JP4992690B2 - 磁気的位置検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁力作用に基づいて位置を検出する磁気的位置検出装置に関するものである。
従来のこの種の磁気的位置検出装置としては、たとえば、複数の櫛歯状接点と抵抗素子とを備え、櫛歯状接点の外方を磁石が移動することにより櫛歯状接点を磁石の磁力作用により撓ませて抵抗素子に導通接触させ、導通接触した櫛歯状接点とそれに対応した抵抗素子の位置とで決定される電気出力に基づいて、位置を検出する構成のものがある(特許文献1参照)。
特開平10−160513号公報
上述した従来の磁気的位置検出装置においては、その作動原理から、櫛歯状接点の幅方向、つまり複数の櫛歯状接点の配列方向に対して幅寸法あるいは直径寸法の小さい磁石を採用する必要がある。そうすると、磁気的位置検出装置の磁石による磁界とは別の外部磁界が櫛歯状接点の周囲に発生すると、他の櫛歯状接点が外部磁界の磁力作用を受けて撓み、誤作動する、つまり検出精度が低下する可能性がある。外部磁界の影響を排除するために櫛歯状接点を磁気遮蔽することが考えられるが、従来の磁気的位置検出装置に用いられている磁石は小さいため検出動作自体も困難になる。
また、上述した従来の磁気的位置検出装置では、磁石と重ならない領域においては、櫛歯状接点が抵抗素子から離れていてフリー状態、つまり片持ち梁状態であるため振動が作用すると櫛は状接点が振動し、その先端が抵抗素子あるいは隣接する櫛歯状接点等に接触して、誤った電気信号を発生する可能性がある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたもので、その目的は、外部磁界あるいは振動が作用したときに誤作動することを抑制可能な磁気的位置検出装置を提供することである。
本発明は、上記目的を達成する為に以下の技術的手段を採用する。
本発明の請求項1に記載の磁気的位置検出装置は、有底箱状に形成された本体部および前記本体部の開口部を塞ぐように前記本体部に固定される蓋部材に囲まれたチャンバを有するハウジングと、幅方向に互いに隣接して配列された複数の帯状接点、および全ての前記帯状接点の共通側の端部と電気的に導通する抵抗素子を備える抵抗部材と、前記抵抗部材と平行な平面内において幅方向に互いに隣接し且つ各前記帯状接点と対応して配列され磁性および導電性を有する材質から形成された複数の帯状導体、および全ての前記帯状導体の共通側の端部と電気的に導通する導体基部を備える導体部材と、位置が揺動する磁石と、を備え、前記磁石、前記抵抗部材および前記導体部材は、それらの順にて互いに重なるよう積層配置されており、前記帯状導体は、前記磁石の揺動により該磁石の磁束の影響を受けない時には前記帯状接点に導通接触しており、前記磁石の揺動により該磁石が前記帯状導体と重なるときは該磁石の磁束の作用により該帯状導体が反帯状接点側に撓んで該帯状接点から離れて前記蓋部材に当接するように設定されており、前記磁石は、前記複数の全体の帯状導体と重ならない位置から該全体の帯状導体石と重なる位置まで揺動するように設定されているとともに該全体の帯状導体と重なる形状を備え、前記磁石の位置に関連して前記抵抗素子と前記導体基部間の抵抗値に基づく出力信号を発するように設定されていることを特徴としている。
本発明の請求項1に記載の磁気的位置検出装置においては、同一磁束密度の磁性材料から形成される磁石は、磁石の体格が大きいほど磁力が強くなる。したがって、導体部材の帯状導体の周囲に外部磁界が発生した場合でも、その影響を受け難くすることができるので、外部磁界による誤作動を抑制することが可能な磁気的位置検出装置を実現することができる。
また、本発明の請求項1に記載の磁気的位置検出装置は、抵抗素子の帯状接点から離れている帯状導体は磁石の磁力に吸引されて蓋部材に当接している。言い換えると、抵抗素子の帯状接点から離れている帯状導体は磁石による吸引力により蓋部材への当接状態に保持されている。磁気的位置検出装置に振動が作用した場合、抵抗素子の帯状接点から離れている帯状導体が振動を受けて帯状接点側に変位するためには、振動加速度により生じる力が磁石による吸引力を上回らなければならない。しかし、本発明の請求項1に記載の磁気的位置検出装置では、帯状接点から離れている帯状導体は磁石により蓋部材への当接状態に保持されているため、この帯状導体が帯状接点側に変位して帯状接点に導通接触する振動加速度である限界加速度は、従来の磁気的位置検出装置の場合に比較して高くなる。これにより、振動が作用したときに帯状導体が変位して誤った信号が発生するような限界加速度を高めて、振動作用時に誤作動し難い磁気的位置検出装置を実現することができる。
