JP4985557B2 - 電磁クラッチ、および電磁クラッチのアース固定方法 - Google Patents

電磁クラッチ、および電磁クラッチのアース固定方法 Download PDF

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Description

本発明は、回転動力の伝達を断続する電磁クラッチおよび電磁クラッチのアース固定方法に関する。
図8に示すように、電磁クラッチにおけるアース構造として、ステータハウジング101に収容された電磁コイル102のアース側端部103を、ステータハウジング101の外部に引き出し、ステータハウジング101の外周面に接地するボディアース構造がある。
しかし、従来の電磁クラッチでは、アース側端部103をアイレット端子104にかしめ、アイレット端子104をステータハウジング101にかしめるため、ステータハウジング101にアイレット端子104をかしめるための突起105を設ける加工をしなければならず、加工工数の増加を招いていた。また、アース側端部103とアイレット端子104とのかしめ加工、アイレット端子104とステータハウジング101の突起105とのかしめ加工の2回のかしめ加工が必要であり、作業が煩雑である。
さらに、電気的な接点が、アース側端部103とアイレット端子104との間、アイレット端子104と突起105との間の2箇所となるため、導通信頼性を確保するのが難しい。また、アイレット端子104を必須とするため、部品点数が増大するという問題もある。
実公昭58−32021号公報
本発明は上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、電磁クラッチにおいて、加工工数及び部品点数の増大を招くことなく、容易に接地固定可能なボディアース構造を提供することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載の電磁クラッチは、通電により電磁力を発生する電磁コイルと、電磁コイルを収容するステータハウジングと、駆動力源より伝達された回転力を受けて回転するロータと、電磁コイルの発生する電磁力によりロータに吸引されてロータと一体に回転するアーマチャとを備え、アーマチャに連結された従動側機器へ駆動力源からの回転力を伝達する。
また、ステータハウジングの軸方向の一端面には、ステータハウジングを従動側機器のハウジングに固定するためのアームサポートが固着されている。
そして、電磁コイルのアース側端部は、ステータハウジングの一端側へ引き出されてアームサポートに設けられたかしめ部にかしめ固定されている。
さらに、かしめ部は、かしめられる際にアース側端部に接触する部位に鋭利な凸部を有する。
これによれば、1回のかしめ加工でボディアースでき、工数が低減できる。また、アームサポートにかしめ部を設けるため、ステータハウジング自体にかしめ部を形成する場合と比較してかしめ部の加工が容易である。
また、アームサポートに直接アース側端部をかしめるので、部品点数は増加しない。しかも、電気的接点がかしめ部とアース側端部との間の1箇所で済むので、導通信頼性の確保がしやすい。
さらに、かしめ加工の際に、かしめると同時に、鋭利な凸部でアース側端部の絶縁被膜を部分的に除去し、導通を確保することができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載の電磁クラッチによれば、かしめ部は、アームサポートの外径側へ延設した突起を軸方向の一端側へ向かって折り曲げて形成したかしめ片を有し、かしめ片によりアース側端部が挟まれ、かしめ片が押圧されることで、アース側端部がかしめ部にかしめ固定されている。
これによれば、アームサポートの一部に曲げ加工を施すだけで、かしめ部を容易に形成できる。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載の電磁クラッチによれば、かしめ部は、かしめる前の状態で、かしめ片の屈曲角度が45°以下となるように形成されている。
