JP4983544B2 - 洗濯機、ドラム回転速度制御方法およびプログラム - Google Patents

洗濯機、ドラム回転速度制御方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4983544B2
JP4983544B2 JP2007281178A JP2007281178A JP4983544B2 JP 4983544 B2 JP4983544 B2 JP 4983544B2 JP 2007281178 A JP2007281178 A JP 2007281178A JP 2007281178 A JP2007281178 A JP 2007281178A JP 4983544 B2 JP4983544 B2 JP 4983544B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation speed
drum
vibration
baffle
frequency component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007281178A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009106469A (ja
Inventor
博義 野村
敏 辻村
潔 皿田
裕幸 藤井
秀隆 藪内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007281178A priority Critical patent/JP4983544B2/ja
Priority to CN2008801056083A priority patent/CN101796238B/zh
Priority to EP08829000.2A priority patent/EP2169102B1/en
Priority to PCT/JP2008/002416 priority patent/WO2009031298A1/ja
Publication of JP2009106469A publication Critical patent/JP2009106469A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4983544B2 publication Critical patent/JP4983544B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Description

本発明は、一般家庭で使用するドラム式の洗濯機もしくは洗濯乾燥機に関するものである。
従来、洗濯時において、ドラムの挙動やドラム内での洗濯物の挙動を計測・推定し、ドラムの回転速度を変化させることが行われている。例えば、特許文献1では、ドラムの受け筒に加速度センサーを取り付け、図12に示すように、加速度センサー出力の変化量とモータのトルク電流成分の変化量から衣類の挙動を推定して、ドラムを回転させるモータの回転数を変化させる制御手段を備えている。
特開2006−346270号公報
しかしながら、前記した従来の構成では、下記の(1)(2)の理由により、洗濯物の挙動を精度良く把握することができないため、ドラムの回転速度を適切に制御できない。
(1)受け筒には様々な種類の振動が加わっており、加速度センサーの単純な出力変化では、洗濯物の挙動を精度良く把握できない。
例えば、受け筒には、衣類の動きによる振動だけでなく、ドラム内の水の動きによる振動や、モータや筐体の振動が加わる。また、洗濯物の量・重さ・布質などによっても振動は異なるため、加速度センサーからの出力値の単純な変化だけでは、洗濯物の挙動を精度良く判定できない。
(2)モータのトルク成分を示す電流値についても同様であり、例えば、洗濯時に水量が多く、衣類が化繊である場合は、ドラム内で衣類が浮いてしまう場合があり、この場合、衣類の挙動とモータトルクには相関は見られない。つまり、モータのトルク成分では、洗濯物の挙動を精度良く判定できない場合がある。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、バッフルの攪拌効果を大きくし、洗濯機の洗浄能力を向上させる洗濯機、ドラム回転速度制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明では、受け筒振動そのものの値では無く、受け筒の振動から、バッフルが洗濯物を攪拌することによって発生する振動を抽出して、その振動成分の大きさに応じてドラムの回転速度を制御する。
具体的には、受け筒の振動を検出する振動検出部と、振動検出部で検出した信号に対してフーリエ変換処理を行い、バッフルが洗濯物を攪拌することによって発生する振動の大きさを抽出するバッフル周波数成分計算部と、バッフル周波数成分計算部の出力の大きさにしたがってモータの回転速度を変化させる回転速度制御部を備えるものである。
