JP4989576B2 - 水道管の洗浄方法 - Google Patents

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Description

本発明は、地中に埋設している水道管に洗管ピグを圧送して、洗管ピグでもって水道管の内面を擦り洗いする洗浄方法に関する。
地中の水道管に洗管ピグを挿入し、これを水道水で圧送して水道管の内面を擦り洗いする方法とこれに使用する洗管ピグは開発されている。(特許文献1ないし4参照)
特開平10−314689号公報 特開平11−253902号公報 特開平9−268642号公報 特開平9−268643号公報
これらの特許文献に記載される洗浄方法は、洗管ピグを水道管内に圧送して、洗管ピグの表面で水道管の内面を擦って洗浄する。この方法は、簡単に地中の水道管を洗浄できる。ただ、この洗浄方法は、水道管に洗管ピグを入れるために、水道管に挿入管と排出管を連結している。挿入管と排出管を連結するために、地面を掘り起こして水道管を地上に表出し、この状態で水道管に挿入管と排出管を連結する必要があり、この工程に非常に手間がかかる欠点がある。
本発明は、この欠点を解決することを目的に開発されたもので、本発明の大切な目的は、水道管に洗管ピグの挿入管や排出管を連結することなく、水道管に洗管ピグを挿入し、また、水道管から洗管ピグを取り出しして、極めて簡単かつ容易に、しかも能率よく水道管を洗浄する水道管の洗浄方法を提供することにある。
本発明の水道管の洗浄方法は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
水道管の洗浄方法は、水道管1に連結している送り込み側の消火栓と空気管と泥吐き部のいずれかからなる分岐管2から洗管ピグ3を挿入し、挿入された洗管ピグ3を圧送する加圧流体を分岐管2に供給して、この加圧流体で洗管ピグ3を分岐管2から水道管1内に移送し、さらに加圧流体でもって水道管1に洗管ピグ3を圧送して、洗管ピグ3でもって水道管1の内面を擦り洗いし、水道管1を擦り洗いした洗管ピグ3を、水道管1から取り出し側の分岐管2に移送して外部に取り出す。この洗浄方法は、後端を回転動力源52に連結して先端に回転洗浄具50を連結している可撓性線材51を、分岐管2から水道管1に挿通して先端の回転洗浄具50を水道管1内に挿入し、回転動力源52で可撓性線材51を介して回転洗浄具50を回転して水道管1の内面の異物を除去し、その後、洗管ピグ3を分岐管2から水道管1に挿入して洗管ピグ3で水道管1を擦り洗いする。
本発明の水道管の洗浄方法は、洗管ピグ3を水道管1から分岐管2に、または分岐管2から水道管1に移送する湾曲ガイド部41を有するガイドベラ40を、分岐管2から水道管1の連結部9に向かって挿入し、このガイドベラ40に沿って、先端に回転洗浄具50を連結している可撓性線材51を挿入して、水道管1の異物を除去する。この洗浄方法は、ガイドベラ40を、先端に回転洗浄具50を連結している可撓性線材51の挿入と、洗管ピグ3の分岐管2と水道管1との間の移送ガイドに併用する。
さらに、本発明の請求項の水道管の洗浄方法は、回転洗浄具50に回転ブラシ53を使用する。
本発明の請求項の水道管の洗浄方法は、分岐管2から水道管1に挿入する洗管ピグ3に、本体ピグ4の先端にロッド状又は紐状の折曲部5を介してガイドピグ5を連結している洗管ピグ3を使用する。
さらに、本発明の請求項の水道管の洗浄方法は、分岐管2から水道管1に挿入する洗管ピグ3に、本体ピグ4の先端に折曲部6を介して、外径を80mmよりも太い円柱状または球形状のガイドピグ5を連結している洗管ピグ3を使用する。
本発明の請求項の水道管の洗浄方法は、分岐管2に補修弁28を連結している水道管1を洗浄する方法であって、回転洗浄具50を補修弁28に通過させて分岐管2から水道管1に挿入して洗浄する。
本発明の請求項の水道管の洗浄方法は、補修弁28を閉じる状態で、両フランジ短管10の第1フランジ10Aを補修弁28を介して分岐管2に連結し、他方のフランジ10bである第2フランジ10Bには止水フランジ蓋56を固定し、両フランジ短管10の内部に回転洗浄具50を配置して、この回転洗浄具50に連結している可撓性線材51を止水フランジ蓋56に回転できるが水密構造として貫通させる準備工程と、補修弁28を開いて回転洗浄具50を両フランジ短管10から分岐管2を通過して水道管1に挿入して水道管1を洗浄する洗浄工程と、回転洗浄具50を分岐管2から両フランジ短管10内に後退させた後、補修弁28を閉じる回収工程とで水道管を洗浄する。
本発明の請求項の水道管の洗浄方法は、両フランジ短管10に排水弁57を連結して、排水弁57で排水しながら回転洗浄具50で水道管1を洗浄する。
本発明の水道管の洗浄方法は、水道管に洗管ピグの挿入管や排出管を連結することなく、水道管に洗管ピグを挿入し、また水道管から洗管ピグを取り出しして、極めて簡単かつ容易に、しかも能率よく水道管を洗浄できる特長がある。とくに、本発明の洗浄方法は、古くて内面に多量の異物が付着する水道管をも簡単に能率よく洗浄できる特徴がある。それは、本発明の洗浄方法が、先端に回転洗浄具を連結している可撓性線材を分岐管から水道管に挿通して、先端の回転洗浄具を水道管の内部に挿入し、この状態で可撓性線材で回転洗浄具を回転して水道管の内面の異物を除去し、綺麗になった水道管に洗管ピグを入れて擦り洗いし、擦り洗いした洗管ピグを分岐管から取り出すからである。
とくに、本発明の洗浄方法は、水道管にすでに連結している消火栓と空気管と泥吐き部のいずれかからなる分岐管を利用することに加えて、水道管の分岐管に連結される部分を回転洗浄具で綺麗にした後、洗管ピグを水道管に挿入し、また水道管から洗管ピグを取り出しするので、簡単かつ容易に、しかも能率良く水道管を洗浄できる。
さらに、本発明の洗浄方法は、分岐管から水道管の連結部に向かって、ガイドベラを挿入し、このガイドベラに沿って先端に回転洗浄具を連結している可撓性線材を挿入する。とくに、この洗浄方法は、ガイドベラを、先端に回転洗浄具を連結している可撓性線材の挿入と、分岐管と水道管の間の洗管ピグの移送ガイドに併用するので、ガイドベラでもって、回転洗浄具のある可撓性線材をスムーズに分岐管から水道管に挿入でき、また、洗管ピグを分岐管と水道管との間でスムーズに移送できる。
さらに、本発明の請求項の洗浄方法は、回転洗浄具に回転ブラシを使用するので、水道管の内面に付着するサビ瘤などの異物を能率よく除去できる。
さらに、本発明の請求項の洗浄方法は、水道管の内面を効率よく洗浄しながら、細い分岐管と太い水道管にスムーズに洗管ピグを移送して、簡単に能率よく、しかも詰まらないように取り出しできる特長がある。それは、この洗浄方法が、本体ピグの先端に折曲部を介して本体ピグよりも小さい外形のガイドピグを連結している洗管ピグを使用するからである。この構造の洗管ピグは、水道管から分岐管に移送する状態において、細い分岐管にガイドピグがあって、本体ピグが水道管にある状態で、分岐管のガイドピグを加圧流体で圧送させて、折曲部を介して水道管内の本体ピグを引っ張って分岐管に移送できる。したがって、水道管から細い分岐管にスムーズに洗浄ピグを移送させて効率よく洗浄できる。
本発明の請求項の水道管の洗浄方法は、補修弁を介して分岐管に連結される両フランジ短管を止水フランジ蓋で閉塞しながら、止水フランジ蓋を水密に貫通する可撓性線材で回転洗浄具を回転させて洗浄するので、可撓性線材の挿通部分における水漏れを防止しながら、回転洗浄具を水道管に挿入して水道管を洗浄できる。とくに、両フランジ短管の第1フランジを補修弁を介して分岐管に連結し、第2フランジに止水フランジ蓋を固定するので、この止水フランジ蓋を取り外すことで、洗管ピグの挿入や取り出しを簡単かつ容易にして、洗管ピグでもって能率よく水道管を洗浄できる。
