPCA−20、DPCA−30、DPCA−60、DPCA−120)が好ましい。
(A)成分の紫外線硬化型樹脂組成物中の含有量は、該樹脂組成物の総量に対して、通常10〜95重量%、好ましくは20〜95重量%、より好ましくは30〜95重量%、更に好ましくは40〜95重量%である。場合により、20〜80重量%も好ましい。少な過ぎると色素の体積変化を補助できず、記録信号特性の指標であるジッタ値(%)が悪くなる。
本発明の組成物に含有される光重合開始剤(B)としては、特に限定はされない。例えば、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(イルガキュアRTM184;チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製)、2−ヒドロキシ−2−メチル−[4−(1−メチルビニル)フェニル]プロパノールオリゴマー(ONE-Rifined)、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(イルガキュアRTM2959;チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製)、2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]−フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン(イルガキュアRTM127;チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製)、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン(イルガキュアRTM651;チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン(ダロキュアRTM1173;チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製)、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパン−1−オン(イルガキュアRTM907;チバスペシャリティ・ケミカルズ製)、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタン−1−オン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキサイド等を挙げることができる。
上記において上付RTMは登録商標を示す(以下同じ)。
本発明の紫外線硬化型樹脂組成物においては、これら(B)成分は、1種または2種以上を任意の割合で混合して使用することができる。(B)成分の紫外線硬化型樹脂組成物中の含有量は通常、該樹脂組成物の総量に対して、0.5〜20重量%、好ましくは1〜20重量%、より好ましくは1〜10重量%である。なお、以下において%は特に断りのない限り重量%を表す。
更に、光重合開始助剤となりうるアミン類等を上記の光重合開始剤と併用することもできる。使用しうるアミン類等としては、安息香酸2−ジメチルアミノエチルエステル、ジメチルアミノアセトフェノン、p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステルまたはp−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル等が挙げられる。該アミン類等の光重合開始助剤を使用する場合、本発明の接着用樹脂組成物中の含有量は通常、該樹脂組成物の総量に対して、0.005〜5重量%、好ましくは0.01〜3重量%である。
本発明の組成物の樹脂組成物においては、通常、前記(A)成分以外の(メタ)アクリレート(C)を含有するのが好ましい。該(メタ)アクリレート(C)としては、(メタ)アクリロイル基を1個以上、通常1〜6個有する(メタ)アクリレートを挙げることができる。その種類は特に限定されないが、(C−1)エポキシ(メタ)アクリレート(以下(C−1)成分ともいう)及び/又は(C−2)ウレタン(メタ)アクリレート(以下(C−2)成分ともいう)、更には、以上の(A)成分、(C−1)成分及び(C−2)成分以外の、(C−3)(メタ)アクリレートモノマー(以下(C−3)成分ともいう)等を用いることができる。
尚、本発明において(メタ)アクリレートとはメタクリレート又はアクリレートを意味する。
本発明において用いうるエポキシ(メタ)アクリレート(C−1)は、硬化性の向上や硬化物の硬度や硬化速度を向上させる機能がある。
本発明において、該エポキシ(メタ)アクリレート(C−1)は、グリシジルエーテル型エポキシ化合物と、(メタ)アクリル酸を反応させることにより得ることが出来る。
エポキシ(メタ)アクリレート(C−1)を得るためのグリシジルエーテル型エポキシ化合物としては、以下に記載するグリコールのジグリシジルエーテルを挙げる。
上記のジグリシジルエーテルのためのグリコールとしては、ビスフェノールA或いはそのアルキレンオキサイド付加体、ビスフェノールF或いはそのアルキレンオキサイド付加体、水素添加ビスフェノールA或いはそのアルキレンオキサイド付加体、水素添加ビスフェノールF或いはそのアルキレンオキサイド付加体、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ブタンジオール、へキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ポリプロピレングリコール等を挙げることができる。
上記エポキシ(メタ)アクリレート(C−1)は、これらグリシジルエーテル型エポキシ化合物と、(メタ)アクリル酸を、例えば、下記の条件で反応させ、エポキシ化合物のエポキシ基に、(メタ)アクリル酸のカルボキシル基を、開環付加することにより得られる。
グリシジルエーテル型エポキシ化合物のエポキシ基1当量に対して、(メタ)アクリル酸を0.9〜1.5モル、より好ましくは0.95〜1.1モルの比率で反応させる。反応温度は80〜120℃が好ましく、反応時間は10〜35時間程度である。反応を促進させるために、例えばトリフェニルフォスフィン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール(TAP)、トリエタノールアミン、テトラエチルアンモニウムクロライド等の触媒を使用するのが好ましい。又、反応中、重合を防止するために重合禁止剤として、例えば、パラメトキシフェノール、メチルハイドロキノン等を使用することもできる。
本発明において、上記エポキシ(メタ)アクリレート(C−1)としては、ビスフェノールA型のエポキシ化合物より得られた、ビスフェノールA型エポキシ(メタ)アクリレートがより好ましい。本発明において、エポキシ(メタ)アクリレート(C−1)の分子量としては500〜10000が好ましい。
前記ウレタン(メタ)アクリレート(C−2)は、多価アルコール、ポリイソシアネート及びヒドロキシ(メタ)アクリレート化合物を反応させることによって得られる。より具体的には、多価アルコールとポリイソシアネートを反応させ、得られたウレタンオリゴマーに、ヒドロキシ(メタ)アクリレート化合物を反応させることによって得ることが出来る。
該ウレタン(メタ)アクリレート(C−2)は、本発明の樹脂組成物の粘度調整と硬化物における弾性率の調整、及び、該樹脂組成物の硬化物層が、光透過層として使用された時には、機械的特性を向上させる(反り、ゆがみ等を減じる)機能がある。
多価アルコールとしては、例えば、下記の多価アルコールを挙げることができる。
(i)ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、トリシクロデカンジメチロール、ビス−〔ヒドロキシメチル〕−シクロヘキサン等の脂肪族多価アルコール、好ましくは炭素数2〜10脂肪族多価アルコール。
(ii)上記(i)記載の脂肪族多価アルコールの一種と多塩基酸との反応によって得られるポリエステルポリオール。
