JP4985838B2 - 記録材処理装置、記録材処理方法、および冊子 - Google Patents

記録材処理装置、記録材処理方法、および冊子 Download PDF

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Description

本発明は、記録材処理装置、記録材処理方法、および冊子に関する。
切刃が書類を打ち抜き、それと同時にナイフが書類に溝を開け、次にカムが打ち抜き部分を折り曲げ、そして、上型が下型から離れるときナイフが上記打つ抜き部分の先端を溝に差し込み書類の封かんが完了する封かん装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、回転爪が側方へ折り曲げた舌状片の先端部を下から支えた状態で上昇することによりその舌状片を持ち上げて第2ポンチが形成した舌状片を押し上げることにより生じる抜き穴へその舌状片を差し込ませて係止する引掛部を第2ポンチに設けた書類綴じ具が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特公昭49−5960号公報 特開平8−300847号公報
本発明の目的は、記録材に形成された片により綴じ処理が行われる記録材束や冊子の綴じ部における膨らみを小さくすることにある。
請求項1に記載の発明は、記録材に貫通孔を形成する貫通孔形成手段と、前記貫通孔形成手段により貫通孔が形成された記録材と、当該貫通孔形成手段による貫通孔の形成がなされない記録材と、が積載され、記録材束が生成される記録材束生成部と、前記貫通孔の形成がなされない前記記録材のうちの予め定められた部位であって前記貫通孔が形成された前記記録材の当該貫通孔に対峙する部位を予め定められた形状に切ることで前記記録材束に片を形成し、形成した当該片を当該貫通孔に通すとともに、当該貫通孔に通した当該片を当該記録材束に形成された切り込みに挿入し当該記録材束を綴じる綴じ機構と、を備える記録材処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記貫通孔形成手段は、前記貫通孔を形成するとともに当該貫通孔が形成される箇所とは異なる箇所に前記記録材を貫通する孔部を形成し、前記綴じ機構は、前記貫通孔形成手段による前記貫通孔の形成がなされない前記記録材のうちの前記孔部に対峙する部位に対して前記切り込みの形成を更に行い、当該貫通孔に通した前記片を当該孔部および当該切り込みに挿入し、前記記録材束を綴じることを特徴とする請求項1記載の記録材処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記綴じ機構は、前記孔部に対峙する前記部位に対し刃部を進出させることで前記切り込みを形成するとともに、当該刃部の進出に際し、当該孔部を通過するように当該刃部を進出させ当該孔部の縁よりも外側に当該切り込みが形成されないように当該刃部を進出させることを特徴とする請求項2記載の記録材処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記切り込みの長手方向において、前記孔部の長さの方が当該切り込みの長さよりも大きいことを特徴とする請求項3記載の記録材処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記貫通孔形成手段は、前記貫通孔の形成に際し、前記記録材に対し打ち抜き加工を行い前記片が形成されないように当該貫通孔を形成することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の記録材処理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記貫通孔の方が前記片よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の記録材処理装置である。
請求項に記載の発明は、前記記録材束生成部により生成される前記記録材束を構成する記録材の厚みに関する情報を取得する取得手段と、当該取得手段により取得された当該厚みに関する情報に基づき当該記録材束のうち前記貫通孔の形成がなされない前記記録材の枚数を変更する変更手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の記録材処理装置である。
請求項に記載の発明は、前記記録材束生成部により生成される前記記録材束を構成する記録材の枚数を把握する把握手段を更に備え、前記綴じ機構は、前記把握手段により把握された枚数が予め定められた枚数よりも多い場合に前記貫通孔の形成がなされない前記記録材から前記片を形成するとともに当該貫通孔の形成がなされない当該記録材に前記切り込みを形成し、当該枚数が当該予め定められた枚数よりも少ない場合、前記記録材束を構成する全ての記録材を用いて当該片を形成するとともに当該全ての記録材に当該切り込みを形成することを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の記録材処理装置である。
請求項に記載の発明は、記録材に貫通孔を形成し、前記貫通孔が形成された前記記録材と当該貫通孔の形成がなされていない記録材とから記録材束を生成し、前記貫通孔の形成がなされていない前記記録材のうちの予め定められた部位であって前記貫通孔が形成された前記記録材の当該貫通孔に対峙する部位を予め定められた形状に切ることで前記記録材束に片を形成し、当該片を当該貫通孔側に曲げ当該貫通孔に通すとともに、当該片を当該記録材束に形成された切り込みに挿入し、当該記録材束を綴じることを特徴とする記録材処理方法である。