ドラムの回転速度をV[rpm]、バッフルの数をnとしたとき、バッフルにより、洗濯物が十分に攪拌されているときは、受け筒の振動において、V/60×n[Hz]の周波数成分が大きくなる。一方、洗濯物がドラムに張り付いている場合などは、バッフルによる洗濯物の攪拌が少なくなるため、上記周波数成分は小さくなる。一般に、バッフルにより洗濯物が十分に攪拌される場合は洗浄効果は高く、逆に、洗濯物がドラムへ張り付いている場合など、十分に攪拌されない場合は洗浄効果が低い。
本発明では、バッフル周波数成分計算部が、受け筒の振動データに対してフーリエ変換処理を行い、上記したV/60×n[Hz]の周波数成分を計算し、この値が大きくなる回転速度でドラムを駆動する。これにより、バッフルの攪拌効果を大きくすることができ、結果的に、洗濯機の洗浄能力を向上させることができる。
本発明の洗濯機、ドラム回転速度制御方法およびプログラムを用いることにより、洗濯機の洗浄能力を向上させることができる。
具体的には、受け筒の振動から、バッフルが洗濯物を攪拌することによって発生する振動の大きさを抽出し、その値が大きくなるようにドラムの回転速度を制御する。これにより、洗濯物を十分に攪拌できる回転速度を保つことができ、結果的に洗濯機の洗浄能力を向上させることができる。なお、洗浄能力向上により、洗濯時間が短くなるという効果もある。
第1の発明は、洗濯物を収容して回転するドラムと、ドラム中に配置され洗濯物を攪拌する少なくとも1つ以上のバッフルと、ドラムを収容し、かつ筐体から弾性支持機構により支持された受け筒と、ドラムを回転させるモータと、受け筒の振動を検出する振動検出部と、振動検出部で検出した信号に対してフーリエ変換処理を行い、バッフルが洗濯物を攪拌することによって発生する振動の大きさを抽出するバッフル周波数成分計算部と、バッフル周波数成分計算部の出力の大きさにしたがってモータの回転速度を変化させる回転速度制御部とを備えた洗濯機である。
この構成により、バッフルが洗濯物を攪拌することによって発生する振動の大きさに応じて、モータの回転速度を変化させることができ、洗濯機の洗浄能力を向上させることができる。
第2の発明は、第1の発明において、ドラムの回転速度をV[rpm]、バッフルの数をnとしたとき、バッフル周波数成分計算部は、振動検出部で検出した信号に対してフーリエ変換処理を行い、周波数V/60×n[Hz]における振動成分の大きさを抽出して出力する。
これにより、バッフル周波数成分計算部が、バッフルが洗濯物を攪拌することによって発生する振動の大きさを正確に抽出することができ、精度良くモータ(ドラム)の回転速度を制御できる。
第3の発明は、第1の発明において、ドラムの回転速度をV[rpm]、バッフルの数をnとしたとき、バッフル周波数成分計算部は、振動検出部で検出した信号に対してフーリエ変換処理を行い、周波数V/60×n[Hz]を含む所定の周波数範囲における振動成分の大きさを抽出し、それら値の合計値、平均値、最大値のいずれかを出力する。
これにより、バッフル周波数成分計算部は、ドラムの回転速度にムラがあった場合でも、バッフルが洗濯物を攪拌することによって発生する振動の大きさを正確に抽出することができ、精度良くモータ(ドラム)の回転速度を制御できる。
第4の発明は、第1〜第3のいずれか1つの発明において、回転速度制御部は、モータを制御してドラムを複数の回転速度に変化させ、バッフル周波数成分計算部は、変化する回転速度のそれぞれにおいてバッフルに起因する受け筒振動の周波数成分値を計算し、回転速度制御部は、バッフル周波数成分計算部で計算した回転速度毎の周波数成分値を比較し、周波数成分値が最も大きくなった回転速度を求め、その回転速度でモータを駆動する。
これにより、バッフルが洗濯物を攪拌することによって発生する振動の大きさが最大となる回転速度で、モータ(ドラム)を回転させることができ、その結果、洗濯機の洗浄能力を向上させることができる。
第5の発明は、第1〜第3のいずれか1つの発明において、回転速度制御部は、モータを制御してドラムの回転速度を所定の範囲で、上限値から下限値あるいは下限値から上限値へ変化させ、バッフル周波数成分計算部は、変化する回転速度のそれぞれにおいて、バッフルに起因する受け筒振動の周波数成分値を計算し、回転速度制御部は、周波数成分値が所定の値以上になった時の回転速度で、その後のモータ制御を行う。
これにより、バッフルが洗濯物を攪拌することによって発生する振動の大きさが所定の値以上となる回転速度で、モータ(ドラム)を回転させることができる。また、モータが回転可能な範囲のすべての回転速度に対して、バッフル周波数成分を計算しないため、回転速度の決定を短時間でできるというメリットもある。
第6の発明は、第1〜第5のいずれか1つの発明において、振動検出部は、少なくともひとつ以上の加速度センサーから構成され、受け筒の上下、左右、前後の方向の少なくともひとつの振動成分を検出し、方向毎の加速度、もしくは方向毎の加速度の和を出力する。