なお上記の多塩基酸としては、例えば、コハク酸、フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、テレフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、テトラヒドロ無水フタル酸等を挙げることができる。
(iii)多価アルコールとε−カプロラクトンとの反応によって得られるカプロラクトンアルコール。
(iv)ポリカーボネートポリオール。例えば1,6−ヘキサンジオールとジフェニルカーボネートとの反応によって得られるポリカーボネートジオール等。
(v)ポリエーテルポリオール。例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール又はポリテトラメチレングリコール等のポリC2−C4アルキレングリコール、エチレンオキサイド変性ビスフェノールA等。
上記の中で、多価アルコールとしては、ポリエーテルポリオール又はポリエステルポリオールが好ましい。これらの平均分子量は200〜8000程度が好ましく、より好ましくは200〜3000程度であり、更に好ましくは300〜1800程度、最も好ましくは400〜1500程度である。より好ましくはポリC2−C4アルキレングリコールである。
ウレタン(メタ)アクリレート(C−2)の合成に使用される有機ポリイソシアネートとしては、例えばイソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート又はジシクロペンタニルジイソシアネート等が挙げられる。これらの中で、イソホロンジイソシアネートがより好ましい。
ウレタン(メタ)アクリレート(C−2)の合成に使用されるヒドロキシ(メタ)アクリレート化合物としては、例えばヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ジメチロールシクロヘキシルモノ(メタ)アクリレート等のヒドロキシC2−C8脂肪族炭化水素(メタ)アクリレート、ヒドロキシカプロラクトン(メタ)アクリレート等が挙げられる。この中で好ましいヒドロキシ(メタ)アクリレートはヒドロキシC2−C8脂肪族炭化水素(メタ)アクリレートであり、より好ましくはヒドロキシC2−C4アルキル(メタ)アクリレートであり、最も好ましくはヒドロキシエチル(メタ)アクリレートである。
前記反応は、例えば、以下のようにして行う。即ち、多価アルコールにその水酸基1当量あたり有機ポリイソシアネートをそのイソシアネート基が好ましくは1.1〜2.0当量になるように混合し、反応温度を好ましくは70〜90℃で反応させ、ウレタンオリゴマーを合成する。次いで、ウレタンオリゴマーのイソシアネート基1当量あたり、ヒドロキシ(メタ)アクリレート化合物をその水酸基が好ましくは1〜1.5当量となるように混合し、70〜90℃で反応させて目的とするウレタン(メタ)アクリレートを得ることができる。
好ましいウレタン(メタ)アクリレート(C−2)としては、多価アルコールとしてポリエステルポリオール又はポリエーテルポリオールを用い、ヒドロキシ(メタ)アクリレートとして2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートを用いて得られるウレタン(メタ)アクリレートであり、より好ましくは、ポリエステルポリオール又はポリエーテルポリオール、ポリイソシアネート及び2−ヒドロキシエチルアクリレートの3者から得られるウレタンアクリレート(c−2a)を挙げることができる。
また、分子量200〜3000程度(好ましくは分子量300〜1800)のポリエステルポリオール又はポリエーテルポリオールを用いて得られたウレタン(メタ)アクリレートも好ましいウレタン(メタ)アクリレート(C−2)の一つである。
また、場合により、300〜1800程度のポリC2〜C6アルキレングリコール、より好ましくは分子量300〜1800程度のC3〜C5アルキレングリコール、イソホロンジイソシアネート及びヒドロキシC2〜C4(メタ)アクリレートとの反応で得られるウレタン(メタ)アクリレートも好ましいウレタン(メタ)アクリレート(C−2)の一つである。
また、UX−0937:ポリエーテル系ウレタンアクリレート(日本化薬(株)製)等として市場より入手することも可能である。ウレタン(メタ)アクリレート(C−2)の分子量としては400〜10000程度が好ましい。
本発明の樹脂組成物において、ウレタン(メタ)アクリレート(C−2)を含む態様は好ましい態様の一つであり、(C)成分として、ウレタン(メタ)アクリレート(C−2)単独を含む態様であっても良く、他の(C)成分と併用する態様であっても良い。
本発明の樹脂組成物において、ウレタン(メタ)アクリレート(C−2)を含む場合、その含量は、樹脂組成物の総量に対して、0%より大きく、通常50%以下、好ましくは40%以下 より好ましくは30%以下であり、場合により、15%以下であっても良い。
(A)成分、(C−1)成分及び(C−2)成分以外の(メタ)アクリレート(C)として用いられる(メタ)アクリレートモノマー(C−3)としては特に限定されず下記する単官能又は多官能(好ましくは2〜6官能)(メタ)アクリレートを挙げることができる。
例えば、(C−3)成分における単官能(メタ)アクリレート((メタ)アクリロイル基を1つ有する(メタ)アクリレート)としては、具体的に下記の化合物を例示することがことができる。
(i)イソオクチル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、イソミリスチル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート等のC5〜C18(好ましくはC7〜C18)アルキル(メタ)アクリレート;
(ii)トリシクロデカン(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルアクリレート(例えば、日立化成工業株式会社製FANCRYL FA−511A)、ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレート(ジシクロペンタジエンオキシエチル(メタ)アクリレート)(例えば、日立化成工業株式会社製FANCRYL FA−512A)、ジシクロペンテニルオキシメタクリレート(例えば、日立化成工業株式会社製FANCRYL FA−512M)、ジシクロペンタニルアクリレート(例えば、日立化成工業株式会社製FANCRYL FA−513A)、ジシクロペンタニルメタクリレート(例えば、日立化成工業株式会社製FANCRYL FA−513M)、1−アダマンチルアクリレート(例えば、出光興産株式会社製Adamantate AA)、2−メチル−2−アダマンチルアクリレート(例えば、出光興産株式会社製Adamantate MA)、2−エチル−2−アダマンチルアクリレート(例えば、出光興産株式会社製Adamantate EA)、1−アダマンチルメタクリレート(例えば、出光興産株式会社製Adamantate AM)等のC7〜C10脂肪族環を有する(メタ)アクリレート化合物;
(iii)ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレンオキサイド変性ノニルフェニル(メタ)アクリレート、メトキシトリプロピレングリコール(メタ)アクリレート等のポリプロピレンオキサイド変性(メタ)アクリレート、又は、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性フェノキシ化リン酸(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ブトキシ化リン酸(メタ)アクリレート及びエチレンオキサイド変性オクチルオキシ化リン酸(メタ)アクリレート等のエチレンオキサイド変性(メタ)アクリレート等の、C2又はC3アルキレンオキサイド変性(メタ)アクリレート化合物;
(iv)更に、上記以外の単官能(メタ)アクリレートして、例えば、ベンジル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、モルホリン(メタ)アクリレート、フェニルグリシジル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
