JP4983511B2 - 演奏操作トレーニング装置および演奏操作トレーニング処理のプログラム - Google Patents
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Description
このような構成を適用することにより、演奏者は曲を演奏するための押鍵順序及び押鍵タイミングを認識でき、より早く曲の演奏ができるようになる。
このような構成を用いれば、曲の演奏に必要な運指操作も認識できるようなり、より本格的な演奏の練習がより効率的に行なうことが可能になる。
これは、各指の運動能力に個人差があることに起因する。つまり、ある人は中指を動かすことが非常に不得手であるのに対して、他の人は薬指を動かすことが不得手であったりする。
この不得手な指は、演奏者の意図した速さで動かすことができないばかりでなく、無理に動かせば、他の指まで動いてしまう場合が多い。つまり、演奏者の意図した指に離鍵操作をさせれば、押鍵を維持しなければならない他の指まで、これに連動して離鍵動作をしてしまう事態が生じる。
さらに、この不得手な指操作を克服しようとすれば、この不得手となる指のみを動かしてその運動能力を向上させればよい。しかしながら、単に不得手な指のみを単調に意味もなく動かすようにトレーニングを行うことは、苦痛以外何物でもなく、長続きがしない。このため、こうした指のトレーニングであることをあまり意識せずに、運動能力の向上を図れる工夫が望まれていた。
これは、脳がどの指を動かさねばならないかを認識し、その指に対して動かすことを指令するという一連の動作が、脳に刺激を与えるからであり、さらにこの動作がより複雑かつ早いタイミングで行なえば行なうほど脳に与える刺激が大きくなる。
さらに、前記制御手段は、前記繰り返し動作を行わせる毎に、前記所定のタイミングを早くすることが望ましい
この1〜5は指番号を表わすものであり、本実施形態においては、右手親指は1、右手人指し指は2、右手中指は3、右手薬指は4、及び右手小指は5を示している。
本実施形態においては、この離鍵操作をタイミングを早めながら複数回行なわせるように構成されているため、このタイマー時間データは複数種用意されている。
各イベントは、イベントの種類(押鍵、離鍵)を識別するイベント種、押鍵又は離鍵される鍵を示すノート番号(鍵番号)、及びベロシテイからなる。
図4は、全体のフローチャートである。まず電源が投入されると、イニシャライズ処理が行なわれ、CPU1内のレジスタ、ワークRAM3の内容が初期化される(ステップS401)。次にステップS402に移行し、現在のモードが通常モードであるか否か判断され、通常モードであるなら通常モード処理(ステップS403)が実行される。
トレーニングモードでない場合は、曲ガイドモードであるか否か判断され(ステップS406)、曲ガイドモードであるならガイドモード処理(ステップS407)が実行される。
曲ガイドモードでない場合、通常モード処理(ステップS403)、トレーニングモード処理(ステップS405)及び曲ガイドモード処理(ステップS407)の実行終了後には、再びステップS402に戻る。
まず、鍵盤6上のいずれかの鍵に変化があったか否か判別する(ステップS501)。鍵変化がオン(押鍵)である場合は、ステップS502に移行し、押鍵された鍵の鍵番号、押鍵強度(ベロシテイ)等に基づいてノートオンイベントを生成し、ステップS503に進んで音源6に送付する。
また、鍵変化がオフ(離鍵)である場合は、ステップS504に移行し、押鍵された鍵の鍵番号等に基づいてノートオフイベントを生成し、ステップS503に進んで音源6に送付する。
音源6は送付されたイベントに基づいて楽音信号の生成を開始あるいは停止する。
まず、ワークRAM3内のAREA()内をクリアする(ステップS601)。次いでポインタaに1をセットする(ステップS602)。
本実施形態では最初に右手指全てで鍵盤の鍵を押鍵させるように構成される。このため初期指位置データは、この押鍵すべき5個の鍵の鍵番号から成る。
次にこのワークRAM3内のF(1)〜F(5)に夫々ストアされた鍵番号の鍵に対応するLED群7のLEDを点灯させる(ステップS604)。