これによれば、かしめ加工がしやすく、かしめた後の形状も良好である。
〔請求項4の手段〕
請求項4に記載の電磁クラッチによれば、かしめ部は、かしめる前の状態で、曲げ内Rがアース側端部の線径の1/2以上に形成されている。
これによれば、かしめ加工によってアース側端部の潰される度合いが少なく、アース側端部のかしめによる破断の虞がない。
〔請求項5の手段〕
請求項5に記載の電磁クラッチによれば、ステータハウジングは、断面コの字形状を呈するように環状溝を有し、電磁コイルは、環状溝に収容されて、環状溝の底壁により一端側が覆われ、アース側端部は、底壁に貫通した貫通穴から引き出され、かしめ部は、アームサポートにおいて貫通穴に近接する位置に設けられている。
これによれば、貫通穴からかしめ部の距離が短くなるので、引き出すアース側端部の長さも短くてすむので、アース側端部を長距離に亘りステータハウジング外に這わせる場合と比較して、信頼性が向上する。
〔請求項6の手段〕
請求項6に記載の電磁クラッチによれば、貫通穴には、ステータハウジングの一端から突出するように絶縁ブッシュが嵌め込まれ、アース側端部は、絶縁ブッシュに挿通されて、ステータハウジングの一端側に引き出されており、絶縁ブッシュの一端面には、アース側端部を沿わせて前記アース側端部をかしめ部へ導くための溝が形成されており、溝の深さは、アース側端部の線径よりも大きく設定されている。
これによれば、例えば、電磁クラッチの組立工程中にアームサポートの一端側から物体が接触した場合でも、アース側端部は絶縁ブッシュに保護されて物体がアース側端部に直接接触することはない。このため、組立工程中等におけるアース側端部の破断を回避することができる。
〔請求項7の手段〕
請求項7に記載の電磁クラッチのアース固定方法によれば、電磁コイルのアース側端部を、ステータハウジングの一端側へ引き出し、ステータハウジングの軸方向の一端面に固着されたステータハウジングを従動側機器のハウジングに固定するためのアームサポートに、引き出したアース側端部をかしめ固定する。
そして、アームサポートに形成されたかしめ部には、アース側端部に接触する部位に鋭利な凸部が形成されており、かしめる際に凸部によってアース側端部の表面に微細な傷を付け、かしめると同時にアース側端部の絶縁被膜を除去する。
これによれば、かしめると同時にアース側端部の絶縁被膜の除去ができ、加工工数を低減することができる。
最良の形態1の電磁クラッチは、通電により電磁力を発生する電磁コイルと、電磁コイルを収容するステータハウジングと、駆動力源より伝達された回転力を受けて回転するロータと、電磁コイルの発生する電磁力によりロータに吸引されてロータと一体に回転するアーマチャとを備え、アーマチャに連結された従動側機器へ駆動力源からの回転力を伝達する。
また、ステータハウジングの軸方向の一端面には、ステータハウジングを従動側機器のハウジングに固定するためのアームサポートが固着されている。
そして、電磁コイルのアース側端部は、ステータハウジングの一端側へ引き出されてアームサポートに設けられたかしめ部にかしめ固定されている。
かしめ部は、かしめられる際にアース側端部に接触する部位に鋭利な凸部を有する。
かしめ部は、アームサポートの外径側へ延設した突起を軸方向の一端側へ向かって折り曲げて形成したかしめ片を有し、かしめ片によりアース側端部が挟まれ、かしめ片が押圧されることで、アース側端部がかしめ部にかしめ固定されている。
かしめ部は、かしめる前の状態で、かしめ片の屈曲角度が45°以下、曲げ内Rがアース側端部の線径の1/2以上となるように形成されている。
ステータハウジングは、断面コの字形状を呈するように環状溝を有し、電磁コイルは、環状溝に収容されて、環状溝の底壁により一端側が覆われ、アース側端部は、底壁に貫通した貫通穴から引き出され、かしめ部は、アームサポートにおいて貫通穴に近接する位置に設けられている。
貫通穴には、ステータハウジングの一端から突出するように絶縁ブッシュが嵌め込まれ、アース側端部は、絶縁ブッシュに挿通されて、ステータハウジングの一端側に引きだされており、絶縁ブッシュの一端面には、アース側端部を沿わせて前記アース側端部をかしめ部へ導くための溝が形成されており、溝の深さは、アース側端部の線径よりも大きく設定されている。
最良の形態1の電磁クラッチのアース固定方法は、電磁コイルのアース側端部を、ステータハウジングの一端側へ引き出し、ステータハウジングの軸方向の一端面に固着されたステータハウジングを従動側機器のハウジングに固定するためのアームサポートに、引き出したアース側端部をかしめ固定する。その際、アームサポートに形成されたかしめ部には、アース側端部に接触する部位に鋭利な凸部が形成されており、この凸部によってアース側端部の表面に微細な傷を付け、かしめると同時にアース側端部の絶縁被膜を除去する。
以下、具体的な実施の形態を、3つの実施例について図を参照しながら説明する。ただし、実施例1、2は、本発明が適用されていない例を示す参考例であり、実施例3は、本発明が適用された例を示す。なお、各図において、共通する要素には、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
〔実施例1の構成〕
実施例1の電磁クラッチ1の構成を、図1〜6を用いて説明する。
電磁クラッチ1は、例えば、自動車用空調装置の冷媒圧縮機(従動側機器、図示せず)に装着されて、エンジンの回転動力の冷媒圧縮機への伝達を断続するものである。
電磁クラッチ1は、通電により電磁力を発生する電磁コイル2と、電磁コイル2を収容するステータハウジング3と、エンジンより伝達された回転力を受けて回転するロータ4と、電磁コイル2の発生する電磁力によりロータ4に吸引されてロータ4と一体に回転するアーマチャ5とを備える。
電磁コイル2は、絶縁被膜を施した銅線等の導電線を巻回した周知のもので、通電されることにより磁力を発生し、通電が停止されることにより消磁する励磁コイルである。
ステータハウジング3は、断面コの字形状の円筒状を呈するように環状溝8を有し、環状溝8には、環状溝8の底壁9が電磁コイル2の軸方向の一端側を覆うように、電磁コイル2が収容され、モールド樹脂10により固定されている。尚、このステータハウジング3は、例えばSPHE、SPHDを材質とし、ロータ4およびアーマチャ5と共に電磁コイル2の磁気回路(磁路)を形成する。
また、底壁9には、電磁コイル2のアース側端部11及びリード線12を引き出すための貫通穴13が設けられ、貫通穴13には例えばEPDMを材質とする絶縁ブッシュ15が嵌め込まれている。
絶縁ブッシュ15には、アース側端部11が挿通する挿通穴16とリード線12が挿通する挿通穴17が設けられており(図6(a)参照)、アース側端部11及びリード線12は、絶縁ブッシュ15に挿通されて、ステータハウジング3の一端側へ引き出されている。
そして、ステータハウジング3の軸方向の一端面18には、ステータハウジング3を冷媒圧縮機のハウジング(図示せず)に固定するためのアームサポート19が溶接等によって固着されている。
ロータ4は、鉄や低炭素鋼等の磁性材料よりなり、ステータハウジング3に支持された電磁コイル2を一端側より覆う断面コの字型の円筒状に形成され、内周側に設けられたボールベアリング22を介して冷媒圧縮機のハウジングに回転自在に支持されている。ロータ4の外周にはプーリ23が設けられており、プーリ23に掛け渡されるベルト(図示せず)を介してエンジンの回転動力がロータ4へと伝達される。
アーマチャ5は、円環状に形成されて、ロータ4と対向して配置されている。アーマチャ5には、冷媒圧縮機のシャフトに連結するハブ24が弾性部材25を介して連結されている。
そして、電磁コイル2の通電により生じる電磁力によりアーマチャ5がロータ4側へ吸引され、ロータ4の回転動力がアーマチャ5へと伝達され、ハブ24を介して冷媒圧縮機へと伝達される。
〔実施例1の特徴〕
実施例1の電磁クラッチ1では、ステータハウジング3の一端側へ引き出されたアース側端部11は、アームサポート19に設けられたかしめ部28にかしめ固定されている。
