JP4984951B2 - ケーブル及び配管用架設材支持金具 - Google Patents
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Description
この発明は電気、設備工事において、ケーブル及び配管を部材の対向する内壁間、例えば、床下に設けた溝状の配管ピットや構造物の梁や柱として使用するＨ形鋼材のフランジ内等に配設する際、その内壁間に架設してケーブル及び配管を固定するための架設材を支持するための支持金具に関する。
従来、この種の金具として実開昭６２−７４４３１号、実開昭６２−７４４３２号が開示されている。
両者は共に配管を固定する架設材として使用する溝形鋼材をＨ形鋼材のフランジ部間に支持するものであるが、フランジ内面に対接状に配置するように取付けた主鈑の両端に押付ネジが進退自在にそれぞれ設けられた支持金具を溝形鋼材の両端に取付け、フランジ内の適所に配置した状態でそれら押付ネジをねじ込んで対向するフランジ内面に軸力をそれぞれ掛けることにより固定するものである。
実開昭６２−７４４３１号 実開昭６２−７４４３２号
両者は共に配管を固定する架設材として使用する溝形鋼材をＨ形鋼材のフランジ部間に支持するものであるが、フランジ内面に対接状に配置するように取付けた主鈑の両端に押付ネジが進退自在にそれぞれ設けられた支持金具を溝形鋼材の両端に取付け、フランジ内の適所に配置した状態でそれら押付ネジをねじ込んで対向するフランジ内面に軸力をそれぞれ掛けることにより固定するものである。
上記従来の方法の課題について、フランジ内面に軸力を掛けて固定する押付ネジが主鈑の両端に設けられ、更にその主鈑からなる支持金具を溝形鋼材の両端に取付けるので合計４箇所の押付ネジをそれぞれ調整しながら締め付けることが必要となり非常に手間な作業であり、更に、部材内壁間の間隔が狭い場合では工具が使い難く、取付け作業が非常に困難になるなどの問題点があった。
この発明は上記従来の課題に鑑みなされたもので、その目的は、ケーブル及び配管を固定する架設材を部材の内壁間に工具を使わない簡単な作業で確実、迅速にしかも十分な強度をもって固定することができる架設材支持金具を提供することにある。
その手段として、本発明の請求項１は、部材の対向する内壁間にケーブル及び配管を固定する架設材をその両端に装着して支持する一対の支持金具であって、一方は支持板に右ネジを形成した支持ボルトを突設して、該支持ボルトには前記架設材の一端の開口部に装着する支持片を進退自在に螺着し、他方は支持板に左ネジを形成した支持ボルトを突設して、該支持ボルトには前記架設材の他端の開口部に装着する支持片を進退自在に螺着し、前記支持ボルトを前記支持板の重心位置より上方にそれぞれ突設すると共に、該支持ボルトの上方に固定用透孔をそれぞれ設けたことを特徴とする。
本発明の請求項１によれば、一対の支持金具の一方は支持板に右ネジを形成した支持ボルトを突設して、該支持ボルトには前記架設材の一端の開口部に装着する支持片を進退自在に螺着し、他方は支持板に左ネジを形成した支持ボルトを突設して、該支持ボルトには前記架設材の他端の開口部に装着する支持片を進退自在に螺着しているので、一対の支持片を架設材の両端にそれぞれ装着することで所謂ターンバックルの形態となり、架設材自体を回転させることで架設材に装着した支持片のネジ孔に支持ボルトがそれぞれ進退して両端の支持板間の間隔を変えることができる。
したがって、架設材の両端に支持金具をそれぞれ装着した状態で両端の支持板間の間隔を部材の内壁間の幅長さよりやや短くしておき、所望の位置で架設材を回転してその全長を伸ばし、更に両端の支持板が部材の内壁に圧接して適宜固定力を得るまで回転させることで簡単に取付けることができる。
すなわち、工具を必要とすることなく、また、複数箇所のネジの締め付け作業もなく簡単で迅速な作業となるので作業効率の向上を図ることができると共に、両側の支持ボルトの軸力により架設材を確実に十分な強度をもって部材の内壁間に固定することができるので作業の信頼性も高くなる。
したがって、架設材の両端に支持金具をそれぞれ装着した状態で両端の支持板間の間隔を部材の内壁間の幅長さよりやや短くしておき、所望の位置で架設材を回転してその全長を伸ばし、更に両端の支持板が部材の内壁に圧接して適宜固定力を得るまで回転させることで簡単に取付けることができる。
