JP4992679B2 - ロータリ式射出成形機 - Google Patents

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本発明は、金型を回転させて複数のステージにおいて射出成形を行うロータリ式射出成形機に関する。とりわけ金型を温調液によって温度調整しつつステージ毎で射出成形を行うロータリ式射出成形機に関する。
金型を温調液によって温度調整しつつ射出成形を行うロータリ式射出成形機が従来知られている(例えば特許文献1〜3)。これら成形機は、中心軸と、その中心軸周りに回転する回転テーブルと、回転テーブルに設けられた金型を有している。そして回転テーブルと中心軸に渡って温調液路が形成されており、温調装置から供給された温調液が温調液路内を流れて金型を温度調整する。回転テーブルの回転に連動して、金型への温調液を切り替える構造も従来知られている(例えば特許文献1)。この構造は、中心軸に形成された複数の縦液路と、回転テーブルに形成された複数の横液路を有し、縦液路と横液路は、中心軸と回転テーブルが摺動する面に開口する開口部を有している。横液路の開口部は、回転テーブルとともに回転してステージ毎に一つの縦液路の開口部と位置が一致する。その結果、横液路は、ステージ毎に一つの縦液路と連通し、異なる温度に調整された温調液が金型側に供給される。
実開平4−7114号公報 特開平11−105060号公報 特開2006−347015号公報
しかし金型は、ステージに移動した後に所望温度の温調液が供給され始める。そのため金型を所望の温度にするためには、ステージに移動した後さらに所定の時間を要する。そこで本発明は、従来の成形機よりも金型の温度を早く所望の温度にすることによって、生産性と成形品の品質を向上させ得るロータリ式射出成形機を提供することを目的とする。例えば一次成形の際に金型温度を高くすることで一次材の流れを良くして一次材の充填不足を防止して成形品の品質を向上させる。そして二次成形の際には、金型温度を早く低くすることで一次材を所定の形状に保ちつつ、二次材を成形することで品質を向上させ得るロータリ式射出成形機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本発明は、各請求項に記載の通りの構成を備えるロータリ式射出成形機であることを特徴とする。すなわち請求項1に記載の発明によると、回転体と支持体と温調液路を有するロータリ式射出成形機であって、温調液路は、回転体に設けられかつ支持体側に開口する開口部を有する回転体側液路と、支持体に設けられかつ回転体側に開口する開口部を有する一次液路と二次液路とを備えている。一次液路と二次液路の開口部は、回転体側液路の開口部が回転する円周上に位置している。支持体と回転体の一つには、前記円周上に所定の長さで円弧状に延出しかつ一次液路、二次液路および回転体側液路のいずれか一つの開口部が開口される円弧溝が形成され、回転体側液路が回転体の回転時に円弧溝を介して一次液路と二次液路の少なくとも一つと連通しつつ回転する。金型は、回転体によって第一ステージと第二ステージに移動する。回転体側液路は、金型が第一ステージに位置する時に一次液路と連通し、金型が第一ステージから第二ステージに向けて移動する途中において一次液路と遮断されかつ円弧溝を介して二次液路と連通し、第二ステージに到達する前から第二ステージに到達するまで円弧溝を介して二次液路と連通する構成になっている。


したがって回転体の回転途中において回転体側液路が円弧溝を介して一次液路もしくは二次液路と連通する。そのため温調液が金型の回転途中において金型側に流れ始め、回転途中において金型が温調液によって温度調整され始める。その結果、金型の温度は、従来のものよりも早く調整され、これにより生産性と製品の品質が向上する。また従来の成形機は、回転体側液路の開口部と支持体側の液路の開口部とをピンポイントで一致させる必要があるために製造容易でない構成になっていた(特許文献1参照)。これに対して本発明は、円弧状に延出する円弧溝を有しているために連通位置が長いため、従来のものに比べて製造容易な構成になっている。