請求項10に記載の発明は、複数枚の記録材からなる記録材束と、前記記録材束に含まれる一部の記録材が予め定められた形状に切られることで形成された片が、予め定められた形状で当該記録材束に形成された切り込みに対して挿入され、当該記録材束を綴じる綴じ部と、を備える冊子である。
請求項1の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、記録材束に形成された片により綴じ処理が行われる記録材束の綴じ部における膨らみを小さくすることができる。
請求項2の発明によれば、記録材束を構成する全ての記録材に切り込みを形成しこの切り込みに片を挿入する場合に比べ、綴じ処理をより円滑に行うことが可能となる。
請求項3の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、孔部の縁よりも外側に位置する部位に対し切り込みが形成されることが抑制される。
請求項4の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、孔部の縁よりも外側に位置する部位に対し切り込みが形成されることを簡易な構成で抑制することができるようになる。
請求項5の発明によれば、貫通孔が形成される際にも片が形成される場合に比べ、綴じ処理に用いられる片の枚数をより確実に減らすことができる。
請求項6の発明によれば、片を貫通孔により円滑に通すことが可能となる。
請求項の発明によれば、記録材が厚い場合に片を構成する記録材の枚数を減らすことが可能となる。
請求項の発明によれば、記録材束を構成する記録材の枚数が少ない場合には綴じ部の膨らみを抑制しつつ生産性を高めることが可能となる。
請求項の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、記録材束に形成された片により綴じ処理が行われる記録材束の綴じ部における膨らみを小さくすることができる。
請求項10の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、記録材に形成された片により綴じ処理が行われる冊子の綴じ部における膨らみを小さくすることができる。
本実施の形態が適用される画像形成システムの構成を示した図である。 後処理装置の構成を示した図である。 端綴じ機能部およびコンパイルトレイを上方から眺めた場合の図である。 針無し綴じユニットを説明するための図である。 穴あけユニットを説明するための図である。 針無し綴じが行われる際の一連の処理を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態が適用される画像形成システムの構成を示した図である。
図1に示すように、本実施形態における画像形成システムは、例えば電子写真方式によって記録材の一例としての用紙に対しカラー画像を形成するプリンタや複写機等の画像形成装置1と、画像形成装置1にて画像が形成された用紙に対して綴じ等の後処理を行う後処理装置2とで構成される。
画像形成装置1は、所謂タンデム方式で構成され、各色画像データに基づいて画像形成を行う4つの画像形成ユニット100Y,100M,100C,100K(「画像形成ユニット100」とも総称する)、各画像形成ユニット100に設けられた感光体ドラム107を露光するレーザ露光装置101を備えている。また画像形成装置1は、各画像形成ユニット100にて形成された各色のトナー像が多重転写される中間転写ベルト102、各画像形成ユニット100にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト102に順次転写(一次転写)する一次転写ロール103、中間転写ベルト102上に転写された各色トナー像を用紙に一括転写(二次転写)する二次転写ロール104、二次転写された各色トナー像を用紙上に定着する定着装置105、さらには、画像形成装置1の動作を制御する本体制御部106を備えている。
画像形成装置1の各画像形成ユニット100では、感光体ドラム107への帯電工程、レーザ露光装置101からの走査露光による感光体ドラム107での静電潜像形成工程、形成された静電潜像への各色トナーの現像工程等を経て、各色のトナー像が形成される。各画像形成ユニット100に形成された各色トナー像は、一次転写ロール103により中間転写ベルト102上に順次静電転写される。そして、各色トナー像は、中間転写ベルト102の移動に伴って二次転写ロール104が配設された位置に向けて搬送される。
一方、画像形成装置1には、異なるサイズや異なる紙種の複数の用紙P1〜P4(「用紙P」とも総称する)が、それぞれ用紙収容部110A〜110Dに収容されている。そして、本体制御部106により例えば用紙P1が指定された場合には、ピックアップロール111により用紙収容部110Aから用紙P1が取り出され、搬送ロール112によって1枚ずつレジストロール113の位置まで搬送される。本体制御部106により用紙P2〜P4が指定された場合にも、それぞれ同様である。そして、中間転写ベルト102上の各色トナー像が二次転写ロール104の配置位置に搬送されるタイミングに合わせて、レジストロール113から用紙Pが供給される。これにより、各色トナー像は、二次転写ロール104により形成された転写電界の作用によって用紙P上に一括して静電転写(二次転写)される。