すなわち、工具を必要とすることなく、また、複数箇所のネジの締め付け作業もなく簡単で迅速な作業となるので作業効率の向上を図ることができると共に、両側の支持ボルトの軸力により架設材を確実に十分な強度をもって部材の内壁間に固定することができるので作業の信頼性も高くなる。
また、前記支持ボルトを前記支持板の重心位置より上方に突設すると共に、該支持ボルトの上方に固定用透孔を設けたことにより、支持金具を架設材に装着した後、支持板は自重のバランスで常に軽量側が上向きの状態となり、したがって、支持ボルトの上方に設けた固定用透孔も常に支持ボルトの上側に配置されるので支持板を固定するボルト締付け、ビス固定等の作業を非常に簡単に行うことができる。
以下に、本発明の好適な実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
図１は本発明に係るケーブル及び配管用架設材支持金具の実施例を示す斜視図であり、図２はその側面図である。
図１は本発明に係るケーブル及び配管用架設材支持金具の実施例を示す斜視図であり、図２はその側面図である。
１０は薄鋼板を略長方状に切断して形成した支持板であり、片面に支持ボルト１１を長辺側の中央部分より上方の位置でほぼ直交した状態で固着する。
支持ボルト１１は支持金具の一方を右ネジに他方を左ネジにする。
支持ボルト１１は必要な強度等によりそのネジ径を適宜大きさに設定することができる。
また、図３に示すように、支持板１０の下端をＬ形に折り曲げて支持板１０の上下方向の長さを短くしてコンパクトにすることもできる。
１２・・は支持ボルト１１の固着面の裏面側であって、その軸方向を中心にしてその近傍に設けた外方に突出する突起片であり、支持板１０が部材の内壁面に圧接される際に滑止めとしての効果を得ることができる。
１３はボルト止め用透孔であり、支持板１０の支持ボルト１１の固着位置より上方に設け、更に、その近傍にビス止め用の小孔１４・・・を設けてもよい。
２０は支持片であり、薄鋼板を略コの字状に折り曲げて両側には架設材として使用する溝形鋼材の開口端部の内壁に嵌合する嵌合片２１、２１を形成し、基面のほぼ中央にはネジ孔２２を設けて前記支持ボルト１１に螺着する。
支持ボルト１１は支持金具の一方を右ネジに他方を左ネジにする。
支持ボルト１１は必要な強度等によりそのネジ径を適宜大きさに設定することができる。
また、図３に示すように、支持板１０の下端をＬ形に折り曲げて支持板１０の上下方向の長さを短くしてコンパクトにすることもできる。
１２・・は支持ボルト１１の固着面の裏面側であって、その軸方向を中心にしてその近傍に設けた外方に突出する突起片であり、支持板１０が部材の内壁面に圧接される際に滑止めとしての効果を得ることができる。
１３はボルト止め用透孔であり、支持板１０の支持ボルト１１の固着位置より上方に設け、更に、その近傍にビス止め用の小孔１４・・・を設けてもよい。
２０は支持片であり、薄鋼板を略コの字状に折り曲げて両側には架設材として使用する溝形鋼材の開口端部の内壁に嵌合する嵌合片２１、２１を形成し、基面のほぼ中央にはネジ孔２２を設けて前記支持ボルト１１に螺着する。
図４は本発明の架設材支持金具の溝形鋼材への装着状態を示す斜視図であり、図５はその要部横断面図、図６はその要部縦断面図であり、本発明の架設材支持金具を溝形鋼材Ａの両端の開口部に支持片２０の嵌合片２１、２１をそれぞれ押し込み、嵌合させて装着する。
架設材支持金具を装着した状態で溝形鋼材Ａを回転させると、支持片２０のネジ孔２２に支持ボルト１１がそれぞれ進退して両端の支持板１０、１０間の間隔を変えることができる。
架設材支持金具を装着した状態で溝形鋼材Ａを回転させると、支持片２０のネジ孔２２に支持ボルト１１がそれぞれ進退して両端の支持板１０、１０間の間隔を変えることができる。
次に本発明の実施例の使用方法を説明する。
図７は本発明の実施例の使用状態を示す説明図である。
溝形鋼材Ａの両端の開口部にそれぞれ本発明の架設材支持金具をその開口端部の内壁に支持片２０の嵌合片２１、２１を嵌合させ装着する。
本発明の架設材支持金具を両端に装着した溝形鋼材Ａを配管ピットＢ内の適所に配置し、溝形鋼材Ａを回転させ、それと連動して両端の支持板１０、１０が外側に伸びて、更に支持板１０、１０が配管ピットＢの内壁に圧接して適宜固定力を得るまで回転させて取付ける。
