JP4986204B2 - 微細構造体および微細構造体の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明の微細構造体は、予め形成した型を用いて凸部を形成し、形成された凸部内で相分離を誘起することによって、各凸部内に2種類以上の相を形成したものである。そして、本発明の微細構造体は、凸部内の各相の体積分率や分子構造、凸部の形状を変更することによって、凸部内の相の形状を、柱状、層状等に制御することができる。
凸部2同士の間隔は、0.01〜100μm、より好ましくは0.1〜10μm程度であり、凸部2の相当直径は、0.02〜50μm、より好ましくは0.05〜1μm程度であり、凸部2の高さは、0.01〜100μm、より好ましくは0.05〜5μm程度である。なお、相当直径とは、次式(1)で示される換算値をいう。
相当直径=4×S/W・・・(1)
(式(1)中、Sは、凸部2の断面積を表わし、Wは、凸部2の周長を表わす)
なお、例えば、型8自体がポリジメチルシロキサンやフッ素系高分子化合物のように、他の物質と結びつきにくい材質で形成されている場合には、離型性を付与するための表面処理は省略することもできる。
−[(S1)−(S2)]−・・・・(2)
(式(2)中、S1およびS2は、互いに異なる高分子セグメントを表す)
で示される繰り返し単位を有する前記ブロック共重合体であって、高分子セグメントS1の長をL1とし、高分子セグメントS2の長さをL2とした場合、(L1/(L1+L2))の値が0.2〜0.8、特に好ましくは0.2〜0.35および0.65〜0.8のものを使用することによって、図1(b)に示すような構造の第1の相3と第2の相4を形成することができる。つまり、このようなブロック共重合体は、自己組織化することによって図1(b)に示すような構造の第1の相3と第2の相4を形成する。
そして、本発明の製造方法では、形成材料7として、このようなブロック共重合体を使用するとともに、凸部2の外径を第2の相4の外径Dと略一致させることによって、相分離させる際に温度ムラ等の外乱が生じたとしても、第1の相3の形状、および第2の相4の形状を安定して形成することができる。
例えば、前記実施形態では、凸部2が、柱形状に形成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、次のような微細構造体であってもよい。図4は、凸部2が壁面形状に形成された微細構造体1Bの部分斜視図である。
なお、この表面修飾10に使用された、第1の相3が凸部2の先端部で露出する微細構造体は、図1(a)に示す微細構造体1A、図4に示す微細構造体1B、および図5(c)に示すに示す微細構造体1Eのいずれも使用することができるが、例えば、図5(a)に示す微細構造体1C、および図5(b)に示す微細構造体1Dにおける凸部2の先端部に形成された第2の相4をエッチング等によって除去したものを使用することもできる。
このような除去方法によって得られた微細構造体は、元の凸部2の形状と比較して、さらに小さいスケールの加工を実現することができる。また、このような特定の相の除去と前記した特定の相への表面修飾10や染色を併用することもできる。
(実施例1)
本実施例ではブロック共重合体を用いた微細構造体の製造例について説明する。
まず、ここでは形成材料7(図2(a)参照)を成型するための型8(図2(a)参照)を作製した。図8(a)〜(e)は、型8を作製する工程を説明するための工程図である。
で示されるポリ(スチレン−ブロック−イソプレン)をベンゼンに溶解させたものを使用した。このポリ(スチレン−ブロック−イソプレン)の各ブロックの鎖長は、各約100nmである。
次に、図2(a)に示すように、形成材料7を、基板6としてのカバーガラス(18mm×18mm)上にスピンコーター(1000rpm、30秒間)で100μLを塗布し、25℃で、10分間ベークすることによってベンゼンを除去した。そして、図2(b)に示すように、塗布した形成材料7に、作製した型8を押しつけて、本材料の相分離開始温度よりも高い120℃で加熱しながら1分間保持することによってアニーリング処理を行った。その後、室温まで冷却した後に、図2(d)に示すように、型8を剥離することによって微細構造体を得た。図9は、得られた微細構造体1Jの部分断面図であり、側面側からみた図である。
本実施例では、実施例1で形成した微細構造体1Jに対して部分的に染色を施した例を示す。
本実施例では、実施例1と異なる別のブロック共重合体を用いた微細構造体の製造方法について説明する。
まず、型8を作製した。この型8は、実施例1の型8における円柱状の凹部を、溝状の凹部にした以外は、実施例1の型8の製造方法と同様にして作製した。本実施例で作製した型8は、溝幅が1μmであり、溝長さが10mmであり、溝深さが1μmの凹部が複数平行に並ぶ櫛状の型8である。