その後、各色トナー像が二次転写された用紙Pは、中間転写ベルト102から剥離されて定着装置105に搬送される。定着装置105では、熱および圧力による定着処理により各色トナー像が用紙P上に定着され、画像が形成される。そして、画像が形成された用紙Pは、搬送ロール114によって画像形成装置1の用紙排出部Hから排出され、画像形成装置1に接続された後処理装置2に搬送される。また画像形成装置1は、表示パネルにより構成されユーザに対して情報を表示するとともにユーザからの情報の入力を受け付けるUI(User Interface)119を有している。また画像形成装置1は、後処理装置2の上部に画像読み取り装置(不図示)を備えている。この画像読み取り装置は、CCDイメージセンサなどを備えスキャンによって原稿上の画像を読み取る。
一方、後処理装置2は、画像形成装置1の用紙排出部Hの下流側に配置され画像が形成された用紙Pに対して穴あけや綴じ等の後処理を行う。
図2は、後処理装置2の構成を示した図である。同図に示すように、後処理装置2は、画像形成装置1の用紙排出部Hに接続されたトランスポートユニット21、トランスポートユニット21に取り込まれた用紙Pに対して後処理を施すフィニッシャユニット22、後処理装置2の各機構部の制御等を行う処理装置制御部23を備えている。処理装置制御部23は、不図示の信号ラインで本体制御部106(図1参照)と接続され、相互に制御信号等の送受信を行う。なお図1に示した構成では、処理装置制御部23がフィニッシャユニット22の筐体内に設けられているが、処理装置制御部23は画像形成装置1の筐体内に設けてもよい。また、画像形成装置1の本体制御部106が処理装置制御部23の制御機能を備えた構成としてもよい。
後処理装置2のトランスポートユニット21には、図2に示すように、画像形成装置1にて画像形成された後の用紙Pをフィニッシャユニット22に向けて搬送する複数の搬送ロール213が備えられている。また、搬送ロール213により搬送される用紙Pの搬送経路上に設けられ用紙Pに対して穴あけを行う(貫通孔を形成する)穴あけユニット30(貫通孔形成手段の一例)が設けられている。一方、フィニッシャユニット22には、用紙Pの中央部分に折り目を形成する折り機能部40、用紙Pを必要枚数だけ集積させて用紙束T(記録材束の一例)を生成する生成手段として機能するコンパイルトレイ60、用紙束Tの端部に対する綴じ処理を行う端綴じ機能部50が設けられている。
また、フィニッシャユニット22には、折り機能部40にて折り目が施された用紙束Tの中央部分にステープル綴じ(中綴じ)を実行する中綴じステープル機能部70、用紙束Tを保持し保持する用紙束Tの量に応じて上下移動するスタッカー部80が設けられている。さらに、コンパイルトレイ60に集積された用紙束Tを搬出する搬出ロール61が設けられている。また、回転軸62aを移動中心として、用紙Pをコンパイルトレイ60に集積させる際には搬出ロール61から退避した位置に移動し、用紙P(用紙束T)をコンパイルトレイ60から搬出する際には搬出ロール61に圧接する位置に移動する可動ロール62が設けられている。
続いて、後処理装置2にて行われる用紙Pの後処理について説明する。
後処理装置2は、本体制御部106から処理装置制御部23に対し、画像形成装置1にて画像形成された後の用紙Pに対する後処理を実行する旨の指示信号が出力されることで、用紙Pに対する各種の後処理を実行する。ここでは、本体制御部106から用紙Pに対する後処理を実行する旨の指示信号が出力された場合について述べる。
まず、後処理装置2のトランスポートユニット21に、画像形成装置1にて画像形成された後の用紙Pが搬入される。トランスポートユニット21では、処理装置制御部23からの指示信号に応じて穴あけユニット30による穴あけが行われた後、搬送ロール213によって用紙Pがフィニッシャユニット22に送られる。なお、処理装置制御部23からの穴あけ指示が無い場合には、用紙Pは、穴あけユニット30による穴あけ処理は行われずに、そのままの状態で搬送ロール213によってフィニッシャユニット22に送られる。
用紙Pがフィニッシャユニット22に送られ、処理装置制御部23から中綴じを指示する指示信号が送信されている場合には、折り機能部40において用紙Pの中央部分に折り目が形成される。なお、処理装置制御部23からの中綴じ指示が無い場合には、折り機能部40による折り目形成処理は行われず、用紙Pはそのままの状態で折り機能部40を通過する。そして、折り機能部40から搬出された用紙Pは、コンパイルトレイ60に順次集積される。コンパイルトレイ60に用紙Pが集積され、用紙束Tが形成されると、端綴じ機能部50による用紙束Tの端部に対する綴じ(端綴じ)、または、折り機能部40にて折り目が施された用紙束Tの中央部分に対する中綴じステープル機能部70によるステープル綴じ(中綴じ)が実行される。
端綴じ機能部50により用紙束Tの端綴じが実行された場合は、可動ロール62は、回転軸62aを移動中心として搬出ロール61に圧接する位置に移動する。そして、搬出ロール61および可動ロール62が回転を開始し、端綴じされた用紙束T(冊子)はコンパイルトレイ60からスタッカー部80に向けて搬送されスタッカー部80に積載される。なおこの場合には、中綴じステープル機能部70は、搬送される用紙束Tの搬送経路から退避した位置に移動している。
