JP4993112B2 - 自動販売機の商品収納ラック - Google Patents
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Description
また、前記のサーペンタイン式の商品収納ラック4は、図5で示すように左右に立設したラック側板8の間に複数のコラムが前後列に形成されており、コラムは円弧状のレールセグメント9を上下に連ねて画成した蛇行状の商品収納通路10と、該商品収納通路10の上端入り口側に連ねてラック前方に開口する商品投入口5との間に敷設したトップトレー11と、商品収納通路10の下部搬出端側に配備したベンド機構12との組立体で構成されている。
上記構成になるサーペンタイン式商品収納ラックの商品搬出動作は周知であり、商品収納ラック4に商品を補充(ローディング)するには、ラック前方から商品投入口5に商品13(缶,びん,ペットボトル商品)を横向き倒置姿勢でトップトレー11の上に投入する。これにより、商品13はトップトレー11の傾斜面上を転勤して奥に進み、その終端から蛇行状の商品収納通路10の中に落下して上下一列に収納される。
そこで、トップトレー11を経て商品収納通路10に送り込む商品13の転動姿勢の傾きを転動通路上で修正するために、図5で示すように、従来の商品収納ラックではトップトレー11の終端から商品収納通路10に移る通路のコーナーに商品投入ガイド14を設置して商品の投入姿勢を修正制御するようにしている。この商品投入ガイド14を備えることにより、トップトレー11の上を転動してその終端から蛇行状の商品収納通路10に送り込む商品(缶,ビンなどの円筒形容器)の姿勢が多少傾いていても、通路のコーナーを通過する際に商品投入ガイド14の制御機能が働いて商品の傾きが修正される。
また、自動販売機で販売する商品(缶,ビン,ペットボトル商品)は容量160mlの短小サイズから500mlの長大サイズまで各種サイズの商品がある。そこで、サイズの異なる商品に合わせて各コラムの商品通路幅を調整するために、従来のサーペンタイン式商品収納ラックは、前記トップトレー11に商品の転動通路幅を調整するトップガイドを設けるとともに、商品収納通路10には前記トップガイドに連繋してラック内の通路幅を商品サイズに合わせて調整する可動側板を敷設しており、その従来構造を図6に示す。
一方、前記の商品投入ガイド14を可動側板16に連結し、可動側板16による通路幅の調整に連動して商品投入ガイド14をガイド棒15に沿って左右に移動させるようにした構成のサーペンタイン式商品収納ラックも知られている(例えば、特許文献1参照)。なお、この構成による機能,動作は特許文献1に詳しく述べられている。
すなわち、びん,ペットボトル商品の容器形状は、缶商品とは異なりキャップ(飲み口)側が先細りしている。そのために、トップトレー11に投入したびん,ペットボトル商品はその形状,重心位置の関係から転動途中での姿勢がキャップ側を先に向けて傾き易い。このために商品投入ガイド14(商品投入ガイドの横幅は、可動側板16の調整を妨げないように通常はラック幅の約2/3程度に設計している)が商品容器の底部側に片寄って位置していると、ペットボトル商品のキャップ側には商品投入ガイド14の姿勢制御機能が働かなくなって商品姿勢の乱れを適正に修正できなくなる。そこで、特許文献1では、商品サイズに合わせて通路幅を調整操作する際に商品投入ガイド14の位置を投入商品のサイズに対応して適正な姿勢制御位置に移動するようにしており、そのラック構造を図7に示す。
この構成により、トップトレー11のトップガイド11aを商品サイズに合わせて左右(矢印方向)に移動すると商品の投入通路幅が変わり、これに連動して可動側板16および商品投入ガイド14の位置も左右に移動する。ここで、投入商品が短小サイズの缶商品であれば、トップガイド11aを図示の実線位置に位置決めして商品収納通路10を最小の通路幅dに設定する。また、この状態では商品投入ガイド14も通路の左端に寄って位置している。
一方、投入商品を長大サイズ(例えば、内容積500lm)のビン,ペットボトル商品に変更する場合には、トップガイド11aおよび可動側板16を図示の鎖線位置に寄せて通路幅をD広げる。これにより、可動側板16に連結した商品投入ガイド14は商品通路の右端に移動して商品13(びん,ペットボトル商品)のキャップ側(図の右側)に対向する。
ところで、異形形状の長大サイズのペットボトル商品13に対して、先記のように商品投入ガイド14を可動側板16に連動して商品容器のキャップ側に寄せて位置決めすると、投入商品の姿勢制御が適正に行えないで商品収納通路10に商品詰まりのトラブルが多々発生する。その原因は、前記のような瓢箪形の異形商品はトップトレー11での転動姿勢の不安定さが増して傾き易くなるのに対して、商品投入ガイド14は通路の左端(商品容器のキャップ側)に寄って該ガイドの反対側(右側)には広い間隔が空く。そのために商品容器の中間胴部および底部側には商品投入ガイド14の姿勢制御が働かないことによるものと推測される。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は前記課題を解決し、短小な缶商品から長大な異形のペットボトル商品まで各種サイズの商品を補充する際に、トップトレーに投入して商品収納通路に送り込む商品を適正に姿勢制御できるように商品投入ガイドの構成,配置を改良した自動販売機のサーペンタイン式商品収納ラックを提供することにある。
(1)片方の分割ガイドと他方の分割ガイドの横幅比を略2:1とし、かつ各分割ガイドの合計横幅寸法を商品収納通路の最小調整幅に合わせて設定する(請求項2)。