複数の方向毎の加速度信号の和を用いた場合は、受け筒の振動を精度良く取得することができ、バッフル周波数成分計算部の計算精度を上げることができる。これも、結果的に、洗濯機の洗浄能力を上げることにつながる。
第7の発明は、ドラムの回転速度をV[rpm]、バッフルの数をnとしたとき、受け筒の振動を検出するステップと、振動に対してフーリエ変換処理を行い、周波数V/60×n[Hz]における振動成分の大きさを計算するステップと、振動成分の大きさに応じて、モータの回転速度を変化させるステップを備えた洗濯機のドラム回転速度制御方法である。
受け筒の振動から、特定の周波数成分を取り出すことにより、バッフルが洗濯物を攪拌することによって発生する振動の大きさを知ることができる。この周波数成分にしたがって、ドラムの回転速度を制御することにより、洗濯機の洗浄能力を向上させることができる。
第8の発明は、第1〜6の発明に記載の洗濯機の機能の少なくとも一部をコンピュータに実現させるためのプログラムである。プログラムであるので電気・情報機器、コンピュータ等のハードリソースを協働させて用いて本発明の機能の一部あるいは全部を容易に実現することができる。また、記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布やインストール作業が簡単にできる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における洗濯機の構成図を示すものである。図中に記載した本発明の主要な構成を順に説明する。
(1)衣類などの洗濯物を収容し回転する洗濯槽としてのドラム1は、モータ2と図のように結合しており、回転して洗濯物を洗浄する。ドラム内部に洗濯物を攪拌するためのバッフル9を備える。本実施の形態ではバッフル数nは3とする。
(2)ドラム1を回転させるためのモータ2はブラシレスモータ等で構成し、回転速度は可変であり、洗濯工程では正転・反転を繰り返す。
(3)ドラム1と水を収容する受け筒3は、図1に示すように、ばね4aやダンパー4bなどの弾性支持機構4を介して筐体5に固定する。
(4)受け筒3の振動を検出する振動検出部6は、加速度センサーから構成されており、本実施の形態では、例としてドラムの正面に対して左右方向の振動(加速度)を検出するものとする。なお、加速度センサーとしては、半導体加速度センサー、圧電型加速度センサーなどのいずれでも良く、さらに多軸(2軸もしくは3軸)方向の加速度センサーでも良い。実際の受け筒の振動は、必ずしも一方向に限定できないので、3軸の加速度センサーを用いて、3軸の加速度成分を加算して合計したものを利用するのが良い。
(5)バッフル周波数成分計算部7は、振動検出部6で検出した振動(加速度)から、バッフルが洗濯物を攪拌することによって発生する振動成分の大きさを計算する。具体的にはマイコンで構成されており、振動検出部6で得た信号に対して離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)もしくは高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を行い、所定の周波数のおける振動成分の大きさ(フーリエ振幅スペクトラム、パワースペクトラムなど)を計算する。具体的には、ドラム1(モータ2)の回転速度V[rpm]、バッフル数をnとしたとき、振動検出部6から得たデータからV/60×n[Hz]の周波数成分を計算する処理を行う。なお、回転速度Vは、回転速度制御部8から取得する。
(6)回転速度制御部8は、バッフル周波数成分計算部7で計算した振動の周波数成分の大きさに応じて、モータ2の回転速度の増減を行う。
以上のように構成された洗濯機について、以下、その動作・作用を、図2〜図11を用いて説明する。
図2〜図4は、本発明の動作原理を示した図である。図2〜図4中の(a)は、ドラム1中における洗濯物の状態を示した例である。ドラム1内に丸く記載しているのが洗濯物であり、ドラムの内側に三角形で示しているのがバッフル9である。バッフル9は、洗濯物をひっかけて持ち上げたり、攪拌したりする役割を持つ。本実施の形態では、図に示すように、ドラム1内部に3つのバッフルを備えている(バッフル数n=3)。
図2(a)は、ドラム1の回転速度が低い場合(図2の例では41rpm)である。回転速度が低いために、洗濯物に大きな遠心力が働かず、洗濯物がドラム1の下方で、その場でゴロゴロ回転している状態を示している。この場合は、ドラム1の回転速度が低いため、洗濯物がバッフル9で持ち上げられる量はわずかであり、あまり攪拌されない。本明細書では、この状態を「ゴロゴロ状態」と呼ぶ。
図4(a)は、ドラム1の回転速度が高い場合(図4の例では49rpm)である。回転速度が大きいため、大きな遠心力が洗濯物に働き、洗濯物がドラム1の内側に貼りついている状態を示している。洗濯物は貼りついているため、ドラム1と一緒に回転する。本明細書では、この状態を「貼りつき状態」と呼ぶ。