一方、処理装置制御部23が中綴じ処理の指示信号を送信している場合には、中綴じステープル機能部70が用紙束Tの中央部分にステープル綴じ(中綴じ)を実行する。この場合、搬出ロール61および可動ロール62は、本体制御部106から用紙Pのサイズに関する情報を取得した処理装置制御部23による指示信号に従って、用紙束Tを予め定められた量だけ搬送して、折り目が形成された用紙束Tの中央部分とステープルヘッド(不図示)の配置位置とを一致させる。そして、ステープルヘッドが、用紙束Tに対して、折り目が形成された中央部分の2ヶ所に綴じ(中綴じ)を実行する。その後、用紙束Tは、搬出ロール61および可動ロール62によって搬送されスタッカー部80に積載される。
ここで図3は、端綴じ機能部50およびコンパイルトレイ60を上方から眺めた場合の図である。同図に示すように、コンパイルトレイ60には、このコンパイルトレイ60上に用紙Pが集積される際に用紙Pの端部が突き当たる用紙付き当て部68、この用紙付き当て部68から用紙Pの上方に向かって延びるように設けられ用紙Pの厚み方向における用紙Pの移動を規制する用紙規制部69、用紙Pの一方の側部および他方の側部側に設けられ互いに接近することで用紙Pを挟み用紙Pを揃える2つの揃え部材67が設けられている。
一方で端綴じ機能部50には、ステープル(金属針)を用いて用紙P(用紙束T)に対する綴じ処理を行うステープル綴じユニット51と、ステープルを用いずに用紙Pに対する綴じ処理を行う綴じ機構の一例としての針無し綴じユニット52とが設けられている。ここでステープル綴じユニット51は、用紙Pの端部且つ角部に対して綴じ処理を行う。一方で針無し綴じユニット52は、用紙Pの搬送方向と直交する方向において並んだ状態で2つ設けられている。これにより本実施形態では、用紙Pの端部且つ側部に位置する2箇所の部位に対し、ステープルが用いられない綴じ処理が施される。
ここで針無し綴じユニット52による綴じ処理では、用紙Pに穴が形成されるため(後述)、この穴が形成される部位に存在していた画像は欠落してしまう。このため、用紙Pのうちの画像が形成される可能性が高い領域に対して、針無し綴じユニット52による綴じ処理が行われるのは好ましくない。このため本実施形態では、余白が形成されることが多く穴が形成されても画像の欠落が生じにくい用紙Pの側部に対して針無し綴じユニット52による綴じ処理が行われるようにしている。なおステープル綴じユニット51による綴じ位置は、図3に示すように、針無し綴じユニット52による綴じ位置よりも用紙Pの内側に入った位置となっており、用紙P上の画像と綴じ位置とが重なりやすくなる。ところでこの場合、用紙Pに穴が形成されないため、上記画像の欠落という問題は生じにくい。
また、針無し綴じユニット52による綴じ処理では、ステープル綴じユニット51による綴じ処理に比べ、綴じ処理が行われた部位が突出するようになる(後述)。さらに本実施形態では、端綴じ機能部50による処理が行われた後、用紙束Tがスタッカー部80(図2参照)に積載されるようになっている。ところで、上記のように綴じ処理が行われた部位が突出するようになると、スタッカー部80における用紙束Tの積載が不安定となり、用紙束Tの大量の積載が困難となりやすい。特に、突出部(綴じ部)が1箇所であると、この突出部が位置している箇所にて、用紙束Tの積載高さが際立って大きくなり、用紙束Tの積載が極めて不安定となる。このため本実施形態では、針無し綴じユニット52による綴じ処理は2箇所で行うようにし、積載高さが1箇所にて際立って大きくなることを抑制している。
次に、針無し綴じユニット52について詳細に説明する。
図4は、針無し綴じユニット52を説明するための図である。同図(A)に示すように、針無し綴じユニット52には、上部フレーム511および下部フレーム512が設けられている。さらに上部フレーム511に綴じ部511Cが設けられている。
綴じ部511Cは、予め定められた間隙をおいて配置された2つの基台501と、基部503とを有する。また、基部503を移動させ基部503を基台501に接近させる移動機構(不図示)が設けられている。ここで本実施形態では、基部503を基台501に接近(図中矢印F1方向に移動)させることにより、用紙束Tが綴じられるようになっている。なお上記移動機構は、例えばモータとこのモータにより回転されるカムとにより構成することができる。
基台501は、基部503に向けて延伸して設けられ基台501と一体的に形成された突出部506を有している。一方で、下部フレーム512には、上記の基台501に対向配置された底部材502が設けられている。なおこの底部材502は、2つ設けられた基台501に対応して2つ設けられている。また下部フレーム512には、隣接する底部材502の間に穴部512Aが形成されている。本実施形態では、綴じ処理によって生じた紙粉がこの穴部512Aを通じて落下するようになっている。なお穴部512Aの下部には紙粉を収容する紙粉収容容器(不図示)が設けられている。