(メタ)アクリロイル基を1つ有する(メタ)アクリレートモノマーは本発明の紫外線硬化型樹脂組成物を光透過層として形成させた光ディスク(例えばブルーレイディスク)の機械的特性(反り、ゆがみ等の抑制)を向上させる機能を有する。
例えば、有機色素記録層を有する光ディスク(例えばブルーレイディスク)において、該有機色素記録層上に形成される界面層に、直接接触するように、該界面層上に、本発明の紫外線硬化型樹脂組成物の硬化物層が積層されている光ディスクにおいて、上記機能を発揮する。
上記した中で、C5〜C18(好ましくはC7〜C18)アルキル(メタ)アクリレートは、本発明の樹脂組成物の硬化物の弾性率を低くする機能があり、必要に応じて、本発明の樹脂組成物の硬化物を、好ましい弾性率にするために用いることができる。
上記(メタ)アクリレートモノマー(C−3)における多官能(メタ)アクリレートモノマーとしては、下記する(メタ)アクリロイル基を2〜6個有する(メタ)アクリレートモノマーを挙げることができる。
(i)(C−3)成分としての(メタ)アクリロイル基を2個有する(メタ)アクリレートモノマー;
シクロヘキサン−1,4−ジメタノールジ(メタ)アクリレート、シクロヘキサン−1,3−ジメタノールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジ(メタ)アクリレート(例えば、日本化薬(株)社製、KAYARAD R−684、トリシクロデカンジメチロールジアクリレート等)、ジオキサングリコールジ(メタ)アクリレート(例えば、日本化薬(株)社製、KAYARAD R−604、ジオキサングリコールジアクリレート等)、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、アルキレンオキサイド変性ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレンオキサイド又は(ポリ)プロピレンオキサイドなどの(ポリ)アルキレンオキサイド変性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレート及びエチレンオキサイド変性リン酸ジ(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
上記の中では、ポリエチレンオキサイド変性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレートが好ましく、場合により、エチレンオキサイド5〜15モル変性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレートはより好ましい。
また、2−エチル−2−ブチル−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート及び1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート等の炭素数7〜18のアルキレン基を有するグリコールのジ(メタ)アクリレートも好ましい。
これらは樹脂組成物の硬化物の弾性率を低くする機能があり、必要に応じて、本発明の樹脂組成物の硬化物を、好ましい弾性率にするために用いることができる。
(ii)(C−3)成分としての(メタ)アクリロイル基を3個有する(メタ)アクリレートモノマー;
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールオクタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンポリエトキシトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンポリプロポキシトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンポリエトキシポリプロポキシトリ(メタ)アクリレート、トリス[(メタ)アクロイルオキシエチル]イソシアヌレ−ト、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
(iii)(C−3)成分としての(メタ)アクリロイル基を4個有する(メタ)アクリレートモノマー;、
ペンタエリスリトールポリエトキシテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールポリプロポキシテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
(iv)(C−3)成分としての(メタ)アクリロイル基を5個有する(メタ)アクリレートモノマー;
ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
(v)(C−3)成分としての(メタ)アクリロイル基を6個有する(メタ)アクリレートモノマー;
ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等を挙げることができる。 なお、本発明において用いうる(メタ)アクリレートモノマーは、(メタ)アクリロイル基を7個以上有する多官能のものであってもよい。
以上挙げた(C−3)成分((メタ)アクリレートモノマー)の中で下記(I)群に記載の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)は、前記(A)成分と共に使用されるとき、得られた光ディスク(例えばブルーレイディスク)の記録特性を向上させる場合があり、好ましい(メタ)アクリレートモノマーの一つである。
(I)群:
(i)イソオクチル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、イソミリスチル(メタ)アクリレート及びトリデシル(メタ)アクリレート等のC5〜C18アルキル(メタ)アクリレート、及び、2−エチル−2−ブチル−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート及び1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート等の炭素数7〜18アルキレングリコールジ(メタ)アクリレート;
(ii)ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレンオキサイド変性ノニルフェニル(メタ)アクリレート、ポリプロピレンオキサイド変性ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレンオキサイド変性1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレンオキサイド変性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレート及びメトキシトリプロピレングリコール(メタ)アクリレート等のプロピレンオキサイド変性モノ又はジ(メタ)アクリレート;
(iii)ポリエチレンオキサイド変性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレート、好ましくはポリエチレンオキサイド5〜15モル変性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレート、更に好ましくはポリエチレンオキサイド10モル変性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレート:
(iv)エチレンオキサイド2モル変性フェノールアクリレート、エチレンオキサイド6モル変性フェノールアクリレート等のポリエチレンオキサイド変性フェノールアクリレート、好ましくはエチレンオキサイド2〜10モル変性フェノールアクリレート;