また、本発明の請求項1に記載の磁気的位置検出装置は、抵抗素子、導体部材がチャンバ内に収容されているので、磁気的位置検出装置が設置される環境下に存在する各種物質、たとえば液体や塵埃、あるいは腐食性気体等に対して抵抗素子、導体部材を隔離することができ、従って抵抗素子、導体部材の損傷を回避することが可能となる。 本発明の請求項2に記載の磁気的位置検出装置は、蓋部材は導電性材質により形成され、抵抗素子と蓋部材との間の抵抗値に基づいて出力信号を発するように設定されていることを特徴としている。この構成においても本発明の請求項1に記載の磁気的位置検出装置の場合と同様の効果、すなわち、外部磁界による誤作動を抑制すること、が得られる。
本発明の請求項3に記載の磁気的位置検出装置は、ハウジングに対して回転自在に支持したアームの回転支持部分とは反対側の端部に固定された液体に浮かぶフロートを備え、フロートを液体の液面位置の変動に追従して移動させることによりアームを介して磁石を揺動させ、出力信号を取り出すことを特徴としている。
上述の構成によれば、磁気的位置検出装置を液体中に浸漬配置した状態で、液面位置を高精度で検出することが可能となる。
以下、本発明の実施形態による液面検出装置を、自動車の燃料タンク内に装着されて燃料の液面位置を検出する燃料レベルゲージ1に適用した場合を例として、図に基づいて説明する。なお、各図において同一構成部分には同一符号を付してある。
燃料レベルゲージ1は、図1に示すように、燃料タンク12内に固定されている。詳しくは、たとえば、同じく燃料タンク12内に配置されて固定されて、燃料11をエンジン(図示せず)へ送出するための燃料ポンプモジュール(図示せず)に固定されている。図1は、燃料タンク12内の液面11aが最低位置、つまりエンプティ位置にあるときを示している。また、燃料タンク12内における液面11aの最高位置、つまり満タン位置を、図1中において二点鎖線で示している。
燃料レベルゲージ1は、大きくは、図1に示すように、ハウジング2と、その一端がハウジング2に回転可能に支持され且つ他端に燃料11に浮かぶフロート4が固定されたアーム3とを備えている。さらに、図2に示すように、ハウジング2に気密的に形成されたチャンバC内に、抵抗素子5と、抵抗素子5と導通接触する接点部材であるコンタクトユニット6とを備えている。また、アーム3には磁石であるマグネット8が固定されている。
以下に、燃料レベルゲージ1の構成について説明する。
ハウジング2は、一端が開放された直方体状に形成された本体部2aと、本体部2aの開放端を塞ぐように本体部2aに密着固定されている導電性材質から形成された蓋部材としてのカバー2bとから構成されている。カバー2bと本体部2aの内壁により囲まれた空間としてチャンバCが形成されている。カバー2bが本体部2aに固定されると、チャンバCは気密的に密閉される。すなわち、ハウジング2の外部からチャンバC内に燃料11が流入することがない。本体部2aは、絶縁材質、たとえば樹脂材料から弁当箱のような直方体状に形成されている。カバー2bも、本体部と同様に絶縁材質、たとえば樹脂材料から形成されている。
ハウジング2の本体部2aには、図2に示すように、ボス部2a1が一体的に形成されている。ボス部2a1には、図2に示すように、貫通孔2a2が形成されている。貫通孔2a2は、後述するアーム3の軸部3aを回転自在に嵌合保持するためのものである。貫通孔2a2は、ハウジング2の完成状態、つまり本体部2aにカバー2bが密着固定された状態で、カバー2bと直交するように形成されている。これにより、アーム3が、ハウジング2に回転自在に保持されると、アーム3の軸部3aがカバー2bに対して垂直となる。