図3(a)は、図2(a)と図4(a)の中間の回転速度(図3の例では45rpm)である。洗濯物の挙動も中間的であり、洗濯物はバッフル9によって持ち上げられるが、遠心力が十分に強くないため、途中でドラム1の内側からはがれ、重力によってドラム1の下部に落ちる(速度があるので、たたきつけられる)ような挙動をする。本明細書では、この状態を「たたき洗い状態」と呼ぶ。
図2(a)、図3(a)、図4(a)の場合で、洗浄能力を比較すると、一般には図3(a)のたたき洗い状態、もしくは、図2(a)のゴロゴロ状態が良い。図4(a)の貼りつき状態では、バッフルによる攪拌効果が小さく、洗濯物がドラム壁面から全く動かないため、洗浄能力が落ちる。
図2(a)、図3(a)、図4(a)それぞれの状態において、振動検出部6で得た振動データ(本実施の形態では、ドラム1に対して左右方向の加速度データ)に対して周波数分析を行った結果を図2(b)、図3(b)、図4(b)にそれぞれ示す。図の横軸は周波数[Hz]であり、縦軸はフーリエ振幅スペクトラムである。図2(b)、図3(b)、図4(b)それぞれに、バッフル周波数を下向き矢印で示している。バッフル周波数とは、回転速度に対応する周波数に、バッフル数nを乗じたものであり、回転速度をV[rpm]、バッフル数をn=3とすると、図に示すようにV÷60×n=V÷60×3[Hz]となる。これは、バッフルが洗濯物に与える振動の代表的な周波数である。
図2〜図4から明らかなように、洗濯物が張り付いている状態の図4(b)ではバッフル周波数に対応する成分は小さいが、図3(b)や図2(b)ではかなり大きくなっている。これは、図4(b)のような貼りつき状態では、洗濯物がドラム1壁面に貼りつき、バッフルによる攪拌効果が薄れるためである。この傾向は布種や布量が変わっても変わらず、洗濯物が貼りつき状態であれば、バッフル周波数における振動の周波数成分は小さくなる。また、一般に、バッフル周波数における振動成分が大きいほど、バッフル9により衣類をドラム1内部で攪拌していることになり、洗浄能力は高くなる。したがって、バッフル周波数における振動の周波数成分が大きくなるように、ドラム1の回転速度を制御することで、洗濯機の洗浄能力を向上させることができる。
本発明では、上記した特性を利用して、受け筒3に取り付けた振動検出部6の信号を、バッフル周波数成分計算部7によりフーリエ変換処理をすることで、バッフル周波数における振動の周波数成分を求める。そして、求めた周波数成分値の大きさが、最大あるいは所定の値以上になるような回転速度でドラム1を駆動する。これにより、洗濯機の洗浄能力を高くできる。
図5は、上述した動作原理にしたがって、洗濯時のドラム回転速度を制御する場合の各部の動作を示したフローチャートである。以下、ステップ毎に順に説明する。なお、このフローチャートは洗濯工程の動作手順を示しており、この工程の前に、布量判定、洗剤投入、注水などの工程は終了しているものとする。
(ステップA1)洗濯工程の開始後、回転速度制御部8はドラム1(モータ2)の回転速度を表す変数Vi(i=0,...,M)[rpm]に適切な値を設定する。このViは回転速度の候補である。これらの値は、布量などにより変えても良いし、固定の値でも良い。本実施の形態では固定の値とし、M=3で、V0=41rpm、V1=45rpm、V2=49rpm、V3=53rpmとする。
(ステップA2)回転速度候補の番号である変数iをゼロに初期化する。
(ステップA3)回転速度制御部8は回転速度Viでモータ2(ドラム1)を所定時間だけ回転させる。本実施の形態では、ここでの所定時間として、10秒から15秒程度の値を選んでいる。また、洗浄工程で前回の回転があれば、それと逆方向に回転させる。逆方向に回すのは、回転速度の探索中に、衣類がからまることを防ぐためである。
(ステップA4)バッフル周波数成分計算部7は、ステップA3でのドラム1の回転中に振動検出部6で検出した加速度情報(振動情報)を、時系列データとして取得し、フーリエ変換処理を行う。そして、ドラム1のバッフル周波数における振動の周波数成分を求める。つまり、ドラム1の回転速度がViの場合、周波数Vi/60*3[Hz]における振動成分を求める。ここでの3はバッフル数である(なお、ドラム1の回転速度Viは、バッフル周波数成分計算部7が回転速度制御部8から取得する)。計算したバッフル周波数における振動の周波数成分の大きさはFiとする。
なお、本実施の形態では、振動検出部6は受け筒3の一方向(左右方向)の振動を検出するとしたが、振動検出部6が3軸の加速度センサーであった場合は、バッフル周波数成分計算部7は、左右だけで無く、上下、前後を含めた3軸の加速度信号を加算し、加算結果に対してフーリエ変換処理を行う。3軸の成分を合計することにより、振動をより正確に把握することができる。なお、フーリエ変換処理は、バッフル周波数成分計算部7を構成するマイコンの中でソフトウェア的に離散フーリエ変換処理(DFT)や高速フーリエ変換処理(FFT)を行い、フーリエ振幅スペクトラムやパワースペクトラムを計算させてもよいし、また、DSPなどの専用の計算ハードウェアを用いて計算させても良い。