請求項2に記載の発明によると、円弧溝は、支持体に形成されかつ一次液路の開口部が開口する第一の円弧溝と、支持体に形成され二次液路の開口部が開口しかつ第一の円弧溝と同一の円周上に円弧状に延出する第二の円弧溝とを有している。そして回転体側液路は、回転体の回転時に第一の円弧溝を介して一次液路と連通しつつ回転し、続いて第二の円弧溝を介して二次液路と連通しつつ回転する。したがって回転体が回転すると、回転体側液路に流れる温調液は、回転途中において一次液路側の温調液から二次液路側の温調液路に変わる。一方、回転体が逆転した場合には、逆転途中において二次液路側の温調液から一次液路側の温調液に変わる。そのため金型が二つのステージ間で回転すると、各ステージに到達する前から温度が調整され始める。
請求項3に記載の発明によると、支持体は、回転体の回転テーブルの下面を回転可能に支持する支持テーブルを有している。第一と第二の円弧溝は、支持テーブルの上面に形成され、回転体側液路は、回転テーブルの下面に開口する開口部を有している。したがって支持テーブルと回転テーブルによってスイベルが構成される。そしてこのスイベルは、比較的径を大きくすることができ、例えば従来のように中心軸周りに回転体が回転する形態における中心軸に比べて径を大きくすることができる。そのため支持テーブルの上面に円弧溝を形成しやすい。
請求項4に記載の発明によると、一次液路側に一次温調液を流し、二次液路側に一次温調液よりも温度が低い二次温調液を流し、第二の円弧溝の円弧長さを第一の円弧溝の円弧長さよりも長く設定し、回転体が回転する際に、回転体側液路が第一の円弧溝に連通し続いて第二の円弧溝に連通する。したがって金型は、例えば一次ステージから二次ステージに回転する場合、一次ステージにおいて一次温調液によって温度が高くなる。そして一次ステージにおける一次材の充填不足が抑制されて金型転写性が向上する。一次ステージから二次ステージに金型が回転する際には、その回転途中において比較的早い段階で二次温調液によって金型が冷却し始める。そのため二次ステージにおいて、一次材が冷えて固まり二次材の射出時に一次材がだれる量が少なくなる。これにより製品の品質が向上する。
(実施の形態1)
実施の形態1を図1〜4にしたがって説明する。図1に示すように成形機1は、竪型のロータリ式射出成形機であって、一次金型5aと、二次金型5bと、これらの間に設けられる回転体2と、回転体2を回動可能に支持する支持体3を有している。回転体2は、円盤状の回転テーブル2dと、回転テーブル2dの中央に立設された中心軸2cを有しており、中心軸2cにキャビティを有する回転金型2a,2bが装着される。
支持体3は、図1,2に示すように円盤状の支持テーブル3aを有している。支持テーブル3aは、回転テーブル2dの下側に配設されて回転テーブル2dを回転可能に支持する。そのため支持テーブル3aと回転テーブル2dとによってスイベルが構成される。成形機本体6は、基台部6aを有し、基台部6aに二次金型5bが取付けられる。基台部6aには、支持テーブル3aとスライド台6bが移動可能に取付けられており、スライド台6bに一次金型5aが取付けられる。
図1に示すように支持体3と回転体2には、これらに跨って温調液路が形成されており、温調液路に温調液が流れることで回転金型2a,2bの温度が調整され得る。温調液路は、回転体2側の回転体側液路2e,2fと、支持体3側の一次液路3b,3cと二次液路3d,3eを有している。回転体側液路2e,2fは、回転金型2a,2b内に形成されており、回転テーブル2dの下面に開口する開口部2e1,2e2,2f1,2f2を両端部に有している。一次液路3b,3cと二次液路3d,3eは、支持テーブル3aの上面に開口する開口部3b1,3c1,3d1,3e1を一端に有し、他端部が温調装置4に接続される。