アーム3は、非磁性材質、たとえばオーステナイト系ステンレス鋼、アルミニウム等の棒材から形成されている。アーム3は、図2に示すように、ハウジング2に回転自在に保持される回転軸としての軸部3aと、この軸部3aに連なる腕部3bから構成されている。腕部3bの軸部3aと反対側の端部には、図2に示すように、フロート4が取り付けられている。軸部3aのカバー2bから突き出した部分、および腕部3bのフロート4から突き出した部分は、図2に示すように、かしめにより部分的に拡径され、これにより、アーム3がハウジング2から外れること、およびフロート4がアーム3から外れることを抑制している。また、アーム3の腕部3bには、図1に示すように、磁石であるマグネット8が取り付けられている。マグネット8は、その平面形状が、図1に示すように、アーム3の軸部3aと同軸上の扇形に形成され、図2の左右方向に磁場が形成されている。
フロート4は、たとえば樹脂材料等から形成され、アーム3に取り付けられた状態で燃料の液面11aに確実に浮かぶように見掛けの比重が設定されている。液面11a位置の変動に応じてフロート4が上下動すると、この動きがアーム3に伝達され、アーム3は、その軸部3aを回転軸としてハウジング2の貫通孔2a2内で回転する。
ハウジング2のチャンバC内において本体部2aには、図2に示すように、抵抗部材5および導体部材であるコンタクトユニット6が取り付けられている。
抵抗部材5は、絶縁基板、たとえばセラミック基板からなる基板5a上に、たとえば、炭素皮膜、あるいは酸化金属皮膜等からなる抵抗素子としての抵抗皮膜5b、および複数の帯状接点としてのコンタクト5dがそれぞれの一端を抵抗皮膜5bに導通接続させて形成されている。全てのコンタクト5dは、その大きさ、つまり幅および長さ同じであり、等間隔で配列されている。すなわち、互いに隣接するコンタクト5d同士は互いに絶縁して配置されている。本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ1においては、コンタクト5dは22個設けられている。すなわち、図5に示すように、コンタクト501〜コンタクト522として設けられている。本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ1においては、抵抗皮膜5bおよびコンタクト5dは同一材質により一体的に印刷等により形成されている。抵抗部材5には、図3に示すように、抵抗皮膜5bをリード10に接続するための電極5cが抵抗皮膜5bに導通させて設けられている。電極5cは、導電性金属から形成されている。
コンタクトユニット6は、磁性と導電性の両方を有する材質、たとえばフェライト系ステンレス鋼板の薄板から形成されている。コンタクトユニット6は、その平面形状が、図3に示すように略櫛状に形成され、櫛の歯に相当する複数の帯状導体であるコンタクト6aと、コンタクト6aの共通の一端を連結している基部であるベース6bとから構成されている。全てのコンタクト6aは、その大きさ、つまり幅、間隔、個数を抵抗部材5のコンタクト5dと同じにして形成されている。すなわち、本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ1においては、22個のコンタクト6aが、図3に示すさらに、コンタクト601〜コンタクト622として設けられている。
コンタクトユニット6は、全てのコンタクト6aが抵抗部材5の全てのコンタクト5dと一対一で重なるようにして配置されている。すなわち、コンタクトユニット6のコンタクト601は抵抗部材5のコンタクト501と重なり且つ導通接触し、以下同一番号のコンタクト6aとコンタクト5d同士が順次重なっている。本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ1のコンタクトユニット6は、上述したフェライト系ステンレス鋼板の薄板にプレス加工を施して、あるいはエッチング処理を施して作られている。コンタクトユニット6は、絶縁材質、たとえば樹脂材質等から形成されたインシュレータ7を介して抵抗部材5に、図4に示すように固定されている。このとき、コンタクトユニット6の各コンタクト6aは図4に示すような形状に曲げられ、その先端が抵抗部材5の抵抗皮膜5bに導通接触している。つまり、コンタクト6aは、抵抗部材5に固定されると、図4中において破線で示す自然状態から弾性変形して抵抗部材5に固定されている。この弾性変形による弾性力により、コンタクト6aと抵抗皮膜5bとの間に接触圧力が発生して両者間の良好な導通が得られている。