さらに、本発明の請求項の洗浄方法は、両フランジ短管に排水弁を連結して、排水弁で排水しながら回転洗浄具で水道管を洗浄するので、発生する汚濁水を排水弁から排水しながら洗浄できる。とくに、この洗浄方法は、汚濁水を排水弁から排水しながら洗浄できることから、水道管内を有圧の状態として、すなわち断水することなく、水道管や分岐管を回転洗浄具で洗浄できる。このように、水道管を有圧の状態で回転洗浄具で洗浄する方法は、洗管ピグで洗浄する前工程となる回転洗浄具による洗浄に、制限のある断水時間を費やすことなく、いいかえると、洗管ピグで水道管を洗浄する作業に必要な断水時間を十分に確保しながら水道管を回転洗浄具で洗浄できる。さらに、水道管の断水時間に制限を受けることなく回転洗浄具で水道管を洗浄できるので、回転洗浄具による洗浄に十分な時間をかけて、確実かつ綺麗に洗浄できる特徴もある。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための水道管の洗浄方法とこれに使用する洗管ピグを例示するものであって、本発明は洗浄方法と洗管ピグを以下に特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図1に示すように、地中に埋設している水道管1は、分岐管2を連結している。分岐管2は、たとえば、消火栓と空気管と泥吐き部のいずれかである。水道管1は、これらの分岐管2を所定の間隔で連結している。これらの分岐管2は、先端を地上に設けている。水道管1に連結しているこれらの分岐管2を利用して、洗管ピグ3を分岐管2から水道管1に入れ、また水道管1を洗浄した洗管ピグ3を水道管1から外部に取り出す。これらの分岐管2は、先端を地面から表出させているので、ここから洗管ピグ3を水道管1に入れることによって、地面を掘り起こすことなく地中に埋設する水道管1に洗管ピグ3を入れることができ、また地中の水道管1から洗管ピグ3を外部に取り出しできる。水道管1に入れられた洗管ピグ3は、加圧流体で圧送されて水道管1の内部を移動する。移動する洗管ピグ3は、表面で水道管1の内面を擦り、水道管1の内面に付着する汚れや異物、あるいは錆等を除去して綺麗に洗浄する。
水道管1の特定の領域を洗管ピグ3で洗浄するとき、水道管1に洗管ピグ3を入れる分岐管2の外側と、水道管1から洗管ピグ3を取り出す分岐管2の外側を仕切弁8で閉塞する。一対の仕切弁8で水道管1の特定の領域を閉塞する状態で、図2に示すように、分岐管2から水道管1に向かってガイドベラ40を挿入した後、水道管1と分岐管2との連結部9の内面を回転洗浄具50で綺麗にしてこれを分岐管2から取り出し、その後、図3に示すように、分岐管2に洗管ピグ3を入れ、この洗管ピグ3の背面に加圧流体を供給して、洗管ピグ3をガイドベラ40の湾曲ガイド部41で案内しながら、分岐管2から水道管1に移送し、さらに水道管1の内部を移動させる。水道管1を洗浄した洗管ピグ3は、図5に示すように、続いて供給される加圧流体で、水道管1から分岐管2に圧送され、この分岐管2から外部に排出される。このとき、図4に示すように、取り出し側の分岐管2にも水道管1に向かってガイドベラ40を挿入して水道管1の内面を回転洗浄具50で綺麗にして、ガイドベラ40を残して回転洗浄具50を取り出し、取り出さないガイドベラ40の湾曲ガイド部41でもって、水道管1から分岐管2にスムーズに洗管ピグ3を移送する。
加圧流体で水道管1を圧送される洗管ピグ3は、表面で水道管1の内面を擦り洗いしながら移動する。汚れの甚だしい水道管1は、洗管ピグ3を水道管1内に複数回移送する。繰り返し水道管1の内部に圧送される洗管ピグ3は、通過する毎に水道管1の内面を擦り洗いして綺麗にする。したがって、洗管ピグ3を水道管1に通過させる回数を多くして、水道管1の内面をより綺麗に洗浄できる。
洗管ピグ3は、水道管1の内面に押圧される状態で移動して、水道管1の内面を綺麗に擦り洗いする。洗管ピグ3が水道管1の内面を押圧する力が弱くなると、能率よく擦り洗いできなくなる。したがって、洗管ピグ3は、弾性変形できる材料を水道管1の内径よりも太く加工して製作される。洗管ピグ3の外形と弾性は、水道管1内を圧送して移送でき、かつ水道管1の内面を所定の圧力で押圧して綺麗に擦り洗いできるように製作される。この洗管ピグ3は、水道管1の内部を圧送できるが、水道管1から細い分岐管2に移送するのが難しい。さらに分岐管2は、連結部9であるT字状のチーズを介して水道管1に連結されるので、水道管1から分岐管2に移送される洗管ピグ3は、水道管1と分岐管2の境界で移送方向を90度変更する必要があり、このことが、洗管ピグ3の移送を難しくする。
水道管1から分岐管2に、また分岐管2から水道管1に洗管ピグ3をスムーズに移送するために、図3と図5の鎖線で示すように、分岐管2から水道管1に向かってガイドベラ40が挿入される。ガイドベラ40は、図6と図7に示すように、取り出し側の分岐管2や送り込み側の分岐管2から水道管1に向かって挿入されて、分岐管2から水道管1の底面に沿って湾曲する湾曲ガイド部41を先端に設けている。
ガイドベラ40は、弾性変形できる板材、たとえば硬質のプラスチックや金属板で製作される。ガイドベラ40は、できる限り薄くして、洗管ピグ3をスムーズに移送できるようにする。ガイドベラ40の厚さは、たとえば、2mm以下、好ましくは1mm以下とする。厚すぎると、洗管ピグ3を移送する分岐管2や水道管1の実質的な内径を細くして、スムーズに移送できなくなるからである。ただ、ガイドベラ40が薄すぎると十分な強度を実現できず、移送する洗管ピグ3で曲がってスムーズに移送できなくなる。したがって、ガイドベラ40は、洗管ピグ3を水道管1から分岐管2に、また分岐管2から水道管1にスムーズに案内するように、たとえば0.1mm以上、好ましくは0.2mm以上、さらに好ましくは0.5mm以上とする。ただし、ガイドベラ40は、使用する材質により強度が異なるので、厚さを前述の範囲には特定しない。弾性金属板からなるガイドベラは、硬質プラスチックのガイドベラに比較して十分な強度を有するので、薄くして十分な強度を実現する。弾性変形する板材からなるガイドベラ40は、分岐管2から水道管1に挿入するときに、先端の湾曲ガイド部41を分岐管2を通過できる直線状に弾性変形できる。直線状に弾性変形されて分岐管2を通過する湾曲ガイド部41は、分岐管2と水道管1との境界まで挿入されて、先端を水道管1の底面に接触させる位置まで挿入されると、水道管1の底面の水平面から分岐管2の内面の垂直面に沿って湾曲する形状に復元する。
ガイドベラ40は、水道管1と分岐管2の境界に湾曲ガイド部41を配置して、この湾曲ガイド部41でもって、水道管1から分岐管2に、また分岐管2から水道管1に洗管ピグ3をスムーズに移送する。したがって、湾曲ガイド部41は、図2ないし図7に示すように、先端の接線方向を水道管1の底面の水平方向として、他端の接線方向を分岐管2の内面の垂直方向とするように内側に湾曲している。湾曲ガイド部41が湾曲する曲率半径(r)は、好ましくは水道管1の直径(D1)にほぼ等しくする。曲率半径(r)を水道管1の直径(D1)とする湾曲ガイド部41は、水道管1から分岐管2に、また分岐管2から水道管1にスムーズに洗管ピグ3を移送できる。さらに、ガイドベラは、湾曲ガイド部の曲率半径(r)を水道管の直径(D1)よりも大きくして、洗管ピグを水道管から分岐管に、また分岐管から水道管によりスムーズに移送できる。湾曲ガイド部の曲率半径(r)を大きくするガイドベラは、弾性変形する板材で製作して、分岐管に挿入するときには、分岐管を通過できる直線状に弾性変形して、湾曲ガイド部を分岐管と水道管の境界まで挿入する。ただし、ガイドベラは、湾曲ガイド部の曲率半径(r)を分岐管の直径(D2)に等しくし、さらに分岐管の直径(D2)よりも小さくして、洗管ピグを水道管から分岐管に、また分岐管から水道管に移送することもできる。したがって、本発明は、湾曲ガイド部の曲率半径(r)を前記の範囲に特定するものではないが、好ましくは、湾曲ガイド部の曲率半径(r)を大きくして、洗管ピグを水道管と分岐管にスムーズに移送する。