(ステップA5)回転速度候補の番号である変数iが、候補の総数Mと等しいかどうかを比較する。つまり、すべての回転速度候補について、周波数成分Fiを求めたかどうかを判断する。iとMが等しければ、すべての回転速度候補に対して周波数成分が計算できているのでステップA7へ進む。iとMが等しくなければ、まだ周波数成分が計算できてない回転速度候補が残っているので、ステップA6で、iの値を1だけ増加させて、ステップA3に戻り、次の回転速度候補に対して周波数成分値Fiを計算する。
(ステップA7)回転速度制御部8は、ステップA4で求めた周波数成分値Fi(i=1,...,M)の値を比較して、このなかでも最も値が大きいものを選び、Fiが最大となった時の回転速度Viを求める。
(ステップA8)回転速度制御部8は、ステップA7で求めた回転速度Viでモータ2を駆動してドラム1を回転させ、その後の洗濯を継続する。
以上のステップA1〜A8の動作によるドラム1の回転速度の変化例を図6に示す。図6は、洗濯工程の開始時にV0,V1,V2,V3と4段階に回転速度を変え、それぞれについてバッフル周波数での振動成分F0,F1,F2,F3を計算し、その値が最大になる回転速度で、その後の洗濯を行うことを示している。
この動作により、バッフル周波数における振動が最大となる回転速度が選ばれるため、図4のような洗濯物がドラム1の内側に貼りつく状態を防ぐことができ、さらに、バッフルが洗濯物を攪拌する効果を最も大きくすることができる。これにより、従来よりも洗浄能力の高い洗濯を実現でき。さらに、洗濯時間を短くできる効果も生まれる。
なお、本実施の形態では、回転速度候補を、41rpm,45rpm,49rpm,53rpmというように、単調増加していくように設定しているが、単調減少でも良いし、例えば、41rpm,53rpm,49rpm,45rpmのように、回転速度の大小関係を無視して設定しても良い。
図7に、ドラム1(モータ2)の回転速度を制御する別の動作手順を示す。図5の動作手順では、バッフル周波数における振動の成分が最大となる回転速度を求めていたが、図7の手順では、周波数成分のしきい値a1を設定し、その値を超えた時点の回転速度を求める。動作手順の詳細を図7のステップ毎に順に説明する。
(ステップB1)本手順ではドラム1(モータ2)の回転速度をVと表す。ステップB1では、洗濯工程の開始時に、ドラム1の回転速度VをVtに初期化する。Vtはドラム1(モータ2)の回転速度の上限値である。
ドラム1の回転速度は、モータ2の性能に応じて、所定の範囲[Vb,Vt]で変化させるものとする(上限値:Vt,下限値:Vb)。したがって、ここでの上限値とは、洗濯物を入れた状態でモータ2がドラム1を回転させることのできる最大の回転速度となる。また、一般的には回転速度を下げるほど、モータ2の消費電力は大きくなり、極端に小さな値に設定することはできない(停止時を除く)。したがって、モータ2の回転速度の下限値も存在する。これらの、上限値Vt、下限値Vbは、モータの性能、消費電力、機構、耐久性などを考慮して適切な値に設定する。
(ステップB2)回転速度制御部8がドラム1(モータ2)を回転速度Vで所定時間回転させる。本実施の形態では10から15秒程度回転させる。ただし、もし前回の回転があれば、それとは逆方向に回転させる。
(ステップB3)ステップA4と同様にして、バッフル周波数成分計算部7は、振動検出部6で検出した時系列データから、ドラム1の回転速度Vに対する受け筒3の振動の周波数成分Fvを計算する。周波数成分Fvは、回転速度Vにおいてバッフルに起因する振動の大きさを表している。
(ステップB4)回転速度制御部8は、バッフル周波数成分計算部7で計算した周波数成分値Fvを、所定のしきい値a1と比較する。Fvがしきい値a1よりも大きいか等しいならば、現時点の回転速度Vで、洗濯物が十分にバッフルで攪拌されており、貼りつき状態に無いと判断し、ステップB7へ進み、以降は回転速度Vでの洗濯を、洗濯時間が終了するまで継続させる。Fvがしきい値a1よりも小さいならば、現時点での回転速度Vで洗濯物はドラム1に貼り付いていると判断し、ステップB5へ進む。
(ステップB5)回転速度制御部8は、現在の回転速度Vが回転速度の下限値Vbよりも大きいかどうかを調べる。洗濯物をドラム1にぎゅうぎゅう詰めに入れた場合など、回転速度を減らしても、バッフル周波数における振動成分が変化しない場合がある。その場合は、回転速度を極端に小さな値にせず、回転速度の下限値Vbの近傍の値で回転させる。ここでは、回転速度Vが下限値V0を下回った場合や等しい場合はステップB7へ進み、その回転速度で以降の洗濯を行わせる。回転速度VがVbより大きい場合は、ステップB6へ進む。