抵抗部材5、インシュレータ7およびコンタクトユニット6を組み付けてアセンブリは、図2に示すように、ハウジング2の本体部2aに抵抗部材5を密着させて固定されている。すなわち、燃料レベルゲージ1の完成状態において、軸部3aの軸方向においてハウジング2の外側から、アーム3に固定されたマグネット8、カバー2b、コンタクトユニット6、抵抗部材5の順番で並んでいる。
ハウジング2の本体部2aには、電気導体、たとえば銅製のピンからなるターミナル9が、図2に示すように本体部2aの内外に突き出して2本設けられている。チャンバC内において、一方のターミナル9は、リード線10を介して抵抗部材5の電極5cに接続され、他方のターミナル9は、別のリード線10を介してコンタクトユニット6のベース6bに接続されている。これらのターミナル9に図示しない電気配線が結合されると、燃料レベルゲージ1が外部の電気回路に接続される。
次に、本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ1における、燃料11の液面11aレベル検出動作について説明する。
液面11a位置の変動に応じてフロート4が上下動すると、この動きがアーム3に伝達され、アーム3は、その軸部3aを回転軸として回転する。アーム3の腕部3bに取り付けられているマグネット8もアーム3と一体的に回転する。
先ず、燃料タンク12内の燃料量が空状態、すなわちフロート4およびアーム3が図1中の実線で示すような位置にあるときについて説明する。この場合、コンタクトユニット6とマグネット8との位置関係は図3の破線に示すようになっている。このとき、軸部3aの軸方向において、マグネット8は、コンタクト601を除いた残りのコンタクト6aであるコンタクト602〜622と重なっている。したがって、コンタクト602〜622はマグネット8の磁力に吸引されて図2の右側へ変形し、抵抗部材5の帯状接点502〜522から離れてカバー2bに当接している。つまり、コンタクト602〜622はそれぞれ抵抗部材5の帯状接点502〜522と導通していない。一方、コンタクト601は、マグネット8の磁力を受けないので、変形せずに抵抗部材5の帯状接点501と導通している。すなわち、燃料タンク12内の燃料量が空状態のときには、抵抗皮膜5bと導通接触しているコンタクト6aの個数は1個であり、抵抗部材5の電極5cとコンタクトユニット6のベース6b間の抵抗値は、抵抗皮膜5bにおける電極5cからコンタクト501とコンタクト601との接点までの抵抗値、つまり図6(a)中における抵抗値Reとなる。
次に、燃料タンク12内の燃料量が満タン状態、すなわちフロート4およびアーム3が図1中の二点鎖線で示すような位置にあるときについて説明する。この場合、コンタクトユニット6に対するマグネット8の位置は、図3中において二点鎖線で示すようになっている。つまり、軸部3aの軸方向において、マグネット8は、コンタクトユニット6と重ならない。言い換えると、マグネット8は、全てのコンタクト6aと重ならない。したがって、全てのコンタクト6a、つまりコンタクト601〜622はマグネット8の磁力を受けないので変形せずに抵抗部材5の帯状接点501〜522とそれぞれ導通している。すなわち、燃料タンク12内の燃料量が満タン状態のときには、全てのコンタクト6aが抵抗皮膜5bと導通接触しているおり、その個数は本実施形態においては22個である。抵抗部材5の電極5cとコンタクトユニット6のベース6b間の抵抗値は、抵抗皮膜5bにおける電極5cから、コンタクト6aと導通接触しているコンタクト5dのうちで、電極5cに最も近いコンタクト5dであるコンタクト522とコンタクト622との接触点までの抵抗値、つまり図6(a)中における抵抗値Rfとなる。