ガイドベラ40は、図8に示すように、長手方向に直交する方向の断面形状である横断面形状を、分岐管2と水道管1の内面に沿う溝型に湾曲する形状としている。図のガイドベラ40の幅(W)は、分岐管2と水道管1の全周の1/2に沿う幅よりも狭く、また分岐管2と水道管1の全周の1/4に沿う幅よりも広くしている。ただ、ガイドベラの幅(W)は、分岐管と水道管の全周の1/4に沿う幅よりも狭くすることもできる。ガイドベラ40は、幅(W)を広くして、洗管ピグ3をスムーズに水道管1から分岐管2に、また分岐管2から水道管1に移送できる。ただ、ガイドベラは、幅(W)が広くなると、分岐管に通過させる湾曲ガイド部を、直線状に弾性変形させるのが難しくなる。反対にガイドベラは、幅(W)を狭くして、分岐管に通過させる湾曲ガイド部を直線状に弾性変形しやすくできる。このため、幅(W)の狭いガイドベラは、湾曲ガイド部の曲率半径(r)を大きくできる。湾曲ガイド部の曲率半径(r)が大きいことは、洗管ピグを水道管と分岐管とにスムーズに移送でき、またガイドベラの幅(W)が狭いことは、洗管ピグを水道管と分岐管とにスムーズに移送するのを難しくする。したがって、ガイドベラ40の幅(W)は、湾曲ガイド部41の曲率半径(r)を考慮し、さらにガイドベラ40の材質等を考慮して最適値に設定される。
さらに、図9ないし図11に示すガイドベラ40は、湾曲ガイド部41を、縦に伸びる複数の切り込み46でもって複数の櫛片47に分割している。図のガイドベラ40は、湾曲ガイド41を7本に分割する櫛片47としている。ただし、ガイドベラは、湾曲ガイド部を4〜15本に分割された櫛片とすることもできる。このガイドベラ40は、所定の幅の弾性金属板で製作される。所定の幅の弾性金属板は、横断面形状を分岐管2と水道管1の内面に沿う溝型に湾曲する形状としている。このガイドベラ40は、金属板の幅(W)を、分岐管2の全周の1/2に沿う幅よりも狭く、また分岐管2の全周の1/4に沿う幅よりも広くしている。分割された複数の櫛片47からなる湾曲ガイド部41は、後端から先端に向かって次第に切り込み46の横幅を広くする形状に弾性的に拡開している。弾性的に拡開される櫛片47の先端の全幅(H)は、水道管1の全周に沿う幅の約半分としている。ただし、拡開される櫛片の先端の全幅(H)は、水道管の全周に沿う幅の約1/4よりも広く、3/4よりも狭くすることができる。
以上のガイドベラ40は、図10の矢印で示すように、櫛片47の切り込み幅を狭くするように変形させて全体の横幅を狭くして、湾曲ガイド部41を分岐管2から水道管1に挿入する。複数の櫛片47に分割された湾曲ガイド部41は、分岐管2から太い水道管1に挿入されると、櫛片47が弾性復元力で水道管1の内部で拡開される。水道管1に挿入されてその内部で櫛片47を拡開状態とする湾曲ガイド部41は、太い水道管1から細い分岐管2に洗管ピグ3をスムーズに案内し、また、細い分岐管2から太い水道管1に洗管ピグ3をスムーズに案内する。それは、分割された櫛片47が、分岐管2から水道管1に次第に拡開して、洗管ピグ3を分岐管2から水道管1に、また水道管1から分岐管2に案内するからである。このガイドベラ40は、分岐管2から引き上げるときに、分割された櫛片47が互いに接近するように弾性変形して、水道管1よりも細い分岐管2からスムーズに引き抜きできる。
図2ないし図5に示すガイドベラ40は、送り込み側の分岐管2あるいは取り出し側の分岐管2の開口端に連結された補修弁28に、両フランジ短管10を介して三フランジY字管11を連結した後、三フランジY字管11の直管11Aから、水道管1に向かって挿入している。このガイドベラ40は、詳細には後述するが、洗管ピグ3を送り込み側の分岐管2から水道管1に移送するときに、送り込み側の分岐管2に挿入され、水道管1を洗浄した洗管ピグ3を、水道管1から取り出し側の分岐管2に移送させるときに、取り出し側の分岐管2に挿入される。したがって、ひとつのガイドベラ40を使用して、送り込み側の分岐管2と取り出し側の分岐管2の両方に使用しながら水道管1を洗浄できる特長がある。
ただ、本発明は、送り込み側の分岐管と取り出し側の分岐管の所定の位置にガイドベラを固定した状態で、洗管ピグを水道管内で移送して洗浄することもできる。このことを実現するガイドベラの一例を、図12ないし図14に示す。これらの図に示すガイドベラ40は、上端部の外周に沿って、水平方向に延びる鍔部42を設けている。このガイドベラ40は、図12、図13、図16及び図17に示すように、分岐管2の開口端に連結された補修弁28の上端のフランジ28bと、両フランジ短管10の下端のフランジ10bとで鍔部42を挟着して定位置に固定される。このガイドベラ40は、鍔部42から湾曲ガイド部41の先端までの長さ(T)が、挟着される補修弁28の上端から水道管1の底面までの距離と等しくなるように設計される。この構造で分岐管2に挿入されて、定位置に固定されるガイドベラ40は、洗管ピグ3を分岐管2から水道管1に、又は水道管1から分岐管2に移送させる場合においても、ガイドベラ40の位置がずれることなく、洗管ピグ3を確実に案内して、能率良く移送できる。
さらに、図12ないし図14に示すガイドベラ40は、鍔部42よりも上端部を、上端に向かって広がるテーパー状に成形している。このように、上端部をテーパー部43とするガイドベラ40は、図に示すように、テーパー部43の外周面を、両フランジ短管10のテーパー管10aの内面に沿う状態で配置できる。このガイドベラ40は、とくに、送り側において、テーパー部43の内面に沿って、洗管ピグ3を無理なく分岐管2に移送できる特長がある。ただ、ガイドベラは、必ずしも上端部にテーパー部を設ける必要はない。
さらに、図12ないし図14に示すガイドベラ40は、補修弁28の弁本体28aに挿入される部分を細く成形して幅狭部44としている。これは、分岐管2の内径よりも細い補修弁28の弁本体28aの内面に沿ってガイドベラ40を配置するためである。このように、幅狭部44を有するガイドベラ40は、幅狭部44の外周面を補修弁28の弁本体28aの内面に沿う状態で無理なく配置して、洗管ピグをスムーズに移送できる。ただ、ガイドベラは、必ずしもこの幅狭部を設ける必要はない。たとえば、補修弁の弁本体の内径が分岐管の内径と等しい場合は、幅狭部を設けることなく、ガイドベラの外周面を補修弁の内面に沿う状態で配置でき、また、弁本体の内径が分岐管の内径より細い場合においても、弾性変形するガイドベラによって、ガイドベラの外周面を弁本体の内面に沿う状態で配置できるからである。
さらに、図12ないし図15に示すガイドベラ40は、分岐管2に挿入した状態で、分岐管2の内面と対向する本体部45の幅(W)を分岐管2の全周のほぼ1/2に沿う幅としている。さらに、このガイドベラ40は、図12と図15に示すように、湾曲ガイド部41における幅を狭くして、湾曲ガイド部41を板状に近似させている。この形状のガイドベラ40は、ここを通過する洗管ピグ3をスムーズに方向転換させて、水道管1から分岐管2に、あるいは分岐管2から水道管1に速やかに移送できる特長がある。さらに、このガイドベラ40は、分岐管2に挿入するときに、湾曲ガイド部41を無理なく直線状に弾性変形できる特長がある。ただ、ガイドベラは、湾曲ガイド部における幅を狭くすることなく、全体の幅を等しくすることもできる。
さらに、図12のガイドベラ40は、湾曲ガイド部41の曲率半径(r)を、分岐管2の直径(D2)にほぼ等しくしている。このガイドベラ40は、分岐管2に挿通するときに、先端の湾曲ガイド部41を直線状に弾性変形させることなく挿入でき、あるいは、弾性変形させる量を少なくできる特長がある。ただ、湾曲ガイド部の曲率半径(r)は、これよりも小さくすることも、大きくすることもできる。
水道管1は、分岐管2との連結部9で洗管ピグ3をスムーズに移送することが大切である。それは、この部分で洗管ピグ3の移送方向を直角に曲げることから、この部分で洗管ピグ3が詰まりやすいからである。とくに、洗管ピグ3で洗浄する水道管1は、年月が経過して内面にサビ瘤等の異物が付着していることから、分岐管2との連結部9を綺麗にして洗管ピグ3をスムーズに移送することが大切である。とくに、異物は水道管1の底面に堆積しやすいので、水道管1の底面を綺麗にして洗管ピグ3をスムーズに移送することが大切である。
図18は、水道管1の内面を綺麗にする方法を示している。この図において、水道管1の内面は回転洗浄具50で擦り洗いされる。この回転洗浄具50は可撓性線材51の先端に連結されて、可撓性線材51で回転される。可撓性線材51は、後端をモータやエンジン等の回転動力源52に連結して、これらの回転動力源52で回転される。さらに、可撓性線材51は、好ましくは可撓性のチューブ54に挿入している。
図18の回転洗浄具50は回転ブラシ53である。回転ブラシ53は、回転軸に無数の金属線を放射状に固定している。回転ブラシ53は、回転されて金属線の先端で水道管1の内面を擦り洗いする。ただし、回転洗浄具には、回転して水道管の内面を擦り洗いできるすべてのもの、たとえば繊維の表面に研磨材を付着している不織布、研磨材を付着しない不織布、軟質のプラスチック発泡体、回転軸に放射状に無数の研磨シートを連結している回転ペーパーなども使用できる。回転洗浄具50は、図2と図4に示すように、分岐管2から水道管1に挿入される。変形できる線材や可撓性の研磨紙を回転軸に放射状に連結している回転洗浄具、すなわち回転軸に可撓性材を放射状に固定している回転洗浄具50は、回転時に遠心力で外径を大きくできる。したがって、この回転洗浄具50は、細い分岐管2から太い水道管1に案内して、水道管1の内面を広い面積で効率よく擦り洗いできる。また、不織布や軟質のプラスチック発泡体からなる弾性変形できる回転洗浄具は、細い分岐管を通過するときには細くなり、太い水道管に入れられると弾性的に復元力で太くなるので、水道管の内面を広い面積で効率よく擦り洗いできる。
可撓性線材51は、回転動力源52に回転されて回転洗浄具50を回転する。したがって、変形できるが回転力を伝達できる可撓性の金属線や硬質のプラスチック線が使用される。可撓性線材51は、分岐管2から水道管1に挿入されて分岐管2と水道管1との連結部9で湾曲し、この湾曲された状態にあって回転洗浄具50を回転させる。分岐管2と水道管1との連結部9で所定の曲率半径で直角に曲がる可撓性線材51は、回転洗浄具50を分岐管2との連結部9から水道管1内に深く挿入できる。このため、この可撓性線材51は、水道管1の内部に深く回転洗浄具50を挿入してこれを回転して、水道管1を連結部9から深く奥まで擦り洗いできる。
可撓性線材51は、回転洗浄具50を水道管1の所定の位置に挿通できる長さを有する。この可撓性線材51は、図2、図4、及び図18に示すように、分岐管2の外部で後端を回転動力源52に連結する。回転動力源52は、可撓性線材51の後端を掴むチャック55を有し、このチャック55で可撓性線材51を掴んで回転させる。
可撓性線材51を被覆する可撓性のチューブ54は、内部に回転洗浄具50を回転できるように挿通して、それ自体は変形できる可撓性を有すパイプである。この可撓性のチューブ54は、金属線や金属板を螺旋状に巻いて筒状として表面をプラスチックで被覆して製作される。ただ、この可撓性のチューブは、変形できる硬質のプラスチックパイプも使用できる。表面が可撓性のチューブ54で被覆される可撓性線材51は、分岐管2から水道管1に挿入して表面が回転しない。このため、回転する可撓性線材51が回転洗浄具50で水道管1を擦り洗いするときに、分岐管2や水道管1の接触部を損傷させない。ただ、可撓性線材は必ずしも可撓性のチューブで被覆する必要はない。
先端に回転洗浄具50を有する可撓性線材51は、ガイドベラ40を挿入した後、分岐管2に挿入される。ガイドベラ40は、先端に回転洗浄具50を連結している可撓性線材51を分岐管2から水道管1にスムーズに案内する。このため、先端に回転洗浄具50を連結している可撓性線材51は、好ましくはガイドベラ40を入れた状態で、分岐管2から水道管1に挿入される。ただ、ガイドベラを挿入することなく、先端に回転洗浄具50を連結している可撓性線材51を分岐管2から水道管1に挿入することもできる。この方法は、可撓性線材51の先端部を分岐管2から水道管1の方向に湾曲するように変形し、可撓性線材51を回転することなく分岐管2から水道管1に挿入してスムーズに案内できる。
さらに、図19と図20は、太い水道管1から細い分岐管2によりスムーズに移送できる独特の構造の洗管ピグ3を示す。この図の洗管ピグ3は、本体ピグ4と、この本体ピグ4の先端に、折曲部6を介して連結している本体ピグ4よりも小さい外形のガイドピグ5とを備える。
本体ピグ4は、弾性変形材を円柱状に加工した弾性柱の表面に研磨層7を設けている。図の本体ピグ4は、先端部をテーパー状に細くしている。この本体ピグ4は、凹凸のある水道管1の内部をスムーズに引っかかることなく圧送される。また、分岐管2から水道管1に、また水道管1から分岐管2にスムーズに移送される。弾性柱の弾性変形材は、ウレタン樹脂やEVA等の軟質の合成樹脂発泡体である。合成樹脂発泡体は独立気泡を有する発泡体、または連続気泡を有する発泡体である。独立気泡を有する合成樹脂発泡体は、液体や気体の透過が少なく、加圧流体を透過させないので効率よく圧送できる。また、連続気泡の合成樹脂発泡体は、変形率を大きくして、水道管から細い分岐管にスムーズに移送できる。弾性変形材は、合成樹脂発泡体に代わって、ゴム状弾性体を気密に閉塞して、内部に気体を充填する構造等とすることもできる。
弾性柱の表面に設けている研磨層7は、繊維表面に研磨粒を付着した不織布が使用できる。この研磨層7は凹部のある水道管1の内面に面接触して、水道管1の内面を綺麗に擦り洗いできる。ただ、研磨層は、弾性柱の表面に研磨粒を付着して設けることもできる。また、本体ピグは、弾性柱を成形する合成樹脂発泡体に研磨粒を添加して発泡成形して、弾性柱の全体に研磨粒を分布することもできる。この本体ピグは、摩耗して小さくなっても、次々と表面に新しい研磨層ができるので、摩耗しても効果的に擦り洗いできる。
本体ピグ4は、水道管1の内面に圧送されて擦り洗いできるように、外径を水道管1の内径よりも大きく、たとえば水道管1の内径の1.2倍以上、さらに好ましくは1.5倍以上とする。本体ピグが太すぎると、水道管1内をスムーズに圧送できなくなり、また水道管1から細い分岐管2への移動が難しくなる。したがって、本体ピグ4の外径は、たとえば水道管1の内径の3倍以下、好ましくは2倍以下とする。本体ピグ4の水道管1に対する外径は、弾性柱に柔軟な弾性変形材を使用する場合は太くし、反対に硬い弾性変形材を使用する場合は細くする。また、水道管内の汚れの程度が甚だしく、実質的な内径が細くなっている水道管には、最初に細い本体ピグを圧送して擦り洗いし、次第に太い本体ピグを圧送して綺麗に擦り洗いする。したがって、本体ピグの外径は、弾性柱の弾性と水道管の内径と水道管の汚れの程度を考慮して最適な太さに設計される。
以上の洗管ピグ3は、折曲部6を、可撓性のある軟質ウレタン樹脂等の軟質プラスチックをロッド状に成形したものとしている。プラスチックでロッド状に成形している折曲部6は、一端を本体ピグ4に埋設して連結し、他端をガイドピグ5に埋設して連結している。この折曲部6は、本体ピグ4とガイドピグ5に埋設する部分に複数の枝6Aを突出するように設けている。この形状の折曲部6は、本体ピグ4とガイドピグ5に抜けないように連結できる。
ロッド状の折曲部6は、本体ピグ4とガイドピグ5とを離して連結すると共に、細長いロッド部を曲がりやすくする。この構造の洗管ピグ3は、ガイドピグ5と本体ピグ4を分岐管2から水道管1に、また水道管1から分岐管2にスムーズに移送できる。とくに、水道管1から細い分岐管2にスムーズにガイドピグ5と本体ピグ4を移送できる。それは、分岐管2にガイドピグ5があって、本体ピグ4が水道管1にある状態で、分岐管2のガイドピグ5が加圧流体に圧送されて、折曲部6を介して水道管1内の本体ピグ4を引っ張って分岐管2に移送できるからである。また、ガイドピグ5が水道管1から分岐管2に移送されるときに、細長いロッド状の折曲部6が曲がりやすく、ガイドピグ5を水道管1から分岐管2にスムーズに移送できる効果もある。さらに、ロッド状の折曲部6は、ガイドピグ5が分岐管2に、本体ピグ4が水道管1内にあるとき、本体ピグ4が加圧流体で圧送されてロッド状の折曲部6を後ろから押すことも、ガイドピグ5と本体ピグ4をスムーズに移送することに効果がある。
ただし、洗管ピグは、折曲部をロッド状には特定しない。折曲部は、たとえば、図示しないが、自由に変形できる紐状とすることもできる。紐状の折曲部は、ガイドピグが分岐管にある状態で、本体ピグを水道管に位置させる長さ、たとえば本体ピグの外径よりも長くする。折曲部を紐状とする洗管ピグは、加圧流体で圧送される分岐管のガイドピグが、紐状の折曲部を介して水道管の本体ピグを引っ張って、水道管から分岐管に移送させる。紐状の折曲部は、変形しやすいので、ガイドピグが水道管から分岐管に移送するときに曲がりやすく、ガイドピグを水道管から分岐管にスムーズに移送できる。
さらに、洗管ピグ3は、折曲部6を、本体ピグ4とガイドピグ5に一体構造とすることもできる。図21に示す洗管ピグ3は、本体ピグ4と折曲部6とガイドピグ5の全体を合成樹脂発泡体で一体的に成形している。この構造は、安価に多量生産できる。この折曲部6は、本体ピグ4とガイドピグ5を成形する合成樹脂発泡で成形される。この洗管ピグ3は、折曲部6をガイドピグ5よりも細く成形して、曲がりやすくしている。
ガイドピグ5は、水道管1を洗浄するためのものではなく、本体ピグ4を水道管1から分岐管2に引っ張り上げるために設けている。したがって、ガイドピグ5は、分岐管2内をスムーズに圧送される外径に製作される。水道管1に連結している分岐管2の内径は、ほとんどが75mmである。ガイドピグ5は、この内径の分岐管2に加圧流体で圧送されるように、外径を80mm〜150mmとする。ガイドピグ5は、本体ピグ4と同じように、分岐管2の内面に弾性的に押圧される状態で、加圧流体に圧送される。
ガイドピグ5は、本体ピグ4と同じように、弾性変形材を円柱状に加工して製作される。弾性変形材は、ウレタン樹脂やEVA等の軟質の合成樹脂発泡体である。弾性変形材は、合成樹脂発泡体に代わって、ゴム状弾性体を気密に閉塞して、内部に気体を充填する構造とすることもできる。図のガイドピグ4は円柱状としているが、ガイドピグは、必ずしも円柱状とする必要はなく、分岐管内をスムーズに圧送できる他の外形とすることもできる。ガイドピグは、図示しないが、球形状とすることもできる。球形状のガイドピグは、外径である直径を80mm〜150mmとすることができる。さらに、ガイドピグは、側面の一部にテーパー面を有する円柱状や円錐台形状とすることもできる。これらのガイドピグも、底面の外径を80mm〜150mmとして分岐管内をスムーズに圧送できる。
以上の構造の洗管ピグ3は、本体ピグ4の先端に折曲部6を介して本体ピグ4よりも小さい外形のガイドピグ5を連結した構造としている。この構造の洗管ピグ3は、水道管1から分岐管2に移送する状態において、細い分岐管2にガイドピグ5があって、本体ピグ4が水道管1にある状態で、分岐管2のガイドピグ5を加圧流体で圧送させて、折曲部6を介して水道管1内の本体ピグ4を引っ張って分岐管2に移送できる。また、分岐管2から水道管1に移送する状態において、分岐管2に本体ピグ4があって、ガイドピグ5が水道管1に侵入する状態で、ガイドピグ5を優先して水道管1内で移送させて、折曲部6を介して本体ピグ4を引っ張って水道管1に移送できる。したがって、以上の構造の洗管ピグ3は、水道管1から細い分岐管2に、また分岐管2から水道管1にスムーズに洗管ピグ3を移送させて効率よく洗浄できる。ただ、洗管ピグは、以上の構造に特定せず、ガイドピグのない洗管ピグを使用して、洗管ピグを水道管から分岐管に、また分岐管から水道管に移送して、水道管を効率よく洗浄することもできる。
本発明の洗浄方法は、以下のようにして地中に埋設している水道管1を洗浄する。
(1)図1に示すように、洗管ピグ3で洗浄する領域の両側、すなわち送り込み側の分岐管2の外側と、取り出し側の分岐管2の外側に連結している仕切弁8を閉弁する。
(2)分岐管2の上端に連結された補修弁28と消火栓等を連結しているフランジの止ネジを外して、送り込み側と取り出し側の消火栓等を外して、分岐管2に連結された補修弁28の上端を開口する。
(3)図2と図3に示すように、送り込み側の分岐管2に連結された補修弁28の開口端に、両フランジ短管10を介して三フランジY字管11を連結する。さらに、図4と図5に示すように、取り出し側の分岐管2に連結された補修弁28の開口端に、両フランジ短管10を介して三フランジY字管11を連結する。
両フランジ短管10は、テーパー管10aの両端にフランジ10bを設けている。テーパー管10aは、分岐管2に向かって内径を次第に細くして、三フランジY字管11から挿入される洗管ピグ3を分岐管2に無理なく案内する。したがって、このテーパー管10aは、下端の内径を分岐管2と同じとし、上端の内径を、三フランジY字管11の下端と同じ内径としている。たとえば、図2ないし図5の三フランジY字管11は、下端の内径を100mmとするので、テーパー管10aは、上端の内径を100mm、下端の内径を75mmとしている。三フランジY字管11は、下端の内径を100mm、上端と分岐端の内径を125mmとしている。
図3に示す送り込み側の三フランジY字管11は、直管11Aの上端に開閉弁12を介して、加圧流体源24に連結するカップリング13を連結している。分岐管11Bの開口端にも開閉弁14を介して加圧流体源25に連結するカップリング15を連結している。三フランジY字管11には圧力計16を連結して、加圧流体の圧力を検出するようにしている。
図5に示す取り出し側の三フランジY字管11は、直管11Aの上端に開閉弁17を介してチーズ18を連結し、チーズ18の開口端に開閉弁19、20を介して、加圧流体源26に連結するカップリング21と、真空装置27に連結するカップリング22とを連結している。分岐管11Bの開口端には仕切弁23を連結している。この三フランジY字管11も圧力計16を連結して、加圧流体の圧力を検出するようにしている。
図12ないし図14に示すように、上端部の外周に沿って鍔部42を設けたガイドベラ40は、分岐管2に補修弁28と両フランジ短管10を連結する工程で、分岐管2に挿入されて、定位置に固定される。このガイドベラ40は、分岐管2の上端に連結された補修弁28の開口端から挿入される。このとき、送り込み側の分岐管2の挿入するガイドベラ40は、湾曲ガイド部41の先端が取り出し側の分岐管2の方向を向く姿勢で挿入する。また、取り出し側の分岐管2の挿入するガイドベラ40は、湾曲ガイド部41の先端が送り込み側の分岐管2の方向を向く姿勢で挿入する。補修弁28の開口端から挿入されたガイドベラ40は、図16と図17に示すように、補修弁28の上端のフランジ28bと、両フランジ短管10の下端のフランジ10bとで鍔部42を挟着する状態で定位置に固定される。このように、外周面から突出する鍔部42が挟着されて固定されるガイドベラ40は、水圧で洗管ピグ3を移送させる状態において、ガイドベラ40の位置が移動することなく、洗管ピグ3をスムーズに移送させて能率良く洗浄できる。鍔部のないガイドベラは、以下に示すようにして使用される。
(4)図2と図4に示すように、送り込み側の三フランジY字管11の直管11Aを開口して、水道管1に向かってガイドベラ40を挿入する。ガイドベラ40は、湾曲ガイド部41の先端が取り出し側の分岐管2の方向を向く姿勢で挿入する。このとき、湾曲ガイド部41の先端部を直線状に弾性変形させて挿入する。また、図9ないし図11に示すガイドベラ40は、図10の矢印で示すように、櫛片47の切り込み幅を狭くするように湾曲ガイド部41を変形させて全体の横幅を狭くして、湾曲ガイド部41を分岐管2から水道管1に挿入する。ガイドベラ40は、湾曲ガイド部41の先端が水道管1の底面に接触する位置まで挿入する。この状態でガイドベラ40の湾曲ガイド部41は、分岐管2の内面の垂直面から、水道管1の底面の水平面に沿って湾曲する形状に復元する。また、複数の櫛片47に分割された湾曲ガイド部41は、図10と図11に示すように、太い水道管1に挿入されると、櫛片47が弾性復元力で水道管1の内部で拡開される。
(5)図2に示すように、送り込み側の三フランジY字管11の直管11Aから水道管1に向かって、先端に回転洗浄具50を連結している可撓性線材51を回転することなく挿入する。挿入される回転洗浄具50は、ガイドベラ40の湾曲ガイド部41に沿って、分岐管2から水道管1に挿入される。可撓性線材51は、回転洗浄具50を水道管1に入れるまで挿入する。この状態で可撓性線材51の後端に連結するモータ等の回転動力源52を駆動して、可撓性線材51を回転し、可撓性線材51で回転洗浄具50を回転して、水道管1の内面を擦り洗いする。回転する回転洗浄具50は、水道管1の内面を擦って内面に付着するサビ瘤や異物を強制的に除去する。このとき、水道管1に水を流して、回転洗浄具50で除去された異物を水道管1から排出する。また、可撓性線材51を回転させながら、さらに押し込んで、水道管1の内面を分岐管2との連結部9から奥まで擦り洗いできる。水道管1の内面を擦り洗いした後、先端に回転洗浄具50を連結している可撓性線材51を分岐管2に連結している三フランジY字管11の直管11Aから引き出す。
(6)送り込み側の分岐管2の所定の位置にガイドベラ40をセットした状態で、送り込み側の三フランジY字管11の直管11Aから洗管ピグ3を入れた後、直管11Aの開口端を閉塞する。
図16に示すように、鍔部42を補修弁28と両フランジ短管10との間に固定して、ガイドベラ40を送り込み側の分岐管2の所定の位置にセットしている送り込み側の三フランジY字管11は、分岐管11Bから洗管ピグ3を入れ、洗管ピグ3を押して直管11Aまで押し込んだ後、分岐管11Bを閉塞することもできる。図16の三フランジY字管11は、分岐管11Bに開閉弁14を介してカップリング15を連結しているので、このカップリング15を介して分岐管11Bを加圧空気源25のコンプレッサに連結し、コンプレッサ25から加圧空気を供給して、洗管ピグ3を直管11Aまで押し込むことができる。
(7)その後、送り込み側の三フランジY字管11の上端に設けているカップリング13を介して加圧流体源24に連結し、加圧流体源24から加圧流体を供給する。加圧流体源24はコンプレッサである。コンプレッサである加圧流体源24は、加圧流体として加圧空気を供給する。供給された加圧空気は、図3に示すように、洗管ピグ3を、三フランジY字管11と両フランジ短管10と分岐管2に通過させ、さらに分岐管2から水道管1に圧送する。水道管1は分岐管2よりも太いので、洗管ピグ3は分岐管2から水道管1に無理なく圧送される。このとき、分岐端のカップリング15を加圧流体源25であるコンプレッサに連結して、ここから三フランジY字管11に加圧空気を供給することもできる。
(8)送り込み側の三フランジY字管11から供給される加圧流体は、洗管ピグ3を送り込み側の分岐管2から水道管1へ移送させる。このとき、洗管ピグ3は、送り込み側の分岐管2に挿入されたガイドベラ40の湾曲ガイド部41に沿って、分岐管2から水道管1へスムーズに移送される。さらに、送り込み側の三フランジY字管11から加圧流体を供給して、洗管ピグ3を送り込み側から取り出し側に圧送する。
(9)洗管ピグ3が取り出し側に圧送されると、送り込み側からの加圧空気の供給を停止する。その後、洗管ピグ3を取り出し側から送り込み側に逆方向に圧送して水道管1の内面をさらに擦り洗いする。このとき、取り出し側の三フランジY字管11に連結しているカップリング19を加圧流体源26のコンプレッサに連結し、送り込み側の三フランジY字管11に連結している開閉弁14を開いて空気を排気できる状態とする。取り出し側から供給される加圧流体は、洗管ピグ3を取り出し側から送り込み側に逆方向に圧送する。この状態で、取り出し側から送り込み側に逆移送された洗管ピグ3は、その後、再び、送り込み側から取り出し側に圧送される。洗管ピグ3を、送り込み側と取り出し側に繰り返し往復させて、水道管1の内面はより綺麗に擦り洗いされる。水道管1の内面を往復するように圧送される洗管ピグ3は、本体ピグ4の表面に設けている研磨層7で水道管1の内面を擦り洗いする。
(10)水道管1の内面を往復して綺麗に擦り洗いした洗管ピグ3は、取り出し側の三フランジY字管11から外部に取り出される。このとき、取り出し側の三フランジY字管11の直管11Aを開口して、水道管1に向かってガイドベラ40を挿入する。ガイドベラ40は、湾曲ガイド部41の先端が送り込み側の分岐管2の方向を向く姿勢で挿入する。このとき、湾曲ガイド部41の先端部を直線状に弾性変形させて挿入する。また、図9ないし図11に示すガイドベラ40は、図10の矢印で示すように、櫛片47の切り込み幅を狭くするように湾曲ガイド部41を変形させて全体の横幅を狭くして、湾曲ガイド部41を分岐管2から水道管1に挿入する。ガイドベラ40は、湾曲ガイド部41の先端が水道管1の底面に接触する位置まで挿入する。この状態でガイドベラ40の湾曲ガイド部41は、分岐管2の内面の垂直面から、水道管1の底面の水平面に沿って湾曲する形状に復元する。また、複数の櫛片47に分割された湾曲ガイド部41は、図10と図11に示すように、太い水道管1に挿入されると、櫛片47が弾性復元力で水道管1の内部で拡開される。
(11)取り出し側の分岐管2にガイドベラ40を挿入した後、先端に回転洗浄具50を連結している可撓性線材51を挿入して水道管1の内面を擦り洗いする。その後、先端に回転洗浄具50を連結している可撓性線材51を引き抜く。可撓性線材51を引き抜くが、ガイドベラ40は引き抜くことなく、そのままの位置に配置する。
ただ、取り出し側の分岐管2に挿入するガイドベラ40と、先端に回転洗浄具50を連結している可撓性線材51は、送り出し側の分岐管2に洗管ピグ3を挿入する前に挿入することも、送り出し側の分岐管2に洗管ピグ3を挿入した後、洗管ピグ3を移送して水道管1を洗浄する前に挿入することもできる。
(12)取り出し側の分岐管2の所定の位置にガイドベラ40をセットした状態で、送り込み側から加圧流体を供給して、洗管ピグ3を水道管1から分岐管2に移送する。このとき、洗管ピグ3は、取り出し側の分岐管2に挿入されたガイドベラ40の湾曲ガイド部41に沿って、水道管1から分岐管2へスムーズに移送される。このとき、取り出し側の三フランジY字管11に連結している真空装置27で空気を強制的に排出して、洗管ピグ3を水道管1から分岐管2にスムーズに移送することができる。
図3と図5に示す洗管ピグ3は、本体ピグ4の先端に連結しているガイドピグ5が本体ピグ4よりも細く、また折曲部6を介して本体ピグ4に連結しているので、このガイドピグ5に先導されて水道管1から分岐管2にスムーズに移送される。分岐管2に移送されるガイドピグ5は、送り込み側から供給される加圧空気に圧送されて、分岐管2を上昇する。このときも、取り出し側の三フランジY字管11に連結している真空装置27で空気を強制的に排気して、ガイドピグ5をスムーズに分岐管2に上昇できる。分岐管2を上昇するガイドピグ5は、折曲部6を介して本体ピグ4を引っ張って、水道管1から分岐管2に移送する。
(13)分岐管2に移送された洗管ピグ3は、加圧空気で分岐管2を上昇する方向に圧送され、取り出し側の分岐管2から外部に排出される。
さらに、このとき、取り出し側の分岐管2に挿入されたガイドベラ40を分岐管2から引き出しながら、洗管ピグ3を外部に排出することもできる。とくに、ガイドベラ40は、先端部に湾曲ガイド部41を設けているので、この湾曲ガイド部41で洗管ピグ3の後端を引き上げながら、洗管ピグ3をスムーズに外部に排出できる。