(ステップB6)回転速度VをdVだけ減少させて、ステップB2へ戻り、上述した処理を繰り返す。
(ステップB7)バッフルによる振動成分Fvが所定のしきい値a1より大きくなっている場合、もしくは、回転速度を上限値から下限値へ変化させても振動成分Fvがしきい値a1以上にならなかった場合であり、これらの場合は現時点での回転速度Vで、以降の洗濯を行う。
以上のステップB1〜B7の動作によるドラム1の回転速度の変化例を図8に示す。図8は、洗濯開始時に、バッフル周波数における振動の周波数成分が適正になる(しきい値a1を上回る)まで、ドラム1の回転速度を高いほうから低いほうへ変化させ、適正な値になれば、その回転速度を維持して、その後の洗濯を行っている。この方式により、洗濯開始時に、ドラム1の適切な回転速度を回転速度制御部8が決めることができ、図5の動作手順と同様に、洗濯物がバッフルで十分に攪拌されている状態にでき、より洗浄能力の高い洗濯が実現できる。また、一般的に、ドラム1の回転速度が低いときは、モータ2にトルクが必要であり、大きな消費電力が必要となる。上記したように回転速度を高いほうから変化させることで、回転速度の決定プロセスにおいて、低い回転速度になることを避けることができ、消費電力の低減に寄与できる。
なお、図7に示す動作は、洗濯工程の最初に行うとしたが、洗濯工程の途中で行っても良い。完全に洗濯物に吸水させた時点で、回転速度を決めるほうが、より効率的な場合もある。
また、図7のフローチャートでは、ドラム1の回転速度を上限値Vtから下限値Vbへ変化させたが、逆に下限値Vbから上限値Vtへ変化させても良い。この場合のフローチャートと動作説明図を、それぞれ図9および図10に示す。図9のフローチャートは、図7のフローチャートと基本的に同一であるが、ステップB1’、B5’、B6’が異なる。ステップB1’では、回転速度の初期値として、回転速度の下限値VbをVに代入する。ステップB5’では、回転速度Vを上限値Vtと比較して、上限値Vtよりも大きいか等しい場合は、ステップB7に進み、以降、その回転速度Vで洗濯を行う。回転速度Vが上限値Vtよりも小さい場合は、ステップB6’へ進み、回転速度VをdVだけ増加させて、ステップB2に進む。この図9のフローチャートに基づいて動作を行うことにより、図10のように回転速度を変化させることができる。回転数を低いほうから上げていくことにより、回転速度を決定するまでのプロセスにおいて、洗濯物のドラムへの貼りつきを防止でき、全体としての洗浄能力を向上できる。
以上説明してきたように、図5、図7、図9の動作手順のいずれかを用い、受け筒3の振動からバッフル周波数に対する周波数成分を抽出して、それに応じてドラム1(モータ2)の回転速度を変えることにより、洗濯物がドラム1に貼りつくことを回避でき、バッフルで洗濯物を十分に攪拌している状態にできる。これにより、より洗浄能力を高めることができる。また、洗浄能力が高くなるため、その分、洗濯時間を短縮できるとも言える。
なお、上述した実施の形態では、振動検出部6から得た振動データから、フーリエ変換処理を用いて、バッフル周波数(回転速度「rpm」/60×バッフル数)における周波数成分を求めるとした。しかし、一般に、ドラム1の回転速度は、洗濯物のドラム内での挙動変化などのため変動し、必ずしも完全に一定の回転速度にならないことが多く、場合によっては20%以上変化する場合もある。したがって、上記したバッフル周波数も回転ムラを考慮して、所定の範囲を持たせることが必要となる。図11に示すように、バッフル周波数成分計算部7は、ドラム1のバッフル周波数を含む所定範囲の周波数に対して、振動の周波数成分をそれぞれ計算し、その所定範囲内における周波数成分の最大値や平均値、合計値などのいずれかひとつを、バッフル周波数の振動成分として出力しても良い。例えば、本実施の形態では、バッフル数は3なので、例えば、回転速度が45rpm時点の回転ムラが±5rpmとすると、バッフル周波数の範囲は、(40rpm/60×3)から(50rpm/60×3)の範囲つまり、2Hz〜2.5Hzの範囲となる。この範囲における周波数成分の合計値、平均値、最大値のいずれかを用いることにより、ドラム1の回転速度にばらつきがあっても、適切な回転速度制御が可能になる。
以上のように、本発明にかかる洗濯機、ドラム回転速度制御方法およびプログラムは、受け筒振動の周波数成分からドラムの回転速度を制御でき、それにより洗濯機の洗浄能力を向上させることができる。これは、家庭用の洗濯機だけでなく、洗濯乾燥機や業務用の洗濯機などに広く適用できる。
本発明の実施の形態1の洗濯機の構成図 (a)同洗濯機の動作原理を示すゴロゴロ状態の説明図(b)同周波数特性を示すグラフ (a)同洗濯機の動作原理を示すたたき洗い状態の説明図(b)同周波数特性を示すグラフ (a)同洗濯機の動作原理を示す貼りつき状態の説明図(b)同周波数特性を示すグラフ 同洗濯機の動作を示すフローチャート 同洗濯機の回転速度変化の説明図 同洗濯機の動作を示す他の例のフローチャート 同洗濯機の回転速度変化の他の例の説明図 同洗濯機の動作を示す他の例のフローチャート 同洗濯機の回転速度変化の他の例の説明図 同洗濯機の回転速度ムラを考慮した場合の周波数範囲の説明図 従来の洗濯機の構成を示す図