温調装置4は、水、オイルなどの温調液を一次貯蓄部と二次貯蓄部に蓄積し、これら温調液をヒータなどによって所定の温度に調整する。一次貯蓄部に貯蓄された温調液は、温調装置4のポンプによって一次液路3bに排出され、例えば回転体側液路2eと一次液路3cを介して一次貯蓄部に戻る。二次貯蓄部に貯蓄された温調液は、ポンプによって二次液路3eに排出され、例えば回転体側液路2fと二次液路3dを介して二次貯蓄部に戻る。
図1,3に示すように支持テーブル3aの上面には、円弧溝3f〜3iが形成されている。円弧溝3f,3iは、回転体2の回転中心10を中心とする円周11の上に位置しており、略半周の長さを有し、スペースを有した状態で隣接している。同様に、円弧溝3g,3hは、回転中心10を中心とする円周12の上に位置しており、略半周の長さを有し、スペースを有した状態で隣接している。円弧溝3f〜3iの略中央には、開口部3b1,3c1,3d1,3e1が開口している。
図4に示すように開口部2e1,2f1は、円周11上に位置しており、開口部2e2,2f2は、円周12上に位置している。したがって図3,4に示すように回転体2が矢印A方向に回転することで、開口部2e1が円弧溝3fに開口しつつ回転し、続いて円弧溝3iに開口しつつ回転する。同様に、開口部2e2が円弧溝3gと円弧溝3hに開口しつつ回転し、開口部2f2が円弧溝3iと円弧溝3fに開口しつつ回転し、開口部2f2が円弧溝3hと円弧溝3gに開口しつつ回転する。矢印B方向へ回転(逆転)した際には、その逆の動作が現れる。
成形機1によって成形品を製造する場合は、先ず、図示省略の油圧装置によってスライド台6bと支持体3を二次金型5bに向けて近接させる(アコーディオン式)。これにより図1,2に示すように一次ステージ1aにおいて一次金型5aと回転金型2aとの間で型閉めがなされ、二次ステージ1bにおいて二次金型5bと回転金型2bとの間で型閉めがなされる。そして一次ユニット7aによって一次金型5a側に一次材が射出され、二次ユニット7bによって二次金型5b側に二次材が射出される。
この時、温調装置4からは、温度の高い、例えば100℃以上の一次温調液が一次液路3bと円弧溝3fと回転体側液路2eを介して回転金型2a内を流れる。これにより回転金型2aが高い温度に調整された状態で回転金型2aに一次材が射出される。そして一次温調液は、円弧溝3gと一次液路3cを介して温調装置4に戻る。一方、回転金型2bには、温調装置4から温度の低い、例えば80℃以下の二次温調液が二次液路3eと円弧溝3iと回転体側液路2fを介して供給される。これにより回転金型2bが低い温度に調整され、その状態にて二次材が射出される。そして二次温調液は、円弧溝3hと二次液路3dを介して温調装置4に戻る。
次に、油圧装置によって一次金型5aと回転金型2a,2bを二次金型5bから離間させる。これにより一次ステージ1aと二次ステージ1bにおいて型開きが行われる。続いて型開き状態において図示省略の回転装置によって回転体2を支持体3に対して回転(正転)させる(図4の矢印A方向)。これにより回転金型2aは、一次ステージ1aから二次ステージ1bに回転し、回転金型2bは、二次ステージ1bから一次ステージ1aに回転する。
回転体2が回転する際、回転体側液路2eは、円弧溝3f,3gを介して一次液路3b,3cと連通しつつ回転し、続いて円弧溝3h,3iを介して二次液路3d,3eと連通しつつ回転する。そのため回転の途中において回転体側液路2eに二次温調液が流れ始め、回転金型2aが冷却され始める。一方、回転体側液路2fは、円弧溝3h,3iを介して二次液路3d,3eと連通しつつ回転し、続いて円弧溝3f,3gを介して一次液路3b,3cと連通しつつ回転する。そのため回転の途中において回転体側液路2fに一次温調液が流れ始め、回転金型2aが温められ始める。その後、型締めされて、一次ステージ1aと二次ステージ1bにおいて射出成形がなされる。そして型開きした後に、二次ステージ1bの成形品を取出し機によって金型から取出す。