自動車の走行時間経過により燃料タンク12内の燃料量が、たとえば満タン状態から減少すると、燃料レベルゲージ1のアーム3の位置は、図1中において二点鎖線で示される位置から、軸部3bの周りに半時計方向に回転して行くことになる。このとき、燃料レベルゲージ1において、抵抗部材5のコンタクト5dと導通接触しているコンタクト6aの個数は、全数である22個から、燃料の減少にともないアーム3が半時計方向に回転するに連れて、つまり、図6(b)において右側の「満タン」から左側へ向かうに連れて一個ずつ減少していく。これに同期して、抵抗部材5の電極5cとコンタクトユニット6のベース6b間の抵抗値、すなわち2本のターミナル9間の抵抗値は、図6(a)において右側の「満タン」から左側へ向かうに連れてステップ状に増大していく。
以上説明したように、本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ1によって、燃料タンク12内の燃料11の液面11aレベル、すなわち燃料タンク12内の残存燃料量を高精度で検出することができる。
以上説明した本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ1は、気密的に密閉されたチャンバ内に、抵抗部材5と櫛状に形成されたコンタクトユニット6を配置し、抵抗素子に導通接触している櫛の歯に相当する複数のコンタクト6aを、液面レベル変動によるフロートの動き追随して回転するアーム3に固定されたマグネット8の磁力により導通・開放させるとともに、マグネット8の形状をコンタクトユニット6の全コンタクト6aと重なるような形状としている。
従来の磁気的位置検出装置においては、磁石の移動方向における導体部材の長さと比べてはるかに小さい磁石を用いているのに対して、本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ1においては、磁石の体格を磁石の移動方向における導体部材の長さと同じ大きさに設定している。同一磁束密度の磁性材料から形成される磁石においては、磁石の体格が大きいほど磁力が強くなる。したがって、本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ1においては、その使用中において周囲に外部磁界が発生した場合でも、この外部磁界の磁力によりコンタクト5dとコンタクト6aとの接触・離間状態が変化することを抑制することができる。これにより、外部磁界による誤作動を抑制することが可能な燃料レベルゲージ1を実現することができる。
また、本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ1は、マグネット8の磁力により吸引されてコンタクト5dから離れたコンタクト6aをカバー2bに当接させている。言い換えると、コンタクト5dから離れたコンタクト6aはマグネット8による吸引力によりカバー2bへの当接状態に強固に保持されている。ところで、燃料レベルゲージ1に振動が作用した場合、コンタクト5dから離れているコンタクト6aが振動を受けて変位してコンタクト5dに接触するためには、振動加速度によりコンタクト6aに作用する力が磁石による吸引力を上回らなければならない。しかし、本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ1では、コンタクト5dから離れたコンタクト6aはマグネット8による吸引力によりカバー2bへの当接状態に強固に保持されている。このため、マグネット8の磁力により吸引されてカバー2bへ当接し且つ強固に保持されたコンタクト6aが、振動を受けたときに変位してコンタクト5dに接触するような振動加速度である限界加速度は、従来の磁気的位置検出装置の場合に比較して高くなる。これにより、振動が作用したときにコンタクト6aが変位してコンタクト5dに接触する等して誤った信号が発生するような限界加速度を高めることができる。言い換えると、燃料レベルゲージ1の安定した検出作動を維持できる限界周波数を高めることができる。したがって、振動作用時に誤作動し難い燃料レベルゲージ1を実現することができる。
また、本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ1は、抵抗部材5およびコンタクトユニット6を気密的に密閉されているチャンバC内に収容しているため、抵抗部材5およびコンタクトユニット6が燃料11に触れることがない。これにより、抵抗部材5およびコンタクトユニット6が燃料11に含まれる成分により腐食する、あるいは燃料11に含まれる異物により損傷を受けるといった不具合の発生を抑制できる。