符号の説明
1 ドラム
2 モータ
3 受け筒
4a ばね(弾性支持機構)
4b ダンパー(弾性支持機構)
5 筺体
6 振動検出部
7 バッフル周波数成分計算部
8 回転速度制御部
9 バッフル

Claims (8)

  1. 洗濯物を収容して回転するドラムと、前記ドラム中に配置され洗濯物を攪拌する少なくとも1つ以上のバッフルと、前記ドラムを収容し、かつ筐体から弾性支持機構により支持された受け筒と、前記ドラムを回転させるモータと、前記受け筒の振動を検出する振動検出部と、前記振動検出部で検出した信号に対してフーリエ変換処理を行い、前記バッフルが洗濯物を攪拌することによって発生する振動の大きさを抽出するバッフル周波数成分計算部と、前記バッフル周波数成分計算部の出力の大きさにしたがって前記モータの回転速度を変化させる回転速度制御部とを備えた洗濯機。
  2. ドラムの回転速度をV[rpm]、バッフルの数をnとしたとき、バッフル周波数成分計算部は、振動検出部で検出した信号に対してフーリエ変換処理を行い、周波数V/60×nHzにおける振動成分の大きさを抽出して出力する請求項1記載の洗濯機。
  3. ドラムの回転速度をV[rpm]、バッフルの数をnとしたとき、バッフル周波数成分計算部は、振動検出部で検出した信号に対してフーリエ変換処理を行い、周波数V/60×nHzを含む所定の周波数範囲における振動成分の大きさを抽出し、それら値の合計値、平均値、最大値のいずれかを出力する請求項1記載の洗濯機。
  4. 回転速度制御部は、モータを制御してドラムを複数の回転速度に変化させ、バッフル周波数成分計算部は、変化させる回転速度それぞれにおいてバッフルに起因する受け筒振動の周波数成分値を計算し、前記回転速度制御部は、前記バッフル周波数成分計算部で計算した回転速度毎の周波数成分値を比較し、周波数成分値が最も大きくなった回転速度を求め、その回転速度で前記モータを駆動する請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗濯機。
  5. 回転速度制御部は、モータを制御してドラムの回転速度を所定の範囲で上限値から下限値あるいは下限値から上限値へ変化させ、バッフル周波数成分計算部は、変化させる回転速度それぞれにおいて、バッフルに起因する受け筒振動の周波数成分値を計算し、前記回転速度制御部は、前記周波数成分値が所定の値以上になった時の回転速度で前記モータを駆動する請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗濯機。
  6. 振動検出部は、少なくともひとつ以上の加速度センサーから構成され、受け筒の上下、左右、前後の方向の少なくともひとつの振動成分を検出し、前記方向毎の加速度、もしくは前記方向毎の加速度の和を出力する請求項1〜5のいずれか1項に記載の洗濯機。
  7. ドラムの回転速度をV[rpm]、バッフルの数をnとしたとき、受け筒の振動を検出するステップと、前記振動に対してフーリエ変換処理を行い、周波数V/60×nHzにおける振動成分の大きさを計算するステップと、前記振動成分の大きさに応じて、モータの回転速度を変化させるステップを備えた洗濯機のドラム回転速度制御方法。
  8. 請求項1〜6に記載の洗濯機の少なくとも一部をコンピュータに実現させるためのプログラム。
JP2007281178A 2007-09-04 2007-10-30 洗濯機、ドラム回転速度制御方法およびプログラム Expired - Fee Related JP4983544B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007281178A JP4983544B2 (ja) 2007-10-30 2007-10-30 洗濯機、ドラム回転速度制御方法およびプログラム
CN2008801056083A CN101796238B (zh) 2007-09-04 2008-09-03 洗衣机和洗衣机的滚筒旋转速度控制方法
EP08829000.2A EP2169102B1 (en) 2007-09-04 2008-09-03 Washing machine, method and program for controlling the rotation speed of the drum
