JP4985641B2 - 品質劣化箇所推定装置、品質劣化箇所推定方法、及び品質劣化箇所推定プログラム - Google Patents

品質劣化箇所推定装置、品質劣化箇所推定方法、及び品質劣化箇所推定プログラム Download PDF

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Description

本発明は、通信ネットワークシステムにおける通信品質の劣化箇所を推定するための、品質劣化箇所推定装置、品質劣化箇所推定方法、及び品質劣化箇所推定プログラムに関する。
通信ネットワークにおいて、通信品質劣化時に、高速に通信品質劣化箇所を特定するには、まずネットワーク内に監視装置を多数配備して当該配備位置での通信品質を常に監視する。そして、通信品質劣化時には、品質劣化の起こっている監視装置の位置情報に基づいて、品質劣化している区間を推定するという手法が採られている。
しかしながら、この方式では、品質劣化している位置の推定精度を高めるに多数の監視装置が必要となり、その配置コストが高いという問題がある。この問題に対処する手法として、従来より、ネットワークを通過する通信フローの品質情報とルーティング情報から品質劣化箇所を推定する方式が提案されている(特許文献1参照)。
最初に、この従来例の方式について説明する。
まず、各フローとそれらが経由するリンク(有向リンク)および品質の対応表(フロー・リンク対応表)を作る。そして、例えば、図28に示したルータ(或いはパケットスイッチ)R1〜R6を含むネットワークにフローF1〜F5が存在するものとする。
図28のネットワークに対し、図29に示すようにリンクに名前を付け、品質としてパケットロス率を使い、フローF1〜F5のパケットロス率を、3.0〔%〕、2.5〔%〕、3.5〔%〕、1.0〔%〕、0.5〔%〕とすると、フロー・リンク対応表は図30のようになる。ここで、各フローは1秒間に100パケット流れるものとし、パケットロス率は、2秒毎のパケットロス数をもとに求めるものとする。
次に、非劣化リンク除去処理を行う。即ち、予め決められた、フロー品質の劣化閾値と非劣化閾値から、劣化閾値より品質の悪いフローを劣化フロー、非劣化閾値より品質の良いフローを非劣化フロー、それ以外のフローを中間品質フローとし、フロー・リンク対応表から、中間品質フローの行、および非劣化フローの行および非劣化フローが経由するリンクの列を除いた縮小フロー・リンク対応表を作成する。
上記例では、例えば、パケットロス率2〔%〕を劣化閾値、1〔%〕を非劣化閾値とすると、劣化フローはF1〜F3、 非劣化フローはF5、中間フローはF4となる。次に、フロー・リンク対応表から、中間フローの行を削除し、非劣化フローの行および非劣化フローの行に1がある列を削除した縮小フロー・リンク対応表を作成する。
上記例での削除の様子を図31に示し、縮小フロー・リンク対応表を図32に示す。
最後に、図32に基づいて劣化箇所を推定する。例えば、品質劣化フロー数に基づく推定法では、図32の各リンクL10,L20,L50,L40を経由する品質劣化したフロー数は、それぞれ1,3,1,1であり、この中で最も経由するフロー数が多いL20を劣化箇所として推定する。或いは、次に述べる最小リンク数の推定によって劣化箇所を推定する。
最小リンク数推定法では、図32の各リンクを経由するフロー集合を考え、最小の数のリンクで、図32の全てのフローを包含するようなリンク集合を求め、それを劣化リンク集合とする。
即ち、図32の例では、各リンクL10,L20,L50,L40を経由するフロー集合は、それぞれ、{F1}、{F1,F2,F3}、{F2}、{F3}である。たとえば、3つのリンクから成るリンク集合{L10,L50,L40}を経由するフロー和集合は{F1,F2,F3}となり、全てのフローを包含出来る。これ以外にも、2つのリンクから成るリンク集合{L10,L20}や、1つのリンクから成るリンク集合{L20}によっても全てのフローを包含できる。全てのフローを包含するようなリンク集合のうち、最小のリンク数をもつ{L20}を最小リンク集合として推定する。
特開2002−271392号公報
上述した従来の品質劣化箇所の推定方式では、非劣化リンク除去によって、フロー・リンクテーブルのサイズを小さくする事により、推定にかかる時間を低減させている。また、品質が劣化していないリンクを除去することにより、品質が劣化していないリンクが推定結果に含まれないようにすることで推定精度を向上させている。
しかしながら、品質劣化をおこしたリンクを経由するフローが全て品質劣化を起こすとは限らず、たまたま品質劣化を起こしたリンクを通ったフローが非劣化閾値よりも品質が良いケースが起こり得る。
例えば、パケットロス率を品質指標として用いた場合、劣化リンクを経由したにもかかわらず、たまたまパケットロスが起こらず、パケットロス率が非劣化閾値より低いフローが生じ得る。
このため、従来の品質劣化箇所の推定方式では、非劣化リンク除去によって真の品質劣化リンクが除去されてしまい、品質劣化箇所の見逃しや品質が劣化していないリンクを劣化していると判断する誤警告が生じる場合がある。或いは、最小リンク数推定で、劣化箇所が見つからないケースが生じる。
例えば、前記の例で、真の品質劣化リンクがL20で、その他のリンクの品質が劣化していないとする。真の品質劣化リンクがL20を経由したにもかかわらず、ある計測時間のフローF4のパケットロス率が低く、パケットロス率が0.5〔%〕であったとすると、フロー・リンク対応表は図33のようになる。非劣化リンク除去を行うと、縮小フロー・リンク対応表は図34のようになる。
そして、図34の縮小フロー・リンク対応表に基づいて品質劣化箇所を推定すると、品質劣化フロー数に基づく推定法及び最小リンク数推定法のいずれも、L10,L50,L40の3つのリンクを劣化リンクと推定し、真の品質劣化リンクがL20が求まらない見逃しを生じ、劣化していないL10,L50,L40の3つのリンクを劣化リンクと推定する誤警告が生じる。
別の例としては、上記の例で、真の品質劣化リンクがL20で、その他のリンクの品質が劣化していないとする。
真の品質劣化リンクがL20を経由したにもかかわらず、ある計測時間のフローF3のパケットロス率が低くパケットロス率が0.5〔%〕であったとし、且つフローF4は劣化を起こしてパケットロス率3〔%〕であったとする。この場合のフロー・リンク対応表は図35のようになる。
ここで、非劣化リンク除去を行うと、縮小フロー・リンク対応表は図36のようになる。品質劣化フロー数に基づく推定法ではL10,L50を劣化箇所と推定し、最小リンク数推定法では全ての劣化フローF1,F2,F4を包含するリンク集合が見つからず、推定に失敗する。
本発明は、従来例の有する不都合を改善し、品質劣化箇所を、フロー品質情報に基づいて精度高く推定することが可能な品質劣化箇所推定装置、品質劣化箇所推定方法及び品質劣化箇所推定プログラムを実現することにある。同時に、品質劣化箇所を高速に推定することが可能な品質劣化箇所推定装置、品質劣化箇所推定方法、及び品質劣化箇所推定プログラムを実現することにある。
本発明にかかる品質劣化箇所推定装置は、ネットワークを流れるフローの品質情報とフローレート及び前記ネットワークの構成情報を集める情報収集手段と、前記情報収集手段が収集した前記フロー品質情報と前記ネットワーク構成情報から前記フローが経由するリンクを求め、予め決められた劣化閾値と非劣化閾値に基づいて品質劣化フロー及び品質非劣化フローとを決定する品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定手段と、前記品質劣化フローが経由するリンク集合から、通過する品質非劣化フロー数が、前記劣化閾値と前記フローレートとに基づいて決められた非劣化フロー数閾値以上であるようなリンクを除去したリンク集合の部分集合の中で、品質劣化フローの中の任意のフローが経由しているリンクを含む部分集合であって、且つ、最小の要素数を持つ部分集合を、品質劣化箇所として出力する品質劣化箇所推定手段とを有することを特徴とする。
このため、これによると、通過する品質非劣化フロー数が、劣化閾値とフローレートに基づいて決められた非劣化フロー数閾値以上であるような非劣化リンクを除去することにより、十分高い確率で非劣化であるリンクを除去することができ、劣化リンク推定の精度を高める事が可能となる。
又、本発明にかかる品質劣化箇所推定装置は、ネットワークを流れるフローの品質情報とフローレート及び前記ネットワークの構成情報を集める情報収集手段と、前記情報収集手段が収集した前記フロー品質情報と前記ネットワーク構成情報から前記フローが経由するリンクを求め、予め決められた劣化閾値と非劣化閾値に基づいて品質劣化フロー及び品質非劣化フローとを決定する品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定手段と、前記品質劣化フローが経由するリンク集合から、通過する品質非劣化フロー数が、前記劣化閾値と前記フローレートとに基づいて決められた非劣化フロー数閾値以上であるようなリンクを除去したリンク集合の中で、各リンクを経由する品質劣化フローが多い順に、予め決められた順位以上のリンクを品質劣化箇所として出力する品質劣化箇所推定手段とを有することを特徴とする。
このため、これによると、通過する品質非劣化フロー数が、劣化閾値とフローレートに基づいて決められた非劣化フロー数閾値以上であるような非劣化リンクを除去することにより、十分高い確率で非劣化であるリンクを除去することができ、かかる点において劣化リンク推定の精度を高める事ができる。
更に、本発明にかかる品質劣化箇所推定装置は、ネットワークを流れるフローの品質情報とフローレート及び前記ネットワークの構成情報を集める情報収集手段と、前記情報収集手段が収集した前記フロー品質情報と前記ネットワーク構成情報から前記フローが経由するリンクを求め、予め決められた劣化閾値と非劣化閾値に基づいて品質劣化フロー及び品質非劣化フローとを決定する品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定手段と、前記品質劣化フローが経由するリンク集合から、通過する品質非劣化フローの合計レートが、前記劣化閾値と前記フローレートとに基づいて決められた非劣化フローレート閾値以上であるようなリンクを除去したリンク集合の部分集合の中で、品質劣化フローの中の任意のフローが経由しているリンクを含む部分集合であって、且つ、最小の要素数を持つ部分集合を、品質劣化箇所として出力する品質劣化箇所推定手段とを有することを特徴とする
このため、これによると、通過する品質非劣化フローの合計レートが、劣化閾値とフローレートに基づいて決められた非劣化フローレート閾値以上であるような非劣化リンクを除去することにより、十分高い確率で非劣化であるリンクを除去することができ、かかる点において劣化リンク推定の精度を高める事ができる。
又、本発明にかかる品質劣化箇所推定装置は、ネットワークを流れるフローの品質情報とフローレート及び前記ネットワークの構成情報を集める情報収集手段と、前記情報収集手段が収集した前記フロー品質情報と前記ネットワーク構成情報から前記フローが経由するリンクを求め、予め決められた劣化閾値と非劣化閾値に基づいて品質劣化フロー及び品質非劣化フローとを決定する品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定手段と、前記品質劣化フローが経由するリンク集合から、通過する品質非劣化フローの合計レートが、前記劣化閾値と前記フローレートとに基づいて決められた非劣化フロー数(フローレート)閾値以上であるようなリンクを除去したリンク集合の中で、各リンクを経由する品質劣化フローが多い順に、予め決められた順位以上のリンクを品質劣化箇所として出力する品質劣化箇所推定手段とを有することを特徴とする。
このため、これによると、通過する品質非劣化フローの合計レートが、劣化閾値とフローレートに基づいて決められた非劣化フローレート閾値以上であるような非劣化リンクを除去することにより、十分高い確率で非劣化であるリンクを除去することができ、かかる点において、劣化リンク推定の精度を高める事ができる。