次に回転体2は、図4の矢印B方向に回転(逆転)し、成形機1によって射出成形がなされる。また成形機1は、回転金型2a,2bが反転する対向反転型の成形機であって、二色成形を行うのに適している。成形品としては、透明または半透明の一次材から成形される光透過板部と、一次材よりも融点が低く光透過板の周りに形成されて他の部材に取付けられる取付部とを一体に有する樹脂製品が成形され得る。この一次材としては、例えばポリカーボネイト、アクリルを使用することでき、二次材としては、PET、ポリカーボネイト混合物などを使用することできる。そして樹脂製品として自動車部品、例えばパノラマルーフやリアウィンドゥなどが成形され得る。
以上のように温調液路は、回転体側液路2e,2fと一次液路3b,3cと二次液路3d,3eを備えている(図1参照)。一次液路3b,3cと二次液路3d,3eの開口部3b1,3c1,3d1,3e1は、図3,4に示すように回転体側液路2e,2fの開口部2e1,2e2,2f1,2f2が回転する円周11,12上に位置している。支持体3には、円周11,12上に所定の長さで円弧状に延出しかつ一次液路3b,3cと二次液路3d,3eのいずれか一つの開口部3b1,3c1,3d1,3e1が開口される円弧溝3f〜3iが形成され、回転体側液路2e,2fが回転体2の回転時に円弧溝3f〜3iを介して一次液路3b,3cと二次液路3d,3eの一つと連通しつつ回転する。
したがって回転体2の回転途中において回転体側液路2e,2fが円弧溝3f〜3iを介して一次液路3b,3cもしくは二次液路3d,3eと連通する。そのため温調液が回転金型2a,2bの回転途中において回転金型2a,2b側に流れ始め、回転途中において回転金型2a,2bが温調液によって温度調整され始める。その結果、回転金型2a,2bの温度は、従来のものよりも早く調整され、これにより生産性と製品の品質が向上する。また従来の成形機は、回転体側液路の開口部と支持体側の液路の開口部とをピンポイントで一致させる必要があるために製造容易でない構成になっていた(特許文献1参照)。これに対して本形態は、円弧状に延出する円弧溝3f〜3iを有しているために連通位置が長く、従来のものに比べて製造容易な構成になっている。
また円弧溝3f〜3iは、図1,3に示すように一次液路3b,3cの開口部3b1,3c1が開口する第一の円弧溝3f,3gと、二次液路3d,3eの開口部3d1,3e1が開口する第二の円弧溝3h,3iとを有している。そして回転体側液路2e,2fは、回転体2の回転時に第一の円弧溝3f,3gを介して一次液路3b,3cと連通しつつ回転し、続いて第二の円弧溝3h,3iを介して二次液路3d,3eと連通しつつ回転する。したがって回転体2が回転すると、回転体側液路2e,2fに流れる温調液は、回転途中において一次液路3b,3c側の温調液から二次液路3d,3e側の温調液路に変わる。一方、回転体2が逆転した場合には、逆転途中において二次液路3d,3e側の温調液から一次液路3b,3c側の温調液に変わる。そのため回転金型2a,2bが二つのステージ1a,1b間で回転すると、各ステージに到達する前から温度が調整され始める。
また回転体2は、図1,3に示すように支持体3の支持テーブル3aの上面で回転する回転テーブル2dを有している。第一と第二の円弧溝3f〜3iは、支持テーブル3aの上面に形成され、回転体側液路2e,2fは、回転テーブル2dの下面に開口する開口部2e1,2e2,2f1,2f2を有している。したがって支持テーブル3aと回転テーブル2dによってスイベルが構成される。そしてこのスイベルは、比較的径を大きくすることができ、例えば従来のように中心軸周りに回転体が回転する形態における中心軸に比べて径を大きくすることができる。そのため支持テーブル3aの上面に円弧溝3f〜3iを形成しやすい。