PCT/JP2008/002416 WO2009031298A1 (ja) 2007-09-04 2008-09-03 洗濯機、洗濯機のドラム回転速度制御方法およびそのプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007281178A JP4983544B2 (ja) 2007-10-30 2007-10-30 洗濯機、ドラム回転速度制御方法およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009106469A JP2009106469A (ja) 2009-05-21
JP4983544B2 true JP4983544B2 (ja) 2012-07-25

Family

ID=40775676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007281178A Expired - Fee Related JP4983544B2 (ja) 2007-09-04 2007-10-30 洗濯機、ドラム回転速度制御方法およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4983544B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3435721B2 (ja) * 1993-03-09 2003-08-11 松下電器産業株式会社 ドラム式洗濯機の制御方法
US6477867B1 (en) * 1998-12-23 2002-11-12 Fisher & Paykel Limited Laundry appliance
JP4682881B2 (ja) * 2006-03-08 2011-05-11 パナソニック株式会社 洗濯機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009106469A (ja) 2009-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4577373B2 (ja) ドラム式洗濯機
US11603616B2 (en) Washing machine and method of controlling the same
JP4941319B2 (ja) 洗濯機、ドラム回転速度制御方法およびプログラム
CN101796238B (zh) 洗衣机和洗衣机的滚筒旋转速度控制方法
JP6064148B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP2009189677A5 (ja)
US10837134B2 (en) Washing machine and method of controlling the same
JP5515203B2 (ja) 洗濯機、ドラム回転速度制御方法およびプログラム
US10907287B2 (en) Washing machine and method of controlling the same
US20180087209A1 (en) Washing machine and method of controlling the same
JP2010051431A (ja) 洗濯機、洗濯物状態判定方法およびプログラム
EP2325366B1 (en) Washing machine
JP2010051432A (ja) 衣類乾燥機、乾燥制御方法およびプログラム
JP2010082424A5 (ja)
JP4983544B2 (ja) 洗濯機、ドラム回転速度制御方法およびプログラム
JP2009254613A (ja) 洗濯機、ドラム回転速度制御方法およびプログラム
US20140007680A1 (en) Method for determining imbalance in drum washing machine
JP2014079487A (ja) ドラム式洗濯機
JP4853528B2 (ja) 洗濯機
JP4877339B2 (ja) 洗濯機
CN103088601A (zh) 滚筒洗衣机及其的控制方法
JP4877340B2 (ja) 洗濯機
JP4858557B2 (ja) 洗濯機
JP2009261754A5 (ja)
KR20030044245A (ko) 드럼세탁기의 탈수 제어방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100824

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20100914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120327

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120409

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4983544

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees