JP4985184B2 - 立体映像表示装置及び立体映像表示方法 - Google Patents
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Description
このようにして、偏光メガネを介して左右の画像を観察することにより立体映像を観察することができる。
上記の画像は、例えば、液晶などからなる交互に開閉するシャッターが右眼用と左眼用に配置されてなる、いわゆるシャッターメガネを介して観察者により観察される。シャッターメガネを用いることで、上記の右眼用画像が観察者の右眼で、左眼用画像が左眼で観察され、立体映像を観察することができる。
液晶からなるシャッターメガネは、例えば、直線偏光フィルターを備えた液晶パネルからなり、液晶パネルの駆動により光を透過あるいは不透過とする。
例えば、画像表示部において、120fps(周期8.3ms)のフレームレートで動画が表示される。表示フレームDは、第1フレームF1、第2フレームF2、・・の各フレームとブランキング期間Bのタイミングを示す。
上記のようにして、奇数フレームにおいては左眼用画像が観察者の左眼で観察され、偶数フレームにおいては右眼用画像が右眼で観察され、立体映像を観察することができる。
例えば、GLV(grating light valve)と称せられる1次元変調光素子を用いて1次元の表示光をスキャンすることにより画面の表示が行われている。GLV素子は応答速度が速いため、高いフレームレートでの映像表示が可能である。
例えば、画像表示部において、240fps(周期4.15ms)のフレームレートで動画が表示される。表示フレームは、第1フレームF1、第2フレームF2、・・の各フレームとブランキング期間Bのタイミングを示す。
しかし、液晶シャッターの透過率変化に要する時間は以前と同じく2ms程度必要であり、従って、図8の場合では、透過率変化が起きている期間が前のフレームの終わりの部分と次フレームの始まりの部分に重なってしまっている。この重なり期間中では、右眼用画像が左眼で、左眼用画像が右眼で、それぞれ低い透過率ながら意図していない方の眼で観察される、いわゆるクロストークが起きてしまう。上記の重なり期間は、クロストーク期間PCTとなる。
ここで、画像表示部においては、左眼用画像と右眼用画像の別に関わらず、連続するフレームにおいてそれぞれ異なる時刻の画像を画像表示面に表示される。
ここで、右眼用画像及び左眼用画像を画像表示面に表示する際に、左眼用画像と右眼用画像の別に関わらず、連続するフレームにおいてそれぞれ異なる時刻の画像を画像表示面に表示する。
図1は、本実施形態に係るシャッターメガネ方式の立体映像表示装置の全体構成を示す模式図である。
例えば、画像表示部1と、時分割シャッター2と、制御部を有する。
画像表示部1は、例えば、立体映像を視認するための視差に対応した右眼用画像及び左眼用画像を時分割して交互に画像表示面に表示する。
時分割シャッター2は、例えばメガネの形態であるシャッターメガネであり、画像表示部1の画像表示面と観察者Aの間に配置され、右眼用シャッターと左眼用シャッターを有する。
制御部は、例えば、画像表示部1と時分割シャッター2に無線方式または有線方式で接続して設けられ、無線方式の場合、例えば、画像表示部1と接続された第1制御部3aと時分割シャッター2の筐体に内蔵されてなる第2制御部3bを有する。
第1制御部3aは、画像表示部1に表示される画像信号に同期する同期信号を、電波送信、赤外線送信、ワイヤレスLANなどの方法で送信し、第2制御部3bは同期信号を受信して、同期信号と同期させて、時分割シャッター2の制御を行う。
第1制御部3a及び第2制御部3bなどからなる制御部は、例えば、画像表示部における右眼用画像及び左眼用画像の表示と時分割シャッターにおける右眼用シャッター及び左眼用シャッターの開閉を制御して同期させ、時分割シャッターにおいて、右眼用画像の再生時に右眼用シャッターが開いて左眼用シャッターが閉じ、左眼用画像の再生時に右眼用シャッターが閉じて左眼用シャッターが開くようにする。
また、左眼用画像と右眼用画像の別に関わらず、連続するフレームにおいてそれぞれ異なる時刻の画像を画像表示面に表示する。