アームサポート19は、略八角形の環状を呈した金属製の板状部材であり、例えばSPCCを材質として形成されている。また、八角形の一辺には、貫通穴13との干渉を避けるための台形状の切欠き部29が設けられている(図5(a)参照)。
そして、アームサポート19は、台形状の切欠き部29の一方の斜辺から外径側へ突出するように延設された突起30を有し、かしめ部28はこの突起30により形成される。これにより、かしめ部28は貫通穴13に近接する位置に設けられる。
かしめ部28は、突起30を軸方向の一端側へ向かって折り曲げて形成したかしめ片31を有し、かしめ片31によりアース側端部11を挟み、アース側端部11をかしめることのできる構造となっている。
かしめ部28は、かしめる前の状態で、かしめ片31の屈曲角度θが45°以下(好ましくは、10°〜45°)となるように形成されており、さらに、曲げ内Rがアース側端部11の線径の1/2以上となるように形成されている(図5(b)参照)。
また、絶縁ブッシュ15の一端面33には、アース側端部11を沿わせてアース側端部11をかしめ部28へ導くための溝34が形成されており、溝34の深さhは、アース側端部11の線径dよりも大きく設定されている(図6(b)参照)。挿通穴16と溝34との間には、アース側端部11が挿通穴16から滑らかに曲げられて溝34へ沿うことができるように曲部35が設けられている。これにより、挿通穴16から引き出されたアース側端部11は、溝34に沿って、かしめ部28へと導かれる。
なお、図6(c)に示すように、絶縁ブッシュ15の外周から挿通穴16へと溝34の走行方向に沿って絶縁ブッシュ15を軸方向に切り込んだ切込み36を設けて、切込み36から挿通穴16へアース側端部11の挿通を行えるようにしてもよい。また、この切込み36は、絶縁ブッシュ15の外周から挿通穴16へと溝34の走行方向に直交する方向に沿って切り込まれたものでもよい。
〔実施例1の電磁クラッチ1のアース固定工程〕
まず、ステータハウジング3の環状溝8に電磁コイル2を収容し、アース側端部11及びリード線12を貫通穴13から引き出す。
次に、絶縁ブッシュ15の挿通穴16にアース側端部11を、挿通穴17にリード線12を通し、絶縁ブッシュ15を貫通穴13に嵌め込む。
そして、環状溝8の開放側(他端側)からモールド樹脂10を注入し、電磁コイル2を環状溝8内に固定する。
最後に、アース側端部11の絶縁被膜を除去した後に、かしめ部28の曲げ内Rの部分にアース側端部11を配置して、かしめ片31によりアース側端部11を挟み、かしめ片31を押圧し、アース側端部11をアームサポート19にかしめ固定をする。
〔実施例1の効果〕
実施例1の電磁クラッチ1では、ステータハウジング3の一端側へ引き出されたアース側端部11は、アームサポート19に設けられたかしめ部28にかしめ固定されている。
これによれば、1回のかしめ加工でボディアースでき、工数が低減できる。また、アームサポート19にかしめ部28を設けるため、ステータハウジング3自体にかしめ部28を形成する場合と比較してかしめ部28の加工が容易である。
また、アームサポート19に直接アース側端部11をかしめるので、部品点数は増加しない。さらに、電気的接点がかしめ部28とアース側端部11との間の1箇所で済むので、導通信頼性の確保がしやすい。
また、かしめ部28は、アームサポート19の外径側へ延設した突起30を軸方向の一端側へ向かって折り曲げて形成したかしめ片31を有し、かしめ片31によりアース側端部11が挟まれ、かしめ片31がさらに押し曲げられることで、アース側端部11がかしめ部28にかしめ固定されている。
これによれば、アームサポート19の一部に曲げ加工を施すだけで、かしめ部28を容易に形成できる。
また、かしめ部28は、かしめる前の状態で、かしめ片31の屈曲角度θが45°以下となるように形成されている。
これによれば、かしめ加工がしやすく、かしめた後の形状も良好である。