(実施の形態2)
実施の形態2を図5にしたがって説明する。実施の形態2は、実施の形態1とほぼ同様に形成されているが、図3に示す円弧溝3f〜3iに代えて、図5に示す円弧溝3j〜3mを有している点で相違している。以下、相違点を中心に実施の形態2について説明する。
円弧溝3j,3mは、図5に示すように円周11の上に位置しており、円周11に沿って延出している。円弧溝3k,3lは、円周12の上に位置しており、円周12に沿って延出している。第一の円弧溝3j,3kは、例えば円弧中心角が10〜30°であって円弧長さが短い。第二の円弧溝3l,3mは、第一の円弧溝3j,3kとスペースを有した状態で隣接し、例えば円弧中心角が250°以上であって第一の円弧溝3j,3kよりも円弧長さが長い。そして円弧溝3j〜3mの中央に一次液路3b,3cと二次液路3d,3eの開口部3b1,3c1,3d1,3e1の一つが開口している。
一次液路3b,3c側に一次温調液が供給され、二次液路3d,3e側に二次温調液が供給される。そして回転体2が回転すると(図1,4,5参照)、回転体側液路2e,2fが第一の円弧溝3j,3kに連通しつつ回転し、続いて第二の円弧溝3l,3mに連通しつつ回転する。したがって回転金型2a,2bは、一次ステージ1aから二次ステージ1bに回転し、一次ステージ1aにおいて一次温調液によって温度が高くなる。そのため一次ステージ1aにおける一次材の充填不足が抑制され、金型転写性が向上する。一次ステージ1aから二次ステージ1bに回転金型2a,2bが回転する際には、その回転途中において比較的早い段階で二次温調液によって回転金型2a,2bが冷却し始める。そのため二次ステージ1bにおいて一次材が冷えて固まり二次材の射出時に一次材がだれる量が少なくなる。これにより製品の品質が向上する。
(実施の形態3)
実施の形態3を図6〜8にしたがって説明する。実施の形態3は、実施の形態1とほぼ同様に形成されているが、図1に示す回転体2が垂直軸(回転中心10)周りに回転するのに対して図6に示す回転体22は、水平軸(回転中心13)周りに回転する。以下、相違点を中心に実施の形態3について説明する。
実施の形態3に係る成形機21は、回転金型22a,22bを有する回転体22と、回転体22を回動可能に支持する支持体23と、一次金型25aと、二次金型25bを有している。回転体22は、円盤状の回転テーブル22dを有しており、回転テーブル22dは、地面に対して立設されている。そして回転テーブル22dの一側面に回転金型22a,22bが装着されている。
支持体23は、図6に示すように地面に対して立設された円盤状の支持テーブル23aを有している。支持テーブル23aは、回転テーブル22dに対面し、回転テーブル22dを水平軸である回転中心13に回動可能に支持する。したがって支持テーブル23aと回転テーブル22dによってスイベルが構成される。成形機本体26は、基台部26aと、基台部26aに対して移動可能に設けられたスライド台26bを有し、スライド台26bに一次金型25aと二次金型25bが取付けられる。スライド台26bは、図示省略の油圧装置によって基台部26aに対してスライドして、一次金型25aと二次金型25bの両金型において型締めと型開きをなす。
図6に示すように支持体23と回転体22に跨って温調液用の温調液路が形成されている。温調液路は、回転体側液路22e,22fと、一次液路23b,23cと、二次液路23d,23eと、円弧溝23f〜23iを有している。図7に示すように円弧溝23f〜23iは、支持テーブル23aの表面に形成されている。円弧溝23f、23iは、回転体22の回転中心13を中心とする円周14上に円弧状に延出し、略半周の長さを有し、スペースを有した状態で隣接している。同様に、円弧溝23g,23hは、回転中心13を中心とする円周15上に円弧状に延出し、略半周の長さを有し、スペースを有した状態で隣接している。円弧溝23f〜23iの略中央には、一次液路23b,23cと二次液路23d,23eの開口部23b1,23c1,23d1,23e1の一つが開口している。