また基部503は、用紙束Tに対し切り込みを入れるブレード504を備えている。また基部503は打ち抜き部材505を有している。この打ち抜き部材505は、用紙束Tを矩形状に切り一方の端部がこの用紙束Tに接続された舌片部522(図4(B)参照)を形成する。また打ち抜き部材505は、片の一例としてのこの舌片部522を折り曲げ、かつ、ブレード504によって形成された切り込みにこの舌片部522を挿入する。ブレード504は、一端が基部503に固定されて設けられるとともに下部フレーム512に形成された穴部512Aに向かって延びるように設けられた長方形の板状部材からなる。またブレード504は、ブレード504を貫通して設けられた目穴504Aを有し、さらに下部フレーム512に接近するに従いその幅が減少する先端部504Bを有する。
打ち抜き部材505は、屈曲部を有したL字状の部材である。また打ち抜き部材505は、一方の端部側に主部505Aを有し他方の端部側に副部505Bを有している。また打ち抜き部材505は、主部505Aと副部505Bとが交わる箇所に、回転軸505Rを有しており、この回転軸505Rを中心に回転可能となっている。より詳細には、主部505Aがブレード504側に傾斜可能となっている。なお、副部505Bと基部503との間には、打ち抜き部材505が回転できるように間隙が設けられている。
ここで主部505Aは、下部フレーム512に向かって延びるように配置されている。さらに主部505Aは、回転軸505Rが設けられた側とは反対側、すなわち基台501が設けられている側に刃部505Cを有する。この刃部505Cは、舌片部522の形状に倣う形状を有している。なお、刃部505Cに形成された複数の縁部のうち、ブレード504側に位置する縁部には刃が形成されていない。このため、舌片部522の一方の端部522A(図4(B)参照)が用紙束Tに接続され、舌片部522と用紙束Tとは連続した状態となる。また主部505Aは、主部505Aの側部、具体的にはブレード504と対向する側の側部に、ブレード504に向かって突出する突起505Dを有する。
ここで綴じ部511Cの動作を説明する。
まず、図示しないモータにより駆動されたカムによって、基部503が基台501に接近し、ブレード504の先端部504Bが用紙束Tを貫通する。また、打ち抜き部材505の刃部505Cが用紙束Tを押圧することにより打ち抜き部材505が用紙束Tを貫通する。これにより、用紙束Tには、同図(B)に示すように、切り込みの一例としてのスリット521と、一端部522Aが用紙束Tに接続された舌片部522とが形成される。なお同図(B)では、I字状のスリット521を形成したが、同図(B)に示すように、H字状やコの字状のスリット521を形成することもできる。また本実施形態では、基部503が更に下降すると、打ち抜き部材505の副部505Bが突出部506に突き当たり、打ち抜き部材505が、回転軸505Rを中心に図4(A)において時計周りに回転する。
これにより、主部505Aがブレード504側に傾斜し、打ち抜き部材505の突起505Dがブレード504に接近する。これにより、打ち抜き部材505の突起505Dが、同図(C)に示すように、舌片部522を折り曲げ、ブレード504の目穴504Aにこの舌片部522を押し込む(図中矢印F2参照)。尚、図4(C)では打ち抜き部材505の図示を省略している。その後、基部503を下部フレーム512から離れる方向に移動させる。つまり、基部503を同図(A)の矢印F3方向に上昇させる。そしてこの場合、舌片部522がブレード504の目穴504Aに引っ掛かったまま上昇する。そして図4(D)に示すように、スリット521に舌片部522が挿入される。これにより綴じ部511Cによる綴じ処理が終了する。なお、綴じ処理が終了した後、用紙束Tには、舌片部522が存在していた箇所に、ファイル、バインダーなどに設けられた綴じ具が挿入される綴じ穴523が形成される(同図(D)参照)。
ところで上記のように舌片部522をスリット521に挿入して用紙束Tの綴じ処理を行う場合において、用紙束Tを構成する用紙Pの枚数が多いと、綴じ処理を行う際に要するトルクが大きくなってしまう。また用紙Pの枚数が多くなると、上記舌片部522をより長くする必要が生じるため、綴じ穴523が大きいものとなってしまう。また用紙Pの枚数が多いと舌片部522の厚みも増すため、綴じ部の突出量(綴じ部における用紙束Tの厚み、綴じ部の膨らみ)が大きくなってしまう。
また用紙Pの枚数が多く舌片部522およびスリット521が厚いと、スリット521に舌片部522が入りにくくなってしまう。さらに用紙Pの枚数が多く舌片部522が厚いと出来上がる用紙束Tの見栄えが低下するおそれもある。さらに、舌片部522が厚いと、スタッカー部80にて積載可能な用紙束Tの最大数が小さくなってしまう。このため本実施形態では、以下に説明するように、穴あけユニット30(図2参照)にて、穴部527および貫通孔524(後述)を形成するようにしている。
図5は、穴あけユニット30を説明するための図である。
本実施形態における穴あけユニット30は、上述した針無し綴じユニット52と同様の構成を有している。すなわち、穴あけユニット30には、同図(A)に示すように、上部フレーム511および下部フレーム512が設けられている。また上部フレーム511には、上記綴じ部511Cと同様の構成を有し用紙Pに対し穴あけを行う穴あけ部511Dが設けられている。ここで、穴あけ部511Dは、上記と同様、基部503および2つの基台501を有する。また穴あけ部511Dには、用紙Pを打ち抜き、孔部527を形成する第1打ち抜き部材580が設けられるとともに、用紙Pを打ち抜く第2打ち抜き部材509が設けられている。また穴あけユニット30には、基部503を基台501に接近させる移動機構(不図示)が設けられている。また下部フレーム512には、上記と同様、基台501に対向配置された底部材502、隣接する底部材502の間に形成された穴部512Aが設けられている。
ここで、上記の針無し綴じユニット52に設けられた打ち抜き部材505は、舌片部522を折り曲げかつブレード504に形成された目穴504Aにこの舌片部522を入れる機能を有していたが、穴あけユニット30に設けられた第2打ち抜き部材509は、舌片部522を形成せず用紙Pに対して貫通孔524(図5(B)参照)を形成する機能のみを有している。このため本実施形態におけるにおける第2打ち抜き部材509は、上記ようにL字状に形成されておらずほぼ直線状に形成されている。また、本実施形態におけるにおける第2打ち抜き部材509は、上記のように回転可能に設けられておらず基部503に固定されている。
また本実施形態における第2打ち抜き部材509は、上記と同様に、用紙Pと対向する側に刃部505Cを有する。ここでこの刃部505Cは、上述した舌片部522の形状に倣う形状を有している。なお針無し綴じユニット52における刃部505Cでは、刃部505Cに形成された複数の縁部のうちブレード504側に位置する縁部に刃が形成されていない状態であったが、穴あけユニット30における刃部505Cでは、刃505Eが形成された状態となっている。このため、穴あけユニット30では、基部503の基台501への接近に伴い、用紙Pに対し貫通孔524が形成される。付言すると穴あけユニット30では、打ち抜き加工が行われるようになり舌片部522が形成されない状態で貫通孔524が形成される。また本実施形態では、第1打ち抜き部材580によって、用紙Pに対し矩形状の孔部(貫通孔)527が形成される。
ここで本実施形態では、穴あけユニット30に設けられた第2打ち抜き部材509の刃部505Cの方が、針無し綴じユニット52に設けられた打ち抜き部材505の刃部505Cよりも大きく形成されている。このため、貫通孔524の方が舌片部522よりも大きく形成される。より詳細に説明すると、貫通孔524の長手方向における寸法の方が舌片部522の長手方向における寸法よりも大きくなるように、貫通孔524および舌片部522は形成される。また、貫通孔524の幅方向における寸法の方が舌片部522の幅方向における寸法よりも大きくなるように、貫通孔524および舌片部522は形成される。ここで、貫通孔524と舌片部522とが同じ大きさで形成されている場合、コンパイルトレイ上60における用紙Pの整合状態によっては、貫通孔524の位置と舌片部522の位置とがずれ、舌片部522が貫通孔524を通過(後述)しにくくなる。このため、本実施形態では、貫通孔524の方を舌片部522よりも大きく形成している。
図6は、針無し綴じが行われる際の一連の処理を示した図である。なお以下ではN枚の用紙Pにより構成される用紙束Tに対して綴じ処理を行う場合を説明する。
本処理では、まず穴あけユニット30を用紙Pが通過する度に用紙Pが停止され穴あけユニット30による穴あけ処理が実施される。そして穴あけユニット30にて穴あけ処理が行われた用紙Pは、コンパイルトレイ60(図2参照)上に、図6(A)に示すように積載される。ここで、穴あけユニット30による穴あけ処理が行われているため、用紙Pには、貫通孔524および孔部527が形成されている。なお穴あけユニット30では、N枚の用紙Pのうちの(N−m)枚(mは例えば1〜3の整数)の用紙Pに対し穴あけ処理が行われる。なお上記では、用紙Pの一枚ごとに穴あけユニット30による穴あけ処理を行う場合を例示したが、1枚でなく複数枚の用紙Pをまとめて処理してもよい。また、上記(N−m)枚の用紙Pに対し一回の処理で穴あけを行ってもよい。
その後、本実施形態では、同図(B)に示すように、コンパイルトレイ60上に、穴あけユニット30による穴あけ処理が施されていない用紙Pが順次積載される。より具体的に説明すると、(N−m)枚の用紙Pに対し穴あけユニット30による処理が行われた後、m枚の用紙Pが順次搬送されてくるが、このm枚の用紙Pに対しては穴あけユニット30による処理は行われず、このm枚の用紙Pは、穴あけユニット30を通過する。そしてこのm枚の用紙はコンパイルトレイ60上に積載される。これによりN枚の用紙Pにより構成される用紙束Tがコンパイルトレイ60上に生成される。ここで本実施形態におけるコンパイルトレイ60は、記録材束が生成される記録材束生成部として捉えることができる。
その後、本実施形態では、針無し綴じユニット52による綴じ処理が行われる。これにより、まず、用紙束Tの一方の面側に舌片部522が形成される。付言すると、穴あけユニット30による穴あけ処理が施されていない用紙Pのうちの貫通孔524に対峙する部位(貫通孔524と重なる部位)が矩形状に切られることで舌片部522が形成される。さらに説明すると、針無し綴じユニット52による綴じ処理を行う際には、用紙束Tのうちの一方の面側から、用紙束Tの他方の面側に位置する用紙Pの貫通孔524に向かって、針無し綴じユニット52に設けられた刃部505C(図4(A)参照)を進出させる。これにより、用紙束Tの一方の面側と上記貫通孔524との間に位置する用紙Pに刃部505Cが接触する。そしてこれにより用紙束Tの一方の面側に舌片部522が形成される。ここで刃部505Cを貫通孔524に向けて進出させない場合、用紙束Tを構成する全ての用紙Pに切れ目が形成されてしまう。このため本実施形態では、貫通孔524に向けて刃部505Cを進出させるようにしている。また針無し綴じユニット52による綴じ処理を行う際には、ブレード504(図4(A)参照)の先端部(刃部)が、既に形成されている孔部527を通過するように、ブレード504を進出させる。これにより用紙Pのうち孔部527に対峙する部位に対しスリット521が形成される(図6(C)参照)。なお本実施形態では、孔部527の寸法L1(図5(B))の方がスリット521の長手方向における寸法L2(図4(B)参照)よりも大きくなっている。このような長さの関係とした場合、用紙Pのずれが発生したとしても、ブレード504の先端部が、既に形成されている孔部527を通過する確率が高まり、孔部527の縁よりも外側にスリット521が形成されることが抑制される。