(2)他方の分割ガイドに圧縮ばねを組み合わせ、当該他方の分割ガイドをガイド棒の終端位置から通路幅の内側に向けて若干押し出すようにばね付勢する(請求項3)。
また、可動側板に連結してびん,ペットボトルのキャップ側に配した分割ガイドと、通路幅の反対側に寄せて商品の底部側に配置した分割ガイドの横幅比を略2:1としてキャップ側に横幅の大きな分割ガイドを対峙させるようにしたことで、胴部の中間が括れた異形の長大サイズ商品に対しても、商品容器のキャップ側および底部側の径大胴部を左右一対の分割ガイドによって的確に姿勢制御できる。さらに、商品容器の底部側に対向して配した分割ガイドに圧縮ばねを組み合わせ、この分割ガイドをガイド棒の終端位置から通路幅の内側に向けて若干押し出すようにばね付勢しておくことにより、ペットボトルの底部側が細く絞られた異形形状の商品でも、絞り部から外れた径大胴部を分割ガイドで適正に姿勢制御できる。
すなわち、図示実施例では、図6に示した構成と同様にトップトレー11にはトップガイド11aを、また商品収納通路10には可動側板16を配備し、可動側板16はその上端部16aの背面に形成した吊りフック16bを介してガイド棒15に吊り下げ支持されている。また、トップガイド11aの後端には切込み溝11a−1を形成し、該溝を境に左右に段差を付けて後方に突き出した係合突起部11a−2と11a−3の間に可動側板16の上端部16aを挟み込み、これで可動側板16にトップガイド11aを着脱可能に連繋している。
一方、トップトレー11の終端から商品収納通路10に移行するコーナーに配した商品投入ガイド14は分割ガイド14Aと14Bとに左右二分割されており、各分割ガイドはそれぞれ背面に設けたフランジ14aにガイド棒15を通して左右へ移動可能に吊り下げている。ここで、分割ガイド14A,14Bについて、商品通路の左端(びん,ペットボトル商品は、容器のキャップを左側に向けてトップトレーに投入する)に寄せて配置した分割ガイド14Aは通路の右端に寄せた分割ガイド14Bの横幅よりも大として、その横幅比を略2:1とし、かつ分割ガイド14Aと14Bの横幅の合計は可動側板16の調整を妨げないように商品通路の最小調整幅(図7の通路幅dに対応)に対応して設定している。そして、左側の分割ガイド14Aは、そのフランジ14aの間に前記可動側板16の吊りフック16bを左右から挟んで可動側板16と連結している。一方、通路の右端(投入商品の底部側に対応)に寄せてガイド棒15に吊り下げた分割ガイド14Bの左側フランジ14aとガイド棒15の軸上に立てたストッパ17との間に圧縮ばね(コイルばね)18を介装し、該圧縮ばね18のばね力で分割ガイド14Bをガイド棒15の終端位置から通路内方に向けて若干押し出すように付勢している。
この状態でラックに投入したペットボトル商品13Lがトップトレー11(図1参照)を転動してその後端のコーナーに差しかかると、図示のようにペットボトル商品13Lのキャップ側胴部に横幅の大きな分割ガイド14Aが、また容器の底部側胴部には分割ガイド14Bが当たって商品を姿勢制御する。これにより、トップトレーの転動途上で傾いたペットボトル商品13Lの姿勢乱れが適正に修正されることになる。
一方、図3(b)で示すように、投入商品を短小サイズの缶商品13Sに変更する場合には、トップガイドの調整操作により可動側板16を図示位置に移動して通路幅を缶商品13Sのサイズに対応した最小通路幅d2に設定する。この通路幅の調整操作により、可動側板16に連結した商品投入ガイド14の分割ガイド14Aは図示位置に移動するとともに、分割ガイド14Bを圧縮ばね18(図1参照)に抗して右方に押し込む。これにより、分割ガイド14Bは分割ガイド14Aと左右に重なり合って通路幅の右端に寄る。
4 サーペンタイン式商品収納ラック
8 ラック側板
10 商品収納通路
11 トップトレー
11a トップガイド
13 商品
13L 長大サイズのペットボトル商品
13S 短小サイズの缶商品
14 商品投入ガイド
14A,14B 分割ガイド
14a フランジ
15 ガイド棒
16 可動側板
16a 上端部
16b 吊りフック
18 圧縮ばね
Claims (3)
- 左右に立設したラック側板の間に画成した蛇行状の商品収納通路、該商品収納通路の上端入口とラック前面に開口する商品投入口との間に敷設したトップガイド付きトップトレー、該トップトレーの終端から商品収納通路に移行するコーナーに配した商品投入ガイド、前記トップガイドに連繋して商品収納通路内に敷設した通路幅調整用の可動側板、およびラック側板間に架設して前記商品投入ガイド、および可動側板を吊り下げ支持するガイド棒との組立体になり、商品サイズに合わせて前記トップガイドおよび可動側板を位置決め調整した上で、商品投入口に投入した商品をトップトレー上に転動させてその終端から商品収納通路へ送り込むようにした自動販売機の商品収納ラックにおいて、
前記商品投入ガイドを左右に二分割してガイド棒に吊り下げ支持し、二分割した分割ガイドのうち、片方の分割ガイドを可動側板に連結して通路幅方向へ移動可能に保持し、他方の分割ガイドは通路幅の反対側端に寄せて位置決め保持したことを特徴とする自動販売機の商品収納ラック。 - 請求項1に記載の商品収納ラックにおいて、片方の分割ガイドと他方の分割ガイドの横幅比を略2:1とし、かつ各分割ガイドの合計横幅寸法を商品収納通路の最小調整幅に合わせて設定したことを特徴とする自動販売機の商品収納ラック。
- 請求項1または請求項2に記載の商品収納ラックにおいて、他方の分割ガイドに圧縮ばねを組み合わせ、当該他方の分割ガイドをガイド棒の終端位置から通路幅の内側に向けて若干押し出すようにばね付勢したことを特徴とする自動販売機の商品収納ラック。
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