ここで、前述した品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定手段を、ある品質非劣化フローが通過するリンクを通過する品質劣化フローの集合について、前記品質劣化フロー集合の中のいずれかのフローが通過するリンクから成るリンク集合であって、そのリンク集合のいずれかを通過する品質劣化フローからなるフロー集合が、前記品質劣化フロー集合を包含するようなリンク集合の中で、最小のリンクから成る集合の要素数に依存して、前記非劣化フロー数閾値を変えるように構成しても良い。
これにより、リンクを通過する全ての品質劣化フローについて、他のリンクの集合であって、 その要素リンクのいずれかを通過しているようなリンク集合が選べるとき、その最小のリンク集合の要素数に依存して、非劣化フロー数閾値を変え、通過する品質非劣化フロー数が、劣化閾値とフローレートに基づいて決められた非劣化フロー数閾値以上であるような非劣化リンクを除去することにより、十分高い確率で非劣化であるリンクを除去することができ、劣化リンク推定の精度を高める事が可能な品質劣化箇所推定装置を実現することができる。
又、前述した品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定手段を、ある品質非劣化フローが通過するリンクを通過する品質劣化フローの集合について、前記品質劣化フロー集合の中のいずれかのフローが通過するリンクから成り、かつ、前記リンクを含まないリンク集合であって、そのリンク集合のいずれかを通過する品質劣化フローからなるフロー集合が、前記品質劣化フロー集合を包含するようなリンク集合の中で、最小のリンクから成る集合の要素数に依存して、前記非劣化フローレート閾値を変えることを特徴とする。
これにより、リンクを通過する全ての品質劣化フローについて、他のリンクの集合であって、その要素リンクのいずれかを通過しているようなリンク集合が選べるとき、その最小のリンク集合の要素数に依存して、非劣化フローレート閾値を変え、通過する品質非劣化フローの合計レートが、劣化閾値とフローレートに基づいて決められた非劣化フローレート閾値以上であるような非劣化リンクを除去することにより、十分高い確率で非劣化であるリンクを除去することができ、劣化リンク推定の精度を高める事が可能な品質劣化箇所推定装置を実現することができる。
更に、前述した品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定手段を、ある品質非劣化フローが通過するリンクを通過する品質劣化フローの集合について、前記品質劣化フロー集合の中の全てのフローが通過し、かつ、前記品質劣化フロー集合に含まれない1つ以上の品質劣化フローが通過するようなリンクの有無によって、前記非劣化フロー数閾値を変えるように構成してもよい。
これにより、品質劣化フロー集合の中の全てのフローが通過し、かつ、品質劣化フロー集合に含まれない1つ以上の品質劣化フローが通過するようなリンクの有無によって、閾値を変えることで、劣化リンク推定の精度をより高める事が可能な品質劣化箇所推定装置を実現することができる。
又、前述した品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定手段については、これを、ある品質非劣化フローが通過するリンクを通過する品質劣化フローの集合について、前記品質劣化フロー集合の中の全てのフローが通過するリンクの有無によって、前記非劣化フローレート閾値を変えるように構成してもよい。
これにより、ある品質非劣化フローが通過するリンクを通過する品質劣化フローの集合について、前記品質劣化フロー集合の中の全てのフローが通過するリンクの有無によって、閾値を変えることで、劣化リンク推定の精度をより高める事が可能な品質劣化箇所推定装置を実現することができる。
更に、本発明に係る品質劣化箇所推定方法は、上記の本発明に係る品質劣化箇所推定装置の各手段の動作を手順として捕らえ、その動作順序の工程実行により、前述した目的達成の手法が組み込まれていることを特徴とする。また、本発明に係る品質劣化箇所推定プログラムは、本発明に係る品質劣化箇所推定方法の各手順をコンピュータに実行させるように構成して成るものである。
本発明は上述したように構成され機能するので、これによると、非劣化リンクを効率よく除去するようにしたので劣化リンク推定の精度を高める事ができ、これにより品質劣化箇所を高精度に推定することができる。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
先ず、各実施形態の基本的構成について説明し、次いで、その実施形態を具体的に説明する。
図1乃至図3に示すように、符号10は品質劣化箇所推定装置としての品質劣化箇所推定サーバを示す。実施形態1に係る品質劣化箇所推定サーバ10は基本的構成として、ネットワークを流れるフロー品質情報とフローレートを収集するフロー品質収集手段としてのフロー品質収集部11と、ネットワークの構成情報を集める経路情報収集手段としての経路情報収集部12と、前記フロー品質情報とネットワークの構成情報から前記フローが経由するリンクを求めると共にそれらをテーブル形式で管理しておくフロー品質/経由リンクテーブル管理手段としてのフロー品質/経由リンクテーブル管理部13とを備えている。
更に、実施形態1に係る品質劣化箇所推定サーバ10は、前記管理テーブルにおいて1つ以上フローの品質の劣化があった場合に予め決められた劣化閾値及び非劣化閾値に基づいて品質劣化フロー及び品質非劣化フローを決定すると共に、品質劣化フローが経由するリンク集合から,通過する品質非劣化フロー数が劣化閾値とフローレートに基づいて決められた非劣化フロー数閾値以上であるような非劣化リンクを除去する非劣化リンク除去手段としての非劣化リンク除去部15と、品質劣化を起こした任意のフローの集合が経由するリンクから前記非劣化リンクを除去した集合の部分集合の中で,品質劣化を起こした任意のフローが経由しているリンクを含む部分集合であって且つ最小の要素数をもつ部分集合を,品質劣化箇所として出力する品質劣化箇所推定部17と、この出力される品質劣化箇所にかかる情報を表示する表示部18とを備えている。
実施形態2に係る品質劣化箇所推定装置は基本的構成として、前述した実施形態1の場合と同様に、ネットワークを流れるフロー品質情報とフローレートとを収集するフロー品質収集部11と、ネットワークの構成情報を集める経路情報収集部12と、前記フロー品質情報とネットワークの構成情報から前記フローが経由するリンクを求め,それらをテーブル形式で管理しておくフロー品質/経由リンクテーブル管理部13とを備えている。
更に、実施形態2に係る品質劣化箇所推定装置は、前記管理テーブルにおいて1つ以上フローの品質の劣化があった場合に予め決められた劣化閾値及び非劣化閾値に基づいて,品質劣化フロー,品質非劣化フローを決定すると共に,品質劣化フローが経由するリンク集合から,通過する品質非劣化フロー数が,劣化閾値とフローレートに基づいて決められた非劣化フロー数閾値以上であるような非劣化リンクを除去する非劣化リンク除去部15と、品質劣化を起こした任意のフローの集合が経由するリンクから前記非劣化リンクを除去した集合の中で,各リンクを経由する品質劣化フローが多い順に予め決められた順位以上のリンクを品質劣化箇所として出力するように機能する品質劣化箇所推定部17と、この出力される品質劣化箇所にかかる情報を表示する表示部18とを備えている。
実施形態2では、前述した実施形態1とは品質劣化箇所推定サーバ10の非劣化リンク除去部15の処理動作が異なる構成となっている。
実施形態3に係る品質劣化箇所推定装置は基本的構成として、前述した実施形態1の場合と同様に、ネットワークを流れるフロー品質情報とフローレートを収集するフロー品質収集部11と、ネットワークの構成情報を集める経路情報収集部12と、前記フロー品質情報とネットワークの構成情報から前記フローが経由するリンクを求めてそれらをテーブル形式で管理しておくフロー品質/経由リンクテーブル管理部13とを備えている。
更に、実施形態3に係る品質劣化箇所推定装置は、前記管理テーブルにおいて1つ以上フローの品質の劣化があった場合に予め決められた劣化閾値及び非劣化閾値に基づいて品質劣化フロー及び品質非劣化フローを決定し,品質劣化フローが経由するリンク集合から、通過する品質非劣化フローの合計レート数が劣化閾値とフローレートに基づいて決められた非劣化フローレート閾値以上であるような非劣化リンクを除去する非劣化リンク除去部15と、品質劣化を起こした任意のフローの集合が経由するリンクから前記非劣化リンクを除去した集合の部分集合の中で,品質劣化を起こした任意のフローが経由しているリンクを含む部分集合であって且つ最小の要素数をもつ部分集合を,品質劣化箇所として出力する品質劣化箇所推定部17と、この出力される品質劣化箇所にかかる情報を表示する表示部18とを備えている。
実施形態3では、前述した実施形態1とは品質劣化箇所推定サーバ10の非劣化リンク除去部15の処理動作が異なる構成となっている。
実施形態4に係る品質劣化箇所推定装置は、前述した実施形態1の場合と同様に、ネットワークを流れるフロー品質情報とフローレートを収集するフロー品質収フロー品質収集部11と、ネットワークの構成情報を集める経路情報収集部12と、前記フロー品質情報とネットワークの構成情報から前記フローが経由するリンクを求めそれらをテーブル形式で管理しておくフロー品質/経由リンクテーブル管理部13とを備えている。
更に、実施形態4に係る品質劣化箇所推定装置は、前記管理テーブルにおいて1つ以上フローの品質の劣化があった場合に予め決められた劣化閾値及び非劣化閾値に基づいて品質劣化フローと品質非劣化フローとを決定し,品質劣化フローが経由するリンク集合から,通過する品質非劣化フローの合計レート数が劣化閾値とフローレートに基づいて決められた非劣化フローレート閾値以上であるような非劣化リンクを除去する非劣化リンク除去手段15と、品質劣化を起こした任意のフローの集合が経由するリンクから前記非劣化リンクを除去した集合の中で,各リンクを経由する品質劣化フローが多い順にあらかじめ決められた順位以上のリンクを品質劣化箇所として出力する品質劣化箇所推定部17と、この出力される品質劣化箇所にかかる情報を表示する表示部18とを備えている。
実施形態4では、前述した実施形態1とは品質劣化箇所推定サーバ10の非劣化リンク除去部15の処理動作が異なる構成となっている。
また、実施形態1において、非劣化リンク除去15が、リンクを通過する全ての品質劣化フローについて、他のリンクの集合であって、その要素リンクのいずれかを通過しているようなリンク集合が選べるとき、その最小のリンク集合の要素数に依存して非劣化フロー数閾値を変える構成としてもよいものである。この実施形態を実施形態5とする。また、実施形態3において、非劣化リンク除去15が、リンクを通過する全ての品質劣化フローについて、他のリンクの集合であって、その要素リンクのいずれかを通過しているようなリンク集合が選べるとき、その最小のリンク集合の要素数に依存して非劣化フロー数閾値を変える構成としてもよいものである。この実施形態を実施形態6とする。
上記実施形態1〜4にあって、品質劣化箇所推定装置では、通過する品質非劣化フロー数が,劣化閾値とフローレートに基づいて決められた非劣化フロー数閾値以上であるような非劣化リンクを除去することにより、十分高い確率で非劣化であるリンクを除去している。このため、劣化リンク推定の精度を高める事ができる。
又、実施形態3、4にあって、品質劣化箇所推定装置では、通過する品質非劣化フローの合計レートが、劣化閾値とフローレートに基づいて決められた非劣化フローレート閾値以上であるような非劣化リンクを除去することにより,十分高い確率で非劣化であるリンクを除去している。このため、劣化リンク推定の精度を高める事ができる。
更に、実施形態5に係る品質劣化箇所推定装置では、リンクを通過する全ての品質劣化フローについて,他のリンクの集合であって,その要素リンクのいずれかを通過しているようなリンク集合が選べるとき,その最小のリンク集合の要素数に依存して,非劣化フロー数閾値を変え,通過する品質非劣化フロー数が,劣化閾値とフローレートに基づいて決められた非劣化フロー数閾値以上であるような非劣化リンクを除去することにより,十分高い確率で非劣化であるリンクを除去している。このため、かかる観点において劣化リンク推定の精度を高める事ができる。