その後、本実施形態では、針無し綴じユニット52の刃部505Cにより舌片部522が押圧される。これにより舌片部522は折れ曲がるとともに、貫通孔524(図6(A)参照)を通過する。その後、ブレード504の目穴504A(図4(A)参照)によって舌片部522は引き上げられる。そしてこの舌片部522は、孔部527およびスリット521を通過するようになる。この結果、図6(C)に示すような綴じ部が形成される。
なお上記では、穴あけユニット30による処理が行われた用紙Pを先にコンパイルトレイ60に積載し、後に、針無し綴じユニット52により処理が行われる用紙Pをコンパイルトレイ60に積載した。ところでこのような順序に限られず、針無し綴じユニット52により処理が行われる用紙Pを先にコンパイルトレイ60に積載し、後に、穴あけユニット30による処理が行われた用紙Pをコンパイルトレイ60に積載することもできる。なおこのように処理の順序を入れ替える場合は、図4(A)にて示した上部フレーム511と下部フレーム512の位置を入れ替え、打ち抜き部材505を下方から上方に向かって移動させる。
また上記では、ひとつの画像形成システムの中に、穴あけユニット30および針無し綴じユニット52が設けられている場合を説明したが、別体で構成された2つの装置のうちの一方に穴あけユニット30を設け、他方の装置に針無し綴じユニット52を設けてもよい。付言すると、穴あけを行う装置と、舌片部522を用いて綴じを行う装置の2つの装置に分けることができる。そしてこの場合は、例えば、まず、一方の装置にて用紙Pに対し穴あけを行う。その後、穴あけが施された複数枚の用紙Pと穴あけが施されていない用紙Pを、針無し綴じユニット52が設けられた他方の装置にセットし綴じ処理を行う。これにより、上記と同様の綴じ処理が施された用紙束T(冊子)が生成される。
また上記では、穴あけユニット30がトランスポートユニット21に設けられ、針無し綴じユニット52がコンパイルトレイ60に設けられている場合を説明したが、コンパイルトレイ60に、穴あけユニット30および針無し綴じユニット52を設けることもできる。この場合は、例えば、まず穴あけユニット30を用い、コンパイルトレイ60に積載されている複数枚の用紙Pに対して穴あけ処理を行う。次いで、穴あけの行われていない用紙P(上記m枚の用紙Pに相当)をコンパイルトレイ60に積載する。その後、穴あけユニット30を退避させるとともに、穴あけユニット30が位置していた箇所に針無し綴じユニット52を移動させる。そして針無し綴じユニット52による綴じ処理を行う。これにより上記と同様の綴じ処理が施された用紙束Tが生成される。
また、穴あけユニット30はオプションとし、製品の出荷時には穴あけユニット30が設けられていない構成とすることもできる。そして、ユーザが穴あけユニット30を別途購入し取り付けることで、例えば10枚までしか綴じ処理が行えなかった装置が例えば25枚まで処理可能な装置となる。またパンチユニットなど他の機能を有したユニットの装着を可能とするため、穴あけユニット30を取り外しできるように設けてもよい。付言すると、穴あけユニット30を着脱可能に設けてもよい。
また用紙束Tを構成する用紙Pの枚数が少ない場合は舌片部522の厚みが小さくなるため、穴あけユニット30による穴あけ処理を省略し、針無し綴じユニット52のみによる処理を行うこともできる。付言すると用紙束Tを構成する用紙Pの枚数が予め定められた枚数よりも少ない場合、穴あけユニット30による穴あけ処理を省略し、針無し綴じユニット52のみによる処理を行うことができる。付言すると、用紙束Tを構成する全ての用紙Pを用いて舌片部522を形成するとともにこの全ての用紙Pに対しスリット521を形成し、この舌片部522をこのスリット521に通すことで綴じ処理を行うことができる。この場合、穴あけユニット30による穴あけを行う場合に比べ、綴じ処理に要する時間が短くなり生産性が向上する。なお冊子を構成する用紙Pの枚数に関する情報は、例えば把握手段として機能する処理装置制御部23により把握される。より具体的には、PC(Personal Computer)などから出力されるユーザからの情報をもとに用紙Pの枚数が処理装置制御部23により把握される。