例えば、画像表示部1において、240fps(周期4.15ms)のフレームレートで動画が表示される。表示フレームDは、第1フレームF1、第2フレームF2、・・の各フレームとブランキング期間Bのタイミングを示す。
例えば、第1フレームF1及び第2フレームF2、第5フレームF5及び第6フレームF6、・・が左眼用画像ILであり、第3フレームF3及び第4フレームF4、第7フレームF7及び第8フレームF8、・・が右眼用画像IRである。
ここで、画像表示部に表示される画像は、左眼用画像と右眼用画像の別に関わらず、連続するフレームにおいてそれぞれ異なる時刻の画像である。これは、連続する2フレームの右眼用画像、連続する2フレームの左眼用画像同士、左眼用画像と右眼用画像の切り替え前後2フレームの画像が、互いに異なる時刻の画像であることを示している。
例えば、第1フレームF1及び第2フレームF2、第5フレームF5及び第6フレームF6、・・などの左眼用画像ILが再生されるフレームでは100%となって、他のフレームでは0%となり、一方、右眼用シャッターの透過率TRは、第3フレームF3及び第4フレームF4、第7フレームF7及び第8フレームF8、・・などの右眼用画像IRが再生されるフレームでは100%となって、他のフレームでは0%となり、左右の画像が切り替えられるタイミングでは、各シャッターの透過率は0%から100%へ、あるいは100%から0%へ変化する。
各シャッターの透過率の変化に要する時間程度にブランキング期間の長さを設定してしまうとブランキング期間の占める割合が長くなってしまい、例えば240fpsのフレームレートでは1周期4.15msのうちの半分程度がブランキング期間となり、ブランキング期間の光量が無駄になり同じ明るさの表示装置を実現するために装置が大きくなったり、消費電力が大きくなったりするデメリット、スキャン型の表示装置ではスキャン時間が短くなり、より高速に表示装置を駆動するため装置が複雑になるデメリット、全画素型の表示装置ではスキャン時間が短くなり各画素を電圧駆動するための回路が複雑になるデメリットがあった。このため、透過率の変化に2ms程度の時間を要する場合、240fpsの表示は困難であり、120fpsの表示が限界であった。
左眼用画像と右眼用画像の別に関わらず、連続するフレームにおいてそれぞれ異なる時刻の画像を表示してフレームレートを高めることにより、動画質に優れる立体映像を得ることができる。
また、本実施形態においては、画像投影系などを2台用いず、1台のみで立体映像を表示することができる。
例えば、立体映像を視認するための視差に対応した右眼用画像及び左眼用画像を複数フレーム毎に交互に画像表示部の画像表示面に表示し、また、画像表示面と観察者の間に配置された右眼用シャッターと左眼用シャッターを有する時分割シャッターにおいて、画像表示部における右眼用画像及び左眼用画像の表示と時分割シャッターにおける右眼用シャッター及び左眼用シャッターの開閉を同期させるように制御して、右眼用画像の再生時に右眼用シャッターが開いて左眼用シャッターが閉じ、左眼用画像の再生時に右眼用シャッターが閉じて左眼用シャッターが開くように駆動する。
ここで、右眼用画像及び左眼用画像を画像表示面に表示する際に、左眼用画像と右眼用画像の別に関わらず、連続するフレームにおいてそれぞれ異なる時刻の画像を画像表示面に表示する。
また、例えば、フレーム間に設けられるブランキング期間より、右眼用シャッターと左眼用シャッターの透過率を変化させるのに要する時間が長く、これにより高フレームレート化による画質の向上効果が小さくなるのを避けることができる。
図3(a)に示すように、非立体画像は第1フレームF1から第4フレームF4にかけて時刻が変化しており、それぞれ異なる時刻の画像となっている。
図3(b)及び図3(c)は、それぞれ図3(a)に対応する時刻の左眼用画像及び右眼用画像となっている。それぞれ、第1フレームF1から第4フレームF4にかけて異なる時刻の画像となっている。
図3(d)は、本実施形態の立体映像表示装置に利用される画像データは、第1及び第2フレーム(F1,F2)が左眼用画像の第1及び第2フレーム(F1,F2)のデータであり、第3及び第4フレーム(F3,F4)は右眼用画像の第3及び第4フレーム(F3,F4)のデータである。このように、本実施形態の画像表示部に表示される画像のデータは、複数フレーム分の左眼用画像と複数フレーム分の右眼用画像データが交互に並べられた構成となっている。
また、左眼用画像と右眼用画像の別に関わらず、連続するフレームにおいてそれぞれ異なる時刻の画像を表示することにより、フレームレートを高めることで高画質の画像を得ることができる。
また、右眼用画像データ取得のための右眼用カメラと、左眼用画像データ取得のための左眼用カメラから、順次取得される画像データを、それぞれ複数フレームずつ交互にシーケンシャルに記録することで、撮像時に直接上記の画像データを作成することも可能である。
本実施形態において画像表示部に表示される画像は、上記のように、左眼用画像と右眼用画像が複数フレーム毎に切り替えられ、また、左眼用画像と右眼用画像の別に関わらず、連続するフレームにおいてそれぞれ異なる時刻の画像とする。
図4は、本実施形態に係るシャッターメガネ方式の立体映像表示装置の全体構成を示す模式図である。
例えば、画像表示部1と、時分割シャッター2と、制御部を有する。
画像表示部1は、例えば、立体映像を視認するための視差に対応した右眼用画像及び左眼用画像を変調光の走査により交互に画像表示面に表示する。例えば、画像光投影系15とスクリーン16を有し、画像光投影系15から投影された変調光がスクリーン16上で走査されて画像が表示される。変調光は、例えば後述するようにグレーティングライトバルブ素子を用いて得られる1次元変調光である。
時分割シャッター2及び制御部(第1制御部3a,第2制御部3b)は、第1実施形態と同様である。
図5(a)は、本実施形態に係る立体映像表示装置の画像表示部の構成を示す模式図である。
本実施形態に係る立体映像表示装置の画像表示部は、例えば、特許文献4などに記載されているようなGLVと称せられる1次元変調光素子を用いて1次元の表示光をスキャンすることにより画面の表示が行われる画像表示部である。
本実施形態のGLV素子を用いた画像表示部では、例えば240fps、あるいは480fps以上の高いフレームレートでの映像表示が可能である。
光源10からの光は、照明レンズ11を経てGLV素子12に入射する。
このGLV型光回折変調素子の動作原理を説明する。
例えば、シリコンなどより成る基板上に、ポリシリコン薄膜などから成る共通電極が形成され、この共通電極と所定の間隔を保って、条帯(ストリップ)状の可動リボンと、不動リボンとが交互に形成されている。可動リボンは、駆動電圧電源に接続され、不動リボンは固定電位とされる。可動リボンと不動リボンの上面は反射部材からなる。可動リボンは駆動電圧に応じて反射膜の反射面と直交する方向に移動可能であり、可動リボンの反射面の高さ(例えば基板に対する距離)を変えることができる。一方、不動リボンは固定されており、反射面の高さは不変である。
このように、反射回折光のうち1本の回折光を利用する構成とすることにより、1次元に変調された光を得ることができる。
例えばy軸方向に延伸する形状の1次元変調光17は、スクリーン16上で走査方向DR(x軸方向)に走査される。1次元変調光17は、y軸方向には既に画像データに応じて変調された光となっており、これがx軸上の位置に応じて変調しながらx軸方向に走査することで、画像データに応じた画像をスクリーン16上に再現することができる。
図6はスクリーンを2つの領域に分割した場合の1次元変調光の走査による画像の表示について説明する模式図である。
例えば、x軸方向に並ぶ2つの領域に分割し、それぞれの領域に対応して、光源から走査ミラーまでの画像光投影系を2つ設ける。
その他、特許文献3に記載のような高いフレームレートを実現する構成及び方法を本実施形態に採用することが可能である。
即ち、左眼用と右眼用のシャッターを用いて立体映像を表示する装置において、右眼用画像及び左眼用画像が時分割して複数のフレーム毎に交互に画像表示面に表示されることから右眼用画像及び左眼用画像の切り替え回数が半数以下に削減され、クロストークは上記切り替え時に発生するので、フレームレートを高めてもクロストークを抑制することができる。
