JP4983592B2 - 画像処理装置、画像処理システム及び画像処理装置用プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理システム及び画像処理装置用プログラム Download PDF

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本発明は、画像処理装置、画像処理システム及び画像処理装置用プログラムに関し、特に、ネットワークを介して受信するジョブを実行する画像処理装置、情報処理装置と画像処理装置とがネットワークを介して接続された画像処理システム、及びその画像処理装置において実行される画像処理装置用プログラムに関する。
近年、複合機やMFP(Multi Function Peripherals)などと呼ばれる画像処理装置はネットワークに接続されており、このネットワークを介して受信するジョブを実行することができるようになっている(例えば、特許文献1)。このような画像処理装置を利用して画像処理装置から離れた位置に設置されたコンピュータからジョブを指示する場合、例えば、ユーザはコンピュータを操作してプリントしたいファイルを選択し、プリント指示を与えることによって画像処理装置にプリントジョブを送信する。そしてユーザは、画像処理装置の設置位置まで移動することによりプリント出力を手にすることができる。
一方、近年のハードディスクの大容量化などに伴い、オフィスなどで管理される大量の文書や画像はネットワークに設けられるサーバのハードディスクに電子データとして記憶する保管形態が一般的となっている。そしてユーザが文書や画像をプリント出力したものを利用する場合には、自身のコンピュータを操作してサーバにアクセスし、そこに格納された大量のファイルの中から所望するファイルを見つけ出し、例えば画像処理装置のアイコンに対してそのファイルをドラッグアンドドロップ操作することでプリント指示を与え、画像処理装置にプリントジョブを実行させている。
特開2006−76072号公報
しかしながら、上記のような印刷形態の場合には、ユーザが大量のファイルの中から一のファイルを選択する際、類似するファイル名の付されたファイルを誤って選択する可能性がある。このような場合、ユーザは画像処理装置によってジョブが実行された後のプリント出力を手に取って内容を確認することにより、ファイル選択を誤っていたことに気づくことが多い。この場合、ユーザは正しくファイルを選択し直したうえで画像処理装置に再度ジョブを実行させる必要がある。従来、このようなジョブの再設定を行う際には、ユーザは自身のコンピュータに戻り、上述の操作を再度繰り返すか、或いは画像処理装置を操作することによって画像処理装置からサーバにアクセスし、大量のファイルの中から所望するファイルを正しく選択するといった操作が必要になる。前者の場合、ジョブの再設定を行うためにユーザは自身のコンピュータに移動しなければならず、効率的な再設定ができないという問題がある。また後者の場合にも、画像処理装置を操作して所望するファイルにアクセスするためには、アクセスするためのパス(アドレスやフォルダなど)を手動で入力していく必要があり、効率的なジョブの再設定ができないという問題がある。
またユーザがファイルの選択を間違えた場合だけでなく、例えば2部必要であるにもかかわらず1部しか出力しなかった場合や、カラープリントが必要であるにもかかわらずモノクロプリントしてしまった場合、更には両面プリントが必要であるにもかかわらず、片面プリントしてしまった場合などように、ジョブ実行時のプリント設定を誤っていた場合にもジョブの再設定が必要である。このような場合にもファイルの選択からジョブの再設定を行う必要があるので、上述の問題が発生する。
そこで本発明は、上記従来の問題点を解決することを目的としてなされたものであり、ネットワークを介して受信するジョブを実行する画像処理装置においてジョブの再設定を行う際の操作性を向上し、効率的にジョブの再設定を行うことができる画像処理装置及び画像処理システム、並びにそのような画像処理装置を実現するための画像処理装置用プログラムを提供するものである。
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、ネットワークを介して受信するジョブを実行する画像処理装置であって、ジョブに関する情報を表示する表示手段と、前記ネットワークを介して受信し実行したジョブと、当該ジョブと共に受信する元データの保存場所を示す保存場所情報とを互いに関連づけてジョブ履歴情報として記憶する記憶手段と、前記記憶手段のジョブ履歴情報に記憶された複数のジョブから一のジョブを指定するジョブ指定手段と、前記ジョブ指定手段で指定された一のジョブに関連づけられた前記保存場所情報に基づいて当該保存場所に前記ネットワークを介してアクセスし、当該保存場所に格納されているファイル情報を抽出して前記表示手段に一覧表示させるファイル抽出手段と、前記表示手段に一覧表示された複数のファイル情報の中から前記一のジョブに対応するファイル以外の他のファイル情報が選択された場合、当該他のファイル情報に対応する元データを取得してジョブを実行させるジョブ制御手段と、を備える構成としている。
また請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記ジョブ制御手段は、選択された前記他のファイル情報の元データを取得してジョブを実行させる場合に、実行されるジョブに、前記一のジョブのジョブ設定を適用することを特徴としている。
また請求項3にかかる発明は、請求項1又は2に記載の画像処理装置において、前記ファイル抽出手段は、前記表示手段にファイル情報を一覧表示する際に、前記保存場所に格納されているファイル情報の中から前記一のジョブに対応するファイル情報と類似するファイル情報を抽出して一覧表示させることを特徴としている。
また請求項4にかかる発明は、請求項1又は2に記載の画像処理装置において、前記ファイル抽出手段は、前記表示手段に複数のファイルを表示する際に、前記保存場所に格納されているファイル情報を、前記一のジョブに対応するファイル情報と文字数及び文字列比較を行って類似度の高いものから順に一覧表示させることを特徴としている。
また請求項にかかる発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の画像処理装置において、前記記憶手段が、前記元データの保存場所にアクセスするためのログイン情報を更に記憶しており、前記ファイル抽出手段が、前記保存場所情報に基づいて保存場所にアクセスする際、前記ログイン情報を取得してログインする構成としている。
また請求項にかかる発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の画像処理装置において、ジョブに関する操作を受け付ける入力手段をさらに備え、前記ジョブ指定手段は、前記記憶手段に記憶された複数のジョブを前記表示手段に表示させると共に、前記入力手段を介して複数のジョブから選択された一のジョブを指定する構成としている。
また請求項にかかる発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の画像処理装置において、原稿を読み取る読取手段と、プリントジョブを実行するジョブ実行手段と、をさらに備えており、前記ジョブ実行手段は、プリントジョブを実行する際、当該ジョブに関する識別情報を印刷し、前記ジョブ指定手段は、前記読取手段が原稿を読み取った際の読取データに前記識別情報が含まれている場合に、前記記憶手段に記憶された複数のジョブから当該識別情報に対応する一のジョブを指定する構成としている。
また請求項にかかる発明は、ジョブを送信する情報処理装置と、前記情報処理装置とネットワークを介して接続されており、前記ネットワークを介して前記情報処理装置から受信するジョブを実行する画像処理装置と、を備える画像処理システムであって、前記情報処理装置は、ジョブの元データの保存場所を示す保存場所情報をジョブと共に前記ネットワークを介して前記画像処理装置に送信するジョブ送信手段を備え、前記画像処理装置は、ジョブに関する情報を表示する表示手段と、前記情報処理装置から受信し実行したジョブと、当該ジョブと共に受信する前記保存場所情報とを互いに関連づけてジョブ履歴情報として記憶する記憶手段と、前記記憶手段のジョブ履歴情報に記憶された複数のジョブから一のジョブを指定するジョブ指定手段と、前記ジョブ指定手段で指定された一のジョブに関連づけられた前記保存場所情報に基づいて当該保存場所に前記ネットワークを介してアクセスし、当該保存場所に格納されているファイル情報を抽出して前記表示手段に一覧表示させるファイル抽出手段と、前記表示手段に一覧表示された複数のファイル情報の中から前記一のジョブに対応するファイル以外の他のファイル情報が選択された場合、当該他のファイル情報に対応する元データを取得してジョブを実行させるジョブ制御手段と、を備える構成としている。
