JP4986262B2 - インクセット及びインクジェット記録方法 - Google Patents
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Description
(1)金属石鹸と、常温で液体である植物油由来の脂肪酸エステルと、を含む処理液と、顔料と、分散剤と、アルキド樹脂と、常温で液体である植物油由来の脂肪酸エステルと、を含む非水性インク組成物と、を備えたインクセット。
上記発明の好ましい態様は次のとおりである。
(2)前記金属石鹸が、ナフテン酸系金属石鹸、合成酸系金属石鹸、ステアリン酸系金属石鹸からなる群から選択された少なくとも1種類である、前記(1)に記載のインクセット;
(3)前記植物油由来の脂肪酸エステルが、下記式:
(4)前記植物油由来の脂肪酸エステルが、カプリル酸2−エチルヘキシル、ラウリン酸プロピル、ラウリン酸メチル、オレイン酸ブチル、およびオレイン酸2−エチルヘキシル、からなる群から選択される少なくとも1種を含んでなる、前記(1)〜(3)のいずれか1に記載のインクセット;
(5)前記植物油由来の脂肪酸エステルが、植物油脂をアルコールによってエステル交換した脂肪酸エステルである、前記(1)〜(4)のいずれか1に記載のインクセット;
(6)前記植物油脂が、大豆油脂、菜種油脂、ヤシ油脂、およびココナッツ油脂からなる群から選択されるものである、前記(5)に記載のインクセット;
(7)前記植物油由来の脂肪酸エステルが、インク全体に対して1〜20重量%含まれてなる、前記(1)〜(6)のいずれか1に記載のインクセット;
(8)処理液及び非水系インク組成物の液滴を吐出し、該液滴を記録媒体に付着させて画像を形成するインクジェット記録方法であって、前記(1)〜(7)のいずれか1に記載のインクセットを用いる、インクジェット記録方法;
(9)前記処理液の液滴を吐出し、前記記録媒体に付着させた後、前記非水系インク組成物の液滴を吐出し、前記記録媒体に付着させて画像を形成する、前記(8)に記載のインクジェット記録方法。
本発明のインクセットは、既述のとおり、金属石鹸と、植物油由来の脂肪酸エステルと、を含む処理液と、顔料と、分散剤と、樹脂と、植物油由来の脂肪酸エステルと、を含む非水性インク組成物と、を備える。
で表される脂肪酸エステルが好ましい。
本発明のインクジェット記録方法は、既述のとおり、処理液及び非水系インク組成物の液滴を吐出し、該液滴を記録媒体に付着させて画像を形成するインクジェット記録方法であって、上述のインクセットを用いるものである。
本実施形態の記録物は、少なくとも上述のインクセット及びインクジェット記録方法を用いて記録媒体上に記録が行われたものである。この記録物は、上述のインクセット及びインクジェット記録方法を用いることにより、従来から使用されているインクジェット記録装置に追加の設備を設けることなくそのまま使用することができ、しかも記録媒体として低吸水性の記録媒体を用いた場合であっても、定着性に優れた記録物を得ることができる。
されるものではない。
(1)非水系インク組成物
下記の表1に示した組成にしたがって、全量が100重量%となるように各成分を加え、2時間攪拌した。その後、孔径約1.2μmのメンブランフィルタ(商品名、日本ミリポア・リミテッド製)にて濾過して非水系インク組成物を調製した。
下記の表2に示した組成にしたがって、全量が100重量%となるように各成分を加え、攪拌して処理液を調製した。なお、表2中、「金属石鹸」はアマニ油脂肪酸マンガン塩(シントーファイン社製)を意味し、「植物油由来の脂肪酸エステル」はカプリン酸2−エチルヘキシルを意味する。また、表2中の数値は、全て重量%を示すものである。
(1)印刷方法
上記のように調製した非水系インク組成物と処理液を適宜組み合わせてインクセットを構成した。記録メディアにインクジェットプリンタPX−A550(セイコーエプソン社製)を使用し、100%Dutyのパッチパターンを作成した。記録メディアとしては、印刷本紙の一種であるOKトップコートN(王子製紙社製)と、普通紙の一種であるXerox P(富士ゼロックス社製)及びXerox 4024(Xerox社製)を使用した。そして、得られたパッチパターンをサンプルとして、後述する各評価試験を行った。
グレタグ濃度計(グレタグマクベス社製)を用いてパッチ部分のOD値を測定した。そして、各サンプルごとの平均値を求め、算出した平均OD値につき、以下の評価基準で光学濃度値(OD値)を評価した。結果を表3に示す。
A:OD値が1.2以上
B:OD値が1.0以上0.9未満
C:OD値が0.9未満
各サンプルの画質を目視観察し、以下の評価基準で評価した。結果を表3に示す。
A:発色が良好で、色ムラが認められない
B:色ムラは若干観察されるが、実用上問題ない
C:色ムラが目立ち、実用上不可
印刷後、各サンプルを昼夜自然乾燥させた後、サンプルの印字部を指で擦り、印字面の状態と指に付着したインクを目視で観察した。その結果を以下の基準に基づいて評価した。結果を表3に示す。
A:印字面は変化せず、指にインクが付着しない
B:若干印字面のインクは落ちるが、指にインクが付着しない
C:印字面のインクが落ち、指にインクが付着する
Claims (9)
- 金属石鹸と、常温で液体である植物油由来の脂肪酸エステルと、を含む処理液と、
顔料と、分散剤と、アルキド樹脂と、常温で液体である植物油由来の脂肪酸エステルと、を含む非水性インク組成物と、
を備えたインクセット。 - 前記金属石鹸が、ナフテン酸系金属石鹸、合成酸系金属石鹸 、ステアリン酸系金属石鹸からなる群から選択された少なくとも1種類である、請求項1に記載のインクセット。
- 前記植物油由来の脂肪酸エステルが、カプリル酸2−エチルヘキシル、ラウリン酸プロピル、ラウリン酸メチル、オレイン酸ブチル、およびオレイン酸2−エチルヘキシル、からなる群から選択される少なくとも1種を含んでなる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクセット。
- 前記植物油由来の脂肪酸エステルが、植物油脂をアルコールによってエステル交換した脂肪酸エステルである、請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクセット。
- 前記植物油脂が、大豆油脂、菜種油脂、ヤシ油脂、およびココナッツ油脂からなる群から選択されるものである、請求項5に記載のインクセット。
- 前記植物油由来の脂肪酸エステルが、インク全体に対して1〜20重量%含まれてなる、請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクセット。
- 処理液及び非水系インク組成物の液滴を吐出し、該液滴を記録媒体に付着させて画像を形成するインクジェット記録方法であって、請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクセットを用いる、インクジェット記録方法。
- 前記処理液の液滴を吐出し、前記記録媒体に付着させた後、前記非水系インク組成物の液滴を吐出し、前記記録媒体に付着させて画像を形成する、請求項8に記載のインクジェット記録方法。
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