例えば、走査の方向は特に限定されず、左右方向または上下方向どちらでもよい。
また、原理上1次元の変調光を走査して画像を形成するGLV素子を用いた画像表示部はもちろん、液晶表示部、FED(Field Emission Display)などの線順次方式の表示部や、CRT(陰極線管)のような点走査方式の表示部においても、一の方向に走査して得られる1次元の表示光を上記と同様に扱うことにより、本発明の立体映像表示装置として適用することができる。
また、時分割シャッターをメガネの様態とせずに、壁や装置筐体に設けた右眼用および左眼用の穴に設けた時分割シャッターとすることもできる。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
Claims (7)
- 立体映像を視認するための視差に対応した右眼用画像及び左眼用画像を複数フレーム毎に切り替えて画像表示面に表示する画像表示部と、
前記画像表示面と観察者の間に配置された右眼用シャッターと左眼用シャッターを有する時分割シャッターと、
前記時分割シャッターにおいて、前記右眼用画像の再生時に前記右眼用シャッターが開いて前記左眼用シャッターが閉じ、前記左眼用画像の再生時に前記右眼用シャッターが閉じて前記左眼用シャッターが開くように、前記画像表示部における前記右眼用画像及び前記左眼用画像の表示と前記時分割シャッターにおける前記右眼用シャッター及び前記左眼用シャッターの開閉を同期させる制御部と
を有し、
前記画像表示部が、前記左眼用画像と前記右眼用画像の別に関わらず、連続するフレームにおいてそれぞれ異なる時刻の画像を前記画像表示面に表示する
立体映像表示装置。 - 前記右眼用シャッターと前記左眼用シャッターがそれぞれ液晶の駆動で光透過性が変化する液晶シャッターである
請求項1に記載の立体映像表示装置。 - 前記フレーム間に設けられるブランキング期間より、前記右眼用シャッターと前記左眼用シャッターの透過率を変化させるのに要する時間が長い
請求項1に記載の立体映像表示装置。 - 立体映像を視認するための視差に対応した右眼用画像及び左眼用画像を複数フレーム毎に切り替えて画像表示部の画像表示面に表示する工程と、
前記画像表示面と観察者の間に配置された右眼用シャッターと左眼用シャッターを有する時分割シャッターにおいて、前記画像表示部における前記右眼用画像及び前記左眼用画像の表示と前記時分割シャッターにおける前記右眼用シャッター及び前記左眼用シャッターの開閉を同期させるように制御して、前記右眼用画像の再生時に前記右眼用シャッターが開いて前記左眼用シャッターが閉じ、前記左眼用画像の再生時に前記右眼用シャッターが閉じて前記左眼用シャッターが開くように駆動する工程と
を有し、
前記右眼用画像及び前記左眼用画像を前記画像表示面に表示する工程において、前記左眼用画像と前記右眼用画像の別に関わらず、連続するフレームにおいてそれぞれ異なる時刻の画像を前記画像表示面に表示する
立体映像表示方法。 - 前記右眼用シャッターと前記左眼用シャッターとして、それぞれ液晶の駆動で光透過性が変化する液晶シャッターを用いる
請求項4に記載の立体映像表示方法。 - 前記フレーム間に設けられるブランキング期間より、前記右眼用シャッターと前記左眼用シャッターの透過率を変化させるのに要する時間が長い
請求項4に記載の立体映像表示方法。 - 右眼用画像及び左眼用画像を複数フレーム毎に切り替えて画像表示面に表示する画像表示部と、
前記画像表示面と観察者の間に配置された右眼用シャッターと左眼用シャッターを有する時分割シャッターと、
前記画像表示部における前記右眼用画像及び前記左眼用画像の表示と前記時分割シャッターにおける前記右眼用シャッター及び前記左眼用シャッターの開閉を同期させる制御部と
を有し、
前記画像表示部が、連続するフレームにおいてそれぞれ異なる時刻の画像を前記画像表示面に表示する
立体映像表示装置。
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