以上のように加圧流体に加圧空気を使用すると、洗管ピグ3を速やかに分岐管2と水道管1に圧送できる。ただし、加圧流体には加圧液体、すなわち水を加圧して供給することもできる。この場合、加圧流体源は、水を加圧して排出できるタービンポンプ等の水ポンプである。
以上の実施例は、消火栓と空気管と泥吐き部のいずれかからなる分岐管2を使用して、洗管ピグ3を水道管1に入れ、また排出するので、水道管1に洗管ピグ3を出し入れする分岐管2を連結する必要がない。ただ、本発明の洗浄方法は、水道管に、これよりも細い分岐管を連結して、先端に回転洗浄具を連結している可撓性線材を、分岐管から水道管に挿通して、水道管内に挿入される回転洗浄具を回転して水道管の内面の異物を除去し、その後、洗管ピグを分岐管から水道管に出し入れすることもできる。この場合、水道管よりも細い分岐管を利用して、この分岐管から洗管ピグを水道管に出し入れできる。したがって、水道管に分岐管を連結するとしても、細い分岐管を連結するので、分岐管の連結を簡単に経済的にできる。
ところで、水道管の洗浄は、通常、水道管を断水して行われる。洗浄によって発生する汚濁水を、一般家庭等の水道に流入させないためである。通常の水道管の洗浄においては、水道管を所定の区間で断水して洗浄し、洗浄時に発生する汚濁水を水道管から排水した後、断水を解除することにより、水道管の洗浄による汚濁水を一般家庭等の水道に流入させないようにしている。ただ、水道管を断水することは、一般家庭等において極めて不便であり、長時間の断水は好ましくない。このため、水道管の洗浄のために確保される断水時間には制限を受ける。したがって、水道管の洗浄は、限られた断水時間内に行う必要があり、限られた断水時間内で、いかに水道管の全体を綺麗に洗浄できるかが極めて大切である。ここで、回転洗浄具による洗浄は、洗管ピグによる水道管の洗浄の前工程として水道管を洗浄するものであり、水道管や分岐管の内面の異物を除去する方法として極めて有効である。ただ、この回転洗浄具による洗浄を断水時間内に行うと、洗管ピグによる水道管の洗浄にかける時間が短縮される。洗管ピグによる水道管の洗浄は、最も大切な主となる洗浄工程であるため、前工程である回転洗浄具による洗浄に、限られた断水時間を費やすことは有効ではない。したがって、水道管を断水することなく、回転洗浄具による洗浄を実行できると、洗管ピグで洗浄する作業に必要な洗浄時間を確保して、限られた断水時間を有効に利用できる。
以下に、水道管を断水することなく、回転洗浄具で洗浄する方法を詳述する。
図22ないし図25は、断水することなく、回転洗浄具50で水道管を洗浄する工程を示している。
消火栓と空気管と泥吐き部のいずれかからなる分岐管は、開閉できる補修弁を連結している。消火栓に使用される分岐管は、補修弁を開いて排水される。また、空気管を連結している分岐管は、補修弁を開いて空気を排出する。また、泥吐き部に使用される分岐管は、補修弁を開いて泥吐きに使用される。
これ等の図に示す水道管の洗浄方法は、断水することなく回転洗浄具50で水道管1を洗浄する。これ等の図は、補修弁28に空気弁58を連結している分岐管2から回転洗浄具50を水道管1に挿入して、水道管1を洗浄する方法を示すが、消火栓や泥吐き部に使用される分岐管も同じように補修弁を開閉して、水道管を洗浄できる。
(1)準備工程(図22及び図23)
図22の分岐管2は、補修弁28に空気弁58を連結している。図23に示すように、補修弁28を閉じて空気弁58を外し、補修弁28を閉じる状態に保持して、両フランジ短管10を連結する。両フランジ短管10は、第1フランジ10Aを補修弁28に固定して、分岐管2に連結される。両フランジ短管10は、好ましくは図に示すように、直接に補修弁28に連結される。ただし、図示しないが、両フランジ短管は、別の配管を介して分岐管に連結することもできる。両フランジ短管10は、第1フランジ10Aを補修弁28のフランジ28bにボルトとナットを介して固定されて、分岐管2に直線状に連結される。さらに、両フランジ短管10の他方のフランジ10bである第2フランジ10Bに止水フランジ蓋56が固定される。この止水フランジ蓋56に、回転洗浄具50に連結している可撓性線材51を回転できるが水漏れしないように貫通させて、両フランジ短管10の内部に回転洗浄具50を配置する。止水フランジ蓋56には、可撓性線材51を水漏れしないように貫通させるが、完全に水漏れしないように貫通させる必要はない。それは、この部分からの水漏れは、水道管1を洗浄するときに発生する汚濁水を排水できるからである。したがって、本明細書において、「止水フランジ蓋に可撓性線材を水漏れしないように貫通させる」とは、水漏れによって作業ができない状態を除く意味に使用する。
(2)洗浄工程
図24と図25に示すように、補修弁28を開いて回転洗浄具50を両フランジ短管10から分岐管2を通過して水道管1に挿入し、回転洗浄具50を回転させて水道管1を洗浄する。回転洗浄具50を回転させながら前進して、水道管1の内面を所定の位置まで洗浄する。洗浄工程は、分岐管2を通過するときにも回転洗浄具50を回転させて、分岐管2の内面も洗浄できる。洗浄工程において、両フランジ短管10に連結している排水弁57を開いて、排水弁57で排水しながら回転洗浄具50で分岐管2と水道管1を洗浄する。排水弁57から排水することで、回転洗浄具50が洗浄してできる汚濁水を水道管1の外部に排出する。この洗浄工程は、水道管1を断水することなく、すなわち、有圧の状態で作業するので、回転洗浄具50が洗浄してできる汚濁水は、図25の矢印で示すように、分岐管2から補修弁28を通過して両フランジ短管10に設けた排水弁57から外部に排出される。
(3)回収工程
水道管1の洗浄が終了すると、図23に示すように、回転洗浄具50を分岐管2から両フランジ短管10内に後退させた後、補修弁28を閉じて、回転洗浄具50を回収する。以上の工程で、回転洗浄具50による水道管1の洗浄、すなわち擦り洗いが完了する。
回転洗浄具50で断水することなく洗浄された水道管1は、両フランジ短管10を外すことなく、図26に示すように、洗管ピグ3を両フランジ短管10から補修弁28に通過させて水道管1に挿入して、洗管ピグ3で水道管1を洗浄する。このように、補修弁28から両フランジ短管10を外すことなく、洗管ピグ3を水道管1に挿入して洗浄する方法は、洗浄時間を短くする点において有効である。とくに、洗管ピグ3による洗浄の前工程として、回転洗浄具50による洗浄を行う洗浄方法は、回転洗浄具50による洗浄工程から洗管ピグ3による洗浄工程への移行にかかる時間を短縮することが重要である。これらの洗浄工程の移行に時間がかかると、全体としての作業時間が長くなり、また、場合によっては、限られた断水時間を無駄に消費するからである。図26に示す両フランジ短管10は、第2フランジ10Bから止水フランジ蓋56を取り外して、第2フランジ10Bに三フランジY字管11を連結して、洗管ピグ3を水道管1に挿入するので、洗管ピグ3の挿入作業を簡単かつ容易にしながら、作業時間を短縮できる特徴が実現される。
洗管ピグ3は、以下のようにして水道管1に挿入されて、水道管1を洗浄する。
(1)補修弁28を閉じて、両フランジ短管10の第2フランジ10Bから止水フランジ蓋56を取り外す。
(2)両フランジ短管10の第2フランジ10Bに、三フランジY字管11を連結する。図26は、両フランジ短管10に送り込み側の三フランジY字管11を連結する状態を示している。図示しないが、取り出し側に配置される両フランジ短管も、止水フランジ蓋を取り外した後、第2フランジに取り出し側の三フランジY字管を連結する。
(3)洗管ピグ3で洗浄する領域の両側、すなわち送り込み側の分岐管の外側と、取り出し側の分岐管の外側に連結している仕切弁(図示せず)を閉弁して断水する。
すなわち、以上の工程を、水道管1を断水することなく行うことができる。