また、用紙Pの厚みに関する情報を取得し、取得したこの情報に基づき、針無し綴じユニット52によって処理がなされる用紙Pの枚数を増減させてもよい。付言すると、上記整数mの値を増減(変更)することができる。例えば用紙Pが厚い場合、舌片部522が厚くなり綴じ部の膨らみが大きくなるため、針無し綴じユニット52によって処理がなされる用紙Pの枚数を減じることができる。また例えば用紙Pが薄い場合は、舌片部522も薄くなり綴じ部の膨らみが小さくなるため、針無し綴じユニット52によって処理がなされる用紙Pの枚数を増加させることができる。なお、用紙Pの枚数を増加させた場合は、綴じ部の強度が増すようになる。なお上記用紙Pの厚みに関する情報は、例えばUI119を介しユーザにより入力される。そして例えば、取得手段として機能する処理装置制御部23がこの厚みに関する情報を取得し、変更手段としても機能する処理装置制御部23によって、針無し綴じユニット52により処理がなされる用紙Pの枚数が変更される。
また用紙Pの厚みに関する情報を取得し、取得したこの情報に基づき、穴あけユニット30による穴あけ処理を行うか否かを決定するようにしてもよい。例えば用紙束Tを構成する用紙Pが薄い場合、舌片部522が薄くなるため、穴あけユニット30による穴あけ処理を省略し針無し綴じユニット52による処理のみを行うことができる。
23…処理装置制御部、30…穴あけユニット、52…針無し綴じユニット、60…コンパイルトレイ、504…ブレード、505C…刃部、521…スリット、522…舌片部、524…貫通孔、P…用紙、T…用紙束

Claims (10)

  1. 記録材に貫通孔を形成する貫通孔形成手段と、
    前記貫通孔形成手段により貫通孔が形成された記録材と、当該貫通孔形成手段による貫通孔の形成がなされない記録材と、が積載され、記録材束が生成される記録材束生成部と、
    前記貫通孔の形成がなされない前記記録材のうちの予め定められた部位であって前記貫通孔が形成された前記記録材の当該貫通孔に対峙する部位を予め定められた形状に切ることで前記記録材束に片を形成し、形成した当該片を当該貫通孔に通すとともに、当該貫通孔に通した当該片を当該記録材束に形成された切り込みに挿入し当該記録材束を綴じる綴じ機構と、
    を備える記録材処理装置。
  2. 前記貫通孔形成手段は、前記貫通孔を形成するとともに当該貫通孔が形成される箇所とは異なる箇所に前記記録材を貫通する孔部を形成し、
    前記綴じ機構は、前記貫通孔形成手段による前記貫通孔の形成がなされない前記記録材のうちの前記孔部に対峙する部位に対して前記切り込みの形成を更に行い、当該貫通孔に通した前記片を当該孔部および当該切り込みに挿入し、前記記録材束を綴じることを特徴とする請求項1記載の記録材処理装置。
  3. 前記綴じ機構は、前記孔部に対峙する前記部位に対し刃部を進出させることで前記切り込みを形成するとともに、当該刃部の進出に際し、当該孔部を通過するように当該刃部を進出させ当該孔部の縁よりも外側に当該切り込みが形成されないように当該刃部を進出させることを特徴とする請求項2記載の記録材処理装置。
  4. 前記切り込みの長手方向において、前記孔部の長さの方が当該切り込みの長さよりも大きいことを特徴とする請求項3記載の記録材処理装置。
  5. 前記貫通孔形成手段は、前記貫通孔の形成に際し、前記記録材に対し打ち抜き加工を行い前記片が形成されないように当該貫通孔を形成することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の記録材処理装置。
  6. 前記貫通孔の方が前記片よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の記録材処理装置。
  7. 前記記録材束生成部により生成される前記記録材束を構成する記録材の厚みに関する情報を取得する取得手段と、当該取得手段により取得された当該厚みに関する情報に基づき当該記録材束のうち前記貫通孔の形成がなされない前記記録材の枚数を変更する変更手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の記録材処理装置。
  8. 前記記録材束生成部により生成される前記記録材束を構成する記録材の枚数を把握する把握手段を更に備え、
    前記綴じ機構は、前記把握手段により把握された枚数が予め定められた枚数よりも多い場合に前記貫通孔の形成がなされない前記記録材から前記片を形成するとともに当該貫通孔の形成がなされない当該記録材に前記切り込みを形成し、当該枚数が当該予め定められた枚数よりも少ない場合、前記記録材束を構成する全ての記録材を用いて当該片を形成するとともに当該全ての記録材に当該切り込みを形成することを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の記録材処理装置。
  9. 記録材に貫通孔を形成し、
    前記貫通孔が形成された前記記録材と当該貫通孔の形成がなされていない記録材とから記録材束を生成し、
    前記貫通孔の形成がなされていない前記記録材のうちの予め定められた部位であって前記貫通孔が形成された前記記録材の当該貫通孔に対峙する部位を予め定められた形状に切ることで前記記録材束に片を形成し、当該片を当該貫通孔側に曲げ当該貫通孔に通すとともに、当該片を当該記録材束に形成された切り込みに挿入し、当該記録材束を綴じることを特徴とする記録材処理方法。
  10. 複数枚の記録材からなる記録材束と、
    前記記録材束に含まれる一部の記録材が予め定められた形状に切られることで形成された片が、予め定められた形状で当該記録材束に形成された切り込みに対して挿入され、当該記録材束を綴じる綴じ部と、
    を備える冊子。
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