実施形態6に係る品質劣化箇所推定装置では、リンクを通過する全ての品質劣化フローについて,他のリンクの集合であってその要素リンクのいずれかを通過しているようなリンク集合が選べるとき、その最小のリンク集合の要素数に依存して非劣化フローレート閾値を変え、通過する品質非劣化フローの合計レートが劣化閾値とフローレートに基づいて決められた非劣化フローレート閾値以上であるような非劣化リンクを除去することにより,十分高い確率で非劣化であるリンクを除去している。このため、かかる観点において劣化リンク推定の精度を高める事ができる。
次に、各実施形態について具体的に説明する。
(実施形態1)
図1に、本発明の実施形態1におけるネットワーク構成図を示す。このネットワークにはルータ(或いはスイッチ)R1〜R6及び品質劣化箇所推定サーバ10が配置され、これらのルータR1〜R6には、図1に示すようにアドレスT11〜T1n……T61〜T6nを有するこれらに属する端末が接続されている。前記ネットワークに含まれるルータR1−R6の相互間には、フローF1〜F5が形成されている。前記フローF1〜F5は、送信系と受信系との双方向のフローであるから、図2に示すように送信系と受信系とのフローF1〜F5にリンク名が付されている。すなわち、図1に示すフローF1については、送信系のフローにリンクL10が付され、受信系のフローにリンクL15が付されている。図1に示すフローF2については、送信系のフローにリンクL20が付され、受信系のフローにリンクL25が付されている。図1に示すフローF3については、送信系のフローにリンクL30が付され、受信系のフローにリンクL35が付されている。図1に示すフローF4については、送信系のフローにリンクL40が付され、受信系のフローにリンクL45が付されている。図1に示すフローF5については、送信系のフローにリンクL50が付され、受信系のフローにリンクL55が付されている。
図1において、前記ルータR1〜R6に接続される前記端末は、アドレスT11〜T1n……T61〜T6nをもつ送信端末或いは受信端末として機能する。以下の説明では、アドレスT11〜T1n……T61〜T6nをもつ端末が送信端末して機能する場合には、送信端末TS1〜TS5として表記する。アドレスT11〜T1n……T61〜T6nをもつ端末が受信端末して機能する場合には、受信端末TR1〜TR5として表記する。
図2では、ルータR1〜R6相互間のリンクについてもにリンク名を付しているが、ルータR1〜R6と、アドレスT11〜T1n……T61〜T6nをもつ端末との間に存在するリンクについては、リンク名を省略している。図1及び図2では、送信端末TS1〜TS5、受信端末TR1〜TR5は、単一のフローで結ばれた相手方の端末のみに対して送受信を行うように図示しているが、送信端末TS1〜TS5、受信端末TR1〜TR5は、複数のフローを通して相手方の端末に対して送受信を行うものである。
また、図3に、実施形態1における品質劣化箇所推定サーバ10の内部構成図を示す。図3において、品質劣化箇所推定サーバ10は、前述したように、フロー品質収集手段としてのフロー品質収集部11と、経路情報収集手段としての経路情報収集部12と、フロー品質/経由リンクテーブル管理手段としてのフロー品質/経由リンクテーブル管理部13とを備えている。
更に、この品質劣化箇所推定サーバ10は、所定の条件の基に非劣化リンクを除去する非劣化リンク除去手段としての非劣化リンク除去部15と、前記非劣化リンクを除去した集合の部分集合の中で,品質劣化を起こした任意のフローが経由しているリンクを含む部分集合であって且つ最小の要素数をもつ部分集合を,品質劣化箇所として出力する品質劣化箇所推定部17と、この出力される品質劣化箇所にかかる情報を表示する表示部18とを備えている。
これらは、実際には端末TS1〜TS5、TR1〜TR5からフロー毎の品質情報を集め、ルータ(或いはスイッチ)R1〜R6から得た経路情報を基に、品質劣化箇所を推定し、推定結果を表示部18に出力する。
実施形態1では、フロー品質情報収集部11と経路情報収集部12とにより情報収集手段101が構成され、フロー品質/経由リンクテーブル管理部13,フロー品質/経由リンクテーブル記憶部14,非劣化リンク除去部15,及び縮小フロー品質/経由リンクテーブル記憶部16により品質劣化フロー・品質費劣化フロー決定手段102が構成されている。また、品質劣化箇所推定部17及び表示部18により品質劣化箇所推定手段103が構成されている。
次に、上記各構成要素の具体的な内容を説明する。
(フロー品質情報収集部11)
端末が通信開始すると、フロー品質情報収集部11は、端末TS1〜TS5、TR1〜TR5から通信を開始する旨を通知され、通信開始以降、端末TS1〜TS5、TR1〜TR5から端末TS1〜TS5、TR1〜TR5の現在の通信品質情報、および、フローレートを受け取る。すなわち、送信端末TS1〜TS5のアドレス、受信端末TR1〜TR5のアドレス、フロー品質情報及びパケットレートからなる情報の組を受け取る。端末TS1〜TS5、TR1〜TR5が通信を終了すると、フロー品質情報収集部11は、前記端末から通信終了の通知を受け取る。ここで、フロー品質情報とは、例えば、パケットロス率、遅延、遅延ジッタなどの通信品質に関わる情報である。パケットレートとは、通信に使われたフローの1秒あたりのパケット数の情報である。
(経路情報収集部12)
経路情報収集部12は、ルータ( 或いはスイッチ) R1〜R6から、ルーティングに関する情報を収集する。前記情報の収集には、SMTP(Simple Network Management Protocol)等を使って行う事が可能である。経路情報収集部12は、ルーティングに関する情報があれば、送受信端末TS1〜TS5、TR1〜TR5のアドレス情報から、該送受信端末TS1〜TS5、TR1〜TR5間の通信がどの経路で行われるかを決定する。具体的には、ルータから収集する場合には、ルーティングテーブルとARPテーブルを収集し、ルータ以外のスイッチから収集する場合には、フォワーディングデーターベースと、スパニングツリーの構成情報を収集する。なお、この情報は、経路情報収集部12がルータ(或いはスイッチ)R1〜R6から収集することに代えて、ネットワーク管理者が経路情報収集部12に与える事も可能である。
(フロー品質/経由リンクテーブル管理部13)
フロー品質/経由リンクテーブル管理部13は、フロー品質情報収集部11から得たフロー品質情報と、経路情報収集部12からのルーティングに関する情報に基づいて、現在通信が行われているフローについて、送受信端末TS1〜TS5、TR1〜TR5のアドレス、それらが現在経由しているリンク集合と、そのフローの現在のフロー品質、フローレートの情報から成るフロー品質/経由リンクテーブルを維持する。
ここで、リンクとは、ルータ(或いはスイッチ)R1〜R6間、ルータ(或いはスイッチ)R1〜R6と端末TS1〜TS5、TR1〜TR5間の有向リンクとする。例えば、図1に示した、ネットワーク構成図の場合、図2に示すような有向リンクである。
図4に、フロー品質/経由リンクテーブル管理部13の動作をフローチャートで示す。 図4において、フロー品質/経由リンクテーブル管理部13がフロー品質情報収集部11からフロー品質情報を受け取った場合(ステップS101)、もし、それが通信終了を示すものであれば(ステップS102)、該当フローをフロー品質/経由リンクテーブルから除去する(ステップS105)。そうでなく、通信開始を示すものであれば(ステップS103)、フロー品質/経由リンクテーブル管理部13は、現在のルーティングに関する情報を経路情報収集部12から得て、フロー品質情報の送信端末TS1〜TS5のアドレス及び受信端末TR1〜TR5のアドレスの情報から経由リンクを決定し(ステップS106)、フロー品質/経由リンクテーブルへ登録する(ステップS107)。通信開始を示すものでない場合、それは今登録されているフローの最新の通信品質を通知するものであるので、フロー品質/経由リンクテーブル管理部13、フロー品質/経由リンクテーブルの通信品質情報を更新する(ステップS104)。
経路情報収集部12から経路情報を受信した場合(ステップS108)、フロー品質/経由リンクテーブル管理部13は、経路情報に変更があれば(ステップS109)、現在のフロー品質/経由リンクテーブルに登録されている全フローについて、テーブルの送信端末TS1〜TS5のアドレス及び受信端末のアドレスの情報と、現在のルーティングに関する情報(変更後のもの)を基に経由リンクを決定し、フロー品質/経由リンクテーブルを更新する(ステップS200)。
(フロー品質/経由リンクテーブル記憶部14)
フロー品質/経由リンクテーブル記憶部14は、フロー品質/経由リンクテーブル管理部13が管理するフロー品質/経由リンクにかかる情報を記憶している。
(非劣化リンク除去部15)
非劣化リンク除去部15は、定期的にフロー品質/経由リンクテーブル記憶部14からフロー品質/経由リンクテーブルの情報を読み出し、予め決められた劣化閾値より品質が悪いフローの行を抽出する。非劣化リンク除去部15は、前記劣化閾値より品質が悪いフローが存在する場合、次に述べる非劣化リンク判定法により非劣化リンク除去処理を行い、品質情報、フローレート情報を除いた、縮小フロー品質/経由テーブルを生成し、縮小フロー品質/経由テーブル記憶部16に書き込む。
(非劣化リンク判定法(1))
非劣化リンク除去部15は、フローの品質情報が予め決められた非劣化閾値より良い品質のフローを非劣化フローとし、非劣化フローの本数が、予め決められた非劣化フロー数閾値以上のリンクを非劣化リンクとして判定する。
図5に非劣化リンク除去部15の動作フローチャートを示す。非劣化リンク除去部15は、フロー品質/経由リンクテーブル記憶部14からフロー品質/経由リンクテーブルを読み込み(ステップS201)、品質劣化フローが存在するかどうかを判定する(ステップS202)。非劣化リンク除去部15は、品質劣化フローが存在すると判定した場合、品質劣化フローを含む行を抽出し(ステップS203)、非劣化リンク判定法により、品質非劣化リンクを削除して(ステップS204)、残りから得られた縮小フロー品質/経由リンクテーブルを縮小フロー品質/経由リンクテーブル記憶部16に書き込む。ステップS202において、非劣化リンク除去部15は、品質劣化フローが存在しないと判定した場合、そのまま終了する。
図6にフロー品質/経由リンクテーブルの一例をしめす。図6において、非劣化リンク判定法(1)を用い、パケットロス率2〔%〕を劣化閾値、パケットロス率0.6〔%〕を非劣化閾値、非劣化フロー数閾値を「2」とすると、図7の太枠で示す劣化フローが選ばれ、横方向の点線で示された非 劣化フローが2本以上経由するリンク(縦の点線で示したリンク)を除去し、図8のような縮小フロー品質/経由テーブルが得られる。
(品質劣化箇所推定部17)
品質劣化箇所推定部17は、縮小フロー/経由テーブル記憶部16から縮小フロー品質/経由テーブルを読み出し、品質劣化フロー数に基づく推定法、或いは、最小リンク数推定法を用いて、品質劣化箇所を推定し、表示部18へ出力する。
品質劣化箇所推定部17は、品質劣化フロー数に基づく推定法を用いる場合、縮小フロー/経由テーブルの各列に立っている1の数を数え、その数が大きいものから並べ、予め決められた順位までに含まれるリンクを劣化箇所と推定する。 例えば図8のような縮小フロー/経由テーブルの場合、リンクL20、L40、L50に立っている1の数はそれぞれ、4,3,2であり、この中で2位までに含まれるリンクを劣化箇所として推定する場合、L20,L40が劣化箇所として推定される。1位までに含まれるリンクを劣化箇所として推定する場合L20が劣化箇所として推定される。
品質劣化箇所推定部17が最小リンク数に基づく推定法を用いる場合、フロー品質/経由リンクテーブルの経由リンクの列について、1が立っているフローの集合を、そのリンク列に属するフロー集合とする。例えば、図8に示す縮小フロー品質/経由リンクテーブルの場合、経由リンクL20の列に属するフロー集合は、{F2,F3,F10,F12}である。さらに、複数の経由リンクの列のそれぞれに属するフロー集合の和集合も同様に、それらのリンク列の集合に属するフロー集合である。例えば、図8に示す縮小フロー品質/経由リンクテーブルの場合、リンク列の集合{L40,L50}に属するフロー集合は、{F2,F3,F10,F12}となる。
(最小リンク数推定法)
品質劣化箇所推定部17は、最小リンク数に基づく推定法を用いる場合、リンク列の集合に属するフロー集合が、縮小フロー品質/経由リンクテーブルの全フローと同一になる経由リンク列の集合のうち、最小の要素数からなるものを選ぶ。例えば、図8に示す縮小フロー品質/経由リンクテーブルについて、最小リンク数推定法を実行する場合を説明する。
経由リンク列の集合に属するフロー集合が縮小フロー品質/経由リンクテーブルの全フロー、すなわち、{F2,F3,F10,F12}となるようなリンク集合は、{L20}、{L20,L40}、{L20,L50}、{L40,L50}、{L20,L40、L50}があるが、最小の要素数を持つものは、{L20}だけ(要素数1)である。したがって、品質劣化箇所推定部17は、L20が劣化リンクとして推定する。なお、最小リンク数推定は、最小被覆問題のアルゴリズムを用いて解く事が可能である。
実施形態1によれば、非劣化リンク除去において、十分に高い確率で非劣化であるリンクのみを除去することが可能である。
例えば、図6のようなフロー品質/経由リンクテーブルにおいて、リンクL20が真の劣化リンクとする。フローF1は、劣化リンクを経由したために、たまたまフロー品質が高かった(パケットロス率が低かった)フローである。
又、提案方式と同じパケットロス率0.6〔%〕を非劣化閾値とし、従来法で非劣化リンク除去処理を行うと、フローF1がリンクL20を経由することにより、除去されてしまい、推定精度が悪化する。更に、フローF1を含まないような非劣化閾値として0.4〔%〕未満の値を非劣化閾値として選ぶと、フローF5,F6,F7,F8,F13〜F16が非劣化となり、図11のように縮小フロー品質/経由リンクテーブルのサイズが大きくなってしまい、推定時間が増大してしまう。
これに対し、実施形態1では、非劣化リンク判定法1を用いて、複数の非劣化フローが経由するリンクのみを除去することで、たまたま品質が良いフローが存在することによって、劣化リンクが除外されてしまう確率を減らし、リンクL20を除外することを防止しつつ、リンクL10を除外している。実施形態1では、非劣化フロー数閾値を、劣化閾値に応じて変えることで、たまたま品質が良いフローが存在することによって、劣化リンクが除外されてしまう確率を制御することが出来る。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2を説明する。
実施形態2は、実施形態1とは品質劣化箇所推定サーバ10の非劣化リンク除去部15の処理動作が異なる構成となっている。このため、以下、この異なる部分について説明する。
(非劣化リンク除去部15)
非劣化リンク除去部15は、定期的にフロー品質/経由リンクテーブル記憶部14からフロー品質/経由リンクテーブルを読み出し、予め決められた劣化閾値より品質が悪いフローの行を抽出する。非劣化リンク除去部15は、前記閾値より品質が悪いフローが存在する場合、非劣化リンク判定法(2)により非劣化リンク除去処理を行い、品質情報及びフローレート情報を除いた縮小フロー品質/経由テーブルを生成し、縮小フロー品質/経由テーブル記憶部16に書き込む。
(非劣化リンク判定法(2))
非劣化リンク除去部15は、非劣化リンク判定法(2)を用いる場合、フローの品質情報が予め決められた非劣化閾値より良い品質のフローを非劣化フローとし、各非劣化フローについてフローレートを加えた値が計測間隔および劣化閾値に基づいて決められた非劣化フローレートの閾値以上のリンクを、非劣化リンクとして判定する。
図6において、非劣化リンク除去部15は、非劣化リンク判定法(2)を用いて、パケットロス率2〔%〕を劣化閾値、パケットロス率0.6〔%〕を非劣化閾値、非劣化フローレート閾値を60パケット/秒として、図9の太枠で示す劣化フローを選定し、横方向の点線で示された非劣化フローの合計レートが60パケット/秒以上であるリンク( 縦の点線で示したリンク) を除去し、図10のような縮小フロー品質/経由テーブルを得る。
実施形態2によれば、非劣化リンク除去において、十分に高い確率で非劣化であるリンクのみを除去することが可能である。
例えば、図6のようなフロー品質/経由リンクテーブルにおいて、リンクL20が真の劣化リンクとする。フローF1は、劣化リンクを経由したために、たまたまフロー品質が高かった( パケットロス率が低かった) フローである。提案方式と同じパケットロス率0.6〔%〕を非劣化閾値とし、従来法の非劣化リンク除去処理を行うと、フローF1がリンクL20を経由することにより、除去されてしまい、推定精度が悪化する。
また、フローF1を含まないような非劣化閾値として、0.4〔%〕未満の値を非劣化閾値として選定すると、フローF5,F6,F7,F8,F13〜F16が非劣化となり、図11のように縮小フロー品質/経由リンクテーブルのサイズが大きくなってしまい、推定時間が増大してしまう。
これに対し、実施形態2では、非劣化リンク判定法(2)を用い、非劣化フローの合計レートが非劣化フローレート閾値を超えるリンクのみを除去することで、たまたま品質が良いフローが存在することによって、劣化リンクが除外されてしまう確率を減らし、リンクL20を除外することを防ぎつつ、リンクL10、L40を除外している。実施形態2では、非劣化フローレート閾値を劣化閾値に応じて変えることで、たまたま品質が良いフローが存在することによって、劣化リンクが除外されてしまう確率を制御することが出来る。
(実施形態3)
次に、実施形態3を説明する。実施形態3は、前述した実施形態1における品質劣化箇所推定サーバ10の非劣化リンク除去部15について、その動作機能のみが異なる構成となっている。このため、この異なる点について説明する。
(非劣化リンク除去部15)
非劣化リンク除去部15は、定期的にフロー品質/経由リンクテーブル記憶部14から、フロー品質/経由リンクテーブルを読み出し、予め決められた劣化閾値より品質が悪いフロー(劣化フロー)の行を抽出する。非劣化リンク除去部15は、前記閾値より品質が悪いフローが存在する場合、非劣化リンク判定法(3)により決定される非劣化リンク集合Rをのぞき、品質情報、フローレート情報を除いた、縮小フロー品質/経由テーブルを生成し、これを縮小フロー品質/経由テーブル記憶部16に書き込む。
(非劣化リンク判定法(3))
非劣化リンク除去部15は、非劣化リンク判定法(3)を用いる場合、劣化リンクが1本以上経由する全てのリンクについて、そのリンクを経由する劣化フロー集合を求める。以下では、あるリンクが包含する劣化フローというのは、そのリンクを経由する劣化フローを意味し、あるリンク集合が包含する劣化フローというのは、そのリンクのいずれか1つ以上を経由する劣化フローの集合を意味するものとする。
図12に、実施形態3における非劣化リンク判定法での動作のフローチャートを示す。フローの品質情報が予め決められた非劣化閾値より良い品質のフローを非劣化フローとする。
非劣化リンク除去部15は、劣化フローが経由する全リンク集合をL0、Rを空集合とする(ステップS301)。L=L0とする。非劣化リンク除去部15は、前記Lが空集合なら、処理を終了する(ステップS302)。非劣化リンク除去部15は、前記Lが空集合でない場合、前記Lから1つのリンクvを選び、前記Lからリンクvを除く(ステップS303)。Tは、前記全リンク集合L0から前記リンクv及び前記空集合Rの要素を除いたものとする。
非劣化リンク除去部15は、前記リンクvが1本以上の非劣化フローを経由しているかどうかを判定し(ステップS304)、1本以上の非劣化フローを経由している場合、処理をステップS305へ移行させ、そうでなければ処理をステップS302へ戻す。
非劣化リンク除去部15は、処理をステップS305に移行させた場合、前記リンクvを包含する劣化フロー集合を求める。非劣化リンク除去部15は、前記Tの部分集合によって、その劣化フロー集合を包含する部分集合のうち、最小の要素数をもつものの要素数Xを求める(ステップS305)。非劣化リンク除去部15は、どのような部分集合でも、該劣化フロー集合が包含出来ない場合、要素数を無限大とする。
非劣化リンク除去部15は、ステップS305で求めた要素数Xに応じた非劣化フロー数閾値を、予め決められた対応表から決定する(ステップS306)。非劣化リンク除去部15は、前記リンクvを経由する非劣化フロー数が、ステップS306で求めた非劣化フロー数閾値以上の場合(ステップS307)、そのリンクvを除去リンク集合Rへ追加する(ステップS308)。その後、非劣化リンク除去部15は、処理をステップS302へ移行させる。
ステップS306で用いる最小要素数に応じた非劣化フロー数閾値の対応表は、最小要素数が増大するほど、非劣化フロー数閾値が増大するように決め、また、最小要素数が∞の時には、非劣化フロー数閾値は∞になるように決めておく。
以上の手順の終了時に、集合Rに含まれるリンクが除去される非劣化リンクである。
次に、図6のフロー品質/経由リンクテーブルの例を用いて、非劣化リンク判定法(3)を用いた非劣化リンク除去部15の動作を説明する。
ここで、ステップS306での要素数と非劣化フローの閾値は図13に示す値であったとする。また、パケットロス率2〔%〕を劣化閾値、パケットロス率0.6〔%〕を非劣化閾値とする。
まず、図14の太枠で示すものが劣化フローである。また、横方向の点線で記したフローが非劣化フローである。
ステップS301ではL={L10,L20,L40,L50}、t={L10,L20,L40,L50}、R={ }となる。ステップS302において、v=L10とすると、L={L20,L40,L50}、T={L20,L40,L50}となる。
ステップS304では、vを通過する非劣化フロー数は3である。ステップS305では、vが包含する劣化フロー集合は{F3,F11}であり、L20が包含する劣化フロー集合{F2,F3,F10,F11}がこれを包含するため、最小要素数Xは1である。
ステップS306で、図13の最小要素数1に対応する非劣化フロー数閾値は1であるため、ステップS307で非劣化フロー数3がこの閾値1以上であることから、ステップS308で、R={L10}となる。その後、ステップS302へ戻る。
ステップS302で、v=L20とし、L={L40,L50}、T={L40,L50}となる。ステップS304では、vを通過する非劣化フロー数は1である。ステップS305では、vが包含する劣化フロー集合は{F2,F3,F10,F11}であり、これを包含するLの部分集合はないため、最小要素数Xは∞である。
次に、ステップS305で、図13の最小要素数∞に対応する非劣化フロー数閾値は∞であるため、ステップS307で非劣化フロー数3がこの閾値∞未満であることから、ステップS308で、R={L10}のままとなる。そうして、ステップS302へ再び戻る。
ステップS302でv=L40とし、L={L50}、T={L20,L50}となる。ステップS304では、vを通過する非劣化フロー数は2である。ステップS305では、vが包含する劣化フロー集合は{F2,F3,F10}であり、Tの部分集合である{L20}が包含する劣化フロー集合{F2,F3,F10,F11}がこれを包含するため、最小要素数Xは1である。
ステップS306で、図13の最小要素数1に対応する非劣化フロー数閾値は1であるため、ステップS307で非劣化フロー数2がこの閾値1を越えることから、ステップS308で、R={L10,L40}となる。再びステップS302へ戻る。
ステップS302でv=L40とし、L={ }、T={L20}となる。ステップS304では、vを通過する非劣化フロー数は2である。ステップS305では、vが包含する劣化フロー集合は{F2 }であり、Tの部分集合である{L20}が包含する劣化フロー集合{F2,F3,F10,F11}がこれを包含するため、最小要素数Xは1である。