図6,8に示すように回転体側液路22e,22fは、回転テーブル22dに開口する開口部22e1,22e2,22f1,22f2を有している。開口部22e1,22f1は、円周14の上に位置しており、開口部22e2,22f2は、円周15上に位置している。したがって回転体22が図8の矢印方向に回転することで、回転金型22a,22bには、回転途中において一次温調液から二次温調液が流れ始める。あるいは二次温調液から一次温調液が流れ始める。
(実施の形態4)
実施の形態4を図9,10にしたがって説明する。実施の形態4は、実施の形態1とほぼ同様に形成されているが、図1に示す回転体2と支持体3に代えて図9に示す回転体32と支持体33を有している。以下、相違点を中心に実施の形態4について説明する。
図9に示すように支持体33は、円柱状の中心軸33aを有している。回転体32は、中心軸33aの周りを回転する円筒状の回転ベース32dと、回転ベース32dに取付けられた回転金型32a,32bを有している。図9,10に示すように支持体33と回転体32に跨って温調液路が形成されており、温調液路は、回転体側液路32e,32fと、一次液路33b,33cと、二次液路33d,33eを有している。
回転体側液路32e,32fは、回転ベース32dと回転金型32a,32b内に設けられ、回転ベース32dの内周面に開口する開口部を有している。一次液路33b,33cと二次液路33d,33eは、中心軸33aを軸方向に延出しており、中心軸33aの外周面に貫通する開口部を一端部に有し、他端部が温調装置側と接続される。中心軸33aの外周面には、円弧溝33f〜33iが形成されている。円弧溝33f,33iは、回転体32の外周面に(回転中心16を中心とする円に)沿って円弧状に延出し、スペースを有した状態で隣接している。同様に、円弧溝33g,33hは、回転体32の外周面に沿って円弧状に延出し、スペースを有した状態で隣接している。
円弧溝33f〜33iには、一次液路33b,33cと二次液路33d,33eの開口部が開口している。そして回転体32が回転すると、回転体側液路32e,32fは、円弧溝33f〜33iを介して一次液路33b,33cと二次液路33d,33eのいずれか一つと連通しつつ回転する。そのため回転途中において回転金型32a,32bに一次温調液または二次温調液が流れ始める。
(他の実施の形態)
本発明は、実施の形態1〜4に限定されず、以下の形態等であってもよい。
(1)例えば実施の形態1〜4は、一次金型と二次金型と二つの回転金型を有する二色成形機であった。しかし三色以上の複数色成形機であって、三次以上の金型と三つ以上の金型を有している形態であっても良い。
(2)実施の形態1〜4は、同一円の上に二つの円弧溝が隣接して形成されていた。しかし同一円の上に一つの円弧溝のみを有している形態であっても良い。この場合でも一つのステージ側での温度調整を早く開始することができる。
(3)実施の形態1〜4は、支持体側に円弧溝を有していた。しかし回転体側に円弧溝が形成されていても良い。例えば図3,7に示す円弧溝に代えて図4,8に示す支持テーブルの下面に円弧溝が形成されていても良い。あるいは図10に示す円弧溝に代えて回転ベースの内周面に円弧溝が形成されていても良い。
ロータリ式射出成形機の正面概略図である。 型締め時のロータリ式射出成形機の正面概略図である。 図1の一部III―III線断面矢視図である。 図1の一部IV―IV線断面矢視図である。 実施の形態2の図3に相当する図である。 実施の形態3のロータリ式射出成形機の正面概略図である。 図6の一部VII―VII線断面矢視図である。 図6の一部VIII―VIII線断面矢視図である。 実施の形態4の回転体と支持体の断面図である。 図9のX―X線断面矢視図である。