形成材料7としては、次式(4):
で示されるポリ(スチレン−ブロック−ブタジエン)をベンゼンに溶解させたものを用いた。このポリ(スチレン−ブロック−ブタジエン)の各ブロックの鎖長はポリスチレンが427nmであり、ポリブタジエンが412nmであった。そして、本実施例で作製した型8を使用するとともに、形成材料7として式(4)で示されるポリ(スチレン−ブロック−ブタジエン)を使用した以外は、実施例1と同様にして微細構造体を作製した。得られた微細構造体は、図4に示すような、壁面状の凸部2を有する微細構造体であり、凸部2の幅が1μmであり、長さが10mmであり、高さが1μmであった。また、凸部2の中央(中心線)には、厚みが300nmのポリブタジエンからなる第1の相3が形成されており、この第1の相3の両側面には、ポリスチレンからなる第2の相4が形成されていた。
本実施例では、実施例1および実施例3と異なる別のブロック共重合体を用いた微細構造体を製造するとともに、得られた微細構造体の一部を除去することによって得られる微細構造体について説明する。図10(a)〜(f)は、本実施例の微細構造体の製造工程を示す工程図である。
で示されるポリ(スチレン−ブロック−メチルメタクリレート)をベンゼンに溶解させたものを使用した。このポリ(スチレン−ブロック−メチルメタクリレート)の各ブロックの鎖長は、ポリスチレンが120nmであり、ポリメチルメタクリレート(PMMA)が30nmである。
1B 微細構造体
1C 微細構造体
1D 微細構造体
1E 微細構造体
1F 微細構造体
1G 微細構造体
1H 微細構造体
1I 微細構造体
1J 微細構造体
1K 微細構造体
2 凸部
3 第1の相
4 第2の相
5 下地層(支持体)
7 形成材料
8 型
9 パターン
10 表面修飾
12 穴(空間)
14 凹部
Claims (12)
- 支持体と、
前記支持体の少なくとも一方の面に形成された複数の凸部と、
を有する微細構造体であって、
前記凸部は、その形成材料が2種類以上の相に分離した相分離構造を有し、
前記2種類以上の相が、前記凸部の中心線を通る1つの相と、この相の側面部を覆う1つ以上の相とを有していることを特徴とする微細構造体。 - 前記凸部が柱状構造であり、前記微細構造体の凸部の中心線を通る1つの相からなる柱状構造が凸部の先端部に露出していることを特徴とする請求項1に記載の微細構造体。
- 前記2種類以上の相のうち少なくとも1種類の相が層状構造を有し,凸部が壁面構造を有し,前記凸部の中心線を一つの相が通ることを特徴とする請求項1に記載の微細構造体。
- 請求項1に記載の微細構造体の前記2種類以上の相のうち、少なくとも1つの相を除去することで得られることを特徴とする微細構造体。
- 前記2種類以上の相のうち、少なくとも1種類の相を除去することで得られる空間が、前記凸部と同じ周期性を有し、元の凸部の形状を縮小した形状を有していることを特徴とする請求項4に記載の微細構造体。
- 少なくとも1つの相を除去することで得られる空間が、元の凸部の中心線を通る柱状若しくは層状の空間となることを特徴とする請求項4に記載の微細構造体。
- 前記2種類以上の相のうち、少なくとも1つの相を選択的に染色、あるいは表面修飾を施すことで得られることを特徴とする請求項1に記載の微細構造体。
- 内部に2つ以上の区別することのできる相を有する微細構造体の製造方法であって、
形成する凸部の形状に対応する凹部を有する型を準備する工程と、
前記凸部の形成材料を、支持体上に配置する工程と、
前記型を、軟化した状態の前記形成材料に配することによって前記凸部を形成する工程と、
前記形成材料を2つ以上の相に分離すると共に、この2つ以上の相が、前記凸部の中心線を通る1つの相と、この相の側面部を覆う1つ以上の相とを有するように前記凸部を形成する工程と、
前記相の分離によって得られる前記凸部の何れかの相を選択的に除去する工程と、
を含むことを特徴とする微細構造体の製造方法。 - 前記相の選択的な除去によって、前記型の表面の凹部形状よりも小さい相当直径を有する形状を微細構造体内に形成することを特徴とする請求項8に記載の微細構造体の製造方法。
- 前記相の選択的な除去によって前記支持体の表面の一部を露出し、前記支持体の露出された箇所をエッチング加工する工程を含むことを特徴とする請求項8に記載の微細構造体の製造方法。
- 前記エッチング加工によって、前記型の表面の凹部形状よりも小さい相当直径を有する形状を前記支持体に形成することを特徴とする請求項10に記載の微細構造体の製造方法。
- 前記相の分離によって得られる何れかの相を選択的に染色、または表面修飾する工程を含むことを特徴とする請求項8に記載の微細構造体の製造方法。
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