ステップS306で、図13の最小要素数1に対応する非劣化フロー数閾値は1であるため、ステップS307で非劣化フロー数2がこの閾値1を越えることから、ステップS308で、R={L10,L40,L50}となる。再びステップS302へ戻る。
ステップS302では、Lが空集合であるため停止する。
よって、図14のようにR={L10,L40,L50}を非劣化リンクとして除去し、図15のような縮小フロー/ リンクテーブルを得ることができる。
(品質劣化箇所推定部17)
品質劣化箇所推定部17は、縮小フロー品質/経由テーブル記憶部16から縮小フロー品質/経由テーブルを読み出し、縮小フロー品質/経由テーブルに基づいて最小リンク数推定法を用いることで品質劣化箇所を推定する。
実施形態3によれば、非劣化リンク除去において、十分に高い確率で非劣化であるリンクのみを除去することが可能である。
各リンクの劣化確率を同一と考えると、出来るだけ小さい数のリンクの劣化によって、現在の劣化状況を説明する方が、現在の劣化状況が発生した条件下で、より高い確率での正しい説明であると言える。なぜなら、同時に複数のリンクが劣化する確率は、リンク数が増大するほど小さくなるからである。
したがって、あるリンクを非劣化として除去する事によって、最小リンク数推定結果のリンク数が増大する場合、そのリンクを非劣化と判断した事が誤りである確率が高い。非劣化リンク判定法3のステップS306における最小要素数が1より大きくなればなるほど、そのリンクを除去した場合に、最小リンク数推定の結果得られる劣化リンクの数が増大する。
また、最小要素数に対する非劣化フロー数閾値の対応表では、最小要素数が増大するほど、非劣化フロー数閾値が増大するように決めてある。
以上のことから、多数の非劣化フローが存在する場合、すなわち、高い確率で非劣化である場合にのみ、最小リンク数推定の結果得られる劣化リンクの数が増大するような非劣化リンク除去が行われる事になり、非劣化リンク除去を正しく行える確率が高くなる。
(実施形態4)
実施形態4は、前述した実施形態1における品質劣化箇所推定サーバ10の非劣化リンク除去部15について、その動作のみが異なる構成となっている。このため、以下、異なる点のみ説明する。
(非劣化リンク除去部15)
非劣化リンク除去部15は、定期的にフロー品質/経由リンクテーブル記憶部14から、フロー品質/経由リンクテーブルを読み出し、あらかじめ決められた劣化閾値より品質が悪いフロー(劣化フロー)の行を抽出する。非劣化リンク除去部15は、前記閾値より品質が悪いフローが存在する場合、非劣化リンク判定法(4)により決定される非劣化リンク集合Rをのぞき、品質情報、フローレート情報を除いた、縮小フロー品質/経由テーブルを生成し、これを縮小フロー品質/経由リンクテーブル記憶部16に書き込む。
(非劣化リンク判定法(4))
劣化リンクが1本以上経由する全てのリンクについて、そのリンクを経由する劣化フロー集合を求める。以下では、或るリンクが包含する劣化フローというのは、そのリンクを経由する劣化フローを意味し、或るリンク集合が包含する劣化フローというのは、そのリンクのいずれか1つ以上を経由する劣化フローの集合を意味するものとする。
フローの品質情報が予め決められた非劣化閾値より良い品質のフローを非劣化フローとする。
図16に、実施形態4による非劣化リンク判定法を用いた場合での動作のフローチャートを示す。
ステップS401で、劣化フローが経由する全リンク集合をL0とし、Rを空集合とする。又、L=L0とする。
ステップS402で、Lが空集合なら終了。空集合でない場合、ステップS403で、Lから1つのリンクvを選び、Lからvを除く。TをL0からv及びRの要素を除いたものとする。
ステップS404で、リンクvを1本以上の非劣化フローが経由しているかどうかを判定し、経由している場合は、非劣化フローのレートの合計が非劣化フロー数閾値以上かどうかを判定し、レートの合計が非劣化フローレート閾値以上の場合、ステップS405へ。そうでなければステップS402へ戻る。
ステップS405で、vが包含する劣化フロー集合を求める。Tの部分集合によって、その劣化フロー集合を包含する部分集合のうち、最小の要素数をもつものの要素数Xを求める。どのような部分集合でも、該劣化フロー集合が包含出来ない場合、要素数は無限大とする。
ステップS406で、ステップS405で求めた要素数Xに応じた非劣化フローレート閾値を、予め決められた対応表から決定する。
ステップS407で、そのリンクを経由する非劣化フローの合計レートが、ステップS406で求めた非劣化フローレート閾値以上のリンクをステップS408で除去リンク集合Rへ追加する。その後、ステップS402へ戻る。
ステップS406で用いる、最小要素数に応じた非劣化フローレート閾値の対応表は、最小要素数が増大するほど、非劣化フローレート閾値が増大するように決め、また、最小要素数が∞の時には、非劣化フロー数閾値は∞になるように決めておく。
以上の手順の終了時に、集合Rに含まれるリンクが除去される非劣化リンクである。
図6のフロー品質/経由リンクテーブルの例を用いて、非劣化リンク判定法4を用いた非劣化リンク除去部15の動作を説明する。ここで、ステップS406で用いる要素数と非劣化フローレートの閾値は図17で示されるものとする。また、パケットロス率2%を劣化閾値、パケットロス率0.6%を非劣化閾値とする。
まず、図18の太枠で示すものが劣化フローである。また、横方向の点線で記したフローが非劣化フローである。
ステップS401ではL={L10,L20,L40,L50}、T={L10,L20,L40,L50}、R={ }となる。ステップS402において、v=L10とし、L={L20,L40,L50}、T={L20,L40,L50}となる。
ステップS404では、リンクvを通過する非劣化フローのレートの合計は60パケット/秒である。ステップS405では、リンクvが包含する劣化フロー集合は{F3,F11}であり、L20が包含する劣化フロー集合{F2,F3,F10,F11}がこれを包含するため、最小要素数Xは1である。
ステップS406で、図17の最小要素数1に対応する非劣化フローレート閾値は60である。非劣化フローの合計レート60がこの閾値以上であることから、ステップS408で、R={L10}となる。再びステップS402へ戻る。
ステップS402でv=L20とし、L={L40,L50}、T={L40,L50}となる。ステップS404では、vを通過する非劣化フローの合計レートは20パケット/ 秒である。ステップS405では、vが包含する劣化フロー集合は{F2,F3,F10,F11}であり、これを包含するLの部分集合はないため、最小要素数Xは∞である。
ステップS406で、図17の最小要素数∞に対応する非劣化フローレート閾値は∞であるため、非劣化フローの合計レート20パケット/ 秒がこの閾値∞未満であることから、ステップS408で、R={L10}のままとなる。その後、ステップS402へ再び戻る。
ステップS402でv=L40とし、L={L50}、T={L20,L50}となる。ステップS404では、リンクvを通過する非劣化フローの合計レート60パケット/ 秒である。ステップS405では、リンクvが包含する劣化フロー集合は{F2,F3,F10}であり、Tの部分集合である{L20}が包含する劣化フロー集合{F2,F3,F10,F11}がこれを包含するため、最小要素数Xは1である。ステップS406で、図13の最小要素数1に対応する非劣化フローレート閾値は60であるため、非劣化フローの合計レート60パケット/秒が前記閾値以上である事から、ステップS408で、R={L10,L40}となる。その後、再びステップS402へ戻る。
ステップS402でv=L50とし、L={ }、T={L20}となる。ステップS404では、vを通過する非劣化フローの合計レートは110パケット/秒である。ステップS405では、vが包含する劣化フロー集合は{F2}であり、Tの部分集合である{L20}が包含する劣化フロー集合{F2,F3,F10,F11}がこれを包含するため、最小要素数Xは1である。
ステップS406で、図13の最小要素数1に対応する非劣化フローレート閾値は60であるため、非劣化フローの合計レート40パケット/秒がこの閾値未満であることから、ステップS408で、R={L10,L40}となる。再びステップS402へ戻る。 ステップS402では、Lが空集合であるため停止する。
よって、R={L10,L40}を非劣化リンクとして除去し、図19のような縮小フロー/リンクテーブルを得る。
(品質劣化箇所推定部17)
品質劣化箇所推定部17は、縮小フロー品質/経由テーブル記憶部16から縮小フロー品質/経由テーブルを読み出し、前記縮小フロー品質/経由テーブルに基づいて最小リンク数推定法を用いることで品質劣化箇所を推定する。
実施形態4によれば、非劣化リンク除去において、十分に高い確率で非劣化であるリンクのみを除去することが可能である。
リンクの劣化確率を同一と考えると、出来るだけ小さい数のリンクの劣化によって、現在の劣化状況を説明する方が、現在の劣化状況が発生した条件下で、より高い確率での正しい説明であると言える。なぜなら、同時に複数のリンクが劣化する確率は、リンク数が増大するほど小さくなるからである。
よって、あるリンクを非劣化として除去する事によって、最小リンク数推定結果のリンク数が増大する場合には、そのリンクを非劣化と判断した事が誤りである確率が高い。非劣化リンク判定法4のステップS406における最小要素数が1より大きくなればなるほど、そのリンクを除去した場合に、最小リンク数推定の結果得られる劣化リンクの数が増大する。また、最小要素数に対する非劣化フローレート閾値の対応表では、最小要素数が増大するほど、非劣化フローレート閾値が増大するように決めてある。以上のことから、実施形態4では、非劣化フローの合計レートが高い場合、すなわち、高い確率で非劣化である場合にのみ、最小リンク数推定の結果得られる劣化リンクの数が増大するような非劣化リンク除去が行われる事になり、非劣化リンク除去を正しく行える確率が高くなる。
(実施形態5)
実施形態5では、品質劣化箇所推定サーバ10の非劣化リンク除去部15の動作のみが前述した実施形態1における非劣化リンク除去部15と異なるため、以下、異なる点のみ説明する。
(非劣化リンク除去部15)
非劣化リンク除去部15は、定期的にフロー品質/経由リンクテーブル記憶部14から、フロー品質/経由リンクテーブルを読み出し、予め決められた劣化閾値より品質が悪いフロー(劣化フロー)の行を抽出する。非劣化リンク除去部15は、前記閾値より品質が悪いフローが存在する場合、非劣化リンク判定法(5)により決定される非劣化リンク集合Rを除去し、品質情報およびフローレート情報を除いた縮小フロー品質/経由テーブルを生成し、これを縮小フロー品質/経由リンクテーブル記憶部16に書き込む。
(非劣化リンク判定法(5))
非劣化リンク除去部15が用いる非劣化リンク判定法(5)では、劣化リンクが1本以上経由する全てのリンクについて、そのリンクを経由する劣化フロー集合を求める。ここで、或るリンクが包含する劣化フローというのはそのリンクを経由する劣化フローを意味し、或るリンク集合が包含する劣化フローというのはそのリンクのいずれか1つ以上を経由する劣化フローの集合を意味するものとする。又、フローの品質情報が予め決められた非劣化閾値より良い品質のフローを非劣化フローとする。
図20に、この実施形態5において、非劣化リンク除去部15が実行する非劣化リンク判定法(5)での動作のフローチャートを示す。
ステップS501で、劣化フローが経由する全リンク集合をL0とし、Rを空集合とする。又、L=L0とする。ステップS502で、全リンク集合Lが空集合なら、処理を終了させる。全リンク集合Lが空集合でない場合、ステップS503で、全リンク集合Lから1つのリンクvを選び、全リンク集合Lからリンクvを除く。Tは、全リンク集合L0からリンクv及び空集合Rの要素を除いたものとする。
ステップS504で、リンクvを1本以上の非劣化フローが経由しているかどうかを判定し、1本以上の非劣化フローが経由している場合、ステップS505へ処理を移行させる。そうでなければ、処理をステップS502へ戻す。
ステップS505で、リンクvが包含する劣化フロー集合を求める。Tに含まれるリンクであって、そのリンクのフロー集合の要素数が、前記フロー集合の要素数より1以上大きく、且つ、リンクvが包含する劣化フロー集合を包含するようなリンクの有無を調べる。
ステップS506で、ステップS505で求めたリンクの有無に応じた非劣化フロー数閾値を、予め決められた対応表から決定する。ステップS507で、リンクvを経由する非劣化フロー数が、ステップS506で求めた非劣化フロー数閾値以上のリンクをステップS508で除去リンク集合Rへ追加する。その後、ステップS502へ戻る。
ステップS506で用いる非劣化フロー数閾値の対応表は、ステップS505でリンクが無い場合の非劣化フロー数閾値は∞になるように決めておく。
以上の手順の終了時に、集合Rに含まれるリンクが除去される非劣化リンクである。
図6のフロー品質/経由リンクテーブルの例を用いて、非劣化リンク判定法(5)を用いた非劣化リンク除去部15の動作を説明する。
ここで、ステップS506で用いる要素数と非劣化フローの閾値は図21で示されるものとする。また、パケットロス率2〔%〕を劣化閾値、パケットロス率0.6〔%〕を非劣化閾値とする。
まず、図22の太枠で示すものが劣化フローである。また、横方向の点線で記したフローが非劣化フローである。
ステップS501ではL={L10,L20,L40,L50}、T={L10,L20,L40,L50}、R={ }となる。ステップS502において、v=L10とし、L={L20,L40,L50}、T={L20,L40,L50}となる。
ステップS504では、リンクvを通過する非劣化フロー数は3である。ステップS505では、リンクvが包含する劣化フロー集合は{F3,F11}であり、要素数は2である。リンクL20が包含する劣化フロー集合は{F2,F3,F10,F11}で要素数は5で、リンクvが包含する劣化フロー集合の要素数2よりも大きく、且つ、リンクvが包含する劣化フロー集合を包含しているため、ステップS505の要件を満たすリンクは存在する。
ステップS506で、図21のリンクがある場合に相当する非劣化フロー数閾値は1であるため、リンクvを経由する非劣化フロー数3が非劣化フロー数閾値1以上であることから、ステップS508で、R={L10}となる。再びステップS502へ戻る。
ステップS502でv=L20とし、L={L40,L50}、 T={L40,L50}となる。ステップS504では、リンクvを通過する非劣化フロー数は1である。ステップS505では、リンクvが包含する劣化フロー集合は{F2,F3,F10,F11}であり、このフロー集合を包含するリンクは、Tの中にはない。
ステップS506で、図21のリンクが無い場合の非劣化フロー数閾値は∞であるため、非劣化フロー数3が非劣化フロー数閾値∞未満であることから、ステップS508で、R={L10}のままとなる。その後、ステップS502へ再び戻る。
ステップS502で、リンクv=L40とし、L={L50}、T={L20,L50}となる。ステップS504では、リンクvを通過する非劣化フロー数は2である。ステップS505では、リンクvが包含する劣化フロー集合は{F2,F3,F10}であり、要素数は3である。リンクL20が包含する劣化フロー集合は{F2,F3,F10,F11}で、要素数は5で、リンクvが包含する劣化フロー集合の要素数2よりも大きく、且つ、リンクvが包含する劣化フロー集合を包含しているため、ステップS505の条件を満たすリンクは存在する。
ステップS506で、図21のリンクがある場合に対応する非劣化フロー数閾値は1であるため、リンクvを経由する非劣化フロー数2が非劣化フロー数閾値1以上である事から、ステップS508で、R={L10,L40}となる。その後、再びステップS502へ戻る。
ステップS502で、リンクv=L50とし、L={ }、T={L20}となる。ステップS504では、リンクvを通過する非劣化フロー数は2である。
ステップS505では、リンクvが包含する劣化フロー集合は{F2}であり、要素数は1である。リンクL20が包含する劣化フロー集合は{F2,F3,F10,F11}で、要素数は5で、リンクvが包含する劣化フロー集合の要素数2よりも大きく、且つ、リンクvが包含する劣化フロー集合を包含しているため、ステップS505の条件を満たすリンクは存在する。
ステップS506で、図21のリンクがある場合に対応する非劣化フロー数閾値は1であるため、リンクvを経由する非劣化フロー数2がこの閾値1以上である事から、ステップS508で、R={L10,L40,L50}となる。その後、再びステップS502へ戻る。ステップS502では、全フロー集合Lが空集合であるため、処理が停止する。
よって、R={L10,L40,L50}を非劣化リンクとして除去し、図23のような縮小フロー/リンクテーブルを得る。
(品質劣化箇所推定部17)
品質劣化箇所推定部17は、縮小フロー品質/経由テーブル記憶部16から縮小フロー品質/経由テーブルを読み出し、前記縮小フロー品質/経由テーブルに基づいて最小リンク数推定法を用いることで品質劣化箇所を推定する。
実施形態5によれば、非劣化リンク除去において、十分に高い確率で非劣化であるリンクのみを除去することが可能である。
リンクの劣化確率を同一と考えると、出来るだけ小さい数のリンクの劣化によって、現在の劣化状況を説明する方が、現在の劣化状況が発生した条件下で、より高い確率での正しい説明であると言える。なぜなら、同時に複数のリンクが劣化する確率は、リンク数が増大するほど小さくなるからである。
よって、あるリンクを非劣化として除去する事によって、最小リンク数推定結果のリンク数が増大する場合には、そのリンクを非劣化と判断した事が誤りである確率が高い。ある品質費劣化フローが追加するリンクvで、リンクvが包含する劣化フロー集合を包含し、且つ、要素数が大きい劣化リンクがあれば、そのリンクを除去した場合に、最小リンク数推定の結果得られる劣化リンクの数は、同じか、あるいは、減少するものと期待することができる。非劣化リンク判定法(5)のステップS505〜ステップS507において、このようなリンクの有無を調べ、リンクがある場合のみ、非劣化リンク除去が行われるようにしている。このため、本実施形態を用いることによって、非劣化リンク除去が正しく行える確率が高くなる。
(実施形態6)
実施形態6は、前述した実施形態3における品質劣化箇所推定サーバ10の非劣化リンク除去部15の動作のみが、前述した実施形態3と異なる構成となっている。このため、以下、異なる点のみ説明する。
(非劣化リンク除去部15)
非劣化リンク除去部15は、定期的にフロー品質/経由リンクテーブル記憶部S14から、フロー品質/経由リンクテーブルを読み出し、予め決められた劣化閾値より品質が悪いフロー(劣化フロー)の行を抽出する。それが存在する場合、更に、次に述べる非劣化リンク判定法(6)により決定される非劣化リンク集合Rをのぞき、品質情報及びフローレート情報を除いた縮小フロー品質/経由テーブルを生成し、これを縮小フロー品質/経由リンクテーブル記憶部S16に書き込む。
(非劣化リンク判定法(6))
非劣化リンク除去部15が用いる非劣化リンク判定法(6)では、劣化リンクが1本以上経由する全てのリンクについて、そのリンクを経由する劣化フロー集合を求める。ここで、或るリンクが包含する劣化フローというのは、そのリンクを経由する劣化フローを意味する、又は或るリンク集合が包含する劣化フローというのはそのリンクのいずれか1つ以上を経由する劣化フローの集合を意味するものとする。
更に、フローの品質情報が予め決められた非劣化閾値より良い品質のフローを非劣化フローとする。
図24に、実施形態6において、非劣化リンク除去部15が非劣化リンク判定法を用いた動作のフローチャートを示す。
ステップS601で、劣化フローが経由する全リンク集合をL0とし、Rを空集合とする。又、L=L0とする。ステップS602で、全リンク集合Lが空集合なら、処理を終了させる。全リンク集合Lが空集合でない場合、ステップS603で、全リンク集合Lから1つのリンクvを選び、全リンク集合Lからリンクvを除く。Tは、全リンク集合L0からリンクv及び空集合Rの要素を除いたものとする。
ステップS604で、リンクvを1本以上の非劣化フローが経由しているかどうかを判定し、1本以上の非劣化フローが経由している場合、ステップS605へ処理を移行させる。そうでなければ、ステップS602へ戻る。
ステップS605で、リンクvが包含する劣化フロー集合を求める。Tに含まれるリンクであって、そのリンクのフロー集合の要素数が、前記フロー集合の要素数より1以上大きく、且つ、リンクvが包含する劣化フロー集合を包含するようなリンクの有無を調べる。
ステップS606で、ステップS605で求めたリンクの有無に応じた非劣化フローレート閾値を、予め決められた対応表から決定する。
ステップS607で、リンクvを経由する非劣化フロー数が、ステップS606で求めた非劣化フローレート閾値以上のリンクをステップS608で除去リンク集合Rへ追加する。その後、ステップS602へ戻る。
ステップS606で用いる非劣化フローレート閾値の対応表は、ステップS605でリンクが無い場合の非劣化フローレート閾値は∞になるように決めておく。
以上の手順の終了時に、集合Rに含まれるリンクが除去される非劣化リンクである。
図6のフロー品質/経由リンクテーブルの例を用いて、非劣化リンク判定法6を用いた非劣化リンク除去部15の動作を説明する。
ここで、ステップS606で用いる要素数と非劣化フローレートの閾値は図25で示されるものとする。また、パケットロス率2〔%〕を劣化閾値、パケットロス率0.6〔%〕を非劣化閾値とする。
まず、図26の太枠で示すものが劣化フローである。また、横方向の点線で記したフローが非劣化フローである。
ステップS601では、L={L10,L20,L40,L50}、T={L10,L20,L40,L50}、R={ }となる。ステップS502において、リンクv=L10とし、L={L20,L40,L50}、T={L20,L40,L50}となる。
ステップS604では、リンクvを通過する非劣化フロー数は3である。ステップS605では、リンクvが包含する劣化フロー集合は{F3,F11}であり、要素数は2である。リンクL20が包含する劣化フロー集合は{F2,F3,F10,F11}で要素数は5で、リンクvが包含する劣化フロー集合の要素数2よりも大きく、且つ、リンクvが包含する劣化フロー集合を包含しているため、ステップS605の要件をリンクは存在する。
ステップS606で、図25のリンクがある場合に相当する非劣化フローレート閾値は60であるため、リンクvを経由する非劣化フローレート60が非劣化フローレート閾値60以上であることから、ステップS608で、R={L10}となる。再びステップS602へ戻る。
ステップS602でv=L20とし、L={L40,L50}、 T={L40,L50}となる。ステップS604では、リンクvを通過する非劣化フロー数は1である。ステップS605では、リンクvが包含する劣化フロー集合は{F2,F3,F10,F11}であり、このフロー集合れを包含するリンクは、Tの中にはない。
ステップS606で、図25において、リンクが無い場合の非劣化フローレート閾値は∞であるため、非劣化フローの合計レート20がこの閾値∞未満であることから、ステップS608で、R={L10}のままとなる。その後、ステップS602へ再び戻る。
ステップS602でv=L40とし、L={L50}、T={L20,L50}となる。ステップS604では、リンクvを通過する非劣化フロー数は2である。
ステップS605では、リンクvが包含する劣化フロー集合は{F2,F3,F10}であり、要素数は3である。リンクL20が包含する劣化フロー集合は{F2,F3,F10,F11}で、要素数は5で、リンクvが包含する劣化フロー集合の要素数2よりも大きく、且つ、リンクvが包含する劣化フロー集合を包含しているため、ステップS605の条件を満たすリンクは存在する。
ステップS606で、図25のリンクがある場合に対応する非劣化フローレート閾値は60であるため、リンクvを経由する非劣化フローレートの合計レート110が非劣化フローレート閾値60以上である事から、ステップS608で、R={L10,L40}となる。その後、再びステップS602へ戻る。
ステップS602でv=L50とし、L={ }、T={L20}となる。ステップS604では、リンクvを通過する非劣化フロー数は2である。
ステップS605では、リンクvが包含する劣化フロー集合は{F2}であり、要素数は1である。リンクL20が包含する劣化フロー集合は{F2,F3,F10,F11}で、要素数は5で、リンクvが包含する劣化フロー集合の要素数2よりも大きく、且つ、リンクvが包含する劣化フロー集合を包含しているため、ステップS605の条件を満たすリンクは存在する。
ステップS606で、図25のリンクがある場合に対応する非劣化フローレート閾値は60であるため、リンクvを経由する非劣化フローの合計レート40が非劣化フローレート閾値60未満である事から、ステップS608で、R={L10,L40}となる。その後、再びステップS602へ戻る。ステップS602では、全フロー集合Lが空集合であるため、処理を停止する。
よって、R={L10,L40}を非劣化リンクとして除去し、図27のような縮小フロー/ リンクテーブルを得る。
(品質劣化箇所推定部17)
品質劣化箇所推定部17は、縮小フロー品質/経由テーブル記憶部16から縮小フロー品質/経由テーブルを読み出し、前記縮小フロー品質/経由テーブルに基づいて最小リンク数推定法を用いることで品質劣化箇所を推定する。
実施形態6によれば、非劣化リンク除去部15において、十分に高い確率で非劣化であるリンクのみを除去することが可能である。
リンクの劣化確率を同一と考えると、出来るだけ小さい数のリンクの劣化によって、現在の劣化状況を説明する方が、現在の劣化状況が発生した条件下で、より高い確率での正しい説明であると言える。なぜなら、同時に複数のリンクが劣化する確率は、リンク数が増大するほど小さくなるからである。
よって、或るリンクを非劣化として除去する事によって、最小リンク数推定結果のリンク数が増大する場合には、そのリンクを非劣化と判断した事が誤りである確率が高い。或る品質費劣化フローが追加するリンクvで、vが包含する劣化フロー集合を包含し且つ要素数が大きい劣化リンクがあれば、そのリンクを除去した場合に、最小リンク数推定の結果得られる劣化リンクの数は、同じか或いは減少するものと期待することができる。
実施形態6では、非劣化リンク判定法6のステップS605〜ステップS607において、このようなリンクの有無を調べ、リンクがある場合のみ、非劣化リンク除去が行われるようにしている。このため、これを実施形態6に用いることによって、非劣化リンク除去が正しく行える確率が高くなる。
以上、本発明にかかる品質劣化箇所推定装置についてその具体例を説明する共に、その内容の実行工程を品質劣化箇所推定方法を含めて、動作説明の項で開示した。更に、上述した品質劣化箇所推定装置の内容を実行する工程にあっては、各構成手段が有する機能をプログラム化し、コンピュータに実行させるように構成してもよい。
このように、本発明によると、上述したように非劣化リンク除去を高精度で実行することができるので、通信ネットワークシステムにおける通信品質の劣化箇所を高い精度且つ高速に推定することができるという利点を備えた品質劣化箇所推定装置,品質劣化箇所推定方法,及び品質劣化箇所推定プログラムを提供することができる。
以上のように、本発明によると、従来よりも精度高く且つ迅速に通信ネットワークにおける品質劣化箇所を推定することができるので、通信業界をはじめ、通信ネットワークを用いる産業上の広い分野で利用の可能性が高い。
本発明の実施形態1におけるネットワーク構成とフローの例を示す説明図である。 図1における実施形態のネットワークにおけるリンク名を示す説明図である。 図1における実施形態の品質劣化箇所推定サーバの構成を示すブロック図である。 図1の実施形態1におけるフロー品質/経由テーブル管理部の動作を示すフローチャートである。 図1の実施形態1における非劣化リンク除去部の動作を示すフローチャートである。 フロー品質/経由テーブルの一例を示す図表である。 図1の実施形態1における非劣化リンク判定法(1)での非劣化リンク除去のプロセスを示す図表である。 図7の非劣化リンク判定法(1)の実行によって得た縮小フロー品質/経由テーブルを示す図表である。 本発明の実施形態2における非劣化リンク判定法(2)での非劣化リンク除去のプロセスを示す図表である。 図9の非劣化リンク判定法(2)の実行によって得た縮小フロー品質/経由テーブルを示す図表である。 従来の非劣化リンク判定法によって得た縮小フロー品質/経由テーブルを示す参考図表である。 本発明の実施形態3における非劣化リンク除去部の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3で包含するリンク数と非劣化フロー数閾値との対応を示す図表である。 本発明の実施形態3における非劣化リンク判定法(3)での非劣化リンク除去のプロセスを示す図表である。 図14の非劣化リンク判定法(3)を実行することによって得た縮小フロー品質/経由テーブルを示す図表である。 本発明の実施形態4における非劣化リンク除去部の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態4で包含するリンク数と非劣化フロー数閾値との対応を示す図表である。 本発明の実施形態4における非劣化リンク判定法(4)での非劣化リンク除去のプロセスを示す図表である。 図18の非劣化リンク判定法(4)を実行することによって得た縮小フロー品質/経由テーブルを示す図表である。 本発明の実施形態5における非劣化リンク除去部の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態5で包含するリンク数と非劣化フロー数閾値との対応を示す図表である。 本発明の実施形態5における非劣化リンク判定法(5)での非劣化リンク除去のプロセスを示す図表である。 図22の非劣化リンク判定法(5)を実行することによって得た縮小フロー品質/経由テーブルを示す図表である。 本発明の実施形態6における非劣化リンク除去部の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態6で包含するリンク数と非劣化フローレート閾値との対応を示す図表である。 本発明の実施形態6における非劣化リンク判定法(6)での非劣化リンク除去のプロセスを示す図表である。 図26の非劣化リンク判定法(6)を実行することによって得た縮小フロー品質/経由テーブルを示す図表である。 ネットワーク構成とフローの例を示す説明図である。 図28のネットワークにおけるリンク名を示す説明図である。 図28のネットワークにおけるフロー・リンク対応表の例である。 従来例における非劣化リンク除去処理の例を示す図表である。 従来例における縮小フロー・リンク対応表の例である。 従来例での誤った非劣化リンク除去処理の例である。 従来例での誤った縮小フロー・リンク対応表の例である。 従来例での誤った非劣化リンク除去処理の他の例である。 従来例での誤った縮小フロー・リンク対応表の他の例である。
符号の説明
10 品質劣化箇所推定サーバ(品質劣化箇所推定装置)
11 フロー品質情報収集部(フロー品質情報収集手段)
12 経路情報収集部(経路情報収集手段)
13 フロー品質/経由リンクテーブル管理部(フロー品質/経由リンクテーブル管理手段)
14 フロー品質/経由リンクテーブル記憶部(フロー品質/経由リンクテーブル記憶手段)
15 非劣化リンク除去部(非劣化リンク除去手段)
16 縮小フロー品質/経由リンクテーブル記憶部(縮小フロー品質/経由リンクテーブル記憶手段)
17 品質劣化箇所推定部(品質劣化箇所推定手段)
18 表示部(表示手段)
101 情報収集手段
102 縮小劣化フロー/品質非劣化フロー決定手段
103 品質劣化箇所推定手段
R1〜R6 ルータ(パケットスイッチ)
TR1〜TR5 受信端末
TS1〜TS5 送信端末

Claims (21)

  1. ネットワークを流れるフローの品質情報とフローレート及び前記ネットワークの構成情報を集める情報収集手段と、
    前記情報収集手段が収集した前記フロー品質情報と前記ネットワーク構成情報から前記フローが経由するリンクを求め、予め決められた劣化閾値と非劣化閾値に基づいて品質劣化フロー及び品質非劣化フローとを決定する品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定手段と、
    前記品質劣化フローが経由するリンク集合から、通過する品質非劣化フロー数が、前記劣化閾値と前記フローレートとに基づいて決められた非劣化フロー数閾値以上であるようなリンクを除去したリンク集合の中で、各リンクを経由する品質劣化フローが多い順に、予め決められた順位以上のリンクを品質劣化箇所として出力する品質劣化箇所推定手段とを有することを特徴とする品質劣化箇所推定装置。
  2. ネットワークを流れるフローの品質情報とフローレート及び前記ネットワークの構成情報を集める情報収集手段と、
    前記情報収集手段が収集した前記フロー品質情報と前記ネットワーク構成情報から前記フローが経由するリンクを求め、予め決められた劣化閾値と非劣化閾値に基づいて品質劣化フロー及び品質非劣化フローとを決定する品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定手段と、
    前記品質劣化フローが経由するリンク集合から、通過する品質非劣化フローの合計レートが、前記劣化閾値と前記フローレートとに基づいて決められた非劣化フローレート閾値以上であるようなリンクを除去したリンク集合の部分集合の中で、品質劣化フローの中の任意のフローが経由しているリンクを含む部分集合であって、且つ、最小の要素数を持つ部分集合を、品質劣化箇所として出力する品質劣化箇所推定手段とを有することを特徴とする品質劣化箇所推定装置。
  3. ネットワークを流れるフローの品質情報とフローレート及び前記ネットワークの構成情報を集める情報収集手段と、
    前記情報収集手段が収集した前記フロー品質情報と前記ネットワーク構成情報から前記フローが経由するリンクを求め、予め決められた劣化閾値と非劣化閾値に基づいて品質劣化フロー及び品質非劣化フローとを決定する品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定手段と、
    前記品質劣化フローが経由するリンク集合から、通過する品質非劣化フローの合計レートが、前記劣化閾値と前記フローレートとに基づいて決められた非劣化フロー数閾値以上であるようなリンクを除去したリンク集合の中で、各リンクを経由する品質劣化フローが多い順に、予め決められた順位以上のリンクを品質劣化箇所として出力する品質劣化箇所推定手段とを有することを特徴とする品質劣化箇所推定装置。
  4. 前記品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定手段は、ある品質非劣化フローが通過するリンクを通過する、品質劣化フローの集合について、前記品質劣化フロー集合の中のいずれかのフローが通過するリンクから成るリンク集合であって、そのリンク集合のいずれかを通過する品質劣化フローからなるフロー集合が、前記品質劣化フロー集合を包含するようなリンク集合の中で、最小のリンクから成る集合の要素数に依存して、前記非劣化フロー数閾値を変えることを特徴とする請求項1に記載の品質劣化箇所推定装置。
  5. 前記請求項に記載の品質劣化箇所推定装置において、
    前記品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定手段は、ある品質非劣化フローが通過するリンクを通過する、品質劣化フローの集合について、前記品質劣化フロー集合の中のいずれかのフローが通過するリンクから成り、かつ、前記リンクを含まないリンク集合であって、そのリンク集合のいずれかを通過する品質劣化フローからなるフロー集合が、前記品質劣化フロー集合を包含するようなリンク集合の中で、最小のリンクから成る集合の要素数に依存して、前記非劣化フローレート閾値を変えることを特徴とする品質劣化箇所推定装置。
  6. 前記請求項1に記載の品質劣化箇所推定装置において、
    前記品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定手段は、ある品質非劣化フローが通過するリンクを通過する、品質劣化フローの集合について、前記品質劣化フロー集合の中の全てのフローが通過し、かつ、前記品質劣化フロー集合に含まれない1つ以上の品質劣化フローが通過するようなリンクの有無によって、前記非劣化フロー数閾値を変えることを特徴とする品質劣化箇所推定装置。
  7. 前記請求項に記載の品質劣化箇所推定装置において、
    前記品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定手段は、ある品質非劣化フローが通過するリンクを通過する、品質劣化フローの集合について、前記品質劣化フロー集合の中の全てのフローが通過するリンクの有無によって、前記非劣化フローレート閾値を変えることを特徴とする品質劣化箇所推定装置。
  8. ネットワークを流れるフローの品質情報とフローレート及び前記ネットワークの構成情報を集める情報収集工程と、
    前記情報収集手段が収集した前記フロー品質情報と前記ネットワーク構成情報から前記フローが経由するリンクを求め、予め決められた劣化閾値と非劣化閾値に基づいて品質劣化フロー及び品質非劣化フローとを決定する品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定工程と、
    前記品質劣化フローが経由するリンク集合から、通過する品質非劣化フロー数が、前記劣化閾値と前記フローレートとに基づいて決められた非劣化フロー数閾値以上であるようなリンクを除去したリンク集合の中で、各リンクを経由する品質劣化フローが多い順に、予め決められた順位以上のリンクを品質劣化箇所として出力する品質劣化箇所推定工程とを有することを特徴とする品質劣化箇所推定方法。
  9. ネットワークを流れるフローの品質情報とフローレート及び前記ネットワークの構成情報を集める情報収集工程と、
    前記情報収集手段が収集した前記フロー品質情報と前記ネットワーク構成情報から前記フローが経由するリンクを求め、予め決められた劣化閾値と非劣化閾値に基づいて品質劣化フロー及び品質非劣化フローとを決定する品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定工程と、
    前記品質劣化フローが経由するリンク集合から、通過する品質非劣化フローの合計レートが、前記劣化閾値と前記フローレートとに基づいて決められた非劣化フローレート閾値以上であるようなリンクを除去したリンク集合の部分集合の中で、品質劣化フローの中の任意のフローが経由しているリンクを含む部分集合であって、且つ、最小の要素数を持つ部分集合を、品質劣化箇所として出力する品質劣化箇所推定工程とを有することを特徴とする品質劣化箇所推定方法。
  10. ネットワークを流れるフローの品質情報とフローレート及び前記ネットワークの構成情報を集める情報収集工程と、
    前記情報収集手段が収集した前記フロー品質情報と前記ネットワーク構成情報から前記フローが経由するリンクを求め、予め決められた劣化閾値と非劣化閾値に基づいて品質劣化フロー及び品質非劣化フローとを決定する品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定工程と、
    前記品質劣化フローが経由するリンク集合から、通過する品質非劣化フローの合計レートが、前記劣化閾値と前記フローレートとに基づいて決められた非劣化フロー数閾値以上であるようなリンクを除去したリンク集合の中で、各リンクを経由する品質劣化フローが多い順に、予め決められた順位以上のリンクを品質劣化箇所として出力する品質劣化箇所推定工程とを有することを特徴とする品質劣化箇所推定方法。
  11. 前記請求項に記載の品質劣化箇所推定方法において、
    前記品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定工程では、ある品質非劣化フローが通過するリンクを通過する、品質劣化フローの集合について、前記品質劣化フロー集合の中のいずれかのフローが通過するリンクから成るリンク集合であって、そのリンク集合のいずれかを通過する品質劣化フローからなるフロー集合が、前記品質劣化フロー集合を包含するようなリンク集合の中で、最小のリンクから成る集合の要素数に依存して、前記非劣化フロー数閾値を変えることを特徴とする品質劣化箇所推定方法。
  12. 前記請求項に記載の品質劣化箇所推定方法において、
    前記品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定工程では、ある品質非劣化フローが通過するリンクを通過する、品質劣化フローの集合について、前記品質劣化フロー集合の中のいずれかのフローが通過するリンクから成り、かつ、前記リンクを含まないリンク集合であって、そのリンク集合のいずれかを通過する品質劣化フローからなるフロー集合が、前記品質劣化フロー集合を包含するようなリンク集合の中で、最小のリンクから成る集合の要素数に依存して、前記非劣化フローレート閾値を変えることを特徴とする品質劣化箇所推定方法。
  13. 前記請求項に記載の品質劣化箇所推定方法において、
    前記品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定工程では、ある品質非劣化フローが通過するリンクを通過する、品質劣化フローの集合について、前記品質劣化フロー集合の中の全てのフローが通過し、かつ、前記品質劣化フロー集合に含まれない1つ以上の品質劣化フローが通過するようなリンクの有無によって、前記非劣化フロー数閾値を変えることを特徴とする品質劣化箇所推定方法。
  14. 前記請求項に記載の品質劣化箇所推定方法において、
    前記品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定工程では、ある品質非劣化フローが通過するリンクを通過する、品質劣化フローの集合について、前記品質劣化フロー集合の中の全てのフローが通過するリンクの有無によって、前記非劣化フローレート閾値を変えることを特徴とする品質劣化箇所推定方法。
  15. ネットワークを流れるフローの品質情報とフローレート及び前記ネットワークの構成情報を集める情報収集機能、
    前記情報収集手段が収集した前記フロー品質情報と前記ネットワーク構成情報から前記フローが経由するリンクを求め、予め決められた劣化閾値と非劣化閾値に基づいて品質劣化フロー及び品質非劣化フローとを決定する品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定機能、
    前記品質劣化フローが経由するリンク集合から、通過する品質非劣化フロー数が、前記劣化閾値と前記フローレートとに基づいて決められた非劣化フロー数閾値以上であるようなリンクを除去したリンク集合の中で、各リンクを経由する品質劣化フローが多い順に、予め決められた順位以上のリンクを品質劣化箇所として出力する品質劣化箇所推定機能をコンピュータに実行させることを特徴とした品質劣化箇所推定プログラム。
  16. ネットワークを流れるフローの品質情報とフローレート及び前記ネットワークの構成情報を集める情報収集機能、
    前記情報収集手段が収集した前記フロー品質情報と前記ネットワーク構成情報から前記フローが経由するリンクを求め、予め決められた劣化閾値と非劣化閾値に基づいて品質劣化フロー及び品質非劣化フローとを決定する品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定機能、
    前記品質劣化フローが経由するリンク集合から、通過する品質非劣化フローの合計レートが、前記劣化閾値と前記フローレートとに基づいて決められた非劣化フローレート閾値以上であるようなリンクを除去したリンク集合の部分集合の中で、品質劣化フローの中の任意のフローが経由しているリンクを含む部分集合であって、且つ、最小の要素数を持つ部分集合を、品質劣化箇所として出力する品質劣化箇所推定機能をコンピュータに実行させることを特徴とする品質劣化箇所推定プログラム。
  17. ネットワークを流れるフローの品質情報とフローレート及び前記ネットワークの構成情報を集める情報収集機能、
    前記情報収集手段が収集した前記フロー品質情報と前記ネットワーク構成情報から前記フローが経由するリンクを求め、予め決められた劣化閾値と非劣化閾値に基づいて品質劣化フロー及び品質非劣化フローとを決定する品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定機能、
    前記品質劣化フローが経由するリンク集合から、通過する品質非劣化フローの合計レートが、前記劣化閾値と前記フローレートとに基づいて決められた非劣化フロー数閾値以上であるようなリンクを除去したリンク集合の中で、各リンクを経由する品質劣化フローが多い順に、予め決められた順位以上のリンクを品質劣化箇所として出力する品質劣化箇所推定機能をコンピュータに実行させることを特徴とする品質劣化箇所推定プログラム。
  18. 前記請求項15に記載の品質劣化箇所推定プログラムにおいて、
    前記品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定機能では、前記コンピュータによる実行内容を、ある品質非劣化フローが通過するリンクを通過する、品質劣化フローの集合について、前記品質劣化フロー集合の中のいずれかのフローが通過するリンクから成るリンク集合であって、そのリンク集合のいずれかを通過する品質劣化フローからなるフロー集合が、前記品質劣化フロー集合を包含するようなリンク集合の中で、最小のリンクから成る集合の要素数に依存して、前記非劣化フロー数閾値を変えるようにプログラム化したことを特徴とする品質劣化箇所推定プログラム。
  19. 前記請求項16に記載の品質劣化箇所推定プログラムにおいて、
    前記品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定機能では、前記コンピュータによる実行内容を、ある品質非劣化フローが通過するリンクを通過する、品質劣化フローの集合について、前記品質劣化フロー集合の中のいずれかのフローが通過するリンクから成り、かつ、前記リンクを含まないリンク集合であって、そのリンク集合のいずれかを通過する品質劣化フローからなるフロー集合が、前記品質劣化フロー集合を包含するようなリンク集合の中で、最小のリンクから成る集合の要素数に依存して、前記非劣化フローレート閾値を変えるようにプログラム化したことを特徴とする品質劣化箇所推定プログラム。
  20. 前記請求項15に記載の品質劣化箇所推定プログラムにおいて、
    前記品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定機能では、前記コンピュータによる実行内容を、ある品質非劣化フローが通過するリンクを通過する、品質劣化フローの集合について、前記品質劣化フロー集合の中の全てのフローが通過し、かつ、前記品質劣化フロー集合に含まれない1つ以上の品質劣化フローが通過するようなリンクの有無によって、前記非劣化フロー数閾値を変えるようにプログラム化したことを特徴とする品質劣化箇所推定プログラム。
  21. 前記請求項16に記載の品質劣化箇所推定プログラムにおいて、
    前記品質劣化フロー/品質非劣化フロー決定機能では、前記コンピュータによる実行内容を、ある品質非劣化フローが通過するリンクを通過する、品質劣化フローの集合について、前記品質劣化フロー集合の中の全てのフローが通過するリンクの有無によって、前記非劣化フローレート閾値を変えるようにプログラム化したことを特徴とする品質劣化箇所推定プログラム。
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