なお、以上説明した本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ1においては、抵抗部材5が備えるコンタクト5dの個数およびコンタクトユニット6が備えるコンタクト6aの個数をそれぞれ22個としているが、コンタクト5dおよびコンタクト6aの個数、言い換えるとコンタクト5dおよびコンタクト6aのペア数は必要に応じて増減してよい。
また、以上説明した本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ1においては、抵抗部材5において、抵抗皮膜5bとコンタクト5dとを同一材料により一体的に印刷して形成しているが、コンタクト5dを抵抗皮膜5bとは異なる材質、たとえば導電性金属箔等から形成してもよい。
また、以上説明した本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ1においては、コンタクトユニット6を、金属薄板から一体的に形成しているが、このような構成に限定する必要はなく、別の構成、たとえば、帯状導体と基部とを別部品から製作した後、両者を接合して形成してもよい。
また、以上説明した本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ1においては、カバー2bを絶縁材料から形成しているが、カバー2bを導電性材質、たとえば金属板から形成するとともに、カバー2bに外部配線の一方を接続して抵抗皮膜5bの電極5cとカバー2b間の抵抗値を計測する構成としても良い。
また、以上説明した本発明の一実施形態においては、液面検出装置を自動車用の燃料レベルゲージ1に適用した場合を例に説明したが、その用途は自動車用の燃料レベルゲージ1に限る必要はない。自動車に搭載される他の液体、たとえばブレーキフルード、エンジン冷却水等の容器内の液面検出用に適用してもよい。さらに、自動車用に限らず、各種民生用機器が備える液体容器内の液面検出用に適用してもよい。
また、以上説明した本発明の一実施形態においては、液面検出装置を自動車用の燃料レベルゲージ1に適用した場合を例に説明したが、その用途は液面検出に限る必要はなく、回転軸の回転角度を検出することにより検出される物理量の検出、たとえば、自動車のエンジンのスロットルバルブの回転角度(スロットルバルブ開度)を検出する用途に用いてもよい。
また、本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ1では、抵抗素子5の電極5cとカバー2b間の抵抗値に基づいて燃料の液面位置を検出している。カバー2bは、燃料レベルゲージ1の外表面の一部を形成しているため、燃料レベルゲージ1を外部の電気回路と接続する場合、容易に外部配線に接続することができる。
また、本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ1は、抵抗素子5およびコンタクトユニット6を気密的に密閉されているチャンバC内に収容しているため、抵抗素子5およびコンタクトユニット6が燃料11に触れることがない。これにより、抵抗素子5およびコンタクトユニット6が燃料11に含まれる成分により腐食する、あるいは燃料11に含まれる異物により損傷を受けるといった不具合の発生を抑制できる。
なお、以上説明した本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ1においては、コンタクトユニット6が備えるコンタクト6aの個数を22個としているが、コンタクト6aの個数は必要に応じて増減してよい。
また、以上説明した本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ1においては、コンタクトユニット6を、金属薄板から一体的に形成しているが、このような構成に限定する必要はなく、別の構成、たとえば、帯状部材と基部とを別部品から製作した後、両者を接合して形成してもよい。