さらに、かしめ部28は、かしめる前の状態で、曲げ内Rがアース側端部11の線径の1/2以上に形成されている。
曲げ内Rがアース側端部11の線径の1/2よりも小さい場合には、かしめ加工によってアース側端部11の潰される度合いが大きく、アース側端部11のかしめによる破断を招く虞があるが、本実施例では、曲げ内Rをアース側端部11の線径の1/2以上にしているため、アース側端部11の破断の虞はない。
また、かしめ部28は、アームサポート19の貫通穴13に近接する位置に設けられている。
これによれば、貫通穴13からかしめ部28の距離が短くなるので、引き出すアース側端部11の長さも短くてすむので、アース側端部11を長距離に亘りステータハウジング3外に這わせる場合と比較して、信頼性が向上する。
また、絶縁ブッシュ15の一端面33には、アース側端部11を沿わせてアース側端部11をかしめ部28へ導くための溝34が形成されており、溝34の深さは、アース側端部11の線径よりも大きく設定されている。
これによれば、例えば、電磁クラッチ1の組立工程中にアームサポート19の一端側から物体が接触した場合でも、アース側端部11は絶縁ブッシュ15に保護されて物体がアース側端部11に直接接触することはない。このため、組立工程中等におけるアース側端部11の破断を回避することができる。
実施例2の電磁クラッチ1のアース固定方法は、かしめる際に、アームサポート19に形成されたかしめ部28とステータハウジング3との間に電流を流し、かしめると同時に自己発熱によってアース側端部11の絶縁被膜を除去する。
これによれば、かしめると同時にアース側端部11の絶縁被膜の除去ができ、加工工数を低減することができる。
実施例3の電磁クラッチ1の構成を、図7を用いて説明する。
実施例3では、かしめ部28は、かしめられる際にアース側端部11に接触する部位に鋭利な凸部38を有する。すなわち、突起30の一端面39に予め鋭利な凸部38を形成しておき、突起30を曲げてかしめ部28が形成されている。
例えば、凸部38は、突起30の一端面39に刃状の工具を押し付けることで形成される工具の形状の凹部40の両端に形成される微細で鋭利な凸部38である。
実施例3のアース固定方法では、かしめる際に凸部38によってアース側端部11の表面に微細な傷を付け、かしめると同時にアース側端部11の絶縁被膜を除去する。
これによれば、かしめると同時にアース側端部11の絶縁被膜の除去ができ、加工工数を低減することができる。
〔変形例〕
実施例1〜3の電磁クラッチ1では、かしめ部28が、アームサポート19の外径側へ延設した突起30により形成され、突起30を軸方向の一端側へ向かって折り曲げて形成したかしめ片31を有していたが、アームサポート19に切り起こしを設けて、切り起こしをかしめ部28とするものであってもよく、この形態に限らない。
電磁クラッチのボディアース構造を示す斜視図である(実施例1)。 電磁クラッチの構成図である(実施例1)。 ボディアース構造を一端側からみた軸方向視図である(実施例1)。 図3のA−A断面である(実施例1)。 (a)アームサポートの軸方向視図であり、(b)はかしめ部の拡大側面図である(実施例1)。 (a)は絶縁ブッシュの軸方向視図であり、(b)は(a)のB−B断面図であり、(c)は絶縁ブッシュの軸方向視図である(実施例1)。 (a)は突起に形成した凸部の説明図であり、(b)は(a)のC−C断面図である(実施例3)。 (a)は電磁クラッチのボディアース構造を示す斜視図であり、(b)はステータハウジングの側部断面図である(従来例)。
符号の説明
1 電磁クラッチ
2 電磁コイル
3 ステータハウジング
4 ロータ
5 アーマチャ
8 環状溝
9 底壁
11 アース側端部
13 貫通穴
15 絶縁ブッシュ
18 ステータハウジングの軸方向の一端面
19 アームサポート
28 かしめ部
30 突起
31 かしめ片
33 絶縁ブッシュの一端面
34 溝
38 凸部
40 凹部

Claims (7)

  1. 通電により電磁力を発生する電磁コイルと、
    前記電磁コイルを収容するステータハウジングと、
    駆動力源より伝達された回転力を受けて回転するロータと、
    前記電磁コイルの発生する電磁力により前記ロータに吸引されて前記ロータと一体に回転するアーマチャとを備え、
    前記アーマチャに連結された従動側機器へ前記駆動力源からの回転力を伝達する電磁クラッチであって、
    前記ステータハウジングの軸方向の一端面には、前記ステータハウジングを前記従動側機器のハウジングに固定するためのアームサポートが固着されており、
    前記電磁コイルのアース側端部は、前記ステータハウジングの一端側へ引き出されて、前記アームサポートに設けられたかしめ部にかしめ固定されており、
    前記かしめ部は、かしめられる際に前記アース側端部に接触する部位に鋭利な凸部を有することを特徴とする電磁クラッチ。
  2. 請求項1に記載の電磁クラッチにおいて、
    前記かしめ部は、前記アームサポートの外径側へ延設した突起を軸方向の一端側へ向かって折り曲げて形成したかしめ片を有し、
    前記かしめ片により前記アース側端部が挟まれ、前記かしめ片が押圧されることで、前記アース側端部が前記かしめ部にかしめ固定されていることを特徴とする電磁クラッチ。
  3. 請求項2に記載の電磁クラッチにおいて、
    前記かしめ部は、かしめる前の状態で、前記かしめ片の屈曲角度が45°以下となるように形成されていることを特徴とする電磁クラッチ。
  4. 請求項2または3に記載の電磁クラッチにおいて、
    前記かしめ部は、かしめる前の状態で、曲げ内Rが前記アース側端部の線径の1/2以上に形成されていることを特徴とする電磁クラッチ。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の電磁クラッチにおいて、
    前記ステータハウジングは、断面コの字形状を呈するように環状溝を有し、
    前記電磁コイルは、前記環状溝に収容されて、前記環状溝の底壁により一端側が覆われ、
    前記アース側端部は、前記底壁に貫通した貫通穴から引き出され、
    前記かしめ部は、前記アームサポートにおいて前記貫通穴に近接する位置に設けられていることを特徴とする電磁クラッチ。
  6. 請求項5に記載の電磁クラッチにおいて、
    前記貫通穴には、前記ステータハウジングの一端から突出するように絶縁ブッシュが嵌め込まれ、
    前記アース側端部は、前記絶縁ブッシュに挿通されて、前記ステータハウジングの一端側に引き出されており、
    前記絶縁ブッシュの一端面には、前記アース側端部を沿わせて前記アース側端部を前記かしめ部へ導くための溝が形成されており、
    前記溝の深さは、前記アース側端部の線径よりも大きく設定されていることを特徴とする電磁クラッチ。
  7. 通電により電磁力を発生する電磁コイルと、
    前記電磁コイルを収容するステータハウジングと、
    駆動力源より伝達された回転力を受けて回転するロータと、
    前記電磁コイルの発生する電磁力により前記ロータに吸引されて前記ロータと一体に回転するアーマチャとを備え、
    前記アーマチャに連結された従動側機器へ駆動力源からの回転力を伝達する電磁クラッチのアース固定方法であって、
    前記電磁コイルのアース側端部を、前記ステータハウジングの一端側へ引き出し、
    前記ステータハウジングの軸方向の一端面に固着された前記ステータハウジングを前記従動側機器のハウジングに固定するためのアームサポートに、前記引き出したアース側端部をかしめ固定するものであって、
    前記アームサポートに形成されたかしめ部には、前記アース側端部に接触する部位に鋭利な凸部が形成されており、
    かしめる際に前記凸部によって前記アース側端部の表面に微細な傷を付け、かしめると同時に前記アース側端部の絶縁被膜を除去することを特徴とする電磁クラッチのアース固定方法。
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