同様にして配管ピットＢ内に溝形鋼材Ａを適宜間隔で取付けた後、配管Ｃをそれら溝形鋼材Ａに載置、必要に応じ、配管用バンド等で固定する。
また、支持板１０に設けた透孔１３から予め内壁に埋設したアンカーにボルトを螺入して固定することもできる。
図７は本発明の実施例の使用状態を示す説明図である。
溝形鋼材Ａの両端の開口部にそれぞれ本発明の架設材支持金具をその開口端部の内壁に支持片２０の嵌合片２１、２１を嵌合させ装着する。
本発明の架設材支持金具を両端に装着した溝形鋼材Ａを配管ピットＢ内の適所に配置し、溝形鋼材Ａを回転させ、それと連動して両端の支持板１０、１０が外側に伸びて、更に支持板１０、１０が配管ピットＢの内壁に圧接して適宜固定力を得るまで回転させて取付ける。
同様にして配管ピットＢ内に溝形鋼材Ａを適宜間隔で取付けた後、配管Ｃをそれら溝形鋼材Ａに載置、必要に応じ、配管用バンド等で固定する。
また、支持板１０に設けた透孔１３から予め内壁に埋設したアンカーにボルトを螺入して固定することもできる。
１０ 支持板
１１ 支持ボルト
１２ 突起片
１３ 透孔
１４ 小孔
２０ 支持片
２１ 嵌合片
２２ ネジ孔
Ａ 溝形鋼材
Ｂ 配管ピット
Ｃ 配管
１１ 支持ボルト
１２ 突起片
１３ 透孔
１４ 小孔
２０ 支持片
２１ 嵌合片
２２ ネジ孔
Ａ 溝形鋼材
Ｂ 配管ピット
Ｃ 配管
Claims (1)
- 部材の対向する内壁間にケーブル及び配管を固定する架設材をその両端に装着して支持する一対の支持金具であって、一方は支持板に右ネジを形成した支持ボルトを突設して、該支持ボルトには前記架設材の一端の開口部に装着する支持片を進退自在に螺着し、他方は支持板に左ネジを形成した支持ボルトを突設して、該支持ボルトには前記架設材の他端の開口部に装着する支持片を進退自在に螺着し、前記支持ボルトを前記支持板の重心位置より上方にそれぞれ突設すると共に、該支持ボルトの上方に固定用透孔をそれぞれ設けたことを特徴とするケーブル及び配管用架設材支持金具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007037919A JP4984951B2 (ja) | 2007-02-19 | 2007-02-19 | ケーブル及び配管用架設材支持金具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007037919A JP4984951B2 (ja) | 2007-02-19 | 2007-02-19 | ケーブル及び配管用架設材支持金具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2008202662A JP2008202662A (ja) | 2008-09-04 |
| JP4984951B2 true JP4984951B2 (ja) | 2012-07-25 |
Family
ID=39780393
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2007037919A Active JP4984951B2 (ja) | 2007-02-19 | 2007-02-19 | ケーブル及び配管用架設材支持金具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4984951B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5490575U (ja) * | 1977-12-08 | 1979-06-27 | ||
| JPS6274432U (ja) * | 1985-10-26 | 1987-05-13 |
-
2007
- 2007-02-19 JP JP2007037919A patent/JP4984951B2/ja active Active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2008202662A (ja) | 2008-09-04 |
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