(v)ポリ(エチレングリコール−テトラメチレングリコール)ジアクリレート、ポリ(プロピレングリコール−テトラメチレングリコール)ジアクリレート、ポリテトラメチレングリコールジアクリレート、ポリ(エチレングリコール−テトラメチレングリコール)ジメタクリレート、ポリ(プロピレングリコール−テトラメチレングリコール)ジメタクリレート、ポリテトラメチレングリコールジメタクリレート等のポリテトラメチレングリコール構造を有する(メタ)アクリレート、好ましくはポリテトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、又は、ポリ(C2〜C3アルキレングリコール−ポリテトラメチレングリコール)ジ(メタ)アクリレート(なおポリは2〜20程度が好ましい);
上記の中で、プロピレンオキサイド変性モノ又はジ(メタ)アクリレートは(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)として好ましいものの一つであり、場合により、本発明のブルーレイディスクにより優れた記録信号特性及び耐久性を付与することができる。
該プロピレンオキサイド変性(メタ)アクリレートにおけるプロピレンオキサイド単位の繰り返し数(変性モル数)は2〜15程度が好ましい。分子中の(メタ)アクリロイル基の個数が多いときはプロピレンオキサイドでの変性モル数の多いものが好ましい。例えば分子中に(メタ)アクリロイル基が1個の場合、プロピレンオキサイド単位の繰り返し数(変性モル数)は2以上が好ましく、2〜10程度が好ましい。(メタ)アクリロイル基が2個の場合はプロピレンオキサイド単位の繰り返し数は7以上が好ましく、具体的には7〜15程度が好ましい。
好ましいプロピレンオキサイド変性(メタ)アクリレートとしては、例えば、ポリプロピレングリコールモノ又はジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレンオキサイド変性ノニルフェニル(メタ)アクリレート又はメトキシトリプロピレングリコール(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレートとしては、例えば、日油株式会社製の、ブレンマーRTM AP−150(プロピレングリコール単位の繰り返し数3)、AP−400(プロピレングリコール単位の繰り返し数6)、AP−550(プロピレングリコール単位の繰り返し数9)等を挙げることができる。また、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレートとしては例えば、日立化成工業株式会社製の、FANCRYLRTMFA−P240A(プロピレングリコール単位の繰り返し数7)、FA−P270A(プロピレングリコール単位の繰り返し数12)、ポリプロピレンオキサイド変性ノニルフェニル(メタ)アクリレートとしては例えば、東亜合成株式会社製の、M−117(プロピレンオキサイド単位の繰り返し数2.5)、第一工業製薬株式会社製の、ニューフロンティアRTMNP−5P(プロピレンオキサイド単位の繰り返し数5)及びメトキシトリプロピレングリコール(メタ)アクリレートとしては例えば、新中村化学株式会社製の、NKエステル AM−30PG(プロピレングリコール単位の繰り返し数3)等が挙げられる。プロピレングリコール単位の繰り返し数12程度のポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、例えばFA−P270Aはより優れた記録特性を得られる場合があり、より好ましい。
また、(I)群に記載の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)の中で、C5〜C18アルキル(メタ)アクリレート、及び、炭素数7〜18アルキレングリコールジ(メタ)アクリレートも好ましい(メタ)アクリレートモノマーの一つである。これらは優れた記録信号特性及び耐久性を付与する場合がある。これらの中で、C10〜C15アルキル(メタ)アクリレートはより好ましく、特にラウリル(メタ)アクリレートが好ましい。
また、上記の(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)を、前記(A)成分と併用することにより、本発明の樹脂組成物の硬化物の弾性率を、本発明において好ましい弾性率(25℃)、例えば0.01〜40MPa以下、好ましくは0.01〜10MPa未満、より好ましくは0.01〜9.5MPaの範囲とすることもできる。
本発明の樹脂組成物の硬化物層の25℃での弾性率を、好ましくは上記の0.01〜40MPa以下に調整するとき、該硬化物層を、有機色素記録層に積層された界面層上に有する光ディスクは、より記録特性に優れる。
これらの(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)を、樹脂組成物の総量に対して、0〜60%程度の範囲で使用することができ、好ましくは10〜60%、より好ましくは20〜60%、更に好ましくは30〜60%の範囲である。
また、上記(C−3)成分の中で、必要に応じて、下記(II)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3b)を使用することができる。
(II)群:
ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート(又はジシクロペンタジエンオキシエチル(メタ)アクリレート)、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、又はトリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート。
上記(II)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3b)を、前記(A)成分と共に、更に、必要に応じて、前記(C−2)成分又は上記(c−3b)のいずれか一方若しくは両者と共に使用することで、温度変化による硬化物の弾性率の変化がより少なく、適度な硬度を有する硬化物を得ることができる。
これらの(II)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3b)を、樹脂組成物の総量に対して、0〜60%程度の範囲で使用することができる。好ましくは10〜50%程度である。
上記(C)成分としてより好ましい成分としては、C5〜C18アルキル(メタ)アクリレート、ポリエチレンオキサイド5〜15モル変性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレート及びジシクロペンタジエンオキシエチル(メタ)アクリレートを挙げることができる。これらからなる群から選択される少なくとも一種を含有し、その含量が、(C)成分の50〜100%である本発明の樹脂組成物はより好ましい。
本発明の樹脂組成物においては、これら(C)成分は、1種または2種以上を任意の割合で混合して使用することができる。(C)成分の紫外線硬化型樹脂組成物中の含有量は通常90%以下、好ましくは80%以下、より好ましくは70%以下、更に好ましくは55%以下である。(C)成分は0%であっても良いが、通常は含む方が好ましい。含む場合、0%より大きければ良いが、好ましくは4%以上であり、30〜80重量%、又は40〜70重量%も好ましい。
また、(C)成分として(C−1)と(C−2)を併せて用いる場合、通常(C−1)及び/又は(C−2)はそれぞれ(C)成分100重量部に対して5〜50重量部、好ましくは10〜30重量部程度であり、(C−3)は(C)成分100重量部に対して20〜80重量部、好ましくは25〜75重量部程度用いられる。
本発明の好ましい樹脂組成物の一つとして、(A)成分、及び、前記(メタ)アクリレート(C)として、ウレタン(メタ)アクリレート(C−2)、前記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)及び前記(II)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3b)からなる群から選ばれる少なくとも一種を含有し、(A)成分、(C−2)成分、(c−3a)成分及び(c−3b)の総量が、樹脂組成物の総量に対して、70〜99%であり、より好ましくは80〜99%であり、更に好ましくは90〜99%であり、光重合開始剤(B)が1〜10%であり、上記以外の(C)成分又は添加剤が0〜20%である光ディスク用紫外線硬化型樹脂組成物を挙げることができる。