符号の説明
1,21…成形機
1a…一次ステージ
1b…二次ステージ
2,22,32…回転体
2a,2b,22a,22b,32a,32b…回転金型
2c,33a…中心軸
2d,22d…回転テーブル
2e,2f,22e,22f,32e,32f…回転体側液路
2e1,2e2,2f1,2f2,3b1,3c1,3d1,3e1,22e1,22e2,22f1,22f2,23b1,23c1,23d1,23e1…開口部
3,23,33…支持体
3a,23a…支持テーブル
3b,3c,23b,23c,33b,33c…一次液路
3d,3e,23d,23e,33d,33e…二次液路
3f〜3i,3j〜3m,23f〜23i,33f〜33i…円弧溝
4…温調装置
5a,25a…一次金型
5b,25b…二次金型
6,26…成形機本体

Claims (4)

  1. 金型を備える回転体と、その回転体を回転可能に支持する支持体と、前記回転体と前記支持体に渡って形成される温調液路とを有し、前記温調液路に温調液を流すことで前記金型を温度調整するロータリ式射出成形機であって、
    前記温調液路は、前記回転体に設けられかつ前記支持体側に開口する開口部を有する回転体側液路と、前記支持体に設けられかつ前記回転体側に開口する開口部を有する一次液路と二次液路とを備え、
    前記一次液路と前記二次液路の開口部は、前記回転体側液路の開口部が回転する円周上に位置し、
    前記支持体と前記回転体の一つには、前記円周上に所定の長さで円弧状に延出しかつ前記一次液路、前記二次液路および前記回転体側液路のいずれか一つの開口部が開口される円弧溝が形成され、前記回転体側液路が前記回転体の回転時に前記円弧溝を介して前記一次液路と前記二次液路の少なくとも一つと連通しつつ回転し、
    前記金型は、前記回転体によって第一ステージと第二ステージに移動し、
    前記回転体側液路は、前記金型が前記第一ステージに位置する時に前記一次液路と連通し、前記金型が前記第一ステージから前記第二ステージに向けて移動する途中において前記一次液路と遮断されかつ前記円弧溝を介して前記二次液路と連通し、前記第二ステージに到達する前から前記第二ステージに到達するまで前記円弧溝を介して前記二次液路と連通する構成になっていることを特徴とするロータリ式射出成形機。
  2. 請求項1に記載のロータリ式射出成形機であって、
    円弧溝は、支持体に形成されかつ一次液路の開口部が開口する第一の円弧溝と、前記支持体に形成され二次液路の開口部が開口しかつ前記第一の円弧溝と同一の円周上に円弧状に延出する第二の円弧溝とを有し、
    回転体側液路は、回転体の回転時に前記第一の円弧溝を介して前記一次液路と連通しつつ回転し、続いて前記第二の円弧溝を介して前記二次液路と連通しつつ回転することを特徴とするロータリ式射出成形機。
  3. 請求項2に記載のロータリ式射出成形機であって、
    支持体は、回転体の回転テーブルの下面を回転可能に支持する支持テーブルを有し、
    第一と第二の円弧溝は、前記支持テーブルの上面に形成され、
    回転体側液路は、前記回転テーブルの下面に開口する開口部を有していることを特徴とするロータリ式射出成形機。
  4. 請求項2または3に記載のロータリ式射出成形機であって、
    一次液路側に一次温調液を流し、二次液路側に一次温調液よりも温度が低い二次温調液を流し、第二の円弧溝の円弧長さを第一の円弧溝の円弧長さよりも長く設定し、回転体が回転する際に、回転体側液路が前記第一の円弧溝に連通し続いて前記第二の円弧溝に連通することを特徴とするロータリ式射出成形機。
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