(4)補修弁28を開弁すると共に、送り込み側の三フランジY字管11の直管11Aを開口して、水道管1に向かってガイドベラ40を挿入する。ガイドベラ40は、湾曲ガイド部41の先端が取り出し側の分岐管2の方向を向く姿勢で挿入する。ガイドベラ40は、湾曲ガイド部41の先端が水道管1の底面に接触する位置まで挿入する。
(5)送り込み側の分岐管2の所定の位置にガイドベラ40をセットした状態で、送り込み側の三フランジY字管11の直管11Aから洗管ピグ3を入れた後、直管11Aの開口端を閉塞する。
(6)送り込み側の三フランジY字管11の上端に設けているカップリング13を介して加圧流体源24を連結する。加圧流体源24から加圧流体を供給して、洗管ピグ3を、三フランジY字管11と両フランジ短管10と分岐管2に通過させ、さらに分岐管2から水道管1に圧送する。このとき、洗管ピグ3は、送り込み側の分岐管2に挿入されたガイドベラ40の湾曲ガイド部41に沿って、分岐管2から水道管1へスムーズに移送される。さらに、送り込み側の三フランジY字管11から加圧流体を供給して、洗管ピグ3を送り込み側から取り出し側に圧送する。
その後、前述したように、洗管ピグ3を水道管内で移送させて、水道管1を洗浄する。
洗管ピグ3を取り出し側の三フランジY字管から取り出して洗管ピグによる洗浄が完了した後、補修弁28を閉じて三フランジY字管11と両フランジ短管10を外す。その後、補修弁28に空気弁58を連結して水道管1の洗浄が完了する。
本発明の一実施例にかかる洗浄方法で洗浄される水道管を示す概略断面図である。 図1に示す水道管に連結している送り込み側の分岐管に回転洗浄具を挿入して水道管を洗浄する状態を示す拡大断面図である。 図2に示す送り込み側の分岐管から洗管ピグを挿入する状態を示す拡大断面図である。 図1に示す水道管に連結している取り出し側の分岐管に回転洗浄具を挿入して水道管を洗浄する状態を示す拡大断面図である。 図4に示す取り出し側の分岐管から洗管ピグを取り出す状態を示す拡大断面図である。 ガイドベラの一例を示す斜視図である。 図6に示すガイドベラの垂直断面図である。 図6に示すガイドベラを分岐管に挿入した状態を示す水平断面図である。 ガイドベラの他の一例を示す垂直断面図である。 図9に示すガイドベラの正面図である。 図9に示すガイドベラの斜視図である。 ガイドベラの他の一例を示す垂直断面図である。 図12に示すガイドベラの正面図である。 図12に示すガイドベラの平面図である。 図12に示すガイドベラの湾曲ガイド部を示す断面斜視図である。 図12に示すガイドベラを送り込み側の分岐管に挿入する状態を示す断面図である。 図12に示すガイドベラを取り出し側の分岐管に挿入する状態を示す断面図である。 本発明の一実施例にかかる水道管の洗浄方法を示す概略断面図である。 洗管ピグの一例を示す斜視図である。 図19に示す洗管ピグの断面図である。 洗管ピグの他の一例を示す断面図である。 補修弁に空気弁を連結している分岐管を示す一部断面図である。 補修弁に両フランジ短管を連結する状態を示す断面図である。 回転洗浄具で水道管を洗浄する状態を示す断面図である。 回転洗浄具で水道管を洗浄する状態を示す断面図である。 図25に示す分岐管から洗管ピグを挿入する状態を示す断面図である。
1…水道管
2…分岐管
3…洗管ピグ
4…本体ピグ
5…ガイドピグ
6…折曲部 6A…枝
7…研磨層
8…仕切弁
9…連結部
10…両フランジ短管 10a…テーパー管
10b…フランジ
10A…第1フランジ
10B…第2フランジ
11…三フランジY字管 11A…直管
11B…分岐管
12…開閉弁
13…カップリング
14…開閉弁
15…カップリング
16…圧力計
17…開閉弁
18…チーズ
19…開閉弁
20…開閉弁
21…カップリング
22…カップリング
23…仕切弁
24…加圧流体源
25…加圧流体源
26…加圧流体源
27…真空装置
28…補修弁 28a…弁本体
28b…フランジ
40…ガイドベラ
41…湾曲ガイド部
42…鍔部
43…テーパー部
44…幅狭部
45…本体部
46…切り込み
47…櫛片
50…回転洗浄具
51…可撓性線材
52…回転動力源
53…回転ブラシ
54…チューブ
55…チャック
56…止水フランジ蓋
57…排水弁
58…空気弁

Claims (7)

  1. 水道管(1)に連結している送り込み側の消火栓と空気管と泥吐き部のいずれかからなる分岐管(2)から洗管ピグ(3)を挿入し、挿入された洗管ピグ(3)を圧送する加圧流体を分岐管(2)に供給して、この加圧流体で洗管ピグ(3)を分岐管(2)から水道管(1)内に移送し、さらに加圧流体でもって水道管(1)に洗管ピグ(3)を圧送して、洗管ピグ(3)でもって水道管(1)の内面を擦り洗いし、水道管(1)を擦り洗いした洗管ピグ(3)を、水道管(1)から取り出し側の分岐管(2)に移送して外部に取り出す水道管の洗浄方法であって、
    後端を回転動力源(52)に連結して先端に回転洗浄具(50)を連結している可撓性線材(51)を、分岐管(2)から水道管(1)に挿通して先端の回転洗浄具(50)を水道管(1)内に挿入し、回転動力源(52)で可撓性線材(51)を介して回転洗浄具(50)を回転して水道管(1)の内面の異物を除去し、その後、洗管ピグ(3)を分岐管(2)から水道管(1)に挿入して洗管ピグ(3)で水道管(1)を擦り洗いすると共に、
    前記分岐管(2)から水道管(1)の連結部(9)に向かって、洗管ピグ(3)を水道管(1)から分岐管(2)に、または分岐管(2)から水道管(1)に移送するように、分岐管(2)の内面の垂直面から、水道管(1)の底面の水平面に沿って湾曲する形状の湾曲ガイド部(41)を有するガイドベラ(40)を挿入し、このガイドベラ(40)に沿って、先端に回転洗浄具(50)を連結している可撓性線材(51)を挿入して水道管(1)の内面の異物を除去して、前記ガイドベラ(40)を、先端に回転洗浄具(50)を連結している可撓性線材(51)の挿入と、分岐管(2)と水道管(1)の間の洗管ピグ(3)の移送ガイドに併用する水道管の洗浄方法。
  2. 前記回転洗浄具(50)に回転ブラシ(53)を使用する請求項1に記載される水道管の洗浄方法。
  3. 分岐管(2)から水道管(1)に挿入する洗管ピグ(3)に、本体ピグ(4)の先端にロッド状又は紐状の折曲部(6)を介してガイドピグ(5)を連結している洗管ピグ(3)を使用する請求項1に記載される水道管の洗浄方法。
  4. 分岐管(2)から水道管(1)に挿入する洗管ピグ(3)に、本体ピグ(4)の先端に折曲部(6)を介して、外径を80mmよりも太い円柱状または球形状のガイドピグ(5)を連結している洗管ピグ(3)を使用する請求項1に記載される水道管の洗浄方法。
  5. 前記分岐管(2)に補修弁(28)を連結している水道管(1)を洗浄する方法であって、回転洗浄具(50)を補修弁(28)に通過させて分岐管(2)から水道管(1)に挿入して洗浄する請求項1に記載される水道管の洗浄方法。
  6. 補修弁(28)を閉じる状態で、両フランジ短管(10)の第1フランジ(10A)を補修弁(28)を介して分岐管(2)に連結し、他方のフランジ(10b)である第2フランジ(10B)には止水フランジ蓋(56)を固定し、両フランジ短管(10)の内部に回転洗浄具(50)を配置して、この回転洗浄具(50)に連結している可撓性線材(51)を止水フランジ蓋(56)に回転できるが水漏れしないように貫通させる準備工程と、
    補修弁(28)を開いて回転洗浄具(50)を両フランジ短管(10)から分岐管(2)を通過して水道管(1)に挿入して水道管(1)を洗浄する洗浄工程と、
    回転洗浄具(50)を分岐管(2)から両フランジ短管(10)内に後退させた後、補修弁(28)を閉じる回収工程とからなる請求項5に記載される水道管の洗浄方法。
  7. 前記両フランジ短管(10)に排水弁(57)を連結して、排水弁(57)で排水しながら回転洗浄具(50)で水道管(1)を洗浄する請求項6に記載される水道管の洗浄方法。
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