本発明の樹脂組成物における、(A)成分、(B)成分及び(C)成分の含量割合は、本発明の樹脂組成物の総量に対して、通常、
(A)成分が10〜95重量%(以下%は特に断りのない限り重量%を表す)、(B)成分が1〜20%及び(C)成分が4%〜89%であり、
好ましくは、
(A)成分が20〜95%、(B)成分が1〜20%及び(C)成分が4%〜79%であり、
より好ましくは、
(A)成分が30〜95%、(B)成分が1〜10%及び(C)成分が4〜69%であり、
更に好ましくは、
(A)成分が40〜95%、(B)成分が1〜10%及び(C)成分が4〜59%であり、
最も好ましくは、
(A)成分が45〜95%、(B)成分が1〜10%及び(C)成分が4〜54%である。
本発明の樹脂組成物の好ましい態様(embodiment)のいくつかを下記に例示する。
(i)(A)成分、 (B)成分及び(C)成分の3者を含む態様。
(ii)(A)成分、(B)成分及び(C)成分の3者の含量割合が、上記、(A)成分、(B)成分及び(C)成分の3者の含有割合の何れか一つの割合である上記(i)に記載の態様。
(iii)(A)成分が、カプロラクトン変性ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート及びカプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートからなる群から選ばれる少なくとも1種である上記(i)又は(ii)に記載の態様。
(iv)(C)成分として、エポキシ(メタ)アクリレート(C−1)、ウレタン(メタ)アクリレート(C−2)及び(メタ)アクリレートモノマー(C−3)からなる群から選ばれる少なくとも一種を含む上記(i)〜(iii)の何れか一項に記載の態様。
(v)(C)成分として、ウレタン(メタ)アクリレート(C−2)を含む上記(iv)に記載の態様。
(vi) ウレタン(メタ)アクリレート(C−2)含量が、本発明の樹脂組成物の総量に対し、0%より大きく、15%以下である上記(i)〜(iv)の何れか一項に記載の態様。
(vii)ウレタン(メタ)アクリレート(C−2)がポリエステルポリオール又はポリエーテルポリオールと、ポリイソシアネート及び2−ヒドロキシエチルアクリレートとの反応得られたウレタンアクリレートである上記(v)又は(vi)に記載の態様。
(viii)ウレタン(メタ)アクリレート(C−2)が、ポリC2−C6アルキレングリコール、ポリイソシアネート及びヒドロキシ(メタ)アクリレート化合物を用いて得られたウレタンアクリレートである上記(iv)〜(vi)に記載の態様。
(ix)ポリイソシアネートがイソホロンジイソシアネートである上記(vii)又(viii)に記載の態様。
(x)ヒドロキシ(メタ)アクリレート化合物がヒドロキシC2−C4アルキル(メタ)アクリレートである上記(viii)又は(ix)に記載の態様。
(xi)(C)成分として、(メタ)アクリレートモノマー(C−3)を含む上記(i)〜(x)の何れか一項に記載の態様。
(xii)上記(メタ)アクリレートモノマー(C−3)として、前記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)及び前記(II)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3b)からなる群から選ばれる少なくとも一種を含む上記(xi)に記載の態様。
(xiii)上記(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)から少なくとも一種を含む上記(xii)に記載の態様。
(xiv)前記(c−3a)として、C5〜C18アルキル(メタ)アクリレートを含む上記(xii)又は(xiii)に記載の態様。
(xv)前記(c−3a)として、C10〜C15アルキル(メタ)アクリレートを含む上記(xiv)に記載の態様。
(xvi)前記(c−3a)として、プロピレンオキサイド変性モノ又はジ(メタ)アクリレートを含む上記(xii)〜(xv)の何れか一項に記載の態様。
(xvii)前記(c−3a)として、ポリエチレンオキサイド5〜15モル変性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレートを含む上記上記(xii)〜(xvi)に記載の態様。
(xviii)前記(II)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3b)から少なくとも一種を含む上記(xii)〜(xvii)の何れか一項に記載の態様。
(xix)上記(c−3b)としてジシクロペンタジエンオキシエチル(メタ)アクリレート含む上記(xviii)の態様。
(xx)前記(c−3a)及び(c−3b)からなる群から選ばれる少なくとも一種の含量が本発明の樹脂組成物の総量に対して、10〜60%である上記(xii)〜(xix)の何れか一項に記載の態様。
(xxi)前記(c−3a)からなる群から選ばれる少なくとも一種の含量が20〜50%である上記(xx)に記載の態様。
(xxii)前記(c−3a)からなる群から選ばれる少なくとも一種の含量が30〜50%である上記(xx)に記載の態様。
(xxiii)上記(メタ)アクリレートモノマー(C−3)として、C5〜C18アルキル(メタ)アクリレート、ポリエチレンオキサイド5〜15モル変性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタジエンオキシエチル(メタ)アクリレート及びポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレートからなる群から選択される少なくとも一種を含有し、その含有量が、(C)成分の総量に対して、50%〜100%である上記(xii)、(xx)〜(xxii)の何れか一項に記載の態様。
(xxiv)(C)成分として、C5〜C18アルキル(メタ)アクリレート、を含む上記(xxiii)に記載の態様。
(xxv)C5〜C18アルキル(メタ)アクリレートがラウリル(メタ)アクリレートである(xxiv)に記載の態様。
(xxvi)後記ヒンダートアミンを本発明の樹脂組成物の総量に対して、0.01〜3%含有する上記(i)〜(xxv)の何れか一項に記載の態様。
(xxvii)本発明の樹脂組成物の硬化物の25℃での弾性率が0.01〜40MPaである上記(i)〜(xxvi)の何れか一項に記載の態様。
(xxviii)本発明の樹脂組成物の硬化物の25℃での弾性率が0.01〜9.5MPaである上記(xxvii)に記載の態様。
本発明の光ディスク用紫外線硬化型樹脂組成物には、必要に応じて防錆剤、酸化防止剤、有機溶剤、シランカップリング剤、重合禁止剤、レベリング剤、帯電防止剤、表面潤滑剤、蛍光増白剤、光安定剤(例えば、ヒンダードアミン化合物等)、充填剤等の添加剤を加えてもよい。ヒンダードアミン化合物の具体例として例えば、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルアルコール、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアルコール、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル(メタ)アクリレート(アデカ(株)製、LA−82)などが挙げられる。これら添加剤の本発明の樹脂組成物の総量に対する配合量は、0〜10%程度の範囲内である。
ヒンダードアミン化合物は好ましい添加剤の一つであり、本発明の樹脂組成物の総量に対し、0.001〜10%の範囲、好ましくは0.01〜3%の範囲で添加することができる。
本発明の光ディスク用紫外線硬化型樹脂組成物は、前記した各成分を常温〜80℃で混合溶解して得ることができ、必要により夾雑物をろ過等の操作により取り除いてもよい。本発明の接着用樹脂組成物は、塗布性を考え、25℃の粘度が30〜2000mPa・sの範囲となるように、成分の配合比を適宜調節することが好ましい。
本発明の光ディスク用紫外線硬化型樹脂組成物は、ブルーレイディスク等のレーザー入射側の光透過層用コート剤として好適に使用できる。具体的には塗布した樹脂の膜厚が1〜100μmとなるように任意の方法、例えば、スピンコート法、2P法、ロールコート法、スクリーン印刷法等で組成物を光ディスク基板に塗工する。塗工後、片側もしくは両面から紫外〜近紫外(波長200〜400nm付近)の光線を照射して硬化させる。照射量は約50〜1500mJ/cm2が好ましく、特に好ましくは、100〜1000mJ/cm2程度である。紫外〜近紫外の光線照射による硬化には、紫外〜近紫外の光線を照射するランプであれば光源を問わない。例えば、低圧、高圧若しくは超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、(パルス)キセノンランプ、または無電極ランプ等が挙げられる。
本発明の紫外線硬化型樹脂組成物は、光透過層が記録層又は界面層上に形成される第一の樹脂層と、第一の樹脂層からみて記録層又は界面層側とは反対の面上に形成される第二の樹脂層から構成される場合において、前記第一の樹脂層に好適に使用することができる。
この場合において、前記第一の樹脂層の厚さは通常1μm〜50μmであり、好ましくは5μm〜40μm、より好ましくは10μm〜30μmである。
また、前記第二の樹脂層の厚さは通常50μm〜100μmであり、好ましくは60μm〜95μm、より好ましくは70μm〜90μmである。
光透過層(保護層)が二層から構成される場合において、光透過層(保護層)の形成方法としては、具体的には第一の樹脂層として塗布した樹脂の膜厚が1〜30μmとなるように任意の方法、例えば、スピンコート法、2P法、ロールコート法、スクリーン印刷法等で組成物を光ディスク基板に塗工する。塗工後、片側もしくは両面から紫外〜近紫外(波長200〜400nm付近)の光線を照射して硬化させる。照射量は50〜1500mJ/cm2が好ましく、特に好ましくは、100〜1000mJ/cm2程度である。硬化後、第二の樹脂層として膜厚が70〜100μmとなるように任意の方法、例えば、スピンコート法、2P法、ロールコート法、スクリーン印刷法等で組成物を光ディスク基板に塗工する。塗工後、片側もしくは両面から紫外〜近紫外(波長200〜400nm付近)の光線を照射して硬化させる。照射量は約50〜1500mJ/cm2が好ましく、特に好ましくは、100〜1000mJ/cm2程度である。さらに紫外〜近紫外の光線照射による硬化には、紫外〜近紫外の光線を照射するランプであれば光源を問わない。例えば、低圧、高圧若しくは超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、(パルス)キセノンランプ、または無電極ランプ等が挙げられる。
上記のようにして得られた本発明の光ディスクは、少なくとも、案内溝を有するカーボネートなどのプラスチック支持基板、該案内溝上に形成された反射層、該反射層上に形成された有機色素(通常アゾ色素等)記録層、該記録層上に形成された界面層(誘電体層)、該界面層上に形成された、本発明の樹脂組成物の硬化物層(光透過層)を有する光ディスクである。
本発明の光ディスクにおいては、本発明の樹脂組成物の硬化物層上に、更に、別の樹脂組成物の硬化物層を有していても良い。この場合、光透過層は、本発明の樹脂組成物の硬化物層と別の樹脂組成物の硬化物層の2層から形成されることとなる。
本発明の光ディスクにおいては、有機色素(通常アゾ色素等)を含む記録層上に形成される界面層上に、直接本発明の樹脂組成物の硬化物層が形成されていることが必要であり、それにより本発明の効果が達成される。
界面層は当業者においてよく知られているように、Zn等の金属原子を含む複合物などの金属原子含有無機化合物で形成される層である。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら制限されるものではない。
表1に示した成分を、表1に示した割合(重量部)で、均一に混合することにより、実施例1〜5の紫外線硬化型樹脂組成物を調製した。
Figure 0004994518
なお、表1中に略称で示した各成分は下記の通りである。
SR−495:カプロラクトン変性(2モル変性)ヒドロキシエチルアクリレート、サートマー株式会社製
HX−620:カプロラクトン変性(4モル変性)ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート、日本化薬株式会社製
DPCA−120:カプロラクトン変性(6モル変性)ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、日本化薬株式会社社製
UA−1:ポリテトラメチレングリコール(分子量850)、イソホロンジイソシアネート、2−ヒドロキシエチルアクリレートの3成分をモル比1:2:2で反応させて得られたウレタンアクリレート
BPE−10:エチレンオキサイド10モル変性ビスフェノールA型ジアクリレート(第一工業製薬株式会社製)
FA−512A:ジシクロペンタジエンオキシエチルアクリレート(日立化成工業株式会社製)
FA−P270A:ポリプロピレングリコールジアクリレート(日立化成工業株式会社製、商品名:ファンクリルRTMFA−P270A)
イルガキュアー184:1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ株式会社製)
LA−82:ヒンダートアミン(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタアクリレート:旭電化株式会社製)
PMP:4−メルカプトフェノール
得られた本発明の紫外線硬化型樹脂組成物を用いて色素記録層を有するブルーレイディスクを作製し、特性評価を行った。
色素記録層を有するブルーレイディスクの作製
1.トラックピッチ0.32μmの案内溝を有する直径12cm、厚み1.1mmのポリカーボネート基板に銀合金を100nmの膜厚になるようスパッタし、反射層を形成した。その後、アゾ色素をTFP(テトラフルオロプロパノール)溶剤に溶かした色素溶液をスピンコート法により塗布し、80℃で30分間乾燥して色素記録層を形成した。さらに、ZnS−SiO2(モル比80:20)を約15nmの厚みになるようスパッタし、界面層を形成し、ブルーレイディスク基板を作製した。
2.ブルーレイディスク基板を界面層が上になるようスピンテーブルに乗せ、内径11.5mmまで覆う様に円状のキャップ処理を行い、ついで本発明の紫外線硬化型樹脂組成物を2.0g中心部のキャップ上に供給した。
3.本発明の紫外線硬化型樹脂組成物の粘度に合わせ、1000rpmから1500rpmの速度範囲で4秒から7秒間スピンコートし、各塗布膜厚が25μmとなるよう塗布した。スピンコート終了間際にキセノンフラッシュランプを2ショット照射し、表面の流動性が無くなる程度に硬化させた。
4.高圧水銀ランプを使用し、上側から400mJ/cm2で3秒間照射して本発明の紫外線硬化型樹脂組成物を完全硬化させた。
5.硬化した本発明の紫外線硬化型樹脂組成物が上になるようスピンテーブルに乗せ、内径11.5mmまで覆う様に円状のキャップ処理を行い、ついでBRD−864(日本化薬(株)製ブルーレイディスク用光透過層用樹脂)を3.0g中心部のキャップ上に供給した。
6.1500rpmの速度範囲で4秒から7秒間スピンコートし、塗布膜厚が75μmとなるよう塗布した。スピンコート終了間際にキセノンフラッシュランプを2ショット照射し、表面の流動性が無くなる程度に硬化させた。
7.高圧水銀ランプを使用し、上側から400mJ/cm2で3秒間照射してBRD−864を完全硬化させ、本発明のブルーレイディスクを作製した。
(i)ブルーレイディスクの耐久性試験前後の記録信号特性
本発明の光ディスクを、80℃、85%RH環境下、250時間放置した。ブルーレイディスクデータ信号測定装置パルステック社製ODU−1000を用いて、線速度4.92m/s、再生パワー0.30mW、T連続記録(1T長=0.08μm)で記録し、耐久性試験前後のブルーレイディスクの記録信号特性(ジッタ値)を測定し、下記基準で評価した。ジッタ値は光ディスクの電気信号のひとつであり、これらの数値が高いほど、ブルーレイディスクの信号データが劣化していることを示し、10%以上となるとデータの読み書きが困難となる。
ジッタ値の評価
○・・・ジッタ値10.0%未満。
×・・・ジッタ値10.0%以上。
(ii)本発明の樹脂硬化物層の弾性率の測定
弾性率は、JIS K 7244−5に基づく動的粘弾性測定法に従い測定した。即ち、本発明の樹脂組成物で、硬化後の厚さが1mmとなるように、塗膜を形成し、FusionランプDバルブを使用し、1J/cm2の積算光量において硬化させた後、長さ5cm、幅1cm、厚さ1mmの大きさのサンプル片を作製し、エスアイアイ・ナノテクノロジー社製粘弾性測定装置DMS6100により測定を行った。測定は曲げモードで行い、振幅荷重10mN、周波数1Hz、昇温速度2℃/分の条件で−50℃〜200℃の範囲で測定を行った。
(iii)本発明の樹脂硬化物層の405nmの光の透過度:
100μmの硬化膜を作成し、分光光度計(U−3310、株式会社日立ハイテクノロジーズ製)を用いて、当該膜の405nmでの吸光度の値を測定して求めた。その結果、実施例1〜5の樹脂組成物の硬化物の何れも光の透過度85%以上であった。
表1の結果より、式(1)で示される構造を有する(メタ)アクリレートを含有する実施例1〜5の本発明の樹脂組成物は、耐久性試験前後において良好な記録信号特性が得られた。

Claims (36)

  1. 有機色素記録層上に界面層を有し、その界面層上に、直接、
    (A)下記式(1)で示される構造を有する(メタ)アクリレート(但し、ウレタン(メタ)アクリレートを除く)
    Figure 0004994518
    (式中、nは1〜10の整数を示す。)
    及び、
    (B)光重合開始剤、
    を含有する紫外線硬化型樹脂組成物(以下単に樹脂組成物という)の硬化物層を有するブルーレイディスク。
  2. 式(1)で示される構造を有する(メタ)アクリレート(A)が、カプロラクトン変性ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート及びカプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートからなる群から選ばれる少なくとも一種である請求項1に記載のブルーレイディスク。
  3. 前記樹脂組成物が、更に、(A)以外の(メタ)アクリレート(C)を含有する紫外線硬化型樹脂組成物である請求項1に記載のブルーレイディスク。
  4. 式(1)で示される構造を有する(メタ)アクリレート(A)を、前記樹脂組成物全体に対して20〜95重量%含有する請求項1に記載のブルーレイディスク。
  5. 前記(メタ)アクリレート(C)が、ポリエステルポリオール又はポリエーテルポリオールと、ポリイソシアネート及び2−ヒドロキシエチルアクリレートとの反応物であるウレタンアクリレート、及びポリエチレンオキサイド変性ビスフェノールA型ジアクリレートからなる群から選ばれる少なくとも一種である請求項3に記載のブルーレイディスク。
  6. 前記(メタ)アクリレート(C)として、下記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)及び下記(II)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3b)からなる群から選ばれる少なくとも一種を含有する請求項3に記載のブルーレイディスク、
    (I)群(c−3a):
    (i)C5〜C18アルキル(メタ)アクリレート、又は、炭素数7〜18アルキレングリコールジ(メタ)アクリレート;
    (ii)プロピレンオキサイド変性モノ又はジ(メタ)アクリレート;
    (iii)ポリエチレンオキサイド変性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレート;
    (iv)ポリエチレンオキサイド変性フェノールアクリレート;又は、
    (v)ポリテトラメチレングリコール構造を有する(メタ)アクリレート;
    (II)群(c−3b):
    ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート(又はジシクロペンタジエンオキシエチル(メタ)アクリレート)、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、又はトリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート。
  7. 前記(メタ)アクリレート(C)として、上記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)を含む請求項6に記載のブルーレイディスク。
  8. 上記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)として、C5〜C18アルキル(メタ)アクリレートを含む請求項7に記載のブルーレイディスク。
  9. 前記(メタ)アクリレート(C)として、上記(II)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3b)を含む請求項6に記載のブルーレイディスク。
  10. 前記(メタ)アクリレート(C)として、ウレタン(メタ)アクリレート(C−2)を含む請求項3に記載のブルーレイディスク。
  11. 前記ウレタン(メタ)アクリレート(C−2)が、ポリC2〜C6アルキレングリコール、イソホロンジイソシアネート及びヒドロキシC2〜C4(メタ)アクリレートとの反応で得られるウレタン(メタ)アクリレートである請求項10に記載のブルーレイディスク。
  12. 前記樹脂組成物が、更に、ヒンダートアミン化合物(D)を含む樹脂組成物である請求項1に記載のブルーレイディスク。
  13. 少なくとも、有機色素記録層上に界面層を有するブルーレイディスク基板の界面層上に、直接
    (A)下記式(1)で示される構造を有する(メタ)アクリレート、
    Figure 0004994518
    (式中、nは1〜10の整数を示す。)
    及び、
    (B)光重合開始剤、
    を含有する紫外線硬化型樹脂組成物を塗布し、次いで、該塗布膜に、活性エネルギー線を照射して、硬化物層を形成する工程を含むブルーレイディスクの製造方法。
  14. 紫外線硬化型樹脂組成物が、更に、(A)以外の(メタ)アクリレート(C)を含有する紫外線硬化型樹脂組成物である請求項13に記載のブルーレイディスクの製造方法。
  15. (A)下記式(1)で示される構造を有する(メタ)アクリレート(但し、ウレタン(メタ)アクリレートを除く)
    Figure 0004994518
    (式中、nは1〜10の整数を示す。)
    及び、
    (B)光重合開始剤、
    を含有し、かつ、有機色素記録層上に界面層を有するブルーレイディスクの界面層上に直接硬化物層を形成するための、ブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
  16. 式(1)で示される構造を有する(メタ)アクリレート(A)が、カプロラクトン変性ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート及びカプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートからなる群から選ばれる少なくとも一種である請求項15に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
  17. 更に、上記(A)成分以外の(メタ)アクリレート(C)を含有する請求項15に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
  18. 式(1)で示される構造を有する(メタ)アクリレート(A)を、前記樹脂組成物全体に対して20〜95重量%含有する請求項15に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