更に請求項かかる発明は、ネットワークに接続されると共に、表示手段と記憶手段とを備えた画像処理装置のコンピュータによって実行されるプログラムであって、前記コンピュータを、前記ネットワークを介して受信し実行したジョブと、当該ジョブと共に受信する元データの保存場所を示す保存場所情報とを互いに関連づけてジョブ履歴情報として前記記憶手段に記憶させる手段、前記記憶手段のジョブ履歴情報に記憶された複数のジョブから一のジョブを指定するジョブ指定手段、前記ジョブ指定手段で指定された一のジョブに関連づけられた前記保存場所情報に基づいて当該保存場所に前記ネットワークを介してアクセスし、当該保存場所に格納されているファイル情報を抽出して前記表示手段に一覧表示させるファイル抽出手段、前記表示手段に一覧表示された複数のファイル情報の中から前記一のジョブに対応するファイル以外の他のファイル情報が選択された場合、当該他のファイル情報に対応する元データを取得してジョブを実行させるジョブ制御手段、として機能させる構成としている。
本発明によれば、ネットワークを介して受信するジョブを実行する画像処理装置においてジョブの再設定を行う際の操作性が向上し、効率的にジョブの再設定を行うことができるようになる。
特に請求項1乃至4の各発明によれば、ネットワークを介して受信し実行したジョブと、当該ジョブと共に受信する元データの保存場所を示す保存場所情報とを互いに関連づけてジョブ履歴情報として記憶手段に記憶しており、その記憶手段のジョブ履歴情報に記憶された複数のジョブからジョブ指定手段が一のジョブを指定すると、ジョブ指定手段で指定された一のジョブに関連づけられた保存場所情報に基づいて当該保存場所にネットワークを介してアクセスし、当該保存場所に格納されているファイル情報を抽出して表示手段に一覧表示する。そして表示手段に一覧表示された複数のファイル情報の中から、ジョブ指定手段によって指定された一のジョブに対応するファイル以外の他のファイル情報が選択されると、当該他のファイル情報に対応する元データを取得してジョブを実行させる構成である。そのため、ユーザは、ファイル選択を誤ってジョブを実行させてしまった場合でも、表示手段に一覧表示される複数のファイル情報の中から所望する一のファイル情報を選択するだけで、その選択したファイル情報に対応する元データを用いるジョブの再設定を行うことができる。このとき、ユーザは画像処理装置を操作して保存場所にアクセスするためのパスなどを手動で入力する必要がなくなるので、効率的なジョブの再設定が可能になる。
また請求項の発明によれば、画像処理装置が元データの保存場所にアクセスする際、アクセス先にログインすることが必要になる場合であっても、ファイル抽出手段が記憶手段に記憶されたログイン情報を取得してログインするので、ユーザはログイン情報を手動で入力する必要がなくなり、より効率的なジョブの再設定が可能になる。
また請求項の発明によれば、ユーザは表示手段に表示された複数のジョブからジョブ再設定を行うべき一のジョブを選択し、入力手段を介して当該一のジョブを指示入力すれば、ジョブの再設定が行えるようになる。
また請求項の発明によれば、プリントジョブを実行して得られた原稿を読取手段に読み取らせることにより、ジョブ再設定を行うべき一のジョブが指定されるので、さらに効率的にジョブの再設定が行えるようになる。
また請求項の発明によれば、情報処理装置がジョブを送信する際、ジョブの元データの保存場所を示す保存場所情報をジョブと共に送信するので、画像処理装置は情報処理装置から受信し実行したジョブと、当該ジョブと共に受信する保存場所情報とを互いに関連づけてジョブ履歴情報として記憶手段に記憶しておくことができる。そしてジョブの再設定時には、画像処理装置が、ジョブ指定手段で指定された一のジョブに関連づけられた保存場所情報に基づいて当該保存場所にネットワークを介してアクセスし、当該保存場所に格納されているファイル情報を抽出して表示手段に一覧表示する。そして表示手段に一覧表示された複数のファイル情報の中から、ジョブ指定手段によって指定された一のジョブに対応するファイル以外の他のファイル情報が選択されると、当該他のファイル情報に対応する元データを取得してジョブを実行させる構成である。そのため、ユーザは、ファイル選択を誤ってジョブを実行させてしまった場合でも、表示手段に一覧表示される複数のファイル情報の中から所望する一のファイル情報を選択するだけで、その選択したファイル情報に対応する元データを用いるジョブの再設定を行うことができる。このとき、ユーザは画像処理装置を操作して保存場所にアクセスするためのパスなどを手動で入力する必要がなくなるので、効率的なジョブの再設定が可能になる。
また請求項の発明によれば、画像処理装置用プログラムを、ネットワークに接続されると共に、表示手段と記憶手段とを備えた画像処理装置のコンピュータによって実行させることにより、ジョブの再設定を行う際の操作性が向上し、効率的にジョブの再設定を行える画像処理装置が実現される。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳述する。尚、以下に説明する幾つかの実施形態において互いに共通する部材については同一符号を付しており、それらについて繰り返しとなる説明は省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態における画像処理システム1の全体的な概略構成を示す図である。この画像処理システム1は、複合機やMFPなどと呼ばれる画像処理装置2と、大量の文書や画像などの電子データが格納保存されたハードディスク3を備えるFTPサーバコンピュータ(以下、単に「サーバ」という。)4と、所謂パソコンなどで構成されるクライアントコンピュータ(以下、単に「クライアント」という。)5とを備えており、これらが有線又は無線LANなどのネットワーク6を介して相互にアクセス可能であると共に、相互にデータ交換が可能なように構成されている。尚、サーバ4及びクライアント5はそれぞれネットワーク6に接続された情報処理装置である。
図2は画像処理装置2の一例を示す外観図である。本実施形態において画像処理装置2は、コピー、ネットワークプリンタ、スキャナ、FAXなどの機能を備えた複合機やMFPなどの装置を例示するが、これに限定するものではなく、例えばネットワークプリンタの機能のみを備えた装置であっても構わない。図2に示すように、この画像処理装置2は上部に原稿搬送部21とスキャナ部22とを備えており、原稿搬送部21が1枚ずつ原稿をスキャナ部22に自動搬送することにより、読取手段であるスキャナ部22が原稿に記録された文字、記号、画像などを光学的に読み取るように構成されている。スキャナ部22の下方にはプリンタ部23が設けられると共に、更にその下部にはプリンタ部23に対して用紙を供給する給紙部24が設けられている。プリンタ部23はコピー、ネットワークプリンタ又はFAXに関するジョブを実行する際に機能し、給紙部24から供給される用紙に画像形成を行い、排出口23aからプリント出力を行うように構成されている。また画像処理装置2の前面側には、ユーザに対してジョブに関する情報やその他の情報を表示する液晶ディスプレイなどの表示部25と、表示部25の前面側に配置されたタッチパネル26及び表示部25の周囲に配置された複数の操作ボタン27からなる操作部28とが設けられている。
図3は画像処理装置2におけるハードウェア構成の一例を示す図である。画像処理装置2は上述した構成の他、その内部に、CPU10、ROM11、RAM12、記憶部13及び通信インタフェース14を備えている。CPU10は、記憶部13に格納されるプログラム15を読み出して実行することにより、画像処理装置2としての基本機能(コピー、ネットワークプリンタ、スキャナ、FAXなどの基本機能)を実現する他、後述する各種機能を実現する。記憶部13は、ハードディスクやメモリなどで構成される記憶手段であり、プログラム15の他、ジョブ情報16、保存場所情報17、ログインIDテーブル18、ユーザ認証情報19などを記憶する。
ジョブ情報16は、画像処理装置2において実行されるジョブに関する情報であり、例えば図例の如く、ネットワーク6を介して受信したジョブであって、ジョブの実行が終了していないジョブはジョブ登録情報16aとして記憶される一方、ジョブの実行が終了したジョブはジョブ履歴情報16bとして記憶される。但し、これらの情報16a,16bは必ずしも記憶部13において異なる記憶領域に格納する必要はなく、例えばジョブが終了したか否かを示すフラグを設定することでこれらの情報16a,16bを区別するようにしてもよい。
保存場所情報17は、画像処理装置2がネットワーク6を介してジョブを受信する場合にジョブと共に受信する情報であり、当該ジョブの発生元となった元データ(例えば文書や画像などのプリント対象となった電子データ)の保存場所を示す情報である。本実施形態の場合、例えばサーバ4のアドレスや、ハードディスク3内の元データを格納したフォルダを指定する情報が保存場所情報17に含まれる。
ログインIDテーブル18は、画像処理装置2がネットワーク6を介してサーバ4やクライアント5などの他の情報処理装置にアクセスする際に必要となるログインIDやパスワードなどを記憶しておくテーブルデータである。
ユーザ認証情報19は、ユーザによる画像処理装置2の使用を制限するためのものであり、例えば画像処理装置2を使用することが許可されたユーザのユーザIDやパスワードなどが含まれる。
通信インタフェース14は、ネットワーク6を介してサーバ4やクライアント5などの情報処理装置とデータ通信を行ったり、或いは電話回線を通じてFAX送受信を行うなど、外部の装置と通信を行うための通信手段である。通信インタフェース14としては、例えばNIC(ネットワークインタフェースカード)、モデム、TA(ターミナルアダプタ)、無線通信などが用いられる。
尚、記憶部13に記憶されるプログラム15は、ネットワーク6などを介して外部の装置からダウンロードすることにより、最新バージョンのプログラムに更新することができるようになっている。
次に図4は、本実施形態における画像処理システム1の機能構成を示すブロック図である。画像処理装置2においてCPU10は上記プログラム15を実行することにより、ユーザ認証部31、ジョブ管理部32及びジョブ実行部33として機能する。ユーザ認証部31は、画像処理装置1に対するユーザの操作権限を認証するための機能部である。ジョブ管理部32は、ネットワーク6を介して受信するジョブをジョブ情報16に登録し、ジョブ情報16から実行するジョブを読み出してそのジョブを実行させると共に、実行が終了したジョブをジョブ履歴として管理する機能部である。このジョブ管理部32は、受信するジョブをジョブ情報16に登録して記憶部13に記憶させるジョブ登録部34と、ジョブ情報16に記憶されている複数のジョブのうちから一のジョブを指定するジョブ指定部35と、記憶部13に記憶された保存場所情報17に基づいてネットワーク6を介してサーバ4やクライアント5にアクセスし、保存場所情報17が示す場所(フォルダなど)に格納されたファイル情報を抽出するファイル抽出部36と、ジョブ実行部33にジョブを投入してジョブを実行させるジョブ制御部37とを備えている。更にジョブ実行部33は、ジョブ制御部37から与えられたジョブに基づいて原稿搬送部21、スキャナ部22、給紙部23又はプリンタ部24を駆動することによってジョブを実行する機能部である。
一方、サーバ4は、上述のハードディスク3の他、通信インタフェース41及びCPU42を備えている。通信インタフェース41は、ネットワーク6を介してクライアント5や画像処理装置2とデータ通信するためのものである。CPU42は、サーバとしての各種機能を実現すると共に、ネットワーク6を介してクライアント5や画像処理装置2がハードディスク3に格納されたファイルにアクセスする際に、そのアクセス権限などを管理するアクセス管理部43として機能する。
クライアント5は、通信インタフェース51と、CPU52と、表示部53と、操作部54とを備えている。通信インタフェース41はネットワーク6を介してサーバ4や画像処理装置2とデータ通信するためのものであり、CPU52はクライアントとしての各種機能を実現すると共に、キーボードやマウスなどの操作部54を介してプリント指示を入力した場合には、プリンタドライバ(ソフトウェア)を実行することによってジョブ生成部55、保存場所情報生成部56及びジョブ送信部57として機能する。
上記構成の画像処理システム1において、例えばユーザがクライアント5を操作することによってサーバ4にアクセスし、そのハードディスク3に格納された多数のファイルの中からプリントするファイルを選択してプリント指示を与えることにより、クライアント5においてプリンタドライバが作動し、画像処理装置2に対してジョブを送信する。このとき、クライアント5においてジョブ生成部55が機能してプリント対象の元データに基づいて画像処理装置2に送信するジョブを生成する。またこれに伴って、保存場所情報生成部56が機能し、元データにアクセスするためのパス(アドレスやフォルダなど)を保存場所情報として生成する。そしてクライアント5においてジョブ送信部57が機能し、ジョブ生成部55で生成されたジョブと、保存場所情報生成部56で生成された保存場所情報とを、ネットワーク6を介して画像処理装置2に送信する。このとき、ジョブと保存場所情報とを例えば一連の情報として送信することにより、画像処理装置2において受信されるジョブと保存場所情報との対応関係が識別可能となる。
図5は上記のような場合にクライアント5において実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。かかる処理は、CPU52が所定のプログラムを実行することにより行われる。例えば、クライアント5が表示部53に対してサーバ4のハードディスク3に格納されたファイル一覧を表示している状態で、ユーザは操作部54を操作してプリントを行うファイルを指定する(ステップS10)。そして指定されたファイルをドラッグアンドドロップ操作することなどによってプリント指示を与えると、ステップS11でYESと判断され、指定されたファイルに基づいてジョブを生成する(ステップS12)。そして指定されたファイルの保存場所情報を生成する(ステップS13)。その後、ステップS14において、ジョブと共に保存場所情報を画像処理装置2に送信してジョブの送信を終了する。このような処理により、画像処理装置2がネットワーク6を介してジョブを受信する際には、ジョブと共に当該ジョブの元データの保存場所情報を受信する。
尚、上記においては、クライアント5がサーバ4のハードディスク3に格納されたファイルを指定してプリントジョブを生成する場合を例示したが、クライアント5の内部に格納されたファイルを指定してプリントジョブを生成する場合も上記と同様であり、ジョブと共に保存場所情報を画像処理装置2に送信する。またサーバ4がジョブを生成し、そのジョブと共に保存場所情報を画像処理装置2に送信するように構成しても良い。
一方、画像処理装置2はネットワーク6を介してジョブを受信すると、ジョブ登録部34が機能し、受信したジョブを記憶部13のジョブ情報16に登録する。このとき、ジョブと共に保存場所情報を受信した場合には、受信したジョブに関連づけて記憶部13の保存場所情報17に格納する。これにより記憶部13は、ネットワークを介して受信するジョブと、当該ジョブと共に受信する保存場所情報とを互いに関連づけた状態で記憶する。それ故、画像処理装置2においてジョブ情報16に記憶された複数のジョブのうちから一のジョブが選択されれば、そのジョブに関連づけられた保存場所情報を参照することによって、選択されたジョブの元データの保存場所を特定することができる。
そして画像処理装置2は、ジョブ情報16に登録された実行待ちのジョブを順次実行する。例えば、プリントジョブを実行する場合、ジョブ実行部33は給紙部23とプリンタ部24を駆動制御し、ジョブに基づく画像形成を行ってプリント出力する。そしてジョブの実行が終了すると、ジョブ管理部32が、ジョブ登録情報16a及びジョブ履歴情報16b(図3参照)を更新する。
図6は上記のように受信したジョブを実行する際の画像処理装置2における処理ルーチンを示すフローチャートである。かかる処理は、CPU10が記憶部13に格納されたプログラム15を実行することにより行われる(以下に説明する画像処理装置2における別の処理ルーチンのフローチャートにおいても同様である)。尚、以下においては、画像処理装置2がジョブと共に保存場所情報を受信する場合は勿論のこと、保存場所情報を受信しない場合にもジョブを実行することができる形態について説明する。画像処理装置2はネットワーク6を介してジョブを受信すると(ステップS20)、受信したジョブと共に保存場所情報を受信したか否かを判断する(ステップS21)。保存場所情報を受信していればYESと判断し、受信したジョブをジョブ情報16に登録すると共に、保存場所情報を受信したジョブに関連づけて記憶部13に記憶する(ステップS22)。その後、ジョブを実行し(ステップS23)、ジョブ履歴を生成する(ステップS24)。そして実行したジョブのジョブ履歴に対しても保存場所情報を関連づけてジョブ情報16を更新する(ステップS25)。これにより、実行が未了のジョブだけでなく、実行が終了したジョブに対しても保存場所情報が関連づけられることになる。尚、上述したようにジョブが終了したか否かを示すフラグを設定することでジョブ登録情報16aとジョブ履歴情報16bとを区別する場合には、フラグの設定変更前後においてジョブと保存場所情報の関連づけを継続させることができるので、その場合にはステップS25の処理を省略しても良い。
一方、画像処理装置2がジョブを受信したにもかかわらず、保存場所情報を受信しなかった場合には、ステップS21でNOと判断され、受信したジョブだけをジョブ情報16に登録する(ステップS26)。そしてジョブを実行し(ステップS27)、ジョブ履歴を生成してジョブ情報16を更新する(ステップS28)。
以上のような処理により、画像処理装置2において受信したジョブが実行される。クライアント5から受信したジョブがプリントジョブである場合にはプリント出力が行われるので、ユーザは、画像処理装置2の設置位置まで移動することによりプリント出力を手にして出力内容を確認することができる。ユーザがプリント出力を確認することにより、プリント対象とすべきファイルの選択を誤っていたことに気づいた場合や、部数が2部必要であるにもかかわらず1部しか出力しなかった場合などのようにプリント設定を誤っていたことに気づいた場合には、ジョブの設定を変更したうえで再度ジョブを実行させる必要があるが、本実施形態では上述したように画像処理装置2において実行したジョブの元データの保存場所を示す保存場所情報17を記憶部13に記憶しているので、操作部28を操作することによって効率的にジョブの再設定が行えるようになっている。以下、画像処理装置2におけるジョブ再設定時の動作について説明する。
図7は画像処理装置2におけるジョブ再設定時の処理ルーチンを示すフローチャートである。ユーザはジョブの再設定を行う場合、画像処理装置2の操作部28を操作することによってジョブ履歴の表示指示を入力する(ステップS30)。画像処理装置2ではジョブ管理部32が機能し、記憶部13に記憶されたジョブ情報16のうちからジョブ履歴情報16bを取得し、表示部25に対してジョブ履歴のリスト表示をする(ステップS31)。このとき、表示部25には例えば図8に示すようなジョブ履歴のリスト表示画面G1が表示される。ユーザはリスト表示画面G1を確認することにより、自身が画像処理装置2に実行させたジョブを特定することができるので、その特定したジョブを再設定対象のジョブとして選択し、当該ジョブの表示欄をタッチすることによりジョブの選択操作を行う(ステップS32)。尚、ジョブの選択操作が行われず、リスト表示画面G1の終了ボタンが操作された場合にはこの処理ルーチンは終了する。
ユーザによってジョブの選択操作が行われると、画像処理装置2においてジョブ指定部35が機能し、記憶部13のジョブ情報16に記憶されている複数のジョブのうちから選択された一のジョブを指定し、当該一のジョブに関する情報を取得する。このとき、ジョブ指定部35は、選択された一のジョブに保存場所情報17が関連づけられているか否かを判断し(ステップS33)、ジョブに対して保存場所情報が関連づけられている場合には、ステップS34に進み、表示部25に対してジョブ再設定キーを含んだジョブ履歴確認画面を表示する。図9はステップS34において表示部25に表示されるジョブ履歴確認画面G2の一例を示す図である。ジョブ履歴確認画面G2は、ユーザによって選択されたジョブの詳細情報を表示すると共に、その画面の下部にユーザによる操作が可能なジョブの再設定を指示するためのジョブ再設定キーB1を表示する。そしてユーザによってキー操作が行われるのを待機する(ステップS35)。ここでユーザがジョブ再設定キーB1を操作した場合、ジョブ管理部32はステップS36において再設定キーであると判断し、ジョブ再設定処理ルーチン(ステップS37)に進む。これに対し、ユーザがジョブ履歴確認画面G2に表示される終了キーを操作した場合、ジョブ管理部32はステップS36において終了キーであると判断し、ジョブ再設定処理ルーチン(ステップS37)を行うことなく、処理を終了する。
一方、ユーザによって選択された一のジョブに保存場所情報が関連づけられていなかった場合には、ステップS33でNOと判断され、表示部25に対してジョブ再設定キーを含まないジョブ履歴確認画面を表示する(ステップS38)。この画面ではユーザは終了キーのみが操作可能であるため、ユーザによって終了キーが操作されるのを待機する(ステップS39)。そして終了キーが操作されると、ジョブ再設定処理ルーチン(ステップS37)を行うことなく、処理を終了する。
このように本実施形態では、ユーザがジョブ履歴の中から一のジョブを選択した場合であって、さらにその一のジョブに保存場所情報が関連づけられている場合に、ジョブ再設定処理ルーチン(ステップS37)を行うようになっている。図10は、ジョブ再設定処理ルーチン(ステップS37)の詳細を示すフローチャートである。ジョブ再設定処理ルーチンに進むと、ジョブ管理部32は表示部25に対してジョブ再設定画面を表示する(ステップS40)。図11は、ジョブ再設定画面G3の一例を示す図である。この画面G3には、ユーザによって選択されたジョブの詳細が表示されると共に、ジョブの設定を変更するための再設定キーB2〜B5が表示される。ファイル再設定キーB2はジョブの元データであるファイルを変更するための操作キーであり、部数再設定キーB3はジョブによって発行される部数(プリント部数)を変更するための操作キーであり、片面/両面キーB4は片面印刷又は両面印刷を変更するための操作キーである。また詳細設定キーB5は例えばモノクロ印刷/カラー印刷や拡大印刷/縮小印刷などのその他の設定を変更するための操作キーである。またジョブ再設定画面G3の下部には、さらにユーザによる操作が可能なジョブ登録キーB6が表示されており、ユーザがジョブ登録キーB6を操作した場合には画像処理装置2においてジョブが再登録されて実行されるようになっている。
そしてジョブ管理部32はこのようなジョブ再設定画面G3を表示した状態でユーザによりキー操作が行われるのを待機する(ステップS41)。ファイル再設定キーB2以外の再設定キーB3〜B5が操作された場合には、ステップS42からステップS43に進み、その他のジョブ設定処理(ステップS43)を行ってステップS41に戻る。一方、ユーザがプリント出力を確認することによってプリント対象とすべきファイルの選択を誤っていたことに気づいた場合には、ジョブ再設定画面G3においてファイル再設定キーB2を操作することになる。この場合、ステップS42からステップS44に進んでファイルの再設定が行われる。
ステップS44に進むと、画像処理装置2においてファイル抽出部36が機能し、選択されたジョブに関連づけられている保存場所情報17が記憶部13から読み出される(ステップS44)。ファイル抽出部36はこの保存場所情報17に基づいてネットワーク6を介して保存場所にアクセスし、そこに格納されているファイル情報を取得する(ステップS45)。例えば、保存場所情報17がサーバ4のハードディスク3に設定された特定のフォルダを示している場合、ファイル抽出部36はこの保存場所情報17に基づいてサーバ4のハードディスク3にアクセスし、特定のフォルダ内に格納されている全てのファイル情報を抽出する。そしてファイル抽出部36は、抽出したファイル情報に基づいて表示部25にファイルの一覧表示を行う(ステップS46)。
図12は、このとき表示部25に表示されるファイル一覧画面G4の一例を示す図である。このファイル一覧画面G4では、例えば図12に示すように画像処理装置2が選択されたジョブの元データにアクセスするためのパス、および元データが格納されたフォルダがツリー状に表示されると共に、元データと同じフォルダに格納されている全てのファイルが一覧表示される。一覧表示されるファイルが多数ある場合には、図12に示すように画面右側にスクロールキーB7が表示され、ユーザはこのスクロールキーB7を操作して上下に移動させることでフォルダ内の全てのファイルを確認することができる。尚、図例ではファイル名を一覧表示した場合を示しているが、元データに基づくサムネイル画像を一覧表示しても良い。特に元データが画像データである場合には、ファイル名よりは寧ろサムネイル画像の方がファイルの選択を行い易くなるのでより好ましい。
またファイル一覧を表示する際、上述のように保存場所のフォルダに格納された全てのファイル情報を抽出して一覧表示しても良いが、例えば選択されたジョブのファイル名と類似するファイル名を抽出して一覧表示を行うようにしても良い。この場合、選択されたファイル名と保存場所に格納された全てのファイル名との文字数比較及び文字列比較を行って類似度の高いものから順に一覧表示を行うことで、ユーザは正しいファイルを選択し易くなる。また例えば、保存場所のフォルダと同一階層にある全てのフォルダ内のファイル情報を全て抽出して一覧表示を行うようにしても良い。
そしてユーザは表示部25に表示されるファイル一覧の中から、ジョブを設定するファイルを選択する(ステップS47)。本実施形態では一覧表示されたファイルの中からユーザが一のファイルの表示部分にタッチすることにより、ファイルの選択が行えるようになっている。図12では「shiyosho_2.pdf」が選択された場合を例示している。ファイルの選択が行われると、画像処理装置2においてジョブ制御部37が機能し、画像処理装置2がアクセスしている保存場所から、選択された一のファイルに対応する元データを取得し、その取得した元データに基づいてジョブの再設定を行う(ステップS48)。そしてステップS41に戻る。このとき図11のジョブ再設定画面G3は更新され、ファイル再設定キーB2に対応するファイル名が「shiyosho_2.pdf」に変更されるので、ユーザは元データの選択が正しいかどうかを確認できる。ユーザは再設定したファイルが正しいことを確認した後、ジョブ再設定画面G3のジョブ登録キーB6を操作することにより、ジョブ制御部37がそのジョブをジョブ情報16に登録すると共に、ジョブ実行部33にジョブを実行させる(ステップS49)。これにより、再設定された内容に基づいてジョブが再度実行されることとなり、ユーザは所望するプリント出力を得ることができる。以上でジョブ再設定処理ルーチンが終了すると共に、全ての処理が終了する。
以上のように本実施形態では、画像処理装置2が、ネットワーク6を介して受信するジョブと共に、当該ジョブの元データの保存場所を示す保存場所情報を受信した場合には、当該ジョブと保存場所情報とを互いに関連づけて記憶部13に記憶しているので、ユーザが画像処理装置2を操作してジョブのファイルを再設定する際には、画像処理装置2が記憶部13に記憶した保存場所情報に基づいて直ちにジョブの元データの保存場所にアクセスすることができる。そのため、ユーザは元データにアクセスするためのパス(アドレスやフォルダなど)を手動で入力する必要がなくなり、効率的なジョブの再設定が可能になる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。上述のネットワーク構成において、例えばサーバ4に対するアクセスが制限されている場合がある。この場合、サーバ4はネットワーク6を介してアクセス要求がなされると、アクセス要求の送信元に対してログイン要求を行う。そして予め設定されたログインID及びパスワードの入力が行われた場合、サーバ4はハードディスク3へのアクセスを許可する一方、入力されなかった場合にはアクセスを拒否する。本実施形態は、そのような場合においてもユーザがジョブの再設定操作を行う際の操作性を向上させることができる形態について説明する。尚、本実施形態においても画像処理システム1及び画像処理装置2のハードウェア構成及び機能構成は第1の実施の形態と同様である。
本実施形態では、ユーザが画像処理装置2を操作することにより、画像処理装置2からアクセス制限された装置へのアクセスが必要となる処理が行われる都度、ユーザによって入力されるログインID及びパスワードを記憶部13のログインIDテーブル18に登録して記憶する(図3,図4)。このような処理として、例えば、ユーザが画像処理装置2を操作することにより、原稿をスキャンし、その読み取った画像データを、アクセス制限されたサーバ4のハードディスク3に保存する処理がある。
図13は、このようなログインIDテーブル18を登録するための一連の処理を示すフローチャートである。まずユーザによって何らかの操作が行われた場合、画像処理装置2においてユーザ認証部31が機能し、ユーザがログインしているか否かを判断する(ステップS50)。ここでは、始めにユーザがユーザIDやパスワードを入力することによりYESと判断され、それに引き続いて入力される各種操作が有効なものとなる。そして画像処理装置2ではジョブ管理部32及びジョブ実行部33が機能し、ユーザの操作に基づく処理が実行される。例えば上述のように原稿をスキャンし、その読み取った画像データをサーバ4のハードディスク3に保存する場合には、まず原稿のスキャンが実行され、それに続いて保存フォルダの指定が行われる。このとき、ジョブ管理部32は、アクセス制限された装置へのアクセスがあるか否かを判断し(ステップS52)、アクセス先からログイン要求がなされた場合には表示部25にログインID及びパスワードの入力画面を表示する(ステップS53)。サーバ4のハードディスク3にアクセスするために、ログインID及びパスワードの入力が必要な場合には、ユーザはここでそれらの情報を入力する。そしてジョブ管理部32は、アクセス先のアドレス、ディレクトリパスなどと共に、ユーザによって入力されたログインID及びパスワードをログインIDテーブル18に登録して記憶する(ステップS54)。図14は、このようにして登録されるログインIDテーブル18の一例を示す図である。図例では、ネットワーク上のアドレスとログインID及びパスワードが登録された例を示しているが、例えばハードディスク3のフォルダ毎にパスワードが設定される場合には、更にそれらフォルダへのパスとパスワードが登録される。そしてログインIDテーブル18への登録がなされると、それに引き続いて操作に基づく処理が行われる(ステップS55)。例えばサーバ4にアクセスし、ハードディスク3の指定されたフォルダに読み取った画像データが保存される。
以上のような処理により、画像処理装置2の記憶部13にはログインIDテーブル18が記憶される。このログインIDテーブル18は、画像処理装置2においてジョブの再設定を行う際、元データの保存場所にアクセスするためのログイン情報となる。
そして本実施形態においても画像処理装置2はネットワーク6を介して受信したジョブを実行する。ユーザがクライアント5を操作することにより、サーバ4のハードディスク3に保存されたファイルを指定して画像処理装置2にプリントジョブを送信した場合、画像処理装置2においてジョブが実行され、プリント出力が行われる。ユーザはこのプリント出力を確認してジョブの再設定が必要であると判断した場合には、画像処理装置2を操作してジョブの再設定を行う。この場合の主たるフローチャートは上述した図7と同様であるが、本実施形態ではジョブ再設定処理ルーチン(ステップS37)の詳細が第1の実施の形態と異なっている。
図15は本実施形態におけるジョブ再設定処理ルーチン(図7のステップS37)の詳細を示すフローチャートである。ジョブ再設定処理ルーチンに進むと、ジョブ管理部32は表示部25に対してジョブ再設定画面G3(図11)を表示し(ステップS60)、ユーザによりキー操作が行われるのを待機する(ステップS61)。ファイル再設定キーB2以外の再設定キーB3〜B5が操作された場合には、ステップS62からステップS63に進み、その他のジョブ設定処理(ステップS63)を行ってステップS61に戻る。一方、ユーザがプリント出力を確認することによってプリント対象とすべきファイルの選択を誤っていたことに気づいた場合には、ジョブ再設定画面G3においてファイル再設定キーB2を操作することになり、この場合はステップS62からステップS64に進んでファイルの再設定が行われる。
ステップS64に進むと、画像処理装置2においてファイル抽出部36が機能し、選択されたジョブに関連づけられている保存場所情報17が記憶部13から読み出される。ファイル抽出部36はこの保存場所情報17に基づいてネットワーク6を介して保存場所にアクセスする(ステップS64)。そしてアクセス先の装置からログイン要求がなされたか否かを判断する(ステップS65)。このとき、アクセス先からログイン要求がなかった場合には、第1の実施の形態と同様の処理となり、保存場所にアクセスしてそこに格納されているファイル情報を取得し(ステップS66)、表示部25に対してファイル一覧画面G4(図12)を表示する(ステップS67)。そしてユーザによって一覧表示されたファイルの中からジョブ設定対象となる一のファイルの選択操作が行われると(ステップS68)、画像処理装置2がアクセスしている保存場所から、選択された一のファイルに対応する元データを取得し、その取得した元データに基づいてジョブの再設定を行い(ステップS69)、ステップS61に戻る。
一方、ステップS65においてアクセス先の装置からログイン要求があった場合には、ステップS70に進み、保存場所情報が示すアドレスがログインIDテーブル18に登録されているか否かを判断する。そしてログインIDテーブル18に保存場所情報が示すアドレスの情報が格納されている場合には、ログインIDテーブル18からログインID及びパスワードを読み出す。そしてファイル抽出部35は、ログインIDテーブル18から取得したログインID及びパスワードを利用して保存場所に自動アクセスし、そこに格納されているファイル情報を抽出する(ステップS71)。その後、上述したステップS67〜S69の処理が行われてステップS61に戻る。
またステップS70においてログインIDテーブル18に保存場所情報が示すアドレスの情報が格納されていなかった場合には、ステップS72に進み、表示部25にログインID及びパスワードの入力画面を表示して、ユーザによる手動入力を待機する(ステップS72)。ユーザがログインID及びパスワードを手動入力すると、ファイル抽出部35は、これを利用して保存場所にアクセスし、そこに格納されているファイル情報を抽出する(ステップS73)。その後、上述したステップS67〜S69の処理が行われてステップS61に戻る。尚、ステップS72においてユーザがログインID及びパスワードを手動入力したときに、これをログインIDテーブル18に登録して記憶するようにしても良い。
以上のように本実施形態において画像処理装置2は、ネットワーク6を介して受信するジョブと共に、当該ジョブの元データの保存場所を示す保存場所情報を受信した場合には、当該ジョブと保存場所情報とを互いに関連づけて記憶部13に記憶すると共に、ジョブの再設定時にジョブの元データの保存場所にアクセスするために必要となるログイン情報をログインIDテーブル18として記憶部13に記憶している。そのため、ユーザが画像処理装置2を操作してジョブのファイルを再設定する際には、画像処理装置2が記憶部13に記憶した保存場所情報に基づいてジョブの元データの保存場所にアクセスすることができると共に、アクセス先からログイン要求がなされた場合には記憶部13に記憶したログイン情報を取得して自動ログインすることができる。そのため、ユーザは元データにアクセスするためのパス(アドレスやフォルダなど)を手動で入力する必要がなくなるだけでなく、元データの保存場所にアクセスする際に必要なログインIDやパスワードなども手動で入力する必要がなくなるので、さらに効率的なジョブの再設定が可能になる。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態について説明する。上記第1及び第2の実施の形態では、ユーザがプリント出力を確認した後、ジョブの再設定を行う場合には、図8のようなジョブ履歴のリスト表示画面G1の中から、ユーザがジョブの再設定の対象となるジョブを特定することが必要である。しかし、画像処理装置2において多数のジョブが実行されるような場合には、リスト表示画面G1には多数のジョブ履歴が表示されることとなり、ユーザにおいて再設定の対象とすべき一のジョブを特定することが困難になる。本実施形態は、そのような場合においてもユーザがジョブの再設定操作を行う際の操作性を向上させることができる形態について説明する。尚、本実施形態においても画像処理システム1及び画像処理装置2のハードウェア構成及び機能構成は第1の実施の形態と同様である。
本実施形態では、画像処理装置2がネットワーク6を介してジョブを受信した際、ジョブと共に保存場所情報を受信した場合には、その保存場所情報を受信したジョブに関連づけてジョブ情報16に登録すると共に、そのジョブを実行する際にはジョブに基づく画像に、当該ジョブに関する識別情報を付加(地紋や電子透かしなど)してプリント出力する。
図16は本実施形態において受信したジョブを実行する際の画像処理装置2における処理ルーチンを示すフローチャートであり、第1の実施の形態で説明した図6に代わるフローチャートである。画像処理装置2はネットワーク6を介してジョブを受信すると(ステップS80)、受信したジョブと共に保存場所情報を受信したか否かを判断する(ステップS81)。保存場所情報を受信していればYESと判断し、受信したジョブをジョブ情報16に登録すると共に、保存場所情報を受信したジョブに関連づけて記憶部13に記憶する(ステップS82)。その後、ジョブ実行部33がジョブを実行し、ジョブに基づく画像形成に加え、印刷対象ファイル毎に当該ジョブを特定するためのジョブ番号などの識別情報を付加して印刷しプリント出力する(ステップS83)。尚、ジョブ番号などの識別情報を地紋や電子透かしなどとしてプリント出力時に付加する手段については公知の手段を用いることができる。そしてジョブ実行後、ジョブ履歴を生成し(ステップS84)、ジョブ履歴に対して保存場所情報を関連づけてジョブ情報16を更新する(ステップS85)。尚、画像処理装置2がジョブを受信したにもかかわらず、保存場所情報を受信しなかった場合には、ステップS81でNOと判断され、図6のステップS26〜S28と同様の処理(ステップS86〜S88)が行われる。
以上のような処理により、画像処理装置2において受信したジョブが実行されるが、本実施形態においては保存場所情報と共に受信したジョブが実行される場合は、ジョブに関する識別情報が付加されたプリント出力が行われる。そしてユーザがプリント出力を確認することにより、プリント対象とすべきファイルの選択を誤っていたことに気づいた場合や、部数が2部必要であるにもかかわらず1部しか出力しなかった場合などのようにプリント設定を誤っていたことに気づいた場合には、画像処理装置2において再度ジョブを実行させる必要があるが、本実施形態ではプリント出力された記録媒体(記録用紙)を画像処理装置2のスキャナ部22に読み取らせることにより、効率的にジョブの再設定が行えるようになっている。以下、本実施形態の画像処理装置2におけるジョブ再設定時の動作について説明する。
図17は、本実施形態の画像処理装置2におけるジョブ再設定時の処理ルーチンを示すフローチャートである。まずユーザによって何らかの操作が行われた場合、画像処理装置2においてユーザ認証部31が機能し、ユーザがログインしているか否かを判断する(ステップS91)。ここでは、始めにユーザがユーザIDやパスワードを入力することによりYESと判断され、それに引き続いて入力される各種操作が有効なものとなる。そして画像処理装置2ではジョブ管理部32及びジョブ実行部33が機能し、ユーザの操作に基づく処理が実行される(ステップS92)。上述のようにプリント出力された記録媒体のスキャンが指示された場合には、まず記録媒体のスキャンが実行され、続いてスキャンして得られた画像データ(読取データ)にジョブ番号などの識別情報が付加されているか否かを判断する(ステップS93)。読取データに識別番号が地紋や電子透かしとして付加されているか否かの判断は、例えば特開2004−343780号公報に示される方法等の公知の手法により行うことができ、特定の方法に限定されない。
そして画像データの所定部分から識別情報を読み取ることができた場合には、画像処理装置2においてジョブ指定部35が機能し、記憶部13に記憶されたジョブ情報16の中から読み取った識別情報に対応するジョブを検索する(ステップS94)。そして識別情報に対応するジョブがジョブ情報16の中に存在する場合には、その識別情報に対応する一のジョブを指定すると共に、ステップS95でYESと判断され、表示部25に対してジョブ履歴の表示選択画面を表示する(ステップS96)。図18は、このとき表示部25に表示されるジョブ履歴の表示選択画面G5の一例を示す図である。この画面G5には指定された一のジョブに対応するジョブ履歴の表示又は非表示を択一的に選択可能な操作キーB10,B11が表示される。そして「表示する」が操作された場合には、表示部25に対してジョブ履歴確認画面を表示する(ステップS98)。このとき表示部25に表示される画面は図9のジョブ履歴確認画面G2と同様である。そしてジョブ履歴確認画面G2のジョブ再設定キーB1が操作されると、ステップS99からステップS100に進み、ジョブ再設定処理ルーチンへと移行する。
本実施形態におけるジョブ再設定処理ルーチン(ステップS100)の詳細は、第1の実施の形態で説明した図10のフローチャート、又は第2の実施の形態で説明した図15のフローチャートと同様である。したがって、ユーザがファイル再設定を指示した場合には、画像処理装置2が指定された一のジョブに関連づけられた保存場所情報を取得し、ネットワーク6を介してジョブの元データの保存場所にアクセスする。このとき、アクセス先からログイン要求がなされた場合には記憶部13に記憶したログイン情報を取得して自動ログインする。そして保存場所に格納されたファイル情報を抽出して表示部25に一覧表示し、その一覧表示の中からユーザによって一のファイルが選択されると、そのファイルをジョブに再設定し、再度ジョブを実行する。そしてジョブ再設定処理ルーチン(ステップS100)が終了すると、全ての処理が終了する。尚、ステップS93,S95でNOと判断された場合、ステップS97で「表示しない」が操作された場合、および、ステップS99で終了キーが操作された場合のいずれの場合においてもジョブの再設定は行われず、処理は終了する。
以上のように本実施形態の画像処理装置2は、ジョブ実行部33がネットワーク6を介して受信したジョブ(プリントジョブ)を実行する際、当該ジョブに基づく画像形成と共に当該ジョブに関する識別情報を印刷するように構成されているので、ジョブの再設定を行う際、ユーザはプリントジョブを実行して得られた原稿(記録媒体)をスキャナ部22に読み取らせる操作を行えば良い。そしてスキャナ部22が原稿を読み取って得られた画像データに識別情報が含まれている場合には、ジョブ指定部35が記憶部13に記憶された複数のジョブから当該識別情報に対応する一のジョブを指定するので、ユーザ自身が多数のジョブの中からジョブ再設定の対象となる一のジョブを選択する必要がなくなる。それ故、画像処理装置2において多数のジョブ履歴が記憶されている場合であっても、ユーザの操作負担が軽減され、ジョブの再設定を効率的に行うことができるようになる。
また本実施形態においても、ジョブの再設定時に、元データにアクセスするためのパス(アドレスやフォルダなど)や、アクセス先にログインするためのログインID及びパスワードなどをユーザが手動で入力する必要がなくなり、効率的なジョブの再設定が可能である点は上述した各実施形態と同様である。
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態について説明する。上記第1乃至第3の実施の形態では、主として画像処理装置2においてジョブを実行した後にユーザが画像処理装置2を操作することによりジョブの再設定を行う形態を例示した。ところが、ユーザがクライアント5を操作して画像処理装置2にジョブを送信した直後にファイルを誤って選択したことに気づくことがある。このような場合、画像処理装置2においてジョブの実行が終了する前にジョブのキャンセル操作が行われることもある。ユーザはジョブをキャンセルした場合、あらためてジョブの再設定操作を行うことになる。本実施形態は、ジョブの実行が終了する前にジョブがキャンセルされた場合において、ユーザがジョブの再設定操作を行う際の操作性を向上させることができる形態について説明する。尚、本実施形態においても画像処理システム1及び画像処理装置2のハードウェア構成及び機能構成は第1の実施の形態と同様である。
図19は、本実施形態において受信したジョブを実行する際の画像処理装置2における処理ルーチンを示すフローチャートである。画像処理装置2はネットワーク6を介してジョブを受信すると(ステップS110)、受信したジョブと共に保存場所情報を受信したか否かを判断する(ステップS111)。保存場所情報を受信していればYESと判断し、受信したジョブをジョブ情報16に登録すると共に、保存場所情報を受信したジョブに関連づけて記憶部13に記憶する(ステップS112)。これに対し、保存場所情報を受信していなければNOと判断し、受信したジョブをジョブ情報16に登録する処理だけが行われる(ステップS113)。ステップS112及びS113により、画像処理装置2がネットワーク6を介して受信したジョブはジョブ登録情報16a(図3参照)に登録され、待機ジョブとなる。ジョブ登録情報16aに複数の待機ジョブが登録されている場合、例えば画像処理装置2が受信した順に、待機ジョブが順次実行されていく。そのため待機中或いは実行中のジョブに対してユーザがキャンセル操作を行わなかった場合には、ステップS114においてNOと判断され、ステップS114からS118に進んで通常通りジョブの実行が行われて処理が終了する。
これに対し、ジョブが待機中或いは実行中の状態で、ユーザによりジョブのキャンセル操作が行われると、ステップS114においてYESと判断される。そしてステップS115に進み、画像処理装置2は表示部25に対してジョブ再設定確認画面を表示する。図20はこのとき表示部25に表示されるジョブ再設定確認画面G6の一例を示す図である。この画面G6では、画面上部にジョブが停止されたことを示す表示が行われ、画面下部に停止されたジョブの詳細表示が行われる。また画面中央にはユーザによって操作可能な再設定キーB12とジョブ削除キーB13が表示される。再設定キーB12はジョブのキャンセルに引き続いてジョブの再設定を行うためのキーであり、ジョブ削除キーB13はキャンセルしたジョブをジョブ情報16から削除するためのキーである。したがって、ユーザはジョブのキャンセル操作に引き続いてジョブの再設定を行う場合には再設定キーB12を操作することになる。
再設定キーB12が操作されると、画像処理装置2においてファイル指定部35がキャンセルされたジョブを再設定対象のジョブとして指定する。そしてステップS117のジョブ再設定処理ルーチンに移行する。本実施形態におけるジョブ再設定処理ルーチン(ステップS117)の詳細は、第1の実施の形態で説明した図10のフローチャート、又は第2の実施の形態で説明した図15のフローチャートと同様である。したがって、ユーザがファイル再設定を指示した場合には、画像処理装置2が指定された一のジョブに関連づけられた保存場所情報を取得し、ネットワーク6を介してジョブの元データの保存場所にアクセスする。このとき、アクセス先からログイン要求がなされた場合には記憶部13に記憶したログイン情報を取得して自動ログインする。そして保存場所に格納されたファイル情報を抽出して表示部25に一覧表示し、その一覧表示の中からユーザによって一のファイルが選択されると、そのファイルをジョブに再設定し、ジョブを実行する。そしてジョブ再設定処理ルーチン(ステップS117)が終了すると、全ての処理が終了する。
尚、ジョブ再設定確認画面G6においてユーザが削除キーを操作した場合には、ジョブの再設定は行われず、ジョブ情報16からキャンセルされたジョブの削除が行われて終了する(ステップS119)。
以上のように本実施形態では、画像処理装置2においてジョブの実行が終了していないジョブがキャンセルされた場合、ジョブ指定部35がキャンセルされた一のジョブをジョブ再設定対象のジョブとして指定し、当該ジョブの再設定を行うための処理に移行するように構成されている。したがって、ユーザは、ジョブをキャンセルした後のジョブ再設定時にはジョブ再設定対象となる一のジョブを選択するための操作を行う必要がなくなり、ジョブのキャンセル操作に引き続いてジョブの再設定操作を行うことができる。それ故、ユーザの操作負担が軽減され、ジョブの再設定を効率的に行うことができるようになる。
また本実施形態においても、ジョブの再設定時に、元データにアクセスするためのパス(アドレスやフォルダなど)や、アクセス先にログインするためのログインID及びパスワードなどをユーザが手動で入力する必要がなくなり、効率的なジョブの再設定が可能である点は上述した各実施形態と同様である。
(変形例)
以上、本発明に関する幾つかの好ましい実施の形態について説明したが、本発明は上述した内容のものに限定されるものではない。例えば、上述の実施形態においてジョブ再設定の対象となるジョブは主としてプリントジョブである場合を例示したが、必ずしもプリントジョブに限定されるものではない。特に上記第4の実施の形態では、待機中のジョブをキャンセルした場合にジョブの再設定が可能であるため、プリントジョブ以外のFAX送信ジョブなどであっても同様に適用することは可能である。
また上記の他にも、本発明には種々の変形例が適用可能であることは言うまでもない。
画像処理システムの全体的な概略構成を示す図である。 画像処理装置の一例を示す外観図である。 画像処理装置におけるハードウェア構成の一例を示す図である。 画像処理システムの機能構成を示すブロック図である。 クライアント(情報処理装置)において実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。 第1の実施の形態の画像処理装置において受信したジョブを実行する際の処理ルーチンを示すフローチャートである。 第1の実施の形態の画像処理装置におけるジョブ再設定時の処理ルーチンを示すフローチャートである。 ジョブ履歴のリスト表示画面の一例を示す図である。 ジョブ履歴確認画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態におけるジョブ再設定処理ルーチンの詳細を示すフローチャートである。 ジョブ再設定画面の一例を示す図である。 ファイル一覧画面の一例を示す図である。 第2の実施の形態において画像処理装置がログインIDテーブルを登録するための一連の処理を示すフローチャートである。 ログインIDテーブルの一例を示す図である。 第2の実施の形態におけるジョブ再設定処理ルーチンの詳細を示すフローチャートである。 第3の実施の形態において画像処理装置が受信したジョブを実行する際の処理ルーチンを示すフローチャートである。 第3の実施の形態の画像処理装置におけるジョブ再設定時の処理ルーチンを示すフローチャートである。 ジョブ履歴の表示選択画面の一例を示す図である。 第4の実施の形態の画像処理装置が受信したジョブを実行する際の処理ルーチンを示すフローチャートである。 ジョブ再設定確認画面の一例を示す図である。
符号の説明
1 画像処理システム
2 画像処理装置
3 ハードディスク
4 サーバ(情報処理装置)
5 クライアント(情報処理装置)
6 ネットワーク
10 CPU(コンピュータ)
13 記憶部(記憶手段)
15 プログラム
16 ジョブ情報
16a ジョブ登録情報
16b ジョブ履歴情報
17 保存場所情報
18 ログインIDテーブル(ログイン情報)
22 スキャナ部(読取手段)
25 表示部(表示手段)
28 操作部(入力手段)
32 ジョブ管理部
33 ジョブ実行部(ジョブ実行手段)
34 ジョブ登録部
35 ジョブ指定部(ジョブ指定手段)
36 ファイル抽出部(ファイル抽出手段)
37 ジョブ制御部(ジョブ制御手段)
57 ジョブ送信部(ジョブ送信手段)

Claims (9)

  1. ネットワークを介して受信するジョブを実行する画像処理装置であって、
    ジョブに関する情報を表示する表示手段と、
    前記ネットワークを介して受信し実行したジョブと、当該ジョブと共に受信する元データの保存場所を示す保存場所情報とを互いに関連づけてジョブ履歴情報として記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段のジョブ履歴情報に記憶された複数のジョブから一のジョブを指定するジョブ指定手段と、
    前記ジョブ指定手段で指定された一のジョブに関連づけられた前記保存場所情報に基づいて当該保存場所に前記ネットワークを介してアクセスし、当該保存場所に格納されているファイル情報を抽出して前記表示手段に一覧表示させるファイル抽出手段と、
    前記表示手段に一覧表示された複数のファイル情報の中から前記一のジョブに対応するファイル以外の他のファイル情報が選択された場合、当該他のファイル情報に対応する元データを取得してジョブを実行させるジョブ制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記ジョブ制御手段は、
    択された前記他のファイル情報の元データを取得してジョブを実行させる場合に、
    実行されるジョブに、前記一のジョブのジョブ設定を適用することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記ファイル抽出手段は、前記表示手段にファイル情報を一覧表示する際に、
    前記保存場所に格納されているファイル情報の中から前記一のジョブに対応するファイル情報と類似するファイル情報を抽出して一覧表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記ファイル抽出手段は、前記表示手段に複数のファイルを表示する際に、
    前記保存場所に格納されているファイル情報を、前記一のジョブに対応するファイル情報と文字数及び文字列比較を行って類似度の高いものから順に一覧表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  5. 前記記憶手段は、前記元データの保存場所にアクセスするためのログイン情報を更に記憶しており、
    前記ファイル抽出手段は、前記保存場所情報に基づいて保存場所にアクセスする際、前記ログイン情報を取得してログインすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. ジョブに関する操作を受け付ける入力手段をさらに備え、
    前記ジョブ指定手段は、前記記憶手段に記憶された複数のジョブを前記表示手段に表示させると共に、前記入力手段を介して複数のジョブから選択された一のジョブを指定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 原稿を読み取る読取手段と、
    プリントジョブを実行するジョブ実行手段と、をさらに備え、
    前記ジョブ実行手段は、プリントジョブを実行する際、当該ジョブに関する識別情報を印刷し、
    前記ジョブ指定手段は、前記読取手段が原稿を読み取った際の読取データに前記識別情報が含まれている場合に、前記記憶手段に記憶された複数のジョブから当該識別情報に対応する一のジョブを指定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. ジョブを送信する情報処理装置と、
    前記情報処理装置とネットワークを介して接続されており、前記ネットワークを介して前記情報処理装置から受信するジョブを実行する画像処理装置と、
    を備える画像処理システムであって、
    前記情報処理装置は、
    ジョブの元データの保存場所を示す保存場所情報をジョブと共に前記ネットワークを介して前記画像処理装置に送信するジョブ送信手段を備え、
    前記画像処理装置は、
    ジョブに関する情報を表示する表示手段と、
    前記情報処理装置から受信し実行したジョブと、当該ジョブと共に受信する前記保存場所情報とを互いに関連づけてジョブ履歴情報として記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段のジョブ履歴情報に記憶された複数のジョブから一のジョブを指定するジョブ指定手段と、
    前記ジョブ指定手段で指定された一のジョブに関連づけられた前記保存場所情報に基づいて当該保存場所に前記ネットワークを介してアクセスし、当該保存場所に格納されているファイル情報を抽出して前記表示手段に一覧表示させるファイル抽出手段と、
    前記表示手段に一覧表示された複数のファイル情報の中から前記一のジョブに対応するファイル以外の他のファイル情報が選択された場合、当該他のファイル情報に対応する元データを取得してジョブを実行させるジョブ制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理システム。
  9. ネットワークに接続されると共に、表示手段と記憶手段とを備えた画像処理装置のコンピュータによって実行されるプログラムであって、前記コンピュータを、
    前記ネットワークを介して受信し実行したジョブと、当該ジョブと共に受信する元データの保存場所を示す保存場所情報とを互いに関連づけてジョブ履歴情報として前記記憶手段に記憶させる手段、
    前記記憶手段のジョブ履歴情報に記憶された複数のジョブから一のジョブを指定するジョブ指定手段、
    前記ジョブ指定手段で指定された一のジョブに関連づけられた前記保存場所情報に基づいて当該保存場所に前記ネットワークを介してアクセスし、当該保存場所に格納されているファイル情報を抽出して前記表示手段に一覧表示させるファイル抽出手段、
    前記表示手段に一覧表示された複数のファイル情報の中から前記一のジョブに対応するファイル以外の他のファイル情報が選択された場合、当該他のファイル情報に対応する元データを取得してジョブを実行させるジョブ制御手段、
    として機能させることを特徴とする画像処理装置用プログラム。
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