また、以上説明した本発明の一実施形態においては、液面検出装置を自動車用の燃料レベルゲージ1に適用した場合を例に説明したが、その用途は自動車用の燃料レベルゲージ1に限る必要はない。自動車に搭載される他の液体、たとえばブレーキフルード、エンジン冷却水等の容器内の液面検出用に適用してもよい。さらに、自動車用に限らず、各種民生用機器が備える液体容器内の液面検出用に適用してもよい。
本発明の一実施形態による燃料レベルゲージ1の正面図である。 図1中のII−II線断面図である。 図2中のIII矢視図である。 図3中のIV矢視図であり、(a)は、コンタクト6がマグネット8と重なっていないときを、(b)は、コンタクト6がマグネット8と重なっているときを、それぞれ示している。 抵抗部材5の正面図である。 (a)は、アーム回転角度と両ターミナル9間の抵抗値との関係を、(b)は、アーム回転角度とコンタクト5dと導通接触しているコンタクト6aの個数との関係をそれぞれ示すグラフである。
符号の説明
1 燃料レベルゲージ(磁気的位置検出装置)
2 ハウジング
2a 本体部
2a1 ボス部
2a2 貫通孔
2b カバー(蓋部材)
3 アーム
3a 軸部
3b 腕部
4 フロート
5 抵抗部材
5a 基板
5b 抵抗皮膜(抵抗素子)
5c 電極
5d コンタクト(帯状接点)
501〜522 コンタクト(帯状接点)
6 コンタクトユニット(導体部材)
6a コンタクト(帯状導体)
6b ベース(導体基部)
601〜622 コンタクト(帯状導体)
7 インシュレータ
8 マグネット(磁石)
9 ターミナル
10 リード線
11 燃料(液体)
11a 液面
12 燃料タンク
C チャンバ

Claims (3)

  1. 有底箱状に形成された本体部および前記本体部の開口部を塞ぐように前記本体部に固定される蓋部材に囲まれたチャンバを有するハウジングと、
    幅方向に互いに隣接して配列された複数の帯状接点、および全ての前記帯状接点の共通側の端部と電気的に導通する抵抗素子を備える抵抗部材と、
    前記抵抗部材と平行な平面内において幅方向に互いに隣接し且つ各前記帯状接点と対応して配列され磁性および導電性を有する材質から形成された複数の帯状導体、および全ての前記帯状導体の共通側の端部と電気的に導通する導体基部を備える導体部材と、
    位置が揺動する磁石と、を備え、
    前記磁石、前記抵抗部材および前記導体部材は、それらの順にて互いに重なるよう積層配置されており、
    前記帯状導体は、前記磁石の揺動により該磁石の磁束の影響を受けない時には前記帯状接点に導通接触しており、
    前記磁石の揺動により該磁石が前記帯状導体と重なるときは該磁石の磁束の作用により該帯状導体が反帯状接点側に撓んで該帯状接点から離れて前記蓋部材に当接するように設定されており、
    前記磁石は、前記複数の全体の帯状導体と重ならない位置から該全体の帯状導体石と重なる位置まで揺動するように設定されているとともに該全体の帯状導体と重なる形状を備え、
    前記磁石の位置に関連して前記抵抗素子と前記導体基部間の抵抗値に基づく出力信号を発するように設定されていることを特徴とする磁気的位置検出装置。
  2. 前記蓋部材は導電性材質により形成され、
    前記抵抗素子と前記蓋部材との間の抵抗値に基づいて出力信号を発するように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気的位置検出装置。
  3. 前記ハウジングには該ハウジングに対して回転自在にアームが支持されており、
    前記磁石は前記アームに固定されているとともに、前記チャンバの外部に配置されており、
    前記アームの前記ハウジングに対する回転支持部分とは反対側の端部に固定された液体に浮かぶフロートを備え、
    前記フロートを前記液体の液面位置の変動に追従して移動させることにより前記アームを介して前記磁石を揺動させ、前記出力信号を取り出すことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の磁気的位置検出装置。
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