  19. 前記(メタ)アクリレート(C)が、ポリエステルポリオール又はポリエーテルポリオールと、ポリイソシアネート及び2−ヒドロキシエチルアクリレートとの反応物であるウレタンアクリレート、及びポリエチレンオキサイド変性ビスフェノールA型ジアクリレートからなる群から選ばれる少なくとも一種である請求項17に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
  20. 前記(メタ)アクリレート(C)として、下記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)及び下記(II)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3b)からなる群から選ばれる少なくとも一種を含有する請求項17に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物
    (I)群(c−3a):
    (i)C5〜C18アルキル(メタ)アクリレート、又は、炭素数7〜18アルキレングリコールジ(メタ)アクリレート;
    (ii)プロピレンオキサイド変性モノ又はジ(メタ)アクリレート;
    (iii)ポリエチレンオキサイド変性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレート;
    (iv)ポリエチレンオキサイド変性フェノールアクリレート;
    (v)ポリテトラメチレングリコール構造を有する(メタ)アクリレート;
    (II)群(c−3b):
    ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、又はトリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート。
  21. 前記(メタ)アクリレート(C)として、上記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)を含む請求項20に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
  22. 上記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)として、C5〜C18アルキル(メタ)アクリレートを含む請求項21に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
  23. 上記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)の含量が、樹脂組成物の総量に対して、20〜60重量%である請求項21に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
  24. 前記(メタ)アクリレート(C)として、上記(II)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3b)を含む請求項20に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
  25. 前記(メタ)アクリレート(C)として、ウレタン(メタ)アクリレート(C−2)を含む請求項17に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
  26. 該ウレタン(メタ)アクリレート(C−2)が、ポリC2〜C6アルキレングリコール、イソホロンジイソシアネート及びヒドロキシC2〜C4(メタ)アクリレートとの反応で得られるウレタン(メタ)アクリレートである請求項25に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
  27. (C)成分として、C5〜C18アルキル(メタ)アクリレート、ポリエチレンオキサイド5〜15モル変性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタジエンオキシエチル(メタ)アクリレート及びポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレートからなる群から選択される少なくとも一種を含有し、その含有量が、(C)成分の総量に対して、50%〜100%である請求項17に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
  28. (A)成分、及び、前記(メタ)アクリレート(C)として、ウレタン(メタ)アクリレート(C−2)、前記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)及び前記(II)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3b)からなる群から選ばれる少なくとも一種を含有し、(A)成分、(C−2)成分、(c−3a)成分及び(c−3b)成分の総量が、樹脂組成物の総量に対して、70〜99重量%である請求項17に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
  29. 前記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)及び前記(II)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3b)からなる群から選ばれる少なくとも一種を含有する請求項28に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
  30. ウレタン(メタ)アクリレート(C−2)を含む場合は、(i)(A)成分がカプロラクトン変性ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートであるか、又は、(ii)前記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)を含むかのいずれかである請求項28に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
  31. 更に、ヒンダートアミン化合物(D)を含む請求項15に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
  32. 硬化した時の硬化物の25℃での弾性率が0.01〜9.5MPaである請求項17に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
  33. 上記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)及び上記(II)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3b)からなる群から選ばれる少なくとも一種の含量が、樹脂組成物の総量に対して、10〜60重量%である請求項20に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
  34. 上記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)の含量が、樹脂組成物の総量に対して、10〜60重量%である請求項21に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
  35. 上記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)の含量が、樹脂組成物の総量に対して、20〜50重量%である請求項21に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
  36. 上記(I)群の(メタ)アクリレートモノマー(c−3a)の含量が、樹脂組成物の総量に対して、30〜50重量%である請求項21に記載のブルーレイディスク用紫外線硬化型樹脂組成物。
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