ステップS614においては、この離鍵された鍵の番号(つまりF(1)〜F(5)のいずれか)から、その鍵を押鍵していた指の番号をレジスタmにストアする。そして、このmの値と、指定された指番号nの値とを、ポインタaを引数として指定されるワークRAM3内のAREA(a)の領域にストアする(ステップS615)。
一方、他に離鍵された鍵が存在しないなら、ステップS617に進む。
このデータは、離鍵のタイミングが最もゆっくりで演奏の難易度が低い状態で離鍵操作が意図どおりにできなかった2つの指の組み合わせを示しており、言い換えれば、演奏者にとってはこの2つの指の組み合わせの操作が、最も苦手でトレーニングを必要とすることが明白に認識できるようになる。
図においては、n=1、m=3の場合を示し、n=1に対応して親指、m=3に対応して中指が識別表示されている。矢印表示は、親指→中指の順番の操作であることを示す。
これら表示がなされた後、SW部8によりもう一度処理を再開するスイッチ操作が行われたか否か判断し(ステップS630)、操作が行われていると判断されたなら、ステップS601に戻り処理を再開する。
また、再開するスイッチ操作が行われていないと判断された場合は、モード変更の指示があつたかどうか判断する(ステップS631)。もしモード変更の指示があったなら、その指示に対応したモード変更処理を行い(ステップS632)、この処理を抜ける。またモード変更の指示がなければ、S630の処理に戻る。
まず、SW部8により曲選択操作がなされた否か判断される(ステップS901)。曲選択操作がなされていると判断された場合は、SW部8により入力された曲番号をレジスタMにストアする(ステップS902)。
この記憶されている曲データを構成する各イベントは、図3に示すように、指番号を含んでいる。従って各イベントに含まれる指番号とその次に続くイベントに含まれる指番号との組み合わせが、AREA(a)内から選択された指番号の組み合わせと同じものであるか判断し、同じ組み合わせが曲データ内にいくつ存在するか数えれば、最もこの組み合わせ数の多い曲データを検索することが可能となる。
こうして検索された曲の曲番号をレジスタMにストアする(ステップS911)。
次にこのワークRAM3内のF(1)〜F(5)に夫々ストアされた鍵番号の鍵に対応するLED群7のLEDを点灯させる(ステップS915)。
一方、読み出されたデータが終了を表わすENDであれば、これは曲データの読出しが全て終了したことを意味し、再びステップS901の処理に戻る。
つまり、運動能力向上が必要と判断された指を指示されたように動かすことによってトレーニングがなされると同時に、この不得手な指を用いて、いわゆるワンキープレイのような奏法で曲の演奏が行われる。
これによって、曲を演奏するだけで、不得手な指の運等能力向上を特別に意識することなくトレーニングが行えるため、演奏者の心理的負担が大幅に低減する。
また、本実施形態においては、不得手とする指はどれかを検出しているが、もちろん任意の指を選択するようにしてもよい。このためには、トレーニング処理において検出される指番号n、mを演奏者が任意に設定できるようにすればよい。
2 プログラムROM
3 ワークRAM
4 曲データROM
5 表示部
6 鍵盤
7 LED群
8 SW部
9 音源
10 発音回路
Claims (5)
- 鍵盤上で、指夫々に対応して予め定められた複数の鍵が全て押鍵されているか否か判別する第1の判別手段と、
前記押鍵されている鍵から少なくとも1つの鍵を順次指定し、この指定された鍵を所定のタイミングで指示する第1の指示手段と、
この第1の指示手段により順次指定された少なくとも1つの鍵を前記所定のタイミングで離鍵したか否かを判別する第2の判別手段と、
この第2の判別手段により前記指定された鍵が離鍵されたと判別される毎に、他の押鍵されている鍵のいずれかが離鍵されたか否かを判別する第3の判別手段と、
この第3の判別手段により離鍵されたと判断された場合、当該離鍵された鍵と前記第1の指示手段により指示された鍵とを特定する特定手段と、
この特定手段により鍵が特定された後、前記予め定められた複数の鍵が全て押鍵されている状態で、前記特定された鍵のいずれか一方を所定のタイミングでランダムに指示する第2の指示手段と、
この第2の指示手段により指示された前記少なくとも1つの鍵が離鍵して押鍵され、それ以外の押鍵状態にある鍵がそのままであれば、発音を指示するイベントの羅列からなる曲データを記憶する記憶手段からイベントを読み出し、当該読み出されたイベントを接続された音源手段に送付する読出し手段と、
を有することを特徴する演奏操作トレーニング装置。 - 前記演奏操作トレーニング装置はさらに、前記鍵盤上で、指夫々に対応して予め定められた複数の鍵を指示する押鍵指示手段を有し、
前記第1の判別手段は、この押鍵指示手段にて指示された複数の鍵全てが押鍵されているか否か判別する請求項1記載の演奏操作トレーニング装置。 - 前記演奏操作トレーニング装置は、前記第1の指示手段により前記押鍵されている鍵を全て指示した後に、当該第1の指示手段にて指示される前記所定のタイミングを変更して、前記第1の指示手段、前記第2の判別手段、前記第3の判別手段、及び前記特定手段に同一の動作を繰り返し行わせる制御手段をさらに有する請求項1記載の演奏操作トレーニング装置。
- 前記制御手段は、前記繰り返し動作を行わせる毎に、前記所定のタイミングを早くする請求項3記載の演奏操作トレーニング装置。
- コンピューターに、
鍵盤上で、指夫々に対応して予め定められた複数の鍵が全て押鍵されているか否か判別する第1の判別ステップと、
前記押鍵されている鍵から少なくとも1つの鍵を順次指定し、この指定された鍵を所定のタイミングで指示する第1の指示ステップと、
この第1の指示ステップにより順次指定された少なくとも1つの鍵を前記所定のタイミングで離鍵したか否かを判別する第2の判別ステップと、
この第2の判別ステップにより前記指定された鍵が離鍵されたと判別される毎に、他の押鍵されている鍵のいずれかが離鍵されたか否かを判別する第3の判別ステップと、
この第3の判別ステップにより離鍵されたと判断された場合、当該離鍵された鍵と前記第1の指示ステップにより指示された鍵とを特定する特定ステップと、
この特定ステップにより鍵が特定された後、前記予め定められた複数の鍵が全て押鍵されている状態で、前記特定された鍵のいずれか一方を所定のタイミングでランダムに指示する第2の指示ステップと、
この第2の指示ステップにより指示された前記少なくとも1つの鍵が離鍵して押鍵され、それ以外の押鍵状態にある鍵がそのままであれば、発音を指示するイベントの羅列からなる曲データを記憶する記憶手段からイベントを読み出し、当該読み出されたイベントを接続された音源手段に送付する読出しステップと、
を実行させる演奏操作トレーニング処理のプログラム。
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JP2007249059A JP4983511B2 (ja) | 2007-09-26 | 2007-09-26 | 演奏操作トレーニング装置および演奏操作トレーニング処理のプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007249059A JP4983511B2 (ja) | 2007-09-26 | 2007-09-26 | 演奏操作トレーニング装置および演奏操作トレーニング処理のプログラム |
Publications (2)
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JP2009080270A JP2009080270A (ja) | 2009-04-16 |
JP4983511B2 true JP4983511B2 (ja) | 2012-07-25 |
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ID=40655064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007249059A Active JP4983511B2 (ja) | 2007-09-26 | 2007-09-26 | 演奏操作トレーニング装置および演奏操作トレーニング処理のプログラム |
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-
2007
- 2007-09-26 JP JP2007249059A patent/JP4983511B2/ja active Active
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